JP3186253B2 - 過負荷保護装置 - Google Patents
過負荷保護装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機などに用いて好
適なバイメタルによる過負荷保護装置に関する。
適なバイメタルによる過負荷保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷蔵庫,空気調和機,除湿機な
どをはじめとする各種電動機を用いる製品には、電動機
の過熱焼損を防止するために、過負荷保護装置が設けら
れている。この種の過負荷保護装置としては、従来、種
々提案されているが、その一例として実開昭59−72
641号公報や実開昭64−35642号公報などに開
示されるものがある。これを図26及び図27によって
説明する。但し、図26はその縦断面図、図27は図2
6の分断線A−Aから見た平面図であって、1はケー
ス、1aは外部底面、1bは内部底面、2は蓋、3,4
は可動接点、5はバイメタル、6は調整ネジ、6aはそ
の頭部、7,8は固定接点、9,10は固定端子、11
がヒータ端子、12はヒータ線、13はバネである。
どをはじめとする各種電動機を用いる製品には、電動機
の過熱焼損を防止するために、過負荷保護装置が設けら
れている。この種の過負荷保護装置としては、従来、種
々提案されているが、その一例として実開昭59−72
641号公報や実開昭64−35642号公報などに開
示されるものがある。これを図26及び図27によって
説明する。但し、図26はその縦断面図、図27は図2
6の分断線A−Aから見た平面図であって、1はケー
ス、1aは外部底面、1bは内部底面、2は蓋、3,4
は可動接点、5はバイメタル、6は調整ネジ、6aはそ
の頭部、7,8は固定接点、9,10は固定端子、11
がヒータ端子、12はヒータ線、13はバネである。
【0003】図26において、ケース1はフェノール樹
脂または不飽和ポリエステルの合成樹脂などの耐熱絶縁
材料からなり、有底円筒状をなしている。このケース1
に蓋2が被せられ、これらによって内部空間が形成され
る。
脂または不飽和ポリエステルの合成樹脂などの耐熱絶縁
材料からなり、有底円筒状をなしている。このケース1
に蓋2が被せられ、これらによって内部空間が形成され
る。
【0004】この内部空間内には、ケース1の底部の中
心に、内部底面1bから外部底面1aに貫いて黄銅製の
調整ネジ6が取り付けられており、この調整ネジ6のケ
ース1の内部側の端部に頭部6aが設けられている。こ
の調整ネジ6には、湾曲した皿状のバイメタル5の軸支
孔が挿通して取り付けられ、また、バイメタル5とケー
ス1の内部底面1bとの間にバネ13も取り付けられて
おり、このバネ13の付勢力によってバイメタル5が調
整ネジ6の頭部6aに押圧されて、バイメタル5がケー
ス1の底部から離間している。
心に、内部底面1bから外部底面1aに貫いて黄銅製の
調整ネジ6が取り付けられており、この調整ネジ6のケ
ース1の内部側の端部に頭部6aが設けられている。こ
の調整ネジ6には、湾曲した皿状のバイメタル5の軸支
孔が挿通して取り付けられ、また、バイメタル5とケー
ス1の内部底面1bとの間にバネ13も取り付けられて
おり、このバネ13の付勢力によってバイメタル5が調
整ネジ6の頭部6aに押圧されて、バイメタル5がケー
ス1の底部から離間している。
【0005】バイメタル5は、湾曲状をなしており、そ
の軸支孔に対称に一対の可動接点3,4が抵抗溶接によ
り固着されている。
の軸支孔に対称に一対の可動接点3,4が抵抗溶接によ
り固着されている。
【0006】また、ケース1の内部底面1bから外部底
面1aに貫通して固定された固定端子9の先端に固定接
点7が固着され、この固定接点7が内部底面1b上バイ
メタル5の一方の可動接点3に対向した位置に固着され
ており、同様に固定されて一部が外部に突出した固定端
子10の先端にも固定接点8が固着され、この固定接点
8が内部底面1b上バイメタル5の他方の可動接点4に
対向した位置に固着されている。
面1aに貫通して固定された固定端子9の先端に固定接
点7が固着され、この固定接点7が内部底面1b上バイ
メタル5の一方の可動接点3に対向した位置に固着され
ており、同様に固定されて一部が外部に突出した固定端
子10の先端にも固定接点8が固着され、この固定接点
8が内部底面1b上バイメタル5の他方の可動接点4に
対向した位置に固着されている。
【0007】さらに、同様にして、一部が外部に突出し
てヒータ端子11がケース1の底部1bに固定されてお
り、このヒータ端子11と固定端子9との間に溶接など
によってヒータ線12が接続されている。固定端子10
とヒータ端子11とがこの過負荷保護装置の外部端子と
なっている。このヒータ線12はバイメタル5の下面に
近接し、かつ調整ネジ6の向う側に回り込むように配置
されており、ヒータ線12から発生する熱により、バイ
メタル5が全周にわたって加熱されるようにしている。
てヒータ端子11がケース1の底部1bに固定されてお
り、このヒータ端子11と固定端子9との間に溶接など
によってヒータ線12が接続されている。固定端子10
とヒータ端子11とがこの過負荷保護装置の外部端子と
なっている。このヒータ線12はバイメタル5の下面に
近接し、かつ調整ネジ6の向う側に回り込むように配置
されており、ヒータ線12から発生する熱により、バイ
メタル5が全周にわたって加熱されるようにしている。
【0008】バイメタル5はその中心部を中心とした湾
曲状をなしており、温度が低い場合には、図示するよう
に、中心部が上方に突出した湾曲状をなして可動接点
3,4が夫々固定接点7,8に接触している。これによ
り、固定端子10から固定接点8、可動接点4、バイメ
タル5、可動接点3、固定接点7、固定端子9、ヒータ
線12を通ってヒータ端子11に至る電路が形成され
る。温度が高くなって或る温度に達すると、バイメタル
5は図示とは逆の中央部が下方に突出した湾曲状に急激
に形状変形する。これを、以下、反転運動といい、反転
運動後のバイメタル5の状態を反転状態という。また、
この反転運動が生ずる温度を反転動作温度という。バイ
メタル5が反転運動すると、可動接点3,4が夫々固定
接点7,8から離れ、電路が断状態となる。
曲状をなしており、温度が低い場合には、図示するよう
に、中心部が上方に突出した湾曲状をなして可動接点
3,4が夫々固定接点7,8に接触している。これによ
り、固定端子10から固定接点8、可動接点4、バイメ
タル5、可動接点3、固定接点7、固定端子9、ヒータ
線12を通ってヒータ端子11に至る電路が形成され
る。温度が高くなって或る温度に達すると、バイメタル
5は図示とは逆の中央部が下方に突出した湾曲状に急激
に形状変形する。これを、以下、反転運動といい、反転
運動後のバイメタル5の状態を反転状態という。また、
この反転運動が生ずる温度を反転動作温度という。バイ
メタル5が反転運動すると、可動接点3,4が夫々固定
接点7,8から離れ、電路が断状態となる。
【0009】バイメタル5が反転状態にあって温度が低
下しはじめ、或る温度まで低下すると、バイメタル5は
図示の状態に復帰する。これを以下、復帰運動といい、
図示の状態を元の状態という。また、復帰運動が生ずる
温度を復帰動作温度という。バイメタル5が反転状態か
ら元の状態に復帰すると、可動接点3,4が夫々固定接
点7,8に接触して電路が再び形成される。
下しはじめ、或る温度まで低下すると、バイメタル5は
図示の状態に復帰する。これを以下、復帰運動といい、
図示の状態を元の状態という。また、復帰運動が生ずる
温度を復帰動作温度という。バイメタル5が反転状態か
ら元の状態に復帰すると、可動接点3,4が夫々固定接
点7,8に接触して電路が再び形成される。
【0010】図28はかかる過負荷保護装置を電動機に
用いた場合の電気回路を示す結線図であって、14は上
記の過負荷保護装置、15は電動機、16は始動装置、
17は始動巻線、18は主巻線であり、図26及び図2
7に対応する部分には同一符号を付けている。
用いた場合の電気回路を示す結線図であって、14は上
記の過負荷保護装置、15は電動機、16は始動装置、
17は始動巻線、18は主巻線であり、図26及び図2
7に対応する部分には同一符号を付けている。
【0011】同図において、過負荷保護装置14につい
ては上記した電路構成部分のみが示され、電動機15は
巻線17,18のみが示されている。電動機15では、
始動巻線17と始動装置16との直列回路が主巻線18
に並列接続されている。かかる電動機15と過負荷保護
装置14とは、電動機15の一方の端子とヒータ端子1
1とを接続することにより、直列接続されることにな
る。これにより、過負荷保護装置14の固定端子10、
バイメタル5、ヒータ線12、ヒータ端子11を介して
電動機15の始動巻線17、主巻線18に電流が流れ
る。
ては上記した電路構成部分のみが示され、電動機15は
巻線17,18のみが示されている。電動機15では、
始動巻線17と始動装置16との直列回路が主巻線18
に並列接続されている。かかる電動機15と過負荷保護
装置14とは、電動機15の一方の端子とヒータ端子1
1とを接続することにより、直列接続されることにな
る。これにより、過負荷保護装置14の固定端子10、
バイメタル5、ヒータ線12、ヒータ端子11を介して
電動機15の始動巻線17、主巻線18に電流が流れ
る。
【0012】電動機15の運転中に、電動機15や電動
機15で駆動される図示しないコンプレッサでの軸受部
分に焼き付けや回転部分へのゴミの侵入により、電動機
15にメカニカルロックが発生すると、ロ−タが回転し
ないために、始動電流に相当する大電流が流れ続ける。
この大電流は、電源が接続されている状態でロ−タがロ
ックされている限り、流れ続ける。かかる大電流を拘束
電流といい、電動機15の定格電流の4〜5倍程度であ
る。通常、正常な始動時の始動電流の期間(始動時間)
は2〜3秒と短いために、電動機15はこの短時間に流
れる程度の大きな始動電流には充分耐えられるように設
計されている。しかし、拘束電流が長時間にわたって電
動機15とその電流回路に流れ続けることは、設計上考
慮されておらず、好ましくない。
機15で駆動される図示しないコンプレッサでの軸受部
分に焼き付けや回転部分へのゴミの侵入により、電動機
15にメカニカルロックが発生すると、ロ−タが回転し
ないために、始動電流に相当する大電流が流れ続ける。
この大電流は、電源が接続されている状態でロ−タがロ
ックされている限り、流れ続ける。かかる大電流を拘束
電流といい、電動機15の定格電流の4〜5倍程度であ
る。通常、正常な始動時の始動電流の期間(始動時間)
は2〜3秒と短いために、電動機15はこの短時間に流
れる程度の大きな始動電流には充分耐えられるように設
計されている。しかし、拘束電流が長時間にわたって電
動機15とその電流回路に流れ続けることは、設計上考
慮されておらず、好ましくない。
【0013】電動機15に大きな拘束電流が流れると、
バイメタル5とヒータ線12の自己発熱が増加する。そ
して、温度がバイメタル5の反転動作温度に達すると、
この瞬間バイメタルが急激に反転運動し、上記のよう
に、可動接点3,4が固定接点7,8から離れて電動機
15の通電が停止する。この通電停止があると、バイメ
タル5とヒータ線12とは冷却し始め、その後、温度が
バイメタル5の復帰動作温度に達すると、バイメタル5
は急激に復帰運動して元の状態に復帰し、可動接点3,
4が夫々固定接点7,8に接触して電動機15の通電が
再開する。
バイメタル5とヒータ線12の自己発熱が増加する。そ
して、温度がバイメタル5の反転動作温度に達すると、
この瞬間バイメタルが急激に反転運動し、上記のよう
に、可動接点3,4が固定接点7,8から離れて電動機
15の通電が停止する。この通電停止があると、バイメ
タル5とヒータ線12とは冷却し始め、その後、温度が
バイメタル5の復帰動作温度に達すると、バイメタル5
は急激に復帰運動して元の状態に復帰し、可動接点3,
4が夫々固定接点7,8に接触して電動機15の通電が
再開する。
【0014】このとき、電動機15の拘束状態が解除さ
れていれば、バイメタル5は再度反転運動を行なうこと
がなく、電動機15は正常な運転を行なう。
れていれば、バイメタル5は再度反転運動を行なうこと
がなく、電動機15は正常な運転を行なう。
【0015】次に、実開昭60−183349号公報な
どに記載されるような従来の過負荷保護装置の他の例を
図29によって説明する。但し、同図において、図26
に対応する部分には同一符号を付けている。
どに記載されるような従来の過負荷保護装置の他の例を
図29によって説明する。但し、同図において、図26
に対応する部分には同一符号を付けている。
【0016】この従来例は、基本的には、ヒータ線が設
けられていない点が図26に示した従来例と異なってい
る。このため、図29に示すように、先端に固定接点7
を有する固定端子9がケース1の底部を貫いて外部に突
出されており、固定端子10とともに外部端子となって
いる。可動接点3,4が夫々固定接点7,8と接触して
いるときには、固定端子10から固定接点8、可動接点
4、バイメタル5、可動接点3、固定接点7を介して固
定端子9に至る電路が形成される。
けられていない点が図26に示した従来例と異なってい
る。このため、図29に示すように、先端に固定接点7
を有する固定端子9がケース1の底部を貫いて外部に突
出されており、固定端子10とともに外部端子となって
いる。可動接点3,4が夫々固定接点7,8と接触して
いるときには、固定端子10から固定接点8、可動接点
4、バイメタル5、可動接点3、固定接点7を介して固
定端子9に至る電路が形成される。
【0017】かかる過負荷保護装置14を電動機15に
使用する場合には、図30に示すように、過負荷保護装
置14の一方の固定端子9が電動機15の一方の端子に
接続される。
使用する場合には、図30に示すように、過負荷保護装
置14の一方の固定端子9が電動機15の一方の端子に
接続される。
【0018】電動機15に何らかの異常が発生して大き
な拘束電流が流れると、バイメタル5の自己発熱が増加
する。そして、温度がバイメタル5の反転動作温度に達
すると、この瞬間バイメタル5が急激に反転運動し、可
動接点3,4が固定接点7,8から離れて電動機15の
通電が停止する。この通電停止があると、バイメタル5
は冷却し始める。そして、温度がバイメタル5の復帰動
作運動に達すると、バイメタル5は急激に復帰運動して
元の状態に復帰し、可動接点3,4が夫々固定接点7,
8に接触して電動機15の通電が再開する。
な拘束電流が流れると、バイメタル5の自己発熱が増加
する。そして、温度がバイメタル5の反転動作温度に達
すると、この瞬間バイメタル5が急激に反転運動し、可
動接点3,4が固定接点7,8から離れて電動機15の
通電が停止する。この通電停止があると、バイメタル5
は冷却し始める。そして、温度がバイメタル5の復帰動
作運動に達すると、バイメタル5は急激に復帰運動して
元の状態に復帰し、可動接点3,4が夫々固定接点7,
8に接触して電動機15の通電が再開する。
【0019】このとき、電動機15の拘束状態が解除さ
れていれば、バイメタル5は再度反転運動を行なうこと
がなく、電動機15は正常な運転を行なう。
れていれば、バイメタル5は再度反転運動を行なうこと
がなく、電動機15は正常な運転を行なう。
【0020】以上のように、上記各従来例によると、バ
イメタル5の反転状態中に電動機15の拘束状態が解除
されれば、電動機15は正常な運転状態となって加熱焼
損を防止できる。
イメタル5の反転状態中に電動機15の拘束状態が解除
されれば、電動機15は正常な運転状態となって加熱焼
損を防止できる。
【0021】しかしながら、電動機15の異常状態が解
消せず、バイメタル5が復帰運動して元の状態に戻った
とき、電動機15が再び拘束状態となると、また、過負
荷保護装置14に大きな拘束電流が流れ、再びバイメタ
ル5が反転運動して反転状態となり、電動機15の通電
が停止する。
消せず、バイメタル5が復帰運動して元の状態に戻った
とき、電動機15が再び拘束状態となると、また、過負
荷保護装置14に大きな拘束電流が流れ、再びバイメタ
ル5が反転運動して反転状態となり、電動機15の通電
が停止する。
【0022】このように、電動機15の異常状態が解消
されないと、バイメタル5は反転運動と復帰運動とを交
互に繰り返し行なうことになり、この繰返し回数が多く
なると、遂にはバイメタル5は疲労して破断する。上に
挙げた実開昭60−183349号公報においては、バ
イメタル5として、図31に示すように、調整ネジ6が
嵌合する軸支孔5bから放射状に伸延する複数のスリッ
ト5cが設けられたものが使用されるが、かかるバイメ
タル5が上記のように反転運動と復帰運動とを繰り返す
と、これらスリット5cの先端から図示するような破断
E,Fが生ずることになる。
されないと、バイメタル5は反転運動と復帰運動とを交
互に繰り返し行なうことになり、この繰返し回数が多く
なると、遂にはバイメタル5は疲労して破断する。上に
挙げた実開昭60−183349号公報においては、バ
イメタル5として、図31に示すように、調整ネジ6が
嵌合する軸支孔5bから放射状に伸延する複数のスリッ
ト5cが設けられたものが使用されるが、かかるバイメ
タル5が上記のように反転運動と復帰運動とを繰り返す
と、これらスリット5cの先端から図示するような破断
E,Fが生ずることになる。
【0023】なお、図31において、バイメタル5の平
面形状は、略円型もしくは略楕円形をなす部分の外周5
dの対向する2個所から矩形状の端面5a,5a'が突
出した形状をなしており、これら端面5a,5a' 側の
軸支孔5bに関して対称な位置に可動接点3,4が抵抗
溶接によって接合している。
面形状は、略円型もしくは略楕円形をなす部分の外周5
dの対向する2個所から矩形状の端面5a,5a'が突
出した形状をなしており、これら端面5a,5a' 側の
軸支孔5bに関して対称な位置に可動接点3,4が抵抗
溶接によって接合している。
【0024】また、大電流開閉用の過負荷保護装置で
は、可動接点3,4としてその電流に見合った大きなも
のを用いるため、バイメタル5の可動接点3,4との結
合部の反転動作時の自由度がなく、この部分の応力が増
加する。このために、可動接点3,4の周囲から破断が
同時に進行することもある。
は、可動接点3,4としてその電流に見合った大きなも
のを用いるため、バイメタル5の可動接点3,4との結
合部の反転動作時の自由度がなく、この部分の応力が増
加する。このために、可動接点3,4の周囲から破断が
同時に進行することもある。
【0025】バイメタル5に以上のような破断が生ずる
と、バイメタル5の特性が変化して接点圧力の減少方向
や接点開離力の減少を招くとともに、反転動作温度や復
帰動作温度が変化し、反転運動しても可働接点3,4の
部分の反転動作量が減少したりなどして反転動作間隔が
短くなり、バイメタル5やヒータ線12に流れる拘束電
流の通電率が増加して益々ケース1内の温度が上昇す
る。
と、バイメタル5の特性が変化して接点圧力の減少方向
や接点開離力の減少を招くとともに、反転動作温度や復
帰動作温度が変化し、反転運動しても可働接点3,4の
部分の反転動作量が減少したりなどして反転動作間隔が
短くなり、バイメタル5やヒータ線12に流れる拘束電
流の通電率が増加して益々ケース1内の温度が上昇す
る。
【0026】また、かかる繰り返し動作による最終故障
モ−ドは、可動接点3,4と固定接点7,8の接点溶着
である。このように接点溶着が発生すると、電動機15
の巻線と過負荷保護装置14のバイメタル5とに大きな
拘束電流が連続して流れることになり、電動機15の巻
線が発熱して焼損することになるし、また、バイメタル
5やヒータ線12の発熱によってケース1の内部温度が
上昇し、この結果、ケース1や蓋2の耐熱温度以上に上
昇すると、ケース1や蓋2などのバイメタル5の周辺部
材も焼損することになる。
モ−ドは、可動接点3,4と固定接点7,8の接点溶着
である。このように接点溶着が発生すると、電動機15
の巻線と過負荷保護装置14のバイメタル5とに大きな
拘束電流が連続して流れることになり、電動機15の巻
線が発熱して焼損することになるし、また、バイメタル
5やヒータ線12の発熱によってケース1の内部温度が
上昇し、この結果、ケース1や蓋2の耐熱温度以上に上
昇すると、ケース1や蓋2などのバイメタル5の周辺部
材も焼損することになる。
【0027】なお、図26に示した従来例では、ケース
1の内部温度が異常に上昇したことによってヒータ線1
2が断線すれば、過負荷保護装置14の電路が遮断さ
れ、上記の焼損が防止できて安全であるが、必ずしもヒ
ータ線12が断線するとは限らず、安全性の点で問題と
なる。また、図29で示したようなヒータ線をもたない
過負荷保護装置14では、この作用さえも期待できな
い。
1の内部温度が異常に上昇したことによってヒータ線1
2が断線すれば、過負荷保護装置14の電路が遮断さ
れ、上記の焼損が防止できて安全であるが、必ずしもヒ
ータ線12が断線するとは限らず、安全性の点で問題と
なる。また、図29で示したようなヒータ線をもたない
過負荷保護装置14では、この作用さえも期待できな
い。
【0028】通常、冷蔵庫に用いられる過負荷保護装置
14におけるバイメタル5の溶断電流は、5秒通電で7
0A以上である。また、空気調和機などに用いられるも
のでは100A以上である。これは、これらに用いられ
る電動機15の最大拘束電流の2倍以上の電流が流れな
い限り、溶断しないことを示している。
14におけるバイメタル5の溶断電流は、5秒通電で7
0A以上である。また、空気調和機などに用いられるも
のでは100A以上である。これは、これらに用いられ
る電動機15の最大拘束電流の2倍以上の電流が流れな
い限り、溶断しないことを示している。
【0029】以上のような問題を解消する方法として
は、従来、種々提案されているが、その一例として、実
開昭59−72641号公報においては、ケースにセラ
ミックなどの耐熱性材料を用いるものがある。
は、従来、種々提案されているが、その一例として、実
開昭59−72641号公報においては、ケースにセラ
ミックなどの耐熱性材料を用いるものがある。
【0030】また、実開昭63−174145号公報に
おいては、複数の鋸歯状突起を有する動作係数板を設
け、バイメタルが復帰運動する毎に順次異なる鋸歯状突
起に接合して動作係数板を降下させ、鋸歯状突起の個数
に等しい回数バイメタルが復帰運動すると、動作係数板
はケースの内部底面に当接し、バイメタルが復帰運動を
することができないようにした方法が開示されている。
これによると、電動機の異常状態が解消されなくとも、
バイメタルは、所定回数復帰運動を行なうと、復帰運動
ができなくなり、反転状態が維持されて拘束電流が遮断
される。
おいては、複数の鋸歯状突起を有する動作係数板を設
け、バイメタルが復帰運動する毎に順次異なる鋸歯状突
起に接合して動作係数板を降下させ、鋸歯状突起の個数
に等しい回数バイメタルが復帰運動すると、動作係数板
はケースの内部底面に当接し、バイメタルが復帰運動を
することができないようにした方法が開示されている。
これによると、電動機の異常状態が解消されなくとも、
バイメタルは、所定回数復帰運動を行なうと、復帰運動
ができなくなり、反転状態が維持されて拘束電流が遮断
される。
【0031】さらに、実開昭63−224125号公報
においては、第1のバイメタルとこれよりも反転動作温
度が高い第2のバイメタルとを直列に接続して設け、異
常電流が発生すると、まず、第1のバイメタルが反転動
作を行なうようにし、異常状態が解消されずに第1のバ
イメタルが反転運動と復帰運動とを繰り返し、遂に第1
のバイメタルが破断して接点溶着が生じたときには、こ
の結果生ずる異常温度上昇により、第2のバイメタルが
反転運動して異常電流を遮断する方法が開示されてい
る。
においては、第1のバイメタルとこれよりも反転動作温
度が高い第2のバイメタルとを直列に接続して設け、異
常電流が発生すると、まず、第1のバイメタルが反転動
作を行なうようにし、異常状態が解消されずに第1のバ
イメタルが反転運動と復帰運動とを繰り返し、遂に第1
のバイメタルが破断して接点溶着が生じたときには、こ
の結果生ずる異常温度上昇により、第2のバイメタルが
反転運動して異常電流を遮断する方法が開示されてい
る。
【0032】さらに、実開昭64−1450号公報に
は、第1のバイメタルの下面に第2のバイメタルを当接
させ、第1のバイメタルが破断して接点溶着が生ずる
と、第2のバイメタルが反転運動して第1のバイメタル
を持ち上げるようにした技術が開示されている。
は、第1のバイメタルの下面に第2のバイメタルを当接
させ、第1のバイメタルが破断して接点溶着が生ずる
と、第2のバイメタルが反転運動して第1のバイメタル
を持ち上げるようにした技術が開示されている。
【0033】さらに、実開昭64−35642号公報に
おいては、バイメタルが取り付けられる調整ネジの頭部
をこの調整ネジとは別部品とし、この頭部に凹みを設
け、この頭部を調整ネジに嵌め込んだときに凹みに熱可
溶金属を充填し、この熱可溶金属でもって頭部を調整ネ
ジ先端に固着するようにした技術が開示されている。通
常、バイメタルはバネによって頭部に押圧されている
が、バイメタルが接点溶着して温度が高くなると、熱可
溶金属が溶融して頭部と調整ネジとの固着が解け、バネ
の付勢力にによってバイメタルと頭部とが持ち上げられ
る。
おいては、バイメタルが取り付けられる調整ネジの頭部
をこの調整ネジとは別部品とし、この頭部に凹みを設
け、この頭部を調整ネジに嵌め込んだときに凹みに熱可
溶金属を充填し、この熱可溶金属でもって頭部を調整ネ
ジ先端に固着するようにした技術が開示されている。通
常、バイメタルはバネによって頭部に押圧されている
が、バイメタルが接点溶着して温度が高くなると、熱可
溶金属が溶融して頭部と調整ネジとの固着が解け、バネ
の付勢力にによってバイメタルと頭部とが持ち上げられ
る。
【0034】さらに、特開平3−77228号公報に
は、バイメタルのバイメタル支持体との固定部と可動接
点で介される位置に孔を明けてバイメタルの電気抵抗よ
りも高い抵抗値の高抵抗部を設け、この高抵抗部に過電
流によるジュール熱を集中させて溶断させる方法が開示
されている。また、これには、高抵抗部を得る方法とし
て、板厚を薄くしたり、外周形状に凹みを設けたりする
ことでも、同様の効果が得られると述べられている。
は、バイメタルのバイメタル支持体との固定部と可動接
点で介される位置に孔を明けてバイメタルの電気抵抗よ
りも高い抵抗値の高抵抗部を設け、この高抵抗部に過電
流によるジュール熱を集中させて溶断させる方法が開示
されている。また、これには、高抵抗部を得る方法とし
て、板厚を薄くしたり、外周形状に凹みを設けたりする
ことでも、同様の効果が得られると述べられている。
【0035】次に、他の過負荷保護装置について説明す
る。例えば、セパレート形の空気調和機は、室内機と室
外機が配管で結ばれるが、その工事が不完全なときに
は、冷媒であるフレオンが漏れることがある。この場
合、空気調和機の圧縮機は過熱するが、その電動機の電
流は略無負荷電流から増加することなく、従来の電流の
みに応動する実開昭59−72641号公報等に開示さ
れたプロテクタでは保護が不可能であった。
る。例えば、セパレート形の空気調和機は、室内機と室
外機が配管で結ばれるが、その工事が不完全なときに
は、冷媒であるフレオンが漏れることがある。この場
合、空気調和機の圧縮機は過熱するが、その電動機の電
流は略無負荷電流から増加することなく、従来の電流の
みに応動する実開昭59−72641号公報等に開示さ
れたプロテクタでは保護が不可能であった。
【0036】そこで、従来では、実開昭60−9518
3号公報,実開昭62−38090号公報及び特開昭6
3−61783号公報等に開示されているように、プロ
テクタをハーメチック形として圧縮機内に取り付け、圧
縮機の温度を直接検知するようにしていた。これによる
と、前述の冷媒漏れによる過熱焼損は防止できても、ハ
ーメチック形のプロテクタはそのもの自身が高価である
ばかりか、その取付けの複雑さから工数が増加し、コス
トアップを招く欠点があった。
3号公報,実開昭62−38090号公報及び特開昭6
3−61783号公報等に開示されているように、プロ
テクタをハーメチック形として圧縮機内に取り付け、圧
縮機の温度を直接検知するようにしていた。これによる
と、前述の冷媒漏れによる過熱焼損は防止できても、ハ
ーメチック形のプロテクタはそのもの自身が高価である
ばかりか、その取付けの複雑さから工数が増加し、コス
トアップを招く欠点があった。
【0037】また、圧縮機に内蔵取付けのため、プロテ
クタの不具合発生時には、圧縮機単体でのサービス交換
を必要とし、サービス費用の増大を招く等の不利益が生
じていた。
クタの不具合発生時には、圧縮機単体でのサービス交換
を必要とし、サービス費用の増大を招く等の不利益が生
じていた。
【0038】これ等の問題を解決する手段として、圧縮
機モ−タの外殻に取り付ける過負荷保護装置、即ち、2
要素式サーマルプロテクタが実開平1−79240号公
報に示されている。かかる2要素式サーマルプロテクタ
は、図32に示すように、皿形の主バイメタル19など
からなる主プロテクタPを収納した筒形ケースの開放端
側に、ヒータRと温度スイッチTHとの直列回路が配設
されているものであって、このヒータRは主プロテクタ
Pの近傍に配置されている。
機モ−タの外殻に取り付ける過負荷保護装置、即ち、2
要素式サーマルプロテクタが実開平1−79240号公
報に示されている。かかる2要素式サーマルプロテクタ
は、図32に示すように、皿形の主バイメタル19など
からなる主プロテクタPを収納した筒形ケースの開放端
側に、ヒータRと温度スイッチTHとの直列回路が配設
されているものであって、このヒータRは主プロテクタ
Pの近傍に配置されている。
【0039】かかる2要素式サーマルプロテクタは電源
スイッチSWと電動機Mとの間に配置され、通常は主プ
ロテクタPが閉じた状態に、また、温度スイッチTHは
開いた状態に夫々あり、図示しない電源から電源スイッ
チSW,2要素式サーマルプロテクタを介して電動機M
に駆動電流が供給される。冷媒漏れなどの事故で圧縮機
の温度が上昇した場合には、図33(a)に示すよう
に、温度スイッチTHがこれを検知して閉じ、これによ
ってヒータRは通電されて発熱する。このヒータRから
の熱により、主プロテクタPの主バイメタルが加熱され
て、図33(b)に示すように、開き、電動機Mへの通
電を遮断する。
スイッチSWと電動機Mとの間に配置され、通常は主プ
ロテクタPが閉じた状態に、また、温度スイッチTHは
開いた状態に夫々あり、図示しない電源から電源スイッ
チSW,2要素式サーマルプロテクタを介して電動機M
に駆動電流が供給される。冷媒漏れなどの事故で圧縮機
の温度が上昇した場合には、図33(a)に示すよう
に、温度スイッチTHがこれを検知して閉じ、これによ
ってヒータRは通電されて発熱する。このヒータRから
の熱により、主プロテクタPの主バイメタルが加熱され
て、図33(b)に示すように、開き、電動機Mへの通
電を遮断する。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、バイメ
タルの接点溶着の対策方法が種々提案されているが、夫
々には次のような問題もある。
タルの接点溶着の対策方法が種々提案されているが、夫
々には次のような問題もある。
【0041】即ち、実開昭59−72641号公報に記
載のようにケースをセラミックでもって形成すると、確
かにケースの焼損を回避できるが、負荷となる電動機巻
線の焼損は免れないし、ケースが高価なものとなるとい
う問題もある。
載のようにケースをセラミックでもって形成すると、確
かにケースの焼損を回避できるが、負荷となる電動機巻
線の焼損は免れないし、ケースが高価なものとなるとい
う問題もある。
【0042】また、実開昭63−174145号公報記
載のように動作計数板を設けた従来技術においては、こ
の動作計数板によってバイメタルの反転運動、復帰運動
の繰り返し動作回数が限られているため、 (1)冷蔵庫、空気調和機、除湿機などに用いられる過
負荷保護装置の場合、電動圧縮機の故障、即ち、機械的
ロック以外でも作動してしまい、バイメタルが動作計数
板によって反転状態に保持されてしまう事態が起り易
く、従って、 サービスコールの増加を招く (2)調整作業中の動作確認においても、動作計数板が
位置移動してしまい、残りの動作回数が減少してしまう 等の実用化に際しての課題が残っている。
載のように動作計数板を設けた従来技術においては、こ
の動作計数板によってバイメタルの反転運動、復帰運動
の繰り返し動作回数が限られているため、 (1)冷蔵庫、空気調和機、除湿機などに用いられる過
負荷保護装置の場合、電動圧縮機の故障、即ち、機械的
ロック以外でも作動してしまい、バイメタルが動作計数
板によって反転状態に保持されてしまう事態が起り易
く、従って、 サービスコールの増加を招く (2)調整作業中の動作確認においても、動作計数板が
位置移動してしまい、残りの動作回数が減少してしまう 等の実用化に際しての課題が残っている。
【0043】さらに、実開昭63−224125号公報
記載のように、直列接続した第1,第2のバイメタルを
用いる場合には、これらを同時に通電する必要があるこ
とから、 (1)これらバイメタルの比抵抗に応じて流すことがで
きる電流の大きさの範囲が制限される (2)バイメタルの比抵抗が不足してこれ自体の発熱量
が小さいときには、ヒータ線を設ける必要があるが、バ
イメタルとヒータ線との間の絶縁距離を確保する必要が
あることから、ヒータ線が占めるスペースも大きくな
り、過負荷保護装置が大形化する (3)第1,第2のバイメタル夫々に高価な接点を設け
る必要があり、装置自体が高価になる 等の実用化に際しての課題が残っている。
記載のように、直列接続した第1,第2のバイメタルを
用いる場合には、これらを同時に通電する必要があるこ
とから、 (1)これらバイメタルの比抵抗に応じて流すことがで
きる電流の大きさの範囲が制限される (2)バイメタルの比抵抗が不足してこれ自体の発熱量
が小さいときには、ヒータ線を設ける必要があるが、バ
イメタルとヒータ線との間の絶縁距離を確保する必要が
あることから、ヒータ線が占めるスペースも大きくな
り、過負荷保護装置が大形化する (3)第1,第2のバイメタル夫々に高価な接点を設け
る必要があり、装置自体が高価になる 等の実用化に際しての課題が残っている。
【0044】さらに、実開昭64−35642号公報に
記載のように、熱可溶金属で調整ネジとその頭部とを固
着した場合には、 (1)バイメタルが接点溶着して高温となると、熱可溶
金属が溶融し始め、バネによってバイメタルと調整ネジ
の頭部が持ち上げられるが、熱可溶金属の粘性のため、
これらの持上げはゆるやかに行なわれる。そして、バイ
メタルの持上げによって可動接点がケースの内部底面上
の固定接点からはずれると、電路が遮断されるために、
これと同時に熱源が失われ、熱可溶金属は固相方向に向
かう。このように、熱可溶金属の粘性に充分打ち勝つよ
うにバネの力が作用しないときには、上記のように、バ
イメタルが持ち上げられたときの可動接点と固定接点と
の間の接点間開離量(接点ギャップ)を充分確保できな
い (2)上記の熱可溶金属の固相現象は、バネの負荷抵抗
そのものであり、接点溶着時でのバネの接点引剥力を減
少させるように作用する。このことは、大電流の負荷を
開閉する過負荷保護装置を得る場合の障害となることが
予想される (3)熱可溶金属による接合にはクリープがあるので、
その融点はバイメタルの反転動作温度に対して充分な温
度差があることが必要である。通常、このときの温度差
は40〜50℃必要である。このため、接点開離動作が
行なわれるための動作温度が高くなり、装置の利用範囲
が制限されやすい (4)調整ネジ軸の頭部の凹みへの熱可溶金属の溶し込
みに安定度が高い設備が必要であって、設備費が高価に
なる 等の実用化に際しての課題がある。
記載のように、熱可溶金属で調整ネジとその頭部とを固
着した場合には、 (1)バイメタルが接点溶着して高温となると、熱可溶
金属が溶融し始め、バネによってバイメタルと調整ネジ
の頭部が持ち上げられるが、熱可溶金属の粘性のため、
これらの持上げはゆるやかに行なわれる。そして、バイ
メタルの持上げによって可動接点がケースの内部底面上
の固定接点からはずれると、電路が遮断されるために、
これと同時に熱源が失われ、熱可溶金属は固相方向に向
かう。このように、熱可溶金属の粘性に充分打ち勝つよ
うにバネの力が作用しないときには、上記のように、バ
イメタルが持ち上げられたときの可動接点と固定接点と
の間の接点間開離量(接点ギャップ)を充分確保できな
い (2)上記の熱可溶金属の固相現象は、バネの負荷抵抗
そのものであり、接点溶着時でのバネの接点引剥力を減
少させるように作用する。このことは、大電流の負荷を
開閉する過負荷保護装置を得る場合の障害となることが
予想される (3)熱可溶金属による接合にはクリープがあるので、
その融点はバイメタルの反転動作温度に対して充分な温
度差があることが必要である。通常、このときの温度差
は40〜50℃必要である。このため、接点開離動作が
行なわれるための動作温度が高くなり、装置の利用範囲
が制限されやすい (4)調整ネジ軸の頭部の凹みへの熱可溶金属の溶し込
みに安定度が高い設備が必要であって、設備費が高価に
なる 等の実用化に際しての課題がある。
【0045】さらに、特開平3−77228号公報記載
のように、バイメタルの電気抵抗より高抵抗部をなすよ
うに孔を設けるとすると、普通一般的に用いられるバイ
メタルの外形形状は、可動接点に近い部分がそのバイメ
タルの断面積が最少となることから、可動接点に近い側
になることは開示された図面からも明確である。
のように、バイメタルの電気抵抗より高抵抗部をなすよ
うに孔を設けるとすると、普通一般的に用いられるバイ
メタルの外形形状は、可動接点に近い部分がそのバイメ
タルの断面積が最少となることから、可動接点に近い側
になることは開示された図面からも明確である。
【0046】また、外周形状に凹みを設ける場合におい
て、その位置について開示されていないが、前記の理由
と同様に、可動接点に近い側に設けられるのが必然的と
言える。
て、その位置について開示されていないが、前記の理由
と同様に、可動接点に近い側に設けられるのが必然的と
言える。
【0047】さらに、バイメタルの板厚を薄くする場合
においても、その位置,方法などについて開示されてい
ないが、位置については、前記と同様の可動接点に近い
側になることが容易に推定される。また、その方法につ
いては、プレス加工等によって部分的に薄くする方法が
考えられる。しかしながら、いずれにしても、バイメタ
ルの弾性力が可動接点に作用するとき、バイメタルの変
形量が可動接点に近い断面積が最少となる高抵抗部に集
中することは避けられず、従来技術に比較して同一接点
圧力を得ようとすると、 (1)バイメタルの調整代が大きくなる (2)バイメタルの応力が増加し、高抵抗部から破断が
始まり、バイメタルの疲労が加速されて寿命が短縮する (3)孔と凹み方式の場合には、ノッチ作用により、寿
命短縮を加速させる (4)薄くする方式の場合には、広範囲が加工効果や異
種金属接合部(張り合せ部)の剥離により、寿命短縮を
加速させる 等の問題が予測される。
においても、その位置,方法などについて開示されてい
ないが、位置については、前記と同様の可動接点に近い
側になることが容易に推定される。また、その方法につ
いては、プレス加工等によって部分的に薄くする方法が
考えられる。しかしながら、いずれにしても、バイメタ
ルの弾性力が可動接点に作用するとき、バイメタルの変
形量が可動接点に近い断面積が最少となる高抵抗部に集
中することは避けられず、従来技術に比較して同一接点
圧力を得ようとすると、 (1)バイメタルの調整代が大きくなる (2)バイメタルの応力が増加し、高抵抗部から破断が
始まり、バイメタルの疲労が加速されて寿命が短縮する (3)孔と凹み方式の場合には、ノッチ作用により、寿
命短縮を加速させる (4)薄くする方式の場合には、広範囲が加工効果や異
種金属接合部(張り合せ部)の剥離により、寿命短縮を
加速させる 等の問題が予測される。
【0048】また、この問題を避けるため、従来技術と
比較して低い接点圧力で実用化しようとすると、 (1)接点圧力の減少により、接点溶着が多発しやすく
なることは周知の通りである (2)その結果、大容量負荷の開閉時には著しく寿命が
短縮し機能停止が早まることになる。
比較して低い接点圧力で実用化しようとすると、 (1)接点圧力の減少により、接点溶着が多発しやすく
なることは周知の通りである (2)その結果、大容量負荷の開閉時には著しく寿命が
短縮し機能停止が早まることになる。
【0049】さらに、バイメタルの応力分散を目的とし
た実開昭60−183349号公報に開示されるような
バイメタルにおいて、その中央部に形成した嵌合孔から
放射状に伸びるスリットを備えたバイメタルと組み合せ
てこの技術を採用しようとすると、 (1)可動接点とスリット間のバイメタル断面積が減少
し、バイメタルの基本特性が大きく変化する (2)放射状スリットでバイメタルの断面積が小さいた
め、この部分よりさらに高抵抗部を得るためには、孔の
幅寸法をさらに大きくする必要があり、より技術的に実
用化が困難である等の問題があった。
た実開昭60−183349号公報に開示されるような
バイメタルにおいて、その中央部に形成した嵌合孔から
放射状に伸びるスリットを備えたバイメタルと組み合せ
てこの技術を採用しようとすると、 (1)可動接点とスリット間のバイメタル断面積が減少
し、バイメタルの基本特性が大きく変化する (2)放射状スリットでバイメタルの断面積が小さいた
め、この部分よりさらに高抵抗部を得るためには、孔の
幅寸法をさらに大きくする必要があり、より技術的に実
用化が困難である等の問題があった。
【0050】さらに付記すれば、この従来技術では、バ
イメタル軸支構造にバイメタルを調整ネジの頭部に押し
付けるバネを有せず、バイメタル溶断後の位置はバイメ
タルの自由位置となるため、充分な遮断距離が確保でき
ないおそれがある。
イメタル軸支構造にバイメタルを調整ネジの頭部に押し
付けるバネを有せず、バイメタル溶断後の位置はバイメ
タルの自由位置となるため、充分な遮断距離が確保でき
ないおそれがある。
【0051】また、図32及び図33で示した2要素式
サーマルプロテクタでは、冷媒漏れなどの事故で圧縮機
の温度が上昇した場合には、その圧縮機のドームの熱を
温度スイッチTHが検知し、これが所定の温度になる
と、温度スイッチTHが閉路することにより、ヒータR
が通電されて発熱し、主プロテクタPの主バイメタル1
9を過熱して主バイメタル19を開路するため、図32
に示す状態から図33(a)に示す状態を経て図33
(b)に示す状態に変化するとき、 1.主バイメタル19が開路し、圧縮機電動機Mの通電
が遮断される瞬間に、周知のように、 de=di/dt (但し、de:回路電圧 dt:遮断時間) で表されるサージ電圧deが発生する。このとき発生す
るサージ電圧deは圧縮機電動機M,温度スイッチT
H,ヒータRからなる閉回路に加わり、その大半の電圧
はインピーダンスの大きなヒータTHが分担する。
サーマルプロテクタでは、冷媒漏れなどの事故で圧縮機
の温度が上昇した場合には、その圧縮機のドームの熱を
温度スイッチTHが検知し、これが所定の温度になる
と、温度スイッチTHが閉路することにより、ヒータR
が通電されて発熱し、主プロテクタPの主バイメタル1
9を過熱して主バイメタル19を開路するため、図32
に示す状態から図33(a)に示す状態を経て図33
(b)に示す状態に変化するとき、 1.主バイメタル19が開路し、圧縮機電動機Mの通電
が遮断される瞬間に、周知のように、 de=di/dt (但し、de:回路電圧 dt:遮断時間) で表されるサージ電圧deが発生する。このとき発生す
るサージ電圧deは圧縮機電動機M,温度スイッチT
H,ヒータRからなる閉回路に加わり、その大半の電圧
はインピーダンスの大きなヒータTHが分担する。
【0052】なお、発生する圧縮機電動機Mのサージ電
圧deは、一般に、数百〜千数百ボルトに達する。
圧deは、一般に、数百〜千数百ボルトに達する。
【0053】2.主バイメタル19が元の状態に戻って
回路が閉路するときには、その主接点が少なからずとも
機械的振動(即ち、チャタリング、バウンシング)を起
し、短時間ではあるが、圧縮機電動機Mがオン,オフを
繰り返す。このときにも、上記と同様、サージ電圧が発
生し、温度スイッチTHが閉路していると、その大半の
電圧をヒータRが分担する。
回路が閉路するときには、その主接点が少なからずとも
機械的振動(即ち、チャタリング、バウンシング)を起
し、短時間ではあるが、圧縮機電動機Mがオン,オフを
繰り返す。このときにも、上記と同様、サージ電圧が発
生し、温度スイッチTHが閉路していると、その大半の
電圧をヒータRが分担する。
【0054】以上のことから、ヒータRとしては、この
ような大きなサージ電圧に耐える過電圧特性を有するも
のにする必要がある。これは、万一これに耐え切れない
ことになると、最悪の場合、ヒータRが断線して2要素
式サーマルプロテクタとしての機能を果たさなくなるか
らである。
ような大きなサージ電圧に耐える過電圧特性を有するも
のにする必要がある。これは、万一これに耐え切れない
ことになると、最悪の場合、ヒータRが断線して2要素
式サーマルプロテクタとしての機能を果たさなくなるか
らである。
【0055】また、前記サージ電圧に耐える過電圧特性
を加味してヒータRを選定すると、ヒータR自身が大型
化し、また、高価なものとなる。
を加味してヒータRを選定すると、ヒータR自身が大型
化し、また、高価なものとなる。
【0056】本発明の目的は、かかる問題を解消し、所
定の動作温度で速やかにかつ永久的に電路を遮断し、な
おかつ、通常使用時には、高い信頼性を維持できるよう
にした構成が簡単でかつ安価な過負荷保護装置を提供す
ることにある。
定の動作温度で速やかにかつ永久的に電路を遮断し、な
おかつ、通常使用時には、高い信頼性を維持できるよう
にした構成が簡単でかつ安価な過負荷保護装置を提供す
ることにある。
【0057】
【0058】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ケース内に収納されるバイメタルの可動
接点接合部の周りを発熱によって溶融する手段を設け
る。
に、本発明は、ケース内に収納されるバイメタルの可動
接点接合部の周りを発熱によって溶融する手段を設け
る。
【0059】
【0060】
【作用】負荷が異常状態となって異常な電流が流れる
と、これによって上記手段が異常に発熱し、可動接点接
合部の周りを溶融する。そして、バイメタルが反転,復
帰運動を繰り返しているときに可動接点が固定接点に溶
着すると、上記溶融により、可動接点がバイメタルから
溶断する。従って、電気回路が永久に遮断されることに
なる。
と、これによって上記手段が異常に発熱し、可動接点接
合部の周りを溶融する。そして、バイメタルが反転,復
帰運動を繰り返しているときに可動接点が固定接点に溶
着すると、上記溶融により、可動接点がバイメタルから
溶断する。従って、電気回路が永久に遮断されることに
なる。
【0061】
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は本発明による過負荷保護装置の一実施例の全
体構成を示す縦断面図であって、5eは貫通孔であり、
図26に対応する部分には同一符号をつけている。
る。図1は本発明による過負荷保護装置の一実施例の全
体構成を示す縦断面図であって、5eは貫通孔であり、
図26に対応する部分には同一符号をつけている。
【0063】図1において、バイメタル5の可動接点
3,4との接合部周辺に貫通孔5eが設けられている。
これ以外の構成は、図26で示した従来の過負荷保護装
置と同様であるので、図1に対する説明を省略する。ま
た、この実施例の電気回路も図28で示したのと同様で
ある。
3,4との接合部周辺に貫通孔5eが設けられている。
これ以外の構成は、図26で示した従来の過負荷保護装
置と同様であるので、図1に対する説明を省略する。ま
た、この実施例の電気回路も図28で示したのと同様で
ある。
【0064】図2は図1におけるバイメタル5の一具体
例を示す平面図であって、図1及び図30に対応する部
分には同一符号をつけている。
例を示す平面図であって、図1及び図30に対応する部
分には同一符号をつけている。
【0065】図2において、バイメタル5の可動接点
3,4夫々の接合部周辺には、その接合部から放射状に
かつ等間隔に複数の貫通孔5eが設けられている。換言
すれば、これら接合部は、貫通孔5e間のバイメタル5
と同じ材料の幅狹の複数の支持部材により、バイメタル
5に支持されていることになる。
3,4夫々の接合部周辺には、その接合部から放射状に
かつ等間隔に複数の貫通孔5eが設けられている。換言
すれば、これら接合部は、貫通孔5e間のバイメタル5
と同じ材料の幅狹の複数の支持部材により、バイメタル
5に支持されていることになる。
【0066】このような構成のバイメタル5を備えたこ
の実施例の過負荷保護装置14を図28に示すようにし
て電動機15に用いた場合、電動機15が正常なときに
は、始動時にバイメタル5とヒ−タ線12に大きな始動
電流が短時間流れた後、小さな運転電流の連続通電状態
になる。通常、この始動電流が流れる時間は約2秒以内
であって、始動装置16などの作動によって制限されて
いる。このとき、バイメタル5自身の発熱エネルギ−と
ヒ−タ線12の加熱エネルギ−とによる温度上昇では、
バイメタル5が反転動作しないことは従来技術と同様で
ある。
の実施例の過負荷保護装置14を図28に示すようにし
て電動機15に用いた場合、電動機15が正常なときに
は、始動時にバイメタル5とヒ−タ線12に大きな始動
電流が短時間流れた後、小さな運転電流の連続通電状態
になる。通常、この始動電流が流れる時間は約2秒以内
であって、始動装置16などの作動によって制限されて
いる。このとき、バイメタル5自身の発熱エネルギ−と
ヒ−タ線12の加熱エネルギ−とによる温度上昇では、
バイメタル5が反転動作しないことは従来技術と同様で
ある。
【0067】また、電動機15に、始動電流を最大値と
し、過大な拘束電流が連続して流れると、バイメタル5
及びヒ−タ線12の自己発熱エネルギ−が増加し、バイ
メタル5は動作温度の達した瞬間急激に反転運動し、可
動接点3,4が固定接点7,8から離れて電動機15の
通電が断たれる。これにより、バイメタル5とヒ−タ線
12とが冷却を開始し、その後反転復帰温度に達する
と、バイメタル5が、また、逆の反転運動を行なって元
の位置に復帰し、可動接点3,4が固定接点7,8と接
触して電動機15が再び通電される。
し、過大な拘束電流が連続して流れると、バイメタル5
及びヒ−タ線12の自己発熱エネルギ−が増加し、バイ
メタル5は動作温度の達した瞬間急激に反転運動し、可
動接点3,4が固定接点7,8から離れて電動機15の
通電が断たれる。これにより、バイメタル5とヒ−タ線
12とが冷却を開始し、その後反転復帰温度に達する
と、バイメタル5が、また、逆の反転運動を行なって元
の位置に復帰し、可動接点3,4が固定接点7,8と接
触して電動機15が再び通電される。
【0068】この元の位置に復帰したとき、電動機15
の拘束状態が解除されていれば、電動機15は正常に運
転し、バイメタル5の次の反転運動は起こらない。これ
は従来技術と全く同様である。
の拘束状態が解除されていれば、電動機15は正常に運
転し、バイメタル5の次の反転運動は起こらない。これ
は従来技術と全く同様である。
【0069】しかしながら、電動機15がまだ拘束状態
にあると、バイメタル5が動作、復帰の反転動作を繰り
返し、この結果、例えば約5000回〜15000回の
繰り返し動作によってバイメタル5が疲労すると、図4
に示すように、スリット5cの先端から外周部5dの方
向に向かって破断E,Fが発生する。
にあると、バイメタル5が動作、復帰の反転動作を繰り
返し、この結果、例えば約5000回〜15000回の
繰り返し動作によってバイメタル5が疲労すると、図4
に示すように、スリット5cの先端から外周部5dの方
向に向かって破断E,Fが発生する。
【0070】このようにバイメタル5が破断すると、バ
イメタル5の特性が変化して接点圧力の減少や接点間開
離力の減少を招くとともに、反転動作温度や復帰動作温
度が変化し、反転動作しても可動接点3,4の部分の反
転動作量が減少したりなどして反転動作間隔が短くな
り、バイメタル5やヒ−タ線12に流れる拘束電流の通
電率が増加して益々ケ−ス1内の温度が上昇する。
イメタル5の特性が変化して接点圧力の減少や接点間開
離力の減少を招くとともに、反転動作温度や復帰動作温
度が変化し、反転動作しても可動接点3,4の部分の反
転動作量が減少したりなどして反転動作間隔が短くな
り、バイメタル5やヒ−タ線12に流れる拘束電流の通
電率が増加して益々ケ−ス1内の温度が上昇する。
【0071】この結果、可動接点3,4と固定接点7,
8との接点溶着が発生すると、溶着した可動接点3,4
とバイメタル5の間に大きな拘束電流が連続して流れる
ことになるが、この実施例では、バイメタル5の可動接
点3,4との接合部近傍に配置した複数の貫通孔5eが
設けられていることにより、貫通孔5e間の上記支持部
が幅狹であるため、これら支持部での温度が、一様では
ないが、大幅に上昇する。そして、この温度がバイメタ
ル5の材料毎に定まる融点以上になると、これら支持部
が融け始め、部分的に融け落ちると、残りの部分にさら
に電流が集中することになり、次々と連鎖反応的に、か
つ加速度的に融け出して、遂には、図3で符号Xとして
示すように、可動接点3,4の周囲がリング状に融けて
しまう。従って、図4に示すように、可動接点3はバイ
メタル5から外れて固定接点7にくっついたままとな
る。
8との接点溶着が発生すると、溶着した可動接点3,4
とバイメタル5の間に大きな拘束電流が連続して流れる
ことになるが、この実施例では、バイメタル5の可動接
点3,4との接合部近傍に配置した複数の貫通孔5eが
設けられていることにより、貫通孔5e間の上記支持部
が幅狹であるため、これら支持部での温度が、一様では
ないが、大幅に上昇する。そして、この温度がバイメタ
ル5の材料毎に定まる融点以上になると、これら支持部
が融け始め、部分的に融け落ちると、残りの部分にさら
に電流が集中することになり、次々と連鎖反応的に、か
つ加速度的に融け出して、遂には、図3で符号Xとして
示すように、可動接点3,4の周囲がリング状に融けて
しまう。従って、図4に示すように、可動接点3はバイ
メタル5から外れて固定接点7にくっついたままとな
る。
【0072】このようにして、電動機15の拘束状態が
続くと、可動接点3はバイメタル5から外れて図28に
示した電気回路は断の状態となり、過負荷保護装置14
が交換されない限り電動機15は通電されない。従っ
て、電動機15の保護が可能となる。
続くと、可動接点3はバイメタル5から外れて図28に
示した電気回路は断の状態となり、過負荷保護装置14
が交換されない限り電動機15は通電されない。従っ
て、電動機15の保護が可能となる。
【0073】ところで、通常、上記の作用は、図3,図
4に示すように、可動接点3または可動接点4の一方に
発生し、両方同時に発生することは極めてまれである。
これは、可動接点3,4とバイメタル5の抵抗溶接によ
る溶接有効面積の差や可動接点3,4と固定接点7,8
の溶着状況などにより、電気抵抗に差が生じ、このとき
の発熱量がバイメタル5の貫通孔5eの温度上昇に影響
を及ぼすためである。また、過負荷保護装置14の取付
方向によっても、可動接点3,4のいずれかの温度が高
くなることもあり、これも可動接点3または可動接点4
のいずれか一方に上記作用が起こる原因となる。
4に示すように、可動接点3または可動接点4の一方に
発生し、両方同時に発生することは極めてまれである。
これは、可動接点3,4とバイメタル5の抵抗溶接によ
る溶接有効面積の差や可動接点3,4と固定接点7,8
の溶着状況などにより、電気抵抗に差が生じ、このとき
の発熱量がバイメタル5の貫通孔5eの温度上昇に影響
を及ぼすためである。また、過負荷保護装置14の取付
方向によっても、可動接点3,4のいずれかの温度が高
くなることもあり、これも可動接点3または可動接点4
のいずれか一方に上記作用が起こる原因となる。
【0074】このように、可動接点3,4の接合部のい
ずれか一方が溶断されれば充分であり、その溶断する方
を必ずしも限定するような構成とする必要がない。しか
しながら、例えば可動接点3側が溶断するように限定し
ようとするならば、可動接点3の接合部の周囲のみに貫
通孔5eを設ければよい。従って、貫通孔5eを可動接
点3,4側の一方に設けるかまたは両方に設けるかは設
計上の自由裁量範囲であることは言うまでもない。
ずれか一方が溶断されれば充分であり、その溶断する方
を必ずしも限定するような構成とする必要がない。しか
しながら、例えば可動接点3側が溶断するように限定し
ようとするならば、可動接点3の接合部の周囲のみに貫
通孔5eを設ければよい。従って、貫通孔5eを可動接
点3,4側の一方に設けるかまたは両方に設けるかは設
計上の自由裁量範囲であることは言うまでもない。
【0075】以上のように、この実施例では、その使用
条件、即ち流れる電流にマッチした断面積を有する貫通
孔5eを設けることにより、接点溶着発生時には、確実
に回路を遮断させることができるものである。
条件、即ち流れる電流にマッチした断面積を有する貫通
孔5eを設けることにより、接点溶着発生時には、確実
に回路を遮断させることができるものである。
【0076】発明者等の実験によると、冷蔵庫などの比
較的小電流領域で用いられるバイメタル、即ちJIS
C2530で規定されたTM−1(体積抵抗率=140
μΩ・cm at20℃)及びTM−2(体積抵抗率=
80μΩ・cm at20℃)と、空気調和機などの比
較的大電流領域で用いられるバイメタル、即ちTM−6
(体積抵抗率=20〜50μΩ・cm at20℃)に
ついて、板厚を0.15mm,0.18mm,0.20
mmの種々の材料を入手して実験した結果、放射状の貫
通孔5eによる局部的発熱温度の影響度合は次式で示す
ことができることがわかった。
較的小電流領域で用いられるバイメタル、即ちJIS
C2530で規定されたTM−1(体積抵抗率=140
μΩ・cm at20℃)及びTM−2(体積抵抗率=
80μΩ・cm at20℃)と、空気調和機などの比
較的大電流領域で用いられるバイメタル、即ちTM−6
(体積抵抗率=20〜50μΩ・cm at20℃)に
ついて、板厚を0.15mm,0.18mm,0.20
mmの種々の材料を入手して実験した結果、放射状の貫
通孔5eによる局部的発熱温度の影響度合は次式で示す
ことができることがわかった。
【0077】ΔT=0.24I2RT/MC ここで、 ΔT:貫通孔5e部の温度上昇(℃) I :貫通孔5e部に流れる電流(A) R :貫通孔5e部に影響する抵抗(Ω) T :貫通孔5e部に流れる電流の時間(sec) M :貫通孔5e部の影響する質量(g) C :比 熱(cal/g/℃)。
【0078】これによると、貫通孔5eによってバイメ
タルの断面積が1/2となると、質量が1/2になるか
ら、この部分の抵抗Rは2倍になる。この結果、温度上
昇は4倍の速さとなり、同一温度に達するまでの時間は
1/4となる。
タルの断面積が1/2となると、質量が1/2になるか
ら、この部分の抵抗Rは2倍になる。この結果、温度上
昇は4倍の速さとなり、同一温度に達するまでの時間は
1/4となる。
【0079】換言すれば、貫通孔5eを設けたバイメタ
ルとこれを設けないバイメタルとに同じ大きさの電流を
流した場合、前者が後者の1/4の時間で溶断させるこ
とができることになる。また、かかるバイメタルの溶断
時間が等しいとすると、貫通孔5eを設けたバイメタル
には、これを設けないバイメタルに流す電流の1/4の
大きさの電流を流すだけでよいことになる。従って、貫
通孔5eの断面積に応じて任意の条件を設定できるもの
である。
ルとこれを設けないバイメタルとに同じ大きさの電流を
流した場合、前者が後者の1/4の時間で溶断させるこ
とができることになる。また、かかるバイメタルの溶断
時間が等しいとすると、貫通孔5eを設けたバイメタル
には、これを設けないバイメタルに流す電流の1/4の
大きさの電流を流すだけでよいことになる。従って、貫
通孔5eの断面積に応じて任意の条件を設定できるもの
である。
【0080】また、貫通孔5eは可動接点3,4の近傍
に大きく広がることなく、即ち面積を大きくせずに設け
れば、従来技術のようにバイメタル5の調整代が大きく
なる欠点も生じない。逆に、貫通孔5eの作用により、
バイメタル5が反転動作したとき、バイメタル5での可
動接点3,4の接合部周囲が自由に変化するため、この
部分を起点にした破断を防止することができる。その結
果、大電流開閉用の過負荷保護装置14では、特に、信
頼性が向上するなどの利点が得られる。
に大きく広がることなく、即ち面積を大きくせずに設け
れば、従来技術のようにバイメタル5の調整代が大きく
なる欠点も生じない。逆に、貫通孔5eの作用により、
バイメタル5が反転動作したとき、バイメタル5での可
動接点3,4の接合部周囲が自由に変化するため、この
部分を起点にした破断を防止することができる。その結
果、大電流開閉用の過負荷保護装置14では、特に、信
頼性が向上するなどの利点が得られる。
【0081】さらに、貫通孔5eは、バイメタル5の復
帰運動に際し、可動接点3,4が固定接点7,8と接触
するときの機械的振動(チャタリングやバウンシングな
ど)を吸収する。これにより、過負荷保護装置の寿命が
延びることになる。また、寿命を同一とした場合には、
接点ボリウムを減らすことも可能であって、その分原価
を下げることもできるなどの多くの効果が得られる。
帰運動に際し、可動接点3,4が固定接点7,8と接触
するときの機械的振動(チャタリングやバウンシングな
ど)を吸収する。これにより、過負荷保護装置の寿命が
延びることになる。また、寿命を同一とした場合には、
接点ボリウムを減らすことも可能であって、その分原価
を下げることもできるなどの多くの効果が得られる。
【0082】なお、図2に示した具体例では、可動接点
3,4の接合部の部分に貫通孔5eを設けるとしたが、
窪み状の溝を設けるようにしてもよい。要するに、この
部分の電気抵抗が大きくなるような手段を講じればよ
い。
3,4の接合部の部分に貫通孔5eを設けるとしたが、
窪み状の溝を設けるようにしてもよい。要するに、この
部分の電気抵抗が大きくなるような手段を講じればよ
い。
【0083】図5は図1におけるバイメタル5の他の具
体例を示す平面図であって、5fは貫通長孔であり、図
3に対応する部分には同一符号をつけている。
体例を示す平面図であって、5fは貫通長孔であり、図
3に対応する部分には同一符号をつけている。
【0084】同図において、ここでは、図3に示した具
体例とは異なり、バイメタル5の可動接点3,4の接合
部を横切り、これからはみ出すように、かつ軸支孔5b
の方向とは垂直な向きに貫通長孔5fが設けられてお
り、図6に示すように、可動接点3,4がこの貫通長孔
5fをまたぐようにして抵抗溶接されている。
体例とは異なり、バイメタル5の可動接点3,4の接合
部を横切り、これからはみ出すように、かつ軸支孔5b
の方向とは垂直な向きに貫通長孔5fが設けられてお
り、図6に示すように、可動接点3,4がこの貫通長孔
5fをまたぐようにして抵抗溶接されている。
【0085】この具体例を用いた過負荷保護装置におい
ても、図3に示したバイメタル5を用いた過負荷保護装
置と同様、接点溶着が発生すると、最も電流密度の高い
部分から融け出し、残りの部分にその溶断部分が広が
る。即ち、図6に示したように可動接点3がバイメタル
5に狭い断面積で接合されていることから、まず、可動
接点3の一方のバイメタル5との接合部近傍が溶け始
め、図7でXとして示すように、可動接点3の一方のバ
イメタル5との接合部が溶断する。そこで、可動接点3
からまだバイメタル5と接合している他の接合部,即ち
バイメタル5での貫通長孔5fの先端に対向する部分
Y,Y'を通して大電流が流れ、このために、図8に示
すように、これらの部分Y,Y'が溶断する。
ても、図3に示したバイメタル5を用いた過負荷保護装
置と同様、接点溶着が発生すると、最も電流密度の高い
部分から融け出し、残りの部分にその溶断部分が広が
る。即ち、図6に示したように可動接点3がバイメタル
5に狭い断面積で接合されていることから、まず、可動
接点3の一方のバイメタル5との接合部近傍が溶け始
め、図7でXとして示すように、可動接点3の一方のバ
イメタル5との接合部が溶断する。そこで、可動接点3
からまだバイメタル5と接合している他の接合部,即ち
バイメタル5での貫通長孔5fの先端に対向する部分
Y,Y'を通して大電流が流れ、このために、図8に示
すように、これらの部分Y,Y'が溶断する。
【0086】この結果、可動接点3がバイメタル5から
はずれ、電路が遮断されることになり、図3で示したバ
イメタル5を用いた場合と同様の効果が得られる。
はずれ、電路が遮断されることになり、図3で示したバ
イメタル5を用いた場合と同様の効果が得られる。
【0087】なお、以上は、可動接点3の軸支孔5b側
の係合部の近傍がまず溶断するものとしたが、最初に可
動接点3の軸支孔5bとは反対側の係合部の近傍が溶断
する場合もある。この場合には、この係合部の近傍が溶
断すると、可動接点3の軸支孔5b側の係合部に大電流
が流れ、やはりこの係合部の近傍が加熱されて溶断して
しまう。従って、この場合には、図3の場合ように可動
接点3のみがバイメタル5から外れることになる。
の係合部の近傍がまず溶断するものとしたが、最初に可
動接点3の軸支孔5bとは反対側の係合部の近傍が溶断
する場合もある。この場合には、この係合部の近傍が溶
断すると、可動接点3の軸支孔5b側の係合部に大電流
が流れ、やはりこの係合部の近傍が加熱されて溶断して
しまう。従って、この場合には、図3の場合ように可動
接点3のみがバイメタル5から外れることになる。
【0088】図9は図1におけるバイメタル5のさらに
他の具体例の可動接点3との係合部付近を示す断面図で
あって、5gは突出部であり、前出図面に対応する部分
には同一符号をつけている。
他の具体例の可動接点3との係合部付近を示す断面図で
あって、5gは突出部であり、前出図面に対応する部分
には同一符号をつけている。
【0089】同図において、バイメタル5には、塑性変
形(プレス)などによって山形の突出部5gが設けられ
ており、この突出部5gに可動接点3が抵抗溶接で接合
されている。他方の可動接点4についても同様である。
形(プレス)などによって山形の突出部5gが設けられ
ており、この突出部5gに可動接点3が抵抗溶接で接合
されている。他方の可動接点4についても同様である。
【0090】かかる構成によると、可動接点3のバイメ
タル5との接合部の断面積が狭く、かつバイメタル5が
加工硬化されて固有抵抗が高くなっていることから、こ
の接合部に大電流が流れると、この部分の発熱量が増加
し、図10に示すように、突出部5gの周辺がリング状
に溶断して可動接点3がバイメタル5から外れる。従っ
て、上記各具体例を用いた場合と同様の効果が得られ
る。
タル5との接合部の断面積が狭く、かつバイメタル5が
加工硬化されて固有抵抗が高くなっていることから、こ
の接合部に大電流が流れると、この部分の発熱量が増加
し、図10に示すように、突出部5gの周辺がリング状
に溶断して可動接点3がバイメタル5から外れる。従っ
て、上記各具体例を用いた場合と同様の効果が得られ
る。
【0091】図11は図1におけるバイメタル5のさら
に他の具体例を示す平面図であって、前出図面に対応す
る部分には同一符号をつけている。
に他の具体例を示す平面図であって、前出図面に対応す
る部分には同一符号をつけている。
【0092】同図において、この具体例では、バイメタ
ル5と可動接点3,4の接合部の端面5a,5a'の幅
Wを可動接点3,4の頭径dと略同一にしており、かか
る接合部での溶接に使用する抵抗量を多くしている。大
電流が流れると、この抵抗部分で発熱量が増加し、この
部分のバイメタル5が溶断しやすくなる。
ル5と可動接点3,4の接合部の端面5a,5a'の幅
Wを可動接点3,4の頭径dと略同一にしており、かか
る接合部での溶接に使用する抵抗量を多くしている。大
電流が流れると、この抵抗部分で発熱量が増加し、この
部分のバイメタル5が溶断しやすくなる。
【0093】図12は図1におけるバイメタル5のさら
に他の具体例を示す平面図であって、前出図面に対応す
る部分には同一符号をつけている。
に他の具体例を示す平面図であって、前出図面に対応す
る部分には同一符号をつけている。
【0094】同図において、この具体例では、可動接点
3,4の体積を異ならせるようにしている。ここで、可
動接点3の体積を大きくし、可動接点4の体積を小さく
すると、大電流が流れたとき、体積の小さい方の可動接
点4の発熱量し、このため、バイメタル5のこの可動接
点4が接合した部分が溶けて可動接点4が溶断しやすく
なる。
3,4の体積を異ならせるようにしている。ここで、可
動接点3の体積を大きくし、可動接点4の体積を小さく
すると、大電流が流れたとき、体積の小さい方の可動接
点4の発熱量し、このため、バイメタル5のこの可動接
点4が接合した部分が溶けて可動接点4が溶断しやすく
なる。
【0095】図13は図1におけるバイメタル5のさら
に他の具体例を示す平面図であって、前出図面に対応す
る部分には同一符号をつけている。
に他の具体例を示す平面図であって、前出図面に対応す
る部分には同一符号をつけている。
【0096】同図において、この具体例では、可動接点
3,4を夫々断面積の異なるバイメタル5の端部5a,
5a'側に抵抗溶接で固着したものである。ここで、可
動接点4が断面積が小さいバイメタル5の端部5a'に
接合され、可動接点3が断面積が大きいバイメタル5の
端部5aに接合されているとすると、大電流が流れたと
き、可動接点4が接合された断面積が小さい方のバイメ
タル5の端部5a'が強制的に溶断しやすくなる。
3,4を夫々断面積の異なるバイメタル5の端部5a,
5a'側に抵抗溶接で固着したものである。ここで、可
動接点4が断面積が小さいバイメタル5の端部5a'に
接合され、可動接点3が断面積が大きいバイメタル5の
端部5aに接合されているとすると、大電流が流れたと
き、可動接点4が接合された断面積が小さい方のバイメ
タル5の端部5a'が強制的に溶断しやすくなる。
【0097】さらに他の具体例としては、可動接点3,
4を、構造及びバイメタル5との接合方法を同一とし、
材料を異ならせることにより、これらの発熱量を異なら
せるようにしてもよい。例えば、可動接点3,4の一方
に電気伝導度及び熱伝導度の良好な銀接点を用い、他方
に銀−タングステンなどの電気伝導度及び熱伝導度の悪
いなものを組み合せることにより、電気伝導度及び熱伝
導度の悪いなものを組み合せた可動接点側で上記のよう
な溶断がしやすくなる。
4を、構造及びバイメタル5との接合方法を同一とし、
材料を異ならせることにより、これらの発熱量を異なら
せるようにしてもよい。例えば、可動接点3,4の一方
に電気伝導度及び熱伝導度の良好な銀接点を用い、他方
に銀−タングステンなどの電気伝導度及び熱伝導度の悪
いなものを組み合せることにより、電気伝導度及び熱伝
導度の悪いなものを組み合せた可動接点側で上記のよう
な溶断がしやすくなる。
【0098】なお、この実施例では、以上説明したバイ
メタル5のいずれかを用いることができるが、以上説明
したバイメタル5での発熱手段の2以上を適宜組み合わ
せたバイメタルとすることもできる。例えば、図13に
示したバイメタル5において、可動接点3に電気伝導度
及び熱伝導度の良好な銀接点を用い、可動接点4に銀−
タングステンなどの電気伝導度及び熱伝導度の悪いなも
のを組み合せることにより、より顕著な効果が得られる
ことになる。
メタル5のいずれかを用いることができるが、以上説明
したバイメタル5での発熱手段の2以上を適宜組み合わ
せたバイメタルとすることもできる。例えば、図13に
示したバイメタル5において、可動接点3に電気伝導度
及び熱伝導度の良好な銀接点を用い、可動接点4に銀−
タングステンなどの電気伝導度及び熱伝導度の悪いなも
のを組み合せることにより、より顕著な効果が得られる
ことになる。
【0099】以上のように、この実施例では、負荷電流
に左右されず、種々の特性のものが容易に得られること
になる。
に左右されず、種々の特性のものが容易に得られること
になる。
【0100】図14〜図18は2要素式サーマルプロテ
クタとしての過負荷保護装置の一例の構造を示すもので
あって、図14はその内部平面図、図15は図14での
分断線I−Iからみた断面図、図16は図14での反対
側からみた背面図、図17は図14での分断線II−IIか
らみた断面図、図18は図14での分断線III−IIIから
みた断面図であり、1はケース、2は蓋、3,4は可動
接点、6は調整ネジ、6Aは調整ネジ6の頭部、6Bは
ボルト、7,8は固定接点、9,10は固定端子板、1
3は圧縮バネ、19は主バイメタル、20はセパレ−
タ、21,22は端子、23はタブ端子、24,25は
タブ端子、26はバイメタル、27は可動接点、28は
固定接点、29,30は支持体、31は導電板、32は
当接片、Pは主プロテクタ、Rはヒータ、THは温度ス
イッチである。
クタとしての過負荷保護装置の一例の構造を示すもので
あって、図14はその内部平面図、図15は図14での
分断線I−Iからみた断面図、図16は図14での反対
側からみた背面図、図17は図14での分断線II−IIか
らみた断面図、図18は図14での分断線III−IIIから
みた断面図であり、1はケース、2は蓋、3,4は可動
接点、6は調整ネジ、6Aは調整ネジ6の頭部、6Bは
ボルト、7,8は固定接点、9,10は固定端子板、1
3は圧縮バネ、19は主バイメタル、20はセパレ−
タ、21,22は端子、23はタブ端子、24,25は
タブ端子、26はバイメタル、27は可動接点、28は
固定接点、29,30は支持体、31は導電板、32は
当接片、Pは主プロテクタ、Rはヒータ、THは温度ス
イッチである。
【0101】図14〜図18において、ケース1は絶縁
物製で一端開放の角筒状をなし、その開放端に蓋2が取
り付けられていることにより、内部空間が形成されてお
り、図14及び図15から明らかなように、この内部空
間が主プロテクタPの配置空間と温度スイッチTHの配
置空間とに区分され、これらの境界に、例えば、不織布
などのセパレータ20が設けられて、これら主プロテク
タPと温度スイッチTHとが互いに絶縁されている。
物製で一端開放の角筒状をなし、その開放端に蓋2が取
り付けられていることにより、内部空間が形成されてお
り、図14及び図15から明らかなように、この内部空
間が主プロテクタPの配置空間と温度スイッチTHの配
置空間とに区分され、これらの境界に、例えば、不織布
などのセパレータ20が設けられて、これら主プロテク
タPと温度スイッチTHとが互いに絶縁されている。
【0102】ここで、まず、主プロテクタPについて説
明すると、図14,図15及び図17から明らかなよう
に、ケース1の底部に設けられた貫通孔に嵌合し、この
底部の外面側にボルト6Bが螺合された調整ネジ6に皿
状の主バイメタル19が取り付けられ、さらに、この調
整ネジ6の主バイメタル19とケース1の底部との間に
圧縮バネ7が取り付けられている。そして、ボルト6B
を所定量締め付けられており、これによって生ずる圧縮
バネ13の弾性力により、主バイメタル19は調整ネジ
6の頭部6Aに押しつけられ、ケース1の底部から所定
の距離を保って配置されている。このとき、主バイメタ
ル19は、窪んだ方の面(以下、窪み面という)がケー
ス1の底部側を向くように、調整ネジ6に取り付けられ
ている。
明すると、図14,図15及び図17から明らかなよう
に、ケース1の底部に設けられた貫通孔に嵌合し、この
底部の外面側にボルト6Bが螺合された調整ネジ6に皿
状の主バイメタル19が取り付けられ、さらに、この調
整ネジ6の主バイメタル19とケース1の底部との間に
圧縮バネ7が取り付けられている。そして、ボルト6B
を所定量締め付けられており、これによって生ずる圧縮
バネ13の弾性力により、主バイメタル19は調整ネジ
6の頭部6Aに押しつけられ、ケース1の底部から所定
の距離を保って配置されている。このとき、主バイメタ
ル19は、窪んだ方の面(以下、窪み面という)がケー
ス1の底部側を向くように、調整ネジ6に取り付けられ
ている。
【0103】また、図14及び図15から明らかなよう
に、主バイメタル19とケース1の底部との間におい
て、調整ネジ6に対してセパレータ20側にヒータRが
配置されている。なお、このヒータRとしては、炭素皮
膜抵抗器、或いは金属皮膜抵抗器、或いは炭素体抵抗器
または巻線抵抗器などの抵抗器であっても、また、ニッ
ケル−クロム合金、或いはニッケル−クロム−鉄合金、
或いは鉄−クロム−アルミ合金、或いは炭化ケイ素、或
いは銅−ニッケル合金または銅合金など電流を通電して
発熱源になるものであれば、その利用範囲に制限されな
い。かかるヒータRを主バイメタル19の下面投影面積
にほぼ等しい範囲内に対面して配置することにより、主
バイメタル19を過熱するときの熱ロスが少なくなり、
主バイメタル19の応答性を向上させることができる。
に、主バイメタル19とケース1の底部との間におい
て、調整ネジ6に対してセパレータ20側にヒータRが
配置されている。なお、このヒータRとしては、炭素皮
膜抵抗器、或いは金属皮膜抵抗器、或いは炭素体抵抗器
または巻線抵抗器などの抵抗器であっても、また、ニッ
ケル−クロム合金、或いはニッケル−クロム−鉄合金、
或いは鉄−クロム−アルミ合金、或いは炭化ケイ素、或
いは銅−ニッケル合金または銅合金など電流を通電して
発熱源になるものであれば、その利用範囲に制限されな
い。かかるヒータRを主バイメタル19の下面投影面積
にほぼ等しい範囲内に対面して配置することにより、主
バイメタル19を過熱するときの熱ロスが少なくなり、
主バイメタル19の応答性を向上させることができる。
【0104】図17に示すように、主バイメタル19の
窪み面の外周部には、調整ネジ6を挾んで図14の分断
線II−IIに沿う方向に(即ち、ヒータRの配置方向とは
直交する方向に)可動接点3,4が設けられている。ま
た、ケース1の底部の周辺部を貫通して固定端子板1
0,9が設けられ、夫々の一方の端部に形成された固定
接点7,8がケース1内の底面に、主バイメタル19に
設けられた可動接点3,4に対向して固定されている。
これら固定端子板10,9の他端は、図15や図16に
示すように、ケース1の底部を通して外部に突出してお
り、夫々にタブ端子24,25が固着されている。
窪み面の外周部には、調整ネジ6を挾んで図14の分断
線II−IIに沿う方向に(即ち、ヒータRの配置方向とは
直交する方向に)可動接点3,4が設けられている。ま
た、ケース1の底部の周辺部を貫通して固定端子板1
0,9が設けられ、夫々の一方の端部に形成された固定
接点7,8がケース1内の底面に、主バイメタル19に
設けられた可動接点3,4に対向して固定されている。
これら固定端子板10,9の他端は、図15や図16に
示すように、ケース1の底部を通して外部に突出してお
り、夫々にタブ端子24,25が固着されている。
【0105】以上が主プロテクタPの構成であるが、次
に、温度スイッチTHの構造について説明する。
に、温度スイッチTHの構造について説明する。
【0106】図18から明らかなように、蓋2の内面に
端子21,22を一部に挾んで2つの絶縁性支持体3
0,29が設けられ、一方の支持体30上に弾性を有す
る導電板31の一端が固着されている。この一端は図示
しない手段によって端子21と電気的に接続されてい
る。この導電板31の他端蓋2側の面には可動接点27
が設けられている。また、他方の支持体29上のこの導
電板31の可動接点27に対向した位置に固定接点28
が設けられている。この固定端子28も図示しない手段
によって端子22と電気的に接続されている。さらに、
導電板31の蓋側の面略中央部に突出状の当接片32が
設けられ、支持体29,30にまたがって設けられた、
曲面状に撓んだバイメタル26の突出面がこの導電板3
1の当接片32に当接している。このバイメタル26
は、通常、大きく撓んでおり、これにより、可動接点2
7が固定接点28から離されるように、導電板31が付
勢されている。
端子21,22を一部に挾んで2つの絶縁性支持体3
0,29が設けられ、一方の支持体30上に弾性を有す
る導電板31の一端が固着されている。この一端は図示
しない手段によって端子21と電気的に接続されてい
る。この導電板31の他端蓋2側の面には可動接点27
が設けられている。また、他方の支持体29上のこの導
電板31の可動接点27に対向した位置に固定接点28
が設けられている。この固定端子28も図示しない手段
によって端子22と電気的に接続されている。さらに、
導電板31の蓋側の面略中央部に突出状の当接片32が
設けられ、支持体29,30にまたがって設けられた、
曲面状に撓んだバイメタル26の突出面がこの導電板3
1の当接片32に当接している。このバイメタル26
は、通常、大きく撓んでおり、これにより、可動接点2
7が固定接点28から離されるように、導電板31が付
勢されている。
【0107】端子21,22は、主プロテクタPの固定
端子板10,9と同様、ケース1の底部を通して外部に
突出しており、端子22にタブ端子23が固着されてい
る。
端子板10,9と同様、ケース1の底部を通して外部に
突出しており、端子22にタブ端子23が固着されてい
る。
【0108】以上が温度スイッチTHの構成であるが、
以上説明した主プロテクタPと温度スイッチTHの構成
において、通常では、主バイメタル19とバイメタル2
6の撓みは大きく、図17に示すように、主バイメタル
19に設けられた可動接点3,4は夫々固定端子板1
0,9の固定接点7,8に接触し、バイメタル17に設
けられた可動接点27が支持体29の固定接点28に接
触している。このため、タブ端子24,25が固定端子
板10,9及び主バイメタル19を介して電気的に接続
されており、温度スイッチTHはオフとなっていて端子
21,22間が開放されている。なお、これら主バイメ
タル19,バイメタル26は、周囲温度が高められる
程、撓み量が小さくなる。
以上説明した主プロテクタPと温度スイッチTHの構成
において、通常では、主バイメタル19とバイメタル2
6の撓みは大きく、図17に示すように、主バイメタル
19に設けられた可動接点3,4は夫々固定端子板1
0,9の固定接点7,8に接触し、バイメタル17に設
けられた可動接点27が支持体29の固定接点28に接
触している。このため、タブ端子24,25が固定端子
板10,9及び主バイメタル19を介して電気的に接続
されており、温度スイッチTHはオフとなっていて端子
21,22間が開放されている。なお、これら主バイメ
タル19,バイメタル26は、周囲温度が高められる
程、撓み量が小さくなる。
【0109】ここで、端子21のケース1内の端部は、
また、主バイメタル19の近傍に配設されたヒータRに
接続され、端子22のケース1から外部に突出した端部
に固着されたタブ端子23は、電動機と電源端子とに接
続される。また、ヒータRの他方の端子は、主プロテク
タPにおける調整ネジ6を介して、主バイメタル19の
中央部に接続されている。
また、主バイメタル19の近傍に配設されたヒータRに
接続され、端子22のケース1から外部に突出した端部
に固着されたタブ端子23は、電動機と電源端子とに接
続される。また、ヒータRの他方の端子は、主プロテク
タPにおける調整ネジ6を介して、主バイメタル19の
中央部に接続されている。
【0110】図19は以上の構成の2要素式サーマルプ
ロテクタを電動機と電源との間に接続した場合の回路を
示す結線図であって、前出図面に対応する部分には、同
一符号をつけている。
ロテクタを電動機と電源との間に接続した場合の回路を
示す結線図であって、前出図面に対応する部分には、同
一符号をつけている。
【0111】図19において、符号A,B,C,Dは夫
々、図16でタブ端子25,24,端子21及びタブ端
子23に付した符号である。これによると、可動接点3
が端子9,タブ端子24を介して電動機Mの一方の端子
に、可動接点4が端子10,タブ端子25,電源スイッ
チSWを介して図示しない電源端子に夫々接続されてい
る。即ち、主バイメタル19が電源端子と電動機Mの一
方の端子との間に接続される。また、ヒータRは端子2
1を介した温度スイッチTHと直列に接続されており、
ヒータRの他方の端子が主バイメタル19に、温度スイ
ッチTHが端子22,タブ端子23を介して電源端子と
電動機Mの他方の端子とに夫々接続されている。従っ
て、ヒータRと温度スイッチTHとの直列回路は電動機
Mに並列に接続されている。
々、図16でタブ端子25,24,端子21及びタブ端
子23に付した符号である。これによると、可動接点3
が端子9,タブ端子24を介して電動機Mの一方の端子
に、可動接点4が端子10,タブ端子25,電源スイッ
チSWを介して図示しない電源端子に夫々接続されてい
る。即ち、主バイメタル19が電源端子と電動機Mの一
方の端子との間に接続される。また、ヒータRは端子2
1を介した温度スイッチTHと直列に接続されており、
ヒータRの他方の端子が主バイメタル19に、温度スイ
ッチTHが端子22,タブ端子23を介して電源端子と
電動機Mの他方の端子とに夫々接続されている。従っ
て、ヒータRと温度スイッチTHとの直列回路は電動機
Mに並列に接続されている。
【0112】図20は以上の2要素式サーマルプロテク
タを図19に示したように使用した場合の動作特性,不
動作特性を示すものであって、横軸に2要素式サーマル
プロテクタの周囲温度を、縦軸に2要素式サーマルプロ
テクタにおける主バイメタル19の通電電流を示す。
タを図19に示したように使用した場合の動作特性,不
動作特性を示すものであって、横軸に2要素式サーマル
プロテクタの周囲温度を、縦軸に2要素式サーマルプロ
テクタにおける主バイメタル19の通電電流を示す。
【0113】図中、実線αが主プロテクタPの主バイメ
タル19の動作特性を示しており、この実線αよりも下
方のハッチングした範囲が不動作領域を、上方の白範囲
が動作領域を夫々表わしている。また、周囲温度W
(℃)で示される一点鎖線δが温度スイッチTHの動作
特性を示し、この一点鎖線δよりも左方の黒範囲が不動
作領域を、右方の白範囲が動作領域を夫々表わしてい
る。さらに、一点鎖線βは、温度スイッチTHが動作し
た後の主バイメタル19の動作特性を表わしている。
タル19の動作特性を示しており、この実線αよりも下
方のハッチングした範囲が不動作領域を、上方の白範囲
が動作領域を夫々表わしている。また、周囲温度W
(℃)で示される一点鎖線δが温度スイッチTHの動作
特性を示し、この一点鎖線δよりも左方の黒範囲が不動
作領域を、右方の白範囲が動作領域を夫々表わしてい
る。さらに、一点鎖線βは、温度スイッチTHが動作し
た後の主バイメタル19の動作特性を表わしている。
【0114】これによると、上記の2要素式サーマルプ
ロテクタとしての電流及び温度のいずれでも動作しない
合成の不動作領域は斜線で示す範囲となり、他は全て動
作領域とすることができるものである。例えば、主プロ
テクタPの周囲温度X(℃)に於ける不動作,動作の境
界電流はY(A)となり、Y(A)未満の電流通電では
不動作状態であり、Y(A)を越える電流通電では動作
状態となる。また、温度スイッチTHが動作した後で
は、 Y'(A)未満では不動作状態であり、Y'(A)
を越える電流通電では、動作状態となる。
ロテクタとしての電流及び温度のいずれでも動作しない
合成の不動作領域は斜線で示す範囲となり、他は全て動
作領域とすることができるものである。例えば、主プロ
テクタPの周囲温度X(℃)に於ける不動作,動作の境
界電流はY(A)となり、Y(A)未満の電流通電では
不動作状態であり、Y(A)を越える電流通電では動作
状態となる。また、温度スイッチTHが動作した後で
は、 Y'(A)未満では不動作状態であり、Y'(A)
を越える電流通電では、動作状態となる。
【0115】従って、電動機Mに、過負荷或いは回転子
拘束などにより、定常電流に比較して過大な電流が流れ
ると、主バイメタル19が発熱し、その熱によってこの
主バイメタル19が反転動作して可動接点3,4が固定
接点7,8から離間し、電動機Mへの通電を遮断して電
動機Mを過熱焼損から保護する。
拘束などにより、定常電流に比較して過大な電流が流れ
ると、主バイメタル19が発熱し、その熱によってこの
主バイメタル19が反転動作して可動接点3,4が固定
接点7,8から離間し、電動機Mへの通電を遮断して電
動機Mを過熱焼損から保護する。
【0116】万一冷媒漏れなどで電流が増加せず、ケー
ス1内の温度のみが上昇した場合には、所定の温度W
(℃)で温度スイッチTHが、図21(a)に示すよう
に、閉路し、ヒータRが通電されて主バイメタル19を
加熱する。この結果、図21(b)に示すように、主バ
イメタル19が反転動作をして可動接点3,4が固定接
点7,8から離間し、通電を遮断して電動機Mを過熱焼
損から保護する。
ス1内の温度のみが上昇した場合には、所定の温度W
(℃)で温度スイッチTHが、図21(a)に示すよう
に、閉路し、ヒータRが通電されて主バイメタル19を
加熱する。この結果、図21(b)に示すように、主バ
イメタル19が反転動作をして可動接点3,4が固定接
点7,8から離間し、通電を遮断して電動機Mを過熱焼
損から保護する。
【0117】ここで、主バイメタル19が反転動作する
と、ヒータRの一方の端子が調整ネジ6に接続されてい
ることから、電動機M,温度スイッチTH,ヒータRの
閉回路が開いてしまい、電動機Mの開路時のサージ電圧
の大半は開閉する接点間でアークとなってそのエネルギ
ーが消費されることになる。これにより、温度スイッチ
TH及びヒータRには、大きなサージ電圧がかからない
ことになる。
と、ヒータRの一方の端子が調整ネジ6に接続されてい
ることから、電動機M,温度スイッチTH,ヒータRの
閉回路が開いてしまい、電動機Mの開路時のサージ電圧
の大半は開閉する接点間でアークとなってそのエネルギ
ーが消費されることになる。これにより、温度スイッチ
TH及びヒータRには、大きなサージ電圧がかからない
ことになる。
【0118】このようにして、この実施例では、温度ス
イッチTH及びヒータRはサージ電圧から保護され、ヒ
ータRとしては、小型で安価なものを使用することがで
きるようになる。
イッチTH及びヒータRはサージ電圧から保護され、ヒ
ータRとしては、小型で安価なものを使用することがで
きるようになる。
【0119】また、この実施例の2要素式サーマルプロ
テクタは、図22(a),(b)に示すように、圧縮機
電動機の外殻での取付方向が垂直面であっても、水平面
であってもよく、取付方向によって保護特性が変化する
ものではない。
テクタは、図22(a),(b)に示すように、圧縮機
電動機の外殻での取付方向が垂直面であっても、水平面
であってもよく、取付方向によって保護特性が変化する
ものではない。
【0120】従って、ヒータRに要求される過電圧特性
は、その機器が用いられる商用電源電圧を満足すればよ
く、小型で安価なものを任意に選ぶことができ、その結
果、熱的レスポンスが向上する。
は、その機器が用いられる商用電源電圧を満足すればよ
く、小型で安価なものを任意に選ぶことができ、その結
果、熱的レスポンスが向上する。
【0121】しかも、ヒータRが長期にわたって安定し
た性能を維持できることから、この実施例が2要素式サ
ーマルプロテクタとしての信頼性,寿命が向上する。
た性能を維持できることから、この実施例が2要素式サ
ーマルプロテクタとしての信頼性,寿命が向上する。
【0122】さらに、温度スイッチTHにもサージ電圧
が印加されることがないので、温度スイッチTHの接点
間隔を大きくとる必要がなく、その結果、小型で安価な
動作応答性の優れた温度スイッチを使用することができ
る。
が印加されることがないので、温度スイッチTHの接点
間隔を大きくとる必要がなく、その結果、小型で安価な
動作応答性の優れた温度スイッチを使用することができ
る。
【0123】なお、温度スイッチTHとしては熱応動ス
イッチが用いられるが、この種の熱応動スイッチは、接
点間隔が小さくなればなる程、動作感度が向上するもの
である。
イッチが用いられるが、この種の熱応動スイッチは、接
点間隔が小さくなればなる程、動作感度が向上するもの
である。
【0124】以上のように、この実施例の2要素式サー
マルプロテクタでは、あらゆる密閉形圧縮機電動機に取
り付けることができ、特性共々種々の負荷に応答できる
ものであって、簡単かつ、安価にしかも高信頼性のもの
を提供することができるなどその利用価値に大なるもの
がある。
マルプロテクタでは、あらゆる密閉形圧縮機電動機に取
り付けることができ、特性共々種々の負荷に応答できる
ものであって、簡単かつ、安価にしかも高信頼性のもの
を提供することができるなどその利用価値に大なるもの
がある。
【0125】図23は2要素式サーマルプロテクタとし
ての過負荷保護装置の他の例の使用時の電気回路を示す
結線図であって、R1,R2はヒータ、TH' は温度ス
イッチであり、図21に対応する部分には同一符号をつ
けている。
ての過負荷保護装置の他の例の使用時の電気回路を示す
結線図であって、R1,R2はヒータ、TH' は温度ス
イッチであり、図21に対応する部分には同一符号をつ
けている。
【0126】この例は、先に説明した例で主バイメタル
19の自己発熱エネルギーだけでは主バイメタルの反転
動作できない領域においても、ヒータを連続通電してバ
イメタルの周囲温度を上昇させるようにしたものであ
る。
19の自己発熱エネルギーだけでは主バイメタルの反転
動作できない領域においても、ヒータを連続通電してバ
イメタルの周囲温度を上昇させるようにしたものであ
る。
【0127】図23において、図8での温度スイッチT
Hが常時開の単極単投スイッチであったのに対して、温
度スイッチTH'は常時開及び常時閉の単極双投スイッ
チにする。この温度スイッチTH'の常時開接点側に
は、ヒータR1が接続され、常時閉接点側には、ヒータ
R1よりも発熱量が小さいヒータR2(即ち、R1>R
2)が接続されている。かかるヒータR1,R2は主バ
イメタル19(図14及び図15)の下面投影面積にほ
ぼ等しい範囲内に対面して配置されており、これによ
り、主バイメタル19を過熱するときの熱ロスが少なく
なって、主バイメタル19の応答性を向上させることが
できる。
Hが常時開の単極単投スイッチであったのに対して、温
度スイッチTH'は常時開及び常時閉の単極双投スイッ
チにする。この温度スイッチTH'の常時開接点側に
は、ヒータR1が接続され、常時閉接点側には、ヒータ
R1よりも発熱量が小さいヒータR2(即ち、R1>R
2)が接続されている。かかるヒータR1,R2は主バ
イメタル19(図14及び図15)の下面投影面積にほ
ぼ等しい範囲内に対面して配置されており、これによ
り、主バイメタル19を過熱するときの熱ロスが少なく
なって、主バイメタル19の応答性を向上させることが
できる。
【0128】この例を図23に示すように使用した場合
の動作特性,不動作特性を図24に示す。但し、図24
での横軸は2要素式サーマルプロテクタが置かれる周囲
温度を、縦軸は主バイメタル19の通電電流を夫々示
す。
の動作特性,不動作特性を図24に示す。但し、図24
での横軸は2要素式サーマルプロテクタが置かれる周囲
温度を、縦軸は主バイメタル19の通電電流を夫々示
す。
【0129】同図において、実線αは主バイメタル19
のみの動作特性、不動作特性を示すものであり、破線β
1はヒータR2の発熱を加えたときの主バイメタル19
の見掛け上の動作特性、不動作特性を示す。即ち、ヒー
タR2の発熱エネルギーにより、主バイメタル19の置
かれる周辺温度が高くなり、その分だけ主バイメタル1
9の発熱エネルギーが少なくても、主バイメタル19が
動作しやすくなる。換言すると、主バイメタル19の動
作、不動作電流は、主バイメタル19の置かれる周囲温
度を変化させることにより、通電電流による動作点を低
い任意の電流にシフトさせることができるものである。
のみの動作特性、不動作特性を示すものであり、破線β
1はヒータR2の発熱を加えたときの主バイメタル19
の見掛け上の動作特性、不動作特性を示す。即ち、ヒー
タR2の発熱エネルギーにより、主バイメタル19の置
かれる周辺温度が高くなり、その分だけ主バイメタル1
9の発熱エネルギーが少なくても、主バイメタル19が
動作しやすくなる。換言すると、主バイメタル19の動
作、不動作電流は、主バイメタル19の置かれる周囲温
度を変化させることにより、通電電流による動作点を低
い任意の電流にシフトさせることができるものである。
【0130】例えば、主バイメタル19の周囲温度をX
(℃)とすると、この主バイメタル19の不動作、動作の
境界電流は、実線αで示す特性では、Y(A)となり、
破線β1で示す特性では、Z(A)となる。夫々Y
(A)、Z(A)未満の通電電流では、主バイメタル1
9は不動作状態であり、Y(A)、Z(A)を越える電
流通電では、動作状態である。即ち、図24において、
破線β1で示す特性が実際の主プロテクタPの動作特性
であり、これより下方のハッチングで示す範囲が不動作
領域を、ハッチングしていない範囲が動作領域を表わし
ている。
(℃)とすると、この主バイメタル19の不動作、動作の
境界電流は、実線αで示す特性では、Y(A)となり、
破線β1で示す特性では、Z(A)となる。夫々Y
(A)、Z(A)未満の通電電流では、主バイメタル1
9は不動作状態であり、Y(A)、Z(A)を越える電
流通電では、動作状態である。即ち、図24において、
破線β1で示す特性が実際の主プロテクタPの動作特性
であり、これより下方のハッチングで示す範囲が不動作
領域を、ハッチングしていない範囲が動作領域を表わし
ている。
【0131】従って、電動機Mに流れる定常電流が小さ
い場合でもヒータR2の過熱作用効果によって適正な2
要素式サーマルプロテクタを得ることができる。その結
果、電動機Mに過負荷或いは回転子拘束などで定常電流
に比較し過大な電流が流れると、主バイメタル19が発
熱し、主バイメタル19が反転動作して可動接点3,4
が固定接点7,8から開離し、電流を遮断して電動機M
を過熱焼損から保護する。
い場合でもヒータR2の過熱作用効果によって適正な2
要素式サーマルプロテクタを得ることができる。その結
果、電動機Mに過負荷或いは回転子拘束などで定常電流
に比較し過大な電流が流れると、主バイメタル19が発
熱し、主バイメタル19が反転動作して可動接点3,4
が固定接点7,8から開離し、電流を遮断して電動機M
を過熱焼損から保護する。
【0132】また、図24において、一点鎖線β2が温
度スイッチTH'がヒータR1(図23)を選択したと
きの主バイメタル19の動作特性を示しており、ハッチ
ング領域内のこの一点鎖線β2よりも下方の範囲が不動
作領域を、上方の範囲が動作領域を夫々表わしている。
その結果、2要素式サーマルプロテクタとしての電流及
び温度のいずれでも動作しない合成の不動作領域は斜線
で示す範囲となり、他は全て動作領域とすることができ
るものである。
度スイッチTH'がヒータR1(図23)を選択したと
きの主バイメタル19の動作特性を示しており、ハッチ
ング領域内のこの一点鎖線β2よりも下方の範囲が不動
作領域を、上方の範囲が動作領域を夫々表わしている。
その結果、2要素式サーマルプロテクタとしての電流及
び温度のいずれでも動作しない合成の不動作領域は斜線
で示す範囲となり、他は全て動作領域とすることができ
るものである。
【0133】そこで、万一冷媒漏れなどがあって、電流
が増加せずにケース1内の温度のみが上昇した場合に
は、所定の温度W(℃)で温度スイッチTH'が、図2
5(a)に示すように、切り替わり、ヒータR2の通電
が断たれてヒータR1の通電が開始する。このために、
ヒータR1は多量の熱エネルギーを放出し、主バイメタ
ル19を急速に過熱する。この結果、図12(b)に示
すように、主バイメタル19が反転動作をして可動接点
3,4が固定設定7,8から離間し、通電を遮断して電
動機Mを過熱焼損から保護する。
が増加せずにケース1内の温度のみが上昇した場合に
は、所定の温度W(℃)で温度スイッチTH'が、図2
5(a)に示すように、切り替わり、ヒータR2の通電
が断たれてヒータR1の通電が開始する。このために、
ヒータR1は多量の熱エネルギーを放出し、主バイメタ
ル19を急速に過熱する。この結果、図12(b)に示
すように、主バイメタル19が反転動作をして可動接点
3,4が固定設定7,8から離間し、通電を遮断して電
動機Mを過熱焼損から保護する。
【0134】ここで、主バイメタル19が上記のように
反転動作すると、ヒータR1,R2の一方の端子が調整
ネジ6に接続されていることから、電動機M,温度スイ
ッチTH,ヒータRからなる閉回路が開き、電動機Mの
通電路の開路時のサージ電圧の大半は、開閉する接点間
でアークとなってそのエネルギーが消費されることによ
り、先に説明した実施例と同様に、温度スイッチTHと
ヒータR1,R2にかかることがない。
反転動作すると、ヒータR1,R2の一方の端子が調整
ネジ6に接続されていることから、電動機M,温度スイ
ッチTH,ヒータRからなる閉回路が開き、電動機Mの
通電路の開路時のサージ電圧の大半は、開閉する接点間
でアークとなってそのエネルギーが消費されることによ
り、先に説明した実施例と同様に、温度スイッチTHと
ヒータR1,R2にかかることがない。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
負荷が異常状態になることによって異常に大きな電流が
流れると、バイメタルに接合した可動接点の少なくとも
いずれか一方が確実に溶断することになり、負荷への回
路を永久的に遮断される。この結果、 1.従来の基本構造を変えることなく、安全性の高い過
負荷保護装置わ実現できる。
負荷が異常状態になることによって異常に大きな電流が
流れると、バイメタルに接合した可動接点の少なくとも
いずれか一方が確実に溶断することになり、負荷への回
路を永久的に遮断される。この結果、 1.従来の基本構造を変えることなく、安全性の高い過
負荷保護装置わ実現できる。
【0136】2.部品点数を増やすことなく、かつヒ−
タの有無に関係なく、全ての過負荷保護装置に採用で
き、安価なものとなる。
タの有無に関係なく、全ての過負荷保護装置に採用で
き、安価なものとなる。
【0137】3.回路を遮断するのにマイナスとして作
用する要因がないので、小電流から大電流領域に用いる
全ての過負荷保護装置に採用できる。
用する要因がないので、小電流から大電流領域に用いる
全ての過負荷保護装置に採用できる。
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】
【図1】本発明による過負荷保護装置の一実施例の全体
構成を示すの縦断面図である。
構成を示すの縦断面図である。
【図2】図1におけるバイメタルの一具体例を示す平面
図である。
図である。
【図3】図2に示したバイメタルの可動接点が溶断した
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図4】図1に示した実施例でのバイメタルの可動接点
が溶断して固定接点に溶着した状態を示す縦断面図であ
る。
が溶断して固定接点に溶着した状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】図1におけるバイメタルの他の具体例を示す平
面図である。
面図である。
【図6】図5における可動接点結合部近傍を示す断面図
である。
である。
【図7】図5に示したバイメタルの可動接点結合部での
溶融状態を示す平面図である。
溶融状態を示す平面図である。
【図8】図5に示したバイメタルの可動接点が溶断した
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図9】図1におけるバイメタルのさらに他の具体例の
可動接点結合部近傍を示す断面図である。
可動接点結合部近傍を示す断面図である。
【図10】図9に示したバイメタルの可動接点が溶断し
た状態を示す平面図である。
た状態を示す平面図である。
【図11】図1におけるバイメタルのさらに他の具体例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図12】図1におけるバイメタルのさらに他の具体例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図13】図1におけるバイメタルのさらに他の具体例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図14】2要素サーマルプロテクタとしての過負荷保
護装置の一例を示す内部平面図である。
護装置の一例を示す内部平面図である。
【図15】図14の分断線I−Iからみた縦断面図であ
る。
る。
【図16】図14に示した過負荷保護装置の背面図であ
る。
る。
【図17】図14の分断線II−IIからみた縦断面図であ
る。
る。
【図18】図14の分断線III−IIIからみた縦断面図で
ある。
ある。
【図19】図14に示した過負荷保護装置の使用状態で
の電気回路を示す結線図である。
の電気回路を示す結線図である。
【図20】図14に示した過負荷保護装置の動作特性図
である。
である。
【図21】図14に示した過負荷保護装置の回路動作を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図22】図14に示した過負荷保護装置の使用装置へ
の取付状態を示す図である。
の取付状態を示す図である。
【図23】2要素サーマルプロテクタとしての過負荷保
護装置の他の例の使用状態での電気回路を示す結線図で
ある。
護装置の他の例の使用状態での電気回路を示す結線図で
ある。
【図24】図23に示した過負荷保護装置の動作特性図
である。
である。
【図25】図23に示した過負荷保護装置の回路動作を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図26】従来の過負荷保護装置の一例を示す縦断面図
である。
である。
【図27】図26の分断線A−Aから見た平面図であ
る。
る。
【図28】図26に示した従来の過負荷保護装置を用い
た装置での電気回路を示す結線図である。
た装置での電気回路を示す結線図である。
【図29】従来の過負荷保護装置の他の例を示す縦断面
図である。
図である。
【図30】図29に示した従来の過負荷保護装置を用い
た装置での電気回路を示す結線図である。
た装置での電気回路を示す結線図である。
【図31】図26や図29におけるバイメタルの破断状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図32】従来の過負荷保護装置のさらに他の例の使用
状態での電気回路を示す結線図である。
状態での電気回路を示す結線図である。
【図33】図32に示した従来の過負荷保護装置の回路
動作を示す説明図である。
動作を示す説明図である。
1 ケ−ス 3,4 可動接点 5 バイメタル 5a 端面 5e 放射状の貫通孔 5f 貫通長穴 5g 突出部 6 調整ネジ 7,8 固定接点 9,10 固定端子 12 ヒ−タ線 13 バネ 14 過負荷保護装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−77228(JP,A) 特開 平6−68759(JP,A) 特開 平4−109528(JP,A) 特開 平5−209273(JP,A) 特公 昭42−10007(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 37/00 - 37/56
Claims (8)
- 【請求項1】 ケース内に、該ケースの底部に固定され
た少なくとも一対の固定端子に固着した固定接点と、該
底部から離間して軸支され該固定接点に対向するように
可動接点が結合された皿状のバイメタルとが収納されて
なり、バイメタルが、温度の変化に応じて、皿形状を反
転するようにした過負荷保護装置において、 該可動接点は該バイメタルに抵抗溶接によって結合さ
れ、 該バイメタルの可動接点結合部近傍に、該可動接点結合
部中心として放射状に複数の貫通孔もしくは有底溝を設
けたことを特徴とする過負荷保護装置。 - 【請求項2】 ケース内に、該ケースの底部に固定され
た少なくとも一対の固定端子に固着した固定接点と、該
底部から離間して軸支され該固定接点に対向するように
可動接点が結合された皿状のバイメタルとが収納されて
なり、バイメタルが、温度の変化に応じて、皿形状を反
転するようにした過負荷保護装置において、 該バイメタルの該可動接点との対向部中央を横切るよう
に貫通長孔を設け、 かつ、該可動接点が、該貫通長孔を跨ぐようにして、該
バイメタルに抵抗溶接でもって結合していることを特徴
とする過負荷保護装置。 - 【請求項3】 ケース内に、該ケースの底部に固定され
た少なくとも一対の固定端子に固着した固定接点と、該
底部から離間して軸支され該固定接点に対向するように
可動接点が結合された皿状のバイメタルとが収納されて
なり、バイメタルが、温度の変化に応じて、皿形状を反
転するようにした過負荷保護装置において、 該バイメタルの可動接点結合部の端面幅を該可動接点の
径と同一にし、 かつ、該端面に可動接点を抵抗溶接でもって結合したこ
とを特徴とする過負荷保護装置。 - 【請求項4】 ケース内に、該ケースの底部に固定され
た少なくとも一対の固定端子に固着した固定接点と、該
底部から離間して軸支され該固定接点に対向するように
可動接点が結合された皿状のバイメタルとが収納されて
なり、バイメタルが、温度の変化に応じて、皿形状を反
転するようにした過負荷保護装置において、 該バイメタルに結合された一対の該可動接点の接点材質
を電気伝導度もしくは熱伝導度が異なるものとし、 かつ、該可動接点を抵抗溶接でもって該バイメタルに結
合したことを特徴とする過負荷保護装置。 - 【請求項5】 ケース内に、該ケースの底部に固定され
た少なくとも一対の固定端子に固着した固定接点と、該
底部から離間して軸支され該固定接点に対向するように
可動接点が結合された皿状のバイメタルとが収納されて
なり、バイメタルが、温度の変化に応じて、皿形状を反
転するようにした過負荷保護装置において、 該一対の可動接点の体積を互いに異なることを特徴とす
る過負荷保護装置。 - 【請求項6】 ケース内に、該ケースの底部に固定され
た少なくとも一対の固定端子に固着した固定接点と、該
底部から離間して軸支され該固定接点に対向するように
可動接点が結合された皿状のバイメタルとが収納されて
なり、バイメタルが、温度の変化に応じて、皿形状を反
転するようにした過負荷保護装置において、 該可動接点夫々をバイメタルでの互いに異なる断面積の
端部に抵抗溶接でもって結合したことを特徴とする過負
荷保護装置。 - 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5,6または7
において、 バイメタルの板厚を0.15mmから0.25mmまでの
範囲としたことを特徴とする過負荷保護装置。 - 【請求項8】 空気調和機,冷蔵庫,除湿機の電動圧縮
機を負荷とすることを特徴とする請求項1,2,3,
4,5,6,7または8項に記載の過負荷保護装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27885692A JP3186253B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 過負荷保護装置 |
| TW082108224A TW391078B (en) | 1992-10-16 | 1993-10-05 | Overload protective apparatus utilizing a bimetal |
| KR1019930021056A KR0156746B1 (ko) | 1992-10-16 | 1993-10-12 | 바이메탈을 사용한 과부하 보호장치 |
| US08/135,727 US5497286A (en) | 1992-10-16 | 1993-10-13 | Overload protective apparatus utilizing a bimetal |
| MYPI93002110A MY111074A (en) | 1992-10-16 | 1993-10-14 | Overload protective apparatus utilizing a bimetal |
| CN93115023A CN1036035C (zh) | 1992-10-16 | 1993-10-16 | 应用双金属片的过载保护装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27885692A JP3186253B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 過負荷保護装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06131956A JPH06131956A (ja) | 1994-05-13 |
| JP3186253B2 true JP3186253B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=17603092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27885692A Expired - Fee Related JP3186253B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 過負荷保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3186253B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1605580A4 (en) * | 2002-11-29 | 2009-09-23 | Panasonic Corp | STARTING DEVICE FOR SINGLE PHASE INDUCTION MOTOR |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP27885692A patent/JP3186253B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06131956A (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |