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JP3176809B2 - バッグフィルターのリテーナ及びその製造方法 - Google Patents
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JP3176809B2 - バッグフィルターのリテーナ及びその製造方法 - Google Patents

バッグフィルターのリテーナ及びその製造方法

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JP3176809B2 JP28688694A JP28688694A JP3176809B2 JP 3176809 B2 JP3176809 B2 JP 3176809B2 JP 28688694 A JP28688694 A JP 28688694A JP 28688694 A JP28688694 A JP 28688694A JP 3176809 B2 JP3176809 B2 JP 3176809B2
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスジェット型バッ
グフィルターのろ布支持枠 (以下、「リテーナ」と称
す。) およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、パルスジェットによる逆洗を行
うバッグフィルター式集塵機においては、円筒または封
筒状 (偏平の筒状) に縫製されたろ布の内側に、当該ろ
布を支持するため骨組構造のリテーナが設けられている
(例えば、機械工学便覧 Cエンジニアリング C8-30 8
9,10参照) 。
【0003】従来、このバッグフィルターのリテーナ
は、ろ布の外側から内側へと含塵ガスを通してろ過でき
るよう鋼線等の線材で筒状に作られている。また、ろ布
の内側に噴射したパルスジェットによりろ布外面の塵埃
を払い落すことができるよう鉛直方向に沿って配設され
ている。具体的には、互いに筒状をなすように設けられ
た鉛直方向に延びる複数本の縦線材と、これら縦線材を
所々連結するリング状の線材とで構成されている。ま
た、従来のリテーナの製造方法は、鋼線等の線材でリン
グを作り、複数個のリングを互いに対向させて直線状に
配した後、これらリングの外周に縦線材を所定の角度ご
とに設け、しかる後、リングおよび縦線材の交差部分に
フラッシュバット溶接を施すという方法が採られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たリテーナを構成する線材 (材質) には、従来より亜鉛
メッキ鉄線 SWM-G1 (JIS G 3532) が一般に使用されて
いるため、例えば石炭乾燥設備などで集塵機を用いる
と、石炭中に含まれる硫黄成分により、短期間でリテー
ナが腐食・破損し、ろ布に穴があくという問題があっ
た。この欠点を解消するために、耐食性のよいステンレ
ス鋼線を亜鉛メッキ鉄線に代えて使用することも考えら
れるが、リテーナの価格が上昇してしまう。
【0005】また、従来の製造方法では、鋼線等の線材
で作ったリングの外周上に、縦線材を溶接・接合するた
め、三次元的な溶接作業が必要で、その上、仮組、歪防
止、手直し等の作業も三次元的となるため、製造作業が
非常に煩わしく、しかも熟練を要すという問題があっ
た。
【0006】更に、リテーナが長尺の場合、いくつかの
分割体を接合して作られるが、分割体相互の接合部で
は、線材同士を突合せ溶接しているため、溶接により発
生したスパッタを切削加工するなど、手直し作業が必要
であった。
【0007】本発明の目的は、前述した従来技術の欠点
を解決し、長寿命で安価なバッグフィルターのリテーナ
を提供することにある。
【0008】また、本発明の別の目的は、長寿命で安価
なリテーナを簡単に作ることができる製造方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、硫黄成分に対する寿命およびコスト面に
おいてアルミ覆鋼線 (アルミニウムを被覆した鋼線) が
優れている、との知見に基づきなされたものである。即
ち、筒状をなすように複数本の線材を互いに接合して形
成されたバッグフィルターのリテーナにおいて、前記線
材に、アルミ覆鋼線を用いたものである。
【0010】また、本発明のリテーナの製造方法は、互
いに直交するようにアルミ覆鋼線を並設して格子体を形
成した後に、曲げ加工により前記格子体を筒状に成形す
るようにしたものである。
【0011】ここで、リテーナが複数の分割体を接合し
て作られる場合、分割体同士の接合部では、両分割体の
アルミ覆鋼線の端末をスリーブ内に両側から挿入して、
スリーブをかしめることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明者らは、石炭乾燥設備での排ガス用集塵
機内において、いくつかの材料の暴露試験を行った。そ
の結果を図5に示す。図示するように、材料の耐食性
は、 ステンレス (SUS) >アルミニウム (A
l) >亜鉛 (Zn) の順であった。また、ステンレスに
おいても、オーステナイト系の SUS304 には粒界割れが
発生し、高価な2相ステンレス(SUS 329 J2L) 相当を用
いなければ、十分に耐用できないこともわかった。以上
の観点から、リテーナの線材として、アルミニウムを被
覆した鋼線 (アルミ覆鋼線) を採用したところ、長寿命
でかつ安価なリテーナを得ることができた。
【0013】アルミ覆鋼線によりリテーナを製造する場
合、複数本のアルミ覆鋼線を互いに直交するように並設
して平板状の格子体を作り、この格子体を曲げ加工によ
り筒状に成形すれば、仮組、溶接、歪防止等の作業を平
面的 (二次元的) に行うことができる。
【0014】また、リテーナが複数の分割体から作られ
ている場合、隣接する分割体それぞれのアルミ覆鋼線の
端末をスリーブ内に両側から挿入し、スリーブをかしめ
れば、従来のように線材同士の突合わせ溶接を行うこと
なく、分割体相互を簡単に接合できる。また、溶接によ
って発生するスパッタもなくなるので、手直し作業も不
要となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0016】図1(a) において、1は円筒または封筒状
(偏平の筒状) のろ布 (図示せず)を支持するためのリ
テーナであり、集塵機内では図示のごとく鉛直方向に沿
って設けられる。リテーナ1は、予め軸線方向 (上下方
向) に沿って所定長さごとに分割されており、複数の分
割体1a,1a…を直線状に接合することにより構成さ
れている。各分割体1aは、複数本の線材、即ち鉛直方
向に延びる複数本の縦線材2,2…と水平に設けられる
リング状線材3,3…とにより略円筒状に形成されてい
る。リング状線材3は、縦線材2,2…を互いに連結す
るためのもので、鉛直方向に所定の間隔を隔てて対向配
設される。縦線材2,2…は、図1(b)に示すように、
リング状線材3,3…の外周上に所定の角度ごとに取り
付けられており、これにより、全体として円筒状をなし
ている。
【0017】本発明のリテーナ1においては、硫黄成分
に対する耐食性を向上するために、前記縦線材2として
アルミ覆鋼線が使用され、また、リング状線材3にもア
ルミ覆鋼線を環状に成形したものが使用されている。ア
ルミ覆鋼線2,3は、図1(b) に拡大して示すように、
鋼線4の外周にアルミニウム5を被覆したものであり、
ここでは、外径D=3.5mm,アルミ層の厚さt=9
0μmのものを使用するが、アルミ覆鋼線2,3の外径
寸法Dやアルミ層の厚さtは、腐食環境や目的に応じて
適宜に選定されるものである。
【0018】図3は前記分割体1a,1a相互の接合部
を拡大して示した図、図2はその端面図である。図3に
示すように、分割体1a,1a相互の接合部Bでは、ア
ルミニウム製のスリーブ8,8…が複数設けられてお
り、分割体1a,1aの複数本の縦線材 (アルミ覆鋼
線) 2,2…同士がスリーブ8内で突合わせ接合されて
いる。この接合部Bでは、万一の分割体1a,1a相互
の離脱を防止するため、分割体1a,1aの縦線材2,
2…のうち、3/4の数の縦線材2,2…同士をスリー
ブ8内で接合し、残りの1/4の数の縦線材2,2…の
端末部には折曲げ部9を形成している。即ち、これら1
/4の数の縦線材2,2…は相手側 (上下)の分割体1
aの最初のリング状線材3の所まで延出され、その延出
端がリング状線材3を跨いでその内側へと折り曲げられ
ている。この例では、図2に示すように、合計16本の
縦線材2,2…のうち、12本の縦線材2,2…同士を
スリーブ8,8…で接合し、残りの4本の縦線材2,2
…の端末部を内側へと折り曲げている。
【0019】以上説明したように、本実施例のリテーナ
1では、縦線材2およびリング状線材3としてアルミ覆
鋼線を採用しているので、長寿命でかつ安価なリテーナ
を得ることができる。下表1は、各種の線材を用いてリ
テーナ1を試作し、これら試作品の仕様、寿命、コスト
を比較した表である。
【0020】
【表1】
【0021】表より明らかに、アルミ覆鋼線製のリテー
ナは、Znメッキ鋼線製のリテーナに比し、寿命が約3
倍に伸びたのに対し、コストはほとんど上昇していな
い。また、Al線、SUS 329 J2L 製のリテーナに比し、
コストは1/3以下に低減されている。このように、リ
テーナ1の線材2,3としてアルミ覆鋼線を用いること
で、長寿命で安価なリテーナ1が得られることがわか
る。
【0022】また、分割体1a,1a相互の接合部Bで
は、所定の本数の縦線材 (アルミ覆鋼線) 2,2…同士
をスリーブ8を用いて突合わせ接合し、残りの縦線材
2,2…の端末部を相手側分割体1aのリング状線材3
の内側に折り込んでいるので、万一、スリーブ8に緩み
が発生した場合でも、縦線材2,2…がスリーブ8内か
ら抜け落ちることなく、使用中の分割体1aの落下を防
止できる。
【0023】次に、前記構造のリテーナ1の製造方法に
ついて説明する。
【0024】まず、図4(a) に示すように、縦線材とな
るアルミ覆鋼線2,2…を互いに間隔をおいて並設した
後、その上に、リング状線材となるアルミ覆鋼線3,3
…を前記アルミ覆鋼線2,2…と直交するように並設す
る。その後、これらアルミ覆鋼線2,3の交差する部位
E,E…に多点式自動溶接機を用いて溶接を施し、平板
状の格子体11を作る。
【0025】次に、この格子体11にプレスにより曲げ
加工を施し、筒状に成形する。この実施例では、図4
(b) のように格子体11を半筒状に成形した後、図4
(c) のように一対の成形品12,12を互いに接合して
筒状にする。この成形品12,12同士の接合は、前記
曲げ加工によって半円状となったアルミ覆鋼線3a,3
aの端末部をアルミニウム製のスリーブ7,7内に両側
から挿入し、これらアルミ覆鋼線3a,3aの端面同士
を突き合わせた後、スリーブ7,7をかしめることによ
り行われる。
【0026】このようにして略円筒状の分割体1aが得
られると、次に、複数の分割体1a,1a…を直線状に
配設し、図3に示したように、隣接する分割体1a,1
a相互の接合を行なう。分割体1a,1a相互の接合の
際には、分割体1a,1aの縦線材2,2…のうち、所
定の数の縦線材2,2…の端末をスリーブ8,8…内に
両側から挿入し、端面同士を突き合わせて、スリーブ
8,8…をかしめる。その後、残りの縦線材2,2…の
端末部を、相手側の分割体1aのリング状線材3を跨ぐ
ように内側に折り返して折曲げ部9を形成する。
【0027】かくして、分割体1a,1aの複数本の縦
線材2,2…同士が接合され、長尺構造のリテーナ1が
得られる。
【0028】以上説明してきた本実施例の製造方法で
は、アルミ覆鋼線2,3を格子状に接合して格子体11
を形成した後、格子体11に曲げ加工を施して筒状に成
形するので、リテーナの仮組、溶接、歪防止等の作業を
平面的 (二次元的) に行うことができ、従来のように立
体的 (三次元的) に行う必要がないので、製造作業が極
めて容易となる。
【0029】しかも、格子体11の製作時にはアルミ覆
鋼線2,3を格子状に並べて溶接すればよいので、多点
式自動溶接機の使用が可能となり、大幅に溶接時間を短
縮することもできる。
【0030】また、分割体1a,1a同士を接合する際
には、分割体1a,1aのアルミ覆鋼線2,2…をスリ
ーブ8,8…内に両側から挿入し、スリーブ8,8…を
かしめるようにしたので、従来のようにフラッシュバッ
ト溶接を行うことなく、長尺のリテーナを簡単に製造で
きる。しかも、溶接により発生するスパッタをなくすこ
とができるので、スパッタの切削など、手直し作業も不
要となる。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のごと
く優れた効果を発揮する。
【0032】(1) 本発明のリテーナによれば、リテーナ
を構成する線材にアルミ覆鋼線を用いたので、長寿命で
かつ安価なリテーナを得ることができる。
【0033】(2) 本発明のリテーナの製造方法によれ
ば、アルミ覆鋼線からなる格子体を作っておき、この格
子体を曲げて筒状に成形するので、製造作業のほとんど
を平面的に行え、これらの作業が極めて容易となる。
【0034】(3) 分割体相互の接合部では、複数本のア
ルミ覆鋼線同士をスリーブを用いて接合するので、長尺
のリテーナを簡単に製造できると共に、溶接により発生
するスパッタの切削などの手直し作業が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリテーナの一実施例を示す概略構成図
である。
【図2】本発明のリテーナの周方向の接合状態を示す拡
大図である。
【図3】本発明のリテーナの軸線方向の接合状態を示す
拡大図である。
【図4】本発明のリテーナの製造方法の一実施例を示す
図である。
【図5】石炭乾燥設備での暴露試験の結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 リテーナ 1a 分割体 2 縦線材 (アルミ覆鋼線) 3 リング状線材 (アルミ覆鋼線) 7,8 スリーブ 11 格子体 12 成形品
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−91414(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/00 - 46/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなすように複数本の線材を互いに
    接合して形成されたバッグフィルターのリテーナにおい
    て、前記線材に、アルミ覆鋼線を用いたことを特徴とす
    るバッグフィルターのリテーナ。
  2. 【請求項2】 複数本の線材を互いに接合して筒状の分
    割体を形成すると共に、複数の分割体を互いに直線状に
    接合してなるバッグフィルターのリテーナにおいて、前
    記分割体の線材にアルミ覆鋼線を用いると共に、隣接す
    る分割体の複数本のアルミ覆鋼線同士をスリーブ内で突
    合わせ接合したことを特徴とするバッグフィルターのリ
    テーナ。
  3. 【請求項3】 互いに直交するようにアルミ覆鋼線を並
    設して格子体を形成した後に、該格子体を曲げ加工によ
    り筒状に成形することを特徴とするバッグフィルターの
    リテーナの製造方法。
  4. 【請求項4】 互いに直交するようにアルミ覆鋼線を並
    設し、これを曲げ加工により筒状に成形して分割体を形
    成した後に、複数の分割体を直線状に配し、隣接する分
    割体それぞれのアルミ覆鋼線の端末をスリーブ内に両側
    から挿入し、しかる後、当該スリーブをかしめることを
    特徴とするバッグフィルターのリテーナの製造方法。
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