JP3135713B2 - 光アイソレータの結合光学系 - Google Patents
光アイソレータの結合光学系Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光通信システム
や光計測器に使用される光学部品であり、光源から発し
た光が光学系の端面で反射し光源に戻るのを防止するた
めの光アイソレータの、入射側および出射側に配置され
る結合光学系に関するものである。
や光計測器に使用される光学部品であり、光源から発し
た光が光学系の端面で反射し光源に戻るのを防止するた
めの光アイソレータの、入射側および出射側に配置され
る結合光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光源からの光を光学系を介して伝達しよ
うとすると、光学系の端面で反射した光が光源に戻って
くる。例えば光ファイバによる信号伝送で、レーザーか
ら発した光はレンズを介してファイバ端面に投影され、
その多くは伝送光としてファイバ内部に入ってゆくが、
レンズやファイバの端面で表面反射をしてレーザーまで
戻ってレーザーの発振を乱し、ノイズを発生させる。こ
のようなノイズを防止するために光アイソレータが使用
されている。
うとすると、光学系の端面で反射した光が光源に戻って
くる。例えば光ファイバによる信号伝送で、レーザーか
ら発した光はレンズを介してファイバ端面に投影され、
その多くは伝送光としてファイバ内部に入ってゆくが、
レンズやファイバの端面で表面反射をしてレーザーまで
戻ってレーザーの発振を乱し、ノイズを発生させる。こ
のようなノイズを防止するために光アイソレータが使用
されている。
【0003】図1には光アイソレータ7の概略断面が示
されている。光アイソレータ7は、ガラス偏光板からな
る偏光子3、ファラデー回転子4、ガラス偏光板からな
る検光子6がこの順に配列されている。偏光子3と検光
子6は、偏光方向(または光軸)が45度回転した状態
に配置されている。ファラデー回転子4の周囲は筒状磁
石5で囲まれ、光路長および磁界強度は偏光方向を45
度回転させるようになっている。
されている。光アイソレータ7は、ガラス偏光板からな
る偏光子3、ファラデー回転子4、ガラス偏光板からな
る検光子6がこの順に配列されている。偏光子3と検光
子6は、偏光方向(または光軸)が45度回転した状態
に配置されている。ファラデー回転子4の周囲は筒状磁
石5で囲まれ、光路長および磁界強度は偏光方向を45
度回転させるようになっている。
【0004】光源からの順方向光は、この光アイソレー
タ7に入射し、偏光子3を透過して1方向の偏光とな
り、磁石5で磁界を印加されたファラデー回転子4を透
過するときに偏光方向が45度回転し、検光子6を透過
する。このようにして光アイソレータ7を出射した順方
向光は、次の光学系(例えば光ファイバなどの目的対
象)に入射する。一方、目的対象などの表面で反射して
光アイソレータに逆方向から入射する戻り光は、偏光方
向が検光子6と一致したもののみここを透過し、ファラ
デー回転子4では偏光方向がさらに45度回転して透過
する。したがって、その透過してきた戻り光の偏光方向
は偏光子3の偏光方向に対し90度回転した直交ニコル
の関係にあるので、戻り光は偏光子3を透過することが
できない。すなわち光学系で反射した戻り光は光アイソ
レータ7を透過しないので、光源に戻ることがなく、光
源のノイズを防止できる。なお、光アイソレータは、図
2の例に示す偏光子13および検光子16が偏光ビーム
スプリッタである光アイソレータ17でも同様の動作を
する。
タ7に入射し、偏光子3を透過して1方向の偏光とな
り、磁石5で磁界を印加されたファラデー回転子4を透
過するときに偏光方向が45度回転し、検光子6を透過
する。このようにして光アイソレータ7を出射した順方
向光は、次の光学系(例えば光ファイバなどの目的対
象)に入射する。一方、目的対象などの表面で反射して
光アイソレータに逆方向から入射する戻り光は、偏光方
向が検光子6と一致したもののみここを透過し、ファラ
デー回転子4では偏光方向がさらに45度回転して透過
する。したがって、その透過してきた戻り光の偏光方向
は偏光子3の偏光方向に対し90度回転した直交ニコル
の関係にあるので、戻り光は偏光子3を透過することが
できない。すなわち光学系で反射した戻り光は光アイソ
レータ7を透過しないので、光源に戻ることがなく、光
源のノイズを防止できる。なお、光アイソレータは、図
2の例に示す偏光子13および検光子16が偏光ビーム
スプリッタである光アイソレータ17でも同様の動作を
する。
【0005】さらに別な光アイソレータの例として図3
に示すように、偏光子23および検光子26に複屈折結
晶プリズムを使用した光アイソレータ27がある。この
光アイソレータ27の動作原理は光アイソレータ7や光
アイソレータ17と若干異なる。光源からの順方向光
は、この光アイソレータ27に入射し、複屈折結晶偏光
子23を透過して常光線、異常光線に分離され、磁石5
で磁界を印加されたファラデー回転子4を透過するとき
に偏光方向が45度回転し、複屈折結晶検光子26を透過
する。一方、光アイソレータ27に逆方向から入射する
戻り光は、複屈折結晶検光子26で常光線、異常光線に
分離し、ファラデー回転子4で偏光方向が45度回転し
て複屈折結晶偏光子23に入射するときに、光源からの
順方向光が複屈折結晶偏光子23に入射するときとは、
常光線、異常光線が見かけ上入れ代わった状態で入射す
る。そのため、戻り光は光軸ずれを来たして発散するた
めに光源に戻る成分は非常にわずかになる。
に示すように、偏光子23および検光子26に複屈折結
晶プリズムを使用した光アイソレータ27がある。この
光アイソレータ27の動作原理は光アイソレータ7や光
アイソレータ17と若干異なる。光源からの順方向光
は、この光アイソレータ27に入射し、複屈折結晶偏光
子23を透過して常光線、異常光線に分離され、磁石5
で磁界を印加されたファラデー回転子4を透過するとき
に偏光方向が45度回転し、複屈折結晶検光子26を透過
する。一方、光アイソレータ27に逆方向から入射する
戻り光は、複屈折結晶検光子26で常光線、異常光線に
分離し、ファラデー回転子4で偏光方向が45度回転し
て複屈折結晶偏光子23に入射するときに、光源からの
順方向光が複屈折結晶偏光子23に入射するときとは、
常光線、異常光線が見かけ上入れ代わった状態で入射す
る。そのため、戻り光は光軸ずれを来たして発散するた
めに光源に戻る成分は非常にわずかになる。
【0006】光アイソレータに光源光を入射させ、光ア
イソレータから目的対象に向けて光を出射するために、
光アイソレータの入射側および出射側にレンズを配置し
てる例が、特公昭61-58811号公報に開示されている。
イソレータから目的対象に向けて光を出射するために、
光アイソレータの入射側および出射側にレンズを配置し
てる例が、特公昭61-58811号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように光アイソ
レータは、その出射側にある目的対象で反射した戻り光
が光源側(入射側)に戻るのを遮断する機能を本来的に
有するものである。偏光子による偏光が完全に直線偏光
になりにくいことや、複屈折結晶偏光子の光軸に対する
結晶切り出し角度の誤差により常光線と異常光線との分
離距離が得にくいことにより、実際上はある程度の戻り
光が通過してしまう。上記特公昭61-58811号公報の構成
によれば、光アイソレータの偏光子、ファラデー回転
子、検光子の組み合わせを2段にすることにより、通過
してしまう戻り光を少なくしようとしている。しかし同
公報には、光アイソレータの入射側および出射側にどの
ようなレンズを配置したら、戻り光を減少させることが
できるかは記載されていない。総じて従来の光アイソレ
ータで、入射側および出射側に配置するのに適した結合
光学系は知られていない。また出射側に用いるファイバ
形状との結合に適した光学系は知られていない。
レータは、その出射側にある目的対象で反射した戻り光
が光源側(入射側)に戻るのを遮断する機能を本来的に
有するものである。偏光子による偏光が完全に直線偏光
になりにくいことや、複屈折結晶偏光子の光軸に対する
結晶切り出し角度の誤差により常光線と異常光線との分
離距離が得にくいことにより、実際上はある程度の戻り
光が通過してしまう。上記特公昭61-58811号公報の構成
によれば、光アイソレータの偏光子、ファラデー回転
子、検光子の組み合わせを2段にすることにより、通過
してしまう戻り光を少なくしようとしている。しかし同
公報には、光アイソレータの入射側および出射側にどの
ようなレンズを配置したら、戻り光を減少させることが
できるかは記載されていない。総じて従来の光アイソレ
ータで、入射側および出射側に配置するのに適した結合
光学系は知られていない。また出射側に用いるファイバ
形状との結合に適した光学系は知られていない。
【0008】本発明はこのように従来の技術に鑑みてな
されたもので、光アイソレータの入射側および出射側に
配置する結合光学系であり、戻り光を遮断する光アイソ
レータの本来的機能を助ける働きのある光学系を提供す
ることを目的とする。
されたもので、光アイソレータの入射側および出射側に
配置する結合光学系であり、戻り光を遮断する光アイソ
レータの本来的機能を助ける働きのある光学系を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明を適用する光アイソレータの結合光
学系を、実施例に対応する図1により説明する。図1に
示すように、本発明の光アイソレータの結合光学系は、
偏光子3、筒状磁石5内のファラデー回転子4、検光子
6がこの順に配列された光アイソレータ7の入射側およ
び出射側に配置されるものである。該結合光学系は、入
射光学系が第1の光ファイバ8からの光を略平行光にし
て該光アイソレータ7に入射させる第1レンズ1、出射
光学系が該光アイソレータ7から出射する光を第2の光
ファイバ9に集光する第2レンズ2である。第1レンズ
1の焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より短く
なっている。
めになされた本発明を適用する光アイソレータの結合光
学系を、実施例に対応する図1により説明する。図1に
示すように、本発明の光アイソレータの結合光学系は、
偏光子3、筒状磁石5内のファラデー回転子4、検光子
6がこの順に配列された光アイソレータ7の入射側およ
び出射側に配置されるものである。該結合光学系は、入
射光学系が第1の光ファイバ8からの光を略平行光にし
て該光アイソレータ7に入射させる第1レンズ1、出射
光学系が該光アイソレータ7から出射する光を第2の光
ファイバ9に集光する第2レンズ2である。第1レンズ
1の焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より短く
なっている。
【0010】図4に示す例では、第2の光ファイバ9が
その端面を傾斜させた光ファイバであり、光アイソレー
タ7の中心軸c1に光ファイバ9の傾斜した先端が近づ
く方向に、第2レンズ2の中心軸c2と光ファイバの中
心軸c2とを一致させたままずらしている。
その端面を傾斜させた光ファイバであり、光アイソレー
タ7の中心軸c1に光ファイバ9の傾斜した先端が近づ
く方向に、第2レンズ2の中心軸c2と光ファイバの中
心軸c2とを一致させたままずらしている。
【0011】光アイソレータは、図1に示すように偏光
子3および検光子6がガラス偏光板の光アイソレータ7
を使用できる。さらに光アイソレータは、図2に示すよ
うな偏光子13および検光子16が偏光ビームスプリッ
タである光アイソレータ17を使用できる。また光アイ
ソレータは、図3に示すような偏光子23および検光子
26が複屈折結晶プリズムである光アイソレータ27を
使用できる。
子3および検光子6がガラス偏光板の光アイソレータ7
を使用できる。さらに光アイソレータは、図2に示すよ
うな偏光子13および検光子16が偏光ビームスプリッ
タである光アイソレータ17を使用できる。また光アイ
ソレータは、図3に示すような偏光子23および検光子
26が複屈折結晶プリズムである光アイソレータ27を
使用できる。
【0012】
【作用】第1の光ファイバ8からの順方向光は、第1レ
ンズ1、光アイソレータ7、第2レンズ2を透過して第
2の光ファイバ9に集光して多くは入射するが、一部が
第2の光ファイバ9で表面反射して第2レンズ2側から
光アイソレータ7に入射する。入射した戻り光は、光ア
イソレータ7の本来的な機能により第1の光ファイバ8
までは殆ど戻らない構成となっているが、僅かな一部が
第1の光ファイバ8へ到達してしまう。そのとき第1レ
ンズ1の焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より
短いため、第1の光ファイバ8まで戻る光がより少なく
なり、光アイソレータ7の本来的な機能が実質的に強化
されることになる。
ンズ1、光アイソレータ7、第2レンズ2を透過して第
2の光ファイバ9に集光して多くは入射するが、一部が
第2の光ファイバ9で表面反射して第2レンズ2側から
光アイソレータ7に入射する。入射した戻り光は、光ア
イソレータ7の本来的な機能により第1の光ファイバ8
までは殆ど戻らない構成となっているが、僅かな一部が
第1の光ファイバ8へ到達してしまう。そのとき第1レ
ンズ1の焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より
短いため、第1の光ファイバ8まで戻る光がより少なく
なり、光アイソレータ7の本来的な機能が実質的に強化
されることになる。
【0013】このような現象が起きる理由は以下のとお
りである。第1の光ファイバ8の光は、たとえば光ファ
イバから出るレーザー光であったとしても若干の大きさ
(コアの太さ)があり、レンズの収差や配置上の寸法誤
差等もあるので、第1レンズ1の出射光(光アイソレー
タ7の入射光)は完全な平行光にはなり得ない。そのた
め第2レンズ2の出射光を第2の光ファイバ9の完全な
一点に集光することは困難で、ある程度の大きさを有す
ることになる。そのため第2の光ファイバ9で表面反射
した戻り光は、第2レンズ2により略平行光になるが、
完全な平行光にはなり得ない。そのとき第1レンズ1の
焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より短くなっ
ていると、第1の光ファイバ8から出射した順方向光が
第1レンズ1により放散(反射戻り光では収斂)する光
束の見込角αは大きいが、第2レンズ2により第2の光
ファイバ9に収斂(反射戻り光では放散)する光束の見
込角βは小さい。そのため、第2の光ファイバ9に入射
する順方向光は光軸ずれ、ピントずれがあっても効率よ
く入射し、第2の光ファイバ9から反射した戻り光が第
1の光ファイバ8に戻ったときは実際上の光束の広がり
が大きく、第1の光ファイバ8の有効な光出射部分(光
ファイバのコア)に当たることは少なくなり、その周囲
に当たるものが多くなる。
りである。第1の光ファイバ8の光は、たとえば光ファ
イバから出るレーザー光であったとしても若干の大きさ
(コアの太さ)があり、レンズの収差や配置上の寸法誤
差等もあるので、第1レンズ1の出射光(光アイソレー
タ7の入射光)は完全な平行光にはなり得ない。そのた
め第2レンズ2の出射光を第2の光ファイバ9の完全な
一点に集光することは困難で、ある程度の大きさを有す
ることになる。そのため第2の光ファイバ9で表面反射
した戻り光は、第2レンズ2により略平行光になるが、
完全な平行光にはなり得ない。そのとき第1レンズ1の
焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より短くなっ
ていると、第1の光ファイバ8から出射した順方向光が
第1レンズ1により放散(反射戻り光では収斂)する光
束の見込角αは大きいが、第2レンズ2により第2の光
ファイバ9に収斂(反射戻り光では放散)する光束の見
込角βは小さい。そのため、第2の光ファイバ9に入射
する順方向光は光軸ずれ、ピントずれがあっても効率よ
く入射し、第2の光ファイバ9から反射した戻り光が第
1の光ファイバ8に戻ったときは実際上の光束の広がり
が大きく、第1の光ファイバ8の有効な光出射部分(光
ファイバのコア)に当たることは少なくなり、その周囲
に当たるものが多くなる。
【0014】図4に示す例のように、第2の光ファイバ
9がその端面を傾斜させた光ファイバであると、第2の
光ファイバ9で表面反射した光は順方向光の経路(主光
線は第1レンズ1および光アイソレータ7の中心軸c1
に一致)を逆に戻るのではなく、傾斜方向にずれて反射
するため、光路から外れるものが多くなり、第1の光フ
ァイバ8に戻る成分はさらに少なくなる。このように端
面を傾斜させた光ファイバ9を使用する場合には、光ア
イソレータ7の中心軸c1に対して、第2レンズ2の中
心軸c2と光ファイバの中心軸c2とを一致させたまま
移動して、中心軸c1と中心軸c2をずらしている。こ
れにより、光ファイバ9の端面が傾斜しているために順
方向光が光ファイバ9に入射し難くなることを防ぐこと
ができる。
9がその端面を傾斜させた光ファイバであると、第2の
光ファイバ9で表面反射した光は順方向光の経路(主光
線は第1レンズ1および光アイソレータ7の中心軸c1
に一致)を逆に戻るのではなく、傾斜方向にずれて反射
するため、光路から外れるものが多くなり、第1の光フ
ァイバ8に戻る成分はさらに少なくなる。このように端
面を傾斜させた光ファイバ9を使用する場合には、光ア
イソレータ7の中心軸c1に対して、第2レンズ2の中
心軸c2と光ファイバの中心軸c2とを一致させたまま
移動して、中心軸c1と中心軸c2をずらしている。こ
れにより、光ファイバ9の端面が傾斜しているために順
方向光が光ファイバ9に入射し難くなることを防ぐこと
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図
1は本発明を適用する光アイソレータの結合光学系の実
施例の一部断面側面図である。この図に示すように、光
源である第1光ファイバ8からの光を、第1レンズ1、
アイソレータ7、第2レンズ2を経由して、目的対象で
ある第2光ファイバ9に伝える構成となっている。第1
光ファイバ8および第2光ファイバ9は通信用光ファイ
バであり、図示外の部分は必要な長さを有している。さ
らに第1光ファイバ8は例えばレーザー、第2光ファイ
バ9はフォトダイオード(不図示)にそれぞれ連結して
いる。第1光ファイバ8から焦点距離f1を離して第1レ
ンズ1が配置される。第2レンズ2からその焦点距離f2
を離して第2光ファイバ9が配置される。そして第1レ
ンズ1の焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より短
く、また第1レンズ1の有効径と第2レンズ2の有効径
は等しくなっている。
1は本発明を適用する光アイソレータの結合光学系の実
施例の一部断面側面図である。この図に示すように、光
源である第1光ファイバ8からの光を、第1レンズ1、
アイソレータ7、第2レンズ2を経由して、目的対象で
ある第2光ファイバ9に伝える構成となっている。第1
光ファイバ8および第2光ファイバ9は通信用光ファイ
バであり、図示外の部分は必要な長さを有している。さ
らに第1光ファイバ8は例えばレーザー、第2光ファイ
バ9はフォトダイオード(不図示)にそれぞれ連結して
いる。第1光ファイバ8から焦点距離f1を離して第1レ
ンズ1が配置される。第2レンズ2からその焦点距離f2
を離して第2光ファイバ9が配置される。そして第1レ
ンズ1の焦点距離f1が第2レンズ2の焦点距離f2より短
く、また第1レンズ1の有効径と第2レンズ2の有効径
は等しくなっている。
【0016】第1レンズ1と第2レンズ2の中間に配置
される光アイソレータ7は、偏光子3、ファラデー回転
子4、検光子6が順に配列されている。偏光子1と検光
子3は、ともにガラス偏光板であり同一の構造である
が、偏光方向が45度回転した状態に配置されている。
ファラデー回転子4の周囲は筒状磁石5で囲まれ、光路
長および磁界強度は偏光方向を45度回転させる関係に
なっている。
される光アイソレータ7は、偏光子3、ファラデー回転
子4、検光子6が順に配列されている。偏光子1と検光
子3は、ともにガラス偏光板であり同一の構造である
が、偏光方向が45度回転した状態に配置されている。
ファラデー回転子4の周囲は筒状磁石5で囲まれ、光路
長および磁界強度は偏光方向を45度回転させる関係に
なっている。
【0017】上記構成の光学系で第1光ファイバ8から
レーザー光を送ると、第1レンズ1の焦点に第1光ファ
イバ8が配置されているから、光ファイバのコアという
小さな点から出た順方向光は略平行光となって光アイソ
レータ7に入射し、透過する。光アイソレータ7を出射
した平行光は、第2レンズ2の焦点に第2光ファイバ9
が配置されているから小さく集光され、ほとんどが第2
光ファイバ9に入射してゆく。しかし一部の光が第2光
ファイバ9で表面反射し、その反射光は第2レンズ2を
通して光アイソレータ7に入射する。入射した反射戻り
光は、光アイソレータ7の本来的な機能によりほとんど
遮断されるが、僅かな成分が光アイソレータ7を透過し
てしまう。そのとき第1レンズ1の焦点距離f1が第2レ
ンズ2の焦点距離f2より短くなっているため、見込角α
は見込角βより大きい。そのため、第2レンズ2から第
2光ファイバ9に入射する順方向光は光軸ずれ、ピント
ずれがあっても効率よく入射するが、第2光ファイバ9
から反射した戻り光が第1光ファイバ8に戻ったときは
第1レンズ1による実際上の光束の広がりが大きく、第
1光ファイバ8の有効な光出射部分(光ファイバのコ
ア)に当たることは少なくなり、その周囲に当たるもの
が多くなる。したがって第1光ファイバ8に連結してい
るレーザーフォトダイオード(不図示)まで戻る反射光
は極めて少ないものとなる。
レーザー光を送ると、第1レンズ1の焦点に第1光ファ
イバ8が配置されているから、光ファイバのコアという
小さな点から出た順方向光は略平行光となって光アイソ
レータ7に入射し、透過する。光アイソレータ7を出射
した平行光は、第2レンズ2の焦点に第2光ファイバ9
が配置されているから小さく集光され、ほとんどが第2
光ファイバ9に入射してゆく。しかし一部の光が第2光
ファイバ9で表面反射し、その反射光は第2レンズ2を
通して光アイソレータ7に入射する。入射した反射戻り
光は、光アイソレータ7の本来的な機能によりほとんど
遮断されるが、僅かな成分が光アイソレータ7を透過し
てしまう。そのとき第1レンズ1の焦点距離f1が第2レ
ンズ2の焦点距離f2より短くなっているため、見込角α
は見込角βより大きい。そのため、第2レンズ2から第
2光ファイバ9に入射する順方向光は光軸ずれ、ピント
ずれがあっても効率よく入射するが、第2光ファイバ9
から反射した戻り光が第1光ファイバ8に戻ったときは
第1レンズ1による実際上の光束の広がりが大きく、第
1光ファイバ8の有効な光出射部分(光ファイバのコ
ア)に当たることは少なくなり、その周囲に当たるもの
が多くなる。したがって第1光ファイバ8に連結してい
るレーザーフォトダイオード(不図示)まで戻る反射光
は極めて少ないものとなる。
【0018】図2は光アイソレータの別な実施例を示す
ものである。上記した図1に示す光アイソレータの結合
光学系で光アイソレータ7の代わりに、この図2に示す
光アイソレータ17で置き換えても同様の動作をする。
この光アイソレータ17の偏光子13および検光子16
が偏光ビームスプリッタであり、直角ガラスプリズムを
2枚貼り合わせ、接合面に誘電体多層膜を施したもので
ある。
ものである。上記した図1に示す光アイソレータの結合
光学系で光アイソレータ7の代わりに、この図2に示す
光アイソレータ17で置き換えても同様の動作をする。
この光アイソレータ17の偏光子13および検光子16
が偏光ビームスプリッタであり、直角ガラスプリズムを
2枚貼り合わせ、接合面に誘電体多層膜を施したもので
ある。
【0019】さらに光アイソレータの別な実施例が図3
に示してある。この光アイソレータ27は偏光子23お
よび検光子26に複屈折結晶を使用した例である。この
光アイソレータ27を図1の光アイソレータ7と置き換
えた場合には、やはり戻り光が光源まで戻るのを防止で
きるが、動作原理は光アイソレータ7や光アイソレータ
17を使用した場合と若干異なる。第1光ファイバ8か
らの順方向光は第1レンズ1により略平行光となって光
アイソレータ27に入射し、複屈折結晶偏光子23を透
過して常光線、異常光線に分離され、磁石5で磁界を印
加されたファラデー回転子4を透過するときに偏光方向
が45度回転し、複屈折結晶検光子26を透過し、第2
レンズ2により第2光ファイバ9に小さく集光されて入
射してゆく。第2光ファイバ9で表面反射した戻り光は
第2レンズ2を通って光アイソレータ27に入射する。
この戻り光は、複屈折結晶検光子26で常光線、異常光
線に分離し、ファラデー回転子4で偏光方向が45度回
転して複屈折結晶偏光子23に入射し、さらに複屈折結晶
偏光子23で発散し、第1レンズ1に入射する。第1レ
ンズ1は焦点距離f1が短いため、第1光ファイバ8には
一層光が収束しにくい。その結果、光源側に反射光が戻
らない光アイソレータ27の機能が増強される。
に示してある。この光アイソレータ27は偏光子23お
よび検光子26に複屈折結晶を使用した例である。この
光アイソレータ27を図1の光アイソレータ7と置き換
えた場合には、やはり戻り光が光源まで戻るのを防止で
きるが、動作原理は光アイソレータ7や光アイソレータ
17を使用した場合と若干異なる。第1光ファイバ8か
らの順方向光は第1レンズ1により略平行光となって光
アイソレータ27に入射し、複屈折結晶偏光子23を透
過して常光線、異常光線に分離され、磁石5で磁界を印
加されたファラデー回転子4を透過するときに偏光方向
が45度回転し、複屈折結晶検光子26を透過し、第2
レンズ2により第2光ファイバ9に小さく集光されて入
射してゆく。第2光ファイバ9で表面反射した戻り光は
第2レンズ2を通って光アイソレータ27に入射する。
この戻り光は、複屈折結晶検光子26で常光線、異常光
線に分離し、ファラデー回転子4で偏光方向が45度回
転して複屈折結晶偏光子23に入射し、さらに複屈折結晶
偏光子23で発散し、第1レンズ1に入射する。第1レ
ンズ1は焦点距離f1が短いため、第1光ファイバ8には
一層光が収束しにくい。その結果、光源側に反射光が戻
らない光アイソレータ27の機能が増強される。
【0020】図4は目的対象9を端面が角度γだけ傾斜
した光ファイバにした実施例である。第2レンズ2の中
心軸c2と第2光ファイバ9の中心軸c2とを一致させ
たまま平行移動し、光アイソレータ7の中心軸c1から
xだけずらして配置する。ずらす方向は第2光ファイバ
9の傾斜した先端が中心軸c1に近づく方向(図示の上
方向)である。このように構成するこよにより、第2光
ファイバ9で表面反射する光が傾斜方向にずれるため、
光路から外れるものが多くなり、第1光ファイバ8に戻
る成分はさらに少なくなる。第2光ファイバ9の端面が
傾斜していることにより光が入射し難くなることを防
ぎ、順方向光が第2光ファイバ9に効率良く入射するこ
とになる。
した光ファイバにした実施例である。第2レンズ2の中
心軸c2と第2光ファイバ9の中心軸c2とを一致させ
たまま平行移動し、光アイソレータ7の中心軸c1から
xだけずらして配置する。ずらす方向は第2光ファイバ
9の傾斜した先端が中心軸c1に近づく方向(図示の上
方向)である。このように構成するこよにより、第2光
ファイバ9で表面反射する光が傾斜方向にずれるため、
光路から外れるものが多くなり、第1光ファイバ8に戻
る成分はさらに少なくなる。第2光ファイバ9の端面が
傾斜していることにより光が入射し難くなることを防
ぎ、順方向光が第2光ファイバ9に効率良く入射するこ
とになる。
【0021】このように効率良く入射する理由は以下の
とおりである。図5の(a)に示すとおり、光ファイバ
9の端面が直角であると、光ファイバ9の入射光の強度
分布特性(出射光の強度分布特性も同じ)Iは、主光軸
線が光ファイバ9の中心軸cに一致して上下対称であ
る。しかし(b)に示すとおり、光ファイバ9の端面が
角度γだけ傾斜していると、強度分布特性Iは対称形に
ならず、主光軸線Icが光ファイバ9の中心軸cから下
側に外れる。すなわち、端面の傾斜した光ファイバ9か
ら出射する光の主光軸線Icが傾斜とは逆方向(図では
下側)に屈折する。このことは、スネルの法則により明
らかである。光の可逆性から入射光の主光軸線Icも光
ファイバ9の傾斜した先端側に傾いており、光アイソレ
ータ7の中心軸c1をこの方向にずらしておけば、光ア
イソレータ7を出射した順方向光が第2光ファイバ9に
効率良く入射することになる。
とおりである。図5の(a)に示すとおり、光ファイバ
9の端面が直角であると、光ファイバ9の入射光の強度
分布特性(出射光の強度分布特性も同じ)Iは、主光軸
線が光ファイバ9の中心軸cに一致して上下対称であ
る。しかし(b)に示すとおり、光ファイバ9の端面が
角度γだけ傾斜していると、強度分布特性Iは対称形に
ならず、主光軸線Icが光ファイバ9の中心軸cから下
側に外れる。すなわち、端面の傾斜した光ファイバ9か
ら出射する光の主光軸線Icが傾斜とは逆方向(図では
下側)に屈折する。このことは、スネルの法則により明
らかである。光の可逆性から入射光の主光軸線Icも光
ファイバ9の傾斜した先端側に傾いており、光アイソレ
ータ7の中心軸c1をこの方向にずらしておけば、光ア
イソレータ7を出射した順方向光が第2光ファイバ9に
効率良く入射することになる。
【0022】なお、図4の実施例では、第2レンズ2の
中心軸c2と第2光ファイバ9の中心軸c2とを一致さ
せたまま平行移動して、光アイソレータ7の中心軸c1
からxだけずらして配置しているが、第2レンズ2およ
び第2光ファイバ9の中心軸c2と光アイソレータ7の
中心軸c1が交差するように、第2レンズ2および第2
光ファイバ9または光アイソレータ7のいずれかを回転
移動させて配置してもよい。
中心軸c2と第2光ファイバ9の中心軸c2とを一致さ
せたまま平行移動して、光アイソレータ7の中心軸c1
からxだけずらして配置しているが、第2レンズ2およ
び第2光ファイバ9の中心軸c2と光アイソレータ7の
中心軸c1が交差するように、第2レンズ2および第2
光ファイバ9または光アイソレータ7のいずれかを回転
移動させて配置してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明を適
用する光アイソレータの結合光学系は、戻り光が光源ま
でもどるのを、実質的に減少させることができるので、
光アイソレータの本来的な機能、すなわち戻り光を無く
す機能がより強化されることになる。
用する光アイソレータの結合光学系は、戻り光が光源ま
でもどるのを、実質的に減少させることができるので、
光アイソレータの本来的な機能、すなわち戻り光を無く
す機能がより強化されることになる。
【図1】本発明を適用する光アイソレータの結合光学系
の実施例の一部断面側面図。
の実施例の一部断面側面図。
【図2】光アイソレータの実施例を示す一部断面側面
図。
図。
【図3】光アイソレータの実施例を示す一部断面側面
図。
図。
【図4】本発明の光アイソレータの結合光学系の別な実
施例の一部断面側面図。
施例の一部断面側面図。
【図5】光ファイバ9の入出射光の強度分布特性を説明
する図。
する図。
1は第1レンズ、2は第2レンズ、3は偏光子、4はフ
ァラデー回転子、5は筒状磁石、6は検光子、7・17
・27は光アイソレータ、8は光源、9は目的対象。
ァラデー回転子、5は筒状磁石、6は検光子、7・17
・27は光アイソレータ、8は光源、9は目的対象。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−165110(JP,A) 特開 昭61−55623(JP,A) 特表 平2−500691(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】 偏光子、筒状磁石内のファラデー回転
子、検光子がこの順に配列された光アイソレータの、入
射側および出射側に配置される結合光学系において、入
射光学系が第1の光ファイバからの光源光を略平行光に
して該光アイソレータに入射させる第1レンズ、出射光
学系が該光アイソレータから出射する光を第2の光ファ
イバに集光する第2レンズであり、第1レンズの焦点距
離が第2レンズの焦点距離より短いことを特徴とする光
アイソレータの結合光学系。 - 【請求項2】 前記第2の光ファイバがその端面を傾斜
させた光ファイバであり、前記光アイソレータからの出
射光の光の中心軸に対して該光ファイバの傾斜した先端
が近づく方向に、前記第2レンズの中心軸と該光ファイ
バの中心軸とを一致させたままずらせたことを特徴とす
る請求項1に記載の光アイソレータの結合光学系。 - 【請求項3】 前記光アイソレータの偏光子および検光
子がガラス偏光板であることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の光アイソレータの結合光学系。 - 【請求項4】 前記光アイソレータの偏光子および検光
子が偏光ビームスプリッタであることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載の光アイソレータの結合光学
系。 - 【請求項5】 前記光アイソレータの偏光子および検光
子が複屈折結晶であることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の光アイソレータの結合光学系。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04290970A JP3135713B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 光アイソレータの結合光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04290970A JP3135713B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 光アイソレータの結合光学系 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06138411A JPH06138411A (ja) | 1994-05-20 |
| JP3135713B2 true JP3135713B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=17762794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04290970A Expired - Fee Related JP3135713B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 光アイソレータの結合光学系 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3135713B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111474632B (zh) * | 2020-04-13 | 2020-12-04 | 中国人民解放军军事科学院国防科技创新研究院 | 一种光纤在线隔离器 |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP04290970A patent/JP3135713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06138411A (ja) | 1994-05-20 |
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