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JP3213682B2 - 走査線変換装置及びフリッカ除去装置 - Google Patents
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JP3213682B2 - 走査線変換装置及びフリッカ除去装置 - Google Patents

走査線変換装置及びフリッカ除去装置

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JP3213682B2
JP3213682B2 JP16609395A JP16609395A JP3213682B2 JP 3213682 B2 JP3213682 B2 JP 3213682B2 JP 16609395 A JP16609395 A JP 16609395A JP 16609395 A JP16609395 A JP 16609395A JP 3213682 B2 JP3213682 B2 JP 3213682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ(以下、パソコンと記す。)等より出力されるノンイ
ンターレース画像を、インターレース画像に変換しテレ
ビジョン(以下、テレビ、あるいはTVと記す。)等の
表示装置に表示する際の走査線変換装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンの需要が世界各国で急成
長している。しかし、現在普及しつつあるパソコンの多
くは企業、あるいは個人がビジネス用購入したもので
ある。したがって、今後は家庭への普及が最大の課題と
なってくる。パソコンを家庭内に普及させるためには、
操作の簡単化、低価格化以外に、家族で使用することを
考慮した製品開発が望まれる。最近になり、多くのパソ
コンメーカーより操作性を考慮した一体型パソコンが発
売されている。これら製品群は、パソコン本体、ディス
プレイ、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−
ROM等を一体型にまとめることにより機器同士の接続
をユーザが行わなくてもよい構成になっている。また、
各社とも初期インストールソフトウェア(メニュー表
示、操作の説明等のソフトウェア)に工夫をこらしパソ
コンの操作性の向上を図っている。
【0003】しかし、各社の一体型パソコンは個人をタ
ーゲットとしたものであり、家庭(家族)をターゲット
としたものではない。上記一体型パソコンは従来のパソ
コンと同様に15インチ程度のディスプレイの前でユー
ザがキーボード、あるいはマウスを操作してCD−RO
M、あるいはゲーム等を楽しむものである。一方、家庭
(家族)をターゲットとした製品開発においては、パソ
コンのきめ細やかな画像、あるいは音声を家族全員で視
聴するために大きなディスプレイ上にパソコン画面を表
示する必要がある。また、操作に関しても従来のキーボ
ード、およびマウスを使用するのではなく、オーディオ
ビジアル機器(以下、AV機器と記す。)等の家電製品
に用いられるワイヤレスリモコン等を用いて離れた場所
からパソコンを操作できる必要がある。
【0004】家庭用をターゲットとしたディスプレイモ
ニタの開発に際しては以下のような問題点を有する。一
般に表示用装置としてパソコン用のディスプレイを用い
た場合は、同一サイズのテレビに比べディスプレイの価
格が4倍程度になる。家庭用にパソコンを普及させるに
あたってはこの価格差(価格)が非常に問題になる。一
方、パソコンの出力(表示画像)を従来の家庭用テレビ
画面上に表示する方法がある。その際、パソコンの表示
画面が順次走査(以下、ノンインターレース走査と記
す。)であるのに対して、テレビの表示はインターレー
ス走査であるため、ノンインターレース走査で送られて
きた画像データ(以下、ノンインターレース画像と記
す。)をインターレース走査の画像(以下、インターレ
ース画像と記す。)に変換する必要がある。その場合、
テレビ画面上にフリッカが発生して非常に見苦しい画像
になる。以下、パソコン、およびテレビの画面表示方
法、フリッカの発生要因、および従来のフリッカ除去回
路を備えた走査線変換装置について説明する。
【0005】まず始めに、パソコンの画面表示方法(画
面表示モード)について簡単に説明する。パソコンの画
面表示モードに関しては複数のモードが存在する。その
中で、よく用いられているVGA規格について簡単に説
明する。VGA規格では、1ラインの有効画像数を64
0画素とし、1フレームの有効走査線数を480ライン
と規定している。また、ディスプレイ上には上記画像を
ノンインターレースで表示する。なお、フレーム周波数
に関しては明確な規定がない。(およそ60Hzのフレ
ーム周波数で出力される場合が多い。) 次に、テレビの画面表示方法(画面表示モード)につい
て説明する。ITU−R勧告BT.601(システム5
25)によるとテレビ画面の水平方向の有効画素数は7
20画素(13.5MHzサンプリング時)、1フレー
ムの有効走査線数は486ラインとなっている。また、
テレビはフィールド周波数が59.94Hzのインター
レース画像としてディスプレイ上に表示される。従っ
て、パソコンより出力されるVGA出力を単純にインタ
ーレース画像に変換しテレビ画面に表示するとフリッカ
が発生し非常に見苦しい画像になる。
【0006】次に、図15〜図17を用いてノンインタ
ーレース画像をインターレース画像に変換する際に発生
するフリッカの発生プロセスについて簡単に説明する。
図15はノンインターレース画像の空間周波数特性を示
す図であり、いわば、走査線数525ライン、フレーム
周波数60Hzの場合の上記ノンインターレース画像の
空間周波数上の特性(以下、周波数スペクトラムと記
す。)を示している。図において、横軸は時間軸方向の
空間周波数、縦軸は垂直方向の空間周波数を示す。ノン
インターレース画像の場合は時間軸方向には60Hzの
間隔で、また垂直方向には525ラインの間隔で周波数
スペクトラムが繰り返し現れる。(図15参照)
【0007】図16はインターレース画像の空間周波数
特性を示す図であり、いわば、図15に示す周波数スペ
クトラム有するノンインターレース画像をフィールド
周波数60Hz、走査線数525本のインターレース画
像に変換した際の空間周波数上の特性(周波数スペクト
ラム)を示している。なお、図において、横軸は時間軸
方向の空間周波数、縦軸は垂直方向の空間周波数を示
す。ノンインターレース画像をインターレース画像に変
換した際に発生するフリッカは、垂直方向の高域成分が
時間軸方向からみた場合垂直方向の低域成分に折り返し
てくるため発生する。図中斜線を施した部分が時間軸方
向からみた際の、垂直方向の高域成分の折り返し部分
(フリッカ成分)に相当する。
【0008】図17は図16に示すインターレース画像
の2次元周波数上の特性(周波数スペクトラム)を示す
図である。図において、横軸は水平方向の空間周波数、
縦軸は垂直方向の空間周波数を示す。なお、図中、斜線
を施した部分が2次元周波数上での上記垂直方向の折り
返し成分(フリッカ成分)となる。従って、垂直方向の
高域成分を抑圧することによりフリッカを除去すること
ができる。
【0009】図18は従来の走査線変換装置のブロック
構成図である。なお、本従来例ではVGA規格に基づく
VGA信号をNTSC信号に変換する場合について説明
する。図において、1a〜1cはVGA信号(VGA規
格に基づくR、G、B信号)の入力端子、2はVGA信
号の同期信号の入力端子、3a〜3cは入力されたアナ
ログ映像信号をディジタル映像信号に変換するアナログ
/ディジタル変換回路(以下、A/D変換回路あるいは
A/Dと記す。)、4は入力端子2より入力されるVG
A信号の同期信号より垂直同期信号、および水平同期信
号を検出する第1の同期検出回路、5は第1の同期検出
回路4より出力される同期信号を基準にしてクロックを
発生する第1のPLL回路、6a〜6cは入力されたデ
ィジタル映像信号の垂直方向の低域成分を抽出する第1
の垂直方向低域通過フィルタ(以下、第1のVLPFと
記す。)、7a〜7cは第1のVLPF6a〜6cより
出力されるディジタル映像信号を記憶するフレームメモ
リである。
【0010】8は上記第1のVLPF6a〜6c中のラ
インメモリ23a〜23b(第1のVLPF6の構成は
図19に示されるが、詳細は後述する。)、および上記
フレームメモリ7a〜7cへのディジタル映像信号の書
き込みおよび読み出し制御信号を発生する第1のメモリ
制御回路、9a〜9cはフレームメモリ7a〜7cより
出力されるディジタル映像信号をアナログ映像信号に変
換するディジタル/アナログ変換回路(以下、D/A変
換回路あるいはD/Aと記す。)、10は入力された
R、G、B信号を、輝度信号(以下、Y信号と記
す。)、および2つの色差信号(以下、R−Y信号、お
よびB−Y信号と記す。)に変換するマトリクス回路、
11は第2の同期検出回路12より出力される同期信号
を基準にしてクロックを発生する第2のPLL回路、1
2は入力端子16より入力されるTV側の同期信号より
垂直同期信号、水平同期信号等を検出する第2の同期検
出回路である。
【0011】13は、マトリクス回路10より出力され
るY信号に垂直同期信号、および水平同期信号を付加す
る同期付加回路、14はマトリクス回路10より出力さ
れる2つの色差信号(R−Y信号、およびB−Y信号)
を変調色信号(以下、C信号と記す。)に変換するクロ
マエンコーダ回路、15a、および15bはY信号、お
よびC信号の出力端子、16はTV側の同期信号の入力
端子である。
【0012】図19は従来の第1のVLPF6のブロッ
ク構成図である。図において、20はディジタル映像信
号の入力端子、21は第1のメモリ制御回路8より出力
されるメモリ制御信号の入力端子、22はディジタル映
像信号の出力端子、23a、および23bは入力された
ディジタル映像信号を1ライン遅延するラインメモリ、
24a、および24bは入力されたディジタル映像信号
に0.25を乗算する乗算回路、25は入力されたディ
ジタル映像信号0.5を乗算する乗算回路、26は加
算回路である。図20は第1のVLPF6の周波数特性
を示す図である。図において、横軸は垂直方向の空間周
波数、縦軸は振幅特性を示す。
【0013】以下、図18〜図20を用いて従来の走査
線変換装置の動作を説明する。なお、本従来例ではVG
A規格に基づき入力されたノンインターレース画像をイ
ンターレース画像に変換し出力する場合について説明す
る。入力端子1a〜1cを介して入力されたR、G、お
よびB信号はA/D変換回路3a〜3cでディジタル信
号に変換される。一方、入力端子2を介して入力された
VGA信号の同期信号は、第1の同期検出回路4で垂直
同期信号および水平同期信号が分離される。第1の同
出回路4で分離された水平同期信号は第1のPLL回
路5に入力される。第1のPLL回路5では上記入力さ
れた水平同期信号を基準にしてVGA側の基準クロック
を発生する。第1のPLL回路5で発生した上記クロッ
クはA/D変換回路3a〜3c、および第1のメモリ制
御回路8へ入力される。なお、第1の同期検出回路4で
検出された垂直同期信号および水平同期信号は第1のメ
モリ制御回路8へも入力される。
【0014】第1のメモリ制御回路8では第1の同期検
出回路4より出力されるVGA信号の水平同期信号を用
いて第1のVLPF6中のラインメモリ23aおよび2
3bへのディジタル映像信号の書き込み制御信号、およ
び読み出し制御信号を発生する。例えば、上記ラインメ
モリ23aおよび23bにFIFO(ファーストインフ
ァーストアウト)メモリを使用した場合は、第1のメモ
リ制御回路8からは書き込みおよび読み出し時のライン
アドレスリセット信号、書き込みおよび読み出し可能信
号(ENABL信号)、ならびに書き込みおよび読み出
しクロック信号が出力される。また、第1のメモリ制御
回路8では第1の同期検出回路4より出力される垂直同
期信号および水平同期信号を用いてフレームメモリ7a
〜7cへのディジタル映像信号の書き込み制御信号も発
生する。なお、フレームメモリ7a〜7cの具体的な制
御方式に関しては後述する。また、本従来例では第1の
VLPF6中のラインメモリ23aおよび23bに上記
FIFOメモリを用いるものとする。
【0015】A/D変換回路3a〜3cでディジタル信
号に変換されたR、G、およびB信号は第1のVLPF
6a〜6cへ入力される。以下、図19を用いて第1の
VLPF6の動作を説明する。入力端子20を介して入
力されたディジタル映像信号は乗算回路24aおよびラ
インメモリ23aに入力される。ラインメモリ23aで
は入力されたディジタル映像信号を1ライン遅延し出力
する。ラインメモリ23aより出力されたディジタル映
像信号は乗算回路25およびラインメモリ23bへ入力
される。ラインメモリ23bでは,ラインメモリ23a
と同様に入力されたディジタル映像信号を1ライン遅延
して出力する。ラインメモリ23bの出力は乗算回路2
4bに入力される。
【0016】乗算回路24aおよび24bに入力された
ディジタル映像信号は0.25が乗算され出力される。
(具体的には、データが2ビットシフトされ出力され
る。) また、乗算回路25へ入力されたディジタル映像信号は
0.5が乗算され出力される。(具体的には、データが
1ビットシフトされ出力される。)乗算回路24a、お
よび24b、および乗算回路25の出力は加算回路26
で加算され、垂直方向の高域成分が除去され出力端子2
2を介してフレームメモリ7へ出力される。なお、図2
0に上記第1のVLPF6の周波数特性を示した。ま
た、ラインメモリ23aおよび23bは、入力端子21
を介して第1のメモリ制御回路8より出力される上記デ
ータ書き込み制御信号、およびデータ読み出し制御信号
に基づき上記ディジタル映像信号のメモリ内への書き込
みおよび読み出し制御を行う。
【0017】第1のVLPF6a〜6cで垂直方向の高
域成分の除去されたディジタル映像信号はフレームメモ
リ7a〜7cへ入力される。以下、フレームメモリ7へ
の上記ディジタル映像信号の書き込み動作について説明
する。第1のメモリ制御回路8では60Hzのフレーム
周波数で入力されるノンインターレースのディジタル映
像信号をフィールド周波数60Hzのインターレースの
ディジタル映像信号に変換するための制御信号をフレー
ムメモリ7へ出力する。具体的には、フレームメモリ7
への書き込み時にフレーム構造で入力されるディジタル
映像信号をフィールド構造に変換し書き込む。
【0018】以下、第1のメモリ制御回路8より出力さ
れるフレームメモリ7へのデータ書き込み制御信号の発
生方法について説明する。まず始めに、第1の同期検出
回路4より垂直同期信号が入力されると、第1のメモリ
制御回路8では次にフレームメモリ7に書き込むディジ
タル映像信号のフィールドを設定する。そして、前記フ
ィールド設定結果が第1フィールドの場合は奇数ライン
のみをフレームメモリ7へ書き込むための制御信号を発
生し、第2フィールドの場合は偶数ラインのみをフレー
ムメモリ7へ書き込むための制御信号を発生する。な
お、上記制御は第1の同期検出回路4より出力される水
平同期信号を用いて上記偶数/奇数ラインを判別し行
う。なお、その際、本従来例ではフレームメモリ7へは
VGA信号の有効映像信号部分のみが書き込まれるよう
に制御する。
【0019】フレームメモリ7a〜7cに入力されたノ
ンインターレースのディジタル映像信号は第1のメモリ
制御回路8より出力される上記書き込み制御信号に基づ
きフィールド構造のディジタル映像信号(インターレー
ス構造のディジタル映像信号)に変換されフレームメモ
リ7a〜7c内へ記憶される。なお、本従来例では、フ
レームメモリ7は第1フィールド用および第2フィール
ド用の2枚のフィールドメモリで構成されているものと
する。よって、上記ノンインターレース構造のディジタ
ル映像信号をフレームメモリ7へ書き込む際は、1フィ
ールドごと交互に使用する上記フィールドメモリを切り
換える。その際に、フィールドメモリの切り換え信
も、上記フィールド判別結果に基づき上記第1のメモリ
制御回路8より出力される。
【0020】一方、入力端子16を介して入力されたT
V側の同期信号は、第2の同期検出回路12により垂直
同期信号および水平同期信号が検出される。その際、フ
ィールドの判別も上記第2の同期検出回路12で行われ
る。第2のPLL回路11では、第2の同期検出回路1
2で検出された水平同期信号を基準にしてテレビ側の基
準クロックを発生する。第2のPLL回路11で発生し
た上記クロックはD/A変換回路9a〜9c、および第
1のメモリ制御回路8へ入力される。なお、第2の同期
検出回路12で検出された垂直同期信号、水平同期信
号、およびフィールド判別結果は第1のメモリ制御回路
8へも入力される。
【0021】第1のメモリ制御回路8では、テレビ側の
上記垂直同期信号、水平同期信号、およびフィールド判
別結果をもとに上記フレームメモリ7内に記憶されたイ
ンターレース画像を読み出すための読み出し制御信号
(上記フィールドメモリの切り換え信号、データの読み
出しアドレス、読み出し制御信号など)を発生する。フ
レームメモリ7a〜7cでは、第1のメモリ制御回路8
より出力される上記読み出し制御信号に基づきインター
レース構造のディジタル映像信号をメモリ内より読み出
す。
【0022】フレームメモリ7a〜7cより読み出され
たインターレース構造のディジタル映像信号はD/A変
換回路9a〜9cに入力される。D/A変換回路9a〜
9cでは入力されたインターレース構造のディジタル映
像信号をインターレース構造のアナログ映像信号に変換
する。D/A変換回路9a〜9cより出力されるR、
G、およびB信号は、マトリクス回路10でY信号、お
よび2つの色差信号(R−Y信号、およびB−Y信号)
に変換される。マトリクス回路10より出力されるY信
号は同期付加回路13で垂直同期信号、および水平同期
信号が付加された後に出力端子15aを介して出力され
る。なお、同期付加回路13は第2の同期検出回路12
より出力される垂直同期信号、水平同期信号、およびフ
ィールド判別結果に基づき同期信号を発生しY信号に付
加する。
【0023】また、2つの色差信号(R−Y信号、およ
びB−Y信号)はクロマエンコーダ回路14で変調色信
号(C信号)に変換され、出力端子15bを介して出力
される。なお、クロマエンコードの際(2つの色差信号
を変調色信号に変換する際)には、第2の同期検出回路
12より出力される垂直同期信号、水平同期信号、およ
びフィールド判別結果に基づき2つの色差信号に変調を
施す。変調の施された変調色信号(C信号)は出力端子
15bを介して出力される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の走査線変換装置
は以上のように構成されているので、ノンインターレー
ス画像をインターレース画像に変換する際に発生するフ
リッカは除去できるものの垂直方向の周波数帯域が制限
されるため垂直方向の解像度が劣化する。すなわち、従
来の走査線変換装置により除去されるフリッカ成分の中
には垂直方向の高域成分を含んでおり、単純に垂直方向
の帯域を制限しただけでは垂直解像度が落ち、特にディ
スプレイ上の細かい文字等が読めない等の問題点が生じ
てくる。
【0025】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、フリッカを視覚的に低減するとと
もに垂直方向の解像度の低下を抑えることができる走査
線変換装置を得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
走査線変換装置は、1フレーム単位で入力されるノンイ
ンターレース画像を1フィールド単位のインターレース
画像に変換する際、入力されたノンインターレース画像
より垂直低域成分と、垂直高域−水平低域成分と、垂直
高域−水平高域成分とを分離して出力する分離手段と、
上記分離手段より出力される垂直高域−水平低域成分の
振幅を制限する第1の振幅制限手段と、上記分離手段よ
り出力される垂直低域成分及び垂直高域−水平高域成分
と、上記第1の振幅制限手段の出力とを加算する加算手
段とを有し、上記加算手段より出力される1フレーム単
位のノンインターレース画像より所定のラインを間引く
ことにより1フィールド単位のインターレース画像を構
成するものである。
【0027】また、本発明の請求項2に係る走査線変換
装置は、請求項1において上記分離手段が、入力された
ノンインターレース画像より垂直低域成分を分離して出
力する第1の周波数分離手段と、入力されたノンインタ
ーレース画像から、上記第1の周波数分離手段より出力
された上記垂直低域成分を減算して垂直高域成分を出力
する第1の減算手段と、上記第1の減算手段より出力さ
れた上記垂直高域成分より垂直高域−水平高域成分を分
離して出力する第2の周波数分離手段と、上記第1の減
算手段より出力された上記垂直高域成分から、上記第2
の周波数分離手段より出力された上記垂直高域−水平高
域成分を減算して垂直高域−水平低域成分を出力する第
2の減算手段とを有するするように構成するものであ
る。
【0028】
【0029】また、本発明の請求項3に係る走査線変換
装置は、請求項1または請求項2において入力されたノ
ンインターレース画像より水平方向の高域成分を分離
し、上記分離した水平方向の高域成分の振幅の絶対値を
所定値と比較し比較結果を出力する比較手段を有し、上
記第1の振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手段より
出力される上記比較結果に基づき切り換えるように構成
し、上記振幅の絶対値が上記所定値以下のときに用いら
れる上記記振幅制限値が、上記振幅の絶対値が上記所定
値より大きいときの上記振幅制限値よりも小さくなるよ
う上記第1の振幅制限手段を制御するように構成するも
のである。
【0030】また、本発明の請求項4に係る走査線変換
装置は、請求項1または請求項2において入力されたノ
ンインターレース画像より垂直高域成分を分離する垂直
高域分離手段と、上記垂直高域分離手段より出力される
垂直高域成分の水平方向の高域成分を分離し、上記分離
した垂直高域成分の水平方向の高域成分の振幅の絶対値
を所定値と比較し比較結果を出力する比較手段を有し、
上記第1の振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手段よ
り出力される上記比較結果に基づき切り換えるように構
成し、上記振幅の絶対値が上記所定値以下のときに用い
られる上記記振幅制限値が、上記振幅の絶対値が上記所
定値より大きいときの上記振幅制限値よりも小さくなる
よう上記第1の振幅制限手段を制御するように構成する
ものである。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置は、1フレーム単位で入力されるノンインターレー
ス画像を1フィールド単位のインターレース画像に変換
する際、入力されたノンインターレース画像より水平方
向の低域成分と高域成分を分離する第3の周波数分離手
段と、上記第3の周波数分離手段より出力される水平方
向の低域成分よりフリッカ成分を除去する第1のフリッ
カ除去手段と、上記第3の周波数分離手段より出力され
る水平方向の高域成分よりフリッカ成分を除去する第2
のフリッカ除去手段と、上記第1のフリッカ除去手段の
出力と第2のフリッカ除去手段の出力を加算する加算手
段と、上記加算手段より出力される1フレーム単位のノ
ンインターレース画像より所定のラインを間引くことに
より1フィールド単位のインターレース画像を構成する
インターレース変換手段とを有し、入力されたノンイン
ターレース画像よりフリッカ成分を除去する際、上記第
1のフリッカ除去手段による垂直方向の高域成分の抑圧
度を、第2のフリッカ除去手段による垂直方向の高域成
分の抑圧度より大きく設定するように構成するものであ
る。
【0035】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置は、1フレーム単位で入力されるノンインターレー
ス画像を1フィールド単位のインターレース画像に変換
する際、入力されたノンインターレース画像より垂直方
向の低域成分と高域成分を分離する第4の周波数分離手
段と、入力されたノンインターレース信号の水平方向の
高域成分の振幅の絶対値を所定値と比較し、比較結果を
出力する比較手段と、上記第4の周波数分離手段より出
力される垂直方向の高域成分の振幅を制限する第2の振
幅制限手段と、上記第4の周波数分離手段より出力され
る垂直方向の低域成分と上記第2の振幅制限手段の出力
を加算する加算手段とを有し、上記第2の振幅制限手段
の振幅制限値を上記比較手段より出力される上記比較結
果に基づき切り換えるよう制御するとともに、上記加算
手段より出力される1フレーム単位のノンインターレー
ス画像より所定のラインを間引くことにより1フィール
ド単位のインターレース画像を生成するように構成する
ものである。
【0036】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置は、請求項において上記比較手段を、第4の周波
数分離手段により出力される垂直高域成分の水平方向の
高域成分を分離し、該分離された水平方向の高域成分の
振幅の絶対値を所定値と比較するよう構成し、上記振幅
の絶対値が上記所定値以下のときに用いられる上記記振
幅制限値が、上記振幅の絶対値が上記所定値より大きい
ときの上記振幅制限値よりも小さくなるよう上記第2の
振幅制限手段を制御するように構成するものである。
【0037】
【0038】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置は、1フレーム単位で入力されるノンインターレー
ス画像を1フィールド単位のインターレース画像に変換
する走査線変換装置において、入力されたノンインター
レース画像より垂直低域成分と、垂直高域−水平高域成
分とを分離して出力する分離手段と、上記分離手段より
出力される垂直高域−水平高域成分の振幅を変換する振
幅変換手段と、上記分離手段より出力される垂直低域成
分と上記振幅変換手段の出力を加算する加算手段とを有
し、上記加算手段より出力される1フレーム単位のノン
インターレース画像より所定のラインを間引くことによ
り1フィールド単位のインターレース画像を構成するも
のである。
【0039】また、本発明の請求項に係るフリッカ除
去装置は、入力されるノンインターレースの映像信号を
インターレースの映像信号に変換し表示する際に発生す
るフリッカを除去するものであって、入力映像信号より
垂直低域成分と、垂直高域−水平低域成分と、垂直高域
−水平高域成分とを分離して出力する分離手段と、上記
分離手段より出力される垂直高域−水平低域成分の振幅
を制限する第1の振幅制限手段と、上記分離手段より出
力される垂直低域成分及び垂直高域−水平高域成分と、
上記第1の振幅制限手段の出力を加算する加算手段とを
有するものである。また、請求項10に係るフリッカ除
去装置は、請求項において上記分離手段が、入力され
たノンインターレース画像より垂直低域成分を分離して
出力する第1の周波数分離手段と、入力されたノンイン
ターレース画像から、上記第1の周波数分離手段より出
力された上記垂直低域成分を減算して垂直高域成分を出
力する第1の減算手段と、上記第1の減算手段より出力
された上記垂直高域成分より垂直高域−水平高域成分を
分離して出力する第2の周波数分離手段と、記第1の減
算手段より出力された上記垂直高域成分から、上記第2
の周波数分離手段より出力された上記垂直高域−水平高
域成分を減算して垂直高域−水平低域成分を出力する第
2の減算手段とを有することを特徴とする。さらに、請
求項11に係るフリッカ除去装置は、請求項または請
求項10において入力映像信号より水平方向の高域成分
を分離し、上記分離した水平方向の高域成分の振幅の絶
対値を所定値と比較し比較結果を出力する比較手段を有
し、上記第1の振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手
段より出力される上記比較結果に基づき切り換えるよう
に構成するものである。さらに、請求項12に係るフリ
ッカ除去装置は、請求項または請求項10において入
力映像信号より垂直高域成分を分離する垂直高域分離手
段と、上記垂直高域分離手段より出力される垂直高域成
分の水平方向の高域成分を分離し、上記分離した垂直高
域成分の水平方向の高域成分の振幅の絶対値を所定値と
比較し比較結果を出力する比較手段を有し、上記第1の
振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手段より出力され
る上記比較結果に基づき切り換えるように構成し、上記
振幅の絶対値が上記所定値以下のときに用いられる上記
記振幅制限値が、上記振幅の絶対値が上記所定値より大
きいときの上記振幅制限値よりも小さくなるよう上記第
1の振幅制限手段を制御するように構成するものであ
る。 さらに、請求項13に係るフリッカ除去装置は、入
力されるノンインターレースの映像信号をインターレー
スの映像信号に変換し表示する際に発生するフリッカを
除去する際、入力映像信号より水平方向の低域成分と高
域成分を分離する第3の周波数分離手段と、上記第3の
周波数分離手段より出力される水平方向の低域成分より
フリッカを除去する第1のフリッカ除去手段と、上記第
3の周波数分離手段より出力される水平方向の高域成分
よりフリッカを除去する第2のフリッカ除去手段と、上
記第1のフリッカ除去手段の出力と第2のフリッカ除去
手段の出力を加算する加算手段とを有し、入力映像信号
よりフリッカを除去する際、上記第1のフリッカ除去手
段による垂直方向の高域成分の抑圧度を、第2のフリッ
カ除去手段による垂直方向の高域成分の抑圧度より大き
く設定するように構成するものである。さらに、請求項
14に係るフリッカ除去装置は、入力されるノンインタ
ーレースの映像信号をインターレースの映像信号に変換
し表示する際に発生するフリッカを除去する際、入力映
像信号より垂直方向の低域成分と高域成分に分離する第
4の周波数分離手段と、入力映像信号の水平方向の高域
成分の振幅の絶対値を所定値と比較し、比較結果を出力
する比較手段と、第4の周波数分離手段より出力される
垂直方向の高域成分の振幅を制限する第2の振幅制限手
段と、第4の周波数分離手段より出力される垂直方向の
低域成分と第2の振幅制限手段の出力を加算する加算手
段とを有し、上記第2の振幅制限手段の振幅制限値を上
記比較手段より出力される比較結果に基づき切り換える
よう構成するものである。さらに、請求項15に係るフ
リッカ除去装置は、請求項14において上記比較手段
を、第4の周波数分離手段により出力される垂直高域成
分の水平方向の高域成分を分離し、該分離された水平方
向の高域成分の振幅の絶対値を所定値と比較するよう構
成するものである。さらに、請求項16に係るフリッカ
除去装置は、請求項14において上記振幅の絶対値が上
記所定値以下のときに用いられる上記記振幅制限値が、
上記振幅の絶対値が上記所定値より大きいときの上記振
幅制限値よりも小さくなるよう上記第2の振幅制限手段
を制御するものである。さらに、請求項17に係るフリ
ッカ除去装置は、入力されるノンインターレースの映像
信号をインターレースの映像信号に変換し表示する際に
発生するフリッカを除去するものであって、入力映像信
号より垂直高域成分と垂直高域−水平高域成分とを分離
して出力する分離手段と、上記分離手段より出力される
垂直高域−水平高域成分の振幅を変換する振幅変換手段
と、上記分離手段より出力される垂直低域成分と上記振
幅変換手段の出力を加算する加算手段を有するものであ
る。
【0040】
【作用】 本発明の請求項1に係る走査線変換装置におい
ては、1フレーム単位で入力されるノンインターレース
画像を1フィールド単位のインターレース画像に変換す
る際、まず始め入力されたノンインターレース画像より
垂直低域成分と、垂直高域−水平低域成分と、垂直高域
−水平高域成分とを分離して出力する。次に、分離され
た上記垂直高域−水平低域成分の振幅を第1の振幅制限
手段を用いて制限する。そして、垂直低域成分と、垂直
高域−水平高域成分と第1の振幅制限手段より出力され
る上記振幅制限の施された垂直高域−水平低域成分を加
算し、加算された上記フリッカ成分の除去された1フレ
ーム単位のノンインターレース画像より所定のラインを
間引き、1フィールド単位のインターレース画像を生成
する。
【0041】また、本発明の請求項2に係る走査線変換
装置においては、請求項1の上記分離手段において、第
1の周波数分離手段で、入力されたノンインターレース
画像より垂直低域成分を分離して出力し、第1の減算手
段で、入力されたノンインターレース画像から、上記第
1の周波数分離手段より出力された上記垂直低域成分を
減算することにより、垂直高域成分を出力し、第2の周
波数分離手段で、上記第1の減算手段より出力された上
記垂直高域成分より垂直高域−水平高域成分を分離して
出力し、第2の減算手段で、上記第1の減算手段より出
力された上記垂直高域成分から、上記第2の周波数分離
手段より出力された上記垂直高域−水平高域成分を減算
することにより、垂直高域−水平低域成分を出力する。
【0042】
【0043】また、本発明の請求項3に係る走査線変換
装置においては、請求項1または請求項2において、ま
ず始め入力されたノンインターレース画像より水平方向
高域成分を分離し、上記分離した水平方向の高域成分
の振幅の絶対値を所定値と比較し比較結果を出力する。
そして、上記第1の振幅制限手段の振幅制限値を上記比
較手段より出力される上記比較結果に基づき切り換え
る。この際、上記振幅の絶対値が上記所定値以下のとき
に用いられる上記振幅制限値が、上記振幅の絶対値が上
記所定値より大きいときの上記振幅制限値よりも小さく
なるようする
【0044】また、本発明の請求項4に係る走査線変換
装置においては、請求項1または請求項2において、ま
ず始め入力されたノンインターレース画像より垂直高域
成分を分離する。また、上記垂直高域分離手段より出力
される垂直高域成分の水平方向の高域成分を分離し、上
記分離した垂直高域成分の水平方向の高域成分の振幅の
絶対値を所定値と比較し比較結果を出力する。そして上
記第1の振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手段より
出力される上記比較結果に基づき切り換える。この際、
上記振幅の絶対値が上記所定値以下のときに用いられる
上記振幅制限値が、上記振幅の絶対値が上記所定値より
大きいときの上記振幅制限値よりも小さくなるようす
る。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置においては、1フレーム単位で入力されるノンイン
ターレース画像を1フィールド単位のインターレース画
像に変換する際、まず始め入力されたノンインターレー
ス画像より水平方向の低域成分と高域成分を分離する。
次に、分離された上記水平方向の低域成分よりフリッカ
成分を第1のフリッカ除去手段を用いて除去する。同様
に、分離された上記水平方向の高域成分よりフリッカ成
分を第2のフリッカ除去手段を用いて除去する。そし
て、加算手段により上記第1のフリッカ除去手段でフリ
ッカ成分の除去された水平方向の低域成分と、第2のフ
リッカ除去手段でフリッカ成分の除去された水平方向の
高域成分を加算する。そして、加算手段より出力される
1フレーム単位のノンインターレース画像より所定のラ
インを間引くことにより1フィールド単位のインターレ
ース画像を生成する。その際、第1のフリッカ除去手段
による垂直方向の高域成分の抑圧度を、第2のフリッカ
除去手段による垂直方向の高域成分の抑圧度より大きく
設定する。
【0049】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置においては、1フレーム単位で入力されるノンイン
ターレース画像を1フィールド単位のインターレース画
像に変換する際、まず始め入力されたノンインターレー
ス画像より垂直方向の低域成分と高域成分を分離する。
入力されたノンインターレース信号の水平方向の高域成
分の振幅の絶対値を所定値と比較する。次に、分離され
た上記垂直方向の高域成分の振幅を第2の振幅制限手段
により制限する。そして、加算手段を用いて分離された
上記垂直方向の低域成分と上記第2の振幅制限手段の出
力を加算する。そして、上記第2の振幅制限手段の振幅
制限値を上記比較の結果に基づき切り換えるよう制御す
るとともに、上記加算手段より出力される1フレーム単
位のノンインターレース画像より所定のラインを間引き
1フィールド単位のインターレース画像を生成する。
【0050】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置においては、請求項において、第4の周波数分離
手段により出力される垂直高域成分の水平方向の高域成
分を分離し、該分離された水平方向の高域成分の振幅の
絶対値が所定値と比較する。そして、上記振幅の絶対値
が上記所定値以下のときに用いられる上記振幅制限値
が、上記振幅の絶対値が上記所定値より大きいときの上
記振幅制限値よりも小さくなるよう制御される。
【0051】
【0052】
【0053】また、本発明の請求項に係る走査線変換
装置においては、1フレーム単位で入力されるノンイン
ターレース画像を1フィールド単位のインターレース画
像に変換する際、まず始め入力されたノンインターレー
ス画像より垂直低域成分と垂直高域−水平高域成分とを
分離して出力する。そして、垂直高域−水平高域成分の
振幅を変換する。そして、分離された前記垂直低域成分
と、上記振幅変換手段の出力を加算手段で加算する。そ
して、上記加算手段より出力される1フレーム単位のノ
ンインターレース画像より所定のラインを間引き1フィ
ールド単位のインターレース画像を生成する。
【0054】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の実施例1における走査線変換
装置のブロック構成図である。なお、本実施例1でも、
従来例と同様にVGA規格に基づくVGA信号をNTS
C信号(インターレース信号)へ変換する場合について
説明する。図において、1a〜1cはVGA信号(VG
A規格に基づくR、G、B信号)の入力端子、2はVG
A信号の同期信号の入力端子、3a〜3cはマトリクス
回路10で輝度信号(Y信号)、および2つの色差信号
に変換されたアナログ映像信号をディジタル映像信号に
変換するA/D変換回路、4は入力端子2より入力され
るVGA信号の同期信号から垂直同期信号および水平同
期信号を検出する第1の同期検出回路、5は第1の同期
検出回路4より出力される同期信号を基準にしてクロッ
クを発生する第1のPLL回路、7a〜7cはフリッカ
除去回路31より出力される輝度信号(Y信号)、なら
びにA/D変換回路3bおよび3cより出力される2つ
の色差信号(RーY信号、およびBーY信号)を記憶す
るフレームメモリである。
【0055】9a〜9cはフレームメモリ7a〜7cよ
り出力されるディジタル映像信号をアナログ映像信号に
変換するD/A変換回路、10は入力されたR、G、B
信号を、Y信号および2つの色差信号(R−Y信号、お
よびB−Y信号)に変換するマトリクス回路、11は第
2の同期検出回路12より出力されるTV側の同期信号
を基準にしてクロックを発生する第2のPLL回路、1
2は入力端子16より入力されるTV側の同期信号より
垂直同期信号、水平同期信号等を検出する第2の同期検
出回路である。
【0056】13はD/A変換回路9aより出力される
Y信号に垂直同期信号および水平同期信号を付加する同
期付加回路、14はD/A変換回路9bおよび9cより
出力される2つの色差信号(R−Y信号、およびB−Y
信号)を変調色信号(C信号)に変換するクロマエンコ
ーダ回路、15aおよび15bはそれぞれY信号および
C信号の出力端子、16はTV側の同期信号の入力端子
である。
【0057】30aおよび30bはそれぞれマトリクス
回路10より出力されるR−Y信号およびB−Y信号の
水平方向の信号帯域を制限する帯域制限フィルタ(以
下、LPFと記す。)、31は入力されたY信号中のフ
リッカ成分を除去するフリッカ除去回路、32は上記フ
リッカ除去回路31中のラインメモリ23a、23b、
43(フリッカ除去回路31の構成は図2に示される
が、詳細は後述する。)、および上記フレームメモリ7
a〜7cへのディジタル映像信号の書き込みおよび読み
出し制御信号を出力する第2のメモリ制御回路である。
なお、フリッカ除去回路31の第1のVLPFは、
従来例同様、図19に示したように構成されるものとす
る。
【0058】図2は図1におけるフリッカ除去回路31
のブロック構成図である。図において、6はディジタル
映像信号(Y信号)の垂直方向の低域成分を抽出する第
1のVLPF、40はY信号の入力端子、41は第2の
メモリ制御回路32より出力されるメモリ制御信号の入
力端子、42はY信号の出力端子、43は入力されたY
信号を1ライン遅延するラインメモリ、44はラインメ
モリ43より出力される1ライン遅延されたY信号から
第1のVLPF6より出力される垂直方向の低域成分を
減算する減算回路である。上記ラインメモリ43の出力
から第1のVLPF6の出力を減算することにより、入
力されたY信号の垂直高域成分が分離される。45は上
記減算回路44より出力される垂直方向の高域成分から
水平方向の高域成分を分離する第1の水平方向の高域通
過フィルタ(以降、第1のHHPFと記す。)、46は
レジスタ、47は加算回路である。
【0059】図3は図2における第1のHHPF45の
ブロック構成図である。図において、50はディジタル
映像信号(Y信号の垂直方向の高域成分)の入力端子、
51は出力端子、52aおよび52bは入力された上記
Y信号の垂直方向の高域成分を1クロック遅延するレジ
スタ、53aおよび53bは入力された上記Y信号の垂
直方向の高域成分に−0.25を乗算する乗算回路、5
4は入力された上記Y信号の垂直方向の高域成分に0.
5を乗算する乗算回路、55は加算回路である。図4は
本発明の実施例1におけるフリッカ除去回路31の基本
的な概念を説明するための図である。同図は本実施例1
の2次元周波数上の特性(周波数スペクトラム)を示し
ている。図において、横軸は水平方向の空間周波数、縦
軸は垂直方向の空間周波数を示す。
【0060】以下、本実施例1の概念について簡単に説
明する。従来例でも述べたが、図17中に斜線を施して
示した垂直方向の高域成分にはフリッカ成分以外に、垂
直方向の解像度成分も含まれている。従来の走査線変換
装置では、上記フリッカ成分とともに上記垂直方向の高
域成分も除去するため垂直方向の解像度が落ち、ディス
プレイ上の細かい文字などが読めないといった問題点が
生じた。
【0061】以下、図4を用いて本実施例1の概念を示
す。一般に、大面積で発生するフリッカは、小面積で発
生するフリッカに比べ非常に視覚上目立つ。すなわち、
細かい文字部などで発生するフリッカは視覚上あまり気
にならないのに対して、図あるいは表等の横線部分等に
発生するフリッカは視覚上非常に気になる。人間の目
は、視覚上フリッカが検知されるとその周辺の画像まで
フリッカを発生しているように検知され、大面積でフリ
ッカが発生しているように見える。
【0062】本実施例1では、上記大面積のフリッカを
発生させる要因である上記垂直方向の高域成分より視覚
上フリッカの目立たない垂直方向の解像度成分を分離す
る。そして、分離された上記垂直方向の解像度成分を垂
直高域成分の除去された画像に加えることにより、垂直
方向の解像度成分を向上する。上記操作により視覚上フ
リッカの目立たない垂直方向の解像度成分を出力画像に
加えるので、フリッカの発生を抑えることができるとと
もに、細かい文字部分での垂直解像度が向上するので細
かい文字なども認識することができる。図4に本実施例
1の2次元周波数上での周波数特性を示した。図中、斜
線を施した部分が上記視覚上非常に目立つフリッカ成分
となる。本実施例1では、図4に示すように分離した垂
直方向の高域成分よりフリッカの視覚上目立たない水平
方向の高域成分を分離し、上記分離した水平方向の高域
成分を出力画像にフィードバック(加算)することによ
り垂直方向の解像度の向上をはかるものである。
【0063】以下、図1〜図4、および図19を用いて
本実施例1の走査線変換装置の動作を説明する。なお、
本実施例1においても、従来例と同様にVGA規格に基
づき入力されたノンインターレース画像をインターレー
ス画像に変換し出力する場合について説明する。入力端
子1a〜1cを介して入力されたR、G、およびB信号
は、マトリクス回路10でY信号、および2つの色差信
号(R−Y信号、およびB−Y信号)に変換される。マ
トリクス回路10より出力される2つの色差信号(R−
Y信号、およびB−Y信号)は、LPF30aおよび3
0bで水平方向の帯域が半分に制限される。(なお、色
差信号は輝度信号(Y信号)に比べ視覚的に目立たない
ので信号帯域を半分に制限しても画質はほとんど劣化し
ない。)マトリクス回路10より出力されるY信号、な
らびにLPF30aおよび30bより出力されるR−Y
およびB−Y信号は、A/D変換回路3a〜3cでディ
ジタル映像信号(ディジタル信号)に変換される。その
際、上記2つの色差信号の信号帯域は上述のようにLP
F30aおよび30bでY信号の半分に制限されている
ので、A/D変換時のサンプリングクロックをY信号の
サンプリングクロックの半分に設定してディジタル映像
信号に変換するものとする。
【0064】一方、入力端子2を介して入力されたVG
A信号の同期信号は、第1の同期検出回路4で垂直同期
信号および水平同期信号が検出される。第1の同期検出
回路4で検出された水平同期信号は第1のPLL回路5
に入力される。第1のPLL回路5では上記入力された
水平同期信号を基準にしてVGA側の基準クロックを発
生する。第1のPLL回路5で発生した上記クロックは
A/D変換回路3a〜3c、および第2のメモリ制御回
路32へ入力される。その際、上述のように2つの色差
信号を処理する際に用いられるクロックはY信号を処理
する際に用いられるクロックの半分の周波数に分周され
出力される。また、第1の同期検出回路4で検出された
垂直同期信号および水平同期信号は第2のメモリ制御回
路32へも入力される。
【0065】第2のメモリ制御回路32では第1の同期
検出回路4より出力されるVGA信号の水平同期信号を
用いて、フリッカ除去回路31中のラインメモリ23a
〜23bおよびラインメモリ43へのディジタル映像信
号の書き込み制御信号および読み出し制御信号を発生す
る。例えば、上記ラインメモリ23a〜23bおよびラ
インメモリ43を従来例と同様にFIFOメモリを用い
て構成した場合は、第2のメモリ制御回路32からは書
き込みおよび読み出し時のラインアドレスリセット信
号、書き込み、読み出し可能信号(ENABL信号)、
ならびに、書き込みおよび読み出しクロック信号が出力
される。また、第2のメモリ制御回路32では第1の同
期検出回路4より出力される垂直同期信号および水平同
期信号を用いて、フレームメモリ7a〜7cへのディジ
タル映像信号の書き込み制御信号も発生する。なお、フ
レームメモリ7a〜7cの具体的な制御方式に関しては
後述する。
【0066】A/D変換回路3aでディジタル信号に変
換されたY信号はフリッカ除去回路31へ入力される。
以下、図2を用いてフリッカ除去回路31の動作を説明
する。入力端子40を介して入力されたY信号は第1の
VLPF6、およびラインメモリ43へ入力される。こ
こで、図19を用いて第1のVLPF6の動作を説明す
る。入力端子20を介して入力されたY信号は、乗算回
路24aおよびラインメモリ23aに入力される。ライ
ンメモリ23aでは、入力されたY信号を1ライン遅延
し出力する。ラインメモリ23aより出力されたY信号
は、乗算回路25、およびラインメモリ23bへ入力さ
れる。ラインメモリ23bでは、ラインメモリ23aと
同様に、入力されたY信号を1ライン遅延して出力す
る。ラインメモリ23bの出力は乗算回路24bに入力
される。なお、ラインメモリ23aおよび23bの制御
は、入力端子21を介して第2のメモリ制御回路32よ
り出力される上記データ書き込みおよび読み出し制御信
号を用いて行うものとする。
【0067】乗算回路24aおよび24bに入力された
Y信号はそれぞれ0.25が乗算され出力される。ま
た、乗算回路25へ入力されたY信号は0.5が乗算さ
れ出力される。乗算回路24aおよび24b、ならびに
乗算回路25の出力は加算回路26で加算されることに
より、垂直方向の高域成分が除去され、出力端子22を
介して第1のVLPF6より出力される。一方、図2に
示すラインメモリ43に入力されたY信号は1ライン遅
延され出力される。なお、ラインメモリ43の制御は、
入力端子41を介して第2のメモリ制御回路32より出
力される上記データ書き込みおよび読み出し制御信号を
用いて行うものとする。
【0068】減算回路44では、ラインメモリ43より
出力される1ライン遅延されたY信号から第1のVLP
F6より出力されるY信号の垂直低域成分を減算するこ
とによってY信号の垂直方向の高域成分を分離する。
(なお、ラインメモリ43では、入力されたY信号と第
1のVLPF6より出力される垂直方向の低域成分との
位相をあわせるためにY信号を1ライン遅延する。)減
算回路44の出力は第1のHHPF45へ入力される。
以下、図3を用いて第1のHHPF45の動作を説明す
る。
【0069】入力端子50を介して入力された上記Y信
号の垂直高域成分は、レジスタ52aおよび乗算回路5
3aに入力される。レジスタ52aで1クロック遅延さ
れたY信号の垂直高域成分は、レジスタ52bおよび乗
算回路54へ入力される。また、レジスタ52bで1ク
ロック遅延されたY信号の垂直高域成分は乗算回路53
bに入力される。乗算回路53aおよび53bに入力さ
れたY信号の垂直高域成分は、−0.25倍されて加算
回路55へ出力される。同様に、乗算回路54に入力さ
れたY信号の垂直高域成分は0.5倍されて加算回路5
5へ入力される。加算回路55では乗算回路53a、5
3b、および54より出力された上記Y信号の垂直高域
成分を加算し、水平方向の高域成分(Y信号の垂直高域
−水平高域成分)を分離する。加算回路55で分離され
たY信号の垂直高域−水平高域成分は出力端子51を介
して出力される。なお、第1のHHPF45中のレジス
タ52aおよび52b、ならびにフリッカ除去回路31
中のレジスタ46へは第1のPLL回路5よりクロック
が供給されるものとする。
【0070】第1のHHPF45で分離されたY信号の
垂直高域−水平高域成分は加算回路47へ入力される。
一方、第1のVLPF6より出力されるY信号の垂直低
域成分は、レジスタ46で1クロック遅延され加算回路
47へ入力される。(なお、レジスタ46では、第1の
VLPF6より出力されるY信号の垂直低域成分と第1
のHHPF45より出力されるY信号の垂直高域−水平
高域成分との位相をあわせるために、Y信号の垂直低域
成分を1クロック遅延する。)加算回路47では第1の
HHPF45の出力とレジスタ46の出力を加算する。
【0071】フリッカ除去回路31でフリッカ成分の除
去されたY信号、ならびにA/D変換回路3bおよび3
cより出力される2つの色差信号(R−Y信号、および
B−Y信号)はフレームメモリ7a〜7cへ入力され
る。以下、フレームメモリ7への上記ディジタル映像信
号の書き込み動作について説明する。第2のメモリ制御
回路32では60Hzのフレーム周波数で入力されるノ
ンインターレースのディジタル映像信号をフィールド周
波数60Hzのインターレースのディジタル映像信号に
変換するための制御信号をフレームメモリ7へ出力す
る。具体的には、フレームメモリ7への書き込み時にフ
レーム構造で入力されるディジタル映像信号をフィール
ド構造に変換し書き込む。
【0072】以下、第2のメモリ制御回路32より出力
されるフレームメモリ7へのデータ書き込み制御信号の
発生方法について説明する。まず始めに、第1の同期検
出回路4より垂直同期信号が入力されると、第2のメモ
リ制御回路32では次にフレームメモリ7に書き込むフ
ィールドを設定する。そして、上記フィールド設定結果
が第1フィールドの場合は奇数ラインをフレームメモリ
7へ書き込むための制御信号を発生し、第2フィールド
の場合は偶数ラインをフレームメモリ7へ書き込むため
の制御信号を発生する。なお、上記制御は第1の同期検
出回路4より出力される水平同期信号を用いて上記偶数
/奇数ラインを判別し上記制御信号発生する。その際、
本実施例1では従来例の場合と同様にフレームメモリ7
へはVGA信号の有効映像信号部分のみが書き込まれる
ように制御する。
【0073】フレームメモリ7a〜7cに入力されたノ
ンインターレースのディジタル映像信号は、第2のメモ
リ制御回路32より出力される上記書き込み制御信号に
基づきフィールド構造のディジタル映像信号(インター
レース構造のディジタル映像信号)に変換され、フレー
ムメモリ7a〜7c内へ記憶される。なお、本実施例1
では従来例と同様に、フレームメモリ7は第1フィール
ド用および第2フィールド用の2枚のフィールドメモリ
で構成されているものとする。よって、上記第2のメモ
リ制御回路32では、インターレース構造に変換された
ディジタル映像信号をフレームメモリ7へ書き込むため
に、上記2つのフィールドメモリの切り換え信号を上記
フィールド判別結果に基づき発生する。また、第2のメ
モリ制御回路32では、フレームメモリ7へのデータの
書き込み制御信号(データの書き込みアドレス、フィー
ルドメモリの切り換え信号、書き込み制御信号等)を第
1の同期検出回路4で検出された垂直同期信号および水
平同期信号をもとに発生する。
【0074】一方、入力端子16を介して入力されたT
V側の同期信号は第2の同期検出回路12で垂直同期信
号および水平同期信号が検出される。その際、フィール
ドの判別も上記第2の同期検出回路12で行われる。第
2のPLL回路11では、第2の同期検出回路12で検
出された水平同期信号を基準にしてテレビ側の基準クロ
ックを発生する。その際、色差信号のサンプリングクロ
ックの周波数はY信号のサンプリングクロックの周波数
の半分に分周される。第2のPLL回路11で発生した
上記クロックは、D/A変換回路9a〜9c、および第
2のメモリ制御回路32へ入力される。なお、第2の同
期検出回路12で検出された垂直同期信号、水平同期信
号、およびフィールド判別結果は、第2のメモリ制御回
路32へも入力される。
【0075】第2のメモリ制御回路32では、上記垂直
同期信号、水平同期信号、およびフィールド判別結果を
もとに上記フレームメモリ7内に記憶されたインターレ
ース画像を読み出すための読み出し制御信号(上記フィ
ールドメモリの切り換え信号、データの読み出しアドレ
ス、読み出し制御信号など)を発生する。フレームメモ
リ7a〜7cでは、第2のメモリ制御回路32より出力
される上記読み出し制御信号に基づきインターレース構
造のディジタル映像信号をメモリより読み出す。
【0076】フレームメモリ7a〜7cより読み出され
たインターレース構造のディジタル映像信号は、D/A
変換回路9a〜9cに入力される。D/A変換回路9a
〜9cでは、入力されたインターレース構造のディジタ
ル映像信号をインターレース構造のアナログ映像信号に
変換する。D/A変換回路9aより出力されるY信号
は、同期付加回路13で垂直同期信号および水平同期信
号が付加された後に出力端子15aを介して出力され
る。なお、同期付加回路13は、第2の同期検出回路1
2より出力される垂直同期信号、水平同期信号、および
フィールド判別結果に基づき同期信号を発生しY信号に
付加する。
【0077】また、D/A変換回路9b〜9cより出力
される2つの色差信号(R−Y信号、およびB−Y信
号)はクロマエンコーダ回路14で変調色信号(C信
号)に変換され出力端子15bを介して出力される。な
お、クロマエンコードの際(2つの色差信号を変調色信
号に変換する際)には、第2の同期検出回路12より出
力される垂直同期信号、水平同期信号、およびフィール
ド判別結果に基づき2つの色差信号に変調を施す。変調
の施された変調色信号(C信号)は出力端子15bを介
して出力される。
【0078】なお、本実施例1ではR、G、B信号の状
態で入力されたVGA信号をマトリクス回路10におい
てあらかじめY信号、および2つの色差信号(R−Y信
号、およびB−Y信号)に変換した後に信号処理を行っ
ている。これは、次の2つの理由による。
【0079】理由の第1は、人間の目のフリッカの検知
特性に起因する。人間の視覚はY信号に発生するフリッ
カについては非常に敏感に検知するが、色差信号に発生
するフリッカに関してあまり敏感ではないということに
起因する。コンピュータシミュレーションにより2つの
色差信号に上記アルゴリズムに基づきフリッカ除去を行
った結果、フリッカ除去を行わなかった場合と比較して
フリッカ除去に関してはほとんど効果が得られなかっ
た。その反面、フリッカ除去を行った画像に関しては色
差信号の垂直方向の解像度の低下が目立った。
【0080】また、R、G、B信号の状態で入力された
画像(映像)に関しては従来例でも示したようにR、
G、B信号すべての画像データにフリッカ除去を施さな
いと視覚上検知できるフリッカを除去できない。従っ
て、実施例1では入力画像データ(R、G、B信号)を
マトリクス回路10でY信号、および2つの色差信号
(R−Y信号、およびB−Y信号)に変換した後に、Y
信号の信号処理系のみにフリッカ除去回路31を設けフ
リッカ成分を除去する。これにより、視覚上フリッカ成
分の目立たない色差信号に関してはフリッカ除去を行わ
ないので、従来の走査線変換装置と比較してフリッカ除
去回路31の個数を3つから1つに減らすことができ
る。また、フリッカの目立たない色差信号に関してはフ
リッカ除去を行わないため垂直方向の解像度成分も十分
に確保することができ、出力画像の解像度の低下を最小
限に抑えることができる効果がある。
【0081】理由の第2は、人間の色差信号に対する視
覚特性に起因する。これは、人間の視覚はY信号の変化
に関しては敏感に検知するが色差信号の変化に関しては
あまり敏感ではないことに起因する。すなわち、上記2
つの色差信号(R−Y信号、およびB−Y信号)の水平
方向の信号帯域をY信号の半分にしても人間の目にはそ
の違い(色信号帯域の違い)を検知することができな
い。よって、本実施例1ではマトリクス回路10より出
力される2つの色差信号を、LPF30aおよび30b
を用いて水平方向の信号帯域を半分に制限する。そし
て、LPF30aおよび30bより出力される2つの色
差信号をA/D変換回路3bおよび3cでディジタル信
号(ディジタル映像信号)に変換する際のサンプリング
クロックの周波数をY信号のサンプリングクロックの周
波数の半分で行う。よって、1フレームあたりの色差信
号のデータ数を従来例と比較して半分にすることができ
るので、フレームメモリ7bおよび7cのメモリ容量を
半分にすることができ、回路規模削減する事ができる
効果がある。また、2つの色差信号の処理系のクロック
周波数を半分にすることができるので、上記走査線変換
装置あるいはフリッカ除去回路31をLSI化した際、
消費電力も抑えることができる効果がある。
【0082】本実施例1の走査線変換装置は以上のよう
に構成されているので、垂直方向の高域成分より視覚的
にフリッカの目立たない水平方向の高域成分を抽出し、
出力画像(垂直方向の低域成分)にフィードバック(加
算)することにより垂直方向の解像度を向上することが
できるとともに、フリッカも視覚上十分抑えることがで
きる。よって、ディスプレイ上の細かい文字等を認識す
ることもできる効果がある。上記走査線変換方式をコン
ピュータシミュレーションにより効果を確認した結果、
若干文字などの斜め線部分で小面積のフリッカが発生し
た(視距離1H程度の位置)が、垂直方向の解像度が改
善され、細かい文字の識別も従来例と比較して向上し
た。なお、上記検知された小面積のフリッカも画面より
3H程度離れた位置からは検知されなかった。
【0083】また、本実施例1に示すフリッカ除去回路
31は、従来の第1のVLPF6に簡単な回路を追加す
るだけで実現することができ、回路規模を極端に増加す
ることなしに良好な出力画像を得ることができる効果が
ある。
【0084】実施例2.次に、図1、図3〜図6、およ
び図19を用いて本発明の第2の実施例を説明する。図
5は本発明の実施例2における走査線変換装置のフリッ
カ除去回路31のブロック構成図である。なお、図にお
いて、実施例1と同一記号を付したものは、構成および
動作が同一であるので詳細な説明は省略する。60はレ
ジスタ、61は減算回路、62は振幅制限回路(以下、
リミッタ回路、あるいはリミッタと記す。)、63は加
算回路である。図6は実施例2におけるリミッタ62の
入出力特性を示す図である。図において、横軸は入力、
縦軸は出力に対応している。なお、リミッタ62の入出
力特性は図6に示すものに限るものではない。
【0085】次に、本実施例2の概念について簡単に説
明する。実施例1では図4に示すように、垂直方向の高
域成分より視覚上フリッカの目立たない水平方向の高域
成分を抽出し出力画像にフィードバック(加算)するこ
とによりフリッカを十分に抑え、垂直方向の解像度を向
上してきた。本実施例2ではフリッカの発生を抑え、さ
らに垂直方向の解像度を上げることを目的とする。実施
例2では、図4中に斜線を施して示した垂直方向の高域
成分中の水平方向の低域成分より、さらに垂直方向の解
像度成分を抽出し、出力画像にフィードバック(加算)
することにより垂直方向の解像度の向上をはかる。具体
的には、人間の目に検知されるフリッカは実施例1で述
べたフリッカの発生面積以外に、垂直方向の高域成分の
振幅に依存する。すなわち、垂直方向の高域成分の小振
幅成分に関してはフリッカが発生しても視覚的にあまり
気にならない(検知できない)。
【0086】本実施例2では、上記垂直方向の高域成分
の振幅に応じて視覚上フリッカの目立たない垂直方向の
解像度成分を分離する。そして、分離された上記垂直方
向の解像度成分を垂直高域成分の除去された画像に加え
ることにより垂直方向の解像度成分を向上する。上記操
作により視覚上フリッカの目立たない垂直方向の解像度
成分を出力画像に加えるので、特に、細かい文字部分で
の垂直解像度が向上し、フリッカの発生を押さえること
ができるとともに、細かい文字なども認識することがで
きる。なお、実施例2では、図4に示す2次元周波数上
での垂直方向が高域成分でかつ水平方向が低域成分であ
る図中斜線を施したエリアより垂直方向の解像度成分を
分離し出力画像に返す場合について説明する。よって、
本実施例2では、実施例1で除去された垂直高域−水平
低域成分より垂直方向の解像度成分を抽出し出力画像に
フィードバック(加算)することにより、実施例1より
さらに垂直方向の解像度の向上をはかることができる。
【0087】以下、図1、図3〜図6、および図19を
用いて本発明の実施例2の走査線変換装置の動作を説明
する。なお、本実施例2では、フリッカ除去回路31の
構成が違うのみで、他の回路動作は同一であるので詳細
な動作の説明は省略する。また、本実施例2において
も、従来例と同様にVGA規格に基づき入力されたノン
インターレース画像をインターレース画像に変換し出力
する場合について説明する。入力端子1a〜1cを介し
て入力されたR、G、およびB信号は、マトリクス回路
10でY信号、および2つの色差信号に変換される。マ
トリクス回路10より出力される2つの色差信号は、L
PF30a、および30bで水平方向の帯域が半分に制
限される。マトリクス回路10より出力されるY信号、
ならびにLPF30aおよび30bより出力される2つ
の色差信号はA/D変換回路3a〜3cでディジタル映
像信号に変換される。その際、上記2つの色差信号はY
信号の半分のサンプリングクロックでディジタル映像信
号に変換される。
【0088】一方、入力端子2を介して入力されたVG
A信号の同期信号は、第1の同期検出回路4で垂直同期
信号および水平同期信号が検出される。第1のPLL回
路5では上記検出された水平同期信号を基準にしてVG
A側の基準クロックを発生する。第1のPLL回路5で
発生した上記クロックはA/D変換回路3a〜3c、お
よび第2のメモリ制御回路32へ入力される。その際、
上述のように2つの色差信号用のクロックはY信号用の
クロックの半分の周波数に分周され出力される。
【0089】第2のメモリ制御回路32では、第1の同
期検出回路4より出力されるVGA信号の水平同期信号
を用いてフリッカ除去回路31中のラインメモリ23a
〜23bおよびラインメモリ43へのディジタル映像信
号の書き込み制御信号および読み出し制御信号を発生す
る。なお、本実施例2でも実施例1と同様に、上記ライ
ンメモリ23a〜23b、およびラインメモリ43はF
IFOメモリを用いて構成するものとする。よって、第
2のメモリ制御回路32からは、書き込みおよび読み出
し時のラインアドレスリセット信号、書き込み、読み出
し可能信号(ENABL信号)、ならびに書き込みおよ
び読み出しクロックがフリッカ除去回路31へ出力され
る。また、第2のメモリ制御回路32では、第1の同期
検出回路4より出力される垂直同期信号および水平同期
信号を用いてフレームメモリ7a〜7cへのディジタル
映像信号の書き込み制御信号も発生する。
【0090】A/D変換回路3aでディジタル信号に変
換されたY信号はフリッカ除去回路31へ入力される。
以下、図5および図6を用いてフリッカ除去回路31の
動作を説明する。入力端子40を介して入力されたY信
号は、第1のVLPF6およびラインメモリ43へ入力
される。図19に第1のVLPF6のブロック構成図を
示す。なお、第1のVLPF6の詳細な動作は実施例1
と同様であるので説明は省略する。一方、ラインメモリ
43に入力されたY信号は1ライン遅延され出力され
る。
【0091】減算回路44ではラインメモリ43で1ラ
イン遅延されたY信号より第1のVLPF6より出力さ
れるY信号の垂直低域成分を減算し、Y信号の垂直方向
の高域成分を分離する。減算回路44の出力は、第1の
HHPF45およびレジスタ60へ入力される。図3に
第1のHHPF45のブロック構成図を示す。なお、第
1のHHPF45の詳細な動作は実施例1と同様である
ので説明は省略する。一方、レジスタ60に入力された
上記Y信号の垂直高域成分は1クロック遅延され出力さ
れる。減算回路61ではレジスタ60で1クロック遅延
されたY信号の垂直高域成分から第1のHHPF45よ
り出力されるY信号の垂直高域−水平高域成分を減算す
る。上記減算回路61より出力されるY信号の垂直高域
−水平低域成分(垂直高域−水平低域データ)はリミッ
タ62に入力される。
【0092】リミッタ62では入力された上記Y信号の
垂直高域−水平低域成分の振幅を制限し出力する。図6
(a)にリミッタ62の入出力特性を示す。リミッタ6
2で振幅制限のされたY信号の垂直高域−水平低域成分
は、加算回路63で第1のHHPF45より出力される
Y信号の垂直高域ー水平高域成分と加算される。加算回
路63の出力(垂直方向の解像度成分)は、加算回路4
7でレジスタ46より出力されるY信号の垂直低域成分
と加算され出力される。本実施例2では、上記リミッタ
62によりY信号の垂直高域−水平低域成分よりフリッ
カの目立たない小振幅成分(垂直方向の解像度成分)を
分離する。本実施例2では、第1のHHPF45および
リミッタ62で分離された垂直方向の高解像度成分を出
力画像(垂直方向の低域成分)にフィードバック(加
算)することにより垂直解像度を向上する。(なお、実
施例2の場合、コンピュータシミュレーションの結果、
Y信号の垂直方向の高域成分の振幅を−127〜128
としたとき振幅制限値の最大値を±10〜±20程度に
設定すると良好な結果が得られた。)なお、第1のHH
PF45、レジスタ46、および60へは第1のPLL
回路5よりクロックが供給されるものとする。
【0093】フリッカ除去回路31でフリッカ成分の除
去されたY信号、ならびにA/D変換回路3bおよび3
cより出力される2つの色差信号は、フレームメモリ7
a〜7cへ入力される。なお、フレームメモリ7への上
記ディジタル映像信号の書き込みおよび読み出しに関し
ては、実施例1と同一であるので詳細な動作の説明は省
略する。第2のメモリ制御回路32では、60Hzのフ
レーム周波数で入力されるノンインターレースのディジ
タル映像信号をフィールド周波数60Hzのインターレ
ースのディジタル映像信号に変換し、フレームメモリ7
にデータを書き込む。
【0094】第2のメモリ制御回路32では、フレーム
メモリ7へデータ書き込む際、まず始めに、第1の同期
検出回路4より出力される垂直同期信号をもとに次にフ
レームメモリ7に書き込むフィールドを設定する。そし
て、上記フィールド設定結果が第1フィールドの場合は
奇数ラインを、第2フィールドの場合は偶数ラインをフ
レームメモリ7へ書き込むように制御信号を発生する。
なお、上記ライン切り換えのための制御信号は、第1の
同期検出回路4より出力される水平同期信号を用いて上
記偶数/奇数ラインを判別し発生する。
【0095】フレームメモリ7a〜7cに入力されたノ
ンインターレースのディジタル映像信号は、第2のメモ
リ制御回路32より出力される上記書き込み制御信号に
基づきフィールド構造のディジタル映像信号に変換さ
れ、フレームメモリ7a〜7c内へ記憶される。なお、
本実施例2では実施例1と同様に、フレームメモリ7は
第1フィールド用および第2フィールド用の2枚のフィ
ールドメモリで構成されているものとする。第2のメモ
リ制御回路32では、フレームメモリ7へのデータの書
き込み制御信号(データの書き込みアドレス、フィール
ドメモリの切り換え信号、書き込み制御信号等)を第1
の同期検出回路4で検出された垂直同期信号および水平
同期信号をもとに発生する。
【0096】一方、入力端子16を介して入力されたT
V側の同期信号は第2の同期検出回路12で垂直同期信
号および水平同期信号が検出される。その際、フィール
ドの判別も上記第2の同期検出回路12で行われる。第
2のPLL回路11では、第2の同期検出回路12で検
出された水平同期信号を基準にしてテレビ側の基準クロ
ックを発生する。第2のPLL回路11で発生した上記
クロックは、D/A変換回路9a〜9c、および第2の
メモリ制御回路32へ入力される。第2のメモリ制御回
路32では、上記垂直同期信号、水平同期信号、および
フィールド判別結果をもとに上記フレームメモリ7内に
記憶されたインターレース画像を読み出すための読み出
し制御信号(上記フィールドメモリの切り換え信号、デ
ータの読み出しアドレス、読み出し制御信号など)を発
生する。フレームメモリ7a〜7cでは、第2のメモリ
制御回路32より出力される上記読み出し制御信号に基
づきインターレース構造のディジタル映像信号をメモリ
より読み出す。
【0097】フレームメモリ7a〜7cより読み出され
たインターレース構造のディジタル映像信号は、D/A
変換回路9a〜9cでインターレース構造のアナログ映
像信号に変換される。D/A変換回路9aより出力され
るY信号は、同期付加回路13で垂直同期信号および水
平同期信号が付加された後に出力端子15aを介して出
力される。なお、同期付加回路13は、第2の同期検出
回路12より出力される垂直同期信号、水平同期信号、
およびフィールド判別結果に基づき上記同期信号を発生
しY信号に付加する。また、D/A変換回路9b〜9c
より出力される2つの色差信号は、クロマエンコーダ回
路14で変調色信号(C信号)に変換され出力端子15
bを介して出力される。なお、クロマエンコードの際に
は、第2の同期検出回路12より出力される垂直同期信
号、水平同期信号、およびフィールド判別結果に基づき
2つの色差信号に変調を施す。変調の施された変調色信
号(C信号)は出力端子15bを介して出力される。
【0098】なお、本実施例2においてもR、G、B信
号の状態で入力されたVGA信号をマトリクス回路10
においてあらかじめY信号、および2つの色差信号(R
−Y信号、およびB−Y信号)に変換した後に信号処理
を行っているが、これに関しては実施例1と同一である
ので詳細な説明は省略する。
【0099】本実施例2でも実施例1と同様に、入力さ
れたR、G、B信号をマトリクス回路10でY信号、お
よび2つの色差信号(R−Y信号、およびB−Y信号)
に変換した後に、Y信号のみにフリッカ除去回路31で
フリッカ成分の除去を行い、視覚上フリッカ成分の目立
たない色差信号に関してはフリッカ成分の除去を行わな
いので、従来の走査線変換装置と比較してフリッカ除去
回路31の個数を3つから1つに減らすことができる。
また、フリッカの目立たない色差信号に関してはフリッ
カ除去を行わないため、垂直方向の解像度成分も十分に
確保することができ出力画像の解像度の低下を最小限に
抑えることができる効果がある。
【0100】また、実施例2では実施例1と同様に、マ
トリクス回路10より出力される2つの色差信号をLP
F30aおよび30bで水平方向の信号帯域を半分に制
限する。そして、LPF30aおよび30bの出力をA
/D変換回路3bおよび3cでディジタル映像信号に変
換する際のサンプリングクロックの周波数を、Y信号の
サンプリングクロックの周波数の半分で行う。よって、
1フレームあたりの色差信号のデータ数を従来例と比較
して半分にすることができるので、フレームメモリ7b
および7cのメモリ容量を半分にすることができ、回路
規模の削減することができる効果がある。
【0101】本実施例2の走査線変換装置は以上のよう
に構成されているので、垂直方向の高域成分より視覚的
にフリッカの目立たない水平方向の高域成分および水平
低域成分中の小振幅成分を抽出し、出力画像(垂直方向
の高域成分)にフィードバック(加算)することにより
垂直方向の解像度を向上することができるとともに、フ
リッカも視覚上十分抑えることができる。よって、ディ
スプレイ上の細かい文字等を認識することもできる効果
がある。上記走査線変換方式をコンピュータシミュレー
ションにより効果を確認した結果、若干文字などの斜め
線部分で小面積のフリッカが発生した(視距離1H程度
の位置)が、垂直方向の解像度が改善され細かい文字の
識別も従来例と比較してさらに向上した。(実施例1と
比較してもさらに解像度が向上した。)なお、上記検知
された小面積のフリッカも画面より3H程度離れた位置
からは検知されなかった。
【0102】なお、本実施例2ではリミッタ62の形状
(特性)を図6(a)に示すものとして説明したがこれ
に限るものではなく、図6(b)に示すような構成、あ
るいは他の構成でもよい。なお、図6(a)に示すリミ
ッタ形状のものと図6(b)に示すリミッタ形状もの
をコンピュータシミュレーションにより比較した結果、
同一の振幅制限値(リミッタ62より出力される最大振
幅値)の場合、若干図6(b)に示すリミッタ形状のも
のの方が解像度が向上した。
【0103】なお、本実施例2では、上記リミッタ62
の振幅制限値を上げると垂直解像度が向上するもののフ
リッカの量が増加する。従って、上記リミッタ62の形
状を複数種類用意しておき、視距離、あるいは出力画像
の種類に応じて上記リミッタ62の振幅制限値を切り換
えられるように構成してもよいことはいうまでもない。
なお、リミッタ形状の設定はユーザがマニアルで入力す
る、あるいはパソコン側で文字の大きさを認識し設定し
てもよい。
【0104】また、本実施例2に示すフリッカ除去回路
31は従来の第1のVLPF6に簡単な回路を追加する
だけで実現することができ、回路規模を極端に増加する
ことなしに良好な出力画像を得ることができる効果があ
る。
【0105】実施例3.実施例3における走査線変換装
置は、図1に示すフリッカ除去回路31の構成、および
動作のみが実施例1および実施例2と異なる。よって、
フリッカ除去回路31の詳細な構成および動作のみ説明
し、実施例1あるいは実施例2と同一部分の説明は省略
する。
【0106】図7は実施例3における走査線変換装置の
フリッカ除去回路31のブロック構成図である。なお、
図において、実施例1あるいは実施例2と同一記号を
したものは構成および動作が同一であるので詳細な説明
は省略する。70は第2の垂直方向低域通過フィルタ
(以下、第2のVLPFと記す。)である。図8は図7
における第2のVLPF70のブロック構成図である。
図において、実施例および従来例と同一記号を付したも
のは、構成および動作が同一であるので詳細な説明は省
略する。71aおよび71bは入力データに0.2を乗
算する乗算回路、72は入力データに0.6を乗算する
乗算回路である。図9は図8における第2のVLPF7
0の周波数特性を示す図である。図において、横軸は垂
直方向の空間周波数、縦軸は振幅特性を示す。図10は
本発明の実施例3における走査線変換装置のフリッカ除
去回路31の基本的な概念を説明するための図である。
同図は本実施例3の2次元周波数上のエリアを示してい
る。図において、横軸は水平方向の空間周波数、縦軸は
垂直方向の空間周波数を示す。
【0107】次に、本実施例3の概念について簡単に説
明する。実施例3では視覚上フリッカの目立たない水平
高域成分のデータ(図10中エリア2と記す。)と、フ
リッカの目立つ水平低域成分のデータ(図10中エリア
1と記す。)とでフリッカを除去するために、垂直方向
にかけるフィルタの形状を変えることにより視覚上目立
つフリッカの発生を抑えるとともに垂直方向の解像度を
向上させる。
【0108】本実施例3では、上記操作により視覚上フ
リッカの目立たない水平方向の高域成分に対しては、垂
直方向の高域成分の抑圧度の低いフィルタ(図9参照)
を用いてフリッカ成分(垂直方向の高域成分)を除去す
るとともに、フリッカの目立つ水平方向の低域成分に関
しては垂直方向の高域成分の抑圧度の高いフィルタ(図
20参照)を用いてフリッカ成分(垂直方向の高域成
分)を除去するので、出力画像よりフリッカ成分ほぼ確
実に除去できるとともに垂直方向の解像度の向上もはか
ることができる。
【0109】次に、実施例3のフリッカ除去回路31の
動作を図3、図7〜図10、および図19〜図20を用
いて説明する。A/D変換回路3aでディジタル信号に
変換されたY信号はフリッカ除去回路31へ入力され
る。入力端子40を介して入力されたY信号は、第1の
HHPF45およびレジスタ46へ入力される。なお、
第1のHHPF45は図3にブロック構成図を示してお
り、動作は実施例1と同一であるので詳細な説明は省略
する。
【0110】第1のHHPF45で分離された水平高域
成分は、減算回路44および第2のVLPF70へ入力
される。一方、入力されたY信号は、レジスタ46で1
クロック遅延され減算回路44へ入力される。減算回路
44ではレジスタ46より出力されるY信号から、第1
のHHPF45より出力されるY信号の水平高域成分を
減算し、Y信号の水平方向の低域成分を分離する。減算
回路44で分離されたY信号の水平低域成分は第1のV
LPF6へ入力される。第2のVLPF70に入力され
たY信号の水平高域成分は垂直方向の高域成分が抑圧さ
れる。以下、図8を用いて第2のVLPF70の動作を
説明する。
【0111】入力端子20を介して入力されたY信号の
水平高域成分は、乗算回路71aおよびラインメモリ2
3aに入力される。ラインメモリ23aでは入力された
Y信号の水平高域成分を1ライン遅延し出力する。ライ
ンメモリ23aより出力されたY信号の水平高域成分
は、乗算回路72およびラインメモリ23bへ入力され
る。ラインメモリ23bでは、ラインメモリ23aと同
様に、入力されたY信号の水平高域成分を1ライン遅延
して出力する。ラインメモリ23bの出力は乗算回路7
1bに入力される。なお、ラインメモリ23aおよび2
3bの制御は、入力端子21を介して第2のメモリ制御
回路32より出力される上記データの書き込みおよび読
み出し制御信号を用いて行うものとする。
【0112】乗算回路71aおよび71bに入力された
Y信号の水平高域成分は0.2が乗算され出力される。
また、乗算回路72へ入力されたY信号の高域成分は
0.6が乗算され出力される。乗算回路71aおよび7
1b、ならびに乗算回路72の出力は加算回路26で加
算され、垂直方向の高域成分が抑圧され出力端子22を
介して第2のVLPF70より出力される。図9に第2
のVLPF70の周波数特性を示す。図に示すように、
第2のVLPF70の周波数特性は垂直高域(525/
2ライン付近)の振幅抑圧度が図20に示す第1のVL
PF6の振幅抑圧度と比べて小さくなっている。
【0113】一方、第1のVLPF6に入力されたY信
号の水平低域成分は垂直高域成分が除去され出力され
る。なお、第1のVLPF6の動作は実施例1と同様な
ので詳細な動作の説明は省略する。また、第1および第
2のVLPF6、ならびに70中のラインメモリ23a
および23bへのデータの書き込みおよび読み出し制御
は、実施例1と同様に入力端子41を介して第2のメモ
リ制御回路32より出力される制御信号に基づき行われ
るものとする。
【0114】加算回路47では第1のVLPF6より出
力されるフリッカ成分の除去されたY信号の水平低域成
分と、第2のVLPF70より出力されるフリッカ成分
の除去されたY信号の水平高域成分を加算し、フリッカ
成分の除去されたY信号を生成する。フリッカ除去回路
31でフリッカ成分の除去されたY信号、ならびにA/
D変換回路3bおよび3cより出力される2つの色差信
号(R−Y信号、およびB−Y信号)は、フレームメモ
リ7a〜7cでノンインターレース構造からインターレ
ース構造に変換され出力される。
【0115】本実施例3の走査線変換装置は以上のよう
に構成されているので、視覚上フリッカの目立たない水
平方向の高域成分と、視覚上フリッカの目立つ水平方向
の低域成分とでフリッカ成分を除去する垂直方向の低域
通過フィルタの特性を変えることにより、フリッカの発
生を十分に抑えるとともに、垂直方向の解像度が上がる
ので細かい文字などを識別することができる効果があ
る。なお、上記フィルタの特性は視覚的にフリッカの目
立つ水平低域成分に関してはフリッカ成分を除去するた
めに垂直高域成分の抑圧度の高い特性のフィルタを用
い、視覚的にフリッカの目立たない水平高域成分には垂
直方向の解像度を確保するために垂直高域成分の抑圧度
の低い特性のフィルタを用いる。
【0116】なお、水平低域成分および水平高域成分よ
りフリッカを除去する上記第1および第2のVLPF6
および70の回路構成は、図19および図8に示すもの
に限るものではなく、本実施例2に示すようなリミッタ
回路などの振幅制限手段を含む非線形処理回路を用いて
構成してもよい。なお、その際に水平方向の低域成分に
用いるフリッカ除去回路の特性は、水平方向の高域成分
に用いるフリッカ除去回路の特性と比較して垂直方向の
高域成分の抑圧度を大きくし、フリッカの発生を抑える
ように構成する。
【0117】また、上記実施例3では水平方向の低域成
分と水平方向の高域成分の2つの帯域に分割した場合に
ついて説明したがこれに限るものではなく、入力された
ノンインターレース画像を2次元周波数平面上の、複数
のエリアに分割し、各エリアに対してフリッカ除去回路
を設けフリッカ成分を除去するとともに、垂直方向の解
像度成分も抽出するように構成すれば同様の効果を奏す
る。例えば、水平低域、水平中域、および水平高域の3
つの帯域に分割し、それぞれの成分にフリッカ除去回路
を設けフリッカ成分を除去するとともに、垂直方向の解
像度成分も抽出するように構成すれば同様の効果を奏す
ることはいうまでもない。
【0118】上記走査線変換方式をコンピュータシミュ
レーションにより効果を確認した結果、実施例1では若
干文字などの斜め線部分で小面積のフリッカが発生した
(視距離1H程度の位置)が、フリッカをほぼ完全に除
去することができるとともに垂直方向の解像度が改善さ
れ細かい文字の識別も従来例と比較して向上した。
【0119】また、本実施例3に示すフリッカ除去回路
31は従来の第1のVLPF6と従来の第1のVLPF
6とほぼ同一の構成をとる第2のVLPF70を組み合
わせ処理することにより、簡単な回路構成でフリッカ除
去が行え、回路規模を極端に増加することなしに良好な
出力画像を得ることができる効果がある。
【0120】実施例4.次に、本発明の第4の実施例を
説明する。実施例4における走査線変換装置は図1に示
すフリッカ除去回路31の構成および動作のみが実施例
1、実施例2、および実施例3と異なる。よって、フリ
ッカ除去回路31の詳細な構成および動作のみ説明し、
上記実施例と同一部分の説明は省略する。
【0121】図11は実施例4における走査線変換装置
のフリッカ除去回路31のブロック構成図である。図に
おいて、80および81は加算回路、82は減算回路、
83は低域高域分離フィルタである。
【0122】次に、本実施例4の概念について簡単に説
明する。実施例4では実施例2でも述べたが、映像信号
の垂直方向の高域成分中に含まれる垂直方向の解像度成
分を抽出し、出力画像にフィードバック(加算)するこ
とにより垂直方向の解像度の向上をはかる。具体的に
は、実施例2でも述べたが、人間の目に検知されるフリ
ッカは垂直方向の高域成分の振幅に依存する。すなわ
ち、垂直方向の高域成分の小振幅成分に関しては視覚上
フリッカがあまり気にならない。よって、実施例4では
上記垂直方向の高域成分振幅に応じて視覚上フリッカの
目立たない垂直方向の解像度成分を分離する。そして、
分離された上記垂直方向の解像度成分を垂直高域成分の
除去された出力画像に加えることにより垂直方向の解像
度を向上する。
【0123】上記操作により視覚上フリッカの目立たな
い垂直方向の解像度成分を出力画像に加えるので、特
に、細かい文字部分での垂直解像度が向上し、フリッカ
の発生を抑えることができるとともに、細かい文字など
も認識することができる。なお、実施例4では実施例2
に比べ回路規模が小さくなる反面、リミッタ62の振幅
制限値を実施例2の場合より若干大きな値に設定する必
要がある。
【0124】次に、実施例4のフリッカ除去回路31の
動作を図11を用いて説明する。A/D変換回路3aで
ディジタル信号に変換されたY信号はフリッカ除去回路
31へ入力される。入力端子40を介して入力されたY
信号は、乗算回路24aおよびラインメモリ23aに入
力される。ラインメモリ23aでは入力されたY信号を
1ライン遅延し出力する。ラインメモリ23aより出力
されたY信号は、乗算回路25およびラインメモリ23
bへ入力される。ラインメモリ23bでは、ラインメモ
リ23aと同様に、入力されたY信号を1ライン遅延し
て出力する。ラインメモリ23bの出力は乗算回路24
bに入力される。なお、ラインメモリ23aおよび23
bの制御は入力端子41を介して第2のメモリ制御回路
32より出力される上記データの書き込みおよび読み出
し制御信号を用いて行うものとする。
【0125】乗算回路24aおよび24bに入力された
Y信号は0.25が乗算され出力される。また、乗算回
路25へ入力されたY信号は0.5が乗算され出力され
る。乗算回路24a、および24bの出力は加算回路8
0で加算される。そして、加算回路80および乗算回路
25の出力は加算回路81で加算され、Y信号の垂直方
向の低域成分(垂直低域成分)が分離される。同様に、
減算回路82では、乗算回路25の出力より加算回路8
0の出力が減算され、Y信号の垂直方向の高域成分(垂
直高域成分)が分離される。減算回路82より出力され
るY信号の垂直方向の高域成分はリミッタ62に入力さ
れる。なお、実施例4における低域高域分離フィルタ8
3は、ラインメモリ23a、23b、乗算回路24a、
24b、25、加算回路80、81、および減算回路8
2で構成されている。
【0126】リミッタ62では入力された上記Y信号の
垂直高域成分の振幅を制限し出力する。図6(b)に本
実施例4のリミッタ62の入出力特性の一例を示す。リ
ミッタ62で振幅制限のされたY信号の垂直高域成分
は、加算回路47でY信号の垂直低域成分と加算され出
力される。本実施例4では、上記リミッタ62によりY
信号の垂直高域成分よりフリッカの目立たない小振幅成
分(垂直方向の像度成分)を分離する。そして、リミッ
タ62で分離された垂直方向の解像度成分を出力画像
(垂直方向の低域成分)にフィードバック(加算)する
ことにより垂直解像度を向上する。
【0127】なお、コンピュータシミュレーションの結
果、実施例4の場合、Y信号の垂直方向の高域成分の振
幅を−127〜128としたとき振幅制限値の最大値を
±10〜±20程度に設定すると良好な結果が得られ
た。また、ラインメモリ23aおよび23bの制御は、
入力端子41を介して第2のメモリ制御回路32より出
力される上記データの書き込みおよび読み出し制御信号
を用いて行うものとする。フリッカ除去回路31でフリ
ッカ成分の除去されたY信号、ならびにA/D変換回路
3bおよび3cより出力される2つの色差信号(R−Y
信号、およびB−Y信号)はフレームメモリ7a〜7c
でノンインターレース構造からインターレース構造に変
換され出力される。
【0128】本実施例4の走査線変換装置は以上のよう
に構成されているので、視覚上フリッカの目立たないY
信号の垂直高域成分中の小振幅成分を分離し出力画像
(垂直方向の低域成分)にフィードバック(加算)する
ことにより垂直方向の解像度を向上することができると
ともに、フリッカも視覚上十分抑えることができる。よ
って、ディスプレイ上の細かい文字等を認識することも
できる効果がある。上記走査線変換方式をコンピュータ
シミュレーションにより効果を確認した結果、若干文字
などの斜め線部分で小面積のフリッカが発生した(視距
離1H程度の位置)が、垂直方向の解像度が改善され細
かい文字の識別も従来例と比較して向上した。なお、上
記検知された小面積のフリッカも画面より3H程度離れ
た位置からは検知されなかった。
【0129】また、本実施例4に示すフリッカ除去回路
31は従来の第1のVLPF6に減算回路82、加算回
路47、およびリミッタ62を追加することにより、簡
単な回路構成でフリッカ除去が行え、回路規模を極端に
増加することなしに良好な出力画像を得ることができる
効果がある。
【0130】また、実施例1、および実施例2に示すY
信号の垂直方向の高域成分および低域成分を分離する
ィルタの構成を、本実施例4に示す図11中の低域高域
分離フィルタ83の構成とすることにより、ラインメモ
リ43を省略でき回路規模を削減することができる効果
がある。
【0131】実施例5.実施例5における走査線変換装
置は、図1に示すフリッカ除去回路31の構成および動
作のみが実施例1、実施例2、実施例3、および実施例
4と異なる。よって、フリッカ除去回路31の詳細な構
成および動作のみ説明し、上記実施例と同一部分の説明
は省略する。
【0132】図12は実施例5における走査線変換装置
のフリッカ除去回路31のブロック構成図である。図に
おいて、90は入力された垂直方向の垂直高域成分より
水平方向の直流成分を抽出するDC検出回路、91はリ
ミッタ、92は振幅変換回路である。図13は本発明の
実施例5におけるリミッタ91の入出力特性を示す図で
あり、図において、横軸が入力、縦軸が出力となってい
る。同様に図14に振幅変換回路92の入出力特性の1
実施例を示した。図において、横軸が入力、縦軸が出力
となっている。
【0133】次に、本実施例5の概念について簡単に説
明する。実施例5では実施例2でも述べたが、図4中に
斜線を施して示した垂直方向の高域成分中の水平方向の
低域成分より、さらに垂直方向の解像度成分を抽出し、
出力画像にフィードバック(加算)することにより垂直
方向の解像度の向上をはかる。具体的には、水平方向の
人間の目に検知されるフリッカは実施例1で述べたフリ
ッカの発生面積以外に、垂直方向の高域成分の振幅に依
存する。すなわち、垂直方向の高域成分の小振幅成分に
関してはフリッカが発生しても視覚的にあまり気になら
ない。上記実施例2ではリミッタ62により垂直高域−
水平低域成分からフリッカの目立たない小振幅成分を抽
出し、出力画像(垂直方向の低域成分)にフィードバッ
ク(加算)した。
【0134】実施例2ではリミッタ62の出力する最大
振幅値大きくすると垂直方向の解像度が向上するが、表
の横線部分などで大面積のフリッカが発生するため、上
記リミッタ62の出力最大振幅を十分とれなかった。本
実施例5では、入力されたY信号より水平方向の直流成
分を検出し、上記水平方向の直流成分と他の成分でリミ
ッタ形状(特性)を切り換えることにより垂直方向の解
像度の向上をはかる。
【0135】また、第1のHHPF45より出力される
水平方向の高域成分の出力振幅を振幅変換回路92で抑
えることにより、斜め線部分に発生したフリッカを除去
することができる。(なお、上記成分の振幅を大きくす
ると、若干フリッカの発生が増加するが垂直解像度が若
干上がる。)
【0136】次に、実施例5のフリッカ除去回路31の
動作を図12〜図14を用いて説明する。A/D変換回
路3aでディジタル信号に変換されたY信号はフリッカ
除去回路31へ入力される。入力端子40を介して入力
されたY信号は、第1のVLPF6およびラインメモリ
43へ入力される。図19に第1のVLPF6のブロッ
ク構成図を示す。なお、第1のVLPF6の詳細な動作
は実施例1と同様であるので説明は省略する。一方、ラ
インメモリ43に入力されたY信号は1ライン遅延され
出力される。
【0137】減算回路44ではラインメモリ43で1ラ
イン遅延されたY信号より第1のVLPF6より出力さ
れるY信号の垂直低域成分を減算し、Y信号の垂直方向
の高域成分を分離する。減算回路44の出力は第1のH
HPF45およびレジスタ60へ入力される。なお、第
1のHHPF45は図3にブロック構成図を示してお
り、詳細な動作は実施例1と同様であるので説明は省略
する。一方、レジスタ60に入力された上記Y信号の垂
直高域成分は1クロック遅延され出力される。減算回路
61では、レジスタ60で1クロック遅延されたY信号
の垂直高域成分から第1のHHPF45より出力される
Y信号の垂直高域−水平高域成分を減算する。上記減算
回路61より出力されるY信号の垂直高域−水平低域成
分はリミッタ91に入力される。
【0138】また、第1のHHPF45の出力はDC検
出回路90へ入力される。DC検出回路90では、第1
のHHPF45より出力されるY信号の垂直高域−水平
高域成分から直流成分(DC成分)を検出する。以下、
簡単に本実施例5に示すDC検出回路90の動作につい
て説明する。DC検出回路90ではまず始めに、入力さ
れたY信号の垂直高域−水平高域成分の振幅をあらかじ
め定められた値と比較することにより水平方向の直流成
分を分離する。具体的には、上記入力されたY信号の垂
直高域−水平高域成分の振幅をYHHとしたとき、例え
ば、YHH≦α、かつYHH≧−αの場合直流成分を検
出したと判断する。(αは正の実数)なお、αを1〜3
程度に設定しシミュレーションを行った結果、良好な結
果が得られた。(YHHの振幅は−127以上128以
下でシミュレーションを行った。)
【0139】リミッタ91では入力された上記Y信号の
垂直高域−水平低域成分の振幅を制限し出力する。図1
3に示すように、リミッタ91では入力されたDC検出
情報をもとにリミッタ形状(特性)を切り換える。具体
的にはDC検出回路90で直流成分が検出された場合、
本実施例5ではリミッタ91より0を出力する。直流成
分が検出されなかった場合は、図13に示す特性に従い
入力されたY信号の垂直高域−水平低域成分の振幅値を
制限する。リミッタ91で振幅制限のされたY信号の垂
直高域−水平低域成分は加算回路63へ入力される。
【0140】一方、第1のHHPF45より出力される
Y信号の垂直高域−水平高域成分は振幅変換回路92へ
入力される。本実施例5では図14に示すように、第1
のHHPF45より出力されるY信号の垂直高域−水平
高域成分の振幅を0.5倍にする。(なお、振幅変換回
路92の特性は本実施例5では線形変換であるが非線形
変換であってもよい。)振幅変換回路92の出力は加算
回路63に入力される。加算回路63では、振幅変換回
路92の出力とリミッタ91の出力を加算する。加算回
路63の出力(垂直方向の解像度成分)は、加算回路4
7でレジスタ46より出力されるY信号の垂直低域成分
と加算され出力される。
【0141】本実施例5では上記リミッタ91により、
Y信号の垂直高域−水平低域成分からフリッカの目立た
ない小振幅成分(垂直方向の解像度成分)を分離する。
本実施例5では、第1のHHPF45およびリミッタ9
1で分離された垂直方向の高解像度成分を出力画像(垂
直方向の低域成分)にフィードバック(加算)すること
により垂直解像度を向上する。なお、本実施例5の場
合、視覚上フリッカの非常に目立つのDC成分に関して
はリミッタ91により振幅値0として出力されるので、
実施例2の場合と比較してリミッタ91の振幅制限値の
最大値を大きく設定することができるので、さらに垂直
方向の解像度を向上することができる。また、第1のH
HPF45より出力されるY信号の垂直高域−水平高域
成分の振幅を振幅変換回路92で小さくして出力するの
で、上記実施例2等で述べた文字などの斜めの線部分で
発生していた小面積のフリッカも除去することができ
る。
【0142】なお、第1のHHPF45、レジスタ4
6、および60へは第1のPLL回路5よりクロックが
供給されるものとする。また、第1のVLPF6中のラ
インメモリ23a、23b、およびラインメモリ43の
制御は、入力端子41を介して第2のメモリ制御回路3
2より出力される上記データの書き込みおよび読み出し
制御信号を用いて行うものとする。フリッカ除去回路3
1でフリッカ成分の除去されたY信号、ならびにA/D
変換回路3bおよび3cより出力される2つの色差信号
(R−Y信号、およびB−Y信号)は、フレームメモリ
7a〜7cでノンインターレース構造からインターレー
ス構造に変換され出力される。
【0143】本実施例5の走査線変換装置は以上のよう
に構成されているので、視覚上フリッカの目立たないY
信号の垂直高域成分中の小振幅成分を分離し、出力画像
(垂直方向の低域成分)にフィードバック(加算)する
ことにより垂直方向の解像度を向上することができると
ともに、フリッカも視覚上十分抑えることができる。よ
って、ディスプレイ上の細かい文字等を認識することも
できる効果がある。また、振幅変換回路92で第1のH
HPF45の出力振幅を小さくするので、文字などの斜
め線部分で発生していた小面積のフリッカも抑えること
ができるとともに、垂直方向の解像度が改善され細かい
文字の識別も従来例と比較してさらに向上する。
【0144】また、本実施例5に示すフリッカ除去回路
31は、従来の第1のVLPF6に簡単な回路を追加す
ることにより簡単な回路構成でフリッカ除去が行え、回
路規模を極端に増加することなしに良好な出力画像を得
ることができる効果がある。また、DC検出回路90で
Y信号の水平方向のDC成分を検出し、上記DC検出結
果に基づきリミッタ91の形状(特性)を切り換えるの
で、視覚上フリッカの目立つ直流成分に関しては垂直高
域−水平低域成分のフィードバック量を小さくすること
により、直流以外の成分に関しては垂直高域−水平低域
成分のフィードバック量を大きくすることができるの
で、垂直方向の解像度成分のさらなる向上がはかれる。
【0145】また、実施例5に示すY信号の垂直方向の
高域成分および低域成分を分離するフィルタの構成を本
実施例4に示す図11の構成をとることによりラインメ
モリ43を省略でき、回路規模を削減することができる
効果がある。また、実施例5ではリミッタ91の形状を
直流成分とそれ以外で切り換えたがこれに限るのもでは
なく、DC検出回路90での直流検出レベルを複数種類
用意しておき、上記複数種類の検出レベルに応じてリミ
ッタ91の形状を変えるように構成してもよい。
【0146】また、実施例5ではDC検出回路90にお
いて直流成分を検出する際、入力されたY信号の垂直高
域−水平高域成分の振幅をYHHとしたとき、YHH≦
α、かつYHH≧−αの場合直流成分を検出したと判断
した。しかし、第1のHHPF45より出力されるY信
号の垂直高域−水平高域成分より直流成分(DC成分)
を検出する際、DC検出回路90ではまず始めに入力さ
れたY信号の垂直高域−水平高域成分の振幅(YHH)
をあらかじめ定められた値(α)と比較し、上記YHH
の絶対値がα未満の場合、直流成分を検出したと判断し
てもよい。また、本実施例では上記DC検出回路90
をロジック回路で構成した場合について述べたが、これ
に限るものではなくマイクロコンピュータなどを用いて
DC成分を検出するように構成してもよい。その際、上
述のように直流成分の検出の際のアルゴリズムをYHH
<α、かつYHH>−αの場合直流成分を検出するとし
ても同様の効果を奏する。なお、αは正の実数である。
【0147】なお、本実施例5では第1のHHPF45
の出力を用いてY信号の直流成分を検出したがこれに限
るものではなく、例えば、減算回路44より出力される
Y信号の垂直高域成分より直流成分を検出する、あるい
は入力されたY信号より直接直流成分を検出しても同様
の効果を奏することは言うまでもない。また、本実施例
5では振幅変換回路92で第1のHHPF45より入力
される垂直高域−水平高域成分のデータの振幅を抑圧す
る場合について述べたが、若干フリッカが発生するが上
記データの振幅を増大させ出力画像にフィードバック
(加算)してもよく、その際は垂直解像度がさらに上が
る。また、上記振幅変換回路92は複数の振幅変換デー
タを有しており、それをユーザ、あるいはパソコンなど
が絵柄を判別して切り換えて(例えば、解像度を必要と
するときは2倍に設定し、フリッカを完全に除去したい
場合は0.5倍に設定し、その他の場合は1.0に設定
する等)も同様の効果を奏する。
【0148】また、実施例5に示すDC検出回路90を
実施例2、あるいは実施例4に示すフリッカ除去回路3
1中に設け、入力信号の水平方向の直流成分(あるいは
垂直方向の高域成分の直流成分)の検出結果に基づきリ
ミッタ63の特性を切り換えるように構成しても同様の
効果を奏する。
【0149】実施例6.なお、上記実施例1〜実施例5
ではノンインターレース画像の一実施例としてパソコン
のVGA信号を用いて走査線変換装置の動作を説明した
がこれに限るものではなく、ノンインターレースで入力
される画像(例えば、現在欧州で規格審議が進んでいる
DVB、米国で規格化が進んでいるATV、あるいは日
本で規格化が進んでいるISDBのようなディジタル放
送で送られてくるノンインターレース画像、あるいはパ
ソコンの他の表示モード時の画像など。)をインターレ
ース画像に変換する場合なら、上記走査線変換装置を用
いてフリッカ成分を除去して出力すれば同様の効果を奏
する。
【0150】また、実施例1ではR、G、B信号をマト
リクス回路10でY信号、および2つの色差信号(R−
Y信号、およびB−Y信号)に変換した後にY信号のフ
リッカ成分のみ除去したがこれに限るものではなく、
R、G、およびB信号中に含まれるフリッカ成分を上記
フリッカ除去回路31で除去して出力してもよい。ま
た、R−Y信号およびB−Y信号よりフリッカ成分を上
記フリッカ除去回路31で除去してもよい。また、色差
信号中のフリッカ成分を除去する際は、輝度信号中のフ
リッカ成分を除去する場合とフリッカ除去回路31の特
性、あるいは構成を変えてもよい。また、各色差信号で
上記フリッカ除去回路31の特性、あるいは構成を変え
てもよいことはいうまでもない。
【0151】実施例7.なお、実施例1〜実施例5にお
いて、細かい文字などのない画像、あるいは視距離が長
い場合は、従来例に示すように垂直方向の高域成分を除
去した画像を出力するように走査線変換装置を構成して
もよい。また、上記実施例1〜実施例5ではマトリクス
回路10で輝度信号(Y信号)と2つの色差信号(R−
Y信号、およびB−Y信号)に変換したがこれに限るも
のではなく、例えば、輝度信号(Y信号)と2つの色信
号(U、およびV信号)、あるいは輝度信号(Y信
号)、および他の色信号に変換してた後にY信号からフ
リッカ成分を除去し、インターレース画像に変換しても
同様の効果を奏することはいうまでもない。また、2つ
の色差信号を変調色信号に変換した後に走査線変換を行
ってもよい。
【0152】また、実施例1〜実施例5では水平方向の
高域通過フィルタ、あるいは垂直方向の低域通過フィル
を図3、図8、図11および図19に示すように構成
したが、フィルタの構成(タップ数、フィルタの形状、
および種類(FIRフィルタ,IIRフィルタなど))
および周波数特性などはこれに限るものではない。ま
た、実施例1〜実施例5では、垂直方向の高域通過フィ
ルタを入力信号より垂直低域通過フィルタの出力を減算
することにより構成したがこれに限るものではない。例
えば、垂直高域通過フィルタ、および垂直低域通過フィ
ルタを別々に構成する、あるいは、垂直高域通過フィル
を用いて垂直高域成分を分離した後、入力信号より上
記垂直高域成分を減算することにより垂直低域通過フィ
ルタを構成してもよい。同様に、水平高域通過フィルタ
および水平低域通過フィルタを別々に構成する、あるい
は、水平低域通過フィルタを用いて水平低域成分を分離
した後、入力信号より上記水平低域成分を減算すること
により水平高域通過フィルタを構成してもよい。なお、
上記実施例1〜7ではフレーム単位で入力されるノンイ
ンターレース画像の場合について説明したが、これに限
るものではない。たとえば、ノンインターレース画像を
フリッカ除去を行わずインターレース画像に変換し伝
送、あるいは再生されたフリッカも上記実施例1〜7に
示すフリッカ除去回路を用いれば同様の効果を奏する。
具体的には、入力されたインターレース画像をメモリな
どを用いたフィールドフレーム変換回路によってノンイ
ンターレース画像に再構成すれば、上記実施例1〜7に
示すフリッカ除去回路は、垂直解像度を必要以上に損う
ことなく、インターレース画像中に含まれるフリッカ成
分を除去できる。
【0153】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0154】本発明の請求項1記載の走査線変換装置に
よれば、視覚上フリッカの目立つ垂直高域−水平低域成
分(この成分が大面積のフリッカを発生させる要因にな
る。)を抑圧すると同時に、そこから更に視覚上フリッ
カの目立たない垂直方向の解像度成分(垂直高域−水平
高域成分)を抽出して、出力画像にフィードバック(加
算)するので、細かい文字部分での垂直解像度が向上
し、フリッカの発生を抑えることができると共に細かい
文字なども認識することができる効果がある。
【0155】また、垂直方向の高域成分より視覚的にフ
リッカの目立たない水平方向の高域成分および水平低域
成分中の小振幅成分を抽出し出力画像(垂直低域成分)
にフィードバック(加算)することにより垂直方向の解
像度を向上することができるとともに、フリッカも視覚
上十分抑えることができる。よって、ディスプレイ上の
細かい文字等を認識することもできる効果がある。
た、従来の走査線変換装置に簡単な回路を追加するだけ
で実現することができ、回路規模を極端に増加すること
なしに、フリッカの発生を抑えることができるととも
に、垂直方向の解像度を向上することができ良好な出力
画像を得ることができる効果がある。
【0156】また、本発明の請求項2記載の走査線変換
装置によれば、簡単な回路で、垂直低域成分、垂直高域
−水平低域成分、及び垂直高域−水平高域成分を分離し
て出力することができる。
【0157】
【0158】
【0159】
【0160】また、本発明の請求項3記載の走査線変換
装置によれば、視覚上非常にフリッカが気になる表など
の横線部分等を入力されたノンインターレース画像より
検出できる。したがって、視覚上フリッカの目立つ水平
方向の高域成分の小振幅成分(表の横線部など)に関し
ては垂直方向の解像度成分を抑圧することによりフリッ
カの発生を抑えることができ、高域成分の小振幅成分
(細かい文字など)の垂直方向の解像度成分に関して
は上記第1の振幅制限手段での振幅制限値を大きくする
ことができるので、さらに垂直方向の解像度を向上する
ことができる効果がある。
【0161】また、従来の走査線変換装置に簡単な回路
を追加するだけで実現することができ回路規模を極端に
増加することなしに、フリッカの発生を抑えることがで
きるとともに、垂直方向の解像度を向上することがで
き、良好な出力画像を得ることができる効果がある。ま
た、上記高域成分の小振幅成分(表の横線部など)の検
出結果に基づき第1の振幅制限手段の形状を切り換える
ので、視覚上フリッカの目立つ高域成分の小振幅成分
(表の横線部など)に関してはフィードバック量(加算
量)を小さくすることによりフリッカ成分を十分に抑え
ることができるとともに、高域成分の小振幅成分以外
(細かい文字など)の成分に関してはフィードバック量
(加算量)を大きくすることができるので、垂直方向の
解像度成分のさらなる向上がはかれる効果がある。
【0162】また、本発明の請求項4記載の走査線変換
装置によれば、視覚上非常にフリッカが気になる表など
の横線部分等を上記垂直高域成分より検出できる。した
がって、視覚上フリッカの目立つ水平方向の高域成分の
小振幅成分(表の横線部など)に関しては垂直方向の解
像度成分を抑圧することによりフリッカの発生を抑える
ことができ、高域成分の小振幅成分以外(細かい文字な
ど)の垂直方向の解像度成分に関しては上記第1の振幅
制限手段での振幅制限値を大きくすることができるので
さらに垂直方向の解像度を向上することができる効果が
ある。また、垂直高域成分より直接高域成分の小振幅成
を検出するので請求項3の場合と比較して、高域成分
の小振幅成分(表の横線部など)の検出情報と上記垂直
高域−水平低域成分との位相をあわせるための記憶手段
の記憶容量を小さくすることができ、回路規模の削減が
はかれる効果がある。
【0163】また、従来の走査線変換装置に簡単な回路
を追加するだけで実現することができ、回路規模を極端
に増加することなしに、フリッカの発生を抑えることが
できるとともに、垂直方向の解像度を向上することがで
き、良好な出力画像を得ることができる効果がある。ま
た、上記高域成分の小振幅成分(表の横線部など)の検
結果に基づき第1の振幅制限手段の形状を切り換える
ので、視覚上フリッカの目立つ高域成分の小振幅成分
(表の横線部など)に関してはフィードバック量(加算
量)を小さくすることによりフリッカ成分を十分に抑え
ることができるとともに、高域成分の小振幅成分以外
(細かい文字など)の成分に関してはフィードバック量
(加算量)を大きくすることがができるので、垂直方向
の解像度成分のさらなる向上がはかれる効果がある。
【0164】
【0165】
【0166】
【0167】また、本発明の請求項記載の走査線変換
装置によれば、1フレーム単位で入力されるノンインタ
ーレース画像を1フィールド単位のインターレース画像
に変換する際、まず始めに入力されたノンインターレー
ス画像より水平方向の低域成分と高域成分を分離する。
次に、分離された上記水平方向の低域成分よりフリッカ
成分を第1のフリッカ除去手段を用いて除去する。同様
に、分離された上記水平方向の高域成分よりフリッカ成
分を第2のフリッカ除去手段を用いて除去する。そし
て、加算手段により上記第1のフリッカ除去手段でフリ
ッカ成分の除去された水平方向の低域成分と、第2のフ
リッカ除去手段でフリッカ成分の除去された水平方向の
高域成分を加算する。そして、加算手段より出力される
1フレーム単位のノンインターレース画像より所定のラ
インを間引くことにより1フィールド単位のインターレ
ース画像を構成する。その際、第1のフリッカ除去手段
による垂直方向の高域成分の抑圧度を、第2のフリッカ
除去手段による垂直方向の高域成分の抑圧度より大きく
設定するように構成するので、視覚上フリッカの目立た
ない水平方向の高域成分と、視覚上フリッカの目立つ水
平方向の低域成分とでフリッカ成分を除去する垂直方向
の低域通過フィルタの特性が切り換えるので、フリッカ
の発生を十分に抑えるとともに、垂直方向の解像度が上
がるので細かい文字などを識別することができる効果が
ある。
【0168】上記走査線変換方式をコンピュータシミュ
レーションにより効果を確認した結果、フリッカをほぼ
完全に除去することができるとともに垂直方向の解像度
が改善され細かい文字の識別も従来例と比較して向上し
た。また、従来の走査線変換装置に簡単な回路を追加す
るだけで実現することができ回路規模を極端に増加する
ことなしに、フリッカの発生を抑えることができるとと
もに、垂直方向の解像度を向上することができ良好な出
力画像を得ることができる効果がある。
【0169】また、本発明の請求項記載の走査線変換
装置によれば、フリッカの発生を視覚的に十分抑えるこ
とができるとともに、視覚上フリッカの目立たない垂直
高域成分中の小振幅成分を分離し出力画像(垂直方向の
低域成分)にフィードバック(加算)することにより垂
直方向の解像度を向上することができる効果がある。
【0170】また、従来の走査線変換装置に簡単な回路
を追加するだけで実現することができ回路規模を極端に
増加することなしに、フリッカの発生を抑えることがで
きるとともに、垂直方向の解像度を向上することができ
良好な出力画像を得ることができる効果がある。
【0171】また、本発明の請求項記載の走査線変換
装置によれば、視覚上非常にフリッカが気になる表など
の横線部分等を入力されたノンインターレース画像より
検出できる。また、視覚上フリッカの目立つ水平方向の
高域成分の小振幅成分(表の横線部など)に関しては垂
直方向の解像度成分を抑圧することによりフリッカの発
生を抑えることができ、高域成分の小振幅成分以外(細
かい文字など)の垂直方向の解像度成分に関しては上記
第2の振幅制限手段での振幅制限値を大きくすることが
できるのでさらに垂直方向の解像度を向上することがで
きる効果がある。
【0172】また、従来の走査線変換装置に簡単な回路
を追加するだけで実現することができ回路規模を極端に
増加することなしに、フリッカの発生を抑えることがで
きるとともに、垂直方向の解像度を向上することができ
良好な出力画像を得ることができる効果がある。また、
上記高域成分の小振幅成分の検出結果に基づき第2の振
幅制限手段の形状を切り換えるので視覚上フリッカの目
立つ高域成分の小振幅成分に関してはフィードバック量
(加算量)を小さくすることにより、高域成分の小振幅
成分以外の成分に関してはフィードバック量(加算量)
を大きくすることができるので、垂直方向の解像度成分
のさらなる向上がはかれる効果がある。
【0173】
【0174】
【0175】
【0176】また、本発明の請求項記載の走査線変換
装置によれば、文字などの斜め線部分で若干発生の確認
できる小面積のフリッカも抑えることができるととも
に、垂直方向の解像度が改善され細かい文字の識別も従
来例と比較してさらに向上する効果がある。
【0177】また、従来の走査線変換装置に簡単な回路
を追加するだけで実現することができ回路規模を極端に
増加することなしに、フリッカの発生を抑えることがで
きるとともに、垂直方向の解像度を向上することがで
き、良好な出力画像を得ることができる効果がある。な
お、本発明の請求項9乃至17に記載したフリッカ除去
装置によれば、上述した走査線変換装置に使用して、回
路規模を極端に増加することなしに、フリッカの発生を
抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における走査線変換装置を
示すブロック構成図である。
【図2】 図1におけるフリッカ除去回路のブロック構
成図である。
【図3】 図2における第1のHHPFのブロック構成
図である。
【図4】 本発明の実施例1におけるフリッカ除去回路
の基本的な概念を説明するための図である。
【図5】 本発明の実施例2における走査線変換装置の
フリッカ除去回路のブロック構成図である。
【図6】 本発明の実施例2におけるリミッタの入出力
特性を示す図である。
【図7】 本発明の実施例3における走査線変換装置の
フリッカ除去回路のブロック構成図である。
【図8】 図7における第2のVLPFのブロック構成
図である。
【図9】 図8における第2のVLPFの周波数特性を
示す図である。
【図10】 本発明の実施例3におけるフリッカ除去回
路の基本的な概念を説明するための図である。
【図11】 本発明の実施例4における走査線変換装置
のフリッカ除去回路のブロック構成図である。
【図12】 本発明の実施例5における走査線変換装置
のフリッカ除去回路のブロック構成図である。
【図13】 本発明の実施例5におけるリミッタの入出
力特性を示す図である。
【図14】 本発明の実施例5における振幅変換回路の
入出力特性を示す図である。
【図15】 ノンインターレース画像の空間周波数特性
を示す図である。
【図16】 インターレース画像の空間周波数特性を示
す図である。
【図17】 図16に示すインターレース画像の2次元
周波数上の特性を示す図である。
【図18】 従来の走査線変換装置のブロック構成図で
ある。
【図19】 従来の第1のVLPFのブロック構成図で
ある。
【図20】 従来の第1のVLPFの周波数特性を示す
図である。
【符号の説明】
6 第1のVLPF、7 フレームメモリ、10 マト
リクス回路、23 ラインメモリ、24 乗算回路、2
5 乗算回路、26 加算回路、30 LPF、31
フリッカ除去回路、32 第2のメモリ制御回路、43
ラインメモリ、44 減算回路、45 第1のHHP
F、46 レジスタ、47 加算回路、52 レジス
タ、53 乗算回路、54 乗算回路、55 加算回
路、60 レジスタ、61 減算回路、62 リミッ
タ、63 加算回路、70 第2のVLPF、71 乗
算回路、72 乗算回路、80 加算回路、81 加算
回路、82 減算回路、83 低域高域分離フィルタ
90 DC検出回路、91 リミッタ、92 振幅変換
回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−220990(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/01

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フレーム単位で入力されるノンインタ
    ーレース画像を1フィールド単位のインターレース画像
    に変換する走査線変換装置において、 入力されたノンインターレース画像より垂直低域成分
    と、垂直高域−水平低域成分と、垂直高域−水平高域成
    分とを分離して出力する分離手段と、 上記分離手段より出力される垂直高域−水平低域成分の
    振幅を制限する第1の振幅制限手段と、 上記分離手段より出力される垂直低域成分及び垂直高域
    −水平高域成分と、上記第1の振幅制限手段の出力とを
    加算する加算手段とを有し、 上記加算手段より出力される1フレーム単位のノンイン
    ターレース画像より所定のラインを間引くことにより1
    フィールド単位のインターレース画像を構成することを
    特徴とする走査線変換装置。
  2. 【請求項2】 上記分離手段が、 入力されたノンインターレース画像より垂直低域成分を
    分離して出力する第1の周波数分離手段と、 入力されたノンインターレース画像から、上記第1の周
    波数分離手段より出力された上記垂直低域成分を減算し
    て垂直高域成分を出力する第1の減算手段と、 上記第1の減算手段より出力された上記垂直高域成分よ
    り垂直高域−水平高域成分を分離して出力する第2の周
    波数分離手段と、 上記第1の減算手段より出力された上記垂直高域成分か
    ら、上記第2の周波数分離手段より出力された上記垂直
    高域−水平高域成分を減算して垂直高域−水平低域成分
    を出力する第2の減算手段とを有することを特徴とする
    請求項1記載の走査線変換装置。
  3. 【請求項3】 入力されたノンインターレース画像より
    水平方向の高域成分を分離し、上記分離した水平方向の
    高域成分の振幅の絶対値を所定値と比較し比較結果を出
    力する比較手段を有し、上記第1の振幅制限手段の振幅
    制限値を上記比較手段より出力される上記比較結果に基
    づき切り換えるように構成し、上記振幅の絶対値が上記
    所定値以下のときに用いられる上記記振幅制限値が、上
    記振幅の絶対値が上記所定値より大きいときの上記振幅
    制限値よりも小さくなるよう上記第1の振幅制限手段を
    制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の走査線変換装置。
  4. 【請求項4】 入力されたノンインターレース画像より
    垂直高域成分を分離する垂直高域分離手段と、上記垂直
    高域分離手段より出力される垂直高域成分の水平方向の
    高域成分を分離し、上記分離した垂直高域成分の水平方
    向の高域成分の振幅の絶対値を所定値と比較し比較結果
    を出力する比較手段を有し、上記第1の振幅制限手段の
    振幅制限値を上記比較手段より出力される上記比較結果
    に基づき切り換えるように構成し、上記振幅の絶対値が
    上記所定値以下のときに用いられる上記記振幅制限値
    が、上記振幅の絶対値が上記所定値より大きいときの上
    記振幅制限値よりも小さくなるよう上記第1の振幅制限
    手段を制御することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の走査線変換装置。
  5. 【請求項5】 1フレーム単位で入力されるノンインタ
    ーレース画像を1フィールド単位のインターレース画像
    に変換する走査線変換装置において、 入力されたノンインターレース画像より水平方向の低域
    成分と高域成分を分離する第3の周波数分離手段と、 上記第3の周波数分離手段より出力される水平方向の低
    域成分よりフリッカ成分を除去する第1のフリッカ除去
    手段と、 上記第3の周波数分離手段より出力される水平方向の高
    域成分よりフリッカ成分を除去する第2のフリッカ除去
    手段と、 上記第1のフリッカ除去手段の出力と第2のフリッカ除
    去手段の出力を加算する加算手段と、 上記加算手段より出力される1フレーム単位のノンイン
    ターレース画像より所定のラインを間引くことにより1
    フィールド単位のインターレース画像を構成するインタ
    ーレース変換手段とを有し、 入力されたノンインターレース画像よりフリッカ成分を
    除去する際、上記第1のフリッカ除去手段による垂直方
    向の高域成分の抑圧度を、第2のフリッカ除去手段によ
    る垂直方向の高域成分の抑圧度より大きく設定するよう
    に構成することを特徴とする走査線変換装置。
  6. 【請求項6】 1フレーム単位で入力されるノンインタ
    ーレース画像を1フィールド単位のインターレース画像
    に変換する走査線変換装置において、 入力されたノンインターレース画像より垂直方向の低域
    成分と高域成分を分離する第4の周波数分離手段と、 入力されたノンインターレース信号の水平方向の高域成
    分の振幅の絶対値を所定値と比較し、比較結果を出力す
    る比較手段と、 上記第4の周波数分離手段より出力される垂直方向の高
    域成分の振幅を制限する第2の振幅制限手段と、 上記第4の周波数分離手段より出力される垂直方向の低
    域成分と上記第2の振幅制限手段の出力を加算する加算
    手段とを有し、 上記第2の振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手段よ
    り出力される上記比較結果に基づき切り換えるよう制御
    するとともに、上記加算手段より出力される1フレーム
    単位のノンインターレース画像より所定のラインを間引
    くことにより1フィールド単位のインターレース画像を
    構成することを特徴とする走査線変換装置。
  7. 【請求項7】 上記比較手段を、第4の周波数分離手段
    により出力される垂直高域成分の水平方向の高域成分を
    分離し、該分離された水平方向の高域成分の振幅の絶対
    値を所定値と比較するよう構成し、上記振幅の絶対値が
    上記所定値以下のときに用いられる上記記振幅制限値
    が、上記振幅の絶対値が上記所定値より大きいときの上
    記振幅制限値よりも小さくなるよう上記第2の振幅制限
    手段を制御することを特徴とする請求項記載の走査線
    変換装置。
  8. 【請求項8】 1フレーム単位で入力されるノンインタ
    ーレース画像を1フィールド単位のインターレース画像
    に変換する走査線変換装置において、 入力されたノンインターレース画像より垂直低域成分
    と、垂直高域−水平高域成分とを分離して出力する分離
    手段と、 上記分離手段より出力される垂直高域−水平高域成分の
    振幅を変換する振幅変換手段と、 上記分離手段より出力される垂直低域成分と上記第振幅
    変換手段の出力を加算する加算手段とを有し、 上記加算手段より出力される1フレーム単位のノンイン
    ターレース画像より所定のラインを間引くことにより1
    フィールド単位のインターレース画像を構成することを
    特徴とする走査線変換装置。
  9. 【請求項9】 入力されるノンインターレースの映像信
    号をインターレースの映像信号に変換し表示する際に発
    生するフリッカを除去するフリッカ除去装置において、 入力映像信号より垂直低域成分と、垂直高域−水平低域
    成分と、垂直高域−水平高域成分とを分離して出力する
    分離手段と、 上記分離手段より出力される垂直高域−水平低域成分の
    振幅を制限する第1の振幅制限手段と、 上記分離手段より出力される垂直低域成分及び垂直高域
    −水平高域成分と、上記第1の振幅制限手段の出力とを
    加算する加算手段とを有することを特徴とするフリッカ
    除去装置。
  10. 【請求項10】 上記分離手段が、 入力されたノンインターレース画像より垂直低域成分を
    分離して出力する第1の周波数分離手段と、 入力されたノンインターレース画像から、上記第1の周
    波数分離手段より出力された上記垂直低域成分を減算し
    て垂直高域成分を出力する第1の減算手段と、 上記第1の減算手段より出力された上記垂直高域成分よ
    り垂直高域−水平高域成分を分離して出力する第2の周
    波数分離手段と、 上記第1の減算手段より出力された上記垂直高域成分か
    ら、上記第2の周波数分離手段より出力された上記垂直
    高域−水平高域成分を減算して垂直高域−水平低域成分
    を出力する第2の減算手段とを有することを特徴とする
    請求項記載のフリッカ除去装置。
  11. 【請求項11】 入力映像信号より水平方向の高域成分
    を分離し、上記分離した水平方向の高域成分の振幅の絶
    対値を所定値と比較し比較結果を出力する比較手段を有
    し、上記第1の振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手
    段より出力される上記比較結果に基づき切り換えるよう
    に構成することを特徴とする請求項または請求項10
    記載のフリッカ除去装置。
  12. 【請求項12】 入力映像信号より垂直高域成分を分離
    する垂直高域分離手段と、上記垂直高域分離手段より出
    力される垂直高域成分の水平方向の高域成分を分離し、
    上記分離した垂直高域成分の水平方向の高域成分の振幅
    の絶対値を所定値と比較し比較結果を出力する比較手段
    を有し、上記第1の振幅制限手段の振幅制限値を上記比
    較手段より出力される上記比較結果に基づき切り換える
    ように構成し、上記振幅の絶対値が上記所定値以下のと
    きに用いられる上記記振幅制限値が、上記振幅の絶対値
    が上記所定値より大きいときの上記振幅制限値よりも小
    さくなるよう上記第1の振幅制限手段を制御することを
    特徴とする請求項または請求項10記載のフリッカ除
    去装置。
  13. 【請求項13】 入力されるノンインターレースの映像
    信号をインターレースの映像信号に変換し表示する際に
    発生するフリッカを除去するフリッカ除去装置におい
    て、 入力映像信号より水平方向の低域成分と高域成分を分離
    する第3の周波数分離手段と、 上記第3の周波数分離手段より出力される水平方向の低
    域成分よりフリッカを除去する第1のフリッカ除去手段
    と、 上記第3の周波数分離手段より出力される水平方向の高
    域成分よりフリッカを除去する第2のフリッカ除去手段
    と、 上記第1のフリッカ除去手段の出力と第2のフリッカ除
    去手段の出力を加算する加算手段とを有し、 入力映像信号よりフリッカを除去する際、上記第1のフ
    リッカ除去手段による垂直方向の高域成分の抑圧度を、
    第2のフリッカ除去手段による垂直方向の高域成分の抑
    圧度より大きく設定するように構成することを特徴とす
    るフリッカ除去装置。
  14. 【請求項14】 入力されるノンインターレースの映像
    信号をインターレースの映像信号に変換し表示する際に
    発生するフリッカを除去するフリッカ除去装置におい
    て、 入力映像信号より垂直方向の低域成分と高域成分に分離
    する第4の周波数分離手段と、 入力映像信号の水平方向の高域成分の振幅の絶対値を所
    定値と比較し、比較結果を出力する比較手段と、 第4の周波数分離手段より出力される垂直方向の高域成
    分の振幅を制限する第2の振幅制限手段と、 第4の周波数分離手段より出力される垂直方向の低域成
    分と第2の振幅制限手段の出力を加算する加算手段とを
    有し、 上記第2の振幅制限手段の振幅制限値を上記比較手段よ
    り出力される比較結果に基づき切り換えるよう制御する
    ことを特徴とするフリッカ除去装置。
  15. 【請求項15】 上記比較手段を、第4の周波数分離手
    段により出力される垂直高域成分の水平方向の高域成分
    を分離し、該分離された水平方向の高域成分の振幅の絶
    対値を所定値と比較するよう構成することを特徴とする
    請求項14記載のフリッカ除去装置
  16. 【請求項16】 上記振幅の絶対値が上記所定値以下の
    ときに用いられる上記記振幅制限値が、上記振幅の絶対
    値が上記所定値より大きいときの上記振幅制限値よりも
    小さくなるよう上記第2の振幅制限手段を制御すること
    を特徴とする請求項14記載のフリッカ除去装置。
  17. 【請求項17】 入力されるノンインターレースの映像
    信号をインターレースの映像信号に変換し表示する際に
    発生するフリッカを除去するフリッカ除去装置におい
    て、 入力映像信号より垂直低域成分と垂直高域−水平高域成
    分とを分離して出力する分離手段と、 上記分離手段より出力される垂直高域−水平高域成分の
    振幅を変換する振幅変換手段と、 上記分離手段より出力される垂直低域成分と上記振幅変
    換手段の出力を加算する加算手段とを有することを特徴
    とするフリッカ除去装置。
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