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JP3180410B2 - 油密性プレコート型シール接着剤付き螺着部材 - Google Patents
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JP3180410B2 - 油密性プレコート型シール接着剤付き螺着部材 - Google Patents

油密性プレコート型シール接着剤付き螺着部材

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JP3180410B2
JP3180410B2 JP04002392A JP4002392A JP3180410B2 JP 3180410 B2 JP3180410 B2 JP 3180410B2 JP 04002392 A JP04002392 A JP 04002392A JP 4002392 A JP4002392 A JP 4002392A JP 3180410 B2 JP3180410 B2 JP 3180410B2
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一夫 速水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネジ、ボルト、プラグ
等の螺着部材(以下ネジ等という)の螺着部にあらかじ
め塗布して見かけ固化させておくことにより螺着時にお
けるもれ止め効果および接着効果を発現させるようにし
プレコート型シール接着剤付き螺着部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ネジ等の緩み止めもれ止めを行うことを
目的としてマイクロカプセル型接着剤を含む塗膜をネジ
等に形成しておき、締め付け時の応力によりマイクロカ
プセルを潰すことにより内包された各種接着剤を反応さ
せ硬化させるプレコート型シール接着剤は既に広く用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにあらかじめ
緩み止め、もれ止めのためのマイクロカプセル型接着剤
を塗布したネジ等(以下プレコートネジという)は、ネ
ジ締め付け時において接着剤の塗布の必要はなく、ネジ
を締め込むだけでゆるみ止め及びもれ止め効果が発現す
る。しかしながら、特に径の大きなネジや加工精度が低
いようなネジにおいてはオネジ、メネジの隙間が大きく
なり、マイクロカプセルが破壊しない部位ができたり、
マイクロカプセルを破壊できても十分にクリアランスを
充填できない場合などには油類等が圧力または毛細現象
などによりその部位をネジ形状にしたがった螺旋状に通
り、もれを発生する場合がある。
【0004】本発明の目的は上記した従来技術の課題を
解決することにあり、特にマイクロカプセルが破壊しに
くい部位やクリアランスの存在する場合にも十分なゆる
み止め及び特に油類に対しもれ止め効果が顕著なプレコ
ート型シール接着剤付き螺着部材を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、マイクロカプ
セル型接着剤と吸油膨潤性樹脂とを組合せてなる接着剤
と組成物を螺着部材の螺合面の少なくとも一方に塗布し
たことを特徴とする油密性プレコート型シール接着剤付
き螺着部材である。
【0006】本発明で使用されるマイクロカプセル型接
着剤はマイクロカプセル内に内包された接着剤成分とマ
イクロカプセル外の接着剤成分とがマイクロカプセルの
破壊に伴ない接触反応して硬化するいわゆる反応性接着
剤であれば本質的にはいづれでもよいが、エポキシ樹脂
またはアクリル系樹脂成分を内包したマイクロカプセル
型接着剤が特に好ましい。
【0007】主剤や硬化剤等の組合せるべき反応成分の
いづれをマイクロカプセルに内包させるかは任意である
が、エポキシ系樹脂であれば主剤または硬化剤の何れか
をマイクロカプセルに内包し、硬化促進剤、バインダー
成分、充填剤等に分散または相溶させたものが好まし
く、アクリル系樹脂であればポリ(メタ)アクリレート
と重合開始剤または重合触媒等をマイクロカプセルに内
包してバインダー、充填剤等中に分散または相溶させた
ものが好ましい。これらの例としては(特開昭50−1
51229号、特開昭57−192476号、特開昭5
3−131566号、特公昭52−46339号、特公
昭53−18079号、特開平1−108284号、特
開平1−146975号、特開平2−248485号、
特公平1−19713号等に)記載されているものがあ
る。
【0008】本発明で使用される吸油膨潤性樹脂とは油
と接触した場合油を吸収し膨潤して非流動状態(固形状
態)を維持しうるものであればよく、必ずしも狭義の樹
脂には限定されない。これら吸油膨潤性樹脂の例として
は、ポリノルボルネン系エラストマー樹脂、t−ブチル
スチレン・ジビニルベンゼン共重合体、t−ブチルメタ
クリレートの橋架け重合体、ネオペンチルメタクリレー
トの橋架け重合体、メチルメタクリレートの橋架け重合
体、長鎖(メタ)アクリレートの橋架け重合体等があげ
られ、市販品ではオレオソーブ(日本触媒社製)等が好
ましく用いられる。
【0009】吸油膨潤性樹脂の必要とされる膨潤倍率は
実際に使用されるネジ類の隙間の大きさや要求耐圧等に
よって異なるが、油類による膨潤重量倍率が数倍以上、
好ましくは10倍以上あることが望ましい。またその使
用形態も特に限定されるものではなく、粒状固体、粒状
スラリータイプ、シートタイプ、エマルジョンタイプ等
が含まれる。
【0010】本発明で用いる接着剤組成物はマイクロカ
プセル型接着剤と吸油膨潤性樹脂とを必須成分とする
が、必要により、通常のプレコート型のシール接着剤に
配合されているような、ネジ等との密着性を高める密着
付与剤、螺着部材の締め込み時の抵抗(ロストルク)を
低下させる潤滑剤、その他充填剤、安定剤、防錆剤、希
釈剤、タック除去剤等が配合されてもよいということは
いうまでもない。
【0011】本発明による油密性プレコート型シール
着剤付き螺着部材を製造するに当たり、該接着剤組成物
をネジ等に塗布する際の形態としては1液タイプと2液
タイプがある。1液タイプは吸油膨潤性樹脂とマイクロ
カプセル型接着剤を混合しネジ等に塗布するものであ
り、2液タイプは前記の2種を混合せずネジ等の必要箇
所に重ね塗布または各々を別個所に塗布するものであ
る。いずれのタイプも液の調整には溶媒を使用してもよ
い。その場合使用される溶媒としては組成物の性能を害
さなければ水系、油系どちらを使用してもよい。特に吸
油膨潤性樹脂を膨潤させることの少ない水に可溶な有機
溶剤、例えばエタノール、ジメチルケトン等は好ましい
溶媒である。
【0012】1液,2液いずれのタイプの接着剤組成物
もネジ等への塗布はディッピング、刷毛塗り、ノズルか
らの吐出塗布等適宜の方法で行われる。その後乾燥等を
経てネジ面に油密性プレコート型シール接着剤層が形成
される。また塗布されるネジ等は一般にはオネジ側であ
るが、メネジ側でもよい。尚、通常ネジ部材におけるも
れはオネジ、メネジの隙間を螺旋状に液体が伝わって起
きる。そのため本発明における吸油膨潤性樹脂は必ずし
もネジ部全面に塗布される必要はなく、適量が部分的に
塗布されていればもれ止め効果は発現する。
【0013】マイクロカプセル型接着剤と吸油膨潤性樹
脂の使用割合は特に限定されず、両者の塗布形態等によ
り異なるが、全体的にみて通常マイクロカプセル型接着
剤100重量部当り5〜100重量部の吸油膨潤性樹脂
が用いられる。
【0014】このようにして得られた油密性プレコート
型シール接着剤付き螺着部材は、ネジ類の締め込み時に
マイクロカプセル型接着剤が潰れてマイクロカプセル内
の樹脂が硬化しゆるみ止め効果を発現し、かつマイクロ
カプセルが潰れない部位では油類が浸透した際吸油膨潤
性樹脂がその油類を吸収膨潤しオネジ、メネジ間の隙間
を充填し、もれ止め効果を発現するものである。このた
め、塗布状態がラフであったり、ネジ等の加工精度が低
い等の原因でオネジとメネジの隙間が大きく、締め込み
時に接着剤成分が十分に隙間を埋められない場合であっ
ても、浸透する油類を吸油膨潤性樹脂が吸収膨潤するた
めこの隙間を埋めることができる。その結果、接着剤の
プレコート加工精度やネジ等のネジ加工精度を落として
も良好なシール性を発揮するという効果がある。
【0015】図面により、従来技術と本発明とをモデル
的に説明する。図1は従来のマイクロカプセル型接着剤
のみを塗布したプレコートネジを締め付けた状態を示す
断面図であり、1はマイクロカプセルが破壊して硬化し
た部分であり、2はマイクロカプセルが破壊しにくい部
分であり、破壊しないマイクロカプセル部分2を通って
(螺旋状に)もれが発生する。
【0016】図2は本発明の一例を示す断面図であり、
マイクロカプセル型接着剤(3はマイクロカプセルを示
す)と吸油膨潤性樹脂4とを塗布した状態のプレコート
ネジを示している。
【0017】図3は図2のプレコートネジを締め付けた
状態を示す断面図であり、5はマイクロカプセルが破壊
し硬化した部分であり、6は油類により膨潤した吸油膨
潤性樹脂であり、オネジとメネジの隙間部分でもれ止め
効果を発現する。尚7は主にゆるみ止め効果を発現する
部分である。
【0018】
【実施例】
1)使用樹脂 吸油膨潤性樹脂;日本触媒社製、オレオソーブSL、
(水スラリータイプ粒径50〜450μ、濃度60wt
%) マイクロカプセル型接着剤;スリーボンド社製、Thr
eeBond2471(アクリル系マイクロカプセルを
含有するプレコート型シール接着剤)の原液
【0019】2)使用オネジ及びメネジ(図参照) オネジ;M28 P=1.5 亜鉛クロメートメッキ六
角穴付きプラグ(JIS2級) メネジ;アルミ製耐圧治具(M28のネジ切りをしたも
の)
【0020】3)プレコートネジ作成方法 水スラリー吸油膨潤性樹脂の水をジメチルケトンに置
換する。実施例で用いた吸油膨潤性樹脂はジメチルケト
ンには膨潤しないので、乾燥工程での時間短縮のため、
また、ネジの螺合面の発錆を防止するため、水より揮発
性の高いジメチルケトンで置きかえたがこれは必須では
ない。 吸油膨潤性樹脂100重量部に対してジメチルケトン
400重量部を混合攪拌し分散させる。 の液を攪拌しながら脱脂したオネジのネジ部を浸し
吸油膨潤性樹脂をオネジに付着させる。(吸油膨潤性樹
脂は粘着性を持ち、付着乾燥後は脱落しにくい、また付
着はネジの谷部に多くなる) 溶剤揮散後、吸油膨潤性樹脂の付いたオネジに従来の
方法でThreeBond2471をディッピング方式
により塗布する。 溶剤揮散後、プレコートネジを得る。
【0021】4)シール接着試験体作成条件 3)で作成したプレコートネジに数ヶ所傷を付けたアル
ミワッシャー(ワッシャー部分でシールさせないため)
をはめ、2)のアルミ治具に78N・m{8Kgf・
m}で締め付け、常温で24時間放置することによりシ
ール接着試験体を作成した。耐圧試験治具に上記の試験
体を組み付け、加圧媒体として市販のエンジンオイルS
D級(10W−30)を満たし、バルブを閉め密封した
後150℃の恒温槽に投入する。1時間後、Nガスに
よりオイルに98kPa{1Kgf/cm}の圧力を
かける。その後1時間毎に98kPa{1kgf/cm
}づつ圧力を高め、もれの有無を確認する。
【0022】5)試験結果 ThreeBond2471だけでの6個の試験体では
6/6すべて1kgf/cmでもれが発生したが、実
施例の6個の試験体では3/6が3kgf/cm、1
/6が6kgf/cm、2/6が7kgf/cm
上の耐圧性があり、本発明のプレコート型シール接着部
材の顕著な効果が確認できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロカプセル型接着剤のみを塗布したプレ
コートネジを締め付けた状態を示す断面図である。
【図2】マイクロカプセル型接着剤と吸油膨潤性樹脂と
を塗布したプレコートネジの断面図である。
【図3】図2のプレコートネジを締め付けた状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1,5 マイクロカプセルが破壊し硬化した部分 2 マイクロカプセルが破壊しにくい部分 3 マイクロカプセル 4 吸油膨潤性樹脂 6 膨潤した吸油膨潤性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 隆清 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株 式会社日本触媒川崎研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−165398(JP,A) 特開 昭48−41155(JP,A) 特開 昭62−252491(JP,A) 特開 平1−108284(JP,A) 特開 平2−248485(JP,A) 特開 昭50−151229(JP,A) 特開 昭60−63266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 39/22 C09J 201/00 - 201/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロカプセル型接着剤と吸油膨潤性
    樹脂とを組合せてなる接着剤組成物を螺着部材の螺合面
    の少なくとも一方に塗布したことを特徴とするプレコー
    ト型シール接着剤付き螺着部材
JP04002392A 1992-01-13 1992-01-13 油密性プレコート型シール接着剤付き螺着部材 Expired - Fee Related JP3180410B2 (ja)

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