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JP3159651B2 - 積層式立体モデル造形方法および積層式立体モデル造形用原紙 - Google Patents
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JP3159651B2 - 積層式立体モデル造形方法および積層式立体モデル造形用原紙 - Google Patents

積層式立体モデル造形方法および積層式立体モデル造形用原紙

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JP3159651B2 JP19270696A JP19270696A JP3159651B2 JP 3159651 B2 JP3159651 B2 JP 3159651B2 JP 19270696 A JP19270696 A JP 19270696A JP 19270696 A JP19270696 A JP 19270696A JP 3159651 B2 JP3159651 B2 JP 3159651B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄い紙を用いて、
3次元CADデータから、高速、低コストで一体型立体
モデルを造形する積層式立体モデル造形方法およびこの
造形方法に使用する積層式立体モデル用原紙に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙を用いた積層式立体モデル造形
方法として、2種類のタイプがある。その一つは、特定
の大きさ(例えばA3サイズ)の紙シートの裏面に得る
べき立体モデルの所要の断面形状に合わせて接着剤を付
着させ、これを造形中の立体モデルに送給し、さらに熱
をかけながら造形中の立体モデルに押し付けることによ
って、前記接着剤を溶融して前記シート紙を造形中の立
体モデルに貼り付け、前記紙をカッターによって目的と
する立体モデルの所要の断面形状に切断し、さらに立体
モデル以外の不要部分を後で取り除きやすいように細か
く切断することによって立体モデルを造形する方法であ
る。
【0003】他の一つは、裏面に接着剤を付着させたロ
ール紙を造形中の立体モデル上に送給し、このロール紙
を熱をかけながら造形中の立体モデルに押し付けること
によって、前記接着剤を溶融して前記ロール紙を造形中
の立体モデルに貼り付け、レーザーを目的とする立体モ
デルの所要の断面形状に沿って移動させることによっ
て、前記ロール紙を燃焼させながら所要の断面形状に切
断し、さらに立体モデル以外の不要部分を後で取り除き
やすいように細かく切断することによって立体モデルを
造形する方法である。
【0004】上記いずれの造形方法においても、造形後
に不要部分と立体モデルとに分離される。この分離の過
程で、立体モデルの薄肉部分が折れやすいという問題が
あった。折れた部分を観察すると、紙と接着剤間では剥
離せず、一枚の紙部分で剥離していることが判った。ま
た、上記立体モデルをプレス型として使用し成形した場
合、プレス成形時に紙の積層方向にかかる圧縮力によっ
て立体モデルの変形が大きいため、所要の形状に成形す
ることが難しいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
の技術における問題点を解決するためになされたもの
で、特に薄肉部分でも十分な機械的強度を有し、かつ、
圧力による寸法変化の少ない積層式立体モデル造形方法
および積層式立体モデル用原紙を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、造形
中の立体モデル上に基紙の少なくとも片面に接着剤を付
着した原紙を供給する工程と、この原紙を造形中の立体
モデルに押しつけて貼りつける工程と、この原紙を得る
べき立体モデルの所要の断面形状に切断する工程とを繰
り返すことによって立体モデルを造形するようにした積
層式立体モデル造形方法において、前記原紙はJIS
P8139による紙層間剥離強さが100〜150g/
15mmであることを特徴とする積層式立体モデル造形方
法であり、請求項2の発明は、原紙が、JIS P81
39による紙層間剥離強さが100〜150g/15mm
であり、JIS P8118による密度が1.0g/cm
3以上であることを特徴とする請求項1記載の積層式立
体モデル造形方法である。また、請求項3の発明は、原
紙を積層接着する毎に得るべき立体モデルの断面形状に
切断することを繰り返して立体モデルを造形する造形方
法用原紙において、該原紙はJIS P8139による
紙層間剥離強さが100〜150g/15mmであること
を特徴とする積層式立体モデル用原紙であり、請求項4
の発明は、原紙が、JIS P8139による紙層間剥
離強さが100〜150g/15mmであり、かつ、JI
S P8118による密度が1.0g/cm3 以上である
ことを特徴とする請求項3記載の積層式立体モデル用原
紙である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の積層式立体モデル造形用
原紙は基紙の少なくとも片面に接着剤を付着した構成を
有する。本発明に用いられる基紙は、原料として晒木材
パルプ、その他の天然繊維、再生繊維、合成繊維、好ま
しくは広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパル
プを主配合とし、長網抄紙機、丸網抄紙機により抄紙し
て製造される。その他の配合剤としてサイズ剤、填料、
歩留向上剤、染料等の添加薬品が必要に応じて添加され
る。
【0008】本発明において紙層間剥離強さが100g
/15mm未満であると、立体モデルの造形後の立体モデ
ルと、不要部分との分離工程において折れを生じる問題
が生じる。また、密度が1.0g/cm3 未満であると、
立体モデルの積層方向に圧力が加わった場合に寸法変化
を生じる問題が生じる。なお、本発明においては紙層間
剥離強さの上限を規定する理由は、紙層間剥離強さが1
50g/15mmを超えて大きいと立体モデルの造形後に
割れが発生するおそれがあり好ましくないからである。
【0009】ここで、本発明における原紙のJIS P
8139による紙層間剥離強さ100〜150g/15
mm、およびJIS P8118による密度1.0g/cm
3 以上の各特性を得るために、下記の1),2)の2つ
の方法が挙げられる。 1)パルプを強叩解して、カレンダーにて高密度化する
方法。 2)内添紙力剤を使用して、カレンダーにて高密度化す
る方法。 勿論これらの両方法を併用させることも可能である。
【0010】以下に前記の方法を詳細に説明する。 1)パルプを強叩解して、カレンダーにて高密度化する
方法。 パルプの調成において、カナディアン・フリーネス(J
IS P8121)で150ml以下に強叩解する。この
場合、原紙の吸脱湿による寸法安定性およびコスト性を
考慮し、50〜150mlが特に好ましい。パルプ以外の
原料として、サイズ剤、紙力増強剤、填料、、染料等の
薬品を必要に応じて添加する。次いで得られた紙は、更
にカレンダー掛けされる。この場合、カレンダー掛けは
マシンカレンダーまたはスーパーカレンダーで行なうこ
とが必要である。
【0011】2)内添紙力剤を使用して、カレンダーに
て高密度化する方法 カナディアン・フリーネス(JIS P8121)で1
50ml以上に中叩解されたパルプを主原料とした中に、
紙力増強剤をパルプ原料100重量部に対して0.3〜
5.0重量部を添加することが好ましく、特に抄紙工程
の作業性およびコストの点から0.3〜3.0重量部添
加するのが好ましい。すなわち、紙力増強剤を0.3重
量部未満添加したのでは紙力増強の効果が不十分であ
り、一方5.0重量部を超えて多く添加した場合は抄紙
機内で汚れが発生し、原紙の中に異物としてトラブルを
発生する問題を生ずるので好ましくない。紙力増強剤と
しては、この場合繊維結合強度を付与するものが好まし
く、例えばポリアクリルアマイド、CMC,ポリビニル
アルコール,でんぷん、メラミン−ホルムアルデヒド樹
脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化ポリアミ
ド樹脂等が挙げられる。更に必要に応じ、サイズ剤、填
料、染料等の薬剤を添加してもよい。
【0012】上記工程の1)および2)の両方法には、
さらにその抄紙工程中に、サイズプレス、ゲートロール
コーター、バーコーター、ロールコーター、エアーナイ
フコーターおよびブレードコーター等を使用し、水溶性
高分子としてポリビニルアルコールの他、酸化でんぷ
ん、CMC,MC等の塗工乾燥処理を併用してもよい。
該塗工乾燥処理により原紙に表面強度が付与され、紙剥
防止の効果が期待できる。これを通常の条件で乾燥す
る。次いで得られた紙は、更にカレンダー掛けされる。
この場合、カレンダー掛けは高線圧によるマシンカレン
ダーまたはスーパーカレンダーで行なうことが必要であ
る。
【0013】次に、上記により得られ基紙の少なくとも
片面に接着層を付与して原紙を作成する。付与方法とし
てコーターによる塗工、押出機によるラミネート、およ
び接着性を有する材料からなるシート状接着剤をラミネ
ート方式で貼り合わせる方法がある。ここで、コーター
としては、バーコーター、ロールコーター、エアーナイ
フコーター、グラビアコーター、スプレーコーター等が
適宜使用される。接着剤は従来公知の材料の使用が可能
であり、エチレン−醋酸ビニル共重合体系、エチレン−
アクリル酸エステル共重合体系、ポリウレタン系、ポリ
エチレン系、ポリアクリル系、ポリアミド系、ポリエス
テル系等が挙げられる。これらの中でも特にホットメル
ト性を有するものが原紙の層間の接着強度が向上するた
め好適に使用され、その例としては、エチレン−醋酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体
およびポリエチレン系が特に好ましい。これらの接着剤
の形態としては特に限定されるものではないが、塗工時
の基紙への滲み込みや作業性、不燃性等から水系エマル
ジョンが好ましく使用される。ここで接着層の塗布量と
しては5〜50g/mが好ましく、特に10〜20g
/mが好ましい。塗布量が5g/m未満では、十分
な接着力が得られず、また、50g/mを超えて多い
塗布量の接着層を設けても塗布量に見合う性能が得られ
ずコスト高となるので好ましくい。
【0014】このようにして得られた本発明の積層立体
モデル用原紙を用いて、積層立体モデルを製造した場
合、基紙が十分な強度を有しているため薄肉部分での折
れが生じにくく、また、良好な寸法安定性をモデルに付
与することができる。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいてより詳細に説
明する。なお、各実施例中部とあるは特に断りの無い限
り重量部を意味する。
【0016】実施例1 NBKP50部とLBKP50部とからなるカナディア
ン・フリーネス100mlに叩解されたパルプスラリー
中に、絶乾パルプに対して、サイズ剤としてロジンサイ
ズ剤(荒川工業社製 商品名:サイズパインE)0.4
部、硫酸バンド2.0部を添加し、定着させた後、長網
抄紙機で抄紙し、サイズプレスにてポリビニルアルコー
ル(日本合成化学工業社製 商品名:ゴーセノールN−
300)の5%溶液を塗布量が1.2g/m2となるよう
に塗工して、坪量100g/m2の基紙を得た。
【0017】この基紙を、金属ロールと弾性ロールとか
らなる多段式カレンダーを用いて、スーパーカレンダー
掛けを行なった。これにより、紙層間剥離強さ105g
/15mm、密度1.20g/cm3 の基紙を得た。この基
紙の片面に、ポリエチレン系樹脂のホットメルト型接着
剤(三井石油化学社製 商品名:ケミパール100)を
バーコーターにて、塗布量17.0g/m2となるように
塗工し、本発明の積層立体モデル用原紙を得た。
【0018】実施例2 NBKP20部とLBKP80部とからなるカナディア
ン・フリーネス300mlに叩解されたパルプスラリー
中に、絶乾パルプに対して、紙力増強剤としてポリアク
リルアマイド紙力剤(日本PMC社製 商品名:DS−
412)2.0部、サイズ剤としてロジンサイズ剤(荒
川工業社製 商品名:サイズパインE)0.2部、硫酸
バンド2.0部を添加し、定着させた後、長網抄紙機で
抄紙し、サイズプレスにて酸化でんぷん(日本コーンス
ターチ社製 商品名:SK−20)の4%溶液を塗布量
が1.0g/m2となるように塗工して、金属ロールによ
る4段式マシンカレンダーにてカレンダー掛け処理を
し、坪量110g/m2 、紙層間剥離強さ130g/1
5mm、密度1.02g/cm3 の基紙を得た。これに、実
施例1と同様にして接着層を設け、本発明の積層立体モ
デル用原紙を得た。
【0019】実施例3 紙力増強剤としてさらにポリアクリルアマイド紙力剤
(日本PMC社製 商品名:DS−412)2.0部を
添加した以外は、実施例1と全く同様にして原紙を製造
した。得られた基紙は紙層間剥離強さ145g/15m
m、密度1.22g/cm3 であった。これに、実施例1
と同様にして接着層を設け、本発明の積層造形立体モデ
ル用原紙を得た。
【0020】実施例4 カレンダー処理方法として、金属ロールと弾性ロールか
らなる多段式(16段)カレンダーを用いて、スーパー
カレンダー掛けをした以外は実施例2と同様にして基紙
を製造した。得られた基紙は、紙層間剥離強さ130g
/15mm、密度1.08g/cm3 であった。これに実施
例1と同様にして接着層を設け、本発明の積層立体モデ
ル用原紙を得た。
【0021】比較例1 パルプの叩解をカナディアン・フリーネス300mlとし
た以外は、実施例1と全く同様にして基紙を得た。得ら
れた基紙は、紙層間剥離強さ80g/15mm、密度1.
10g/cm3 であった。これに実施例1と同様にして接
着剤層を設け、比較用の積層立体モデル用原紙を得た。
【0022】比較例2 紙力増強剤の添加を省いた以外は、実施例2と同様にし
て基紙を得た。得られた基紙は、紙層間剥離強さ75g
/15mm、密度1.02g/cm3 であった。これに実施
例1と同様にして接着層を設け、比較用の積層立体モデ
ル用原紙を得た。
【0023】比較例3 多段式カレンダーロールによるスーパーカレンダー掛け
を省いた以外は、実施例1と全く同様にして基紙を得
た。得られた基紙は、紙層間剥離強さ105g/15m
m、密度0.72g/cm3 であった。これに実施例1と
同様にして接着層を設け、比較用の積層立体モデル用原
紙を得た。
【0024】比較例4 4段式マシンカレンダー掛けを省いた以外は、実施例2
と全く同様にして基紙を得た。得られた基紙は、紙層間
剥離強さ130g/15mm、密度0.75g/cm3 であ
った。これに実施例1と同様にして接着層を設け、比較
用の積層立体モデル用原紙を得た。
【0025】比較例5 市販の積層立体モデル用原紙である製品名:LPH(ヘ
リシス社製)を比較用のサンプルとする。この原紙の紙
層間剥離強さは84g/15mm、密度0.90g/cm3
である。
【0026】このような原紙を用いて行なう高速3次元
造形システムについて説明すれば、高速3次元造形シス
テムは、紙等のシート状部材を積層接着し、さらに3次
元のCADデータの断面形状に基づいて紙等のシート部
材切断し、これを繰り返すことによって立体モデルを製
造するものである。図5〜図8は高速3次元造形システ
ムによる造形の工程を示すものである。以下これらの図
により、本発明の方法を説明する。図中各図で同一符号
は同一部分を示す。10は造形中の積層体であり、テー
ブル11上に載置されている。テーブル11はテーブル
昇降用モータ12の駆動によりベルト13、ボールねじ
14、ナット15を介して上下動される。16はロール
状の紙であり、予め裏面に接着剤層3が設けられてお
り、シート送りモータ17、18およびシート巻取りモ
ータ19により積層体10上を移動するようになってい
る。20は加熱圧着ローラ、21は積層体10の高さを
検知するリミットスイッチであり、共にモータ22によ
りボールねじ23、ナット24を介して積層体10上を
左右方向に移動可能に構成されている。25はレーザ照
射ヘッドであり、モータ26によりボールねじ27、ナ
ット28を介して左右方向に移動可能に構成されてい
る。そして、図示を省略してあるレーザ発振器からのレ
ーザ光29を積層体10の上面に照射することにより、
積層体10の最上部のロール紙16を任意の形状に切断
することができるようになっている。
【0027】上記の高速3次元造形システムによる積層
体10の造形は、図5から図8に示される工程を繰り返
すことによって行なわれる。まず、図5に示すようにロ
ール紙16をシート送りモータ17、18およびシート
巻取りモータ19により積層体10上に移動させる。続
いて図6に示すように、テーブル11がモータ12によ
りリミットスイッチ21がONとなるまで上昇される。
所定の高さまでテーブル11が上昇したら、図7に示す
ように、モータ22により加熱圧着用ローラ20を移動
させて積層体10にロール紙16を接着させる。そし
て、図8に示すように、レーザ照射ヘッド25を移動さ
せて、積層体10の最上部のロール紙16を造形すべき
立体モデルの断面形状に切断する。上記の工程を繰り返
し、全ての断面形状について積層が終わるとレーザ光に
よって切断された不要部分を除去して立体モデル10の
造形が完了する。この高速3次元造形システムによれ
ば、従来の木型、金型に比べて遙に短期間でしかも低コ
ストで立体モデルを製作することが可能である。
【0028】実施例1〜4および比較例1〜5で得られ
た積層立体モデル用原紙を高速3次元造形システム(ヘ
リシス社製 商品名:LOM1015)により積層およ
びレーザー加工を行い、図1に示す曲げ試験片および図
2に示す圧縮試験片を作成した。
【0029】図1は8mm×10mmの寸法に切断加工
された一枚の原紙1が接着層2を介して次の原紙1′お
よび1″……に順に積層され150mmの紙厚さに積層
された状態を示す。図2は20mm×20mmの寸法に
切断加工された一枚の原紙1が接着層2を介して次の原
紙1′および1″……に順に積層され0mmの紙厚さ
に積層された状態を示す。
【0030】次に得られた試験片について、以下の試験
方法により曲げ強度と寸法安定性を測定した。 試験方法 曲げ強度:万能試験機(オリエンテック社製 商品名:
UCT−500)を使用し、図3に示した方法にて、断
面方向より荷重3を加え、支点5の間隔(80mm)に
載置した試験片4が折れたときの力を測定し、それを曲
げ強度とした。 寸法安定性:万能試験機(オリエンテック社製 商品
名:UCT−500)を使用し、図4に示した方法に
て、積層方向より5000Nの荷重3を掛けたときの試
験片4の変形量を測定した。図2の上下方向からの圧縮
前の寸法をX,圧縮後の寸法をYとする。これから下記
式により変形率に換算して寸法安定性とした。 寸法安定性(変形率)=〔(X−Y)/X〕×100
(%) 試験結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の評価結果により、実施例1〜4に
る積層式立体モデル造形用原紙を使用して造形した立体
モデル(試験片)は、曲げ強度が実用上十分な機械的強
度を得た。即ち、上記積層式立体モデル造形用原紙を使
って造形した紙の塊から不要部分を除去するときに、立
体モデルの薄肉部分が折れる心配がなくなり、例えば、
フィンのような薄肉の立体モデルであってもモータに取
付けて回転させることができる程の強度を得ることがで
きた。また、表1の試験結果により、実施例1〜によ
る積層式立体モデル造形用原紙を使用して造形した立体
モデル(試験片)は、圧縮強度が実用上充分な機械的強
度を得た。すなわち、上記積層式立体モデル造形用原紙
を使用して造形した立体モデルをプレス型として使用し
た場合、プレス成形時のプレス型の変形が従来に比べて
小さくなり、試作用プレス型として使用できるようにな
った。
【0033】
【発明の効果】本発明の積層式立体モデル用原紙を使っ
て造形した立体モデルは、紙層間剥離強さを100g/
15mm以上にすることによって、曲げ強さが0.4kgf
/mm以上となり、造形機で造形した紙の塊から不溶部
分を除去するときに、立体モデルの薄肉部分が折れるお
それがなくなった。また、フィンのような薄肉の立体モ
デルをモータに取付けて回転させることができた。さら
に、本発明の積層式立体モデル用原紙を使って造形した
立体モデルは、紙の密度を1.0g/cm以上にするこ
とによって変形率が4%未満となり、この立体モデルを
プレス型に使用して所望の形状にプレス成形することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ試験片の斜視図
【図2】圧縮試験片の斜視図
【図3】曲げ強度の試験方法の説明図
【図4】寸法安定性の試験方法の説明図
【図5】本発明の方法の説明図
【図6】本発明の方法の説明図
【図7】本発明の方法の説明図
【図8】本発明の方法の説明図
【符号の説明】
1,1′,1″ 原紙 2 接着層 3 荷重 4 試験片 10 造形中の積層体 11 テーブル 12 テーブル昇降用モータ 13 ベルト 14 ボールねじ 15 ナット 16 ロール状の紙 17 シート送りモータ 18 シート送りモータ 19 シート巻取りモータ 20 加熱圧着モータ 21 リミットスイッチ 22 モータ 23 ボールねじ 24 ナット 25 レーザ照射ヘッド 26 モータ 27 ボールねじ 28 ナット
フロントページの続き (72)発明者 野々山 透 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−195533(JP,A) 特開 平6−118875(JP,A) 特開 平4−262322(JP,A) 特開 昭50−85636(JP,A) 特開 平2−97935(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 5/00 D21H 27/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造形中の立体モデル上に基紙の少なくと
    も片面に接着剤を付着した原紙を供給する工程と、この
    原紙を造形中の立体モデルに押しつけて貼りつける工程
    と、この原紙を得るべき立体モデルの所要の断面形状に
    切断する工程とを繰り返すことによって立体モデルを造
    形するようにした積層式立体モデル造形方法において、
    前記原紙はJIS P8139による紙層間剥離強さが
    100〜150g/15mmであることを特徴とする積
    層式立体モデル造形方法。
  2. 【請求項2】 原紙が、JIS P8139による紙層
    間剥離強さが100〜150g/15mmで、かつJI
    S P8118による密度が1.0g/cm以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の積層式立体モデル造
    形方法。
  3. 【請求項3】 原紙を積層接着する毎に得るべき立体モ
    デルの断面形状に切断することを繰り返して立体モデル
    を造形する造形方法用原紙において、該原紙はJIS
    P8139による紙層間剥離強さが100−150g/
    15mmであることを特徴とする積層式立体モデル造形
    用原紙。
  4. 【請求項4】 原紙が、JIS P8139による紙層
    間剥離強さが100〜150g/15mmであり、か
    つ、JIS P8118による密度が1.0g/cm
    以上であることを特徴とする請求項3記載の積層式立体
    モデル造形用原紙。
JP19270696A 1996-07-04 1996-07-04 積層式立体モデル造形方法および積層式立体モデル造形用原紙 Expired - Fee Related JP3159651B2 (ja)

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