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JP3201720B2 - 移動棚 - Google Patents
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JP3201720B2 - 移動棚 - Google Patents

移動棚

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JP3201720B2
JP3201720B2 JP15436896A JP15436896A JP3201720B2 JP 3201720 B2 JP3201720 B2 JP 3201720B2 JP 15436896 A JP15436896 A JP 15436896A JP 15436896 A JP15436896 A JP 15436896A JP 3201720 B2 JP3201720 B2 JP 3201720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動棚に関するも
ので、特に、棚間に形成された作業通路に人が入ってい
るときに地震が発生して、人が入っている棚間の作業通
路が狭められようとしても、棚と棚との間に所定の幅の
空間を自動的に確保して、人が棚間に挟み込まれること
のないようにした移動棚に関する。
【0002】
【従来の技術】床に敷設したレール上に車輪付きの複数
の移動棚を移動可能に置き並べ、物品の出し入れをしよ
うとする棚の前面に作業用の通路を形成するようにした
移動棚装置では、棚間に形成された作業通路に人が入っ
ているときに地震が発生すると、それぞれの移動棚がレ
ール上において前後動し、人が入っている作業通路が狭
められて棚と棚との間に人が挟み込まれる危険性があ
る。
【0003】そこで本出願人は、特公昭55−5157
0号公報に記載されているように、棚と棚相互間に形成
される通路の最大幅よりも短く人体が挟圧されない長さ
を有する揺動杆と、この揺動杆を棚間口面に対し平行な
態位と棚間口面に対し直角方向の突出態位とにそれぞれ
暫定的に保持する手段とを設け、上記揺動杆が棚間口面
に対して直角方向の突出態位をとることにより、相対向
する他の移動棚の接近を阻止するようにした移動棚の安
全装置を提案した。
【0004】上記公報記載の安全装置によれば、棚間に
形成された作業通路に入って物品の出し入れ作業をしよ
うとするとき、予め揺動杆を棚間口面に対し直角方向の
突出態位にしておけば、棚間の作業通路に入っていると
き地震が発生してその作業通路が狭められようとして
も、揺動杆が相対向する他の移動棚の接近を阻止して揺
動杆の長さ分の作業通路幅を確保するため、棚間の作業
通路内の作業者の安全が確保される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の安全装置にもまだ改良の余地がある。すなわち、上記
揺動杆は手動操作によって棚間口面に対し平行な態位と
棚間口面に対し直角方向の突出態位とにする必要がある
ため、棚間に形成された作業通路に入って物品の出し入
れ作業をしようとするとき、揺動杆を棚間口面に対し直
角方向の突出態位にすることを忘れると、万一地震が発
生したとき上記揺動杆が所期の安全確保機能を発揮する
ことができない。また、作業通路に入って物品の出し入
れ作業をしようとするとき揺動杆を手動操作で突出態位
にし、また、作業終了後手動操作で棚間口面から退避さ
せる態位にすることは面倒であり、つい揺動杆を突出態
位にしないまま作業通路に入ってしまい、揺動杆が所期
の機能を発揮することができないことがあり得る。
【0006】そこで本出願人はさらに、上記揺動杆に相
当するレバー部材を移動棚の前面に平行する立ち上がり
態位と移動棚の前方に突出する横倒し態位とに揺動変位
可能に設け、電気的な感震信号でレバー作動手段を作動
させて上記レバー部材を横倒し態位に変位させるように
した移動棚に関して先に特許出願した。特願平7−28
9463号にかかる発明がそれである。
【0007】上記先の出願にかかる発明によれば、電気
的な感震信号でレバー部材を自動的に横倒し態位に揺動
変位させるため、棚間に形成された作業通路に入って物
品の出し入れ作業をしようとするとき、揺動杆を棚間口
面に対し直角方向の突出態位にすることを忘れたり、怠
ったりしても、地震等によって振動が発生したとき、作
業通路内の作業者の安全を確実に確保することができ
る。
【0008】ここで、上記出願にかかる発明のように電
気的な感震信号でレバー作動手段を介してレバー部材を
自動的に棚の前面から突出した態位にするのではなく、
機械的な感震手段で機械的にレバー部材を突出態位にす
ることができればなお望ましい。何故なら、大きな地震
が発生したときは停電することが多く、非常時のバック
アップ電源を備えていないとすれば、電気的な感震信号
を得ることができなかったり、レバー作動手段の駆動電
源を確保することができないからである。
【0009】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
もので、人が棚間に形成された作業通路に入って物品の
出し入れ作業をしようとするとき、隣接棚との接近阻止
部材を棚間口面に対し直角方向の突出態位にすることを
忘れたり、怠ったりしても、地震等によって棚が大きく
揺れると、接近阻止部材が自動的に突出態位をとって作
業通路内の作業者の安全を確実に確保することができ、
しかも、地震等によって停電になったとしても、接近阻
止部材が自動的に突出態位をとって作業通路内の作業者
の安全を確実に確保することができる移動棚を提供する
ことを目的とする。
【0010】本発明はまた、接近阻止部材が退避態位か
ら突出態位に移動したときの衝撃をやわらげて接近阻止
部材の跳ね返りをなくし、接近阻止部材を突出態位で素
早く安定させて相隣接する棚相互の接近をより確実に阻
止することができる移動棚を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、移動方向前面から隣の
移動棚に向かって突出し隣の移動棚との接近を阻止する
ことができる突出態位と退避態位とをとることができ
る接近阻止部材を有する移動棚において、上記接近阻止
部材は、軸を中心にして垂直面内において回転可能に設
けられるとともに上記軸との摩擦抵抗によって暫定的に
退避態位に保持され、地震時の機械的な振動によって退
避態位での暫定的保持が解除され移動方向前面から隣の
移動棚に向かって突出する態位をとることを特徴とす
る。
【0012】近阻止部材は、請求項2記載の発明の
ように、軸を中心にして垂直面内において回転可能に設
けられるとともに移動棚本体に引っかけられて暫定的に
退避態位に保持され、地震によって退避態位での暫定的
保持が解除され移動方向前面から隣の移動棚に向かって
突出する態位をとるようにしてもよい。請求項3記載の
発明のように、請求項1または2記載の発明において、
接近阻止部材に重りまたはばねを連結し、地震によって
接近阻止部材の退避態位を解除することにより、上記重
りまたはばねが回転付勢力として作用し、接近阻止部材
が移動棚の移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出
するようにしてもよい。請求項4記載の発明のように、
請求項1または2記載の発明において、重りを有するこ
とにより地震によって揺れるレバーを設け、このレバー
の揺れによって接近阻止部材を移動棚の移動方向前面か
ら隣の移動棚に向かって突出させるようにしてもよい。
【0013】請求項7記載の発明のように、移動方向前
面から隣の移動棚に向かって突出し隣の移動棚との接近
を阻止することができる突出態位と、退避態位とをとる
ことができる接近阻止部材を有する移動棚において、上
記接近阻止部材は、長手方向にスライド可能に設けられ
るとともに隣の移動棚に向かって突出付勢され、棚の前
面から退避した態位で係合されて退避態位に保持され、
地震等の揺れで上記係合が外れ付勢力で移動方向前面か
ら隣の移動棚に向かってスライドし突出するようにして
もよい。
【0014】移動棚が電動式の場合、請求項8記載の発
明のように、接近阻止部材が移動方向前面から隣の移動
棚に向かって突出した態位にあるとき、上記接近阻止部
材が突出している通路に面する移動棚にインターロック
をかけるようにしてもよいし、請求項9記載の発明のよ
うに、接近阻止部材が移動方向前面から隣の移動棚に向
かって突出した態位にありかつ接近阻止部材の先端部に
設けた接触センサの検出信号で、少なくとも接近阻止部
材が突出している作業通路に面する移動棚の駆動モータ
への給電が停止するようにしてもよく、請求項10記載
の発明のように、突出態位にある接近阻止部材と対向す
る棚の上記接近阻止部材の先端面と対向する位置に接触
センサを設け、この接触センサの検出信号で、少なくと
も接近阻止部材が突出している作業通路に面する移動棚
の駆動モータへの給電を停止させるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる移動棚の実施の形態を説明する。図1、図2に
おいて、建物の床等の土台3上には適宜数のレール4が
平行に敷設され、レール4上には適宜数の移動棚2の底
部に回転可能に設けられた車輪6が載せられ、各移動棚
2の車輪6がレール4上を転動することにより、各移動
棚2がレール4に沿って移動可能となっている。複数の
移動棚2の移動方向両側には固定棚1が配置されてい
る。固定棚1は土台3上の定位置に固定されている。各
移動棚2及び固定棚1は、移動棚2の移動方向両側の面
が物品の出し入れ面になっている。複数の移動棚2のう
ちの適宜の移動棚2を移動させることにより、所望の移
動棚2の前面に作業用の通路を形成することができる。
【0016】図示の例では電動式の移動棚装置になって
おり、図1において左端の固定棚1に総括操作パネル1
1が設けられ、この固定棚1と各移動棚2に個別操作パ
ネル12が設けられている。各個別操作パネル12に
は、その棚と隣接する棚との間に作業通路を形成するた
めの操作スイッチ、その他各種スイッチが設けられてい
る。また、各移動棚2には、移動方向前面から隣の移動
棚2に向かって突出する突出態位をとり、隣の移動棚2
との接近を阻止することができるる接近阻止部材5が取
り付けられている。各接近阻止部材5は各移動棚2の移
動方向前面と平行に立ち上がった退避態位をとることも
できる。図1において左端の固定棚1にも上記接近阻止
部材5と同様の接近阻止部材5が設けられている。接近
阻止部材5は、棚と棚との間に形成される通路の最大幅
よりも短く人体が挟圧されない程度の長さを有してい
る。人体は柔軟性乃至は弾力性があるため、人体が挟圧
されない程度の長さとは、人間の体の左右又は前後の幅
よりも短い場合もあり得る。
【0017】次に、上記接近阻止部材5の構造及び動作
について詳細に説明する。図2、図3において、移動棚
2の移動方向前面に位置する棚支柱、棚板、側パネル、
その他適宜の部材の前面にはブラケット8が固着され、
ブラケット8に取り付けられた水平方向の軸7を中心に
して上記接近阻止部材5が垂直面内において回転可能に
支持されている。接近阻止部材5の回転範囲は、移動棚
2の前面とほぼ並行に立ち上がった退避態位と、移動棚
2の前面から隣の移動棚2に向かって突出し、隣の移動
棚2との接近を阻止することができる突出態位との間の
ほぼ90゜の範囲である。上記退避態位は保持手段14
によって暫定的に保持される。保持手段14は、例えば
マグネット、スプリングキャッチ、ファスナ、その他適
宜の暫定的保持手段を用いることができる。あるいは、
このような暫定的保持手段を特別に設けなくても、軸7
と接近阻止部材5との摩擦抵抗によって暫定的に保持す
るようにしてもよい。あるいは、接近阻止部材5の一部
(例えば接近阻止部材5に設けたピンなど)を移動棚本
体に引っかけておき、さらには単に立てかけておくなど
の手段であってもよい。何れにせよ、比較的弱い外力で
暫定的保持態位が解除されるように、暫定的保持力も弱
く設定されている。接近阻止部材5の上記突出態位は、
ブラケット8の内底面に接近阻止部材5が当接すること
によって保持される。
【0018】上記ブラケット8の下方には別のブラケッ
ト10が固着され、このブラケット10と接近阻止部材
5との間には引っ張りばね9が掛けられている。接近阻
止部材5が図3に実線で示すように垂直方向に立ち上が
った退避態位にあるとき、接近阻止部材5とばね9との
連結点とブラケット10とばね9との連結点とを結ぶ線
に、軸7の延長線が重なっている。従って、接近阻止部
材5に外力が加わって退避態位での暫定的保持態位が解
除されると、ばね9の引っ張り力で接近阻止部材5が突
出態位に向かって回転付勢され、接近阻止部材5が敏速
に回転する。そして、接近阻止部材5がほぼ水平位置ま
で回転したとき、接近阻止部材5がブラケット8の内底
面に当接して回転範囲が規制され、このとき接近阻止部
材5が反動で戻ろうとする。しかし、ばね9の引っ張り
力が働いているため、接近阻止部材5が反動で戻ろうと
する動きが抑制され、接近阻止部材5のばたつきが抑制
されて早期に安定する。
【0019】いま、接近阻止部材5が図3に破線で示す
ように垂直方向に立ち上がった退避態位にあるとき、地
震等によって移動棚2が振動すると、これに伴って接近
阻止部材5も振動し、図3において時計方向にある程度
回転したとき、接近阻止部材5とばね9との連結点とブ
ラケット10とばね9との連結点とを結ぶ線が軸7の延
長線よりも外側に移動して、ばね9による付勢力が接近
阻止部材5を図3において時計方向への回転付勢力とし
て作用し、これによって接近阻止部材5が実線で示すよ
うな突出態位をとる。従って、隣接する棚相互間の作業
通路が狭められようとしても、接近阻止部材5の先端が
隣接する棚に当接して隣接する棚の接近を阻止し、接近
阻止部材5の長さに相当する幅の作業通路が隣接する棚
との間に確保され、棚と棚との間に人が挟まれるのを防
止する。
【0020】このように、上記の例によれば、作業者が
接近阻止部材5を突出態位におくのを怠っても、地震等
が発生して移動棚2が激しく揺れると、接近阻止部材5
が自動的に突出態位をとって作業通路内の作業者の安全
を確保するため、安全性に優れた移動棚を得ることがで
きる。また、電気的な感震信号によることなく、機械的
に振動を検出して接近阻止部材5を突出態位にするた
め、地震等によって停電しても接近阻止部材5を突出態
位にすることができ、より安全性の高い移動棚を得るこ
とができる。
【0021】上記の例におけるばね9はいわゆる思案ば
ねとして作用するものであってもよい。すなわち、接近
阻止部材5が垂直方向に立ち上がった退避態位にあると
き、接近阻止部材5とばね9との連結点とブラケット1
0とばね9との連結点とを結ぶ線を軸7の延長線よりも
内側、すなわち移動棚2本体側に位置させることによ
り、接近阻止部材5を移動棚2本体側に向かって回転付
勢して上記退避態位を暫定的に保持し、一方、接近阻止
部材5が突出態位に向かって僅かに回転し、接近阻止部
材5とばね9との連結点とブラケット10とばね9との
連結点とを結ぶ線と軸7の延長線とが重なった思案点を
超えたとき、上記のようにばね9の引っ張り力が接近阻
止部材5を突出態位に向かって回転付勢するように作用
させる。このように、ばね9を思案ばねとして作用させ
れば、図3に示す保持手段14を別に設ける必要はな
い。なお、接近阻止部材5が垂直方向に立ち上がった退
避態位において、接近阻止部材5とばね9との連結点と
ブラケット10とばね9との連結点とを結ぶ線が軸7の
延長線よりも外側にあっても、接近阻止部材5と軸7と
の間にある程度の摩擦抵抗があって接近阻止部材5が退
避態位を保持できれば差し支えない。
【0022】図3において、移動棚2本体側には、接近
阻止部材5が退避態位にあるとき、この態位を検出する
センサ16が取り付けられている。センサ16は図示の
例ではマイクロスイッチであり、そのアクチュエータ1
8が移動棚2本体の前面から突出している。接近阻止部
材5が垂直方向に立ち上がった退避態位にあるとき上記
アクチュエータ18が接近阻止部材5に押され、一方、
接近阻止部材5が突出態位にあるときは上記アクチュエ
ータ18から接近阻止部材5が逃げ、センサ16が検出
動作して接近阻止部材5が突出態位にある旨の信号を出
力する。そこで、移動棚2が電動式移動棚の場合は、接
近阻止部材5が移動棚2の移動方向前面から隣の移動棚
2に向かって突出した態位にあるとき、上記センサ16
から接近阻止部材5が突出態位となった旨の検出信号が
出力されるので、この検出信号によって、上記接近阻止
部材5が突出している通路に面する移動棚2にインター
ロックをかける。こうすれば、上記通路内で作業をして
いる人以外の人が別の位置に作業通路を形成すべく操作
して移動棚2を移動させたとしても、少なくとも上記イ
ンターロックがかけられた移動棚2は移動することがで
きないので、作業通路内の作業者の安全が確保される。
上記センサ16は、光学式であってもよいし、磁気式、
機械式など何れの形式であっても差し支えない。
【0023】なお、ばね9に代えてゴム、合成樹脂その
他適宜の弾性体を用いてもよい。接近阻止部材5は垂直
面内において回転するものに限られるものではなく、水
平面内において回転するものであってもよい。接近阻止
部材5が垂直面内において回転するものである場合、接
近阻止部材5が退避態位にあるとき、接近阻止部材5を
移動棚2本体に立てかけて退避態位を暫定的に保持させ
るようにしてもよい。こうすれば、暫定的な退避態位保
持手段を別に設ける必要はない。接近阻止部材5が突出
態位にあるとき、必ずしも正確に水平態位をとっている
必要はなく、ある程度斜めになっていてもよい。ただ
し、接近阻止部材5の先端側が上になるような傾きであ
って、その傾き角度があまり大きい場合は、隣接する棚
が接近阻止部材5の先端に当接したとき、接近阻止部材
5の先端が相手の棚の面に沿って滑りながら接近阻止部
材5を退避態位に向かって回転させることになるので、
傾き角度は一定の範囲に規制するものとする。
【0024】以上説明した例におけるばね9の代わり
に、図4に示す例のように重り20を用いてもよい。図
4において、前述の例と同様にブラケット8を介して移
動棚2に垂直面内において回転可能に支持された接近阻
止部材5には、軸7寄りの位置において連結部材22を
介して重り20が吊り下げられている。連結部材22
は、ワイヤ、ロープ、紐、チェーン等の可撓性部材であ
ってもよいし、レバー、ロッド等の剛体であってもよ
い。連結部材22が剛体の場合は、接近阻止部材5に回
転可能に連結される。
【0025】この例の場合も、前述の例のようにばね9
を用いた場合と同様に動作する。すなわち、接近阻止部
材5が図4に破線で示すように垂直方向に立ち上がった
退避態位にあるとき、重り20の荷重による連結部材2
2の垂下線に軸7の延長線が重なっていて、接近阻止部
材5と軸7との摩擦抵抗によって上記退避態位が保持さ
れている。いま、地震等によって移動棚2が振動する
と、これに伴って接近阻止部材5も振動し、さらに重り
20も揺れるため、連結部材22の垂下線が軸7の延長
線よりも外側に移動ししたとき、重り20の荷重が接近
阻止部材5を図において時計方向への回転付勢力として
作用し、これによって接近阻止部材5が回転して実線で
示すような突出態位をとることになる。接近阻止部材5
が退避態位を保持することができれば、接近阻止部材5
の退避態位において連結部材22の垂下線が軸7の延長
線よりも外側にあってもよいし、もちろん内側であって
もよい。図4に示す例も、前述の例と同様の効果を奏す
る。
【0026】図5は、振動によって揺動する重りの揺動
力を利用して接近阻止部材5を突出態位にするようにし
ものの例を示す。図5(a)に示す例は、移動棚の一部
を構成する支柱24内に軸26を中心にして垂直面内に
おいて回転可能にレバー28を支持し、レバー28の下
端には重り30を一体に結合し、レバー28の上端部に
横向きに形成した凸部28aを支柱24の前壁に形成し
た孔から移動棚の前面側に臨ませ、移動棚の前面と平行
に立ち上がって退避態位をとっている接近阻止部材5の
後ろ側の面に上記凸部28aを対向させたものである。
接近阻止部材5は前述の例と同様に構成され、接近阻止
部材5の退避態位を保持手段14によって暫定的に保持
している。この状態で地震等により棚が大きく揺れる
と、これと共に重り30を有するレバー28も軸26を
中心にして揺れ、レバー28の凸部28aが棚の前面か
ら突出する向きに揺れたとき、接近阻止部材5が凸部2
8aに押されて保持手段14から離脱し、自重により回
転して前述のような棚の前面からの突出態位となって、
隣接する棚との相互の接近を阻止する姿勢をとる。
【0027】図5(b)(c)は重りの各種変形例を示
すもので、(b)の例は、重り32自体を軸26を中心
に回転可能に支持し、重り32の下端側部に一体に設け
た凸部32aで接近阻止部材を押すようにしたもの、
(c)の例は、重り34自体を軸26を中心に回転可能
に支持し、重り34の上下両端側部に一体に設けた凸部
34a,34aで接近阻止部材を押すようにしたもので
ある。図5(b)(c)何れの例でも、地震等により棚
が大きく揺れると、これと共に重り32、34が軸26
を中心にして揺れ、重り32、34の凸部32a,34
aが棚の前面から突出する向きに揺れたとき、退避態位
にある接近阻止部材5が凸部32a,34aに押されて
保持手段14から離脱し、自重により回転して前述のよ
うな棚の前面からの突出態位となって、隣接する棚との
相互の接近を阻止する姿勢をとる。
【0028】接近阻止部材は回転可能なものに限られる
ものではなく、図6に示す例のように長手方向にスライ
ド可能に設けられたものであってもよい。図6におい
て、棚の前側のパネル36の内面側にはガイド筒38が
パネル36の面に対し直角方向に固定されており、ガイ
ド筒38内には接近阻止部材40がこのガイド筒38を
ガイドとして長手方向にスライド可能に挿入されてい
る。接近阻止部材40は、この接近阻止部材40に固植
されたピン40aとガイド筒38に固植されたピンとの
間に掛けられたばね42によって、上記パネル36から
前方に突出する向きに付勢されている。図示の動作態様
では、ばね42による付勢力に抗して接近阻止部材40
がガイド筒38内に押し込まれ、接近阻止部材40の下
面側に形成された係合突起40bがガイド筒38の下部
に形成された係止孔38aに係合することにより、接近
阻止部材40が棚の前面から退避した態位を保持してい
る。
【0029】接近阻止部材40には、その幅方向に軸4
6が取り付けられ、接近阻止部材40内には上記軸46
を中心に垂直面内において回転可能にレバー44が支持
されている。レバー44は図6において右端上側に係合
凸部44aを有し、左端下側に係合凸部44bを有して
いる。レバー44は自重によりあるいはばね付勢力によ
り図6において反時計方向に回転付勢されているが、図
示のように接近阻止部材40が退避態位にあるときは、
上記係合凸部44aがガイド筒38の天井面に摺接し、
上記係合凸部44bがガイド筒38の内底面に摺接して
いる。接近阻止部材40が突出態位にあるときは、上記
係合凸部44aが上記パネル36の前側に位置し、レバ
ー44が付勢力により僅かに回転して、上記係合凸部4
4aが上記パネル36に係合し、上記係合凸部44bが
ガイド筒38の底部に形成された係止孔38bに係合し
て、接近阻止部材40が後退するのを阻止し突出態位を
保持するようになっている。
【0030】いま、図6に示す退避態位において、地震
等によって棚が揺れると、接近阻止部材40の係合突起
40bの係止孔38aに対する係合が外れ、接近阻止部
材40はばね42の付勢力によりスライドして棚のパネ
ル36から突出する。このスライド行程の終端部におい
てレバー44の係合突起44aがパネル36の前側まで
出てくると、レバー44が反時計方向に回転し、上記の
ように係合凸部44aがパネル36に係合し、係合凸部
44bがガイド筒38の係止孔38bに係合して、接近
阻止部材40が後退するのを阻止し突出態位を保持す
る。この態位は隣接する棚相互が接近するのを阻止する
態位であり、接近阻止部材40の先端に隣接する棚が当
接すると、それ以上隣接する棚が近接するのを阻止す
る。
【0031】接近阻止部材40の上記突出態位を解除す
るには、上記係合凸部44aを指で押してレバー44を
回転させ、係合凸部44aのパネル36との係合及び係
合凸部44bの係止孔38bとの係合を外し、この状態
で接近阻止部材40をばね42の付勢力に抗して押し、
接近阻止部材40を退避させ、接近阻止部材40の係合
突起40bを係止孔38aに係止させて前述の退避態位
をとらせる。このように、図6に示すようなスライドタ
イプの接近阻止部材40を用いても、地震等の揺れによ
って接近阻止部材40を自動的に、しかも電気的な信号
や電動力を用いることなく棚の前面に突出させて隣接棚
相互間の接近を阻止することができるため、前述の実施
の形態と同様の効果を奏する。
【0032】図7は、本願発明の技術的範囲に含まれる
ものではないが、スライド式接近阻止部材の変形例を示
す。この例は、接近阻止部材48にラック48aを形成
し、ラック48aに噛み合わせたピニオン50を正逆方
向に回転駆動することにより、接近阻止部材48を棚か
ら突出させ、また退避させるようにしたものである。ピ
ニオン50は図示されないモータで回転駆動され、セン
サが地震等による揺れを検知したときモータを駆動して
接近阻止部材48を棚から突出させる。なお、接近阻止
部材48は突出方向に付勢して退避態位で係止してお
き、大きな揺れによりこの係止を機械的に解除し、ピニ
オン50を空転させながら接近阻止部材48を上記付勢
力により突出させるようにしてもよい。この場合は、本
願発明の技術的範囲に含まれる。
【0033】図8は、スライド式接近阻止部材のさらに
別の変形例を示す。この例は、図6に示す例と同様に、
接近阻止部材40、ガイド筒38、ばね42、パネル3
6、レバー44等を有してなるものである。図6に示す
例と異なる点は、接近阻止部材40を退避態位で暫定的
に保持する手段としてソレノイド52及びこれに付属す
るプランジャ53を用い、ばね54でプランジャ53を
突出付勢し、この付勢力で突出したプランジャ53を接
近阻止部材40の切欠きに係合させて、接近阻止部材4
0を退避態位で保持するようにしたものである。図示さ
れないセンサが地震等による大きな揺れを検知すると、
この検知信号でソレノイド52が励磁され、プランジャ
53がばね54に抗しソレノイド52側に吸引されてプ
ランジャ53の係止を解除し、接近阻止部材40をばね
42による付勢力で突出態位とする。この突出態位は、
レバー44の係合凸部44aがパネル36に係合するこ
とによって保持される。この突出態位を解除して退避態
位にするには、上記係合凸部44a指で押してパネル3
6との係合を外した状態で接近阻止部材40を付勢力に
抗して押し込み、プランジャ53を接近阻止部材40に
係合させればよい。この例も、本願発明の技術的範囲に
は含まれない。
【0034】なお、地震等によって大きく揺れたとき、
接近阻止部材40の上下動によってプランジャ53との
係合が外れるようにしておけばなおよい。こうすれば、
地震等によって仮に停電したとしても、接近阻止部材4
0は突出態位をとることができるからである。
【0035】接近阻止部材をスライド式とした場合、接
近阻止部材を空気圧や油圧でスライドさせるようにして
もよい。また、地震を検知したとき、検知信号で火薬な
どを爆破させ、この爆破力で接近阻止部材を突出させて
もよいし、接近阻止部材が突出方向に付勢されている場
合は、爆破力で係止を外し、接近阻止部材を突出させて
もよい。さらに、接近阻止部材は通常の使用時は突出さ
せず退避態位においておき、地震等によって大きく揺れ
たときのみ突出態位をとらせるようにしてもよい。
【0036】日常的な移動棚の使用において、あるいは
地震後に接近阻止部材を突出態位においたまま、この接
近阻止部材が突出している作業通路を狭める向きに移動
棚を移動させると、隣の棚との間に接近阻止部材が介在
してそれ以上接近することはできなくなる。移動棚装置
が電動式で、図3について説明したセンサ16の検知動
作によるインターロック手段がないとすれば、上記のよ
うに接近阻止部材による接近阻止機能が発揮されていて
もなお移動棚の駆動モータに給電されると、モータが加
熱することになる。そこで、図9に示す例では、突出態
位にある接近阻止部材5と対向する棚、例えば固定棚1
の上記接近阻止部材5の先端面と対向する位置に押圧部
材60を設け、押圧部材60によりアクチュエータ58
が押されて動作するスイッチ56を設け、このスイッチ
56の検出信号で、少なくとも接近阻止部材5が突出し
ている作業通路に面する移動棚の駆動モータへの給電を
停止させ、あるいは全ての移動棚の駆動モータへの給電
を停止させるようにするとよい。上記スイッチ56は一
種の接触センサを構成している。押圧部材60に作業者
あるいは異物が触れた場合も同様に停止する。
【0037】図10に示す例は、図9に示す例における
スイッチ56に代えて、接近阻止部材5の先端に接触セ
ンサ62を取り付け、接触センサ62に隣の棚が触れ、
あるいは作業者等が触れた場合に、少なくとも接近阻止
部材5が突出している作業通路に面する移動棚の駆動モ
ータへの給電を停止させ、あるいは全ての移動棚の駆動
モータへの給電を停止させるようにしたものである。
【0038】図11は、垂直面内において接近阻止部材
5が回転する形式の別の例を示す。図11において、棚
の支柱24に固定されたブラケット8に軸7を中心に回
転可能に支持された接近阻止部材5の長さ方向中間部に
は、アーム64の一端部が軸66によって回転可能に連
結されている。アーム64は、支柱24の前側の壁に形
成された孔24aを貫いており、図示のように接近阻止
部材5が突出態位にあるときは、アーム64の他端部に
形成されている係止部64aが上記孔24aの下縁部に
係合して、接近阻止部材5の突出態位を暫定的に保持す
る。接近阻止部材5が支柱24の前面とほぼ並行に立ち
上がった退避態位では、アーム64が接近阻止部材5を
支柱24側に引きつけ、接近阻止部材5を暫定的に退避
態位に保持する。接近阻止部材5が退避態位にあるとき
地震等によって棚が大きく揺れると、接近阻止部材5は
自動的に回転し突出態位となる。
【0039】図11の例におけるアーム64は、これと
同じ機能を果たす適宜の部材と代替してもよい。例え
ば、鎖、紐、ロープ、ベルトなどの可撓性の部材であっ
てもよいし、レバー、ロッド、リンク等の剛体であって
もよい。接近阻止部材の先端には、隣の棚と当接したと
き隣の棚に傷をつけないように、あるいは衝突時の衝撃
をやわらげるように柔軟な部材、あるいは緩衝材を固着
するのが望ましい。
【0040】本発明は、電動式移動棚に限らず、例え
ば、ハンドルの手動による回転力を減速して駆動車輪に
伝達し移動棚を走行させるようにした移動棚にも適用可
能である。図12、図13はこのような移動棚の駆動機
構の例を示す。図12において、移動棚70の側部には
回転操作ハンドル71が回転可能に取り付けられてお
り、ハンドル71の回転力は図示されないスプロケッ
ト、チェーン、歯車などからなる適宜の減速機構を介し
て移動棚70の底部に適宜の軸受86により回転可能に
支持された回転軸72に伝達される。回転軸72の回転
力は駆動輪74と従動輪75を有してなるクラッチを介
して回転軸73に伝達される。回転軸73の回転力は、
スプロケット80、チェーン81、スプロケット82を
介して駆動車輪軸83に伝達される。駆動車輪軸83は
適宜の軸受86により支持されて移動棚70の前後方向
一側寄りに配置され、駆動車輪軸83には適宜数の駆動
車輪84が一体に取り付けられている。移動棚70の前
後方向他方の側部寄りには、駆動車輪84に対応する従
動車輪85が適宜の軸受86によって回転自在に支持さ
れている。
【0041】図13は上記クラッチを詳細に示す。前記
回転軸72にはクラッチの駆動輪74が回転的には一体
に、しかし、回転軸72の方向には相対移動可能に取り
付けられ、他方の回転軸73にはクラッチの従動輪75
が一体に取り付けられている。上記駆動輪74には周溝
74aが形成され、周溝74aには軸78を中心に回転
軸72の中心軸線を含む面内で回転可能なシフトレバー
79の先端部が多少の空間的余裕をもって嵌まってい
る。軸78にはまた別のレバー77が回転可能に支持さ
れている。レバー77の一端には重り76が一体に取り
付けられている。レバー77の他端側部には折曲部77
aが形成され、この折曲部77aはシフトレバー79の
側部、図13では左側に立ち上がっている。
【0042】レバー77は地震等による大きな振動で重
り76の慣性力により水平面内において移動棚に対し相
対的に往復回転する。この往復回転のうち、図13に実
線で示す時計方向の回転力は上記折曲部77aを介して
シフトレバー79に伝達され、シフトレバー79は上記
駆動輪74を図13において右方にシフトさせ、駆動輪
74の凸部74bと従動輪75の凹部75bとの係合に
よる駆動力伝達態様を解除する。一方、レバー77の図
13に破線で示す反時計方向の回転力は、上記折曲部7
7aがシフトレバー79から逃げるためシフトレバー7
9に伝達されない。従って、地震等による大きな振動が
発生したときは、駆動輪74は従動輪75との係合を解
除する向きにのみシフトされる。その結果、駆動車輪8
4は減速伝達機構から解放されて抵抗なく回転すること
ができ、地震の時の揺れエネルギーが移動棚本体に伝達
されず、優れた免震効果を発揮する。
【0043】なお、上記レバー77とシフトレバー79
との間にはラチェット機構などからなる一方向クラッチ
を介在させてもよい。
【0044】図1、図2に示す例では、移動棚が物品出
し入れ口に対し直交する方向に移動する形式の移動棚で
あったが、本発明は、物品出し入れ口と平行な方向に移
動する形式の移動棚に適用することもできる。また、移
動棚装置を構成する全ての棚が移動棚であってもよい。
接近阻止部材は棚の側面において回転し又はスライドす
るものであってもよい。接近阻止部材の横断面形状及び
材質は任意である。
【0045】接近阻止部材が垂直面内において回転する
ものである場合、接近阻止部材が棚の移動方向前面と平
行に垂下した退避態位から、棚の移動方向前面から突出
した接近阻止態位までの範囲で回転するものであっても
よい。このようにしておけば、接近阻止部材を棚の上部
で、従って、作業者の頭部よりも上方で突出態位にする
ことができるから、作業者が接近阻止部材に当たること
もなく、地震時の避難がスムーズになる。ここで、接近
阻止部材を垂下した退避態位から地震等によって突出態
位にするためには、接近阻止部材を突出態位となる向き
に回転付勢し、退避態位でこれを暫定的に保持する保持
手段を設け、地震等によって大きく揺れたとき、上記保
持手段を解放させ、接近阻止部材を付勢力で回転させる
ようにする。
【0046】接近阻止部材を回転式にした場合、退避態
位と突出態位とを暫定的にかつ節度をもって保持するた
めに、例えば、それぞれの回転位置においてボールが穴
に落ち込むようにしたようなクリック機構と呼ばれるも
の、あるいは一定の回転位置を超えると弾性付勢力で所
定の向きに回転するトグル機構と呼ばれるものなどを付
加するとよい。また、接近阻止部材の回転に適宜の摩擦
抵抗を与えるために、接近阻止部材とその軸との間に合
成樹脂その他の摩擦材を介在させてもよい。回転式の接
近阻止部材を退避態位に暫定的に保持する手段として
は、接近阻止部材の一部又は接近阻止部材に設けたピン
などを棚本体側に掛け止めておくというようなものでも
よい。
【0047】接近阻止部材は、一つの棚に少なくとも1
個所に設けられていればよいが、複数個所に設けられて
いればなおよい。移動棚の形式は任意であり、上部に走
行機構をもっているものでもよい。また、手動で直接押
したり引いたりして移動させる手押し式、ハンドル回転
式、電動式であってもよい。また、フラットボード式で
あってもよい。
【0048】地震等によって揺れが発生したとき、接近
阻止部材を迅速に突出態位に移動させることが望まし
く、そのためには、図2、図4、図6に示す例のよう
に、地震等によって揺れが発生したとき、接近阻止部材
を突出態位に向かって付勢すればよい。ところが、接近
阻止部材が付勢力によって瞬時に突出態位に至ると、接
近阻止部材を突出態位で規制するストッパ等の規制部材
に激しくぶつかって跳ね返り、跳ね返った瞬間に隣接棚
が接近してくると、この隣接棚の接近を阻止することが
できないことがあり得る。そこで、接近阻止部材を瞬時
に突出態位に至らせるようにしながら、突出態位近くに
至ったとき接近阻止部材に制動をかけることが望まし
い。以下、接近阻止部材に制動手段を付加した各種の例
について説明する。
【0049】図14に示す例は、垂直面内において回転
して退避態位から突出態位に至る接近阻止部材5を有す
る移動棚2において、上記接近阻止部材5の退避態位か
ら突出態位への移動行程の終端部で接近阻止部材5に制
動力を与える制動手段90を設けたものである。上記制
動手段90は板ばね等の弾性体からなり、接近阻止部材
5を回転可能に支持するブラケット8の垂直面に設けら
れてこの垂直面と接近阻止部材5の基端部との間に介在
し、接近阻止部材5の退避態位から突出態位への移動行
程の終端部で接近阻止部材5の基端面5aが制動手段9
0をその弾性力に抗して押し、これによって制動力が発
生するようになっている。
【0050】図14に示す例によれば、上記制動力の発
生により、接近阻止部材5の退避態位から突出態位への
移動行程の終端での跳ね返りがなくなり、接近阻止部材
5を迅速に突出態位へ移動させることができると共に突
出態位を安定に保持させることができるため、地震等の
緊急時の安全をより確実に確保することができる。上記
接近阻止部材5は、例えば図2、図3の例のように、突
出態位へ移動するとき付勢力を与えてもよく、付勢力に
よって接近阻止部材5が勢いよく突出態位に至っても、
制動手段90によって跳ね返りが防止される。なお、上
記の例では制動手段90が板ばね等の弾性体であった
が、ゴム、合成樹脂、その他からなる摩擦部材であって
もよい。また、制動手段90として弾性体を用いる場
合、弾性体はコイルばね、ゴムなどであってもよい。
【0051】次に、図15に示す例について説明する。
この例は、接近阻止部材5の退避態位から突出態位への
移動行程の終端部で接近阻止部材5を受け止めて制動力
を発生する制動手段としてのシリンダ91を設けたもの
である。シリンダ91は、このシリンダ91に出入りす
るピストン92、このピストン92をシリンダ91から
出る向きに付勢するばね94、ピストン92の先端に一
体に設けられた受け部材93を有してなり、適宜の固定
部材95を介して移動棚2の垂直面に固定されている。
シリンダ91は、空気、ガス、オイル等の流体が流れる
ときの抵抗を利用して制動力を発生するもので、接近阻
止部材5が退避態位から突出態位に至る移動行程の終端
部で接近阻止部材5の基部が上記受け部材93に当接
し、ピストン92をばね94の付勢力に抗してシリンダ
91に向かって押し込み、このとき発生する制動力で接
近阻止部材5を跳ね返すことなく安定に突出態位に至ら
しめる。
【0052】次に、図16に示す例について説明する。
この例は、機械的なガバナを制動手段として用いたもの
である。図16において、軸7を中心に垂直面内におい
て回転可能に支持された接近阻止部材5の基部には上記
軸7を中心とする円弧に沿って歯が形成された扇形歯車
96が一体に取り付けられている。移動棚2の本体側に
は増速歯車列97が取り付けられており、接近阻止部材
5が移動棚2から突出した態位に至る直前から上記扇形
歯車96が増速歯車列97の最前段の歯車に噛み合うよ
うになっている。増速歯車列97の最終段の歯車はウオ
ーム98と噛み合っている。ウオーム98の軸には回転
体99が一体に取り付けられている。回転体99は高速
回転することによって制動力を発生するもので、例え
ば、風切り羽根、あるいは遠心力で変形して制動体に摺
接するゴムなどの弾性体などで作られている。
【0053】図16に示す例によれば、接近阻止部材5
が退避態位から突出態位に向かって回転し、突出態位に
至る直前から扇形歯車96が増速歯車列97の最前段の
歯車に噛み合い、この最前段の歯車を回転させる。この
回転力は増速歯車列97で増速され、増速歯車列97の
最終段の歯車の回転力はウオーム96でさらに増速され
て回転体99を高速で回転駆動する。回転体99が高速
で回転することにより回転体99に制動力が発生し、こ
の制動力がこれら回転伝達機構全体に作用し、扇形歯車
96が、従って扇形歯車96と一体の接近阻止部材5に
制動力がかかり、突出態位から跳ね返ることなく突出態
位に落ちつく。増速歯車列97だけでも制動手段として
機能するが、回転体99を有することによってより効果
的に制動手段としての機能を発揮する。
【0054】次に、図17に示す例について説明する。
図17において、軸7を中心に垂直面内で回転可能に支
持された接近阻止部材5の外周には、スライダ102が
嵌められている。スライダ102は、接近阻止部材5に
設けられた二つのストッパ5c,5d間においてスライ
ドすることができる。移動棚2本体にはブラケット10
4が取り付けられ、このブラケット104には制動手段
としてのシリンダ100の後端部が軸105により垂直
面内で回転可能に連結され、シリンダ100に進退可能
に嵌められたピストンロッド101の先端部が上記スラ
イダ102に軸103により垂直面内で回転可能に連結
されている。上記ブラケット104は接近阻止部材5を
支持するブラケット8に比較的近い位置にあり、接近阻
止部材5が図17に実線で示す突出態位にあるときは、
スライダ102が接近阻止部材5の上記二つのストッパ
5c,5dのうち基部寄りにあるストッパ5cに当接
し、シリンダ100とピストンロッド101が緩やかな
傾斜態位をとっといる。
【0055】接近阻止部材5が垂直面内において回転
し、図17に鎖線で示すように、上方に立ち上がった退
避態位にあるときは、シリンダ100とピストンロッド
101も上方に回転して立ち上がり、スライダ102は
接近阻止部材5の先端側に向かってスライドし、先端側
のストッパ5dに当接してスライドが制限され、ピスト
ンロッド101がシリンダ100内に所定量押し込まれ
ている。地震等の揺れによって接近阻止部材5が図17
で実線で示す突出態位に向かって回転していくに従い、
スライダ102はストッパ5cに向かってスライドし、
突出態位に至る前にストッパ5cに当接する。接近阻止
部材5はなおも突出態位に向かって回転し、スライダ1
02に設けられた軸103にピストンロッド101が引
っ張られ、ピストンロッド101はシリンダ100から
引き出される。このときシリンダ内で流れる流体の抵抗
で制動力が発生し、接近阻止部材5は突出態位から跳ね
返ることなく突出態位に落ちつく。
【0056】図18に示す例も図17に示す例とほぼ同
じで、移動棚2本体側のブラケット104と、接近阻止
部材5に設けたスライダ102と、上記ブラケット10
4とスライダ102とを連結したシリンダ100および
ピストンロッド101とを有してなるものであるが、こ
の例が図17に示す例と異なる点は、ブラケット104
が接近阻止部材5を支持するブラケットよりも上方に大
きく離れた位置にあり、接近阻止部材5が突出態位にあ
るときシリンダ100とピストンロッド101が急な傾
斜態位をとり、接近阻止部材5の回転に伴いシリンダ1
00とピストンロッド101が垂下態位から傾斜態位ま
で比較的狭い範囲で回転するようにしたものである。こ
の例でも、図17の例と同様に、接近阻止部材5が退避
態位から突出態位に回転したとき、シリンダ100から
ピストンロッド101が引き出されることによりシリン
ダ100内を流れる流体の抵抗で制動力が発生し、接近
阻止部材5が突出態位から跳ね返ることなく突出態位に
落ちつく。
【0057】図17、図18に示す例において、接近阻
止部材5の横断面形状およびスライダの各種変形例を図
19に示す。図19(a)はU字状の溝型の接近阻止部
材5Aとこの接近阻止部材5Aの外面に巻き付く形に形
成されたスライダ102の例を示す。図19(b)は、
断面U字状でその両側の上縁部を内側に折り曲げた形の
接近阻止部材5Bの内側にブロック状のスライダ107
を嵌め、スライダ107の上面中央からはピストンロッ
ドを連結するための舌片108を突出させた例を示す。
図19(c)は、断面U字状でその両側の上縁部を内側
に折り曲げ、さらにしたに折り曲げた形の接近阻止部材
5Cの両内側にそれぞれ車輪110を回転可能に配置
し、双方の車輪110を回転可能に連結する軸109の
中央からピストンロッドを連結するための舌片111を
突出させた例を示す。
【0058】図19(d)(e)(f)は、それぞれ図
19(a)(b)(c)に示す接近阻止部材5A,5
B,5Cを2個ずつ背中合わせ状に上下に連結したもの
である。これら接近阻止部材と組み合わせるスライダは
任意のものを選択して用いればよい。接近阻止部材は、
以上の形態のもののほか、横断面円形で、その外周に沿
ってスライドする横断面円形のスライダをはめたもので
もよいし、その他任意の形態の接近阻止部材とスライダ
であっても差し支えない。スライダの材質は合成樹脂、
金属その他任意の材質を選択して差し支えないが、でき
るだけ滑りのよよいものが望ましい。
【0059】接近阻止部材は、地震等の揺れを感じたと
き、モータ、プランジャ、シリンダ、その他適宜のアク
チュエータによって突出態位にされるようにしたもので
あってもよい。例えば、図20に示す例は、接近阻止部
材5の上面にその回転中心軸7と同心円弧のラック板1
12の一端を固着し、ラック板112のラックをモータ
114で回転駆動されるピニオン115に噛み合わせ、
モータ114の正逆転によって接近阻止部材5を退避態
位から突出態位までの範囲で回転させるようにしたもの
である。モータ114は感震装置の検出信号によって一
方向に回転駆動されて接近阻止部材5を突出態位にし、
モータ114を逆転させることによって接近阻止部材5
を退避態位にする。この例では、制動手段を別途に設け
る必要はない。
【0060】なお、図20の例で、ラック板112の長
さをごく短くしておき、退避態位でラック板112のラ
ック113がモータ114のピニオン115に噛み合
い、感震装置の検出信号によってモータ114を駆動
し、ラック板112の長さ分だけ接近阻止部材5を回転
させた後は接近阻止部材5の自重によって突出態位まで
回転させるようにしてもよい。接近阻止部材5の退避態
位への復帰は手動操作で行う。この例では、制動手段を
設けるのが望ましい。
【0061】図21に示す例は、モータ116の出力軸
117に接近阻止部材5の基部を直結し、モータ116
の回転駆動で接近阻止部材5を退避態位と突出態位との
間で回転させるようにしたものである。モータ116は
感震装置の検出信号によって一方向に回転駆動されて接
近阻止部材5を退避態位から突出態位にし、スイッチ操
作等によって逆転して接近阻止部材5を退避態位にす
る。接近阻止部材5の退避態位および突出態位をリミッ
トスイッチ等で検出し、この検出信号でモータ116へ
の通電をオフし、接近阻止部材5を退避態位と突出態位
で停止させる。接近阻止部材5の退避態位はモータ11
6の出力軸117から垂れ下がった態位であってもよ
い。
【0062】図22に示す例は、接近阻止部材5が垂直
に立ち上がった退避態位を保持手段14で保持すると共
に、感震装置の検出信号によってソレノイド120を励
磁し、そのプランジャ121をばね122の付勢力に抗
して突出させ、プランジャ121で接近阻止部材5を押
し出して保持手段14による保持を解消させ、接近阻止
部材5を自重により突出態位まで回転させるようにした
ものである。この例の場合、接近阻止部材5が突出態位
に至る直前から制動力を発生する制動手段を設けるのが
望ましい。
【0063】接近阻止部材が突出態位に至るとき制動力
を発生する制動手段を設けたものとして図14以下で説
明した例は何れも、接近阻止部材が回転するものであっ
たが、接近阻止部材がスライドして突出態位に至るもの
であっても、制動手段を設けることが有効である。すな
わち、接近阻止部材が付勢力によりスライドして突出態
位に至るものである場合、接近阻止部材が突出態位に至
ったとき跳ね返る可能性があり、制動手段を有していれ
ば、このような跳ね返りがなくなるからである。
【0064】
【発明の効果】 請求項1記載の発明によれば、移動方
向前面から隣の移動棚に向かって突出し隣の移動棚との
接近を阻止することができる突出態位と、退避態位とを
とることができる接近阻止部材を有する移動棚におい
て、上記接近阻止部材は、軸を中心にして垂直面内にお
いて回転可能に設けられるとともに上記軸との摩擦抵抗
よって暫定的に退避態位に保持され、地震時の機械的
な振動によって退避態位での暫定的保持が解除され移動
方向前面から隣の移動棚に向かって突出する態位をとる
ようにしたため、人が棚間に形成された作業通路に入っ
て物品の出し入れ作業をしようとするとき、隣接棚との
接近阻止部材を突出態位にすることを忘れたり、怠った
りしても、地震によって棚が大きく揺れると、接近阻止
部材が自動的に突出態位をとり、作業通路内の作業者の
安全を確実に確保することができる。
【0065】 請求項2記載の発明によれば、接近阻止
部材は、軸を中心にして垂直面内において回転可能に設
けられるとともに移動棚本体に引っかけられて暫定的に
退避態位に保持され、地震時の機械的振動によって退避
態位での暫定的保持が解除され移動方向前面から隣の移
動棚に向かって突出する態位をとるようにしたため、請
求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、請求項1
たは2記載の発明において、接近阻止部材には重りまた
はばねが連結され、地震等の揺れによって接近阻止部材
の退避態位が解除されることにより、上記重りまたはば
ねが回転付勢力として作用し、接近阻止部材が移動棚の
移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出するように
したため、請求項1記載の発明と同様の効果を得ること
ができるとともに、地震等によって停電になったとして
も、地震等の揺れで接近阻止部材が自動的に突出態位を
とり、作業通路内の作業者の安全を確実に確保すること
ができる。また、請求項4記載の発明によれば、請求項
または2記載の発明において、重りを有することによ
り地震等の揺れによって揺れるレバーが設けられ、この
レバーの揺れによって接近阻止部材が移動棚の移動方向
前面から隣の移動棚に向かって突出するようにしたた
め、地震等によって停電になったとしても、地震等の揺
れで接近阻止部材が自動的に突出態位をとり、作業通路
内の作業者の安全を確実に確保することができる。
【0067】請求項5記載の発明によれば、接近阻止部
材は、長手方向にスライド可能に設けられるとともに隣
の移動棚に向かって突出付勢され、棚の前面から退避し
た態位で係合されて退避態位に保持され、地震時の機械
的な振動によって上記係合が外れ付勢力で移動方向前面
から隣の移動棚に向かってスライドし移動方向前面から
隣の移動棚に向かって突出するようにしたため、人が棚
間に形成された作業通路に入って物品の出し入れ作業を
しようとするとき、隣接棚との接近阻止部材を突出態位
にすることを忘れたり、怠ったりしても、地震等によっ
て棚が大きく揺れると、接近阻止部材が自動的に突出態
位をとり、作業通路内の作業者の安全を確実に確保する
ことができる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、請求項1
たは2記載の発明において、移動棚は電動式であり、接
近阻止部材が移動方向前面から隣の移動棚に向かって突
出した態位にあるとき、上記接近阻止部材が突出してい
る通路に面する移動棚にインターロックをかけるように
したため、通常の動作時、あるいは地震がおさまったと
き、作業通路内の作業者以外の人が棚を移動させようと
して操作しても、上記接近阻止部材が突出している通路
に面する移動棚は移動することができず、作業通路内の
作業者の安全を確保することができる。
【0069】請求項7記載の発明によれば、請求項1
たは2記載の発明において、移動棚は電動式であり、接
近阻止部材が移動方向前面から隣の移動棚に向かって突
出した態位にありかつ接近阻止部材の先端部に設けた接
触センサの検出信号で、少なくとも接近阻止部材が突出
している作業通路に面する移動棚の駆動モータへの給電
を停止するようにしたため、接近阻止部材の先端部に触
れた作業者等の安全を確保することができるし、接近阻
止部材が隣接棚との接近を阻止しているにもかかわらず
駆動モータに給電され続けるというような不具合が解消
されるため、駆動モータの焼損などを防止することがで
きる。
【0070】請求項8記載の発明によれば、請求項1
たは2記載の発明において、移動棚は電動式であり、突
出態位にある接近阻止部材と対向する棚の上記接近阻止
部材の先端面と対向する位置に接触センサが設けられ、
この接触センサの検出信号で、少なくとも接近阻止部材
が突出している作業通路に面する移動棚の駆動モータへ
の給電を停止するようにしたため、請求項7記載の発明
と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動棚の実施の形態を示す側面
図。
【図2】同上実施の形態をより詳細に示す側面図。
【図3】同上実施の形態の要部を拡大して示す側面図。
【図4】本発明にかかる移動棚の別の実施の形態の要部
を示す側面図。
【図5】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
及びその変形例の要部を示す側面図。
【図6】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す一部断面側面図。
【図7】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す側面図。
【図8】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す一部断面側面図。
【図9】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す一部断面側面図。
【図10】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す一部断面側面図。
【図11】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す一部断面側面図。
【図12】本発明に適用可能な移動棚の例を示す底面
図。
【図13】同上移動棚のクラッチ機構部分を拡大して示
す底面図。
【図14】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す一部断面側面図。
【図15】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す一部断面側面図。
【図16】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す一部断面側面図。
【図17】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す側面図。
【図18】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す側面図。
【図19】本発明に適用可能な接近阻止部材の各種断面
形状の例を示す断面図。
【図20】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す側面図。
【図21】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す側面図。
【図22】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す側面図。
【符号の説明】
2 移動棚 5 接近阻止部材 20 重り 40 接近阻止部材 48 接近阻止部材 56 接触センサ 62 接触センサ 90 制動手段 91 制動手段としてのシリンダ 100 制動手段としてのシリンダ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−108048(JP,A) 特開 昭56−136506(JP,A) 特開 昭57−11610(JP,A) 実開 昭57−12950(JP,U) 実開 昭64−47234(JP,U) 実開 昭55−148439(JP,U) 実開 昭57−79444(JP,U) 特公 昭55−51570(JP,B2) 実公 平1−16425(JP,Y2)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向前面から隣の移動棚に向かって
    突出し隣の移動棚との接近を阻止することができる突出
    態位と、退避態位とをとることができる接近阻止部材を
    有する移動棚において、 上記接近阻止部材は、軸を中心にして垂直面内において
    回転可能に設けられるとともに上記軸との摩擦抵抗に
    って暫定的に退避態位に保持され、地震時の機械的な振
    によって退避態位での暫定的保持が解除され移動方向
    前面から隣の移動棚に向かって突出する態位をとること
    を特徴とする移動棚。
  2. 【請求項2】 移動方向前面から隣の移動棚に向かって
    突出し隣の移動棚との接近を阻止することができる突出
    態位と、退避態位とをとることができる接近阻止部材を
    有する移動棚において、 上記接近阻止部材は、軸を中心にして垂直面内において
    回転可能に設けられるとともに移動棚本体に引っかけ
    れて暫定的に退避態位に保持され、地震時の機械的な振
    によって退避態位での暫定的保持が解除され移動方向
    前面から隣の移動棚に向かって突出する態位をとること
    を特徴とする移動棚。
  3. 【請求項3】 接近阻止部材には重りまたはばねが連結
    され、地震時の機械的な振動によって接近阻止部材の退
    避態位での暫定的保持が解除されることにより、上記重
    りまたはばねが回転付勢力として作用し、接近阻止部材
    が移動棚の移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出
    する請求項1または2記載の移動棚。
  4. 【請求項4】 重りを有することにより地震時の機械的
    な振動によって揺れるレバーが設けられ、このレバーの
    揺れによって接近阻止部材が退避態位での暫定的保持が
    解除され移動棚の移動方向前面から隣の移動棚に向かっ
    て突出する請求項1または2記載の移動棚。
  5. 【請求項5】 移動方向前面から隣の移動棚に向かって
    突出し隣の移動棚との接近を阻止することができる突出
    態位と、退避態位とをとることができる接近阻止部材を
    有する移動棚において、 上記 接近阻止部材は、長手方向にスライド可能に設けら
    れるとともに隣の移動棚に向かって突出付勢され、棚の
    前面から退避した態位で係合されて退避態位に保持さ
    れ、地震時の機械的な振動によって上記係合が外れ付勢
    力で移動方向前面から隣の移動棚に向かってスライドし
    突出することを特徴とする移動棚。
  6. 【請求項6】 移動棚は電動式であり、接近阻止部材が
    移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出した態位に
    あるとき、上記接近阻止部材が突出している通路に面す
    る移動棚にインターロックをかける請求項1または2記
    載の移動棚。
  7. 【請求項7】 移動棚は電動式であり、接近阻止部材が
    移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出した態位に
    ありかつ接近阻止部材の先端部に設けた接触センサの検
    出信号で、少なくとも接近阻止部材が突出している作業
    通路に面する移動棚の駆動モータへの給電が停止するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の移動棚。
  8. 【請求項8】 移動棚は電動式であり、突出態位にある
    接近阻止部材と対向する棚の上記接近阻止部材の先端面
    と対向する位置に接触センサが設けられ、この接触セン
    サの検出信号で、少なくとも接近阻止部材が突出してい
    る作業通路に面する移動棚の駆動モータへの給電が停止
    することを特徴とする請求項1または2記載の移動棚。
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