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JP3197922B2 - データ伝送装置 - Google Patents
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JP3197922B2 - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

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JP3197922B2
JP3197922B2 JP31825591A JP31825591A JP3197922B2 JP 3197922 B2 JP3197922 B2 JP 3197922B2 JP 31825591 A JP31825591 A JP 31825591A JP 31825591 A JP31825591 A JP 31825591A JP 3197922 B2 JP3197922 B2 JP 3197922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OSI(Open Systems
Interconnection:開放型システム間相互接続)プロト
コルに従ってデータを伝送する例えばG4ファクシミリ
装置等のデータ伝送装置に関し、特にマルチリンクプロ
トコルにより高速なデータ通信を実現するデータ伝送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ISDN(サービス総合デジタル
網:Integrated Serveces Digital Network)の基本I
/Fにおける2本のB-chで代表される複数のチャネル
を同時にリンクしてマルチリンク手順により通信の高速
化を実現するデータ伝送装置が多用されている。
【0003】このマルチリンク手順は、例えば特開平2
−54652号公報(マルチリンクプロトコルのパケッ
ト再送方式)、特公平2−37742号公報(高速直列
データ流の伝送装置)等に記載されたものがあり、CC
ITT(国際電信電話諮問委員会)で規定する勧告X.
75のMLP(Multi Link Protocol)の要件を満足す
ることにより実現される。
【0004】このようなマルチリンク手順によれば、1
つの通信データを複数のパケットに分割したうえで、こ
れらのパケットを例えば上位レイヤであるレイヤ3から
複数の下位レイヤであるレイヤ2に分配し、各レイヤ2
毎に設定された複数のリンクを同時に使用して前記パケ
ットを伝送する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のデータ伝送装置にあってマルチリンク手順は、CC
ITT規定の勧告X.75を満足することにより実現さ
れるが、このマルチリンク手順によると、マルチリンク
用の制御フィールドが新たに付加され、レイヤ2とレイ
ヤ3の間にマルチリンク制御用のサブレイヤが必要とな
り、ソフトウエアの負担が多くなるうえ、スループット
も低下する。
【0006】この問題を解消するためには、現在CCI
TT勧告T.90で規定される回線交換モードにおける
レイヤ3のパケットレイヤプロトコルすなわち国際標準
化機構ISOにより規定されるISO8208(≒勧告
X.25パケットレイヤプロトコル)が実際の回線交換
モードではほとんど使用されないことを利用し、このパ
ケットレイヤプロトコルで管理されるパケットの送信順
序番号を用いてマルチリンクプロトコルを制御すること
により、ソフトウエアの負荷を軽減し伝送速度を向上
せることが考えられる。
【0007】しかしながら、マルチリンク手順において
は、各リンクは独立に設定されるため、複数のリンク
間、例えば衛星回線と地上回線間などで伝送速度の差が
起こり得る。従って、各リンクに均等にパケットを分配
すると、全体としての伝送速度は最も遅いリンクの伝送
速度に依存してしまい効率が悪い。そこで、請求項
載の発明は、各レイヤ2で行なわれるシングルリンクプ
ロトコル(SLP)のウインドウバッファのアウトスタ
ンディングフレーム数をレイヤ3で管理し、アウトスタ
ンディングフレーム数が少なく伝送速度が速いと思われ
るSLPに対して優先的に未送信のパケットを再分配す
ることにより、伝送速度の遅いSLPへの依存度を低く
し伝送効率を改善するデータ伝送装置を提供することを
目的としている。
【0008】次に、マルチリンク手順では、各リンクが
独立に設定されるため、リンク毎にレイヤ2(またはレ
イヤ1)で異常状態が発生し得る。その際、上位のレイ
ヤ3で下位のレイヤ2(またはレイヤ1)の管理を行い
再送手順を持たないと、1つの下位レイヤの異常のため
全体としての通信が異常となってしまう。そこで、請求
記載の発明は、レイヤ3で分配したパケットの送信
順序番号と分配先の下位レイヤを管理して、異常により
リンクを切断した下位レイヤに分配したパケットで、ま
だ確認のとれていないものを他の正常な下位レイヤに対
して再送することにより、通信を継続できるデータ伝送
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】請求項1記載の発明は、上記目的を達成す
るために、1つの通信データを複数のパケットに分割し
たうえで、これらのパケットを上位レイヤから複数の下
位レイヤに分配し、各下位レイヤ毎に設定された複数の
リンクを同時に使用して前記パケットを伝送するマルチ
リンク制御部を備えたデータ伝送装置において、パケッ
ト送信中に受信側にて未確認となっているパケットをア
ウトスタンディングフレームとして各下位レイヤ毎に認
識するウインドバッファと、このウインドバッファにて
所定数のアウトスタンディングフレームが認識された下
位レイヤを判別すると共に、アウトスタンディングフレ
ームが前記所定数以下の下位レイヤに未送信パケットを
優先的に再分配する再分配制御部と、を備えたことを特
徴とする。
【0011】また、請求項記載の発明は、上記目的を
達成するために、1つの通信データを複数のパケットに
分割したうえで、これらのパケットを上位レイヤから複
数の下位レイヤに分配し、各下位レイヤ毎に設定された
複数のリンクを同時に使用して前記パケットを伝送する
マルチリンク制御部を備えたデータ伝送装置において、
各下位レイヤ毎のリンク状態を監視してリンクエラーま
たは回線エラーを検出するエラー検出部と、エラー検出
された下位レイヤのリンクを一時的または長期的に切断
するリンク切断部と、切断されたリンクの下位レイヤに
分配されていて受信側にて未確認のパケットを含む未送
信のパケットを正常にリンクされている他の下位レイヤ
に分配して再送すると共に、切断した下位レイヤのリン
クが再設定された時点で前記再送指定された下位レイヤ
に分配されて未送信となっているパケットを前記リンク
再設定の下位レイヤに戻し送信を継続するエラーリカバ
リー部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】
【0013】記構成を有する請求項記載の発明にお
いては、ウインドバッファがパケット送信中に受信側に
て未確認となっているパケットをアウトスタンディング
フレームとして各下位レイヤ毎に認識し、このウインド
バッファにて所定数のアウトスタンディングフレームが
認識された下位レイヤを再分配制御部によって判別する
と共に、アウトスタンディングフレームが前記所定数以
下の下位レイヤに未送信パケットを優先的に再分配す
る。
【0014】また、上記構成を有する請求項記載の発
明においては、エラー検出部により各下位レイヤ毎のリ
ンク状態を監視してリンクエラーまたは回線エラーを検
出し、エラー検出された下位レイヤのリンクをリンク切
断部により一時的または長期的に切断し、切断されたリ
ンクの下位レイヤに分配されていて受信側にて未確認の
パケットを含む未送信のパケットを、エラーリカバリー
部によって正常にリンクされている他の下位レイヤに分
配して再送すると共に、切断した下位レイヤのリンクが
再設定された時点で前記再送指定された下位レイヤに分
配されて未送信となっているパケットを前記リンク再設
定の下位レイヤに戻し送信を継続する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は請求項1または2に記載された発明の一実施例に
係るデータ伝送装置としてのG4ファクシミリ装置を示
すブロック構成図である。なお、本実施例のG4ファク
シミリ装置はISDNに接続されているものとする。
【0016】まず、構成を説明する。図において、シス
テム制御部11は、例えばシステムメモリ12に格納さ
れている所定のプログラムに従って装置全体を制御す
る。このために、システムメモリ12にはシステム制御
部11の制御に必要なワークエリアやデータが記憶さ
れ、パラメータメモリ13には前記プログラムに必要な
パラメータが設定されている。スキャナ(読取部)14
は、送信原稿を所定の解像度で画素に分解して、各画素
を白黒の画信号に変換する。プロッタ(書き込み部)1
5は、スキャナ14と同じ解像度で画像を記録紙に記録
して出力する。
【0017】通信制御部16は、所定の伝送制御手順、
例えばマルチリンク手順に従ってファクシミリ伝送を実
行する。画像蓄積装置17は、通信に係る画情報が蓄積
される。符号化復号化部18は、送信する画情報を所定
の方式で符号化してその情報量を圧縮すると共に、符号
化されている受信画情報を元の画情報に復元する。操作
表示部19は、このG4ファクシミリ装置をオペレータ
が任意に操作するための各種操作キー、例えばワンタッ
チダイアルキーや短縮ダイアルキーおよびファクシミリ
装置からオペレータへのメッセージ等を表示するための
各種の表示器等が配設されている。
【0018】前記通信制御部16は、例えば16kbpsの
制御用チャネル(D-ch)1本を制御するD-ch伝送制御
部20と、例えば64kbpsのデータ伝送用チャネル(B
-ch)2本を制御するB-ch上位レイヤ制御部21とを制
御してデータ伝送を実行する。D-ch伝送制御部20は
直接、またB-ch上位レイヤ制御部21はマルチリンク
制御部22を介してISDNのI/F23に接続され
る。
【0019】マルチリンク制御部22は、1つの通信デ
ータを複数のパケットに分割したうえで、これらのパケ
ットを上位レイヤであるレイヤ3制御部24から複数の
下位レイヤであるレイヤ2制御部25、26に分配し、
各レイヤ2制御部25、26毎に設定された複数のリン
クすなわち2本のB-chを同時に使用して前記パケット
を伝送する。
【0020】このために、レイヤ3制御部24は、本実
施例のパケットレイヤプロトコル制御部として、レイヤ
3のPLP(Packet Layer Protocol)を用いて前記パ
ケットの送信順序番号を管理し、この送信順序番号を付
したパケットを送信側における2つのレイヤ2制御部2
5、26に対して分配する。このパケットの送信順序番
号P(S)による分配先の管理例が図2のテーブルに示
される。図示のように、パケットは送信順序番号P
(S)順に、レイヤ2制御部25、26に交互に分配さ
れ、フレーム順に送信される。
【0021】一方、受信側では、レイヤ2制御部25、
26で順不同に受信されたパケットを前記送信順序番号
に従って再順序付けを行なう。パケットの送信順序番号
P(S)による受信側での管理例が図3のテーブルに示
される。図示のように、P(S)=0,1のパケットが
受信側のレイヤ2制御部25、26で受信され確認が済
むと、上位のレイヤ3制御部24にP(S)順に転送さ
れる。次いで、P(S)=2のパケットの受信確認前に
P(S)=3〜6のパケットが受信された場合、これら
のP(S)=3〜6のパケットは一時待機となり、P
(S)=2のパケットが受信確認された時点で、P
(S)=2〜6のパケットがP(S)順にレイヤ3制御
部24に転送される。なお、レイヤ2制御部25、26
では、前記レイヤ3制御部24のPLPに対し、SLP
(Single Link Protocol)を用いてパケットを伝送す
る。そこで、以下、レイヤ2制御部25をSLP1、ま
たレイヤ2制御部26をSLP2とも云う。
【0022】次に、前記レイヤ3制御部24は、ウイン
ドバッファ27、再分配制御部28に接続されて、以下
のように機能する。まず、ウインドバッファ27は、図
2に示すようなFIFO(First-in First-out)テーブ
ルとして構成され、送受信されるフレームNo.をパケ
ットの送信順序番号P(S)により管理し、合わせてパ
ケットの分配先であるSLP1、SLP2毎に、受信側
から返信される確認の有無を記憶する。このウインドバ
ッファ27を参照することにより、レイヤ3制御部24
は、パケット送信中に受信側にて未確認となっているパ
ケットをアウトスタンディングフレーム(未確認フレー
ム)として各SLP1、SLP2毎に認識する。次い
で、ウインドバッファ27にて所定数のアウトスタンデ
ィングフレームが認識された下位レイヤ、図2において
はSLP2をレイヤ3制御部24が判別すると、再分配
制御部28は、アウトスタンディングフレームが前記所
定数以下の下位レイヤ、図2においてはSLP1に未送
信パケットを優先的に再分配する。
【0023】また、レイヤ3制御部24は、エラー検出
部29、リンク切断部30、エラーリカバリー部31に
接続されて、以下のように機能する。まず、エラー検出
部29により各下位レイヤすなわちSLP1、SLP2
毎のリンク状態を監視してリンクエラーまたは回線エラ
ーを検出する。ここで、エラー検出された下位レイヤ、
図2においてはSLP2のリンクを、リンク切断部30
により一時的または長期的に切断する。そして、切断さ
れたリンクのSLP2に分配されていて、受信側にて未
確認のパケットを含む未送信のパケットは、エラーリカ
バリー部31によって正常にリンクされている他の下位
レイヤ、図2においてはSLP1に分配して再送する。
これにより、リンクを切断しても送信が継続される。ま
た、切断したSLP2のリンクが再設定された時点で、
前記再送指定されたSLP1に分配されて未送信となっ
ているパケットは、エラーリカバリー部31によって前
記リンク再設定のSLP2に戻され、送信が継続され
る。
【0024】次に、作用を説明する。ここでは、ISD
Nに接続されたG4ファクシミリ装置で2本のB-chを
利用して、128kbpsのマルチリンク通信を実現する手
順を例示して説明する。まず、図4の通信手順に従い、
同一宛先に対し2度発呼を行い、2本のB-chを獲得す
る。このために、発端末からSETUP(呼設定の要求)メ
ッセージの送出により呼設定手順を起動し、ISDNか
らのCALL PROC(Call Proceeding:呼設定のための処理
中の旨通知)の転送を経て、着端末からCONN(Connec
t:被呼者が応答した旨通知)メッセージが発端末に送
られると、CONN-ACK(Connect Acknowledge:CONNに対
する確認)を送出し、1本ずつのB-ch(B1-ch、B2
-ch)を獲得する。
【0025】これらの2本のB-ch(B1-ch、B2-c
h)を使用してデータ伝送を行ない、データ伝送が終了
すると、以下の手順によりB-chを解放する。すなわ
ち、発端末または着端末からDISC(Disconnect:呼解放
の要求)メッセージが送られ、これを契機にチャネルの
切断と呼番号の解放が行なわれ、REL(Release:チャネ
ル切断完了通知と呼番号解放要求)メッセージが返送さ
れる。RELメッセージの受信により、DISCの送出側の呼
番号も解放され、REL COMP(Release Complete:チャネ
ル解放と呼番号解放完了通知)が解放完了の意味で送出
される。以上によりB-ch(B1-ch,B2-ch)が解放
される。
【0026】前記B1-ch、B2-chは、各々2つのSL
P1、SLP2に割り当てられ、2本のB-chそれそれ
でリンクされたSLP間でデータリンクの設定が行われ
る。このデータリンクの設定手順が図5のフロー図に示
される。図示のように、レイヤ2のSLP1、SLP2
は各々独立に動作する。まず、発側SLPから着側SL
PにSABM(Set Asynchronous Balanced Mode:非同
期平衡モード設定)コマンドを送出し、次いでUA(Un
numbered Acknowledgement:非番号制確認)をレスポン
スされてデータリンクを設定する。なお、レイヤ2は、
例えばモジュロ=8、アウトスタンディング(いわゆる
kパラメータ)=7が前記パラメータメモリ13に設定
されている。なお、モジュロ=8は、0〜7まで繰り返
されるパケットのシーケンス番号で、アウトスタンディ
ング=8は、受信確認がとれていない未確認フレームの
許容数である。
【0027】ここで、レイヤ3以上は1つの資源からな
る。すなわち、送信するドキュメントデータは1種類で
ある。ところが、SLPは2つ存在するため、送信側は
ドキュメントデータを複数のパケットに分割したうえ
で、これらのパケットを2つのSLP1、SLP2に分
配して送出し、受信時は2つのSLP1、SLP2から
受けたものを再順序付けする必要がある。従来、これは
MLP(Multi Link Protocol)により実現されたが、
レイヤ2とレイヤ3の間にサブレイヤが必要となり、ま
たMLP用のHeader dataも付加され、ソフトウエアに
負荷がかかっていた。
【0028】一方、ISDNの回線交換モードのレイヤ
3は、ISO8208のプロトコルが割り付けられてい
る。これは、実際には、勧告X.25PLP(パケット
レイヤプロトコル)と同一で、フレームの送受信を送信
順序番号P(S)で管理しているが、回線交換モードで
は存在しなくとも支障はない。本実施例ではSLP1、
SLP2への分配および再順序付けを、このレイヤ3プ
ロトコルの送信順序番号P(S)で実現する。なお、レ
イヤ3は、例えばモジュロ=128、ウインドウサイズ
=128として前記パラメータメモリ13に設定されて
いる。ウインドウサイズとはデータパケットの最大数で
あり、同時に送出できるデータパケットの最大数をモジ
ュロ数以下に設定して制御する。
【0029】図6はレイヤ3以降のプロトコル例を示す
フロー図である。B2-chにおいて、まず発呼要求(Cal
l Request:CR)パケットを送信し、着側で要求を受
け入れた場合には、接続完了(Call Connected:CC)
パケットが発側に返され、SLP2に分配されたデータ
DT(1)、DT(3)、DT(5)、...、が順次送
信される。一方、B1-chにおいて、例えば重大な障害
が発生した場合には、リスタート手順によりSQ(Rest
art Request)、SF(Restart Confirmation)を送受
信し、前記発呼要求を再設定し、SLP1に分配された
データDT(0)、DT(2)、DT(4)、…、を順
次送信する。なお、DTの()内は、パケットの送信順
序番号P(S)である。
【0030】このように、レイヤ3以上のデータは、2
つのB-chの回線品質が同様であれば、2つのSLP
1、SLP2に交互に渡される。ここで、レイヤ3制御
部24は、図2に示したウインドバッファ27を参照
し、レイヤ2(SLP1、SLP2)のそれぞれのアウ
トスタンディングフレーム数を監視している。片側のB
-chの回線品質が悪かったり、回線遅延が大きいと、必
然的にアウトスタンディングフレームは増える。レイヤ
3制御部24は、これを監視して回線状態の良いSLP
に対して高い比率でデータを再分配する。例えば図2お
よび図7に示すように、SLP2のB2-chでアウトス
タンディングフレーム数が増えると、図8に示すよう
に、アウトスタンディングフレームである奇数番号のデ
ータDT(7)〜DT(19)が、図1の再分配制御部
28によって回線品質のよいSLP1のB1-chに再分
配される。
【0031】このように、本実施例においては、回線品
質のよいSLPに優先的にアウトスタンディングフレー
ムであるデータを再分配するので、データ通信を継続す
ることができ、2つのSLP1、SLP2が異なる環境
にあっても最適な高速データ通信が可能となる。次に、
前記アウトスタンディングフレーム数等により、エラー
検出部29は、B1-ch、B2-ch毎のリンク状態を監視
し、リンクエラーまたは回線エラーを検出している。エ
ラー検出されると、リンク切断部30は、そのリンク、
本例ではB2-chのリンクを切断する。この切断手順が
図8に示される。すなわち、発側SLP2から呼解放の
要求DISCメッセージを送出し、非番号制確認UAをレス
ポンスされてデータリンク(B2-ch)を切断する。
【0032】片側のB2-chが切断された場合、確認の
とれていないデータパケットすなわちDT(7)〜DT
(19)は、正常なB1-chで再送される。その後、発
側SLP2から着側SLP2に非同期平衡モード設定S
ABMコマンドを送出し、次いで非番号制確認UAをレ
スポンスされて、新たにデータリンクB2-chを設定す
る。なお、レイヤ2制御部26は、例えばモジュロリン
クが再設定されたら通常の動作に戻り、図8に示すよう
に、継続する奇数番号のデータDT(27)以降を送出
する。このため、レイヤ3制御部24では、図2のよう
なFIFOすなわちウインドバッファ27を備え、未確
認フレームが、どちらかのSLPに送出したかを管理し
ている。
【0033】このように、本実施例においては、回線品
質の悪いリンクを切断し、回線品質のよいSLPに優先
的にアウトスタンディングフレームであるデータを再分
配するので、データ通信を継続することができ、またリ
ンク再設定後は切断前と同様にマルチリンクに復帰でき
るので、2つのSLP1、SLP2が異なる環境にあっ
ても最適な高速データ通信が可能となる。
【0034】ここで、前述したように、レイヤ3制御部
24では、図2のようなFIFOすなわちウインドバッ
ファ27を備え、未確認フレームが、どちらかのSLP
に送出したかを管理している。一方、受信側では、2つ
のSLP1、SLP2からレイヤ3制御部24に通知さ
れるフレームの送信順序番号P(S)を、図3のような
FIFOすなわちウインドバッファ27により管理す
る。受信側での送信順序板後P(S)は、図3に示した
ように、必ずしもシーケンシャルではない。従って、受
信したフレームが期待するP(S)値(VRという)と
異った場合は、FIFOに格納され、期待するP(S)
のフレームを受信した時点で、上位のレイヤ3制御部2
4に転送する。
【0035】このように、本実施例においては、レイヤ
3のパケット通信プロトコルである勧告X.25を用い
てパケットの送信順序番号P(S)を管理するので、送
信側における複数のレイヤ2制御部25、26に対する
パケットの分配および受信側にて順不同に受信されたパ
ケットの再順序付けを行なうことができ、ソフトウエア
の負荷が少ない高速なマルチリンクが可能となる。
【0036】図9はレイヤ3におけるフレーム送信処理
を示すフローチャートである。まず、上位レイヤより情
報フレームの送信要求があると(ステップS1)、勧告
X.25プロトコルに従ってパケットの送信順序番号P
(S)を設定し、ウインドバッファ27に格納する(ス
テップS2)。次いで、前記パケットをレイヤ2のSL
P1、SLP2に分配し、B1-chおよびB2-chをリン
クする(ステップS3)。リンク後、SLP1とSLP
2のアウトスタンディングフレーム数を比較し(ステッ
プS4)、SLP1のアウトスタンディングフレーム数
が多い場合はSLP2に送信を要求し(ステップS
5)、SLP2のアウトスタンディングフレーム数が多
い場合はSLP1に送信を要求する(ステップS6)。
そして、未送出フレームがなくなるまで送信を継続する
(ステップS7)。
【0037】一方、ステップS3の判断でSLP1また
はSLP2のリンクが切断された場合には、ウインドバ
ッファ27を参照してリンク切断側の例えばSLP2に
未確認フレームがあるかどうかを判断し(ステップS
8)、ある場合には、非切断側の例えばSLP1に再送
信を要求する(ステップS9)。次に、リンク切断側の
例えばSLP2に未送出フレームがあるかどうかを判断
し(ステップS10)、ある場合には、この未送出フレ
ームも非切断側の例えばSLP1に送信を要求し(ステ
ップS11)、送信を継続する。
【0038】図10はレイヤ3におけるフレーム受信処
理を示すフローチャートである。まず、SLP1、SL
P2からフレームを受信し(ステップT1)、次に受信
するフレームの期待される値VRと、受信したフレーム
の送信順序番号P(S)とが一致するかどうかを判断し
(ステップT2)、不一致の場合はウインドバッファ2
7に格納する(ステップT3)。
【0039】一方、ステップT2の判断でVRとP
(S)が一致した場合には、ウインドバッファ27にV
R以上のP(S)を付されたフレームが既に受信されて
いるかどうかを判断する(ステップT4)。受信されて
いる場合には、VRと一致したP(S)の受信フレーム
と、ウインドバッファ27内の確認のとれているフレー
ムを上位のレイヤ3制御部24に転送し(ステップT
5)、VR+転送されたフレーム数→VRによりカウン
トアップする(ステップT6)。
【0040】また、ステップT4の判断でVR以降のP
(S)の付されたフレームがない場合には、P(S)=
VRの受信フレームを上位のレイヤ3制御部24に転送
し(ステップT7)、VR+1→VRによりカウントア
ップする(ステップT8)。
【0041】
【発明の効果】
【0042】以上説明したように、請求項1記載の発明
に係るデータ伝送装置によれば、ウインドバッファがパ
ケット送信中に受信側にて未確認となっているパケット
をアウトスタンディングフレームとして各下位レイヤ毎
に認識し、このウインドバッファにて所定数のアウトス
タンディングフレームが認識された下位レイヤを再分配
制御部によって判別すると共に、アウトスタンディング
フレームが前記所定数以下の下位レイヤに未送信パケッ
トを優先的に再分配するので、回線品質のよい下位レイ
ヤに優先的にアウトスタンディングフレームであるパケ
ットを再分配でき、複数の下位レイヤが異なる環境にあ
っても最適な高速データ通信を継続することができる。
【0043】また、請求項記載の発明に係るデータ伝
送装置によれば、エラー検出部により各下位レイヤ毎の
リンク状態を監視してリンクエラーまたは回線エラーを
検出し、エラー検出された下位レイヤのリンクをリンク
切断部により一時的または長期的に切断し、切断された
リンクの下位レイヤに分配されていて受信側にて未確認
のパケットを含む未送信のパケットを、エラーリカバリ
ー部によって正常にリンクされている他の下位レイヤに
分配して再送すると共に、切断した下位レイヤのリンク
が再設定された時点で前記再送指定された下位レイヤに
分配されて未送信となっているパケットを前記リンク再
設定の下位レイヤに戻し送信を継続するので、回線品質
の悪いリンクを切断し、回線品質のよい下位レイヤに優
先的にアウトスタンディングフレームであるパケットを
再分配でき、複数の下位レイヤが異なる環境にあっても
最適な高速データ通信を継続することができる。また、
リンク再設定後は切断前と同様にマルチリンクに復帰で
きるので、高速なデータ通信を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または2に記載された発明の一実施例
に係るデータ伝送装置としてのG4ファクシミリ装置を
示すブロック構成図である。
【図2】パケットの送信順序番号P(S)による送信側
での分配先の管理例を示すテーブル図である。
【図3】パケットの送信順序番号P(S)による受信側
での管理例を示すテーブル図である。
【図4】ISDNにおける通信手順を示すフロー図であ
る。
【図5】B1-ch,B2-chそれぞれにおけるデータリン
クの設定手順を示すフロー図である。
【図6】レイヤ3以降のプロトコル例を示すフロー図で
ある。
【図7】アウトスタンディングフレームの発生状況を示
す通信フロー図である。
【図8】アウトスタンディングフレームの多発によるリ
ンク切断時の通信フロー図である。
【図9】レイヤ3におけるフレーム送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】レイヤ3におけるフレーム受信処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
22 マルチリンク制御部 24 レイヤ3制御部 25、26 レイヤ2制御部(SLP1、SLP2) 27 ウインドバッファ 28 再分配制御部 29 エラー検出部 30 リンク切断部 31 エラーリカバリー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの通信データを複数のパケットに分割
    したうえで、これらのパケットを上位レイヤから複数の
    下位レイヤに分配し、各下位レイヤ毎に設定された複数
    のリンクを同時に使用して前記パケットを伝送するマル
    チリンク制御部を備えたデータ伝送装置において、 パケット送信中に受信側にて未確認となっているパケッ
    トをアウトスタンディングフレームとして各下位レイヤ
    毎に認識するウインドバッファと、 このウインドバッファにて所定数のアウトスタンディン
    グフレームが認識された下位レイヤを判別すると共に、
    アウトスタンディングフレームが前記所定数以下の下位
    レイヤに未送信パケットを優先的に再分配する再分配制
    御部と、を備えたことを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 1つの通信データを複数のパケットに分割
    したうえで、これらのパケットを上位レイヤから複数の
    下位レイヤに分配し、各下位レイヤ毎に設定された複数
    のリンクを同時に使用して前記パケットを伝送するマル
    チリンク制御部を備えたデータ伝送装置において、 各下位レイヤ毎のリンク状態を監視してリンクエラーま
    たは回線エラーを検出するエラー検出部と、 エラー検出された下位レイヤのリンクを一時的または長
    期的に切断するリンク切断部と、 切断されたリンクの下位レイヤに分配されていて受信側
    にて未確認のパケットを含む未送信のパケットを正常に
    リンクされている他の下位レイヤに分配して再送すると
    共に、切断した下位レイヤのリンクが再設定された時点
    で前記再送指定された下位レイヤに分配されて未送信と
    なっているパケットを前記リンク再設定の下位レイヤに
    戻し送信を継続するエラーリカバリー部と、を備えたこ
    とを特徴とするデータ伝送装置。
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