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JP3086356B2 - ダブルシザーズギヤの組立方法 - Google Patents
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JP3086356B2 - ダブルシザーズギヤの組立方法 - Google Patents

ダブルシザーズギヤの組立方法

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JP3086356B2
JP3086356B2 JP05090052A JP9005293A JP3086356B2 JP 3086356 B2 JP3086356 B2 JP 3086356B2 JP 05090052 A JP05090052 A JP 05090052A JP 9005293 A JP9005293 A JP 9005293A JP 3086356 B2 JP3086356 B2 JP 3086356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックラッシ及びバッ
クラッシによるガタ打ち音を防止するために使用される
シザーズギヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用エンジン等におけ
る歯車装置の常時噛み合い部において使用され、バック
ラッシをなくすべく、メインギヤの側面に同じ歯形で、
かつ歯数のサブギヤを取着し、回転方向にスプリングに
よる捩り力を持たせて相手ギヤに噛ませ、スプリングの
反力により相手の歯をメインギヤとサブギヤの歯で挾み
込む構成のシザーズギヤが知られている。このようなシ
ザーズギヤでは、歯車装置に組み付ける場合に、メイン
ギヤとサブギヤとの歯すじが面一になっていないとサブ
ギヤが障害となって組み付けが不可能なことがある。通
常、メインギヤとサブギヤとを組み立てる場合、専用の
治具を歯みぞに押し付けて、それぞれのギヤの歯すじを
あわせて面一にして、セットボルトを締め付けて作業を
するものである。通常、このような歯すじあわせを行う
場合は、例えば、特平1−164863号公報のもの
のように、治具としての歯すじあわせ用歯車を使用して
作業を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なシザーズギヤでは、メインギヤ及びサブギヤの歯厚は
所定の誤差範囲を設けて同じ厚みに製造しているが、場
合によってはサブギヤの歯厚がメインギヤのそれより大
きくなることがある。このような製造上のばらつきに起
因する歯厚の相違が乗じた場合には、歯すじ合わせを行
うと、サブギヤの歯厚差により、歯すじ合わせが困難に
なったり、歯すじ合わせをした歯面と背向する歯面にお
いて、サブギヤがメインギヤより歯厚差分だけはみだし
て、歯車装置に組み付ける場合に、そのはみだし部分が
噛み合うべきギヤに引っ掛かって組付けできない状態に
なったりすることがある。このような歯厚差により歯車
装置への組み付けの作業性が悪くなる傾向は、メインギ
ヤの両側面にサブギヤを設けたダブルシザーズギヤにお
いては、両側面のサブギヤのずれにより、より顕著なも
のとなっている。本発明は、このような不具合を解消す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るダブルシザーズギヤの組立
方法は、所定数の歯を形成してなる第1の歯車要素と、
第1の歯車要素と同一の歯形と歯数とを有して第1の歯
車要素の周方向に弾性力により互いに反対方向に付勢さ
摺動可能な状態で第1の歯車要素の両方の側面に取着
される第2の歯車要素とを備え、それぞれの第2の歯車
要素は、その歯厚が第1の歯車要素の歯厚より小なる
ブルシザーズギヤの組立方法であって、一方の第2の歯
車要素を第1の歯車要素の一方の側面に密着させて周方
向に付勢し、かつ他方の第2の歯車要素を第1の歯車要
素の他方の側面に密着させて周方向に付勢した後、それ
ぞれの第2の歯車要素が第1の歯車要素に対して摺動す
るのを抑制するように仮止めし、第1の歯車要素の対向
する歯面間に第2の歯車要素の歯面に達する長さを有し
て歯すじを合わせるための合わせ面を背向して備える治
具を挿入し、一方の第2の歯車要素の歯面を弾性力に抗
して回転させて第1の歯車要素の対向する歯面の一方の
歯面に密着する治具の一方の合わせ面に密着させ、かつ
他方の第2の歯車要素の歯面を弾性力に抗して回転させ
て第1の歯車要素の対向する歯面の他方の歯面に密着す
る治具の他方の合わせ面に密着させ、この状態において
第1及び第2の歯車要素の相対移動を禁止して組み立て
歯車装置に組み付けた後相対移動の禁止を解除すること
を特徴とする。
【0005】
【作用】このような構成のものであれば、組立において
第1の歯車要素と第2の歯車要素との歯すじ合わせを行
っても、第2の歯車要素の歯厚が第1の歯厚より小であ
るので、第1の歯車要素から第2の歯車要素の歯がはみ
だすことがない。すなわち、第1の歯車要素の歯と歯す
じを合わせた第2の歯車要素の歯面と背向する歯面側で
は、第2の歯車要素の歯厚が第1の歯車要素の歯厚より
小さい分だけ、第2の歯車要素の歯面が第1の歯車要素
の歯面より引っ込み、第1及び第2の歯車要素のそれぞ
れの歯面間には歯車要素の厚み方向に突起物はない。
の状態において第1及び第2の歯車要素の相対移動を禁
止して組み立てるので、したがって、歯車装置等に組み
付ける場合に歯車装置の歯を邪魔することがなく、組付
作業の作業性が向上するとともに、歯すじ合わせ作業に
おける治具の精度の影響を回避できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜6を参照
して説明する。図1に示すダブルシザーズギヤ100
は、第1の歯車要素であるメインギヤ1と、メインギヤ
1と同一の歯形と歯数とを有してメインギヤ1の周方向
に弾性力により摺動可能な状態でメインギヤ1の両側面
にそれぞれ取着される第2の歯車要素たるサブギヤ2、
3とを備えている。メインギヤ1の歯厚と、サブギヤ
2、3の歯厚とは同一ではなく、サブギヤ2、3の歯厚
がメインギヤ1の歯厚より小さく、その差は、通常の誤
差程度に設定しておけばよく、例えば、100μmとす
ればよい。したがって、サブギヤ2、3の歯は、メイン
ギヤ1の歯と重ね合わせた場合、その一方の歯面をメイ
ンギヤ1の歯面と面一にした状態でも、他方の歯面はメ
インギヤ1の他方の歯面から食み出すことがない。な
お、以下に説明するこの実施例におけるそれぞれの歯車
要素は、平歯車であるが、歯車要素の種類には限定はな
く、例えばインボリュートハスバ歯車等であっもよい。
【0007】メインギヤ1は、その中央部の円筒形状の
ボス11に図示しない支軸を挿入する軸孔12を有し、
そのボス11と歯1aとの間の壁部13に4つの長孔の
中抜き孔4を有している。このボス11の厚みは、歯1
aの厚みの約3倍で、歯1aはこのボス11の厚み方向
の略中央に位置している。そして、ボス11には、支軸
から供給される潤滑油を、メインギヤ1とサブギヤ2、
3との摺接面に供給するための供給通路14が、2カ所
に設けられている。この供給通路14は、ボス11の厚
み方向の略中央から直径方向に傾斜して設けられ、潤滑
油の出口がボス11の肩部15に開口するものとなり、
したがって、軸孔12とメインギヤ1の表裏面側とが連
通するようになっている。また、ボス11の肩部15の
それぞれの側端面近傍には環状溝が形成され、その溝に
サブギヤ2,3の軸方向の動きを規制するためのスナッ
プリング5が装入される。
【0008】4つの中抜き孔4は、ボス11と歯1aと
の間の壁部13に、メインギヤ1の中心に対して点対称
に穿設されており、それぞれの中抜き孔4は、歯1aの
基台1b部分に添って約65°の範囲で、基台1bとボ
ス11との間の幅で設けられている。中抜き孔4と中抜
き孔4との間の壁部13の、周方向に180°離間した
表裏には、後述するトーションスプリング6を係止する
ノックピン7が立設されている。つまり、図3におい
て、上側に示す中抜き孔4aと中抜き孔4bとの間の壁
部13を第1の壁部13aとし、メインギヤ1の表面に
ノックピン7を立設すると、もう一本のノックピン7
は、この第1の壁部13aと180°離間した下側の第
2の壁部13bの裏面に立設される。また、第2の壁部
13bの基台1bとの境界部分には、メインギヤ1と2
枚のサブギヤ2、3とを組み立てる際に締結される、セ
ットボルト8を挿通するためのセットボルト孔81が、
ノックピン7を結ぶ直線上に穿設されている。このよう
にノックピン7及びセットボルト8を配置することで、
バランスよくダブルシザーズギヤ100を回転させるこ
とができる。
【0009】2枚のサブギヤ2、3は、細部において相
違しているもののほぼ同形をしており、ここでは、メイ
ンギヤ1の表側に取着されるものを第1サブギヤ2と
し、残るものを第2サブギヤ3とする。第1サブギヤ2
は、歯2a及び歯2aの基台2b部分が表面方向にその
厚みの略1/2程度突出しており、中央部が陥没したよ
うな形状をしている。このような形状により、組み立て
られた際に、メインギヤ1の基台1bと壁部13との段
差部分を包囲するようにして、メインギヤ1のボス11
に設けられた供給通路14から供給される潤滑油を貯留
する空間たる油室9が形成される。すなわち、油室9
は、メインギヤ1の壁部13と第1及び第2サブギヤ
2、3の壁部20、30との間に形成される。したがっ
て、油室9はメインギヤ1の表裏に形成されるが、中抜
き孔4によって相互に連通されている。しかして、その
中央部には、メインギヤ1のボス11の外径と略同一の
内径を有する軸孔21が設けられ、そのメインギヤ1と
対向する裏面にはノックピン7が立設されている。ま
た、メインギヤ1のセットボルト孔81と同じ位置に、
セットボルト8を挿通する貫通孔22が基台2bに穿設
されており、さらに、組み立て時の治具を挿入する透孔
23が基台2bの2カ所に穿設されている。第2サブギ
ヤ3は、第1サブギヤ2と異なり、セットボルト8を挿
入する貫通孔22の代わりに、重合された際に、メイン
ギヤ1のセットボルト孔81及び第1サブギヤ2の貫通
孔22と一直線上となる位置に、セットボルト8を螺合
するためのねじ孔31を有しているとともに、ノックピ
ン7がメインギヤ1と対向する表面に立設されている。
つまり、第1サブギヤ2は、メインギヤ1の表側に取り
付けられるので、トーションスプリング6のノックピン
7は裏面に立設されるものとなるが、第2サブギヤ3で
は、メインギヤ1の裏側に取り付けられるのでノックピ
ン7が表面に立設されることになる。32は、組立用治
具が挿入される透孔である。
【0010】トーションスプリング6は、メインギヤ1
の壁部13に沿った円環状の弾性体で、円環の一部が切
除されており、その周方向に弾性力を発生し得るように
弾性変形可能な材質にて形成されている。このトーショ
ンスプリング6の両端部は、ノックピン7の形状に合わ
せて半円形状の切欠部が設けられている。この切欠部
は、メインギヤ1とサブギヤ2、3とがダブルシザーズ
ギヤ100に組み立てられた際に、メインギヤ1のノッ
クピン7とサブギヤ2、3のノックピン7とにそれぞれ
係合し、トーションスプリング6を固定することなく位
置ずれしないようにしている。
【0011】このような構成において、組立及び歯すじ
合わせは、以下のようにして行われる。まず、組立は、
最初にメインギヤ1の表裏面それぞれに、トーションス
プリング6の一方の端部をそれぞれのノックピン7に係
合させ、その後第1及び第2サブギヤ2,3のノックピ
ン7をトーションスプリング6の他方の端部に係合させ
た状態で、第1及び第2サブギヤ2、3をメインギヤ1
の実質的に両側面となる基台1b側面に密着させる。そ
して、スナップリング5をメインギヤ1のボス11に装
着して、第1及び第2サブギヤ2、3の支軸方向への移
動を禁止する。この後、歯すじ合わせをすべく、トーシ
ョンプリング6の弾性力に抗して第1及び第2サブギ
ヤ2、3を回転させるための組立治具に、組み立てたダ
ブルシザーズギヤ100を取り付け、第1及び第2サブ
ギヤ2、3を反弾性力方向に回転する。回転は、第1サ
ブギヤ2の貫通孔22とメインギヤ1のセットボルト孔
81とねじ孔31とが略一直線上に整列する位置まで行
い、その位置でセットボルト8をねじ孔31に螺合させ
て仮止めを行う。この時、第1サブギヤ2と第2サブギ
ヤ3とは、互いに反対方向に付勢されているので、第1
サブギヤ2又は第2サブギヤ3のいずれか一方を組立治
具に対して回転不能とし、他方を回転することにより仮
止め作業を行う。
【0012】仮止めが完了した状態で、実質的な歯すじ
合わせの作業に入る。まず、その断面形状が長方形の対
向する2つの角部を平行に切除した形状の六角形をした
歯すじ合わせ用治具123を、図7に示すように、歯溝
に挿入する。すなわち、歯すじ合わせ用治具123は、
メインギヤ1の対向する歯溝に挿入された際に、第1サ
ブギヤ2及び第2サブギヤ3の歯面に達する長さを有し
て歯すじを合わせるための合わせ面123a,123b
を背向して備えるものである。そして、歯すじ合わせ用
治具123の一方の合わせ面123aに、メインギヤ1
のn番目の歯の一方の歯面1naと第1サブギヤ2のn
番目の歯の一方の歯面2naとが密着するように、かつ
その他方の面123bにメインギヤ1の(n+1)番目
の歯の前記一方の歯面1naに対向する歯面1nbと第
2サブギヤ3の(n+1)番目の歯の他方の歯面3nb
との両方が密着するように、第1サブギヤ2及び第2サ
ブギヤ3をそれぞれ弾性力に抗して回転させる。そし
て、完全にそれぞれの歯面が歯すじ合わせ用治具123
により面一になったところで、セットボルト8を締め付
けてメインギヤ1と第1及び第2サブギヤ2、3とを固
定して、歯すじ合わせを完了する。したがって、メイン
ギヤ1の対向する歯面では、第1サブギヤ2と第2サブ
ギヤ3とのそれぞれの歯面が面一になっている。これを
メインギヤ1の一つの歯について見てみると、その歯の
一方の歯面側では第1サブギヤ2の歯面が一方の歯面と
面一になっており、第2サブギヤ3の歯面はその一方の
歯面と段差を形成している。これと同様に、メインギヤ
1のその歯の他方の歯面側では、第2サブギヤ3の歯面
がその他方の歯面と面一になっているが、第1サブギヤ
2の歯面とは段差を形成している。
【0013】このように、組立時にあっては、歯厚のば
らつきにより歯すじ合わせの精度が低下することを防止
できる。つまり、メインギヤ1の歯厚より第1及び第2
サブギヤ2、3の歯厚が小であるので、それぞれのサブ
ギヤ2、3に歯厚の歯ばらつきが合ったところで、歯す
じ合わせをした場合、それぞれのサブギヤ2、3の歯の
歯面がメインギヤ1の歯面より側方に突出することはな
く、実質的に歯すじ合わせの精度を向上させることがで
きる。したがって、後述するようなギヤ配列の場合に
も、組み合わされる他のギヤがギヤの軸方向で重なり合
うような状態であっても、問題なく組み付けを行うこと
ができ、組み付け作業の効率を大幅に向上させることが
できる。さらに、歯すじ合わせ用治具123にあって
は、上記したように、対向する2つの角部が切除された
六角形状の断面形状を有するものであってよいため、治
具自体の厚さ精度を、メインギヤ1と第1サブギヤ2と
第2サブギヤ3との歯幅の全域に亘って確保する必要が
なくなり、治具の精度不良による歯すじ合わせの精度の
低下を防止することができる。
【0014】このようなダブルシザーズギヤ100は、
例えば、図8及び図9に示すように、歯車装置における
アイドルギヤとして使用することができる。図8のもの
において、駆動ギヤDのギヤ厚は、メインギヤ1の厚み
より大きくなると、組付け時にメインギヤ1と第2サブ
ギヤ2との歯が重なり合う(噛合する)ことになる。し
かしながら、第1及び第2サブギヤ2、3の歯厚がメイ
ンギヤ1の歯厚より小であるので、第1サブギヤ2で歯
すじ合わせを行った場合でも第2サブギヤ3の歯がメイ
ンギヤ1の歯面から飛び出していることがなく、問題な
く組付けを完了することができる。したがって、駆動ギ
ヤDのギヤ厚にばらつきがあっても、組み付けに支障を
来すことがなく、組付け作業の効率を低下させることが
ない。また、第2の被動ギヤDnbの近傍に干渉物Wが
存在し、第1の被動ギヤDnaとの間に強度上必要な噛
合い幅が確保できないような場合(図のイ)にも、組付
け時において第1の被動ギヤDnaを第1サブギヤ2側
に移動させる(図のロ)ことによって噛合い幅を確保す
ることができる。
【0015】さらに、図9のように、第1の被動ギヤD
naをそれぞれのサブギヤ2、3と噛合させるようにす
れば、ギヤの軸方向の寸法を小さくすることができ、全
体としてギヤ配列を小型化することができる。
【0016】なお、歯すじ合わせの作業に用いる歯すじ
合わせ用治具123としては、例えば、図1に示すよ
うに、その断面形状が、歯すじ合わせ面に段差がある多
角形をしているものも使用することができる。このよう
な形状の治具にあっては、メインギヤ1と第1及び第2
サブギヤ2、3との歯面が面一になるのではなく、メイ
ンギヤ1の歯厚の中にそれぞれのサブギヤ2、3の歯厚
が重畳する形態となる。つまり、それぞれのサブギヤ
2、3は、メインギヤ1の歯のいずれの歯面とも面一に
ならず、それらの歯面との間に段差を形成した状態でセ
ットボルト8が締結されて、メインギヤ1に緊締される
ことなる。
【0017】本発明は以上説明した実施例に限定される
ものではない。その他、各部の構成は図示例に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形が可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、第1
の歯車要素の歯厚に対してそれぞれの第2の歯車要素の
歯厚が小であるので、歯すじ合わせを行っても第2の歯
車要素の歯が第1の歯車要素の歯面より突出することが
なく、また第1の歯車要素の両側面にそれぞれの第2の
歯車要素を周方向に付勢した状態で密着させて、相互に
摺動移動するのを抑制するように仮止めし、第1の歯車
要素の対向する歯面間に第2の歯車要素の歯面に達する
長さを有して歯すじを合わせるための合わせ面を背向し
て備える治具を挿入して歯すじ合わせを行うので、歯す
じ合わせの効率を向上させることができるとともに、歯
すじ合わせ精度の低下を有効に防止することができる。
また、歯すじ合わせに使用する治具の、精度を必要とす
る部位を減少させることができるので、治具の製造を容
易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の断面図。
【図3】同実施例のメインギヤの正面図。
【図4】同実施例の第1サブギヤの正面図。
【図5】同実施例の第2サブギヤの正面図。
【図6】同実施例の歯の部分を拡大して示す要部斜視
図。
【図7】同実施例における図6のA−A線に沿った断面
に歯すじ合わせ治具をセットした場合の断面図。
【図8】同実施例を適用したギヤ配列の一例を示す模式
的構成説明図。
【図9】同実施例を適用したギヤ配列の別の一例を示す
模式的構成説明図。
【図10】同実施例の他の歯すじ合わせ治具の構成を示
す要部断面図。
【符号の説明】
1…メインギヤ 1na、1nb…歯面 2…第1のサブギヤ 2na…歯面 3…第2のサブギヤ 3nb…歯面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 55/00 - 55/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定数の歯を形成してなる第1の歯車要素
    と、第1の歯車要素と同一の歯形と歯数とを有して第1
    の歯車要素の周方向に弾性力により互いに反対方向に付
    勢され摺動可能な状態で第1の歯車要素の両方の側面に
    取着される第2の歯車要素とを備え、それぞれの第2の
    歯車要素は、その歯厚が第1の歯車要素の歯厚より小な
    ダブルシザーズギヤの組立方法であって、 一方の第2の歯車要素を第1の歯車要素の一方の側面に
    密着させて周方向に付勢し、かつ他方の第2の歯車要素
    を第1の歯車要素の他方の側面に密着させて周方向に付
    勢した後、それぞれの第2の歯車要素が第1の歯車要素
    に対して摺動するのを抑制するように仮止めし、 第1の歯車要素の対向する歯面間に第2の歯車要素の歯
    面に達する長さを有して歯すじを合わせるための合わせ
    面を背向して備える治具を挿入し、 一方の第2の歯車要素の歯面を弾性力に抗して回転させ
    て第1の歯車要素の対向する歯面の一方の歯面に密着す
    る治具の一方の合わせ面に密着させ、かつ他方の第2の
    歯車要素の歯面を弾性力に抗して回転させて第1の歯車
    要素の対向する歯面の他方の歯面に密着する治具の他方
    の合わせ面に密着させ、 この状態において第1及び第2の歯車要素の相対移動を
    禁止して組み立て歯車装置に組み付けた後相対移動の禁
    止を解除する ことを特徴とするダブルシザーズギヤの組
    立方法
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