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JP3215515B2 - 防水シートの製造方法 - Google Patents
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JP3215515B2 - 防水シートの製造方法 - Google Patents

防水シートの製造方法

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JP3215515B2
JP3215515B2 JP22622992A JP22622992A JP3215515B2 JP 3215515 B2 JP3215515 B2 JP 3215515B2 JP 22622992 A JP22622992 A JP 22622992A JP 22622992 A JP22622992 A JP 22622992A JP 3215515 B2 JP3215515 B2 JP 3215515B2
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、ビル等の各種コ
ンクリート構造物の屋根の防水に効果的に使用できる防
水シートの製造方法及び貼着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種のコンクリート製のビルの屋
根構造として、コンクリート製の屋根材の外面に防水シ
ートを貼着したものがある。
【0003】かかる防水シートとして、その防水効果を
高めるために、複数の合成樹脂層からなるラミネートシ
ート等の完全防水シートが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
防水シートは、未だ、以下の解決すべき課題を有してい
た。
【0005】即ち、かかるラミネートシートからなる防
水シートは、一般に、水の透過を防止するのみならず、
空気の透過も完全に遮断するものである。
【0006】従って、コンクリート製の屋根材の内部の
水分が水蒸気として上方に抜けようとしても、防水シー
トによって外部への放出が阻害されるので、水蒸気が防
水シートを上方に押上げ、防水シートを破ることにもな
っていた。
【0007】本発明は、上記した課題を解決することが
できる防水シートの製造方法及び貼着方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、可撓性を有す
る基布に、アスファルト乳剤とポリマーエマルジョンと
の混合物、アスファルト乳剤とポリマーセメントとの混
合物、アスファルト乳剤と水性ポリウレタン系樹脂と珪
砂等の砂状粒子との混合物のいずれかを塗布・含浸して
製造する防水シートの製造方法であって、前記ポリマー
セメントは、酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄を主成
分とした主材に、少なくともアクリル酸エステル共重合
体を主成分としてなる複合ポリマーエマルジョンを混和
して生成したものからなることを特徴とする防水シート
の製造方法に係るものである。
【0009】上記方法において用いる可撓性を有する基
布としては、通気性の優れた織布や不織布を好適に用い
ることができる。
【0010】アスファルト乳剤は、60/80 系列を用いる
ことができる。
【0011】
【0012】また、上記した防水シートの製造方法は、
防水シートを建築現場で塗布して仕上げる方法と、予め
工場で所定の大きさの防水シートを製作しておき、現場
に持ち込み、ビル等の構造物の屋根面等の壁面に所望の
接着剤を用いて貼着する方法とが考えられる。
【0013】なお、接着剤としては、防水シートの素材
である、アスファルト乳剤、アスファルト乳剤とポリマ
ーエマルジョンとの混合物、アスファルト乳剤とポリマ
ーセメントとの混合物のいずれかを用いることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、添付図である図1(a) 〜図1(c) に示
す実施例を参照して、本発明に係る防水シートの製造方
法を、具体的に説明する。
【0015】まず、図1(a) に示すように、可撓性を有
する基布10を用意する。かかる基布10の大きさ、形状、
厚みは、ビル等のコンクリート壁面等の基布貼着面の大
きさや形状に合わせて任意に選択することができる。
【0016】また、基布10は、シート状、ロール状のい
ずれでも用意しておくことができ、ロール状とした場合
は、倉庫管理や搬送に便宜である。
【0017】また、好ましくは、基布10は、ガラス繊維
や、ナイロン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂
繊維等を素材とした織布や不織布を用いる。
【0018】次に、図1(b) に示すように、リシンガン
等の吹付装置11を用いて、アスファルト乳剤12を、基布
10の一側面、他側面、両側面に吹付ける。この吹付によ
って、アスファルト乳剤12は、基布10の表面に塗膜を形
成するとともに、その内部に含浸し、一定時間経過した
後に、基布10と一体をなすことになり、防水シートAを
形成することになる。
【0019】なお、アスファルト乳剤12の塗膜の厚さ
は、水の通過を確実に防止することができるとともに、
空気の円滑な通過は確保できる厚さ、例えば、0.2 〜0.
8 mmとするのが好ましい。
【0020】かかるアスファルト乳剤12としては、乳剤
粘度 (20℃.10 rpm)cP が 9150 で固形分が60%である
を60/80 を用いることができ。
【0021】また、アスファルト乳剤12に代えて、アス
ファルト乳剤12と以下に説明するポリマーエマルジョン
との混合物や、アスファルト乳剤12と以下に説明するポ
リマーセメントとの混合物等を用いることができる。こ
の場合も、混合物の塗膜の厚さは、水の通過は確実に防
止することがきるとともに、空気の円滑な通過は確保で
きる厚さ、例えば、0.2 〜0.8 mmとするのが好ましい。
【0022】その後、図1(c) に示すように、所望の接
着剤13、例えば、上記したアスファルト乳剤12、アスフ
ァルト乳剤12と以下に説明するポリマーエマルジョンと
の混合物や、アスファルト乳剤12と以下に説明するポリ
マーセメントとの混合物を用いて、ビル等のコンクリー
ト製の屋根材14に貼着することによって、防水作業を完
了する。
【0023】しかして、上記した防水シートAに含浸さ
せたアスファルト乳剤12、ポリマーエマルジョン及びポ
リマーセメントは、それぞれ、十分な防水機能を有する
一方で、適当な通気性を有する。
【0024】従って、防水シートAは、雨水等の屋根材
14を通した構造物内部への侵入を確実に防止することが
できるとともに、コンクリート製の屋根材14の内部から
同屋根材14の表面に上昇して水蒸気を、速やかに通過さ
せて、大気中に放出することができ、シート内部滞留水
蒸気による防水シートAの破損も確実に防止することが
できる。
【0025】即ち、可撓性を有する基布10に、アスファ
ルト乳剤12、アスファルト乳剤12とポリマーエマルジョ
ンとの混合物、アスファルト乳剤12とポリマーセメント
との混合物のいずれかを塗布・含浸して製造する防水シ
ートAは、防水シートとしての機能を必要十分に果たす
ことができる。
【0026】また、接着剤13もアスファルト乳剤12、ア
スファルト乳剤12とポリマーエマルジョンとの混合物、
アスファルト乳剤12とポリマーセメントとの混合物のい
ずれかとすることによって、防水シートAは、さらに、
防水シートとしての機能を向上することができる。
【0027】特に、ポリマーセメントは、後述するよう
な成分・組成を有するので、防水シートAは、防水性及
び耐候性、確実な接着性等の、屋根材14に不可欠な条件
も、全て十分に充足することができる。
【0028】また、基布10は可撓性を有するとともに、
アスファルト乳剤12も一定の伸縮性を有するので、ビル
等の屋根材14の表面が曲面をなしている場合であって
も、容易に、同屋根材14表面に沿って防水シートAを貼
着することができる。
【0029】また、上記した防水シートAの製造方法に
用いるポリマーセメントとしては、例えば、酸化珪素、
酸化カルシウム、酸化鉄を主成分とした主材に、少なく
ともアクリル酸エステル共重合体を主成分としてなる複
合ポリマーエマルジョンを混和して生成したものを用い
ることができ、以下に、具体的成分及び配合割合を示
す。
【0030】本実施例では、ポリマーエマルジョンとし
て、以下の組成を有する複合ポリマーエマルジョンPを
用いた。
【0031】(複合ポリマーエマルジョンP) (実施例1) (実施例2) また、上記した防水シートAの製造方法に用いるポリマ
ーセメントとしては、上記した組成を有する複合ポリマ
ーエマルジョンPと以下の組成を有する主剤Mとを混合
して生成したものを用いた。
【0032】そして、このようにして製造したポリマー
エマルジョンPを、アスファルト乳剤12に、1:4の混
合比で混合し、基布10の塗布・含浸させて防水シートA
を製造した。
【0033】 なお、上記白色セメントの成分重量比は、以下の通りで
あった。
【0034】 また、上記した主剤Mに代えて、砂とセメントを混合し
たモルタルを用いることができる。
【0035】そして、複合ポリマーエマルジョンPを攪
拌容器に入れ、主剤Mを徐々に加えながらハンドミキサ
ーで攪拌し、ポリマーセメントを製造した。
【0036】なお、ポリマーセメントの配合比は、複合
ポリマーエマルジョンPの1重量部に対して、主剤Mを
3〜5重量部とすることが望ましい。本実施例では、
1:4であった。
【0037】そして、このようにして製造したポリマー
セメントを、アスファルト乳剤12に、1:1の混合比で
混合し、基布10の塗布・含浸させて、防水シートAを製
造した。
【0038】また、接着剤13も、アスファルト乳剤12に
混合するポリマーエマルジョンやポリマーセメントとし
ては、上記したポリマーエマルジョンやポリマーセメン
トと同一組成のものを用いることができる。ただし、ポ
リマーセメントの場合、流動性を考慮して、ポリマーエ
マルジョンPと主剤Mとの混合比は、1:3とした。
【0039】さらに、図2に上記した防水シートAを接
着剤13を用いずに釘15によってコンクリート製又は木製
野地板からなる屋根材13に貼着する場合を示す。
【0040】この場合においても、アスファルト乳剤12
の特性によって、防水シートAが釘15に弾性的に絡まる
ので、同釘打付部を通しての水の侵入も確実に防止する
ことができる。
【0041】なお、アスファルト乳剤とポリマーセメン
トの混合物を塗布・含浸して製造した防水シートについ
て、気体通過試験及び防水試験を行ったので、その結果
を以下に示す。
【0042】なお、気体通過試験はJIS K7126- A
法 (差圧法) に基づいて、防水試験はJIS K6328に
基づいて行った。また、試料a, b, c, d, eは、そ
れぞれ、ナイロン織布からなる厚さ0.2 mmの基布10にア
スファルト乳剤とポリマーセメントとの混合物を0.3 mm
の厚さで塗布・含浸したものを用いた。
【0043】 (気体通過試験)(試験気体: 空気) (気体透過度 ml/m2・24h ・atm) 試料a 10000以上 試料b 10000以上 試料c 10000以上 試料d 10000以上 試料e 10000以上 (防水試験)全ての試料a〜eについて 1kfg/cm2 で1分
間保持したが、漏水その他の異常は認められなかった。
【0044】このように、以上の試験結果からも明らか
なように、本発明に係る防水シートAは、十分な防水機
能を有する一方で、適当な通気性を有し、防水シートと
して好適に用いることができる。
【0045】また、本発明に係る防水シートを製造する
に際して、アスファルト乳剤に混合する物質としては、
上記したポリマーエマルジョンやポリマーセメントの他
に、以下の性質を有する水性ポリウレタン系樹脂を用い
ることができ、この場合、さらに、混合物中に珪砂等の
砂状粒子を混入する。
【0046】なお、図3において、22は内部に砂状粒子
23を混入したアスファルト乳剤と水性ポリウレタン系樹
脂とからなる混合物であり、接着剤13によって屋根材14
に接着されるものである。
【0047】(水性ポリウレタン系樹脂の樹脂恒数) 不揮発分 (%) : 38 ± 1.5 粘度(cp/25℃) : 1000 〜2000 pH : 7.5〜8.5 外観 :黄褐色分散体 比重 : 1.0 また、アスファルト乳剤と、水性ポリウレタン系樹脂
と、砂状粒子とは、以下の組成割合とするのが好まし
い。
【0048】 アスファルト乳剤 : 70重量部 水性ポリウレタン系樹脂 : 30重量部 砂状粒子 : 30〜100 重量部 上記した防水シートについて耐水圧試験 (JIS L 1092-A
法 (低水圧法) 及び水蒸気透過試験(JIS Z 0208)を行っ
たところ、その結果は、それぞれ、2000 mmH(0.2 kgf/c
m2) 、及び、2000 ml/cm2 ・24H であった。
【0049】これらの結果から明らかなように、アスフ
ァルト乳剤に水性ポリウレタン系樹脂及び珪砂等の砂状
粒子を混合したものを基布に塗布したものは、アスファ
ルト乳剤にポリマーエマルジョンを混合したものを基布
に塗布した場合と比較して、水蒸気、即ち、気体透過性
を100 倍向上できることがわかった。
【0050】
【効果】上記したように、本発明に係る防水シートは、
可撓性を有する基布に、アスファルト乳剤、アスファル
ト乳剤とポリマーエマルジョンとの混合物、アスファル
ト乳剤とポリマーセメントとの混合物、アスファルト乳
剤と水性ポリウレタン系樹脂と珪砂等の砂状粒子との混
合物のいずれかを塗布・含浸することによって製造する
ことにしている。
【0051】従って、以下の効果を奏する。
【0052】 上記した防水シートに含浸させたアス
ファルト乳剤、ポリマーエマルジョン、ポリマーセメン
ト及び水性ポリウレタン系樹脂は、それぞれ、十分な防
水機能を有する一方で、適当な通気性を有する。従っ
て、防水シートは、雨水等の構造物内部への侵入を確実
に防止することができるとともに、コンクリート製の屋
根材等の内部から同屋根材等の表面に上昇して水蒸気
を、速やかに通過させて、大気中に放出することがで
き、シート内部滞留水蒸気による防水シートの破損も確
実に防止することができる。
【0053】基布は可撓性を有するとともに、アスフ
ァルト乳剤等も一定の伸縮性を有するので、ビル等の屋
根材等のコンクリート壁面が曲面をなしている場合であ
っても、容易に、同壁面に沿って防水シートを貼着する
ことができる。
【0054】基布は可撓性を有するとともに、アスフ
ァルト乳剤等も一定の伸縮性を有するので、ひび割れ追
随性もあり、コンクリートにある程度のひび割れが起き
ても、防水シートは十分に伸びて、外部からの水の侵入
を防ぐことができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水シートの製造方法の工程説明
図である。
【図2】本発明に係る防水シートの他の貼着方法の説明
図である。
【図3】本発明に係る防水シートの他の貼着方法の説明
図である。
【符号の説明】
A 防水シート 10 基布 11 吹付装置 12 アスファルト乳剤 13 接着剤 14 屋根材 15 釘 22 混合物 23 砂状粒子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する基布に、アスファルト乳剤
    とポリマーエマルジョンとの混合物、アスファルト乳剤
    とポリマーセメントとの混合物、アスファルト乳剤と水
    性ポリウレタン系樹脂と珪砂等の砂状粒子との混合物の
    いずれかを塗布・含浸して製造する防水シートの製造方
    法であって、前記ポリマーセメントは、酸化珪素、酸化
    カルシウム、酸化鉄を主成分とした主材に、少なくとも
    アクリル酸エステル共重合体を主成分としてなる複合ポ
    リマーエマルジョンを混和して生成したものからなる
    とを特徴とする防水シートの製造方法。
  2. 【請求項2】可撓性を有する基布は、織布又は不織布で
    あることを特徴とする請求項1記載の防水シートの製造
    方法。
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