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JP3207092B2 - 光コネクタ用スリーブ - Google Patents
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JP3207092B2 - 光コネクタ用スリーブ - Google Patents

光コネクタ用スリーブ

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JP3207092B2
JP3207092B2 JP28421695A JP28421695A JP3207092B2 JP 3207092 B2 JP3207092 B2 JP 3207092B2 JP 28421695 A JP28421695 A JP 28421695A JP 28421695 A JP28421695 A JP 28421695A JP 3207092 B2 JP3207092 B2 JP 3207092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタにおい
て、光ファイバを備えたフェルール同士を接続するため
に用いるスリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信の分野で、光ファイバ同士を接続
する場合には、コネクタが用いられている。これは、図
3に示すように、セラミックス製フェルール20の中央
貫通孔21中に光ファイバ30の一端を挿入固定し、二
つのフェルール20をスリーブ10の両端から挿入して
内部で端面同士を突き合わせることによって、両方の光
ファイバ30間で光信号を伝送できるようにしたもので
ある。
【0003】また、上記スリーブ10はジルコニア等の
セラミックスからなる円筒体であり、軸方向にスリット
を形成した割りスリーブと、スリットのない精密スリー
ブの二種類があるが、いずれも内周面はフェルール20
を高精度に保持できるように、滑らかな面となるように
研摩されている。
【0004】一方、図4に示すように、スリーブ10の
内周面に軸方向に延びる凸部11を対照な位置に3カ所
備えて、フェルール20をこの凸部11の先端のみで3
点支持するものが提案されている(特開平6−2734
8号公報参照)。このような3点支持型のスリーブ10
は、フェルール20を支持する凸部11の先端のみを研
摩すれば良いことから研摩工程を簡略化でき、しかも各
凸部11間には隙間が生じることから、フェルール20
挿入時の空気溜まりを防止し、またフェルール20とス
リーブ10の間に存在する異物を上記隙間から除去でき
る等の効果を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スリットの
ない精密スリーブで3点支持型としたものでは、挿入す
るフェルール20の保持精度を高くできないという問題
があった。
【0006】即ち、スリットのない精密スリーブでは、
フェルール20の外径よりもスリーブ10の内径の方が
やや大きく、両者の間にクリアランスが存在することか
ら、このクリアランスの分だけフェルール20の保持位
置がばらつくことになる。例えば図5(a)に示すよう
に、スリーブ10内のフェルール20は実線位置と破線
位置の間のクリアランスcだけ保持位置がばらつくこと
になる。
【0007】これに対し、図5(b)に示すように、3
点支持型のスリーブ10では各凸部11の間隔部分にフ
ェルール20が落ち込む現象により、凸部11のないも
のに比べてクリアランスcが大きくなるという不都合が
あった。
【0008】例えば、内径2.501mmの精密スリー
ブにおいて、図5(a)に示す凸部11のないスリーブ
10のクリアランスcは2.5μmであったのに対し、
図5(b)に示す3点支持型のスリーブ10のクリアラ
ンスcは3.05μmであり、3点支持型のスリーブ1
0の方がクリアランスcが0.55μm大きかった。
【0009】クリアランスcが大きいと、光コネクタと
して用いた場合に、互いに接続する光ファイバの中心位
置がずれて光伝送損失が大きくなるため、3点支持型の
スリーブ10については、特に厳しく内径を管理しなけ
ればならないという課題があった。
【0010】なお、スリットのある割りスリーブの場合
は、スリーブ自体の弾性でフェルールを保持することか
ら、3点支持型であっても上記のような問題は生じな
い。上述した問題点は、スリットのない精密スリーブを
3点支持型とした場合に特有の問題であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、精密ス
リーブの内周面に軸方向の凸部を4カ所以上形成したこ
とを特徴とする。
【0012】即ち、フェルールを支持する凸部の数を4
カ所以上と多くすることによって、各凸部の間隔を狭く
し、内部に保持するフェルールのクリアランスを小さく
したのである。
【0013】しかも、各凸部の円周上で成す角度を18
0/n°以下と小さくすることによって、各凸部の先端
面を同一円周上とするための研摩加工を容易に行うよう
にしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を説明す
る。
【0015】図1に斜視図を、図2(a)に断面図をそ
れぞれ示すように、スリーブ10はジルコニアセラミッ
クスからなる円筒体で、スリットを備えない精密スリー
ブであり、その内周面に軸方向の凸部11を円周上で対
照な6カ所に備えている。そして、このスリーブ10を
用いる場合は、図3に示すように両端からフェルール2
0を挿入し、内部で先端面同士を突き合わせることによ
って、光コネクタを構成することができる。このとき、
スリーブ10の内周面に形成した6カ所の凸部11の先
端面12でフェルール20を支持するようになってい
る。
【0016】また、他の実施形態を図2(b)に示すよ
うに、凸部11を対照な4カ所に備え、この4カ所の凸
部11の先端面12でフェルール20を支持することも
できる。
【0017】このように、凸部11の数を4カ所以上と
することによって、各凸部11の間隔を狭くし、図5
(b)のようなフェルール20の落ち込み現象を防止し
て、フェルール20のクリアランスを小さくすることが
できる。
【0018】なお、凸部11の数については4点以上で
あれば特に制限はないが、種々実験の結果図2(a)に
示すような6カ所のものが最適であった。これは、凸部
11の数を6カ所以上とすれば、実質的に凸部11のな
いものと同程度のクリアランスとすることができ、6カ
所より多くしても特に優れた効果が生じないためであ
る。
【0019】また、フェルール20を保持した時、凸部
11の間隔部分は隙間ができることから、スリーブ10
内での空気溜まりを防止し、ゴミ等を良好に排出でき
る。しかも、フェルール20は凸部11の先端面12の
みで支持するため、この先端面12のみを研摩すれば良
いことから、研摩工程を簡略化できる。
【0020】ただし、凸部11を4カ所以上としてある
ため、3点支持型に比べて研摩箇所が多く、しかもすべ
ての凸部11の先端面12を同一円周上となるように精
密に研摩しなければならないことから、本発明では以下
に詳述するように、各凸部11の幅を狭くしてある。
【0021】即ち、図2(a)に示す断面図において、
各凸部11は円周上に存在することから、各凸部11の
先端面12の幅は円周上で占める角度θによって表すこ
とができる。そして、図2(a)に示す6点支持型の場
合は、凸部11の占める角度θは30°以下、図2
(b)に示す4点支持型の場合は、凸部11の占める角
度θは45°以下とすることが好ましい。一般的に表す
と、凸部11の数をnとした時、各凸部11の角度θは
180/n°以下とすれば良く、さらに90/n°以下
とすることが好ましい。このようにすれば、凸部11を
多くしても、その先端面12の面積の合計量は大きくな
らないことから、研摩加工を容易に行うことができる。
【0022】また、各凸部11の先端面12は、同一円
周上となるように研摩加工し、フェルール20の外周面
に沿った形状としてある。さらに、各凸部11とスリー
ブ10内周面との境界部は曲率半径0.05mm以上の
R面13とすることによって、この部分にクラックが生
じることを防止してある。また、凸部11の高さは2μ
m以上とすることが好ましい。
【0023】上記スリーブ10の材質としては、Y2
3 、MgO、CaO、CeO2 等の少なくとも一種を安
定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミックスを
用いる。この部分安定化ジルコニアセラミックスは、抗
折強度や靱性が極めて高いため、スリーブ10として用
いても破損する恐れはない。これらの中でも、特に2〜
5モル%のY2 3 を含み、正方晶の結晶相を80%以
上含み、平均結晶粒径が2μm以下で、抗折強度が10
0kg/mm2 以上の部分安定化ジルコニアセラミック
スが好適である。
【0024】また、スリーブ10を製造する場合は、上
記のセラミックス原料を金型より押出成形することによ
り、内周面に凸部11を備えた円筒体に成形し、これを
所定の条件で焼成した後、各凸部11の先端面12を研
摩加工することによって得ることができる。
【0025】このように押出成形するため、凸部11の
数を多くしても容易に成形することが可能であり、焼成
後の研摩は凸部11の先端面12のみで良いことから容
易に研摩することができる。
【0026】
【実施例】ここで、部分安定化ジルコニアセラミックス
により、内径2.501mmで、内周の凸部11の数n
の異なるスリーブ10を作製した。それぞれ外径2.4
985mmのフェルール20を挿入した時のクリアラン
スcを測定した。
【0027】結果は表1に示す通りである。この結果よ
り、凸部11の数nを4以上とすることによってクリア
ランスcを小さくでき、その数nを多くする程クリアラ
ンスcを小さくできることがわかる。特に、凸部11の
数nを6としたものでは、凸部11のないものとの差が
0.2μmとなった。一般に内径検査を行うゲージの公
差が0.2μmであることから、凸部11の数nを6以
上とすれば、実質的に凸部11のないものと同じクリア
ランスとなる。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光コネク
タ用の精密スリーブの内周面に軸方向に延びる凸部を4
カ所以上形成したことによって、フェルールとのクリア
ランスを小さくして保持精度を高くできることから、光
コネクタの伝送損失を小さくすることができる。また、
上記凸部の先端面のみを研摩すれば良いことから研摩工
程を簡略化でき、フェルール挿入時の空気溜まりを防止
し、ゴミなどを良好に排出することができる。
【0030】さらに、本発明によれば、上記各凸部の円
周上で占める角度を、凸部の数をnとしたとき、180
/n°以下としたことによって、凸部の数を多くしても
その先端面の面積の合計量が大きくなることはなく、研
摩を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタ用スリーブを示す斜視図で
ある。
【図2】(a)は図1のX−X線断面図、(b)は他の
実施形態を示す断面図である。
【図3】一般的な光コネクタの概略構造を示す断面図で
ある。
【図4】従来の3点支持型精密スリーブを示す断面図で
ある。
【図5】(a)(b)は従来の精密スリーブにおけるフ
ェルールとのクリアランスを示す断面図である。
【符号の説明】
10:スリーブ 11:凸部 12:先端面 13:R面 20:フェルール 30:光ファイバ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを備えたフェルールを両端から
    挿入してフェルールの先端面同士を当接させるための
    スリットを備えない精密スリーブであって、セラミック
    ス製円筒体の内周面に軸方向に延びる凸部を4カ所以上
    形成し、上記凸部の数をnとしたとき、スリーブの軸方
    向に垂直な断面における各凸部の円周上で占める角度は
    180°/n以下であり、各凸部の先端面は同一円周上
    となるように研磨加工し、かつ各凸部とスリーブ内周面
    との境界部は曲率半径0.05mm以上のR面としたこ
    とを特徴とする光コネクタ用スリーブ。
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