JP3132766B2 - 硬質金属物体の放電加工方法および装置 - Google Patents
硬質金属物体の放電加工方法および装置Info
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- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- Electrochemistry (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【0001】
【技術分野】本発明は硬質金属物体の腐食を阻止する手
段を用いて水溶液における放電加工によって上記物体を
機械加工する方法に関する。また、本発明は作業容器、
および該作業容器を通して導くワイヤ状火花電極を含む
放電加工装置に関する。
段を用いて水溶液における放電加工によって上記物体を
機械加工する方法に関する。また、本発明は作業容器、
および該作業容器を通して導くワイヤ状火花電極を含む
放電加工装置に関する。
【0002】
【背景技術】放電加工技術を用いることによって、複雑
なまたは簡単な形状を有する硬質金属物体を速やかに、
かつ精密に形成することができる。この目的のために、
ワイヤ状火花金属電極を含む放電加工装置が用いられて
いる。放電加工プロセスにおいて、上記ワイヤ状電極
は、通常、機械加工すべき物体に対して最大で数100 ボ
ルトのパルス状の負電圧に保持されている。放電の影響
下で、粒子が硬質金属から除去されるために、上記ワイ
ヤ状電極は硬質金属をカットするのに用いることができ
る。硬質金属物体とは、特に焼結金属炭化物および硼化
物であって、またこれらが数10重量%の金属をバインダ
ーとして含んでいるものと理解すべきである。よく知ら
れており、かつ有利に用いられる1例としては10重量%
のCoを含む焼結WCである。
なまたは簡単な形状を有する硬質金属物体を速やかに、
かつ精密に形成することができる。この目的のために、
ワイヤ状火花金属電極を含む放電加工装置が用いられて
いる。放電加工プロセスにおいて、上記ワイヤ状電極
は、通常、機械加工すべき物体に対して最大で数100 ボ
ルトのパルス状の負電圧に保持されている。放電の影響
下で、粒子が硬質金属から除去されるために、上記ワイ
ヤ状電極は硬質金属をカットするのに用いることができ
る。硬質金属物体とは、特に焼結金属炭化物および硼化
物であって、またこれらが数10重量%の金属をバインダ
ーとして含んでいるものと理解すべきである。よく知ら
れており、かつ有利に用いられる1例としては10重量%
のCoを含む焼結WCである。
【0003】放電加工は作業容器において液体中で行わ
れている。最近、この目的のために、好ましくは、脱イ
オン水が用いられている。この液体は少なくとも5・10
3 オーム‐センチメートルの所望とする高い電気抵抗を
有している。放電安定化を高めおよび/またはワイヤ状
電極の摩耗を低下する有機化合物を上記脱イオン水に溶
解している。水溶液中における硬質金属物体の放電加工
は多くの欠点を有している。欧州特許明細書第176,224
号には、放電加工プロセスにおいて物体を切り込む面が
腐食することが示されている。また、欧州特許明細書第
176,224 号にはワイヤ状火花電極に特別の双極パルスの
電圧の繰り返しを与えることによって上述する腐食問題
を軽減することが記載されている。しかし、この手段は
満足するものでないことが確かめられている。双極パル
ス周波数を用いることは、硬質金属物体の腐食に対する
完全な保護にならない。
れている。最近、この目的のために、好ましくは、脱イ
オン水が用いられている。この液体は少なくとも5・10
3 オーム‐センチメートルの所望とする高い電気抵抗を
有している。放電安定化を高めおよび/またはワイヤ状
電極の摩耗を低下する有機化合物を上記脱イオン水に溶
解している。水溶液中における硬質金属物体の放電加工
は多くの欠点を有している。欧州特許明細書第176,224
号には、放電加工プロセスにおいて物体を切り込む面が
腐食することが示されている。また、欧州特許明細書第
176,224 号にはワイヤ状火花電極に特別の双極パルスの
電圧の繰り返しを与えることによって上述する腐食問題
を軽減することが記載されている。しかし、この手段は
満足するものでないことが確かめられている。双極パル
ス周波数を用いることは、硬質金属物体の腐食に対する
完全な保護にならない。
【0004】
【発明の開示】本発明の目的は、特に殆どまたは全く腐
食を生じさせないで、水溶液において硬質金属物体を放
電加工する方法を提供することである。本発明の他の目
的は硬質金属の腐食を殆どまたは全く生じさせない条件
下で、硬質金属物体を機械加工する放電加工装置を提供
することである。
食を生じさせないで、水溶液において硬質金属物体を放
電加工する方法を提供することである。本発明の他の目
的は硬質金属の腐食を殆どまたは全く生じさせない条件
下で、硬質金属物体を機械加工する放電加工装置を提供
することである。
【0005】上記目的を達成するために、本発明は、水
溶液における放電加工によって硬質金属物体を機械加工
する方法であって、前記物体の腐食を防止する手段が用
いられる放電加工方法であって、放電加工プロセスにお
いて、前記物体を、前記水溶液に存在させかつ外部電源
の負極性端子に電気的に接続し、前記水溶液に存在する
少なくとも1つの保護電極を、前記外部電源の正極性端
子に電気的に接続する、ことを特徴としている。
溶液における放電加工によって硬質金属物体を機械加工
する方法であって、前記物体の腐食を防止する手段が用
いられる放電加工方法であって、放電加工プロセスにお
いて、前記物体を、前記水溶液に存在させかつ外部電源
の負極性端子に電気的に接続し、前記水溶液に存在する
少なくとも1つの保護電極を、前記外部電源の正極性端
子に電気的に接続する、ことを特徴としている。
【0006】また、本発明は水溶液においての硬質金属
物体の放電加工における腐食プロセスの改良に基づくも
のである。実際上、2つの異なる腐食プロセスが含まれ
ることを確かめた。
物体の放電加工における腐食プロセスの改良に基づくも
のである。実際上、2つの異なる腐食プロセスが含まれ
ることを確かめた。
【0007】1つの腐食プロセスは、加工すべき物体が
ワイヤ状電極に対して時間平均された正電位におかれる
という事実によって生ずる。このタイプの腐食は、しば
しば、電触と称されている。物体に切り込んだ面が侵さ
れる。このタイプの腐食は火花電極と機械加工すべき物
体との間における火花電位のパルス形状を調整すること
によって少なくすることができる。
ワイヤ状電極に対して時間平均された正電位におかれる
という事実によって生ずる。このタイプの腐食は、しば
しば、電触と称されている。物体に切り込んだ面が侵さ
れる。このタイプの腐食は火花電極と機械加工すべき物
体との間における火花電位のパルス形状を調整すること
によって少なくすることができる。
【0008】他の腐食プロセスは、硬質金属物体を脱イ
オン水で包囲する場合に、驚くべきほど高い腐食電流に
よって生ずる。Coをバインダーとして含むWCからな
る硬質金属の場合、CoはCo2+の形態で溶解し、こ
の結果として硬質金属が水溶液に対して負に分極する。
バインダー粒子の溶解は硬質金属の表面を弱め、このた
めに硬質金属が機械負荷を受ける場合に、チッピング
(chipping)が生じやすくなる。このチッピングは、特
に機械加工金属物体を型押し(stamping)または押抜き
(punching)工具として用いる場合に生ずる。
オン水で包囲する場合に、驚くべきほど高い腐食電流に
よって生ずる。Coをバインダーとして含むWCからな
る硬質金属の場合、CoはCo2+の形態で溶解し、こ
の結果として硬質金属が水溶液に対して負に分極する。
バインダー粒子の溶解は硬質金属の表面を弱め、このた
めに硬質金属が機械負荷を受ける場合に、チッピング
(chipping)が生じやすくなる。このチッピングは、特
に機械加工金属物体を型押し(stamping)または押抜き
(punching)工具として用いる場合に生ずる。
【0009】前者の腐食プロセスと異なり、後者の腐食
プロセスはカット面において生じないが、しかし水溶液
中に存在するかぎり硬質金属物体の表面全体にわたって
生ずる。水溶液に存在する酸素は腐食プロセスを著しく
加速する。水による必要なフラッシング操作は水溶液中
に比較的に高い酸素含有量をもたらす。後者の腐食プロ
セスはワイヤ状電極の負分極のために加速されることは
確かめられている。この事は、放電加工プロセス中、硬
質金属物体の負分極の大きさを溶液に対して低くさせ
る。この事は高い腐食電流を引き起こす。
プロセスはカット面において生じないが、しかし水溶液
中に存在するかぎり硬質金属物体の表面全体にわたって
生ずる。水溶液に存在する酸素は腐食プロセスを著しく
加速する。水による必要なフラッシング操作は水溶液中
に比較的に高い酸素含有量をもたらす。後者の腐食プロ
セスはワイヤ状電極の負分極のために加速されることは
確かめられている。この事は、放電加工プロセス中、硬
質金属物体の負分極の大きさを溶液に対して低くさせ
る。この事は高い腐食電流を引き起こす。
【0010】上述する認識は本発明の方法を誘導する。
外部電源および保護電極による陰極保護(cathodic pro
tection)によって、硬質金属物体の負分極の大きさは
放電加工プロセス中、水溶液に対して増大する。この結
果として、腐食電流および硬質金属の腐食は実質的に低
くなる。この腐食減少は硬質金属の表面全体にわたって
生ずる。
外部電源および保護電極による陰極保護(cathodic pro
tection)によって、硬質金属物体の負分極の大きさは
放電加工プロセス中、水溶液に対して増大する。この結
果として、腐食電流および硬質金属の腐食は実質的に低
くなる。この腐食減少は硬質金属の表面全体にわたって
生ずる。
【0011】保護電極を硬質金属物体に対して分極する
際に、保護電流が水溶液中に生じ、この保護電流は腐食
電流に反抗する。腐食に対して十分な保護を得るため
に、保護電流は腐食電流に少なくとも等しくする必要が
ある。保護電流は腐食電流より数倍高くするのが好まし
い。
際に、保護電流が水溶液中に生じ、この保護電流は腐食
電流に反抗する。腐食に対して十分な保護を得るため
に、保護電流は腐食電流に少なくとも等しくする必要が
ある。保護電流は腐食電流より数倍高くするのが好まし
い。
【0012】更に、外部電源を伴わない標準の電気防食
用陽極、例えばZn電極による陰極保護は満足な結果を
得ることができないことを確かめた。腐食に対する許容
されうる保護は、外部電源を介して硬質金属物体に電気
的に接続する標準の棒状Pt電極を用いることによって
得ることができる。
用陽極、例えばZn電極による陰極保護は満足な結果を
得ることができないことを確かめた。腐食に対する許容
されうる保護は、外部電源を介して硬質金属物体に電気
的に接続する標準の棒状Pt電極を用いることによって
得ることができる。
【0013】本発明の方法の好適例においては、保護電
極をプレート状とし、放電加工中、硬質金属物体の保護
すべき表面に実質的に平行に保持し、保護電極を物体に
対して正電圧に保持する。
極をプレート状とし、放電加工中、硬質金属物体の保護
すべき表面に実質的に平行に保持し、保護電極を物体に
対して正電圧に保持する。
【0014】この手段によれば、標準の棒状Pt電極を
用いる場合よりも腐食に対する好ましい保護が得られる
ことが分かった。このPt電極を用いる場合には、硬質
金属の表面全体にわたる保護電流の均一密度を得ること
ができない。このため、水溶液に対する硬質金属の分極
の大きさはいたるところにおいて同じでない。この事は
腐食を高める傾向がある。プレート状保護電極を用いる
場合には、硬質金属物体の保護すべき表面における均一
電流密度を得ることができる。
用いる場合よりも腐食に対する好ましい保護が得られる
ことが分かった。このPt電極を用いる場合には、硬質
金属の表面全体にわたる保護電流の均一密度を得ること
ができない。このため、水溶液に対する硬質金属の分極
の大きさはいたるところにおいて同じでない。この事は
腐食を高める傾向がある。プレート状保護電極を用いる
場合には、硬質金属物体の保護すべき表面における均一
電流密度を得ることができる。
【0015】本発明の他の好適例においては、物体を2
個のプレート状保護電極の間に配置し、保護電極を放電
加工中、物体に対して正電圧に保持するようにする。一
般に、硬質物体はプレート状部材から作る。かかるプレ
ート状硬質金属体の2つの表面に平行に保持する2個の
プレート状保護電極を用いることによって、放電加工プ
ロセス中、腐食に対する2側面保護を得ることができ
る。
個のプレート状保護電極の間に配置し、保護電極を放電
加工中、物体に対して正電圧に保持するようにする。一
般に、硬質物体はプレート状部材から作る。かかるプレ
ート状硬質金属体の2つの表面に平行に保持する2個の
プレート状保護電極を用いることによって、放電加工プ
ロセス中、腐食に対する2側面保護を得ることができ
る。
【0016】本発明の他の例においては、正電圧を10〜
100 Vにする。この電圧において、脱イオン水における
保護電流は約200 μA/cm2 になる。この事は、20〜50μ
A/cm2 である脱イオン水における硬質金属(Coバインダ
ーとして含むWC) の腐食電流より数倍高い。この条件下
で、腐食に対する優れた保護を得ることができる。
100 Vにする。この電圧において、脱イオン水における
保護電流は約200 μA/cm2 になる。この事は、20〜50μ
A/cm2 である脱イオン水における硬質金属(Coバインダ
ーとして含むWC) の腐食電流より数倍高い。この条件下
で、腐食に対する優れた保護を得ることができる。
【0017】また、本発明は、作業容器と該作業容器を
通して導かれるワイヤ状火花電極とを有する、硬質金属
物体の放電加工装置であって、前記作業容器は、1又は
2個のプレート状導電性保護電極を含み、外部電源の負
極性端子に電気的に接続された物体を収容することがで
き、前記保護電極には、前記外部電源の正極性端子に当
該保護電極を電気的に接続するための電気的接続手段が
設けられていることを特徴としている。
通して導かれるワイヤ状火花電極とを有する、硬質金属
物体の放電加工装置であって、前記作業容器は、1又は
2個のプレート状導電性保護電極を含み、外部電源の負
極性端子に電気的に接続された物体を収容することがで
き、前記保護電極には、前記外部電源の正極性端子に当
該保護電極を電気的に接続するための電気的接続手段が
設けられていることを特徴としている。
【0018】放電加工装置の好適な構造においては、電
極の1つの表面を電気的に接続し、他の表面を電気的に
絶縁する。放電加工操作中、電極の絶縁表面を機械加工
すべき物体から離して向かい合わせる。火花発電機の撹
乱、および作業容器における他の導電部品、例えばワイ
ヤ状ガイドおよび締付け具への漏れ電流の発生を防止す
るために、各電極の1つの表面を絶縁するのが望まし
い。導電表面は導電性材料、例えばAuまたは黒鉛の層か
ら形成することができる。導電表面はPtからなるのが好
ましい。
極の1つの表面を電気的に接続し、他の表面を電気的に
絶縁する。放電加工操作中、電極の絶縁表面を機械加工
すべき物体から離して向かい合わせる。火花発電機の撹
乱、および作業容器における他の導電部品、例えばワイ
ヤ状ガイドおよび締付け具への漏れ電流の発生を防止す
るために、各電極の1つの表面を絶縁するのが望まし
い。導電表面は導電性材料、例えばAuまたは黒鉛の層か
ら形成することができる。導電表面はPtからなるのが好
ましい。
【0019】本発明の放電加工装置の他の好ましい構造
においては、電極にワイヤ状火花電極のための通し孔を
設け、この通し孔に絶縁ワイヤ エンベロープを設け
る。それ故、放電加工プロセス中、ワイヤ火花電極を通
す上記ワイヤ エンベロープ(wire envelope) を保護電
極と機械加工すべき物体との間に存在させる。上記ワイ
ヤ エンベロープには、例えば電極の通し孔の1端で締
付ける合成樹脂スリーブを含めることができる。このス
リーブの使用によって、放電加工操作する位置において
火花電極を取り巻く著しく改良された液体流れを生ず
る。このために、この操作において、火花を出さない(s
parked-off) 材料の改良された放電が得られ、これによ
り少数の材料粒子が保護電極と機械加工物体との間に得
られるようになる。これにより、電極と物体との間に均
質な電流分布をよく維持することができ、このために物
体の保護すべき表面上の保護電流密度はあまり小さくな
らない。ワイヤ エンベロープの存在の他の利点は物体
を電触から保護することに関する。物体と電極との間に
位置した火花電極の部分はかかる電触を受ける。火花電
極のかかる部分は物体に対して数10ボルトの平均負電圧
である。
においては、電極にワイヤ状火花電極のための通し孔を
設け、この通し孔に絶縁ワイヤ エンベロープを設け
る。それ故、放電加工プロセス中、ワイヤ火花電極を通
す上記ワイヤ エンベロープ(wire envelope) を保護電
極と機械加工すべき物体との間に存在させる。上記ワイ
ヤ エンベロープには、例えば電極の通し孔の1端で締
付ける合成樹脂スリーブを含めることができる。このス
リーブの使用によって、放電加工操作する位置において
火花電極を取り巻く著しく改良された液体流れを生ず
る。このために、この操作において、火花を出さない(s
parked-off) 材料の改良された放電が得られ、これによ
り少数の材料粒子が保護電極と機械加工物体との間に得
られるようになる。これにより、電極と物体との間に均
質な電流分布をよく維持することができ、このために物
体の保護すべき表面上の保護電流密度はあまり小さくな
らない。ワイヤ エンベロープの存在の他の利点は物体
を電触から保護することに関する。物体と電極との間に
位置した火花電極の部分はかかる電触を受ける。火花電
極のかかる部分は物体に対して数10ボルトの平均負電圧
である。
【0020】
【実施例】次に、本発明を添付図面により具体例につい
て説明する。図面は放電加工プロセスを実施する本発明
の放電加工装置の一部分を示している。放電加工装置の
一部分は脱イオン水2を満たした作業容器1を含んでい
る。作業容器1は2つの平行な導電性プレート3および
4を収容し、この間に機械加工すべき硬質金属物体5を
配置する。この硬質金属物体はCoをバインダーとして
含んでいるWCからなる。好ましくは、プレート3およ
び4は合成樹脂製支持体6および7からなり、この支持
体には導電層8および9を機械加工すべき物体に面する
表面に設ける。あるいは、またスチールプレートの支持
体6および7を用いることができる。スチールプレート
を用いる場合、物体から離れて面するプレートの表面に
絶縁ラッカー層10および11を設ける。これらプレー
トの双方は、硬質金属物体に直流(d.c.)電圧源1
2を介して導線13で接続される。放電加工プロセス
中、電圧を10〜100Vにした。このため、腐食電流
より数倍高い保護電流が得られた。
て説明する。図面は放電加工プロセスを実施する本発明
の放電加工装置の一部分を示している。放電加工装置の
一部分は脱イオン水2を満たした作業容器1を含んでい
る。作業容器1は2つの平行な導電性プレート3および
4を収容し、この間に機械加工すべき硬質金属物体5を
配置する。この硬質金属物体はCoをバインダーとして
含んでいるWCからなる。好ましくは、プレート3およ
び4は合成樹脂製支持体6および7からなり、この支持
体には導電層8および9を機械加工すべき物体に面する
表面に設ける。あるいは、またスチールプレートの支持
体6および7を用いることができる。スチールプレート
を用いる場合、物体から離れて面するプレートの表面に
絶縁ラッカー層10および11を設ける。これらプレー
トの双方は、硬質金属物体に直流(d.c.)電圧源1
2を介して導線13で接続される。放電加工プロセス
中、電圧を10〜100Vにした。このため、腐食電流
より数倍高い保護電流が得られた。
【0021】プレート3および4には通し孔14および15
を設ける。スリーブ形態の絶縁ワイヤ エンベロープ19
および20を孔14および15に設けることができ、ワイヤ状
火花電極16をワイヤ エンベロープに通し保護電極と物
体との間に延在させる。放電加工プロセス中、ゆすぎ水
を上記ワイヤ エンベロープに流す。このゆすぎ水は火
花を出さない材料を付随している。機械加工すべき硬質
金属に対して200 〜220 Vのパルス状電圧を放電加工プ
ロセス中、プレート3および4に供給する。ワイヤ状火
花電極はプーリ ガイド部材17および18を介して作業容
器1内を通す。プレート3および4、並びに物体5を作
業容器の壁に絶縁締付け具を介して既知のようにして固
定する。放電加工中、硬質物体を保護電極およびワイヤ
状火花電極に対して移動する。
を設ける。スリーブ形態の絶縁ワイヤ エンベロープ19
および20を孔14および15に設けることができ、ワイヤ状
火花電極16をワイヤ エンベロープに通し保護電極と物
体との間に延在させる。放電加工プロセス中、ゆすぎ水
を上記ワイヤ エンベロープに流す。このゆすぎ水は火
花を出さない材料を付随している。機械加工すべき硬質
金属に対して200 〜220 Vのパルス状電圧を放電加工プ
ロセス中、プレート3および4に供給する。ワイヤ状火
花電極はプーリ ガイド部材17および18を介して作業容
器1内を通す。プレート3および4、並びに物体5を作
業容器の壁に絶縁締付け具を介して既知のようにして固
定する。放電加工中、硬質物体を保護電極およびワイヤ
状火花電極に対して移動する。
【0022】上述する装置によって、放電加工中、硬質
金属における腐食の形成を効果的に防止することができ
る。この事は次の試験により明らかである。Coをバイ
ンダーとして含むWC硬質物体を、放電加工プロセスに
より、陰極保護しないで脱イオン水において24時間に
わたって機械加工した。この場合、プレート3および
4、並びに外部電源12は存在させなかった。顕微鏡試
験(倍率500×)により、硬質金属の表面が腐食によ
り20〜50μmの深さで侵されていたことを確かめ
た。試験を、上記条件下で陰極保護により繰り返し行っ
た。この場合、図面に示す本発明の放電加工装置を用い
た。可視顕微鏡試験(倍率500×)により、24時間
にわたる放電加工プロセス後でも、硬質金属物体の表面
に腐食の状態を確認することができなかった。
金属における腐食の形成を効果的に防止することができ
る。この事は次の試験により明らかである。Coをバイ
ンダーとして含むWC硬質物体を、放電加工プロセスに
より、陰極保護しないで脱イオン水において24時間に
わたって機械加工した。この場合、プレート3および
4、並びに外部電源12は存在させなかった。顕微鏡試
験(倍率500×)により、硬質金属の表面が腐食によ
り20〜50μmの深さで侵されていたことを確かめ
た。試験を、上記条件下で陰極保護により繰り返し行っ
た。この場合、図面に示す本発明の放電加工装置を用い
た。可視顕微鏡試験(倍率500×)により、24時間
にわたる放電加工プロセス後でも、硬質金属物体の表面
に腐食の状態を確認することができなかった。
【図1】放電加工を実施するのに用いる本発明の放電加
工装置の1部を示す説明用線図である。
工装置の1部を示す説明用線図である。
1 作業容器 2 脱イオン水 3,4 導電性プレート 5 硬質金属物体 6,7 合成樹脂支持体 8,9 導電層 10, 11 絶縁ラッカー層 12 直流電圧源(外部電源) 13 導線 14, 15 通し孔 16 ワイヤ状電極 17, 18 プーリ ガイド部材 19, 20 絶縁ワイヤ エンベロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, T he Netherlands (72)発明者 アントニウス テオドラス リカース オランダ国 ドラハテン オリエモレン ストラート5 (56)参考文献 特開 昭61−284320(JP,A) 特開 昭59−25978(JP,A) 特開 昭62−54090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 7/02 B23H 11/00 C23F 13/00
Claims (8)
- 【請求項1】 水溶液における放電加工によって硬質金
属物体を機械加工する方法であって、前記物体の腐食を
防止する手段が用いられる放電加工方法であって、 放電加工プロセスにおいて、前記物体を、前記水溶液に
存在させかつ外部電源の負極性端子に電気的に接続し、 前記水溶液に存在する少なくとも1つの保護電極を、前
記外部電源の正極性端子に電気的に接続する、 ことを特徴とする硬質金属物体の放電加工方法。 - 【請求項2】 前記保護電極を、プレート状に形成し、
前記放電加工プロセスにおいて前記硬質金属物体の保護
すべき表面に実質的に平行に保持し、前記保護電極を前
記物体に対して正電圧に保持することを特徴とする請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記少なくとも1つの保護電極として2
つのプレート状保護電極が設けられ、前記物体を、それ
ら保護電極の間に配置し、前記保護電極を、前記物体に
対して正電圧に保持することを特徴とする請求項1記載
の方法。 - 【請求項4】 前記正電圧を10ないし100Vとする
ことを特徴とする請求項2又は3記載の方法。 - 【請求項5】 作業容器と該作業容器を通して導かれる
ワイヤ状火花電極とを有する、硬質金属物体の放電加工
装置であって、 前記作業容器は、1又は2個のプレート状導電性保護電
極を含み、外部電源の負極性端子に電気的に接続された
物体を収容することができ、 前記保護電極には、前記外部電源の正極性端子に当該保
護電極を電気的に接続するための電気的接続手段が設け
られていることを特徴とする放電加工装置。 - 【請求項6】 前記保護電極には前記ワイヤ状火花電極
用の通し孔が設けられ、この通し孔に電気的絶縁性ワイ
ヤエンベロープが付けられたことを特徴とする請求項5
記載の装置。 - 【請求項7】 前記保護電極の一方の表面は、導電し、
その他方の表面は、電気的に絶縁されていることを特徴
とする請求項5又は6記載の装置。 - 【請求項8】 前記保護電極の導電表面がPtからなる
ことを特徴とする請求項7記載の装置。
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