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JP3122507B2 - 重負荷車両用空気入りタイヤ - Google Patents
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JP3122507B2 - 重負荷車両用空気入りタイヤ - Google Patents

重負荷車両用空気入りタイヤ

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JP3122507B2
JP3122507B2 JP03350730A JP35073091A JP3122507B2 JP 3122507 B2 JP3122507 B2 JP 3122507B2 JP 03350730 A JP03350730 A JP 03350730A JP 35073091 A JP35073091 A JP 35073091A JP 3122507 B2 JP3122507 B2 JP 3122507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、トラックおよびバスの如
き重負荷車両のためのタイヤ、より詳細には、上記重負
荷車両用ラジアルタイヤに関する。少なくともこのタイ
ヤの踏み面部分が、1,3−共役ジエンと芳香族ビニル
化合物との共重合体組成物および天然ゴムから成るエラ
ストマー混合物で構成されている。
【0002】
【発明の背景】トラックおよびバスの如き重負荷車両お
よび建設用車両のためのタイヤは、しばしば、岩とか石
がさらされているところの、舗装されていない道を走
る。従って、大きい荷重を運ぶタイヤの能力に加えて、
これらのタイヤは、不都合な熱の発生を減少させるた
め、そして鋭角な突出物による切傷そしてその切傷が成
長することによって生じるタイヤの破裂、或はその切傷
を水が浸透するとき生じるスチール製コアの腐食によっ
て生じる切傷、に対して抵抗力を与えるように構成され
ている必要がある。従って、重量用トラックおよびバス
のための大きなタイヤの少なくとも踏み面部分は耐切傷
性および耐細断性、並びに耐熱蓄積性および耐摩耗性を
示すことが望まれている。ラジアルタイヤを開発し、そ
してそれを、トラックおよびバスにおける使用のため適
応させてきた(以後「TBRタイヤ」と呼ぶ)。
【0003】本発明は、タイヤの構成を意図するもので
はなくむしろ、少なくともタイヤの踏み面部分、特に重
負荷車両のために設計されたラジアルタイヤを製造する
ための新規なエラストマー混合物の使用に関する。
【0004】1,3−共役ジエンの如き共役ジエンと芳
香族ビニル化合物との重合によって製造されたゴムが、
従来、タイヤ踏み面用ゴム組成物として用いられてき
た。スチレン−ブタジエンゴム(SBR)は、タイヤで
広く用いられてきた合成ゴムの例であるが、重量用車両
用タイヤ製造における使用のためには、天然ゴム、およ
び天然ゴムとSBRの如き種々のブタジエンゴムとの組
み合わせがより適切であることが見いだされた。例え
ば、米国特許番号4,678,830には、良好な耐摩耗
性を示しそして低い燃料消費を有するゴム組成物が記述
されており、そしてこのゴム組成物は天然ゴム単独、或
は天然ゴムと、50重量%未満の少なくとも1種の、ジ
エンを基とした合成ゴムと、特別なカーボンブラック
と、のブレンド物から成る。トラックおよびバス用タイ
ヤにおける天然ゴムの使用もまた米国特許番号4,58
1,400中に記述されている。この特許では、天然ゴ
ムおよび合成ジエンゴムから成る群から選択されるゴム
100重量部と約1〜30重量部のロジン誘導体とから
成るゴム組成物が記述されている。このゴム組成物は改
良された耐切傷性を示すと報告されている。
【0005】重量用空気入りタイヤのための改質スチレ
ン−ブタジエン共重合体の使用もまた米国特許番号4,
914,147に記述されている。この改質されたスチ
レン−ブタジエン共重合体は、15〜50重量部のスチ
レンおよび85〜50重量部の1,3−ブタジエンを炭
化水素溶媒中有機リチウム重合開始剤の存在下共重合さ
せることによって得られる。次に、この共重合体の活性
末端を、末端改質剤、例えばアルケニル芳香族ビニル化
合物、ハロゲン化錫化合物、ハロゲン化シリコン化合
物、イソシアネート化合物などで改質する。アルキルリ
チウム類、例えばn−ブチルリチウム、アリールリチウ
ム類、例えばフェニルリチウム、アルキレンジリチウム
類、例えばテトラメチレンジリチウム、アリーレンジリ
チウム類、例えば1,3−ジリチオベンゼン、1,3,
5−トリリチオシクロヘキサンなどを含む種々の有機リ
チウム重合開始剤が記述されている。
【0006】共役ジエン類の重合および共重合に有益な
種々の有機金属化合物が文献中に記載されている。提案
されている触媒の中には、種々のアルカリ金属アセチリ
ド類がある。例えば、米国特許番号3,303,225に
は、ビニリデン含有モノマー類重合において活性を示す
触媒としての、メタル化された1−アセチレン類の使用
が記載されている。1個以上の金属原子を含有している
アルカリ金属のアセチリド類は、最初にアセチレン系水
素原子そして次にそのアセチレン系結合に対してアルフ
ァ位にある炭素原子に付いている水素原子に対する、段
階的置換を行う条件下で、有機アルカリ金属化合物とア
セチレンとを反応させることによって製造される。
【0007】米国特許番号4,677,165には、次に
示すものを含む特にタイヤ踏み面に有益なゴム組成物が
記述されている:触媒として有機リチウム化合物を用い
た溶液重合技術によるスチレンと1,3−ブタジエンと
のランダム共重合によって製造されたスチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム;100〜400m2/gの表面積を
有するカーボンブラック80〜250phr;および芳
香族オイル30〜280phr。このスチレン−ブタジ
エン共重合体は、この共重合体の分子末端もしくは鎖中
に導入した1個以上の特定基の存在を含むところの、明
細書および特許請求の範囲中に同定された6つの要求を
満足させる必要がある。
【0008】米国特許番号2,964,083には、硬化可能な
ゴムのタイヤ踏み面用原料および上記原料から製造され
た踏み面部分を有する空気入りタイヤが記述されてい
る。この踏み面用原料は、主要量の共役ジオレフィン系
化合物と副次的量の共重合モノオレフィン系化合物、例
えばスチレンと、補強用の微細な高摩耗カーボンブラッ
ク、そしてこの共重合体100重量部当たり少なくとも
30重量部の相溶性を示すソフトオイルと、を含有して
いる共重合体から成っている。
【0009】
【発明の要約】タイヤの少なくとも踏み面部分が、1,
3−共役ジエンと芳香族ビニル化合物との共重合体組成
物(ここで、この共重合体組成物は、約100,000
以上の重量平均分子量を有する)約10重量%〜約90
重量%と、約10重量%〜約90重量%の天然ゴムと、
から成るエラストマー混合物をエラストマー成分として
含む加硫性エラストマー組成物から製造されてる重負荷
車両用空気入りタイヤ、特にラジアルタイヤを記述す
る。この共重合体組成物は、トリメタル化(trimetalat
ed)1−アルキン触媒を用いて製造される。この加硫性
エラストマー組成物は、好適にはまた、このエラストマ
ー混合物100重量部当たり約25〜約250重量部の
カーボンブラックを含有している。
【0010】
【好適な具体例の説明】(A)エラストマー混合物 本発明の重量用タイヤの踏み面の製造に有益な加硫性組
成物は、1,3−共役ジエンと芳香族ビニル化合物との
共重合体組成物(ここで、この共重合体は、該共役ジエ
ンと該芳香族ビニル化合物とを、以下により詳細に記述
するトリメタル化1−アルキンから成る触媒の存在下で
重合させることによって得られる)、および(A−2)
天然ゴム、から成るエラストマー混合物(A)をエラス
トマー成分として含む。このエラストマー混合物(A)
は、一般に、約10重量%〜約90重量%の該共重合体
および約10重量%〜約90重量%の天然ゴムから成
る。1つの好適な具体例において、この混合物は、約3
0重量%〜約60重量%の該共重合体および約40重量
%〜約70重量%の天然ゴムから成る。更にもう1つの
具体例において、この混合物は、50重量%未満の該共
重合体および50重量%以上の天然ゴムを含んでいる。
【0011】(A−1)共重合体 本発明で有益な共重合体は、以下でより詳細に記述する
トリメタル化1−アルキンから成る触媒の存在下、共役
ジエンと芳香族ビニル化合物とから成るモノマー混合物
を重合させることによって製造される。この方法で製造
された重合体は、一般に、約100,000以上の重量
平均分子量を有しており、1つの好適な具体例におい
て、この共重合体は900,000以上の重量平均分子
量を有している。これらの共重合体はバッチ式もしくは
連続式重合方法によって製造されてもよい。
【0012】1つの具体例において、本発明で有益な共
重合体は、一般的に、超高分子量共重合体組成物と呼ば
れている種類のものである。特に、該共重合体組成物
は、1,3−共役ジエンと芳香族ビニル化合物とを共重
合体させることによって得られる。本発明に従って得ら
れるこの超高分子量共重合体組成物は、本質的にゲルを
有しておらず、そしてこれらは更に、重量平均分子量が
約900,000以上であることによって特徴づけられ
る。1,100,000以上の重量平均分子量を有する
超高分子量共重合体組成物が製造できる。該超高分子量
共重合体の他の特徴ある性質には、ムーニー粘度計を用
いて測定した、固有粘度、希釈溶液粘度、および緩和パ
ーセントが含まれる。1つの具体例において、該共重合
体組成物は、テトラヒドロフラン中の固有粘度(η)が
少なくとも4.0であることによって特徴づけられ、も
う1つの具体例において、本共重合体は、テトラヒドロ
フラン中の固有粘度が少なくとも約4.5であることに
よって特徴づけられる。
【0013】本発明で有益な超高分子量組成物はまた、
以下に更に詳しく考察する操作によって測定される緩和
パーセントによって特徴づけられてもよい。1つの具体
例において、本組成物は、少なくとも約30%〜100
%の緩和パーセント値、より詳細には約30%〜約70
%の緩和を有することによって特徴づけられる。
【0014】この超高分子量組成物はまた、トルエン中
の希釈溶液粘度が少なくとも約3.5dl/gであるこ
とによって特徴づけられ、そして1つの具体例におい
て、本共重合体は少なくとも約4.0dl/gの希釈溶
液粘度を有する。この超高分子量共重合体は、一般に、
少なくとも約1.9、しばしば約2.0または2.5〜
5.0の間のMw/Mnを有することによって特徴づけ
られる。この共重合体のムーニー粘度(ML1+4@10
0℃)は200以上である。
【0015】この超高分子量共重合体組成物はまた、そ
れらの分子量分布によって特徴づけられてもよい。本共
重合体組成物は、1,000,000以上の数平均分子
量を有する大きい画分の共重合体と、100,000以
下の数平均分子量を有する小さい画分の共重合体とを有
している。本発明の1つの具体例において、この共重合
体は、1,000,000以上の数平均分子量を有する
画分を少なくとも約30重量%、好適には約35重量%
以上、そして100,000以下の数平均分子量を有す
る画分を約8重量%以下、好適には約5重量%以下から
成ることを特徴とする。この共重合体のガラス転移温度
は、一般に、約−60℃以上であり、しばしば約−55
℃以上である。−50℃〜−10℃または0℃の範囲も
また有益である。
【0016】本発明で有益な共重合体組成物は、1,3
−共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとの共重
合体である。この共重合体中に含まれている共役ジエン
と芳香族ビニルモノマーとの相対的な量は、所望の共重
合体特性に応じて幅広い範囲で変化させ得る。このよう
に、この共重合体中の共役ジエンの量は10〜約90重
量%で変化させてもよく、芳香族ビニル化合物の量は約
10〜約90重量%である。1つの具体例において、こ
の共重合体は約50〜約80重量%の共役ジエンと、約
20〜約50重量%の芳香族ビニル化合物から成る。
【0017】モノマー 共重合体製造に有益な共役ジエンモノマーは、一般に、
1,3−ジエンであり、そしてそれらは、1分子当たり
4〜12個の炭素原子、好適には4〜8個の炭素原子を
有している。これらのジエンの例には下記のものが含ま
れる;1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン(ピ
ペリレン)、2−メチル−3−エチル−1,3−ブタジ
エン、3−メチル−1,3−ペンタジエン、2−エチル
−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、2−
メチル−1,3−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエ
ン、3−メチル−1,3−ヘプタジエン、1,3−オク
タジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、3,4
−ジメチル−1,3−ヘキサジエン、3−n−プロピル
−1,3−ペンタジエン、4,5−ジエチル−1,3−
ブタジエン、2,3−ジ−n−プロピル−1,3−ブタ
ジエン、2−メチル−3−イソプロピル−1,3−ブタ
ジエンなど。ジアルキルブタジエン類の中で、該アルキ
ル基が1〜3個の炭素原子を有するのが好ましい。鎖に
沿ったアルコキシ置換基を有する共役ジエン類、例えば
2−メトキシ−1,3−ブタジエン、2−エトキシ−3
−エチル−1,3−ブタジエン、および2−エトキシ−
3−メチル−1,3−ヘキサジエンも使用できる。
【0018】該芳香族ビニル化合物には、スチレン、1
−ビニル−ナフタレン、2−ビニルナフタレン、並びに
置換基中の一緒にした全炭素原子数が一般に12を越え
ないところの、それらのアルキル、シクロアルキル、ア
リール、アルカリール、アラルキル、アルコキシ、アリ
ールオキシ、およびジアルキルアミノ誘導体が含まれ
る。これらの芳香族モノマーの例には、p−メチルスチ
レン、アルファ−メチルスチレン、3,5−ジエチルス
チレン、4−n−プロピルスチレン、2,4,6−トリ
メチルスチレン、4−ドデシルスチレン、3−メチル−
5−n−ヘキシルスチレン、4−シクロヘキシルスチレ
ン、4−フェニルスチレン、2−エチル−4−ベンジル
スチレン、4−p−トリルスチレン、2,3,4,5−
テトラメチルスチレン、4−(4−フェニル−n−ブチ
ル)スチレン、3−(4−n−ヘキシルフェニル)スチ
レン、4−メトキシスチレン、3,5−ジフェノキシス
チレン、2,6−ジメチル−4−ヘキソキシスチレン、
4−ジメチルアミノスチレン、3,5−ジエチルアミノ
スチレン、4−メトキシ−6−ジ−n−プロピルアミノ
スチレン、4,5−ジメチル−1−ビニルナフタレン、
3−エチル−1−ビニルナフタレン、6−イソプロピル
−1−ビニル−ナフタレン、2,4−ジイソプロピル−
1−ビニル−ナフタレン、3,4,5,6−テトラメチ
ル−1−ビニルナフタレン、3,6−ジ−n−ヘキシル
−1−ビニル−ナフタレン、8−フェニル−1−ビニル
−ナフタレン、5−(2,4,6−トリメチルフェニ
ル)−1−ビニルナフタレン、3,6−ジエチル−2−
ビニルナフタレン、7−ドデシル−2−ビニルナフタレ
ン、4−n−プロピル−5−n−ブチル−2−ビニルナ
フタレン、6−ベンジル−2−ビニルナフタレン、3−
メチル−5,6−ジエチル−8−n−プロピル−2−ビ
ニル−ナフタレン、4−p−トリル−2−ビニルナフタ
レン、5−(3−フェニル−n−プロピル)−2−ビニ
ルナフタレン、4−メトキシ−1−ビニルナフタレン、
6−フェノキシ−1−ビニルナフタレン、3,6−ジメ
チルアミノ−1−ビニルナフタレンなどが含まれる。ビ
ニル置換された芳香族化合物の他の例は、米国特許番号
3,377,404(これに関する開示はここでは参照に
入れられる)中に見いだされる。好適な芳香族ビニル化
合物には、スチレン類、特にスチレンが含まれる。
【0019】好適な共重合体は、1,3−ブタジエン、
イソプレンまたはピペリレンとスチレンとから得られる
共重合体である。より詳細には、1,3−ブタジエンと
スチレンとの共重合体が好適である。
【0020】触媒 本発明で有益な該共重合体(A−1)は、トリメタル化
された1−アルキンである触媒の存在下、1,3−共役
ジエンと芳香族ビニル化合物とを重合させることによっ
て得られる。このトリメタル化1−アルキン触媒は、式
【0021】
【化2】 [式中、Rはヒドロカルビル基であり、Mはアルカリ金
属であり、R1は1,3−共役ジエンから誘導される部
分を含む二価のオリゴマー状ヒドロカルビル基であり、
そして式I中の全てのR1基中の1,3−共役ジエンか
ら誘導される部分の全数は約2〜約30である]によっ
て特徴づけられる。
【0022】ヒドロカルビル基Rは、一般に約20個以
下の炭素原子を有する、飽和脂肪族、飽和脂環式または
芳香族基であってもよい。1つの具体例において、Rは
1〜15個の炭素原子を有するアルキル基である。もう
1つの具体例において、Rは1〜6個の炭素原子を有す
るアルキル基である。更にもう1つの具体例において、
Rは約3〜約9個の炭素原子を有するアルキル基であ
る。Mは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウ
ム、セシウム、およびフランシウムを含むアルカリ金属
である。リチウム、ナトリウムおよびカリウムが好適な
アルカリ金属であり、そしてリチウムが最も好適なアル
カリ金属である。
【0023】置換基R1は、1,3−共役ジエンから誘
導される部分を含む二価のオリゴマー状ヒドロカルビル
基である。この共役ジエンは、1分子当たり4〜12個
の炭素原子、好適には4〜8個の炭素原子を含む種々の
1,3−共役ジエンのいずれかであってもよい。この共
役ジエン類の特定な例には、1,3−ブタジエン、イソ
プレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,
3−ペンタジエン(ピペリレン)、2−メチル−3−エ
チル−1,3−ブタジエン、3−メチル−1,3−ペン
タジエン、1,3−ヘキサジエン、2−メチル−1,3
−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、1,3−オク
タジエンなどが含まれる。1つの好適な具体例におい
て、このオリゴマー状の基R1の部分は、1,3−ブタ
ジエン、イソプレンまたはピペリレンから誘導される。
【0024】式Iの組成物のR1基中の共役ジエンから
誘導される部分の数は、2〜約30の範囲に渡って変化
させ得る。一般に、式Iの組成物中の2つのR1基中の
共役ジエンから誘導される部分の全数は約3〜約30で
ある。1つの好適な具体例において、式Iの組成物中の
1基全ての中の共役ジエンから誘導される部分の全数
は約8〜約20である。このオリゴマー状の基R1中の
共役ジエンから誘導される部分の数は、式Iの組成物が
約200〜約3000の重量平均分子量を有するように
変化させ得る。1つの好適な具体例において、式Iの組
成物の重量平均分子量は約800〜約2000の範囲内
である。式Iによって特徴づけられる炭化水素可溶トリ
メタル化1−アルキン組成物は、少なくとも4個の炭素
原子を有する1−アルキン、有機金属化合物R0M、お
よび共役ジエンを、約70℃以上の温度で反応(ここ
で、R0Mと1−アルキンとのモル比は約3:1であ
る)させることによって製造され得る。この1−アルキ
ンは、式
【0025】
【化3】 RCH2C≡CH (II) [式中、Rは、ヒドロカルビル基である]で表されても
よい。上記1−アルキン化合物の代表的な例には、1−
ブチン、1−ヘキシン、1−オクチン、1−デシン、1
−ドデシン、1−ヘキサデシン、1−オクタデシン、3
−メチル−1−ブチン、3−メチル−1−ペンチン、3
−エチル−1−ペンチン、3−プロピル−6−メチル−
1−ヘプチン、3−シクロペンチル−1−プロピンなど
が含まれる。
【0026】この有機金属化合物は、式R0M[式中、
0は、飽和脂肪族基、飽和脂環式基、或は芳香族基で
あってもよいヒドロカルビルである]で表されてもよ
い。一般に、R0は約20個以下の炭素原子を有する。
Mは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、
セシウム、およびフランシウムを含むアルカリ金属であ
る。該有機金属化合物R0Mの代表的な例には、メチル
ナトリウム、エチルリチウム、プロピルリチウム、イソ
プロピルカリウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリ
チウム、t−ブチルカリウム、t−ブチルリチウム、ペ
ンチルリチウム、n−アミルルビジウム、tert−オ
クチルセシウム、フェニルリチウム、ナフチルリチウム
などが含まれる。該中間体と反応して所望の組成物を生
じる共役ジエン類は、好適には、既に上述した種類の
1,3−共役ジエンである。
【0027】好適な具体例において、トリメタル化1−
アルキン触媒は、(a)1−アルキンと有機金属化合物
0Mとを、約1:3のモル比で反応させて、中間体を
生じさせ、そして(b) 上記中間体と共役ジエンとを
少なくとも約70℃の温度で反応させる段階を含む方法
で製造される。この反応において、共役ジエンと1−ア
ルキンとのモル比は少なくとも約2:1であり、そして
約30:1のように高くてもよい。より一般的には、こ
の比率は約8:1〜20:1の範囲である。
【0028】この1−アルキンと該有機金属化合物との
反応そしてそれに続く該共役ジエンとの反応は、不活性
希釈剤の存在下、特に炭化水素、例えば脂肪族、脂環式
または芳香族炭化水素の存在下で行われ得る。適切な炭
化水素希釈剤の代表的な例には、n−ブタン、n−ヘキ
サン、イソオクタン、デカン、ドデカン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどが含まれる。好適な炭化水素は、1分子当たり
4〜約10個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素であ
る。炭化水素の混合物もまた利用できる。
【0029】1−アルキンと有機金属化合物とを反応さ
せて中間体を生じさせる反応は20〜30℃の温度で行
うことができ、そしてこの反応は一般に不活性雰囲気
中、例えば窒素下で行われる。この反応は一般に大気圧
下で行われる。第一段階で得られる中間体は、炭化水素
中に不溶であるか或は若干のみ可溶なトリメタル化アル
キンである。
【0030】この中間体と共役ジエンとを反応させて炭
化水素に可溶な生成物を生じさせる反応は、約70℃以
上の温度、より一般的には約70℃〜約150℃の温度
で行われる。この反応は一般に約5時間以内で完結し、
この反応により、この溶液の色を黄色から赤色もしくは
赤褐色に変化させる。約80℃のとき、この反応は約3
時間で完結する。より高い温度のとき、この反応は3時
間以内に完結する。もしこの反応混合物をあまりに長い
時間加熱すると、得られる生成物の触媒活性が減少し得
る。この反応の生成物は、該共役ジエンから誘導される
部分を含んでいる2価のオリゴマー状ヒドロカルビル基
2個を有するトリメタル化されたアルキンである。第二
段階で、比較的少量の共役ジエンを該中間体と反応させ
る。該中間体中の、共役ジエンと1−アルキンとのモル
比は、少なくとも約2:1であり、30:1のように高
くてもよい。1つの好適な具体例において、共役ジエン
と1−アルキンとのモル比は約8:1〜約20:1の範
囲である。
【0031】本発明で用いられるトリメタル化化合物
は、活性を示す金属と示さない金属とを含有している。
本発明の組成物中に少なくとも2つの異なる種類の炭素
金属結合が存在していることは、化学的および物理的証
拠の両方によって示すことができる。臭化アリルを用い
たGilman滴定により、不活性な金属アセチリド(−C≡
C−M)と活性な他の炭素金属結合(−C−C−M)と
を区別できる、J. Organometal Chem.、1(1963)
8。本発明の組成物に関する滴定において、トリメタル
化されたアルキン類に相当するところの、全炭素−金属
結合の約67%が「活性を示す」ことが示されている。
本発明の組成物に対する紫外および可視分光分析は、そ
れぞれ、不活性および活性金属結合に相当するところ
の、300〜340NMおよび400〜450NMに最
大吸収を示している。
【0032】これらの触媒組成物の重要な性質は、それ
らが炭化水素溶媒に可溶であることである。明細書およ
び特許の請求の範囲中で用いる言葉「炭化水素溶媒に可
溶」および「炭化水素可溶」は、約25℃の温度で、こ
の材料(ポリマー類)が、炭化水素、特にn−ヘキサン
の如き脂肪族炭化水素中に、溶媒100g当たり少なく
とも約5gの材料の度合で、溶解することを示してい
る。この溶液は、長期間に渡って不活性雰囲気中室温で
安定である。
【0033】次に示す実施例は、本発明の触媒として有
益な炭化水素可溶トリメタル化1−アルキン組成物の製
造を説明するものである。有益な触媒の追加的例は、1
990年9月21日に出願した共出願の米国出願連続番
号07/586,058(発明者J.W.Kang、 G.B.Seaver、
およびT.Hashimoto)中に見いだされる。この共出願の
開示は、それに伴い、追加的触媒のその記述に関して参
照に入れられる。
【0034】次の実施例およびその他明細書および特許
請求の範囲中で特に示されていない限り、全ての部およ
びパーセントは重量であり、温度は摂氏で表し、そして
圧力は大気圧であるかほぼ大気圧である。
【0035】
【実施例】実施例A ゴム製ライナーおよび3つ穴王冠の備わった7オンスの
ボトルに入っている、乾燥ヘキサン中の1−オクチン
0.55mL(3.37mM)溶液に、窒素下室温で、
使い捨てシリンジを用い、n−ブチルリチウム7mL
(11.2mM、1.6M溶液)を加える。得られるス
ラリーを激しく振とうして反応を完結させた後、得られ
る淡黄色の溶液を室温で約1時間放置する。この溶液
に、ヘキサン中の1,3−ブタジエン25g(24.2
%ブタジエン、112mMブタジエン)を加える。この
混合物を、約80℃に加熱した浴槽中で3時間振とう
し、そして得られる赤褐色の溶液を冷却した後、保存す
る。このようにして得た溶液をGilman技術で分析したと
ころ、63.6%の活性炭素−リチウム結合を示してい
た。1,3,3−トリリチオ−オクチンを基にして計算
した活性炭素−リチウム結合は66.7%である。
【0036】実施例B 温度計、撹拌機、加熱手段、加圧手段、導入口および排
出口の備わっている1ガロンの反応槽に、乾燥ヘキサン
450g、ヘキサン中のn−ブチルリチウム436g
(1008mM)(1.54M)、および乾燥ヘキサン
35g中の1−オクチン37g(336.3mM)の溶
液を入れる。このn−ブチルリチウムおよびオクチンを
反応槽に加えるとき、この反応混合物を窒素雰囲気下に
保持する。上記材料を反応槽に加えた後、この混合物を
室温で窒素下30分間撹拌した後、この反応槽に、20
0gの1,3−ブタジエンを含有している1,3−ブタ
ジエン/ヘキサンのブレンド物816.5gを加える。
この混合物を85℃で120分間撹拌し、この時均一な
赤褐色溶液が得られる。この溶液を室温に冷却した後、
窒素雰囲気下保存用タンクに移す。この溶液は、本発明
で有益な炭化水素可溶トリリチウム化(trilithiated)
1−アルキンジエン処理触媒を含有している。Gilman滴
定は、0.2628モル濃度で、62.34%の活性炭
素−リチウム結合の存在を示していた。この計算した活
性炭素−リチウム結合は66.7%である。
【0037】抗酸化剤存在下(例えば1%のジ−第三ブ
チルパラクレゾール)の過剰メタノールを用いて、20
0gの触媒溶液を凝固させる。この得られる油状の生成
物を真空下50℃で乾燥する。この生成物のゲル浸透ク
ロマトグラフィー分析の結果1123Mwを示してい
た。
【0038】重合 上述したトリメタル化1−アルキン触媒の存在下、炭化
水素溶媒中で共役ジエンとビニル芳香族化合物とを重合
させることによって、本発明で有益な共重合体を製造す
る。この重合温度は、約0℃〜約160℃またはそれ以
上の範囲でもよいが、一般に、この重合は約30℃〜1
50℃の温度で約10分〜2または3時間行う。好適な
具体例において、このバッチ式重合は、約80℃〜約1
25℃近辺で約15分〜1時間行う。所望の共重合体
が、一定して、この比較的高い温度そして比較的短い時
間で得られる。約100%の変換率で1時間またはそれ
以内に重合を行うことは、この共重合の商業的生産にお
ける人工および装置の使用を実質的に節約するため、よ
り有効である。この共重合体はランダムもしくはブロッ
ク共重合体であってもよいが、ランダム共重合体が好適
である。
【0039】この重合反応で用いられる実際上の温度
は、所望の重合速度、所望の製品、および使用する特別
な触媒もしくは触媒系に依存している。この重合は、モ
ノマーおよび溶媒の損失を回避するため、特に、使用温
度がそれらのどちらかもしくは両方の沸点であるか或は
それ以上である場合、減圧もしくは加圧下で行い得る。
また、窒素の如き不活性雰囲気も使用でき、そして該触
媒を不活性化するか悪化させる水および空気の如き材料
を排除するための、通常の注意を払う必要がある。
【0040】この重合反応は、一般に、炭化水素溶媒も
しくは希釈剤中で行われる。脂肪族、脂環式および芳香
族炭化水素を含む種々の炭化水素溶媒が使用できる。1
つの具体例において、ヘキサンおよびシクロヘキサンの
如き脂肪族炭化水素が好適である。この重合反応におけ
る溶媒/希釈剤として有益な脂肪族炭化水素の例は、一
般に、約3〜約20個の炭素原子、より詳細には約5〜
約10個の炭素原子を有するものである。上記脂肪族炭
化水素の例には、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカンなどが含まれる。5〜20、好適
には5〜約10個の炭素原子を有するシクロアルカン類
もまた有益である。このようなシクロアルカン類の例に
は、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサンおよびシクロヘプタンが含まれる。使用できる芳
香族溶媒には、ベンゼン、トルエンおよびキシレンが含
まれる。単独の希釈剤が使用できるが、また炭化水素蒸
留画分の如き炭化水素の組み合わせも使用できる。
【0041】この共重合体中の1,2−構造の量を上昇
させるため、改質組成物として本分野で示されている種
々の組成物を該共重合混合物中に含有させることができ
る。1,2−構造の量が増大した共重合体を製造するた
め、本発明のトリメタル化1−アルキン触媒との組み合
わせで、従来技術中に記述されている改質組成物のいず
れをもが、本発明の方法で用いられ得る。このトリメタ
ル化1−アルキン触媒との組み合わせで特に有益である
ことが見いだされた改質用化合物は、1990年9月2
1日に出願した共出願の米国出願連続番号07/58
6,058(発明者J.W.Kang、 G.B.Seaver、およびT.Has
himoto)中に記述されているものである。改質用化合物
に関係したこの特許出願の開示は、それに伴い、参照に
入れられる。
【0042】この重合反応中に用いられるトリメタル化
1−アルキン触媒および任意の改質剤(類)の量は、上
述した所望の特性を有する共重合体を生じさせるように
設計された量である。特別な共重合反応中で用いる量
は、共重合すべきモノマー類の種類および量、所望の分
子量および分子量分布などを含む数多くの因子に依存し
ている。本発明の方法で用いる触媒の望ましい特徴の1
つは、所望の共重合体製造のため、少量のみの触媒の使
用で充分であるばかりでなく、このことにより、経費の
節約をもたらすことである。
【0043】この共重合体製造で用いられるモノマー類
の重量に対する触媒の比率は、モノマー100g当たり
の金属を基準とする触媒中の活性金属のミリモル数(P
HGM)として表される。該金属が1,3,3位にある
ところの、本発明のトリメタル化1−アルキン触媒にお
いて、1位の金属は不活性である一方、3位の金属が活
性を示す金属である。一般に、活性金属のミリモル比P
HGMは約0.4〜約0.7の範囲であってもよい。よ
り高い比率のとき、本発明の共重合体の重量平均分子量
は減少する傾向にある。従って、1つの好適な具体例に
おいて、活性金属のミリモル比PHGMは約0.45〜
約0.65の範囲である。
【0044】触媒とモノマー重量との比率もまた、モノ
マー100g当たりの触媒中の活性金属のグラム数(P
HGM)で表示することができる。この場合、この比率
は約0.001〜約0.01、しばしば約0.002〜
0.008の範囲であってもよい。1つの具体例におい
て、この比率は約0.004〜0.006である。
【0045】本出願中で用いる言葉1,2−単位または
1,2−ミクロ構造は、共役ジエンモノマー単位を有す
る成長するポリマー鎖の付加様式を表している。1,2
−付加もしくは1,4−付加のどちらかが生じ得る。学
術用語において、これは、1,3−ブタジエンがモノマ
ーである場合、このポリマー鎖中のモノマー単位として
1,2−単位もしくはミクロ構造が生じる。イソプレン
がこのモノマーである場合、このポリマー鎖中に、少量
の1,2−ミクロ構造と共に最も一般的に3,4−ミク
ロ構造が生じる。1,2−付加から生じるポリマー構造
の命名は、従って、重合するモノマー類に依存してい
る。簡潔さのため、共役ジエンの1,2−付加の結果得
られるミクロ構造を測定するため、言葉1,2−単位も
しくは1,2−ミクロ構造を用いる。本発明の超高分子
量共重合体のミクロ構造は、プロトンNMRを用いて測
定する。比較的高い量の1,2単位(ビニル)、例えば
10〜80重量%の1,2単位を有するところの、本発
明で有益な共重合体が製造できる。1つの好適な具体例
において、この共重合体は、この共重合体中に組み込ま
れたブタジエンの量を基準にして(「ブタジエン基準」
と呼ぶ)約15〜約50%の1,2またはビニル単位を
含有している。もう1つの具体例において、この共重合
体はより多くの1,2単位、例えば60〜80%を含有
している。
【0046】バッチ式方法 該共重合体(A−1)は、該モノマー類、触媒および溶
媒(など)を反応槽に入れた後、この混合物を加熱して
重合反応を開始および/または完結させることによるバ
ッチ式方法で製造できる。反応集合体の変換率(全固体
量を測定することによる)、色および特徴を測定するた
め、重合反応中定期的に、反応槽からサンプルを取り出
す。この重合の反応時間は、重合温度および触媒濃度を
含むいくつかの要因に依存している。一般的なポリマー
への完結変換は、約100℃の温度で約15分〜1時間
内に得られる。
【0047】この重合反応が所望程度に進行したら、生
成物を反応槽の底から排出させるか、或はメタノールま
たはイソプロパノールの如きアルコール或は該開始剤を
不活性化させる他の液状媒体を混合して、凝集させた
後、ポリマー生成物を沈澱させる。一般に、凝集および
沈澱を生じさせるためには、使用する希釈剤(例えばヘ
キサン)の重量と同量のイソプロパノールで充分であ
る。抗酸化剤、例えば約1%のジ−第三ブチルパラクレ
ゾールを該イソプロパノール中に含有させるのも一般的
でありそして優位である。このポリマー生成物を回収し
た後、乾燥して溶媒を除去する。
【0048】連続式方法 本発明の1つの具体例において、該共重合体は、反応槽
に、1,3−共役ジエン、芳香族ビニル化合物、芳香族
炭化水素溶媒、そして上述した如きトリメタル化した1
−アルキンである重合触媒、を連続的および個々に導入
することから成る連続式方法により製造される。上記成
分の各々を該反応槽に連続的に導入するとき、この反応
槽の内容物は撹拌により連続的に混合され、そして重合
反応が開始する。この重合反応は発熱的であるため、こ
の反応槽内の混合物の温度は、それらの成分を周囲温度
で導入するが、その周囲温度よりも上昇してくる。この
容器内の混合物の温度は、この混合物の温度を上昇させ
ることが望まれている場合、外部加熱により調節する
か、或は温度を下げるか或は与えられた温度を維持する
必要がある場合、冷却することによって調節できる。一
般に、この重合反応は約30〜約150℃の温度の反応
槽内で生じ、そしてしばしば、この反応槽内の温度は約
80℃〜約125℃に維持される。該反応槽内に該モノ
マー類、炭化水素溶媒および重合触媒から成る混合物を
望ましい時間(滞留時間)置くことで重合反応を生じさ
せた後、このようにして生じた共重合体および炭化水素
溶媒をこの反応槽から連続的に取り出す。該モノマー、
炭化水素溶媒および触媒を該反応槽に導入する速度と本
質的に同じ速度で、その共重合体および炭化水素溶媒を
取り出す。100℃〜125℃の温度における約20分
〜約1時間の滞留時間は、一般に、所望の共重合体を重
合させそして実質的に100%の変換率を達成するに充
分である。これらの共重合体製造に関する所望の連続方
法を実施するための滞留時間は、これらのモノマー類お
よび触媒の種類と濃度、およびこの反応槽内の温度など
の如き因子に依存しており、そして特別な反応のための
最適滞留時間は、本分野の技術者によって容易に決定さ
れ得る。
【0049】連続式方法を実施するための反応槽の略図
である図1で、もう1つの具体例を説明する。図1中に
示してある具体例において、炭化水素溶媒に溶解した
1,3−共役ジエンおよび芳香族ビニル化合物から成る
モノマー溶液を、導管11を通して反応槽10の入り口
12に連続的に導入し、そして炭化水素溶媒に溶解した
重合触媒から成る触媒溶液を、導管20を通して反応槽
10の入り口18に導入する。以下により詳しく記述す
る改質剤の如き改質剤をこの反応槽に導入することが望
まれている場合、この改質剤を、一般に炭化水素溶媒中
の溶液として導管14を通して反応槽10の入り口16
に直接導入する。二者択一的に、2つのバルブ(V)を
適切に調節することにより、該モノマー溶液をこの反応
槽10に導入する直前、該改質剤を導管22を通して該
モノマー溶液に導入してもよい。この反応槽10には、
この反応槽内で重合反応が生じるときこの反応槽の内容
物を撹拌するための手段が備わっている(示されていな
い)。生じる共重合体、および該炭化水素溶媒(そし
て、いかなる未反応の成分および/または副生成物も)
を、導管25により反応槽10の出口24から連続して
取り出した後、それぞれ導管26および28を通して貯
蔵タンク30および32に導く。
【0050】ここに報告する共重合体に関する分子量お
よびトルエン中の希釈溶液粘度(DSV)は、上に示し
た共出願の米国出願連続番号07/586,058中に記述されて
いる技術によって測定する。分子量およびDSV測定に
関する該出願中の開示は、それに伴い、参照に入れられ
る。本発明の共重合体の固有粘度(η)は、この固有粘
度が4つの異なる濃度で得られる4つのデータ点の平均
であるのを除いて、DSVで用いられる一般的な操作に
より測定される。
【0051】本発明で用いられる共重合体のガラス転移
温度(Tg)は、910差動走査比色計システムの備わっ
ているDuPont 1090熱分析装置を用いそしてこの製
造者の推奨操作に従って測定する。オンセット、インフ
ェクションおよびオフセット温度を、インターアクティ
ブDSCデータ分析プログラムV2Dに従って計算す
る。
【0052】本発明で用いられる共重合体の緩和特性
は、Bendix Scott STI/200ムーニー粘度計を用い、
そしてゴムおよびゴム状材料、例えばSBRの「せん断
粘度」を測定するための通常の方法を修飾した方法を用
いて測定する。この操作において、サンプルを熱板の間
に置いた後、これを密封する。このサンプルを100℃
で1分間温めた後、ローターのスイッチを入れる。4分
後、ムーニー値(ML1+4)が測定され、そしてこのロ
ーターのスイッチを切る。この緩和の測定が開始され、
そしてトルクがムーニー値ML1+4の20%(T80)に
到達したときの緩和時間(AL80)を記録する。全体で
10分後、このトルクを再び観察して、AL1+4+5とし
て記録し、そして熱板を開ける。緩和パーセントを下記
のように計算する:
【0053】
【数1】
【0054】この試験操作に関する、時間に対するトル
クの典型的なグラフを図中に示し、ここには、緩和パー
セントの計算で用いた種々の値、例えばML1+4および
AL1+4+5も記入する。一般に、本発明で用いられる共
重合体は、上で定義した緩和パーセントが約20%〜約
80%であることで特徴づけられる。しばしば、この緩
和パーセントは約30%または40%〜約70%であ
る。
【0055】以下の実施例で、本発明で有益な共重合体
およびそれらの製造方法を説明する。共重合体の追加的
例は、共出願中の連続番号07/586,058および
本出願と同じ日に出願した共出願の米国出願連続番号
(代理人処理予定番号9010090; 発明
者: D.M. Roggeman; J.W. KangおよびT. Hashimoto)中
に見いだされる。この共出願の開示は、それに伴い、追
加的共重合体およびこれらの共重合体の製造方法の記述
に関して参照に入れられる。
【0056】下記の実施例中およびその他明細書および
特許請求の範囲中で特に指示されていない限り、数平均
分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)に関する
値は、上に記述したGPCを用い、テトラヒドロフラン
中で測定する。この共重合体のミクロ構造(例えば1,
4単位、1,2単位など)は、二硫化炭素中のプロトン
NMRで測定する。
【0057】実施例1〜5 温度計、撹拌機、加熱手段、加圧手段、導入口および排
出口の備わっている2ガロンのステンレス鋼製反応槽を
窒素雰囲気下に保持しながら、これに、表I中に記述す
るスチレン/ブタジエン/ヘキサンブレンド物、ヘキサ
ン中の2,2’−ジ(テトラヒドロフリル)プロパンの
1規定溶液19mL(改質剤)、および実施例Bの未凝
集触媒溶液3.8mMを入れる。この反応槽内の混合物
の温度を、室温から100℃に上昇させる。重合を、表
Iに挙げた条件下で行う。得られる共重合体を、約1%
のジ−第三ブチル−パラ−クレゾールを含有している過
剰のイソプロパノールで凝集させた後、ドラム乾燥す
る。各々の実施例で共重合体が得られ、その特性を表I
に示す。
【0058】
【表1】
【0059】実施例6 温度計、撹拌機、加熱手段、加圧手段、導入口および排
出口の備わっている2ガロンのステンレス鋼製反応槽を
窒素雰囲気下に保持しながら、これに、155.3gの
スチレンおよび622.3gの1,3−ブタジエンを含
有しているスチレン/ブタジエン/ヘキサンブレンド物
4190g、ヘキサン20mL中の2,2′−ジ(テト
ラヒドロフリル)プロパンの1規定溶液9.25mL、
および実施例B中に記述した新しく調製した触媒溶液1
7.5mL(ヘキサン中0.211モル溶液)を入れ
る。この重合を100℃で60分間行う。得られる共重
合体を、2ガロンのヘキサン、約1%のジ−第三ブチル
−パラ−クレゾールおよび25mLの重合停止剤が入っ
ている5ガロンのポリエチレンライナー製容器に滴下す
る。この方法で製造したポリマーの物性を下記の表II
に要約する。
【0060】
【表2】 表 II ML1+4(@100℃) >200 GPC 分析 Mn(×10-4) 44.5 Mw(×10-4) 111.4 Mw/Mn 2.5 [η]THF 7.55 DSV 6.72 ゲル % 0.00 スチレンの重量% 21.6 ブロックスチレンの重量% 0.00 1,2単位の重量%(ブタジエン基準) 46.0 Tg(℃) −49.9実施例7 スチレンおよび1,3−ブタジエンの量を変化させる以
外は実施例6の操作を本質的に繰り返す。実施例7で得
られた共重合体および4種の従来技術SBRポリマー類
の特性を表IIIに示す。対照−1および−2は溶液S
BRであり、対照−3はE-1500の商標でAmeripol
から商業的に入手可能なエマルジョンSBRであり、そ
して対照−4は錫連成溶液SBRである。
【0061】
【表3】
【0062】実施例8 この実施例の連続重合を、リントと直径との比が約3:
1の6.5ガロンの撹拌タンク型反応槽内で行う。この
反応槽は、図1に示したのと同様の様式で設備されてい
る。ヘキサン中65%の1,3−ブタジエンおよび35
%のスチレンを含有している精製ブレンド物(15.0
%の全固体量)を連続して該反応槽に計量して入れる。
この反応槽に入れる直前で、ヘキサン中の2,2′−
(テトラヒドロフリル)プロパン希釈溶液(改質剤)を
そのモノマー流に導入する。このヘキサン中の改質剤濃
度はヘキサン100cc当たり0.92gである。実施
例B中に記述されているように新しく調製した触媒のヘ
キサン溶液もまた、該反応槽に、モノマー100グラム
当たり0.0046グラムの活性リチウム(PHGM)
になるような速度で連続して計量しながら入れる。この
連続重合を、45分の滞留時間で約100℃の温度で行
う。得られる共重合体溶液を連続して反応槽から取り出
すことで回収する。約1%のジ第三ブチルパラクレゾー
ルを含有している過剰のイソプロパノールを用いて、上
記のようにして得られた共重合体溶液の一部を凝集させ
た後、ドラム乾燥する。共重合体が100%収率で得ら
れ、そして次の特徴を有することが見いだされた:
[η]THF=4.16;Mn=293,971;Mw=
1,101,946;Mw/Mn=3.75;Mn<1
6を有する共重合体画分=41%、そしてMn<105
を有する共重合体画分=6.7%;Tg −29℃;1
00℃のML1+4およびMS1+4=>200;T80=>3
00秒;ミクロ構造:スチレン含有量35.9%;ブロ
ックスチレン=0%;1,4単位=34.1%;1,2
単位=30.0%;および1,2単位(ブタジエン基
準)=46.8%。
【0063】実施例9〜13 下記の表IVに詳細に示したもの、即ち触媒量、改質剤
と活性リチウムとのモル比、モノマーブレンド物中の全
固体量、およびモノマーブレンド物中のスチレン:ブタ
ジエン比、を除いて、実施例8の一般的操作を繰り返
す。これらの実施例で得られた共重合体の重合条件およ
び特性も表IVに示す。
【0064】
【表4】
【0065】(A−2)天然ゴム 本発明のタイヤで用いられるエラストマー成分はまた少
なくとも1種の天然ゴムを含有している。天然ゴムには
ヘベアおよびグワユールゴムが含まれる。天然ゴム混合
物もまた本発明で使用されてもよい。
【0066】本発明の加硫性エラストマー組成物のエラ
ストマー混合物はまた、該超高分子量共重合体(A−
1)に加えて1種以上の合成ゴムを含有し得る。合成ゴ
ムの例には、脂肪族の共役ジオレフィン類、特に4〜8
個の炭素原子を有するもの、例えばブタジエン、イソプ
レン、ペンタジエンと重合することによって得られるゴ
ム状のポリマー類が含まれる。これらのゴム類は不飽和
炭素鎖を含有しており、そしてこのようなゴム類は本分
野で、ANSI/ASTM標準D1418−79Aによ
って示され、そしてこれらのゴムはRゴムと呼ばれてい
る。下記のものは、本発明中のエラストマー混合物
(A)で使用できるR種のゴムに関する非制限的表であ
る。
【0067】 ABR ―アクリレート−ブタジエン BR ―ブタジエン CIIR―クロロ−イソブテン−イソプレン CR ―クロロプレン IR ―イソプレン、合成 NBR ―ニトリル−ブタジエン NCR ―ニトリル−クロロプレン NIR ―ニトリル−イソプレン SCR ―スチレン−クロロプレン SIR ―スチレン−イソプレンゴム (B)カーボンブラック 本発明で有益な加硫性エラストマー中に含有させ得るカ
ーボンブラック充填剤には、通常に入手可能な市販のカ
ーボンブラックのいずれをもが含まれるが、少なくとも
7m2/g、より好適には少なくとも35m2/g〜20
0m2/gまたはそれ以上の表面積(EMSA)を有す
るものが好適である。1つの好適な具体例において、こ
のカーボンブラックの表面積は少なくとも80m2/g
である。本出願中で用いる表面積値は、臭化セチル−ト
リメチル−アンモニウム(CTAB)技術を用いたAS
TM試験D−1765で測定される値である。有益なカ
ーボンブラックの中には、ファーネスブラック、チャネ
ルブラックおよびランプブラックがある。より詳細に
は、これらのカーボンブラックの例には、超摩耗ファー
ネス(SAF)ブラック、高摩耗ファーネス(HAF)
ブラック、高速押出しファーネス(FEF)ブラック、
微細ファーネス(FF)ブラック、中超摩耗ファーネス
(ISAF)ブラック、半補強用ファーネス(SRF)
ブラック、中加工用チャネルブラック、硬質加工用チャ
ネルブラックおよび導電性チャネルブラックが含まれ
る。用いられ得る他のカーボンブラックにはアセチレン
ブラックが含まれる。上記ブラックの2種以上の混合物
が、本発明のカーボンブラック製品を製造するために用
いられ得る。利用できるカーボンブラックの表面積に関
する典型的な値を下記の表Vに要約する。
【0068】
【表5】 表V カーボンブラック ASTM表示 表面積 (m2/g) (D‐1765‐82a) (D‐3765) N‐110 126 N‐220 111 N‐339 95 N‐330 83 N‐550 42 N‐660 35 本発明の高性能踏み面用コンパウンドにおける使用のた
めには、高表面積で小さい粒子サイズの高構造カーボン
ブラックが好適である。少なくとも約80m2/g〜約
140m2/gの表面積が、1つの具体例において好適
である。上記ブラックの例には、SAF(N100−N
199)、ISAF(N200−N299)およびFA
F(N300−N399)ブラックが含まれる。HAF
ーHSおよびISAF−HSと表示されているカーボン
ブラックが特に有益である。
【0069】もう1つの表面積測定方法は、ASTM
D1510で測定したヨウ素吸着である。カーボンブラ
ックの構造は、ASTM D2414に従うDBP吸収
によって評価される。170〜190mg/gのヨウ素
価および130〜160cc/100gのDBP吸収値
を有するカーボンブラックが、超高性能タイヤ踏み面に
好適である。上記カーボンブラックの例は、ヨウ素価が
約185でありそしてDBPが約140〜145のWitc
o Chemical製HV−3396である。
【0070】このカーボンブラックはペレット化された
形態または未ペレット化の凝集塊であってもよい。好適
には、より均一に混合するために、未ペレット化カーボ
ンブラックが好ましい。
【0071】本発明の加硫性エラストマー組成物は、一
般に、エラストマー混合物(A)100部当たり約25
〜約250部のカーボンブラックを含有していてもよ
い。所望の特性を得るためにしばしば、エラストマー混
合物(A)100部当たり25〜150、或は25〜7
5部のカーボンブラックを充填する。
【0072】共重合体、天然ゴムおよびカーボンブラッ
クのブレンド物から成るエラストマー組成物は、本分野
の技術者に公知の技術いずれかを用いて製造できる。例
えば、このブレンド物は、ロールミル上、或はバンバリ
ミキサーの如き内部ミキサー中で製造できる。
【0073】硬化剤を該エラストマー組成物に混合する
場合、それらは通常の種類、例えば硫黄またはパーオキ
サイドを基とする硬化系であってもよい。それらは通常
の量で用いられ、そして公知の技術および操作により、
本発明の未硬化組成物中に混合する。充填剤(カーボン
ブラックに加えて)を存在させてもよく、そしてしばし
ば本分野の技術者に公知なように存在させる。典型的な
充填剤には、ガラス、タルク、シリカ(「ホワイトカー
ボン」)および細かく粉砕した同様の鉱物材料が含まれ
る。この充填剤に加えて、従来のゴム組成物中に通常用
いられている他の材料、例えば抗酸化剤、促進剤、遅延
剤、助触媒、並びに芳香族オイル、ナフテン系オイルま
たはパラフィン系オイルの如き軟化剤も、タイヤ踏み面
を製造するために用いるこの加硫性エラストマー組成物
中に混合させてもよい。
【0074】このエラストマー組成物を含有している加
硫性(硬化可能)組成物は、本分野で公知の種々の種類
のミル、ブレンダーおよびミキサーを用いた通常の技術
により製造できる。この硬化した組成物は、上記技術に
続く硬化によって製造できる。
【0075】本発明のゴム組成物を調製するために用い
る温度は、周囲温度から本分野で用いられている通常の
温度、例えば75〜175度の範囲であるか、或は加工
すべき特別に修飾したゴム組成物に応じてそれ以上であ
り得る。ゴム組成物を調製するときせん断力が伴うた
め、この調製方法は発熱的であり、そして高温が通常で
ある。
【0076】本発明の重量用タイヤ踏み面の製造におい
て有益な加硫性エラストマー組成物を製造するための、
一般的および典型的なコンパウンド化方法を下記の表V
Iに示す。
【0077】
【表6】 表VI コンパウンド化方法 PHR 材 料 一般的 典型的 エラストマー 共重合体(A‐1) 10 ― 90 45 天然ゴム 95 ― 10 55 カーボンブラック 50 ―250 50 ステアリン酸 1 ― 5 2 酸化亜鉛 3 ― 10 3 抗酸化剤 1 ― 3 2 硫黄 0.5― 5 1.5 促進剤 0.5― 5 1.5 本発明のタイヤ踏み面用加硫ゴムは、本発明のエラスト
マー組成物の少なくとも1種と、充填剤、通常の硬化シ
ステム、および硫黄、抗酸化剤、促進剤、遅延剤、カッ
プリング剤、助触媒などの如き薬剤と、から成る混合物
を加硫させることによって製造される。この加硫ゴム
は、本分野で通常用いられている温度および時間条件下
でこれらの組成物を硬化させることによって製造され
る。典型的には、カーボンブラックおよび他の充填剤を
含んでいるこのエラストマー組成物を混合し、硫黄およ
び促進剤を添加した後、この混合物を硬化させる。他の
混合順序も使用できるが、加硫前に該共重合体およびカ
ーボンブラック品をよく混合させておくことが必須であ
る。
【0078】以下に示す実施例は、本発明のタイヤ踏み
面の製造に有益な硬化可能および硬化したエラストマー
組成物の製造を説明するものである。内部ミキサー、例
えばブラベンダーまたは小型のバンバリ、およびロール
ミルを、本分野の技術者によく知られた技術に従って、
未硬化ゴム調剤を製造するために用いる。
【0079】このエラストマー組成物のLambourn耐摩耗
性は、次に示すようにして実験室で評価し得る。
【0080】最初に、エラストマー組成物のトルクが最
大値になる時間をレオメーターで測定し、そしてこのよ
うにして測定した時間の1.2倍に当たる時間加硫を行
う。次に、この加硫化エラストマー組成物のLambourn摩
耗を、4.5kgの負荷の与えられた摩耗率(例えば2
5%)で評価し、そして対照を100として値を求めた
指数によって表示する。この指数が大きくなればなる
程、Lambourn耐摩耗性が良くなる。
【0081】実施例Iおよび対照5〜8 カーボンブラックを含有しているがオイルは含有してい
ない加硫性エラストマーを、表VIIの方法に従って製
造する。それらの量は部phrで示す。
【0082】
【表7】
【0083】これらのコンパウンド化した混合物を16
0℃で20分間硬化させる。これらの硬化組成物のいく
つかの特性を表VIIIに要約する。
【0084】
【表8】
【0085】実施例II、IIIおよび対照−9 表VIII(部phr)の方法に従う連続式方法によっ
て製造した実施例9および10の共重合体を用いて加硫
性エラストマーを製造する。対照−9は、触媒としてn
−ブチルリチウムを用いて製造したところの、Mwが7
5.05のSBRを用いる以外、同様の組成物である。
【0086】
【表9】
【0087】これらのコンパウンド化した混合物を16
0℃で20分間硬化させる。これらの硬化組成物のいく
つかの特性を表IXに要約する。
【0088】
【表10】
【0089】ここに記述した共重合体を有する加硫化エ
ラストマー組成物を用いて製造したタイヤ踏み面により
得られる望ましい有益な特性の中には、高引張り強度お
よび硬度、耐熱蓄積性、そして増大した摩耗および引張
りがある。上記共重合体および天然ゴムの使用を基とし
た加硫性および加硫化エラストマー組成物は、公知の技
術により、所望のタイヤ踏み面に鋳込みするか或は成型
することができる。この踏み面は、本発明の組成を有す
る未硬化の成型した踏み面をカーカス中に入れることに
より生タイヤを構成させた後、この生タイヤを成型し、
硬化させる。二者択一的に、この踏み面を、硬化タイヤ
のカーカス(ここから、以前に付けていた踏み面を削り
とった後やすりがけしたもの)に施した後、その上に、
本発明の未硬化の成型した踏み面を、再生タイヤとして
硬化させる。充填しそして硬化させた本発明のエラスト
マーから作られた少なくとも踏み面部分を有するタイヤ
は、特につかむ能力に関して非常に高い性能を与え、そ
して更に、この道路をつかむ能力を示すヒステリシス損
値と、重荷重条件下で使用されるタイヤに必要な、破壊
強度、耐熱性および耐摩耗性の如き他の重要な特性との
間の非常に良好な均衡を有している。
【0090】タイヤ踏み面用材料として、特別用途およ
び一般的な目的のための高性能タイヤ用途において、本
発明のエラストマー組成物は有益である。本発明は、特
に、少なくともタイヤ踏み面が、ここに記述したところ
の、充填しそして加硫化したエラストマー組成物から作
られたところの、ラジアルタイヤに適用され得る。これ
らのラジアルタイヤは、トラック、バス、そして巨大建
設用車両のために使用でき、そして本発明のラジアルタ
イヤは良好な耐荷重能力、および改良された耐久性およ
び耐切傷性を示す。
【0091】好適な具体例に関して本発明を説明してき
たが、本明細書を理解するに当たって、本分野の技術者
に種々の修飾が明らかになるものと理解される。従っ
て、ここに開示した発明は付随する請求の範囲内に入る
上記修飾を包含することを意図するものである。
【0092】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0093】1. タイヤの少なくとも踏み面部分が、
1,3−共役ジエンと芳香族ビニル化合物との共重合体
組成物{ここで、該共重合体組成物は約100,000
以上の重量平均分子量を有し、そして該共重合体は、少
なくとも4個の炭素原子を有する1−アルキン、有機金
属化合物R0Mおよび1,3−共役ジエンを、約70℃
以上の温度で反応させることによって得られるトリメタ
ル化1−アルキンから成る触媒[ここで、該アルキン
は、式
【0094】
【化4】 RCH2C≡CH (II) (式中、Rはアルキル基である)で特徴づけられ、R0
はヒドロカルビル基であり、Mはアルカリ金属であり、
0Mと1−アルキンとのモル比は約3:1であり、そ
して共役ジエンと1−アルキンとのモル比は約2:1〜
約30:1である]の存在下、共役ジエンと芳香族ビニ
ル化合物とを重合させることによって得られる}約10
重量%〜約90重量%と、約10重量%〜約90重量%
の天然ゴムと、から成るエラストマー混合物をエラスト
マー成分として含む加硫性エラストマー組成物から製造
される重負荷車両用空気入りタイヤ。
【0095】2. 該アルカリ金属Mがリチウムである
第1項のタイヤ。
【0096】3. Rが1〜約15個の炭素原子を有す
るアルキル基である第1項のタイヤ。
【0097】4. 該共重合体が連続式重合方法で得ら
れる第1項のタイヤ。
【0098】5. 該共重合体の重量平均分子量が約9
00,000以上である第1項のタイヤ。
【0099】6. 該共重合体が約50重量%〜約90
重量%の該共役ジエンおよび約10重量%〜約50重量
%の芳香族ビニル化合物から成る第1項のタイヤ。
【0100】7. 該共重合体が、(A−1−a)反応
槽に、1,3−共役ジエン、芳香族ビニル化合物、炭化
水素溶媒、そしてトリメタル化した1−アルキンから成
る重合触媒{ここで、この触媒は、少なくとも4個の炭
素原子を有する1−アルキン、有機金属化合物R0Mお
よび1,3−共役ジエンを、約70℃以上の温度で反応
[ここで、該アルキンは、式
【0101】
【化5】 RCH2C≡CH (II) (式中、Rはアルキル基である)で特徴づけられ、R0
はヒドロカルビル基であり、Mはアルカリ金属であり、
0Mと1−アルキンとのモル比は約3:1であり、そ
して共役ジエンと1−アルキンとのモル比は約2:1〜
約30:1である]させることによって得られる}を連
続的に導入し、(A−1−b)重合反応を生じさせなが
らこの反応槽の内容物を連続的に撹拌することで、共重
合体を生じさせ、そして(A−1−c)該反応槽から該
共重合体を連続的に取り出す、ことから成る連続式方法
で製造される第1項のタイヤ。
【0102】8. 該反応槽の内容物を約30℃〜約1
50℃の温度に保持する第7項のタイヤ。
【0103】9. 該共役ジエンおよび該ビニル芳香族
化合物を該ジエンおよびビニル芳香族化合物含有炭化水
素溶液として該反応槽に導入する第7項のタイヤ。
【0104】10. 該触媒を炭化水素溶媒中の該触媒
溶液として該反応槽に導入する第7項のタイヤ。
【0105】11. エラストマー混合物100部当た
り約25〜約250重量部のカーボンブラックも含有し
ている第1項のタイヤ。
【0106】12. 上記タイヤの少なくとも踏み面部
分が、(A)エラストマー成分としての、(A−1)
1,3−ブタジエン、イソプレンまたはピペリレンから
成る群から選択される少なくとも1種の1,3−共役ジ
エンと、スチレン化合物と、の共重合体組成物[ここ
で、該共重合体は少なくとも約100,000の重量平
均分子量を有し、そして、少なくとも約70℃の温度で
調製したところの、少なくとも4個の炭素原子を有する
1−アルキン、有機金属化合物R0Mおよび1,3−共
役ジエンから得られる反応生成物から成るトリメタル化
した1−アルキン触媒(ここで、R0は脂肪族もしくは
脂環式基であり、Mはアルカリ金属であり、R0Mと1
−アルキンとのモル比は約3:1であり、そして共役ジ
エンと1−アルキンとのモル比は約2:1〜約30:1
である)の存在下、該1,3−共役ジエンと該芳香族ビ
ニル化合物とを重合させることによって得られる]約1
0重量%〜約90重量%、および(A−2)少なくとも
1種の天然ゴム約10重量%〜約90重量%、から成る
エラストマー混合物と、(B)エラストマー混合物
(A)100部当たり約25〜約150重量部から成る
少なくとも1種の補強用カーボンブラックと、から成る
加硫性エラストマー組成物から製造される重負荷車両用
空気入りタイヤ。
【0107】13. 該共重合体(A−1)が約50〜
約70重量%の1,3−ブタジエンおよび約20〜約5
0重量%のスチレン化合物から成る第12項のタイヤ。
【0108】14. 該共重合体(A−1)の重量平均
分子量が少なくとも約900,000である第12項の
タイヤ。
【0109】15. 該共重合体(A−1)が、(A−
1−a)反応槽に、該共役ジエン、該スチレン化合物、
炭化水素溶媒、そしてトリメタル化した1−アルキン触
媒{これは、少なくとも4個の炭素原子を有する1−ア
ルキン、有機リチウム化合物および脂肪族1,3−共役
ジエンを含む少なくとも70℃の温度の反応生成物[こ
こで、有機リチウムと1−アルキンとのモル比は約3:
1であり、そして共役ジエンと1−アルキンとのモル比
は約3:1〜約30:1である]から成る}を連続的に
導入し、(A−1−b)この反応槽内の温度を約75℃
〜125℃の温度に維持しながら該反応槽の内容物を連
続的に撹拌することで、共重合体を生じさせ、そして
(A−1−c)該反応槽から共重合体および炭化水素溶
媒を連続的に取り出す、ことから成る連続式方法で製造
される第12項のタイヤ。
【0110】16. 該共役ジエンおよび該ビニル芳香
族化合物を、該ジエンおよび該ビニル芳香族化合物含有
炭化水素溶液として該反応槽に導入する第15項のタイ
ヤ。17. 該共役ジエンが1,3−ブタジエンであり
そして該スチレン化合物がスチレンである第15項のタ
イヤ。
【0111】18. タイヤの少なくとも踏み面部分
が、該エラストマー成分としての、1,3−共役ジエン
と芳香族ビニル化合物との超高分子量共重合体組成物
(ここで、該共重合体組成物は、約900,000以上
の重量平均分子量を有する)約10〜90重量%と、約
10〜約90重量%の天然ゴムと、から成るエラストマ
ー混合物を含む加硫性エラストマー組成物から製造され
る重負荷車両用空気入りタイヤ。
【0112】19. 該超高分子量共重合体の重量平均
分子量が約1,100,000以上である第18項のタ
イヤ。
【0113】20. 該共重合体が約50重量%〜約9
0重量%の該共役ジエンおよび約10重量%〜約50重
量%の芳香族ビニル化合物から成る第18項のタイヤ。
【0114】21. 該共役ジエンが1,3−ブタジエ
ン、イソプレンまたはピペリレンである第18項のタイ
ヤ。
【0115】22. 該芳香族ビニル化合物がスチレン
である第18項のタイヤ。
【0116】23. 該エラストマー混合物が約30〜
60重量%の該超高分子量共重合体および約40〜70
重量%の天然ゴムから成る第18項のタイヤ。
【0117】24. 該加硫性エラストマー組成物がエ
ラストマー混合物100部当たり約25〜約250重量
部のカーボンブラックも含有している第18項のタイ
ヤ。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いる共重合体を連続式方法
で製造するための反応槽の図式図である。
【図2】図2は、本発明で用いる共重合体の緩和パーセ
ントを測定するための点MLin、ML1+4、AL80およ
びAL1+4+5を同定する、時間に対するトルクのグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 7/00 C08L 7/00 (56)参考文献 特開 平2−51543(JP,A) 特開 平2−199139(JP,A) 特開 昭63−234045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 9/06 C08L 7/00 C08K 3/04 B60C 1/00 C08F 297/06 C08F 4/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの少なくとも踏み面部分が、1,
    3−共役ジエンと芳香族ビニル化合物との共重合体組成
    物{ここで、該共重合体組成物は約100,000以上
    の重量平均分子量を有し、そして該共重合体は、少なく
    とも4個の炭素原子を有する1−アルキン、有機金属化
    合物R0Mおよび1,3−共役ジエンを、約70℃以上
    の温度で反応させることによって得られるトリメタル化
    1−アルキンから成る触媒[ここで、該アルキンは、式 【化1】 RCH2C≡CH (II) (式中、Rはアルキル基である)で特徴づけられ、R0
    はヒドロカルビル基であり、 Mはアルカリ金属であ
    り、R0Mと1−アルキンとのモル比は約3:1であ
    り、そして共役ジエンと1−アルキンとのモル比は約
    2:1〜約30:1である]の存在下、共役ジエンと芳
    香族ビニル化合物とを重合させることによって得られ
    る}約10重量%〜約90重量%と、約10重量%〜約
    90重量%の天然ゴムと、から成るエラストマー混合物
    をエラストマー成分として含む加硫性エラストマー組成
    物から製造される重負荷車両用空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 上記タイヤの少なくとも踏み面部分が、
    (A)エラストマー成分としての、(A−1)1,3−
    ブタジエン、イソプレンまたはピペリレンから成る群か
    ら選択される少なくとも1種の1,3−共役ジエンと、
    スチレン化合物と、の共重合体組成物[ここで、該共重
    合体は少なくとも約100,000の重量平均分子量を
    有し、そして、少なくとも約70℃の温度で調製したと
    ころの、少なくとも4個の炭素原子を有する1−アルキ
    ン、有機金属化合物R0Mおよび1,3−共役ジエンか
    ら得られる反応生成物から成るトリメタル化した1−ア
    ルキン触媒(ここで、R0は脂肪族もしくは脂環式基で
    あり、Mはアルカリ金属であり、R0Mと1−アルキン
    とのモル比は約3:1であり、そして共役ジエンと1−
    アルキンとのモル比は約2:1〜約30:1である)の
    存在下、該1,3−共役ジエンと該芳香族ビニル化合物
    とを重合させることによって得られる]約10重量%〜
    約90重量%、および(A−2)少なくとも1種の天然
    ゴム約10重量%〜約90重量%、から成るエラストマ
    ー混合物と、(B)エラストマー混合物(A)100部
    当たり約25〜約150重量部から成る少なくとも1種
    の補強用カーボンブラックと、から成る加硫性エラスト
    マー組成物から製造される重負荷車両用空気入りタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 タイヤの少なくとも踏み面部分が、該エ
    ラストマー成分としての、1,3−共役ジエンと芳香族
    ビニル化合物との超高分子量共重合体組成物(ここで、
    該共重合体組成物は、約900,000以上の重量平均
    分子量を有し、そして該共重合体は、少なくとも4個の
    炭素原子を有する1−アルキン、有機金属化合物R 0
    および1,3−共役ジエンを、約70℃以上の温度で反
    応させることによって得られるトリメタル化1−アルキ
    ンから成る触媒[ここで、該アルキンは、式 【化1】RCH 2 C≡CH (II) (式中、 Rはアルキル基である)で特徴づけられ、R 0 はヒドロ
    カルビル基であり、 Mはアルカリ金属であり、R 0 Mと
    1−アルキンとのモル比は約3:1であり、そして共役
    ジエンと1−アルキンとのモル比は約2:1〜約30:
    1である]の存在下、共役ジエンと芳香族ビニル化合物
    とを重合させることによって得られる) 約10〜90重
    量%と、約10〜約90重量%の天然ゴムと、から成る
    エラストマー混合物を含む加硫性エラストマー組成物か
    ら製造される重負荷車両用空気入りタイヤ。
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