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JP3149100B2 - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents
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JP3149100B2 - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体及び電子写真装置

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JP3149100B2
JP3149100B2 JP08997994A JP8997994A JP3149100B2 JP 3149100 B2 JP3149100 B2 JP 3149100B2 JP 08997994 A JP08997994 A JP 08997994A JP 8997994 A JP8997994 A JP 8997994A JP 3149100 B2 JP3149100 B2 JP 3149100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体及びそれ
を有する電子写真装置に関し、特に表面エネルギーが低
く現像剤、クリーニングブレード、付着物、汚染物等と
感光体表面との接触エネルギーを低減させ、かつ高画質
を実現する電子写真感光体及びそれを有する電子写真装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体に用いられる光導
電材料としては、酸化亜鉛、セレン、硫化カドミウム等
の無機材料が知られていた。有機系のポリビニルカルバ
ゾール、フタロシアニン、アゾ顔料等は、高生産性、無
公害性等の利点が注目され、光導電特性、耐久性等には
劣る欠点はあるものの広く用いられるようになってき
た。最近ではそれらの欠点も改善された新規材料が考案
されつつあり、特に光導電特性は無機系をしのぎつつあ
る。
【0003】電子写真感光体は複写機、レーザービーム
プリンター等における電子写真プロセスにおいて、帯
電、露光、現像、転写、クリーニング、除電等の作用を
反復して受けるため物理的、機械的、化学的、電気的等
さまざまな耐久性及び安定性を要求される。また、現像
剤、転写材、コロナ生成物、クリーニングブレード等の
接触物と感光体表面との相互作用に関しては、感光体の
表面エネルギーも重要な要素となる。
【0004】一方、前記の有機光導電材料は、単独では
成膜性を有さないためバインダー樹脂と共に成膜される
のが一般的である。従って、表面エネルギー等の物性
は、このバインダー樹脂の選択によりほとんど限定され
るといっても過言ではない。しかし光導電特性と機械的
強度とを満足するバインダー樹脂はかなり限定されてお
り、十分な低表面エネルギー表面は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】感光体の表面物性に最
も関与する電子写真プロセスは、クリーニングと転写で
ある。近年現像剤の微粒化等に伴ない、クリーニングは
ますます高精度を要求されている。また装置の省スペー
ス化にともない、より簡略な装置構成を実現するために
も、ブレードクリーニングを採用するのが有利である。
ブレードクリーニングは、板状のポリウレタン等の弾性
部材を感光体上母線方向に突き当てただけの簡単な構成
をとる。しかしこのような場合、感光体とブレードとの
間に大きな接触エネルギーが生じ、感光体の摩耗を促進
し耐久性の低下を起こしてしまう。
【0006】これに対処するためには、感光体の機械的
強度向上と、感光体表面エネルギーの低下による接触エ
ネルギーの低下とが有効である。前者は一般的にはバイ
ンダー樹脂の高分子量化、硬化性バインダー樹脂の使用
等が考えられる。しかしながら高分子量バインダー樹脂
は有機感光体の主たる製造法であるコーティング工程に
おいて、コーティング塗料の増粘を引き起こすため、高
分子化には限界がある。また硬化性バインダー樹脂につ
いては、硬化時の有機光導電材料の反応劣化、未反応官
能基や重合開始剤副成物等による不純物準位の形成等に
より光導電特性劣化等の弊害があり、充分な実用域に達
していないのが実状である。
【0007】後者の方法としてはフッ素系、シリコン系
等の低表面エネルギー化合物の使用が考えられたが、単
独では成膜性や相溶性を満足する材料はなかった。そこ
で前記フッ素系あるいはシリコン系の化合物を感光層中
に分散させる手段が試みられたが、微粒子あるいは相分
離したこれらの化合物は感光層に入射する光を散乱及び
反射してしまい忠実な潜像形成の妨げとなる場合があっ
た。特に、近年頻繁に用いられるようになってきている
デジタル信号により制御されたレーザー、LED、液晶
シャッター等のドット状微小潜像を用いるプロセスで
は、この影響が大きく画像の均一性低下等を引き起こ
す。
【0008】一方、転写については、現像剤の小粒径化
に伴ない高効率の転写がしにくくなっており、より転写
効率の高い感光体表面が望まれていたが、従来の材料で
はその実現は困難であった。その結果、転写不良による
画像品位の乱れ等が引き起こされていた。
【0009】本発明の目的は、電子写真特性を劣化させ
ることなく表面エネルギー等の表面物性を向上させ、耐
久性及び安定性に優れた電子写真感光体及びそれを有す
る電子写真装置を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、導
電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体におい
て、該感光体の表面層がフッ素原子含有化合物、及び下
記一般式(1)
【0011】
【化3】 (式中、R1,R2及びR3は水素原子またはメチル基を
表す。ただし、R 1 ,R 2 及びR 3 が同時に水素原子であ
ることはない。)で示されるポリ(n−メチル)スチレ
ン(n=α,β,2,3,4)の繰り返し構造単位を含
む樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。
【0012】また、本発明は、電子写真感光体上にドッ
ト状の静電潜像を形成する露光手段を有する電子写真装
置において、該感光体が導電性支持体上に感光層を有す
る感光体であり、該感光体の表面層がフッ素原子含有化
合物、及び下記一般式(1)
【0013】
【化4】 (式中、R1,R2及びR3は水素原子またはメチル基を
表す。ただし、R 1 ,R 2 及びR 3 が同時に水素原子であ
ることはない。)で示されるポリ(n−メチル)スチレ
ン(n=α,β,2,3,4)の繰り返し構造単位を含
む樹脂を含有することを特徴とする電子写真装置。
【0014】前記フッ素原子含有化合物は、主に炭素−
フッ素結合を含有することが好ましく、またフッ素原子
の重量比率は化合物を構成する原子の30〜80%を占
めることが好ましい。フッ素原子は水素原子に次いでフ
ァンデルワールス半径が小さいばかりでなく、最も電気
陰性度が高い原子であり、更に最外殻電子と原子核との
相互作用が強く分極率が小さい等の特徴を有する。その
ため、炭素−フッ素結合はその原子間距離が短い、結合
エネルギーが高い、分極率の小さな共有結合を生成する
等の特徴を有する。その結果フッ素原子含有化合物は、
熱的、化学的及び電気的に安定かつ、分子間凝集力が小
さいため表面エネルギーが低いほか、光の屈折率が小さ
い傾向にある。フッ素原子含有化合物を均一分散させた
感光層は、フッ素原子含有化合物の小さな分子間凝集力
を反映し著しく低エネルギーの表面を与える。そのた
め、感光体表面とその表面に接触する現像剤、クリーニ
ングブレード等との接触エネルギーを著しく低減するこ
とが可能となり、クリーニング負荷による感光体の削れ
が抑制される。更に本発明で得られる低エネルギー表面
の感光体は、現像剤の転写効率を著しく高め、転写不良
等のない高品位の複写画像を可能にする。ただし、前述
したようにフッ素原子含有化合物は分子間凝集力が著し
く小さく、感光層を構成する感光材料や樹脂との相溶性
に乏しいので、分散した状態で感光層に含有される。そ
のような場合、フッ素原子含有化合物の凝集が激しくフ
ッ素原子含有化合物の見かけの粒径が大きくなれば、感
光層に入射した光像が散乱され、忠実な潜像形成の妨げ
になる場合がある。特に、近年頻繁に用いられるように
なってきているデジタル信号により制御されたレーザ
ー、LED、液晶シャッター等のドット状微小潜像を用
いるプロセスでは、この影響が大きく画像の均一性低下
等を引き起こす。そこで、フッ素原子含有化合物の分散
性の異なる樹脂を種々検討したところ、本発明の感光層
においてフッ素原子含有化合物を含有する層の樹脂とし
ては少なくとも下記一般式(1)で示されるポリ(n−
メチル)スチレン(n=α,β,2.3.4)の繰り返
し構造単位を含む樹脂を用いることが有効であると判明
した。
【0015】
【化5】 式中、R1,R2,R3は水素原子またはメチル基を表
す。ただし、R 1 ,R 2 及びR 3 が同時に水素原子である
ことはない。
【0016】フッ素原子含有化合物の具体例としては、
テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、
トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、
フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル等の重合体、及びそれらの共重合体が
用いられる。またフッ素原子置換されたフェラーレン、
黒鉛構造のフッ化炭素、フッ素原子置換されたオイル類
等も用いられる。また無機のフッ化物等も用いられる。
フッ素原子含有化合物が固体状微粉の場合、その粒径は
0.005〜2.5μmの範囲が好ましく、その分子量
は重合体の場合3,000〜10,000,000の範
囲が好ましい。粒径のより好ましい範囲は、0.01〜
0.7μmの範囲である。固体状微粉のフッ素原子含有
化合物の場合は、前記構造のポリスチレン樹脂と共に感
光層組成物として分散される。分散の方法としては、サ
ンドミル、ボールミル、ロールミル、ホモジナイザー、
ナノマイザー、ペイントシェイカー、超音波等が使用さ
れる。分散時には、補助的にフッ素系の界面活性剤、グ
ラフトポリマー、カップリング剤等を用いてもさしつか
えない。フッ素原子含有化合物の含有量としては、含有
させる層の5〜75重量%が望ましい。
【0017】本発明の感光層は、単層または積層構造を
有する。単層構造の場合、光キャリアの生成及び移動は
同一層中で行われる。積層構造の場合、光キャリアを生
成する電荷発生層と、キャリアが移動する電荷輸送層と
が積層される。表面層を形成するのは電荷発生層また
は、電荷輸送層どちらの場合もある。単層感光層は5〜
100μmの厚さが好ましく、より好ましくは10〜6
0μmである。電荷発生材料や電荷輸送材料は好ましく
は20〜80重量%含有し、より好ましくは30〜70
重量%である。積層感光体においては、電荷発生層の膜
厚は好ましくは0.001〜6μm、より好ましくは
0.01〜2μmである。電荷発生材料の量は好ましく
は10〜100重量%、より好ましくは40〜100重
量%である。電荷輸送層の膜厚は好ましくは5〜100
μm、より好ましくは10〜60μmである。電荷輸送
材料の量は好ましくは20〜80重量%、より好ましく
は30〜70重量%である。本発明に用いられる電荷発
生材料としては、フタロシアニン顔料、多環キノン顔
料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリ
ドン顔料、アズレニウム塩染料、スクアリリウム染料、
シアニン染料、ピリリウム染料、チオピリリウム染料、
キサンテン色素、キノンイミン色素、トリフェニルメタ
ン色素、スチリル色素、セレン、セレン−テルル、アモ
ルファスシリコン、硫化カドミウム等が挙げられる。本
発明に用いられる電荷輸送材料としては、ピレン化合
物、カルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、N,N−
ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルアミン化合物、
トリフェニルアミン化合物、トリフェニルメタン化合
物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、スチルベン化
合物等が挙げられる。
【0018】本発明の電子写真感光体は、感光層の上に
保護層を積層してもよい。保護層の膜厚は好ましくは
0.01〜20μmであり、より好ましくは0.1〜1
0μmである。保護層には前述した電荷発生材料または
電荷輸送材料や、鉄、銅、ニッケル、アルミニウム、チ
タン、スズ、アンチモン、インジウム、鉛、亜鉛、金、
銀等の金属及びその酸化物、窒化物、塩、合金、さらに
はカーボン等の導電材料等を含有してもよい。本発明の
電子写真感光体に用いられる導電性支持体は、鉄、銅、
ニッケル、アルミニウム、チタン、スズ、アンチモン、
インジウム、鉛、亜鉛、金、銀等の金属や合金、あるい
はそれらの酸化物やカーボン、導電性樹脂等が使用可能
である。形状は円筒形、ベルト状やシート状のものがあ
る。また前記導電材料は、成型加工される場合もある
が、塗料としては塗布したり、蒸着してもよい。導電性
支持体と感光層との間に、下引層を設けてもよい。下引
層は主にバインダー樹脂からなるが、前記導電材料やア
クセプターを含有してもよい。下引層を形成するバイン
ダー樹脂としては、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ
アリレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジ
エン、ポリカーボネイト、ポリアミド、ポリプロピレ
ン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリサルホン、ポ
リアリルエーテル、ポリアセタール、ナイロン、フェノ
ール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、ブチラ
ール樹脂等が挙げられる本発明の電子写真感光体の製造
法は、蒸着、塗布等の方法が用いられる。塗布にはバー
コーター、ナイフコーター、ロールコーター、アトライ
ター、スプレー、浸漬塗布、静電塗布、粉体塗布等が用
いられる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 [実施例1]導電性酸化チタン(酸化スズ、酸化アンチ
モンコート、平均一次粒径0.4μm)5重量部、高抵
抗酸化チタン(アルミナコート、平均一次粒径0.4μ
m)5重量部、フェノール樹脂前駆体(レゾール型)1
0重量部、メタノール10重量部、及びブタノール10
重量部をサンドミル分散した後に、外径80mm、長さ
360mmのアルミニウムシリンダーに浸漬塗布、加熱
硬化し体積抵抗5×109 Ωcm、厚さ20μmの導電
層を設けた。次に、下記化合物1で示されるメトキシメ
チル化ナイロン(メトキシメチル化度薬30%)3重量
部、 〈化合物1〉
【0020】
【化6】 6/66/610/12四元共重合ナイロン9重量部、
及びイソプロパノール150重量部を混合溶解した後
に、前記導電層上に浸漬塗布し、1μmの下引層を設け
た。次に、下記化合物2のアゾ顔料10重量部、 〈化合物2〉
【0021】
【化7】 下記化合物3のポリ(ビニルアセテート−ビニルアルコ
ール−ビニルベンザール)共重合体(分子量8000
0)5重量部、 〈化合物3〉
【0022】
【化8】 及びシクロヘキサノン700重量部をサンドミルにて分
散し、この分散液を前記下引層上に浸漬塗布した後、
0.05μmの電荷発生層を得た。
【0023】下記化合物4のトリフェニルアミン化合物
10重量部、 〈化合物4〉
【0024】
【化9】 化合物5のポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ、
分子量Mw25000)10重量部、 〈化合物5〉
【0025】
【化10】 モノクロロベンゼン50重量部、及びジクロロメタン2
5重量部をサンドミルで分散し、前記電荷発生層上に浸
漬塗布、熱風乾燥し20μmの電荷輸送層を設けた。
【0026】ポリテトラフルオロエチレン微粒子(平均
一次粒径0.22μm、分子量Mw400,000、乳
化重合品)3重量部、下記化合物6のポリ(α−メチ
ル)スチレン(分子量Mw45,000)7重量部、 〈化合物6〉
【0027】
【化11】 モノクロロベンゼン150重量部、ジクロロメタン50
重量部をサンドミルで分散し、前記電荷輸送層上にスプ
レー塗布後熱風乾燥し1.5μmの保護層を設けた。
【0028】[比較例1]実施例1において、保護層樹
脂として下記化合物7のポリカーボネート樹脂(ポリカ
ーボZ、分子量25,000)を用いた以外同様の感光
体を得た。 〈化合物7〉
【0029】
【化12】
【0030】[比較例2]実施例1において、保護層を
設けない感光体を比較例2の感光体とした。
【0031】〈フッ素原子含有化合物の分散性〉実施例
1及び比較例1の保護層の表面状態を電子顕微鏡により
観察した。図1に示したように、実施例1においてはポ
リテトラフルオロエチレン粒子が均一に分散されている
様子が観察されるが、比較例1においてはポリテトラフ
ルオロエチレン粒子が凝集し、見かけの粒径が実施例1
に比べかなり大きくなっている様子が観察される。
【0032】〈レーザースポットの散乱像〉実施例1及
び比較例1の保護層をスライドガラス上に同様に形成
し、表面から半導体レーザー(波長672nm、スポッ
ト径35×65μm)を保護層とガラス界面から20μ
m後方に焦点を合わせて照射し、裏面より対物レンズを
用い保護層とガラス界面から20μm後方のレーザース
ポット像を観察した。スポット像は対物レンズにCCD
カメラを接続し、ビデオ出力した。図2に示したよう
に、実施例1の保護層は空中像とほぼ同等のスポット像
を再現したが、比較例1の保護層はポリテトラフルオロ
エチレン微粒子の凝集によるレーザー光の散乱のため粒
状性の乱れたスポット像となっており、実画像への影響
もあるものと推測された。画像の評価は後述する。
【0033】〈接触角〉滴下式の接触角計(協和界面科
学製)により、前記感光体表面の純水に対する接触角を
比較した。その結果、実施例1及び比較例1の感光体の
接触角は108度と大きく低エネルギー表面が得られた
のに対し、比較例2は79度と小さく低エネルギー表面
はえられなかった。
【0034】〈画像〉図3に示した電子写真装置を用い
て画像評価を行った。この電子写真装置は、複写機、プ
リンター、ファクシミリ等の出力装置として使用可能で
ある。画像形成の工程は、帯電、露光、現像、転写、ク
リーニング、及び除電の順で行うことを基本とする。ま
ず、コロトロン、スコロトロン等の帯電器3にて感光体
1の表面に電荷を与えた後、CCD等の読み取り装置、
またはコンピューター等の情報処理、記憶媒体4から送
られてくるデジタル画像信号により制御されたレーザ
ー、LED、液晶シャッター等の光源5からドット状の
微小光像が感光体上に照射される。前記光像は感光体中
に電荷のキャリアを発生させ、感光体の表面電荷を消去
することによりドット状の微小な静電潜像を形成する。
前記静電潜像が形成された後、現像機6にて現像され
る。現像剤により現像された像は、転写工程で転写紙等
の転写材に転写される。現像剤を感光体から転写材上に
転写するには、主には現像剤と反対極性の静電気力によ
り、コロトロン、スコロトロン、導電ブラシ、導電ロー
ラー等が用いられる。同時に、加圧による転写効果を付
与するために、加圧部材が併用されることもある。転写
後の残現像剤は、クリーニングにより除かれる。クリー
ニング方式としては、装置の省スペース化にともない、
より簡略な装置構成を実現するためにも、ブレードクリ
ーニング9を採用するのが望ましい。ブレードクリーニ
ングは、板状のポリウレタン等の弾性部材を感光体上母
線方向に突き当てただけの簡単な構成をとる。ブレード
クリーニングのつき当て方向は、感光体の回転方向にブ
レード先端が向いた順方向、感光体の回転方向と逆方向
にブレード先端が向いたカウンター方向、及び感光体と
ブレードとが垂直な場合等がある。また、ブレードは単
独ばかりではなく、複数を併用することもできる。ま
た、補助的にクリーニングブラシ、ウェブ、磁気ブラシ
等を併用してもよい。前記電子写真装置にスポット径3
5×65μm、波長672nmの半導体レーザーを搭載
し画像を評価した。半導体レーザーは400dpiのド
ット状出力として、パルス幅変調により出力制御し、反
射式のマクベス濃度計で0.3のハーフトーンべた画像
を出力した。実施例1及び比較例2の感光体では、均一
で滑らかなハーフトーン画像が得られたが、比較例1の
感光体では、がさがさの不均一画像となり、散乱による
レーザースポットの乱れが影響していると思われた。
【0035】〈転写効率〉図3の電子写真装置を用い
て、各感光体の転写効率を測定した。測定は、転写材上
の転写後現像剤と、感光体上の転写残現像剤をそれぞれ
反射式マクベス濃度計にて反射濃度として測定し算出し
た。実施例1及び比較例1の感光体は低エネルギー表面
の効果でそれぞれ94%及び95%と高い転写効率を示
したが、比較例2の感光体は、転写効率83%と低かっ
た。
【0036】〈負荷トルク〉図3の電子写真装置を用い
て、各感光体の駆動時の負荷トルクを測定した。測定は
装置駆動時の感光体ドラムモーターの電流をモニターす
ることにより行い、それをトルクに換算した。実施例1
及び比較例1の感光体は、低エネルギー表面の効果によ
り負荷トルクは小さかったが、比較例2の感光体は負荷
トルクが大きかった。
【0037】〈実機耐久〉図3の電子写真装置を用い
て、各感光体の耐久を行った。2万枚の耐久を行ったと
ころ、比較例2の感光体は、1万3千枚で白地画像カブ
リが著しくなり使用不能となったが、実施例1の感光体
は2万枚後も良好な画像であった。また、耐久後の感光
体削れ量も実施例1のサンプルは比較例1に比べ著しく
少なかった。更に同条件で千枚後の転写不良について検
討した。千枚後の反射濃度0.6のハーフトーン画像に
て評価したところ、比較例2の感光体は転写不良により
ボソボソの不均一画像となったが、実施例1の感光体
は、均一な高品位のハーフトーン画像であった。比較例
2の感光体も転写不良は発生しなかったが、散乱による
がさつきは依然として見られた。
【0038】[実施例2]実施例1において、保護層樹
脂として下記化合物8のポリ(4−メチル)スチレン樹
脂(分子量Mw45,000)を用いた以外は同様に感
光体を作成した。〈化合物8〉
【0039】
【化13】 化合物8の樹脂中に分散したポリテトラフルオロエチレ
ン微粒子においても粒子の凝集は見られず、レーザース
ポットの散乱もほとんど見られなかった。接触角の測定
より低エネルギー表面を実現しており、良好な転写効率
と低い負荷トルクを示した。画質は均一で滑らかなハー
フトーン画像が得られ、耐久においてもカブリや転写不
良を起こさず良好な画像を維持した。
【0040】
【発明の効果】本発明の感光体は、フッ素原子含有化合
物をポリ(n−メチル)スチレン樹脂(n=α,β,
2,3,4)中に分散することにより前記フッ素原子含
有化合物微粒子の凝集をまったく起こすことなく分散で
きるため2相間の光散乱を防止し、忠実な潜像再現と均
一な画像再現を実現した。さらに低エネルギー表面を与
えるために、高い転写効率を示し耐久後も転写不良のな
い良好な均一画像を維持することを可能にした。更に、
駆動負荷トルクを低減し、耐久カブリのない感光体を実
現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び比較例の表面の電子顕微鏡写真。
【図2】実施例1及び比較例1のレーザースポット像。
【図3】本発明の電子写真装置。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 転写帯電 3 一次帯電 4 記憶媒体、読み取り装置 5 光源 6 現像器 7 給紙 8 定着 9 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−123063(JP,A) 特開 昭63−43162(JP,A) 特開 平4−284459(JP,A) 特開 平5−257315(JP,A) 特開 平5−181299(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該感光体の表面層がフッ素原子含有
    化合物、及び下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1,R2及びR3は水素原子またはメチル基を
    表す。ただし、R 1 ,R 2 及びR 3 が同時に水素原子であ
    ることはない。)で示されるポリ(n−メチル)スチレ
    ン(n=α,β,2,3,4)の繰り返し構造単位を含
    む樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記フッ素原子含有化合物のフッ素原子
    重量比率が、30〜80%である請求項1記載の電子写
    真感光体。
  3. 【請求項3】 前記フッ素原子含有化合物が黒鉛構造に
    フッ素原子置換した化合物、及び炭化水素にフッ素原子
    置換した化合物から選ばれる1種または2種以上の混合
    物である請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記フッ素原子含有化合物が平均粒子径
    0.003〜2.5μmの微粒子である請求項1記載の
    電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 電子写真感光体上にドット状の静電潜像
    を形成する露光手段を有する電子写真装置において、該
    感光体が導電性支持体上に感光層を有する感光体であ
    り、該感光体の表面層がフッ素原子含有化合物、及び下
    記一般式(1) 【化2】 (式中、R1,R2及びR3は水素原子またはメチル基を
    表す。ただし、R 1 ,R 2 及びR 3 が同時に水素原子であ
    ることはない。)で示されるポリ(n−メチル)スチレ
    ン(n=α,β,2,3,4)の繰り返し構造単位を含
    む樹脂を含有することを特徴とする電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記ドット状の静電潜像を形成する露光
    手段が、その静止像の有効現像光領域において120μ
    m以下のスポット径である請求項5記載の電子写真装
    置。
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