JP3147496B2 - フェライト材料 - Google Patents
フェライト材料Info
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Description
し、詳しくは、樹脂モールド処理時の樹脂の収縮などの
応力の影響を受けることが少なく、積層フェライト部品
や型物(成型)フェライト部品に使用するのに適したフ
ェライト材料に関する。
フェライト素子1a(フェライト層と内部電極層を交互
に積層し、各内部電極層を接続することによりフェライ
ト積層体の内部にコイルを形成した素子)の両端に外部
電極2a,2bを配設した積層フェライト部品(積層コ
イル部品)1が実用化されている。
を成型してなるフェライトコア4を用いた成型フェライ
ト部品(成型コイル部品)3が実用化されるに至ってい
る。この成型フェライト部品3は、磁芯となるフェライ
トコア4を備えており、フェライトコア4には導線5が
巻かれている。そして、導線5が巻かれたフェライトコ
ア4は耐熱性の樹脂6により一体にモールドされてい
る。また、樹脂6の外側には、端子7が導出されてお
り、この端子7はフェライトコア4に巻かれた導線5と
電気的に接続している。
ライト部品3(図5)のフェライトコア4の代りに、図
4の積層フェライト部品1と同様の積層フェライト部品
(積層コイル部品)9と積層コンデンサ部品12を、耐
熱性の樹脂8で一体にモールドした複合フェライト部品
(LC複合部品)14が実用化されるに至っている。こ
の複合フェライト部品(LC複合部品)14において
は、樹脂8の外側に端子10,11及び13が導出され
ており、端子10は積層コイル部品9の一方の外部電極
9aと、端子11は積層コンデンサ部品12の一方の外
部電極12aと、さらに、端子13は積層コイル部品9
及び積層コンデンサ部品12の他方の外部電極9b,1
2bと電気的に接続している。図7に、この複合フェラ
イト部品(LC複合部品)14の回路構成を示す。
フェライト部品3(図5)及び複合フェライト部品14
(図6)においては、モールド用の樹脂6,8が硬化す
る過程で収縮し、このときに生じる応力がフェライトコ
ア4や積層コイル部品9(のフェライトコア15(図
6))に及ぶ。そして、この収縮応力によりフェライト
コア4,15のコア定数が変動し、製品の特性が変動す
るという問題点がある。
(すなわち、モールド用の樹脂6,8の硬化の前後)に
おけるコア定数の変化の状態を示す図であり、図8は、
樹脂6,8の樹脂モールド処理前のインダクタンスL値
とQ値の周波数特性を示し、図9は、モールド処理後の
L値及びQ値の周波数特性を示す。なお、図8及び図9
において、△でプロットした点を結んだ線は、0.25
Vの入力信号が与えられたときのL値及びQ値を示し、
○でプロットされた点を結んだ線は、1.0Vの入力信
号が与えられたときのL値及びQ値を示している。
処理後のL値及びQ値は、モールド処理前のL値及びQ
値よりも低下している。また、図9に示すように、樹脂
モールド後においては、入力信号が0.25Vから1.
0Vに上がるとL値及びQ値のそれぞれの周波数特性が
大きく変化している。
される上記の成型フェライト部品3(図5)や複合フェ
ライト部品14(図6)においては、外部環境(温度や
湿度など)の変化により、モールド用の樹脂6,8が膨
脹あるいは収縮し、このときに生じる応力がフェライト
コア4,15に及び、L値及びQ値が変動するという問
題点がある。
品3や、図6に示すような複合フェライト部品14を用
いる回路においては、その回路定数が常に変動すること
になり、回路の信頼性が低いという問題点がある。
に、モールド用の樹脂として、低応力樹脂を用いたり、
フェライトコアの周囲を緩衝材でコーティングする方法
も提案されているが、これらの方法は、材料費の上昇や
製造工程の複雑化を招き、製品のコストを押上げるとい
う問題点がある。
であり、モールド用の樹脂の硬化時などに生じる応力の
影響を受けにくいフェライトコアを、複雑な製造工程を
必要とすることなく製造することが可能なフェライト材
料を提供することを目的とする。
に、この発明のフェライト材料は、Fe2O3,CuO,
ZnO,及びNiOを、 Fe2O3 : 46.5〜49.5mol% CuO : 5.0〜12.0mol% ZnO : 2.0〜30.0mol% NiO : 残部 の割合で含有するNi−Zn−Cu系フェライト材料に
対して、Co3O4,Bi2O3,SiO2,及びSnO
2を、その含有率が、 Co3O4 : 0.05〜0.60重量% Bi2O3 : 0.50〜2.00重量% SiO2とSnO2の合計量 : 0.10〜2.00重量%(但し、SiO 2 、SnO 2 のどちらか一方が0重量%で
ある場合を除く) となるような割合で配合したことを特
徴とする。
であるNi−Zn−Cu系フェライト材料を構成する各
成分の含有割合と、添加成分であるCo3O4,Bi
2O3,SiO2,及びSnO2の配合割合について説明す
る。
5mol%未満になるとQ値が低下するという問題点があ
り、また、49.5mol%を越えると焼結性が劣化し、
フェライトコアの強度が低下するとともに、磁場劣化現
象が著しくなり実用的でなくなる。したがって、Fe2
O3の含有率は46.5〜49.5mol%の範囲にあるこ
とが好ましい。
可能にするとともに、高密度のフェライトコアを得るこ
とを主たる目的として添加されるものである。CuOの
含有率が5.0mol%未満になると実用性のある強度を
得ることができず、また、12.0mol%を越えると異
常焼結が起こり、磁器特性が劣化するので、磁器特性が
良好で特に強度の高いフェライトコアを得るためには、
CuOを5.0〜12.0mol%の範囲で含有させるこ
とが好ましい。
するために用いられる。すなわち、ZnOは残りのNi
Oの量を調整するために添加されるものであり、NiO
の含有率が8.5〜46.5mol%になるように添加さ
れる。したがって、その含有率は2.0〜30.0mol
%の範囲となる。
8.5mol%未満になるとQ値が低下し、46.5mol%
を越えると焼結性が極端に低下するため、上記のように
8.5〜46.5mol%の割合で含有させることが好ま
しい。
含有率が0.05重量%未満になるとQ値が低下し、一
様な正の温度特性(温度係数)を有する初透磁率を得る
ことができず、また、0.60重量%を越えるとL値の
温度係数の小さい材料を得ることができなくなるばかり
でなく、樹脂モールド処理後の諸特性が劣化して実用的
でなくなるため、Co3O4の含有率は0.05〜0.6
0重量%の範囲にあることが好ましい。
量%未満になると樹脂モールド処理後の諸特性が劣化
し、また、2.00重量%を越えるとQ値が低下するた
め、その含有率は0.50〜2.00重量%の範囲にあ
ることが好ましい。
(両者を合わせた合計含有率)が0.10重量%未満に
なると樹脂モールド処理後の諸特性が劣化し、また、
2.00重量%を越えると焼結性が劣化して、コア強度
が低下するため、SiO2とSnO2の合計含有率は0.
10〜2.00重量%の範囲にあることが好ましい。な
お、SiO2とSnO2は、両方が共存することが必要で
あり、両者の割合は、SiO2/SnO2=0.3〜3
(モル比)の範囲にあることが好ましい。
うな組成を有しており、これを成形、焼成することによ
り、樹脂モールド処理工程における樹脂の収縮応力の影
響を殆ど受けず、樹脂モールド処理の前後においてL値
及びQ値が殆ど変化しない、信頼性の高いフェライトコ
アを得ることができる。
形成したフェライトコアを有するコイルは、樹脂モール
ド処理後におけるコイルへの入力信号が変化しても、L
値及びQ値の周波数特性が殆ど変化しないため、入力信
号特性が大幅に改善されたコイルを得ることができる。
また、L値の温度係数が小さく、一様に正であるため、
この発明のフェライト材料からなるフェライトコアを有
するコイルを用いて回路を構成する場合、負の温度特性
を有するコンデンサと容易に組合せることが可能にな
り、設計の自由度が向上する。さらに、フェライトコア
が樹脂モールドされた状態で、外部環境の変化により樹
脂に膨脹もしくは収縮が生じた場合にも、コイルのL値
及びQ値が殆ど変化しないため、回路の信頼性を向上さ
せることができる。
樹脂を用いたり、フェライトコアの周囲を緩衝材でコー
ティングしたりする必要がなくなるため、樹脂モールド
することにより製造されるフェライト部品の製造コスト
を低減することができる。
示して、発明の特徴をさらに詳しく説明する。
3O4,Bi2O3,SiO2及びSnO2を以下の割合にな
るように秤取する。
1,2の粉体を大気中にて750〜850℃の温度で2
時間仮焼した。そして、この仮焼粉末を用いて、図5に
示すような成型フェライト部品3のフェライトコア4を
成形し、この成形体を900〜1000℃で焼成した。
を作製し、それぞれのコイルについて樹脂モールド処理
の前後における、L値及びQ値の変化率、すなわち「L
変化率」、「Q変化率」を調べるとともに、「信号入力
の変化に対するL値及びQ値の周波数特性の変化の大き
さ(入力信号特性)」を調べた。その結果を表1に示
す。
及び「信号入力に対するL値及びQ値の周波数特性の変
化の大きさ(入力信号特性)」の各項目を総合的に判断
した場合、実施例1,2のフェライト材料からなるフェ
ライトコアを用いたコイルの特性は、比較例1,2のフ
ェライト材料からなるフェライトコアを用いたコイルの
それよりも大幅に改善されていることがわかる。
ては、樹脂モールド処理後の初期の諸特性が相当に劣化
しているのに対して、実施例1,2のフェライト材料か
らなるフェライトコアを用いたコイルにおいては、樹脂
モールド処理後の初期の諸特性の劣化が殆ど生じていな
いことがわかる。
イト材料からなるフェライトコアを用いて構成したコイ
ルの樹脂モールド処理の前後におけるL値及びQ値の各
々の周波数特性を示している。なお、図1及び図2にお
いて、△でプロットした点を結んだ線は、0.25Vの
入力信号が与えられた場合のL値及びQ値の周波数特性
を示し、○でプロットされた点を結んだ線は、1.0V
の入力信号が与えられた場合のL値及びQ値の周波数特
性を示している。
かかるフェライトコアを用いて構成したコイルの樹脂モ
ールド処理の前後におけるL値及びQ値の周波数特性を
示す図である。
かかるコイルは、比較例2にかかるコイルに比べて樹脂
モールド処理後のL値及びQ値の変化が極めて少なく、
また、入力信号の変化によるL値及びQ値の周波数特性
の変化が非常に少ないことがわかる。
較例1,2のフェライト材料からなるフェライトコアを
用いて構成したコイルのL値の温度特性を示す図であ
る。第3図より、実施例1,2にかかるコイルは、比較
例1,2にかかるコイルに比べて、温度係数が極めて小
さく、かつ、一様な正の温度特性を有していることがわ
かる。
らなるフェライトコアを用いて構成したコイルの樹脂モ
ールド処理前のL値及びQ値の周波数特性を示す図であ
る。
らなるフェライトコアを用いて構成したコイルの樹脂モ
ールド処理後のL値及びQ値の周波数特性を示す図であ
る。
かかるフェライト材料からなるフェライトコアを用いて
構成したコイルのL値の温度特性を示す図である。
観形状を示す斜視図である。
ェライト部品を示す一部破断斜視図である。
ェライト部品(LC複合部品)を示す斜視図である。
る。
を用いて構成したコイルの樹脂モールド処理前のL値及
びQ値の周波数特性を示す図である。
を用いて構成したコイルの樹脂モールド処理後のL値及
びQ値の周波数特性を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】Fe2O3,CuO,ZnO,及びNiO
を、 Fe2O3 : 46.5〜49.5mol% CuO : 5.0〜12.0mol% ZnO : 2.0〜30.0mol% NiO : 残部 の割合で含有するNi−Zn−Cu系フェライト材料に
対して、Co3O4,Bi2O3,SiO2,及びSnO
2を、その含有率が、 Co3O4 : 0.05〜0.60重量% Bi2O3 : 0.50〜2.00重量% SiO2とSnO2の合計量 : 0.10〜2.00重量%(但し、SiO 2 、SnO 2 のどちらか一方が0重量%で
ある場合を除く) となるような割合で配合したことを特
徴とするフェライト材料。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP15877892A JP3147496B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | フェライト材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15877892A JP3147496B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | フェライト材料 |
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| JPH05326243A JPH05326243A (ja) | 1993-12-10 |
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ID=15679132
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15877892A Expired - Lifetime JP3147496B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | フェライト材料 |
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Cited By (1)
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- 1992-05-25 JP JP15877892A patent/JP3147496B2/ja not_active Expired - Lifetime
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