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JP3158902B2 - メッキ容器とそれを用いた無電解メッキ方法 - Google Patents
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JP3158902B2 - メッキ容器とそれを用いた無電解メッキ方法 - Google Patents

メッキ容器とそれを用いた無電解メッキ方法

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JP3158902B2
JP3158902B2 JP27399394A JP27399394A JP3158902B2 JP 3158902 B2 JP3158902 B2 JP 3158902B2 JP 27399394 A JP27399394 A JP 27399394A JP 27399394 A JP27399394 A JP 27399394A JP 3158902 B2 JP3158902 B2 JP 3158902B2
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英二 川上
信雄 世良
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はメッキ容器とそれを用
いた無電解メッキ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無電解メッキは、主にセラミック、プラ
スチックなどの非導電性材料にメッキ膜を形成するため
に用いられている。従来、無電解メッキは被メッキ物を
固定する治具を使用する方法とバレルを用いる方法とが
ある。
【0003】図2(a)および図2(b)は固定治具を
使用する方法を示す断面図である。図2(a)の固定治
具4aは、被メッキ物3を仕切り枠41aの間で固定
し、被メッキ物3と固定治具4aをメッキ液5に浸漬
し、被メッキ物3にメッキ膜を形成する。
【0004】図2(b)の固定治具4bは、被メッキ物
3のピン差し込み穴(図示せず)に固定治具4bの固定
ピン41bを差し込んで固定し、被メッキ物3と固定治
具4bをメッキ液5に浸漬し、被メッキ物3にメッキ膜
を形成する。被メッキ物3の表面に均一にメッキ膜を形
成するために、これら固定治具4a,4bはメッキ液5
内で揺するなどの方法により、メッキ液5が被メッキ物
3の全面にできるだけ均一に行きわたるようにしてい
る。
【0005】以上説明した固定治具を用いる方式では、
下記のような欠点がある。固定治具と被メッキ物が接触
する部分にメッキ膜が形成されないか、形成されてもメ
ッキ膜の膜厚が薄くなる。このような問題を避けるため
には複雑な固定治具が必要になる。また、図2(b)に
示した固定ピン41bを用いる方法では、被メッキ物に
ピン差し込み穴を設けるなどの加工を施して、メッキ液
のつき回りを良くする方法もあるが、被メッキ物にピン
差し込み穴を加工すると、局部的にメッキ不良箇所が発
生することになる。
【0006】さらに、膜厚が10μmを越えるメッキを
行うと、メッキ膜に25〜50μmの大きさの突起状の
メッキ欠陥が発生する。さらにメッキ反応により発生す
るガスが被メッキ物に泡として付着し、その付着部には
メッキ膜が析出せずに陥没部となる。したがって、厚い
膜厚のメッキ膜を形成するには、良好なメッキ膜が得ら
れ難い。そして、このようなメッキ欠陥の発生は膜厚の
増大とともに顕著になる。
【0007】以上のような問題を解決するために、回転
式バレルメッキを適用する方法もある。図3(a)は六
角形の横型回転バレルの斜視図、図3(b)はバレルを
回転させて無電解メッキを行う方法の説明図である。
【0008】このバレルメッキは、中に空室を有する六
角形のバレル2の中に被メッキ物を収納し、このバレル
2をメッキ液5中に浸して矢印aで示すように水平に回
転させてメッキし、メッキ終了後は矢印bで示すように
メッキ液5の外へ取り出して行うものである。なお、図
示していないがバレル5の周囲には多数の穴が設けられ
ており、この穴はメッキ液5の流動性を良くするととも
に、バレル2の中に収納された被メッキ物が外に出ない
ような大きさになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バレル2が一
定方向に回転するため、バレル2本体と被メッキ物を出
し入れするバレル2の開口部の蓋(図示していない)と
の隙間に被メッキ物がはさまって、メッキされなかった
り、バレル2の内壁の角部に被メッキ物が滞留してメッ
キされないなどの問題があった。
【0010】しかも、被メッキ物をバレル2内に投入、
取り出しをするときに、被メッキ物がバレル2に当たっ
て被メッキ物が欠けたりしていた。これを防ぐために水
中での投入取り出しを行うことも検討されたが、製造装
置の大幅な改造と製造工程の変更をともなうため極めて
困難であった。
【0011】この発明の目的は、無電解メッキをバレル
で行う場合、バレル内への被メッキ物の投入取り出し時
に発生していた被メッキ物の欠けが防止でき、バレル内
に被メッキ物が残らず、さらには、バレルの内壁の角部
に被メッキ物が滞留せずにメッキ処理ができる無電解メ
ッキ容器とそれを用いた無電解メッキ方法を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するたをめの手段】請求項1に係る発明
は、被メッキ物をその中に収納し、メッキ用バレル内に
装填されるメッキ容器であって、メッキ容器は網状の袋
からなるメッキ容器である。
【0013】請求項2に係る発明は、網状の袋は、表面
が耐メッキ材でコーティングされているメッキ容器であ
る。
【0014】請求項3に係る発明は、耐メッキ材は塩化
ビニルであるメッキ容器である。
【0015】請求項4に係る発明は、網状の袋の開口率
は60%以上であるメッキ容器である。
【0016】請求項5に係る発明は、被メッキ物を収納
した網状の袋からなるメッキ容器をメッキ用バレル内に
装填し、該メッキ用バレルを無電解メッキ液に浸漬し、
メッキ用バレルを回転して被メッキ物の表面に無電解メ
ッキ膜を形成する無電解メッキ方法である。
【0017】なお、網状の袋の開口率を60%以上とし
たのは、開口率が60%未満では、メッキ処理中にメッ
キ液がメッキ容器の内と外で充分に交換されず、メッキ
容器の内と外でメッキ液の濃度が異なり、メッキ膜の膜
厚のばらつきを起こすためである。また、開口率の上限
値は大きければ大きいほどよいが、被メッキ物がこのメ
ッキ容器に保持される開口の大きさにより定められる。
【0018】
【作用】この発明のメッキ容器によれば、被メッキ物が
メッキ容器内で自由に移動する。また、袋状のメッキ容
器内に被メッキ物を入れるため、バレル内への投入、取
り出しによる被メッキ物の欠けを防ぐことができる。
【0019】この発明の無電解メッキ方法によれば、メ
ッキ容器内で被メッキ物が自由に移動し、バレルの内壁
の角部に被メッキ物がとどまることがないため、メッキ
膜厚のばらつきをなくすことができる。また、メッキ容
器は適当な開口率を持っているため、メッキ容器の開口
を通してメッキ液が流動し、被メッキ物の表面に均一な
メッキ膜が形成される。しかも袋の中に被メッキ物をい
れているため、被メッキ物の交換が簡単に行える。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。上記の従来技術に相当する部分に付いては、
同一符号を付して説明する。
【0021】図1(a)は、メッキ容器の斜視図であ
る。メッキ容器1は網状(なお、図では網状に図示して
いない)で、被メッキ物3を投入、取り出すための開口
部1aと、この開口部1aを閉じる蓋1bを有してい
る。メッキ容器1は円筒状で示されているが、バレル2
内に装填し、バレル2が回転しているときの状態を示し
たもので、静止中は通常このような形状になっていな
い。
【0022】メッキ容器1は、ポリエステル系の繊維
に、メッキ膜が付着しないように塩化ビニルをコーティ
ングした繊維(線径0.7mm)を用いて、網状の生地
(生地開口率60%以上)にして、その生地をバレルの
内部に収まり、バレル回転時にバレル内部に沿って自立
した円筒状となるように袋状に縫製されている。メッキ
容器1の形状は、図3に示すバレル2に用いるときは、
バレル2の中に納まる大きさで、バレル2の高さ寸法h
1に対してバレル容器1の高さ寸法h2はh1の90%
程度、バレル寸法2の長さ寸法L1に対してバレル容器
1の長さ寸法L2よりやや短い長さに設定される。
【0023】図1(b)はバレル内にメッキ容器を入れ
て、バレルが回転しているときのバレル内の様子を示し
たバレルとメッキ容器の断面図である。メッキ容器1
に、被メッキ物3を投入し、前記メッキ容器1をバレル
2内に投入し、バレル2が回転すると、前記メッキ容器
1もバレル2内に沿って自立し、バレル2の回転ととも
にメッキ容器1も回転する。したがって、その中にある
被メッキ物3もメッキ容器1の回転に伴って動くことに
なる。
【0024】このメッキ容器を用いて、無電解のバレル
メッキを行うと、従来のメッキより被メッキ物の欠けが
90%低減し、膜厚の極端に薄い、もしくはメッキ膜が
ついていない被メッキ物が大幅に減っていた。
【0025】
【発明の効果】この発明のメッキ容器によれば、メッキ
容器内で被メッキ物が移動し、バレル内の内壁の角部で
被メッキ物が滞留せず、メッキ膜厚がばらつくのを防ぐ
ことができる。また、袋状のメッキ容器内に被メッキ物
を入れて、バレル内へ投入、取り出しを行うことから被
メッキ物とバレルの衝撃を防ぎ、被メッキ物の欠けが低
減できる。さらに、被メッキ物の交換時に、容器内で一
括して投入、取り出しできるため、バレル内に被メッキ
物が残ることを防ぐことができるとともに、異品種の混
入を防ぐことができる。
【0026】また、この発明の無電解メッキ方法によれ
ば、メッキ容器内で被メッキ物が移動してメッキ膜厚の
ばらつきを低減できる。また、メッキ容器内に入れるた
め、バレル内への投入、取り出しによる被メッキ物の欠
けを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明のメッキ容器の一実施例を示
す斜視図であり、(b)はこの発明のメッキ容器をバレ
ル内に装填してバレルを回転させたときのメッキ容器と
被メッキ物の状態を示す断面図である。
【図2】従来の無電解メッキの固定治具の断面図であ
り、(a)は被メッキ物を隙間に固定する治具、(b)
はピンを被メッキ物に差し込み固定する治具である。
【図3】図3(a)は六角形の横型回転バレルの斜視
図、図3(b)はバレルを回転させて無電解メッキを行
う方法の説明図である。
【符号の説明】
1 メッキ容器 2 バレル 3 被メッキ物
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−94573(JP,A) 特開 平5−171451(JP,A) 特開 平2−228478(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/00 - 18/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被メッキ物をその中に収納し、メッキ用
    バレル内に装填されるメッキ容器であって、前記メッキ
    容器は網状の袋からなることを特徴とするメッキ容器。
  2. 【請求項2】 前記網状の袋は、表面が耐メッキ材でコ
    ーティングされていることを特徴とする請求項1に記載
    のメッキ容器。
  3. 【請求項3】 前記耐メッキ材は塩化ビニルであること
    を特徴とする請求項2に記載のメッキ容器。
  4. 【請求項4】 前記網状の袋の開口率は60%以上であ
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のメッキ容
    器。
  5. 【請求項5】 被メッキ物を収納した網状の袋からなる
    メッキ容器をメッキ用バレル内に装填し、該メッキ用バ
    レルを無電解メッキ液に浸漬し、前記メッキ用バレルを
    回転して被メッキ物の表面に無電解メッキ膜を形成する
    ことを特徴とする無電解メッキ方法。
JP27399394A 1994-11-08 1994-11-08 メッキ容器とそれを用いた無電解メッキ方法 Expired - Lifetime JP3158902B2 (ja)

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