JP3095352B2 - 滅菌器 - Google Patents
滅菌器Info
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- JP3095352B2 JP3095352B2 JP08158820A JP15882096A JP3095352B2 JP 3095352 B2 JP3095352 B2 JP 3095352B2 JP 08158820 A JP08158820 A JP 08158820A JP 15882096 A JP15882096 A JP 15882096A JP 3095352 B2 JP3095352 B2 JP 3095352B2
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- lid
- gas
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化エチレンガ
ス(EOG)等の滅菌ガスの雰囲気中に医療器材等の被
滅菌物を置くことにより被滅菌物を滅菌処理する滅菌器
に関する。
ス(EOG)等の滅菌ガスの雰囲気中に医療器材等の被
滅菌物を置くことにより被滅菌物を滅菌処理する滅菌器
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の滅菌器は、完全に密閉すること
が可能である滅菌室に滅菌処理しようとする医療器材等
の被滅菌物を納置し、滅菌室を密閉してから、真空ポン
プにより滅菌室の内部を真空排気し、その後に滅菌室内
へ滅菌ガス、例えば酸化エチレン(95%)と二酸化炭
素(5%)との混合ガスを導入し、その滅菌ガスを滅菌
室に密封したままの状態で滅菌室内を所定温度に所定時
間維持することにより被滅菌物の滅菌処理を行なう機器
である。この滅菌器は、一般に、一側面が開口した有底
の円筒状缶体を筐体内に収納して本体部が構成され、缶
体の内方空間が滅菌室となる。そして、本体部には、滅
菌室の開口側に開閉自在の扉が取り付けられており、そ
の扉の内側に、扉が閉塞された際に滅菌室の開口の周縁
部全周に気密に当接する環状パッキンが取着され滅菌室
を密閉する密閉蓋が一体的に固着されている。
が可能である滅菌室に滅菌処理しようとする医療器材等
の被滅菌物を納置し、滅菌室を密閉してから、真空ポン
プにより滅菌室の内部を真空排気し、その後に滅菌室内
へ滅菌ガス、例えば酸化エチレン(95%)と二酸化炭
素(5%)との混合ガスを導入し、その滅菌ガスを滅菌
室に密封したままの状態で滅菌室内を所定温度に所定時
間維持することにより被滅菌物の滅菌処理を行なう機器
である。この滅菌器は、一般に、一側面が開口した有底
の円筒状缶体を筐体内に収納して本体部が構成され、缶
体の内方空間が滅菌室となる。そして、本体部には、滅
菌室の開口側に開閉自在の扉が取り付けられており、そ
の扉の内側に、扉が閉塞された際に滅菌室の開口の周縁
部全周に気密に当接する環状パッキンが取着され滅菌室
を密閉する密閉蓋が一体的に固着されている。
【0003】ところで、従来は、滅菌ガスとして酸化エ
チレンとフレオン12との混合ガスが一般的に用いられ
てきたが、地球環境保護の面からフレオンガスを用いる
ことができなくなった。そこで、近年では、滅菌ガスと
して、酸化エチレンの単独ガスもしくはそれに近いもの
が使用されるようになっている。
チレンとフレオン12との混合ガスが一般的に用いられ
てきたが、地球環境保護の面からフレオンガスを用いる
ことができなくなった。そこで、近年では、滅菌ガスと
して、酸化エチレンの単独ガスもしくはそれに近いもの
が使用されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】滅菌器では、上記した
ように滅菌室の内部を真空排気した後に滅菌室内に滅菌
ガスを導入するようにしている。このため、滅菌室内に
滅菌ガスと十分な量の空気とが共存することはない。し
かし、機器の故障等による何らかのトラブルのために、
密閉された滅菌室内に滅菌ガスと十分な量の空気とが共
存し、しかも何らかの原因で火花が発生すると、酸化エ
チレンガスはフレオンガスとは異なり可熱性であるた
め、滅菌ガスとして酸化エチレンとフレオンとの混合ガ
スを用いていたときと異なり、酸化エチレンの爆発的燃
焼が起こって滅菌機が破損する、といった心配がある。
ように滅菌室の内部を真空排気した後に滅菌室内に滅菌
ガスを導入するようにしている。このため、滅菌室内に
滅菌ガスと十分な量の空気とが共存することはない。し
かし、機器の故障等による何らかのトラブルのために、
密閉された滅菌室内に滅菌ガスと十分な量の空気とが共
存し、しかも何らかの原因で火花が発生すると、酸化エ
チレンガスはフレオンガスとは異なり可熱性であるた
め、滅菌ガスとして酸化エチレンとフレオンとの混合ガ
スを用いていたときと異なり、酸化エチレンの爆発的燃
焼が起こって滅菌機が破損する、といった心配がある。
【0005】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、滅菌ガスとして酸化エチレン等の可
熱性ガスを用いた場合に、万一、機器の故障などの不測
の事態により、密閉された滅菌室内で滅菌ガスの爆発的
燃焼が起こったとしても、機器の破損を防止しもしくは
その破損の程度を最小限に抑えることができ、安全性の
高い滅菌器を提供することを目的とする。
されたものであり、滅菌ガスとして酸化エチレン等の可
熱性ガスを用いた場合に、万一、機器の故障などの不測
の事態により、密閉された滅菌室内で滅菌ガスの爆発的
燃焼が起こったとしても、機器の破損を防止しもしくは
その破損の程度を最小限に抑えることができ、安全性の
高い滅菌器を提供することを目的とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】請求項1に係る発明
は、一側面が開口し内部に被滅菌物が収容される滅菌室
を有し、開閉自在の扉の内側に取着され扉の閉塞時に前
記滅菌室の開口の周縁部全周に気密に当接して滅菌室を
密閉する密閉蓋を設けてなり、前記滅菌室内を真空排気
しその滅菌室内に滅菌ガスを導入して、滅菌室内に収容
された被滅菌物を滅菌処理するようにした滅菌器におい
て、前記密閉蓋を前記扉の内側に、密閉蓋の面に対して
直交する方向へ移動自在に支持するとともに、密閉蓋と
扉との間に、それらを互いに離間させる方向へ付勢する
弾発手段を介挿して、前記滅菌室の内部から密閉蓋に扉
方向への衝撃力が加わった際に密閉蓋が前記弾発手段の
付勢力に抗して扉に接近し密閉蓋と滅菌室の前記開口の
周縁部とが離間するようにしたことを特徴とする。
は、一側面が開口し内部に被滅菌物が収容される滅菌室
を有し、開閉自在の扉の内側に取着され扉の閉塞時に前
記滅菌室の開口の周縁部全周に気密に当接して滅菌室を
密閉する密閉蓋を設けてなり、前記滅菌室内を真空排気
しその滅菌室内に滅菌ガスを導入して、滅菌室内に収容
された被滅菌物を滅菌処理するようにした滅菌器におい
て、前記密閉蓋を前記扉の内側に、密閉蓋の面に対して
直交する方向へ移動自在に支持するとともに、密閉蓋と
扉との間に、それらを互いに離間させる方向へ付勢する
弾発手段を介挿して、前記滅菌室の内部から密閉蓋に扉
方向への衝撃力が加わった際に密閉蓋が前記弾発手段の
付勢力に抗して扉に接近し密閉蓋と滅菌室の前記開口の
周縁部とが離間するようにしたことを特徴とする。
【0007】上記した構成の請求項1に係る発明の滅菌
器では、万一、密閉蓋によって密閉された滅菌室内にお
いて滅菌ガスの爆発的燃焼が起こった時に、それに伴う
気体の急激な体積膨張による気体圧力が滅菌室の内壁面
及び密閉蓋の内面側に瞬時にかかる。この時、密閉蓋は
扉に、密閉蓋の面に対して直交する方向、すなわち気体
圧力が作用する方向へ移動自在に支持されているので、
密閉蓋が、気体圧力により押圧されて、弾発手段の付勢
力に抗して扉方向へ瞬間的に移動し扉に接近する。この
結果、密閉蓋と滅菌室の開口の周縁部とが離間して、そ
れらの間に通路が形成され、その通路を通って滅菌室内
から気体の一部が外部へ流出する。このため、滅菌室の
内壁面及び密閉蓋の内面側に作用する衝撃力が従来の滅
菌器に比べて緩和され、機器の破損を生じずもしくはそ
の破損の程度が最小限に抑えられることになる。
器では、万一、密閉蓋によって密閉された滅菌室内にお
いて滅菌ガスの爆発的燃焼が起こった時に、それに伴う
気体の急激な体積膨張による気体圧力が滅菌室の内壁面
及び密閉蓋の内面側に瞬時にかかる。この時、密閉蓋は
扉に、密閉蓋の面に対して直交する方向、すなわち気体
圧力が作用する方向へ移動自在に支持されているので、
密閉蓋が、気体圧力により押圧されて、弾発手段の付勢
力に抗して扉方向へ瞬間的に移動し扉に接近する。この
結果、密閉蓋と滅菌室の開口の周縁部とが離間して、そ
れらの間に通路が形成され、その通路を通って滅菌室内
から気体の一部が外部へ流出する。このため、滅菌室の
内壁面及び密閉蓋の内面側に作用する衝撃力が従来の滅
菌器に比べて緩和され、機器の破損を生じずもしくはそ
の破損の程度が最小限に抑えられることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最良の実施形態
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0009】図1は、この発明の1実施形態を示す滅菌
器の全体斜視図であって、扉を開いた状態を示してい
る。また、図2は、この滅菌器の一部を示す平面横断面
図であって、扉を閉じた状態を示している。この滅菌器
は、前面側が開口した有底の円筒状缶体12を直方体形
状の筐体14内に収納した構造の本体部10と、筐体1
4の前面側開口を開閉自在に閉塞するように、筐体14
に片開き式に蝶着された扉16、及び、この扉16の内
側に取着された密閉蓋18とから構成されている。そし
て、缶体12の内方空間が滅菌室20となり、この滅菌
室20内に被滅菌物、例えば医療器材が収容されるよう
になっている。また、図示していないが、滅菌室20
は、配管によって真空ポンプに流路接続されている。扉
16の内面側には、扉ラッチ22が取着されており、こ
の扉ラッチ22が、本体部10の筐体14内部に固設さ
れた前面壁板24の係合孔26に係脱自在に係合して、
扉16が閉塞状態に保持される。また、本体部10に
は、前面壁板24に装填口が開設された缶収容部28が
設けられており、その缶収容部28に、滅菌ガス、例え
ば酸化エチレン(95%)と二酸化炭素(5%)との混
合ガスが封入されたガス封入缶が挿脱自在に装填される
ようになっている。この缶収容部28の構成について
は、この発明の要否と関係が無いので、これ以上の説明
を省略する。
器の全体斜視図であって、扉を開いた状態を示してい
る。また、図2は、この滅菌器の一部を示す平面横断面
図であって、扉を閉じた状態を示している。この滅菌器
は、前面側が開口した有底の円筒状缶体12を直方体形
状の筐体14内に収納した構造の本体部10と、筐体1
4の前面側開口を開閉自在に閉塞するように、筐体14
に片開き式に蝶着された扉16、及び、この扉16の内
側に取着された密閉蓋18とから構成されている。そし
て、缶体12の内方空間が滅菌室20となり、この滅菌
室20内に被滅菌物、例えば医療器材が収容されるよう
になっている。また、図示していないが、滅菌室20
は、配管によって真空ポンプに流路接続されている。扉
16の内面側には、扉ラッチ22が取着されており、こ
の扉ラッチ22が、本体部10の筐体14内部に固設さ
れた前面壁板24の係合孔26に係脱自在に係合して、
扉16が閉塞状態に保持される。また、本体部10に
は、前面壁板24に装填口が開設された缶収容部28が
設けられており、その缶収容部28に、滅菌ガス、例え
ば酸化エチレン(95%)と二酸化炭素(5%)との混
合ガスが封入されたガス封入缶が挿脱自在に装填される
ようになっている。この缶収容部28の構成について
は、この発明の要否と関係が無いので、これ以上の説明
を省略する。
【0010】密閉蓋18は、周縁部がコの字形に折曲さ
れた円形状の蓋板30、この蓋板30と周縁部同士が固
着され周縁部以外の部分が間隔をあけて平行に配置され
て蓋板30と一体化された円形状の蓋補強板32、及
び、蓋板30の周縁部のコの字形折曲部に嵌着された円
環状の蓋パッキン34から構成されている。また、扉1
6の内面側には、フランジ38の付いたカップ状のばね
ホルダ36が複数個固着されている。扉16の各ばねホ
ルダ36は、密閉蓋18の蓋補強板32に複数個穿設さ
れた各ガイド孔40にそれぞれ嵌挿している。ガイド孔
40の径は、ばねホルダ36の外径より僅かに大きくさ
れており、密閉蓋18の蓋補強板32が扉16のばねホ
ルダ36に摺動自在に支持されている。また、ガイド孔
40の径は、ばねホルダ36のフランジ38の外径より
も小さくされており、密閉蓋18の蓋補強板32が扉1
6のばねホルダ36から抜脱しないようになっている。
そして、各ばねホルダ36に圧縮コイルばね42がそれ
ぞれ収容され、密閉蓋18の蓋板30と扉16との間に
複数個の圧縮コイルばね42が介挿されていて、密閉蓋
18が扉16から離間する方向へ付勢されている。
れた円形状の蓋板30、この蓋板30と周縁部同士が固
着され周縁部以外の部分が間隔をあけて平行に配置され
て蓋板30と一体化された円形状の蓋補強板32、及
び、蓋板30の周縁部のコの字形折曲部に嵌着された円
環状の蓋パッキン34から構成されている。また、扉1
6の内面側には、フランジ38の付いたカップ状のばね
ホルダ36が複数個固着されている。扉16の各ばねホ
ルダ36は、密閉蓋18の蓋補強板32に複数個穿設さ
れた各ガイド孔40にそれぞれ嵌挿している。ガイド孔
40の径は、ばねホルダ36の外径より僅かに大きくさ
れており、密閉蓋18の蓋補強板32が扉16のばねホ
ルダ36に摺動自在に支持されている。また、ガイド孔
40の径は、ばねホルダ36のフランジ38の外径より
も小さくされており、密閉蓋18の蓋補強板32が扉1
6のばねホルダ36から抜脱しないようになっている。
そして、各ばねホルダ36に圧縮コイルばね42がそれ
ぞれ収容され、密閉蓋18の蓋板30と扉16との間に
複数個の圧縮コイルばね42が介挿されていて、密閉蓋
18が扉16から離間する方向へ付勢されている。
【0011】この滅菌器では、扉16を開いたとき、図
3に一部を拡大した平面横断面図を示すように、密閉蓋
18の蓋板30が圧縮コイルばね42により扉16から
離間する方向へ付勢され、密閉蓋18は、その蓋補強板
32と扉16のばねホルダ36のフランジ38とが係合
する位置まで扉16の内面から突出した状態に保持され
る。そして、図2に示すように扉16を閉じると、密閉
蓋18の蓋パッキン34が滅菌室20の開口44の周縁
部に接触した後、密閉蓋18が圧縮コイルばね42の付
勢力に抗して扉16の方へ押し込まれる。これにより、
滅菌室20の開口42の周縁部に密閉蓋18の蓋パッキ
ン34が弾発的に押し付けられ、滅菌室20の開口42
の周縁部全周に密閉蓋18が気密に当接して、滅菌室2
0が密閉される。
3に一部を拡大した平面横断面図を示すように、密閉蓋
18の蓋板30が圧縮コイルばね42により扉16から
離間する方向へ付勢され、密閉蓋18は、その蓋補強板
32と扉16のばねホルダ36のフランジ38とが係合
する位置まで扉16の内面から突出した状態に保持され
る。そして、図2に示すように扉16を閉じると、密閉
蓋18の蓋パッキン34が滅菌室20の開口44の周縁
部に接触した後、密閉蓋18が圧縮コイルばね42の付
勢力に抗して扉16の方へ押し込まれる。これにより、
滅菌室20の開口42の周縁部に密閉蓋18の蓋パッキ
ン34が弾発的に押し付けられ、滅菌室20の開口42
の周縁部全周に密閉蓋18が気密に当接して、滅菌室2
0が密閉される。
【0012】この滅菌器を用いた医療器材等の滅菌処理
は、従来と全く同じ手順で行なわれる。この滅菌器で
は、万一、滅菌処理中に滅菌室20内で酸化エチレンの
爆発的燃焼が起こったときの対策手段が講じられてい
る。次に、これについて説明する。
は、従来と全く同じ手順で行なわれる。この滅菌器で
は、万一、滅菌処理中に滅菌室20内で酸化エチレンの
爆発的燃焼が起こったときの対策手段が講じられてい
る。次に、これについて説明する。
【0013】扉16を開いた状態で、滅菌室20内へ開
口44を通して医療器材等の被滅菌物を挿入した後、扉
16を閉じて密閉蓋18により滅菌室20を密閉し、そ
の後に、真空ポンプにより滅菌室20の内部を真空排気
してから、缶収容部28に装填されたガス封入缶を破缶
して滅菌室20内へ酸化エチレンと二酸化炭素とからな
る滅菌ガスを導入し、その滅菌ガスを滅菌室20内に密
封した状態で滅菌室20内を所定時間所定温度に維持し
て、被滅菌物の滅菌処理が行なわれる。このとき、機器
の故障等により滅菌室20内に十分な量の空気(酸素)
が共存し、かつ、何らかの原因で火花が発生すると、滅
菌室20内において酸化エチレンに着火して酸化エチレ
ンが爆発的に燃焼する。酸化エチレンが燃焼すると、燃
焼ガス(炭酸ガスと水蒸気)が生成するとともに急激な
温度上昇が起こって、滅菌室20内の気体の体積が、例
えば、5〜10倍程度に急増する。この急激な体積膨張
によって滅菌室20の内圧が急上昇し、その衝撃力が滅
菌室20の内壁面に瞬時にかかり、滅菌室20の開口4
4を閉塞している密閉蓋18にも瞬時に作用する。滅菌
室20の内部から密閉蓋18に外向きの衝撃力が加わる
と、密閉蓋18は、圧縮コイルばね42の付勢力に抗し
て扉16の方へ瞬間的に移動し、図4に示すように、蓋
補強板32が扉16の内面に押し付けられる。この結
果、密閉蓋18の蓋パッキン34が滅菌室20の開口4
4の周縁部から離間して、それらの間に環状の通路46
が形成される。このため、滅菌室20内の高圧の気体が
環状の通路46を通って滅菌室20内から室外へ流出
し、滅菌室20の内壁面及び密閉蓋18に作用する衝撃
力が緩和され、機器の破損が防止されもしくはその破損
の程度が最小限に抑えられる。そして、滅菌室20内の
圧力が低下すると、圧縮コイルばね42の復元力により
密閉蓋18は図2に示した元の状態に戻る。
口44を通して医療器材等の被滅菌物を挿入した後、扉
16を閉じて密閉蓋18により滅菌室20を密閉し、そ
の後に、真空ポンプにより滅菌室20の内部を真空排気
してから、缶収容部28に装填されたガス封入缶を破缶
して滅菌室20内へ酸化エチレンと二酸化炭素とからな
る滅菌ガスを導入し、その滅菌ガスを滅菌室20内に密
封した状態で滅菌室20内を所定時間所定温度に維持し
て、被滅菌物の滅菌処理が行なわれる。このとき、機器
の故障等により滅菌室20内に十分な量の空気(酸素)
が共存し、かつ、何らかの原因で火花が発生すると、滅
菌室20内において酸化エチレンに着火して酸化エチレ
ンが爆発的に燃焼する。酸化エチレンが燃焼すると、燃
焼ガス(炭酸ガスと水蒸気)が生成するとともに急激な
温度上昇が起こって、滅菌室20内の気体の体積が、例
えば、5〜10倍程度に急増する。この急激な体積膨張
によって滅菌室20の内圧が急上昇し、その衝撃力が滅
菌室20の内壁面に瞬時にかかり、滅菌室20の開口4
4を閉塞している密閉蓋18にも瞬時に作用する。滅菌
室20の内部から密閉蓋18に外向きの衝撃力が加わる
と、密閉蓋18は、圧縮コイルばね42の付勢力に抗し
て扉16の方へ瞬間的に移動し、図4に示すように、蓋
補強板32が扉16の内面に押し付けられる。この結
果、密閉蓋18の蓋パッキン34が滅菌室20の開口4
4の周縁部から離間して、それらの間に環状の通路46
が形成される。このため、滅菌室20内の高圧の気体が
環状の通路46を通って滅菌室20内から室外へ流出
し、滅菌室20の内壁面及び密閉蓋18に作用する衝撃
力が緩和され、機器の破損が防止されもしくはその破損
の程度が最小限に抑えられる。そして、滅菌室20内の
圧力が低下すると、圧縮コイルばね42の復元力により
密閉蓋18は図2に示した元の状態に戻る。
【0014】滅菌室20の内容積が16 lで、滅菌室
20の開口44の直径が24cmであり、密閉蓋18の
逃げ代a(図2参照)が5mmである滅菌器を使用し、
滅菌室20の内部を真空排気した後、滅菌室20内へ酸
化エチレン9.5g(0.216モル)を導入するとと
もに空気を導入して滅菌室20内を大気圧とした状態
で、滅菌室20の内部で電気火花を発生させて酸化エチ
レンに着火する実験を行なった。この結果では、機器の
損傷は特に見られなかった。
20の開口44の直径が24cmであり、密閉蓋18の
逃げ代a(図2参照)が5mmである滅菌器を使用し、
滅菌室20の内部を真空排気した後、滅菌室20内へ酸
化エチレン9.5g(0.216モル)を導入するとと
もに空気を導入して滅菌室20内を大気圧とした状態
で、滅菌室20の内部で電気火花を発生させて酸化エチ
レンに着火する実験を行なった。この結果では、機器の
損傷は特に見られなかった。
【0015】尚、上記した実施形態では、密閉蓋18と
扉16との間に介挿される弾発手段として圧縮コイルば
ね42を用いるようにしたが、それに代えて板ばね、空
気ばねなどを用いるようにしてもよい。
扉16との間に介挿される弾発手段として圧縮コイルば
ね42を用いるようにしたが、それに代えて板ばね、空
気ばねなどを用いるようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】請求項1に係る発明の滅菌器を使用した
ときは、滅菌ガスとして酸化エチレン等の可熱性ガスを
用いた場合に、万一、機器の故障などよって密閉された
滅菌室内で滅菌ガスの爆発的燃焼が起こったとしても、
機器の破損を防止しもしくはその破損の程度を最小限に
抑えることができ、また、安全性の向上も図られる。
ときは、滅菌ガスとして酸化エチレン等の可熱性ガスを
用いた場合に、万一、機器の故障などよって密閉された
滅菌室内で滅菌ガスの爆発的燃焼が起こったとしても、
機器の破損を防止しもしくはその破損の程度を最小限に
抑えることができ、また、安全性の向上も図られる。
【図1】この発明の1実施形態を示し、滅菌器の扉を開
いた状態を示す全体斜視図である。
いた状態を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示した滅菌器の一部を示し、扉を閉じた
状態の平面横断面図である。
状態の平面横断面図である。
【図3】図1に示した滅菌器の一部を拡大して示し、扉
を開いた状態の平面横断面図である。
を開いた状態の平面横断面図である。
【図4】図1に示した滅菌器の一部を示し、扉を閉じた
状態において滅菌室内で滅菌ガスの爆発的燃焼が起こっ
た時の様子を示す平面横断面図である。
状態において滅菌室内で滅菌ガスの爆発的燃焼が起こっ
た時の様子を示す平面横断面図である。
10 本体部 12 円筒状缶体 14 筐体 16 扉 18 密閉蓋 20 滅菌室 30 蓋板 32 蓋補強板 34 蓋パッキン 36 ばねホルダ 42 圧縮コイルばね 44 滅菌室の開口
Claims (1)
- 【請求項1】 一側面が開口し内部に被滅菌物が収容さ
れる滅菌室を有し、開閉自在の扉の内側に取着され扉の
閉塞時に前記滅菌室の開口の周縁部全周に気密に当接し
て滅菌室を密閉する密閉蓋を設けてなり、前記滅菌室内
を真空排気しその滅菌室内に滅菌ガスを導入して、滅菌
室内に収容された被滅菌物を滅菌処理するようにした滅
菌器において、 前記密閉蓋を前記扉の内側に、密閉蓋の面に対して直交
する方向へ移動自在に支持するとともに、密閉蓋と扉と
の間に、それらを互いに離間させる方向へ付勢する弾発
手段を介挿して、前記滅菌室の内部から密閉蓋に扉方向
への衝撃力が加わった際に密閉蓋が前記弾発手段の付勢
力に抗して扉に接近し密閉蓋と滅菌室の前記開口の周縁
部とが離間するようにしたことを特徴とする滅菌器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08158820A JP3095352B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 滅菌器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08158820A JP3095352B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 滅菌器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09313579A JPH09313579A (ja) | 1997-12-09 |
| JP3095352B2 true JP3095352B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=15680096
Family Applications (1)
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| JP08158820A Expired - Fee Related JP3095352B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 滅菌器 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3095352B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5165647B2 (ja) * | 2009-07-16 | 2013-03-21 | パナソニックヘルスケア株式会社 | チャンバーユニット |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP08158820A patent/JP3095352B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09313579A (ja) | 1997-12-09 |
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