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JP3148686B2 - スピーカ振動板の製造法 - Google Patents
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JP3148686B2 - スピーカ振動板の製造法 - Google Patents

スピーカ振動板の製造法

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JP3148686B2
JP3148686B2 JP18740797A JP18740797A JP3148686B2 JP 3148686 B2 JP3148686 B2 JP 3148686B2 JP 18740797 A JP18740797 A JP 18740797A JP 18740797 A JP18740797 A JP 18740797A JP 3148686 B2 JP3148686 B2 JP 3148686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドーム型スピーカ
の振動板の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中音や高音用のスピーカユニット
には第3図(A)に示すようなドーム型振動板11が用
いられ、振動板部12、ボイスコイルボビン部13及び
エッジ部14が各別に形成されると共にボイスコイルボ
ビン部13にコイル部12を形成したのち、これらを接
着剤15で接着している。
【0003】高音部の音波伝搬に損失がなく軽量化でき
るものとして、第3図(B)に示すように、振動板部1
1とボイスコイルボビン部12及びエッジ部14を一体
成形した振動板基材が提案されている。これにより従来
から用いられている接着剤の影響をなくすことができ、
軽量化と安定性を大幅に改善することができたが、その
反面、材料の成型面に限界があり、音波の伝搬速度の早
い素材は一般に伸びが少なく成型は不可能となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで我々は先に、音
波の伝搬速度を高めてスピーカの周波数特性を高音域ま
で伸ばすために高音速材料のダイヤモンドなどの蒸着膜
16を振動板部11上に形成したものを提案し、これに
よって一定の成果が得られている。
【0005】ところが、ボイスコイルボビン部13に巻
線してコイル部を形成するに際しては有機系の接着剤を
線材に付着させながら巻線するものであるから、音波の
伝搬速度を高めるという点からするとこの接着剤の影響
をなくすことはできない。
【0006】また、振動板は上記蒸着処理によりセラミ
ック化(無機化)して破損し易くなるが、この破損し易
い状態の振動板のボイスコイルボビン部に巻線するた
め、巻線工程で破損等が生じて不良の原因となる等の解
決すべき点があった。
【0007】本発明の目的は、上記した従来のスピーカ
振動板の欠点を解消できると共に我々の提案したスピー
カ振動板を更に改良したスピーカ振動板を簡単に製造で
きるスピーカ振動板の製造法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明のスピーカ振動
板の製造法は、振動板部とこれと一体成形されたボイス
コイルボビン部とこのボイスコイルボビン部に形成され
たコイル部とからなるドーム型振動板の製造法におい
て、ボイスコイルボビン部に巻線してコイル部を形成し
た後、これを熱プラズマCVD法におけるプラズマ発生
装置のチャンバー内の回転放熱器上にセットすると共に
上記コイル部の外周を冷却治具で覆い、プラズマ発生装
置のプラズマトーチをドーム型振動板の頂部に配置し、
このプラズマトーチからの放電によって、熱プラズマC
VD法で蒸着することにより、振動板部及び該振動板部
から上記コイル部の上端部を覆うように非晶質ダイヤモ
ンド膜又は結晶質ダイヤモンド膜による蒸着膜を形成せ
しめると共に、上記コイル部の外周部には当該蒸着膜を
形成しないようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】 振動板部とボイスコイルボビン部とを一体成
形した振動板基材を得、ボイスコイルボビン部に巻線し
てコイル部を形成する。これを従来より公知の熱プラズ
マCVD法におけるプラズマ装置のチャンバー内の回転
放熱器にセットし、コイル部の外周を別に製作した冷却
治具で覆い、プラズマ発生装置のプラズマトーチをドー
ム型振動板の頂部に配置し、このプラズマトーチからの
放電によって、熱プラズマCVD法により蒸着処理をす
る。これによって振動板部及び該振動板部から上記コイ
ル部の上端部を覆うように無機質材による蒸着膜がほぼ
均一に形成され、コイル部の有機系接着剤の表面も蒸着
膜で覆われる。
【0010】この製造法によれば、コイル部を形成した
状態で蒸着処理をするものであるから巻線工程で振動板
基材を損壊したりすることはない。このようにして得ら
れたスピーカ振動板は、振動板部は勿論、コイルボビン
部の上端部及びコイル部の上端部が無機質材による蒸着
膜で覆われているから、コイル部における接着剤の影響
をなくして音波伝搬速度がより高められる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明のスピーカ振動板の
製造法によって得られたスピーカ振動板の概略断面図で
あり、図2はスピーカ振動板の製造法に使用される熱プ
ラズマCVD法におけるプラズマ発生装置の概略図であ
る。
【0012】図において、Aはスピーカ振動板全体を示
し、ドーム型の振動板部1とボイスコイルボビン部3及
びエッジ部4を一体成形して振動板基材10とし、ボイ
スコイルボビン部3に線材を巻線することによりコイル
部2が形成されることは従来のものと同様であるが、振
動板部1の上面及び該振動板部1からコイル部2の上端
部を覆うように無機質材の蒸着膜6が形成されている。
【0013】次に上記のようなスピーカ振動板Aの具体
的な製造法を図2に基づいて説明する。周知のように、
熱プラズマCVD法(化学輸送法)における熱プラズマ
発生装置は、熱プラズマを発生させるプラズマトーチ2
1及びチャンバー22内が真空排気25によって真空状
態におかれており、原料ガス23が供給される。被着物
は冷却水26が循環する放熱器27上にセットされ、こ
の放熱器27は回転するようになっている。
【0014】プラズマトーチ21はアノード(陽極)2
1aとカソード(陰極)21bで構成した電極間に直流
放電するようになっており、原料ガスが供給されると被
着物上に無機質材の蒸着膜が形成されるようになってい
る。
【0015】厚さ25ミクロンのチタンをプレス成型し
て振動板部1とボイスコイルボビン部3とエッジ部4と
を一体成形した振動板基材10を得、そのボイスコイル
ボビン部3に線材を巻線することによりコイル部2を形
成する。これを上記放熱器27上にセットし、冷却治具
28で上記コイル部2の外周を覆う。供給する原料ガス
は、例えば、アルゴン、メタン、水素を100:0.
1:7の比率としたものであり、これによって熱プラズ
マCVD法により、振動板部1の上面及び該振動板部1
からコイル部2の上端部に亙って結晶質のダイヤモンド
膜が堆積して蒸着膜6が形成される。
【0016】本発明によれば、従来から最も音速が低か
った接着剤部分は音速を1700メートル/秒台から1
8000メートル/秒と10倍にすることが可能であ
る。なお、蒸着膜6として、実施例では熱プラズマCV
D法により最も音速の早いダイヤモンド膜を形成させた
が、これに準ずる性能を持つ素材であれば同様の効果が
期待でき、例えば、酸化アルミニウムや炭化珪素、硼
素、炭化硼素などが挙げられ、この無機質材は接着剤の
音速に対して5〜7倍のため同様の効果を期待すること
ができる。また、蒸着膜6はコイル部2の全体を被覆す
るようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】 本発明に係るスピーカ振動板の製造法
によれば、得られたスピーカ振動板は音速の低いコイル
部の上端における接着部が音速の速い無機質材による蒸
着膜で均一に覆われるから伝達損失を少なくすることが
でき、また、コイル部の外周部には当該蒸着膜が形成さ
れないため、重量増加は殆ど生ぜず能率低下等を無視す
ることができる。
【0018】そして、このようなスピーカ振動板を簡単
に製造することができ、特に、コイル部を形成した後に
蒸着処理をするものであるから、従来のようにコイル部
形成時に振動板を破損したりする虞はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカ振動板の製造法で得られ
たスピーカ振動板の概略断面図。
【図2】スピーカ振動板の製造法で使用される熱プラズ
マCVD法におけるプラズマ発生装置の概略図。
【図3】図3(A)は従来のドーム型振動板の断面図、
図3(B)は我々が先に提案したドーム型振動板の断面
図。
【符号の説明】
A スピーカ振動板全体 1 振動板部 2 コイル部 3 ボイスコイルボビン部 4 エッジ部 6 蒸着膜 10 振動板基材 21 プラズマトーチ 22 チャンバー 27 放熱器 28 冷却治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 7/02 H04R 7/12 H04R 9/04 105 H04R 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板部とこれと一体成形されたボイス
    コイルボビン部とこのボイスコイルボビン部に形成され
    たコイル部とからなるドーム型振動板の製造法におい
    て、ボイスコイルボビン部に巻線してコイル部を形成し
    た後、これを熱プラズマCVD法におけるプラズマ発生
    装置のチャンバー内の回転放熱器上にセットすると共に
    上記コイル部の外周を冷却治具で覆い、上記プラズマ発
    生装置のプラズマトーチを上記ドーム型振動板の頂部に
    配置し、このプラズマトーチからの放電によって、熱プ
    ラズマCVD法で蒸着することにより、振動板部及び該
    振動板部から上記コイル部の上端部を覆うように非晶質
    ダイヤモンド膜又は結晶質ダイヤモンド膜による蒸着膜
    を形成せしめると共に、上記コイル部の外周部には当該
    蒸着膜を形成しないようにしたことを特徴とするスピー
    カ振動板の製造法。
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