JP3087804B2 - 磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物及びその製造法並びに該造粒物を用いた磁気記録用鉄合金磁性粒子の製造法。 - Google Patents
磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物及びその製造法並びに該造粒物を用いた磁気記録用鉄合金磁性粒子の製造法。Info
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- JP3087804B2 JP3087804B2 JP05208247A JP20824793A JP3087804B2 JP 3087804 B2 JP3087804 B2 JP 3087804B2 JP 05208247 A JP05208247 A JP 05208247A JP 20824793 A JP20824793 A JP 20824793A JP 3087804 B2 JP3087804 B2 JP 3087804B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録用鉄合金磁性
粒子を製造する際の出発原料として好適な鉄合金磁性粒
子用造粒物及びその製造法に関し、更に、該造粒物を用
いた磁気記録用鉄合金磁性粒子の製造法に関するもので
ある。
粒子を製造する際の出発原料として好適な鉄合金磁性粒
子用造粒物及びその製造法に関し、更に、該造粒物を用
いた磁気記録用鉄合金磁性粒子の製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ用、オーディオ用の磁気記
録再生用機器の長時間記録化、小型軽量化が激化してお
り、特に昨今におけるVTR(ビデオ・テープ・レコー
ダー)の普及は目覚ましく、長時間記録化並びに小型軽
量化を目指したVTRの開発が盛んに行われている。一
方においては、磁気記録媒体である磁気テープに対する
高性能化、即ち、出力特性の向上の要求が益々高まって
きている。
録再生用機器の長時間記録化、小型軽量化が激化してお
り、特に昨今におけるVTR(ビデオ・テープ・レコー
ダー)の普及は目覚ましく、長時間記録化並びに小型軽
量化を目指したVTRの開発が盛んに行われている。一
方においては、磁気記録媒体である磁気テープに対する
高性能化、即ち、出力特性の向上の要求が益々高まって
きている。
【0003】磁気記録媒体のこの特性は磁気記録媒体に
使用される磁性粒子と密接な関係を有しており、近年に
おいては、従来の酸化鉄磁性粒子に比較して高い保磁力
と大きな飽和磁化を有する鉄合金磁性粒子が注目され、
ディジタルオーディオテープ(DAT)、8mmビデオ
テープ、Hi−8テープ並びにビデオフロッピー等の磁
気記録媒体に使用され実用化されている。
使用される磁性粒子と密接な関係を有しており、近年に
おいては、従来の酸化鉄磁性粒子に比較して高い保磁力
と大きな飽和磁化を有する鉄合金磁性粒子が注目され、
ディジタルオーディオテープ(DAT)、8mmビデオ
テープ、Hi−8テープ並びにビデオフロッピー等の磁
気記録媒体に使用され実用化されている。
【0004】近時、これら鉄合金磁性粒子の特性改善の
要求はとどまることがなく、磁気記録媒体の出力特性の
向上の面から、鉄合金磁性粒子の粒子間における保磁力
及び飽和磁化の各分布幅が出来るだけ小さいことが強く
要求されている。
要求はとどまることがなく、磁気記録媒体の出力特性の
向上の面から、鉄合金磁性粒子の粒子間における保磁力
及び飽和磁化の各分布幅が出来るだけ小さいことが強く
要求されている。
【0005】周知の通り、鉄合金磁性粒子は、針状ゲー
タイト粒子、該針状ゲータイト粒子を約300℃の温度
で加熱脱水して得られる針状ヘマタイト粒子又は前記針
状ゲータイト粒子を非還元性雰囲気下300〜850℃
の温度範囲で加熱して高密度化された針状ヘマタイト粒
子を出発原料とし、該出発原料を水素ガス等の還元性ガ
ス流下で加熱還元することにより得られている。
タイト粒子、該針状ゲータイト粒子を約300℃の温度
で加熱脱水して得られる針状ヘマタイト粒子又は前記針
状ゲータイト粒子を非還元性雰囲気下300〜850℃
の温度範囲で加熱して高密度化された針状ヘマタイト粒
子を出発原料とし、該出発原料を水素ガス等の還元性ガ
ス流下で加熱還元することにより得られている。
【0006】得られる鉄合金磁性粒子の諸特性を左右す
る最も重要な工程は、出発原料の加熱還元工程である
が、該加熱還元に際して用いられる加熱還元装置として
は、出発原料を転動させながら加熱還元する回転炉還元
装置、出発原料を流動させながら加熱還元する流動層還
元装置や出発原料を固定して加熱還元する固定層還元装
置等が知られている。
る最も重要な工程は、出発原料の加熱還元工程である
が、該加熱還元に際して用いられる加熱還元装置として
は、出発原料を転動させながら加熱還元する回転炉還元
装置、出発原料を流動させながら加熱還元する流動層還
元装置や出発原料を固定して加熱還元する固定層還元装
置等が知られている。
【0007】針状ゲータイト粒子又は針状ヘマタイト粒
子を出発原料として加熱還元することによって鉄合金磁
性粒子を製造するに際し、回転炉還元装置あるいは流動
層還元装置を用いる場合は出発原料を転動あるいは流動
させることによって還元雰囲気の均一混合状態が得られ
る為反応が均一に進行するという特徴を有する。しかし
ながら、一方では出発原料が転動あるいは流動する為に
原料粒子間あるいは原料粒子と反応器壁との間で衝突や
摩擦が生じる為に還元過程において粒子間の焼結や粒子
の形状のくずれが生じ易く、それに伴って粒子の磁気特
性が低下するという欠点を有する。一方固定層還元装置
を用いる場合、出発原料粒子は殆ど静止状態で加熱還元
される為、転動あるいは流動による原料粒子間の衝突や
摩擦に起因する粒子同志の焼結や一次粒子の形状のくず
れが発生しにくいという特徴を有する。このように固定
層還元装置で加熱還元を実施する場合はガス流速に抗し
て出発原料が流動しないようにする為、出発原料として
は種々の手段を用いて造粒成型したものが用いられる。
子を出発原料として加熱還元することによって鉄合金磁
性粒子を製造するに際し、回転炉還元装置あるいは流動
層還元装置を用いる場合は出発原料を転動あるいは流動
させることによって還元雰囲気の均一混合状態が得られ
る為反応が均一に進行するという特徴を有する。しかし
ながら、一方では出発原料が転動あるいは流動する為に
原料粒子間あるいは原料粒子と反応器壁との間で衝突や
摩擦が生じる為に還元過程において粒子間の焼結や粒子
の形状のくずれが生じ易く、それに伴って粒子の磁気特
性が低下するという欠点を有する。一方固定層還元装置
を用いる場合、出発原料粒子は殆ど静止状態で加熱還元
される為、転動あるいは流動による原料粒子間の衝突や
摩擦に起因する粒子同志の焼結や一次粒子の形状のくず
れが発生しにくいという特徴を有する。このように固定
層還元装置で加熱還元を実施する場合はガス流速に抗し
て出発原料が流動しないようにする為、出発原料として
は種々の手段を用いて造粒成型したものが用いられる。
【0008】従来、鉄合金磁性粒子の製造にあたり、固
定層還元装置を用いるものとしては、特公昭61−36
048号公報、特公平1−52441号公報、特公平1
−52442号公報、特公平1−52443号公報、特
公平1−52444号公報、特開昭54−62915号
公報等に開示されている方法がある。
定層還元装置を用いるものとしては、特公昭61−36
048号公報、特公平1−52441号公報、特公平1
−52442号公報、特公平1−52443号公報、特
公平1−52444号公報、特開昭54−62915号
公報等に開示されている方法がある。
【0009】出発原料を予め造粒成形する方法として、
例えば微粉砕粉であるα−Fe2 O3 粒子とスプレーに
て散布する水とを所定割合で造粒機に供給して造粒粉を
得る方法(特開昭63−88807号公報)や針状の微
細酸化鉄粉を水に分散させた後、フィルタープレスによ
り含水率60乃至80wt%に圧縮脱水し、塊状に成形
する方法(特開昭57−54205号公報、特開昭57
−116706号公報)等が知られている。
例えば微粉砕粉であるα−Fe2 O3 粒子とスプレーに
て散布する水とを所定割合で造粒機に供給して造粒粉を
得る方法(特開昭63−88807号公報)や針状の微
細酸化鉄粉を水に分散させた後、フィルタープレスによ
り含水率60乃至80wt%に圧縮脱水し、塊状に成形
する方法(特開昭57−54205号公報、特開昭57
−116706号公報)等が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】高い保磁力と大きな飽
和磁化とを有し、しかも、粒子間における保磁力及び飽
和磁化の各分布幅が小さい鉄合金磁性粒子を工業的、経
済的に有利に製造することは、現在、最も要求されてい
るところであるが、固定層還元装置を用いて前出公知方
法による造粒物を出発原料として用いた場合には、粒子
間における保磁力及び飽和磁化の各分布幅が大きいの
で、前記諸特性を十分満足する鉄合金磁性粒子を得るこ
とができない。
和磁化とを有し、しかも、粒子間における保磁力及び飽
和磁化の各分布幅が小さい鉄合金磁性粒子を工業的、経
済的に有利に製造することは、現在、最も要求されてい
るところであるが、固定層還元装置を用いて前出公知方
法による造粒物を出発原料として用いた場合には、粒子
間における保磁力及び飽和磁化の各分布幅が大きいの
で、前記諸特性を十分満足する鉄合金磁性粒子を得るこ
とができない。
【0011】固定層還元装置を用いる加熱還元による場
合、得られる鉄合金磁性粒子の粒子間における保磁力及
び飽和磁化の各分布幅が大きくなるのは、微粉が発生し
易い造粒物が出発原料として用いられているからであ
る。
合、得られる鉄合金磁性粒子の粒子間における保磁力及
び飽和磁化の各分布幅が大きくなるのは、微粉が発生し
易い造粒物が出発原料として用いられているからであ
る。
【0012】即ち、前記した従来の造粒物はバインダー
として水を使用している為、強度の弱い造粒物となり、
加熱還元時の還元効率を上げる為に採られている通気ガ
ス線速度が比較的大きい条件下では、造粒物に微振動が
生じ、強度の弱い造粒物同志の摩擦によって微粉が発生
したり、また、加熱還元前の出発原料の固定層還元装置
内への投入(移送)等の際及び加熱時の熱膨張等により
粉化が起こって微粉が発生したりする。この様に強度の
弱い造粒物を出発原料として用い、固定層還元装置で還
元する際には発生した微粉が層内に局所的に存在し、そ
の部分の圧力損失が大きくなる為、通気ガスの偏流が生
じ、被処理粒子の還元の進行度が不均一になり、還元効
率も非常に悪く、結果的に粒子間における磁気特性分布
(保磁力及び飽和磁化の各分布)幅の大きい鉄合金磁性
粒子となってしまう。
として水を使用している為、強度の弱い造粒物となり、
加熱還元時の還元効率を上げる為に採られている通気ガ
ス線速度が比較的大きい条件下では、造粒物に微振動が
生じ、強度の弱い造粒物同志の摩擦によって微粉が発生
したり、また、加熱還元前の出発原料の固定層還元装置
内への投入(移送)等の際及び加熱時の熱膨張等により
粉化が起こって微粉が発生したりする。この様に強度の
弱い造粒物を出発原料として用い、固定層還元装置で還
元する際には発生した微粉が層内に局所的に存在し、そ
の部分の圧力損失が大きくなる為、通気ガスの偏流が生
じ、被処理粒子の還元の進行度が不均一になり、還元効
率も非常に悪く、結果的に粒子間における磁気特性分布
(保磁力及び飽和磁化の各分布)幅の大きい鉄合金磁性
粒子となってしまう。
【0013】そこで、本発明は、固定層還元装置を用い
て鉄合金磁性粒子を製造する場合に、粒子間における保
磁力及び飽和磁化の各分布幅が出来るだけ小さい鉄合金
磁性粒子が得られる磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物
を提供することを技術的課題とする。
て鉄合金磁性粒子を製造する場合に、粒子間における保
磁力及び飽和磁化の各分布幅が出来るだけ小さい鉄合金
磁性粒子が得られる磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物
を提供することを技術的課題とする。
【0014】前記技術的課題は、次の通りの本発明によ
って達成できる。即ち、本発明は、針状含水酸化第二鉄
粒子粉末又は針状酸化鉄粒子粉末に水若しくは温水に可
溶な半合成澱粉又は半合成セルロースを添加して造粒し
てなる平均造粒径が1〜5mmであって、嵩密度が0.
5g/cm3以上であり、且つ、粉化率が40%以下で
ある針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物か
らなる固定層を形成して還元される磁気記録用鉄合金磁
性粒子用造粒物、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化
鉄粒子を水に懸濁させた懸濁液中に、水若しくは温水に
可溶な半合成澱粉又は半合成セルロースを針状含水酸化
第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子に対して0.1〜5.0
重量%添加・攪拌した後、圧縮脱水して得たケーキを造
粒成形することを特徴とする磁気記録用鉄合金磁性粒子
用造粒物の製造法及び該磁気記録用鉄合金磁性粒子用造
粒物を固定層を形成して還元ガス中で加熱還元して鉄合
金磁性粒子とすることを特徴とする磁気記録用鉄合金磁
性粒子の製造法である。
って達成できる。即ち、本発明は、針状含水酸化第二鉄
粒子粉末又は針状酸化鉄粒子粉末に水若しくは温水に可
溶な半合成澱粉又は半合成セルロースを添加して造粒し
てなる平均造粒径が1〜5mmであって、嵩密度が0.
5g/cm3以上であり、且つ、粉化率が40%以下で
ある針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物か
らなる固定層を形成して還元される磁気記録用鉄合金磁
性粒子用造粒物、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化
鉄粒子を水に懸濁させた懸濁液中に、水若しくは温水に
可溶な半合成澱粉又は半合成セルロースを針状含水酸化
第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子に対して0.1〜5.0
重量%添加・攪拌した後、圧縮脱水して得たケーキを造
粒成形することを特徴とする磁気記録用鉄合金磁性粒子
用造粒物の製造法及び該磁気記録用鉄合金磁性粒子用造
粒物を固定層を形成して還元ガス中で加熱還元して鉄合
金磁性粒子とすることを特徴とする磁気記録用鉄合金磁
性粒子の製造法である。
【0015】次に、本発明実施にあたっての諸条件につ
いて説明する。本発明において使用される針状含水酸化
第二鉄粒子としては、平均長軸径0.05〜1.0μ
m、好ましくは0.05〜0.5μm程度であって、軸
比(長軸径/短軸径−以下同じ−)3以上のα-FeOOH、
β-FeOOH又はγ-FeOOH粒子が使用出来る。また、針状酸
化鉄粒子としては、前記針状含水酸化第二鉄粒子を約3
00℃の温度で加熱脱水して得られた針状ヘマタイト粒
子や該針状含水酸化第二鉄粒子を非還元性雰囲気下30
0〜850℃の温度範囲で加熱処理して得られる高密度
化された針状ヘマタイト粒子、更に、針状マグヘマイト
粒子、ベルトライド化合物(FeOx・Fe2 O3 、0
<x<1)のいずれか並びに針状含水酸化第二鉄粒子を
加熱脱水した後、300℃前後の温度で加熱還元して得
られる針状マグネタイト粒子が使用出来る。
いて説明する。本発明において使用される針状含水酸化
第二鉄粒子としては、平均長軸径0.05〜1.0μ
m、好ましくは0.05〜0.5μm程度であって、軸
比(長軸径/短軸径−以下同じ−)3以上のα-FeOOH、
β-FeOOH又はγ-FeOOH粒子が使用出来る。また、針状酸
化鉄粒子としては、前記針状含水酸化第二鉄粒子を約3
00℃の温度で加熱脱水して得られた針状ヘマタイト粒
子や該針状含水酸化第二鉄粒子を非還元性雰囲気下30
0〜850℃の温度範囲で加熱処理して得られる高密度
化された針状ヘマタイト粒子、更に、針状マグヘマイト
粒子、ベルトライド化合物(FeOx・Fe2 O3 、0
<x<1)のいずれか並びに針状含水酸化第二鉄粒子を
加熱脱水した後、300℃前後の温度で加熱還元して得
られる針状マグネタイト粒子が使用出来る。
【0016】また、本発明において使用される針状含水
酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子には、鉄合金磁性粒
子の諸特性を向上させる為に通常使用されるAl、N
i、Co、B、Zn、P、Si等のFe以外の異種元素
の1種以上を併用して粒子内部に含有させるか又は粒子
表面に被覆しておいてもよい。尚、本発明における針状
粒子とは軸比(長軸径/短軸径)3以上の粒子を指し、
その形状は針状に限らず、紡錘状、米粒状及び短冊状の
ものを含む。
酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子には、鉄合金磁性粒
子の諸特性を向上させる為に通常使用されるAl、N
i、Co、B、Zn、P、Si等のFe以外の異種元素
の1種以上を併用して粒子内部に含有させるか又は粒子
表面に被覆しておいてもよい。尚、本発明における針状
粒子とは軸比(長軸径/短軸径)3以上の粒子を指し、
その形状は針状に限らず、紡錘状、米粒状及び短冊状の
ものを含む。
【0017】 本発明にかかる磁気記録用鉄合金磁性粒
子用造粒物は、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄
粒子を水に懸濁させた懸濁液中へ水若しくは温水に可溶
な半合成澱粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した
後、圧縮脱水して得たケーキを造粒成形して得られる。
子用造粒物は、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄
粒子を水に懸濁させた懸濁液中へ水若しくは温水に可溶
な半合成澱粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した
後、圧縮脱水して得たケーキを造粒成形して得られる。
【0018】 本発明において、添加する半合成澱粉と
しては、可溶性澱粉、陽性澱粉、親水基(カルボキシメ
チルジアルデヒド等)で置換された澱粉等が挙げられ、
半合成セルロースとしは、ビスコース、親水基(メチ
ル、エチル、ヒドロキシエーテル、カルボキシル等)で
置換されたセルロース等が挙げられ、これらは水若しく
は温水に可溶である。
しては、可溶性澱粉、陽性澱粉、親水基(カルボキシメ
チルジアルデヒド等)で置換された澱粉等が挙げられ、
半合成セルロースとしは、ビスコース、親水基(メチ
ル、エチル、ヒドロキシエーテル、カルボキシル等)で
置換されたセルロース等が挙げられ、これらは水若しく
は温水に可溶である。
【0019】前記半合成澱粉又は半合成セルロースの添
加量は、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子に
対して0.1〜5.0重量%の範囲である。工業的には
添加効果が現れるできる限り少量が好ましいが、0.1
重量%未満の場合には、本発明における効果が発現でき
ない。5.0重量%を超えた場合には、残存有機物によ
る還元への悪影響が著しく現れ、保磁力及び飽和磁化の
低下、更には還元に長時間を要する等の問題を引き起こ
すため好ましくない。
加量は、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子に
対して0.1〜5.0重量%の範囲である。工業的には
添加効果が現れるできる限り少量が好ましいが、0.1
重量%未満の場合には、本発明における効果が発現でき
ない。5.0重量%を超えた場合には、残存有機物によ
る還元への悪影響が著しく現れ、保磁力及び飽和磁化の
低下、更には還元に長時間を要する等の問題を引き起こ
すため好ましくない。
【0020】本発明における針状含水酸化第二鉄粒子又
は針状酸化鉄粒子を造粒成形する手段としては、転動造
粒、圧縮造粒、解砕造粒、押出し造粒等各種の方法があ
るが、針状ヘマタイト粒子を含む懸濁液中に前記半合成
澱粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した後、フィル
タープレスにより圧縮脱水して得たケーキを押出し造粒
法によって造粒成形する方法が工業的に好ましい。
は針状酸化鉄粒子を造粒成形する手段としては、転動造
粒、圧縮造粒、解砕造粒、押出し造粒等各種の方法があ
るが、針状ヘマタイト粒子を含む懸濁液中に前記半合成
澱粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した後、フィル
タープレスにより圧縮脱水して得たケーキを押出し造粒
法によって造粒成形する方法が工業的に好ましい。
【0021】本発明における磁気記録用鉄合金磁性粒子
用造粒物は平均造粒径が1〜5mmであって、嵩密度が
0.5g/cm3 以上であり、且つ粉化率が40%以下
でなければならない。
用造粒物は平均造粒径が1〜5mmであって、嵩密度が
0.5g/cm3 以上であり、且つ粉化率が40%以下
でなければならない。
【0022】造粒物の平均造粒径が1mm未満の場合に
は、還元ガス流によって造粒粒子が大きく流動し始める
ため粒子間の衝突や摩擦を生起し、粒子同士の焼結や一
次粒子の形状のくずれが発生するので好ましくなく、ま
た微粉化した粒子が系外に飛散しダストとなって排気ガ
スフィルターの目詰まりを引き起こすなど設備的にも好
ましくない現象が生ずる。
は、還元ガス流によって造粒粒子が大きく流動し始める
ため粒子間の衝突や摩擦を生起し、粒子同士の焼結や一
次粒子の形状のくずれが発生するので好ましくなく、ま
た微粉化した粒子が系外に飛散しダストとなって排気ガ
スフィルターの目詰まりを引き起こすなど設備的にも好
ましくない現象が生ずる。
【0023】一方、5mmを越えた場合には、還元性ガ
スが粒子内部に行渡るまでに時間がかかると同時に、還
元反応を律速する造粒粒子内の水蒸気の拡散も遅くなる
為、還元時間が長くなり、生産性が劣りまた、磁気特性
の劣化を招き好ましくない。
スが粒子内部に行渡るまでに時間がかかると同時に、還
元反応を律速する造粒粒子内の水蒸気の拡散も遅くなる
為、還元時間が長くなり、生産性が劣りまた、磁気特性
の劣化を招き好ましくない。
【0024】造粒物の嵩密度が0.5g/cm3 未満の
場合、造粒物の強度が弱くなり粉化率が大きくなり易い
傾向がある為に微粉が発生し易く、また、造粒物1個の
重量が小さくなる為、還元効率を上げる目的でガスの通
気量を増やすと造粒物が流動し易くなり造粒物同志の摩
擦や衝突によって粒子同志の焼結や一次粒子の形状の崩
れが発生し易くなる。
場合、造粒物の強度が弱くなり粉化率が大きくなり易い
傾向がある為に微粉が発生し易く、また、造粒物1個の
重量が小さくなる為、還元効率を上げる目的でガスの通
気量を増やすと造粒物が流動し易くなり造粒物同志の摩
擦や衝突によって粒子同志の焼結や一次粒子の形状の崩
れが発生し易くなる。
【0025】更に、造粒物の粉化率が40%を越えた場
合には、出発原料の固定層還元装置内への投入等の移送
の際、また、加熱還元過程における造粒物の微振動によ
る摩擦、及び加熱による熱膨張等により粉化が起って微
粉が発生し易くなる。
合には、出発原料の固定層還元装置内への投入等の移送
の際、また、加熱還元過程における造粒物の微振動によ
る摩擦、及び加熱による熱膨張等により粉化が起って微
粉が発生し易くなる。
【0026】このような造粒物を出発原料として用い、
固定層還元装置で還元する際には、発生した微粉が層内
に局所的に存在し、しかも、その部分の圧力損失が大き
くなる為、通気ガスの偏流が生じ、被処理粒子の還元の
進行度が不均一になり、還元効率も非常に悪く、粒子間
における磁気特性分布幅の大きい鉄合金磁性粒子が得ら
れる為好ましくない。
固定層還元装置で還元する際には、発生した微粉が層内
に局所的に存在し、しかも、その部分の圧力損失が大き
くなる為、通気ガスの偏流が生じ、被処理粒子の還元の
進行度が不均一になり、還元効率も非常に悪く、粒子間
における磁気特性分布幅の大きい鉄合金磁性粒子が得ら
れる為好ましくない。
【0027】 本発明にかかる磁気記録用鉄合金磁性粒
子は、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子を水
に懸濁させた懸濁液中へ水若しくは温水に可溶な半合成
澱粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した後、圧縮脱
水して得たケーキを造粒成形して得られた平均造粒径が
1〜5mmであって、嵩密度が0.5g/cm3以上で
あり、且つ、粉化率が40%以下である針状含水酸化第
二鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物を還元性ガス中で加熱
還元することにより得ることができる。
子は、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子を水
に懸濁させた懸濁液中へ水若しくは温水に可溶な半合成
澱粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した後、圧縮脱
水して得たケーキを造粒成形して得られた平均造粒径が
1〜5mmであって、嵩密度が0.5g/cm3以上で
あり、且つ、粉化率が40%以下である針状含水酸化第
二鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物を還元性ガス中で加熱
還元することにより得ることができる。
【0028】還元性ガス中での加熱還元は、水素ガス流
下、350〜550℃の温度範囲で行うことができる。
下、350〜550℃の温度範囲で行うことができる。
【0029】本発明における加熱還元後の鉄合金磁性粒
子は周知の方法、例えば、トルエン等の有機溶剤中に浸
漬する方法及び還元後の鉄合金磁性粒子の雰囲気を一旦
不活性ガスに置換した後、不活性ガス中の酸素含有量を
徐に増加させながら最終的に空気とすることによって徐
酸化する方法等により空気中に取り出すことができる。
子は周知の方法、例えば、トルエン等の有機溶剤中に浸
漬する方法及び還元後の鉄合金磁性粒子の雰囲気を一旦
不活性ガスに置換した後、不活性ガス中の酸素含有量を
徐に増加させながら最終的に空気とすることによって徐
酸化する方法等により空気中に取り出すことができる。
【0030】
【作用】 先ず、本発明において最も重要な点は、針状
含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子を水に懸濁させ
た懸濁液中に、水若しくは温水に可溶な半合成澱粉又は
半合成セルロースを針状ヘマタイト粒子に対して0.1
〜5.0重量%添加・攪拌した後、圧縮脱水して得たケ
ーキを造粒成形した場合には、平均造粒径1〜5mmで
あって、嵩密度が0.5g/cm3以上であり、しかも
粉化率が40%以下である磁気記録用鉄合金磁性粒子用
造粒物が得られる点である。
含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子を水に懸濁させ
た懸濁液中に、水若しくは温水に可溶な半合成澱粉又は
半合成セルロースを針状ヘマタイト粒子に対して0.1
〜5.0重量%添加・攪拌した後、圧縮脱水して得たケ
ーキを造粒成形した場合には、平均造粒径1〜5mmで
あって、嵩密度が0.5g/cm3以上であり、しかも
粉化率が40%以下である磁気記録用鉄合金磁性粒子用
造粒物が得られる点である。
【0031】更に、該磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒
物を還元性ガス中で加熱還元した場合には、高い保磁力
と大きな飽和磁化とを有し、しかも、粒子間における保
磁力及び飽和磁化の各分布幅が小さい鉄合金磁性粒子が
得られる点である。
物を還元性ガス中で加熱還元した場合には、高い保磁力
と大きな飽和磁化とを有し、しかも、粒子間における保
磁力及び飽和磁化の各分布幅が小さい鉄合金磁性粒子が
得られる点である。
【0032】本発明において、粒子間における保磁力及
び飽和磁化の各分布幅が小さい鉄合金磁性粒子が得られ
る理由について、本発明者は、半合成澱粉又は半合成セ
ルロースを添加することによって、針状含水酸化第二鉄
粒子又は針状酸化鉄粒子同志の結合を強固にし、強度を
強くすることができ、微粉の発生を効果的に防ぐことが
できる。その結果、固定層中の通気ガスの偏流をも防ぐ
ことが可能となり、造粒物(被処理粒子)の還元の進行
度も均一になり、結果的に粒子間における磁気特性分布
幅の小さい鉄合金磁性粒子が得られるものと考えてい
る。
び飽和磁化の各分布幅が小さい鉄合金磁性粒子が得られ
る理由について、本発明者は、半合成澱粉又は半合成セ
ルロースを添加することによって、針状含水酸化第二鉄
粒子又は針状酸化鉄粒子同志の結合を強固にし、強度を
強くすることができ、微粉の発生を効果的に防ぐことが
できる。その結果、固定層中の通気ガスの偏流をも防ぐ
ことが可能となり、造粒物(被処理粒子)の還元の進行
度も均一になり、結果的に粒子間における磁気特性分布
幅の小さい鉄合金磁性粒子が得られるものと考えてい
る。
【0033】また、造粒物の嵩密度が0.5g/cm3
を越えるような高嵩密度である場合には、造粒物を形成
する一次粒子間距離が短くなる為、還元によって発生し
た水分の造粒物内部での拡散速度が遅くなる。このこと
は、造粒物内部の水蒸気分圧が高い状態で維持され易い
ことを意味する。従って、一般的には嵩密度が大きくな
ると造粒物内部の水蒸気分圧の制御が困難となり、粒子
間の焼結を起こし易いという問題を生ずる。
を越えるような高嵩密度である場合には、造粒物を形成
する一次粒子間距離が短くなる為、還元によって発生し
た水分の造粒物内部での拡散速度が遅くなる。このこと
は、造粒物内部の水蒸気分圧が高い状態で維持され易い
ことを意味する。従って、一般的には嵩密度が大きくな
ると造粒物内部の水蒸気分圧の制御が困難となり、粒子
間の焼結を起こし易いという問題を生ずる。
【0034】 しかしながら、本発明による方法によ
り、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子を水に
懸濁させた懸濁液中へ水若しくは温水に可溶な半合成澱
粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した後、圧縮脱水
した後、圧縮脱水して得たケーキを造粒成形した場合に
は、嵩密度が0.5g/cm3以上の高嵩密度造粒物で
あっても、添加した半合成澱粉又は半合成セルロースが
一次粒子間距離を適度に保つ為、その問題は解消され
る。
り、針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子を水に
懸濁させた懸濁液中へ水若しくは温水に可溶な半合成澱
粉又は半合成セルロースを添加・攪拌した後、圧縮脱水
した後、圧縮脱水して得たケーキを造粒成形した場合に
は、嵩密度が0.5g/cm3以上の高嵩密度造粒物で
あっても、添加した半合成澱粉又は半合成セルロースが
一次粒子間距離を適度に保つ為、その問題は解消され
る。
【0035】 尚、従来、鉄合金磁性粒子を製造するに
あたり半合成澱粉又は半合成セルロースに類似した物を
用いるものとしては、特開昭55−82408号公報に
記載の方法がある。この方法は、澱粉を還元剤として使
用する方法であり、加熱還元前に針状含水酸化第二鉄粒
子又は針状酸化鉄粒子を水若しくは温水に可溶な半合成
澱粉又は半合成セルロースを用いて造粒成形しておく本
発明とは、その目的、構成及び効果において相違するも
のである。
あたり半合成澱粉又は半合成セルロースに類似した物を
用いるものとしては、特開昭55−82408号公報に
記載の方法がある。この方法は、澱粉を還元剤として使
用する方法であり、加熱還元前に針状含水酸化第二鉄粒
子又は針状酸化鉄粒子を水若しくは温水に可溶な半合成
澱粉又は半合成セルロースを用いて造粒成形しておく本
発明とは、その目的、構成及び効果において相違するも
のである。
【0036】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により、本発明を
説明する。尚、以下の実施例並びに比較例における粒子
の長軸、軸比(長軸径/短軸径)は、電子顕微鏡写真か
ら測定した数値の平均値で示した。鉄合金磁性粒子の磁
気特性は「振動試料磁力計VSM−3S−15」(東英
工業(株)製)を使用し、外部磁場10KOeまでかけ
て測定した。
説明する。尚、以下の実施例並びに比較例における粒子
の長軸、軸比(長軸径/短軸径)は、電子顕微鏡写真か
ら測定した数値の平均値で示した。鉄合金磁性粒子の磁
気特性は「振動試料磁力計VSM−3S−15」(東英
工業(株)製)を使用し、外部磁場10KOeまでかけ
て測定した。
【0037】また、粉化率は、下記の方法にて測定した
値で示したものである。1mmを超える大きさの造粒
径を有する針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造
粒物100gと12.5mmφのスチールボール200
gとを、内径8.5cm、高さ8.5cm、内容積48
2cm3 のスチール製容器に投入した後、周速50rp
mで1時間混合する。次いで、スチール製容器中にお
ける1mm未満の大きさの造粒径を有する針状含水酸化
第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物を秤量する。(1
mm未満の針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造
粒物重量/測定前の針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状
酸化鉄造粒物重量(100g))×100=粉化率
(%)とする
値で示したものである。1mmを超える大きさの造粒
径を有する針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造
粒物100gと12.5mmφのスチールボール200
gとを、内径8.5cm、高さ8.5cm、内容積48
2cm3 のスチール製容器に投入した後、周速50rp
mで1時間混合する。次いで、スチール製容器中にお
ける1mm未満の大きさの造粒径を有する針状含水酸化
第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物を秤量する。(1
mm未満の針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造
粒物重量/測定前の針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状
酸化鉄造粒物重量(100g))×100=粉化率
(%)とする
【0038】<磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物の製
造> 実施例1〜15、比較例1〜5; 実施例1 Al化合物、Co化合物及びB化合物によって粒子表面
が被覆されている長軸0.23μm、軸比(長軸径/短
軸径)11の針状を呈したゲータイト粒子(Al=1.
0重量%、Co=4.6重量%、B=0.9重量%)を
空気中400℃で加熱処理して針状ヘマタイト粒子を得
た。
造> 実施例1〜15、比較例1〜5; 実施例1 Al化合物、Co化合物及びB化合物によって粒子表面
が被覆されている長軸0.23μm、軸比(長軸径/短
軸径)11の針状を呈したゲータイト粒子(Al=1.
0重量%、Co=4.6重量%、B=0.9重量%)を
空気中400℃で加熱処理して針状ヘマタイト粒子を得
た。
【0039】次に、得られた針状ヘマタイト粒子を湿式
粉砕機を用いて微粉砕し、針状ヘマタイト粒子分散懸濁
液を得た。
粉砕機を用いて微粉砕し、針状ヘマタイト粒子分散懸濁
液を得た。
【0040】次いで、上記得られた針状ヘマタイト粒子
懸濁液を、固形分濃度8重量%に調整し、該懸濁液に脂
肪族第三級アミンで置換された陽性澱粉を溶解した溶液
(針状ヘマタイト粒子に対して1wt%の陽性澱粉量に
相当する。)を添加・攪拌した後、フィルタープレスに
より圧縮脱水し、含水率35重量%のケーキを得、続い
て孔径3mmの成型スクリーンを用いて押し出し成型を
行った後、100℃の温度で乾燥して針状酸化鉄造粒物
を得た。得られた針状酸化鉄造粒物は、平均造粒径2.
5mmであって、嵩密度が0.58g/cm3 であり、
粉化率は33%であった。
懸濁液を、固形分濃度8重量%に調整し、該懸濁液に脂
肪族第三級アミンで置換された陽性澱粉を溶解した溶液
(針状ヘマタイト粒子に対して1wt%の陽性澱粉量に
相当する。)を添加・攪拌した後、フィルタープレスに
より圧縮脱水し、含水率35重量%のケーキを得、続い
て孔径3mmの成型スクリーンを用いて押し出し成型を
行った後、100℃の温度で乾燥して針状酸化鉄造粒物
を得た。得られた針状酸化鉄造粒物は、平均造粒径2.
5mmであって、嵩密度が0.58g/cm3 であり、
粉化率は33%であった。
【0041】実施例2〜15、比較例1〜5 針状ゲータイト粒子の種類、添加元素の種類及び量、加
熱処理の有無及び加熱温度、半合成澱粉又は半合成セル
ロースの種類及び添加量、並びに成型スクリーンの孔径
を種々変化させた以外は実施例1と同様にして鉄合金磁
性粒子用造粒物を製造した。この時の主要製造条件と諸
特性を表1に示す。尚、実施例14の被処理物は針状ゲ
ータイト粒子、実施例15の被処理物は針状ゲータイト
粒子を400℃の温度で加熱脱水した後、300℃の温
度で加熱還元して得た針状マグネタイト粒子である
熱処理の有無及び加熱温度、半合成澱粉又は半合成セル
ロースの種類及び添加量、並びに成型スクリーンの孔径
を種々変化させた以外は実施例1と同様にして鉄合金磁
性粒子用造粒物を製造した。この時の主要製造条件と諸
特性を表1に示す。尚、実施例14の被処理物は針状ゲ
ータイト粒子、実施例15の被処理物は針状ゲータイト
粒子を400℃の温度で加熱脱水した後、300℃の温
度で加熱還元して得た針状マグネタイト粒子である
【0042】<鉄合金磁性粒子の製造> 実施例16〜30、比較例6〜10; 実施例16 実施例1で得られた針状酸化鉄造粒物5Kgを内径16
0mmの固定層還元装置へ投入し、続いて、200Nl
/分の割合で水素ガスを通気し、410℃の温度で加熱
還元を行い、鉄合金磁性粒子造粒物を得た。還元時間は
20時間であった。
0mmの固定層還元装置へ投入し、続いて、200Nl
/分の割合で水素ガスを通気し、410℃の温度で加熱
還元を行い、鉄合金磁性粒子造粒物を得た。還元時間は
20時間であった。
【0043】得られた固定層内の鉄合金磁性粒子造粒物
をトルエン中に浸漬して取り出し、該鉄合金磁性粒子造
粒物を目開き1mmの篩で篩い分け、1mm以上及び1
mm未満の鉄合金磁性粒子造粒物を得た。次いで、それ
ぞれトルエンを蒸発させながら表面に薄い安定な酸化被
膜を形成させた。
をトルエン中に浸漬して取り出し、該鉄合金磁性粒子造
粒物を目開き1mmの篩で篩い分け、1mm以上及び1
mm未満の鉄合金磁性粒子造粒物を得た。次いで、それ
ぞれトルエンを蒸発させながら表面に薄い安定な酸化被
膜を形成させた。
【0044】得られた鉄合金磁性粒子造粒物において、
1mm以上の大きさを有する鉄合金磁性粒子造粒物の保
磁力Hcが1610 Oe、飽和磁化σsが158em
u/gであって、1mm未満の大きさを有する鉄合金磁
性粒子造粒物の保磁力Hcが1595Oe、飽和磁化σ
sが156emu/gであった。両鉄合金磁性粒子造粒
物の保磁力及び飽和磁化の各分布幅は小さかった。
1mm以上の大きさを有する鉄合金磁性粒子造粒物の保
磁力Hcが1610 Oe、飽和磁化σsが158em
u/gであって、1mm未満の大きさを有する鉄合金磁
性粒子造粒物の保磁力Hcが1595Oe、飽和磁化σ
sが156emu/gであった。両鉄合金磁性粒子造粒
物の保磁力及び飽和磁化の各分布幅は小さかった。
【0045】実施例17〜30、比較例6〜10 実施例2〜15、比較例1〜5で得られた鉄合金磁性粒
子用造粒物を加熱還元するに際して、還元温度及び還元
時間を種々変化させた以外は実施例16と同様にして鉄
合金磁性粒子造粒物を製造した。この時の主要製造条件
と諸特性を表2に示す。
子用造粒物を加熱還元するに際して、還元温度及び還元
時間を種々変化させた以外は実施例16と同様にして鉄
合金磁性粒子造粒物を製造した。この時の主要製造条件
と諸特性を表2に示す。
【0046】尚、実施例17〜30で得られた各鉄合金
磁性粒子造粒物の粒子間における保磁力及び飽和磁化の
各分布幅は小さいものであったが、比較例6〜10で得
られた各鉄合金磁性粒子造粒物の粒子間における各分布
幅は大きいものであった。
磁性粒子造粒物の粒子間における保磁力及び飽和磁化の
各分布幅は小さいものであったが、比較例6〜10で得
られた各鉄合金磁性粒子造粒物の粒子間における各分布
幅は大きいものであった。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明に係る磁気記録用鉄合金磁性粒子
用造粒物は、前出実施例に示した通り、平均造粒径が1
〜5mmであって、嵩密度が0.5g/cm3 以上であ
り、且つ、粉化率が40%以下である針状含水酸化第二
鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物であるので、固定層還元
装置で用いる場合、微粉の発生が少なく、従って加熱還
元時における層内の通気ガスの偏流も生じることなく、
該造粒物(被処理物)の還元の進行度も均一となるの
で、現在、最も要求されている高い保磁力と大きな飽和
磁化とを有し、しかも粒子間における保磁力及び飽和磁
化の各分布幅の小さい鉄合金磁性粒子を得る出発原料と
して好適である。
用造粒物は、前出実施例に示した通り、平均造粒径が1
〜5mmであって、嵩密度が0.5g/cm3 以上であ
り、且つ、粉化率が40%以下である針状含水酸化第二
鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物であるので、固定層還元
装置で用いる場合、微粉の発生が少なく、従って加熱還
元時における層内の通気ガスの偏流も生じることなく、
該造粒物(被処理物)の還元の進行度も均一となるの
で、現在、最も要求されている高い保磁力と大きな飽和
磁化とを有し、しかも粒子間における保磁力及び飽和磁
化の各分布幅の小さい鉄合金磁性粒子を得る出発原料と
して好適である。
【0050】また、本発明に係る磁気記録用鉄合金磁性
粒子の製造法によれば、前出実施例に示した通り、出発
原料として前記した特定の針状含水酸化第二鉄造粒物又
は針状酸化鉄造粒物を用いているので、固定層還元装置
で用いる場合、微粉の発生が少なく、従って加熱還元時
における層内の通気ガスの偏流も生じることなく、該造
粒物(被処理物)の還元の進行度も均一となるので、現
在、最も要求されている高い保磁力と大きな飽和磁化と
を有し、しかも粒子間における保磁力及び飽和磁化の各
分布幅の小さい鉄合金磁性粒子を得ることができるので
高密度記録用の磁性粒子として好適である。
粒子の製造法によれば、前出実施例に示した通り、出発
原料として前記した特定の針状含水酸化第二鉄造粒物又
は針状酸化鉄造粒物を用いているので、固定層還元装置
で用いる場合、微粉の発生が少なく、従って加熱還元時
における層内の通気ガスの偏流も生じることなく、該造
粒物(被処理物)の還元の進行度も均一となるので、現
在、最も要求されている高い保磁力と大きな飽和磁化と
を有し、しかも粒子間における保磁力及び飽和磁化の各
分布幅の小さい鉄合金磁性粒子を得ることができるので
高密度記録用の磁性粒子として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C01G 49/06 C01G 49/06 A G11B 5/706 G11B 5/706 H01F 1/06 H01F 1/06 L (72)発明者 上神 雅之 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号 戸田工業株式会社創造センター内 (72)発明者 三島 啓男 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号 戸田工業株式会社創造センター内 審査官 三崎 仁 (56)参考文献 特開 昭57−116716(JP,A) 特開 昭63−88807(JP,A) 特開 平4−62906(JP,A) 特開 平4−144208(JP,A) 特開 昭54−33258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 49/02 - 49/06 B22F 1/00,9/00
Claims (3)
- 【請求項1】 針状含水酸化第二鉄粒子粉末又は針状酸
化鉄粒子粉末に水若しくは温水に可溶な半合成澱粉又は
半合成セルロースを添加して造粒してなる平均造粒径が
1〜5mmであって、嵩密度が0.5g/cm3以上で
あり、且つ、下記の測定方法において測定した粉化率が
40%以下である針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸
化鉄造粒物からなる固定層を形成して還元される磁気記
録用鉄合金磁性粒子用造粒物。1mmを超える大きさ
の造粒径を有する針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸
化鉄造粒物100gと12.5mmφのスチールボール
200gとを、内径8.5cm、高さ8.5cm、内容
積482cm3のスチール製容器に投入した後、周速5
0rpmで1時間混合する。次いで、スチール製容器
中における1mm未満の大きさの造粒径を有する針状含
水酸化第二鉄造粒物又は針状酸化鉄造粒物を秤量する。
(1mm未満の針状含水酸化第二鉄造粒物又は針状酸
化鉄造粒物重量/測定前の針状含水酸化第二鉄造粒物又
は針状酸化鉄造粒物重量(100g))×100=粉化
率(%)とする - 【請求項2】 針状含水酸化第二鉄粒子又は針状酸化鉄
粒子を水に懸濁させた懸濁液中に、水若しくは温水に可
溶な半合成澱粉又は半合成セルロースを針状含水酸化第
二鉄粒子又は針状酸化鉄粒子に対して0.1〜5.0重
量%添加・攪拌した後、圧縮脱水して得たケーキを造粒
成形することを特徴とする請求項1記載の磁気記録用鉄
合金磁性粒子用造粒物の製造法。 - 【請求項3】 請求項1記載の磁気記録用鉄合金磁性粒
子用造粒物を固定層を形成して還元ガス中で加熱還元し
て鉄合金磁性粒子とすることを特徴とする磁気記録用鉄
合金磁性粒子の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05208247A JP3087804B2 (ja) | 1992-08-04 | 1993-07-30 | 磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物及びその製造法並びに該造粒物を用いた磁気記録用鉄合金磁性粒子の製造法。 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22921392 | 1992-08-04 | ||
| JP4-229213 | 1992-08-04 | ||
| JP28660492 | 1992-09-30 | ||
| JP4-286604 | 1992-09-30 | ||
| JP05208247A JP3087804B2 (ja) | 1992-08-04 | 1993-07-30 | 磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物及びその製造法並びに該造粒物を用いた磁気記録用鉄合金磁性粒子の製造法。 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06191853A JPH06191853A (ja) | 1994-07-12 |
| JP3087804B2 true JP3087804B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=27328857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05208247A Expired - Fee Related JP3087804B2 (ja) | 1992-08-04 | 1993-07-30 | 磁気記録用鉄合金磁性粒子用造粒物及びその製造法並びに該造粒物を用いた磁気記録用鉄合金磁性粒子の製造法。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3087804B2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP05208247A patent/JP3087804B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06191853A (ja) | 1994-07-12 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |