JP3166169B2 - セメント性基材の保護方法および表面保護されたセメント性基材 - Google Patents
セメント性基材の保護方法および表面保護されたセメント性基材Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,セメント性基材の保護方法および表面保護
されたセメント性基材に関し,さらに詳しくは耐水性,
耐薬品性,耐久性に優れたセメント性基材の保護方法お
よび表面保護されたセメント性基材に関する。
されたセメント性基材に関し,さらに詳しくは耐水性,
耐薬品性,耐久性に優れたセメント性基材の保護方法お
よび表面保護されたセメント性基材に関する。
(従来の技術) ポルトランドセメントコンクリートやセメントモルタ
ルは,耐久性に優れた建設資材として土木,建築の各分
野で広く用いられている。しかし,これらを使用した構
造物はその表面が風雨にさらされる場合が非常に多いた
め,その曝露表面を被覆剤や樹脂組成物で保護すること
が望ましい場合が多い。例えば,鋼補強されているコン
クリートは,橋床,ビルデイング,道路等に使用されて
いるが,その表面が雨水,特に酸性雨に長期間さらされ
ると,これらがコンクリートの内部へ浸透して補強鋼に
錆を発生させるため,該錆の膨張によりコンクリートに
クラツクが発生し,構造体の損傷が拡大し,致命的な劣
化となることがある。また化学工場やプラントにおける
コンクリート板は,各種薬品の影響を受け,被害が著し
く,またヒユーム管などのコンクリート管は下水道管と
して多く使用されているが,近年の生活様式の変化によ
り下水が硫化水素を発生し易くなつているため,コンク
リート管の損傷が激しくなつてきている。
ルは,耐久性に優れた建設資材として土木,建築の各分
野で広く用いられている。しかし,これらを使用した構
造物はその表面が風雨にさらされる場合が非常に多いた
め,その曝露表面を被覆剤や樹脂組成物で保護すること
が望ましい場合が多い。例えば,鋼補強されているコン
クリートは,橋床,ビルデイング,道路等に使用されて
いるが,その表面が雨水,特に酸性雨に長期間さらされ
ると,これらがコンクリートの内部へ浸透して補強鋼に
錆を発生させるため,該錆の膨張によりコンクリートに
クラツクが発生し,構造体の損傷が拡大し,致命的な劣
化となることがある。また化学工場やプラントにおける
コンクリート板は,各種薬品の影響を受け,被害が著し
く,またヒユーム管などのコンクリート管は下水道管と
して多く使用されているが,近年の生活様式の変化によ
り下水が硫化水素を発生し易くなつているため,コンク
リート管の損傷が激しくなつてきている。
前記雨水(酸性雨),下水,化学薬品などから,コン
クリートなどのセメント性基材を保護する方法が種々検
討されており,セメントベーストやセメントモルタルに
合成高分子エマルジヨンを混入して接着性,透気性,透
水性等を改善する方法などが知られている。例えば,セ
メントモルタルの接着性を改善する方法には,特公昭44
−18757号公報に示されるように合成高分子エマルジヨ
ンを予め下地に塗布してモルタルの接着性を増強する方
法がある。しかしながら,このような方法では,セメン
トペーストやセメントモルタルの透気性や透水性を低下
させることはできても,本質的な多孔性構造を無孔性に
改良することは困難である。
クリートなどのセメント性基材を保護する方法が種々検
討されており,セメントベーストやセメントモルタルに
合成高分子エマルジヨンを混入して接着性,透気性,透
水性等を改善する方法などが知られている。例えば,セ
メントモルタルの接着性を改善する方法には,特公昭44
−18757号公報に示されるように合成高分子エマルジヨ
ンを予め下地に塗布してモルタルの接着性を増強する方
法がある。しかしながら,このような方法では,セメン
トペーストやセメントモルタルの透気性や透水性を低下
させることはできても,本質的な多孔性構造を無孔性に
改良することは困難である。
また各種合成樹脂によるセメント性基材の被覆が検討
されているが,セメント性基材に対する接着力が劣る問
題がある。例えば,ウレタン系塗料による保護は,該樹
脂が溶剤型であるため作業環境の汚染を招き,また樹脂
自体が高分子であるため,コンクリート基材への含浸が
不十分なため接着力に劣る問題がある。
されているが,セメント性基材に対する接着力が劣る問
題がある。例えば,ウレタン系塗料による保護は,該樹
脂が溶剤型であるため作業環境の汚染を招き,また樹脂
自体が高分子であるため,コンクリート基材への含浸が
不十分なため接着力に劣る問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は,前記従来技術の問題を解決し,保護
膜とコンクリート本体との接着力を向上させ,かつ雨水
や下水などの浸透を防ぐことができるセメント性基材の
保護方法および表面保護されたセメント性基材を提供す
ることにある。
膜とコンクリート本体との接着力を向上させ,かつ雨水
や下水などの浸透を防ぐことができるセメント性基材の
保護方法および表面保護されたセメント性基材を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は,α,β−不飽和二塩基酸および/またはそ
の酸無水物,多価アルコールさらに必要に応じて多塩基
酸を縮合反応させて得られる不飽和ポリエステルおよび
下式(I)で表わされるジシクロペンタジエン誘導体を
含む組成物をセメント性基材に塗布硬化した後,その硬
化物上に熱硬化性樹脂組成物を塗布および/または補強
材とともに積層し,硬化させることを特徴とするセメン
ト性基材の保護方法および上記の組成物をセメント性基
材に塗布硬化した後,その硬化物上に熱硬化性樹脂組成
物を塗布および/または補強材とともに積層し,硬化さ
せた表面保護されたセメント性基材に関する。
の酸無水物,多価アルコールさらに必要に応じて多塩基
酸を縮合反応させて得られる不飽和ポリエステルおよび
下式(I)で表わされるジシクロペンタジエン誘導体を
含む組成物をセメント性基材に塗布硬化した後,その硬
化物上に熱硬化性樹脂組成物を塗布および/または補強
材とともに積層し,硬化させることを特徴とするセメン
ト性基材の保護方法および上記の組成物をセメント性基
材に塗布硬化した後,その硬化物上に熱硬化性樹脂組成
物を塗布および/または補強材とともに積層し,硬化さ
せた表面保護されたセメント性基材に関する。
[式中,R1は炭素原子2〜12個のアルキレングリコール
残基または炭素原子4〜12個を有しかつ少なくとも1個
の酸素原子で結合された少なくとも2個のアルキレン鎖
をなしており,該アルキレン鎖が少なくとも2個の炭素
原子を有するオキサアルキレングリコール残基を意味
し,R2は水素またはメチル基を意味する] 本発明において用いられる不飽和ポリエステルは,特
に制限はなくα,β−不飽和二塩基酸および/またはそ
の酸無水物,多価アルコールさらに必要に応じて多塩基
酸を縮合反応により反応させたポリエステルが用いられ
る。
残基または炭素原子4〜12個を有しかつ少なくとも1個
の酸素原子で結合された少なくとも2個のアルキレン鎖
をなしており,該アルキレン鎖が少なくとも2個の炭素
原子を有するオキサアルキレングリコール残基を意味
し,R2は水素またはメチル基を意味する] 本発明において用いられる不飽和ポリエステルは,特
に制限はなくα,β−不飽和二塩基酸および/またはそ
の酸無水物,多価アルコールさらに必要に応じて多塩基
酸を縮合反応により反応させたポリエステルが用いられ
る。
α,β−不飽和二塩基酸および/またはその酸無水物
としては,マレイン酸,フマル酸,イタコン酸,シトラ
コン酸,無水マレイン酸などがある。これらは二種以上
を併用してもよい。
としては,マレイン酸,フマル酸,イタコン酸,シトラ
コン酸,無水マレイン酸などがある。これらは二種以上
を併用してもよい。
多価アルコールとしては,エチレングリコール,ジエ
チレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレ
ングリコール,1,3−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオ
ール,ネオペンチルグリコール等の二価アルコール,グ
リセリン,トリメチロールプロパン等の三価アルコー
ル,ペンタエリスリトール等の四価アルコールなどを使
用することができる。これらは二種以上を併用してもよ
い。
チレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレ
ングリコール,1,3−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオ
ール,ネオペンチルグリコール等の二価アルコール,グ
リセリン,トリメチロールプロパン等の三価アルコー
ル,ペンタエリスリトール等の四価アルコールなどを使
用することができる。これらは二種以上を併用してもよ
い。
必要に応じて用いられる多塩基酸としては,フタル
酸,無水フタル酸,こはく酸,アゼライン酸,アジピン
酸,テトラヒドロ無水フタル酸,ヘキサヒドロフタル
酸,ヘキサヒドロ無水フタル酸,シトラコン酸,イソフ
タル酸,テレフタル酸,無水トリメリツト酸などが挙げ
られる。
酸,無水フタル酸,こはく酸,アゼライン酸,アジピン
酸,テトラヒドロ無水フタル酸,ヘキサヒドロフタル
酸,ヘキサヒドロ無水フタル酸,シトラコン酸,イソフ
タル酸,テレフタル酸,無水トリメリツト酸などが挙げ
られる。
さらに必要に応じて用いられる多塩基酸として,炭素
数が12個以上の二塩基酸を用いることができる。その具
体例としては,トデカン二酸,市販品として岡村製油
(株)製SLB−12,また,炭素数16の不飽和二塩基酸の異
性体の混合物であるULB−20(同じく岡村製油(株)
製),炭素数20の飽和二塩基酸主体の混合物であるSL−
20(同じく岡村製油(株)製),更に炭素数36の通称ダ
イマー酸と言われているトール油脂肪酸を原料とする2
量化脂肪酸などがある。このダイマー酸の市販品として
は,エンポール1022,エンポール1024(エメリー社
製),バーサダイム216,バーサダイム288(第一ゼネラ
ル社製),ハリダイマー#200(播磨化成工業(株)
製)などがある。
数が12個以上の二塩基酸を用いることができる。その具
体例としては,トデカン二酸,市販品として岡村製油
(株)製SLB−12,また,炭素数16の不飽和二塩基酸の異
性体の混合物であるULB−20(同じく岡村製油(株)
製),炭素数20の飽和二塩基酸主体の混合物であるSL−
20(同じく岡村製油(株)製),更に炭素数36の通称ダ
イマー酸と言われているトール油脂肪酸を原料とする2
量化脂肪酸などがある。このダイマー酸の市販品として
は,エンポール1022,エンポール1024(エメリー社
製),バーサダイム216,バーサダイム288(第一ゼネラ
ル社製),ハリダイマー#200(播磨化成工業(株)
製)などがある。
これらは二種以上を併用してもよい。
本発明において用いられる不飽和ポリエステルは既に
公知の化合物であり,上記の酸成分とアルコール成分を
反応させ,不飽和ポリエステルを得る製造法は主に縮合
反応を進めることにより行われ,この反応は両成分が反
応する時に生ずる水を系外へ脱離させることにより進行
する。
公知の化合物であり,上記の酸成分とアルコール成分を
反応させ,不飽和ポリエステルを得る製造法は主に縮合
反応を進めることにより行われ,この反応は両成分が反
応する時に生ずる水を系外へ脱離させることにより進行
する。
この反応を行う一般的装置及び反応条件について説明
する。
する。
反応装置はガラス,ステンレス製等のものが選ばれ,
かく拌装置,水とアルコール成分の共沸によるアルコー
ル成分の留出を防ぐための分留装置,反応系の温度を高
める加熱装置,この加熱装置の温度制御回路さらには窒
素ガスなどの吹き込み装置を設えた反応装置を用いるこ
とが好ましい。
かく拌装置,水とアルコール成分の共沸によるアルコー
ル成分の留出を防ぐための分留装置,反応系の温度を高
める加熱装置,この加熱装置の温度制御回路さらには窒
素ガスなどの吹き込み装置を設えた反応装置を用いるこ
とが好ましい。
反応条件は反応温度を150℃以上とすることが好まし
い。
い。
また酸化による副反応を防止するためには,窒素,二
酸化炭素などの不活性気体を通気しながら行うことが好
ましい。
酸化炭素などの不活性気体を通気しながら行うことが好
ましい。
反応は酸成分およびアルコール成分を混合した系を加
熱していき,生成する縮合水などの低分子化合物を系外
に除き進められるが,これは好ましくは不活性気体を通
じることによる自然留出または減圧留出によつて行われ
る。
熱していき,生成する縮合水などの低分子化合物を系外
に除き進められるが,これは好ましくは不活性気体を通
じることによる自然留出または減圧留出によつて行われ
る。
さらに縮合水の留出を促進するため,トルエン,キシ
レンなどの溶剤を共沸成分として系中へ添加し自然留出
を行うこともできる。
レンなどの溶剤を共沸成分として系中へ添加し自然留出
を行うこともできる。
反応の進行は一般に反応により生成する留出分量の測
定,末端の官能基の定量,反応系の粘度の測定などによ
り知ることができる。
定,末端の官能基の定量,反応系の粘度の測定などによ
り知ることができる。
反応に際し,ヒドロキノン,パラベンゾキノン,ヒド
ロキノンモノメチルエーテルなどの重合禁止剤を用いて
もよい。
ロキノンモノメチルエーテルなどの重合禁止剤を用いて
もよい。
本発明においては,上記の式(I)で表わされるジシ
クロペンタジエン誘導体が用いられるが,これらは既に
公知の化合物である。式(I)で表わされるジシクロペ
ンタジエン誘導体は,ジシクロペンタジエン基の8位ま
たは9位に,エチレン性不飽和二重結合を有する基, が結合されている。ただし,式中,R1は炭素原子2〜12
個のアルキレングリコール残基または炭素原子4〜12個
を有しかつ少なくとも2個のアルキレン鎖をなしてお
り,該アルキレン鎖が少なくとも2個の炭素原子を有す
るオキサアルキレングリコール残基を意味し,R2は水素
またはメチル基を意味する。
クロペンタジエン誘導体が用いられるが,これらは既に
公知の化合物である。式(I)で表わされるジシクロペ
ンタジエン誘導体は,ジシクロペンタジエン基の8位ま
たは9位に,エチレン性不飽和二重結合を有する基, が結合されている。ただし,式中,R1は炭素原子2〜12
個のアルキレングリコール残基または炭素原子4〜12個
を有しかつ少なくとも2個のアルキレン鎖をなしてお
り,該アルキレン鎖が少なくとも2個の炭素原子を有す
るオキサアルキレングリコール残基を意味し,R2は水素
またはメチル基を意味する。
前記ジシクロペンタジエン誘導体としては,例えばジ
シクロペンテニルオキシエチルアクリレート,ジシクロ
ペンテニルオキシエチルメタクリレート,ジシクロペン
テニルオキシプロピルアクリレート,ジシクロペンテニ
ルオキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。これ
らの化合物は,特公昭61−43337号公報に記載されてい
るように,ジシクロペンタジエンにアルキレングリコー
ル又はオキサアルキレングリコールを付加反応させ,生
成したアルキレングリコールモノジシクロペンテニルエ
ーテル又はオキサアルキレングリコールモノジシクロペ
ンテニルエーテルをメタクリル酸と縮合反応させるか又
はメタクリル酸メチルとエステル交換反応させることに
よつて製造することができる。このメタクリル酸又はメ
タクリル酸メチルをアクリル酸又はアクリル酸メチルで
代えることも可能である。また,特開昭57−200331号公
報に記載されているように,アルキレングリコールモノ
アクリレート又はアルキレングリコールモノメタクリレ
ートをジシクロペンタジエンに付加反応させることによ
つても製造することができる。
シクロペンテニルオキシエチルアクリレート,ジシクロ
ペンテニルオキシエチルメタクリレート,ジシクロペン
テニルオキシプロピルアクリレート,ジシクロペンテニ
ルオキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。これ
らの化合物は,特公昭61−43337号公報に記載されてい
るように,ジシクロペンタジエンにアルキレングリコー
ル又はオキサアルキレングリコールを付加反応させ,生
成したアルキレングリコールモノジシクロペンテニルエ
ーテル又はオキサアルキレングリコールモノジシクロペ
ンテニルエーテルをメタクリル酸と縮合反応させるか又
はメタクリル酸メチルとエステル交換反応させることに
よつて製造することができる。このメタクリル酸又はメ
タクリル酸メチルをアクリル酸又はアクリル酸メチルで
代えることも可能である。また,特開昭57−200331号公
報に記載されているように,アルキレングリコールモノ
アクリレート又はアルキレングリコールモノメタクリレ
ートをジシクロペンタジエンに付加反応させることによ
つても製造することができる。
式(I)で表されるジシクロペンタジエン誘導体の割
合は,組成物のセメント性基材への含浸性の点から,不
飽和ポリエステル100重量部に対して60〜1900重量部の
範囲で用いることが好ましい。
合は,組成物のセメント性基材への含浸性の点から,不
飽和ポリエステル100重量部に対して60〜1900重量部の
範囲で用いることが好ましい。
このようにして得られる不飽和ポリエステルおよび式
(I)で表わされるジシクロペンタジエン誘導体を含む
組成物を硬化する際には,反応触媒として,例えば過酸
化ベンゾイル,メチルエチルケトンパーオキサイド,ジ
ターシヤリブチルパーオキサイド,クメンハイドロパー
オキサイド等の有機過酸化物が使用される。また重合促
進剤として,ナフテン酸コバルト,オクテン酸コバルト
等の多価金属塩,ジメチルアニリン等の芳香族アミン等
を用いることもできる。
(I)で表わされるジシクロペンタジエン誘導体を含む
組成物を硬化する際には,反応触媒として,例えば過酸
化ベンゾイル,メチルエチルケトンパーオキサイド,ジ
ターシヤリブチルパーオキサイド,クメンハイドロパー
オキサイド等の有機過酸化物が使用される。また重合促
進剤として,ナフテン酸コバルト,オクテン酸コバルト
等の多価金属塩,ジメチルアニリン等の芳香族アミン等
を用いることもできる。
硬化温度は,通常−20〜160℃であり,夏,冬の温度
差により反応促進剤の添加量やヒドロキノン等の重合禁
止剤の使用によつて組成物のポツトライフを調整するの
が好ましい。
差により反応促進剤の添加量やヒドロキノン等の重合禁
止剤の使用によつて組成物のポツトライフを調整するの
が好ましい。
本発明においては,前記不飽和ポリエステルおよび式
(I)で表わされるジシクロペンタジエン誘導体を含む
組成物をセメント性基材に塗布硬化した後,その硬化物
上に,熱硬化性樹脂組成物が塗布および/または補強材
とともに積層されて硬化される。
(I)で表わされるジシクロペンタジエン誘導体を含む
組成物をセメント性基材に塗布硬化した後,その硬化物
上に,熱硬化性樹脂組成物が塗布および/または補強材
とともに積層されて硬化される。
本発明におけるセメント性基材とは,セメントコンク
リート,セメントモルタル,スレート等である。
リート,セメントモルタル,スレート等である。
前記塗布または積層される熱硬化性樹脂組成物として
は,エポキシ樹脂組成物,不飽和ポリエステル樹脂組成
物,無溶剤型ウレタン塗料などが用いられる。これらの
うちラジカル重合性熱硬化性樹脂組成物が好ましく,不
飽和ポリエステル樹脂組成物が,低粘度で作業性に優
れ,また他の特性とのバランスがとれている点でより好
ましい。
は,エポキシ樹脂組成物,不飽和ポリエステル樹脂組成
物,無溶剤型ウレタン塗料などが用いられる。これらの
うちラジカル重合性熱硬化性樹脂組成物が好ましく,不
飽和ポリエステル樹脂組成物が,低粘度で作業性に優
れ,また他の特性とのバランスがとれている点でより好
ましい。
また前記補強材としては,ガラスマツト,ガラスクロ
ス,ビニロン繊維,ポリエステル繊維,これらの繊維布
などが用いられる。
ス,ビニロン繊維,ポリエステル繊維,これらの繊維布
などが用いられる。
本発明における組成物および熱硬化性樹脂組成物の塗
布は,スプレー,刷け塗りなどの通常の塗料を塗布する
方法で行うことができ,補強材とともに熱硬化性樹脂を
積層する方法も通常の方法で行われる。
布は,スプレー,刷け塗りなどの通常の塗料を塗布する
方法で行うことができ,補強材とともに熱硬化性樹脂を
積層する方法も通常の方法で行われる。
(実施例) 以下,本発明を実施例により詳しく説明する。なお,
例中,部および%とあるのは重量部および重量%を意味
する。
例中,部および%とあるのは重量部および重量%を意味
する。
合成例1 不飽和ポリエステル(A)の合成 無水マレイン酸1.5モル,アジピン酸0.5モル,ネオペ
ンチルグリコール1.6モル,プロピレングリコール0.6モ
ルを混合し窒素ガス気流中,4時間で200℃に昇温した。
次いで15時間で酸価15となつた時点で終了し不飽和ポリ
エステル(A)を得た。
ンチルグリコール1.6モル,プロピレングリコール0.6モ
ルを混合し窒素ガス気流中,4時間で200℃に昇温した。
次いで15時間で酸価15となつた時点で終了し不飽和ポリ
エステル(A)を得た。
合成例2 不飽和ポリエステル(B)の合成 無水マレイン酸1.6モル,ダイマー酸(播磨化成工業
(株)製,ハリダイマー200)0.4モル,ジエチレングリ
コール1.2モル,プロピレングリコール0.9モルを混合し
窒素ガス気流中,4時間で200℃に昇温した。
(株)製,ハリダイマー200)0.4モル,ジエチレングリ
コール1.2モル,プロピレングリコール0.9モルを混合し
窒素ガス気流中,4時間で200℃に昇温した。
次いで10時間で酸価20となつた時点で終了し,不飽和
ポリエステル(B)を得た。
ポリエステル(B)を得た。
合成例3 ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレートの合成 ジシクロペンタジエン660部,エチレングリコール160
部及びパラトルエンスルホン酸4部を120℃で4時間反
応させた後,80℃まで温度を下げ,更にメタクリル酸430
部とパラトルエンスルホン酸4部を添加し,100℃で水を
留出させつつ5時間反応させ,得られた反応物を酸化マ
グネシウムで中和した。反応物を水洗した後,減圧蒸留
により精製した。
部及びパラトルエンスルホン酸4部を120℃で4時間反
応させた後,80℃まで温度を下げ,更にメタクリル酸430
部とパラトルエンスルホン酸4部を添加し,100℃で水を
留出させつつ5時間反応させ,得られた反応物を酸化マ
グネシウムで中和した。反応物を水洗した後,減圧蒸留
により精製した。
実施例1 合成例1で合成した不飽和ポリエステル(A)15部,
合成例3で合成したジシクロペンテニルオキシエチルメ
タクリレート85部を混合した組成物にナフテン酸コバル
ト(金属含有量6%)2部およびキユメンハイドロパー
オキサイド4部を溶解して,JIS A 5304に定めるコン
クリート歩道板に400g/m2の厚みになるように塗布し
た。該組成物を室温で硬化した後,この表面にポリセツ
ト5595APR(日立化成工業(株)製商品名,不飽和ポリ
エステル樹脂)100部に55%メチルエチルケトンパーオ
キサイド1部を溶解した樹脂組成物とガラスマツト(FE
M−450,富士フアイバーグラス株式会社製商品名)2枚
を用いて厚み2mmのFRPを積層した。該FRPを室温で硬化
させた後,FRPの表面に一辺40mmの正方形の鉄片をエポキ
シ樹脂接着剤(コニシ社製,ボンドクイツクセツト)で
接着し,その後,カツターで鉄片の周囲に歩道板に達す
る切り込みを入れ,建研式接着力試験器を用いて接着力
を測定した。コンクリート歩道板から保護膜が凝集破壊
した時の強度は28kg f/cm2であつた。
合成例3で合成したジシクロペンテニルオキシエチルメ
タクリレート85部を混合した組成物にナフテン酸コバル
ト(金属含有量6%)2部およびキユメンハイドロパー
オキサイド4部を溶解して,JIS A 5304に定めるコン
クリート歩道板に400g/m2の厚みになるように塗布し
た。該組成物を室温で硬化した後,この表面にポリセツ
ト5595APR(日立化成工業(株)製商品名,不飽和ポリ
エステル樹脂)100部に55%メチルエチルケトンパーオ
キサイド1部を溶解した樹脂組成物とガラスマツト(FE
M−450,富士フアイバーグラス株式会社製商品名)2枚
を用いて厚み2mmのFRPを積層した。該FRPを室温で硬化
させた後,FRPの表面に一辺40mmの正方形の鉄片をエポキ
シ樹脂接着剤(コニシ社製,ボンドクイツクセツト)で
接着し,その後,カツターで鉄片の周囲に歩道板に達す
る切り込みを入れ,建研式接着力試験器を用いて接着力
を測定した。コンクリート歩道板から保護膜が凝集破壊
した時の強度は28kg f/cm2であつた。
実施例2 合成例2で合成した不飽和ポリエステル(B)15部,
合成例3で合成したジシクロペンテニルオキシエチルメ
タクリレート85部を混合した組成物にナフテン酸コバル
ト(金属含有量6%)2部およびキユメンハイドロパー
オキサイド4部を溶解して,実施例1と同様にコンクリ
ート歩道板上に塗布し,実施例1と同様にFRPを積層硬
化させて接着力を測定した。コンクリート歩道板から保
護膜が凝集破壊した時の強度は25kg f/cm2であつた。
合成例3で合成したジシクロペンテニルオキシエチルメ
タクリレート85部を混合した組成物にナフテン酸コバル
ト(金属含有量6%)2部およびキユメンハイドロパー
オキサイド4部を溶解して,実施例1と同様にコンクリ
ート歩道板上に塗布し,実施例1と同様にFRPを積層硬
化させて接着力を測定した。コンクリート歩道板から保
護膜が凝集破壊した時の強度は25kg f/cm2であつた。
比較例 実施例1において,不飽和ポリエステル(A)及びジ
シクロペンテニルオキシエチルメタクリレートの組成物
を使用しなかつた以外は,実施例1と同様にしてFRPを
積層,硬化させて接着力を測定した。保護膜はFRPおよ
びコンクリート歩道板の界面で剥離が生じ,その時の強
度は4kg f/cm2であつた。
シクロペンテニルオキシエチルメタクリレートの組成物
を使用しなかつた以外は,実施例1と同様にしてFRPを
積層,硬化させて接着力を測定した。保護膜はFRPおよ
びコンクリート歩道板の界面で剥離が生じ,その時の強
度は4kg f/cm2であつた。
(発明の効果) 本発明によれば,保護膜とセメント性基材との接着力
を向上させ,かつ雨水や下水などの浸透を防止すること
ができるため,セメント性基材の耐水性,耐薬品性およ
び耐久性を向上させることができる。
を向上させ,かつ雨水や下水などの浸透を防止すること
ができるため,セメント性基材の耐水性,耐薬品性およ
び耐久性を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 67/06 C08L 67/06 C09D 167/06 C09D 167/06 C09K 3/10 C09K 3/10 E
Claims (2)
- 【請求項1】α,β−不飽和二塩基酸および/またはそ
の酸無水物,多価アルコールさらに必要に応じて多塩基
酸を縮合反応させて得られる不飽和ポリエステルおよび
下式(I)で表わされるジシクロペンタジエン誘導体を
含む組成物をセメント性基材に塗布硬化した後,その硬
化物上に熱硬化性樹脂組成物を塗布および/または補強
材とともに積層し,硬化させることを特徴とするセメン
ト性基材の保護方法。 [式中,R1は炭素原子2〜12個のアルキレングリコール
残基または炭素原子4〜12個を有しかつ少なくとも1個
の酸素原子で結合された少なくとも2個のアルキレン鎖
をなしており,該アルキレン鎖が少なくとも2個の炭素
原子を有するオキサアルキレングリコール残基を意味
し,R2は水素またはメチル基を意味する] - 【請求項2】請求項1記載の組成物を,セメント性基材
に塗布硬化した後,その硬化物上に熱硬化性樹脂組成物
を塗布および/または補強材とともに積層し硬化させた
表面保護されたセメント性基材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32584390A JP3166169B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | セメント性基材の保護方法および表面保護されたセメント性基材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32584390A JP3166169B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | セメント性基材の保護方法および表面保護されたセメント性基材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04198076A JPH04198076A (ja) | 1992-07-17 |
| JP3166169B2 true JP3166169B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=18181240
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32584390A Expired - Fee Related JP3166169B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | セメント性基材の保護方法および表面保護されたセメント性基材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3166169B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2643597B2 (ja) * | 1990-11-30 | 1997-08-20 | 照雄 菅原 | アスファルト構造物のための補修材料およびアスファルト構造物の補修方法 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP32584390A patent/JP3166169B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04198076A (ja) | 1992-07-17 |
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