JP3206964B2 - 電気化学メモリ素子の読みだし装置 - Google Patents
電気化学メモリ素子の読みだし装置Info
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- JP3206964B2 JP3206964B2 JP14929492A JP14929492A JP3206964B2 JP 3206964 B2 JP3206964 B2 JP 3206964B2 JP 14929492 A JP14929492 A JP 14929492A JP 14929492 A JP14929492 A JP 14929492A JP 3206964 B2 JP3206964 B2 JP 3206964B2
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- electrochemical
- electrochemical memory
- memory element
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y10/00—Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気化学反応を用い、
電圧を記憶し、または電気量を積分しその電気量を記憶
する電気化学メモリ素子の読みだし装置に関する。
電圧を記憶し、または電気量を積分しその電気量を記憶
する電気化学メモリ素子の読みだし装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気化学メモリ素子は、電圧を記憶、ま
たは回路に流れた電気量を時間的に積分し、その値を記
憶し、素子の電圧として出力する素子であり、その用途
により、電位記憶素子、アナログメモリー、電気量積分
計とも呼ばれる。
たは回路に流れた電気量を時間的に積分し、その値を記
憶し、素子の電圧として出力する素子であり、その用途
により、電位記憶素子、アナログメモリー、電気量積分
計とも呼ばれる。
【0003】上記のような素子のうち、電気化学現象を
用いたものとしては、Ag2 Se−Ag3 PO4 で表わ
される銀イオン−電子混合導電体を動作極の材料に、R
bAg4 I5 (Journal of Applied Electrochemistry,v
ol.3,p.129,(1973))、またはAg6 I4 WO4 (電気化
学,vol.44,No.8,p.535,(1976))で表わされる銀イオン導
電性固体電解質を固体電解質層に用いた素子の提案がな
されている。また、固体電解質として銀イオン導電性固
体電解質、電極材料としてAgx V2 O5-y (0.35<x,y
は酸素欠損)で表わされる銀とバナジウム酸化物よりな
る複合酸化物を用いる電気量記憶素子も提案もなされて
いる。
用いたものとしては、Ag2 Se−Ag3 PO4 で表わ
される銀イオン−電子混合導電体を動作極の材料に、R
bAg4 I5 (Journal of Applied Electrochemistry,v
ol.3,p.129,(1973))、またはAg6 I4 WO4 (電気化
学,vol.44,No.8,p.535,(1976))で表わされる銀イオン導
電性固体電解質を固体電解質層に用いた素子の提案がな
されている。また、固体電解質として銀イオン導電性固
体電解質、電極材料としてAgx V2 O5-y (0.35<x,y
は酸素欠損)で表わされる銀とバナジウム酸化物よりな
る複合酸化物を用いる電気量記憶素子も提案もなされて
いる。
【0004】これらの素子は、銀イオン−電子混合導電
体における銀イオンのケミカルポテンシャルが、混合導
電体中の銀の含有量によって変化することを用いたもの
である。更に詳しくは下記に述べるような原理により電
気量を検出,記憶する。
体における銀イオンのケミカルポテンシャルが、混合導
電体中の銀の含有量によって変化することを用いたもの
である。更に詳しくは下記に述べるような原理により電
気量を検出,記憶する。
【0005】素子に流れる電流は固体電解質中において
は銀イオンとして流れる。この流れた銀イオンにより混
合導電体中の銀の含有量が変化する。それにより混合導
電体における銀のケミカルポテンシャルが変化し、その
変化を電圧として検出,記憶するものである。
は銀イオンとして流れる。この流れた銀イオンにより混
合導電体中の銀の含有量が変化する。それにより混合導
電体における銀のケミカルポテンシャルが変化し、その
変化を電圧として検出,記憶するものである。
【0006】先に述べたように、このような電気化学メ
モリ素子は、流れた電気量を積分し電圧として出力する
電気量積分計、または電圧を記憶する電位記憶素子(ア
ナログメモリー)などとして用いられるが、いずれの用
い方を行う場合にも、応答速度が速いものであることが
望ましい。
モリ素子は、流れた電気量を積分し電圧として出力する
電気量積分計、または電圧を記憶する電位記憶素子(ア
ナログメモリー)などとして用いられるが、いずれの用
い方を行う場合にも、応答速度が速いものであることが
望ましい。
【0007】このような素子は、通電電気量の積分値す
なわち充電電気量と素子の端子電圧との間に、一般のコ
ンデンサと同様にほぼ比例関係が成立する。その比例定
数をCとすると、その単位はcoulomb/V すなわちF (フ
ァラデー)であり、その関係式は(数1)のように表さ
れる。
なわち充電電気量と素子の端子電圧との間に、一般のコ
ンデンサと同様にほぼ比例関係が成立する。その比例定
数をCとすると、その単位はcoulomb/V すなわちF (フ
ァラデー)であり、その関係式は(数1)のように表さ
れる。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、応答速度について考察するため
に、電気化学メモリ素子の等価回路として、素子の内部
抵抗と素子の容量の直列回路を考える。素子の容量をC
(F)、素子の内部抵抗をR(Ω)とし、外部より電圧
V0voltを印加した際の電気化学メモリ素子の電圧をVと
すると、充電電気量Q,回路を流れる電流Iの間には、
(数2)の関係式が成立する。
に、電気化学メモリ素子の等価回路として、素子の内部
抵抗と素子の容量の直列回路を考える。素子の容量をC
(F)、素子の内部抵抗をR(Ω)とし、外部より電圧
V0voltを印加した際の電気化学メモリ素子の電圧をVと
すると、充電電気量Q,回路を流れる電流Iの間には、
(数2)の関係式が成立する。
【0010】
【数2】
【0011】また、この等価回路におけるキルヒホッフ
の定理は、(数3)で表される。
の定理は、(数3)で表される。
【0012】
【数3】
【0013】(数2),(数3)より、素子の端子電圧
が0 の状態より外部回路によりV0で素子を充電したとす
ると、R,Cが時間的に変化しない場合充電開始t 秒後
の素子の端子電圧V は(数4)で表される。
が0 の状態より外部回路によりV0で素子を充電したとす
ると、R,Cが時間的に変化しない場合充電開始t 秒後
の素子の端子電圧V は(数4)で表される。
【0014】
【数4】
【0015】(数4)より、素子の応答速度を速いもの
とするためには、RCを小さなものとする、すなわち内部
抵抗を下げ容量を小さなものとすることが望ましいこと
が判る。
とするためには、RCを小さなものとする、すなわち内部
抵抗を下げ容量を小さなものとすることが望ましいこと
が判る。
【0016】また、このような素子を集積化する際に
も、記録密度を上げることが重要となるが、その際にも
一つの素子は微細化されることになり、その容量は小さ
なものとなる。
も、記録密度を上げることが重要となるが、その際にも
一つの素子は微細化されることになり、その容量は小さ
なものとなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気化
学メモリ素子は、素子の容量を小さなものにすると、以
下の理由より素子の記憶電圧または電気量の積分値の記
憶性能が低下するという課題を有している。
学メモリ素子は、素子の容量を小さなものにすると、以
下の理由より素子の記憶電圧または電気量の積分値の記
憶性能が低下するという課題を有している。
【0018】電気化学メモリ素子は、積分電気量を素子
の電圧として出力するが、素子の電圧を電圧計などによ
り読みとる際には電圧計が外部負荷として働き、素子よ
り電流が流れる。その結果、積分電気量を外部に放出す
る(放電する)こととなる。特に素子の容量を小さなも
のにすると、その放電により消費された電気量の記憶し
た電気量に対する割合が大きくなり、その影響は大きな
ものとなる。従って、記録速度の向上、または記録密度
の向上を図る際にも、記録内容の読みだしによる外部回
路での電力消費を考慮にいれなければならず、その微細
化には限界があるという課題を有している。
の電圧として出力するが、素子の電圧を電圧計などによ
り読みとる際には電圧計が外部負荷として働き、素子よ
り電流が流れる。その結果、積分電気量を外部に放出す
る(放電する)こととなる。特に素子の容量を小さなも
のにすると、その放電により消費された電気量の記憶し
た電気量に対する割合が大きくなり、その影響は大きな
ものとなる。従って、記録速度の向上、または記録密度
の向上を図る際にも、記録内容の読みだしによる外部回
路での電力消費を考慮にいれなければならず、その微細
化には限界があるという課題を有している。
【0019】また、電気化学メモリ素子は元来アナログ
メモリとして用いることができる性質を有しているが、
上記のような記憶電圧の変化が生じると、メモリのアナ
ログ性には正確さを期することができず、デジタルメモ
リとしてしか利用することができないという課題を有し
ている。
メモリとして用いることができる性質を有しているが、
上記のような記憶電圧の変化が生じると、メモリのアナ
ログ性には正確さを期することができず、デジタルメモ
リとしてしか利用することができないという課題を有し
ている。
【0020】本発明は、前記従来技術の課題を解決し、
外部負荷への放電による電気化学メモリ素子の記憶内容
の損失のない、電気化学メモリ素子の記憶内容の読みだ
し装置を提供することを目的とする。
外部負荷への放電による電気化学メモリ素子の記憶内容
の損失のない、電気化学メモリ素子の記憶内容の読みだ
し装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の電気化学メモリ素子の読みだし装置は、固
体電解質と、前記固体電解質を介在して配置される少な
くとも一対の電極を少なくとも備えた電気化学メモリ素
子の読みだし装置であって、前記電気化学メモリ素子の
情報を、前記電気化学メモリ素子の機械的変位により読
みだす手段を備えたことを特徴とする。
め、本発明の電気化学メモリ素子の読みだし装置は、固
体電解質と、前記固体電解質を介在して配置される少な
くとも一対の電極を少なくとも備えた電気化学メモリ素
子の読みだし装置であって、前記電気化学メモリ素子の
情報を、前記電気化学メモリ素子の機械的変位により読
みだす手段を備えたことを特徴とする。
【0022】前記構成においては、電気化学メモリ素子
の機械的変位により読みだす手段が、光学系読みだし手
段、原子間力測定読みだし手段、トンネル電流測定読み
だし手段から選ばれるいずれかの手段であることが好ま
しい。
の機械的変位により読みだす手段が、光学系読みだし手
段、原子間力測定読みだし手段、トンネル電流測定読み
だし手段から選ばれるいずれかの手段であることが好ま
しい。
【0023】また前記構成においては、少なくとも一対
の電極が、電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な体
積変化を示す物質を含むことが好ましい。また前記構成
においては、電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な
体積変化を示す物質が、格子中のイオンサイトにイオン
を電気化学的に出し入れする物質であることが好まし
い。
の電極が、電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な体
積変化を示す物質を含むことが好ましい。また前記構成
においては、電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な
体積変化を示す物質が、格子中のイオンサイトにイオン
を電気化学的に出し入れする物質であることが好まし
い。
【0024】また前記構成においては、固体電解質が、
ハロゲン化銀−酸素酸銀系の銀イオン導電性固体電解質
であることが好ましい。
ハロゲン化銀−酸素酸銀系の銀イオン導電性固体電解質
であることが好ましい。
【0025】また前記構成においては、格子中にイオン
を出し入れすることのできる物質が、少なくとも銀とバ
ナジウム酸化物を含む遷移金属酸化物よりなる複合酸化
物であることが好ましい。
を出し入れすることのできる物質が、少なくとも銀とバ
ナジウム酸化物を含む遷移金属酸化物よりなる複合酸化
物であることが好ましい。
【0026】また前記構成においては、一対の電極が、
電解質層を介して対向して配置されていることが好まし
い。また前記構成においては、電気化学メモリ素子に、
固定された指針、または固定された光学装置が設けられ
ていることが好ましい。
電解質層を介して対向して配置されていることが好まし
い。また前記構成においては、電気化学メモリ素子に、
固定された指針、または固定された光学装置が設けられ
ていることが好ましい。
【0027】
【作用】前記した本発明の構成によれば、電気化学メモ
リ素子の機械的変位により読みだすことで、メモリ素子
は外部回路との電気的な接続の全くない状態で、電気化
学メモリ素子の情報を読みだすことができる。その結
果、外部回路への放電は行われず、以下に容量の小さな
素子を用いた場合にも放電による記憶内容の消失はな
く、記憶内容の保持について優れた特性を示すことにな
る。
リ素子の機械的変位により読みだすことで、メモリ素子
は外部回路との電気的な接続の全くない状態で、電気化
学メモリ素子の情報を読みだすことができる。その結
果、外部回路への放電は行われず、以下に容量の小さな
素子を用いた場合にも放電による記憶内容の消失はな
く、記憶内容の保持について優れた特性を示すことにな
る。
【0028】さらに、機械的変位の読みだし装置として
は、電気化学メモリ素子に非接触で精密に測定できるこ
とから、光学系を用いることが好ましい。その一例とし
て、電気化学メモリ素子の機械的変位としてその撓みを
読みだす場合について説明する。
は、電気化学メモリ素子に非接触で精密に測定できるこ
とから、光学系を用いることが好ましい。その一例とし
て、電気化学メモリ素子の機械的変位としてその撓みを
読みだす場合について説明する。
【0029】図1にその原理図を示すが、この例では電
気化学メモリ素子1に固定される光学装置としては、反
射板2を用いている。ここで、電気化学メモリ素子の長
さをl 、撓みによる変位をd とする。電気化学メモリ素
子の曲率半径r と中心角θとの間には、(数5)の関係
式が成立し、また撓みによる変位d との間には、(数
6)で表される関係式が成立する。
気化学メモリ素子1に固定される光学装置としては、反
射板2を用いている。ここで、電気化学メモリ素子の長
さをl 、撓みによる変位をd とする。電気化学メモリ素
子の曲率半径r と中心角θとの間には、(数5)の関係
式が成立し、また撓みによる変位d との間には、(数
6)で表される関係式が成立する。
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
【0032】ここで、電気化学メモリ素子より距離L 離
れた点A より光を照射すると、照射された光は反射板2
により反射され、点B に到達する。ここで、点A から点
B までの距離をx とすると、x,L の間には(数7)なる
関係式が成立する。
れた点A より光を照射すると、照射された光は反射板2
により反射され、点B に到達する。ここで、点A から点
B までの距離をx とすると、x,L の間には(数7)なる
関係式が成立する。
【0033】
【数7】
【0034】ここで、電気化学メモリ素子の撓みが小さ
なものである場合には、(数6),(数7)は2次の項
まで展開することにより、各々(数8),(数9)のよ
うに表されることから、x,l,L,d の間には、(数10)
の関係式を得ることができる。
なものである場合には、(数6),(数7)は2次の項
まで展開することにより、各々(数8),(数9)のよ
うに表されることから、x,l,L,d の間には、(数10)
の関係式を得ることができる。
【0035】
【数8】
【0036】
【数9】
【0037】
【数10】
【0038】一例として、電気化学メモリ素子の長さを
l=10mm、撓みの大きさをd=0.1mm 、光の照射点までの距
離をL=100mm とすると、点A,B 間の距離はx=28mmとな
り、撓みの大きさを約300 倍に増幅して検出できること
になる。したがって、点A,B に相当する場所にラインセ
ンサなどをおくことで、非接触で電気化学メモリ素子の
機械的変位を精度よく読みだすことができる。
l=10mm、撓みの大きさをd=0.1mm 、光の照射点までの距
離をL=100mm とすると、点A,B 間の距離はx=28mmとな
り、撓みの大きさを約300 倍に増幅して検出できること
になる。したがって、点A,B に相当する場所にラインセ
ンサなどをおくことで、非接触で電気化学メモリ素子の
機械的変位を精度よく読みだすことができる。
【0039】また、電気化学メモリ素子を集積化するた
めに、薄膜化などされている場合には、機械的変位は微
小なものとなる。このような場合には、微小な変位を検
出する必要があり、このような微小な機械的変位は、原
子間力を測定することで、電気化学メモリ素子に非接触
で精密に測定できることから、原子間力を測定し変位を
検出することが好ましい。
めに、薄膜化などされている場合には、機械的変位は微
小なものとなる。このような場合には、微小な変位を検
出する必要があり、このような微小な機械的変位は、原
子間力を測定することで、電気化学メモリ素子に非接触
で精密に測定できることから、原子間力を測定し変位を
検出することが好ましい。
【0040】また、このような微小な機械的変位は、ト
ンネル電流を測定することでも、電気化学メモリ素子に
非接触で精密に測定できることから、トンネル電流を測
定し変位を検出することが好ましい。
ンネル電流を測定することでも、電気化学メモリ素子に
非接触で精密に測定できることから、トンネル電流を測
定し変位を検出することが好ましい。
【0041】さらに、電気化学メモリ素子の一対の電極
において、該一対の電極のうち少なくとも一方の電極と
しては、電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な体積
変化を示す物質を含む電極を用いことで、電気化学反応
に伴う素子の機械的変位を発生させることができるため
好ましく用いられる。
において、該一対の電極のうち少なくとも一方の電極と
しては、電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な体積
変化を示す物質を含む電極を用いことで、電気化学反応
に伴う素子の機械的変位を発生させることができるため
好ましく用いられる。
【0042】さらに、電気化学的な酸化還元反応に伴い
可逆的な体積変化を示す物質としては、格子中のイオン
サイトにイオンを電気化学的に出し入れすることのでき
る物質を用いると、その電気化学反応は可逆性に富んだ
ものとなり、電気化学メモリ素子の書き込み・消去を繰
り返し円滑に行うことができるため、特に好ましい。
可逆的な体積変化を示す物質としては、格子中のイオン
サイトにイオンを電気化学的に出し入れすることのでき
る物質を用いると、その電気化学反応は可逆性に富んだ
ものとなり、電気化学メモリ素子の書き込み・消去を繰
り返し円滑に行うことができるため、特に好ましい。
【0043】さらに、電気化学メモリ素子は、電極の機
械的変位を検出することで記憶内容の読みだしを行う場
合には、電気化学系を金属容器などの電槽中に納める必
要のない全固体系であることが望ましく、そのために電
解質としては電気化学系を全固体系とすることのできる
固体電解質が好ましく用いられる。また、固体電解質を
用い素子を全固体化することで、素子を薄膜化または微
細加工することが可能となり、素子を超小型化すること
ができる。その結果、素子を集積した際にはその集積度
を上げることができることからも固体電解質が好ましく
用いられる。
械的変位を検出することで記憶内容の読みだしを行う場
合には、電気化学系を金属容器などの電槽中に納める必
要のない全固体系であることが望ましく、そのために電
解質としては電気化学系を全固体系とすることのできる
固体電解質が好ましく用いられる。また、固体電解質を
用い素子を全固体化することで、素子を薄膜化または微
細加工することが可能となり、素子を超小型化すること
ができる。その結果、素子を集積した際にはその集積度
を上げることができることからも固体電解質が好ましく
用いられる。
【0044】さらに、固体電解質としては、ハロゲン化
銀−酸素酸銀系の銀イオン導電性固体電解質が大気中で
も化学的に安定であることから、電気化学メモリ素子の
信頼性を高いものにすることができると同時に、素子を
密封容器中に納める必要がなく素子の機械的変位を容易
に読みだすことができることから特に好ましく用いられ
る。さらに銀イオン導電性固体電解質は、固体電解質の
中では比較的高いイオン導電率を示すことから電気化学
メモリ素子の書き込み速度を速いものにできることから
特に好ましく用いられる。
銀−酸素酸銀系の銀イオン導電性固体電解質が大気中で
も化学的に安定であることから、電気化学メモリ素子の
信頼性を高いものにすることができると同時に、素子を
密封容器中に納める必要がなく素子の機械的変位を容易
に読みだすことができることから特に好ましく用いられ
る。さらに銀イオン導電性固体電解質は、固体電解質の
中では比較的高いイオン導電率を示すことから電気化学
メモリ素子の書き込み速度を速いものにできることから
特に好ましく用いられる。
【0045】銀イオン導電性固体電解質と組み合わせら
れる電極活物質としては、銀イオン導電性固体電解質と
組み合わせた場合、高い電極活性を示し、格子中にイオ
ンを出し入れすることができ、その反応において優れた
可逆性を示すことから、少なくとも銀とバナジウム酸化
物を含む遷移金属酸化物よりなる複合酸化物が好ましく
用いられる。
れる電極活物質としては、銀イオン導電性固体電解質と
組み合わせた場合、高い電極活性を示し、格子中にイオ
ンを出し入れすることができ、その反応において優れた
可逆性を示すことから、少なくとも銀とバナジウム酸化
物を含む遷移金属酸化物よりなる複合酸化物が好ましく
用いられる。
【0046】さらに、一対の電極の両方に少なくとも銀
とバナジウム酸化物を含む遷移金属酸化物よりなる複合
酸化物を含んだものを用いた場合には、電気化学メモリ
素子の書き込み・消去の可逆性が特に優れたものとなる
ため、特に好ましく用いられる。
とバナジウム酸化物を含む遷移金属酸化物よりなる複合
酸化物を含んだものを用いた場合には、電気化学メモリ
素子の書き込み・消去の可逆性が特に優れたものとなる
ため、特に好ましく用いられる。
【0047】また、一対の電極は、そのイオン伝導経路
が短くなることから、電解質層を介して対向するように
配されることが好ましい。また、このように電極を対向
させて配した場合には、いわゆるバイモルフ型として電
気化学メモリ素子の撓みを測定することで、その機械的
変位を大きなものとして観測することができることから
も好ましい。
が短くなることから、電解質層を介して対向するように
配されることが好ましい。また、このように電極を対向
させて配した場合には、いわゆるバイモルフ型として電
気化学メモリ素子の撓みを測定することで、その機械的
変位を大きなものとして観測することができることから
も好ましい。
【0048】また、電気化学メモリ素子に指針を固定す
ることで、電気化学メモリ素子の機械的変位を大きな変
位として読みだすことができることから、電気化学メモ
リ装置の構成として好ましく用いられる。
ることで、電気化学メモリ素子の機械的変位を大きな変
位として読みだすことができることから、電気化学メモ
リ装置の構成として好ましく用いられる。
【0049】また、電気化学メモリ素子に光学装置を固
定することで、非接触で高感度に電気化学メモリ素子の
機械的変位を読みだすことができることから、電気化学
メモリ装置の構成として好ましく用いられる。
定することで、非接触で高感度に電気化学メモリ素子の
機械的変位を読みだすことができることから、電気化学
メモリ装置の構成として好ましく用いられる。
【0050】
【実施例】以下、本発明について実施例を用いて詳細に
説明する。 実施例1 電解質として、4AgI・Ag2 WO4 で表わされる銀
イオン導電性固体電解質を用い、この固体電解質層を介
して配置される一対の電極が、ともに電気化学的な酸化
還元反応に伴い可逆的な体積変化を示す物質として、格
子中のイオンサイトにイオンを電気化学的に出し入れす
ることのできる物質であるAg0.7 V2O5 で表わされ
る銀とバナジウム酸化物よりなる複合酸化物を用い、以
下の方法で電気化学メモリ素子を構成した。またその読
みだしに用いる光学系として、レーザ変位計を用いた。
説明する。 実施例1 電解質として、4AgI・Ag2 WO4 で表わされる銀
イオン導電性固体電解質を用い、この固体電解質層を介
して配置される一対の電極が、ともに電気化学的な酸化
還元反応に伴い可逆的な体積変化を示す物質として、格
子中のイオンサイトにイオンを電気化学的に出し入れす
ることのできる物質であるAg0.7 V2O5 で表わされ
る銀とバナジウム酸化物よりなる複合酸化物を用い、以
下の方法で電気化学メモリ素子を構成した。またその読
みだしに用いる光学系として、レーザ変位計を用いた。
【0051】まず、用いられる固体電解質と複合酸化物
を以下の方法により合成した。最初に、AgI,Ag2
O,WO3 をモル比で4:1:1 の比となるように秤量し、
アルミナ乳鉢で混合した。この混合物を加圧成形しペレ
ット状とした後、パイレックス管中に減圧封入し、400
℃で17時間溶融させた。その反応物を乳鉢で200 メッシ
ュ以下に粉砕し、4AgI・Ag2 WO4 で表わされる
銀イオン導電性の固体電解質を得た。
を以下の方法により合成した。最初に、AgI,Ag2
O,WO3 をモル比で4:1:1 の比となるように秤量し、
アルミナ乳鉢で混合した。この混合物を加圧成形しペレ
ット状とした後、パイレックス管中に減圧封入し、400
℃で17時間溶融させた。その反応物を乳鉢で200 メッシ
ュ以下に粉砕し、4AgI・Ag2 WO4 で表わされる
銀イオン導電性の固体電解質を得た。
【0052】次に、銀とバナジウム酸化物よりなる複合
酸化物を以下の方法により合成した。V2O5で表わされる
バナジウム酸化物と金属銀をモル比で1:0.7 となるよう
秤量し、乳鉢で混合した。その混合物を同じくペレット
状に加圧成形し、石英管中に減圧封入し、600 ℃で48時
間反応させ、同じく200 メッシュ以下に粉砕し、Ag
0.7 V2 O5 で表わされる銀とバナジウムの複合酸化物
を得た。
酸化物を以下の方法により合成した。V2O5で表わされる
バナジウム酸化物と金属銀をモル比で1:0.7 となるよう
秤量し、乳鉢で混合した。その混合物を同じくペレット
状に加圧成形し、石英管中に減圧封入し、600 ℃で48時
間反応させ、同じく200 メッシュ以下に粉砕し、Ag
0.7 V2 O5 で表わされる銀とバナジウムの複合酸化物
を得た。
【0053】このようにして得た銀イオン導電性固体電
解質と銀と酸化バナジウムよりなる複合酸化物を用い、
以下の方法で電気化学メモリ素子を構成した。電気化学
メモリ素子の概略図を図2に示す。
解質と銀と酸化バナジウムよりなる複合酸化物を用い、
以下の方法で電気化学メモリ素子を構成した。電気化学
メモリ素子の概略図を図2に示す。
【0054】まず、固体電解質と複合酸化物を重量比で
1:1 の比で混合し、電極材料を得た。つぎに固体電解質
200mg を秤量した。この固体電解質粉末を10mmφの円盤
状に加圧成形し3、その両面に先に得た電極材料粉末を
各々20mg秤量したもの4,5を4ton/cm2 で加圧圧接さ
せた。このようにして得た電極の一方に、レーザ光の反
射板を兼ねたステンレス片6を電気化学メモリ素子の機
械的変位を検出するためにカーボンペーストで接着し、
さらにリード端子7,8を取り付け、電気化学メモリ素
子を構成した。
1:1 の比で混合し、電極材料を得た。つぎに固体電解質
200mg を秤量した。この固体電解質粉末を10mmφの円盤
状に加圧成形し3、その両面に先に得た電極材料粉末を
各々20mg秤量したもの4,5を4ton/cm2 で加圧圧接さ
せた。このようにして得た電極の一方に、レーザ光の反
射板を兼ねたステンレス片6を電気化学メモリ素子の機
械的変位を検出するためにカーボンペーストで接着し、
さらにリード端子7,8を取り付け、電気化学メモリ素
子を構成した。
【0055】このようにして得た電気化学メモリ素子を
用い、本発明による電気化学メモリの機械的変位による
記憶内容の読みだし法の一つとして、レーザ変位計(ア
ンリツ製 KL13 )を用いた読みだしを行った。すなわ
ち、電気化学メモリ素子の機械的変位として素子の長さ
変化をレーザ変位計により読みだした。なお、このレー
ザ変位計の分解能は10nmで、測定範囲は±80μm であ
る。
用い、本発明による電気化学メモリの機械的変位による
記憶内容の読みだし法の一つとして、レーザ変位計(ア
ンリツ製 KL13 )を用いた読みだしを行った。すなわ
ち、電気化学メモリ素子の機械的変位として素子の長さ
変化をレーザ変位計により読みだした。なお、このレー
ザ変位計の分解能は10nmで、測定範囲は±80μm であ
る。
【0056】次に、図3に本実施例における機械的変位
の読みだし法の原理図を示す。本実施例で用いたレーザ
変位計は、以下のようにして被測定物までの距離を測定
する。変位計の検出部9より赤外線レーザより放射され
たレーザ光10が、被測定物である電気化学メモリ素子
11上に設けられた反射板により乱反射される。その反
射光は検出部中でスリットを通過し、その後位置センサ
に到達する。その反射光の到達位置を位置センサにより
検出することで、検出部から被測定物までの距離を計算
し、その出力をアナログ出力として記録計12で記録す
る。このように変位計の検出部より電気化学メモリ素子
の上端までの距離を測定することにより、電気化学メモ
リ素子の長さ変化を算出した。なお図中、13は、レー
ザ変位計の制御部で、14は、電気化学メモリ素子を駆
動するためのポテンシオ・ガルバノスタットである。
の読みだし法の原理図を示す。本実施例で用いたレーザ
変位計は、以下のようにして被測定物までの距離を測定
する。変位計の検出部9より赤外線レーザより放射され
たレーザ光10が、被測定物である電気化学メモリ素子
11上に設けられた反射板により乱反射される。その反
射光は検出部中でスリットを通過し、その後位置センサ
に到達する。その反射光の到達位置を位置センサにより
検出することで、検出部から被測定物までの距離を計算
し、その出力をアナログ出力として記録計12で記録す
る。このように変位計の検出部より電気化学メモリ素子
の上端までの距離を測定することにより、電気化学メモ
リ素子の長さ変化を算出した。なお図中、13は、レー
ザ変位計の制御部で、14は、電気化学メモリ素子を駆
動するためのポテンシオ・ガルバノスタットである。
【0057】電気化学メモリ素子の作動は以下のように
行った。まず、メモリ内容の書き込みとして、100 μA
の電流パルスを1 分間印加した。その後素子を開路状態
とし、素子の長さの時間的な変化をレーザ変位計により
測定した。その結果得られた素子の長さの時間変化の様
子を図4に示す。電流パルスの印加により素子の長さは
70nm伸び、その後素子を開路状態にするとその伸びは戻
ることがなく、電気化学メモリ素子の長さは時間的な変
化をみせず、一定の値を示した。また、引き続き素子の
長さの経時変化を測定したところ、30日経過後も変化が
みられなかった。
行った。まず、メモリ内容の書き込みとして、100 μA
の電流パルスを1 分間印加した。その後素子を開路状態
とし、素子の長さの時間的な変化をレーザ変位計により
測定した。その結果得られた素子の長さの時間変化の様
子を図4に示す。電流パルスの印加により素子の長さは
70nm伸び、その後素子を開路状態にするとその伸びは戻
ることがなく、電気化学メモリ素子の長さは時間的な変
化をみせず、一定の値を示した。また、引き続き素子の
長さの経時変化を測定したところ、30日経過後も変化が
みられなかった。
【0058】つぎに、メモリ電圧のアナログ性を調べる
ために、書き込みに用いる電流パルスを100 μA ×1mi
n. ,100 μA ×2min. ,100 μA ×3min. ,100 μA
×4min. ,100 μA ×5min. として同様の測定を行っ
た。図5にその結果得られた、素子の長さの伸びと電流
パルス幅の関係を示す。メモリ素子の長さの伸びと電流
パルス幅はほぼ比例関係を持っており、このメモリ素子
をアナログメモリとして読み出せることが判った。ま
た、引き続き素子の長さの経時変化を測定したところ、
30日経過後も変化がみられず、アナログメモリとして用
いることが可能であることが判った。
ために、書き込みに用いる電流パルスを100 μA ×1mi
n. ,100 μA ×2min. ,100 μA ×3min. ,100 μA
×4min. ,100 μA ×5min. として同様の測定を行っ
た。図5にその結果得られた、素子の長さの伸びと電流
パルス幅の関係を示す。メモリ素子の長さの伸びと電流
パルス幅はほぼ比例関係を持っており、このメモリ素子
をアナログメモリとして読み出せることが判った。ま
た、引き続き素子の長さの経時変化を測定したところ、
30日経過後も変化がみられず、アナログメモリとして用
いることが可能であることが判った。
【0059】比較のためにこの電気化学メモリを用い
て、従来の読みとり法によりその記録内容を読みとっ
た。従来の電圧による記憶内容の読みだし法としては、
電気化学メモリ素子をペンレコーダ(入力抵抗1MΩ)に
接続し、その記憶電圧を検出した。
て、従来の読みとり法によりその記録内容を読みとっ
た。従来の電圧による記憶内容の読みだし法としては、
電気化学メモリ素子をペンレコーダ(入力抵抗1MΩ)に
接続し、その記憶電圧を検出した。
【0060】上記の実施例と同様の書き込みを行った後
の電気化学メモリ素子の電圧は約1.7mV であった。その
後引き続き素子の電圧を測定したところ、30日経過後の
電圧は約0.8mV であった。
の電気化学メモリ素子の電圧は約1.7mV であった。その
後引き続き素子の電圧を測定したところ、30日経過後の
電圧は約0.8mV であった。
【0061】以上のことより、従来の電圧による電気化
学メモリ素子の読みだし法では、電圧を読みだすための
外部回路に電流が流れ、素子の記憶内容が失われること
が判った。
学メモリ素子の読みだし法では、電圧を読みだすための
外部回路に電流が流れ、素子の記憶内容が失われること
が判った。
【0062】これらのことより、本発明によると記憶内
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしをで
きることが確認できた。 実施例2 電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な体積変化を示
す物質として、格子中のイオンサイトにイオンを電気化
学的に出し入れすることのできる物質である実施例1で
得たAg0.7 V2 O5 ならびにAg0.8 V2 O5 で表わ
される銀とバナジウム酸化物よりなる複合酸化物を用い
た以外は実施例1と同様の方法で電気化学メモリ素子を
構成し、レーザ変位計を用い素子の機械的変位を測定す
ることでメモリの読みだしを行った。
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしをで
きることが確認できた。 実施例2 電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的な体積変化を示
す物質として、格子中のイオンサイトにイオンを電気化
学的に出し入れすることのできる物質である実施例1で
得たAg0.7 V2 O5 ならびにAg0.8 V2 O5 で表わ
される銀とバナジウム酸化物よりなる複合酸化物を用い
た以外は実施例1と同様の方法で電気化学メモリ素子を
構成し、レーザ変位計を用い素子の機械的変位を測定す
ることでメモリの読みだしを行った。
【0063】Ag0.8 V2 O5 で表わされる銀とバナジ
ウム酸化物よりなる複合酸化物は、金属銀と酸化バナジ
ウムの混合比を0.8:1 とした以外は実施例1と同様に行
った。
ウム酸化物よりなる複合酸化物は、金属銀と酸化バナジ
ウムの混合比を0.8:1 とした以外は実施例1と同様に行
った。
【0064】電気化学メモリ素子の負極活物質として上
記で得たAg0.8 V2 O5 で表わされる銀とバナジウム
酸化物よりなる複合酸化物を用いた以外は実施例1と同
様の方法で電気化学メモリ素子を構成し、メモリの書き
込み・読みだしを行った。
記で得たAg0.8 V2 O5 で表わされる銀とバナジウム
酸化物よりなる複合酸化物を用いた以外は実施例1と同
様の方法で電気化学メモリ素子を構成し、メモリの書き
込み・読みだしを行った。
【0065】その結果、実施例1と同様に30日後にも記
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしをできること
が確認できた。
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしをできること
が確認できた。
【0066】実施例3 ハロゲン化銀−酸素酸銀よりなる銀イオン導電性固体電
解質として、5AgI−3Ag2 O−2V2 O5 で表さ
れるヨウ化銀とバナジン酸銀を主体とする固体電解質を
用いた以外は、実施例1と同様の方法で電気化学メモリ
素子を構成し、レーザ変位計を用い素子の機械的変位を
測定することでメモリの読みだしを行った。
解質として、5AgI−3Ag2 O−2V2 O5 で表さ
れるヨウ化銀とバナジン酸銀を主体とする固体電解質を
用いた以外は、実施例1と同様の方法で電気化学メモリ
素子を構成し、レーザ変位計を用い素子の機械的変位を
測定することでメモリの読みだしを行った。
【0067】まず最初に、銀イオン導電性固体電解質の
合成について述べる。最初に、AgI,Ag2 O,V2
O5 をモル比で5:3:2 の比となるように秤量し、アルミ
ナ乳鉢で混合した。この混合物をガラス状カーボン坩堝
中で、加熱溶融させた後、融液を直接液体窒素中に注ぎ
込み急冷した。以上のようにして得られた反応物を乳鉢
で200メッシュ以下に粉砕し5AgI−3Ag2 O−
2V2O5 で表わされる銀イオン導電性の固体電解質を
得た。
合成について述べる。最初に、AgI,Ag2 O,V2
O5 をモル比で5:3:2 の比となるように秤量し、アルミ
ナ乳鉢で混合した。この混合物をガラス状カーボン坩堝
中で、加熱溶融させた後、融液を直接液体窒素中に注ぎ
込み急冷した。以上のようにして得られた反応物を乳鉢
で200メッシュ以下に粉砕し5AgI−3Ag2 O−
2V2O5 で表わされる銀イオン導電性の固体電解質を
得た。
【0068】固体電解質として上記で得た銀イオン導電
性固体電解質を用いた以外は実施例1と同様の方法で電
気化学メモリ素子を構成し、メモリの書き込み・読みだ
しを行った。
性固体電解質を用いた以外は実施例1と同様の方法で電
気化学メモリ素子を構成し、メモリの書き込み・読みだ
しを行った。
【0069】その結果、実施例1と同様に30日後にも記
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行うことが
できた。
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行うことが
できた。
【0070】実施例4 ハロゲン化銀−酸素酸銀よりなる銀イオン導電性固体電
解質として、3AgI−Ag2 MoO4 で表されるヨウ
化銀とモリブデン酸銀よりなる固体電解質を用いた以外
は、実施例1と同様の方法で電気化学メモリ素子を構成
し、レーザ変位計を用い素子の機械的変位を測定するこ
とでメモリの読みだしを行った。
解質として、3AgI−Ag2 MoO4 で表されるヨウ
化銀とモリブデン酸銀よりなる固体電解質を用いた以外
は、実施例1と同様の方法で電気化学メモリ素子を構成
し、レーザ変位計を用い素子の機械的変位を測定するこ
とでメモリの読みだしを行った。
【0071】まず最初に、銀イオン導電性固体電解質の
合成について述べる。最初に、AgI,Ag2 MoO4
をモル比で3:1 の比となるように秤量し、アルミナ乳鉢
で混合した。この混合物をパイレックス管中で500 ℃で
10時間溶融させた後、融液を直接液体窒素中に注ぎ込み
急冷した。以上のようにして得られた反応物を乳鉢で20
0 メッシュ以下に粉砕し3AgI−Ag2 MoO4 で表
わされる銀イオン導電性の固体電解質を得た。
合成について述べる。最初に、AgI,Ag2 MoO4
をモル比で3:1 の比となるように秤量し、アルミナ乳鉢
で混合した。この混合物をパイレックス管中で500 ℃で
10時間溶融させた後、融液を直接液体窒素中に注ぎ込み
急冷した。以上のようにして得られた反応物を乳鉢で20
0 メッシュ以下に粉砕し3AgI−Ag2 MoO4 で表
わされる銀イオン導電性の固体電解質を得た。
【0072】固体電解質として上記で得た銀イオン導電
性固体電解質を用いた以外は実施例1と同様の方法で電
気化学メモリ素子を構成し、メモリの書き込み・読みだ
しを行った。
性固体電解質を用いた以外は実施例1と同様の方法で電
気化学メモリ素子を構成し、メモリの書き込み・読みだ
しを行った。
【0073】その結果、実施例1と同様に30日後にも記
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行うことが
できた。
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行うことが
できた。
【0074】実施例5 固体電解質としてRb4 Cu16I7 Cl13で表される銅
イオン導電性固体電解質,正極および負極の電極活物質
として格子中のイオンサイトにイオンを電気化学的に出
し入れすることのできる物質であるCu2 Mo6 S8 で
表される銅のシェブレル相化合物を用いた以外は実施例
1と同様の方法で電気化学メモリ素子を構成し、レーザ
変位計を用い素子の機械的変位を測定することでメモリ
の読みだしを行った。
イオン導電性固体電解質,正極および負極の電極活物質
として格子中のイオンサイトにイオンを電気化学的に出
し入れすることのできる物質であるCu2 Mo6 S8 で
表される銅のシェブレル相化合物を用いた以外は実施例
1と同様の方法で電気化学メモリ素子を構成し、レーザ
変位計を用い素子の機械的変位を測定することでメモリ
の読みだしを行った。
【0075】Rb4 Cu16I7 Cl13で表される銅イオ
ン導電性固体電解質は、ヨウ化銅(I)(CuI ),塩化
銅(I)(CuCl),塩化ルビジウム(RbCl)を所定の割
合で混合し、硬質ガラス管中に減圧封入し、200 ℃で24
時間加熱することにより合成した。
ン導電性固体電解質は、ヨウ化銅(I)(CuI ),塩化
銅(I)(CuCl),塩化ルビジウム(RbCl)を所定の割
合で混合し、硬質ガラス管中に減圧封入し、200 ℃で24
時間加熱することにより合成した。
【0076】Cu2 Mo6 S8 で表される銅のシェブレ
ル相化合物は、金属銅,金属モリブデン,硫化モリブデ
ン(MoS2 ) を所定の割合で混合し、石英ガラス管中に減
圧封入し、1000℃で72時間加熱することにより合成し
た。
ル相化合物は、金属銅,金属モリブデン,硫化モリブデ
ン(MoS2 ) を所定の割合で混合し、石英ガラス管中に減
圧封入し、1000℃で72時間加熱することにより合成し
た。
【0077】以上のようにして得た銅イオン導電性固体
電解質と銅のシェブレル相化合物を用いた以外は実施例
1と同様の方法で電気化学メモリ素子を構成し、メモリ
の書き込み・読みだしを行った。ただし、空気中の水分
や酸素の影響をなくするために、材料の合成・素子の構
成・その特性評価はいずれも乾燥Ar雰囲気中で行った。
電解質と銅のシェブレル相化合物を用いた以外は実施例
1と同様の方法で電気化学メモリ素子を構成し、メモリ
の書き込み・読みだしを行った。ただし、空気中の水分
や酸素の影響をなくするために、材料の合成・素子の構
成・その特性評価はいずれも乾燥Ar雰囲気中で行った。
【0078】その結果、実施例1と同様に30日後にも記
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行うことが
できた。
憶内容は保たれており、本発明によると記憶内容を失う
ことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行うことが
できた。
【0079】実施例6 実施例1で得た銀イオン導電性固体電解質と銀と酸化バ
ナジウムよりなる複合酸化物を用い、以下の方法で電気
化学メモリ素子を構成した。
ナジウムよりなる複合酸化物を用い、以下の方法で電気
化学メモリ素子を構成した。
【0080】まず以下の方法で、電気化学メモリ素子を
構成する、固体電解質シートならびに電極シートを得
た。固体電解質粉末の結着材であるポリエステル樹脂
“バイロン300 ”(商品名)をトルエン中にいれ、超音
波洗浄器中で溶解した。実施例1で得た銀イオン導電性
固体電解質を、このポリエステル樹脂のトルエン溶液中
に固体電解質に対してポリエステル樹脂が2.5wt%となる
ような割合で加え、乳鉢中で混練し固体電解質スラリー
とした。
構成する、固体電解質シートならびに電極シートを得
た。固体電解質粉末の結着材であるポリエステル樹脂
“バイロン300 ”(商品名)をトルエン中にいれ、超音
波洗浄器中で溶解した。実施例1で得た銀イオン導電性
固体電解質を、このポリエステル樹脂のトルエン溶液中
に固体電解質に対してポリエステル樹脂が2.5wt%となる
ような割合で加え、乳鉢中で混練し固体電解質スラリー
とした。
【0081】この固体電解質スラリー中に、ポリエステ
ルメッシュ(200mesh ,厚さ80μm)を浸漬し、スラリ
ーより引き上げるとともにスリット幅を150 μm とした
スキージ中を図6のように通過させた。ただし、図6に
おいて、15はポリエステルメッシュ、16は固体電解
質スラリー、17はスキージ、18はスラリーを溜める
ためのガラス容器、19はメッシュを引き上げるための
ローラーと、ガイド20である。その後、大気中でトル
エンを蒸発させ固体電解質シートを得た。
ルメッシュ(200mesh ,厚さ80μm)を浸漬し、スラリ
ーより引き上げるとともにスリット幅を150 μm とした
スキージ中を図6のように通過させた。ただし、図6に
おいて、15はポリエステルメッシュ、16は固体電解
質スラリー、17はスキージ、18はスラリーを溜める
ためのガラス容器、19はメッシュを引き上げるための
ローラーと、ガイド20である。その後、大気中でトル
エンを蒸発させ固体電解質シートを得た。
【0082】次に、実施例1で得た複合酸化物と銀イオ
ン導電性固体電解質を重量比で1:1の割合で混合し、電
極材料を得た。この電極材料を、先に得たポリエステル
樹脂のトルエン溶液中に、固体電解質に対してポリエス
テル樹脂が3wt%となるような割合で加え、乳鉢中で混練
し電極材料スラリーとした。
ン導電性固体電解質を重量比で1:1の割合で混合し、電
極材料を得た。この電極材料を、先に得たポリエステル
樹脂のトルエン溶液中に、固体電解質に対してポリエス
テル樹脂が3wt%となるような割合で加え、乳鉢中で混練
し電極材料スラリーとした。
【0083】この固体電解質スラリーを、上記と同様の
方法でポリエステルメッシュ(200mesh ,厚さ80μm )
に塗布し、電極シートを得た。ただしその際に、スキー
ジ17の間隔を調整し、厚みが100 μm の電極シートと
200 μm の厚みの電極シートを作成した。
方法でポリエステルメッシュ(200mesh ,厚さ80μm )
に塗布し、電極シートを得た。ただしその際に、スキー
ジ17の間隔を調整し、厚みが100 μm の電極シートと
200 μm の厚みの電極シートを作成した。
【0084】以上のようにして得た固体電解質シートの
両面にこの2種類の電極シートを熱圧着し、5mm ×10mm
に切断の後リード線21,22を銀ペーストにより接着
し、電気化学メモリ素子を構成した。その断面図を図7
に示す。図中、23,24は電極シートであり、厚さ10
0 μm の電極シート23を正極,厚さ200 μm の電極シ
ート24を負極としている。25は固体電解質シート,
26,27は集電体であるカーボンペーストである。
両面にこの2種類の電極シートを熱圧着し、5mm ×10mm
に切断の後リード線21,22を銀ペーストにより接着
し、電気化学メモリ素子を構成した。その断面図を図7
に示す。図中、23,24は電極シートであり、厚さ10
0 μm の電極シート23を正極,厚さ200 μm の電極シ
ート24を負極としている。25は固体電解質シート,
26,27は集電体であるカーボンペーストである。
【0085】このようにして得た電気化学メモリ素子を
用い、実施例1と同様にメモリ素子の書き込み・読みだ
しを行った。図8に素子の書き込み読みだしの原理図を
示す。
用い、実施例1と同様にメモリ素子の書き込み・読みだ
しを行った。図8に素子の書き込み読みだしの原理図を
示す。
【0086】図中、28は上記で得た電気化学メモリ素
子であり、クランプ29によりその一端を固定されてい
る。30は実施例1で用いたレーザ変位計であり、電気
化学メモリ素子の機械的変位(撓み)を電気化学メモリ
素子の固定されていない一方の端までの距離として測定
する。ただし、この測定において電気化学メモリ素子の
厚さ100 μm の電極側に変位計のレーザを照射した。ま
た、31はメモリの書き込みを行うためのポテンシオ・
ガルバノスタットである。
子であり、クランプ29によりその一端を固定されてい
る。30は実施例1で用いたレーザ変位計であり、電気
化学メモリ素子の機械的変位(撓み)を電気化学メモリ
素子の固定されていない一方の端までの距離として測定
する。ただし、この測定において電気化学メモリ素子の
厚さ100 μm の電極側に変位計のレーザを照射した。ま
た、31はメモリの書き込みを行うためのポテンシオ・
ガルバノスタットである。
【0087】メモリの書き込みは、200mV の電圧の電圧
パルスを1 分間印加することにより行った。その後、素
子をポテンシオ・ガルバノスタットより切り放し開路状
態としてレーザ変位計の出力を記録した。
パルスを1 分間印加することにより行った。その後、素
子をポテンシオ・ガルバノスタットより切り放し開路状
態としてレーザ変位計の出力を記録した。
【0088】得られた結果を図9に示す。電圧印加にと
もないレーザ変位計の検出部より電気化学メモリ素子ま
での距離は遠ざかり、1 分後には電圧印加前に比べ約7
μm遠ざかった。その後電圧印加を中断するとレーザ変
位計は一定の値を示した。また、引き続き素子の長さの
経時変化を測定したところ、30日経過後も変化がみられ
なかった。
もないレーザ変位計の検出部より電気化学メモリ素子ま
での距離は遠ざかり、1 分後には電圧印加前に比べ約7
μm遠ざかった。その後電圧印加を中断するとレーザ変
位計は一定の値を示した。また、引き続き素子の長さの
経時変化を測定したところ、30日経過後も変化がみられ
なかった。
【0089】以上のことより、本発明によると記憶内容
を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行う
ことができた。 実施例7 実施例6で得た電気化学メモリ素子に光学装置を固定
し、電気化学メモリ装置を構成し、その特性を評価し
た。
を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行う
ことができた。 実施例7 実施例6で得た電気化学メモリ素子に光学装置を固定
し、電気化学メモリ装置を構成し、その特性を評価し
た。
【0090】電気化学メモリ素子に固定される光学装置
として、図10に示すように実施例6で構成した電気化
学メモリ素子32上に反射板33を構成した。反射板3
3は、アルミニウム薄膜よりなっており、電気化学メモ
リ素子32を加熱蒸着器中にいれ、アルミニウムを抵抗
加熱することで構成した。
として、図10に示すように実施例6で構成した電気化
学メモリ素子32上に反射板33を構成した。反射板3
3は、アルミニウム薄膜よりなっており、電気化学メモ
リ素子32を加熱蒸着器中にいれ、アルミニウムを抵抗
加熱することで構成した。
【0091】この反射板を固定した電気化学メモリ素子
を用い、図11に示すような電気化学メモリ装置を構成
した。図11中、32は先に述べた反射板を構成した電
気化学メモリ素子で、メモリの書き込みのための入力端
子34に接続されている。また、35はHe-Ne レーザ
で、そのレーザ光は電気化学メモリ素子上に構成された
反射板33に入射するように固定されている。36はラ
インセンサで、反射板により反射されたレーザ光37の
入射した位置を検出し、パーソナルコンピュータ38に
信号をおくり記録する。
を用い、図11に示すような電気化学メモリ装置を構成
した。図11中、32は先に述べた反射板を構成した電
気化学メモリ素子で、メモリの書き込みのための入力端
子34に接続されている。また、35はHe-Ne レーザ
で、そのレーザ光は電気化学メモリ素子上に構成された
反射板33に入射するように固定されている。36はラ
インセンサで、反射板により反射されたレーザ光37の
入射した位置を検出し、パーソナルコンピュータ38に
信号をおくり記録する。
【0092】以上のようにして構成した電気化学メモリ
装置の作動特性を調べた。入力信号として、100mV の定
電圧を10分間入力した。その後、入力端子を開放状態と
し、出力信号の経時変化を測定した。
装置の作動特性を調べた。入力信号として、100mV の定
電圧を10分間入力した。その後、入力端子を開放状態と
し、出力信号の経時変化を測定した。
【0093】その結果、電圧の印加に伴いラインセンサ
上の光の照射位置は変化し、その後入力電圧を中断し入
力端子を開放状態にしたところ、30日後にも記憶内容は
保たれていた。
上の光の照射位置は変化し、その後入力電圧を中断し入
力端子を開放状態にしたところ、30日後にも記憶内容は
保たれていた。
【0094】比較のためにこの電気化学メモリを用い
て、従来の読みとり法によりその記録内容を読みとっ
た。従来の電圧による記憶内容の読みだし法としては、
電気化学メモリ素子をペンレコーダ(入力抵抗1MΩ)に
接続し、その記憶電圧を検出した。すなわち、上記の実
施例と同様の書き込みを行った後に、電気化学メモリ装
置の入力端子にペンレコーダを接続し、電気化学メモリ
素子の電圧を測定した。
て、従来の読みとり法によりその記録内容を読みとっ
た。従来の電圧による記憶内容の読みだし法としては、
電気化学メモリ素子をペンレコーダ(入力抵抗1MΩ)に
接続し、その記憶電圧を検出した。すなわち、上記の実
施例と同様の書き込みを行った後に、電気化学メモリ装
置の入力端子にペンレコーダを接続し、電気化学メモリ
素子の電圧を測定した。
【0095】その結果、電圧入力(メモリ書き込み)直
後の電気化学メモリ素子の電圧は約85mVであった。その
後引き続き素子の電圧を測定したところ、30日経過後の
電圧はほぼ0mV を示した。
後の電気化学メモリ素子の電圧は約85mVであった。その
後引き続き素子の電圧を測定したところ、30日経過後の
電圧はほぼ0mV を示した。
【0096】以上のことより、従来の電圧による電気化
学メモリ素子の読みだし法では、電圧を読みだすための
外部回路に電流が流れ、素子の記憶内容が失われること
が判った。
学メモリ素子の読みだし法では、電圧を読みだすための
外部回路に電流が流れ、素子の記憶内容が失われること
が判った。
【0097】これらのことより、本発明によると記憶内
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができる電気化学メモリ装置を得ることができる
ことが判った。
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができる電気化学メモリ装置を得ることができる
ことが判った。
【0098】実施例8 実施例1で得たで得た電気化学メモリ素子に光学装置を
固定し、電気化学メモリ装置を構成し、その特性を評価
した。
固定し、電気化学メモリ装置を構成し、その特性を評価
した。
【0099】本発明による電気化学メモリ装置の作動原
理図を図12に示す。本実施例においては、電気化学メ
モリ素子39に固定される光学装置として、電気化学メ
モリ素子39上にスリット40を用いた。この電気化学
メモリ装置は、そのほかにさらに光学台に固定されたス
リット41を有しており、光源42よりでた光43がス
リット40と41を通過し、生じた干渉縞をラインセン
サ44で検出する構造となっている。この記憶装置は、
メモリの書き込みにより、電気化学メモリ素子39の長
さが変化し、その結果スリット40の位置が変化するこ
とから、干渉縞の位置が変化し、その変化によりメモリ
内容の読みだしを行う。
理図を図12に示す。本実施例においては、電気化学メ
モリ素子39に固定される光学装置として、電気化学メ
モリ素子39上にスリット40を用いた。この電気化学
メモリ装置は、そのほかにさらに光学台に固定されたス
リット41を有しており、光源42よりでた光43がス
リット40と41を通過し、生じた干渉縞をラインセン
サ44で検出する構造となっている。この記憶装置は、
メモリの書き込みにより、電気化学メモリ素子39の長
さが変化し、その結果スリット40の位置が変化するこ
とから、干渉縞の位置が変化し、その変化によりメモリ
内容の読みだしを行う。
【0100】この電気化学メモリ装置へのメモリの書き
込みは実施例7と同様に行った。その結果、電圧の印加
に伴いラインセンサ上の光の検出位置は変化し、その後
入力電圧を中断し入力端子を開放状態にしたところ、30
日後にも記憶内容は保たれていた。
込みは実施例7と同様に行った。その結果、電圧の印加
に伴いラインセンサ上の光の検出位置は変化し、その後
入力電圧を中断し入力端子を開放状態にしたところ、30
日後にも記憶内容は保たれていた。
【0101】これらのことより、本発明によると記憶内
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができる電気化学メモリ装置を得ることができる
ことが判った。
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができる電気化学メモリ装置を得ることができる
ことが判った。
【0102】実施例9 実施例6で得た電気化学メモリ素子に指針を取り付け、
電気化学メモリ装置を構成した。
電気化学メモリ装置を構成した。
【0103】本実施例で構成した電気化学メモリ装置の
概略図を図13に示す。45は実施例6で得た電気化学
メモリ素子で、指針46を取り付けている。この素子の
一端を固定冶具47で電気量表示板48に固定し、さら
にリード線49,50を通電ターミナル51,52に接
続し、電気化学メモリ装置を構成した。
概略図を図13に示す。45は実施例6で得た電気化学
メモリ素子で、指針46を取り付けている。この素子の
一端を固定冶具47で電気量表示板48に固定し、さら
にリード線49,50を通電ターミナル51,52に接
続し、電気化学メモリ装置を構成した。
【0104】この電気化学メモリ装置へのメモリの書き
込みは実施例7と同様に行った。その結果、電圧の印加
に伴い指針の指す位置は変化し、その後入力電圧を中断
し入力端子を開放状態にしたところ、30日後にも記憶内
容は保たれていた。
込みは実施例7と同様に行った。その結果、電圧の印加
に伴い指針の指す位置は変化し、その後入力電圧を中断
し入力端子を開放状態にしたところ、30日後にも記憶内
容は保たれていた。
【0105】これらのことより、本発明によると記憶内
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができる電気化学メモリ装置を得ることができる
ことが判った。
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができる電気化学メモリ装置を得ることができる
ことが判った。
【0106】実施例10 本発明の実施例として、原子間力を測定することで電気
化学メモリ素子の機械的変位を測定し、メモリの読みだ
しを行った。
化学メモリ素子の機械的変位を測定し、メモリの読みだ
しを行った。
【0107】まず電気化学メモリ素子としては、薄膜メ
モリを以下の方法により構成した。図14に、本実施例
における電気化学メモリ素子の断面図を示す。図中、5
3はガラス基板54上に高周波スパッタにより形成した
ITO 薄膜であり、電気化学メモリ素子の電極端子として
用いられる。このITO 薄膜上に、電気化学メモリ素子の
一方の電極であるAg0.7 V2 O5 薄膜55を同じく高
周波スパッタにより約0.5 μm の厚さに形成した。56
は、固体電解質層であるAg6 I4 WO4 薄膜であり、
ヨウ化銀(AgI)とタングステン酸銀(Ag2 W
O4 )の混合物を蒸着源としたフラッシュ蒸着法により
形成した。その後に、電極55と対向するもう一方の電
極としてAg0.7 V2 O5 薄膜57を高周波スパッタ法
により約0.5 μm の厚さに堆積した。さらにその上に集
電体としてPt薄膜58を電子ビーム蒸着により形成し
た。
モリを以下の方法により構成した。図14に、本実施例
における電気化学メモリ素子の断面図を示す。図中、5
3はガラス基板54上に高周波スパッタにより形成した
ITO 薄膜であり、電気化学メモリ素子の電極端子として
用いられる。このITO 薄膜上に、電気化学メモリ素子の
一方の電極であるAg0.7 V2 O5 薄膜55を同じく高
周波スパッタにより約0.5 μm の厚さに形成した。56
は、固体電解質層であるAg6 I4 WO4 薄膜であり、
ヨウ化銀(AgI)とタングステン酸銀(Ag2 W
O4 )の混合物を蒸着源としたフラッシュ蒸着法により
形成した。その後に、電極55と対向するもう一方の電
極としてAg0.7 V2 O5 薄膜57を高周波スパッタ法
により約0.5 μm の厚さに堆積した。さらにその上に集
電体としてPt薄膜58を電子ビーム蒸着により形成し
た。
【0108】この電気化学メモリ素子を用いて、原子間
力を測定することで電気化学メモリ素子の読みだしを行
った。原子間力の測定には、市販の原子間力顕微鏡を用
いた。図15は、本実施例による読みだし方法の原理を
示した図である。図中、59は上記で得た電気化学メモ
リ素子であり、60は原子間力顕微鏡の探針である。探
針60はピエゾアクチュエータ61,62,63により
X,Y,Z の3次元の各々の方向に移動できるようになって
いる。Z 方向のピエゾアクチュエータ63の電圧は、探
針60と被測定試料(電気化学メモリ素子)との間の原
子間力を測定する事でフィードバックがかかり、探針と
電気化学メモリ素子の距離が一定となるよう作動する。
また、電気化学メモリ素子はリード端子64,65によ
りポテンシオ・ガルバノスタット66に接続されてお
り、このポテンシオガルバノスタットによりメモリの書
き込みを行った。
力を測定することで電気化学メモリ素子の読みだしを行
った。原子間力の測定には、市販の原子間力顕微鏡を用
いた。図15は、本実施例による読みだし方法の原理を
示した図である。図中、59は上記で得た電気化学メモ
リ素子であり、60は原子間力顕微鏡の探針である。探
針60はピエゾアクチュエータ61,62,63により
X,Y,Z の3次元の各々の方向に移動できるようになって
いる。Z 方向のピエゾアクチュエータ63の電圧は、探
針60と被測定試料(電気化学メモリ素子)との間の原
子間力を測定する事でフィードバックがかかり、探針と
電気化学メモリ素子の距離が一定となるよう作動する。
また、電気化学メモリ素子はリード端子64,65によ
りポテンシオ・ガルバノスタット66に接続されてお
り、このポテンシオガルバノスタットによりメモリの書
き込みを行った。
【0109】この装置を用い、電気化学メモリ素子の機
械的変位を以下のように測定した。探針の走査を制御す
るX およびY 方向のピエゾアクチュエータは作動させ
ず、常に探針が電気化学メモリ素子の一定の場所を指す
ようにした。Z 方向のピエゾアクチュエータには、電気
化学メモリ素子と探針間に作用する原子間力が一定にな
るよう電圧を印加し作動させた。このピエゾに印加した
電圧はすなわち探針から電気化学メモリ素子までの距離
に対応するものであり、この電圧を記録することで、電
気化学アクチュエータの機械的変位(伸び・縮み)を読
みだすことができる。
械的変位を以下のように測定した。探針の走査を制御す
るX およびY 方向のピエゾアクチュエータは作動させ
ず、常に探針が電気化学メモリ素子の一定の場所を指す
ようにした。Z 方向のピエゾアクチュエータには、電気
化学メモリ素子と探針間に作用する原子間力が一定にな
るよう電圧を印加し作動させた。このピエゾに印加した
電圧はすなわち探針から電気化学メモリ素子までの距離
に対応するものであり、この電圧を記録することで、電
気化学アクチュエータの機械的変位(伸び・縮み)を読
みだすことができる。
【0110】この装置を用い、電気化学メモリ素子の書
き込み・読みだしを行った。書き込みは、1 秒のパルス
幅で100mV の定電圧パルスを印加することにより行っ
た。その後、ポテンシオ・ガルバノスタットを素子から
切り放し、素子を開路状態にした。この操作に伴う、Z
方向のピエゾアクチュエータの電圧の変化をトランジェ
ントメモリにより記録した結果を図16に示す。定電圧
パルスの印加によりピエゾアクチュエータの電圧は低下
しており、電気化学メモリ素子の厚さは増加しているこ
とが判る。電圧の印加を停止しメモリ素子を開路状態と
した後もアクチュエータに印加する電圧は、ほぼ一定の
値を示している。また、引き続き測定を行った結果、3
日後にもアクチュエータの印加電圧には大きな変化がな
く、電気化学メモリ素子は記憶内容を保持していること
が判った。比較のためにこの電気化学メモリを用いて、
従来の読みとり法によりその記録内容を読みとった。従
来の電圧による記憶内容の読みだし法としては、電気化
学メモリ素子をペンレコーダ(入力抵抗1MΩ)に接続
し、その記憶電圧を検出した。
き込み・読みだしを行った。書き込みは、1 秒のパルス
幅で100mV の定電圧パルスを印加することにより行っ
た。その後、ポテンシオ・ガルバノスタットを素子から
切り放し、素子を開路状態にした。この操作に伴う、Z
方向のピエゾアクチュエータの電圧の変化をトランジェ
ントメモリにより記録した結果を図16に示す。定電圧
パルスの印加によりピエゾアクチュエータの電圧は低下
しており、電気化学メモリ素子の厚さは増加しているこ
とが判る。電圧の印加を停止しメモリ素子を開路状態と
した後もアクチュエータに印加する電圧は、ほぼ一定の
値を示している。また、引き続き測定を行った結果、3
日後にもアクチュエータの印加電圧には大きな変化がな
く、電気化学メモリ素子は記憶内容を保持していること
が判った。比較のためにこの電気化学メモリを用いて、
従来の読みとり法によりその記録内容を読みとった。従
来の電圧による記憶内容の読みだし法としては、電気化
学メモリ素子をペンレコーダ(入力抵抗1MΩ)に接続
し、その記憶電圧を検出した。
【0111】上記の実施例と同様の書き込みを行った後
の電気化学メモリ素子の電圧は約89mVであった。その後
引き続き素子の電圧を測定したところ、その電圧は3 日
後にはほぼ0mV となっていた。
の電気化学メモリ素子の電圧は約89mVであった。その後
引き続き素子の電圧を測定したところ、その電圧は3 日
後にはほぼ0mV となっていた。
【0112】以上のことより、従来の電圧による電気化
学メモリ素子の読みだし法では、電圧を読みだすための
外部開路に電流が流れ、素子の記憶内容が失われること
が判った。
学メモリ素子の読みだし法では、電圧を読みだすための
外部開路に電流が流れ、素子の記憶内容が失われること
が判った。
【0113】これらのことより、本発明によると記憶内
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができることが判った。 実施例11 本発明の実施例として、トンネル電流を測定することで
電気化学メモリ素子の機械的変位を測定し、メモリの読
みだしを行った。
容を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行
うことができることが判った。 実施例11 本発明の実施例として、トンネル電流を測定することで
電気化学メモリ素子の機械的変位を測定し、メモリの読
みだしを行った。
【0114】本実施例における電気化学メモリ素子は、
実施例10で得たものを用いた。また、トンネル電流の
測定には、市販の走査型トンネル電子顕微鏡を用いた。
図17は、本実施例による読みだし方法の原理を示した
図である。図中、67は本実施例で用いた電気化学メモ
リ素子であり、68は走査型トンネル電子顕微鏡の探針
である。探針68はピエゾアクチュエータ69,70,
71によりX,Y,Z の3次元の各々の方向に移動できるよ
うになっている。72は走査型トンネル電子顕微鏡のサ
ンプルホルダーであり、探針68との間に電源73を介
して接続されており探針68と電気化学メモリ素子の集
電体であるPt膜との間にトンネル電流を流すことができ
る。Z 方向のピエゾアクチュエータ71の電圧は、探針
68と被測定試料(電気化学メモリ素子)との間の原子
間力を測定する事でフィードバックがかかり、探針と電
気化学メモリ素子の距離が一定となるよう作動する。ま
た、電気化学メモリ素子はリード端子74,75により
ポテンシオ・ガルバノスタット76に接続されており、
このポテンシオガルバノスタットによりメモリの書き込
みを行った。
実施例10で得たものを用いた。また、トンネル電流の
測定には、市販の走査型トンネル電子顕微鏡を用いた。
図17は、本実施例による読みだし方法の原理を示した
図である。図中、67は本実施例で用いた電気化学メモ
リ素子であり、68は走査型トンネル電子顕微鏡の探針
である。探針68はピエゾアクチュエータ69,70,
71によりX,Y,Z の3次元の各々の方向に移動できるよ
うになっている。72は走査型トンネル電子顕微鏡のサ
ンプルホルダーであり、探針68との間に電源73を介
して接続されており探針68と電気化学メモリ素子の集
電体であるPt膜との間にトンネル電流を流すことができ
る。Z 方向のピエゾアクチュエータ71の電圧は、探針
68と被測定試料(電気化学メモリ素子)との間の原子
間力を測定する事でフィードバックがかかり、探針と電
気化学メモリ素子の距離が一定となるよう作動する。ま
た、電気化学メモリ素子はリード端子74,75により
ポテンシオ・ガルバノスタット76に接続されており、
このポテンシオガルバノスタットによりメモリの書き込
みを行った。
【0115】この装置を用い、常に探針が電気化学メモ
リ素子の一定の場所までの距離を測定するように探針の
走査を制御するX およびY 方向のピエゾアクチュエータ
は作動させず、Z 方向のピエゾアクチュエータにのみ電
気化学メモリ素子と探針間に流れるトンネル電流が一定
となるよう電圧を印加し作動させた。このピエゾに印加
した電圧はすなわち探針から電気化学メモリ素子までの
距離に対応するものであり、この電圧を記録すること
で、電気化学アクチュエータの機械的変位(伸び・縮
み)を知ることができる。
リ素子の一定の場所までの距離を測定するように探針の
走査を制御するX およびY 方向のピエゾアクチュエータ
は作動させず、Z 方向のピエゾアクチュエータにのみ電
気化学メモリ素子と探針間に流れるトンネル電流が一定
となるよう電圧を印加し作動させた。このピエゾに印加
した電圧はすなわち探針から電気化学メモリ素子までの
距離に対応するものであり、この電圧を記録すること
で、電気化学アクチュエータの機械的変位(伸び・縮
み)を知ることができる。
【0116】この装置を用い、実施例10と同様に、電
気化学メモリ素子の書き込み・読みだしを行った。その
結果、定電圧パルスの印加によりピエゾアクチュエータ
の電圧は低下し、また、電圧の印加を停止しメモリ素子
を開路状態とした後もアクチュエータに印加する電圧
は、ほぼ一定の値を示した。また、引き続き測定を行っ
た結果、3 日後にもアクチュエータの印加電圧には大き
な変化がないことが判った。
気化学メモリ素子の書き込み・読みだしを行った。その
結果、定電圧パルスの印加によりピエゾアクチュエータ
の電圧は低下し、また、電圧の印加を停止しメモリ素子
を開路状態とした後もアクチュエータに印加する電圧
は、ほぼ一定の値を示した。また、引き続き測定を行っ
た結果、3 日後にもアクチュエータの印加電圧には大き
な変化がないことが判った。
【0117】以上のことより、本発明によると記憶内容
を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行う
ことができることが判った。なお、本発明の実施例にお
いては電気化学メモリ素子として固体電解質を用いたも
のについてのみ説明を行ったが、電気化学反応にともな
い電極に機械的変位を生ずるものであれば液体の電解質
を用いたものであれば同様の効果が得られることはいう
までもない。例えばニッケル−水素蓄電池における水素
吸蔵合金極の機械的変位等を用いても同様の結果が得ら
れることはいうまでもなく、本発明は実施例に挙げた固
体電解質を用いた電気化学メモリ素子にのみ限定される
ものではない。
を失うことなく、電気化学メモリ素子の読みだしを行う
ことができることが判った。なお、本発明の実施例にお
いては電気化学メモリ素子として固体電解質を用いたも
のについてのみ説明を行ったが、電気化学反応にともな
い電極に機械的変位を生ずるものであれば液体の電解質
を用いたものであれば同様の効果が得られることはいう
までもない。例えばニッケル−水素蓄電池における水素
吸蔵合金極の機械的変位等を用いても同様の結果が得ら
れることはいうまでもなく、本発明は実施例に挙げた固
体電解質を用いた電気化学メモリ素子にのみ限定される
ものではない。
【0118】また、本発明の実施例においては電気化学
メモリ素子に用いる固体電解質として、銀イオン導電性
固体電解質、銅イオン導電性固体電解質を用いたものに
ついて説明を行ったが、そのほかリチウムイオン導電性
固体電解質などの他の固体電解質を用いたもの、または
他の固体電解質を用いたものを電気化学メモリ素子とし
て用いたものについても同様の結果が得られることはい
うまでもなく、本発明はこれら実施例に挙げた電気化学
メモリ素子にのみ限定されるものではない。
メモリ素子に用いる固体電解質として、銀イオン導電性
固体電解質、銅イオン導電性固体電解質を用いたものに
ついて説明を行ったが、そのほかリチウムイオン導電性
固体電解質などの他の固体電解質を用いたもの、または
他の固体電解質を用いたものを電気化学メモリ素子とし
て用いたものについても同様の結果が得られることはい
うまでもなく、本発明はこれら実施例に挙げた電気化学
メモリ素子にのみ限定されるものではない。
【0119】また、本発明の実施例においてはハロゲン
化銀−酸素酸銀系の銀イオン導伝性固体電解質として、
4AgI−Ag2 WO4 ,5AgI−3Ag2 O−2V
2 O 5 ,3AgI−Ag2 MoO4 で表わされる銀イオ
ン導電性の固体電解質を用いたものについて説明を行っ
たが、これら固体電解質の組成比が異なるもの、たとえ
ば3AgI−Ag4 SiO4 ,AgI−Ag2 O−2B
2 O3 等他の金属酸化物や酸素酸銀を含むもの、または
AgI−Ag2 O−WO3 −B2 O3 等の4成分系のも
の、AgCl−Ag2 WO4 等のヨウ化銀以外のハロゲ
ン化銀を含むものについても同様の効果が得られること
はいうまでもなく、本発明はこれら実施例に挙げた固体
電解質に限定されるものではない。
化銀−酸素酸銀系の銀イオン導伝性固体電解質として、
4AgI−Ag2 WO4 ,5AgI−3Ag2 O−2V
2 O 5 ,3AgI−Ag2 MoO4 で表わされる銀イオ
ン導電性の固体電解質を用いたものについて説明を行っ
たが、これら固体電解質の組成比が異なるもの、たとえ
ば3AgI−Ag4 SiO4 ,AgI−Ag2 O−2B
2 O3 等他の金属酸化物や酸素酸銀を含むもの、または
AgI−Ag2 O−WO3 −B2 O3 等の4成分系のも
の、AgCl−Ag2 WO4 等のヨウ化銀以外のハロゲ
ン化銀を含むものについても同様の効果が得られること
はいうまでもなく、本発明はこれら実施例に挙げた固体
電解質に限定されるものではない。
【0120】また、本発明の実施例においては電解質と
して銀イオン導電性固体電解質を用いた場合の電極活物
質としてAg0.7 V2 O5 またはAg0.8 V2 O5 で表
される銀とバナジウム酸化物よりなる複合酸化物を用い
た例について説明を行ったが、さらに銀イオン濃度が異
なる複合酸化物やまたはセレン化銀、セレン化銀−リン
酸銀固溶体、二硫化ニオブ、金属銀など銀イオン導電性
固体電解質に対して活物質として作用する他の活物質に
ついても同様の効果が得られることはいうまでもなく、
本発明はこれら実施例に挙げた電極活物質に限定される
ものではない。
して銀イオン導電性固体電解質を用いた場合の電極活物
質としてAg0.7 V2 O5 またはAg0.8 V2 O5 で表
される銀とバナジウム酸化物よりなる複合酸化物を用い
た例について説明を行ったが、さらに銀イオン濃度が異
なる複合酸化物やまたはセレン化銀、セレン化銀−リン
酸銀固溶体、二硫化ニオブ、金属銀など銀イオン導電性
固体電解質に対して活物質として作用する他の活物質に
ついても同様の効果が得られることはいうまでもなく、
本発明はこれら実施例に挙げた電極活物質に限定される
ものではない。
【0121】また、本発明の実施例においては電気化学
メモリ素子に固定される光学装置として、反射板または
スリットについて説明を行ったが、その他プリズム等他
の光学装置を用いても同様の効果が得られることはいう
までもなく、本発明は電気化学メモリ素子に固定される
光学装置として、これら実施例に挙げた光学装置に限定
されるものではない。
メモリ素子に固定される光学装置として、反射板または
スリットについて説明を行ったが、その他プリズム等他
の光学装置を用いても同様の効果が得られることはいう
までもなく、本発明は電気化学メモリ素子に固定される
光学装置として、これら実施例に挙げた光学装置に限定
されるものではない。
【0122】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、電
気化学メモリ素子の情報を、この電気化学メモリ素子の
機械的変位により読みだすことで、外部負荷への放電に
よる電気化学メモリ素子の記憶内容の損失なく、電気化
学メモリ素子の記憶内容を読みだすことができる。
気化学メモリ素子の情報を、この電気化学メモリ素子の
機械的変位により読みだすことで、外部負荷への放電に
よる電気化学メモリ素子の記憶内容の損失なく、電気化
学メモリ素子の記憶内容を読みだすことができる。
【0123】
【図1】 光学系を用いた電気化学メモリ素子の読みだ
し法の原理図である。
し法の原理図である。
【図2】 本発明の一実施例における電気化学メモリ素
子の構成図である。
子の構成図である。
【図3】 本発明の一実施例における電気化学メモリ素
子の読みだしシステムのブロック図である。
子の読みだしシステムのブロック図である。
【図4】 本発明の一実施例による電気化学メモリ素子
の動作特性を示した図である。
の動作特性を示した図である。
【図5】 本発明の一実施例における電気化学メモリの
書き込み電流パルスのパルス幅と、メモリの読みだし結
果を示した図である。
書き込み電流パルスのパルス幅と、メモリの読みだし結
果を示した図である。
【図6】 本発明の一実施例における電気化学メモリ素
子に用いられる固体電解質シートならびに電極シートの
作成装置の原理図である。
子に用いられる固体電解質シートならびに電極シートの
作成装置の原理図である。
【図7】 本発明の一実施例における電気化学メモリ素
子の断面図である。
子の断面図である。
【図8】 本発明の一実施例における電気化学メモリ素
子の書き込み・読みだしの原理図である。
子の書き込み・読みだしの原理図である。
【図9】 本発明の一実施例における電気化学メモリ素
子の読みだし結果を示した図である。
子の読みだし結果を示した図である。
【図10】 電気化学メモリ装置の原理図である。
【図11】 電気化学メモリ装置の原理図である。
【図12】 本発明の一実施例における電気化学メモリ
装置の作動原理図である。
装置の作動原理図である。
【図13】 本発明の一実施例における電気化学メモリ
装置の概略図である。
装置の概略図である。
【図14】 本発明の一実施例による電気化学メモリ素
子の断面図である。
子の断面図である。
【図15】 本発明の一実施例における電気化学メモリ
素子の読みだしの原理図である。
素子の読みだしの原理図である。
【図16】 本発明の一実施例における電気化学メモリ
素子の読みだし結果を示した図である。
素子の読みだし結果を示した図である。
【図17】 本発明の一実施例における電気化学メモリ
素子の読みだしの原理図である。
素子の読みだしの原理図である。
1 電気化学メモリ素子 2 反射板 3 固体電解質 4,5 電極 6 ステンレス片 7,8リード端子 9 レーザ変位計の検出部 10 レーザ光 11 電気化学メモリ素子 12 記録計 13 レーザ変位計の制御部 14 ポテンシオガルバノスタット 15 ポリエステルメッシュ 16 固体電解質スラリー 17 スキージ 18 ガラス容器 19 ローラー 20 ガイド 21,22 リード線 23,24 電極シート 25 固体電解質シート 26,27 集電体 28 電気化学メモリ素子 29 クランプ 30 レーザ変位計の検出部 31 ポテンシオ・ガルバノスタット 32 電気化学メモリ素子 33 反射板 34 入力端子 35 He-Ne レーザ 36 ラインセンサ 37 レーザ光 38 パーソナルコンピュータ 39 電気化学メモリ素子 40 電気化学メモリ素子に固定されたスリット 41 スリット 42 光源 43 光 44 ラインセンサ 45 電気化学メモリ素子 46 指針 47 固定冶具 48 表示板 49,50 リード 51,52 通電ターミナル 53 ITO薄膜 54 ガラス基板 55 Ag0.7 V2 O5 薄膜 56 AG6 I4 WO4 薄膜 57 Ag0.7 V2 O5 薄膜 58 Pt薄膜 59 電気化学メモリ素子 60 探針 61,62,63 ピエゾアクチュエータ 64,65 リード端子 66 ポテンシオガルバノスタット 67 電気化学メモリ素子 68 探針 69,70,71 ピエゾアクチュエータ 72 サンプルホルダー 73 制御電源 74,75 リード端子 76 ポテンシオガルバノスタット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−153577(JP,A) 特開 昭59−19863(JP,A) 特開 昭59−23260(JP,A) 特公 昭43−17275(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/21 G11C 13/02 G11C 27/00 G01R 22/02 JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)
Claims (8)
- 【請求項1】 固体電解質と、前記固体電解質を介在し
て配置される少なくとも一対の電極を少なくとも備えた
電気化学メモリ素子の読みだし装置であって、前記電気
化学メモリ素子の情報を、前記電気化学メモリ素子の機
械的変位により読みだす手段を備えたことを特徴とする
電気化学メモリ素子の読みだし装置。 - 【請求項2】 電気化学メモリ素子の機械的変位により
読みだす手段が、光学系読みだし手段、原子間力測定読
みだし手段、トンネル電流測定読みだし手段から選ばれ
るいずれかの手段である請求項1に記載の電気化学メモ
リ素子の読みだし装置。 - 【請求項3】 少なくとも一対の電極が、電気化学的な
酸化還元反応に伴い可逆的な体積変化を示す物質を含む
請求項1または2に記載の電気化学メモリ素子の読みだ
し装置。 - 【請求項4】 電気化学的な酸化還元反応に伴い可逆的
な体積変化を示す物質が、格子中のイオンサイトにイオ
ンを電気化学的に出し入れする物質である請求項3に記
載の電気化学メモリ素子の読みだし装置。 - 【請求項5】 固体電解質が、ハロゲン化銀−酸素酸銀
系の銀イオン導電性固体電解質である請求項1に記載の
電気化学メモリ素子の読みだし装置。 - 【請求項6】 格子中にイオンを出し入れすることので
きる物質が、少なくとも銀とバナジウム酸化物を含む遷
移金属酸化物よりなる複合酸化物である請求項4に記載
の電気化学メモリ素子の読みだし装置。 - 【請求項7】 一対の電極が、電解質層を介して対向し
て配置されている請求項1または3に記載の電気化学メ
モリ素子の読みだし装置。 - 【請求項8】 電気化学メモリ素子に、固定された指
針、または固定された光学装置が設けられた請求項1〜
7のいずれかに記載の電気化学メモリ素子の読みだし装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14929492A JP3206964B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 電気化学メモリ素子の読みだし装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14929492A JP3206964B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 電気化学メモリ素子の読みだし装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0696476A JPH0696476A (ja) | 1994-04-08 |
| JP3206964B2 true JP3206964B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=15472033
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14929492A Expired - Fee Related JP3206964B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 電気化学メモリ素子の読みだし装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3206964B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6300079B1 (en) | 1995-07-18 | 2001-10-09 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Polypeptide and process for measuring living body components using the same |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4992858B2 (ja) * | 2003-08-27 | 2012-08-08 | 日本電気株式会社 | 半導体装置 |
| FR2915616B1 (fr) * | 2007-04-27 | 2010-08-20 | Centre Nat Rech Scient | Dispositif et procede de stockage de masse d'information. |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP14929492A patent/JP3206964B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6300079B1 (en) | 1995-07-18 | 2001-10-09 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Polypeptide and process for measuring living body components using the same |
| US6828417B2 (en) | 1995-07-18 | 2004-12-07 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Polypeptide and process for measuring living body components using the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0696476A (ja) | 1994-04-08 |
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