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JP3205496B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents
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JP3205496B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドの製造方法

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JP3205496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超塑性金属特に高
強度の急冷凝固Al基合金を用いて中空金属製ゴルフク
ラブヘッドを製造する方法である。
【0002】
【従来の技術】近年、メタルウッドと称される金属又は
合金製ヘッドを有するドライバーなどのゴルフクラブが
出現し、打球の飛距離を伸ばし、方向性も正確で、打ち
易くなってきた。さらに、金属又は合金の内でも反発力
および耐食性に優れ、かつ軽いチタン又はチタン合金製
ヘッドを有するメタルウッドが各種提案されている。特
開平4−367678号公報にチタンおよびチタン合金
をゴルフクラブヘッドとした開示がある。又、ジュラル
ミンを用いる提案もなされている。
【0003】かかる金属製中空ヘッドの製造方法として
は、特開平2−191474号公報に開示されているよ
うに、複数の分割された部材から構成されたゴルフクラ
ブヘッドを小さな開口部を有し、かつ空洞部を有するフ
ェース部とネック部を含むヘッド前部を鋳造し、開口部
から空洞内にバランスウエートを固着した後、このヘッ
ド前部に対向するヘッド後部を鍛造あるいはプレスによ
って形成し、かつヘッド前部とヘッド後部を溶接によっ
て接合する方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】小さな開口部を有し、
かつ空洞部を有するヘッドを成形する場合に用いられる
精密鋳造法は、工程が多くかつ複雑な上に、肉厚の薄い
ヘッド、表面仕上がりのよいヘッドの製造は困難であっ
た。又、板材から鍛造やプレスによる方法は多用されて
いる手法であるが、肉厚の薄いゴルフヘッドに対し、ほ
ぼ均一な肉厚のものは製造可能であるが、強度を加味
し、ヘッドの部位により肉厚を制御することは不可能で
あり、又、材料歩留りも悪い製造方法であった。
【0005】本発明は肉厚が薄く、又、ヘッドの部位に
よる肉厚の制御も可能で高強度のヘッドを比較的容易な
方法により製造することができる方法を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上型と下型と
の対接面に設けられた、ゴルフクラブヘッド製造のため
の分割部材成形用の空間部に、該空間部上にあって、こ
れに連通した材料供給部より加熱した超塑性急冷凝固A
1基合金を押出し方向とほぼ直角方向に超性流動させ、
合金に歪を加えながら押圧入することにより、分割部材
を成形し、ついで成形された分割部材を他の分割部材と
共に接合して一体化することを特徴とするゴルフクラブ
ヘッドの製造方法である。
【0007】上述のゴルフクラブヘッド製造のための分
割部材の代表例は図3に示すとおりで、図中1はフェー
ス部、2はクラウン部、3はソール部、4はホーゼル
部、5はバランスウエイトである。これは一例で、クラ
ウン部2とソール部3、さらにはフェース部1とホーゼ
ル部4を予め一体成形してもよい。
【0008】本発明に用いる超塑性急冷凝固Al基合金
は前記請求項3に示した一般式(I)〜(IV)で示さ
れる組成を有するものである。
【0009】本出願人はかねてより上記一連の超塑性A
l基合金の開発に携わってきた。すなわち、上述の特定
の組成を有する合金材料を急冷することによって、非晶
質相、非晶質と微細結晶質の混合相又は微細結晶質相を
得て超塑性加工に適した材料を提案してきた。かかる合
金は、比較的高速で行われる高速鍛造、高速圧延に適す
ると共に高強度を有するもので、従来のAl基合金とは
異質の合金材料として注目されている。この超塑性Al
基合金は、平均Al結晶粒径および金属間化合物の平均
粒子径が1μm以下のものであり、より好ましくは、平
均Al結晶粒径が0.005〜1μm、金属間化合物の
平均粒子径が0.001〜0.1μmである。
【0010】本発明者は、かかる合金材料がゴルフクラ
ブのヘッドの製造に適用することにより優れた効果を発
揮することを見出し、本発明に到達した。
【0011】超塑性急冷凝固Al基合金は、材料供給部
に粉末のまま供給してもよいし、予め固形状に成形して
供給してもよい。
【0012】押出し成形に当っては、かかる材料を結晶
化温度以上に加熱して、成形を300秒以内で行い、成
形後50℃/s以上の冷却速度で冷却する。又、加熱速
度は30℃/s〜300℃/sで行う。
【0013】加熱を結晶化温度以上で行い、又、加熱速
度を30℃/s〜300℃/sで行うのは、結晶の粗大
化を防ぎ、材料の優れた特性を保持するためである。
【0014】本発明の方法では、上型と下型とで形成し
た成形用の空間部に、これに連通した材料供給部より加
熱した超塑性急冷凝固Al基合金をほぼ直角方向の歪加
工を加えながら圧入するが、これは材料が材料供給部か
ら空間部に圧入されてすぐにその進行方向をほぼ直角方
向に変化させることによって歪を与え、材料内の微細な
結晶構造は円滑な粒界移動又はすべりを起こし、材料の
持つ異方性解消などの効果と共に、材料のもつ強度、伸
び等の機械的特性を一層大きくする。又、例えば2.0
mm以下の薄肉のものを作製することができる。
【0015】
【発明の実施の態様】本発明に適用する前記一般式
(I)〜(IV)に示される組成の急冷凝固Al基合金
を例示すると下記のものが挙げられる。もちろんこれら
は例示であって、この他にも前記一般式の範囲内で本発
明に適用できる材料はある。
【0016】 Al78Ni12Mm10 Al92Ni4Fe1Mm3 Al87Ni85 Al89.5Ni8Zr2.5 Al89.6Ni8Zr2Mg0.5 Al90Ni7Zr2Cu1 Al91.8Ni6Nb0.2Hf1Ce1 Al92.5Ni5Fe1Zr1Ta0.5 Al93.5Ni211.5Ti2 Al87Co8Si1Cu2Nb1Zr1 Al91Mn2Mg2Zn14 Al87.5Ni7Co1Cr0.5Ca0.5Hf1Ti2.5 Al88.7Ni8Cr1Mg0.2Zn0.1Ce2 これらの材料をもって成形された分割部材は、他の分割
部材と共に結合して一体化し、金属中空体よりなるゴル
フクラブヘッドとする。この場合、すべての分割部材を
本発明の上記超塑性急冷凝固Al基合金によって成形し
てもよいが、フェース部のみを超塑性急冷凝固Al基合
金製とし、その他はTi基合金あるいは他のAl基合金
製とすることもできる。又、逆にフェース部をTi基合
金製とし、その他を超塑性急冷凝固Al基合金製として
もよい。
【0017】又、上記急冷凝固Al基合金を予め成形し
て材料供給部に配するには、作製された合金粉末を金属
カプセルに充填後、脱ガスを行い、押出し用ビレットを
作製し、このビレット押出し機により押出し、次に必要
により表面を被覆している金属カプセルの成分および不
純物を除去してビレットとして配する。
【0018】
【実施例】以下実施例を図1、図2に基づいて説明す
る。図中6は上型、7は下型でその対接面に分割部材成
形用の空間部8を形成してある。9はステム、10は材
料供給部、11は急冷凝固Al基合金よりなるビレッ
ト、12はヒータ、13は熱電対である。
【0019】Al93Ni6Mm0.9Ag0.1(at%)の
急冷凝固Al基合金粉末を成形してなるビレット11を
材料供給部10に配し、ヒータ12で上型6、下型7お
よびビレット11の温度を500℃に加熱する。この際
のビレットの昇温速度は75℃/sにて行った。温度制
御は熱電対13により行う。
【0020】加熱したビレット11をステム9をもって
10mm/sの押出速度で空間部8内に押出する。ビレ
ット11は材料供給部10から空間部8内に入り、ほぼ
90度進行方向を変え、歪加工を受けて空間部8内奥へ
と塑性流動して進入する。成形および成形物の取出しは
8秒で行った。又、成形後の成形物の冷却は冷却速度1
00℃/sで行った。仮に図2に示すように空間部8に
リブ形成部14、バランスウエート形成部15を連設し
てあるとすると、材料はここでもほぼ90度の歪加工を
受けることとなる。このようにして、分割部材としてフ
ェース部、クラウン部、ソール部、ホーゼル部、バラン
スウエートなどを形成し、各部を組合わせてそれぞれ溶
接し、一体の中空金属ヘッドを形成する。溶接は溶接棒
としてA5183BYを用い、シールドガスをArとし
て140Aの溶接電流で15cm/minの溶接速度で
行う。
【0021】このようにして形成したヘッドの溶接部の
仕上げ、ヘッドの表面処理をしてヘッドを仕上げる。こ
のヘッドにシャフトを挿入して接着し、さらにグリップ
を取付けてゴルフクラブとして完成する。
【0022】
【発明の効果】本発明は超塑性を有する急冷凝固Al基
合金を素材として、ほぼ直角方向の歪加工を加えながら
押出成形した部材を組合わせてクラブとすることによ
り、高強度、高弾性の部材ができ、さらに作製された部
材は特性の異方性がなく均質なものとなり、それらを組
合わせてつくったヘッドは撓みが少なくなり、ボールの
初速度を落さずにボールを遠くへ飛ばすことができる。
【0023】又、ホーゼル部やバランスウエートもフェ
ース部やソール部と一体に成形することが可能となるの
で、高精度のゴルフヘッドの製造が可能である。
【0024】さらに製造方法が簡単でゴルフクラブの製
造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の説明図である。
【図2】本発明の成形時の説明図である。
【図3】本発明の対象となるゴルフクラブヘッドの分割
部材の説明図である。
【符号の説明】
1 フェース部 2 クラウン部 3 ソール部 4 ホーゼル部 5 バランスウエイト 6 上型 7 下型 8 空間部 9 ステム 10 材料供給部 11 ビレット 12 ヒータ 13 熱電対 14 リブ形成部 15 バランスウエート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−238336(JP,A) 特開 平4−354837(JP,A) 特開 平5−311359(JP,A) 特開 平6−81054(JP,A) 特開 平4−367678(JP,A) 実公 昭61−33972(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 53/00 - 53/16 B22D 18/00 B22D 25/00 C22C 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型との対接面に設けられた、ゴ
    ルフクラブヘッド製造のための分割部材成形用の空間部
    に、該空間部上にあって、これに連通した材料供給部よ
    り加熱した超塑性急冷凝固A1基合金を押圧方向とほぼ
    直角方向に塑性流動させ、合金に歪を加えながら押圧入
    することにより、分割部材を成形し、ついで成形された
    分割部材を他の分割部材と共に接合して一体化すること
    を特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 ゴルフクラブヘッド製造のための分割部
    材は、フェース部、本体部あるいはクラウン部とソール
    部、ホーゼル部、バランスウエイト部である請求項1記
    載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 急冷凝固Al基合金は下記一般式(I)
    〜(IV)で示される組成を有する超塑性合金である請
    求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。(I)A
    a1be (II)Ala1(b-c)2ce (III)Ala1(b-d)3de (IV)Ala1(b-c-d)2c3de (ただし、M1:Mn、Fe、Co、Ni、Moから選
    ばれる少なくとも1種の元素、M2:V、Cr、Wから
    選ばれる少なくとも1種の元素、M3:Li、Ca、M
    g、Si、Cu、Znから選ばれる少なくとも1種の元
    素、X:Nb、Hf、Ta、Y、Zr、Ti、Ag、希
    土類元素および希土類元素の集合体(Mm:ミッシュメ
    タル)から選ばれる少なくとも1種の元素、a、b、
    c、d、eは原子パーセントで75≦a≦97、0.5
    ≦b≦15、0.1≦c≦5、0.5≦d≦5、0.5
    ≦e≦10)
  4. 【請求項4】 急冷凝固Al基合金が粉末又は固形材で
    ある請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 材料を結晶化温度以上に加熱して押出し
    成形を300秒間以内で行い、成形後50℃/s以上の
    冷却速度で冷却する請求項1記載のゴルフクラブヘッド
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 加熱速度を30℃/s〜300℃/sで
    行う請求項5記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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