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JP3095909B2 - ナトリウム−硫黄電池及びその陽極容器の製造方法 - Google Patents
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JP3095909B2 - ナトリウム−硫黄電池及びその陽極容器の製造方法 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池及びその陽極容器の製造方法

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JP3095909B2
JP3095909B2 JP04305702A JP30570292A JP3095909B2 JP 3095909 B2 JP3095909 B2 JP 3095909B2 JP 04305702 A JP04305702 A JP 04305702A JP 30570292 A JP30570292 A JP 30570292A JP 3095909 B2 JP3095909 B2 JP 3095909B2
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sodium
anode
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electrolyte tube
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ナトリウム−硫黄電
池及びその陽極容器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ナトリウム−硫黄電池において
は、陽極容器がアルミニウムやアルミニウム合金等の金
属材料により形成され、この陽極容器内にベータアルミ
ナ等のセラミックよりなる固体電解質管が吊り下げ状態
で取着されている。そして、この固体電解質管の内側の
陰極室内にはナトリウムが収容され、外側の陽極室内に
は硫黄が収容されている。
【0003】この種のナトリウム−硫黄電池において
は、運転時に300〜350℃まで加熱されると共に、
停止時には放熱して冷却される。このとき、金属製の陽
極容器がセラミック製の固体電解質管よりも熱膨脹率が
大きいため、運転時には陽極容器と固体電解質管の下端
部との隙間が拡大し、停止時にはこの隙間が減少するこ
とになる。
【0004】ところが、運転時に溶融状態にあった多硫
化ナトリウムが240℃付近まで冷却されると固化し
て、陽極容器と固体電解質管の下端部との隙間に固体相
を形成するため、陽極容器が冷却時に原寸まで収縮でき
なくなる。このため、電池の運転−停止を繰り返し行っ
ていると、陽極容器が軸線方向へ次第に伸長して、固体
電解質管を破損させるおそれがあった。
【0005】このような問題点を解消するために、陽極
容器の外周の上端近傍に1つのくびれ部を設けて、陽極
容器の熱変化に伴う伸縮を吸収緩和できるようにしたナ
トリウム−硫黄電池も、従来から提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ナトリウム−硫黄電池においては、陽極容器の外周の上
端近傍に1つのくびれ部のみが設けられているだけであ
るため、陽極容器の熱変化に伴う伸縮を十分に吸収緩和
することができない。このため、電池の運転−停止を繰
り返し行っていると、くびれ部が熱変化により過度に伸
長若しくは収縮して、そのくびれ部や陽極容器の内面の
耐食皮膜にクラックが生じたり、固体電解質管が破損し
たりするという問題があった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その第1
の目的は、陽極容器の熱変化に伴う伸縮を十分に吸収緩
和することができて、電池の運転−停止を繰り返し行っ
た際に、陽極容器の外周のくびれ部や陽極容器の内面の
耐食皮膜にクラックが生じたり、固体電解質管が破損し
たりするおそれを確実に防止することができるナトリウ
ム−硫黄電池を提供することにある。
【0008】また、この発明の第2の目的は、外周に複
数のくびれ部を有する陽極容器を、そのくびれ部にクラ
ック等が発生することなく容易に製造することができる
ナトリウム−硫黄電池の陽極容器の製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、請求項1に記載の発明では、金属製の陽極
容器内にセラミック製の固体電解質管を吊り下げ状態で
取着し、その固体電解質管の内側の陰極室内にナトリウ
ムを収容すると共に、外側の陽極室内に硫黄を収容して
なるナトリウム−硫黄電池において、前記陽極容器の上
部外周にくびれ部を設けるとともに、そのくびれ部から
下方へ所定間隔をおいてさらに別のくびれ部を形成した
ことを特徴とするものである。
【0010】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項2に記載の発明では、金属製の陽極容器内に
セラミック製の固体電解質管を吊り下げ状態で取着し、
その固体電解質管の内側の陰極室内にナトリウムを収容
すると共に、外側の陽極室内に硫黄を収容してなるナト
リウム−硫黄電池において、直管状の金属パイプをビッ
カース硬さが40よりも小さくなるまで加熱処理し、こ
の状態で金属パイプの外周に複数のくびれ部を長手方向
へ所定間隔をおいて形成することを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】上記のように構成されたナトリウム−硫黄電池
において、電池の運転−停止が繰り返し行われて、陽極
容器が熱変化により伸長若しくは収縮される場合、その
陽極容器の伸縮は上下に位置する複数のくびれ部に分担
して確実に吸収緩和される。従って、陽極容器の外周の
くびれ部や陽極容器の内面の耐食皮膜にクラックが生じ
たり、固体電解質管が破損したりするおそれを確実に防
止することができる。
【0012】また、陽極容器を製造する場合、直管状の
金属パイプをビッカース硬さが40よりも小さくなるま
で加熱処理した後、金属パイプの外周に複数のくびれ部
を長手方向へ所定間隔をおいて形成すれば、くびれ部に
クラック等が発生することなく、陽極容器を容易に製造
することができる。
【0013】
【実施例】以下、請求項1に記載の発明を具体化したナ
トリウム−硫黄電池の第1実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、陽極容器1は
アルミニウムやアルミニウム合金等の金属材料により円
筒状に形成され、その下端開口部には底板2が嵌合固定
されている。上下一対のくびれ部3,4は陽極容器1の
外周に長手方向へ所定間隔をおいて形成され、このくび
れ部3,4によって陽極容器1の熱変化に伴う伸縮が吸
収緩和される。なお、下くびれ部4は下端部に溜まる活
物質としての多硫化ナトリウム(Na2 X )を避け
て、それより上側に設けられる。耐食皮膜5は陽極容器
1の内周面に溶射形成され、この耐食皮膜5により陽極
容器1の腐食が防止される。
【0015】支持金具6は前記陽極容器1の上端開口部
に嵌合固定され、その上面にはアルファアルミナよりな
る絶縁リング7が接合固定されている。ベータアルミナ
等のセラミック材料よりなる有底円筒状の固体電解質管
8は絶縁リング7の下端内周に吊り下げ状態で接合固定
され、この固体電解質管8の内側には陰極室R1が区画
形成されると共に、外側には陽極室R2が区画形成され
ている。
【0016】カートリッジ9は前記陰極室R1内に配設
され、このカートリッジ9内には陰極活物質としてのナ
トリウムNaが収容されている。小孔10はカートリッ
ジ9の底部に設けられ、この小孔10を通してカートリ
ッジ9内のナトリウムNaが、カートリッジ9と固体電
解質管8との間の間隙部に供給される。
【0017】窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスG
は前記カートリッジ9の上部空間に所定の圧力で封入さ
れ、この不活性ガスGによりカートリッジ9内のナトリ
ウムNaが小孔10から流出する方向へ加圧されてい
る。カーボンマット等よりなる陽極用導電材11は陽極
室R2内に収容され、この陽極用導電材11には陽極活
物質としての硫黄Sが含浸されている。
【0018】陰極蓋12は前記絶縁リング7上に接合固
定され、中央の円板部13と、その円板部13の外周に
設けられた円筒部14とを有している。そして、この陰
極蓋12の円筒部14の下端が、カートリッジ9と固体
電解質管8との間の間隙部に供給されたナトリウムNa
に接触して、陰極側の集電が行われる。
【0019】有底円筒状の安全管15は前記カートリッ
ジ9と固体電解質管8との間の間隙部に、そのカートリ
ッジ9及び固体電解質管8からそれぞれ所定間隔をおい
て配設され、耐食性を有するアルミニウムやステンレス
等の金属材料から形成されている。そして、放電時に前
記カートリッジ9の小孔10から供給されるナトリウム
Naが、この安全管15とカートリッジ9との間の間隙
内で上方に移動された後、安全管15の上端を乗り越え
て、安全管15と固体電解質管8との間の間隙内で下方
に移動される。さらに、このナトリウムNaは固体電解
質管8をナトリウムイオンとなって透過して、陽極室R
2側へ移動されるようになっている。
【0020】次に、前記のように構成されたこの実施例
のナトリウム−硫黄電池について作用を説明する。さ
て、この電池は運転時に300〜350℃に加熱され、
この状態で陰極室R1のナトリウムNaと陽極室R2の
硫黄Sとがイオン化される。そして、このイオン化され
たナトリウムは、放電時に固体電解質管8を透過して陽
極室R2側に移り、硫黄Sと反応して多硫化ナトリウム
を生成する。また、逆に充電時には、多硫化ナトリウム
が分解し、生成したナトリウムイオンが固体電解質管8
を透過して、陰極室R1側にナトリウムNaを生成する
と共に、陽極室R2側に硫黄Sを生成する。
【0021】このように、電池は運転時に300〜35
0℃まで加熱されると共に、停止時には放熱して冷却さ
れる。このとき、アルミニウムやアルミニウム合金等の
金属材料よりなる陽極容器1が、ベータアルミナ等のセ
ラミック材料よりなる固体電解質管8よりも熱膨張率が
大きいため、運転時には陽極容器1と固体電解質管8の
下端部との隙間が拡大し、停止時にはこの隙間が減少す
る。
【0022】ところが、運転時に溶融状態にあった多硫
化ナトリウムが240℃付近まで冷却されると固化し
て、陽極容器1と固体電解質管8の下端部との隙間に固
体相を形成するため、陽極容器1が冷却時に原寸まで収
縮できなくなる。このため、電池の運転−停止を繰り返
し行っていると、陽極容器1が軸線方向へ次第に伸長し
て、固体電解質管8を破損させるおそれがある。
【0023】しかしながら、この実施例のナトリウム−
硫黄電池においては、陽極容器1の外周に上下一対のく
びれ部3,4が長手方向へ所定間隔をおいて形成されて
いるため、電池の運転−停止が繰り返し行われて、陽極
容器1が熱変化により伸長若しくは収縮された場合で
も、その陽極容器1の伸縮は上下一対のくびれ部3,4
に分担して確実に吸収緩和される。従って、陽極容器1
の外周のくびれ部3,4や陽極容器1の内面の耐食皮膜
5にクラックが生じたり、固体電解質管8が破損したり
するおそれを確実に防止することができる。
【0024】ちなみに、陽極容器1の外周に上下一対の
くびれ部3,4を設けた実施例の構成と、陽極容器1の
外周に上くびれ部3のみを設けた従来例の構成と、陽極
容器の外周に上くびれ部3を設けると共に、陰極蓋12
の円板部13に環状くびれ部を設けた比較例の構成とに
ついて、ヒートサイクル回数と上くびれ部3のクラック
発生本数との関係を、実電池試験したところ、図3のグ
ラフに示すような結果が得られた。このグラフから明ら
かなように、この実施例の構成によれば、従来例及び比
較例の構成に比較して、上くびれ部3のクラック発生本
数を大幅に減少できることが確認された。
【0025】また、同様にこの実施例と従来例と比較例
の構成について、ヒートサイクル回数と耐食皮膜5のク
ラック発生本数との関係を、実電池試験したところ、図
4のグラフに示すような結果が得られた。このグラフか
ら明らかなように、この実施例の構成によれば、従来例
及び比較例の構成に比較して、耐食皮膜5のクラック発
生本数を大幅に減少できることが確認された。
【0026】次に、請求項2に記載の発明を具体化した
陽極容器の製造方法の一実施例を、図5に基づいて説明
する。すなわち、この実施例において、陽極容器1を製
造する場合には、直管状の金属パイプをビッカース硬さ
が40よりも小さくなるまで加熱処理し、その後、金属
パイプの外周に上下一対のくびれ部3,4を長手方向へ
所定間隔をおいて回転させながら絞り成形する。このよ
うに加工すれば、くびれ部3,4にクラック等が発生す
ることなく、陽極容器1を容易に製造することができ
る。また、この加工後に、くびれ部3,4付近を局部的
に再熱処理して、陽極容器1全体を均一硬さにするのが
望ましい。
【0027】ちなみに、外径が60mm、長さが360
mm、肉厚が2.2mmのアルミニウムパイプに、内径
が47mmの一対のくびれ部3,4を形成した場合につ
いて、くびれ部3,4の欠陥の有無に対する陽極容器用
の金属パイプの熱処理温度とパイプ硬さとの関係を試験
したところ、図5のグラフに示すような結果が得られ
た。
【0028】このグラフから明らかなように、金属パイ
プを400℃よりも低い温度で3時間加熱処理して、ビ
ッカース硬さが40よりも大きい状態で、くびれ部3,
4を絞り成形した場合には、加工後くびれ部3,4にク
ラック等の欠陥が発生した。それに対して、金属パイプ
を400℃よりも高い温度で3時間加熱処理して、ビッ
カース硬さが40よりも小さくなった状態で、くびれ部
3,4を絞り成形した場合には、加工後くびれ部3,4
にクラック等の欠陥が発生しなくなった。
【0029】
【別の実施例】次に、請求項1に記載の発明を具体化し
た別の実施例を、図6〜図10に基づいて説明する。
【0030】さて、これらの別の実施例においては、切
削加工により陽極容器1の外周にくびれ部4が形成され
ている。そして、図6に示す第2実施例では、くびれ部
4が切削により断面ほぼ半円形状の1つの環状溝で形成
されている。また、図7に示す第3実施例では、くびれ
部4が断面ほぼ円弧状の1つの環状溝で形成され、図8
の第4実施例では、くびれ部4が断面ほぼ長円形状の1
つの環状溝で形成されている。さらに、図9に示す第5
実施例では、くびれ部4が断面ほぼ半円形状の2つの環
状溝で形成され、図10に示す第6実施例では、くびれ
部4が断面波形状の複数の環状溝で形成されている。
【0031】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば、下くびれ部4を陽極容器
1の外周で長手方向の中間部付近に設けたり、下くびれ
部4の円弧の大きさを陽極容器1の径や厚さに応じて変
えたり、下くびれ部4を複数箇所に設けたり等、この発
明の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に変
更して具体化することも可能である。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、次のような優れた効果を奏する。
【0033】請求項1に記載の発明によれば、陽極容器
の熱変化に伴う伸縮を十分に吸収緩和することができ
て、電池の運転−停止を繰り返し行った際に、陽極容器
の外周のくびれ部や陽極容器の内面の耐食皮膜にクラッ
クが生じたり、固体電解質管が破損したりするおそれを
確実に防止することができる。
【0034】また、請求項2に記載の発明によれば、外
周に複数のくびれ部を有する陽極容器を、そのくびれ部
にクラック等が発生することなく容易に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化したナトリウム−硫黄電池の
第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】その陽極容器を取り出して示す縦断面図であ
る。
【図3】実電池試験のヒートサイクル回数と上くびれ部
のクラック発生本数との関係を示すグラフである。
【図4】実電池試験のヒートサイクル回数と耐食皮膜の
クラック発生本数との関係を示すグラフである。
【図5】くびれ部の欠陥の有無に対する陽極容器用の金
属パイプの熱処理温度とパイプ硬さとの関係を示すグラ
フである。
【図6】この発明の第2実施例を示す陽極容器の縦断面
図である。
【図7】この発明の第3実施例を示す陽極容器の縦断面
図である。
【図8】この発明の第4実施例を示す陽極容器の縦断面
図である。
【図9】この発明の第5実施例を示す陽極容器の縦断面
図である。
【図10】この発明の第6実施例を示す陽極容器の縦断
面図である。
【符号の説明】
1…陽極容器、3…上くびれ部、4…下くびれ部、5…
耐食皮膜、8…固体電解質管、R1…陰極室、R2…陽
極室、Na…ナトリウム、S…硫黄。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の陽極容器内にセラミック製の固
    体電解質管を吊り下げ状態で取着し、その固体電解質管
    の内側の陰極室内にナトリウムを収容すると共に、外側
    の陽極室内に硫黄を収容してなるナトリウム−硫黄電池
    において、 前記陽極容器の上部外周にくびれ部を設けるとともに、
    そのくびれ部から下方へ所定間隔をおいてさらに別のく
    びれ部を形成したことを特徴とするナトリウム−硫黄電
    池。
  2. 【請求項2】 金属製の陽極容器内にセラミック製の固
    体電解質管を吊り下げ状態で取着し、その固体電解質管
    の内側の陰極室内にナトリウムを収容すると共に、外側
    の陽極室内に硫黄を収容してなるナトリウム−硫黄電池
    において、 直管状の金属パイプをビッカース硬さが40よりも小さ
    くなるまで加熱処理し、この状態で金属パイプの外周に
    複数のくびれ部を長手方向へ所定間隔をおいて形成する
    ことを特徴とするナトリウム−硫黄電池の陽極容器の製
    造方法。
JP04305702A 1992-11-16 1992-11-16 ナトリウム−硫黄電池及びその陽極容器の製造方法 Expired - Lifetime JP3095909B2 (ja)

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