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JP3166285B2 - 固形修正具 - Google Patents
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JP3166285B2 - 固形修正具 - Google Patents

固形修正具

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JP3166285B2
JP3166285B2 JP10604292A JP10604292A JP3166285B2 JP 3166285 B2 JP3166285 B2 JP 3166285B2 JP 10604292 A JP10604292 A JP 10604292A JP 10604292 A JP10604292 A JP 10604292A JP 3166285 B2 JP3166285 B2 JP 3166285B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、万年筆、水性サインペ
ン、水性ボールペン等の水性インキの筆跡や、油性ボー
ルペン、油性サインペン等の油性インキの筆跡、そして
タイプライターやプリンターの印字、その他の印刷物の
隠蔽修正を行なうための固形修正具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水性インキや油性インキの筆跡、
そして各種印刷による像などを隠蔽修正するに際して
は、白色顔料、樹脂及び前記白色顔料を分散する分散媒
としての揮発性溶剤を主成分とする修正液を、その修正
箇所に塗布し、この塗膜が完全に乾燥してから塗膜上に
再筆記などの修正を行なうという方法を採っていた。
【0003】ところが、この様な修正液を使用した場
、修正液を塗布してから塗膜が完全に乾燥するまでに
十数秒から数十秒の待ち時間を必要とするため再筆記に
際しての迅速性に欠けるものであった。この待ち時間
は、溶剤が蒸発するのに必要な時間である。従って、こ
の待ち時間を短縮するためには揮発性の高い溶剤を使え
ばよいが、それでもこの待ち時間を実質的に無くするた
めには、基本的に溶剤を使用する以上不可能なことであ
る。
【0004】即ち、待ち時間を皆無とするためには、修
正具自体が白色顔料が分散されている固形物であり、且
つ、その固形物は塗布可能なものであることが最低必要
条件となる。このような固形物であって、しかも塗布可
能なものとしては、一般に顔料とワックスと油剤とより
なるクレヨン等の描画材が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワックス及び
油剤に白色顔料を単に分散させたものでは塗布後の塗膜
が柔らかく、筆記具を用いての再筆記が困難で、更に、
定着性も劣っているために、樹脂などを添加して塗膜強
度を向上させている。しかし、再筆記が良好に行ない得
るほど樹脂の添加量を多くすると塗布抵抗が大きくな
り、塗布が難しくなってしまうという問題が発生した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの状況に
基づきなされたものであり、基本的には固形の修正具が
持つ長所を完全に生かし、且つ、塗膜強度が強く、更に
塗布も容易に行える固形修正具得るべく鋭意研究を重
ねたところ樹脂と崩壊剤とを組合せることにより良好な
固形修正具を得られることを見い出し、遂に本発明を完
成した。
【0007】即ち、本発明は、白色顔料と、樹脂と、ジ
ステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリ
エチレングリコール又はマイカから選ばれる崩壊剤とか
ら少なくともなる固形修正具を要旨とするものである。
【0008】以下、本発明を詳述する。本発明に使用す
る白色顔料は、筆跡や像を隠蔽するために用いるもので
あって、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸
化チタン等が挙げられるが、隠蔽力の点から酸化チタン
が最も好ましく用いられる。酸化チタンは、ルチル型、
アナターゼ型など各種利用でき、具体的には、タイトー
ンSR−1、同R−650、同R−3L、同R−31
0、同A−110、同A−150、同R−5N(以上、
堺化学工業(株)製)、タイペークR−580、同R−
550、同R−930、同A−100、同A−220
(以上、石原産業(株)製)、クロノスKR−310、
同KR−380、同KR−480、同KA−10、同K
A−20、同KA−30(以上、チタン工業(株)製)
などが挙げられる。これらの白色顔料は、単独でも2種
以上適宜混合しても使用でき、その使用量は、白色顔料
の種類によっても異なるが、筆跡などに対する隠蔽力を
考慮すると、固形修正具全量に対し40重量%以上90
重量%以下が望ましい。これは白色顔料の使用割合が4
0重量%に満たないと筆跡や像に対する隠蔽力がやや不
十分となる場合があり、その場合、文字などが透けて見
えるといったことが発生する可能性があったり、また、
90重量%を越えると、塗布時の塗膜形成能が低下する
場合があり得るためである。
【0009】樹脂は、塗膜強度を向上させ筆記具を用い
ての再筆記を良好にするために用いるものである。一例
を例示すると、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメ
チルペンテン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリスチ
レン、スチレンブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
テトラフロロエチレン、スチレンアクリルニトリル共重
合体、スチレンブタジエンアクリルニトリル共重合体、
アイオノマー、アクリレートスチレンアクリルニトリル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−
アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロ
ース等の熱可塑性樹脂、スチレン系、オレフィン系、ポ
リウレタン系、ポリスチレン系、ポリ塩化ビニル系、天
然ゴム系などの熱可塑性エラストマー、その他ロジン、
エステルガム、クマロン樹脂、アルキッド樹脂、テルペ
ン樹脂又はその誘導体などが挙げられる。これらの樹脂
は、単独でも2種以上適宣混合しても使用でき、その使
用量は、固形修正具全量に対して2〜15重量%が好ま
しい。これは、使用量が2.0重量%より少ないと、塗
膜強度が弱くなりがちであって、再筆記が出来なくなる
場合もありえ、また、15重量%より多いと塗布時にカ
ス出が多くなる原因となる場合があるためである。上記
樹脂の中でも紙面への定着性を考慮すると熱可塑性エラ
ストマー系のものが特に好ましい。
【0010】ジステアリン酸エチレングリコール、ジス
テアリン酸トリエチレングリコール又はマイカは、崩壊
剤であって、固形修正具の塗膜強度を低下させずに、塗
布を容易にする為に用いるものである。マイカの平均粒
子径は2μm以上が好ましい。これらは、単独でも適宣
混合しても使用でき、その使用量は、固形修正具全量に
対して2〜15重量%が好ましい。これは、使用量が
2.0重量%より少ないとその効果があまり期待でき
ず、また、15.0重量%より多いと塗膜の定着性が低
下する場合があるためである
【0011】尚、上記各成分以外、必要に応じて、蜜ろ
う、鯨ろう、虫白ろう等の動物系ワックス、キャンデリ
ラワックス、カルナバワックス、木ろう等の植物系ワッ
クス、モンタンワックス、オゾケライト等の鉱物系ワッ
クス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス等の石油系ワックスといった天然ワックスや、フィ
ッシャートロプシュワックス、低分子量ポリエチレン及
びこれらの誘導体、モンタンワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックスの各々の誘導体、
セチルアルコール、ステアリン酸、ポリエチレングリコ
ールステアレート、カスターワックス等の合成ワックス
等のワックスや、有機、無機の有色顔料などの着色材、
ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、液状ゴム
などの可塑剤、更には界面活性剤と併用し得ること勿論
である。
【0012】本固形修正具は、上記各成分を加熱撹拌混
合し、また必要に応じてニーダー、ロールミル等の混練
機で混練し、これを溶融状態で型に流し込み、または射
出・圧入若しくは押出しした後、冷却固化して得ること
ができる。
【0013】
【作用】本発明に係る固形修正具に用いるジステアリン
酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレング
リコールは、使用する樹脂中に分散し、板状に近い結晶
となる。また、マイカは、その形状が板状であり、これ
が樹脂中に分散する。これらの板状形態が、樹脂自体の
凝集力を低下させることなく、樹脂に崩壊性を付与する
為に、塗膜強度が低下せず再筆記が良好で、しかも塗布
が容易な固形修正具が得られると推測される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 酸化チタン(タイトーンSR−1) 80部 エチレン−酢酸ビニル共重合体(MB−850、日本ユニカー(株)製) 13部 ジステアリン酸トリエチレングリコール 7部 上記成分を加熱二本ロールで混練分散を行ない、型に流
し込んで冷却し固形修正具を得た。
【0015】実施例2 酸化チタン(タイペークR550) 75部 ポリエチレン(J5019、宇部興産(株)製) 8部 ジステアリン酸エチレングリコール 7部 130゜Fパラフィンワックス 10部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0016】実施例3 酸化チタン(クロノスKR−380) 65部 珪藻土(セライトスーパーフロス、土屋カオリン工業(株)製) 8部 テルペン樹脂(YSレジンPX500、ヤスハラケミカル(株)製) 4部 エチレン−アクリル酸メチル共重合体(ユカロン−EMAXG500S、三菱 油化(株)製) 4部 ジステアリン酸トリエチレングリコール 7部 カスターワックス 4部 T−1ワックス(花王(株)製) 5部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0017】実施例4 酸化チタン(クロノスKR−310) 65部 ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(クレイトンG1650、シェル化学( 株)製) 10部 マイカ(平均粒子径5.5μm、Y−3000、(株)山口雲母工業所製) 10部 木ロウ 5部 ライスワックス 6部 界面活性剤(リケマールS−100、理研ビタミン(株)製)4部 上記成分を実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0018】比較例1 実施例1のジステアリン酸トリエチレングリコールを除
いた以外は実施例1と同様になして固形修正具を得た。
【0019】比較例2 実施例2のジステアリン酸エチレングリコールを除いた
以外は実施例2と同様になして固形修正具を得た。
【0020】比較例3 実施例3のジステアリン酸トリエチレングリコールを除
いた以外は実施例3と同様になして固形修正具を得た。
【0021】比較例4 実施例4のマイカを除いた以外は実施例4と同様になし
て固形修正具を得た。
【0022】上記実施例1〜及び比較例1〜で得ら
れた固形修正具を用いて、塗布抵抗試験及び再筆記性試
験を行なった。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】塗布抵抗試験:上質紙に黒色油性ボールペ
ン(BK−70、ぺんてる(株)製)で、文字を書き、
固形修正具を用い、その文字を隠蔽する時の塗布抵抗
(塗布し易さ)を評価した。 ○:軽くて塗布し易い、△:塗布し易い、×:重くて塗
布し難い
【0025】再筆記性試験:試験片の修正面に、市販の
黒色ボールペン(BK−70、ぺんてる(株)製)を用
い、300gの筆記荷重で直線を筆記し、筆跡を観察し
た。 試験片:上質紙に上記油性ボールペンで文字を書き、固
形修正具を用いて完全に隠蔽したもの。 ○:良好な筆跡が得られた、△:部分的に筆跡が薄くな
るが実用上支障無し、×:筆記不可能
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る固形修正具は、塗膜の強度に優れ、再筆記が良好に行
え、塗布抵抗が低く非常に塗布し易い優れた特性を有し
ているものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色顔料と、樹脂と、ジステアリン酸エ
    チレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコ
    ール又はマイカから選ばれる崩壊剤とから少なくともな
    る固形修正具。
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