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JP3085442B2 - 運行記録計用カートリッジの記録紙駆動系構造 - Google Patents
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JP3085442B2 - 運行記録計用カートリッジの記録紙駆動系構造 - Google Patents

運行記録計用カートリッジの記録紙駆動系構造

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JP3085442B2
JP3085442B2 JP06294267A JP29426794A JP3085442B2 JP 3085442 B2 JP3085442 B2 JP 3085442B2 JP 06294267 A JP06294267 A JP 06294267A JP 29426794 A JP29426794 A JP 29426794A JP 3085442 B2 JP3085442 B2 JP 3085442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の走行速度及び
走行距離等の情報を記録紙に記録する運行記録計に係
り、特に、記録紙を内部に収容したカートリッジを本体
に出し入れするカートリッジ式の運行記録計に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行速度や走行距離といった情報
を記録する運行記録計としては、従来より、速度計や走
行距離計等の計器が一体に収容された所謂丸型の運行記
録計が広く使用されている。この運行記録計は、インス
トルメントパネル等に取着される本体と、該本体に開閉
可能に支持されたケースからなり、該ケースには、記録
紙がセットされる回転テーブルが設けられている他、内
部に、前記回転テーブル上の記録紙の駆動系として、回
転テーブルを回転駆動する時計機構や、該時計機構の動
力を回転テーブルに伝達する動力伝達歯車機構等が収容
されている。
【0003】前記回転テーブル上の記録紙は、ケース内
の時計機構から動力伝達歯車機構を介して伝達される動
力により時間の経過に応じて回転し、この状態で、前記
本体側の記録針により記録紙上に情報が記録される。
【0004】そして、この種の運行記録計では、動力伝
達歯車機構中でのバックラッシュをできるだけ解消し
て、時計機構の動力が回転テーブルに伝わるまでの時間
差を減らし、記録紙上の情報記録箇所の時間のずれを小
さくするために、前記駆動系にバックラッシュ防止歯車
を設け、該バックラッシュ防止歯車を例えば回転テーブ
ルの歯車に、該回転テーブルの正規の回転方向とは逆の
回転方向に負荷がかるように噛合させている。また、こ
の種の運行記録計では、回転テーブル上の記録紙を現在
時刻に応じた位置に合わせるために、前記駆動系中に、
例えば前記ケースの脇に配設される時刻合わせ用のノブ
兼用の操作歯車を設け、該操作歯車の回転が前記動力伝
達歯車機構に伝わるように構成している。
【0005】ところで、前記丸型の運行記録計は、回転
計等の他の計器と共に運転席前方のインストルメントパ
ネルに取り付けられるのが通常であるが、そのように取
り付けると、前記運行記録計との大きさのバランスを考
慮して他の計器の大きさを決定する必要があるため、イ
ンストルメントパネルの大きさや計器類の配置等が固定
化され、デザインを斬新なものにする自由度が少なくな
ってしまう。
【0006】そこで、本発明の出願人は、図5に示すよ
うに、情報記録用の記録紙21を水平にして収容した箱
形のカートリッジ11を、本体1の前面パネル2に設け
られたカートリッジ挿脱口7を介して本体1内に収容し
た状態で、記録紙21の上方の本体1内箇所に配置した
記録針(図示せず)により記録紙21の情報記録面に情
報を記録し、また、前面パネル2のイジェクトボタン6
を押すことで、本体1内のカートリッジ11をカートリ
ッジ挿脱口7を介して本体1外に排出する構成のカート
リッジ式運行記録計を先に提案した。そして、本出願人
は、カートリッジ11式の運行記録計を提案するに当た
り、当初は、従来の丸型の運行記録計で採用した駆動系
をカートリッジ11内にそのまま配設して利用すること
を考えた。
【0007】図6は、前記駆動系を収容したカートリッ
ジの筐体の内部構造を示す平面図、図7(a)は駆動系
中の特に動力伝達歯車機構部分を抜き出して示す拡大側
面図、図7(b)は駆動系中の特に操作歯車から動力伝
達歯車機構までの部分を抜き出して示す拡大側面図であ
る。
【0008】図6中引用符号12はカートリッジ11の
筐体、Aは該筐体12内に収容された駆動系をそれぞれ
示し、図7(a)中14は前記駆動系Aにより回転され
る回転テーブル、14aは前記回転テーブル14の上面
に突設された回転軸をそれぞれ示す。また、図7(a)
中13は前記筐体12の記録紙21出し入れ用の開口
(図示せず)を開閉する蓋、13aは該蓋13に形成さ
れた記録紙21現在時刻確認用の窓部、13bは前記蓋
13で支持され該蓋13を閉じた状態で記録紙21を回
転テーブル14に押し付ける押えリング、Bは筐体12
内に配設された前記駆動系Aの支持板をそれぞれ示す。
【0009】前記駆動系Aは、図7(a)に示すよう
に、前記回転テーブル14の下面に一体的に形成された
歯車14bと、図6に示すように、該回転テーブル14
を時間の経過と共に回転させる時計機構50と、該時計
機構50から前記歯車14bに動力を伝達する主歯車機
構30と、該主歯車機構30中のバックラッシュを解消
させるバックラッシュ防止歯車35と、前記回転テーブ
ル14上の前記記録紙21の時刻合わせ用の操作歯車4
0と、該操作歯車40の回転を前記主歯車機構30に伝
達する分岐歯車機構45を備えている。
【0010】前記時計機構50は、図6に示すように、
動力出力用のロータ50aを有している。前記主歯車機
構30は、図6及び図7(a)に示すように、前記ロー
タ50aと回転テーブル14の歯車14b間に介設され
た複数の歯車群からなり、前記バックラッシュ防止歯車
35は、前記回転テーブル14の歯車14bに噛合され
ている。
【0011】図8(a)はバックラッシュ防止歯車の内
部構造を示す平面図、図8(b)は同断面図を示す。前
記バックラッシュ防止歯車35は、図8(a)に示すよ
うに、両端が前記筐体12と支持板Bにそれぞれ固着さ
れた軸35aと、該軸35aに回転可能で且つ軸方向動
不能に結合され外周に歯面が形成された歯車本体35b
と、図8(b)に示すように、前記歯車本体35bの凹
部35c内に収容され前記軸35aに巻装されたゼンマ
イバネ35dを備えており、該ゼンマイバネ35dの一
端は前記軸35aに取着されている。
【0012】前記バックラッシュ防止歯車35は、図8
(a)中の矢印アで示すゼンマイバネ35dの巻回方向
に歯車本体35bを回転させ、前記凹部35cの底面と
ゼンマイバネ35dの側縁の接触により該ゼンマイバネ
35dを巻き上げておくことで、該ゼンマイバネ35d
の巻きが緩む方向への反発力により、歯車本体35bが
前記巻回方向とは逆の、図8(a)中矢印イで示す方向
に付勢されるように構成されている。そして、図6に示
す駆動系Aでは、前記バックラッシュ防止歯車35によ
り前記回転テーブル14の歯車14bが、図6中矢印ウ
で示す時計回り方向に付勢され、これにより、バックラ
ッシュ防止歯車35から回転テーブル14に、前記ゼン
マイバネ35dにより定まる所定のバックラッシュ防止
トルクが加わる。
【0013】前記操作歯車40は、図6に示すように、
前記筐体12から一部外側に突出して外部に露出してお
り、手で回転操作できるように構成されている。前記分
岐歯車機構45は、図6及び図7(b)に示すように、
前記操作歯車40に連なる複数の歯車群からなり、該分
岐歯車機構45の終端の歯車46は、前記主歯車機構3
0中の合流歯車31に噛合している。
【0014】そして、前記時計機構50からの動力が回
転テーブル14側に伝わり、しかも、操作歯車40の回
転が回転テーブル14側にだけ伝わって時計機構50側
には伝わらないようにするために、前記合流歯車31と
して、図9に拡大側面図で示すように、軸31a、第1
及び第2小径歯車31b,31c、大径歯車31d、及
びフリクションバネ31e等を備えた所謂スリップリン
グと呼ばれる滑り歯車を用いている。
【0015】前記合流歯車31の軸31aの両端は、前
記筐体12に回転可能に支持されており、該軸31aの
略々中間箇所は前記支持板Bで回転可能に支持されてい
る。前記第1小径歯車31bは、前記軸31aの一端に
固着されており、図7(b)に示すように、前記分岐歯
車機構45中の歯車46に噛合されている。前記第2小
径歯車31cは、図9に示すように、前記支持板Bを挟
んで前記第1小径歯車31bとは反対側の、前記軸31
aの他端寄り箇所に固着されており、図6及び図7
(a)に示すように、前記主歯車機構30で、合流歯車
31よりも前記回転テーブル14側の隣接する歯車32
に噛合されている。
【0016】前記大径歯車31dは、図9に示すよう
に、前記支持板Bと第2小径歯車31c間の軸31a部
分に軸方向動及び回転可能に遊装されており、図6及び
図7(a)に示すように、前記主歯車機構30で、合流
歯車31よりも前記時計機構50側の隣接する歯車33
に噛合されている。
【0017】図10(a),(b)はフリクションバネ
の平面図及び側面図である。前記フリクションバネ31
eは、図10(a)に示すように、略々鍵孔状の軸挿通
孔31fが形成された基部31gと、該基部31gから
略々120°ずつ位相をずらした向きに傾斜してそれぞ
れ延出する3つの脚部31hを備えている。
【0018】前記フリクションバネ31eは、前記第2
小径歯車31cを固着する前に、前記軸挿通孔31fの
小径の長孔部分の先端に前記軸31aを他端側から挿通
して嵌合し、該長孔部分先端の周囲の基部31g部分を
前記支持板Bに当て付け、その後、前記他端側から大径
歯車31dを軸31aに遊装し、最後に前記第2小径歯
車31cを固着して、前記各脚部31hの先端が大径歯
車31dの端面に弾接すると共に、前記基部31gが支
持板Bに弾接するように取り付けられている。
【0019】そして、前記合流歯車31では、第1及び
第2小径歯車31b,31cと、大径歯車31dとのう
ち一方の歯車側に、前記支持板Bとフリクションバネ3
1eの間の静止トルク、フリクションバネ31eと大径
歯車31dの間の静止トルク、大径歯車31dと第2小
径歯車31cの端面間の静止トルク、及び、大径歯車3
1dと軸31aの間の静止トルクの4つの静止トルクの
うち最大のトルクと等しいか或はそれ以下のトルクがか
かった場合、該トルクが合流歯車31で受け止められ
る。従って、この場合には、前記一方の歯車側から他方
の歯車側へのトルク伝達がなされず、双方の歯車側とも
回転しない。
【0020】また、前記合流歯車31では、第1及び第
2小径歯車31b,31cと、大径歯車31dとのうち
一方の歯車側に、前記支持板Bとフリクションバネ31
eの間の静止トルク、フリクションバネ31eと大径歯
車31dの間の静止トルク、大径歯車31dと第2小径
歯車31cの端面間の静止トルク、及び、大径歯車31
dと軸31aの間の静止トルクの4つの静止トルクのう
ち最大のトルクを上回るトルクがかかった場合、前記一
方の歯車側から他方の歯車側へトルクが伝達され、これ
により、他方の歯車側にかかっているトルクの内容に応
じて次のような動作を行う。
【0021】まず、前記他方の歯車側にかかっているト
ルクが、前記一方の歯車側から合流歯車31を経て伝達
されるトルクと同じ向きの回転トルクであるか、該一方
の歯車側からの伝達トルクとは反対向きで該伝達トルク
以下の回転トルクであるか、或は、前記一方の歯車側か
らの伝達トルク以下の静止トルクである場合には、支持
板Bとフリクションバネ31eの間、或は、フリクショ
ンバネ31eと大径歯車31dの間が空回りして、他方
の歯車側が一方の歯車側と共に回転する。次に、前記他
方の歯車側にかかっているトルクが、前記一方の歯車側
からの伝達トルクとは反対向きで該伝達トルクを上回る
回転トルクであるか、或は、前記一方の歯車側からの伝
達トルクを上回る静止トルクである場合には、大径歯車
31dと第2小径歯車31cの端面間、及び、大径歯車
31dと軸31aの間が空回りして、他方の歯車側は回
転しない。
【0022】従って、前記駆動系Aでは、前記バックラ
ッシュ防止トルクがロータ50aに伝わり、且つ、前記
操作歯車40の操作により回転テーブル14が回転し、
しかも、操作歯車40の操作により時計機構50のロー
タ50aが回転しないようにするために、前記合流歯車
31の最大の静止トルク、バックラッシュ防止トルク、
操作歯車40の回転操作トルク、及び、前記ロータ50
aの静止トルクの間に、次のような関係を成り立たせて
いる。 (1) 合流歯車31の最大の静止トルク<バックラッ
シュ防止トルク (2) 合流歯車31の最大の静止トルク<操作歯車4
0の回転操作トルク (3) 操作歯車40の回転操作トルク<ロータ50a
の静止トルク 従って、前記駆動系Aでは、回転テーブル14上の記録
紙21の時刻合わせを行う際に、合流歯車31の最大の
静止トルクよりも大きいトルクで操作歯車40を回転操
作することとなる。
【0023】ところが、前記駆動系Aは、カートリッジ
11内に時計機構50が内蔵されているため、カートリ
ッジ11に時計機構50の電源を確保する必要があり、
しかも、カートリッジ11は本体1から取り出されるた
め、内部に設置する電源がバッテリに限られてしまう。
このため、車両のバッテリのように常時充電することが
できず充電電圧の低下に伴うバッテリ交換の必要性が生
じ、運行記録計のような長時間連続使用する装置の電源
としての役割を十分に果たすことができないという問題
点があった。また、カートリッジ11に電源を設けるに
はその設置スペースをカートリッジ11の筐体12内に
確保しなければならず、さらに、前記充電の問題を考慮
し大容量で長寿命のバッテリを設置しようとすると、そ
の分だけ設置スペースを広く取らなければならず、カー
トリッジ11、ひいては、装置全体が大型化してしまう
という問題点があった。
【0024】そこで、本出願人は、カートリッジ式の運
行記録計の提案の際、カートリッジ11が本体1から出
し入れされるという本形式の特徴を生かし、駆動系Aの
うち時計機構50とこれに連なる一部の主歯車機構30
部分を本体1側に配置し、残る主歯車機構30部分と、
操作歯車40及び分岐歯車機構45をカートリッジ11
側に配置する方式を採用した。
【0025】図11及び図12は本体側とカートリッジ
側とに分割した駆動系の配置を示す平面図で、図11は
カートリッジを本体に収容した状態、図12は本体から
カートリッジを若干引き出した状態をそれぞれ示してい
る。また、図13(a)は駆動系中の特に主歯車機構部
分を抜き出して示す拡大側面図、図13(b)は駆動系
中の特に操作歯車から主歯車機構までの部分を抜き出し
て示す拡大側面図で、共に、カートリッジを本体に収容
した状態を示している。そして、図11乃至図13中、
図6及び図7に示す部材、箇所と同一の部分には、図6
及び図7で付したものと同一の引用符号を付し、重複す
る部分の説明を省略する。
【0026】図11に示すように、この分割式の駆動系
Aでは、時計機構50と、該時計機構50から前記合流
歯車31に至る主歯車機構30部分の一部を構成する歯
車群A1を本体1側に配置し、他の主歯車機構30部
分、分岐歯車機構45、歯車14b、及び、バックラッ
シュ防止歯車35からなる歯車群A3をカートリッジ1
1側に配置し、カートリッジ11が本体1内に収容され
た時に、本体1の歯車群A1の終端に設けられた出力歯
車A5と、カートリッジ11の主歯車機構30部分の先
頭に設けられた受動歯車A7が噛合するように構成され
ている。
【0027】詳しくは、図12に示すように、本体1の
出力歯車A5は、揺動アーム55の揺動端に回転可能に
支持されており、該揺動アーム55の基端は、該出力歯
車A5が噛合している歯車51の回転軸に揺動可能に支
持されている。そして、前記出力歯車A5は、揺動アー
ム55に一端が係止されたコイルスプリング56によ
り、カートリッジ11の受動歯車A7側に付勢されてお
り、不図示の規制部材が揺動アーム55に係合して、図
12に示す位置からそれ以上受動歯車A7側への揺動ア
ーム55の揺動が規制されている。
【0028】また、前記受動歯車A7は、図12に示す
ように、筐体12前部の開口12bを開閉するシャッタ
12cの内側に配設されている。前記シャッタ12c
は、図11に示すように、筐体12内部の作動レバー片
12fに一体に設けられており、該作動レバー片12f
の先端は、筐体12底面の溝12eに内に一部突出して
いる。
【0029】前記シャッタ12cは、カートリッジ11
の本体1への挿入時に、前記溝12eに本体1の係合ピ
ン1Aを入り込ませ、カートリッジ11の挿入に伴い、
図11に示すように、前記溝12e内で前記作動レバー
片12fを係合ピン1Aに係合させて溝12eの終端側
に移動させることで、カートリッジ11が完全に本体1
内に収容されるよりも前の時点で、該作動レバー片12
fのスライドに応じて開き、前記開口12bを介して受
動歯車A7を外部に露出させるように構成されている。
また、前記シャッタ12cは、本体1からカートリッジ
11が引き出されて作動レバー片12fと係合ピン1A
の係合が解除されると、図12に示すように、筐体12
と作動レバー片12fの間に架設されたスプリング12
gの付勢力により閉じる。
【0030】そして、上述のように、駆動系Aのうち時
計機構50とこれに連なる一部の主歯車機構30部分か
らなる歯車群A1を本体1側に配置した前記カートリッ
ジ11では、前記バックラッシュ防止トルクを上回るよ
うに前記合流歯車31の最大の静止トルクを設定し、該
合流歯車31でバックラッシュ防止トルクを受け止める
ように構成している。従って、図12に示すように、カ
ートリッジ11を本体1から引き出し、出力歯車A5と
受動歯車A7の噛合状態を解消した際に、バックラッシ
ュ防止歯車35からのバックラッシュ防止トルクにより
回転テーブル14が回転することはない。
【0031】このような構成により、従来の丸型の運行
記録計と同様に車両のバッテリからの給電を受けて時計
機構50を作動させることが可能となるため、時計機構
50に対する電源供給の問題は全て解決した。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記合
流歯車31として滑り歯車を用いた図6及び図7の当初
の駆動系Aや、図11及び図12の分割式の駆動系Aで
は、回転テーブル14上の記録紙21の時刻合わせを行
う際に必要とされる操作歯車40の回転操作トルクが、
合流歯車31の最大の静止トルクを上回らなければなら
ないので、操作歯車40が重くて回転させづらい。特
に、上述した図11及び図12の分割式の駆動系Aで
は、合流歯車31でバックラッシュ防止トルクを受け止
める関係上、合流歯車31の最大の静止トルクがバック
ラッシュ防止トルクを上回る大きなトルクとなるため、
操作歯車40がより一層回転させづらくなる。従って、
回転テーブル14を早い速度で回転させて時刻合わせを
迅速に行えるようにすることができず、操作性が悪いと
いう問題点が残る。
【0033】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、時計機構を有する本体と、情報記録用
の記録紙がセットされる回転テーブルを有し前記本体に
対して出し入れされるカートリッジを備えるカートリッ
ジ式の運行記録計において、カートリッジ内のバックラ
ッシュ防止歯車から回転テーブルの駆動系側にかかるバ
ックラッシュ防止トルクを受けて回転テーブルの無用の
回転を防ぎつつ、時刻合わせ用の操作歯車の操作性をよ
くし、迅速な時刻合わせを可能にできる運行記録計用カ
ートリッジの記録紙駆動系構造を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、情報記録用の記録紙を保持する回転テーブ
ルを有し、該回転テーブル回転駆動用の時計機構を備え
る本体に対して出し入れされる運行記録計用カートリッ
ジの記録紙駆動系の構造であって、前記カートリッジの
前記本体に対する出し入れに伴い、前記時計機構の出力
歯車に対して接離され、該出力歯車との接続時、前記時
計機構からの動力を前記回転テーブルに伝達する動力伝
達歯車機構と、前記回転テーブルに接続され、前記時計
機構から伝達される動力により回転される前記動力伝達
歯車機構の正回転方向とは反対向きの逆回転方向に、前
記回転テーブルを介して前記動力伝達歯車機構を付勢す
るバックラッシュ防止歯車と、前記カートリッジの外部
からの操作が可能な時刻合わせ用の操作歯車と、前記操
作歯車及び前記動力伝達歯車機構の双方に接続され、前
記操作歯車の回転を前記動力伝達歯車機構に伝達する分
岐歯車機構とを備え、前記動力伝達歯車機構及び前記分
岐歯車機構のうちいずれか一方の歯車機構は、前記逆回
転方向への前記動力伝達歯車機構の回転を規制し、且
つ、該動力伝達歯車機構の前記正回転方向への回転を許
容する逆転防止歯車を有していることを特徴とする。
【0035】また、本発明は、前記分岐歯車機構が前記
逆転防止歯車を有しており、該逆転防止歯車は、前記動
力伝達歯車機構の前記逆回転方向に対応する方向への前
記分岐歯車機構の回転を規制し、且つ、前記動力伝達歯
車機構の前記正回転方向に対応する方向への前記分岐歯
車機構の回転を許容するものとした。
【0036】また、本発明は、前記カートリッジの外側
から切換操作可能な時刻合わせ方向切換スイッチと、該
時刻合わせ方向切換スイッチの切換動作に連動して、前
記動力伝達歯車機構及び前記分岐歯車機構のうち、前記
逆転防止歯車よりも前記回転テーブルとは反対側の歯車
機構部分を除く残りの歯車機構部分中の2つの歯車を接
離させる第1接離機構と、前記時刻合わせ方向切換スイ
ッチの切換動作に連動し、前記2つの歯車の離間時に該
2つの歯車の双方に接続されると共に、前記2つの歯車
の接続時に該2つの歯車の双方から離間される方向転換
用歯車と、前記時刻合わせ方向切換スイッチの切換動作
に連動して、離間した状態の前記2つの歯車の双方に対
して前記方向転換用歯車を接離させる第2接離機構とを
さらに備えるものとした。
【0037】
【作用】本発明によれば、バックラッシュ防止歯車から
回転テーブル、動力伝達歯車機構、及び分岐歯車機構に
かかるバックラッシュ防止トルクを逆転防止歯車が受け
止めるので、本体からカートリッジを取り出して時計機
構と動力伝達歯車機構の接続を断った状態で、バックラ
ッシュ防止トルクにより回転テーブルが無用に回転する
ことが防止される。
【0038】そして、本体からカートリッジを取り出し
て時計機構と動力伝達歯車機構の接続を断った状態で、
回転テーブル上の記録紙の時刻合わせを行う場合、バッ
クラッシュ防止歯車によるバックラッシュ防止トルクを
上回るトルクで、逆転防止歯車による規制を受けない方
向に操作歯車を回転操作すればよい。従って、分岐歯車
機構が接続される動力伝達歯車機構の合流歯車として、
所謂スリップリングと呼ばれる滑り歯車を用い、バック
ラッシュ防止トルクよりも高い滑り歯車の最大の静止ト
ルクをさらに上回る高いトルクで操作歯車を回転操作て
いた従来に比べて、低いトルクで操作歯車を回転させる
ことが可能となる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は本発明の一実施例に係るカートリ
ッジ式運行記録計の本体とカートリッジに跨って配置さ
れた駆動系を示す平面図で、図1はカートリッジを本体
に収容した状態、図2は本体からカートリッジを若干引
き出した状態をそれぞれ示している。また、図3(a)
は駆動系中の特に主歯車機構部分を抜き出して示す拡大
側面図、図3(b)は駆動系中の特に操作歯車から主歯
車機構の合流歯車までの部分を抜き出して示す拡大側面
図で、共に、カートリッジを本体に収容した状態を示し
ている。尚、図1乃至図3中、図11乃至図13に示す
部材、箇所と同一の部分には、図11乃至図13で付し
たものと同一の引用符号を付し、重複する部分の説明を
省略する。
【0040】本実施例の駆動系Cは、図3(a),
(b)に示すように、本体1の時計機構50からカート
リッジ11の回転テーブル14に動力を伝達する主歯車
機構130中の、分岐歯車機構145が合流するカート
リッジ11内の合流歯車131として、滑り歯車ではな
く、大径歯車131dと小径歯車131bが一体的に回
転する通常の変速歯車を用いている点が、図11乃至図
13に示す従来の駆動系Aと異なっている。また、本実
施例の駆動系Cは、図1、図2、及び図3(b)に示す
ように、分岐歯車機構145を構成し、前記合流歯車1
31と前記操作歯車40の間に介設されこれら両歯車に
噛合する歯車として、ワンウェイクラッチ付きの逆転防
止歯車146を用いている点が、図11乃至図13に示
す従来の駆動系Aと異なっている。
【0041】そして、本実施例では、図1、図2、及び
図3(a)に示すように、前記カートリッジ11内に配
設された主歯車機構130部分、即ち、前記受動歯車A
7から合流歯車131を経て回転テーブル14の歯車1
4bに噛合する終端歯車132に至る歯車群で動力伝達
歯車機構A9が構成されている。
【0042】図4は前記逆転防止歯車の要部断面図であ
り、逆転防止歯車146は、筐体12に固着された軸1
46aと、該軸146aの外周に多数のベアリング14
6bを介して嵌装された環状の外筒146cを有してい
る。
【0043】前記外筒146cの外周面は歯面に形成さ
れており、該外筒146cの内周面には、前記ベアリン
グ146bに対応する多数のカム面146dが外筒14
6cの周方向に間隔を置いて形成されている。前記外筒
146cの周方向における前記各カム面146dの両側
には、外筒146cから軸146aに亘って延在し前記
周方向へのベアリング146bの移動を規制する第1及
び第2規制部材146e,146fが、前記周方向にベ
アリング146bの直径よりも大きい間隔をおいて配設
されており、該ベアリング146bは、図4中における
ベアリング146bの左側の第1規制部材146eとの
間に介設されたスプリング146gにより、図4中にお
けるベアリング146bの右側の第2規制部材146f
側に付勢されている。前記カム面146dは、前記第1
規制部材146eから第2規制部材146fに至るにつ
れて軸146aの外周面に近づくように傾斜しており、
図4に示すベアリング146bの位置よりも第1規制部
材146e側のカム面146d部分と軸146aの外周
面の間に、外筒146cの周方向へのベアリング146
bの移動を許容する可動部146hが形成され、第2規
制部材146f側のカム面146d部分と軸の外周面の
間に、外筒146cの周方向へのベアリング146bの
移動を規制する規制部146jが形成されている。
【0044】このような構成の逆転防止歯車146は、
前記外筒146cに図4中の矢印エで示す方向への回転
力が加わった際に、ベアリング146bが図4に示す位
置からスプリング146gの弾発力に抗し第1規制部材
146e側に相対移動して前記可動部146h内に位置
し、外筒146cが前記矢印エ方向に回転するように構
成されている。また、逆転防止歯車146は、前記外筒
146cに図4中の前記矢印エとは反対側の矢印オで示
す方向への回転力が加わった際に、ベアリング146b
が図4に示す位置からスプリング146gの復元力に抗
し第2規制部材146f側に相対移動して前記規制部1
46j内に位置し、該ベアリング146bが外筒146
cと軸146aの間で楔として機能し、外筒146cの
前記矢印オ方向への回転が軸146aにより規制されて
動かないように構成されている。
【0045】そして、図1に示す駆動系Cでは、前記逆
転防止歯車146により、図2中矢印ウで示す時計回り
方向への前記回転テーブル14の回転が規制され、図2
中矢印カで示す反時計回り方向への回転テーブル14の
回転が許容され、換言すれば、回転テーブル14上の記
録紙21が時間の進む方向に回転する方向にのみ該回転
テーブル14の回転が許容される。
【0046】次に、作用について説明する。前記カート
リッジ11を本体1から取り出した図2の状態では、前
記回転テーブル14がバックラッシュ防止歯車35から
のバックラッシュ防止トルクにより、図2中矢印ウ方向
に回転する方向に付勢され、該回転テーブル14を介し
て前記動力伝達歯車機構A9及び分岐歯車機構145側
に前記バックラッシュ防止トルクが伝わり、前記逆転防
止歯車146に図2中の矢印ウ方向へのトルクがかか
る。
【0047】しかし、前記逆転防止歯車146が回転テ
ーブル14の前記矢印ウ方向への回転を規制し回転しな
いため、前記バックラッシュ防止トルクは、前記操作歯
車40には伝わらず、前記回転テーブル14から前記合
流歯車131を経て逆転防止歯車146に至る歯車群部
分、即ち、合流歯車131よりも回転テーブル14側の
動力伝達歯車機構A9部分と、逆転防止歯車146、即
ち、分岐歯車機構145のバックラッシュがバックラッ
シュ防止トルクにより解消される。そして、前記合流歯
車131を含む歯車群部分が回転しないので、カートリ
ッジ11の全歯車部分、即ち、回転テーブル14、動力
伝達歯車機構A9、分岐歯車機構145、操作歯車4
0、及びバックラッシュ防止歯車35は、カートリッジ
11を本体1から取り出した状態で、回転せずに停止し
たままとなる。
【0048】このカートリッジ11に記録紙21を収容
して本体1に収容するには、まず、カートリッジ11の
蓋13を開けて回転テーブル14に記録紙21をセット
し、蓋13を閉めて、蓋13の押えリング13bにより
記録紙21を回転テーブル14に押し付けさせる。続い
て、蓋13の窓部13aからカートリッジ11内の記録
紙21を覗き、該記録紙21の位置を確認して現在時刻
と比べつつ、逆転防止歯車146が図4中の矢印エの回
転許容方向に回転するように操作歯車40を回転させ
て、回転テーブル14上の記録紙21を現在時刻に応じ
て時刻合わせする。
【0049】前記方向に操作歯車40を操作すると、該
操作歯車40の回転トルクがカートリッジ11内の他の
歯車群の全てに加わる。前記他の歯車群に生じる前記回
転トルクとは逆の回転方向のトルクのうち1番大きいト
ルクは、前記バックラッシュ防止歯車35のバックラッ
シュ防止トルクであり、従って、前記操作歯車40は、
前記バックラッシュ防止トルクを上回るトルクで操作す
れば回転する。尚、前記トルクで操作歯車40を回転さ
せて、回転テーブル14上の記録紙21の時刻合わせを
済ませ、操作歯車40の操作を終えた後は、時刻合わせ
前と同様の作用が生じる。よって、合流歯車131より
も回転テーブル14側の動力伝達歯車機構A9部分と分
岐歯車機構145のバックラッシュがバックラッシュ防
止トルクにより解消され、カートリッジ11の全歯車部
分が回転せず停止したままの状態となる。
【0050】時刻合わせが済んだならば、カートリッジ
挿脱口7からカートリッジ11を本体1内に挿入する。
すると、図2に示すように、本体1内の前記係合ピン1
Aがカートリッジ11の筐体12の溝12eに入り込
み、カートリッジ11の挿入に伴い、前記溝12e内で
前記作動レバー片12fが係合ピン1Aに係合して溝1
2eの終端側に移動され、カートリッジ11が完全に本
体1内に収容されるよりも前の時点で、該作動レバー片
12fのスライドに応じてシャッタ12cが開き、筐体
12前端の開口12bを介して受動歯車A7が外部に露
出する。
【0051】そして、カートリッジ11が本体1内に完
全に収容されると、図1に示すように、本体1の出力歯
車A5がコイルスプリング56により揺動アーム55を
介して受動歯車A7に弾接し、噛合する。従って、前記
時計機構50を作動させロータ50aを回転させること
で、逆転防止歯車146による規制を受けない図2中矢
印カで示す反時計回り方向に回転テーブル14が回転さ
れ、該回転テーブル14上の記録紙21が時間の進む方
向に回転し、この状態で本体1側の記録針を記録紙21
に接触させることで、該記録紙21に情報が記録され
る。
【0052】尚、記録紙21への情報の記録が済み、イ
ジェクトボタン6を押してカートリッジ11を本体1か
ら取り出した時点では、カートリッジ11を本体1に挿
入、収容する前の時点の状態と同じく、合流歯車131
よりも回転テーブル14側の動力伝達歯車機構A9部分
と、合流歯車131から逆転防止歯車146までの分岐
歯車機構145部分のバックラッシュがバックラッシュ
防止トルクにより解消され、カートリッジ11の全歯車
部分が回転せず停止したままの状態となる。
【0053】このように、本実施例によれば、運行記録
計の駆動系Cのうちカートリッジ11側に配置される歯
車群A3中の分岐歯車機構145を、時計機構50から
の動力による回転テーブル14の回転方向とは逆の方向
への回転を規制する逆転防止歯車146で構成し、バッ
クラッシュ防止歯車35からのバックラッシュ防止トル
クを前記逆転防止歯車146で受け止めるように構成し
たので、動力伝達歯車機構130と分岐歯車機構145
が合流する該動力伝達歯車機構130の合流歯車131
として、従来のような滑り歯車ではなく通常の変速歯車
を用いることが可能となる。
【0054】従って、操作歯車40の回転に当たり、前
記バックラッシュ防止トルクを大きく上回る滑り歯車の
最大の静止トルクよりもさらに大きなトルクを必要とす
る従来に比べ、前記バックラッシュ防止トルクを上回る
小さなトルクで操作歯車40を回転させることができ、
操作歯車40の素早い回転操作により回転テーブル14
を早い速度で回転させて時刻合わせを迅速に行えるよう
にすることができ、操作性を飛躍的に向上させることが
できる。
【0055】尚、本実施例では、逆転防止歯車146に
よる図4中矢印オ方向への回転規制に伴い、操作歯車4
0の操作による記録紙21の時刻合わせが時間の進む方
向のみにしかできない構成の場合について説明した。し
かし、図示は省略するものの、例えば、外側から切換操
作可能な時刻合わせ方向切換スイッチをカートリッジ1
1に設け、この切換スイッチに連動して、動力伝達歯車
機構A9中の2つの歯車を接離させ、該2つの歯車の離
間時に、方向転換用歯車を前記2つの歯車の双方に噛合
させるようにして、時間が戻る方向への時刻合わせが行
えるように構成することも可能である。
【0056】この場合には、前記切換スイッチ及び方向
転換用歯車に加え、該切換スイッチの切換動作に連動し
て前記動力伝達歯車機構A9中の2つの歯車を接離させ
る第1接離機構と、前記切換スイッチの切換動作に連動
し、離間した状態の前記2つの歯車の双方に対して前記
方向転換用歯車を接離させる第2接離機構とをカートリ
ッジ11に追加して設ければよい。また、前記切換スイ
ッチの切換動作に連動して接離する2つの歯車は、例え
ば分岐歯車機構145が前記逆転防止歯車146を含む
複数の歯車群で構成される場合、分岐歯車機構145内
どうしであってもよく、或は、合流歯車131と分岐歯
車機構145中の歯車であってもよい。
【0057】さらに、前記逆転防止歯車146を設ける
箇所は、実施例のような分岐歯車機構145中でなくて
もよく、例えば、前記動力伝達歯車機構A9中であって
もよい。但し、本実施例のように、受動歯車A7や操作
歯車40になるべく近い歯車機構箇所に設ければ、バッ
クラッシュ防止トルクによりバックラッシュを解消でき
る歯車機構部分をより大きくすることができるという利
点がある。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、情
報記録用の記録紙を保持する回転テーブルを有し、該回
転テーブル回転駆動用の時計機構を備える本体に対して
出し入れされる運行記録計用カートリッジの記録紙駆動
系の構造であって、前記カートリッジの前記本体に対す
る出し入れに伴い、前記時計機構の出力歯車に対して接
離され、該出力歯車との接続時、前記時計機構からの動
力を前記回転テーブルに伝達する動力伝達歯車機構と、
前記回転テーブルに接続され、前記時計機構から伝達さ
れる動力により回転される前記動力伝達歯車機構の正回
転方向とは反対向きの逆回転方向に、前記回転テーブル
を介して前記動力伝達歯車機構を付勢するバックラッシ
ュ防止歯車と、前記カートリッジの外部からの操作が可
能な時刻合わせ用の操作歯車と、前記操作歯車及び前記
動力伝達歯車機構の双方に接続され、前記操作歯車の回
転を前記動力伝達歯車機構に伝達する分岐歯車機構とを
備え、前記動力伝達歯車機構及び前記分岐歯車機構のう
ちいずれか一方の歯車機構は、前記逆回転方向への前記
動力伝達歯車機構の回転を規制し、且つ、該動力伝達歯
車機構の前記正回転方向への回転を許容する逆転防止歯
車を有している構成とした。
【0059】このため、本体からカートリッジを取り出
して時計機構と動力伝達歯車機構の接続を断った状態
で、回転テーブル上の記録紙の時刻合わせを行う場合、
分岐歯車機構が接続される動力伝達歯車機構の合流歯車
として、所謂スリップリングと呼ばれる滑り歯車を用
い、バックラッシュ防止トルクよりも高い滑り歯車の最
大の静止トルクをさらに上回る高いトルクで操作歯車を
回転操作していた従来に比べ、バックラッシュ防止歯車
によるバックラッシュ防止トルクを上回るだけの小さい
トルクで、操作歯車を回転操作することができ、バック
ラッシュ防止トルクによる回転テーブルの無用の回転を
防ぎつつ、時刻合わせ用の操作歯車の操作性をよくし、
迅速な時刻合わせを可能にすることができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カートリッジを本体に収容した状態における本
発明の一実施例に係るカートリッジ式運行記録計の本体
とカートリッジに跨って配置された駆動系の平面図であ
る。
【図2】本体からカートリッジを若干引き出した状態に
おける図1の駆動系の平面図である。
【図3】カートリッジを本体に収容した状態における図
1の駆動系を示す図で、図3(a)は駆動系中の特に主
歯車機構部分を抜き出して示す拡大側面図、図3(b)
は駆動系中の特に操作歯車から主歯車機構の合流歯車ま
での部分を抜き出して示す拡大側面図である。
【図4】図1に示す逆転防止歯車の要部断面図である。
【図5】カートリッジ式運行記録計の外観を示す斜視図
である。
【図6】図5に示す回転テーブルの駆動系を全て収容し
た従来例に係るカートリッジの筐体の内部構造を示す平
面図である。
【図7】図5の駆動系を示す図で、図7(a)は駆動系
中の特に動力伝達歯車機構部分を抜き出して示す拡大側
面図、図7(b)は駆動系中の特に操作歯車から動力伝
達歯車機構までの部分を抜き出して示す拡大側面図であ
る。
【図8】図5に示すバックラッシュ防止歯車の内部構造
を示す図で、図8(a)は平面図、図8(b)は断面図
である。
【図9】図5の駆動系において合流歯車として用いる滑
り歯車の拡大側面図である。
【図10】図9に示すフリクションバネの詳細を示す図
で、図10(a)は平面図、図10(b)は側面図であ
る。
【図11】本体側とカートリッジ側とに分割した従来例
に係るカートリッジ式運行記録計の駆動系のカートリッ
ジを本体に収容した状態における平面図である。
【図12】本体からカートリッジを若干引き出した状態
における図11の駆動系の平面図である。
【図13】カートリッジを本体に収容した状態における
図11の駆動系を示す図で、図13(a)は駆動系中の
特に主歯車機構部分を抜き出して示す拡大側面図、図1
3(b)は駆動系中の特に操作歯車から主歯車機構の合
流歯車までの部分を抜き出して示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 本体 11 カートリッジ 14 回転テーブル 21 記録紙 35 バックラッシュ防止歯車 40 操作歯車 50 時計機構 145 分岐歯車機構 146 逆転防止歯車 A5 出力歯車 A9 動力伝達歯車機構 C 駆動系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−3867(JP,A) 特開 平3−175396(JP,A) 実開 平1−66645(JP,U) 実公 昭46−15504(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 9/00 - 9/42 G01D 15/00 - 15/34 G04B 1/00 - 49/04 G04C 3/00 G04C 3/14 G04C 9/00 - 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録用の記録紙を保持する回転テー
    ブルを有し、該回転テーブル回転駆動用の時計機構を備
    える本体1に対して出し入れされる運行記録計用カート
    リッジの記録紙駆動系の構造であって、 前記カートリッジの前記本体に対する出し入れに伴い、
    前記時計機構の出力歯車に対して接離され、該出力歯車
    との接続時、前記時計機構からの動力を前記回転テーブ
    ルに伝達する動力伝達歯車機構と、 前記回転テーブルに接続され、前記時計機構から伝達さ
    れる動力により回転される前記動力伝達歯車機構の正回
    転方向とは反対向きの逆回転方向に、前記回転テーブル
    を介して前記動力伝達歯車機構を付勢するバックラッシ
    ュ防止歯車と、 前記カートリッジの外部からの操作が可能な時刻合わせ
    用の操作歯車と、 前記操作歯車及び前記動力伝達歯車機構の双方に接続さ
    れ、前記操作歯車の回転を前記動力伝達歯車機構に伝達
    する分岐歯車機構とを備え、 前記動力伝達歯車機構及び前記分岐歯車機構のうちいず
    れか一方の歯車機構は、前記逆回転方向への前記動力伝
    達歯車機構の回転を規制し、且つ、該動力伝達歯車機構
    の前記正回転方向への回転を許容する逆転防止歯車を有
    している、 ことを特徴とする運行記録計用カートリッジの記録紙駆
    動系構造。
  2. 【請求項2】 前記分岐歯車機構が前記逆転防止歯車を
    有しており、該逆転防止歯車は、前記動力伝達歯車機構
    の前記逆回転方向に対応する方向への前記分岐歯車機構
    の回転を規制し、且つ、前記動力伝達歯車機構の前記正
    回転方向に対応する方向への前記分岐歯車機構の回転を
    許容する請求項1記載の運行記録計用カートリッジの記
    録紙駆動系構造。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジの外側から切換操作可
    能な時刻合わせ方向切換スイッチと、該時刻合わせ方向
    切換スイッチの切換動作に連動して、前記動力伝達歯車
    機構及び前記分岐歯車機構のうち、前記逆転防止歯車よ
    りも前記回転テーブルとは反対側の歯車機構部分を除く
    残りの歯車機構部分中の2つの歯車を接離させる第1接
    離機構と、前記時刻合わせ方向切換スイッチの切換動作
    に連動し、前記2つの歯車の離間時に該2つの歯車の双
    方に接続されると共に、前記2つの歯車の接続時に該2
    つの歯車の双方から離間される方向転換用歯車と、前記
    時刻合わせ方向切換スイッチの切換動作に連動して、離
    間した状態の前記2つの歯車の双方に対して前記方向転
    換用歯車を接離させる第2接離機構とをさらに備える請
    求項1又は2記載の運行記録計用カートリッジの記録紙
    駆動系構造。
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