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JP3103176B2 - 分子設計支援装置及び支援方法 - Google Patents
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JP3103176B2 - 分子設計支援装置及び支援方法 - Google Patents

分子設計支援装置及び支援方法

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JP3103176B2
JP3103176B2 JP03338877A JP33887791A JP3103176B2 JP 3103176 B2 JP3103176 B2 JP 3103176B2 JP 03338877 A JP03338877 A JP 03338877A JP 33887791 A JP33887791 A JP 33887791A JP 3103176 B2 JP3103176 B2 JP 3103176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラフィック表示機能等
を利用して分子構造の生成あるいは変更操作を行なう分
子設計支援装置及び支援方法に係わり、特に分子構造情
報の作成作業において、作業の効率化と情報精度の向上
を実現すると共に、初期段階からユ−ザの意志を十分に
反映した分子構造情報の作成ができる分子設計支援装置
及び支援方法に関する。
【0002】コンピュ−タの高性能化と分子軌道法(M
O)、分子力場法(MM)、分子動力学(MD)等の理
論化学計算手法の発達に伴い、化学・製薬化学・材料工
学などの先端研究分野では分子設計支援システムの実用
的利用についてのニ−ズが高まっている。理論化学計算
を実行するためには、計算対象物質(化合物)の三次元
構造情報を入力データとして作成する必要があり、この
入力データの善し悪しが、得られる計算結果の信頼性、
汎用性を大きく左右する。
【0003】
【従来の技術】これらのデータは分子に属する個々の原
子の絶対的又は相対的位置関係を指定するもので、理論
化学計算を行なう上で不可欠なものである。しかし、ユ
−ザにとって、これらのデータは直接的には馴染みがた
いものである。このため、2つの分子構造部分を結合し
て新規分子構造を組立てたり、分子構造を変更する際に
必要となる、結合距離、結合角、ねじれ角に代表される
部品構造間の相対的位置関係の特定作業が面倒となる。
すなわち、ユ−ザは新規分子構造の組立作業に多大の労
力を必要とし、理論化学計算結果の解析、理論の展開と
いった本来の目的のみに集中することができない問題が
生じる。又、データの作成には習熟が必要であり、その
作成過程で人為的なミスが発生する危険性もある。
【0004】そこで、新規分子構造情報の作成作業の効
率化とデータ精度の向上を目的として、計算機のグラフ
ィック機能等を活用した各種の分子設計支援システムが
提案され、実用化されている。すなわち、従来の分子設
計支援システムにおける三次元分子構造情報の作成にお
いては、(1) 原子の結合関係において完全な情報を持つ
官能基等の基本化合物(基本分子構造)を予め用意して
おき、これら官能基等の既知の三次元部分構造を単純に
組み合わせることにより目的とする分子構造を得る方
法、(2) 分子内の結合情報等、二次元的情報を参照して
経験則に基づく一定の規則に則った内部データ変換によ
り三次元データを生成する方法、(3) 簡易的な分子力学
計算等のエネルギ−計算により大まかな構造最適化を実
施して三次元データを得る方法、(4) 上記各方法を複合
して使用する方法等が提案されている。
【0005】又、分子に含まれる特定の結合軸の回りに
部分構造を回転させて分子構造を変更するる際には(コ
ンフォメ−ションの変更)、指定結合軸の両端の原子に
付随する他の結合の相対的位置関係を表示するニュ−マ
ン投影図(Newman投影図)によるモニタリングが
行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら、従来の方法
は、各種官能基等、特定の安定した部分構造に属する原
子団の局所的な三次元構造データを作成する場合には有
用である。しかし、反面、立体的な任意性のある部分
(例えば、エネルギ−障壁が小さく自由回転可能な単結
合や、ある程度拘束されている環構造における複数の可
能性のある配座等)の構造もシステム側から自動指定さ
れるため、ユ−ザの意図しない分子構造が生成されるこ
とがしばしば起こる問題がある。これは、三次元構造デ
ータの作成の際に、ユ−ザの意志が十分に反映されてい
ないことに起因する。
【0007】又、コンフォメ−ション変更時に利用され
るニュ−マン投影図によるモニタリングに際しては、ア
ンチ(anti)、ゴウシュ(gaushe)といった
結合軸回りの局所的な情報表示にとどまり、それに連結
するダイナミッックな立体構造変化についての情報を与
えていない。このため、分子構造全体の回転状況を把握
することができず、容易に、効率良く希望する分子構造
を生成、変更できない問題がある。
【0008】以上から本発明の目的は、ユ−ザが希望す
る分子構造を容易に、効率的に、しかも精度良く生成で
きる分子設計支援装置及び支援方法を提供することであ
る。本発明の別の目的は、分子構造の組立初期時点から
ユ−ザが意図する三次元構造を反映した分子構造の作成
操作ができる分子設計支援装置及び支援方法を提供する
ことである。本発明の更に別の目的は、部分構造のコン
フォメ−ション変更等をユ−ザに対する十分な情報表示
の下で操作性良く実現できる分子設計支援装置及び支援
方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。12は新規分子構造の生成又はコンフォメ−
ション変更時に必要な分子構造等を表示するグラフィッ
クディスプレイ装置であり、12aは対象となっている
分子構造21をハーフベクタ形式で表示する作業用のメ
インウインドウ、12bは各種参照構造22a,22
b,22c,22d,・・・をハーフベクタ形式で表示
する参照用サブウインドウ、12cは分子構造の投影図
を表示すると共に、分子構造の変更時に使用される構造
変更用サブウインドウである。参照用サブウインドウ1
2bは、種々の基本分子構造をハーフベクタ形式で表示
するウインドウ12b-1〜12b-8を有しており、構図変更用
サブウインドウ12cは、結合軸の上方からの投影図を
表示するウインドウ12c-1、結合軸方向からの投影図を
表示するウインドウ12c-2、結合軸側方からの投影図を
表示するウインドウ12c-3を備えている。
【0010】
【作用】第1の分子構造に第2の分子構造を結合して新
たな分子構造を生成する場合、第1の分子構造21をハ
ーフベクタ形式でメインウインドウ12aに表示すると
共に、第2の分子構造22dをハーフベクタ形式でサブ
ウインドウ12bに表示し、第1、第2の分子構造の結
合軸21′,22d′が指定された時、指定された2つ
の結合軸が互いに向き合って1直線となるように新たな
分子構造23を生成して、メインウインドウ12aに表
示する。このように、第1、第2の分子構造の互いに結
合する2つの結合軸を指定するだけで、分子構造を容易
に、効率的に生成できる。
【0011】又、新規分子構造23を結合軸の上方から
投影した投影図24a、結合軸方向から投影した投影図
24b、結合軸側方から投影した投影図24cをそれぞ
れサブウインドウ12c-1〜12c-3に表示し、所定のサブウ
インドウにおいて結合軸を回転軸として第2の分子構造
22dの回転操作を行ない、回転による分子構造変化を
メインウインドウ及び各サブウインドウで表示して所望
の分子構造を生成する。このように回転による分子構造
変化の様子をメインウインドウ、サブウインドウで視覚
的にモニタリングしながら分子構造を決定でき、操作性
能が良く、又、ユ−ザが希望する分子構造を精度良く生
成でき、更には、分子構造の組立初期時点からユ−ザが
意図する三次元構造を反映した直接的な分子構造の作成
の操作ができる。
【0012】更に、コンフォメ−ション変更操作を行な
う場合には、対象分子構造をハーフベクタ形式でメイン
ウインドウ12aに表示し、分子構造の所定結合軸を回
転軸として指定すると共に、結合軸を介して結合される
2つの分子構造部分の一方を指定し、回転操作により指
定された分子構造部分を回転して対象分子構造を変更す
る。このようにすれば、簡単な操作で、効率良く分子構
造の変更を行なうことができる。
【0013】又、対象分子構造を指定結合軸の上方から
投影した投影図、結合軸方向から投影した投影図、結合
軸側方から投影した投影図をそれぞれサブウインドウ12
c-1〜12c-3に表示し、所定のサブウインドウにおいて指
定結合軸を回転軸として、指定分子構造部分の回転操作
を行ない、回転による分子構造変化をメインウインドウ
及び各サブウインドウで表示して対象分子構造を所望の
分子構造に変更する。このように回転による分子構造変
化の様子をメインウインドウ、サブウインドウで視覚的
にモニタリングしながら分子構造を変更でき、操作性能
が良く、又、ユ−ザが希望する分子構造を精度良く生成
できる。
【0014】
【実施例】本発明の概略 本発明の分子設計システムは、作業用のメインウインド
ウと、参照構造を表示するサブウインドウと、分子構造
の変更操作を行なう際に必要に応じて自動的に機能し、
変更操作に連動して操作中心の周辺領域の特定方向から
の投影図を表示する1つ又は複数のサブウインドウを持
ち、マウス等各種の入力装置を操作することにより連続
的な分子構造の作成又は変更を可能とする。
【0015】ユ−ザは、参照用サブウインドウと、構造
変更用のサブウインドウを利用しながら、メインウイン
ドウ内で、自由に分子構造の作成、変更を行なう。参照
用サブウインドウには、メインウインドウと同一の形式
(ハーフベクタ形式)で複数個の参照構造を表示し、必
要な構造をメインウインドウへ導入することにより対象
分子構造としてメインウインドウに表示したり、あるい
は対象分子構造に付加する。
【0016】構造変更用のサブウインドウには操作中心
の周辺領域について結合軸方向からの投影図、または結
合軸の上方からの投影図、または結合軸側方からの投影
図、またはこれらのうち複数の投影図を同時に表示し、
それぞれのサブウインドウは連動して機能し、回転操作
があると全投影図が回転に応じて同時に変化する。更に
は、このサブウインドウへの投影図の表示範囲は、ユ−
ザの指定によって動的に変更し、この機能により、ユ−
ザは状況に応じて必要な情報のみを得る。又、操作中心
が複数個存在する場合でも、全てに対して同様な機能を
同時に実現する。
【0017】全体の構成 図2は本発明の分子設計支援システムの実施例構成図で
あり、図1と同一部分には同一符号を付している。11
は分子設計支援システムの処理部、12はグラフィック
ディスプレイ装置であり、そのディスプレイ画面には、
新規作成あるいは変更の対象となっている分子構造21
を表示する作業用のメインウインドウ12aと、参照分
子構造22a,22b,22c,22d・・・をハーフ
ベクタ形式で表示するサブウインドウ12bと、分子構
造の投影図を表示すると共に、分子構造変更に際して使
用される構造変更用サブウインドウ12cが設けられて
いる。参照用サブウインドウ12bは、種々の基本分子
構造22a〜22dをハーフベクタ形式で表示するウイ
ンドウ12b-1〜12b-8を有しおり、構造変更用サブウイン
ドウ12cは、結合軸の上方からの投影図を表示するウ
インドウ12c-1、結合軸方向からの投影図を表示するウ
インドウ12c-2、結合軸側方からの投影図を表示するウ
インドウ12c-3を備えている。
【0018】13は各種操作を行うマウス、14はマウ
ス入力制御部である。マウス13には各種スイッチ13
a,13b,13c、トラックボール(図示せず)が設
けられ、トラックボールを回転することによりスクリ−
ン上のマウスカ−ソルMCSを移動したり、第1スイッ
チ13aをオンすることによりカ−ソル指示ポイントの
座標値やメニュ−コマンドを入力したり、第2スイッチ
13bをオンしたままカ−ソルを移動させることにより
分子構造図形を移動(ドラッギング)するようになって
いる。マウス入力制御部14は、マウス13のトラック
ボールの回転に応じてマウスカ−ソルMCSを各軸方向
に移動させる移動信号を発生すると共に、各スイッチの
オン・オフ状態を出力する。15ははハ−ドデイスク等
で構成されたデータベ−スであり、基本分子構造や作成
済みの分子構造の分子情報をファイルとして記憶する。
【0019】分子情報 分子構造を定義する分子情報MLDは、分子名MLN
M、分子を構成する原子の数ATNO.、分子内の原子
に関する部品情報ARTの集合体であり、各原子の部品
情報ARTは原子データATMと結合データACNを含
んでいる。
【0020】原子データATMには、(1) 原子の識別デ
ータa1、(2) 原子の価数a2、(3)中心原子座標値a3
(4) 原子の混成軌道数a4、(5) 各混成軌道の結合末端
の座標値a5が含まれている。又、結合データACNに
は、各混成軌道毎に、結合相手先の(1)原子番号b1と、
(2)混成軌道の番号b2と、(3)結合次数b3が含まれてい
る。
【0021】図3は酢酸CH3COOHの分子情報ML
Dである。又、図4は該酢酸の分子情報をハ−フベクタ
形式で表現した分子構造図であり、元素記号(C,O,
H)のサフィックス番号は原子番号を示し、各原子の混
成軌道(ハ−フベクタ)に付した番号は混成軌道の番号
示す。
【0022】酢酸骨格は、メチル基を構成するsp3形
炭素C1と、カルボキシル基を構成するsp2形炭素C2
と、カルボニルsp2形酸素O3と、アルコ−ル(エ−
テル)sp3形酸素O4と、4つの水素H5〜H8の総計
8個の原子部品の集合体である。従って、酢酸の原子数
ATNO.は8であり、各原子に対して部品情報ATM
1〜ATM8が作成されて、酢酸の分子情報MLDが定義
されている。
【0023】ATM1はメチル基を構成するsp3形炭
素C1の部品情報であり、原子の識別データ(C−sp
2)a1、原子の価数(=4)a2、中心原子座標値(0.0
00000,0.00000, 0.000000)a3、原子の混成軌道数(=
3)a4、3つの各混成軌道の結合末端の座標値a5より
なる原子データと、第1〜第3の各混成軌道が結合する
相手先の原子番号b1と、混成軌道の番号b2と、結合次
数b3よりなる結合データを含んでいる。
【0024】結合について説明すると、sp2型炭素C
1の1番目の混成軌道は原子番号2の原子(sp3型炭
素C2)の1番目の混成軌道と結合次数1で結合し、2
番目の混成軌道は原子番号3の原子(カルボニルsp2
形酸素O3)の1番目の混成軌道と結合次数2で結合
し、3番目の混成軌道は原子番号4の原子(アルコ−ル
sp3形酸素O4)の1番目の混成軌道と結合次数1で
結合していることが示されている。もちろん、データは
1対1に対応しており、相手側からたどっても同様の結
果が得られる。
【0025】尚、カルボキシル基を構成するsp2形炭
素C2の部品情報ATM2、カルボニルsp2形酸素O3
の部品情報ATM3、アルコ−ルsp3形酸素O4の部品
情報ATM、4つの水素H5〜H8の部品情報ATM5
ATM8も同様のデータを有している。
【0026】新規分子構造の生成処理 図5及び図6は本発明に係わる分子設計支援システムに
よる新規分子構造の生成処理の流れ図である。尚、メチ
ルベンゼン骨格のパラ位にビニル基を付加して新規分子
構造を生成するものとする。
【0027】図7に示すように、メチルベンゼン骨格の
分子構造21をハ−フベクタ形式でメインウインドウ1
2aに表示した状態で、所望のビニル基を含む参照分子
構造22a〜22d・・をデータベ−ス15から呼び出
してハ−フベクタ形式で参照用サブウインドウ12bの
ウインドウ12b-1〜12b-8に表示する(ステップ10
1)。尚、サブウインドウ12bには頁めくり操作によ
り所望の参照分子構造を表示することができる。
【0028】かかる状態で、メチルベンゼン骨格21に
付加すべきビニル基22dの所定混成軌道(結合軸)の
ハーフベクタ22d′の末端位置をマウスカ−ソルMC
Sでヒットすると共に、マウス13の第2スイッチ13
bを押圧(オン)する(ステップ102)。
【0029】ついで、第2スイッチ13bをオンしたま
ま、マウスカ−ソルMCSを移動させてビニル基の分子
構造図を移動させると共に(ドラッギング)、マウスカ
−ソルMCSをメインウインドウ12aに表示されてい
るメチルベンゼン骨格21のパラ位(結合軸)のハーフ
ベクタ21′の末端に位置決めする。これにより、ビニ
ル基22dのハーフベクタ22d′の末端がメチルベン
ゼン骨格21のハーフベクタ21′の末端に重なる(ス
テップ103)。
【0030】マウスカ−ソルを位置決め後、マウス13
の第2スイッチ13bの押圧を解除すると(ステップ1
04)、処理部11はハーフベクタ21′とハーフベク
タ22d′の末端同士が向き合って一直線となるように
(anti型結合)2つの分子構造を結合してパラメチルス
チレン骨格の分子構造23を生成、しかる後、付加され
たビニル基22dの各原子の座標、各混成軌道末端の座
標を計算し、結合状態を図8に示すようにメインウイン
ドウ12aに表示する(ステップ105、106)。
【0031】又、構造変更用サブウインドウ12c-1,12c-
2,12c-3のそれぞれに図8に示すように、新規分子構造
であるパラメチルスチレン骨格23を結合軸の上方から
投影した投影図24a、結合軸方向からの投影図24
b、結合軸側方からの投影図24cを表示する(ステッ
プ107)。この時点でこれらのサブウインドウを利用
したコンフォメ−ションの変更・決定操作が可能とな
る。尚、付加したビニル基部分が回転側原子団、付加さ
れたメチルベンゼン骨格が固定側原子団となり、回転側
原子団は各サブウインドウ12c-1,12c-2,12c-3において
色等により区別されて(点線参照)投影図が表示され
る。
【0032】ついで、ユ−ザは結合軸を回転中心軸とし
て回転側原子団(ビニル基)を回転する必要があるか判
断し(ステップ108)、回転する必要があれば、回転
操作を行なって回転側原子団を回転する(ステップ10
9)。尚、回転操作は、サブウインドウ12c-2内で回転
側原子団の一部をマウスカ-ソルMCSでヒットすると
共に、マウス13の第2スイッチ13をオンしたままマ
ウスのトラックボールを回転してドラッギング回転する
ことにより行なう。尚、ドラッギングによる回転操作
時、メインウインドウ12aの分子構造図、他のサブウ
インドウ12c-1,12c-3に表示されている投影図もリアル
タイムで変化し、回転による構造変化の様子を視覚的に
モニタリングすることができる。又、同時に回転角をサ
ブウインドウ12c-2に表示することによって、数値情報
も読み取ることができる。
【0033】ユ−ザは妥当と判断した角度でドラッギン
グを終了すると、その時点で回転機能が終了し、処理部
11はドラッグ量(回転角)θに基づいて回転原子団の
各原子の中心座標、各結合軸(混成軌道)末端の座標を
修正し、回転操作後の分子構造図や投影図を図9に示す
ように表示する(ステップ110〜112)。
【0034】そして、得られた位置データを用いて、新
規分子構造(パラメチルスチレン骨格)23を形成する
各原子の原子データを作成する(ステップ113)。原
子データの作成が終了すれば、結合軸を介して結合した
2つの原子の価数、及該原子の他の軌道の結合次数を考
慮して、結合軸の結合次数を決定する(ステップ11
4)。
【0035】結合次数が求まれば、結合データを作成し
(ステップ115)、被付加分子構造(メチルベンゼン
骨格)21に付加分子構造(ビニル基)22dを付加す
る処理は終了する。
【0036】尚、サブウインドウ内でのドラッギング操
作を行なわない場合には、初期のアンチ型構造として付
加構造が決定される。又、サブウインドウ12c-1〜12c-3
への投影図の表示範囲は、ユ−ザの指定によって動的に
変更でき、この機能により、ユ−ザは状況に応じて必要
な情報のみを得ることができる。
【0037】コンフォメ−ション変更処理 図10は本発明に係わる分子設計支援システムによるコ
ンフォメ−ション変更処理(分子構造の変更処理)の流
れ図である。尚、上記生成処理で生成したパラメチルス
チレン骨格23におけるメチル基のコンフォメ−ション
変更を行なうものとする。
【0038】図11に示すように、パラメチルスチレン
骨格の分子構造23をハ−フベクタ形式でメインウイン
ドウ12aに表示した状態で、コンフォメ−ション変更
の対象となる結合を構成する結合軸に応じたハーフベク
タをマウスカ−ソルCSRで指示する(ステップ20
1)。
【0039】結合軸が指定されると処理部11は、構造
変更用サブウインドウ12c-1,12c-2,12c-3のそれぞれに
図11に示すように、パラメチルスチレン骨格23を結
合軸の上方から投影した投影図24a、結合軸方向から
の投影図24b、結合軸側方からの投影図24cを表示
する(ステップ202)。この時点でこれらのサブウイ
ンドウを利用したコンフォメ−ションの変更操作が可能
となる。
【0040】ついで、ユ−ザはサブウインドウ12c-2内
で回転側原子団(メチル基)の一部をマウスカ-ソルM
CSでヒットすると共に(回転側原子団は色等により識
別表示されている)、マウス13の第2スイッチ13を
オンしたまま回転側原子団を結合軸の回りにドラッギン
ググする(ステップ203)。尚、ドラッギングによる
回転操作時、メインウインドウ12aの分子構造図、他
のサブウインドウ12c-1,12c-3に表示されている投影図
もリアルタイムで変化し、回転による構造変化の様子を
視覚的にモニタリングすることができる。又、同時に回
転角をサブウインドウ12c-2に表示することによって、
数値情報も読み取ることができる。
【0041】ユ−ザは妥当と判断した角度でドラッギン
グを終了すると、その時点で回転機能が終了し、処理部
11はドラッグ量(回転角)θに基づいて回転原子団の
各原子の中心座標、各結合軸(混成軌道)末端の座標を
修正し、回転操作後の分子構造図や投影図を表示する
(ステップ204〜206)。
【0042】そして、得られた位置データを用いて、パ
ラメチルスチレン骨格23を形成する各原子の原子デー
タを変更すれば(ステップ207)、コンフォメ−ショ
ン変更処理は終了する。
【0043】尚、サブウインドウはユ−ザの指定により
必要に応じて消去される迄、あるいは新たな機能の選択
により処理部11により自動的に消去される迄、表示さ
れており、表示中はいつでも利用することができる。
【0044】複数のコンフォメ−ション変更処理 図12〜図14は複数のコンフォメ−ション変更処理時
の画像表示例である。尚、1−ヘプテン骨格の炭素鎖の
うち、C2−C3間の結合軸とC3−C4間の結合軸
の回りのコンフォメ−ション変更を行なうものとす
る。又、12d-1,12d-2は構造変更用サブウインドウであ
り、それぞれに指定された2つの結合軸,方向から
見た投影図のみを表示するものとする。
【0045】対象分子構造である1−ヘプテン骨格25
をハ−フベクタ形式でメインウインドウ12aに表示し
た状態で、コンフォメ−ション変更の対象となる結合軸
,に応じたハーフベクタをマウスカ−ソルCSRで
指示する。これにより、処理部11は、構造変更用サブ
ウインドウ12d-1,12d-2のそれぞれに図12に示すよう
に、1−ヘプテン骨格25を結合軸,の方向から投
影した投影図26a,26bを表示する。この時点で、
これらのサブウインドウを利用したコンフォメ−ション
の変更操作が可能となる。
【0046】以後、各結合軸,について単一のコン
フォメ−ション変更の場合と同様の操作を行なって複数
のコンフォメ−ション変更を行なう。例えば、図13に
示すように、サブウインドウ12d-1内で回転側原子団を
ドラッギングすることにより結合軸のコンフォメ−シ
ョンを変更する。ついで、連続して図14に示すよう
に、サブウインドウ12d-2内で回転側原子団をドラッギ
ングすることにより結合軸のコンフォメ−ション変更
を行なえば、複数のコンフォメ−ション変更処理は終了
する。尚、この操作は生成する全体構造を見ながら自由
に、繰り返して行なうことができる。
【0047】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々
の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するもので
はない。
【0048】
【発明の効果】以上本発明によれば、第1の分子構造に
第2の分子構造を結合して新たな分子構造を生成する場
合、第1の分子構造をハーフベクタ形式でメインウイン
ドウに表示すると共に、第2の分子構造をハーフベクタ
形式でサブウインドウに表示し、第1、第2の分子構造
の結合軸が指定された時、指定された2つの結合軸が互
いに向き合って1直線となるように新たな分子構造を生
成して、メインウインドウに表示するように構成したか
ら、第1、第2の分子構造の互いに結合する2つの結合
軸を指定するだけで、分子構造を容易に、効率的に生成
できる。
【0049】又、本発明によれば、新規分子構造を結合
軸の上方から投影した投影図、結合軸方向から投影した
投影図、結合軸側方から投影した投影図を1つ又は複数
それぞれサブウインドウに表示し、所定のサブウインド
ウにおいて結合軸を回転軸として、付加した第2の分子
構造の回転操作を行ない、回転による分子構造変化をメ
インウインドウ及び各サブウインドウで表示して所望の
分子構造を生成するように構成したから、回転による分
子構造変化の様子をメインウインドウ、サブウインドウ
で視覚的にモニタリングしながら分子構造を決定でき、
操作性能が良く、又、ユ−ザが意図する分子構造を精度
良く生成でき、更には、分子構造の組立初期時点から三
次元構造を反映した直接的な構造作成の操作ができる。
【0050】更に、本発明によれば、コンフォメ−ショ
ン変更操作を行なう場合には、対象分子構造をハーフベ
クタ形式でメインウインドウに表示し、分子構造の所定
結合軸を回転軸として指定すると共に、結合軸を介して
結合される2つの分子構造部分の一方を指定し、回転操
作により指定された分子構造部分を回転して対象分子構
造を変更するように構成したから、簡単な操作で、効率
良く分子構造の変更を行なうことができる。
【0051】又、本発明によれば、対象分子構造を指定
結合軸の上方から投影した投影図、結合軸方向から投影
した投影図、結合軸側方から投影した投影図を1つ又は
複数それぞれサブウインドウに表示し、所定のサブウイ
ンドウにおいて指定結合軸を回転軸として、指定分子構
造部分の回転操作を行ない、回転による分子構造変化を
メインウインドウ及び各サブウインドウで表示して対象
分子構造を所望の分子構造に変更するように構成したか
ら、回転による分子構造変化の様子をメインウインド
ウ、サブウインドウで視覚的にモニタリングしながら分
子構造を変更でき、操作性能が良く、又、ユ−ザが希望
する分子構造を精度良く生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例構成図である。
【図3】酢酸の分子情報説明図表である。
【図4】ハ−フベクタ形式で表現した酢酸の分子構造図
である。
【図5】新規分子構造生成処理の第1の流れ図である。
【図6】新規分子構造生成処理の第2の流れ図である。
【図7】新規分子構造生成時における第1の表示画像説
明図である。
【図8】新規分子構造生成時における第2の表示画像説
明図である。
【図9】新規分子構造生成時における第3の表示画像説
明図である。
【図10】コンフォメ−ション変更処理の流れ図であ
る。
【図11】コンフォメ−ション変更時の表示画像説明図
である。
【図12】複数コンフォメ−ション変更時の第1の表示
画像説明図である。
【図13】複数コンフォメ−ション変更時の第2の表示
画像説明図である。
【図14】複数コンフォメ−ション変更時の第3の表示
画像説明図である。
【符号の説明】
12・・グラフィックディスプレイ装置 12a・・メインウインドウ 12b・・参照用サブウインドウ 12c・・構造変更用サブウインドウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G06F 17/30 170 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラフィック表示機能を利用して分子構
    造の生成、変更操作を行なう分子設計支援装置であっ
    て、 第1の分子構造をハーフベクタ形式でグラフィックディ
    スプレイ装置のスクリーンのメインウインドウに表示す
    る手段と、 前記第1の分子構造に結合して新たな分子構造を生成す
    る第2の分子構造をハーフベクタ形式で前記グラフィッ
    クディスプレイ装置のスクリーンのサブウィンドウに表
    示する手段と、 前記第1、第2の分子構造の結合軸をそれぞれ指定する
    手段と、 前記指定された2つの結合軸が1直線となるように新た
    な分子構造を生成して、前記メインウインドウに表示す
    る手段とを有することを特徴とする分子設計支援装置。
  2. 【請求項2】 回転操作により、前記新たな分子構造の
    前記結合軸を回転軸として前記第2の分子構造全体を回
    転し、回転量に基づいて分子情報を変更すると共に、回
    転後の分子構造をメインウインドウに表示する手段とを
    有することを特徴とする請求項1記載の分子設計支援装
    置。
  3. 【請求項3】 前記新たな分子構造を結合軸方向、結合
    軸の上方又は結合軸側方から投影した投影図のうちの1
    つまたは複数の投影図を前記グラフィックディスプレイ
    装置のスクリーンの1つまたは複数の他のサブウィンド
    ウにそれぞれ表示する手段と、 該他のサブウインドウにおいて前記第2の分子構造の回
    転操作を行なうと共に、回転に応じてメインウインドウ
    の分子構造図及び各投影図を変化させる手段とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の分子設計支援装置。
  4. 【請求項4】 グラフィック表示機能を利用して分子構
    造の生成、変更操作を行なう分子設計支援方法であっ
    て、 分子構造の変更操作を行なう場合、該分子構造をハーフ
    ベクタ形式でディスプレイ装置のスクリーンのメインウ
    インドウに表示し、 指定手段を用いて前記分子構造の所定結合軸を回転軸と
    して指定すると共に、結合軸を介して結合される2つの
    分子構造部分の一方を指定し、 回転手段を用いて前記指定された分子構造部分を回転
    し、 前記回転操作の回転量に基づいて分子構造を変更すると
    共に、回転後の分子構造を表示することを特徴とする分
    子設計支援方法。
  5. 【請求項5】 前記ディスプレイ装置のスクリーンの1
    つまたは複数のサブウィンドウに前記分子構造を結合軸
    方向、結合軸の上方または結合軸側方からの投影図のう
    ちの1つまたは複数の投影図をそれぞれ同時に表示し、
    該サブウインドウにおいて前記第2の分子構造の回転操
    作を行なうと共に、回転に応じてメインウインドウの分
    子構造図及び各投影図を変化することを特徴とする請求
    項4記載の分子設計支援方法。
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