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JP3089016B2 - 昇華型熱転写用受像媒体 - Google Patents
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JP3089016B2 - 昇華型熱転写用受像媒体 - Google Patents

昇華型熱転写用受像媒体

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JP3089016B2
JP3089016B2 JP01234753A JP23475389A JP3089016B2 JP 3089016 B2 JP3089016 B2 JP 3089016B2 JP 01234753 A JP01234753 A JP 01234753A JP 23475389 A JP23475389 A JP 23475389A JP 3089016 B2 JP3089016 B2 JP 3089016B2
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秀洋 望月
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱
転写記録媒体と組合せて使用される昇華型熱転写用受像
媒体に関する。
[従来の技術] 熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱転写記録媒
体と、該記録媒体の裏面からの熱印字によって昇華した
染料を受容する受像媒体とを用いる昇華型熱転写記録方
式は、優れた中間調記録が可能で、カラー写真に近いフ
ルカラーハードコピーを提供するものとして、近年注目
されている。
この記録方式で用いられる受像媒体の染料受容層とし
ては、熱昇華性染料に対して強い染着性を示す熱可塑性
のポリエステル樹脂が、主として単独に用いられ基体と
しては、合成紙が用いられている。しかし、画像を重ね
て、保存している間に、受像紙の裏面へ印字画像が転写
する裏移りが起る。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、前記問題点を解決して、裏移りがなく保存
性の高い受像媒体を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記した課題を解決するため鋭意検討
を重ねてきたが、バック層に使用する材料として特定の
樹脂を選択することが有効であることを知見し、本発明
に至った。
すなわち、本発明は、 1.基体上に昇華性染料が染着可能な染料受容層を有する
受像媒体において、該受容層と反対の側へ設けた基体バ
ック層が該受容層よりも染料染着性が低いスチレン−マ
レイン酸共重合体、又はそのエステル化物から構成され
ることを特徴とする裏移り防止昇華型熱転写用受像媒
体、 2.基体上に昇華性染料が染着可能な染料受容層を有する
受像媒体において、該受容層と反対の側へ設けた基体バ
ック層が該受容層よりも染料染着性が低い塩化ビニル樹
脂から構成されることを特徴とする裏移り防止昇華型熱
転写用受像媒体、 3.基体が紙以外の材料からなる前記2.記載の裏移り防止
昇華型熱転写用受像媒体、 4.塩化ビニル樹脂が塩化ビニル成分を80%以上含むこと
を特徴とする前記2.又は3.記載の裏移り防止昇華型熱転
写用受像媒体、である。
本発明は、上記構成としたことから、裏移りがなく、
しかも保存性の高いものとなる。
次に本発明を図面により説明すると、本発明の具体的
構成及び作用は以下の通りである。
第1図において、本発明の受像媒体は受像基体A、染
料受容層B及びバック層Cから構成されている。即ち、
本発明の受像媒体は、受像基体A上に、染料受容層Bを
塗布し、反対側の面ヘスチレン−マレイン酸共重合体、
又はそのエステル化物及び塩化ビニル樹脂からなる群か
から選択された少なくとも1種から構成されるバック層
Cを塗布した構成となっている。又、1はサーマルヘッ
ドを示し、昇華転写記録媒体は耐熱層2、転写基体3及
び染料転写層4から構成されている。
サーマルヘッド1からの加熱により、昇華転写記録媒
体の染料転写層4から熱昇華性染料が昇華及び拡散し、
昇華した染料は受像媒体の染料受容層Bに転移する。受
像媒体へ移った昇華染料は、染料受容層Bを形成する染
料染着性樹脂中を拡散し染着する。
記録した後の画像を重ねて保存しておくと、染料が染
着した受容層Bとバック層Cが接触した状態で保存され
るため、バック層を設けない場合やバック層に染料移行
性の高い樹脂を設けた場合は保存中に染料が受像体裏側
の面へ移行し裏移りが起きる。しかし、本発明のバック
層を設けると、受容層へ染着した染料が保存中に裏面へ
移行することなく安定な画像が得られる。
本発明のバック層に用いられる樹脂は、スチレン−マ
レイン酸共重合体、そのエステル及び塩化ビニル樹脂か
ら選択される。
スチレン−マレイン酸共重合体、そのエステルとして
はメチルエステル、エチルエステル、n−プロピルエス
テル、iso−プロピルエステル、n−ブチルエステル、i
so−ブチルエステル、、sec−ブチルエステル、tert−
ブチルエステル、n−アミルエステル、n−ヘキシルエ
ステル、シクロヘキシルエステル、ベンジルエステル、
フェニルエステルなどがあげられる。
又、塩化ビニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共
重合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、及
びそれらのアルコール変性物、マレイン酸変性物、イソ
シアネート反応物でも良い。
これらの中で塩化ビニル成分が80%以上のものが特に
好ましい。
このようなスチレン−マレイン酸エステル樹脂はスチ
レン−無水マレイン酸共重合体と約10〜20倍量のアルコ
ールを混合加熱するだけで容易に得ることができ、その
まま支持体に塗布して染料拡散防止層を形成することが
できる。又、反応物を大量のn−ヘキサン中に加えて粉
末化した後、他の溶剤、例えばテトラヒドロフランやメ
チルエチルケトンなどに溶かして塗布し層を形成するこ
ともできる。
なお、バック層中へは無機粒子、帯電防止剤等を含有
させても良い。基体上へのバック層の塗布量は固形分量
で0.1〜20g/m2が好ましい。
本発明の受容量に用いられる樹脂としては、昇華性染
料を染着する樹脂であれば特に限定されないが、中でも
ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合
体、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、スチレンアクリレート樹脂などが好ましい。
これらを単独あるいは混合して用いられる。
又本発明においては、染料受容層中にアミノ変性シリ
コーン、エポキシ変性シリコーン、アルキッド変性シリ
コーン等の離型剤を含有させることができる。これらシ
リコーン類の使用により、転写媒体との熱融着防止効果
が更に向上する。しかし、シリコーン含有量が多くなる
と、前記したように記録後の保存性が低下するので、そ
の含有量は染料受容層の樹脂量に対して、10重量%以下
であることが望ましい。
なお、染料受容層中には、充填剤を含有させることも
できる。充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の白色顔料が挙げられ、その添加量は、該受
容層の樹脂量に対して、5〜60重量%が好ましい。その
他、染料受容層には、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤等を適宜含有させても良い。
又、本発明の受像媒体における基体Aとしては、合成
紙、アート紙、上質紙、コート紙、セルロース繊維紙、
プラスチックフィルム等が単独で又はそれらの積層体
で、好適に使用される。
なお、上記基体上への染料受容層の塗布量は、固形分
量で0.1〜20g/m2が好適である。
[実施例] 次に本発明を実施例により更に詳細に説明する。なお
以下において示す%および部はいずれも重量基準であ
る。
実施例1 下記組成の混合物を、充分混合分散させ、受容層用塗
液[A液]を調製した。
[A液] 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(商品名:VYHH;ユニオ
ンカーバイド製) 20部 アミノ変性シリコーン(商品名:SF8417;トーレシリコ
ーン製) 2部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 次に[A液]をワイヤーバーを用いて、厚さ約150μ
mの合成紙(商品名ユポFPG−150;王子油化合成紙社
製)上に塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥し、厚さ約
5μmの染料受容層を形成させた。
次に下記[B液]を用いて受容層と反対側の面へ厚さ
約5μmのバック層を設け、本発明の受像体を得た。
[B液] スチレン−マレイン酸共重合体(商品名AP20;BASF
製) 10部 テトラヒドロフラン 90部 一方、昇華転写媒体として、バック層としてシリコー
ン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μmのPE
Tフィルム上に、下記処方のインク層用塗液[C液]
を、約2μmの厚さに塗布して、転写媒体を得た。
[C液] ポリビニルブチラール樹脂(商品名BX−1;積水化学社
製) 10部 シアン用昇華分散染料(商品名カヤセット714;日本化
薬社製) 6部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 得られた転写媒体と受像媒体とを、転写媒体のインク
層の受像媒体の染料受容層とが対面するように重ね合わ
せ、転写媒体の裏面からサーマルヘッドで加熱し、記録
を行った。この記録後のサンプルを重ね合わせ、60℃で
100hr保存後のサンプルの裏面を観察した。
実施例2 実施例1において[B液]の代わりに下記[D液]を
用いた以外は同様に行った。
[D液] スチレン−マレイン酸共重合体 5部 エタノール 100部 を70℃で撹拌し、スチレン−マレイン酸エチルエステル
共重合体溶液を得た。
比較例1 実施例1においてバック層を用いずに試験した。
比較例2 実施例1において[B液]の代わりに下記[E液]を
用いた以外は同様に行った。
[E液] ポリエステル樹脂(商品名バイロン200;東洋紡製) 10部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 [結果] 保存後の受像体裏面(裏移り)を比較した。
実施例1 なし 〃 2 なし 比較例1 汚れあり(裏移り) 〃 2 汚れあり(裏移り) 実施例3 下記組成の混合物を、充分混合分散させ、受容層用塗
液[A液]を調製した。
[A液] ポリエステル樹脂(商品名:バイロン200;東洋紡製)
20部 アミノ変性シリコーン(商品名:SF8417;トーレシリコ
ーン製) 1部 エポキシ変性シリコーン(商品名SF8411;トーレシリ
コーン製) 1部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 次に[A液]をワイヤーバーを用いて、厚さ約150μ
mの合成紙(商品名ユポFPG−150;王子油化合成紙社
製)上に塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥し、厚さ約
5μmの染料受容層を形成させた。
次に下記[B液]を用いて受容層と反対側の面へ厚さ
約5μmのバック層を設け、本発明の受像体を得た。
[B液] ポリ塩化ビニル(関東化学社製) 10部 テトラヒドロフラン 90部 一方、昇華転写媒体として、バック層としてシリコー
ン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μmのPE
Tフィルム上に、下記処方のインク層用塗液[C液]
を、約2μmの厚さに塗布して、転写媒体を得た。
[C液] ポリビニルブチラール樹脂(商品名BX−1;積水化学社
製) 10部 シアン用昇華分散染料(商品名カヤセット714;日本化
薬社製) 6部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 得られた転写媒体と受像媒体とを、転写媒体のインク
層と受像媒体の染料受容層とが対面するように重ね合わ
せ、転写媒体の裏面からサーマルヘッドで加熱し、記録
を行った。この記録後のサンプルを重ね合わせ、60℃で
100hr保存後のサンプルの裏面を観察した。
実施例4 実施例3において[B液]の代わりに下記[D液]を
用いた以外は同様に行った。
[D液] 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(商品名:VYNS;ユニオ
ンカーバイト) 10部 トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部 比較例3 実施例3においてバック層を用いずに試験した。
比較例4 実施例3において[B液]の代わりに下記[E液]を
用いた以外は同様に行った。
[E液] ポリエステル樹脂(商品名バイロン200;東洋紡製) 10部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 [結果] 保存後の受像体裏面(裏移り)を比較した。
実施例1 なし 〃 2 なし 比較例1 汚れあり(裏移り) 〃 2 汚れあり(裏移り) [発明の効果] 以上説明したように、本発明の構成によれば、保存性
が改善され、画像を重ねて保存する場合であっても、受
像媒体の裏面へ印字画像が転写することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る昇華型熱転写用受像媒体の受像機
構を示すための模式断面図であり、昇華転写記録媒体の
模式断面図も含んでいる。 A……受像基体、B……染料受容層、C……バック層、 1……サーマルヘッド、 2……転写記録媒体の耐熱層、 3……転写記録媒体の転写基体、 4……転写記録媒体の染料転写層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 諸星 直哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−21580(JP,A) 特開 昭51−66012(JP,A) 特開 平1−108090(JP,A) 特開 平1−125291(JP,A) 特開 昭60−137690(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に昇華性染料が染着可能な染料受容
    層を有する受像媒体において、該受容層と反対の側へ設
    けた基体バック層が該受容層よりも染料染着性が低いス
    チレン−マレイン酸共重合体、又はそのエステル化物か
    ら構成されることを特徴とする裏移り防止昇華型熱転写
    用受像媒体。
  2. 【請求項2】基体上に昇華性染料が染着可能な染料受容
    層を有する受像媒体において、該受容層と反対の側へ設
    けた基体バック層が該受容層よりも染料染着性が低い塩
    化ビニル樹脂から構成されることを特徴とする裏移り防
    止昇華型熱転写用受像媒体。
  3. 【請求項3】基体が紙以外の材料からなる請求項2記載
    の裏移り防止昇華型熱転写用受像媒体。
  4. 【請求項4】塩化ビニル樹脂が塩化ビニル成分を80%以
    上含むことを特徴とする請求項2又は3記載の裏移り防
    止昇華型熱転写用受像媒体。
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