JP3182018B2 - 車両懸架装置 - Google Patents
車両懸架装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバの
減衰特性を最適制御する車両の懸架装置に関する。
減衰特性を最適制御する車両の懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰特性制
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭61−
163011号公報に記載されたものが知られている。
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭61−
163011号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この従来の車両懸架装置は、ばね上上下加
速度検出手段で検出されたばね上上下加速度から求めた
ばね上上下速度と、荷重センサで検出されたばね上・ば
ね下間相対速度の方向判別符号が同一符号である時に
は、減衰特性をハードとし、異符号である時には、減衰
特性をソフトにするといったスカイフック理論に基づい
た減衰特性制御を4輪独立に行なうようにしたものであ
った。
速度検出手段で検出されたばね上上下加速度から求めた
ばね上上下速度と、荷重センサで検出されたばね上・ば
ね下間相対速度の方向判別符号が同一符号である時に
は、減衰特性をハードとし、異符号である時には、減衰
特性をソフトにするといったスカイフック理論に基づい
た減衰特性制御を4輪独立に行なうようにしたものであ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置にあっては、上述のような構成となっていたた
め、図18に示すように、車両に横方向加速度GS が作
用して車両が傾斜した状態においては、車両の傾斜に伴
ってばね上上下加速度センサ1の加速度検出軸も傾斜す
ることから、この状態で車両に横方向加速度が作用する
と、横方向加速度がその分力としてばね上上下加速度セ
ンサ1の検出軸方向に作用するため、ばね上上下加速度
センサ1においては、実際のばね上上下加速度の値に横
加速度成分の分力gVSが加算された値として検出されて
しまうことになり、従って、車両に横方向加速度が作用
する旋回時等においては制御性を悪化させ、十分な制振
性が得られなくなるという問題点があった。
従来装置にあっては、上述のような構成となっていたた
め、図18に示すように、車両に横方向加速度GS が作
用して車両が傾斜した状態においては、車両の傾斜に伴
ってばね上上下加速度センサ1の加速度検出軸も傾斜す
ることから、この状態で車両に横方向加速度が作用する
と、横方向加速度がその分力としてばね上上下加速度セ
ンサ1の検出軸方向に作用するため、ばね上上下加速度
センサ1においては、実際のばね上上下加速度の値に横
加速度成分の分力gVSが加算された値として検出されて
しまうことになり、従って、車両に横方向加速度が作用
する旋回時等においては制御性を悪化させ、十分な制振
性が得られなくなるという問題点があった。
【0005】また、車体がバウンス方向に運動している
場合に適したハードの特性とした場合、バウンスとピッ
チやロールが連成した車体運動に対しては、ばね上マス
に対し車体中央の重心まわりの車体慣性モーメントが加
わるため、制御力が不足し、操縦安定性に劣るという問
題点があった。
場合に適したハードの特性とした場合、バウンスとピッ
チやロールが連成した車体運動に対しては、ばね上マス
に対し車体中央の重心まわりの車体慣性モーメントが加
わるため、制御力が不足し、操縦安定性に劣るという問
題点があった。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、車両に横方向加速度が作用する状況に
おいても検出誤差による制御性の悪化を防止することが
できる車両懸架装置の提供を第1の目的とし、さらに、
慣性モーメントに対しても十分な制御力を発生させるこ
とができる車両懸架装置の提供を第2の目的とするもの
である。
なされたもので、車両に横方向加速度が作用する状況に
おいても検出誤差による制御性の悪化を防止することが
できる車両懸架装置の提供を第1の目的とし、さらに、
慣性モーメントに対しても十分な制御力を発生させるこ
とができる車両懸架装置の提供を第2の目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の第1の目的を達成
するために、本発明の車両懸架装置は、図1のクレーム
概念図に示すように、車体側と各車輪側の間に介在さ
れ、減衰特性変更手段aにより減衰特性を変更可能なシ
ョックアブソーバbと、車両挙動として少なくともばね
上上下加速度を検出する車両挙動検出手段cと、各ショ
ックアブソーバbの減衰特性を少なくともばね上上下加
速度検出値を含む車両挙動検出値に基づいて最適制御す
る減衰特性制御部dを有する制御手段eとを備えた車両
懸架装置であって、前記車両挙動検出手段cに車両の横
方向加速度を検出する横加速度検出手段fを含み、前記
制御手段eには、横方向加速度検出手段fで検出された
横方向加速度検出値から横方向加速度に含まれる上下方
向の分力を求めこの分力の分を前記ばね上上下加速度検
出値から減算して補正されたばね上上下加速度を求める
補正制御部gを設けた手段とした。
するために、本発明の車両懸架装置は、図1のクレーム
概念図に示すように、車体側と各車輪側の間に介在さ
れ、減衰特性変更手段aにより減衰特性を変更可能なシ
ョックアブソーバbと、車両挙動として少なくともばね
上上下加速度を検出する車両挙動検出手段cと、各ショ
ックアブソーバbの減衰特性を少なくともばね上上下加
速度検出値を含む車両挙動検出値に基づいて最適制御す
る減衰特性制御部dを有する制御手段eとを備えた車両
懸架装置であって、前記車両挙動検出手段cに車両の横
方向加速度を検出する横加速度検出手段fを含み、前記
制御手段eには、横方向加速度検出手段fで検出された
横方向加速度検出値から横方向加速度に含まれる上下方
向の分力を求めこの分力の分を前記ばね上上下加速度検
出値から減算して補正されたばね上上下加速度を求める
補正制御部gを設けた手段とした。
【0008】また、上述の第2の目的を達成するため
に、請求項2記載の車両懸架装置は、前記減衰特性制御
部が、各ショックアブソーバの減衰特性を、補正制御部
によるばね上上下加速度検出値の補正値から求めたばね
上上下速度に基づくバウンスレートと、前後両ばね上上
下速度差から検出したピッチレートと、左右両ばね上上
下速度差から検出したロールレートとにより求めた制御
信号に基づいて制御するようにした。
に、請求項2記載の車両懸架装置は、前記減衰特性制御
部が、各ショックアブソーバの減衰特性を、補正制御部
によるばね上上下加速度検出値の補正値から求めたばね
上上下速度に基づくバウンスレートと、前後両ばね上上
下速度差から検出したピッチレートと、左右両ばね上上
下速度差から検出したロールレートとにより求めた制御
信号に基づいて制御するようにした。
【0009】
【作用】本発明の車両懸架装置では、車両の旋回時、ま
たは、ブレーキ操作時や加速時等のように車両に横方向
加速度が作用して車両が傾斜した場合、制御手段の補正
制御部では、各横方向加速度検出手段で検出された横方
向加速度検出値から横方向加速度に含まれる上下方向の
分力を求めこの分力の分を前記ばね上上下加速度検出値
から減算して補正されたばね上上下加速度を求めるもの
で、これにより、横方向加速度に含まれる上下方向の分
力の分のばね上上下加速度の検出誤差が修正されるた
め、旋回時等のように車両に横方向加速度が作用して車
両が傾斜する状況においても制御性の悪化を防止して十
分な制振性を得ることができる。
たは、ブレーキ操作時や加速時等のように車両に横方向
加速度が作用して車両が傾斜した場合、制御手段の補正
制御部では、各横方向加速度検出手段で検出された横方
向加速度検出値から横方向加速度に含まれる上下方向の
分力を求めこの分力の分を前記ばね上上下加速度検出値
から減算して補正されたばね上上下加速度を求めるもの
で、これにより、横方向加速度に含まれる上下方向の分
力の分のばね上上下加速度の検出誤差が修正されるた
め、旋回時等のように車両に横方向加速度が作用して車
両が傾斜する状況においても制御性の悪化を防止して十
分な制振性を得ることができる。
【0010】また、請求項2記載の車両懸架装置では、
その減衰特性制御部において、バウンスレートと、ピッ
チレートと、ロールレートとにより求めた制御信号に基
づいた減衰特性制御が行なわれるもので、これにより、
バウンスのみでなく、慣性モーメントによるピッチやロ
ールに対しても十分な制御力を発生させることができ
る。
その減衰特性制御部において、バウンスレートと、ピッ
チレートと、ロールレートとにより求めた制御信号に基
づいた減衰特性制御が行なわれるもので、これにより、
バウンスのみでなく、慣性モーメントによるピッチやロ
ールに対しても十分な制御力を発生させることができ
る。
【0011】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。ま
ず、構成について説明する。
ず、構成について説明する。
【0012】図2は、実施例の車両懸架装置を示す構成
説明図であり、車体と4つの車輪との間に介在されて、
4つのショックアブソーバSA1 ,SA2 ,SA3 ,S
A4(尚、ショックアブソーバを説明するにあたり、こ
れら4つをまとめて指す場合、及びこれらの共通の構成
を説明する時にはただ単にSAと表示する。)が設けら
れている。そして、右後輪側のショックアブソーバSA
3 を除く3つのショックアブソーバSA1 ,SA2 ,S
A4 の近傍位置の車体には、ばね上上下加速度を検出す
る上下方向加速度センサ(以後、上下Gセンサという)
11 ,12 ,14 (尚、上下Gセンサを説明するにあた
り、これら4つをまとめて指す場合、及びこれらの共通
の構成を説明する時にはただ単に1と表示する。)が設
けられている。また、ロール中心位置近傍の車体には、
車体左右方向の加速度を検出する横方向加速度センサ
(以後、横Gセンサという)2が設けられ、また、運転
席の近傍位置には、各上下Gセンサ1及び横Gセンサ2
と車速センサ5からの信号を入力して、各ショックアブ
ソーバSAのパルスモータ3に駆動制御信号を出力する
コントロールユニット4が設けられている。
説明図であり、車体と4つの車輪との間に介在されて、
4つのショックアブソーバSA1 ,SA2 ,SA3 ,S
A4(尚、ショックアブソーバを説明するにあたり、こ
れら4つをまとめて指す場合、及びこれらの共通の構成
を説明する時にはただ単にSAと表示する。)が設けら
れている。そして、右後輪側のショックアブソーバSA
3 を除く3つのショックアブソーバSA1 ,SA2 ,S
A4 の近傍位置の車体には、ばね上上下加速度を検出す
る上下方向加速度センサ(以後、上下Gセンサという)
11 ,12 ,14 (尚、上下Gセンサを説明するにあた
り、これら4つをまとめて指す場合、及びこれらの共通
の構成を説明する時にはただ単に1と表示する。)が設
けられている。また、ロール中心位置近傍の車体には、
車体左右方向の加速度を検出する横方向加速度センサ
(以後、横Gセンサという)2が設けられ、また、運転
席の近傍位置には、各上下Gセンサ1及び横Gセンサ2
と車速センサ5からの信号を入力して、各ショックアブ
ソーバSAのパルスモータ3に駆動制御信号を出力する
コントロールユニット4が設けられている。
【0013】図3は、上記構成を示すシステムブロック
図であって、コントロールユニット4は、インタフェー
ス回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前記イ
ンタフェース回路4aには、上述の各上下Gセンサ1か
らの上下方向加速度信号と、横Gセンサ2からの横方向
加速度信号と、車速センサ5からの車速信号がそれぞれ
入力される。尚、前記インタフェース回路4a内には、
図14の(イ),(ロ),(ハ)に示すように、それぞれ2つで1
組のフィルタ回路が設けられている。即ち、LPF1、
LPF2、LPF3は、後述するばね上上下加速度のバ
ウンス成分GB、ピッチ成分GP 、ロール成分GR を示
す信号をそれぞれ積分してばね上上下速度信号に変換す
るためのローパスフィルタ回路である。BPF1は、ば
ね上共振周波数を含む周波数域の信号を得るバンドパス
フィルタ回路である。BPF2は、ピッチ共振周波数を
含む周波数域の信号を得るバンドパスフィルタ回路であ
る。BPF3は、ロール共振周波数を含む周波数域の信
号を得るバンドパスフィルタ回路である。ちなみに、本
実施例では、ばね上共振,ピッチ共振,ロール共振各周
波数が、異なる場合を例にとっているが、これらの共振
周波数が近似している場合には、バンドパスフィルタは
BPF1のみでよい。
図であって、コントロールユニット4は、インタフェー
ス回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前記イ
ンタフェース回路4aには、上述の各上下Gセンサ1か
らの上下方向加速度信号と、横Gセンサ2からの横方向
加速度信号と、車速センサ5からの車速信号がそれぞれ
入力される。尚、前記インタフェース回路4a内には、
図14の(イ),(ロ),(ハ)に示すように、それぞれ2つで1
組のフィルタ回路が設けられている。即ち、LPF1、
LPF2、LPF3は、後述するばね上上下加速度のバ
ウンス成分GB、ピッチ成分GP 、ロール成分GR を示
す信号をそれぞれ積分してばね上上下速度信号に変換す
るためのローパスフィルタ回路である。BPF1は、ば
ね上共振周波数を含む周波数域の信号を得るバンドパス
フィルタ回路である。BPF2は、ピッチ共振周波数を
含む周波数域の信号を得るバンドパスフィルタ回路であ
る。BPF3は、ロール共振周波数を含む周波数域の信
号を得るバンドパスフィルタ回路である。ちなみに、本
実施例では、ばね上共振,ピッチ共振,ロール共振各周
波数が、異なる場合を例にとっているが、これらの共振
周波数が近似している場合には、バンドパスフィルタは
BPF1のみでよい。
【0014】次に、図4は、ショックアブソーバSAの
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン31
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン31
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
【0015】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する伸側減
衰バルブ12及び圧側減衰バルブ20とが設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41には、ピストン31を貫通したスタッド
38が螺合して固定されていて、このスタッド38に
は、貫通孔31a,31bをバイパスして上部室Aと下
部室Bとを連通する流路(後述の伸側第2流路E,伸側
第3流路F,バイパス流路G,圧側第2流路J)を形成
するための連通孔39が形成されていて、この連通孔3
9内には前記流路の流路断面積を変更するための調整子
40が回動自在に設けられている。また、スタッド38
の外周部には、流体の流通の方向に応じて前記連通孔3
9で形成される流路側の流通を許容・遮断する伸側チェ
ックバルブ17と圧側チェックバルブ22とが設けられ
ている。尚、この調整子40は、前記パルスモータ3に
よりコントロールロッド70を介して回転されるように
なっている(図4参照)。また、スタッド38には、上
から順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポート
18,第4ポート14,第5ポート16が形成されてい
る。
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する伸側減
衰バルブ12及び圧側減衰バルブ20とが設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41には、ピストン31を貫通したスタッド
38が螺合して固定されていて、このスタッド38に
は、貫通孔31a,31bをバイパスして上部室Aと下
部室Bとを連通する流路(後述の伸側第2流路E,伸側
第3流路F,バイパス流路G,圧側第2流路J)を形成
するための連通孔39が形成されていて、この連通孔3
9内には前記流路の流路断面積を変更するための調整子
40が回動自在に設けられている。また、スタッド38
の外周部には、流体の流通の方向に応じて前記連通孔3
9で形成される流路側の流通を許容・遮断する伸側チェ
ックバルブ17と圧側チェックバルブ22とが設けられ
ている。尚、この調整子40は、前記パルスモータ3に
よりコントロールロッド70を介して回転されるように
なっている(図4参照)。また、スタッド38には、上
から順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポート
18,第4ポート14,第5ポート16が形成されてい
る。
【0016】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24及び第2横孔
25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成され
ている。
れると共に、内外を連通する第1横孔24及び第2横孔
25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成され
ている。
【0017】従って、前記上部室Aと下部室Bとの間に
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
【0018】即ち、ショックアブソーバSAは、調整子
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図6に示すような特性で減衰特性を多段階に変更可能に
構成されている。つまり、図7に示すように、伸側・圧
側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域SSと
いう)から調整子40を反時計方向に回動させると、伸
側のみ減衰特性を多段階に変更可能で圧側が低減衰特性
に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSという)とな
り、逆に、調整子40を時計方向に回動させると、圧側
のみ減衰特性を多段階に変更可能で伸側が低減衰特性に
固定の領域(以後、圧側ハード領域SHという)となる
構造となっている。
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図6に示すような特性で減衰特性を多段階に変更可能に
構成されている。つまり、図7に示すように、伸側・圧
側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域SSと
いう)から調整子40を反時計方向に回動させると、伸
側のみ減衰特性を多段階に変更可能で圧側が低減衰特性
に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSという)とな
り、逆に、調整子40を時計方向に回動させると、圧側
のみ減衰特性を多段階に変更可能で伸側が低減衰特性に
固定の領域(以後、圧側ハード領域SHという)となる
構造となっている。
【0019】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−L断面及びM−M断面,N−N断面
を、それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポ
ジションの減衰力特性を図11,12,13に示してい
る。
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−L断面及びM−M断面,N−N断面
を、それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポ
ジションの減衰力特性を図11,12,13に示してい
る。
【0020】次に、パルスモータ3の駆動を制御するコ
ントロールユニット4の作動について、図15のフロー
チャートに基づき説明する。尚、この制御は、各ショッ
クアブソーバSA毎に別個に行う。
ントロールユニット4の作動について、図15のフロー
チャートに基づき説明する。尚、この制御は、各ショッ
クアブソーバSA毎に別個に行う。
【0021】まず、ステップ101では、各上下Gセン
サ1から得られるばね上上下加速度検出値gを読み込む
と共に、横Gセンサ2から得られる車両左右方向の横加
速度検出値gS を読み込む。
サ1から得られるばね上上下加速度検出値gを読み込む
と共に、横Gセンサ2から得られる車両左右方向の横加
速度検出値gS を読み込む。
【0022】続くステップ102では、下記の数式を用
い、各上下Gセンサ1から得られたばね上上下加速度検
出値gからその検出軸方向に作用する(加算される)横
加速度の分力gVSを減算した上下加速度信号G(GFR,
GFL,GRL)を求める。
い、各上下Gセンサ1から得られたばね上上下加速度検
出値gからその検出軸方向に作用する(加算される)横
加速度の分力gVSを減算した上下加速度信号G(GFR,
GFL,GRL)を求める。
【0023】G=g−K・|gS| 尚、Kは、横加速度検出値gS から横加速度の分力gVS
を求めるための係数である。即ち、図18に示すよう
に、車両が傾斜することで横Gセンサ2の検出軸も傾斜
するが、車両の傾斜角(ロール角)θは、最大でも6度
程度であるため、横加速度検出値gS と実際の横方向加
速度GS とは近似値(gS ≒GS )とみることができ
る。そして、上下Gセンサ1で検出される横加速度の分
力gVSは、gVS=gS sin θ の数式で求めることがで
きるため、図18に示すように、横加速度検出値gS と
ロール角θに基づくsin θの値とを相関させたマップに
基づいてsin θの近似値としての係数Kの値を求めるこ
とができるもので、この係数Kを横加速度検出値gS に
乗じることによって、横加速度の分力gVSを求めること
ができる(gVS=K・|gS|)。
を求めるための係数である。即ち、図18に示すよう
に、車両が傾斜することで横Gセンサ2の検出軸も傾斜
するが、車両の傾斜角(ロール角)θは、最大でも6度
程度であるため、横加速度検出値gS と実際の横方向加
速度GS とは近似値(gS ≒GS )とみることができ
る。そして、上下Gセンサ1で検出される横加速度の分
力gVSは、gVS=gS sin θ の数式で求めることがで
きるため、図18に示すように、横加速度検出値gS と
ロール角θに基づくsin θの値とを相関させたマップに
基づいてsin θの近似値としての係数Kの値を求めるこ
とができるもので、この係数Kを横加速度検出値gS に
乗じることによって、横加速度の分力gVSを求めること
ができる(gVS=K・|gS|)。
【0024】ステップ103は、下記の数式を用い、図
19に示すように、車両重心位置のバウンス成分GB
と、車両のピッチセンタを中心とするピッチ成分GP
と、車両のロールセンタを中心とするロール成分GR と
を求める。
19に示すように、車両重心位置のバウンス成分GB
と、車両のピッチセンタを中心とするピッチ成分GP
と、車両のロールセンタを中心とするロール成分GR と
を求める。
【0025】まず、各上下Gセンサ1による各位置の上
下加速度信号G(GFR,GFL,GRL)は以下のように表
わすことができる。
下加速度信号G(GFR,GFL,GRL)は以下のように表
わすことができる。
【0026】GFR=GB +L1 ・GR +L2 ・GP GFL=GB −L3 ・GR +L4 ・GP GRL=GB −L5 ・GR −L6 ・GP 従って、上式を変形した下記の数式に基づいて車両のバ
ウンス成分GB ,ピッチ成分GP ,ロール成分GR を求
めることができる。
ウンス成分GB ,ピッチ成分GP ,ロール成分GR を求
めることができる。
【0027】GB=1/Δ{(L3・L6+L4・L5)GFR+(L1・L6-L2・L
5)+ GFL+(L1・L4+L2・L3)GRL} GP=1/Δ{(L3-L5)GFR+(L1+L5)GFL-(L1+L3)GRL} GR=1/Δ{(L4+L6)GFR-(L2+L6)GFL+(L2-L4)GRL} (尚、Δ=L3・L6-L2・L5+L1・L4+L2・L3+L4・L5+L1・L6 ) ステップ104は、前記バウンス成分GB ,ピッチ成分
GP ,ロール成分GRの各信号を各フィルタ回路LPF
1,BPF1、LPF2,BPF2、LPF3,BPF
3で処理してバウンス方向速度成分VB ,ピッチ成分V
P ,ロール成分VR を求める処理を行うと共に、図20
に示すマップに基づき、車速センサ5で得られる車速信
号に応じて両成分VB ,VP の比例定数α(αf ,α
r ),β(βf ,βr )を設定する。尚、前記各成分V
B ,VP ,VR は、ばね上上下加速度が上方向の時には
正の値で、また、下方向の時には負の値で与えられる。
5)+ GFL+(L1・L4+L2・L3)GRL} GP=1/Δ{(L3-L5)GFR+(L1+L5)GFL-(L1+L3)GRL} GR=1/Δ{(L4+L6)GFR-(L2+L6)GFL+(L2-L4)GRL} (尚、Δ=L3・L6-L2・L5+L1・L4+L2・L3+L4・L5+L1・L6 ) ステップ104は、前記バウンス成分GB ,ピッチ成分
GP ,ロール成分GRの各信号を各フィルタ回路LPF
1,BPF1、LPF2,BPF2、LPF3,BPF
3で処理してバウンス方向速度成分VB ,ピッチ成分V
P ,ロール成分VR を求める処理を行うと共に、図20
に示すマップに基づき、車速センサ5で得られる車速信
号に応じて両成分VB ,VP の比例定数α(αf ,α
r ),β(βf ,βr )を設定する。尚、前記各成分V
B ,VP ,VR は、ばね上上下加速度が上方向の時には
正の値で、また、下方向の時には負の値で与えられる。
【0028】ステップ105は、下記の数式を用い、各
成分VB ,VP ,VR と、各比例定数α,β,γ,に基
づいて各輪の位置の制御信号V(V1 ,V2 ,V3 ,V
4 )を演算するステップである。
成分VB ,VP ,VR と、各比例定数α,β,γ,に基
づいて各輪の位置の制御信号V(V1 ,V2 ,V3 ,V
4 )を演算するステップである。
【0029】 前輪右 V1 = αf・VB +βf・VP +γf・VR 前輪左 V2 = αf・VB +βf・VP −γf・VR 後輪右 V3 = αr・VB −βr・VP +γr・VR 後輪左 V4 = αr・VB −βr・VP −γr・VR 尚、αf ,βf ,γf は、前輪の各比例定数 αr ,βr ,γr は、後輪の各比例定数である。
【0030】また、各式において、最初のαf ,αr で
くくっている部分がバウンスレートであり、βf ,βr
でくくっている部分がピッチレートであり、γf ,γr
でくくっている部分がロールレートである。
くくっている部分がバウンスレートであり、βf ,βr
でくくっている部分がピッチレートであり、γf ,γr
でくくっている部分がロールレートである。
【0031】ステップ106は、制御信号Vが、所定の
しきい値δT 以上であるか否かを判定するステップであ
り、YESでステップ107に進んでショックアブソー
バSAを伸側ハード領域HSに制御し、また、NOでス
テップ108に進む。
しきい値δT 以上であるか否かを判定するステップであ
り、YESでステップ107に進んでショックアブソー
バSAを伸側ハード領域HSに制御し、また、NOでス
テップ108に進む。
【0032】ステップ108は、制御信号Vが所定のし
きい値δT としきい値−δC との間の値であるか否かを
判定するステップであり、YESでステップ109に進
んでショックアブソーバSAをソフト領域SSに制御
し、また、NOでステップ110に進む。
きい値δT としきい値−δC との間の値であるか否かを
判定するステップであり、YESでステップ109に進
んでショックアブソーバSAをソフト領域SSに制御
し、また、NOでステップ110に進む。
【0033】ステップ110は、便宜上表示しているス
テップであり、ステップ106及びステップ108でN
Oと判定した場合には、制御信号Vは、所定のしきい値
−δC 以下であり、この場合、ステップ111に進み、
ショックアブソーバSAを圧側ハード領域SHに制御す
る。
テップであり、ステップ106及びステップ108でN
Oと判定した場合には、制御信号Vは、所定のしきい値
−δC 以下であり、この場合、ステップ111に進み、
ショックアブソーバSAを圧側ハード領域SHに制御す
る。
【0034】次に、コントロールユニット4における制
御作動を図16のタイムチャートにより説明する。
御作動を図16のタイムチャートにより説明する。
【0035】ばね上上下速度に基づく制御信号Vがこの
図に示すように変化した場合、制御信号Vが所定のしき
い値δT ,−δC の間の値である時には、ショックアブ
ソーバSAをソフト領域SSに制御する。
図に示すように変化した場合、制御信号Vが所定のしき
い値δT ,−δC の間の値である時には、ショックアブ
ソーバSAをソフト領域SSに制御する。
【0036】また、制御信号Vがしきい値δT 以上とな
ると、伸側ハード領域HSに制御して、圧側を低減衰特
性に固定する一方、伸側の減衰特性を制御信号Vに比例
させて変更する。この時、減衰特性Cは、C=k1 ・V
となるように制御する。尚、k1 は伸側の比例定数であ
る。
ると、伸側ハード領域HSに制御して、圧側を低減衰特
性に固定する一方、伸側の減衰特性を制御信号Vに比例
させて変更する。この時、減衰特性Cは、C=k1 ・V
となるように制御する。尚、k1 は伸側の比例定数であ
る。
【0037】また、制御信号Vがしきい値−δC 以下と
なると、圧側ハード領域SHに制御して、伸側を低減衰
特性に固定する一方、圧側の減衰特性を制御信号Vに比
例させて変更する。この時も、減衰特性Cは、C=k2
・Vとなるように制御するものである。尚、k2 は圧側
の比例定数である。
なると、圧側ハード領域SHに制御して、伸側を低減衰
特性に固定する一方、圧側の減衰特性を制御信号Vに比
例させて変更する。この時も、減衰特性Cは、C=k2
・Vとなるように制御するものである。尚、k2 は圧側
の比例定数である。
【0038】また、図16のタイムチャートにおいて、
領域aは、ばね上上下速度に基づく制御信号Vが負の値
(下向き)から正の値(上向き)に逆転した状態である
が、この時はまだ相対速度は負の値(ショックアブソー
バSAの行程は圧行程側)となっている領域であるた
め、この時は、制御信号Vの方向に基づいてショックア
ブソーバSAは伸側ハード領域HSに制御されており、
従って、この領域aではその時のショックアブソーバS
Aの行程である圧行程側がソフト特性となる。
領域aは、ばね上上下速度に基づく制御信号Vが負の値
(下向き)から正の値(上向き)に逆転した状態である
が、この時はまだ相対速度は負の値(ショックアブソー
バSAの行程は圧行程側)となっている領域であるた
め、この時は、制御信号Vの方向に基づいてショックア
ブソーバSAは伸側ハード領域HSに制御されており、
従って、この領域aではその時のショックアブソーバS
Aの行程である圧行程側がソフト特性となる。
【0039】また、領域bは、ばね上上下速度に基づく
制御信号Vが正の値(上向き)のままで、相対速度は負
の値から正の値(ショックアブソーバSAの行程は伸行
程側)に切り換わった領域であるため、この時は、制御
信号Vの方向に基づいてショックアブソーバSAは伸側
ハード領域HSに制御されており、かつ、ショックアブ
ソーバの行程も伸行程であり、従って、この領域bでは
その時のショックアブソーバSAの行程である伸行程側
が、制御信号Vの値に比例したハード特性となる。
制御信号Vが正の値(上向き)のままで、相対速度は負
の値から正の値(ショックアブソーバSAの行程は伸行
程側)に切り換わった領域であるため、この時は、制御
信号Vの方向に基づいてショックアブソーバSAは伸側
ハード領域HSに制御されており、かつ、ショックアブ
ソーバの行程も伸行程であり、従って、この領域bでは
その時のショックアブソーバSAの行程である伸行程側
が、制御信号Vの値に比例したハード特性となる。
【0040】また、領域cは、ばね上上下速度に基づく
制御信号Vが正の値(上向き)から負の値(下向き)に
逆転した状態であるが、この時はまだ相対速度は正の値
(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)となって
いる領域であるため、この時は、制御信号Vの方向に基
づいてショックアブソーバSAは圧側ハード領域SHに
制御されており、従って、この領域cではその時のショ
ックアブソーバSAの行程である伸行程側がソフト特性
となる。
制御信号Vが正の値(上向き)から負の値(下向き)に
逆転した状態であるが、この時はまだ相対速度は正の値
(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)となって
いる領域であるため、この時は、制御信号Vの方向に基
づいてショックアブソーバSAは圧側ハード領域SHに
制御されており、従って、この領域cではその時のショ
ックアブソーバSAの行程である伸行程側がソフト特性
となる。
【0041】また、領域dは、ばね上上下速度に基づく
制御信号Vが負の値(下向き)のままで、相対速度は正
の値から負の値(ショックアブソーバSAの行程は伸行
程側)になる領域であるため、この時は、制御信号Vの
方向に基づいてショックアブソーバSAは圧側ハード領
域SHに制御されており、かつ、ショックアブソーバの
行程も圧行程であり、従って、この領域dではその時の
ショックアブソーバSAの行程である圧行程側が、制御
信号Vの値に比例したハード特性となる。
制御信号Vが負の値(下向き)のままで、相対速度は正
の値から負の値(ショックアブソーバSAの行程は伸行
程側)になる領域であるため、この時は、制御信号Vの
方向に基づいてショックアブソーバSAは圧側ハード領
域SHに制御されており、かつ、ショックアブソーバの
行程も圧行程であり、従って、この領域dではその時の
ショックアブソーバSAの行程である圧行程側が、制御
信号Vの値に比例したハード特性となる。
【0042】以上のように、この実施例では、ばね上上
下速度とばね上・ばね下間の相対速度とが同符号の時
(領域b,領域d)は、その時のショックアブソーバS
Aの行程側をハード特性に制御し、異符号の時(領域
a,領域c)は、その時のショックアブソーバSAの行
程側をソフト特性に制御するという、スカイフック理論
に基づいた減衰特性制御と同一の制御が、ばね上・ばね
下間相対速度を検出することなしに行なわれることにな
る。そして、さらに、この実施例では、領域aから領域
b,及び領域cから領域dへ移行する時には、パルスモ
ータ3を駆動させることなしに減衰特性の切り換えが行
なわれることになる。
下速度とばね上・ばね下間の相対速度とが同符号の時
(領域b,領域d)は、その時のショックアブソーバS
Aの行程側をハード特性に制御し、異符号の時(領域
a,領域c)は、その時のショックアブソーバSAの行
程側をソフト特性に制御するという、スカイフック理論
に基づいた減衰特性制御と同一の制御が、ばね上・ばね
下間相対速度を検出することなしに行なわれることにな
る。そして、さらに、この実施例では、領域aから領域
b,及び領域cから領域dへ移行する時には、パルスモ
ータ3を駆動させることなしに減衰特性の切り換えが行
なわれることになる。
【0043】以上説明したように、この実施例では、以
下に列挙する効果が得られる。 横方向加速度に含ま
れる上下方向の分力の分のばね上上下加速度の検出誤差
を修正することにより、車両に横方向加速度が作用して
車両が傾斜する旋回時においても、検出誤差による制御
性の悪化を防止して十分な制振性を得ることができるよ
うになる。
下に列挙する効果が得られる。 横方向加速度に含ま
れる上下方向の分力の分のばね上上下加速度の検出誤差
を修正することにより、車両に横方向加速度が作用して
車両が傾斜する旋回時においても、検出誤差による制御
性の悪化を防止して十分な制振性を得ることができるよ
うになる。
【0044】 バウンスのみでなく、慣性モーメント
によるピッチ,ロールに対しても十分な制御力を発生す
ることができることから、車両の乗り心地と操縦安定性
に優れた車両懸架装置を提供することができる。
によるピッチ,ロールに対しても十分な制御力を発生す
ることができることから、車両の乗り心地と操縦安定性
に優れた車両懸架装置を提供することができる。
【0045】 従来のスカイフック理論に基づいた減
衰特性制御に比べ、減衰特性の切り換え頻度が少なくな
るため、制御応答性を高めることができると共に、パル
スモータ3の耐久性を向上させることができる。
衰特性制御に比べ、減衰特性の切り換え頻度が少なくな
るため、制御応答性を高めることができると共に、パル
スモータ3の耐久性を向上させることができる。
【0046】 バウンスレート,ピッチレート,ロー
ルレートを求めるにあたり、それぞれ異なる係数α,
β,γを用いているため、車両において、ばね上共振周
波数,ピッチ共振周波数,ロール共振周波数がそれぞれ
異なっていても、ばね上上下速度に基づいて、各レート
を的確に検出することができる。
ルレートを求めるにあたり、それぞれ異なる係数α,
β,γを用いているため、車両において、ばね上共振周
波数,ピッチ共振周波数,ロール共振周波数がそれぞれ
異なっていても、ばね上上下速度に基づいて、各レート
を的確に検出することができる。
【0047】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0048】例えば、実施例では、一部の比例定数を車
速によって変化させるようにしたが、一定の値に設定す
ることもできる。
速によって変化させるようにしたが、一定の値に設定す
ることもできる。
【0049】また、実施例では、横方向加速度として車
両左右方向における横加速度を検出する場合を例にとっ
て説明したが、車両前後方向における横加速度を検出
し、この検出値に基づいてばね上上下加速度検出値を修
正することにより、前後方向の加速度が作用するブレー
キ操作時や加速時においても検出誤差による制御性の悪
化を防止して十分な制振性を確保することができるよう
になる。
両左右方向における横加速度を検出する場合を例にとっ
て説明したが、車両前後方向における横加速度を検出
し、この検出値に基づいてばね上上下加速度検出値を修
正することにより、前後方向の加速度が作用するブレー
キ操作時や加速時においても検出誤差による制御性の悪
化を防止して十分な制振性を確保することができるよう
になる。
【0050】また、実施例では、ばね上上下加速度検出
値のみに基づいて減衰特性制御を行なう場合を示した
が、ばね上・ばね下間相対速度等他の車両挙動と組み合
わせた制御を行なう場合にも本発明を適用することがで
きる。
値のみに基づいて減衰特性制御を行なう場合を示した
が、ばね上・ばね下間相対速度等他の車両挙動と組み合
わせた制御を行なう場合にも本発明を適用することがで
きる。
【0051】また、実施例では、伸側・圧側の一方の行
程側の減衰特性を可変制御する時には、その逆行程側が
所定の低減衰特性に維持される構造のショックアブソー
バを用いたが、伸側と圧側の減衰特性が同時に変化する
構造のショックアブソーバを用いた制御を行なうことも
できる。
程側の減衰特性を可変制御する時には、その逆行程側が
所定の低減衰特性に維持される構造のショックアブソー
バを用いたが、伸側と圧側の減衰特性が同時に変化する
構造のショックアブソーバを用いた制御を行なうことも
できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両懸
架装置は、横方向加速度検出手段で検出された横方向加
速度検出値から横方向加速度に含まれる上下方向の分力
を求めこの分力の分を前記ばね上上下加速度検出値から
減算して補正されたばね上上下加速度を求める補正制御
部を設けたことで、横方向加速度に含まれる上下方向の
分力の分のばね上上下加速度の検出誤差を修正し、これ
により、旋回時等のように車両に横方向加速度が作用し
て車両が傾斜する状況においても検出誤差による制御性
の悪化を防止して十分な制振性を得ることができるよう
になるという効果が得られる。
架装置は、横方向加速度検出手段で検出された横方向加
速度検出値から横方向加速度に含まれる上下方向の分力
を求めこの分力の分を前記ばね上上下加速度検出値から
減算して補正されたばね上上下加速度を求める補正制御
部を設けたことで、横方向加速度に含まれる上下方向の
分力の分のばね上上下加速度の検出誤差を修正し、これ
により、旋回時等のように車両に横方向加速度が作用し
て車両が傾斜する状況においても検出誤差による制御性
の悪化を防止して十分な制振性を得ることができるよう
になるという効果が得られる。
【0053】また、本発明請求項2記載の車両懸架装置
は、各ショックアブソーバの減衰特性を、補正制御部に
よるばね上上下加速度検出値の補正値から求めたばね上
上下速度に基づくバウンスレートと、前後両ばね上上下
速度差から検出したピッチレートと、左右両ばね上上下
速度差から検出したロールレートとにより求めた制御信
号に基づいて制御するようにしたことで、バウンスのみ
でなく、慣性モーメントによるピッチやロールに対して
も十分な制御力を発生させることができるようになる。
は、各ショックアブソーバの減衰特性を、補正制御部に
よるばね上上下加速度検出値の補正値から求めたばね上
上下速度に基づくバウンスレートと、前後両ばね上上下
速度差から検出したピッチレートと、左右両ばね上上下
速度差から検出したロールレートとにより求めた制御信
号に基づいて制御するようにしたことで、バウンスのみ
でなく、慣性モーメントによるピッチやロールに対して
も十分な制御力を発生させることができるようになる。
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
ある。
【図2】本発明実施例の車両懸架装置を示す構成説明図
である。
である。
【図3】実施例の車両懸架装置を示すシステムブロック
図である。
図である。
【図4】実施例装置に適用したショックアブソーバを示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰特性図である。
ップ位置に対応した減衰特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のL
−L断面及びM−M断面図である。
−L断面及びM−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
減衰力特性図である。
【図14】コントロールユニットの要部を示すブロック
図である。
図である。
【図15】コントロールユニットの制御作動を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図16】コントロールユニットの制御作動を示すタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図17】上下Gセンサの検出軸方向に作用する横加速
度成分の分力を説明するための線図である。
度成分の分力を説明するための線図である。
【図18】横加速度検出値とロール角に基づくsin θの
値との相関を示すマップである。
値との相関を示すマップである。
【図19】バウンス成分,ピッチ成分,ロール成分の算
出方法を説明するための線図である。
出方法を説明するための線図である。
【図20】車速に対する比例定数α,βの可変特性を示
すマップである。
すマップである。
a 減衰特性変更手段 b ショックアブソーバ c ばね上上下速度検出手段 d 横加速度検出手段 e 減衰特性制御部 f 制御手段 g 補正制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/015
Claims (2)
- 【請求項1】 車体側と各車輪側の間に介在され、減衰
特性変更手段により減衰特性を変更可能なショックアブ
ソーバと、車両挙動として少なくともばね上上下加速度
を検出する車両挙動検出手段と、各ショックアブソーバ
の減衰特性を少なくともばね上上下加速度検出値を含む
車両挙動検出値に基づいて最適制御する減衰特性制御部
を有する制御手段とを備えた車両懸架装置であって、 前記車両挙動検出手段に車両の横方向加速度を検出する
横加速度検出手段を含み、前記制御手段には、横方向加
速度検出手段で検出された横方向加速度検出値から横方
向加速度に含まれる上下方向の分力を求めこの分力の分
を前記ばね上上下加速度検出値から減算して補正された
ばね上上下加速度を求める補正制御部を設けたことを特
徴とする車両懸架装置。 - 【請求項2】 前記減衰特性制御部が、各ショックアブ
ソーバの減衰特性を、補正制御部によるばね上上下加速
度検出値の補正値から求めたばね上上下速度に基づくバ
ウンスレートと、前後両ばね上上下速度差から検出した
ピッチレートと、左右両ばね上上下速度差から検出した
ロールレートとにより求めた制御信号に基づいて制御す
ることを特徴とする請求項1記載の車両懸架装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03526093A JP3182018B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 車両懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03526093A JP3182018B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 車両懸架装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06247119A JPH06247119A (ja) | 1994-09-06 |
| JP3182018B2 true JP3182018B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=12436844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03526093A Expired - Fee Related JP3182018B2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 車両懸架装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3182018B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4807750B2 (ja) * | 2006-09-26 | 2011-11-02 | 富士重工業株式会社 | 車両のサスペンション制御装置 |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP03526093A patent/JP3182018B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06247119A (ja) | 1994-09-06 |
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