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JP3150822B2 - リニアモータ - Google Patents
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JP3150822B2 - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JP3150822B2
JP3150822B2 JP12465393A JP12465393A JP3150822B2 JP 3150822 B2 JP3150822 B2 JP 3150822B2 JP 12465393 A JP12465393 A JP 12465393A JP 12465393 A JP12465393 A JP 12465393A JP 3150822 B2 JP3150822 B2 JP 3150822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等で位置決め
に使用するリニアモータに関し、特にその可動子及び固
定子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械等において直線運動を得るに
は、機械的な変換(回転機とボールねじや、ラック&ピ
ニオンギアなどによる直線変換)が主に利用されている
が、リニアモータを利用することにより機械的な変換が
不要になるため、高速化、非接触駆動、ダイレクト・ド
ライブ、静粛性(発生音が少なく、低振動)、構造のシ
ンプル化、メンテナンスフリーを実現することができ
る。図8は従来のリニアモータの一例を示す断面図であ
る。鉄心72の内側に、複数個の永久磁石71が隣接す
る永久磁石71および対向する永久磁石71が互いに異
極となるように並設され接着された固定子と、フレーム
73に多相(図ではU,V,W相)の巻線が備えられ、
対向する永久磁石71間の空隙にて移動する可動子が具
備されるという構造をしている。このタイプのリニアモ
ータでは推力を上げるために、巻線に大電流を流した
り、対向する永久磁石間の距離を短くして空隙部の磁束
密度を上げるという工夫をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
リニアモータでの推力を上げる一方の手段である巻線の
大電流化は、巻線からの発熱が制御上問題となるため、
他方の手段である空隙部の高磁束密度化が通常採用され
ている。しかしながら可動子構成体の幅は薄くなり、機
械構造的に支持機構への負担が増加するという欠点があ
る。これを解決するためには複数のリニアモータを並行
動作させるようなシステムを作れば良いのだが、永久磁
石や可動子(巻線)などが倍以上必要となりコストが上
昇するという問題があった。また、従来のリニアモータ
では、燒結体である永久磁石を使用するため衝撃に弱
く、組立や運搬の際に永久磁石が破損してしまい不良品
となることがある。それを防ぐには樹脂などで永久磁石
表面を保護するなどの工夫が必要になるが、樹脂の成型
や材料などのコストがかかるという欠点があった。さら
に永久磁石はそれぞれ鉄心に接着する必要があるため、
接着・乾燥・固定などに時間がかかってしまうという欠
点があった。そして、永久磁石により界磁を発生させる
が、永久磁石の異極を隣合わせて配置させるため、空隙
の磁束密度分布は矩形波上に分布することになる。これ
は、可動子と固定子の間隙のギャップパーミアンスの変
化となり、磁気的な不均衡が原因で推力波形に脈動が生
じるという問題があった。本発明は上述した事情から成
されたものであり、本発明の目的はコストが低く、特性
が安定し、機械的に堅牢なリニアモータを提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、永久磁石を使
用したリニアモータに関するものであり、上記目的は中
空構造のフレームの外側に巻線が備えられた可動子と、
複数個の第1の永久磁石が空隙を介して向かい合う磁極
が同極となるように前記可動子の移動方向に並設され、
前記第1の永久磁石の磁極を構成する部分の可動子に対
向する面の断面形状が、可動子の移動方向に対して永久
磁石の間は円弧状の突極形状を成すとともに、磁極性が
反転する磁気橋絡部が直線状の逆突極形状を成す磁性材
料にて被覆され、かつ前記可動子をその外面から励磁す
る第1の固定子と、複数個の第2の永久磁石が空隙を介
して向かい合う磁極が同極となるように、かつ前記第1
の永久磁石と対応する磁極が異極となるように前記可動
子の移動方向に並設され、前記第2の永久磁石の磁極を
構成する部分の可動子面に対向する面の断面形状が、可
動子の移動方向に対して永久磁石の間は直線状の突極形
状を成すとともに、磁極性が反転する磁気橋絡部が円弧
状の逆突極形状を成す磁性材料にて被覆され、かつ前記
可動子をその内面から励磁する第2の固定子とを具備す
ることにより達成される。
【0005】
【作用】本発明にあっては、2系統の固定子により可動
子の内側と外側から励磁できる構造とした為、空隙の磁
束密度が向上し、効率の向上が図れる。また、永久磁石
の保護・固定のために磁性材料を使用したことにより、
前述のことと併せもって材料費及び組立の際の工数や時
間の節減ができる。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を具体的
に説明する。図1は本発明のリニアモータの一例を示す
上部より見た部分断面図であり、図2は横から見た部分
断面図である。また図3は可動子の進行方向より見た部
分断面図である。このリニアモータは、複数のスロット
を有するフレーム5とスロットに巻回された多相巻線6
a,6b,6cとで構成される可動子を備えている。そ
して、永久磁石1及び磁性材料板3で構成され、可動子
に対して外側より励磁する第1の固定子と永久磁石2及
び磁性材料板4で構成され、可動子に対して内側より励
磁する第2の固定子と、第1の固定子及び第2の固定子
を継持する磁性材料ブロック32とで構成される固定子
を備えている。図1に示すように、複数個の永久磁石1
は永久磁石1の磁極を構成する部分の可動子に対向する
面の断面形状が、可動子の移動方向に対して永久磁石1
の間は円弧状の突極形状を成すとともに、磁極性が反転
する磁気橋絡部が直線状の逆突極形状を成す磁性材料に
て被覆され、複数個の永久磁石2は永久磁石2の磁極を
構成する部分の可動子に対向する面の断面形状が、可動
子の移動方向に対して永久磁石2の間は直線状の突極形
状を成すとともに、磁極性が反転する磁気橋絡部が円弧
状の逆突極形状を成す磁性材料にて被覆されている。
【0007】まず、可動子について説明する。図4に示
すようなフレーム5に備えられているスロット11a〜
11c、12a〜12cに多相巻線(図ではU、V、W
相の3相)6a,6b,6cが巻かれている。この例で
はコの字状のスロットを対11aと12a、11bと1
2b、11cと12cにして、それらの側面→上面→側
面→側面→上面→側面を通るように巻線6a,6b,6
cが巻かれているが、対のスロットの上面のみ及び側面
のみで巻線6a,6b,6cを巻いても良い。これらの
スロットは、機械的に巻線を保護する役割と巻線が発生
する熱を放熱する役割を併せ持つ。フレーム5にはテー
ブル21が穴41を貫通するボルト7により直接取付け
られており、可動子とテーブル21との剛性を向上させ
ている。またテーブル21は、リニアベアリング31を
介して台座33に直線移動可能に載置されている。
【0008】次に固定子について説明する。可動子に対
して外側より励磁する固定子である第1の固定子は、永
久磁石1が磁性材料板3の積層体の中に固定される構造
をとり、ボルト9により磁性材料ブロック32に固定さ
れている。同様に可動子に対して内側より励磁する固定
子である第2の固定子は、永久磁石2が磁性材料板4の
積層体の中に固定される構造をとり、ボルト10により
磁性材料ブロック32に固定されている。第1の固定子
と第2の固定子は、共に磁性材料ブロック32に固定さ
れており磁気回路を構成している。保護板8は、永久磁
石1を固定するのと同時に第1の固定子を保護する役割
を持ち、ボルト9により磁性材料板3と磁性材料ブロッ
ク32に共締めされている。固定子全体は台座32に固
定されている。図2に示す例では、移動方向に対する可
動子の巻線端から巻線端の長さをλとした時、磁石(磁
極)1極の長さをλ/2とし、可動子巻線1相分の長さ
をλ/6とするように構成している。
【0009】図5は第1の固定子、図6は第2の固定子
の部分拡大図である。磁性材料板3と4は積層体で構成
されており、その抜き部分が永久磁石1と2をそれぞれ
固定するのに使用される。図5に示す様に第1の固定子
では、磁極を構成する曲線部の中心の距離d1と永久磁
石2の距離d2はd1>>d2という関係である。ま
た、図6では同様にd3>>d4という関係である。d
2,d4の部分は、磁気回路的に見て短絡(空隙の磁気
エネルギーの低下)するように働くが、間隔d2,d4
が短い為に磁気飽和をする。そのため、永久磁石表面の
磁気エネルギーは磁石中心部ほど強く、磁石端に行くほ
ど弱くなる効果がある。可動子側から見るとd1〜d
2、d3〜d4の凹凸と、前記の効果により磁極の磁気
エネルギー分布は磁極中心部ほど強く、磁極端に行くほ
ど弱くなる傾向は顕著となる。 推力波形の脈動を低下
させるために、空隙部の磁束密度(磁気エネルギー)を
正弦波状にするには、d1〜d2の凹凸の割合とd2,
d4の距離を操作することにより実現できる。
【0010】図5と図6の磁性材料板3、4には、それ
ぞれボルト9、10を通す穴が空いており、これにより
磁性材料ブロック32に固定されている。またこの磁性
材料板3、4にはそれぞれ空隙51と61が空いている
が、これは電機子反作用による磁極内での磁束の片寄り
を低減させる働きをさせる役割と、固定子の重量を軽減
させる役割を持つ。図7は可動子から見た磁束分布の様
子を示している。従来方式の磁束分布では、磁束の分布
は矩形波状に分布(波形a)しているが本実施例では、
磁極中心ほど磁束分布は高く、磁極の切り替わりでは低
くなり、正弦波に近く分布(波形c)し、推力波形の脈
動が低減される。ただし、磁性材料板3、4の空隙51
と61がない場合、電機子反作用による影響が顕著に出
て、高調波を含んだ正弦波状分布(波形b)になってし
まい推力波形に脈動として現われることとなる。なお、
本発明は前述の図1から図6に限定されるものでなく、
図1から図6の可動子と固定子を入れ替えた構造にして
も良い。また、図3に示すように可動子の断面はコの字
状になっているが、断面を中空の□状にし、第2の固定
子に棒状磁石を使用しても良い。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によるリニアモータ
によれば、可動子を中空構造にし可動子の内側と外側か
ら励磁するため、磁気回路的に見て有効に永久磁石の磁
気エネルギーを使用して、効率を向上させることができ
ると共に可動子の機械的構造を強化することができる。
また永久磁石を保護・固定するために磁性材料を使用し
たことにより、運搬の際の不良率を低下させることがで
きると共に、従来の永久磁石の接着等の工数を削減する
ことができる。さらに、磁極を構成する磁性材料板は凹
凸が設けられていると共に、磁極が異極になる部分が磁
気回路的に短絡されているため、固定子から見ると磁気
エネルギー分布(磁束密度)は、磁石(磁極)中心程高
くなっており、逆に磁石(磁極)中心から離れる程低く
なっている。このことにより、磁束密度分布は正弦波に
近づくことになり、推力波形の脈動を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアモータの一例を示す上部より見
た部分断面図である。
【図2】本発明のリニアモータの一例を示す横から見た
部分断面図である。
【図3】本発明のリニアモータの一例を示す可動子の進
行方向より見た部分断面図である。
【図4】本発明のリニアモータの可動子のフレームの一
例を示す斜視図である。
【図5】本発明のリニアモータの第1の固定子の部分拡
大図である。
【図6】本発明のリニアモータの第2の固定子の部分拡
大図である。
【図7】本発明のリニアモータの可動子側から見た磁束
分布の様子を示した図である。
【図8】従来のリニアモータの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2、71 永久磁石 3、4 磁性材料板 5、73 フレーム 6a、6b、6c、74a、74b、74c 巻線 7、9、10 ボルト 8 保護板 11a、11b、11c、12a、12b、12c ス
ロット 21 テーブル 31 リニアベアリング 32 磁性材料ブロック 33 台座 41 ボルト穴 51、61 空隙 72 鉄心

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空構造のフレームの外側に巻線が備えら
    れた可動子と、複数個の第1の永久磁石が空隙を介して
    向かい合う磁極が同極となるように前記可動子の移動方
    向に並設され、前記第1の永久磁石の磁極を構成する部
    の可動子に対向する面の断面形状が、可動子の移動方
    向に対して永久磁石の間は円弧状の突極形状を成すとと
    もに、磁極性が反転する磁気橋絡部が直線状の逆突極形
    状を成す磁性材料にて被覆され、かつ前記可動子をその
    外面から励磁する第1の固定子と、複数個の第2の永久
    磁石が空隙を介して向かい合う磁極が同極となるよう
    に、かつ前記第1の永久磁石と対応する磁極が異極とな
    るように前記可動子の移動方向に並設され、前記第2の
    永久磁石の磁極を構成する部分の可動子面に対向する面
    の断面形状が、可動子の移動方向に対して永久磁石の間
    は直線状の突極形状を成すとともに、磁極性が反転する
    磁気橋絡部が円弧状の逆突極形状を成す磁性材料にて被
    覆され、かつ前記可動子をその内面から励磁する第2の
    固定子とを備えたことを特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】前記磁性材料は、複数個の空隙を設けた複
    数枚の磁性材料板を積層した構造である請求項1に記載
    のリニアモータ。
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