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JP3094907B2 - 電磁誘導炊飯器 - Google Patents
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JP3094907B2 - 電磁誘導炊飯器 - Google Patents

電磁誘導炊飯器

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JP3094907B2
JP3094907B2 JP9513396A JP9513396A JP3094907B2 JP 3094907 B2 JP3094907 B2 JP 3094907B2 JP 9513396 A JP9513396 A JP 9513396A JP 9513396 A JP9513396 A JP 9513396A JP 3094907 B2 JP3094907 B2 JP 3094907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁誘導炊飯器に関
し、詳しくは、内鍋と、この内鍋を着脱できるように収
容する器体と、器体の内鍋収容部の底部に設けられて内
鍋の各部に対向する複数のワークコイルを持った電磁誘
導炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来内容器の底部の中央部と外周部との
2ヶ所に対向する2つの底部内外ワークコイルを設け、
これらを共通に通電するようにしたものが知られてい
る。
【0003】このものは、内鍋の2つのワークコイルが
対向している2ヶ所で電磁誘導による渦電流を発生させ
て、内鍋を発熱させるので、1ヶ所だけに渦電流を発生
させて発熱させる場合に比べて、内容物のまわりから、
より均一にかつより強力に加熱することができ、おいし
いご飯を炊きやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、共通に通電
される2つのワークコイルでも、これらの巻き数の関係
を種々に設定することにより、内鍋の渦電流を発生させ
る各部に適した加熱を行うことで、内容物の加熱をより
効果的に行うことも考えられている。
【0005】しかし、2つのワークコイルの巻き数の関
係を適正に設定するには、実験により試行錯誤しながら
適正値を探っていくと言う困難な作業になり、これに多
大な労力と長い時間を費やすので、コスト上昇の原因に
なる。
【0006】しかも、2つのワークコイルの好適な巻き
数の関係は1通りであるので、複数の条件に対応するこ
とはできない。したがって、種々の条件に合わせた炊飯
は望めず、加熱の過不足や不均一等により炊飯を首尾よ
く達成できなかったり、電力消費の無駄が大きいと云っ
た問題を持っている。
【0007】また、本発明者らの実験によると、炊飯量
が多いときは、底部からの熱だけでは上部が加熱不足に
なり勝ちであり全体から強く加熱することが望まれる。
さらに、吸水工程では米が断熱材の働きをするために、
底部からの加熱だけでは下部が吸水に適した温度まで十
分に昇温できても、上部では吸水に適した温度まで上が
り難い。従って、全体からの加熱が望まれる。
【0008】本出願人は先に、内鍋胴部まわりに対向す
る複数のワークコイルを設け、これらの炊飯量に対応す
る位置にあるものを選択して通電し、内容物よりも上に
なるワークコイルの通電を停止して、過剰な加熱や無駄
な加熱を防止できるものを既に提供している(特公平7
−106172号公報)。
【0009】しかし、前記のような炊飯工程に応じた炊
飯はできない。本発明者等の実験では、炊飯を各種炊飯
条件に合わせて首尾よく達成されるようにするには、少
なくとも全体からの加熱のための全てのワークコイルを
駆動する駆動状態と、底部からの加熱のための駆動状態
とが必要である。また、複数のワークコイルを設けて個
別のドライブ回路により駆動すると、回路構成が複雑に
なるし、各種加熱モードを得るのに複数のドライブ回路
が同時に働くと、それらの発振周波数の違いから唸り音
を発することがある。また、全てのワークコイルを駆動
する駆動状態と、2つの底部内外ワークコイルのように
特定のワークコイルを駆動する駆動状態とに切換えるの
に簡単な構成とすることも望まれる。
【0010】本発明は上記のような問題を解消すること
を課題とし、構成が簡単で、少なくとも全体からの加熱
と底部からの加熱とを適宜実行して首尾よく炊飯できる
電磁誘導炊飯器を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明は、内鍋と、この内鍋を着
脱できるように収容する器体と、器体の内鍋収容部に設
けられ内鍋の底部の中央部および外周部に対向する底部
内側ワークコイルおよび底部外側ワークコイルと、内鍋
の胴部に対向する側部ワークコイルとを備え、これらを
制御手段により駆動制御して吸水、炊き上げ、蒸らし、
保温の各工程を順次行なう電磁誘導炊飯器において、制
御手段は、吸水工程では底部内側ワークコイル、底部外
側ワークコイル、側部ワークコイルを駆動して吸水に適
した温度まで昇温させてその温度に保持し、炊き上げ工
程では底部内側ワークコイル、底部外側ワークコイルだ
けを駆動して沸騰温度にまで昇温させる強加熱と沸騰を
維持する沸騰維持とを順次行ない、蒸らし工程では底部
内側ワークコイル、底部外側ワークコイル、側部ワーク
コイルを所定時間の間所定の保温温度にまでほぼ降温す
るように低容量駆動と駆動停止とを行ない、保温工程で
は底部内側ワークコイル、底部外側ワークコイル、側部
ワークコイルを所定の保温温度を保持するように低容量
駆動と駆動停止とを行なうことを特徴としている。
【0012】このような構成では、内鍋の底部の中央部
および外周部に対向する底部内側ワークコイルおよび底
部外側ワークコイルと、内鍋の胴部に対向する側部ワー
クコイルとのそれぞれを、制御手段によって炊飯工程に
応じて駆動の組み合わせを変え、吸水、炊き上げの沸騰
維持、蒸らし、保温の各工程では底部内側ワークコイ
ル、底部外側ワークコイル、および側部ワークコイルの
3つを駆動することにより、吸水、炊上げの沸騰維持、
蒸らし、保温に対応した微妙な炊飯条件を底部2箇所と
側部1箇所からの加熱によってむらなく遂行して炊飯が
首尾よく達成されるようにし、炊き上げの強化熱では底
部内側ワークコイル、底部外側ワークコイルの2つだけ
を高容量駆動して、側部ワークコイルを用いることによ
る過剰加熱の防止を図りながら底部2箇所からの強化熱
によって炊飯が首尾よく達成されるようにすることがで
きる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、さらに、制御手段が、炊き上げの沸騰維持におい
て、炊飯量に応じ、底部内側ワークコイル、底部外側ワ
ークコイルだけの駆動と底部内側ワークコイル、底部外
側ワークコイル、側部ワークコイルの駆動との切換え、
および駆動容量の切換えを行なうものであり、炊き上げ
の沸騰維持において炊飯量の違いに応じた炊飯をより細
かく制御することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な実施の形
態について、図を参照しながら詳細に説明する。
【0015】本実施の形態の電磁誘導炊飯器は、炊飯後
に保温をも行ういわゆる電磁誘導炊飯ジャーの場合を示
している。図1、図2にその全体構成を示してあるよう
に、内鍋1と、この内鍋1を着脱できるように収容する
器体2と、器体2の内鍋収容部3に設けられ内鍋1の底
部の中央部および外周部に対向する底部内側ワークコイ
ル4および底部外側ワークコイル5と、内鍋1の胴部に
対向する側部ワークコイル65とを備え、底部内側ワー
クコイル4、底部外側ワークコイル5、および側部ワー
クコイル65を炊飯工程、炊飯量、および炊飯と保温の
違いに応じて種々の駆動状態で駆動するドライブ回路1
1と、これらの駆動状態を切換え実行する制御手段6と
が設けられている。また、器体2の肩部には保温時に用
いる肩ヒータ41が設けられ、これを駆動する給電回路
121も設けられ、これも制御手段6によって制御する
ようにしてある。制御手段6は電磁誘導炊飯ジャーの各
種動作を制御するマイクロコンピュータ7を利用したも
のであるがこれに限られない。
【0016】底部内側ワークコイル4、底部外側ワーク
コイル5、側部ワークコイル65は、駆動されることに
より、これらが対向している内鍋1の各部に渦電流を発
生させ、この渦電流が発生している部分が発熱し、この
熱が非発熱部分に熱伝導することもあって、一応内容物
を内鍋1全体から加熱することはできる。しかし、例え
ば炊飯量が多いときや、炊飯の吸水工程のときには特に
内鍋1の全体から強く行われるように、これらの底部内
外ワークコイル4、5と、側部ワークコイル65との全
てを同時に駆動する第2の駆動状態として、炊飯が首尾
よく達成されるようにする。他の炊飯時は底部内外ワー
クコイル4、5だけを駆動する第1の駆動状態として、
過剰加熱の防止を図り炊飯を首尾よく達成できるように
する。もっとも、側部ワークコイル65は複数に分割
し、これを駆動するときは炊飯量に応じた数および高さ
のものを駆動するようにするとさらに好適である。ま
た、保温時は2つの底部内外ワークコイル4、5と、側
部ワークコイル65との全てを同時に駆動するが、低容
量駆動状態として肩ヒータ41とともに、まわり全体か
らより均一に加熱して、結露などなく好適に保温できる
ようにする。しかし、これらに限られることはない。
【0017】本実施の形態では、マイクロコンピュータ
7による制御はマイクロコンピュータ7の内部や外部記
憶手段に予め記憶されたプログラムに従って行われる
が、操作パネル51から入力させる各種の設定モードに
も対応するようになっている。マイクロコンピュータ7
は、吸水工程、吸水温度から沸騰までの強加熱工程と、
沸騰から沸騰維持による炊き上げ終了までの沸騰維持操
作を含む炊き上げ工程、およびその後の蒸らし工程から
なる炊飯、およびこの炊飯後のご飯を所定温度状態に保
温する保温工程とを行うのに、内容物温度を検出する温
度センサ15からの信号も入力されるようになってい
る。前記プログラムは内容物を加熱したときの温度セン
サ15からの温度情報を基にした昇温特性の演算等によ
って、炊飯量を判定する操作も行うようになっている。
【0018】さらに具体的には、図3に示すようにマイ
クロコンピュータ7は発振回路101から入力されるク
ロック信号をもとに各種制御を行い、操作パネル51か
らの炊飯をスタートさせる炊飯キー、軟らかめ、硬め、
おかゆ等の炊飯モードを設定するモード設定キー、ある
いは炊飯のスタート時間を設定するタイマ設定キー、各
種設定をリセットするリセットキー等に対応するスイッ
チ類102からの入力を受け付け、設定状態や炊飯の進
行状態等を液晶表示部103やLED104によって表
示しながら、設定通りの炊飯を遂行する。温度センサ1
5は温度センサ回路105を介して接続されA/D変換
した信号が入力され、炊飯温度の検出と炊飯量、つまり
合数の判定を行う。
【0019】2つの底部内外ワークコイル4、5と側部
ワークコイル65とのドライブ回路11は、交流電源1
06からの給電を平滑回路107により直流化された直
流回路108で駆動されるようにしてあり、この直流回
路108に設けたIGBT素子109のドライブ回路1
12と、2つの底部内外ワークコイル4、5と側部ワー
クコイル65に並列な同期トリガー回路113とを、パ
ルス幅変調を行うPWM回路111を介してパルス制御
することにより、2つの底部内外ワークコイル4、5と
側部ワークコイル65を予め設定された周波数で駆動
し、また、駆動を停止するようにしてある。また、直流
回路108には2つの底部内外ワークコイル4、5と側
部ワークコイル65に並列な平滑用のコンデンサ114
も設けてある。
【0020】制御手段6は、2つの底部内外ワークコイ
ル4、5と側部ワークコイル65を前記第1の駆動状態
と第2の駆動状態とに切換えるのに、側部ワークコイル
65に並列に接続したリレー115を設け、これをマイ
クロコンピュータ7がリレー駆動回路116を介してオ
ン、オフ制御するようにしている。リレー115がオン
していると側部ワークコイル65が短絡されて2つの底
部内外ワークコイル4、5の双方だけが駆動される第1
の駆動状態となり、リレー115がオフしていると側部
ワークコイル65の短絡が解かれるので、2つの底部内
外ワークコイル4、5と側部ワークコイル65の全てが
駆動される第2の駆動状態になる。
【0021】肩ヒータ41と、IGBT素子109を冷
却するファン24とは、交流電源106から直接給電を
受けるが、それらの給電回路121に設けられたトライ
アック117、118をマイクロコンピュータ7がトラ
イアック駆動回路119を介してオン、オフ制御して、
肩ヒータ41およびファン24の駆動、駆動停止を制御
するようになっている。トライアック駆動回路119は
給電回路121に並列に設けられたトランス122の一
次側コイル122aから給電を受け、二次側コイル12
2bによってマイクロコンピュータ7等の電子回路部分
の電源回路123に給電するようにしてある。マイクロ
コンピュータ7にはさらに前記リセットキーの操作に対
応したリセット処理を行うリセット回路124も接続さ
れている。
【0022】本実施の形態では、器体2は合成樹脂製の
外壁21および内壁22とが、合成樹脂製の肩部材23
によって連結された中空構造をなし、内壁22が前記内
鍋収容部3を形成している。これら内外壁21、22間
に、前記底部内側ワークコイル4、底部外側ワークコイ
ル5、ファン24、前記操作パネル51、制御手段6の
マイクロコンピュータ7やその他電気、電子部品を搭載
したマイコン制御基板110等を収容している。
【0023】器体2の開口には合成樹脂製の蓋体25が
設けられ、器体2の口縁の後部軸受部26に軸30によ
って開閉自在に枢支されている。蓋体25は合成樹脂製
の外板27と内板28との2重構造であり、内板28の
中央開口28aに金属製の内蓋29の中央開口29aの
口縁にねじ止めされている。内蓋29の外周部は肩部材
23の上の肩ヒータ41に接し、この接する部分の少し
内側に内鍋1の口縁と内蓋29の外周との間をシールす
るシールパッキング31が設けられ、内蓋29によって
内鍋1の口部を閉じるようにしてある。
【0024】内蓋29には内鍋1内で発生する蒸気を外
部へ逃がす蒸気パイプ32を有し、この蒸気パイプ32
によって中央開口28aに下方から着脱できるように嵌
め付けてあり、この蒸気パイプ32が外板27が形成す
る開口34に下方から臨みこの開口34を通じて蒸気を
蓋体25の外部に排出する。
【0025】蓋体25は枢支部まわりに働かせたばね3
5の付勢によって開き方向に付勢されているが、閉じ状
態では器体2の口縁の前部に軸により枢支されたロック
レバー36に自由端部25a部が係合することによって
閉じ状態に係止され安定する。ロックレバー36が自身
に働くばね36aに抗して押圧操作され自由端部25a
との係合が外れることにより蓋体25はばね35によっ
て自動的に開かれる。しかしこの開き動作には蓋体25
の後部内に設けた板ばねが前記軸受部26の一部に摺接
することにより制動を受け、蓋体25が緩やかな速度で
開かれるようになっている。
【0026】肩ヒータ41の上に内蓋29の外周部が着
座して熱伝導を受ける構造上、肩ヒータ41の内蓋29
を通じた上方からの加熱によって、側部ワークコイル6
5および、底部内外ワークコイル4、5を低容量駆動す
ることによる保温時の加熱を補うだけで、まわり全体か
ら温度差なしに加熱できて、結露が生じるようなことな
く、内鍋1内のご飯を長時間おいしく保温することがで
きる。
【0027】内壁22の外まわりには、樹脂製の囲い壁
42、43が設けられ、内壁22との間に断熱空間44
を形成し、前記内壁22の底部とこれに対向している囲
い壁42との間の部分に前記底部内側ワークコイル4お
よび底部外側ワークコイル5を設置している。これによ
り、内鍋収容部3に収容する内鍋1の外まわりを、内壁
22および囲い壁42、43がなす2重壁とこれらの間
の断熱空間44とで囲って3重に断熱することになるの
で、内鍋1のまわりでの外部への放熱を防止し易い。内
壁22には側部ワークコイル65を覆うカバー66が一
体成形して設けられている。
【0028】囲い壁42の外側にはフェライトコア45
を円周方向一部に設けて底部内側ワークコイル4および
底部外側ワークコイル5による電磁誘導のための磁界形
成が安定するようにしてある。なお囲い壁43は肩部材
23の天井部に下面に一体形成されて垂下したものとし
てある。囲い壁42の底部下面には各ドライブ回路や給
電回路、および電源回路等を搭載した電源制御基板49
を取付けてある。操作パネル51の内側にはこれに関す
る電気、電子部品を搭載した操作パネル基板52が設け
られ、肩部材23に取り付けた合成樹脂製の操作パネル
ケース53に収容している。前記マイコン制御基板11
0は、操作パネルケース53に一体形成されたマイコン
ボックス54に収容して取付けられている。ファン24
は電源制御基板49のない部分の、囲い壁42と外壁2
1の底部との間に設けられている。底部の一部にはファ
ン24の吸気口55が設けられている。
【0029】器体2の前部の内壁22と外壁21との間
の操作パネルケース53およびマイコンボックス54が
設けられる部分は、他よりも広い拡張空間56とされて
いる。操作パネル51は肩部材23の前部上面にシール
シート57を貼り付けて形成され、操作パネル51から
のキー操作によって各種の動作モードがマイクロコンピ
ュータ7のプログラムに設定できる。また操作パネル5
1は動作の状態、炊飯のスタート等各種の点灯表示を行
うようになっている。
【0030】次に図4以下に示すフローチャートに従っ
て、マイクロコンピュータ7による具体的な炊飯および
保温の動作制御について説明する。
【0031】炊飯キーの操作があると、図4に示す炊飯
初期の吸水工程の制御が開始する。まず、ブロック1で
炊飯LEDを点灯して炊飯開始を表示するとともに、吸
水用のx秒タイマをスタートさせる。
【0032】次のブロック2で、リレーをオフして2つ
の底部内外ワークコイル4、5と側部ワークコイル65
とが駆動される第2の駆動状態に切換え、炊飯温度が4
0℃以上でないとワークコイル出力をP2にセットして
8/16での中容量での駆動を行い、40℃以上である
とこの駆動を停止することによって、40℃以上になら
ないようにし、肩ヒータ41はオフするとともに、ファ
ン制御を図示しないフローに従って行い、x秒が経過す
るまでブロック2を繰り返す。これによって、米は中容
量駆動状態の2つの底部内外ワークコイル4、5および
側部ワークコイル65によって全体から加熱され、米の
全域が吸水に適した40℃付近の温度に均一に昇温し、
吸水がむらなく確実に達成される。
【0033】吸水工程の後は、図5に示す強加熱工程に
移行する。ここでは、まずブロック3にて、リレーをオ
ンし、2つの底部内外ワークコイル4、5だけが駆動さ
れる第1の駆動状態に保ったまま、ワークコイル出力を
100%にセットして、12/16の準高容量駆動状態
とする。次いで、温度センサ回路105に接続されて器
体2の肩ヒータ41まわりの温度を検出する温度センサ
125の肩部検出温度が120℃に達するまでは肩ヒー
タ41を16/16でのフル通電を行って、内蓋29を
利用した上部昇温を促進を図りながら、炊飯温度が沸騰
に至らないある温度T0 (例えば=90℃)になるま
で、リレーオン後の制御を繰り返す。 温度T0 になる
と、ブロック4に進み、7秒タイマをスタートさせると
ともに、2つの底部内外ワークコイル4、5と側部ワー
クコイル65との駆動を一旦停止しブロック5に進む。
ブロック5では、温度T0 よりも一定値低いある温度T
m 以下になるまで2つの底部内外ワークコイル4、5と
側部ワークコイル65との駆動停止状態を保ちながら、
このときの駆動停止時間を積算し、温度Tm 以下になる
とワークコイル出力を100%にセットして、16/1
6の高容量駆動状態とする。また、ここでも肩部検出温
度が120℃に達するまでは肩ヒータ41を16/16
でのフルパワーで通電して、内蓋29を利用した上部か
らの温度補償を図りながら、7秒経過するまで、ブロッ
ク5の制御を繰り返す。
【0034】7秒が経過すると、ブロック6に移行して
7秒タイマーを再度スタートさせるとともにカウンタm
を+1し、mが30回になるまで、ブロック5の制御を
繰り返す。
【0035】ブロック5の制御を30回行うと、図6の
ブロック7〜ブロック10に移行するが、ブロック5の
繰り返し制御の間のワークコイルオフ時間の積算値Tか
ら、炊飯温度T0 からTm への炊飯量に応じた降温特性
が得られる。この積算値Tと炊飯量との関係を予めテー
ブル化しておき、あるいは演算することにより炊飯量W
の判定ができ、判定した炊飯量Wが4/4満了A、3/
4満了B、2/4満了C、1/4満了Dのどれであるか
によって、ブロック7〜10のいずれかを実行する。炊
飯量WがAのときはブロック7、炊飯量Bのときはブロ
ック8、炊飯量Cのときはブロック9、炊飯量Dのとき
はブロック10を実行し、これらを実行した後ブロック
11に移行する。
【0036】ブロック7では、まず、炊飯温度が100
℃に達しているかどうかを判定し、達していないと、W
秒経過するまでリレーをオンして2つの底部内外ワーク
コイル4、5だけが駆動される第1の駆動状態、ワーク
コイル出力P11セットによるワークコイル16/16、
の条件でフルパワー駆動し、ブロック11に移行するこ
とを繰り返す。100℃に達しているとき、およびW秒
経過しているとき、リレーをオフして2つの底部内外ワ
ークコイル4、5と側部ワークコイル65とが駆動され
る第2の駆動状態に戻し、ワークコイル出力P1 セット
による16/16でのフルパワー駆動を行って後、ブロ
ック11に移行する。
【0037】ブロック8では、炊飯温度が100℃でな
くW秒だけ2つの底部内外ワークコイル4、5だけを駆
動する第1の駆動状態にてフルパワー駆動し、ブロック
11に移行することを繰り返す。100℃に達している
ときおよびW秒経過しているとき、リレーをオフして2
つの底部内外ワークコイル4、5と側部ワークコイル6
5とを駆動する第2の駆動状態にしてワークコイル出力
をP2 にセットし、12/16とフルパワーよりも少し
低い準高容量駆動を行う。
【0038】ブロック9では、炊飯温度が100℃でな
くW秒の間2つの底部内外ワークコイル4、5だけを駆
動するのに、14/16とフルパワーよりも低い中容量
駆動を行い、かつ、炊飯温度が100℃であったとき、
およびW秒準高容量駆動した後の、2つの底部内外ワー
クコイル4、5と側部ワークコイル65との駆動を10
/16と準高容量駆動よりもさらに低い、中容量駆動を
行うようにした点が異なる。
【0039】ブロック10では、炊飯温度が100℃以
上でなく、W秒の間2つの底部内外ワークコイル4、5
だけを駆動するのに、8/16と中容量駆動よりもさら
に低い低容量駆動を行い、かつ、炊飯温度が100℃で
あったとき、およびW秒準高容量駆動した後の、2つの
底部内外ワークコイル4、5と側部ワークコイル65と
の駆動を8/16と中容量駆動よりもさらに低い、低容
量駆動を行うようにした点が異なる。
【0040】ブロック11では、また、肩部検出温度が
120℃に達するまでは肩ヒータ41を16/16での
フルパワーで通電して、内蓋29を利用した上部からの
温度補償を図り、130℃に達するまでブロック7〜ブ
ロック11の制御を繰り返し、炊き上げ工程を行う。
【0041】このように炊飯量に応じた容量での2つの
底部内外ワークコイル4、5と側部ワークコイル65と
による第1、第2の各駆動状態と、所定時点で100℃
に達していないとき、およびW秒経過していない間の2
つの底部内外ワークコイル4、5だけによる第1の駆動
状態での炊飯量に応じた容量での駆動とによって、どん
な場合にも強加熱と沸騰異時とによる炊き上げ工程を首
尾よく遂行し、各米の内部までの十分なα化を達成する
ことができる。また、上記のように肩ヒータ41をも炊
飯の温度補償に役立てることによって、加熱むらや加熱
の過不足がよりないさらに好適な炊飯を行うことができ
る。
【0042】炊き上げ工程後、図7の蒸らし工程におけ
るブロック12に移行する。ここで、ワークコイルをオ
フし、肩ヒータをオフし、リレーをオフして予約がある
場合にこれの表示と時間表示とを消灯し、蒸らし表示を
行う。次のブロック13では、蒸らし減算を分単位の表
示を伴って行い、各回の減算の都度、110℃以下でな
ければワークコイルのオフ状態を保ち、以下であると、
ワークコイル出力P2をセットしてリレーオフ状態であ
ることによる2つの底部内外ワークコイル4、5と側部
ワークコイル65とによる第2の駆動状態にて、5/1
6の極く低容量駆動状態にし、かつ、肩部検出温度が1
10℃に達するまでは肩ヒータ41を16/16でのフ
ルパワーで通電して、内蓋29を利用した上部からの温
度補償を図る。
【0043】ブロック13の蒸らし減算が終了するとブ
ロック14に移行する。ここでは、ワークコイルオフ、
肩ヒータオフした後、ブザー報知、蒸らし表示消灯、現
在時刻点灯を8回行い、次いで、炊飯LEDを消灯、フ
ァンをオフ、設定モードに対応するメニュー表示を消灯
する。
【0044】続いて、図8の保温工程のブロック15に
移行する。ここでは、保温LEDを点灯し、リレーをオ
フして2つの底部内外ワークコイル4、5と側部ワーク
コイル65が駆動される第2の駆動状態に切換える。
【0045】次のブロック16では、保温温度が72℃
以下でないとワークコイルをオフ状態に保ち、72℃以
下であるとワークコイル出力P5 にセットして1/16
の超低容量駆動する。そして、次のブロック17では、
肩部検出温度が90℃以下でないと肩ヒータをオフし、
90℃以下であると肩ヒータを9/16の中容量で駆動
し、以後ブロック15〜17の制御を繰り返す。
【0046】これによって、炊飯後のご飯を温度むらな
く、かつ加熱の過不足なくおいしく保温することができ
る。
【0047】さらに本実施の形態では、上記のように内
鍋1の底部の中央部および外周部に対向する底部内側ワ
ークコイル4および底部外側ワークコイル5と、内鍋1
の胴部に対向する側部ワークコイル65との3つのワー
クコイルを備えながら、これらは1つのドライブ回路1
1に接続されて駆動されるので、構成が簡単でコスト安
になる。また、複数のドライブ回路が同時に働いてそれ
ぞれの発振周波数の違いから唸り音を発すると言うよう
な問題が解消する。さらに、駆動状態の切換えが回路接
続部に設けられた回路切換え手段であるリレー115を
制御手段6のマイクロコンピュータ7によって切換え制
御するので、複雑な制御が要らず設計しやすい。回路切
換え手段は電動切換え可能などのようなものを採用して
もよい。
【0048】図9は以上のような炊飯および保温の制御
における、炊飯温度および保温温度の推移と、各ワーク
コイルのノーマルなオン、オフ状態を示している。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内鍋の底部の
中央部および外周部に対向する底部内側ワークコイルお
よび底部外側ワークコイルと、内鍋の胴部に対向する側
部ワークコイルとのそれぞれを、制御手段によって炊飯
工程に応じて駆動の組み合わせを変え、吸水、炊き上げ
の沸騰維持、蒸らし、保温の各工程では底部内側ワーク
コイル、底部外側ワークコイル、および側部ワークコイ
ルの3つを駆動することにより、吸水、炊上げの沸騰維
持、蒸らし、保温に対応した微妙な炊飯条件を底部2箇
所と側部1箇所からの加熱によってむらなく遂行して炊
飯が首尾よく達成されるようにし、炊き上げの強化熱で
は底部内側ワークコイル、底部外側ワークコイルの2つ
だけを高容量駆動して、側部ワークコイルを用いること
による過剰加熱の防止を図りながら底部2箇所からの強
化熱によって炊飯が首尾よく達成されるようにすること
ができる。
【0050】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加え、さらに、炊き上げの沸騰維持において炊飯量の
違いに応じた炊飯をより細かく制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す電磁誘導炊飯ジャー
の長手方向での断面図である。
【図2】図1の炊飯ジャーの向きを変えて見た断面図で
ある。
【図3】図1の炊飯ジャーの制御回路のブロック図であ
る。
【図4】図1の炊飯ジャーの吸水工程での制御例を示す
フローチャートである。
【図5】図1の炊飯ジャーの炊き上げ工程における強加
熱操作での制御例を示すフローチャートである。
【図6】図1の炊飯ジャーの炊き上げ工程における沸騰
維持操作での制御例を示すフローチャートである。
【図7】図1の炊飯ジャーの蒸らし工程での制御例を示
すフローチャートである。
【図8】図1の炊飯ジャーの保温工程での制御例を示す
フローチャートである。
【図9】図4〜図8の制御での炊飯温度および保温温度
の推移と、各ワークコイルのオン、オフ状態を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 内鍋 2 器体 3 内鍋収容部 4 底部内側ワークコイル 5 底部外側ワークコイル 6 制御手段 7 マイクロコンピュータ 11 ドライブ回路 15 温度センサ 65 側部ワークコイル 115 リレー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋と、この内鍋を着脱できるように収
    容する器体と、器体の内鍋収容部に設けられ内鍋の底部
    の中央部および外周部に対向する底部内側ワークコイル
    および底部外側ワークコイルと、内鍋の胴部に対向する
    側部ワークコイルとを備え、これらを制御手段により駆
    動制御して吸水、炊き上げ、蒸らし、保温の各工程を順
    次行なう電磁誘導炊飯器において、 制御手段は、吸水工程では底部内側ワークコイル、底部
    外側ワークコイル、側部ワークコイルを駆動して吸水に
    適した温度まで昇温させてその温度に保持し、炊き上げ
    工程では底部内側ワークコイル、底部外側ワークコイル
    だけを駆動して沸騰温度にまで昇温させる強加熱と沸騰
    を維持する沸騰維持とを順次行ない、蒸らし工程では底
    部内側ワークコイル、底部外側ワークコイル、側部ワー
    クコイルを所定時間の間所定の保温温度にまでほぼ降温
    するように低容量駆動と駆動停止とを行ない、保温工程
    では底部内側ワークコイル、底部外側ワークコイル、側
    部ワークコイルを所定の保温温度を保持するように低容
    量駆動と駆動停止とを行なうことを特徴とする電磁誘導
    炊飯器。
  2. 【請求項2】 制御手段は、炊き上げの沸騰維持におい
    て、炊飯量に応じて、底部内側ワークコイル、底部外側
    ワークコイルだけの駆動と底部内側ワークコイル、底部
    外側ワークコイル、側部ワークコイルの駆動との切換え
    およびまたは駆動容量の切換えを行なう請求項1に記載
    の電磁誘導炊飯器。
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