JP3177664B2 - 加熱、冷却変色具 - Google Patents
加熱、冷却変色具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱、冷却変色具に関
する。さらに詳細には、軸胴の一端に加熱要素を、他端
に冷却要素を備えた、加熱、冷却の両用機能を備えた変
色具に関し、熱変色層が形成されている熱変色性要素と
組み合わせて適用され、前記熱変色層に先端部を接触さ
せて接触部位を加熱又は冷却変色させる通電加熱、冷却
変色具に関する。
する。さらに詳細には、軸胴の一端に加熱要素を、他端
に冷却要素を備えた、加熱、冷却の両用機能を備えた変
色具に関し、熱変色層が形成されている熱変色性要素と
組み合わせて適用され、前記熱変色層に先端部を接触さ
せて接触部位を加熱又は冷却変色させる通電加熱、冷却
変色具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温度変化により変色する熱変色層
を有する熱変色性要素の、前記熱変色層を変色させる手
段として、タングステン、ニッケル等の抵抗発熱体を装
備した通電加熱具は、実開昭62−139573号公
報、特開昭62−201178号公報等に開示されてい
る。一方、熱変色層を冷却変色させるための携帯性の軽
便な冷熱手段は未だ開示されておらず、冷水、氷片等の
冷熱媒体の適用や、対象の熱変色性要素を冷蔵庫内に入
れ、庫内の冷気による変色操作を余儀なくされていた。
を有する熱変色性要素の、前記熱変色層を変色させる手
段として、タングステン、ニッケル等の抵抗発熱体を装
備した通電加熱具は、実開昭62−139573号公
報、特開昭62−201178号公報等に開示されてい
る。一方、熱変色層を冷却変色させるための携帯性の軽
便な冷熱手段は未だ開示されておらず、冷水、氷片等の
冷熱媒体の適用や、対象の熱変色性要素を冷蔵庫内に入
れ、庫内の冷気による変色操作を余儀なくされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の通電加熱具
にあっては、発熱体自体に自己温度制御機能がなく、そ
のままでは過熱による危険性があり、温度制御スイッチ
等が要求される上、漏電による危険性回避のためのセラ
ミックス等による発熱部の被覆加工等の絶縁処理が必要
であった。
にあっては、発熱体自体に自己温度制御機能がなく、そ
のままでは過熱による危険性があり、温度制御スイッチ
等が要求される上、漏電による危険性回避のためのセラ
ミックス等による発熱部の被覆加工等の絶縁処理が必要
であった。
【0004】前記従来の冷熱手段は、家庭等の特定場所
において適用性があるとしても、必要時、場所を選ば
ず、即座に、対象物の熱変色層を変色させることができ
ず、低温域に変色点を有する熱変色性要素の機能を効果
的に発現させることができなかった。又、前記冷熱媒体
の適用は、冷熱持続時間に限界があり、これらの媒体を
その都度、用意する面倒な手間を要していた。又、非耐
水性の熱変色性要素にあっては、前記冷熱媒体の直接的
な接触は勿論、冷熱媒体を容器に収容させて適用する間
接的な接触操作に対しても、容器表面に発生する結露層
や水滴、或いは漏水等により熱変色性要素を変質させが
ちであった。
において適用性があるとしても、必要時、場所を選ば
ず、即座に、対象物の熱変色層を変色させることができ
ず、低温域に変色点を有する熱変色性要素の機能を効果
的に発現させることができなかった。又、前記冷熱媒体
の適用は、冷熱持続時間に限界があり、これらの媒体を
その都度、用意する面倒な手間を要していた。又、非耐
水性の熱変色性要素にあっては、前記冷熱媒体の直接的
な接触は勿論、冷熱媒体を容器に収容させて適用する間
接的な接触操作に対しても、容器表面に発生する結露層
や水滴、或いは漏水等により熱変色性要素を変質させが
ちであった。
【0005】本発明は、加熱と冷却の両用機能を備えた
変色具に係わり、前記従来の過熱或いは漏電による危険
性を解消し、低電圧の印加により発熱体を所期の発熱温
度に速やかに昇温させ、しかも、外気温の変動による発
熱温度の変動が少ない加熱要素を構成して軸胴の一端に
配備し、前記軸胴の他端には、ペルチェ効果を有する熱
電変換素子の、低電圧の印加による吸熱効果を効果的に
利用した冷却要素を配備して、加熱、冷却の両用機能を
備えた変色具を構成し、加熱と冷却の機能を任意な時、
任意な場所において、即座に有効に発現させる利便性、
携帯性、安全性に富む、加熱、冷却変色具を提供しよう
とするものであり、多様な熱変色性要素の熱変色性機能
を効果的に発現させようとするものである。
変色具に係わり、前記従来の過熱或いは漏電による危険
性を解消し、低電圧の印加により発熱体を所期の発熱温
度に速やかに昇温させ、しかも、外気温の変動による発
熱温度の変動が少ない加熱要素を構成して軸胴の一端に
配備し、前記軸胴の他端には、ペルチェ効果を有する熱
電変換素子の、低電圧の印加による吸熱効果を効果的に
利用した冷却要素を配備して、加熱、冷却の両用機能を
備えた変色具を構成し、加熱と冷却の機能を任意な時、
任意な場所において、即座に有効に発現させる利便性、
携帯性、安全性に富む、加熱、冷却変色具を提供しよう
とするものであり、多様な熱変色性要素の熱変色性機能
を効果的に発現させようとするものである。
【0006】殊に、対象の熱変色性要素が、色彩記憶性
感温変色性色素(温度変化により大きなヒステリシス特
性を示して変色し、低温側変色点と高温側変色点の二つ
の変色点をもち、着色状態と無色状態又は有色〔1〕と
有色〔2〕間の互変性を呈し、前記低温側変色点以下の
冷熱又は高温側変色点以上の温度の熱の適用により、常
態と異なる様相に変化させることができ、その様相を常
温域で互変的に記憶保持させることができる機能を有す
る色素)を含む色材で彩色された熱変色層を備えた系と
組み合わせ適用することにより、前記色彩記憶性感温色
素の機能を効果的に発現させて商品の多様化、多分野へ
の応用展開を図ろうとするものである。
感温変色性色素(温度変化により大きなヒステリシス特
性を示して変色し、低温側変色点と高温側変色点の二つ
の変色点をもち、着色状態と無色状態又は有色〔1〕と
有色〔2〕間の互変性を呈し、前記低温側変色点以下の
冷熱又は高温側変色点以上の温度の熱の適用により、常
態と異なる様相に変化させることができ、その様相を常
温域で互変的に記憶保持させることができる機能を有す
る色素)を含む色材で彩色された熱変色層を備えた系と
組み合わせ適用することにより、前記色彩記憶性感温色
素の機能を効果的に発現させて商品の多様化、多分野へ
の応用展開を図ろうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明加熱、冷却変色具
を図面について説明する。本発明は、温度変化により変
色する熱変色層121が配設された熱変色性要素12
の、前記熱変色層121を変色させる加熱、冷却の両用
機能を備えた通電変色具であって、軸胴6の一端に加熱
要素を、他端に冷却要素を配備してなり、前記加熱要素
は、通電発熱体8と、該通電発熱体8に接触配置の伝熱
性先端部材4を少なくとも備えており、前記通電発熱体
8が(イ)少なくとも、25℃〜70℃の温度範囲にお
いて、電気抵抗の温度係数が正の値を示す抵抗発熱体で
あり、(ロ)25℃における体積抵抗率(ρ25)が9.
8×10-3Ω・cm〜2.97×105 Ω・cm、
(ハ)25℃と70℃における体積抵抗率の比率(ρ70
/ρ25 )が次式5≦(ρ70/ρ25)≦400の範囲内
にあることの各要件を満たし、0.8V〜50Vの電圧
印加により発熱し、発熱飽和温度が25℃〜70℃の温
度範囲内の任意の温度に自己温度制御されるサーミスタ
により構成されてなり、冷却要素は、P型半導体素子2
1とN型半導体素子22とを金属片23で交互に接合
し、上下両面を熱伝導性絶縁板24で挟持してユニット
化した構成のペルチエ効果を有する熱電変換素子2と、
該熱電変換素子2の吸熱側Aに連接配置される伝熱性先
端部材41と、該熱電変換素子2の発熱側Bに連接配置
される放熱器3を少なくとも備えており、直流電圧の印
加により、10℃〜35℃の環境温度において、吸熱側
Aが前記範囲内の各環境温度に対し、少なくとも3℃以
上の温度降下機能を発現できるよう構成されてなる、加
熱、冷却変色具1を要件とするものである。
を図面について説明する。本発明は、温度変化により変
色する熱変色層121が配設された熱変色性要素12
の、前記熱変色層121を変色させる加熱、冷却の両用
機能を備えた通電変色具であって、軸胴6の一端に加熱
要素を、他端に冷却要素を配備してなり、前記加熱要素
は、通電発熱体8と、該通電発熱体8に接触配置の伝熱
性先端部材4を少なくとも備えており、前記通電発熱体
8が(イ)少なくとも、25℃〜70℃の温度範囲にお
いて、電気抵抗の温度係数が正の値を示す抵抗発熱体で
あり、(ロ)25℃における体積抵抗率(ρ25)が9.
8×10-3Ω・cm〜2.97×105 Ω・cm、
(ハ)25℃と70℃における体積抵抗率の比率(ρ70
/ρ25 )が次式5≦(ρ70/ρ25)≦400の範囲内
にあることの各要件を満たし、0.8V〜50Vの電圧
印加により発熱し、発熱飽和温度が25℃〜70℃の温
度範囲内の任意の温度に自己温度制御されるサーミスタ
により構成されてなり、冷却要素は、P型半導体素子2
1とN型半導体素子22とを金属片23で交互に接合
し、上下両面を熱伝導性絶縁板24で挟持してユニット
化した構成のペルチエ効果を有する熱電変換素子2と、
該熱電変換素子2の吸熱側Aに連接配置される伝熱性先
端部材41と、該熱電変換素子2の発熱側Bに連接配置
される放熱器3を少なくとも備えており、直流電圧の印
加により、10℃〜35℃の環境温度において、吸熱側
Aが前記範囲内の各環境温度に対し、少なくとも3℃以
上の温度降下機能を発現できるよう構成されてなる、加
熱、冷却変色具1を要件とするものである。
【0008】更には、前記冷却要素における放熱器3
は、放熱性容器31と、該容器内に使用時に少なくとも
充填状態にある水又は水を主体とする蓄熱媒体32から
構成されていることを要件とする。
は、放熱性容器31と、該容器内に使用時に少なくとも
充填状態にある水又は水を主体とする蓄熱媒体32から
構成されていることを要件とする。
【0009】更には、熱変色性要素12の熱変色層12
1が温度変化により大きなヒステリシス特性を示して、
着色状態と無色状態又は有色〔1〕と有色〔2〕状態間
の互変性を呈し、常温域で前記二状態の何れかを選択的
に記憶保持可能な色彩記憶性感温変色性色素を含む色材
で彩色されてなり、前記熱変色性要素12と組合わせて
適用される前記構成の加熱、冷却変色具1を要件とす
る。
1が温度変化により大きなヒステリシス特性を示して、
着色状態と無色状態又は有色〔1〕と有色〔2〕状態間
の互変性を呈し、常温域で前記二状態の何れかを選択的
に記憶保持可能な色彩記憶性感温変色性色素を含む色材
で彩色されてなり、前記熱変色性要素12と組合わせて
適用される前記構成の加熱、冷却変色具1を要件とす
る。
【0010】前記において,通電発熱体8は、BaTi
O3 系焼結体〔稀土類元素をドープして半導体化し、更
に必要に応じ、Sr等の元素で置換したもの、Si単結
晶系、有機プラスチック系(低融点の結晶性プラスチッ
ク中にグラファイト等の導電性微粉末がブレンドされた
もの)等を挙げることができ、低温度域(25〜70
℃)での発熱飽和温度の調整、昇温特性等の面より前記
BaTiO3 系焼結体が効果的である。発熱体8は、デ
ィスク状、帯状、ハニカム状、その他、目的に応じた適
宜の形状が採用される。
O3 系焼結体〔稀土類元素をドープして半導体化し、更
に必要に応じ、Sr等の元素で置換したもの、Si単結
晶系、有機プラスチック系(低融点の結晶性プラスチッ
ク中にグラファイト等の導電性微粉末がブレンドされた
もの)等を挙げることができ、低温度域(25〜70
℃)での発熱飽和温度の調整、昇温特性等の面より前記
BaTiO3 系焼結体が効果的である。発熱体8は、デ
ィスク状、帯状、ハニカム状、その他、目的に応じた適
宜の形状が採用される。
【0011】次に本発明に適用される通電発熱体8の特
性を図4〜図7に示すグラフについて説明する。
性を図4〜図7に示すグラフについて説明する。
【0012】通電発熱体8は、少なくとも25℃〜70
℃の範囲内において、電気抵抗の温度係数が正の値を示
し、且つ温度上昇にともなう抵抗値の増加が急勾配であ
ることが必須要件(図4)であり、抵抗値の増加が前記
温度範囲内で急激であることにより、発熱量は急激に減
少し、前記温度範囲内において自己温度制御を可能とす
る。
℃の範囲内において、電気抵抗の温度係数が正の値を示
し、且つ温度上昇にともなう抵抗値の増加が急勾配であ
ることが必須要件(図4)であり、抵抗値の増加が前記
温度範囲内で急激であることにより、発熱量は急激に減
少し、前記温度範囲内において自己温度制御を可能とす
る。
【0013】更に、発熱体8は、25℃における体積抵
抗率(ρ25)が9.8×10-3Ω・cm〜2.97×1
05 Ω・cm、更に詳細には各温度における体積抵抗率
(ρ)が図5に示す許容範囲内(上限値と下限値を示す
線の範囲内)にあり、25℃と70℃における体積抵抗
率の比率(ρ70/ρ25)が、次式 5≦(ρ70/ρ25)
≦400の範囲内にあることを要件とする。
抗率(ρ25)が9.8×10-3Ω・cm〜2.97×1
05 Ω・cm、更に詳細には各温度における体積抵抗率
(ρ)が図5に示す許容範囲内(上限値と下限値を示す
線の範囲内)にあり、25℃と70℃における体積抵抗
率の比率(ρ70/ρ25)が、次式 5≦(ρ70/ρ25)
≦400の範囲内にあることを要件とする。
【0014】前記要件を満たすことにより、低温度域
(70℃以下、好ましくは50℃以下)での発熱性と自
己温度制御性を満たす発熱体8を供給できる。発熱体8
が各温度における上限値外の系、例えば、上限値の線を
越える体積抵抗率の系では、電圧を高くしなければ、所
期の温度域に短時間で昇温させ難いし、下限値の線より
低い体積抵抗率の系では、電圧を極めて小さくして大電
流を流さなければ、所期の発熱温度が得られず、低温度
域での適用(例えば、玩具要素等)性を満たさない。
(70℃以下、好ましくは50℃以下)での発熱性と自
己温度制御性を満たす発熱体8を供給できる。発熱体8
が各温度における上限値外の系、例えば、上限値の線を
越える体積抵抗率の系では、電圧を高くしなければ、所
期の温度域に短時間で昇温させ難いし、下限値の線より
低い体積抵抗率の系では、電圧を極めて小さくして大電
流を流さなければ、所期の発熱温度が得られず、低温度
域での適用(例えば、玩具要素等)性を満たさない。
【0015】図6は、室温変化による発熱体の安定温度
の関係を示すグラフであり、被加熱体が発熱体の発生す
る単位時間当たりの発熱量と、放熱量(単位時間当た
り)が一致する温度で安定し、本発明に適用の発熱体8
が金属系発熱体の系に較べて雰囲気温度による影響が少
なく、安定した熱特性を示す。図7は通電時間と発熱体
の発熱温度との関係を示すグラフである。尚、実験デー
タは、BaTiO3 系焼結体〔15.0mmφ×厚さ1
mm、2.5Ω(25℃)を発熱体とし、チタン線によ
る配線(0.1mmポリエステルフイルム上に形成)の
系を金属系発熱体として対比試験したものであり、それ
ぞれ30mm角×厚さ0.3mmの真鍮板に固着し、約
1Vの電圧を印加して得られた。
の関係を示すグラフであり、被加熱体が発熱体の発生す
る単位時間当たりの発熱量と、放熱量(単位時間当た
り)が一致する温度で安定し、本発明に適用の発熱体8
が金属系発熱体の系に較べて雰囲気温度による影響が少
なく、安定した熱特性を示す。図7は通電時間と発熱体
の発熱温度との関係を示すグラフである。尚、実験デー
タは、BaTiO3 系焼結体〔15.0mmφ×厚さ1
mm、2.5Ω(25℃)を発熱体とし、チタン線によ
る配線(0.1mmポリエステルフイルム上に形成)の
系を金属系発熱体として対比試験したものであり、それ
ぞれ30mm角×厚さ0.3mmの真鍮板に固着し、約
1Vの電圧を印加して得られた。
【0016】前記発熱体8には、電極を設けることが通
電組み付け加工の面で効果的であり、具体的には、前記
通電発熱体8自体の対向面にアルミニウム溶射やニッケ
ル、スズ等によるメッキを施して形成、或いは通電発熱
体8に接触配置の伝熱性先端部材4に設けることができ
る。
電組み付け加工の面で効果的であり、具体的には、前記
通電発熱体8自体の対向面にアルミニウム溶射やニッケ
ル、スズ等によるメッキを施して形成、或いは通電発熱
体8に接触配置の伝熱性先端部材4に設けることができ
る。
【0017】伝熱性先端部材4は、金属材料に限らず、
肉薄状のゴム、プラスチック、セラミックス等であって
もよく、更には前記した材料で発熱体8を被覆加工した
構成であってもよい。前記した伝熱性先端部材4は、筆
記又は塗布先端形状、印像を備えた形状、円形または多
辺形等目的形状に造形した先端面をもつ形状、玩具要素
(例えば、人形玩具の櫛、メイクアップ具等)であって
もよい。尚、前記先端部材4が金属材により形成された
系では、熱変色層121への接触先端となる個所をシリ
コン樹脂加工或いはフッソ樹脂加工等を施し、潤性を付
与することができるし、連続気孔をもつ多孔体を装着
し、該多孔体に水等を含浸させて、軟質なタッチとスム
ーズな塗布性を付与できる。
肉薄状のゴム、プラスチック、セラミックス等であって
もよく、更には前記した材料で発熱体8を被覆加工した
構成であってもよい。前記した伝熱性先端部材4は、筆
記又は塗布先端形状、印像を備えた形状、円形または多
辺形等目的形状に造形した先端面をもつ形状、玩具要素
(例えば、人形玩具の櫛、メイクアップ具等)であって
もよい。尚、前記先端部材4が金属材により形成された
系では、熱変色層121への接触先端となる個所をシリ
コン樹脂加工或いはフッソ樹脂加工等を施し、潤性を付
与することができるし、連続気孔をもつ多孔体を装着
し、該多孔体に水等を含浸させて、軟質なタッチとスム
ーズな塗布性を付与できる。
【0018】電極は、通電発熱体8の対向面に設けた構
成、一方の電極を通電発熱体8の背面に、対極を伝熱性
先端部材4(導電性の部材)の前面に設けることができ
る。前記電極にはリード線11等の導電部材を介して電
源9と通電可能にセットされる。
成、一方の電極を通電発熱体8の背面に、対極を伝熱性
先端部材4(導電性の部材)の前面に設けることができ
る。前記電極にはリード線11等の導電部材を介して電
源9と通電可能にセットされる。
【0019】電源9は、各種の電池や商用電源が所定電
圧(0.8〜50V)に調整されて適用される。電源9
は、例えば、乾電池等にあっては本体内に着脱自在に収
納して変色具を構成できるが、系外に配備の電源と通電
可能に接続することができる。前記における伝熱性先端
部材4及びその背部に密接配置の通電発熱体8からなる
発熱要素は、通常、保持部材5に保持されて軸胴6の一
端に装着される。次に前記軸胴6の他端に装備される冷
却要素について説明する。前記におけるペルチェ効果を
有する熱電変換素子2は、従来より汎用されているもの
が有効であり、該熱電変換素子2は、不足電子P型と、
過剰電子N型の半導体素子からなるカプルを金属片23
(電極)で交互に接合し、上下及び下面をアルミナ、セ
ラミック等の熱伝導性絶縁板24で挟持しユニット化し
てなる構成であって、N側端子からP型端子に電流を流
すとペルチェ効果により上面で吸熱、下面で発熱する。
(図8、図9参照)
圧(0.8〜50V)に調整されて適用される。電源9
は、例えば、乾電池等にあっては本体内に着脱自在に収
納して変色具を構成できるが、系外に配備の電源と通電
可能に接続することができる。前記における伝熱性先端
部材4及びその背部に密接配置の通電発熱体8からなる
発熱要素は、通常、保持部材5に保持されて軸胴6の一
端に装着される。次に前記軸胴6の他端に装備される冷
却要素について説明する。前記におけるペルチェ効果を
有する熱電変換素子2は、従来より汎用されているもの
が有効であり、該熱電変換素子2は、不足電子P型と、
過剰電子N型の半導体素子からなるカプルを金属片23
(電極)で交互に接合し、上下及び下面をアルミナ、セ
ラミック等の熱伝導性絶縁板24で挟持しユニット化し
てなる構成であって、N側端子からP型端子に電流を流
すとペルチェ効果により上面で吸熱、下面で発熱する。
(図8、図9参照)
【0020】前記におけるP型或いはN型半導体素子2
1、22は、Bi2 Te3 、Bi2Se3 、Sb2 Te
3 等が例示できる。前記半導体素子の対数は、1〜51
1対、より実用的には4〜127対、好ましくは4〜3
1対の系が有効である。
1、22は、Bi2 Te3 、Bi2Se3 、Sb2 Te
3 等が例示できる。前記半導体素子の対数は、1〜51
1対、より実用的には4〜127対、好ましくは4〜3
1対の系が有効である。
【0021】発熱側B(極性の切り換えにより吸熱側A
に変換させることもできる)に連接、配置する放熱器3
は、熱抵抗値0.1〜150〔℃/ワット〕の放熱能力
を備えていることが必須であり、150〔℃/ワット〕
を越える系では、充分な放熱能力を発現させることがで
きず、逆に0.1〔℃/ワット〕未満の値を示す放熱器
は、設計、製作が困難である。
に変換させることもできる)に連接、配置する放熱器3
は、熱抵抗値0.1〜150〔℃/ワット〕の放熱能力
を備えていることが必須であり、150〔℃/ワット〕
を越える系では、充分な放熱能力を発現させることがで
きず、逆に0.1〔℃/ワット〕未満の値を示す放熱器
は、設計、製作が困難である。
【0022】前記放熱器3の熱抵抗値の測定、算出方法
を以下に記載する。
を以下に記載する。
【0023】熱電変換素子2の発熱面は放熱器3により
単位時間当たりW3の熱量を大気中に放出する。W3は
熱電変換素子2に加える電力W1(電圧×電流)による
ものと、冷却面より単位時間当たりに吸熱される熱量の
絶対値W2とを加えたものとなる。
単位時間当たりW3の熱量を大気中に放出する。W3は
熱電変換素子2に加える電力W1(電圧×電流)による
ものと、冷却面より単位時間当たりに吸熱される熱量の
絶対値W2とを加えたものとなる。
【0024】W3=W1+W2
【0025】本願における熱抵抗値(Rth)は、熱電
変換素子2と放熱器3との接触する面の中央の温度Tと
室温Trを測定し
変換素子2と放熱器3との接触する面の中央の温度Tと
室温Trを測定し
【0026】Rth=(T−Tr)/W3 により算出する。
【0027】尚、単位はT、Trは℃、W1、W2、W
3はワットである。
3はワットである。
【0028】又、Trは10℃〜35℃の間で行う。
【0029】前記熱電変換素子2に通電する直流電源に
よる印加電圧は、0.3〜50Vであり、0.3V以下
の系では、電池による作動が困難であり、50V以上の
系では、それに応じたカプル数の増加が必要であり、玩
具、教習、筆記材等の分野等の一般商品への適用に対し
高価格となり、不向きであり、特殊な用途に制約され
る。通常、0.5〜20Vの印加電圧により機能する熱
電変換素子2との組み合わせが好ましい。前記要件を満
たす放熱器3は、金属材からなる放熱フィンを形成した
もの、金属材からなるメッシュ状シート材を捲回したも
の等を挙げることができる。更には、放熱器3を放熱性
容器31と、使用時に少なくとも前記容器に充填状態に
ある蓄熱媒体32から構成し、前記両者が共働して所期
の放熱機能を効果的に発現させることもできる。前記放
熱性容器31は、プラスチック材からなる薄肉状の容器
の適用を妨げないが、熱電変換素子2の絶縁板24(発
熱側)に接触される面が少なくとも金属材からなり、該
容器内に充填される蓄熱媒体32への伝熱効果を高め
る。アルミニウム、銅、真鍮材等により構成された金属
性容器が効果的である。蓄熱媒体32は液体であり、対
流効果の面より比較的低粘性のものが有効であり、重量
及び体積当たりの熱容量が大きい値を示し、加えて入手
の容易性、安全性、コスト面を満足させる水が最適であ
り、不凍性を付与するための適宜量の多価アルコール類
や、防錆剤等の適宜量を配合できる。水以外の液体とし
ては、グリセリン、エチルアルコール、アンモニヤ水等
を例示できる。
よる印加電圧は、0.3〜50Vであり、0.3V以下
の系では、電池による作動が困難であり、50V以上の
系では、それに応じたカプル数の増加が必要であり、玩
具、教習、筆記材等の分野等の一般商品への適用に対し
高価格となり、不向きであり、特殊な用途に制約され
る。通常、0.5〜20Vの印加電圧により機能する熱
電変換素子2との組み合わせが好ましい。前記要件を満
たす放熱器3は、金属材からなる放熱フィンを形成した
もの、金属材からなるメッシュ状シート材を捲回したも
の等を挙げることができる。更には、放熱器3を放熱性
容器31と、使用時に少なくとも前記容器に充填状態に
ある蓄熱媒体32から構成し、前記両者が共働して所期
の放熱機能を効果的に発現させることもできる。前記放
熱性容器31は、プラスチック材からなる薄肉状の容器
の適用を妨げないが、熱電変換素子2の絶縁板24(発
熱側)に接触される面が少なくとも金属材からなり、該
容器内に充填される蓄熱媒体32への伝熱効果を高め
る。アルミニウム、銅、真鍮材等により構成された金属
性容器が効果的である。蓄熱媒体32は液体であり、対
流効果の面より比較的低粘性のものが有効であり、重量
及び体積当たりの熱容量が大きい値を示し、加えて入手
の容易性、安全性、コスト面を満足させる水が最適であ
り、不凍性を付与するための適宜量の多価アルコール類
や、防錆剤等の適宜量を配合できる。水以外の液体とし
ては、グリセリン、エチルアルコール、アンモニヤ水等
を例示できる。
【0030】前記電圧を印加する電源部9は、前記発熱
要素に通電させる電源と共用させることができ、スイッ
チ10の切替えにより冷却要素への通電と発熱要素への
通電を切替えることができる。電源としては各種バッテ
リーやAC/DC変換器を接続し、交流を直流に変換さ
せて適用することもできる。
要素に通電させる電源と共用させることができ、スイッ
チ10の切替えにより冷却要素への通電と発熱要素への
通電を切替えることができる。電源としては各種バッテ
リーやAC/DC変換器を接続し、交流を直流に変換さ
せて適用することもできる。
【0031】前記システムにおける吸熱側Aの温度降下
機能は、10℃〜35℃の環境温度において、前記範囲
の温度に対し、少なくとも3℃以上の降下温度、さらに
具体的には3℃〜40℃(好ましくは10〜25℃)の
降下温度を発現させる。前記3℃以内の降下温度では室
温の変動に対し、変色機能を充分発揮できない。一方、
40℃を越える降下温度では水蒸気の凍結が発生し実用
的でない。前記熱電変換素子2の吸熱側(絶縁板24)
に配される伝熱性先端部材41は、金属材に限らず、肉
薄状の、ゴム、プラスチック、セラミック材等からなる
加工体であってもよい。前記伝熱性先端部材41は、筆
記又は塗布先端形状、印像を備えた形状、円形又は多辺
形等目的形状に造形した先端面をもつ形状、玩具要素
(例えば、人形玩具の櫛、メイクアップ具等)であって
もよい。尚、前記先端部材41が金属材により形成され
た系では、熱変色層121への接触先端となる個所をシ
リコン樹脂加工或いはフッソ樹脂加工等を施し、滑性を
付与することができるし、連続気孔をもつ多孔体を装着
し、該多孔体に水等を含浸させて、軟質なタッチとスム
ーズな塗布性を付与できる。
機能は、10℃〜35℃の環境温度において、前記範囲
の温度に対し、少なくとも3℃以上の降下温度、さらに
具体的には3℃〜40℃(好ましくは10〜25℃)の
降下温度を発現させる。前記3℃以内の降下温度では室
温の変動に対し、変色機能を充分発揮できない。一方、
40℃を越える降下温度では水蒸気の凍結が発生し実用
的でない。前記熱電変換素子2の吸熱側(絶縁板24)
に配される伝熱性先端部材41は、金属材に限らず、肉
薄状の、ゴム、プラスチック、セラミック材等からなる
加工体であってもよい。前記伝熱性先端部材41は、筆
記又は塗布先端形状、印像を備えた形状、円形又は多辺
形等目的形状に造形した先端面をもつ形状、玩具要素
(例えば、人形玩具の櫛、メイクアップ具等)であって
もよい。尚、前記先端部材41が金属材により形成され
た系では、熱変色層121への接触先端となる個所をシ
リコン樹脂加工或いはフッソ樹脂加工等を施し、滑性を
付与することができるし、連続気孔をもつ多孔体を装着
し、該多孔体に水等を含浸させて、軟質なタッチとスム
ーズな塗布性を付与できる。
【0032】尚、本願でいう直流とは、熱電変換素子2
を有効に作動させるための直流を意味し、冷却又は加熱
させる間、一瞬たりとも逆電圧が印加されてはならない
ということではない。熱電変換素子2自体、熱容量を有
しているものであるから、短い時間であれば、逆電圧が
印加されても必ずしも冷却面と加熱面が逆転するわけで
はない。このような逆電圧の印加を含むものであっても
よい。よく知られているように、熱電変換素子2を用い
て温度の制御を行う場合、熱応答性を早めるために逆電
圧を印加することがある。
を有効に作動させるための直流を意味し、冷却又は加熱
させる間、一瞬たりとも逆電圧が印加されてはならない
ということではない。熱電変換素子2自体、熱容量を有
しているものであるから、短い時間であれば、逆電圧が
印加されても必ずしも冷却面と加熱面が逆転するわけで
はない。このような逆電圧の印加を含むものであっても
よい。よく知られているように、熱電変換素子2を用い
て温度の制御を行う場合、熱応答性を早めるために逆電
圧を印加することがある。
【0033】本発明における、通電加熱、冷却変色具は
多様な形態が有効であり、例えば、筆記具、塗布具、筆
跡消去具、スタンプ、玩具要素(例えば、人形玩具の
櫛、その他のメイクアップ具等)が挙げられる。
多様な形態が有効であり、例えば、筆記具、塗布具、筆
跡消去具、スタンプ、玩具要素(例えば、人形玩具の
櫛、その他のメイクアップ具等)が挙げられる。
【0034】次に、本発明の加熱、冷却変色具と組み合
わせて適用される熱変色性要素12の熱変色層121を
構成する感温変色性材料について説明する。
わせて適用される熱変色性要素12の熱変色層121を
構成する感温変色性材料について説明する。
【0035】従来より公知の感温変色性色素を含む熱変
色性材料、例えば、液晶や、電子供与性呈色性有機化合
物、前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応を生起
させる媒体となる化合物の3成分を含む熱変色性材料又
は前記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の変色性を示す
熱変色性材料(例えば、特公昭51−35414号公
報、特公昭51−44706号公報、特公昭52−77
64号公報、特公平1−29398号公報等)を挙げる
ことができる。前記は所定の温度(変色点)を境とし
て、その前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域
では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一
方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱
が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の
適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所謂、温
度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス
幅(ΔH)を示して変色するタイプである。(図10参
照)
色性材料、例えば、液晶や、電子供与性呈色性有機化合
物、前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応を生起
させる媒体となる化合物の3成分を含む熱変色性材料又
は前記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の変色性を示す
熱変色性材料(例えば、特公昭51−35414号公
報、特公昭51−44706号公報、特公昭52−77
64号公報、特公平1−29398号公報等)を挙げる
ことができる。前記は所定の温度(変色点)を境とし
て、その前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域
では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一
方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱
が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の
適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所謂、温
度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス
幅(ΔH)を示して変色するタイプである。(図10参
照)
【0036】又、本出願人が先に提案した特開昭60−
264285号公報に記載されている、大きなヒステリ
シス特性を示して変色する色彩記憶性感温変色性色素を
含む熱変色性材料で彩色された系が有効である。前記色
素は、大きなヒステリシス幅(ΔH)を示して変色す
る。即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプである。(図11参照)
264285号公報に記載されている、大きなヒステリ
シス特性を示して変色する色彩記憶性感温変色性色素を
含む熱変色性材料で彩色された系が有効である。前記色
素は、大きなヒステリシス幅(ΔH)を示して変色す
る。即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプである。(図11参照)
【0037】グラフ中のA点(温度t1 )はこれ以下の
温度では前記色素が完全に呈色している状態になる点で
あり、B点(温度t3 )は温度が上昇する過程で実質的
な変色(消色)が始まる点であり、C点(温度t4 )は
これ以上の温度では完全に消色している状態になる点で
あり、変色温度域は前記t1 とt4 の間の温度域であ
り、特に着色状態と無色状態の両状態又は有色〔1〕と
有色〔2〕の両状態が共存でき、色濃度の差の大きい領
域であるt2 とt3 の間が実質的な変色温度域、常温域
で前記二状態の何れかを選択的に記憶保持可能な領域で
ある。
温度では前記色素が完全に呈色している状態になる点で
あり、B点(温度t3 )は温度が上昇する過程で実質的
な変色(消色)が始まる点であり、C点(温度t4 )は
これ以上の温度では完全に消色している状態になる点で
あり、変色温度域は前記t1 とt4 の間の温度域であ
り、特に着色状態と無色状態の両状態又は有色〔1〕と
有色〔2〕の両状態が共存でき、色濃度の差の大きい領
域であるt2 とt3 の間が実質的な変色温度域、常温域
で前記二状態の何れかを選択的に記憶保持可能な領域で
ある。
【0038】前記した感温変色性色素、色彩記憶性感温
変色性色素は、通常、微小カプセルに内包され、バイン
ダーを含む媒体中に分散されて、インキ、絵具又は塗料
などの形態の色材として適用され、支持体表面に熱変色
層が形成される。また、熱可塑性プラスチック中に前記
微小カプセル顔料を練合させて溶融成形した多様な形状
の熱変色性要素12が本発明の変色具1と組み合わせて
有効に適用される。熱変色性要素12は、熱変色性面状
体、熱変色性線状体、凹凸表面をもつ熱変色性成形体、
その他既述の熱変色性材料による熱変色層121が表面
層に形成されたもの全てを含む。筆記板、教習、学習
材、絵本、各種表示体、その他玩具要素等を挙げること
ができる。熱変色層121は、−10℃〜+70℃の範
囲(好適には−5℃〜+50℃)に変色点を有するもの
が実用面よりみて有効である。
変色性色素は、通常、微小カプセルに内包され、バイン
ダーを含む媒体中に分散されて、インキ、絵具又は塗料
などの形態の色材として適用され、支持体表面に熱変色
層が形成される。また、熱可塑性プラスチック中に前記
微小カプセル顔料を練合させて溶融成形した多様な形状
の熱変色性要素12が本発明の変色具1と組み合わせて
有効に適用される。熱変色性要素12は、熱変色性面状
体、熱変色性線状体、凹凸表面をもつ熱変色性成形体、
その他既述の熱変色性材料による熱変色層121が表面
層に形成されたもの全てを含む。筆記板、教習、学習
材、絵本、各種表示体、その他玩具要素等を挙げること
ができる。熱変色層121は、−10℃〜+70℃の範
囲(好適には−5℃〜+50℃)に変色点を有するもの
が実用面よりみて有効である。
【0039】
【作用】本発明の変色具は、一端に冷却要素を、他端に
加熱要素を装備し、熱変色性対象物に前記各要素の先端
を接触させて、接触部位を冷却変色或いは加熱変色させ
る機能を有する。加熱要素にあっては、電圧印加によ
り、通電発熱体8は自己発熱して昇温し、それにつれて
抵抗値が急激に増加し、温度上昇は低くなり、発熱量と
放熱量が一致する温度で安定して自己温度制御される。
通電後の経過時間と発熱温度の関係をみると、金属発熱
体の系が温度による抵抗変化率が極めて小さいことに依
存して温度上昇による単位時間当たりの発熱量が略一定
になり、温度がゆっくりと上昇するのに対し、本発明の
通電発熱体は、通電直後は大きな電流が流れ、温度上昇
率が大きく速やかに所定温度に昇温する。
加熱要素を装備し、熱変色性対象物に前記各要素の先端
を接触させて、接触部位を冷却変色或いは加熱変色させ
る機能を有する。加熱要素にあっては、電圧印加によ
り、通電発熱体8は自己発熱して昇温し、それにつれて
抵抗値が急激に増加し、温度上昇は低くなり、発熱量と
放熱量が一致する温度で安定して自己温度制御される。
通電後の経過時間と発熱温度の関係をみると、金属発熱
体の系が温度による抵抗変化率が極めて小さいことに依
存して温度上昇による単位時間当たりの発熱量が略一定
になり、温度がゆっくりと上昇するのに対し、本発明の
通電発熱体は、通電直後は大きな電流が流れ、温度上昇
率が大きく速やかに所定温度に昇温する。
【0040】室温の変化に対し、通電発熱体8は、雰囲
気温度が20℃のとき、約33℃で安定し、雰囲気温度
が28℃のとき約38℃で安定しており、その差約5℃
であるのに対し、金属発熱体の系では温度による単位時
間当たりの発熱量の変化が小さいことに依存して、雰囲
気温度が20℃のときの安定温度は約32℃、雰囲気温
度が28℃のときの安定温度が39℃、その差7℃の実
験データ(図6参照)が示すように本発明に適用の通電
発熱体8は、金属発熱体の系に較べて雰囲気温度による
温度変化が小さい挙動を示す。
気温度が20℃のとき、約33℃で安定し、雰囲気温度
が28℃のとき約38℃で安定しており、その差約5℃
であるのに対し、金属発熱体の系では温度による単位時
間当たりの発熱量の変化が小さいことに依存して、雰囲
気温度が20℃のときの安定温度は約32℃、雰囲気温
度が28℃のときの安定温度が39℃、その差7℃の実
験データ(図6参照)が示すように本発明に適用の通電
発熱体8は、金属発熱体の系に較べて雰囲気温度による
温度変化が小さい挙動を示す。
【0041】通電発熱体8は、(イ)、(ロ)、(ハ)
の各要件を満たすことにより、低電圧(0.8〜50
V)の印加により、前記した挙動を示し、70℃以下の
低温度域において自己温度制御機能を果たし、所期の熱
特性を発現させる。前記通電発熱体8に接触配置した伝
熱性先端部材4には、斯くして適正の発熱温度が伝達さ
れる。
の各要件を満たすことにより、低電圧(0.8〜50
V)の印加により、前記した挙動を示し、70℃以下の
低温度域において自己温度制御機能を果たし、所期の熱
特性を発現させる。前記通電発熱体8に接触配置した伝
熱性先端部材4には、斯くして適正の発熱温度が伝達さ
れる。
【0042】冷却要素にあっては、直流電圧(0.3〜
50V)の印加により、N側端子からP側端子に電流を
流すとペルチエ効果により上面で吸熱、下面で発熱し、
上下両面の熱伝導性絶縁板24に伝熱し、吸熱側A、発
熱側Bを形成する。放熱器3の作用により、吸熱側Aの
温度を所望範囲に降下、維持させる。放熱器3として、
金属性放熱フィン、メッシュ状シート材等を捲回させた
系にあって、熱抵抗値が0.1〜150〔℃/ワット〕
の範囲の適宜の抵抗値に設定することにより、目的の放
熱能力を発現させる。放熱器3が発熱側Bより発生する
熱を逃がす機能は、放熱器3自体の蓄熱効果と放熱器3
が大気に放熱する効果による。発熱側Bが発熱を開始し
た直後にあっては、発生した熱量は放熱器3を加熱する
ことに主として費やされ、大気に放熱する能力は小さ
い。即ち、蓄熱効果は大きい。放熱器3の温度が高くな
るにつれ、大気に放出される熱量は大きくなり、放熱器
3の温度が一定になると、もはや蓄熱効果は無くなる。
即ち、大気に放熱する能力は小さくとも、発熱開始から
の経過時間が短かければ、蓄熱効果により放熱効果を得
ることができる。放熱器3として、蓄熱媒体32を放熱
性容器31に充填して適用する系にあっては、前記要件
に鑑み、放熱器3の機能のうち、特に蓄熱能力の向上に
主体をおいたものであって、放熱性容器31内に蓄熱能
力の大きい蓄熱媒体32を充填することにより、熱電変
換素子2の発熱側Bより発生する熱量を吸収する能力を
高め、短時間の使用に対して充分に放熱器3としての機
能を果たす。前記吸熱側Aに密接配置の伝熱性先端部材
41には、斯くして適正の冷熱温度が伝達される。
50V)の印加により、N側端子からP側端子に電流を
流すとペルチエ効果により上面で吸熱、下面で発熱し、
上下両面の熱伝導性絶縁板24に伝熱し、吸熱側A、発
熱側Bを形成する。放熱器3の作用により、吸熱側Aの
温度を所望範囲に降下、維持させる。放熱器3として、
金属性放熱フィン、メッシュ状シート材等を捲回させた
系にあって、熱抵抗値が0.1〜150〔℃/ワット〕
の範囲の適宜の抵抗値に設定することにより、目的の放
熱能力を発現させる。放熱器3が発熱側Bより発生する
熱を逃がす機能は、放熱器3自体の蓄熱効果と放熱器3
が大気に放熱する効果による。発熱側Bが発熱を開始し
た直後にあっては、発生した熱量は放熱器3を加熱する
ことに主として費やされ、大気に放熱する能力は小さ
い。即ち、蓄熱効果は大きい。放熱器3の温度が高くな
るにつれ、大気に放出される熱量は大きくなり、放熱器
3の温度が一定になると、もはや蓄熱効果は無くなる。
即ち、大気に放熱する能力は小さくとも、発熱開始から
の経過時間が短かければ、蓄熱効果により放熱効果を得
ることができる。放熱器3として、蓄熱媒体32を放熱
性容器31に充填して適用する系にあっては、前記要件
に鑑み、放熱器3の機能のうち、特に蓄熱能力の向上に
主体をおいたものであって、放熱性容器31内に蓄熱能
力の大きい蓄熱媒体32を充填することにより、熱電変
換素子2の発熱側Bより発生する熱量を吸収する能力を
高め、短時間の使用に対して充分に放熱器3としての機
能を果たす。前記吸熱側Aに密接配置の伝熱性先端部材
41には、斯くして適正の冷熱温度が伝達される。
【0043】熱変色層121(−10℃〜60℃の範囲
に変色点を有する)により表面層が形成されている熱変
色性要素12に、前記加熱先端部材4或いは冷却先端部
材41を接触させると接触部位を変色させる。
に変色点を有する)により表面層が形成されている熱変
色性要素12に、前記加熱先端部材4或いは冷却先端部
材41を接触させると接触部位を変色させる。
【0044】熱変色層121がヒステリシス幅(ΔH)
の小さい熱変色特性を示す感温色素を含む色材で形成さ
れた系では、変色点を境としてその前後で変色し、変化
前後の両状態のうち、常温域では特定の一方の状態を存
在させ、もう一方の状態はその状態が発現するのに要す
る熱又は冷熱の適用をなくすと常温域で呈する状態に戻
る。
の小さい熱変色特性を示す感温色素を含む色材で形成さ
れた系では、変色点を境としてその前後で変色し、変化
前後の両状態のうち、常温域では特定の一方の状態を存
在させ、もう一方の状態はその状態が発現するのに要す
る熱又は冷熱の適用をなくすと常温域で呈する状態に戻
る。
【0045】一方、色彩記憶性感温変色性色素を含む色
材で形成された熱変色層121は、低温側変色点以下の
冷熱、或いは高温側変色点以上の熱の適用により、常態
と異なる様相に互いに変色させ、その状態が発現するの
に要した冷熱又は熱の適用をなくしても、その状態を常
温域で記憶保持させることができ、前記記憶保持された
様相は、前記状態の発現するに要したと逆の熱的手段に
より元の状態に変色させ、これを常温域で記憶保持させ
る。
材で形成された熱変色層121は、低温側変色点以下の
冷熱、或いは高温側変色点以上の熱の適用により、常態
と異なる様相に互いに変色させ、その状態が発現するの
に要した冷熱又は熱の適用をなくしても、その状態を常
温域で記憶保持させることができ、前記記憶保持された
様相は、前記状態の発現するに要したと逆の熱的手段に
より元の状態に変色させ、これを常温域で記憶保持させ
る。
【0046】
【実施例1】(図1〜図3参照) 有底アルミニウム短筒体(伝熱性先端部材4)の内底面
に、通電発熱体8〔BaTiO3 系焼結体(15mmφ
×厚み1mmであり、両面に導電性メッキ層が形成され
ている、抵抗値2.5Ω(25℃)の発熱飽和温度45
℃に設定された抵抗発熱体)〕が、導電性接着剤により
接合されて発熱要素が構成される。前記通電発熱体3及
び短筒体の内壁には、それぞれリード線11が接続さ
れ、系外に配備の電源9(1.5Vの乾電池4個からな
る)と結線し、通電可能にセットされる。前記発熱要素
は、プラスチック材からなる保持部材5に有底部を突出
させて、取り付けられ、軸胴6の一端に装着され、加熱
変色具を構成する。冷却要素は次の如くして構成され
る。中心孔と前記中心孔に連通し他端に開口する拡大孔
をもつ、プラスチック材により成形された保持部材51
を用意し、アルミニウム製伝熱性先端部材41を前記中
心孔に挿入し、その後端面を前記拡大孔に取り付けた熱
電変換素子2(半導体の対数:7対)の吸熱側Aの絶縁
板24に密接状態に取り付ける。前記熱電変換素子2に
は、リード線11を接続して電源9と通電発熱可能にセ
ットされる。前記保持部材51の拡大孔には、アルミニ
ウム製軸胴6(直径15mmΦ、全長10cm)からな
る放熱性容器31に水約5cc(蓄熱媒体32)を充填
して構成される放熱器3の底部を挿入し、発熱側Bの絶
縁板24と密接状に取り付けられる。
に、通電発熱体8〔BaTiO3 系焼結体(15mmφ
×厚み1mmであり、両面に導電性メッキ層が形成され
ている、抵抗値2.5Ω(25℃)の発熱飽和温度45
℃に設定された抵抗発熱体)〕が、導電性接着剤により
接合されて発熱要素が構成される。前記通電発熱体3及
び短筒体の内壁には、それぞれリード線11が接続さ
れ、系外に配備の電源9(1.5Vの乾電池4個からな
る)と結線し、通電可能にセットされる。前記発熱要素
は、プラスチック材からなる保持部材5に有底部を突出
させて、取り付けられ、軸胴6の一端に装着され、加熱
変色具を構成する。冷却要素は次の如くして構成され
る。中心孔と前記中心孔に連通し他端に開口する拡大孔
をもつ、プラスチック材により成形された保持部材51
を用意し、アルミニウム製伝熱性先端部材41を前記中
心孔に挿入し、その後端面を前記拡大孔に取り付けた熱
電変換素子2(半導体の対数:7対)の吸熱側Aの絶縁
板24に密接状態に取り付ける。前記熱電変換素子2に
は、リード線11を接続して電源9と通電発熱可能にセ
ットされる。前記保持部材51の拡大孔には、アルミニ
ウム製軸胴6(直径15mmΦ、全長10cm)からな
る放熱性容器31に水約5cc(蓄熱媒体32)を充填
して構成される放熱器3の底部を挿入し、発熱側Bの絶
縁板24と密接状に取り付けられる。
【0047】
【実施例2】(図示せず) 保持部材51に装着した熱電変換素子2(半導体の対
数:11対)の吸熱側Aの絶縁板24には、ペン先形状
の伝熱性先端部材41がその後端を密接させて取り付け
られており、発熱側Bの絶縁板24には、接触平面を備
えたアルミニウム製棒状体にアルミニウム製メッシュ状
シート材を捲回してなる放熱器3(熱抵抗値:19〔℃
/ワット〕が前記接触平面を密接させて、連接配置され
ていて、軸胴6(多数の放熱孔が周壁に配設されてい
る)に挿着され、前記熱電変換素子2にはリード線11
を介して、系外に配備の直流電源部9(1.5V乾電
池)と結線され、冷却変色具が構成される。前記軸胴6
の他端には、実施例1の発熱要素が取り付けられ、加熱
変色具が構成される。
数:11対)の吸熱側Aの絶縁板24には、ペン先形状
の伝熱性先端部材41がその後端を密接させて取り付け
られており、発熱側Bの絶縁板24には、接触平面を備
えたアルミニウム製棒状体にアルミニウム製メッシュ状
シート材を捲回してなる放熱器3(熱抵抗値:19〔℃
/ワット〕が前記接触平面を密接させて、連接配置され
ていて、軸胴6(多数の放熱孔が周壁に配設されてい
る)に挿着され、前記熱電変換素子2にはリード線11
を介して、系外に配備の直流電源部9(1.5V乾電
池)と結線され、冷却変色具が構成される。前記軸胴6
の他端には、実施例1の発熱要素が取り付けられ、加熱
変色具が構成される。
【0048】
【実施例3】(図示せず) 実施例2の変色具において、熱電変換素子2の発熱側の
絶縁板24に、アルミニウムのダイキャスト成形による
多数のフィンを備えた放熱器3が連接配置し、前記放熱
器3の後方位置に、1.5Vの乾電池2個を配備し、リ
ード線11を介して通電可能に組み付ける以外は、前記
実施例2と同様な構成となして、冷却、加熱の両用が可
能な変色具1を得た。尚、前記直流電源部はバッテリー
等を配備した系に限らず、AC/DC変換器を接続した
系であってもよい。
絶縁板24に、アルミニウムのダイキャスト成形による
多数のフィンを備えた放熱器3が連接配置し、前記放熱
器3の後方位置に、1.5Vの乾電池2個を配備し、リ
ード線11を介して通電可能に組み付ける以外は、前記
実施例2と同様な構成となして、冷却、加熱の両用が可
能な変色具1を得た。尚、前記直流電源部はバッテリー
等を配備した系に限らず、AC/DC変換器を接続した
系であってもよい。
【0049】適用例1(図1、図2参照) 実施例1の変色具1を用い、白色シート材に色彩記憶性
感温変色性色素〔黒色←→無色、低温側変色点(t1 )
15℃、高温側変色点(t4 )35℃〕を含む色材によ
り熱変色層121が全面に形成されている熱変色性要素
12(室温下で白色を呈している)に伝熱性先端部材4
1(冷却側)を当接させて筆記したところ、筆記部分の
白色が変色し、黒色の筆跡(熱変色像122)を現出さ
せた。前記筆跡は17℃〜30℃の室温下で記憶保持さ
れた(図1参照)。前記黒色の筆跡部分を実施例1の変
色具1の伝熱性先端部材4(発熱側:約40℃に筆記先
端部が加熱されている)を、前記筆跡部分に当接させて
筆記したところ、黒色の筆跡を消去できた(図2参照)
感温変色性色素〔黒色←→無色、低温側変色点(t1 )
15℃、高温側変色点(t4 )35℃〕を含む色材によ
り熱変色層121が全面に形成されている熱変色性要素
12(室温下で白色を呈している)に伝熱性先端部材4
1(冷却側)を当接させて筆記したところ、筆記部分の
白色が変色し、黒色の筆跡(熱変色像122)を現出さ
せた。前記筆跡は17℃〜30℃の室温下で記憶保持さ
れた(図1参照)。前記黒色の筆跡部分を実施例1の変
色具1の伝熱性先端部材4(発熱側:約40℃に筆記先
端部が加熱されている)を、前記筆跡部分に当接させて
筆記したところ、黒色の筆跡を消去できた(図2参照)
【0050】適用例2 適用例1の熱変色性要素12(但し、室温下で全面黒色
に維持されている)に実施例1の変色具1の加熱側先端
部(約40℃に筆記先端部が加熱されている)を当接さ
せて筆記したところ、白色の筆跡を現出させた。前記筆
跡は17℃〜30℃の室温下で記憶保持された。前記白
色の筆跡部分を実施例1の変色具1の冷却側先端部(伝
熱性先端部材41の前端面が約6℃に冷却されている)
を当接させて筆記したところ、白色の筆跡を消去でき、
全面が黒色のシートに復元できた。前記適用例1及び適
用例2の様相変化は、繰り返し再現できた。
に維持されている)に実施例1の変色具1の加熱側先端
部(約40℃に筆記先端部が加熱されている)を当接さ
せて筆記したところ、白色の筆跡を現出させた。前記筆
跡は17℃〜30℃の室温下で記憶保持された。前記白
色の筆跡部分を実施例1の変色具1の冷却側先端部(伝
熱性先端部材41の前端面が約6℃に冷却されている)
を当接させて筆記したところ、白色の筆跡を消去でき、
全面が黒色のシートに復元できた。前記適用例1及び適
用例2の様相変化は、繰り返し再現できた。
【0051】適用例3 可逆熱変色層により回答要素を隠蔽した構成の幼児用絵
本〔黄色の非変色性インキにより、バナナの絵柄及び文
字が印刷形成され、前記非変色層を覆い、40℃に変色
点をもち、40℃未満で緑色を呈し、40℃以上で消色
する可逆熱変色層が重ね刷りされている〕に、前記実施
例1の変色具1の加熱側先端部を熱変色層に当接させて
筆記したところ、該層は消色して非変色層が顕出し、回
答を判別させた。しばらくすると、前記非変色層は、緑
色に着色した熱変色層により隠蔽状態に復した。
本〔黄色の非変色性インキにより、バナナの絵柄及び文
字が印刷形成され、前記非変色層を覆い、40℃に変色
点をもち、40℃未満で緑色を呈し、40℃以上で消色
する可逆熱変色層が重ね刷りされている〕に、前記実施
例1の変色具1の加熱側先端部を熱変色層に当接させて
筆記したところ、該層は消色して非変色層が顕出し、回
答を判別させた。しばらくすると、前記非変色層は、緑
色に着色した熱変色層により隠蔽状態に復した。
【0052】
【発明の効果】本発明の加熱、冷却変色具は、熱変色層
を設けた熱変色性要素と組み合わせて適用され、加熱或
いは冷却により前記熱変色層を簡便に変色させることが
できる。
を設けた熱変色性要素と組み合わせて適用され、加熱或
いは冷却により前記熱変色層を簡便に変色させることが
できる。
【0053】加熱要素側にあっては、低電圧の印加によ
り通電発熱体を速やかに発熱させ、所定温度に昇温させ
て、熱変色層を変色させることができ、しかも前記発熱
温度が所望の低温域の発熱飽和温度に自己温度制御され
るので過熱による危険性がない。更に、低電圧の印加に
よる通電発熱系のため、漏電による危険もなく、前記危
険防止のためのヒーター部の被覆加工を要さないことは
勿論、幼児等に対しても安心して使用させることができ
る。
り通電発熱体を速やかに発熱させ、所定温度に昇温させ
て、熱変色層を変色させることができ、しかも前記発熱
温度が所望の低温域の発熱飽和温度に自己温度制御され
るので過熱による危険性がない。更に、低電圧の印加に
よる通電発熱系のため、漏電による危険もなく、前記危
険防止のためのヒーター部の被覆加工を要さないことは
勿論、幼児等に対しても安心して使用させることができ
る。
【0054】冷却要素側にあっては、低温域に変色点を
有する熱変色性要素の機能を効果的に発現させることが
でき、従来の冷水、氷片等を冷熱媒体とする冷熱手段に
対し、任意な時、任意な場所において、即座に簡便に対
象物の熱変色層を冷熱変色させる利便性、非耐水性対象
物への適用性、携帯性等を満足させる。
有する熱変色性要素の機能を効果的に発現させることが
でき、従来の冷水、氷片等を冷熱媒体とする冷熱手段に
対し、任意な時、任意な場所において、即座に簡便に対
象物の熱変色層を冷熱変色させる利便性、非耐水性対象
物への適用性、携帯性等を満足させる。
【0055】しかも、印加電圧が低電圧(50V以下)
で有効に機能させることができ、漏電等の危険もない。
乾電池等バッテリーの取り換えにより機能を永続させる
ことができる。前記した如く、簡便に冷熱の適用が可能
となり、低温域に変色点を有する熱変色層を配設した構
成の多様な熱変色性要素との組み合わせを可能となす。
で有効に機能させることができ、漏電等の危険もない。
乾電池等バッテリーの取り換えにより機能を永続させる
ことができる。前記した如く、簡便に冷熱の適用が可能
となり、低温域に変色点を有する熱変色層を配設した構
成の多様な熱変色性要素との組み合わせを可能となす。
【0056】殊に、対象の熱変色性要素が、色彩記憶性
感温変色性色素(温度変化により大きなヒステリシス特
性を示して変色し、低温側変色点と高温側変色点の二つ
の変色点をもち、着色状態と無色状態または有色〔1〕
と有色〔2〕間の互変性を呈し、前記低温側変色点以下
の冷熱又は高温側変色点以上の熱の適用により、常態と
異なる様相に変化させることができ、その様相を常温域
で記憶保持させることができる機能を有する色素)を含
む色材で彩色された熱変色層を備えた系と組み合わせ適
用することにより、前記色彩記憶性感温変色性色素の機
能を効果的に発現させて、商品の多様化、多分野への応
用展開を可能にすることができる。
感温変色性色素(温度変化により大きなヒステリシス特
性を示して変色し、低温側変色点と高温側変色点の二つ
の変色点をもち、着色状態と無色状態または有色〔1〕
と有色〔2〕間の互変性を呈し、前記低温側変色点以下
の冷熱又は高温側変色点以上の熱の適用により、常態と
異なる様相に変化させることができ、その様相を常温域
で記憶保持させることができる機能を有する色素)を含
む色材で彩色された熱変色層を備えた系と組み合わせ適
用することにより、前記色彩記憶性感温変色性色素の機
能を効果的に発現させて、商品の多様化、多分野への応
用展開を可能にすることができる。
【0057】
【図1】本発明加熱、冷却変色具の一実施例の使用状態
を示した説明図である。
を示した説明図である。
【図2】本発明加熱、冷却変色具の一実施例の別の使用
状態を示した説明図である。
状態を示した説明図である。
【図3】本発明加熱、冷却変色具の一実施例の縦断説明
図である。
図である。
【図4】本発明に適用の発熱体の温度と抵抗の特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図5】本発明に適用の発熱体の各温度における体積抵
抗率の許容範囲を示すグラフである。
抗率の許容範囲を示すグラフである。
【図6】室温変化による発熱体の安定温度を示すグラフ
である。
である。
【図7】通電時間と発熱体の発熱温度との関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図8】本発明変色具に適用する熱電変換素子の斜視図
である。
である。
【図9】本発明変色具に適用する熱電変換素子の構造及
び作用の説明図である。
び作用の説明図である。
【図10】感温変色性色素の温度変化による変色特性の
説明図である。
説明図である。
【図11】色彩記憶性感温変色性色素の温度変化による
変色特性の説明グラフである。
変色特性の説明グラフである。
1 加熱、冷却変色具 2 熱電変換素子 21 P型半導体素子 22 N型半導体素子 23 金属片 24 絶縁板 A 吸熱側 B 発熱側 3 放熱器 4 伝熱性先端部材 41 伝熱性先端部材 5 保持部材 51 保持部材 6 軸胴 7 リード線カバー部材 8 通電発熱体 9 電源 10 スイッチ 11 リード線 12 熱変色性要素 121 熱変色層 122 熱変色像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41K 1/00 B41K 1/00 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63H 3/52 A63H 30/02 A63H 33/00 A63H 33/22 B41K 1/00 B43K 8/00 B43K 19/00 - 19/12 B43L 1/00 B43L 19/00
Claims (3)
- 【請求項1】 温度変化により変色する熱変色層が配設
された熱変色性要素の、前記熱変色層を変色させる加
熱、冷却の両用機能を備えた通電変色具であって、軸胴
の一端に加熱要素を、他端に冷却要素を配備してなり、
前記加熱要素は、通電発熱体と、該通電発熱体に接触配
置の伝熱性先端部材を少なくとも備えており、前記通電
発熱体が(イ)少なくとも、25℃〜70℃の温度範囲
において、電気抵抗の温度係数が正の値を示す抵抗発熱
体であり、(ロ)25℃における体積抵抗率(ρ25)が
9.8×10-3Ω・cm〜2.97×105 Ω・cm、
(ハ)25℃と70℃における体積抵抗率の比率(ρ70
/ρ25 )が次式5≦(ρ70/ρ25)≦400の範囲
内にあることの各要件を満たし、0.8V〜50Vの電
圧印加により発熱し、発熱飽和温度が25℃〜70℃の
温度範囲内の任意の温度に自己温度制御されるサーミス
タにより構成されてなり、冷却要素は、P型半導体素子
とN型半導体素子とを金属片で交互に接合し、上下両面
を熱伝導性絶縁板で挟持してユニット化した構成のペル
チエ効果を有する熱電変換素子と、該熱電変換素子の吸
熱側に連接配置される伝熱性先端部材と、該熱電変換素
子の発熱側に連接配置される放熱器を少なくとも備えて
おり、直流電圧の印加により、10℃〜35℃の環境温
度において、吸熱側が前記範囲内の各環境温度に対し、
少なくとも3℃以上の温度降下機能を発現できるよう構
成されてなる、加熱、冷却変色具。 - 【請求項2】 熱変色性要素の熱変色層が、温度変化に
より大きなヒステリシス特性を示して、着色状態と無色
状態又は有色〔1〕と有色〔2〕状態間の互変性を呈
し、常温域で前記二状態の何れかを選択的に記憶保持可
能な色彩記憶性感温変色性色素を含む色材で彩色されて
なり、前記熱変色性要素と組合わせて適用される請求項
1記載の加熱、冷却変色具。 - 【請求項3】 冷却要素における放熱器は、放熱性容器
と該容器内に収容される水又は水を主体とする蓄熱媒体
から構成されてなる請求項1記載の変色具。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30541091A JP3177664B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 加熱、冷却変色具 |
| CA002063973A CA2063973C (en) | 1991-03-28 | 1992-03-25 | Color variation inducing device |
| DE69211401T DE69211401T2 (de) | 1991-03-28 | 1992-03-27 | Farbänderung erzeugende Einrichtung |
| EP92302705A EP0506452B1 (en) | 1991-03-28 | 1992-03-27 | Color variation inducing device |
| US08/300,592 US5502967A (en) | 1991-03-28 | 1994-09-02 | Color variation inducing device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30541091A JP3177664B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 加熱、冷却変色具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06105965A JPH06105965A (ja) | 1994-04-19 |
| JP3177664B2 true JP3177664B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=17944798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30541091A Expired - Fee Related JP3177664B2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-10-23 | 加熱、冷却変色具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3177664B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008119875A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Toppan Forms Co Ltd | 可逆性感熱記録媒体の印影形成装置 |
| JP2008119874A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Toppan Forms Co Ltd | 可逆性感熱記録媒体の印影形成装置 |
| JP6347358B2 (ja) * | 2013-11-27 | 2018-06-27 | 昭生 荒木 | 熱変色性筆記具 |
| CN109738430B (zh) * | 2019-03-02 | 2024-06-25 | 福建集成伞业有限公司 | 酸碱指示功能伞 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2909777B2 (ja) | 1991-03-28 | 1999-06-23 | パイロットインキ株式会社 | 変色装置 |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP30541091A patent/JP3177664B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2909777B2 (ja) | 1991-03-28 | 1999-06-23 | パイロットインキ株式会社 | 変色装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06105965A (ja) | 1994-04-19 |
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Legal Events
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