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JP3167236B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents
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JP3167236B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアセタール樹脂と
ポリスチレン系樹脂とから成るポリマーブレンドの樹脂
間の親和性を改良し、ポリアセタール樹脂の機械的、熱
的特性を損なうことなく良好なウエルド特性を示し、且
つ低比重化を実現した樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリア
セタール樹脂は、機械的、熱的特性、電気的特性、摺動
性、成形性、成形品の寸法安定性等において優れた特性
を持っており、構造材料や機構部品等として電気機器、
自動車部品、精密機械部品等に広く使用されている。し
かし、電気機器、精密機械等の軽薄短小化が進む現在の
市場では、構造材料や機構部品用材料の軽量化を求める
傾向が強まっている。ポリアセタール樹脂についても例
外でなく、特にポリアセタール樹脂は高比重であり、よ
り軽量なポリアセタール樹脂材料が求められている。こ
の期待に応えるために、例えば比重の小さいポリスチレ
ン樹脂をポリアセタール樹脂にブレンドする方法が考え
られるが、添加した樹脂とポリアセタール樹脂との親和
性が良くないために、単純に溶融混練しただけでは分散
不良が起き、成形品にフローマーク等の外観不良や表層
剥離が生じたり、両樹脂間の界面結合強度が不十分なた
めにポリアセタール樹脂の優れた特性、特にウエルド特
性が損なわれるという欠点がある。このためポリアセタ
ール樹脂とポリスチレン樹脂との親和性を改善する目的
で、ポリアセタール樹脂とポリスチレン樹脂のメルトフ
ロー値の比を特定範囲とする方法(特開昭64−38463 号
公報)が知られているが、いまだ充分な改善(特にウエ
ルド特性)には至っていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等はか
かる点について鋭意検討した結果、ポリアセタール樹脂
に酸無水物基を持つポリスチレン系樹脂とポリイソシア
ネートを配合することで、ポリアセタール樹脂とポリス
チレン系樹脂との親和性を改良し、ポリアセタール樹脂
の優れた機械的、熱的特性を損なうことなく、優れたウ
エルド特性を備えた低比重成形樹脂材料を開発すること
に成功し、本発明を完成するに到った。即ち本発明は、
(A) ポリアセタール樹脂 100重量部に対して、(B) 酸無
水物変性ポリスチレン系樹脂1〜200 重量部、(C) ポリ
イソシアネート化合物またはその変性体0.01〜10重量部
を配合して成るポリアセタール樹脂組成物に関するもの
である。
【0004】以下、本発明の構成成分について説明す
る。本発明におけるポリアセタール樹脂とは、オキシメ
チレン単位(-CH2O-)を主たる繰り返し構成単位とする高
分子化合物を主成分とする熱可塑性樹脂で、ホルムアル
デヒドもしくはトリオキサン、テトラオキサン等を通常
の方法にて単独重合したもの、又はこれらの2種以上か
ら成る共重合体、又は該単量体とエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、オキサシクロブタン、1,3 −ジオキ
ソラン等の環状エーテル、β−プロピオラクトン、γ−
ブチロラクトン等の環状エステル、あるいはある種のビ
ニル化合物等との共重合体が、(A) 成分として使用され
る。また、該ポリアセタール樹脂はその分子末端の一部
がエーテル結合、エステル結合等に変換されていてもよ
い。更に、該ポリアセタール樹脂の一部または全部が、
例えば下記に示すような方法にて製造された水酸基含有
量の多いポリアセタール樹脂(以下、富水酸基ポリアセ
タール樹脂と称する)であればさらに好ましく、かかる
場合には本発明の効果はより顕著である。また、この場
合においてポリアセタール樹脂中の水酸基含有量が30mm
ol/kg 以上になれば、特に好ましい結果が得られる。上
記富水酸基ポリアセタール樹脂を製造する方法として
は、例えば、トリオキサンをBF3 等のカチオン開始剤に
て重合を行う際に、水、エチレングリコール、グリセリ
ン、グリシドール等の水酸基を含有する化合物を少量添
加する方法等があるが、その製法は特に限定するもので
はない。また、その重合度や分岐の有無、ホモポリマー
か共重合体か、あるいはランダム、ブロック、グラフト
等の共重合タイプを問わない。又、水酸基の結合部位も
特に制限するものではない。
【0005】本発明の(B) 成分は、ポリスチレン系樹脂
を酸無水物で変性した酸無水物変性ポリスチレン系樹脂
である。ここで用いられるポリスチレン系樹脂として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
p−tert−ブチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン等
の芳香族ビニル化合物及びその誘導体の単独重合体、又
はこれらの二種以上からなるランダム、ブロック、又は
グラフト共重合体、又はこれらにアクリル酸、メタクリ
ル酸等のα,β−不飽和酸又はそのエステル等の誘導
体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル及びこれら
の誘導体、又は酢酸ビニル等のビニルエステル、ビニル
メチルエーテル等のビニルエーテルやこれらのビニル系
化合物の誘導体等のコモノマー成分のうちの1種以上を
含んで成るランダム、ブロック、又はグラフト共重合体
などが挙げられ、その重合度、側鎖や分岐の有無や程
度、共重合組成比等の如何を問わない。又、変性に使用
する酸無水物としては、無水マレイン酸、無水シトラコ
ン酸、無水イタコン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無
水ナジック酸、無水メチルナジック酸、アリル無水コハ
ク酸等の不飽和カルボン酸無水物及びそれらの誘導体か
ら選ばれる1種以上のものなどが用いられる。また、そ
の変性方法としては、ポリスチレン系樹脂を重合する際
に更に無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸無水物又は
その誘導体を加えて共重合させる方法が一般的である
が、特にその製造法を限定するものではない。ここで、
両成分の配合量は、ポリスチレン系樹脂 100重量部に対
して、酸無水物 0.1〜50重量部、好ましくは0.1 〜30重
量部が適当である。酸無水物変性ポリスチレン系樹脂中
の有効な酸無水物の量が少なすぎる場合にはポリアセタ
ール樹脂とポリスチレン系樹脂間の親和性が十分に改善
されないため、本発明の効果が得られず、多過ぎる場合
にはゲル化を起こし、分散性不良や成形不良の原因にな
る場合がある。又、(B) 成分の配合量は(A) 成分 100重
量部に対して1〜200 重量部、好ましくは5〜70重量部
である。(B) 成分の配合量が低過ぎる場合には本発明の
効果が十分に発揮されず、あまりに多い場合にはポリア
セタール樹脂の特性を損なってしまう。
【0006】本発明において(C) 成分として用いられる
ポリイソシアネート化合物またはその変性体は、分子中
にイソ(チオ)シアネート基を2個以上有する化合物ま
たはそれらの変性体であり、好ましくは、ジイソシアネ
ート又はジイソチオシアネート化合物またはそれらの二
量体、三量体である。(C) 成分の例としては、例えば、
4,4'−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6 −トリレンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート、1,6 −ヘキサメ
チレンジイソシアネート、1,5 −ナフタレンビス(フェ
ニルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、
1,5 −ナフタレンジイソシアネート、又はこれらに対応
するジイソチオシアネート及び、これらの二量体、三量
体、さらには、イソシアネート基(-NCO)がなんらかの
形で保護されている化合物等いずれも使用できるが、溶
融処理等の変色度等の諸性質、あるいは、取扱い上の安
全性を考慮すると、4,4'−メチレンビス(フェニルイソ
シアネート)、イソホロンジイソシアネート、1,5 −ナ
フタレンビス(フェニルイソシアネート)、1,6 −ヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,4 −トリレンジイソシ
アネート、2,6 −トリレンジイソシアネート並びに、こ
れらの二量体、三量体等の変性体(又は誘導体)が特に
好ましい。(C) 成分の配合量は(A) 成分 100重量部に対
し0.01〜10重量部の範囲にあることが必要である。0.01
重量部より少ないと酸無水物変性ポリスチレンとポリア
セタール樹脂との相溶性が充分でなく、10重量部を越え
るとゲル化が生じ、流動性、および樹脂特性の低下が起
こり好ましくない。
【0007】本発明はポリアセタール樹脂(A) と酸無水
物変性ポリスチレン(B) との相溶性をポリイソシアネー
ト(C) を介在させることで改良するものであり、分散性
が良く、特に組成物成形品のウエルド特性が改善されて
いる。又、本発明においては、機械的特性、特に靱性を
向上させるために、更に(D)成分として、第一級アミン
または第二級アミンを配合することが好ましい。かかる
第一級アミン、第二級アミンとしては、ポリアセタール
樹脂との溶融混練において、ポリアセタール樹脂の変
色、分解を引き起こさないものであれば特に制限されな
いが、かかる観点から(D) 成分としてはメラミン、置換
メラミンが特に好ましい。又、(D) 成分の配合量は、
(A) 成分100 重量部に対し0〜5重量部である。(D) 成
分量が多すぎるとポリアセタール重量部の変色がゲル化
が生じ、好ましくない。
【0008】更に、本発明においては、(B) 酸無水物変
性ポリスチレン系樹脂以外の(E) 他のポリスチレン系樹
脂を含有させることも可能である。(E) 成分としては、
具体的には、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、p−tert−ブチルスチレン、p−ヒドロキシス
チレン等の芳香族ビニル化合物及びその誘導体の単独重
合体、又はこれらの二種以上からなるランダム、ブロッ
ク、又はグラフト共重合体等が挙げられ、その重合度、
側鎖や分岐の有無や程度、共重合組成比等の如何を問わ
ない。(E) 成分の配合量は(A) 成分100 重量部に対し0
〜100 重量部の範囲であることが必要である。この場
合、(E) 成分を添加することでコストダウンが図れる。
但し、(E) 成分の添加量があまりに多いと物性の低下を
引き起こすので好ましくない。
【0009】本発明におけるウエルド特性の改善効果の
発現原因については、酸無水物を変性させたポリスチレ
ンを用いることにより、ポリイソシアネートと酸無水物
の反応およびポリイソシアネートとポリアセタールの反
応により、ポリスチレンとポリアセタールとの相溶性が
改善されたものと推察されるが、必ずしも明らかではな
く、これにより本発明が何等制限を受けるものではな
い。このことは成形品のウエルド部における破断面を電
子顕微鏡で観察する事によっても確認できる。即ち、ポ
リアセタール樹脂と一般のポリスチレンとの組成物成形
品の場合、ウエルド部において層状分離を起こしている
ことが認められている。これに対し、本発明の組成物の
場合、相溶性、分散性に優れ、ウエルド部における層状
分離は認められなかった。
【0010】本発明の組成物は、上述した各成分を種々
の方法で溶融混合することで調製される。例えば、ポリ
アセタール樹脂と酸無水物変性ポリスチレン系樹脂及び
ポリイソシアネートの所定量を溶融混練し、冷却した後
ペレット状に切断する方法が挙げられるが、各成分の配
合時期やその方法については特に限定するものではな
い。なおこの時、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光保護剤、亜燐酸塩安定剤、過酸化物分解剤、塩基
性補助剤、造核剤、可塑剤、潤滑剤、帯電防止剤、難燃
剤、着色剤等の添加剤を本発明の物性を損なわない範囲
において任意の量を配合してもよい。更に、本発明の組
成物にはその物性を損なわない範囲に限り他の重合体を
適宜配合することが可能である。なお、本発明によって
得られる組成物は、通常の方法で成形することが出来
る。
【0011】
【発明の効果】本発明によって得られる組成物は、ポリ
アセタール樹脂とポリスチレン系樹脂の親和性を改良す
ることにより、熱的性質や機械的強度においてはポリア
セタール樹脂の優れた性質を保持しつつ、低比重化を達
成し、ウエルド特性についても良好な樹脂組成物を提供
するものであり、分散樹脂の分散不良に基づく成形品の
外観不良や表面剥離もなく、多くの用途への応用が期待
できる。特に低比重化を達成した事でハンディータイプ
のビデオムービーや携帯電話等の軽量化の求められる分
野での使用が期待される。
【0012】
〔比重〕
ASTM D792 に準じて測定した。 〔表層剥離試験〕 試験片表面にセロハンテープを貼り付け、引き剥がした
後、剥離状況を目視で評価し、剥離の見られなかったも
のを○、見られたものを×とした。 〔分散性の確認〕 成形品の破断面をトリクロロエタン(室温)溶液に浸漬
させた後、破断面を電子顕微鏡にて観察し、粒子の形
状、粒子のサイズ等から判断し、これらを総合して、
優、良、不良にランク付けた。 〔引張強伸度〕 ASTM D638 の方法に準拠して測定した。 〔ウエルド強伸度〕 ゲートを両端に持つ、厚み2mmt のウエルド試験片を用
い、測定方法はASTM D638 に準じた。
【0013】実施例2〜6 表1に示す如く、(B) 無水マレイン酸変性ポリスチレン
(B-1) の添加量、あるいは(C) ポリイソシアネートの種
類又は添加量を変えた以外は実施例1と同様にして試験
片を作成し、同様に評価した。組成と評価結果を表1に
示す。 比較例1〜4 ポリアセタール樹脂単独又はポリアセタール樹脂に(B)
無水マレイン酸変性ポリスチレン(B-1) のみを配合し
て、実施例1と同様にして試験片を作製し、同様に評価
した。組成と評価結果を表2に示す。 比較例5 (B) 無水マレイン酸変性ポリスチレン(B-1) に代えて、
未変性のポリスチレン重合体を用いた以外は実施例3と
同様にして試験片を作製し、同様に評価した。組成と評
価結果を表2に示す。 実施例7 (B) 無水マレイン酸変性ポリスチレン(B-1) に代えて、
ポリスチレン樹脂100重量部を無水マレイン酸2重量部
で変性した(B) 無水マレイン酸変性ポリスチレン(B-2)
(積水化成品工業(株)、ダイラークD−700)を用
いた以外は実施例3と同様にして試験片を作製し、同様
に評価した。組成と評価結果を表1に示す。 比較例6 ポリアセタール樹脂に(B) 無水マレイン酸変性ポリスチ
レン(B-2) のみを配合して、実施例7と同様にして試験
片を作製し、同様に評価した。組成と評価結果を表2に
示す。 実施例8 表1に示す如く、更に(D) メラミンを配合した以外は実
施例2と同様にして試験片を作成し、同様に評価した。
組成と評価結果を表1に示す。 実施例9〜10 表1に示す如く、(B) 無水マレイン酸変性ポリスチレン
あるいは(C) ポリイソシアネートの種類を変えた以外は
実施例8と同様にして試験片を作成し、同様に評価し
た。組成と評価結果を表1に示す。 比較例7 表2に示す如く、(C) イソホロンジイソシアネートを配
合しない以外は実施例8と同様にして試験片を作成し、
同様に評価した。組成と評価結果を表2に示す。 実施例11 表1に示す如く、更に(E) ポリスチレン樹脂(ダイセル
化学工業(株)、R80)を配合した以外は実施例9と
同様にして試験片を作成し、同様に評価した。組成と評
価結果を表1に示す。 比較例8 表2に示す如く、(C) イソホロンジイソシアネートを配
合しない以外は実施例11と同様にして試験片を作成し、
同様に評価した。組成と評価結果を表2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 2/00 - 2/38 C08L 59/00 - 59/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ポリアセタール樹脂 100重量部に対し
    て、 (B) 酸無水物変性ポリスチレン系樹脂1〜200 重量部、 (C) ポリイソシアネート化合物またはその変性体0.01〜
    10重量部 を配合して成るポリアセタール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(B) 酸無水物変性ポリスチレン系樹脂が、
    ポリスチレン系樹脂 100重量部を酸無水物 0.1〜50重量
    部で変性したものである請求項1記載のポリアセタール
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(C) ポリイソシアネート化合物またはその
    変性体が、4,4'−メチレンビス(フェニルイソシアネー
    ト)、イソホロンジイソシアネート、1,5 −ナフタレン
    ビス(フェニルイソシアネート)、1,6 −ヘキサメチレ
    ンジイソシアネート、2,4 −トリレンジイソシアネー
    ト、2,6 −トリレンジイソシアネート並びにこれらの二
    量体、三量体からなる群から選ばれた一種以上である請
    求項1又は2記載のポリアセタール樹脂組成物。
  4. 【請求項4】更に(D) 第一級アミンまたは第二級アミン
    を含有する請求項1〜3の何れか1項記載のポリアセタ
    ール樹脂組成物。
  5. 【請求項5】(D) 第一級アミンまたは第二級アミンがメ
    ラミンである請求項4記載のポリアセタール樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】更に(E) 他のポリスチレン系樹脂を含有す
    る請求項1〜5の何れか1項記載のポリアセタール樹脂
    組成物。
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CN110054861B (zh) * 2019-04-11 2021-06-18 金发科技股份有限公司 一种聚甲醛复合材料及其制备方法和sebs在聚甲醛中作为消光剂的用途

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