JP3095877B2 - 導電性フィルムおよびその製造法 - Google Patents
導電性フィルムおよびその製造法Info
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- JP3095877B2 JP3095877B2 JP04120550A JP12055092A JP3095877B2 JP 3095877 B2 JP3095877 B2 JP 3095877B2 JP 04120550 A JP04120550 A JP 04120550A JP 12055092 A JP12055092 A JP 12055092A JP 3095877 B2 JP3095877 B2 JP 3095877B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性フィルムおよびそ
の製造法に関し、更に詳しくは低湿度であっても低い表
面固有抵抗を有して安定した導電性を呈し、特に磁気記
録媒体、一般電子部品等の用途に有用な導電性フィルム
およびその製造法に関する。
の製造法に関し、更に詳しくは低湿度であっても低い表
面固有抵抗を有して安定した導電性を呈し、特に磁気記
録媒体、一般電子部品等の用途に有用な導電性フィルム
およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子フィルム、特にポリエステルフィ
ルムは機械的特性、耐熱性、電気特性、耐薬品性などに
優れ、種々の用途に用いられている。しかし、高分子フ
ィルムは帯電しやすく、特にポリエステルフィルムは表
面抵抗値が1015〜1016Ω/□と高くて帯電しやす
く、例えば磁気記録媒体、電子材料などの素材として用
いるとき、異物吸着のトラブルを起こしがちである。
ルムは機械的特性、耐熱性、電気特性、耐薬品性などに
優れ、種々の用途に用いられている。しかし、高分子フ
ィルムは帯電しやすく、特にポリエステルフィルムは表
面抵抗値が1015〜1016Ω/□と高くて帯電しやす
く、例えば磁気記録媒体、電子材料などの素材として用
いるとき、異物吸着のトラブルを起こしがちである。
【0003】高分子フィルム、例えばポリエステルフィ
ルムの帯電を防止する方法としては、従来より、帯電防
止塗料を塗布する方法やベースポリマーに帯電防止剤を
練り込む方法が知られている。そして、この帯電防止剤
としては、界面活性剤のイオン伝導性のものと、TCN
Q―TTF錯体の如きラジカルのホッピングを利用した
電子電導型のものと、酸化錫―酸化アンチモン等のフィ
ラータイプの電子伝導型のものがある。しかし、イオン
伝導型の帯電防止剤は湿度依存性が大きく、低湿度雰囲
気下ではその効果が発現しない欠点があり、ラジカルの
ホッピングを利用した電子伝導型の帯電防止剤はラジカ
ルが空気中の酸素分子と反応してしまうため塗料のポッ
トライフが短いという欠点がある。また、従来のフィラ
ータイプの電子伝導型の帯電防止剤はフィラーの粒径が
大きいため塗布層表面が粗れるという欠点がある。
ルムの帯電を防止する方法としては、従来より、帯電防
止塗料を塗布する方法やベースポリマーに帯電防止剤を
練り込む方法が知られている。そして、この帯電防止剤
としては、界面活性剤のイオン伝導性のものと、TCN
Q―TTF錯体の如きラジカルのホッピングを利用した
電子電導型のものと、酸化錫―酸化アンチモン等のフィ
ラータイプの電子伝導型のものがある。しかし、イオン
伝導型の帯電防止剤は湿度依存性が大きく、低湿度雰囲
気下ではその効果が発現しない欠点があり、ラジカルの
ホッピングを利用した電子伝導型の帯電防止剤はラジカ
ルが空気中の酸素分子と反応してしまうため塗料のポッ
トライフが短いという欠点がある。また、従来のフィラ
ータイプの電子伝導型の帯電防止剤はフィラーの粒径が
大きいため塗布層表面が粗れるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高分
子フィルム、特にポリエステルフィルムをベースとする
導電性フィルムであって表面固有抵抗値の湿度依存性が
なく、低湿度であっても低い表面固有抵抗値を有して安
定した電気伝導性を示し、かつ平坦性に優れた導電性フ
ィルムおよびその製造法を提供することにある。
子フィルム、特にポリエステルフィルムをベースとする
導電性フィルムであって表面固有抵抗値の湿度依存性が
なく、低湿度であっても低い表面固有抵抗値を有して安
定した電気伝導性を示し、かつ平坦性に優れた導電性フ
ィルムおよびその製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するためには、第1に、次の構成からなる。
達成するためには、第1に、次の構成からなる。
【0006】高分子フィルムの片面または両面に、1次
粒子の粒径が0.5〜100nmの導電性金属粒子また
は導電性合金粒子1〜99重量%とバインダー99〜1
重量%を含有する組成物の水性分散液からなる導電塗剤
を塗布することにより得られる厚さが0.002〜0.
4μmの塗設された導電薄層を有し、該導電薄層の表面
固有抵抗が1×100 〜1×1013Ω/□である導電性
フィルム。
粒子の粒径が0.5〜100nmの導電性金属粒子また
は導電性合金粒子1〜99重量%とバインダー99〜1
重量%を含有する組成物の水性分散液からなる導電塗剤
を塗布することにより得られる厚さが0.002〜0.
4μmの塗設された導電薄層を有し、該導電薄層の表面
固有抵抗が1×100 〜1×1013Ω/□である導電性
フィルム。
【0007】本発明における高分子フィルムとしては、
表面固有抵抗が大きく帯電しやすいフィルムであれば特
に制約されないが、特にポリエステルフィルムが好まし
いフィルムとして挙げられる。
表面固有抵抗が大きく帯電しやすいフィルムであれば特
に制約されないが、特にポリエステルフィルムが好まし
いフィルムとして挙げられる。
【0008】このポリエステルの好ましいものは、芳香
族二塩基酸またはそのエステル形成性誘導体とジオール
またはそのエステル形成性誘導体から合成される線状飽
和ポリエステルである。かかるポリエステルの具体例と
して、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,
4―シクロヘキシレンジメチレン)テレフタレート、ポ
リエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシレート等
が例示でき、これらの共重合体またはこれらと小割合の
他の樹脂とのブレンド物なども含まれる。
族二塩基酸またはそのエステル形成性誘導体とジオール
またはそのエステル形成性誘導体から合成される線状飽
和ポリエステルである。かかるポリエステルの具体例と
して、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,
4―シクロヘキシレンジメチレン)テレフタレート、ポ
リエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシレート等
が例示でき、これらの共重合体またはこれらと小割合の
他の樹脂とのブレンド物なども含まれる。
【0009】かかる線状飽和ポリエステルを溶融押出
し、常法でフィルム状となし、配向結晶化および熱処理
結晶化することでポリエステルフィルムとすることがで
きる。このポリエステルフィルムとしては結晶融解熱と
して走査型熱量計によって窒素気流中[10℃/分の昇
温速度において]で測定した値が4cal /g以上を呈す
る程度に結晶配向したものが好ましい。
し、常法でフィルム状となし、配向結晶化および熱処理
結晶化することでポリエステルフィルムとすることがで
きる。このポリエステルフィルムとしては結晶融解熱と
して走査型熱量計によって窒素気流中[10℃/分の昇
温速度において]で測定した値が4cal /g以上を呈す
る程度に結晶配向したものが好ましい。
【0010】本発明における導電性金属としては、アル
ミニュウム、スカンジュウム、チタン、バナジュウム、
クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、ガリュウム、イットリュウム、ジルコニュウム、ニ
オブ、モリブデン、テクネチュウム、ルテニュウム、ロ
ジュウム、パラジュウム、銀、カドミュウム、インジュ
ウム、錫、ランタノイド類、ハフニュウム、タンタル、
タングステン、レニュウム、オスミュウム、イリジュウ
ム、プラチナ、金、タリュウム、鉛、ビスマス等を例示
できる。これらのうち、耐錆性の点から、コバルト、ニ
ッケル、銅、ルテニュウム、ロジュウム、パラジュウ
ム、銀、オスミュウム、イリジュウム、プラチナ、金等
が望ましい。また、導電性合金としては、上記金属を少
なくとも1つ以上含む合金が好ましい。
ミニュウム、スカンジュウム、チタン、バナジュウム、
クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、ガリュウム、イットリュウム、ジルコニュウム、ニ
オブ、モリブデン、テクネチュウム、ルテニュウム、ロ
ジュウム、パラジュウム、銀、カドミュウム、インジュ
ウム、錫、ランタノイド類、ハフニュウム、タンタル、
タングステン、レニュウム、オスミュウム、イリジュウ
ム、プラチナ、金、タリュウム、鉛、ビスマス等を例示
できる。これらのうち、耐錆性の点から、コバルト、ニ
ッケル、銅、ルテニュウム、ロジュウム、パラジュウ
ム、銀、オスミュウム、イリジュウム、プラチナ、金等
が望ましい。また、導電性合金としては、上記金属を少
なくとも1つ以上含む合金が好ましい。
【0011】導電性金属、導電性合金からなる粒子の1
次粒子径は0.5〜100nm、好ましくは0.5〜2
0nmである。該導電性金属、導電性合金の1次粒子径
が0.5nm未満では粒子がほぼ原子状になり不安定と
なる。また、1次粒子径が100nmより大きいときは
導電性金属粒子、導電性合金粒子を塗布した高分子フィ
ルムの表面が粗れてしまうという問題がある。これらの
1次粒子は大抵凝集しており、5〜500nmの2次粒
子を形成している。
次粒子径は0.5〜100nm、好ましくは0.5〜2
0nmである。該導電性金属、導電性合金の1次粒子径
が0.5nm未満では粒子がほぼ原子状になり不安定と
なる。また、1次粒子径が100nmより大きいときは
導電性金属粒子、導電性合金粒子を塗布した高分子フィ
ルムの表面が粗れてしまうという問題がある。これらの
1次粒子は大抵凝集しており、5〜500nmの2次粒
子を形成している。
【0012】本発明における導電性金属粒子、導電性合
金粒子を得るためには、該金属の塩又はその混合物とポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性ポ
リエステル樹脂、水溶性アクリル樹脂、水溶性ウレタン
樹脂等の如き水溶性高分子とを用い、メタノール、エタ
ノール、ブタノール、イソプロピルアルコール等のアル
コール類、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、
アセトン等の低沸点水溶性有機溶媒中あるいはこれらア
ルコール、有機溶媒と水の混合物中で還流することによ
り得ることができる。
金粒子を得るためには、該金属の塩又はその混合物とポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性ポ
リエステル樹脂、水溶性アクリル樹脂、水溶性ウレタン
樹脂等の如き水溶性高分子とを用い、メタノール、エタ
ノール、ブタノール、イソプロピルアルコール等のアル
コール類、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、
アセトン等の低沸点水溶性有機溶媒中あるいはこれらア
ルコール、有機溶媒と水の混合物中で還流することによ
り得ることができる。
【0013】この分散液はそのまま利用することもでき
るが、作業環境の問題あるいは設備的問題より有機溶媒
を含まない水系の方が好ましい。
るが、作業環境の問題あるいは設備的問題より有機溶媒
を含まない水系の方が好ましい。
【0014】前記分散液を有機溶媒を含まない水系とす
る場合、水を加えた後、アルコールあるいは有機溶媒の
沸点以上で加熱し、該アルコールあるいは該有機溶媒を
蒸発除去させればよい。また、その際減圧下で操作を行
えば、完全に有機溶媒を含まない水系にできる。
る場合、水を加えた後、アルコールあるいは有機溶媒の
沸点以上で加熱し、該アルコールあるいは該有機溶媒を
蒸発除去させればよい。また、その際減圧下で操作を行
えば、完全に有機溶媒を含まない水系にできる。
【0015】例えば、ニッケルの分散液を得る場合、塩
化ニッケル(II)六水和物とポリビニルアルコールをエ
タノール中に入れ、80℃で2時間還流を行えばよい。
さらにこのニッケル分散液を有機溶媒を含まない水系と
する場合、このニッケル分散液に水を加え、90℃以上
でエタノールを蒸発させることにより、水性導電塗剤を
得ることができる。このようにして得られたニッケルの
1次粒子径は約1nmであり、実用上好ましいものとな
る。
化ニッケル(II)六水和物とポリビニルアルコールをエ
タノール中に入れ、80℃で2時間還流を行えばよい。
さらにこのニッケル分散液を有機溶媒を含まない水系と
する場合、このニッケル分散液に水を加え、90℃以上
でエタノールを蒸発させることにより、水性導電塗剤を
得ることができる。このようにして得られたニッケルの
1次粒子径は約1nmであり、実用上好ましいものとな
る。
【0016】また、本発明におけるバインダーとして
は、前記水溶性高分子の他、水分散性アクリル樹脂、水
分散性ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、水分散性ポリエ
ステル、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂等を例示で
き、これらを単独で、あるいは2種以上を混ぜて使用す
ることができる。
は、前記水溶性高分子の他、水分散性アクリル樹脂、水
分散性ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、水分散性ポリエ
ステル、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂等を例示で
き、これらを単独で、あるいは2種以上を混ぜて使用す
ることができる。
【0017】本発明における導電性金属あるいは導電性
合金とバインダーとの構成比(重量%比)は1〜99:
99〜1である。
合金とバインダーとの構成比(重量%比)は1〜99:
99〜1である。
【0018】上記構成比からなる固形分を含有する水性
導電塗剤には、必要に応じ、滑剤、界面活性剤、分散
剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、触媒、消泡剤、潤滑
剤、防錆剤等の如き他の添加剤を添加することができ
る。水性導電塗剤における固形分濃度は自由に選択し得
るが、1〜30重量%の範囲内から選択することが好ま
しい。
導電塗剤には、必要に応じ、滑剤、界面活性剤、分散
剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、触媒、消泡剤、潤滑
剤、防錆剤等の如き他の添加剤を添加することができ
る。水性導電塗剤における固形分濃度は自由に選択し得
るが、1〜30重量%の範囲内から選択することが好ま
しい。
【0019】水性導電塗剤は結晶配向が完了したポリエ
ステルフィルムにも塗布することができるが、好ましく
は結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムに塗布
する。ここで、結晶配向が完了する前のポリエステルフ
ィルムとは、ポリマーを溶融してそのままフィルム状と
なした未延伸フィルム:未延伸フィルムを縦方向または
横方向の何れか一方に配向させた一軸延伸フィルム:さ
らには縦方向および横方向の二方向に低倍率延伸配向せ
しめたもの(最終的に縦方向または横方向に再延伸せし
めて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延伸フィルム)
等を含むものである。このうち、一軸延伸フィルムに塗
布することが、経済性およびクリーン性の点から好まし
い。即ち、ポリエステルフィルム製膜工程内で導電塗剤
を塗工することで、品質、コストの点で有利になる。
ステルフィルムにも塗布することができるが、好ましく
は結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムに塗布
する。ここで、結晶配向が完了する前のポリエステルフ
ィルムとは、ポリマーを溶融してそのままフィルム状と
なした未延伸フィルム:未延伸フィルムを縦方向または
横方向の何れか一方に配向させた一軸延伸フィルム:さ
らには縦方向および横方向の二方向に低倍率延伸配向せ
しめたもの(最終的に縦方向または横方向に再延伸せし
めて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延伸フィルム)
等を含むものである。このうち、一軸延伸フィルムに塗
布することが、経済性およびクリーン性の点から好まし
い。即ち、ポリエステルフィルム製膜工程内で導電塗剤
を塗工することで、品質、コストの点で有利になる。
【0020】最終的な塗布層(導電層)の乾燥被膜の厚
さは0.002〜0.4μmであり、好ましくは0.0
02〜0.1μmである。ここで塗布層(導電層)の乾
燥被膜の厚さが0.002μm未満の場合、所望の表面
抵抗を得ることができず、0.4μmより厚い場合、塗
布後の表面が粗れてしまうほか、塗布層が厚くなる分、
材料コストが高くなるという問題がある。塗布はロール
コート法、グラビアコート法、キスコート法等で行うの
が好ましい。
さは0.002〜0.4μmであり、好ましくは0.0
02〜0.1μmである。ここで塗布層(導電層)の乾
燥被膜の厚さが0.002μm未満の場合、所望の表面
抵抗を得ることができず、0.4μmより厚い場合、塗
布後の表面が粗れてしまうほか、塗布層が厚くなる分、
材料コストが高くなるという問題がある。塗布はロール
コート法、グラビアコート法、キスコート法等で行うの
が好ましい。
【0021】水性導電塗剤を塗布したポリエステルフィ
ルムは、乾燥させ、必要であれば延伸、熱処理(熱固定
処理)を施して結晶配向を完了させる必要があるが、こ
れら処理は従来から知られている手段、条件等を用いて
行うことができる。かくして得られるポリエステルフィ
ルム上の導電層表面は中心線表面粗さ(Ra)が30n
m以下、さらには20nm以下であることが好ましい。
ルムは、乾燥させ、必要であれば延伸、熱処理(熱固定
処理)を施して結晶配向を完了させる必要があるが、こ
れら処理は従来から知られている手段、条件等を用いて
行うことができる。かくして得られるポリエステルフィ
ルム上の導電層表面は中心線表面粗さ(Ra)が30n
m以下、さらには20nm以下であることが好ましい。
【0022】本発明の導電性フィルムは、導電層面の表
面固有抵抗が1×100 〜1×10 13Ω/□、好ましく
は1×100 〜1×1010Ω/□である。従ってこの導
電性フィルムをベースフィルムとしかつ導電層面を裏面
(バック面)とした磁気テープ(ビデオテープ、オーデ
ィオテープ、コンピューターテープ等)を作った場合、
この磁気テープの走行中帯電を調整することが可能とな
り、帯電吸着によるエラーを防止することができる。ま
た導電層面を磁性層の下引きとして磁気テープ、磁気デ
ィスクを作る場合、磁性層中の導電性フィラーを無くす
ことができる故、S/N比のアップ等望ましい効果が期
待でき、また磁性層の設計が容易になる。その他変電
性、帯電防止性を必要とする一般工業用フィルムとして
利用できる。
面固有抵抗が1×100 〜1×10 13Ω/□、好ましく
は1×100 〜1×1010Ω/□である。従ってこの導
電性フィルムをベースフィルムとしかつ導電層面を裏面
(バック面)とした磁気テープ(ビデオテープ、オーデ
ィオテープ、コンピューターテープ等)を作った場合、
この磁気テープの走行中帯電を調整することが可能とな
り、帯電吸着によるエラーを防止することができる。ま
た導電層面を磁性層の下引きとして磁気テープ、磁気デ
ィスクを作る場合、磁性層中の導電性フィラーを無くす
ことができる故、S/N比のアップ等望ましい効果が期
待でき、また磁性層の設計が容易になる。その他変電
性、帯電防止性を必要とする一般工業用フィルムとして
利用できる。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって、本発明をさらに詳細
に説明する。なお、例中の各物性は、次の方法で測定し
たものである。
に説明する。なお、例中の各物性は、次の方法で測定し
たものである。
【0024】1.表面固有抵抗値(ρs) 23℃×50%RHでフィルムを24hr放置後、表面
抵抗測定器TREK社製MODEL150で測定する。
抵抗測定器TREK社製MODEL150で測定する。
【0025】2.中心線表面粗さ(Ra) JIS B0601に準じ、(株)小坂研究所製の高精
度表面粗さ計SE―3FATを使用して、針の半径2μ
m、荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ 0.
08mmの条件下にチャートをかかせ、フィルム表面粗さ
曲線からその中心線の方向に測定長さLの部分を抜き取
り、この抜き取り部分の中心線X軸、縦倍率の方向をY
軸として、粗さ曲線をY=(x)で表したとき、次の式
で与えられた値をμm単位で表す。
度表面粗さ計SE―3FATを使用して、針の半径2μ
m、荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ 0.
08mmの条件下にチャートをかかせ、フィルム表面粗さ
曲線からその中心線の方向に測定長さLの部分を抜き取
り、この抜き取り部分の中心線X軸、縦倍率の方向をY
軸として、粗さ曲線をY=(x)で表したとき、次の式
で与えられた値をμm単位で表す。
【0026】
【数1】
【0027】この測定は基準長を1.25mmとして4個
測定し、その平均値で表す。
測定し、その平均値で表す。
【0028】
【実施例1】4つ口フラスコに塩化ニッケル(II)六水
和物を60g、ポリビニルアルコールを3g、エタノー
ルを100g、イオン交換水を100g入れ、80℃で
2時間還流を行った後、90℃以上でエタノールを蒸発
させることにより、ニッケル金属超微粒子を分散含有す
る水性導電塗剤を得た。この塗剤をスポイトで1滴、銅
メッシュのコロジオン膜にたらし、自然乾燥させた後、
透過電子顕微鏡で粒径を観察したところ、ニッケル金属
超微粒子の1次粒径約1nm、2次粒径約8nmであっ
た。
和物を60g、ポリビニルアルコールを3g、エタノー
ルを100g、イオン交換水を100g入れ、80℃で
2時間還流を行った後、90℃以上でエタノールを蒸発
させることにより、ニッケル金属超微粒子を分散含有す
る水性導電塗剤を得た。この塗剤をスポイトで1滴、銅
メッシュのコロジオン膜にたらし、自然乾燥させた後、
透過電子顕微鏡で粒径を観察したところ、ニッケル金属
超微粒子の1次粒径約1nm、2次粒径約8nmであっ
た。
【0029】この塗剤を、厚さ75μmの二軸配向ポリ
エチレンテレフタレートフィルムにマイヤーバー#3で
手塗りし、130℃で2分乾燥させて厚さ約0.4μm
の塗膜を塗設したフィルムを得た。このフィルムの表面
固有抵抗ρs=9×105 Ω/□、中心線表面粗さRa
=4.2nmであった。
エチレンテレフタレートフィルムにマイヤーバー#3で
手塗りし、130℃で2分乾燥させて厚さ約0.4μm
の塗膜を塗設したフィルムを得た。このフィルムの表面
固有抵抗ρs=9×105 Ω/□、中心線表面粗さRa
=4.2nmであった。
【0030】
【実施例2】実施例1の塗剤50重量%、ポリウレタン
水分散体(第一工業製薬(株)スーパーフレックス30
0)50重量%を用いて固形分濃度5%の水性導電塗料
を調整した以外は実施例1と同様に行った。得られたフ
ィルムはρs=8×106 Ω/□、Ra=4.0nmで
あった。
水分散体(第一工業製薬(株)スーパーフレックス30
0)50重量%を用いて固形分濃度5%の水性導電塗料
を調整した以外は実施例1と同様に行った。得られたフ
ィルムはρs=8×106 Ω/□、Ra=4.0nmで
あった。
【0031】
【比較例1】実施例1で水性導電塗剤を塗る前の二軸配
向ポリエステルフィルムについてその特性を測定した。
このフィルムはρs=1×1013Ω/□以上、Ra=
4.0nmであった。
向ポリエステルフィルムについてその特性を測定した。
このフィルムはρs=1×1013Ω/□以上、Ra=
4.0nmであった。
【0032】
【比較例2】実施例2における実施例1の塗剤をアンチ
モンドープ酸化錫にした以外は実施例2と同様に行っ
た。得られたフィルムはρs=1×109 Ω/□、Ra
=40.0nmであった。
モンドープ酸化錫にした以外は実施例2と同様に行っ
た。得られたフィルムはρs=1×109 Ω/□、Ra
=40.0nmであった。
【0033】
【実施例3】実施例1におけるポリビニルアルコールを
ポリビニルピロリドンに変更する以外は実施例1と同様
に行った。得られたフィルムはρs=1×106 Ω/
□、Ra=4.2nmであった。
ポリビニルピロリドンに変更する以外は実施例1と同様
に行った。得られたフィルムはρs=1×106 Ω/
□、Ra=4.2nmであった。
【0034】
【実施例4】実施例1におけるポリビニルアルコールを
水溶性ポリエステルに、エタノールをテトラヒドロフラ
ンに変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた
フィルムはρs=1×106 Ω/□、Ra=4.2nm
であった。
水溶性ポリエステルに、エタノールをテトラヒドロフラ
ンに変更する以外は実施例1と同様に行った。得られた
フィルムはρs=1×106 Ω/□、Ra=4.2nm
であった。
【0035】
【実施例5】実施例1における塩化ニッケル(II)六水
和物を硝酸銀に変更する以外は実施例1と同様に行っ
た。得られたフィルムはρs=1×108 Ω/□、Ra
=4.0nmであった。
和物を硝酸銀に変更する以外は実施例1と同様に行っ
た。得られたフィルムはρs=1×108 Ω/□、Ra
=4.0nmであった。
【0036】
【実施例6】実施例1における塩化ニッケル(II)六水
和物を塩化パラジウム(II)30gとヘキサクロロ白金
酸(IV)六水和物30gに変更する以外は実施例1と同
様に行った。得られたフィルムはρs=2×107 Ω/
□、Ra=4.1nmであった。
和物を塩化パラジウム(II)30gとヘキサクロロ白金
酸(IV)六水和物30gに変更する以外は実施例1と同
様に行った。得られたフィルムはρs=2×107 Ω/
□、Ra=4.1nmであった。
【0037】
【実施例7】25℃のオルソクロロフェノール中で測定
した固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート
を、20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出して
未延伸フィルムとし、次いで該未延伸フィルムを機械軸
方向に3.6倍延伸した後、フィルムの両面に実施例2
で使用した塗剤を4g/m2 (wet)キスコート法に
て塗布した。引続き横方向に3.6倍延伸し、更に20
5℃で熱処理して厚み75μmの両面皮膜(皮膜の厚さ
0.4μm)二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のフィルムはρs=5×107 Ω/□、Ra=4.8n
mであった。
した固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート
を、20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出して
未延伸フィルムとし、次いで該未延伸フィルムを機械軸
方向に3.6倍延伸した後、フィルムの両面に実施例2
で使用した塗剤を4g/m2 (wet)キスコート法に
て塗布した。引続き横方向に3.6倍延伸し、更に20
5℃で熱処理して厚み75μmの両面皮膜(皮膜の厚さ
0.4μm)二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のフィルムはρs=5×107 Ω/□、Ra=4.8n
mであった。
【0038】
【実施例8】実施例1におけるポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの代わりにポリエチレン―2,6―ナフタ
レートフィルムをベースフィルムとして使用する以外は
実施例1と同様に行った。得られたフィルムはρs=9
×105 Ω/□、Ra=5.5nmであった。
ートフィルムの代わりにポリエチレン―2,6―ナフタ
レートフィルムをベースフィルムとして使用する以外は
実施例1と同様に行った。得られたフィルムはρs=9
×105 Ω/□、Ra=5.5nmであった。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、低湿度であっても低い
表面固有抵抗値を有して安定した導電性を呈し、平坦性
に優れた、特に磁気記録媒体、一般工業用品等の用途に
有用な導電性フィルムおよびその製造法を提供すること
ができる。
表面固有抵抗値を有して安定した導電性を呈し、平坦性
に優れた、特に磁気記録媒体、一般工業用品等の用途に
有用な導電性フィルムおよびその製造法を提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 27/20 B32B 27/20 Z 27/36 27/36 // B29K 67:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 昭62−108053(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00
Claims (5)
- 【請求項1】 高分子フィルムの片面または両面に、1
次粒子の粒径が0.5〜100nmの導電性金属粒子ま
たは導電性合金粒子1〜99重量%とバインダー99〜
1重量%を含有する組成物の水性分散液からなる導電塗
剤を塗布することにより得られる厚さが0.002〜
0.4μmの塗設された導電薄層を有し、該導電薄層の
表面固有抵抗が1×100 〜1×1013Ω/□である導
電性フィルム。 - 【請求項2】 導電性薄層の厚さが0.002〜0.1
μmであり、表面粗さ(Ra)が30nm以下である請
求項1記載の導電性フィルム。 - 【請求項3】 高分子フィルムがポリエステルフィルム
である請求項1記載の導電性フィルム。 - 【請求項4】 高分子フィルムの片面または両面に、1
次粒子の粒径が0.5〜100nmの導電性金属粒子ま
たは導電性合金粒子1〜99重量%とバインダー99〜
1重量%を含有する組成物の水性分散液からなる導電塗
剤を塗布することにより得られる厚さが0.002〜
0.4μmの塗設された導電性薄層を形成させることを
特徴とする導電性フィルムの製造法。 - 【請求項5】 結晶配向が完了する前のポリエステルフ
ィルムに請求項4の水性導電塗剤を塗布し、次いで乾
燥、延伸、熱処理を施して結晶配向を完了させることで
導電性薄層を形成させる請求項4記載の導電性フィルム
の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04120550A JP3095877B2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 導電性フィルムおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04120550A JP3095877B2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 導電性フィルムおよびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05309774A JPH05309774A (ja) | 1993-11-22 |
| JP3095877B2 true JP3095877B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14789084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04120550A Expired - Fee Related JP3095877B2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 導電性フィルムおよびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3095877B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001328196A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-11-27 | Tdk Corp | 機能性フィルムおよびその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-13 JP JP04120550A patent/JP3095877B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05309774A (ja) | 1993-11-22 |
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