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JP3155381B2 - 熱的画像の安定化 - Google Patents
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JP3155381B2 - 熱的画像の安定化 - Google Patents

熱的画像の安定化

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JP3155381B2
JP3155381B2 JP31244592A JP31244592A JP3155381B2 JP 3155381 B2 JP3155381 B2 JP 3155381B2 JP 31244592 A JP31244592 A JP 31244592A JP 31244592 A JP31244592 A JP 31244592A JP 3155381 B2 JP3155381 B2 JP 3155381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】産業上の利用分野 本発明は熱的画像の安定化に関する。特に、本発明は画
像に可視放射線を通すことによって画像を投影する際の
画像の退色を減少させるために色安定化用添加剤が使用
されているところの熱的画像形成媒体、画像形成方法お
よび画像形成された媒体に関する。本発明の熱的画像形
成媒体の感度は媒体に色安定化用添加剤を組み入れるこ
とによって改良される。
【0002】先行の技術 本願と共に普通に所有されている、同時係属中の国際特
許出願PCT/US92/02055号および日本出願
第112,620/92号は色形成層の温度を色形成温
度以上に色形成時間の間上昇したとき色変化を受けるの
に適合している熱的色形成性組成物からなる色形成層を
含んでいる画像形成媒体を記載し請求している。これら
3件の出願に記載されている好ましい画像形成媒体は実
質的には、添付図面の図1に示されている通りであり、
黄色、シアンおよびマゼンタの熱的色形成性組成物を含
有する3つの別個の色形成層を含んでいる;これら色形
成性組成物の各々は所定の色を生成することができる色
形成性化合物と、赤外線を吸収することによって色形成
層中に熱を発生させることができる赤外吸収剤とを含ん
でいる。3つの色形成層は各色形成層が独立に画像形成
されることができるように異なる波長で吸収する赤外吸
収剤を使用している;たとえば、これら3件の出願に開
示されている具体的画像形成媒体は約792、822お
よび869nmにピーク吸収を有する赤外吸収剤を使用
している。
【0003】同時係属中であり普通に所有されている日
本出願第112,619/92号はビス(複素環式)染
料、特に、2個の複素環式核が異なっている非対称染料
を合成するための特定の方法を記載し請求している。こ
れら方法は添付図面の図1に示されている本発明の画像
形成媒体の中に使用される特定の赤外染料の合成に有効
である。
【0004】同時係属中であり普通に所有されている国
際特許出願PCT/US91/08695号は下記に添
付図面の図1を引用して説明する熱的画像形成媒体の中
に使用されるクロコネート(croconate)染料
を含めた特定のビス(ベンゾピリリウム)赤外染料を記
載し請求している。
【0005】既に指摘したように、色形成層の温度を色
形成温度以上に色形成時間の間上昇させたときに(無色
から着色に、着色から無色に、または一つの色から別の
色に)色変化を受けるのに適合した色形成性組成物を含
んでいる少なくとも一つの色形成層を有する画像形成媒
体が知られている。かかる媒体における色変化は媒体に
直接に熱を適用することによって供される必要はない;
色形成性組成物は色形成温度以上に加熱すると色変化を
受ける色形成性化合物(ここでは、「ロイコ染料」とも
称されている)と、化学線(通常、赤外線)を吸収する
ことによって色形成層の中に熱を発生させることができ
る吸収剤とを含んでいてもよい。かかる媒体を適切な化
学線に露出すると、この放射線は吸収剤に吸収されるこ
とによって色形成性化合物を加熱し、それに色変化を受
けさせる。多数のかかる熱的画像形成媒体は露光後の現
像工程を必要しないということで、通常のハロゲン化銀
媒体よりも有利である。かかる熱的画像形成媒体はま
た、本質的に可視光に不感性であるので通常の照明条件
下で取り扱うことができるという利点を有している。
【0006】たとえば、米国特許第4,602,263
号および第4,826,976号は両者とも、光学的記
録のための、特に、色画像を形成するための、熱的画像
形成システムを記載している。これら熱的画像形成シス
テムは目視識別可能な色シフトを生じる有機化合物の一
つまたはそれ以上の熱的に不安定なカルバメート部分の
不可逆的単分子分裂に依る。米国特許第4,720,4
49号および第4,960,901号は類似の画像形成
システムを記載しており、そこでは、色発現性成分は実
質的に無色のジ−またはトリ−アリールメタン画像形成
性化合物であり、それはそのジ−またはトリ−アリール
メタン構造内に、メソ炭素原子に対してオルト位がメソ
炭素原子上に閉環した5員または6員環を形成する部分
によって置換されているアリール基を所有しており、前
記部分はメソ炭素原子に直接結合した窒素原子を所有し
ており、その窒素原子はマスクされたアシル置換基を有
する基に結合しており、マスクされたアシル置換基は加
熱されたときに分裂を受けてアシル基を放出して窒素原
子の分子内アシル化を生じさせてメソ炭素原子に結合で
きない新しい基をオルト位に形成し、それによってジ−
またはトリ−アリールメタン化合物が無色になる。ジ−
またはトリ−アリールメタン化合物を使用するその他の
熱的画像形成システムが米国特許第4,720,450
号に記載されており、他方、米国特許第4,745,0
46号は色形成性共反応体として、メソ炭素原子に閉環
した求核性部分によってオルト位が置換されているアリ
ール基をジ−またはトリ−アリールメタン構造内のメソ
炭素原子上に所有している実質的に無色のジ−またはト
リ−アリールメタン化合物と、加熱されジ−またはトリ
−アリールメタン化合物と接触したときに求核性部分と
2分子求核置換反応を受ける求電子試薬とを使用して、
着色した開環ジ−またはトリーアリールメタン化合物を
形成する、熱的画像形成システムを記載している。
【0007】上記特許は多色画像を形成するための画像
形成媒体の好ましい形態を記載している;この好ましい
画像形成媒体においては、それぞれ、黄色、シアンおよ
びマゼンタ染料を形成することができる3つの別個の色
形成層は一つが別の一つの上面に重ね合わされている。
3つの色形成層の各々はそれと組み合わされた赤外吸収
剤を有しており、これら吸収剤は異なる波長、たとえば
760、820および880nmで吸収する。この媒体
は760、820および880nmの波長を有する3つ
のレーザーに像様露出される。(現状の技術では、約7
60〜1000nmで発光する固体ダイオードレーザー
が単位コスト当たり最大出力をもたらす。)上記特許に
記載されている大抵の色形成材料はこの波長範囲内で高
い吸光係数を有していないので、レーザー放射線の効率
的吸収および従ってロイコ染料の効率的加熱を確保する
ためにはロイコ染料と共に赤外吸収剤を含有することが
必要である。)色形成層の得られた像様加熱はロイコ染
料をして露出領域では色変化を生じさせ、それによって
多色画像を生成し、それは現像を必要としない。
【0008】この好ましいタイプの画像形成媒体は非常
に高い解像力の画像を可能にする;たとえば、この媒体
は2K線35mmスライド(すなわち、スライドの長縁
に平行な各線に2000ピクセルを有するスライド)の
作成に容易に使用することができる。しかしながら、特
定の染料、特に、上記米国特許第4,720,449号
および第4,960,901号に記載されているもの、
から作成された画像はそれら画像が強力な通常のスライ
ド投影機たとえばキセノン投影機を使用して長時間投影
されたときに退色し易く、そして/または色シフトを受
け易い。自明の通り、退色や色シフトは望ましくなく、
従って、かかる退色および色シフトを阻止するかまたは
少なくとも減少させる手法に対する要求が存在する。
【0009】上記特許に記載された熱的画像形成反応は
ハロゲン化銀系の画像形成媒体に起こるような何らかの
増幅をもたらさない、その結果、媒体は比較的不感受性
である;代表的には、熱的画像形成媒体は許容できるス
ライドにとって必要とされる約3.0の最大透過光学濃
度を達成するためには色形成層当たり約1J/cm2
エネルギーインプットを必要とする。従って、画像形成
の速度を改良するため、そして/または画像形成に使用
されるエネルギー源の必要パワーを小さくするために
は、これら熱的画像形成媒体の感度を改良することが有
利であろう。
【0010】このたび、キノン、ハイドロキノンおよび
特定の金属カチオンは上記米国特許第4,720,44
9号および第4,960,901号に記載の如く作成さ
れた熱的画像の投影中に起こる退色および色シフトを減
少させ、かつ、これら特許に記載されている熱的画像形
成媒体の感度を増加させる作用も果たすということが判
明した。
【0011】従って、本発明は、少なくとも一つの画像
形成層を含んでいる熱的画像形成媒体を提供し、その画
像形成層は色形成温度以上に色形成時間の間加熱すると
色変化を受ける色形成性化合物を含んでおり、その色形
成性化合物は式
【化5】
【0012】を有するものであり、そしてその色変化後
に式
【化6】
【0013】の染料化合物を形成する。
【0014】式中、環AおよびBは芳香核であり、Zお
よびZ′は、メソ炭素原子によること以外によって連結
していてもよく、染料化合物におけるジアリールメタン
またはトリアリールメタン染料の助色団発色団システム
を完成するのに十分な部分を表わし、ZおよびZ′は染
料化合物が可視域に吸収を有するようなものであり、L
は加熱すると除去される脱離性基であり、SO2 基と環
Bの間の破線は色形成性化合物におけるスルホンアミド
環が5員または6員であってもよいこと示している。
【0015】この画像形成媒体は画像形成層がさらに、
キノン、ヒドロキノン、および亜鉛、ニッケル、銅(I
I)、コバルト(II)またはアルミニウム(III)
カチオンの源、のいずれか一つまたはそれ以上からなる
色安定化用添加剤を含んでいることを特徴としている。
【0016】用語「メソ炭素原子」はここでは、その通
常の意味で使用されており、式IおよびIIの化合物に
おける基ZおよびZ′に結合した炭素原子を意味する。
【0017】用語「ヒドロキノン」はここでは、単一フ
ェニル環が2個のヒドロキシル基を互いにパラ位に担持
しているところの全ての芳香族系を意味するために包括
的に使用されている。従って、この用語はここでは、フ
ェニル環が置換されているところのヒドロキノン自体の
誘導体、たとえば、2−フェニル−5−メチルヒドロキ
ノン、ばかりでなく、ヒドロキシル基を担持しているフ
ェニル環が一つまたはそれ以上の他の芳香環に縮合して
いるところの化合物、たとえば、ナフトヒドロキノン、
をも意味する。用語「キノン」も相応する仕方で使用さ
れている。
【0018】本発明はまた、色形成性化合物を含んでい
る少なくとも一つの画像形成層を有する熱的画像形成媒
体を用意し;画像形成層を色形成温度以上に色形成時間
の間像様加熱し、それによって画像の加熱領域において
は色形成性化合物の少なくとも一部を染料化合物に転化
させ、それによって画像を形成する;ことを含んでいる
画像形成方法を提供する。この方法は画像形成媒体が本
発明の画像形成媒体であることを特徴としている。
【0019】最後に、本発明は像様に着色した領域と実
質的に未着色の領域を有する画像形成された媒体を提供
し、その画像の実質的に未着色の領域は色形成温度以上
に色形成時間の間加熱したときに色変化を受ける色形成
性化合物を含んでおり、色形成性化合物は上記式Iを有
するものであり、そして画像の着色した領域は上記式I
Iの染料化合物を含んでいる。この画像形成された媒体
は着色した領域および実質的に未着色の領域がさらに、
キノン、ヒドロキノン、および亜鉛、ニッケル、銅(I
I)、コバルト(II)またはアルミニウム(III)
カチオンの源、のいずれか一つまたはそれ以上からなる
色安定化用添加剤を含んでいることを特徴としている。
【0020】先に言及したように、本発明の熱的画像形
成媒体は式Iの色形成性化合物(色形成温度以上に色形
成時間の間加熱されると、式IIの染料化合物を形成す
る)および色安定化用添加剤を含んでいる。必要なら
ば、一つより多い色安定化用添加剤が使用されてもよ
い。
【0021】ヒドロキノンはキノンよりいくらか効率的
であるようなので、一般に、本発明の画像形成媒体およ
び方法にはキノンよりヒドロキノンを使用することが好
ましい。2個のヒドロキシル基を担持する芳香環上に電
子吸引性置換基を有するヒドロキノンが好ましい。何故
ならば、それらは本方法を使用して作成された画像の退
色を阻止するのにより有効であることが判明したからで
ある;画像退色の阻止におけるヒドロキノンの有効性は
置換基(単数または複数)の電子吸引能力と良く相関関
係があるが、ヒドロキノンのレドックス電位とは相関関
係がない。その又は各々の電子吸引性置換基はたとえば
ハロゲン原子やアルキル基であってもよい。本発明の媒
体および方法に使用するための具体的に好ましいヒドロ
キノンはクロロヒドロキノン、2,5−ジクロロヒドロ
キノン、2−メチル−5−フェニルヒドロキノン、フェ
ニルヒドロキノンおよび2,5−ジ−t−ブチルヒドロ
キノンである。
【0022】本発明の画像形成媒体に使用される画像形
成層は通常、重合体バインダーを含有しており、そして
色安定化用添加剤がキノンまたはヒドロキノンである場
合、実際、熱的画像形成媒体中に通常使用されるバイン
ダー中にキノンやヒドロキノンを分散させることは通常
困難ではないけれども、使用されるキノンまたはヒドロ
キノンは勿論、使用される重合体バインダー中に必要濃
度で分散できるように選択されなければならない。一般
に、強酸性の置換基を含有するキノンおよびヒドロキノ
ンを避けることが推奨される。何故ならば、これら酸性
置換基は周囲温度での貯蔵中に色形成性化合物の望まし
くない色形成を生じさせるかも知れないからである。
【0023】一般に、亜鉛は本発明の画像形成媒体およ
び方法に使用するには他の金属カチオンより好ましい。
感受性の色形成性化合物を使用した場合、亜鉛は媒体の
感度を代表的には少なくとも約30%増大させる。しか
しながら、後記実施例2に例証されているように、亜鉛
の不在下では、商業的に有効な画像形成媒体に使用する
には実用的でないほどゆっくり画像形成する或る種の比
較的不感性の色形成性化合物は、亜鉛の添加によって感
度が数100%増大する。適切な亜鉛塩は容易に入手可
能であり、かつ安価である。さらに、亜鉛は他のカチオ
ンよりも、画像形成媒体のその他の成分との間で不要の
着色錯体を生成する傾向が少ないようである。
【0024】本発明の画像形成媒体中に使用される金属
カチオン源は、画像形成層中に必要濃度で分散されるこ
とができ、かつ画像形成層の成分のいずれにも悪影響を
与えないあらゆる金属化合物であることができる。画像
形成層は通常、重合体バインダーを含有しており、そし
てこの重合体バインダーは一般的には、使用できる金属
カチオン源を制約する。何故ならば、多くの無機金属塩
は重合体バインダー中に高濃度で分散することができ
ず、そして/またはかかるバインダーに悪影響を与える
からである。一般に、強酸性塩、たとえば、亜鉛のサリ
チル酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩およびフェノ
ールスルホン酸塩を避けることが推奨される。何故なら
ば、これら酸性塩は周囲温度での貯蔵中に色形成性化合
物の望ましくない色変化を生じさせるかも知れないから
である。塩化亜鉛および硝酸亜鉛もまた、いくつかのロ
イコ染料において望ましくない色変化を生じさせるのに
十分な酸性であり、従って、本発明に使用するには推奨
されない。好ましい金属源はカルボン酸金属塩である;
亜鉛の酢酸塩およびイソ酪酸塩はそれらの低コストおよ
び低分子量故に特に好ましい。低分子量は所定量の亜鉛
カチオンを与えるために画像形成層中に含有されるべき
塩の量を減少させる。約8個未満の炭素原子を含有する
低級カルボン酸塩の使用は好ましい。何故ならば、高級
カルボン酸塩はワックス状材料であり、透明層を与えな
い傾向があるからである;たとえば、ステアリン酸亜鉛
は透明な塗膜を与えるにはワックス状過ぎるということ
が判明した。ニッケル、アルミニウム、銅(II)およ
びコバルト(II)はいずれもそれらの酢酸塩として便
利に供給される。
【0025】本発明の画像形成媒体における亜鉛および
/またはニッケルの別の好ましい源は亜鉛およびニッケ
ルのロジン酸塩であり、それらは商業的には亜鉛および
ニッケルの樹脂酸塩としても知られている。これら物質
は熱的画像形成媒体中に代表的に使用される重合体バイ
ンダーに対して良好な溶解性を有するロジン系の亜鉛お
よびニッケルの塩である。ロジンは主としてアビエチン
酸と、少量の水素化アビエチン酸およびその他の物質と
からなる。商業的に入手可能であり、そして本発明の画
像形成媒体に有効である、ロジン酸塩の例は米国324
01フロリダ州パナマシティ98イーストビジネスハイ
ウェー1001在アリゾナケミカル社によって、登録商
標ジレックス(Zirex)、ジナル(Zinar)、
ジトロ(Zitro)およびポリタック(Polyta
c)100の名で販売されている物質である。米国特許
第5,008,237号に記載されている亜鉛誘導体も
使用できる。
【0026】本発明の画像形成された媒体が体験する投
影機による退色および/または色シフトの率は画像形成
層中に使用された重合体バインダーによってかなり変動
し、従って、画像形成層中に使用されるべき色安定化用
添加剤の最適量は実験的に最も良く決定される。しかし
ながら、一般に、色安定化用添加剤がキノンまたはヒド
ロキノンである場合には、キノンまたはヒドロキノンは
色形成性化合物1モル当たり少なくとも約0.25モ
ル、望ましくは少なくとも約0.5モル付与されること
が好ましく、そして色安定化用添加剤が金属カチオン源
である場合には、その源は色形成性化合物1モル当たり
少なくとも約0.1モル、望ましくは少なくとも約0.
25モル付与されることが好ましい。色安定化用添加剤
/色形成性化合物の比を増加しても、感度または投影機
による退色に対する防護のそれ以上の増加が見られな
い、そのような比が存在することを認識すべきである
が、それが起こる正確な比は使用される具体的色安定化
用添加剤および色形成性化合物によって変動するであろ
う。
【0027】本発明の熱的画像形成媒体が画像形成中に
色形成性化合物によって受ける色変化は無色から着色で
あってもよいし、または或る色から物の色であってもよ
いが、一般には色変化は無色から着色であることが好ま
しい。ここで使用されている用語「着色」は人間の目に
よって見ることができる色に限定されるものではない;
本発明のその主な用途を可視画像の作成を意図した画像
形成媒体に見出されるであろうけれども、それは不可視
(たとえば、赤外)波長でのみ読み取ることができる
「画像」の作成を意図した画像形成媒体に使用されても
よい。
【0028】式Iの好ましい色形成性化合物は、Zおよ
びZ′が各々ベンゼン環を含んでおり、ZとZ′がメソ
炭素原子に対してオルト位で2個のベンゼン環に結合し
た酸素原子によって連結していてZ−C−Z′原子団が
キサンテン核を形成している、ものである。このタイプ
の特に好ましい化合物はZおよびZ′のベンゼン環がメ
ソ炭素原子に対してパラ位に置換アミノ基を担持してい
るものである。また、式Iの色形成性化合物において、
環Aがスルホンアミド窒素原子に対してそのパラ位にカ
ルバメート部分を担持しているベンゼン環からなること
も好ましい。
【0029】式Iの2種類の具体的に好ましい色形成性
化合物は次の通りである:
【化7】
【0030】および
【化8】
【0031】色安定化用添加剤の存在を除いて、本発明
の画像形成媒体の様々な層およびその媒体を露光するた
めに使用される手法は上記の特許および出願に使用され
ているものであることができる。従って、本発明の画像
形成方法の実施においては、熱は様々な仕方で像様に適
用または誘発されてもよい。好ましくは、選択的加熱は
電磁放射線の熱への変換によって色形成層自体の中に生
成され、そして好ましくは光源はガスレーザーまたは半
導体レーザーダイオード、好ましくは赤外レーザー、の
ようなレーザー発生源である。レーザービームの使用は
走査モードでの記録によく適するばかりでなく、高集中
ビームの使用によって放射エネルギーを小さな面積に集
中させることができるので高速および高濃度で記録する
ことを可能にする。また、デジタル化した情報のよう
に、送信信号に応答した熱パターンとしてデータを記録
することは便利な方法である。
【0032】本発明の画像形成媒体に使用される色形成
性化合物の大抵は赤外で強く吸収しないので、本発明の
画像形成媒体においては、画像形成媒体は望ましくは、
赤外線を吸収することができる吸収剤を含んでおり、そ
れによって画像形成層の中に熱を発生させる。こうして
発生した熱は色形成性化合物に伝導されて色形成反応を
開始させ、そして色形成性化合物の吸収特性を無色から
着色に変更させる。自明の通り、赤外吸収剤(以後、
「赤外染料」とも称する)は色形成性化合物と熱伝導関
係にあるべきであり、たとえば、色形成性化合物と同じ
層中にまたは隣接層中に存在するべきである。無機化合
物が使用されてもよいが、赤外吸収剤は好ましくは有機
化合物、たとえば、シアニン、メロシアニン、スクエア
リリウム、チオピリリウムまたはベンゾピリリウム染料
であり、好ましくは、それがDmin領域すなわち画像
のハイライト領域に実質的量の色を寄与しないように電
磁スペクトルの可視域では実質的に非吸収性である。そ
れぞれの赤外吸収剤によって吸収された光は熱に変換
し、そして熱は色形成層中に着色化合物を生成させる反
応を開始させる。このタイプの画像形成媒体は直接加熱
によるのではなく赤外線によって画像形成されるので、
高解像力の画像がより容易に達成される。
【0033】本発明の画像形成媒体の特に好ましい形態
は少なくとも二つの画像形成層を有しており、その少な
くとも二つの画像形成層は異なる色を有する染料化合物
を生成するように整えられた色形成性化合物を含んでお
り、かつ異なる波長で吸収する吸収剤を含んでいる。赤
外吸収剤は望ましくは、各色形成層が赤外線を使用する
ことによってそれぞれの赤外吸収剤によって選択的に吸
収される特定波長で選択的かつ独立に露光されるよう
に、十分に分離した異なる予め定められた700nm以
上の波長で放射線を吸収するように選択される。例示と
して、黄色、マゼンタおよびシアンの色形成性化合物を
含有する三つの色形成層はそれらと組み合わされた、そ
れぞれ792nm、848nmおよび926nmで放射
線を吸収する赤外吸収剤を有することができ、そして三
つの色形成層が互いに独立に露光されることができるよ
うにこれら各波長のレーザービームを発生するレーザー
源たとえば赤外レーザーダイオードによってアドレスさ
れることができる。各層は別個の走査で露光されてもよ
いが、適切波長の多重レーザー源を使用する単一走査で
全部の色形成層を露光することが通常好ましい。重ね合
わされた画像形成層を使用する代わりに、色形成性化合
物およびそれらと組み合わされた赤外吸収剤は単一記録
層中に並列したドットまたはストライプの列で配列され
てもよい。かかる多色画像形成媒体においては、色形成
性化合物は減法混色の原色、黄色、マゼンタおよびシア
ン、またはその他の色の組合せから成ってもよく、その
組合せは付加的に黒色を包含してもよい。ロイコ染料は
一般に、完全天然色を与えるために写真方法に普通に使
用されているように、減法混色の色、シアン、マゼンタ
および黄色を与えるように選択される。三つの画像形成
層を有するこのタイプの全色画像形成媒体は添付図面の
図1を引用して後で説明する。
【0034】像様加熱は光を熱に変換することによって
誘発されるが、画像形成媒体は露光前または露光中に加
熱されてもよい。これは加熱プラテンまたは加熱ドラム
を使用して、または媒体が露光されている間に媒体を加
熱するための追加のレーザー源またはその他の適切な手
段を使用することによって、達成されてもよい。
【0035】本発明の画像形成媒体は上記の特許および
出願に記載されている画像形成媒体に似た仕方で製造す
ることができる。代表的には、色形成性化合物および画
像形成層のその他成分(たとえば、重合体バインダーお
よび赤外吸収剤)は適切な溶剤中に分散され、そして得
られた液体分散物は通常の塗布装置を使用して支持体上
に、一般に重合体フィルムの上に塗布され、そして得ら
れた液体フィルムは乾燥されて画像形成層を生じる。層
は溶液塗布ではなく分散物または乳濁物として適用され
てもよい。この塗布用組成物はまた分散剤、可塑剤、消
泡剤、ヒンダードアミン光安定化剤および塗布助剤を含
有していてもよい。画像形成層(単数または複数)およ
び中間層またはその他の層を形成する場合、温度は色形
成性化合物が早期着色しないように色形成反応が急速に
起こるレベルより低く維持されるべきである。
【0036】本発明によれば画像形成層の中に色安定化
用添加剤を組み入れるためには、添加剤は画像形成層の
その他成分と共に液体分散物中に簡単に分散される。従
って、本発明は熱的画像形成媒体の製造に使用される装
置または方法を大きく変更する必要はない。
【0037】色安定化用添加剤の存在は別として、本発
明の画像形成媒体は上記の特許および出願に記載されて
いるように更に別の層および成分を含有していてもよ
い。従って、先に指摘したように、画像形成媒体は代表
的には、画像形成層(単数または複数)を付着させる支
持体を包含する。支持体は画像形成媒体の容易な取扱を
可能にするように十分厚くあるべきであり、そして画像
形成中にその寸法安定性を実質的に維持するどの材料で
あってもよい。望ましくは、支持体は少なくとも約50
μmの厚さを有する。支持体は最終画像のDminを過
度に上昇させないように十分に透明でなければならな
い。支持体を介して画像形成することは望まれる場合に
は、支持体は画像形成プロセスを妨害しないように更に
十分に透明でなければならず、そして好ましくは、複屈
折ではない。何故ならば、媒体が支持体を介して画像形
成される場合には、複屈折支持体はレーザー(またはそ
の他の放射線源)を画像形成媒体内の適当な水準に結像
させることを困難にするであろうからである。適切な支
持体はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、およびポリスチレンを包含する。
支持体の好ましい材料はポリエステル、望ましくは、ポ
リ(エチレンテレフタレート)である。
【0038】使用されてもよいバインダーの例はポリ
(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、メ
チルセルロース、酢酪酸セルロース、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレンとブタジエンの共重合
体、ポリ(メチルメタクリレート)、アクリル酸メチル
とアクリル酸エチルの共重合体、ポリ(酢酸ビニル)、
ポリ(ビニルブチラール)、ポリウレタン、ポリカーボ
ネートおよびポリ(塩化ビニル)を包含する。選択され
るバインダーはその中に組み入れられるロイコ染料に対
して悪影響を与えるべきでなく、また有益な効果を有す
るように選択されてもよいということが認められるであ
ろう。また、バインダーは画像形成中に遭遇する温度で
実質的に熱安定性であるべきであり、そして色画像の観
察を妨げないように透明であるべきである。像様加熱を
誘発するために電磁放射線が使用される場合には、さら
に、バインダーは画像形成を開始させることを意図され
た光を透過するべきである。
【0039】上記日本出願第112,620/92号に
更に詳細に説明されているように、上記特許に記載され
ているタイプの幾つかの画像形成媒体においては、画像
形成中に生成された着色物質の一つまたはそれ以上がそ
れらの色形成層から拡散する傾向があるが、着色物質の
かかる望ましくない拡散は、少なくとも約50℃、好ま
しくは、少なくとも約75℃、最も好ましくは、少なく
とも約95℃のガラス転移温度を有する第一重合体の中
にロイコ染料を分散させること、および色形成層と接触
した拡散軽減層を付与することによって、軽減または解
消でき、この拡散軽減層は少なくとも約50℃のガラス
転移温度を有する第二重合体からなり、かつ本質的に色
形成性組成物を含有していない。望ましくは、拡散軽減
層は少なくとも約1μmの厚さを有する。第一重合体は
望ましくはアクリル重合体、好ましくはポリ(メチルメ
タクリレート)である。
【0040】上記国際出願PCT/US92/0205
5号に論議されているように、或る種の色形成性化合物
は画像形成中に気泡を発生する傾向を示す。従って、本
発明の画像形成媒体は有利には、画像形成層の温度を色
形成温度以上に色形成時間の間像様に上昇させたときに
加熱領域で画像形成層がその色変化を受けるが本質的に
気泡の無いことを維持するように、画像形成層上に重ね
合わされ少なくとも約10μmの厚さを有する気泡抑制
層を含んでいる。
【0041】本発明の画像形成媒体中に包含されてもよ
いその他の層は、たとえば、支持体への接着性を改良す
るための下引層、画像形成層を相互に断熱するための中
間層、紫外吸収剤を有する紫外遮断層、またはその他の
補助層である。紫外線からの良好な防護をもたらすため
には、紫外遮断層は望ましくは画像形成層(単数または
複数)の両側に付与され、一方の紫外遮断層は紫外吸収
剤を含有する重合体フィルムを支持体として使用するこ
とによって提供され、そしてかかる吸収剤含有フィルム
は商業的に入手可能である。
【0042】次に、本発明の好ましい態様を、添付図面
の図1を引用しながら、単なる例示として記載する。図
1は本発明の画像形成媒体の概略断面図である。図面に
示されている各層の厚さは測定すべきものではない。
【0043】図1に示されている画像形成媒体(包括的
に10で表示されている)は透明画の作成に使用するこ
とを意図しており、そして紫外吸収剤を組み入れた4ミ
ル(101μm)ポリ(エチレンテレフタレート)(P
ET)からなる実質的に透明な支持体12を含んでい
る。適切なPETフィルムは、たとえば、米国デラウェ
ア州ウィルミルトン在デュポンドヌムール社からP4C
1Aフィルムとして、商業的に容易に入手可能である。
【0044】画像形成媒体10はさらに、水分散性スチ
レンアクリル重合体(米国53403ウィスコンシン州
ラシーン在S.C.ジョンソン&サン社によって販売さ
れているジョンクリル(Joncryl)538)と水
溶性アクリル重合体(米国44313オハイオ州アクロ
ン在B.F.グッドリッチ社によって販売されているカ
ルボセット(Carboset)526)の10:1
(重量/重量)混合物から形成された約1μmの拡散軽
減用下引層14を含んでいる。この少量の水溶性アクリ
ル重合体の存在は塗布工程中に層14が亀裂化する傾向
を軽減する。拡散軽減用下引層14は約55℃のガラス
転移温度を有しており、通常の下引層の作用を果たす、
すなわち、画像形成層16(後で詳述する)の支持体1
2への接着性を増加させる。下引層14はまた画像形成
後の画像形成層16からの染料化合物の移動を軽減また
は解消する作用を果たす;拡散軽減用下引層14の代わ
りに通常の下引層を使用した場合は、画像形成後の層1
6から下引層への染料化合物の拡散が画像の鮮鋭度の損
失を生じさせるであろう。下引層14は水分散性重合体
と水溶性重合体を含有する水性媒体から支持体12の上
に塗布される。
【0045】黄色画像形成層16は拡散軽減用下引層1
4と接触している。この画像形成層16は約5μmの厚
さであり、そして、約47.5重量部の式
【化9】
【0046】(式中、R′はtert−ブチル基であ
る)のロイコ染料(R′がイソブチルまたはベンジル基
であるところの化合物が代わりに使用されてもよい)
と、1.6重量部の式
【化10】
【0047】の赤外染料(同時係属中の、普通に所有さ
れた国際出願PCT/US91/08695号に記載さ
れているように製造される;本質的に、この染料は2モ
ルの2−(1,1−ジメチルエチル)−5,7−ジメト
キシ−4−メチルベンゾピリリウム塩をクロコネート塩
と縮合させることによって製造される)と、3.3重量
部のヒンダードアミン安定剤(HALS−63、米国0
7105NJ州ニューアーク、ブランチャードストリー
ト117在フェアモントケミカル社から販売されてい
る)と、47.5重量部のポリ(メチルメタクリレー
ト)バインダー(エルバサイト(Elvacite)2
021、米国デラウェア州ウィルミントン在デュポンド
ヌムール社から販売されている)(この材料は製造元に
よってメチルメタクリレート/エチルアクリレート共重
合体であると言われているが、そのガラス転移温度はポ
リ(メチルメタクリレート)のそれに近似しており、こ
のバインダ−は約110℃のガラス転移温度を有してい
る)を含んでいる。画像形成層16はヘプタンとメチル
エチルケトンの混合物から塗布することによって適用さ
れる。
【0048】黄色画像形成層16の上には、拡散軽減層
18が重ね合わされ、それは第一の拡散軽減層14と同
じように、画像形成後の貯蔵中に染料化合物が黄色画像
形成層16から移動するのを防止する作用を果たす。拡
散軽減層18は約2μmの厚さであり、水分散性スチレ
ンアクリル重合体(米国53403ウィスコンシン州ラ
シーン在S.C.ジョンソン&サン社によって販売され
ているジョンクリル138)から構成され、水性分散物
から塗布される。この層は約60℃のガラス転移温度を
有する。
【0049】画像形成媒体10の次の層は約4.6μm
の耐溶剤性中間層20であり、主要量の部分交叉結合ポ
リウレタン(米国マサチュセッツ州ウィルミントン在I
CIレジンUS社から販売されているネオレズ(Neo
Rez)XR−9637)と少量のポリ(ビニルアルコ
ール)(エアボル(Airvol)540、米国181
95ペンシルバニア州アレンタウン在エアプロダクツ&
ケミカルズ社から販売されている)からなる。この耐溶
剤性中間層20は水性分散物から塗布される。中間層2
0は画像形成中に画像形成層14と22(後で説明す
る)を相互に断熱することを助けるばかりでなく、マゼ
ンタ画像形成層22を塗布する際の黄色画像形成層16
および拡散軽減層18の破壊および/または損傷を防止
する。黄色画像形成層16およびマセンタ画像形成層2
2はどちらも有機溶剤から塗布されるので、層22を塗
布する前に層16の上に耐溶剤性中間層が付与されてい
ない場合には、層22を塗布するために使用した有機溶
剤は層16を破壊し、損傷し、またはそこからロイコ染
料または赤外吸収剤を抽出するであろう。層22を塗布
するために使用する有機溶剤によって溶解または膨潤さ
れない耐溶剤性中間層20の付与は層22を塗布すると
きの層16の破壊または損傷を防止する作用を果たす。
さらに、耐溶剤性中間層20は層22を塗布するときに
マゼンタロイコ染料、赤外吸収剤およびヒンダードアミ
ン光安定剤が層22から拡散軽減層18および黄色画像
形成層16の中に侵入するのを防止する作用を果たす。
【0050】耐溶剤性中間層20の上に、マゼンタ画像
形成層22が重ねられる。この層は約3μmの厚さであ
り、そして約47.25重量部の上記式IIIのロイコ
染料(このロイコ染料は上記US−A−4,720,4
49号および4,960,901号に記載されている方
法によって製造されてもよい)と、約5.02重量部の
クロロヒドロキノン(従って、約1:0.75の、ロイ
コ染料:クロロヒドロキノンのモル比を与える;代わり
に、約3.4重量部の酢酸亜鉛が使用されてもよく、そ
れによって、約1:0.4の、ロイコ染料:亜鉛カチオ
ンのモル比を与える)と、1.62重量部の式
【化11】
【0051】の赤外染料〔これは、式
【化12】
【0052】(式中、Rはハロゲン原子またはアルキル
基である)の化合物をジエチルアミンと反応させてスク
エアリリウム環上に−NEt2 基を導入し、それからそ
の生成物を4−メチルベンゾピリリウム塩と反応させて
式IR2の最終赤外染料を生じることによって、製造さ
れてもよい〕と、3.6重量部のヒンダードアミン安定
剤(HALS−63)と、0.27重量部の湿潤剤と、
47.25重量部のポリウレタンバインダー(エスタン
(Estane)5715、米国44313オハイオ州
アクロン在B.F.グッドリッチ社によって供給され
る)からなる。画像形成層22はクロロヘキサノン/メ
チルエチルケトン混合液から塗布することによって適用
される。
【0053】(上記式IR2の赤外染料は、代わりに、
【化13】
【0054】の染料(そのテトラフルオロボレート塩の
形成で使用される)(この赤外染料は上記式IR2の赤
外染料を製造するのに使用した方法に似た方法によっ
て、対応するセレノピリリウム スクエア酸誘導体およ
びアンモニアを使用してアミノ基を導入し、その後で、
その生成物をセレノピリリウム塩と縮合させることによ
って製造されてもよい;セレノピリリウム スクエア酸
誘導体を製造するためには、ベンゾピリリウム塩IVの
代わりに対応するセレノピリリウム塩で置き換える)に
よって置き換えられてもよい。
【0055】画像形成層22の上には、第二の耐溶剤性
中間層24が塗布される。それは耐溶剤性中間層20と
同じ材料から形成され、同じ方法で塗布される。
【0056】第二の耐溶剤性中間層24の上には、シア
ン画像形成層26が重ね合わされ、それは約3μmの厚
さであり、そして約49.5重量部の上記式IVのロイ
コ染料(このロイコ染料は上記US−A−4,720,
449号および4,960,901号に記載されている
方法によって製造されてもよい)と、約5.86gのク
ロロヒドロキノン(従って、約1:0.75の、ロイコ
染料:クロロヒドロキノンのモル比を与える;代わり
に、約3.97gの酢酸亜鉛が使用されてもよく、それ
によって、約1:0.4の、ロイコ染料:亜鉛カチオン
のモル比を与える)と、1.62重量部の式
【化14】
【0057】の赤外染料〔これは、同時係属中の、普通
に所有された日本出願第112,619/92号に記載
されている方法によって好ましく製造される;本質的
に、この方法はスクエア酸のジエステル、二酸塩化物ま
たはモノエステルモノ酸塩化物を、2−(1,1−ジメ
チルエチル)7−ジエチルアミノ−4−メチルベンゾピ
リリウム塩と反応させ、そして加水分解してベンゾピリ
リウムメチリデン化合物を生成し、それからこの化合物
を7−アルコキシ−2−(1,1−ジメチルエチル)−
4−メチルベンゾピリリウム塩と反応させて最終赤外染
料を生じることからなる〕と、0.2部の湿潤剤と、4
9.5重量部のポリウレタンバインダー(エスタン57
15)からなる。画像形成層26メチルエチルケトンか
ら塗布することによって適用される。
【0058】(上記式IR4の赤外染料は、代わりに、
【化15】
【0059】の染料(これは上記式IR2の赤外染料を
製造するのに使用した方法に似た方法によって、上記式
Vの中間体をアンモニアと反応させてスクエアリリウム
環上にアミノ基を導入し、それから、その生成物を4−
メチルベンゾピリリウム塩と反応させてアミノスクエア
リリウム染料を生成し、そして最後に、このアミノスク
エアリリウム染料を塩化ピバロイルと反応させてスクエ
アリリウム環上に最終ピバロイルアミノ基を生成するこ
とによって、製造されてもよい)によって置き換えられ
てもよい。
【0060】先に指摘したように、画像形成媒体10の
層14〜26は透明支持体12の上に塗布することによ
って製造される。しかしながら、画像形成媒体10の残
りの層、すなわち、透明な気泡抑制層32、紫外フィル
ター層30および接着剤層28は層26の上に塗布され
るのではなく、別個のユニットとして作成され、それか
ら媒体の残りの層にラミネートされる。
【0061】透明な気泡抑制層32は1.75ミル(4
4μm)のPETフィルムであり、好ましいフィルムは
米国デラウェア州ウィルミントン在ICIアメリカズ社
によってICI 505フィルムとして販売されている
ものである。気泡抑制層32は画像形成中に画像形成媒
体10の画像形成層16、22および26の中に気泡が
形成されるのを防止する。
【0062】紫外フィルター層30は画像形成層16、
22および26を周囲の紫外線の影響から保護する作用
を果たす。ロイコ染料は画像形成の前または後の貯蔵中
に紫外線に暴露されたときに色変化を受け易いことが判
明している;かかる色変化は画像のDminを増加さ
せ、画像の色を乱すであろうので、明らかに望ましくな
い。紫外フィルター層30は約5μmの厚さであり、そ
して約83重量%のポリ(メチルメタクリレート)(エ
ルバサイト2043、米国マサチュセッツ州ウィルミン
トン在デュポンドヌムール社によって販売されている)
と、16.6重量%の紫外フィルター〔チニュビン(T
inuvin)328、米国ニューヨーク州アルズデー
ル在チバガイギー社によって販売されている〕と、0.
4重量%の湿潤剤からなる。紫外フィルター層30はメ
チルエチルケトン中の溶液から気泡抑制層32の上に塗
布することによって形成される。
【0063】接着剤層は約2μmの厚さであり、水分散
性スチレンアクリル重合体(ジョンクリル138、米国
53403ウィスコンシン州ラシーン在S.C.ジョン
クリル&サン社によって販売されている)から構成さ
れ、水性分散物から、紫外フィルター層30の上に塗布
される。
【0064】層30および28を気泡抑制層32の上に
塗布した後に、これら3層を含有する全体構造物を熱
(約225°F、107℃)および圧力の下で、層12
〜26を含有する構造物にラミネートして完全な画像形
成媒体10を生成する。
【0065】望ならば、気泡抑制層32は予め形成した
フィルムを層12〜26の上にラミネートすることによ
るのではなく、塗布によって形成されてもよい。気泡抑
制層32が塗布によって形成されるべき場合には、紫外
吸収剤を気泡抑制層の中に組み入れることが便利であ
り、それによって、別個の紫外吸収剤層の必要性が回避
される。従って、この場合には、先に記載した溶剤を使
用して層28を層26の上に塗布し、それから紫外吸収
剤を含有する気泡抑制層32を水性媒体から層28の上
に塗布してもよい。
【0066】媒体10は約792、848および926
nmの波長を有する3つの赤外レーザーからのビームに
露出させることによって画像形成される。926nmビ
ームは黄色画像形成層16に画像形成させ、848nm
ビームはマゼンタ画像形成層22に画像形成させ、そし
て792nmビームはシアン画像形成層26に画像形成
させる。従って、多色画像が画像形成媒体10に形成さ
れ、そしてこの多色画像はさらに現像工程を必要としな
い。さらに、媒体10は露光前に通常の室内照明の下で
取り扱ってもよく、そして画像形成を行う装置は遮光さ
れる必要がない。
【0067】下記実施例は、単なる例示として、本発明
の画像形成媒体の感度増加における、およびその媒体か
ら作成された画像の投影機による退色の軽減における、
色安定化用添加剤の効果を示すために与えられている。
これら実施例のロイコ染料と組み合わせて使用される赤
外染料は、図1を引用して先に記載した好ましい画像形
成媒体に使用されたものとは異なり、次の通りである:マゼンタロイコ染料と共に使用する赤外染料
【化16】
【0068】(米国特許第4,508,811号参
照);そしてシアンロイコ染料と共に使用する赤外染料
【化17】
【0069】(これは上記の同時係属中の出願第2,0
67,959号に記載の如く製造されてもよい)。
【0070】実施例1 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体の感度増加における、およびその画像形成
媒体から作成された画像の投影機による退色の軽減にお
ける、クロロヒドロキノンの効果を例証する。
【0071】パートA:感度実験 下記実験は図1を引用して先に説明した画像形成媒体の
簡略化した単色モデルを使用した。この簡略化したモデ
ルは、紫外吸収剤を組み入れた支持体12、シアン画像
層26(以下に記載する通り様々な量のクロロヒドロキ
ノンを、図1に示した画像形成媒体に使用したエスタン
5715の代わりの上記エルバサイト2021ポリ(メ
チルメタクリレート)と共に、および上記式VIIの赤
外吸収剤である赤外吸収剤と共に、用いた)、接着剤層
28および気泡抑制層32(これは支持体12と同じ重
合体バインダーから形成され、従って、紫外吸収剤を組
み込まれている)から構成された。
【0072】3つの画像形成媒体を製造した。その一つ
は対照であり、画像形成媒体がクロロヒドロキノンを含
有していない。他の2つはロイコ染料:クロロヒドロキ
ノンのモル比が1:0.5、および1:1であるもので
ある(以後、それぞれ「(CH/LC=0.5」および
「CHQ/LC=1」と称する)。それから、3つの媒
体はどれも、792nmレーザーによって、様々な書き
込み速度(その速度で、レーザーからの結像スポットが
媒体を横切って移動する)で画像形成した。各書き込み
速度で、媒体の別個の領域に画像形成して、様々な赤色
光学濃度の領域を有する画像を作成した。得られた画像
の各領域の赤色光学濃度は適切なフィルターを有するX
−ライト(Rite)310写真濃度計(ミシガン州グ
ランドビル在X−ライト社から供給される)を使用して
測定した。結果は第1表に示されており、そして添付図
面の図2にプロットされており、そこには、達成された
赤色光学濃度が書き込み速度に対してプロットされてい
る。
【0073】パートB:投影機による退色実験 上記パートAで形成した画像を、コダック エクタグラ
フィック(Ektagraphic)モデルAF−2ス
ライド投影機(シルバニア タングステン−ハロゲンE
LH300W 120Vバルブを装備している)の最高
設定にした中に10分間置き、そして投影機による暴露
の後に画像の様々な領域の赤色光学濃度を前と同じ仕方
で測定した。結果は第1表に示されており、そして添付
図面の図3にプロットされており、そこでは、画像の赤
色光学濃度の変化%が初期赤色光学濃度に対してプロッ
トされている。この光学濃度の変化%は次のように算出
される:
【数1】OD(光学濃度)の変化%=100(Da−D
b)/Db
【0074】式中、Daは投影機暴露後の光学濃度であ
り、そしてDbは投影機暴露前の光学濃度である。自明
の通り、光学濃度の負の変化%は画像の退色を表わして
いる。
【表1】
【0075】第1表および図2から、ヒドロキノン含有
媒体は両者とも、与えられた書き込み速度で、ヒドロキ
ノン無しの対照媒体によって得られるものより高い光学
濃度を生じるということが分かる。ロイコ染料:ヒドロ
キノンの比が1:1.0である媒体は、通常、与えられ
た書き込み速度において、ロイコ染料:ヒドロキノンの
比が1:0.5である媒体よりも低い光学濃度を与え
る。従って、シアン画像形成層へのヒドロキノンの添加
は媒体をより感光性にする。
【0076】与えられたヒドロキノンまたはキノン添加
剤によって生じる感度増加の定量化は、図2ではやっと
目につくが後記のその他実験(たとえば、図9参照)で
はより容易に認識される「バーンアウト(burn−o
ut)」現象によって複雑になる。この「バールアウ
ト」現象は上記特許には記載されていないが、本発明に
使用されているような色形成層を有する熱的画像形成媒
体は徐々に大きくなる露光量(すなわち、媒体の単位面
積当たり、徐々に大きくなるエネルギー入力)で画像形
成すると、画像の光学濃度は最大光学濃度のところに達
するまでは露光量と共に定常的に増加するが、そこから
は更に露光量を増加しても光学濃度は露光量と共に低下
するので、非常に過酷に露光された媒体サンプルはその
媒体によって達成可能な最大値より有意に低い光学濃度
を有するということが知られている。「バーンアウト」
と称されるのは、この増大した露光量による光学濃度の
低下である。一定のエネルギー出力のレーザーを使用し
書き込み速度を変動させた結果が図2に示されているよ
うな実験においては、バーンアウトは低い書き込み速度
における光学濃度−対−書き込み速度の曲線の正の傾き
として現れる。何故ならば、露光量は書き込み速度に逆
比例するからである。
【0077】予想されたように、ここに記載した実験は
本発明に従ってヒドロキノンまたはキノンによって増感
した媒体は同様の非増感媒体より低い露光量で(従っ
て、より高い書き込み速度で)バーンアウトを現し始め
る。従って、低い書き込み速度においては、増感媒体は
対応する非増感媒体より低い光学濃度を生じる。何故な
らば、その低い書き込み速度において増感媒体は既にし
て酷いバーンアウトをこうむるが、非増感媒体はバーン
アウトを受け始めることがないからである。従って、各
媒体の感度は比較される媒体のどれもがバーンアウトを
こうむらないところの露光量および書き込み速度におい
てのみ適切に比較することができる;言い換えれば、感
度を比較する場合、その比較は光学濃度/書き込み速度
の曲線の、全ての関係曲線が有意に負の傾きを有する領
域で行われなければならない。以下に引用した感度増加
%は式
【数2】〔{(増感媒体の光学濃度/非増感媒体の光学
濃度)の平均}−1〕×100%
【0078】として表現されており、適切な範囲の書き
込み速度はその%の後の括弧内に表示されている。
【0079】この式を使用して、CHQ/LC=0.5
の媒体は感度増加42%(書き込み速度0.26〜0.
51m/s)を示し、そしてCHQ/LC=1.0の媒
体は感度増加34%(書き込み速度0.26〜0.51
m/s)を示した。
【0080】また、第1表および図3から、ヒドロキノ
ン含有媒体は両者とも、投影機によって10分間暴露さ
れた後に対照媒体では体験される退色が実質的に解消さ
れていることが分かる。
【0081】実施例2 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
媒体の感度増加における、およびその媒体から形成され
た画像の投影機による退色の軽減における、2−メチル
−5−フェニルヒドロキノン(「MPHQ」)の効果を
例証する。
【0082】実施例1に使用したクロロヒドロキノンの
代わりに、等モル量の2−メチル−5−フェニルヒドロ
キノンで置き換えたこと以外は、実施例1を繰り返し
た。これら媒体を、実施例1と同じように、画像形成し
投影機で暴露した。結果は第2表に示されている;画像
形成実験の結果は図4にプロットされており、投影機実
験の結果は図5にプロットされている。
【表2】
【0083】第2表と図4から、ヒドロキノン含有媒体
は両者とも、低い書き込み速度では光学濃度のいくらか
の増加を生じたが、その改良は上記実施例1におけるク
ロロヒドロキノン含有媒体の場合より小さいことが分か
る;ロイコ染料:ヒドロキノンの比が1:0.5である
媒体は平均感度増加約12%(書き込み速度0.26〜
0.51m/s)を示したが、ロイコ染料:ヒドロキノ
ンの比が1:1.0である媒体はより小さな感度増加を
示した。
【0084】また、第2表と図5から、ヒドロキノン含
有媒体は両者とも、投影機によって10分間暴露された
後に対照媒体では体験された退色が実質的に軽減されて
おり、そしてロイコ染料:ヒドロキノンの比が1:0.
5である媒体の場合には実質的に解消したことが分か
る。
【0085】実施例3 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体から形成された画像の投影機による退色の
軽減における、2−メチル−5−フェニルヒドロキノン
の量の変動による効果を例証する。
【0086】実施例2を繰り返した。但し、使用した媒
体はヒドロキノン無しの対照媒体と、画像形成層がMP
HQを、ロイコ染料:MPHQのモル比1:0.14、
1:0.28、1:0.37、および1:0.49で、
含有しているところの媒体であった。これら媒体を書き
込み速度0.18m/s、0.22m/s、0.26m
/s、0.32m/s、0.42m/sおよび0.51
m/sで画像形成し、そして実施例1および2と同じ仕
方で投影機で暴露した。結果は第3表に示されており、
そして図6にプロットされている。
【表3】
【0087】第3表および図6から、MPHQ含有媒体
はどれも、対照媒体より低い退色を示し、LC:MPH
Q=1:0.49の媒体は最も低い平均退色を示したこ
とが分かる。
【0088】実施例4 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体から形成された画像の投影機による退色の
軽減における、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン
(「DtBHQ」)の量の変動による効果を例証する。
【0089】実施例3を繰り返した。但し、使用した媒
体は、ヒドロキノン無しの対照媒体と、画像形成層がD
tBHQを、ロイコ染料:DtBHQのモル比1:0.
24、1:0.48、1:0.71、および1:0.8
4で、含有しているところの媒体であった。これら媒体
を、書き込み速度0.18m/s、0.22m/s、
0.26m/s、0.32m/s、0.42m/sおよ
び0.51m/sで画像形成し、そして実施例1〜3と
同じ仕方で投影機で暴露した。結果は第4表に示されて
おり、そして図7にプロットされている。
【表4】
【0090】第4表および図7から、DtBHQ含有媒
体はどれも、対照媒体より低い退色を示し、LC:Dt
BHQ=1:0.84の媒体は最も低い平均退色を示し
たことが分かる。しかしながら、第4表を第3表と比較
し、そして図7を図6と比較することによって、DtB
HQはこのロイコシアン染料の退色の軽減においてはM
PHQより効率的でないことが分かる;DtBHQ/L
C=0.84の媒体はMPHQ/LC=0.49の媒体
とほぼ同じ退色を示した。
【0091】実施例5 この実施例は上記式IIIのマゼンタロイコ染料を含有
する画像形成媒体から形成された画像の投影機による退
色の軽減における、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノ
ンの効果を例証する。
【0092】シアン画像形成層の代わりに、図1を引用
して先に説明したマゼンタ画像形成層22と類似してい
るが上記式VIの赤外染料を含有しているマゼンタ画像
形成層で置き換えたこと以外は、実施例4を繰り返し
た。使用したのは2つの媒体だけ、すなわち、ヒドロキ
ノン無しの対照媒体と、画像形成層がDtBHQを、ロ
イコ染料;DtBHQのモル比1:0.76で、含有し
ているところの媒体であった。これら媒体を書き込み速
度0.18m/s、0.22m/s、0.26m/s、
0.32m/s、0.42m/s、0.51m/sおよ
び0.63m/sで画像形成し、そして実施例1〜4と
同じ仕方で投影機で、但し、20分間暴露した。結果は
第5表に示されており、そして図8にプロットされてい
る;自明の理由から、マゼンタ染料画像のために、赤色
光学濃度ではなく緑色光学濃度を測定した。
【表5】
【0093】第5表および図8から、マゼンタ画像形成
層へのDtBHQの添加はその画像形成層から形成され
た画像の投影機による退色を大幅に軽減したことが分か
る。
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】実施例7 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体の感度増加、およびそれら媒体から形成さ
れた画像の投影機による退色の軽減における、2−フェ
ニル−5−t−ブチルヒドロキノン(「PtBH
Q」)、フェニルヒドロキノン(「PHQ」)、および
2,5−ジクロロヒドロキノン(「DC1HQ」)、の
効果を例証する。
【0099】実施例1を繰り返した。但し、使用した媒
体は対照媒体と、シアン画像形成層がそれぞれPtBH
Q、PHQおよびDC1HQを、各々、ロイコ染料:ヒ
ドロキノンのモル比1:0.5で含有しているところの
3種の媒体であった。これら媒体を実施例1と同じ仕方
で画像形成し投影機で暴露した。結果は第7表に示され
ており、画像形成実験の結果は図9にプロットされてお
り、投影機による実験の結果は図10にプロットされて
いる。
【表7】
【0100】第7表および図9から、これら3種のヒド
ロキノン含有媒体はどれも、感度の有意な改良を生じる
ということ、特に、これら媒体が低い書き込み速度でデ
ィスプレーする、上記のバーンアウト現象が許容される
ときには、そうであるということが分かる。図9は増感
剤としての有効性が次の順序であることを示している:
【数3】
【0101】さらに、第7表および図10から、これら
3種のヒドロキノン含有媒体のどれにおいても、投影機
によって10分間暴露された後に対照媒体では体験され
た退色が極めて実質的に軽減されたことが分かる。
【0102】実施例8 この実施例は上記式IVのシシアンロイコ染料を含有す
る画像形成媒体から形成された画像の投影機による退色
の軽減における、2−メチル−5−フェニルヒドロキノ
ン(「MPHQ」)、フェニルヒドロキノン(「PH
Q」)、2−フェニル−5−t−ブチルヒドロキノン
(「PtBHQ」)、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキ
ノン(「DtBHQ」)および2,5−ジクロロヒドロ
キノン(「DC1HQ」)の効果を例証する。
【0103】実施例1を繰り返した。但し、使用した媒
体はヒドロキノン無しの対照媒体と、シアン画像形成層
がそれぞれ、MPHQ、PHQ、PtBHQ、DtBH
QおよびDC1HQを、おのおの、ロイコ染料:ヒドロ
キノンのモル比1:0.25で含有しているところの媒
体であった。これら媒体を書き込み速度0.18m/
s、0.22m/s、0.26m/s、0.32m/
s、0.42m/sおよび0.51m/sで画像形成
し、そして実施例1〜3と同じ仕方で投影機で暴露し
た。結果は第8表に示されており、そして図11および
12にプロットされている(対照結果は比較を容易にす
るために両図に示されている)。
【表8】
【0104】第8表および図11および12から、ヒド
ロキノン含有媒体はどれも、対照媒体より有意に低い退
色を示し、MPHQ、PHQおよびDC1HQ−含有媒
体は退色の大幅な軽減を示した。これら結果に基づけ
ば、退色防止におけるヒドロキノンの有効性の順序は次
のようである:
【数4】
【0105】実施例9 この実施例は本発明による画像形成媒体へのヒドロキノ
ンの添加は媒体の最小光学濃度における許容できない増
加をもたらさないということを実証するものである。
【0106】ヒドロキノンは、様々なタイプの画像形成
媒体中に使用した場合、時には、ヒドロキノンの空気酸
化が黄色がかった物質の生成をもたらすので汚染問題を
生じるということが知られている。かかる汚染問題が本
発明の画像形成媒体において有意であるかどうかを決定
するために、各種ヒドロキノンの2×10-5M溶液
(0.5ナノモル)の25μlをシリカゲルプレート上
に付着させ、そして処理プレートの3つの別個のサンプ
ルを18.5時間、室温で暗所に、室温で強い蛍光灯の
照明下に(510フィート燭、通常の室内照明強度の約
10倍)、および70℃のオーブン内に、それぞれ貯蔵
した。シリカゲルプレートの各サンプルの赤、緑および
青の光学濃度を、X−ライト310写真濃度計を使用し
て白色ターゲット上で読んだ。結果は添付図面の図13
(A〜C)に示されている。
【0107】これら図面から、ヒドロキノン添加の主要
な効果は媒体の青色光学濃度の増加であり、特に、サン
プルが強い光の下でまたは高温で貯蔵される場合にそう
であることが分かる。これら結果に基づいて、PtBH
QまたはDtBHQは汚染が無いことで好ましい。
【0108】これら実験に使用された条件は大気酸素に
自由に曝される大きな表面積を有する材料の上にヒドロ
キノンを置くことで故意に汚染を生じさせるようになっ
ていることに留意すべきである。ヒドロキノン含有層が
2つのプラスチックフィルムの間に挟まれている、図1
を引用して先に説明したような熱的画像形成媒体におけ
るヒドロキノンの使用によって生じる最小光学濃度の増
加は多分、これら実験によって得られるものよりはるか
に小さい。
【0109】実施例10 この実施例は本発明におけるキノンの使用を例証するも
のである。
【0110】これら実験に使用した媒体は上記実施例1
で使用したものと実質的に同じである。赤外染料(VI
I−0.36g、2−ブタノン中の1%(w/v)溶
液)、シアンロイコ染料(IV−0.22g)、および
アセトン中のポリ(メチルメタクリレート)の15%
(w/v)溶液の1.46gを混ぜ合わせて透明な溶液
を生成し、それを各約500μlに4等分した。これら
部分の一つを対照として使用した;他の3つの部分に
は、それぞれ、3mgの2−メチル−5−フェニルヒド
ロキノン(MPHQ)、2,6−ジクロロ−1,4−ベ
ンゾキノン(DCBQ)および9,10−アントラキノ
ン(AQ)を添加した。それから、各部分を塗布ロッド
を使用して4ミルのポリ(エチレンテレフタレート)ベ
ース上に塗布し、その塗膜を一晩乾燥し、そしてその塗
膜の上に約220°F(104℃)でカバーシートをラ
ミネートした。得られたフィルムを書き込み速度0.2
2m/s、0.25m/s、0.32m/sおよび0.
42m/sで画像形成し、そして実施例1と同じ仕方で
10分間投影し、投影の前後に赤色光学濃度を測定し
た。結果は第9表に示されている。図15は書き込み速
度による赤色光学濃度の変動を示しており、図16は初
期赤色光学濃度をもって光学濃度の変化を示している。
【0111】また、画像形成後に4つのフィルムの非画
像領域の赤色および可視光学濃度を測定した。これらフ
ィルムをオーブン内に70℃で貯蔵し、そしてこれら濃
度を、貯蔵17時間後、41時間後および65時間後に
測定した。図14(A〜B)はそれぞれ貯蔵時間による
赤色および可視光学濃度の変動を示している。
【表9】
【0112】図14(A〜B)から、MPHQおよびD
CBQはフィルムの赤色および可視光学濃度に対して小
さな効果を有するに過ぎず、そして高温貯蔵してもその
光学濃度に大きな影響を与えないが、AQは初期にも、
高温貯蔵時にも、光学濃度を顕著に増加させることが分
かる。
【0113】また、図15および16から、MPHQ、
DCBQおよびAQはいずれも、媒体の感度を増加さ
せ、AQは感度を最も大きく増加させ、そしてMPHQ
およびDCBQは画像の投影機による退色を大幅に軽減
するが、AQは投影機による退色に対するかかる防護を
与えないということが分かる。
【0114】実施例11 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体の感度増加における、およびその媒体から
形成された画像の投影機による退色の軽減における、亜
鉛、アルミニウムおよびニッケルカチオンの効果を例証
する。
【0115】パートA:感度実験 この実験に使用される媒体は上記実施例1におけるもの
で同じであり、そしてロイコ染料:重合体の重量比0.
5:1を有する。4つの画像形成媒体を製造した。その
一つは対照であり、シアン色形成層が金属カチオン含有
していない。第二の媒体は色形成層が酢酸亜鉛を、ロイ
コ染料:亜鉛のモル比1:0.36で含有しており、第
三の媒体は色形成層が酢酸アルミニウムを、ロイコ染
料:アルミニウムのモル比1:0.23で含有してお
り、そして第四の媒体は色形成層が酢酸ニッケルを、ロ
イコ染料:ニッケルのモル比1:0.32で含有してい
る。これら4種の媒体を、実施例1と同じ仕方で画像形
成し、それらの光学濃度を記録した。結果は第10表に
示されており、そして添付図面の図17にプロットされ
ている。
【0116】パートB:投影機による退色実験 上記パートAで形成された画像を、コダック エクタグ
ラフィック モデルAF−2スライド 投影機(シルバ
ニア タングステン−ハロゲンELH300W120V
バルブを装備されている)の最高設定にした中に10分
間置き、そして投影機による暴露の後に画像の様々な領
域の赤色光学濃度を前と同じ仕方で測定した。結果は第
10表に示されており、そして添付図面の図18にプロ
ットされており、そこでは画像の光学濃度の変化%が初
期赤色光学濃度に対してプロットされている。
【表10】
【0117】第10表と図17から、金属含有媒体は特
定の書き込み速度においては、金属無し対照媒体によっ
て生成されるものよりも高い光学濃度を生じることが分
かる;実際、Zn/LC=0.36の媒体は感度増加2
4%(書き込み速度0.16〜0.32m/s)を示
し、Al/LC=0.23の媒体は感度増加98%(書
き込み速度0.16〜0.32m/s)を示し、そして
Ni/LC=0.32の媒体は感度増加13%(書き込
み速度0.16〜0.32m/s)を示した。従って、
シアン画像形成層へのこれら金属の添加は媒体をより感
光性にした。
【0118】また、第10表および図18から、金属の
添加は、投影機によって10分間暴露された後に対照媒
体では体験される退色を実質的に軽減したことが分か
る。
【0119】実施例12 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体の感度増加における、およびその媒体から
形成された画像の投影機による退色の軽減における、イ
ソ酪酸亜鉛の効果を例証する。
【0120】パートA:感度実験 この実験に使用される媒体は上記実施例1におけるもの
で同じである。4つの画像形成媒体を製造した。その一
つは対照であり、シアン色形成層が亜鉛を含有していな
い。他の3つの媒体は色形成層がイソ酪酸亜鉛を、ロイ
コ染料:亜鉛のモル比1:0.2、1:0.04および
1:0.8で含有している。これら4種の媒体を、実施
例1と同じ仕方で画像形成し、それらの光学濃度を記録
した。但し、画像形成には785nmレーザーを使用し
た。結果は第11表に示されており、そして添付図面の
図19にプロットされている。
【0121】パートB:投影機による退色実験 上記パートAで形成された画像を、コダック エクタグ
ラフィック モデルAF−2スライド 投影機(シルバ
ニア タングステン−ハロゲンELH300W120V
バルブを装備されている)の最高設定にした中に10分
間置き、そして投影機による暴露の後に画像の様々な領
域の赤色光学濃度を前と同じ仕方で測定した。結果は第
11表に示されており、そして添付図面の図20にプロ
ットされており、そこでは画像の光学濃度の変化%が初
期赤色光学濃度に対してプロットされている。
【表11】
【0122】第11表と図19から、亜鉛含有媒体は所
定の書き込み速度においては、対照媒体によって生成さ
れたものよりも高い光学濃度を生じることが分かる;実
際、Zn/LC=0.2の媒体は感度増加21%(書き
込み速度0.22〜0.42m/s)を示し、Zn/L
C=0.4の媒体は感度増加23%(書き込み速度0.
22〜0.42m/s)を示し、そしてZn/LC=
0.8の媒体は感度増加49%(書き込み速度0.22
〜0.42m/s)を示した。従って、シアン画像形成
層への亜鉛の添加は媒体をより感光性にした。
【0123】また、第11表および図20から、亜鉛の
添加は、投影機によって10分間暴露された後に対照媒
体では体験される退色を実質的に軽減した;しかしなが
ら、ロイコ染料:亜鉛のモル比1:0.8における亜鉛
は、モル比1:0.4における場合よりも、退色防止が
効率的でないということが分かる。
【0124】実施例13 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体から形成された画像の投影機による退色の
軽減における、銅(II)およびコバルト(II)カチ
オンの効果を例証する。
【0125】この実験に使用される媒体は上記実施例1
におけるもので同じである。3つの画像形成媒体を製造
した。その一つは対照であり、シアン色形成層が金属カ
チオンを含有していない。他の2つの媒体は色形成層が
それぞれ、酢酸銅(II)および酢酸コバルト(II)
を、ロイコ染料:金属のモル比1:0.2で含有してい
る。これら3種の媒体を、実施例1と同じ仕方で画像形
成し、それらの光学濃度を記録した。但し、画像形成に
は785nmレーザーを使用した。これら画像を、コダ
ック エクタグラフィック モデルAF−2スライド
投影機(シルバニア タングステン−ハロゲンELH3
00W 120Vバルブを装備されている)の最高設定
にした中に10分間置き、そして投影機による暴露の後
に画像の様々な領域の赤色光学濃度を前と同じ仕方で測
定した。結果は第12表に示されており、そして添付図
面の図21にプロットされており、そこでは画像の光学
濃度の変化%が初期赤色光学濃度に対してプロットされ
ている。
【表12】
【0126】第8表および図13から、銅(II)また
はコバルト(II)の添加は、投影機によって10分間
暴露された後に対照媒体では体験される退色を実質的に
軽減したことが分かる。
【0127】実施例14 この実施例は上記式IVのシアンロイコ染料を含有する
画像形成媒体の感度増加における、およびその媒体から
形成された画像の投影機による退色の軽減における、ロ
ジン酸亜鉛の効果を例証する。
【0128】パートA:感度実験 この実験に使用される媒体は上記実施例1におけるもの
で同じである。5つの画像形成媒体を製造した。その一
つは対照であり、シアン色形成層が亜鉛を含有していな
い。他の4つの媒体は色形成層がロジン酸亜鉛ジレック
ス、ジナル、ジトロおよびポリタック100のうちの一
つ(ジレックス、ジナル、ジトロおよびポリタック10
0はいずれも登録商標である)を、ロイコ染料:亜鉛の
モル比1:0.2で含有している。これら4種の媒体
を、実施例1と同じ仕方で画像形成し、それらの光学濃
度を記録した。但し、画像形成には784nmレーザー
を使用した。結果は第13表に示されており、そして添
付図面の図22にプロットされている。
【0129】パートB:投影機による退色実験 上記パートAで形成された画像を、コダック エクタグ
ラフィック モデルAF−2スライド 投影機(シルバ
ニア タングステン−ハロゲンELH300W120V
バルブを装備されている)の最高設定にした中に10分
間置き、そして投影機による暴露の後に画像の様々な領
域の赤色光学濃度を前と同じ仕方で測定した。結果は第
13表に示されており、そして添付図面の図23にプロ
ットされており、そこでは画像の光学濃度の変化%が初
期赤色光学濃度に対してプロットされている。
【表13】
【0130】第11表と図19から、ロジン酸亜鉛を含
有する媒体は所定の書き込み速度においては、対照媒体
によって生成されたものよりも高い光学濃度を生じるこ
とが分かる;実際、ジレックス/LC=0.2の媒体は
感度増加190%を示し、ジナル/LC=0.2の媒体
は感度増加106%を示し、ジトロ/LC=0.2の媒
体は感度増加117%を示し、そしてポリタック100
/LC=0.2の媒体は感度増加188%を示し、それ
らはいずれも書き込み速度0.18〜0.42m/sの
全範囲で算出されたものである。従って、シアン画像形
成層へのロジン酸亜鉛の添加は媒体をより感光性にし
た。
【0131】また、第13表と図23から、ロジン酸亜
鉛の添加は、投影機によって10分間暴露された後に対
照媒体では体験される退色を実質的に軽減したことが分
かる。
【0132】以上から、本発明による熱的画像形成媒体
の画像形成層への色安定化用添加剤の添加はその画像形
成媒体の感度増加において、およびその媒体から形成さ
れた画像の投影機による退色の軽減において、有効であ
るということが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい画像形成媒体の概略断面図で
ある。
【図2】実施例1に記載したように、シアン色形成性化
合物を含有する熱的画像形成媒体の感度増加におけるク
ロロヒドロキノンの効果を示す。
【図3】実施例1に記載したように、シアン色形成性化
合物から形成された画像の退色の防止におけるクロロヒ
ドロキノンの効果を示す。
【図4】実施例2に記載したように、シアン色形成性化
合物を含有する熱的画像形成媒体の感度増加における2
−メチル−5−フェニルヒドロキノンの効果を示す。
【図5】実施例2に記載したように、シアン色形成性化
合物から形成された画像の退色の防止における2−メチ
ル−5−フェニルヒドロキノンの効果を示す。
【図6】実施例3に記載したように、シアン色形成性化
合物から形成された画像の退色の防止における2−メチ
ル−5−フェニルヒドロキノンの様々な濃度の効果を示
す。
【図7】実施例4に記載したように、シアン色形成性化
合物から形成された画像の退色の防止における2,5−
ジ−t−ブチルヒドロキノンの様々な濃度の効果を示
す。
【図8】実施例5に記載したように、マゼンタ色形成性
化合物から形成された画像の退色の防止における2,5
−ジ−t−ブチルヒドロキノンの効果を示す。
【図9】実施例7に記載したように、シアン色形成性化
合物を含有する熱的画像形成媒体の感度増加における、
2−フェニル−5−t−ブチルヒドロキノン、フェニル
ヒドロキノンおよび2,5−ジクロロヒドロキノンの効
果を示す。
【図10】実施例7に記載したように、シアン色形成性
化合物から形成された画像の退色の防止における、2−
フェニル−5−t−ブチルヒドロキノン、フェニルヒド
ロキノンおよび2,5−ジクロロヒドロキノンの効果を
示す。
【図11】実施例8に記載したように、シアン色形成性
化合物から形成された画像の退色の防止における、2−
メチル−5−フェニルヒドロキノン、フェニルヒドロキ
ノンおよび2−フェニル−5−t−ブチルヒドロキノン
の効果を示す。
【図12】実施例8に記載したように、シアン色形成性
化合物から形成された画像の退色の防止における、2,
5−ジ−t−ブチルヒドロキノンおよび2,5−ジクロ
ロヒドロキノンの効果を示す。
【図13】図15(A〜C)は、実施例9に記載したよ
うに、様々なヒドロキノンの添加によって生じる、媒体
の赤色、緑色および青色の最小光学濃度に対する効果を
示す。
【図14】図16(A〜B)は、実施例10に記載した
ように、2−メチル−5−フェニルヒドロキノン、2,
6−ジクロロ−1,4−ベンゾキノンおよび9,10−
アントラキノンの添加によって生じる、本発明の熱的画
像形成媒体の赤色および可視最小光学濃度に対する効果
を示す。
【図15】実施例10に記載したように、シアン色形成
性化合物を含有する熱的画像形成媒体の感度増加におけ
る、2−メチル−5−フェニルヒドロキノン、2,6−
ジクロロ−1,4−ベンゾキノンおよび9,10−アン
トラキノンの効果を示す。
【図16】実施例10に記載したように、シアン色形成
性化合物から形成された画像の退色の防護における、2
−メチル−5−フェニルヒドロキノン、2,6−ジクロ
ロ−1,4−ベンゾキノンおよび9,10−アントラキ
ノンの効果を示す。
【図17】実施例11に記載したように、シアン色形成
性化合物を含有する熱的画像形成媒体の感度増加におけ
る、亜鉛、ニッケルおよびアルミニウム カチオンの効
果を示す。
【図18】実施例11に記載したように、シアン色形成
性化合物から形成された画像の退色の防護における、亜
鉛、ニッケルおよびアルミニウム カチオンの効果を示
す。
【図19】実施例12に記載したように、シアン色形成
性化合物を含有する熱的画像形成媒体の感度増加におけ
る、亜鉛カチオンの量の変動の効果を示す。
【図20】実施例12に記載したように、シアン色形成
性化合物から形成された画像の退色の防護における、亜
鉛カチオンの量の変動の効果を示す。
【図21】実施例13に記載したように、シアン色形成
性化合物から形成された画像の退色の防護における、銅
(II)およびコバルト(II)カチオンの効果を示
す。
【図22】実施例14に記載したように、シアン色形成
性化合物を含有する熱的画像形成媒体の感度増加におけ
る、様々なロジン酸亜鉛の効果を示す。
【図23】実施例14に記載したように、シアン色形成
性化合物から形成された画像の退色の防護における、様
々なロジン酸亜鉛の効果を示す。
【符号の説明】
10 熱的画像形成媒体 32 厚い透明な、気泡抑制層 30 紫外フィルター層 28 接着剤層 26 シアン色形成層 24 耐溶剤性中間層 22 マゼンタ色形成層 20 耐溶剤性中間層 18 拡散軽減層 16 黄色形成層 14 拡散軽減層 12 透明支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スチーブン アール.ソフェン アメリカ合衆国マサチューセッツ州レキ シントン,アバーナハシィ ロード 3 (72)発明者 マイクル エイ.ヤング アメリカ合衆国マサチューセッツ州ナテ ィック,ファーム ヒル ロード 22 (72)発明者 ウィリアム シー.シュワルツェル アメリカ合衆国マサチューセッツ州ビラ ーリカ,モントクレアー サークル 2 (72)発明者 ロバート ピー.ショート アメリカ合衆国マサチューセッツ州アー リントン,エドマンド ロード 10 (72)発明者 ラリー シー.タキッフ アメリカ合衆国マサチューセッツ州アー リントン,トロウブリッジ ストリート 14 (56)参考文献 特表 昭62−503084(JP,A) 特表 平5−505641(JP,A) 特表 平5−508127(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの画像形成層を含んでい
    る熱的画像形成媒体であって、その画像形成層は色形成
    温度以上に色形成時間の間加熱すると色変化を受ける色
    形成性化合物を含んでおり、その色形成性化合物は式 【化1】 を有するものであり、そしてその色変化後に式 【化2】 の染料化合物を形成し、 式中、 環AおよびBは芳香核であり、 ZおよびZ′は、メソ炭素原子を介することなく連結し
    ていてもよく、上記染料化合物におけるジアリールメタ
    ンまたはトリアリールメタン染料の助色団発色団システ
    ムを完成するのに十分な部分を表わし、ZおよびZ′は
    上記染料化合物が可視域に吸収を有するようなものであ
    り、 Lは加熱すると除去される脱離性基であり、 SO2基と環Bの間の破線は色形成性化合物におけるス
    ルホンアミド環が5員または6員であってもよいことを
    示しており、 画像形成層がさらに、クロロヒドロキノン、2,5−ジ
    クロロヒドロキノン、2−メチル−5−フェニルヒドロ
    キノン、フェニルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチ
    ルヒドロキノン、2−フェニル−5−t−ブチルヒドロ
    キノン、2,6−ジクロロ−1,4−ベンゾキノンおよ
    び9,10−アントラキノンから選択されるヒドロキノ
    又はキノン、および亜鉛、ニッケル、銅(II)、コ
    バルト(II)またはアルミニウム(III)カチオン
    の源、のいずれか一つまたはそれ以上を含む色安定化用
    添加剤を含んでいることを特徴とする、前記熱的画像形
    成媒体。
  2. 【請求項2】 色安定化用添加剤が亜鉛カチオン源を含
    むことを特徴とする、請求項1の画像形成媒体。
  3. 【請求項3】 色形成性化合物および染料化合物におい
    て、ZおよびZ′は各々ベンゼン環を含んでおり、Zお
    よびZ′はメソ炭素原子に対してオルト位で2個のベン
    ゼン環に結合した酸素原子を介して連結してZ−C−
    Z′原子団がキサンテン核を形成していることを特徴と
    する、請求項1〜2のいずれか一項の画像形成媒体。
  4. 【請求項4】 赤外線を吸収することによって画像形成
    層の中に熱を発生させ色形成性化合物の色変化を促進さ
    せることができる吸収剤を特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか一項の画像形成媒体。
  5. 【請求項5】 少なくとも二つの画像形成層を含んでお
    り、その少なくとも二つの画像形成層が異なる色を有す
    る染料化合物を生成するように配置された色形成性化合
    物を含んでおり、かつ異なる波長を吸収する少なくとも
    二つの吸収剤を含んでいる、ことを特徴とする請求項4
    の画像形成媒体。
  6. 【請求項6】 色形成性化合物を含んでいる少なくとも
    一つの画像形成層を有する熱的画像形成媒体を用意する
    工程、 画像形成層を色形成温度以上に色形成時間の間像様加熱
    し、それによって画像の加熱領域では色形成性化合物の
    少なくとも一部を染料化合物に転化させ、それによって
    画像を形成する工程を含む画像形成方法であって、 上記熱的画像形成媒体が請求項1〜5のいずれか一項の
    画像形成媒体であることを特徴とする、前記方法。
  7. 【請求項7】 作成された画像が当該画像に可視放射線
    を通すことによって投影され、そして画像形成媒体中に
    存在する色安定化用添加剤が投影中の画像の退色を減少
    させる、請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 像様に着色した領域および実質的に未着
    色の領域を有する画像形成された媒体であって、画像の
    実質的に未着色の領域は色形成温度以上に色形成時間の
    間加熱すると色変化を受ける色形成性化合物を含んでお
    り、その色形成性化合物は式 【化3】 を有するものであり、そして上記の像様に着色した領域
    は式 【化4】 の染料化合物を含んでおり、 式中、 環AおよびBは芳香核であり、 ZおよびZ′は、メソ炭素原子を介することなく連結し
    ていてもよく、ジアリールメタンまたはトリアリールメ
    タン染料の助色団発色団システムを完成するのに十分な
    部分を表わし、ZおよびZ′は染料化合物が可視域に吸
    収を有するようなものであり、 Lは加熱すると除去される脱離性基であり、 SO2基と環Bの間の破線は色形成性化合物におけるス
    ルホンアミド環が5員または6員であってもよいことを
    示しており、 着色領域および実質的に未着色の領域がさらに、クロロ
    ヒドロキノン、2,5−ジクロロヒドロキノン、2−メ
    チル−5−フェニルヒドロキノン、フェニルヒドロキノ
    、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2−フェニ
    ル−5−t−ブチルヒドロキノン、2,6−ジクロロ−
    1,4−ベンゾキノンおよび9,10−アントラキノン
    から選択されるヒドロキノン又はキノン、および亜鉛、
    ニッケル、銅(II)、コバルト(II)またはアルミ
    ニウム(III)カチオンの源、のいずれか一つまたは
    それ以上を含む色安定化用添加剤を含んでいることを特
    徴とする、前記画像形成された媒体。
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