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JP3085233B2 - 圧電トランス - Google Patents
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JP3085233B2 - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JP3085233B2
JP3085233B2 JP09042348A JP4234897A JP3085233B2 JP 3085233 B2 JP3085233 B2 JP 3085233B2 JP 09042348 A JP09042348 A JP 09042348A JP 4234897 A JP4234897 A JP 4234897A JP 3085233 B2 JP3085233 B2 JP 3085233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランス、特
に、液晶ディスプレイのバックライト用インバータ、蛍
光灯点灯用インバータ、複写機等の高圧電源回路に用い
られる圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電トランスの一例を図6に示
す。この圧電トランスは、ローゼン型と呼ばれるもの
で、矩形平板状の圧電セラミックスからなる圧電板1に
入力電極2,3及び出力電極4を形成してなる圧電トラ
ンス素子5を備えている。前記入力電極2,3は圧電板
1の一方の片側半部の表裏面にそれぞれ対向して形成さ
れ、また、出力電極4は圧電板1の他方の片側半部の端
面に形成されている。
【0003】この圧電トランスは、その圧電トランス素
子5が二次モード(λモード)で動作し、図6(B)に
示すように、圧電板1の両端から該圧電板1の長さの1
/4の位置に、振動変位が零となる振動の節(ノード
点)N1,N2が生じ、圧電板1の中央及び両端に振動変
位が最大となる振動の腹が生じる。そこで、このような
圧電トランスでは、圧電板1の振動をできるだけ抑圧し
ないように、圧電板1の振動の変位が最小となる前記振
動の節N1,N2に対応する振動の節領域で、樹脂やゴム
等の弾性体6で圧電トランス素子5を基板7上に支持し
ている。入力電極2,3は圧電板1の側面の途中まで延
長され、圧電トランス素子5の側面に付与した導電性接
着剤8により、基板7上に形成された端子電極9,10
に電気的に接続している。一方、出力電極4には金属ワ
イヤ11の一端が半田付けされ、該金属ワイヤ11の他
端が前記基板7に形成された端子電極12に半田付けさ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な構造を有する圧電トランスは、その信頼性及び量産性
の点から、次のような問題点を有していた。 (1)導電性接着剤8は、硬化する前は流動性及び粘着
性を有しているので、その塗布位置、塗布面積の管理が
難しく、導電性接着剤8が塗布される位置に近接してい
る他の回路部分に付着して短絡事故が発生しやすい。こ
のような事故を避けるためには、導電性接着剤8が付与
される部位の面積に余裕を持たせる必要があり、基板7
に形成される端子電極9,10等の間隔を広く取る必要
があり、圧電トランス素子5の実装密度を上げるのが困
難である。
【0005】(2)圧電トランス素子5の側面に導電性
接着剤8を塗布する際に、圧電トランス素子5を基板7
に載置した後に導電性接着剤8を塗布する必要があり、
該導電性接着剤8の塗布時に周囲の電子部品との干渉に
より、塗布が困難で繁雑になるばかりでなく、その塗布
のためのスペースも必要となるので、この点からも圧電
トランス素子5の実装密度を上げるのが困難である。
【0006】(3)一方、前記弾性体6に代えて、両面
粘着テープを用いることが考えられるが、両面粘着テー
プは、導電性接着剤8の塗布領域に対応して幅を狭くす
るとともに、圧電トランス素子5の幅に対応した長さに
カットしなければならず、両面粘着テープの面積が小さ
くなり、圧電トランス素子5の十分な保持強度が得られ
ない。
【0007】そこで、本発明の目的は、実装面積が小さ
く、低背化及び薄型化が容易で、しかも信頼性及び量産
性にすぐれた圧電トランスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る圧電トランスは、圧電板に入力電極及
び出力電極が形成されてなる圧電トランス素子を粘着弾
シートを介して基板上に支持し、前記入力電極又は出
力電極の少なくともいずれか一方が前記圧電板の前記基
板に対向する側の主面上に引き出されてなる接続部を有
し、該接続部と基板上に設けられた端子電極との間に前
記粘着弾性シートが位置し、かつ、前記粘着弾性シート
に形成された貫通部に充填された導電性接着剤によって
前記接続部と端子電極とを電気的に接続したことを特徴
とする。前記粘着弾性シートは圧電トランス素子の振動
の節が存在する節領域に位置していることが好ましい。
【0009】
【作用】前記粘着弾性シートは、その弾性により、圧電
トランス素子の圧電板の振動を阻害することなく、振動
可能に圧電トランス素子を基板上に支持する。また、粘
着弾性シートは、その粘着性により、圧電トランス素子
を基板上に保持する。さらに、粘着弾性シートの貫通部
は硬化する前の導電性接着剤が流動するのを規制する。
圧電トランス素子の振動の節領域は圧電板が振動しても
ほぼ静止しており、圧電板は粘着弾性シート及び導電性
接着剤により振動が阻害されることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電トランス
の実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0011】[第1実施形態、図1及び図2]本発明の
第1実施形態に係る圧電トランスを、図1(A),
(B)に示す。この圧電トランス21は、圧電トランス
素子22のλ/2モードと呼ばれる基本(一次)振動モ
ードを利用したものである。圧電トランス素子22は、
矩形平板状の圧電セラミックスからなる圧電板23に、
その長さ方向の一方の片側半部の表裏面に入力電極2
4,25を対向してそれぞれ形成する一方、他方の片側
半部の端面に出力電極26を形成してなるものである。
前記圧電板23は、入力電極24,25が形成された一
方の片側半部が厚み方向に分極され、他方の片側半部は
長さ方向に分極されている。前記圧電トランス素子22
は、圧電板23の長さ方向の1/2(λ/4)の位置に
振動変位が零となる振動の節が存在し、前記圧電板23
の両端に振動変位が最大となる振動の腹が存在する。
【0012】前記入力電極24,25のうち、基板31
に対向する圧電板23の裏面に形成された入力電極24
は、図1(A)に示されるように、前記振動の節に対応
する節領域Nに位置する二つのコーナ部のうちの一つの
コーナ部が除去され、残る節領域Nに位置する部分が入
力電極24の接続部24aを構成している。圧電板23
の表面に形成されたいま一つの入力電極25は、圧電板
23の側面を経て入力電極24の除去された前記コーナ
部に到る接続部25aを有している。
【0013】二つの入力電極24,25の接続部24
a,25aには、前記圧電板23の幅に略等しい長さを
有する粘着弾性体32が配置され、該粘着弾性体32が
前記基板31の上に接着される。これにより、前記圧電
トランス素子22は、粘着弾性体32により基板31上
にて、振動の節領域Nで支持される。粘着弾性体32
は、弾性を有するとともに、接着性、粘着性もしくは密
着性を有するもので、常温接着、硬化接着タイプの両面
粘着テープ、シリコンゴム等の粘着性を有するゴムシー
トなどを使用することができる。
【0014】前記基板31の圧電トランス素子22の実
装面には、入力電極24,25及び出力電極26がそれ
ぞれ電気的に接続される入力端子電極としての入力電極
接続ランド34,35及び出力端子電極としての出力電
極接続ランド36が形成されている。これら入力電極接
続ランド34,35は、前記粘着弾性体32に形成され
た貫通部32a,32bに充填された導電性接着剤37
により、入力電極24,25の接続部24a,25aに
電気的に接続されている。
【0015】前記貫通部32a,32bは、前記接続部
24a,25aから基板31の入力電極接続ランド3
4,35に抜けるように、粘着弾性体32に形成されて
いる。導電性接着剤37は、印刷もしくはディスペンサ
により、貫通部32a,32bに充填され、硬化させて
いる。
【0016】前記導電性接着剤37は、導電性フィラ、
バインダ及び添加剤を含むものである。前記導電性フィ
ラとしては、Au粉、Ag粉、Cu粉、Ni粉、Al
粉、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維もしく
はAgメッキ粒子などを使用することができる。また、
バインダとしては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ビニ
ル樹脂、アクリル変性ポリウレタン樹脂、ゴム系樹脂も
しくはエポキシポリアミド樹脂などを使用することがで
きる。さらに、添加剤には、フィラの分散性を良くする
分散剤、耐磨耗性を付与する潤滑剤、導電性フィラの沈
降防止剤などが含まれている。
【0017】一方、前記圧電トランス素子22の出力電
極26には、図1(B)に示すように、リード線41の
一端が半田付けされ、該リード線41の他端は前記基板
31の出力電極接続ランド36に半田付けしている。
【0018】以上に説明した図1のような構成を有する
圧電トランス21では、圧電トランス素子22は、粘着
弾性体32を介して基板31上に支持されているので、
この粘着弾性体32の弾性により圧電トランス素子22
の振動が阻害されることはない。また、導電性接着剤3
7も、その硬化前に、前記貫通部32a,32bに充填
されて流動が規制されるので、導電性接着剤37が貫通
部32a,32bから外に広がることはない。従って、
導電性接着剤37の流動を考慮して圧電トランス素子2
2の実装面積を大きくする必要がなく、圧電トランス素
子22の実装面積を小さくすることができる。
【0019】また、前記導電性接着剤37は実質的に粘
着弾性体32により囲われているので、導電性接着剤3
7に異物が付着したり、直接、外力が作用することがな
く、圧電トランス21の信頼性も向上する。
【0020】さらに、前記粘着弾性体32は、貫通部3
2a,32bを除いて圧電トランス素子22と基板31
との粘着に供されているので、粘着面積が広くとれ、圧
電トランス素子22の保持強度も大きくなる。
【0021】なお、図1に示した圧電トランス21で
は、出力電極26と基板31の出力電極接続ランド36
とはリード線41で接続したが、前記出力電極26と出
力電極接続ランド36とは、リボン線で接続してもよ
い。また、図2(A),(B)に示すように、出力電極
26を圧電板23の入力電極24が形成された裏面側ま
で延長して接続部26aを形成し、該接続部26aと出
力電極接続ランド36とを導電性接着剤37で電気的に
接続するようにしてもよい。
【0022】さらに、粘着弾性体32には、円形状の前
記貫通部32a,32bに代えて、図3(A)に示すよ
うな半円形状の切欠き32c,32dが形成されていて
もよい。そして、粘着弾性体32は、圧電トランス21
の製造工程では、図3(B)に示すように、セパレータ
38上に貼着された状態で供給するようにしている。
【0023】[第2実施形態、図4]図4(A),
(B)に示す圧電トランス21aは、圧電トランス素子
22aの裏面において、入力電極24の接続部24aと
入力電極25の接続部25aとの間に間隔を設け、その
間に出力電極26の接続部26aを引き出すようにして
いる。そして、該接続部26aに対応して基板31上に
出力電極接続ランド36を形成した。この接続部26a
と出力電極接続ランド36とは粘着弾性体32の貫通部
32eに充填した導電性接着剤37にて電気的に接続さ
れている。なお、図4において、図1及び図2に対応す
る部分には対応する符号を付して示し、その説明は省略
する。
【0024】本第2実施形態においては、前記第1実施
形態として説明した圧電トランス21が奏する作用効果
に加えて、圧電トランス素子22aは、その入力電極2
4,25の接続部24a,25a及び出力電極26の接
続部26aのいずれもが圧電板23の一方の主面(裏
面)に位置しているので、導電性接着剤37は粘着弾性
体32に付与すればよく、圧電トランス21aの組立効
率をさらに高くすることができ、圧電トランス素子22
aの実装面積もさらに小さくなる。
【0025】[第3実施形態、図5]図5(A),
(B)に示す圧電トランス21bは、図6において説明
した二次振動モード(λモード)を有する圧電トランス
に、前記図4に示した構造を適用したものである。圧電
トランス素子22bは、圧電板23bの両端からそれぞ
れ該圧電板23bの長さの1/4の位置に、振動の変位
が零となる振動の節が存在し、圧電板23bの中央及び
両端に振動変位が最大となる振動の腹が存在する。
【0026】前記圧電トランス素子22bの一方の入力
電極24は、その一部が一つの振動の節に対応する節領
域Nにて図5(A)に示すように一部が除去されてお
り、その部分に他方の入力電極25の接続部25aを引
き出している。また、出力電極26の接続部26aは、
出力電極26からいま一つの振動の節に対応する節領域
Nまで引き出されている。圧電トランス素子22bは、
二つの節領域Nにて粘着弾性体53,54により基板3
1上に支持されている。そして、粘着弾性体53に形成
された貫通部53a,53bに充填された導電性接着剤
37により、入力電極24,25の接続部24a,25
aが入力電極接続ランド34,35に接続される。ま
た、粘着弾性体54に形成された貫通部54aに充填さ
れた導電性接着剤37により、出力電極26の接続部2
6aが出力電極接続ランド36に接続される。
【0027】本第3実施形態においては、二次振動モー
ドの圧電トランスに関しても、実装面積を小さくするこ
とができ、導電性接着剤37の塗布が容易で、圧電トラ
ンスの組立効率も高くなる。
【0028】[他の実施の形態]なお、本発明に係る圧
電トランスは、前記実施形態に限定するものではなく、
その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、圧電トランス素子を粘着弾性シートを介して
基板上に弾性的に支持するとともに、粘着弾性シート
設けた貫通部によって硬化前の導電性接着剤の流動を規
制するので、硬化後の導電性接着剤の形状が安定し、導
電性接着剤の拡がりによる短絡事故を防止することがで
き、圧電トランスの実装密度を高くすることができる。
【0030】また、硬化後の導電性接着剤の形状が安定
するので、導電性接着剤の抵抗値も一定になり、特性の
ばらつきの少ない圧電トランスを得ることができる。さ
らに、導電性接着剤は粘着弾性シートにより実質的に囲
われているので、導電性接着剤に異物が付着したり、外
力が作用することがなく、信頼性の高い圧電トランスを
得ることができる。さらに、粘着弾性シートは貫通部を
除いて圧電トランス素子の保持に供することができるの
で、粘着面積が広くなり、圧電トランス素子の保持強度
も高くすることができる。
【0031】さらに、粘着弾性シートを圧電トランスの
振動の節領域に位置するようにすれば、圧電トランス素
子の振動の節領域は圧電トランス素子が振動しても静止
しているので、粘着弾性シート及び導電性接着剤が圧電
トランスの振動を阻害することがなく、さらに、特性の
すぐれた効率の高い圧電トランスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電トランスの第1実施形態を示
し、(A)は分解斜視図であり、(B)は組み立てた状
態の斜視図である。
【図2】前記第1実施形態の変形例を示し、(A)は分
解斜視図であり、(B)は組み立てた状態の斜視図であ
る。
【図3】他の形状を備えた粘着弾性体を示し、(A)は
単体の斜視図であり、(B)は供給時の斜視図である。
【図4】本発明に係る圧電トランスの第2実施形態を示
し、(A)は分解斜視図であり、(B)は組み立てた状
態の斜視図である。
【図5】本発明に係る圧電トランスの第3実施形態を示
し、(A)は分解斜視図であり、(B)は組み立てた状
態の斜視図である。
【図6】従来の圧電トランスを示し、(A)は組み立て
た状態の斜視図であり、(B)はその圧電トランス素子
の振動モードとその支持の説明図である。
【符号の説明】
21,21a,21b…圧電トランス 22,22a,22b…圧電トランス素子 23,23b…圧電板 24,25…入力電極 24a,25a…接続部 26…出力電極 26a…接続部 31…基板 32…粘着弾性体 32a〜32e…貫通部 34,35…入力電極接続ランド(端子電極) 36…出力電極接続ランド(端子電極) 37…導電性接着剤 53…粘着弾性体 53a,53b,54a…貫通部 N…節領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−306981(JP,A) 特開 平8−274382(JP,A) 特開 平8−125247(JP,A) 特開 平8−51242(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 41/107 H04R 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電板に入力電極及び出力電極が形成さ
    れてなる圧電トランス素子を粘着弾性シートを介して基
    板上に支持し、 前記入力電極又は出力電極の少なくともいずれか一方が
    前記圧電板の前記基板に対向する側の主面上に引き出さ
    れてなる接続部を有し、該接続部と基板上に設けられた
    端子電極との間に前記粘着弾性シートが位置し、 前記粘着弾性シートに形成された貫通部に充填された導
    電性接着剤によって前記接続部と端子電極とを電気的に
    接続したこと、 を特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】 前記粘着弾性シートが圧電トランス素子
    の振動の節が存在する節領域に位置していることを特徴
    とする請求項1記載の圧電トランス。
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