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JP3136068B2 - 液晶表示装置の製造装置 - Google Patents
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JP3136068B2 - 液晶表示装置の製造装置 - Google Patents

液晶表示装置の製造装置

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JP3136068B2
JP3136068B2 JP07035575A JP3557595A JP3136068B2 JP 3136068 B2 JP3136068 B2 JP 3136068B2 JP 07035575 A JP07035575 A JP 07035575A JP 3557595 A JP3557595 A JP 3557595A JP 3136068 B2 JP3136068 B2 JP 3136068B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置などに用
いられる液晶表示装置の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルに偏光フィルムが貼付けられ
て成るマトリクス駆動型の液晶表示装置の製造工程にお
いて、液晶パネルに偏光フィルムを貼付ける際に、偏光
フィルムを液晶パネルに押圧しながら摩擦することなど
によって静電気が生じる。静電気による電荷が液晶パネ
ルに備えられる特定の帯状電極に集中すると、その帯状
電極とその帯状電極に隣接する他の帯状電極との間に高
い電位差が生じ、それら2つの帯状電極間で放電が起こ
り、それら2つの帯状電極が常時短絡状態となるなどの
静電破壊が生じることが知られている。また、発生した
静電荷が特定の電極に流入し、液晶パネル内に蓄電され
ることで点灯時の表示ムラが発生することも知られてい
る。
【0003】このような静電破壊を防止するために、従
来技術(特開平2−251817,特開平3−2591
17,特開平3−290624)では、図24に示され
るように、液晶パネル1の全端子電極2に導電性テープ
3を貼付けることによって、また他の従来技術(特開平
3−228021)では、端子電極形成部に導電性カバ
ーを取付けることによって、特定の帯状電極に静電気に
よる電荷が集中するのを防止している。また、前記特開
平2−251817には、導電性樹脂を塗布することに
よって全端子電極を短絡する技術も開示されている。
【0004】静電破壊の防止策に上述の従来技術を用い
た場合に、液晶パネルに偏光フィルムを貼付ける際の作
業工程を図25に示す。ステップa1で液晶パネルを貼
付装置に受入れ、ステップa2で液晶パネルの端子電極
に導電性テープを貼付け、ステップa3で液晶パネル表
面の清掃を行い、ステップa4で液晶パネルに偏光フィ
ルムを貼付ける。このように液晶パネルに偏光フィルム
が貼付けられて成る液晶表示装置は、ステップa5で表
示機能検査などの検査が行われる。
【0005】ステップa6では、前述のステップa2に
おいて貼付けられた導電性テープを端子電極から引剥が
す。これは、後述するステップa8で端子電極に異方性
導電膜テープを貼付ける際に邪魔になるからである。ス
テップa7で端子電極の清掃を行い、導電性テープの残
留物などを除去し、ステップa8に移る。ステップa8
で、駆動回路基板を接続するための異方性導電膜テープ
を端子電極に貼付ける。
【0006】図25では、端子電極の短絡に導電性テー
プを用いた作業工程を示したが、前述の導電性カバーお
よび導電性樹脂を用いた場合の作業工程も実質的に図2
5に示す作業工程と同じである。
【0007】また、液晶表示装置の製造工程におけるラ
ビング処理の際にも静電気が生じるために、従来では静
電破壊の防止策として上述の従来技術が用いられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のいずれの従来技
術においても、一度端子電極に貼付けた導電性テープま
たは塗布された導電性樹脂を、端子電極に異方性導電膜
テープを貼付ける際に端子電極から引剥がす必要がある
ために、作業に手間がかかり、液晶表示装置の製造工程
における偏光フィルム貼付けの際の作業工程が繁雑にな
り、製造効率が低下する。また、一度使用した導電性テ
ープおよび導電性樹脂は再利用できないために、液晶表
示装置の製造コストが上昇する。一方、導電性カバーに
ついては再利用はできるが、1枚毎に端子部からはずす
手間がかかる。
【0009】また、端子電極から導電性テープまたは導
電性樹脂を引剥がす際に、導電性テープの接着剤中の導
電カーボンまたは導電樹脂に含まれる導電粒子が、完全
に取除かれることなく端子電極に残留してしまうことが
ある。このように導電カーボンまたは導電粒子が端子電
極に残留すると、図25のステップa7における端子電
極の清掃によっては完全に除去されず、残留した導電カ
ーボンまたは導電粒子によって隣接する端子電極間が短
絡されたままの状態で、異方性導電膜テープの貼付けが
行われてしまう場合がある。これによって液晶表示装置
に表示欠陥が生じ、液晶表示装置の歩留りが悪くなる。
また、テープや樹脂を引剥がす際に静電気が発生するた
め、新たな不良原因となる。
【0010】また、導電性カバーについては次の問題点
を列挙することができる。 (1)液晶パネルの生産数量に見合った多数の専用導電
性カバーが必要で、装着作業効率が悪い。 (2)液晶パネルサイズに合った専用導電性カバーが必
要なため、パネル機種毎に導電性カバーを用意しなけれ
ばならない。 (3)導電性カバーを装着した状態の液晶パネルは外形
寸法のバラツキや精度の低下により、工程内での仕掛り
パネルの収納保管や自動製造装置へのセッティングが極
めて困難である。 (4)導電性カバーを使用すると、液晶パネルの導電性
カバーが接触する部分に接触によってキズが付いたり、
導電性カバーに付着している汚れが付いたりすることが
あり、キズによって液晶パネルの端子電極や帯状電極に
断線が生じたり、汚れによって端子電極や帯状電極がシ
ョートしたりする。
【0011】また、液晶表示装置の製造工程におけるラ
ビング処理の際に上述の従来技術のうちのいずれの従来
技術が適用される場合でも、ラビング処理の前に端子電
極に貼付けられた導電性テープまたは塗布された導電性
樹脂は、最終的には端子電極に異方性導電膜テープを貼
付ける際に引剥がす必要があり、上述の偏光フィルム貼
付けの場合と同様に製造効率の非効率化、製造コストの
上昇および歩留りの悪化という問題が生じる。
【0012】本発明の目的は、ラビング処理および偏光
フィルム貼付けの際に生じる静電破壊を、比較的簡単な
構造で防止することができ、かつ作業工程が簡略化でき
る液晶表示装置の製造装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明基板と、
該透明基板の一方の表面に設けられた複数の電極と、透
明基板の周縁部に設けられ、各電極に駆動信号を供給す
る複数の端子と、前記電極が設けられた透明基板の表面
を覆う配向部材とを有する基板部材に対して、前記配向
部材の表面にラビング処理を行う液晶表示装置の製造装
置において、前記基板部材を載置する載置面を備え、前
記載置面に対して前記配向部材が上方に向くように前記
基板部材を保持する保持手段と、前記保持手段に設けら
れ、前記保持手段に保持された前記基板部材周縁部の各
端子に対して当接・離反可能に取付けられ、基板部材へ
の当接面が導電性を有する短絡手段と、前記基板部材が
有する配向部材の表面にラビング処理を行うラビング手
段とを含むことを特徴とする液晶表示装置の製造装置で
ある。また本発明は、対向する表面に複数の電極がそれ
ぞれ設けられた2枚の基板部材の間に液晶材料が介在さ
れ、前記電極に駆動信号を供給するための複数の端子が
前記基板部材の互いに対向しない表面にそれぞれ設けら
れる液晶パネルに対して、前記液晶パネルの表面に偏光
フィルムを貼付ける液晶表示装置の製造装置において、
前記液晶パネルを載置する載置面を備え、前記載置面に
前記液晶パネルを吸着することによって保持する保持手
段と、前記保持手段に設けられ、前記保持手段に保持さ
れた前記液晶パネルの前記載置面に対して上向きの各端
子に対して当接・離反可能に取付けられ、液晶パネルへ
の当接面が導電性を有する短絡手段と、前記保持手段に
設けられ、前記保持手段に保持された前記液晶パネルの
前記載置面に対して下向きの各端子に対して当接するよ
うに取付けられ、液晶パネルへの当接面が導電性を有す
る導電手段と、前記液晶パネルの表面に偏光フィルムを
貼付ける貼付手段とを含むことを特徴とする液晶表示装
置の製造装置である。また本発明は、大きさの異なる2
枚の基板部材の間に液晶材料が介在され、大きい方の基
板部材には、複数の電極とその電極に接続される複数の
スイッチング素子とが小さい方の基板部材と対向する表
面に設けられ、前記電極に駆動信号を供給するための複
数の端子が小さい方の基板部材と対向しない表面に設け
られる液晶パネルに対して、前記液晶パネルの表面に偏
光フィルムを貼付ける液晶表示装置の製造装置におい
て、前記液晶パネルを載置する載置面を備え、その載置
面に対して液晶パネルの端子が上向きになるように液晶
パネルを吸着することによって保持する第1の保持手段
と、前記液晶パネルを載置する載置面を備え、その載置
面に対して液晶パネルの端子が下向きになるように液晶
パネルを吸着することによって保持する第2の保持手段
と、前記第1の保持手段に設けられ、前記第1の保持手
段に保持された前記液晶パネルの前記載置面に対して上
向きの各端子に対して当接・離反可能に取付けられ、液
晶パネルへの当接面が導電性を有する短絡手段と、前記
第2の保持手段に設けられ、前記第2の保持手段に保持
された前記液晶パネルの前記載置面に対して下向きの各
端子に対して当接するように取付けられ、液晶パネルへ
の当接面が導電性を有する導電手段と、前記液晶パネル
の表面に偏光フィルムを貼付ける貼付手段とを含むこと
を特徴とする液晶表示装置の製造装置である。また本発
明は、前記短絡手段は、全ての端子にわたって当接可能
であり、端子への当接部が導電性を有する導電部材と、
前記導電部材を支持する支持部材と、前記導電部材を前
記基板部材の端子形成面方向に付勢する付勢手段とを含
み、前記導電部材の当接部は、先細状に突出し、弾発性
を有することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、透明基板と、透明基板の一方
の表面に設けられた複数の電極と、透明基板の周縁部に
設けられ、各電極に駆動信号を供給する複数の端子と、
電極が設けられた透明基板の表面を覆う配向部材とを有
する基板部材に対してラビング処理を行う液晶表示装置
の製造装置は、基板部材を保持する保持手段と、基板部
材に設けられる複数の端子を短絡する短絡手段と、ラビ
ング処理を行うためのラビング手段とを含んで構成され
る。
【0015】保持手段は基板部材を載置する載置面を有
し、基板部材はその載置面に対して配向部材が上方に向
くように保持される。短絡手段は保持手段によって保持
された基板部材の端子が設けられた周縁部に、当接・離
反可能に設けられる。短絡手段の基板部材への当接面
は、導電性を有する。ラビング手段は、たとえばラビン
グローラなどを含んで実現され、基板部材の配向部材の
表面を押圧しながら摩擦するなどしてラビング処理を行
う。
【0016】ラビング処理は、上述のように保持手段に
よって保持された基板部材に短絡手段が当接されて、基
板部材の全ての端子が電気的に短絡された状態で行わ
れ、ラビング処理が終了すると、短絡手段は基板部材か
ら離反される。
【0017】ラビング処理の際には、基板部材の配向部
材の表面とラビング手段との摩擦などによって静電気が
生じるのであるが、全ての端子が電気的に短絡されてい
るので、静電気による電荷が特定の電極に集中して帯電
するのを防ぎ、これによって電極間で放電が生じるのを
防止することができ、基板部材の静電破壊を防止するこ
とができる。
【0018】また、短絡手段は複数の基板部材に対して
繰返し使用可能であるので、従来の導電性テープまたは
導電性樹脂を使用した場合に比べて、液晶表示装置の製
造コストを低減することができる。
【0019】また、ラビング処理が終了して基板部材か
ら短絡手段を離反した際には、従来のように導電カーボ
ンまたは導電粒子が基板部材の端子部分に残留すること
はなく、基板部材から短絡手段を確実に離反させること
ができる。
【0020】また、基板部材に短絡手段を当接させるこ
とによって速やかに基板部材の端子を短絡させることが
でき、基板部材から短絡手段を離反させることによって
速やかに基板部材から短絡手段を除去することができ
る。
【0021】また本発明に従えば、対向する表面に複数
の電極が設けられた2枚の基板部材の間に液晶材料が介
在され、電極に駆動信号を供給するための複数の端子が
基板部材の互いに対向しない表面にそれぞれ設けられて
成る液晶パネルに対して、偏光フィルムを貼付ける液晶
表示装置の製造装置は、保持手段と、短絡手段と、導電
手段と、貼付手段とを含んで構成される。
【0022】液晶パネルは、保持手段が有する載置面に
吸着されて保持される。短絡手段は、保持手段によって
保持された液晶パネルの載置面に対して上向きの端子が
設けられた領域に、当接・離反可能に設けられ、短絡手
段の液晶パネルへの当接面は導電性を有している。導電
手段は、保持手段によって保持された液晶パネルの載置
面に対して下向きの端子が設けられた領域に、当接する
ように設けられ、導電手段の液晶パネルへの当接面は導
電性を有している。貼付手段は、たとえば貼付ローラな
どを含んで実現され、液晶パネルの表面上に、片側表面
に接着剤が塗布された偏光フィルムを載置し、その偏光
フィルムの表面を押圧しながら摩擦するなどして、液晶
パネルに偏光フィルムを貼付ける。
【0023】貼付手段による液晶パネルへの偏光フィル
ムの貼付けは、上述のように保持手段によって保持され
た液晶パネルに短絡手段および導電手段が当接されて、
保持手段の載置面に対して上向きおよび下向きの全ての
端子が電気的に短絡された状態で行われ、偏光フィルム
の貼付が終了すると、短絡手段は液晶パネルから離反さ
れる。
【0024】液晶パネルへの偏光フィルムの貼付けの際
には、偏光フィルムと貼付手段との摩擦などによって静
電気が生じるのであるが、上向きおよび下向きの全ての
端子が電気的に短絡されているので、静電気による電荷
が特定の電極に集中して帯電するのを防ぎ、これによっ
て電極間で放電が生じるのを防止することができ、液晶
パネルの静電破壊を防止することができる。また、特定
の電極に、発生した静電荷が流入するのを防止すること
ができ、液晶パネルの表示ムラを防止することができ
る。
【0025】また、従来のように液晶パネルの端子の短
絡に導電性テープや導電性樹脂を用いないので、液晶パ
ネルへの偏光フィルムの貼付けが終了した際には、液晶
パネルから短絡手段および導電手段を確実に除去するこ
とができる。
【0026】また、短絡手段および導電手段は複数の液
晶パネルに対して繰返し使用可能なので、従来の導電性
テープまたは導電性樹脂を用いる場合に比べて、導電性
テープまたは導電性樹脂の材料費を削減することができ
る。
【0027】また、液晶パネルに短絡手段を当接するこ
とによって速やかに液晶パネルの端子を短絡することが
でき、液晶パネルから短絡手段を離反することによって
速やかに液晶パネルから短絡手段を除去することができ
る。
【0028】また、液晶パネルが保持手段によって吸着
されて保持されるのに伴って、導電手段が液晶パネルの
載置面に対して下向きの端子に当接するので、液晶パネ
ルの載置面に対して下向きの端子の短絡を速やかに行う
ことができる。
【0029】また本発明に従えば、大きさの異なる2枚
の基板部材の間に液晶材料が介在され、大きい方の基板
部材には、複数の電極とその電極に接続される複数のス
イッチング素子とが小さい方の基板部材と対向する表面
に設けられ、前記電極に駆動信号を供給するための複数
の端子が小さい方の基板部材と対向しない表面に設けら
れる液晶パネルに対して、偏光フィルムを貼付ける液晶
表示装置の製造装置は、第1および第2の保持手段と、
短絡手段と、導電手段と、貼付手段とを含んで構成され
る。
【0030】小さい方の基板部材への偏光フィルムの貼
付けが行われる際には、液晶パネルは第1の保持手段に
よって保持される。第1の保持手段は、液晶パネルを載
置する載置面を備え、その載置面に対して液晶パネルの
端子が上向きになるように液晶パネルを吸着することに
よって保持する。液晶パネルが第1の保持手段によって
保持されると、載置面に対して上向きの液晶パネルの端
子が設けられた領域に短絡手段が当接される。短絡手段
の液晶パネルへの当接面は導電性を有しており、これに
よって液晶パネルのすべての端子が短絡される。
【0031】大きい方の基板部材への偏光フィルムの貼
付けが行われる際には、液晶パネルは第2の保持手段に
よって保持される。第2の保持手段は、液晶パネルを載
置する載置面を備え、その載置面に対して液晶パネルの
端子が下向きになるように液晶パネルを吸着することに
よって保持する。液晶パネルが第2の保持手段によって
保持されると、これに伴って載置面に対して下向きの液
晶パネルの端子が設けられた領域に導電手段が当接す
る。導電手段は、液晶パネルへの当接面が導電性を有し
ており、これによって液晶パネルのすべての端子が短絡
される。
【0032】貼付手段は、たとえば貼付ローラなどを含
んで実現され、液晶パネルの表面上に、接着剤が塗布さ
れた表面を対向させて載置された偏光フィルムの表面を
押圧しながら摩擦するなどして、液晶パネルに偏光フィ
ルムを貼付ける。
【0033】貼付手段による液晶パネルへの偏光フィル
ムの貼付けは、上述のように第1または第2の保持手段
によって保持された液晶パネルに短絡手段または導電手
段が当接されて、液晶パネルのすべての端子が電気的に
短絡された状態で行われ、偏光フィルムの貼付けが終了
すると、短絡手段は液晶パネルから離反される。
【0034】液晶パネルへの偏光フィルムの貼付けの際
には、偏光フィルムと貼付手段との摩擦などによって静
電気が生じるのであるが、すべての端子が電気的に短絡
されているので、静電気による電荷が特定の電極に集中
して帯電するのを防ぎ、これによって電極間で放電が生
じるのを防止することができ、液晶パネルの静電破壊を
防止することができる。また、特定の電極に、発生した
静電荷が流入するのを防止することができ、液晶パネル
の表示ムラを防止することができる。
【0035】また本発明に従えば、支持部材によって支
持された導電部材は、ばねの弾発力、シリンダ内に閉じ
込められた空気の圧力、または磁石などの磁気吸着力な
どを用いた付勢手段によって、端子に圧接される。この
とき、端子に圧接されている導電部材の当接部は、弾発
性を有しているので、先細状に突出した形状が押圧力に
よって変形しており、適切な接触面積で端子に接触して
いる。ここで、前記接触面積の大きさと、付勢手段によ
る押圧力の大きさとは、たとえば接触面における圧力
が、端子の短絡を確実に行うことができる必要最小限の
値になるように設定される。
【0036】したがって、導電部材の先細状に突出した
当接部が、弾性変形して適度な圧力で端子に押圧される
ので、導電部材と端子との間に隙間が生じたりすること
はなく、その結果、小さな押圧力で全ての端子と導電部
材との確実、かつ繰返し再現性の極めて高い当接が可能
である。
【0037】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるラビング装
置11の部分的構成を示す断面図であり、基板部材12
のラビング処理が行われている状態を示す。図2は、ラ
ビング装置11および基板部材12の一部平面図であ
り、端子電極34が短絡手段14によって短絡されてい
る状態を示す。図3は、ラビング装置11の部分的構成
を示す断面図であり、短絡手段14が基板部材12に接
触していないときの状態を示す。図4は、ラビング装置
11の全体的な構成を示す斜視図である。
【0038】ラビング装置11は、基板部材12を載置
するステージ15と、ステージ15に取付けられる短絡
手段14と、ラビングローラ16と、搬送ベルト17と
を含んで構成される。
【0039】ステージ15は、四角形状を有する板状の
金属製の基台18と、前記基台18より小さい四角形状
を有する板状の載置台19とを含んで構成される。載置
台19は、硬質ゴムなどの弾性材料から成り、載置台1
9の各側面と基台18の各側面とが平行になるようにし
て、基台18上に設置される。基台18および載置台1
9には、載置台19の上面に基板部材12が載置された
際に、基板部材12の下面を吸引して固定するための複
数の吸引孔20が設けられる。また、上面に載置台19
が設置されていない領域であって、基台18の上面が後
述する短絡手段14の取付手段23の底面と密着する部
分にも、複数の吸引孔29が設けられる。各吸引孔2
0,29の一端は、ステージ15の上面に開口し、他端
は図示しない吸引ポンプの吸入口に気密に接続される。
【0040】このようにして構成されるステージ15
は、図示しない駆動手段によって搬送方向Aに水平移動
される搬送ベルト17上に、ステージ15を構成する基
台18のいずれかの2つの側面が搬送方向と平行になる
ように配置される。
【0041】短絡手段14は、板ばね21と導電部材2
2と取付手段23とを含んで構成される。取付手段23
は、断面が概ね四角形状である細長い棒状である。取付
手段23の底面の図1の図面上における右端と、基台1
8の図1の図面上における右端とはヒンジ24によって
接続されており、これによって短絡手段14は、図1に
示されるように取付手段23の底面と基台18の上面と
が密着した状態から、たとえば図3に示されるように9
0度展開変位した状態まで、ヒンジ24を中心に角変位
可能となっている。
【0042】金属製の板ばね21は、断面が概ね鍵型形
状を有する長手形状であり、図1の図面上において、取
付手段23の右側面にボルト28によって取付けられる
取付部25と、取付部25の上端から概ね水平方向に沿
ってステージ15の中央へ向かって張出す本体26とか
ら構成される。本体26は、図1の図面上において、取
付部25の上端から水平方向に張出す水平部26aと、
さらに水平部26aからやや下方に傾斜しながら概ね水
平方向に張出す傾斜部26bとから成り、傾斜部26b
の先端における下面(ステージ15に対向する表面)に
は、帯状で断面が四角形状の導電部材22が、ステージ
15に載置される基板部材12の端子電極34の配列方
向に沿って取付けられる。この傾斜部26bは、導電部
材22が基板部材12に当接される際に基板部材12の
上面に対し、5〜15°程度の浅い角度θを成し、この
角度によって帯状の導電部材22の1辺を基板部材12
の端子電極34に当接する効果を生む。
【0043】導電部材22は、導電性ゴムなどによって
実現され、上述したように導電部材22の1辺を選択的
に当接することで、導電部材22が弱い圧接力で容易に
弾性変形を起こす。また板ばね21の弾性力と相俟っ
て、全ての端子電極34にわたって安定した短絡状況を
与えることができる。また導電部材22は、図示しない
アース線が接続されて電気的に接地されている。なお、
導電部材22は、ゴムなどの弾性材料から成る帯状体の
表面に導電フィルムが貼付けられたものであってもよ
い。ここで、導電部材22の厚みは、たとえば0.4m
mに設定される。
【0044】ラビングローラ16は、ローラの外周面に
フエルトなどのラビング部材が巻回された構成であり、
回転軸がステージ15の上面と平行になるようにかつ回
転軸が搬送方向Aに対して垂直になるようにステージ1
5上に設置される。ラビングローラ16の上下方向の位
置決めは、基板部材12がステージ15上に載置されて
搬送方向Aに搬送される際、回転方向Bに高速回転され
るラビングローラ16の表面が基板部材12の上面に摺
接するように設定される。
【0045】基板部材12は、薄板状のガラス基板31
と、複数の帯状電極32と、ポリイミドなどの材料から
成る配向膜33と、複数の端子電極34とを含んで構成
される。各帯状電極32は、ガラス基板31の一方の表
面に互いに平行に設けられ、ガラス基板31の帯状電極
32が設けられる表面の周縁部に設けられる複数の端子
電極34にそれぞれ接続される。配向膜33は、ガラス
基板31の帯状電極32が設けられた表面上に、帯状電
極32を覆うように形成される。各帯状電極32には、
端子電極34を介して所定の駆動信号が入力される。こ
のようにして構成される基板部材12には、端子電極3
4がガラス基板31の周縁部の片側に設けられるもの
と、両側に設けられるものとがあるが、ここでは端子電
極34が片側に設けられる基板部材12のラビング処理
を想定する。
【0046】上述のようにして構成されるラビング装置
11において、ラビング処理の際には、ステージ15の
載置台19上の所定の位置に、基板部材12が、図1の
図面上において、基板部材12の端子電極34が右側に
なるように、かつ端子電極34の配列方向と図4の搬送
方向Aとが平行になるように載置される。ここで、基板
部材12をステージ15上に載置する際、およびステー
ジ15から取除く際には、短絡手段14は、図3に示す
ような開かれた状態となっており、基板部材12の載置
および除去を妨げないようになっている。
【0047】ステージ15上に基板部材12が載置され
ると、短絡手段14が図1および図2に示すような閉じ
られた状態にセットされる。この状態において、短絡手
段14の導電部材22は、全端子電極34に亘って接触
するようになっている。さらにこの状態において、吸引
孔20,29からのポンプによる吸引が行われると、基
板部材12および短絡手段14の取付手段23がステー
ジ15に吸着されて固定される。取付手段23がステー
ジ15に吸着されると同時に、導電部材22が板ばね2
1の弾性力によって所定の押圧力で端子電極34に押圧
され、この結果、全端子電極34が導電部材22によっ
て短絡され、さらに導電部材22に接続された図示しな
いアース線によって電気的に接地される。
【0048】このとき板ばね21による導電部材22の
端子電極34への押圧力は、取付手段23の上面と板ば
ね21の水平部26aとの間の距離Wを変化させること
によって調節され、距離Wを小さくすると押圧力は強く
なり、距離Wを大きくすると弱くなる。板ばね21によ
る押圧力は、たとえば200g重〜500g重に設定さ
れる。なお、ポンプによる吸引は、後述するラビング処
理が終了するまで行われる。
【0049】ラビング装置11によるラビング処理は、
ステージ15上に載置された基板部材12が、搬送ベル
ト17によって搬送方向Aに搬送されて回転方向Bに高
速回転するラビングローラ16の下を通過する際、基板
部材12の上面に設けられる配向膜33が、ラビングロ
ーラ16によって下方へ押圧されながら摩擦されて行わ
れる。ラビングローラ16と、ステージ15の載置台1
9の上面との間の間隔は、予め基板部材12の厚みより
もやや狭く設定されており、基板部材12が搬送されて
ラビングローラ16とステージ15との間に挟持された
とき、基板部材12の上面がラビングローラ16によっ
て適度に押圧されるようになっている。
【0050】図5は、ラビング装置11によるラビング
処理の工程を示す工程図である。ステップb1でラビン
グ装置11に基板部材12が受入れられて基板部材12
がステージ15上の所定の位置に載置されると、ステッ
プb2に移り、短絡手段14が図3に示す開かれた状態
から図1に示す閉じられた状態にセットされ、短絡手段
14が基板部材12に装着される。さらにポンプによる
吸引が行われると、基板部材12および取付手段23が
ステージ15に吸着固定され、導電部材22によって全
端子電極34が短絡されて接地される。
【0051】ステップb3では、ステージ15上に載置
されて固定された基板部材12が搬送ベルト17によっ
て搬送されて、高速回転しているラビングローラ16に
よって配向膜33が摩擦されてラビング処理が行われ
る。基板部材12がラビングローラ16の下を通過し、
ラビング処理が終了すると、ステップb4に移り、ポン
プによる吸引が停止されて、短絡手段14が図3に示す
ように開かれて基板部材12から除去される。
【0052】図6は、ラビング装置11の概略的な平面
図であり、基板部材12に基板部材12の対角線方向に
ラビング処理が行われている状態を示す図である。基板
部材12の対角線方向にラビング処理が行われる際に
は、基板部材12の帯状電極32に接続される端子電極
34は基板部材12の両側に設けられ、これに伴ってス
テージ15にはステージ15の両側に短絡手段14と同
一の構成である一対の短絡手段14x,14yが取付け
られる。このとき、両側の各端子電極34は、対応する
共通の帯状電極32にそれぞれ接続され、電気的に互い
に導通している。
【0053】基板部材12がステージ15に載置される
と、ステージ15が回転されて搬送方向Aに対する基板
部材12の角度であるラビング角が所定の角度に設定さ
れる。ラビング角度が設定されると、ステージ15の回
転は固定され、搬送方向A上流側の短絡手段14yが基
板部材12に当接される。この状態でステージ15が搬
送方向Aに搬送されて基板部材12へのラビングローラ
16によるラビング処理が図6(1)に示されるように
行われ、ラビングローラ16が基板部材12の中央部を
横切るまでラビング処理が行われる。このとき、搬送方
向A下流側の短絡手段14xは、基板部材12の端子電
極34から離反され、ステージ15の上面から少なくと
も180°角展開された状態にあり、ラビングローラ1
6の通過を妨げないようになっている。
【0054】ラビングローラ16が基板部材12の中央
部を通過すると、図6(2)に示されるように、基板部
材12に当接されていた搬送方向A上流側の短絡手段1
4yが基板部材12から離反され、これと同時に基板部
材12から離反されていた搬送方向A下流側の短絡手段
14xが基板部材12に当接される。この状態のままス
テージ15は搬送方向Aに搬送されて、基板部材12の
残り半分のラビング処理が行われる。またこのとき、搬
送方向A上流側の短絡手段14yは、ステージ15の上
面から少なくとも180°角展開された状態にあり、ラ
ビングローラ16の通過を妨げないようになっている。
【0055】図7は、他の基板部材12bの構成を示す
平面図である。基板部材12bは、基板部材12と大略
的に同様な構成であり、対応する各部分には同一の参照
符号を用い、細部の説明は省略する。基板部材12b
は、2点鎖線で示される2つの領域H1,H2を備え
る。基板部材12bは、ラビング処理が行われた後に、
領域H1,H2に相当する部分が基板部材12bから切
り取られて、2つの基板部材に分割される。
【0056】このように、基板部材に対してラビングロ
ーラ16が大き過ぎてラビングローラ16が基板部材の
両側の端子にまたがってしまうような場合には、いくつ
かの基板部材を含んだ大きさの基板部材に対してラビン
グ処理を行い、ラビング処理を行った後、その基板部材
を所定の大きさのいくつかの基板部材に分割すればよ
い。
【0057】以上のようにラビング装置11では、基板
部材12の配向膜33がラビングローラ16によって摩
擦されてラビング処理が行われる際には、全端子電極3
4が短絡手段14によって短絡されているので、ラビン
グ処理によって静電気が生じた場合でも、静電気による
電荷が特定の帯状電極32に集中することなく、帯状電
極32間で生じる放電を防止することができ、静電破壊
を防止することができる。また全端子電極34は、導電
部材22に接続されるアース線によって電気的に接地さ
れるので、静電気によって帯状電極34に帯電した電荷
を速やかに除電することができ、静電破壊をより確実に
防止することができる。
【0058】また、複数の基板部材12に対して繰返し
使用可能な短絡手段14で端子電極34の短絡を行うの
で、従来の1つの基板部材毎に新たに導電性テープまた
は導電性樹脂を貼付けまたは塗布するのに比べて、導電
性テープまたは導電性樹脂の材料費を削減することがで
き、液晶表示装置の製造コストを低減することができ
る。
【0059】また、従来では基板部材から導電性テープ
または導電性樹脂を引剥がす際に、導電性テープまたは
導電性樹脂に含まれる導電カーボンまたは導電粒子が端
子電極に残留し、端子電極が短絡されたままになること
があるが、導電部材22が備えられた短絡手段14で端
子電極34の短絡が行われるので、端子電極34から導
電部材22を確実に取除くことができ、液晶表示装置の
歩留りを向上することができる。
【0060】また、従来の基板部材に導電性テープを貼
付けるまたは導電性樹脂を塗布する作業および基板部材
から導電性テープまたは導電性樹脂を引剥がす作業に比
べて、基板部材12に短絡手段14を着脱する作業の方
が簡単であり、所要時間も短時間で済むので、作業効率
が向上し、液晶表示装置の製造効率を向上することがで
きる。
【0061】図8は、本発明の他の実施例であるラビン
グ装置11aの部分的な構成を示す断面図である。図8
において図1〜図4のラビング装置11と対応および類
似する部分には、同一の参照符号を付す。ラビング装置
11aにおける特徴点は、ラビング装置11の短絡手段
14に代わって短絡手段14aが備えられる点である。
短絡手段14aは、先端の下面に前述の導電部材22が
取付けられる板ばね状の支持部材36と、支持部材36
の下面に取付けられる断面が四角形状または円形状で棒
状の永久磁石37、または電磁石とを含んで構成され
る。
【0062】支持部材36は、図1と同様の板ばね形状
を有しており、支持部材36の導電部材22が取付けら
れない側の端部と、基台18から上方に突出するように
して設けられる取付部38とはヒンジ24aによって接
続されている。短絡手段14aはヒンジ24aを中心に
角変位可能にステージ15の基台18に取付けられてい
る。
【0063】図8に示されるように、ステージ15上の
所定の位置に基板部材12が載置されると、短絡手段1
4aが基板部材12に装着されて、全端子電極34が導
電部材22によって短絡されて、かつ電気的に接地され
る。支持部材36の図8の図面上における左右方向の長
さは、短絡手段14aが基板部材12に装着された際
に、導電部材22が端子電極34上に達するように適切
な長さに設定される。
【0064】また図8に示される基板部材12に短絡手
段14aが装着された状態において、導電部材22は、
永久磁石37とステンレスなどの金属製磁性材料で形成
される基台18との磁気吸着力によって端子電極に押圧
されている。ここで、導電部材22の端子電極34への
押圧力は、たとえば200g重〜500g重に設定され
ており、ラビング処理の終了後には、基板部材12から
短絡手段14aを容易に引離すことができる。また、基
台18の上面と永久磁石37の下面との間には、隙間が
設けられ、永久磁石37の磁力の強さに対応してこの隙
間の間隔を適切な間隔に設定することによって、導電部
材22の端子電極34への押圧力を適切な押圧力に設定
することができる。
【0065】図9は、本発明のさらに他の実施例である
ラビング装置11bの部分的構成を示す断面図である。
図9のラビング装置11bにおいて、図1〜図7に示さ
れるラビング装置11と対応および類似する部分には同
一の参照符号を付し、説明を省略する。ラビング装置1
1bにおいて特徴とする点は、導電部材22の端子電極
34への着脱動作が、2つのアクチュエータ63,67
を作動することによって行われるようにした短絡手段1
4mを備える点である。
【0066】導電部材22が接合された板ばね状の支持
部材36aは、アクチュエータ63の駆動軸62に取付
部材61によって取付けられている。駆動軸62を突出
および後退変位するように作動するアクチュエータ63
は、基台18上に取付けられたレール65に沿って、載
置台19上に載置された基板部材12に近接および離反
するように移動可能に備えられる。このようなアクチュ
エータ63は、アクチュエータ67の駆動軸66の先端
部に取付部材64によって結合されている。アクチュエ
ータ67は、基台18に固定されており、駆動軸66を
突出および後退変位するように作動することによって、
導電部材22を図9における左右方向に移動する。また
アクチュエータ63が駆動軸62を突出および後退変位
するように作動することによって、導電部材22が図9
における上下方向に移動される。
【0067】各アクチュエータ63,67には、外部か
ら空気が供給されるシリンダが内蔵されており、図示し
ない外部の空気供給源によってシリンダ内に空気を送り
込んだり、シリンダ内から空気を吸い出したりして、シ
リンダ内の圧力を変化させると、それに伴って各駆動軸
62,66が駆動する。
【0068】ステージ15上に基板部材12を載置する
際、およびステージ15上から基板部材12を取除く際
には、図9(1)に示されるように、アクチュエータ6
7の駆動軸66は引き込まれた状態にあり、導電部材2
2および支持部材36aが基板部材12の載置および取
除き作業の邪魔にならないように、載置台19から図9
における右方向に離反されている。
【0069】図9(2)に示されるように、ローラ16
によってラビング処理が行われる際には、各アクチュエ
ータ63,67が作動されて、基板部材12の端子電極
34に導電部材22が当接される。端子電極34に導電
部材22が当接される際の押圧力は、アクチュエータ6
3が駆動軸62を引き込もうとしている力と、支持部材
36aの弾発力との関係によって決まり、たとえば支持
部材36aにおいて、支持部材36aの導電部材22が
接合されている先端部と支持部材36aが取付部材61
に取付けられている後端部との間の長さを変化させて、
支持部材36aを撓みやすくしたり、撓みにくくしたり
することによって、この押圧力を容易に変化させること
ができる。
【0070】図10は、ラビング装置11bの全体的構
成を示す斜視図である。ラビング装置11bは、外部か
ら基板部材12が送り込まれてくると、その基板部材1
2に対して自動的にラビング処理を行い、ラビング処理
を行った後、基板部材12を排出することができる装置
である。
【0071】外部から取り込み位置P1に基板部材12
が送り込まれてくると、搬送アーム72が取り込み位置
P1にある基板部材12を、位置決め部71内の位置決
め位置P2に搬送する。位置決め位置P2で基板部材1
2は、位置決め位置P2において基板部材12を取り囲
むようにして配設される複数の位置決めシリンダ73に
よって、所定の位置に位置決めが行われる。位置決めが
行われた基板部材12は、さらに搬送アーム72によっ
て、受け入れ位置P3に対向する位置に移動されたコン
タクトステージ74のステージ15上に載置される。受
け入れ位置P3において基板部材12がステージ15上
に載置されると、基板部材12の端子電極34に短絡手
段14mの導電部材22が当接されて、端子電極34の
短絡が行われる。
【0072】受け入れ位置P3で端子電極34の短絡が
行われると、コンタクトステージ74が、所定のラビン
グ角度になるまで回転した後、ローラ16に向かって前
進する。基板部材12のラビング処理は、基板部材12
がローラ16の下を通過する際に行われ、基板部材12
の両側に短絡手段14mを設ける場合には、基板部材1
2がローラ16の下を通過するのに伴って、前述の図6
(1)の状態と、図6(2)の状態とを切換えることに
よって、各帯状電極32に対して短絡が行われた状態を
保つことができる。
【0073】ローラ16の下を通過して排出位置P4ま
で基板部材12が搬送されると、コンタクトステージ7
4が受け入れ位置P3で基板部材12を受け入れた際の
原点角度まで回転し、ステージ15に設けられる突き上
げピンが基板部材12をステージ15上から離反するよ
うにして突出され、さらにステージ15と基板部材12
との間に排出アーム75が挿入され、排出アーム75に
よって基板部材12がラビング装置11bの外部に排出
される。
【0074】基板部材12の排出が行われると、コンタ
クトステージ74は、排出位置P4から受け入れ位置P
3まで移動され、次の基板部材12が取り込み位置P1
に送り込まれるまで待機する。
【0075】上述の第1〜第3実施例によるラビング装
置11,11a,11bでは、ステージ15に単一の短
絡手段14,14a,14mを取付けたが、ステージ1
5の両側に2つの短絡手段14,14a,14mを取付
けることによって、ガラス基板31の周縁部の両側に端
子電極34が設けられるタイプの基板部材12に対する
ラビング処理にも対応することができる。このとき、両
側の各端子電極34は、それぞれ互いに異なる帯状電極
32に接続されている。
【0076】図11は、本発明のさらに他の実施例であ
る偏光フィルム貼付装置41の概略的な構成を示す斜視
図である。偏光フィルム貼付装置41は、後述する液晶
パネル42が載置されるステージ43と、後述する偏光
フィルム46を搬送するための偏光フィルム吸着ステー
ジ44と、貼付ローラ45とを含んで構成される。
【0077】図12は、ステージ43とステージ43に
取付けられる短絡手段14b,14cおよび導電部材1
4d,14eとの構成を示す斜視図である。ステージ4
3および短絡手段14b,14cは、前述のラビング装
置11に備えられるステージ15および短絡手段14と
同様な構成であり、対応する部分には同一の参照符号を
付し、説明を省略する。導電部材14d,14eは、断
面が四角形状の帯状であり、前述のラビング装置11,
11aに備えられる導電部材22と同様の材料で構成さ
れる。また導電部材14d,14eは、図示しないアー
ス線が接続されて電気的に接地される。
【0078】短絡手段14b,14cは、図11の矢符
C方向と平行なステージ43の両側面の各上端部にそれ
ぞれ取付けられており、短絡手段14b,14cの各導
電手段22は矢符C方向と平行な関係にある。導電部材
14d,14eは、ステージ43上の両端に所定の間隔
をあけて互いに平行に配置され、矢符C方向とは垂直な
関係にある。
【0079】図13は、ステージ43上に液晶パネル4
2が載置された状態を示す斜視図である。液晶パネル4
2は、前述のラビング処理が行われた2枚の基板部材1
2が、互いの配向膜33が向き合うように、かつ互いの
帯状電極32が垂直な関係になるように貼合わされ、そ
の2枚の基板部材12の間に液晶47が注入されて構成
される。ただし、各基板部材12はガラス基板31の周
縁部の両側に端子電極34が設けられたものであるとす
る。ここで、液晶パネル42に含まれる2枚の基板部材
12を区別するために、液晶パネル42がステージ43
上に載置された際に上側に位置する基板部材12および
その基板部材12に含まれる各構成部材には、添字aを
付して示す。
【0080】このようにして構成される液晶パネル42
が、図13に示されるようにステージ43上の所定の位
置に載置されると、上方の基板部材12に設けられる下
向きの各端子電極34aは導電部材14d,14eに当
接し、下方の基板部材12に設けられる上向きの各端子
電極34には、短絡手段14b,14cがそれぞれ矢印
D,E方向に回転されて各導電部材22が当接される。
【0081】図14は、偏光フィルム貼付装置41を矢
符C方向に垂直な面で切ったときの部分的な構成を示す
断面図であり、図15は偏光フィルム貼付装置41を矢
符C方向に平行な面で切ったときの部分的な構成を示す
断面図である。図14および図15において図1〜図4
のラビング装置11と対応および類似する部分には、同
一の参照符号を付す。
【0082】ステージ43上に液晶パネル42が載置さ
れて、短絡手段14b,14cが液晶パネル42に装着
されると、吸引孔20,29からのポンプによる吸引が
行われる。吸引が行われると、液晶パネル42および短
絡手段14b,14cの各取付手段23がステージ43
に吸着固定される。導電部材14d,14eの図15の
図面上における上下方向に対する厚みは、下向きの端子
電極34aの表面から液晶パネル42の下面までの距離
よりもやや厚く設定されており、液晶パネル42がステ
ージ43に吸着されることによって、両側の下向きの端
子電極34aが導電部材14d,14eに適度な押圧力
で押圧される。これによって、下向きの全端子電極34
が短絡されて電気的に接地される。
【0083】これと同時に、短絡手段14b,14cの
各導電部材22が両側の上向きの端子電極34に押圧さ
れる。これによって、上向きの全端子電極34が短絡さ
れて電気的に接地される。
【0084】図16は、偏光フィルム貼付装置41の概
略的な構成を示す側面図であり、液晶パネル42への偏
光フィルム46の貼付けの際の動作を示す。図16
(1)では、ステージ43上に液晶パネル42が載置さ
れ、液晶パネル42に接触する面に接着剤が塗布された
偏光フィルム46が偏光フィルム吸着ステージ44によ
って吸着されて保持されている。液晶パネル42がステ
ージ43によって矢印C方向に搬送されるのに伴って、
偏光フィルム吸着ステージ44が矢印F方向に回転し、
図16(2)に示す状態となる。図16(2)では、偏
光フィルム46が液晶パネル42に斜めに当接されてお
り、偏光フィルム46および液晶パネル42の矢印C方
向上流側の各端部が互いに接触し、矢印C方向下流側の
各端部が離反している。この状態で、貼付ローラ45が
矢印I方向に移動され、図16(3)に示される状態と
なる。
【0085】図16(3)では、ステージ43が矢印G
方向に搬送されて液晶パネル42への偏光フィルム46
の貼付けが行われる。ステージ43および液晶パネル4
2の矢印G方向への移動に伴って、偏光フィルム46が
偏光フィルム吸着ステージ44の吸着面上を概ね矢印G
方向にスライドしながら、貼付ローラ45の下を通過す
る際、貼付ローラ45が偏光フィルム46を押圧しなが
ら摩擦して偏光フィルム46を液晶パネル43に貼付け
られる。図16(4)は、液晶パネル42への偏光フィ
ルム46の貼付けが終了した状態を示す。
【0086】一方の面への偏光フィルムの貼付けが終了
すると、液晶パネル42が裏返しにされて、他方の面へ
の偏光フィルムの貼付けが同様に行われ、液晶表示装置
が完成する。
【0087】図17は、偏光フィルム貼付装置41を用
いた偏光フィルム貼付け工程を示す工程図である。ステ
ップc1で偏光フィルム貼付装置41に液晶パネル42
が受入れられて、液晶パネル42がステージ43上の所
定の位置に載置されると、ステップc2に移り、短絡手
段14b,14cが矢印D,E方向に閉じられて各導電
部材22が上向きの端子電極34上に装着される。さら
にポンプによる吸引が行われると、液晶パネル42およ
び各取付手段23がステージ43に固定され、これに伴
って上向きの全端子電極34が短絡手段14b,14c
によって短絡されて接地され、下向きの全端子電極34
aが導電部材14d,14eによって短絡されて接地さ
れる。
【0088】ステップc3では液晶パネル42表面の清
掃が行われる。このステップc3の清掃では、まず液晶
パネル42表面の付着物がカッターの刃によって除去さ
れ、次にケバの出ない特殊繊維による液晶パネル42表
面のアルコール清掃が行われ、さらに粘着ローラによる
表面の清掃が行われる。ステップc4では、偏光フィル
ム吸着ステージ44によって搬送された偏光フィルム4
6が、貼付ローラ45によって液晶パネル42上面に押
圧され、摩擦されて貼付けられる。
【0089】ステップc4において、液晶パネル42両
面への偏光フィルム46の貼付けが行われて液晶表示装
置が完成されると、ステップc5に移り、短絡手段14
b,14cが矢印D,E方向と反対方向に開かれ、各導
電部材22が上向きの端子電極34から取除かれる。ス
テップc6では、貼付けられた偏光フィルム46と液晶
パネル42表面との間の気泡抜き(オートクレーブ)の
後、偏光フィルム46の貼付状況の確認、断線などによ
る液晶表示装置の表示不良の確認などの液晶表示装置に
対する検査が行われる。
【0090】ステップc7では、端子電極34部分に異
物などが残らないように端子電極34がアルコールなど
で清掃され、ステップc8で駆動回路を接続するための
異方性導電膜テープが上向きの端子電極34に貼付けら
れる。下向きの端子電極34aに関しては、液晶表示装
置を裏返しにすることによって、ステップc7での清掃
が行われて、ステップc8での異方性導電膜テープの貼
付けが行われる。
【0091】以上のように偏光フィルム貼付装置41で
は、液晶パネル42に偏光フィルム46が貼付けられる
際には、上向きおよび下向きの全端子電極34および3
4aが短絡手段14b,14cおよび導電部材14d,
14eによって短絡されるので、貼付ローラ45による
偏光フィルム46の摩擦などによって静電気が生じた場
合でも、静電気による電荷が特定の帯状電極32,32
aに集中することなく、帯状電極32,32a間で生じ
る放電を防止することができ、静電破壊を防止すること
ができる。
【0092】また偏光フィルム46の接着剤が塗布され
た接着面からラミネートを引き剥がす際にも、強い静電
気が発生し、この静電気によって帯電した偏光フィルム
46が偏光フィルム吸着ステージ44によって搬送され
て液晶パネル42に接触する際にも、液晶パネル42が
静電気によって破壊されるおそれがあるが、帯状電極3
2,32aが短絡されているので、静電破壊を防止する
ことができる。
【0093】また上向きおよび下向きの全端子電極34
および34aは、各導電部材22および導電部材14
d,14eに接続されるアース線によって電気的に接地
されるので、静電気によって帯状電極34,34aに帯
電した電荷を速やかに除電することができ、静電破壊を
より確実に防止することができる。
【0094】また、複数の液晶パネル42に対して繰返
し使用可能な短絡手段14b,14cおよび導電部材1
4d,14eで上向きおよび下向きの端子電極34およ
び34aの短絡を行うので、従来端子電極の短絡に用い
られていた導電性テープまたは導電性樹脂の材料費を削
減することができ、液晶表示装置の製造コストを低減す
ることができる。
【0095】また、従来技術では液晶パネルから導電性
テープまたは導電性樹脂を引剥がす際に、導電カーボン
または導電粒子が端子電極に残留し、端子電極が短絡さ
れたままの状態になることがあるが、上向きおよび下向
きの端子電極34および34aから導電部材22および
導電部材14d,14eを確実に取除くことができるの
で、液晶表示装置の歩留りを向上することができる。
【0096】また、従来の液晶パネルに導電性テープを
貼付ける、導電性樹脂を塗布する、または導電性カバー
を取付ける作業、および液晶パネルから導電性テープ、
電性樹脂を引剥がす、または導電性カバーを取外す作業
に比べて、液晶パネル42に短絡手段14b,14cを
着脱する動作の方が簡単であり、所要時間も短時間で済
むので、作業効率が向上し、液晶表示装置の製造効率を
向上することができる。
【0097】また液晶パネル42がステージ43に載置
されるのに伴って液晶パネル42の下向きの端子34a
が導電部材14d,14eに当接し、さらに液晶パネル
42がステージ43に吸着されるのに伴って下向きの端
子34aが導電部材14d,14eに押圧されて、下向
きの端子34aの短絡が行われるので、従来の導電性テ
ープ、導電性樹脂または導電性カバーを用いた短絡作業
に比べて、短絡作業が簡単であり、所要時間も短時間で
済むので、作業効率が向上し、液晶表示装置の製造効率
を向上することができる。
【0098】図18は、本発明のまた他の実施例の偏光
フィルム貼付装置41aの部分的な構成を示す断面図で
ある。図18において、図8のラビング装置11aおよ
び図11〜図15の偏光フィルム貼付装置41と対応お
よび類似する部分には、同一の参照符号を付す。偏光フ
ィルム貼付装置41aにおいて特徴とする点は、偏光フ
ィルム貼付装置41の短絡手段14b,14cに代わっ
て短絡手段14f,14gが備えられる点である。短絡
手段14f,14gの構成は、図8のラビング装置11
aの短絡手段14aと同様な構成であり、詳細な説明は
省略する。
【0099】図19は、本発明のさらに他の実施例であ
る偏光フィルム貼付装置に備えられるステージ43aお
よびステージ43aに取付けられる短絡手段14h〜1
4kの構成を示す斜視図であり、図20は、同じく本実
施例の偏光フィルム貼付装置に備えられるステージ43
bおよびそのステージ43bに取付けられる導電手段1
4r〜14uの構成を示す斜視図である。
【0100】本実施例の偏光フィルム貼付装置は、概略
的に前述の実施例の偏光フィルム貼付装置41と同様な
構成であり、偏光フィルム貼付装置41と異なる点は、
本実施例の偏光フィルム貼付装置には、4つの短絡手段
14h〜14kが取付けられたステージ43aと、4つ
の導電手段14r〜14uが取付けられたステージ43
bとの2つのステージが備えられる点である。本実施例
のステージ43a,43b、短絡手段14h〜14kお
よび導電手段14r〜14uと、前述の偏光フィルム貼
付装置41に備えられるステージ43、短絡手段14
b,14cおよび導電手段14d,14eとは同様な構
成であり、詳細な説明は省略する。
【0101】図21は、アクティブマトリクスタイプの
液晶パネル42aの構成を示す平面図である。液晶パネ
ル42aは、概略的に大きさの異なる基板部材12c,
12dが貼合わされて構成される。大きい方の基板部材
12cには、小さい方の基板部材12dに対向する部分
に、複数のTFT(薄膜トランジスタ)51と、TFT
51に接続される複数のソース線48およびゲート線4
9と、同じくTFT51に接続される複数の駆動電極5
0とが設けられる。また基板部材12cの基板部材12
dに対向しない部分には、各ソース線48およびゲート
線49に個別に接続される複数の端子電極34bが設け
られる。
【0102】このように構成される液晶パネル42aの
小さい方の基板部材12dに偏光フィルムを貼付ける際
には、液晶パネル42aは端子電極34bが上方を向く
ようにしてステージ43a上に載置される。液晶パネル
42aがステージ43a上に載置されると、ステージ4
3aの載置面に対して上方を向いている液晶パネル42
aの端子電極34bが設けられる部分には、短絡手段1
4h〜14kが当接される。
【0103】また、液晶パネル42aの大きい方の基板
部材12cに偏光フィルムが貼付けられる際には、液晶
パネル42aの端子電極34bが下向きになるようにし
て液晶パネル42aがステージ43b上に載置される。
液晶パネル42aがステージ43a上に載置されると、
ステージ43bの載置面に対して下向きの液晶パネル4
2aの端子電極34bは、導電手段14r〜14uに当
接する。
【0104】図22は、本発明のさらに他の実施例であ
る偏光フィルム貼付装置41bの全体的構成を示す斜視
図である。図23は、偏光フィルム貼付装置41bにお
いて短絡手段14mが備えられる部分の構成を示す断面
図である。偏光フィルム貼付装置41bは、液晶パネル
42への偏光フィルムの貼付を片面ずつ個別に行うの
で、液晶パネル42の一方側の表面に偏光フィルムを貼
付ける第1面貼付部91と、他方側の表面に偏光フィル
ムを貼付ける第2面貼付部92とから構成される。第1
面貼付部91のコンタクトステージ84と、第2面貼付
部92のコンタクトステージ84とには、前述の図10
および図11の実施例で示した短絡手段14mが、図2
3に示されるように、備えられている。
【0105】外部の洗浄槽で洗浄された液晶パネル42
が、偏光フィルム貼付装置41bの取り込み位置Q1に
供給されると、第1面貼付部91による偏光フィルムの
貼付が開始される。取り込み位置Q1に供給された液晶
パネル42は、搬送アーム83によって位置決めステー
ジ81上に搬送され、位置決めステージ81上において
複数の位置決めシリンダ82によって搬送アーム83に
対する液晶パネル42の位置が調節される。位置が調節
されると、液晶パネル42は再び搬送アーム83によっ
て搬送され、コンタクトステージ84上に載置される。
このとき、位置決めステージ81上において、位置調節
が行われているため、液晶パネル42をコンタクトステ
ージ84上の所定の位置に正確に載置することができ
る。
【0106】図23(1)に示されるように導電部材2
2および支持部材36aがステージ43の載置台19か
ら離反した状態で、コンタクトステージ84上に液晶パ
ネル42が載置されると、液晶パネル42の上向きの端
子電極34には、図23(2)に示されるように、短絡
手段14mに備えられる導電部材22が当接され、液晶
パネル42の下向きの端子電極には、コンタクトステー
ジ84上の載置台上に備えられる導電部材が当接する。
このようにして液晶パネル42の端子電極の短絡が完了
すると、コンタクトステージ84が、図22に示される
状態から、液晶パネル42の排出位置Q2に対向する位
置まで移動される。
【0107】一方、偏光フィルム供給部86に積層され
た偏光フィルムは、ラミネート剥がし装置88によって
偏光フィルム位置決めステージ85上に搬送され、偏光
フィルム位置決めステージ85上において位置調節が行
われる。位置調節が行われた偏光フィルムは、ラミネー
ト剥がし装置88によって接着剤の塗布面に貼付けられ
たラミネートが剥がされ、さらにラミネート剥がし装置
88によって、コンタクトステージ84に載置された液
晶パネル42の上面に搬送され、前述の図16で説明し
たように、偏光フィルムの一端と液晶パネル42の一端
とが接触される。
【0108】このように偏光フィルムが液晶パネル42
の上面に搬送されると、コンタクトステージ84が貼付
ローラ45の下側を通過するようにして移動され、貼付
ローラ45による液晶パネル42への偏光フィルムの貼
付けが行われる。
【0109】コンタクトステージ84が排出位置Q2に
対向する位置まで移動されると、排出位置Q2に位置し
ている液晶パネル42が搬送アーム87によってコンタ
クトステージ84上から取り除かれる。液晶パネル42
の取り除かれたコンタクトステージ84は、排出位置Q
2に対向する位置から、図22に示される状態まで貼付
ローラ45の下側を通って移動され、第1面貼付部91
による偏光フィルムの貼付動作が完了する。
【0110】第1面貼付部91による貼付動作が完了す
ると、第2面貼付部92による貼付動作が開始される。
第2面貼付部92は、第1面貼付部91と大略的に同様
な構成であり、第1面貼付部91と対応する部分には、
参照符号に「a」を付して示す。第2面貼付部92によ
る貼付動作では、排出位置Q2で第1面貼付部91のコ
ンタクトステージ84上から取り除かれた液晶パネル4
2は、第2面貼付部92の位置決めステージ81a上に
搬送されるまでの間に、搬送アーム87によって180
°回転され、上向きになっている面と下向きになってい
る面とが逆転される。
【0111】このように裏返されて位置決めステージ8
1a上に載置された液晶パネル42は、複数の位置決め
シリンダ82aによって位置調節が行われ、搬送アーム
83aによって第2面貼付部92のコンタクトステージ
84a上に搬送される。コンタクトステージ84a上に
液晶パネル42が載置されると、端子電極の短絡が行わ
れ、載置されている液晶パネル42の上面に、ラミネー
ト剥がし装置88aによって偏光フィルムが搬送され
る。この状態で、コンタクトステージ84aが、図22
に示される状態から排出位置Q3に対向する位置まで移
動されると、貼付ローラ45aによる偏光フィルムの液
晶パネル42への貼付けが行われる。
【0112】排出位置Q3までコンタクトステージ84
aの移動に伴って搬送された液晶パネル42は、パネル
排出アーム89によって送り出し位置Q4まで搬送さ
れ、送り出し位置Q4まで搬送された液晶パネル42
は、たとえば図示しないベルトコンベアなどによって偏
光フィルム貼付装置41bの外部に排出される。排出位
置Q3においてコンタクトステージ84a上から液晶パ
ネル42が取り除かれると、液晶パネル42が取り除か
れたコンタクトステージ84aは、排出位置Q3に対向
する位置から、図22に示される状態まで貼付ローラ4
5aの下側を通って移動される。
【0113】本実施例の偏光フィルム貼付装置41bで
は、取り込み位置Q1からの液晶パネル42の取込みに
伴って、液晶パネル42の両面への偏光フィルムの貼付
が順次行われるので、作業者が途中で液晶パネル42を
裏返す作業が必要なく、自動的に液晶パネル42の両面
への偏光フィルムの貼付けを行うことができる。
【0114】また、本実施例の偏光フィルム貼付装置4
1bでは、2つのアクチュエータ63,67を用いた短
絡手段14mを備えるようにしたが、図1〜図7のラビ
ング装置11に備えられる短絡手段14、図8のラビン
グ装置11aに備えられる短絡手段14aを備えるよう
にしてもよい。
【0115】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板部材
の端子を短絡する短絡手段は複数の基板部材に対して繰
返し使用可能なので、従来の1つの基板部材毎に新たに
導電性テープを貼付ける、導電性樹脂を塗布する、また
は導電性カバーを取付けるのに比べて、導電性テープ、
導電性樹脂または導電性カバーの材料費を削減すること
ができ、液晶表示装置の製造コストを低減することがで
きる。
【0116】また、従来では基板部材から導電性テープ
または導電性樹脂を引剥がす際に、導電性テープまたは
導電性樹脂に含まれる導電カーボンまたは導電粒子が基
板部材の端子部分に残留し、端子が短絡されたままの状
態になることがあるが、本発明では基板部材から短絡手
段を離反させることによって確実に基板部材の端子の短
絡が解除されるので、端子が短絡されたままの状態で端
子に異方性導電膜テープが貼付けられることなどによっ
て液晶表示装置に欠陥が生じるのを防止することがで
き、液晶表示装置の歩留まりを向上することができる。
【0117】また従来の基板部材の短絡に導電性テー
プ、導電性樹脂、または導電性カバーを用いる場合で
は、端子に導電性テープを貼付ける、端子に導電性樹脂
を塗布する、または端子に導電性カバーを装着する作
業、および端子から導電性テープまたは導電性樹脂を引
剥がす、または導電性カバーを取外す作業に手間がかか
る。これに対し本発明では、基板部材に短絡手段を当接
することによって速やかに端子を短絡することができ、
基板部材から短絡手段を離反させることによって速やか
に端子の短絡を解除することができるので、作業が簡単
であり、所要時間も短時間ですむので、作業効率が向上
するとともに、導電部材を除去する際の静電気の発生や
作業による電極の傷や基板部材の汚れ等が発生しないこ
とから、液晶表示装置の製造効率を向上することができ
る。
【0118】また本発明によれば、液晶パネルの載置面
に対して上向きおよび下向きの端子を短絡する短絡手段
および導電手段は複数の液晶パネルに対して繰返し使用
可能なので、従来の導電性テープ、導電性樹脂または導
電性カバーを用いる場合に比べて、導電性テープ、導電
性樹脂または導電性カバーの材料費を削減することがで
き、液晶表示装置の製造コストを低減することができ
る。
【0119】また、従来では液晶パネルから導電性テー
プまたは導電性樹脂を引剥がす際に、導電性テープまた
は導電性樹脂に含まれる導電カーボンまたは導電粒子が
端子部分に残留し、端子が短絡されたままの状態になる
ことがあるが、本発明では液晶パネルから短絡手段を離
反させることによって液晶パネルの載置面に対して上向
きの端子の短絡を確実に解除することができ、液晶パネ
ルを保持手段から除去することによって導電手段による
液晶パネルの載置面に対して下向きの端子の短絡を確実
に解除することができ、液晶表示装置の歩留まりを向上
することができる。
【0120】また、従来の液晶パネルに導電性テープを
貼付ける、導電性樹脂を塗布する、または導電性カバー
を取付ける作業、および液晶パネルから導電性テープま
たは導電性樹脂を引剥がす、または導電性カバーを取外
す作業に比べて、液晶パネルに短絡手段を近接・離反さ
せる作業の方が簡単であり所要時間も短時間ですむの
で、作業効率が向上し、液晶表示装置の製造効率を向上
することができる。
【0121】また、液晶パネルが保持手段によって吸着
されて保持されるのに伴って、導電手段が液晶パネルの
載置面に対して下向きの端子に押圧されて端子の短絡が
行われるので、従来の導電性テープまたは導電性樹脂を
用いた短絡作業に比べて、短絡作業が簡単であり、所要
時間も短時間ですむので、作業効率が向上するととも
に、導電部材を除去する際の静電気の発生や作業による
電極の傷や基板部材の汚れ等が発生しないことから、液
晶表示装置の製造効率を向上することができる。
【0122】すなわち、短絡手段および導電手段によっ
て端子の短絡が行われるので、ラビング処理および偏光
フィルム貼付けの際に生じる静電気を、比較的簡単な構
成で防止することができ、かつ作業工程を簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるラビング装置11の部
分的な構成を示す断面図である。
【図2】ラビング装置11および基板部材12の部分的
な構成を示す平面図である。
【図3】ラビング装置11および基板部材12の部分的
な構成を示す断面図である。
【図4】ラビング装置11および基板部材12の概略的
な構成を示す斜視図である。
【図5】ラビング装置11によるラビング処理の工程を
示す工程図である。
【図6】ラビング装置11の平面図である。
【図7】基板部材12bの平面図である。
【図8】本発明の他の実施例であるラビング装置11a
の部分的な構成を示す断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例であるラビング装置
11bの部分的構成を示す断面図である。
【図10】ラビング装置11bの全体的構成を示す斜視
図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例である偏光フィル
ム貼付装置41の概略的な構成を示す斜視図である。
【図12】ステージ43と、ステージ43に取付けられ
る短絡手段14b,14cおよび導電部材14d,14
eの概略的な構成を示す斜視図である。
【図13】ステージ43上に液晶パネル42が載置され
た状態を示す斜視図である。
【図14】偏光フィルム貼付装置41を搬送方向Cに垂
直な面で切ったときの部分的な構成を示す断面図であ
る。
【図15】偏光フィルム貼付装置41を搬送方向Cに平
行な面で切ったときの部分的な構成を示す断面図であ
る。
【図16】偏光フィルム貼付装置41の概略的な側面図
である。
【図17】偏光フィルム貼付装置41を用いた偏光フィ
ルム貼付け工程を示す工程図である。
【図18】本発明のさらに他の実施例である偏光フィル
ム貼付装置41aの部分的構成を示す断面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施例である偏光フィル
ム貼付装置に備えられるステージ43aおよび短絡手段
14h〜14kの構成を示す斜視図である。
【図20】本発明のさらに他の実施例である偏光フィル
ム貼付装置に備えられるステージ43bおよび導電手段
14r〜14uの構成を示す斜視図である。
【図21】液晶パネル42aの平面図である。
【図22】本発明のさらに他の実施例である偏光フィル
ム貼付装置41bの全体的構成を示す斜視図である。
【図23】偏光フィルム貼付装置41bにおいて短絡手
段14mが備えられる部分の構成を示す断面図である。
【図24】従来技術の導電性テープ3を用いた端子電極
2の短絡状態を示す図である。
【図25】従来技術による偏光フィルム貼付け工程を示
す工程図である。
【符号の説明】
11,11a,11b ラビング装置 12,12a,12b,12c,12d 基板部材 14,14a〜14c,14f〜14k,14m,14
x,14y 短絡手段 14d,14e,14r〜14u,22 導電部材 15,43,43a,43b ステージ 16 ラビングローラ 17 搬送ベルト 18 基台 19 載置台 20,29 吸引孔 21 板ばね 23 取付手段 31,31a ガラス基板 32,32a 帯状電極 33,33a 配向膜 34,34a,34b 端子電極 36,36a 支持部材 37 永久磁石 41,41a,41b 偏光フィルム貼付装置 42,42a 液晶パネル 44 偏光フィルム吸着ステージ 45 貼付ローラ 46 偏光フィルム 47 液晶
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1337 G02F 1/1335 G02F 1/13 101 G09F 9/00 - 9/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、該透明基板の一方の表面に
    設けられた複数の電極と、透明基板の周縁部に設けら
    れ、各電極に駆動信号を供給する複数の端子と、前記電
    極が設けられた透明基板の表面を覆う配向部材とを有す
    る基板部材に対して、前記配向部材の表面にラビング処
    理を行う液晶表示装置の製造装置において、 前記基板部材を載置する載置面を備え、前記載置面に対
    して前記配向部材が上方に向くように前記基板部材を保
    持する保持手段と、 前記保持手段に設けられ、前記保持手段に保持された前
    記基板部材周縁部の各端子に対して当接・離反可能に取
    付けられ、基板部材への当接面が導電性を有する短絡手
    段と、 前記基板部材が有する配向部材の表面にラビング処理を
    行うラビング手段とを含むことを特徴とする液晶表示装
    置の製造装置。
  2. 【請求項2】 対向する表面に複数の電極がそれぞれ設
    けられた2枚の基板部材の間に液晶材料が介在され、前
    記電極に駆動信号を供給するための複数の端子が前記基
    板部材の互いに対向しない表面にそれぞれ設けられる液
    晶パネルに対して、前記液晶パネルの表面に偏光フィル
    ムを貼付ける液晶表示装置の製造装置において、 前記液晶パネルを載置する載置面を備え、前記載置面に
    前記液晶パネルを吸着することによって保持する保持手
    段と、 前記保持手段に設けられ、前記保持手段に保持された前
    記液晶パネルの前記載置面に対して上向きの各端子に対
    して当接・離反可能に取付けられ、液晶パネルへの当接
    面が導電性を有する短絡手段と、 前記保持手段に設けられ、前記保持手段に保持された前
    記液晶パネルの前記載置面に対して下向きの各端子に対
    して当接するように取付けられ、液晶パネルへの当接面
    が導電性を有する導電手段と、 前記液晶パネルの表面に偏光フィルムを貼付ける貼付手
    段とを含むことを特徴とする液晶表示装置の製造装置。
  3. 【請求項3】 大きさの異なる2枚の基板部材の間に液
    晶材料が介在され、大きい方の基板部材には、複数の電
    極とその電極に接続される複数のスイッチング素子とが
    小さい方の基板部材と対向する表面に設けられ、前記電
    極に駆動信号を供給するための複数の端子が小さい方の
    基板部材と対向しない表面に設けられる液晶パネルに対
    して、前記液晶パネルの表面に偏光フィルムを貼付ける
    液晶表示装置の製造装置において、 前記液晶パネルを載置する載置面を備え、その載置面に
    対して液晶パネルの端子が上向きになるように液晶パネ
    ルを吸着することによって保持する第1の保持手段と、 前記液晶パネルを載置する載置面を備え、その載置面に
    対して液晶パネルの端子が下向きになるように液晶パネ
    ルを吸着することによって保持する第2の保持手段と、 前記第1の保持手段に設けられ、前記第1の保持手段に
    保持された前記液晶パネルの前記載置面に対して上向き
    の各端子に対して当接・離反可能に取付けられ、液晶パ
    ネルへの当接面が導電性を有する短絡手段と、 前記第2の保持手段に設けられ、前記第2の保持手段に
    保持された前記液晶パネルの前記載置面に対して下向き
    の各端子に対して当接するように取付けられ、液晶パネ
    ルへの当接面が導電性を有する導電手段と、 前記液晶パネルの表面に偏光フィルムを貼付ける貼付手
    段とを含むことを特徴とする液晶表示装置の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記短絡手段は、 全ての端子にわたって当接可能であり、端子への当接部
    が導電性を有する導電部材と、 前記導電部材を支持する支持部材と、 前記導電部材を前記基板部材の端子形成面方向に付勢す
    る付勢手段とを含み、 前記導電部材の当接部は、先細状に突出し、弾発性を有
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    液晶表示装置の製造装置。
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