JP3197109B2 - 合金製品の製造方法 - Google Patents
合金製品の製造方法Info
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Description
ム合金、銅合金、鉛合金、マグネシウム合金等の低融点
合金のチクソ状態の性質を利用した合金製品の製造方法
に関し、さらに詳しく言えば、合金材料をスクリュが回
転駆動されているシリンダに供給し、合金材料の固相線
温度以上で液相線温度以下に保持した状態でスクリュを
駆動して移送しながら剪断作用を加えて半凝固のチクソ
状の合金を作り、そして成形型へ射出して合金製品を得
る合金製品の製造方法に関するものである。
ると、樹脂状晶すなわちデンドライドの形成が抑制さ
れ、破壊された退化樹脂状晶の微細な粒状の個体と液体
とが共存した状態であるチクソ状物質が得られる。この
ような固液共存状態であるチクソ状物質を短時間に形成
凝固すると、高温で完全に溶解した従来のダイキャスト
法によって得られる合金製品に比較して、凝固による収
縮率が小さく、引け巣の少ない、且つ非常に微細な結晶
粒を持った成形品が得られる。このようなチクソ状物質
の性質を利用した合金製品の具体的な製法は、例えば特
公平1ー33541号、同2ー15620号等により提
案されている。これらの公報には、温度制御可能なスク
リュとシリンダとから構成されている射出成形機あるい
は押出機を使用した製法が示されている。そして、シリ
ンダ内にアルゴンガス等の不活性ガスを封入できるよう
にもなっている。したがって、不活性ガス中でスクリュ
を回転して、合金材料をシリンダ先端部に順次送ること
ができる。このとき合金材料は、シリンダ内表面および
スクリュ外表面との摩擦接触、あるいは合金材料どうし
の摩擦接触等による剪断作用、シリンダの外部から加え
られる熱等により温度が上昇し、固液共存状態のチクソ
状態となり、シリンダの先端から金型へ射出して合金製
品を得ることができる。
ると、シリンダは気密状態にあり、不活性ガスが封入さ
れているので、合金材料の酸化現象は起きない利点は認
められる。しかしながら、上記の従来製法によると、製
品の性質が場合によっては落ちることがある。すなわち
アルゴンガス雰囲気中で操作されるので、合金材料はア
ルゴンガス中で半凝固化しており、希に微量のアルゴン
ガスが混入することがある。また金型のキャビテイに射
出するとき、キャビテイ内を充満している空気が乱流と
なって合金材料に巻き込まれることもある。このように
合金材料にアルゴンガスあるいは空気が混入すると、そ
れが例え微量であっても微細な気泡が合金成形品に含ま
れてしまい、合金製品の伸び、引張強度等の機械的性質
が低下することがある。また高価なアルゴンガスを使用
しているので、合金製品の製造コストが高くなる欠点も
ある。したがって、本発明は、機械的品質の高い合金製
品を安価に得ることができる合金製品の製造方法を提供
することを目的とし、具体的には合金材料の酸化が防止
されると共に、気泡のない合金製品を安価に製造するこ
とができる合金製品の製造方法を提供することを目的と
している。
に、本発明は、ホッパから粉末あるいはペレット状の合
金材料をシリンダに供給し、合金材料の固相線温度以上
で液相線温度以下に保持した状態でスクリュを回転方向
に駆動して合金材料を移送しながら剪断作用を加え半凝
固のチクソ状の合金を作り、次いで軸方向に駆動して成
形型へ射出して合金製品を得るとき、少なくとも前記ホ
ッパ内部と、シリンダ内部と、成形型のキャビテイとを
同一真空源により同一真空圧に保って成形するように構
成される。
合金、アルミニウム合金、銅合金、鉛合金、マグネシウ
ム合金等の低溶融点合金を挙げることができる。これら
の低溶融点合金の大きさあるいは粒径は、スクリュを駆
動して移送しながら剪断作用を加え半凝固のチクソ状の
合金を作ることができる粒径であれば、格別に限定され
ない。そこで本発明では、これらの低溶融点合金は粉末
あるいはペレットとして用意される。
リンダに供給され、合金材料の固相線温度以上で液相線
温度以下に保持した状態で、スクリュを駆動して合金材
料を移送しながら剪断作用を加え半凝固のチクソ状の合
金を作り、次いで成形型へ射出して合金製品を得るが、
このときホッパ内部、シリンダ内部、成形型のキャビテ
イ等は同一真空源により同一真空圧に保たれる。真空圧
に保つことにより、合金材料の酸化が防止され、且つ合
金材料に有害ガスが巻き込まれることが防止される。シ
リンダ内部、成形型のキャビテイ等を真空圧に保つため
には、回転式の真空ポンプ例えばロータリー式真空ポン
プを適用するのが望ましい。ロータリー式真空ポンプは
排気能力が大きいく、運転時の振動も少ないからであ
る。ロータリー式真空ポンプの到達真空度は、10−3
Torr程度である。したがってロータリー式真空ポン
プ等を適用するときは、本発明は10−3Torr以上
の真空圧で実施される。本発明を実施するときの真空度
は、低ければ低いほど、化学的にもまた機械的性質にも
優れた合金製品を得ることができる。しかしながら、実
施例でも示されているように、50Torrで良好な結
果が得られ、102Torr以下であれば、従来の製法
により得られる合金製品に比較して化学的にもまた機械
的性質にも優れた合金製品を得ることができる。
て合金製品を得ることができるが、以下これらの合金材
料を代表してマグネシウム合金の成形品を得る例につい
て説明する。
は、図1に示されているように、射出成形機1と、合金
材料供給装置20と、金型30とから概略構成されてい
る。射出成形機1は、周知のように1軸または2軸のス
クリュ2を備えている。そしてこのスクリュ2は、減速
歯車、射出ラム等からなる駆動装置3により回転駆動さ
れ、また軸方向にも駆動されるようになっている。スク
リュ2が内部に設けられているシリンダ4は、所定長さ
を有し、その中央より駆動装置3側に寄った位置には、
合金材料が供給される供給開口部8が設けられている。
そしてこの供給開口部8には、後述する合金材料供給管
27が接続されている。
って抵抗ヒータあるいは誘導ヒータ等からなる温度調節
装置5、5、…が設けられ、これらの温度調節装置5、
5、…によりシリンダ4の内部の温度が制御できるよう
になっている。またシリンダ4の一方の先端部には射出
孔7に連なったノズル6が設けられ、この射出孔7には
止め弁9が介装されている。この止め弁9により、サッ
クバックするとき、空気が射出孔からシリンダ4へ侵入
することが防止される。金型30は、周知のように固定
金型31と可動金型32とから構成され、固定金型31
にスプル33が形成されている。そしてこのスプル33
はキャビテイ34に連なっている。
がら合金材料を追加する1次ホッパ21と、合金材料の
供給量を制御する、例えばロータリフイーダを備えた2
次ホッパ24と、この2次ホッパ24から供給される材
料を移送するスクリュコンベヤ25と、このスクリュコ
ンベヤ25に一方端が、そして他方の端部がシリンダ4
の供給開口部8に接続されている供給管27とから概略
構成されている。1次ホッパ21は、密閉可能な蓋体2
1’を備え、その下方に設けられている供給管29には
開閉弁22が介装されている。供給管29の下端は後述
する真空箱体40の天井壁を貫通して、2次ホッパ24
の上方に臨んでいる。スクリュコンベヤ25は、モータ
26で駆動され、その回転数が制御されて、合金材料の
供給量が制御される。
リュコンベヤ25および射出成形機1の一部は、真空箱
体40内に収納されている。真空箱体40には排気管4
1が接続され、この排気管41に真空ポンプ42が介装
されている。したがって、この真空ポンプ42を駆動す
ると、真空箱体40の内部を10−3〜102Torr
の真空度に保つことができる。シリンダ4の内部を真空
にするために、シリンダ4には真空箱体40の内部に開
口した吸気管11が設けられている。なお、吸気管11
が設けられているシリンダ4に対応する部分のスクリュ
2の溝は、他の部分の溝より幾分深くなっている。金型
30のキャビテイ34と真空箱体40は、管路36で接
続され、この管路36に制御可能なチェック弁35が介
装されている。また1次ホッパ21と真空箱体40も、
管路28で接続され、この管路28には開閉弁23が介
装されている。
ンベヤ25、シリンダ4の吸気管11等が、共通の1個
の真空箱体40内に収納され、キャビテイ34と真空箱
体40は管路36で接続されているので、1個の真空箱
体40内を真空にすることにより、2次ホッパ24の内
部、シリンダ4の内部等を同一の真空圧にすることがで
きる。また1個の真空箱体40内に収納されているの
で、真空ポンプも1個で済み、安価に製造装置を得るこ
ともできる。さらには同じ圧力が作用しているので、圧
力差により合金材料が流出あるいは逆流することもな
い。
から成形品を製造する例を説明する。先ず1次ホッパ2
1の開閉弁22、23を閉じる。またチェック弁35も
閉じておく。真空ポンプ42を起動して、真空箱体40
の内部を10−3〜102Torrの真空度に保つ。1
次ホッパ21は、真空箱体40と空気圧的に関係を断た
れているので、蓋体21’を外し、ペレット状のマグネ
シウム合金材料を供給する。次に1次ホッパ21を蓋体
21’で密閉し、開閉弁23を開く。そうすると、1次
ホッパ21内も真空になる。供給管29に介装されてい
る開閉弁22を開き、1次ホッパ21内の材料を2次ホ
ッパ24に移送する。所定量移送したら1次ホッパ21
の開閉弁22、23を閉じて、次の材料の挿入に備え
る。
クリュコンベア25をモータ26で駆動する。そうする
と、マグネシウムペレットはスクリュコンベア25によ
り適切に制御された量が供給管27、シリンダ開口部8
を通ってシリンダ4内に供給される。温度調節装置5、
5、…を駆動して、シリンダ4を例えばマグネシウム合
金AZ91の場合、固相線温度490℃以上に加温し、
加温後はマグネシウム合金の固相線温度490℃以上、
液相線温度605℃以下になるように制御する。スクリ
ュ2をシリンダ4の先端まで押し出した状態でスクリュ
2を回転駆動する。
部へ移送される間、固相線温度以上、液相線温度以下に
保持されて固液混合状態にあり、スクリュ2とシリンダ
4との隙間を充満して移送されるので、摩擦接触により
激しく混合撹拌される。その結果、マグネシウム合金中
にデンドライドが発生することが阻止されて、チクソ状
態を保持してシリンダ4内を先端部へ移送される。射出
孔7は、止め弁9で閉止されているので、移送されたチ
クソ状態のマグネシウム合金は、シリンダ4の先端部空
間10に貯留され、連続的に送られてくるマグネシウム
合金により順次増加する。その増加量に応じてスクリュ
2が後退する。
型31、32のスプル43の開口部に密着させて、射出
孔7とスプル43とを連通状態にする。マグネシウム合
金の貯留量が製品の形成必要量になった時点で、チェッ
ク弁35を開き、キャビテイ34を真空にする。次に止
め弁9を開いて、駆動装置3を作動してスクリュ2を先
端方向に押し出す。これによりマグネシウム合金が先端
部空間10から射出孔7、止め弁9およびスプル33を
通って固定金型31と可動金型32とのキャビテイ34
に射出される。金型30へ射出されたマグネシウム合金
は、キャビテイ34に充満し、チクソ状態のままキャビ
テイ34の形状に冷却固化されて合金製品となる。可動
金型32を開いて合金製品を取り出す。以下同様な操作
を繰り返して合金製品を得る。
通りで、融点は605℃、平均粒径2.5mmのペレッ
トを使用した。 [チクソ化および射出成形] 上記マグネシウム合金を図1に示すような射出成形機
で、金型に射出して棒状製品を得た。なお、このとき温
度調節装置5、5、…を、シリンダ4の温度が590℃
プラス・マイナス5℃以内になるように制御し、真空箱
体40を50Torrに制御した。また射出速度はシリ
ンダラム速度1m/sであった。上記条件で得た製品
の、引張強度と、伸びとを図2においてaで示す。また
比較のために、真空箱体40に窒素ガスを満たし、同じ
ようにして得た製品の引張強度と、伸びとを図2におい
てbで示す。
射出成形すると、引張強度と伸びの機械的性質が改善さ
れる。改善された理由は、真空雰囲気中で射出成形した
ので、マグネシウム合金が酸化されなかったのと、半凝
固状のマグネシウム合金にガスが混入しなかったからと
考えられる。特にキャビテイ34内も真空にして射出し
たので、射出速度は大きかったが、キャビテイ34内で
ガスの乱流が起こらず、したがって、射出時にガスの巻
き込みが生じなかったからと考えられる。
ら粉末あるいはペレット状の合金材料をシリンダに供給
し、合金材料の固相線温度以上で液相線温度以下に保持
した状態でスクリューを回転方向に駆動して合金材料を
移送しながら剪断作用を加え半凝固のチクソ状の合金を
作り、次いで軸方向に駆動して成形型へ射出して合金製
品を得るとき、少なくとも前記ホッパ内部と、シリンダ
内部と、成形型のキャビテイとを同一真空源により同一
真空圧に保って成形するように構成されているので、粉
末あるいはペレット状の合金材料をホッパに収容する段
階から酸化防止をすることができる、キャビテイ内も真
空にされているので、キャビテイ内に射出するとき、射
出速度が大きくても乱流による有害ガスが合金材料に巻
き込まれることもない、ホッパ内部、シリンダ内部等が
同一真空圧に保たれているので、圧力差により合金材料
の流出や逆流もない、等の本発明に特有の数々の効果が
得られる。また、本発明によると、同一真空源により少
なくともホッパ内部と、シリンダ内部と成形型のキャビ
テイとを同一真空圧に保って成形するように構成されて
いるので、上記効果に加えて本製造方法を実施する製造
装置が安価になり、したがって合金製品を安価に製造で
きる効果も得られる。
の1例を模式的に示す断面図である。
の製造法により得られた合金製品の機械的性質を示す図
である。
Claims (1)
- 【請求項1】ホッパ(24)から粉末あるいはペレット
状の合金材料をシリンダ(4)に供給し、合金材料の固
相線温度以上で液相線温度以下に保持した状態でスクリ
ュ(2)を回転方向に駆動して合金材料を移送しながら
剪断作用を加え半凝固のチクソ状の合金を作り、次いで
軸方向に駆動して成形型(30)へ射出して合金製品を
得るとき、少なくとも前記ホッパ内部(24)と、シリ
ンダ(4)内部と、成形型(30)のキャビテイ(3
4)とを同一真空源により同一真空圧に保って成形する
ことを特徴とする合金製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11777793A JP3197109B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 合金製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11777793A JP3197109B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 合金製品の製造方法 |
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|---|---|
| JPH06306507A JPH06306507A (ja) | 1994-11-01 |
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Family
ID=14720070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11777793A Expired - Fee Related JP3197109B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 合金製品の製造方法 |
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| Country | Link |
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| US6951238B2 (en) | 2003-05-19 | 2005-10-04 | Takata Corporation | Vertical injection machine using gravity feed |
| US6880614B2 (en) | 2003-05-19 | 2005-04-19 | Takata Corporation | Vertical injection machine using three chambers |
| PT2394953E (pt) * | 2010-05-13 | 2012-12-04 | Amalio Garrido Escudero | Sistema para o controlo de produção de hidrogénio in situ da procura, utilizando um reagente de metal líquido reciclável e método utilizado no sistema |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2658745A1 (fr) | 1990-02-28 | 1991-08-30 | Armines | Procede et dispositif de moulage d'un alliage metallique. |
-
1993
- 1993-04-21 JP JP11777793A patent/JP3197109B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2658745A1 (fr) | 1990-02-28 | 1991-08-30 | Armines | Procede et dispositif de moulage d'un alliage metallique. |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06306507A (ja) | 1994-11-01 |
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