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JP3221607B2 - 置換フェニル化合物の合成方法 - Google Patents
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JP3221607B2 - 置換フェニル化合物の合成方法 - Google Patents

置換フェニル化合物の合成方法

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JP3221607B2
JP3221607B2 JP16057699A JP16057699A JP3221607B2 JP 3221607 B2 JP3221607 B2 JP 3221607B2 JP 16057699 A JP16057699 A JP 16057699A JP 16057699 A JP16057699 A JP 16057699A JP 3221607 B2 JP3221607 B2 JP 3221607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族スルホン誘
導体と、シクロヘキセノン誘導体又は多環芳香族置換ジ
ヒドロカルボニル誘導体を原料として、アルキル基又は
種々の置換基を有する芳香族化合物を得るための新規合
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルキル置換芳香族化合物は、液晶など
の電子材料、また医薬品の中間体として、重要な工業原
料である。これらの化合物の最も一般的な製造方法は、
フリーデルクラフツ反応により、ハロゲン化アルキルに
よるベンゼン環のアルキル化を行う方法である。フリー
デルクラフツ反応はアルキル置換芳香族化合物を得るた
めの、最も一般的な反応であるが、フリーデルクラフツ
反応のレジオ選択性は低く、アルキル基を導入する位置
を制御する事が困難である。また、一級アルキルハライ
ド類を反応させた場合には、転移反応により、二級アル
キル基あるいは三級アルキル基が導入されてしまい、一
級アルキル基を導入する事ができない。また、フリーデ
ルクラフツ反応において、導入するアルキル基の数をコ
ントロールする事が困難である。アルキル化された生成
物は前駆体と比較して反応性が高いために、モノアルキ
ル化よりポリアルキル化が先行してしまう。
【0003】非ベンゼン環化合物の芳香族化の反応もま
た注目されてきた。環状アルカン類あるいは環状アルケ
ン類の脱水素化は最も一般的な方法であるが、この方法
には過酷な条件が必要であり、その収率は満足できるも
のではない。ケトン類の三量体化も興味深い反応である
が、やはり収率が低い。これら古典的な手法に対して、
近年の有機金属化学の進歩により、多くの改良がなされ
た。アセチレンの三量体化反応は有用であるが、分子内
反応におけるレジオケミストリーの制御は容易でない。
また、ベンゼン環を構築する目的で、[4+2]の付加
環化も広く用いられており、シクロペンタジエノンとア
セチレンの反応は最も古くより知られているものであ
る。最近、シクロペンタジエノン類又はフラン類にオレ
フィン類を付加環化し、その後酸化する、という事が行
われている。
【0004】1、3−ジエン類とキノンを反応させて、
付加環化物を酸化することによってもまた、芳香族化合
物が生成する。α、β、γ、δ−不飽和ヘテロキュムレ
ン類を用いる事による、分子間の[4+2]付加環化に
ついての、多くのプロトコールが作成された。更に、ビ
ニルアレン類とアセチレン類の分子間反応により、レジ
オ制御されたアルキルベンゼンが生成する事が報告され
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
キル置換芳香族化合物等の芳香族置換化合物の合成にお
いて、上述したフリーデルクラフツ反応の問題を解決
し、かつ実用的であり新規な合成方法を開発する事であ
る。更に、従来の方法によっては得る事が困難な、種々
の新規な芳香族有機化合物を提供する事も、本発明の目
的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】ジエン類とアセチレン類
を合成する単一反応器内法について、本発明者らは以前
に開示した(A.Orita,Y.Yamashit
a,A.Toh,J.Oreta,Angew.Che
m.1997,109,804,Angew.Che
m.Int.Ed.Eng1.1997,36,77
9)(A.Orita,N.Yoshioka,J.O
reta,Chem.Lett.1997,102
3)。これらの開示において、スルホン類とアルデヒド
類のアルドール型のカップリングを行い、次いで二重脱
離反応を行うことにより、単一反応器内でジエン分子又
はアセチレン分子が生成する事を示した。
【0007】そのような先の知見より、シクロヘキセノ
ン類をカルボニル基質として使用する事を試みた。本発
明の方法は、導入されるアルキル基のレジオ選択性が高
いのみならず、単一反応器内で極めて簡単に行える、と
いう特徴を有する。当該反応の概要を、図1に示す。
【0008】
【発明の実施の形態】シクロヘキセノン誘導体と芳香族
スルホン誘導体より、アルキル基等で置換した芳香族化
合物を得る方法を、図2に示す。図2に示されるよう
に、芳香族スルホン誘導体(2)を、例えばブチルリチ
ウムのような塩基性有機金属、シクロヘキセノン誘導体
(1)、例えば塩化ベンゾイルのような求電子剤、及び
例えばtert−ブトキシカリウム(5等量)のような
塩基性金属アルコキシドと連続的に処理する事により、
アルキル置換芳香族化合物を含む、目的とする種々の置
換フェニル化合物(3)が、単一容器内で良い収率で生
成する。
【0009】芳香族スルホン誘導体として、ヘキシルフ
ェニルスルホンのような種々のアルキルフェニルスルホ
ン誘導体のみならず、2−[3−(フェニルスルホニ
ル)プロピル]−1,3−ジオキソランのようなフェニ
ルスルホンアルキル−ジオキソラン誘導体を用いる事が
できる。例えば、2−[3−(フェニルスルホニル)プ
ロピル]−1,3−ジオキソランを用いた場合には、種
々のアルキル芳香族置換1,3−ジオキソラン誘導体が
生成する。カルボニル化合物として、シクロヘキセノン
誘導体のみならず、テトラロン誘導体、ジヒドロベンズ
アントラセン−オン誘導体、ジヒドロベンゾピレンーオ
ン誘導体等の多環芳香族ジヒドロカルボニル誘導体を用
いることが可能であり、その場合には同様のメカニズム
で、芳香族環が一つ増加した置換多環芳香族化合物が生
成する。
【0010】実施例において、塩基性有機金属としてブ
チルリチウムを用いたが、それに限定されるものではな
く、種々のアルキル金属又は塩基性有機金属を使用でき
る。また、実施例において求電子剤として塩化ベンゾイ
ルを用いたが、それに限定されるものではなく、種々の
酸ハロゲン化物又は酸無水物又はリン酸ハロゲン化物を
使用できる。また、実施例において塩基性金属アルコキ
シドとしてtert−ブトキシカリウムを用いたが、そ
れに限定されるものではなく、種々のアルキル金属又は
塩基性有機金属アルコキシド、又は塩基性有機金属アミ
ドを使用できる。
【0011】後述する実施例において使用した原料化合
物、生成物及び収率をまとめた結果を、表1に示す。メ
チル、エチル及びn−ヘキシルの様な簡単なアルキル基
に加えて、酸感受性の基も導入する事が可能である。本
発明の反応において、一級アルキル基は完全にレジオ制
御されて芳香族環に導入され、その点においてフリーデ
ルクラフツ反応に対する利点を有する。
【0012】
【表1】
【0013】更に、芳香族置換脂肪族環式ケトン化合物
を合成する方法を検討した。それらの化合物は、新素材
として現在興味が持たれている物質である。本発明者ら
は、ジェミナル−ジアルコキシアルキル芳香族スルフォ
ン誘導体とシクロヘキセノン誘導体又は多環芳香族置換
ジヒドロカルボニル誘導体とを用いて、アセタール基を
有する芳香族アルキル置換1,3−ジオキソラン誘導体
を合成し、酸化反応により当該生成物のアセタール基に
よる保護をはずしてカルボン酸に変換し、酸性条件下で
環状化するという過程構成される、芳香族置換脂肪族環
式ケトン化合物の合成方法を開発した。アセタール基を
有するアルキル置換芳香族化合物の合成方法を、図3に
示す。ジェミナル−ジアルコキシアルキル芳香族スルフ
ォン誘導体(4)とシクロヘキセノン誘導体又は多環芳
香族ジヒドロカルボニル誘導体(1)を、ブチルリチウ
ム、塩化ベンゾイル、tert−ブトキシカリウムの存
在下で反応させると、上述した反応と同様のメカニズム
による芳香族化が起こり、アセタール基を有する芳香族
アルキル置換1,3−ジオキソラン誘導体(5)が生成
する。後述する実施例において使用した原料化合物、生
成物及び収率をまとめた結果を、表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】更に、図4に示す方法により、付加したア
セタール基より、芳香族置換脂肪族環式ケトン化合物を
合成した。アセタール基を有するアルキル置換芳香族化
合物(5)を例えば「オキソン」(ペルオキシ硫酸水素
カリウム)のような酸化剤と処理すると、アセタール基
の脱保護化及び酸化が起こり、カルボン酸を有する化合
物(6)が生成する。化合物(6)を例えばトリフルオ
ロメタンスルホン酸(TfOH)のような酸化剤と反応
させることにより、良い収率で目的とする芳香族置換脂
肪族環式ケトン化合物(7)を生成する。反応機構より
判る様に、最終生成物(7)は、出発物質(1)と比較
して、芳香環が一つ多い化合物となる。実施例において
酸化剤としてペルオキシ硫酸水素カリウムを用いたが、
それに限定されるものではなく、種々の酸化剤を使用で
きる。また、実施例において酸としてトリフルオロメタ
ンスルホン酸を用いたが、それに限定されるものではな
く、種々の強酸を使用できる。後述する実施例において
使用した原料化合物、生成物及び収率をまとめた結果
を、表3に示す。
【0016】
【表3】
【0017】こでまで述べてきたように、シクロヘキセ
ノン誘導体又は多環芳香族ジヒドロカルボニル誘導体を
原料として、本方法により、アルキル基等で置換した種
々の芳香族誘導体を合成する事ができる。本方法は、単
一反応器内において、完全にレジオ制御されて合成が可
能である、という特色を有する。また本方法を応用し
て、芳香族置換脂肪族環式ケトン化合物を合成する事が
できる。本発明の反応は塩基性性条件下において進行す
るために、フリーデルクラフト反応の欠点を完全に除く
ものである。類似した方法が、α−テトラロン類のレフ
ォルマツキー反応において用いられているが、その方法
は過酷な条件下における脱水素化を含んでおり、収率は
中程度である。明らかに、本方法の二重脱離による炭素
間二重結合の生成の方が容易である。本方法の各過程に
おいて、特別な条件又は苛酷な条件は必要としない。本
発明の反応条件は温和であり、かつ実用的であり、その
ために、これまで合成が困難であった芳香族化合物の合
成において、本方法を広範囲に適用できる。本方法によ
り合成された芳香族化合物は、光学材料、耐熱材料、有
機伝導体、生理活性物質、医薬品中間体、機能性有機材
料、有機液晶材料等の、広い分野において利用できる。
【0018】
【実施例1】(化合物3a)ヘキシルフェニルスルホン
(271.6mg、1.2mmol)にテトラヒドロフ
ラン6mlを加え、−78℃で、ブチルリチウムのヘキ
サン溶液(1.6M、0.69ml、1.1mmol)
を加えた。−78℃で30分間攪拌した後、2ーシクロ
ヘキセンー1ーオン(96.1mg、1.0mmol)
を加え、続いて、塩化ベンゾイル(0.174ml、
1.5mmol)を加えた。室温まで昇温し、3時間攪
拌した。tert−ブトキシカリウム(562mg、5
mmol)を加え、3時間加熱還流した。飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えた後、水層をジエチルエーテルで
抽出し、硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。エーテル抽出
液を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより単離精製したところ、ヘキシルベンゼン(75
%、121.7mg、0.75mmol、化合物3a)
が得られた。 ヘキシルベンゼンの参考文献:Knickerbock
er,B.M.;Pesheck,C.V.;Scri
ven,L.E.;Davis,H.T.,J.Phy
s.Chem.1979、83、1984−90.
【0019】
【実施例2】(化合物3b)実施例1において、2ーシ
クロヘキセンー1ーオンの代わりに3ーメチルー2ーシ
クロヘキセンー1ーオンを用いたところ、1ーヘキシル
ー3ーメチルベンゼン(化合物3b)を72%(12
6.9mg)の収率で得た。 1ーヘキシルー3ーメチルベンゼンの参考文献:Mam
edova,L.Z.;Lyutfaliev,A.
G.;Mutalim−Zade,S.R.;Mame
dova,Z.A.Azerb.Kim.Zh.198
4,24−6.
【0020】
【実施例3】(化合物3c)実施例1において2ーシク
ロヘキセンー1ーオンの代わりに3ーエチルー2ーシク
ロヘキセンー1ーオンを用いたところ、1ーエチルー3
ーヘキシルベンゼン(化合物3c)を69%(131.
3mg)の収率で得た。本物質は新規化合物である。 1ーエチルー3ーヘキシルベンゼンのスペクトルデー
タ:1H NMR(CDCl3)δ 0.88(t,J
=6.9Hz,3H)、1.23(t,J=7.6H
z,3H)、1.26−1.38(m、4H)、1.5
6−1.64(m、2H)、2.58(t,J=7.9
Hz,2H)、2.63(q,J=7.6Hz,2
H)、6.98−7.03(m、3H)、7.17−
7.21(m、1H).
【0021】
【実施例4】(化合物3d)実施例1において2ーシク
ロヘキセンー1ーオンの代わりに3,5ージメチルー2
ーシクロヘキセンー1ーオンを用いたところ、1,3ー
ジメチルー5ーヘキシルベンゼン(化合物3d)を84
%(159.9mg)の収率で得た。本物質は新規化合
物である。 1,3ージメチルー5ーヘキシルベンゼンの参考文献:
Truce,W.E.;VanGemert,B.;B
rand,W.W.,J.Org.Chem.197
8,43、101−105.
【0022】
【実施例5】(化合物3e)実施例1において2ーシク
ロヘキセンー1ーオンの代わりに3,6−ジメチルー2
ーシクロヘキセンー1ーオンを用いたところ、1,4ー
ジメチルー2ーヘキシルベンゼン(化合物3e)を79
%(159.9mg)の収率で得た。本物質は新規化合
物である。 1,4ージメチルー2ーヘキシルベンゼンのスペルトル
データ:1H NMR(CDCl3)δ 0.89
(t,J=6.8Hz,3H)、1.26−1.44
(m、6H)、1.50−1.59(m、2H)、2.
25(s,3H)、2.29(s,3H)、2.54
(t,J=7.9Hz,2H)、6.90(d,J=
7.6Hz,1H)、6.94(s、1H)、7.01
(d,J=7.6Hz,1H).
【0023】
【実施例6】(化合物3g)実施例4においてヘキシル
フェニルスルフォンの代わりに6−(tertーブチル
ジメチルシリルオキシ)ヘキシルフェニルスルホンを用
いたところ、1−(6ーtertーブチルジメチルシリ
ルオキシヘキシル)ー3,5ージメチルベンゼン(化合
物3g)を72%(230.8mg)の収率で得た。本
物質は新規化合物である。 1−(6ーtertーブチルジメチルシリルオキシヘキ
シル)ー3,5ージメチルベンゼンのスペルトルデー
タ:1H NMR(CDCl3)δ 0.04(s,6
H)、0.89(s,9H)、1.31−1.38
(m、4H)、1.48−1.53(m、2H)、1.
55−1.62(m、2H)、2.29(s,6H)、
2.52(t,J=7.6Hz,2H)、3.59
(t,J=6.6Hz,2H)、6.80(s、2
H)、6.81(s,1H).
【0024】
【実施例7】(化合物3h)実施例1においてヘキシル
フェニルスルホンの代わりにクロチルフェニルスルホン
を用いたところ、1ーブテニルベンゼン(化合物3h)
を59%(78.0mg)の収率で得た。 1ーブテニルベンゼンの参考文献:Panek,E.
J.;Neff,B.L.;Chu,H.;Pane
k,M.G.,J.Am.Chem.Soc.197
5,94,3996.
【0025】
【実施例8】(化合物3i)実施例1において2−シク
ロヘキセンー1ーオンの代わりにアルファーテトラロン
を用いたところ、1ーヘキシルナフタレン(化合物3
i)を82%(174.1mg)の収率で得た。 1ーヘキシルナフタレンの参考文献:Jaxa−Cha
miec,A.;Shah,V.P.;Kruse,
L.T.,J.Am.Chem.Soc.Perkin
TransI 1989,1705.
【0026】
【実施例9】(化合物3j)実施例1において2−シク
ロヘキセンー1ーオンの代わりに6ーメトキシー1ーテ
トラロンを用いたところ、1ーヘキシルー6ーメトキシ
ナフタレン(化合物3j)を74%(179.4mg)
の収率で得た。本物質は新規化合物である。 1ーヘキシルー6ーメトキシナフタレンのスペクトルデ
ータ:1H NMR(CDCl3)δ 0.89(t,
J=6.9Hz,3H)、1.25ー1.46(m,6
H)、1.68−1.77(m、2H)、3.02
(t,J=7.8Hz,2H)、3.92(s、3
H)、7.13−7.19(m、3H)、7.35
(t,J=7.2Hz,1H)、7.60(d,J=
8.2Hz,1H)、7.95(d,J=8.8Hz,
1H).
【0027】
【実施例10】(化合物3k)実施例9においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりにメチルフェニルスルフホ
ンを用いたところ、6ーメトキシー1ーメチルナフタレ
ン(化合物3k)を76%(130.9mg)の収率で
得た。本物質は新規化合物である。 6ーメトキシー1ーメチルナフタレンのスペクトルデー
タ:1H NMR(CDCl3)δ 2.66(s,3
H)、3.93(s,3H)、7.13−7.20
(m、3H)、7.33(t,J=7.1Hz,1
H)、7.60(d,J=8.2Hz,1H)、7.9
0(d,J=9.1Hz,1H).
【0028】
【実施例11】(化合物3l)実施例1において2ーシ
クロヘキセンー1ーオンの代わりに6,7ージメトキシ
ー1ーテトラロンを用いたところ、2,3ージメトキシ
ー5ーヘキシルナフタレン(化合物3l)を79%(2
15.2mg)の収率で得た。本物質は新規化合物であ
る。 2,3ージメトキシー5ーヘキシルナフタレンのスペク
トルデータ:1H NMR(CDCl3)δ 0.90
(t,J=7.0Hz,3H)、1.25−1.50
(m,6H)、1.70−1.82(m,2H)、3.
00(t,J=7.7Hz,2H)、4.01(s、3
H)、4.02(s,3H)、7.14(s,1H)、
7.19(d,J=7.2Hz,1H)、7.26(d
d,J=7.2,8.2Hz,1H)、7.28(s,
1H)、7.56(d,J=8.2Hz,1H).
【0029】
【実施例12】(化合物3m)実施例1において2ーシ
クロヘキセンー1ーオンの代わりに3、4ージヒドロベ
ンゾ[a]アントラセンー1(2H)ーオンを用いたと
ころ、1ーヘキシルベンゾ[a]アントラセン(化合物
3m)を78%(243.8mg)の収率で得た。本物
質は新規化合物である。 1ーヘキシルベンゾ[a]アントラセンのスペクトルデ
ータ:1H NMR(CDCl3)δ 0.95(t,
J=7.0Hz,3H)、1.38−1.51(m,4
H)、1.64−1.72(m,2H)、1.98−
2.11(m,2H)、3.53(t,J=7.8H
z,2H)、7.47−7.60(m,5H)、7.6
5−7.78(m,2H)、7.99−8.11(m,
2H)、8.35(s,1H)、9.19(s,1
H).
【0030】
【実施例13】(化合物3n)実施例1において2ーシ
クロヘキセンー1ーオンの代わりに9、10ージヒドロ
ベンゾ[a]ピレンー7(8H)ーオンを用いたとこ
ろ、1ーヘキシルベンゾ[a]ピレン(化合物3n)を
88%(296.1mg)の収率で得た。本物質は新規
化合物である。 1ーヘキシルベンゾ[a]ピレンのスペクトルデータ:
1H NMR(CDCl3)δ 0.92(t,J=
7.1Hz,3H)、1.30−1.46(m,4
H)、1.50−1.61(m,2H)、1.87−
1.98(m,2H)、3.36(t,J=7.8H
z,2H)、7.62(d,J=7.0Hz,1H)、
7.73(dd,J=8.5,7.0Hz,1H)、
7.91(d,J=9.1Hz,1H)、7.96
(t,J=7.6Hz,1H)、8.02(d,J=
9.1Hz,1H)、8.07(d,J=7.0Hz,
1H)、8.21(d,J=7.6Hz,1H)、8.
29(d,J=9.1Hz,1H)、8.71(s,1
H)、8.92(d,J=8.5Hz,1H)、9.0
4(d,J=9.1Hz,1H).
【0031】
【実施例14】(化合物5a)実施例1においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[3−(フェニルス
ルホニル)プロピル]−1,3−ジオキソランを用いた
ところ、2−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオ
キソラン(化合物5a)を92%(176.9mg)の
収率で得た。本物質は新規化合物である。 2−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソラン
のスペクトルデータ:1H NMR(CDCl3)δ
1.68−1.80(m,4H)、2.64−2.68
(m,2H)、3.80−3.98(m,4H)、4.
86−4.89(m,1H)、7.15−7.20
(m,3H)、7.25−7.29(m,2H).
【0032】
【実施例15】(化合物5b)実施例2においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[3−(フェニルス
ルホニル)プロピル]−1,3−ジオキソランを用いた
ところ、2−[3−(3−メチルフェニル)プロピル]
−1,3−ジオキソラン(化合物5b)を83%(17
1.2mg)の収率で得た。本物質は新規化合物であ
る。 2−[3−(3−メチルフェニル)プロピル]−1,3
−ジオキソランのスペクトルデータ:1H NMR(C
DCl3)δ 1.65−1.79(m,4H)、2.
32(s,3H)、2.59−2.64(m,2H)、
3.81−3.98(m,4H)、4.83−4.89
(m,1H)、6.95−7.02(m,3H)、7.
12−7.18(m,1H).
【0033】
【実施例16】(化合物5c)実施例4においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[3−(フェニルス
ルホニル)プロピル]−1,3−ジオキソランを用いた
ところ、2−[3−(3,5−ジメチルフェニル)プロ
ピル]−1,3−ジオキソラン(化合物5c)を83%
(182.8mg)の収率で得た。本物質は新規化合物
である。 2−[3−(3,5−ジメチルフェニル)プロピル]−
1,3−ジオキソランのスペクトルデータ:1H NM
R(CDCl3)δ 1.65−1.75(m,4
H)、2.28(s,6H)、2.55−2.60
(m,2H)、3.80−4.00(m,4H)、4.
85−4.88(m,1H)、6.80(m,2H)、
6.81(s,1H).
【0034】
【実施例17】(化合物5d)実施例8においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[3−(フェニルス
ルホニル)プロピル]−1,3−ジオキソランを用いた
ところ、2−[3−(1−ナフチル)プロピル]−1,
3−ジオキソラン(化合物5d)を55%(133.3
mg)の収率で得た。本物質は新規化合物である。 2−[3−(1−ナフチル)プロピル]−1,3−ジオ
キソランのスペクトルデータ:1H NMR(CDCl
3)δ 1.77−1.85(m,2H)、1.86−
1.92(m,2H)、3.10−3.15(m,2
H)、3.83−4.00(m,4H)、4.85−
4.92(m,1H)、7.33(d,J=6.7H
z,1H)、7.38(t,J=7.6Hz,1H)、
7.44−7.53(m,2H)、7.70(d,J=
7.9Hz,1H)、7.84(d,J=7.9Hz,
1H)、8.04(d,J=7.6Hz,1H).
【0035】
【実施例18】(化合物5e)実施例1においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[2−(フェニルス
ルホニル)エチル]−1,3−ジオキソランを用いたと
ころ、2−(2−フェニルエチル)−1,3−ジオキソ
ラン(化合物5e)を78%(139.0mg)の収率
で得た。本物質は新規化合物である。 2−(2−フェニルエチル)−1,3−ジオキソランの
スペクトルデータ:1HNMR(CDCl3)δ 1.
96−2.01(m,2H)、2.73−2.78
(m,2H)、3.85−4.04(m,4H)、4.
88−4.91(m,1H)、7.17−7.23
(m,3H)、7.26−7.31(m,2H).
【0036】
【実施例19】(化合物5f=化合物3f)実施例2に
おいてヘキシルフェニルスルホンの代わりに2−[2−
(フェニルスルホニル)エチル]−1,3−ジオキソラ
ンを用いたところ、2−[2−(2−メチルフェニル)
エチル]−1,3−ジオキソラン(化合物5f)を78
%(150.0mg)の収率で得た。本物質は新規化合
物である。 2−[2−(2−メチルフェニル)エチル]−1,3−
ジオキソランのスペクトルデータ:1H NMR(CD
Cl3)δ 1.95−2.00(m,2H)、2.3
2(s,3H)、2.68−2.73(m,2H)、
3.85−4.01(m,4H)、4.88−4.91
(m,1H)、6.99−7.14(m,3H)、7.
15−7.19(m,1H).
【0037】
【実施例20】(化合物5g)実施例4においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[2−(フェニルス
ルホニル)エチル]−1,3−ジオキソランを用いたと
ころ、2−[2−(3,5−ジメチルフェニル)エチ
ル]−1,3−ジオキソラン(化合物5g)を67%
(138.2mg)の収率で得た。本物質は新規化合物
である。 2−[2−(3,5−ジメチルフェニル)エチル]−
1,3−ジオキソランのスペクトルデータ:1H NM
R(CDCl3)δ 1.94−1.98(m,2
H)、2.29(s,6H)、2.65−2.70
(m,2H)、3.85−4.02(m,4H)、4.
88−4.91(m,1H)、6.84(s,3H).
【0038】
【実施例21】(化合物5h)実施例8においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[2−(フェニルス
ルホニル)エチル]−1,3−ジオキソランを用いたと
ころ、2−[2−(1−ナフチル)エチル]−1,3−
ジオキソラン(化合物5h)を60%(137.0m
g)の収率で得た。本物質は新規化合物である。 2−[2−(1−ナフチル)エチル]−1,3−ジオキ
ソランのスペクトルデータ:1H NMR(CDCl
3)δ 2.09−2.15(m,2H)、3.19−
3.24(m,2H)、3.88−4.07(m,4
H)、4.99−5.01(m,1H)、7.35
(d,J=6.5Hz,1H)、7.40(t,J=
7.5Hz,1H)、7.45−7.54(m,2
H)、7.72(d,J=8.0Hz,1H)、7.8
5(d,J=7.5Hz,1H)、8.07(d,J=
8.0Hz,1H).
【0039】
【実施例22】(化合物5i)実施例1においてヘキシ
ルフェニルスルホンの代わりに2−[4−(フェニルス
ルホニル)ブチル]−1,3−ジオキソランを用いたと
ころ、2−(4−フェニルブチル)−1,3−ジオキソ
ラン(化合物5i)を62%(127.9mg)の収率
で得た。本物質は新規化合物である。 2−(4−フェニルブチル)−1,3−ジオキソランの
スペクトルデータ:1HNMR(CDCl3)δ 1.
44−1.51(m,2H)、1.63−1.73
(m,4H)、2.60−2.65(m,2H)、3.
81−3.99(m,4H)、4.83−4.87
(m,1H)、7.15−7.19(m,3H)、7.
25−7.29(m,2H).
【0040】
【実施例23】(化合物7a)実施例14で得た2−
(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランに
(672mg,3.5mmol、化合物5a)のTHF
溶液(10mL)に、「オキソン」(6.45g,1
0.5mmol)の水懸濁液(10mL)を、0度で攪
拌しながら添加した。混合液を室温において12時間攪
拌し、水/EtOAcを加えた。有機層をブラインで洗
浄し、乾燥した(Na2 SO4 )。エバポレーションに
より得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(70:30ヘキサン/EtOAc)にかけて、4ー
フェニルブタン酸(化合物6a)を得た(564mg,
98%)。4ーフェニルブタン酸 (164mg,1mm
ol) を5度でトリフルオロメタンスルホン酸(1m
L)に溶解し、続いて室温で2時間撹拌した。細かく砕
いた氷を加えて反応溶液を希釈した後、、水層をジエチ
ルエーテルで抽出し、合わせた有機層を炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、食塩水で順に洗浄した。硫酸ナトリウ
ムで脱水乾燥しエーテル抽出液を減圧下濃縮した後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離精製した
ところ、2,3,4ートリヒドロナフタレンー1ーオン
(98%,144mg,0.98mmol、化合物7
a)が得られた。 2,3,4ートリヒドロナフタレンー1ーオンの参考文
献:Burnham,J,W.;Duncan,W.
P;Eisenbraun,E.J.;Keen,G.
W.;Hamming,M.C.,J.Org.Che
m.1974,39,1416−1420.
【0041】
【実施例24】(化合物7b)実施例23において、2
−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランの
代わりに実施例15で得た2−[3−(3−メチルフェ
ニル)プロピル]−1,3−ジオキソラン(化合物5
b)を用いたところ、「オキソン」処理により4ー(3
ーメチルフェニル)ブタン酸(化合物6b)を得た。4
ー(3ーメチルフェニル)ブタン酸を用いてトリフルオ
ロメタンスルホン酸による環化反応を行ったところ、6
ーメチルー2,3,4ートリヒドロナフタレンー1ーオ
ン(化合物7b)を97%(155.4mg)の収率で
得た。 6ーメチルー2,3,4ートリヒドロナフタレンー1ー
オンのスペクトルデータ:1H NMR(CDCl3)
d 2.12(tt,J=6.6,6.1Hz,2
H)、2.38(s,3H)、2.63(t,6.6H
z,2H)、2.92(tJ=6.1Hz,2H)、
7.06(s,1H)、7.12(d,J=7.9H
z,1H)、7.94(d,J=7.9Hz,1H);
13C NMR(CDCl3)d 21.4, 23.
1, 29.3, 38.8, 126.9, 12
7.3, 128.9, 130.0, 143.8,
144.2, 197.7. 6ーメチルー2,3,4ートリヒドロナフタレンー1ー
オンの参考文献:Burnham,J.W.;Dunc
an,W.P.;Eisenbraun,E.J.;K
een,G.W.;Hamming,M.C.,J.O
rg.Chem.1974,39,1416−142
0.
【0042】
【実施例25】(化合物7c)実施例23において、2
−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランの
代わりに実施例16で得た2−[3−(3,5−ジメチ
ルフェニル)プロピル]−1,3−ジオキソラン(化合
物5c)を用いたところ、「オキソン」処理により4ー
(3, 5ージメチルフェニル)ブタン酸(化合物6c)
を得た。4ー(3, 5ージメチルフェニル)ブタン酸を
用いてトリフルオロメタンスルホン酸による環化反応を
行ったところ、6, 8ージメチルー2,3,4ートリヒ
ドロナフタレンー1ーオン(化合物7c)を99%(1
72.5mg)の収率で得た。 6, 8ージメチルー2,3,4ートリヒドロナフタレン
ー1ーオンのスペクトルデータ:1H NMR(CDC
l3)d 2.06(tt,J=6.4,6.1Hz,
2H)、2.31(s,3H)、2.61(s,3
H)、2.62(t,J=6.4,2H)、2.91
(t,J=6.1Hz,2H)、6.90(s,1
H)、6.91(s,1H);13C NMR(CDC
l3)d 21.2, 22.9, 23.1, 3
0.8, 40.8, 127.2, 128.6,
131.2, 141.3, 142.6, 145.
6, 199.6. 6, 8ージメチルー2,3,4ートリヒドロナフタレン
ー1ーオンの参考文献:Burnham,J.W.;D
uncan,W.P.;Eisenbraun,E.
J.;Keen,G.W.;Hamming,M.
C.,J.Org.Chem.1974,39,141
6−1420.
【0043】
【実施例26】(化合物7d)実施例23において、2
−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランの
代わりに実施例17で得た2−[3−(1−ナフチル)
プロピル]−1,3−ジオキソラン(化合物5d)を用
いたところ、「オキソン」処理により4ー(1ーナフチ
ル)ブタン酸(化合物6d)を得た。4ー(1ーナフチ
ル)ブタン酸を用いてトリフルオロメタンスルホン酸に
よる環化反応を行ったところ、2, 3,4ートリヒドロ
フェナントレンー1ーオン(化合物7d)を99%(1
94.3mg)の収率で得た。 2, 3, 4ートリヒドロフェナントレンー1ーオンのス
ペクトルデータ:1HNMR(CDCl3)d 2.3
1(tt,J=6.6,6.1Hz,2H)、2.75
(tt,J=6.6Hz,2H)、3.40(t,J=
6.1Hz,2H)、7.57−7.64(m,2
H)、7.76(d,J=8.5Hz,1H)、7.8
7(dd,J=7.3,2.1Hz,1H)、8.12
(d,J=8.5Hz,1H)、8.15(dd,J=
7.3,2.1Hz,1H);13C NMR(CDC
l3)d 22.3, 25.1, 38.0, 12
2.3, 124.4, 126.3, 126.5,
127.9, 128.3, 129.5, 13
1.0, 135.2, 142.5, 198.1. 2, 3, 4ートリヒドロフェナントレンー1ーオンの参
考文献:Premasagar,V.;Palanis
wamy,V.A.;Eisenbraun,E.
J.,J.Org.Chem.1981,46,297
4−2976.
【0044】
【実施例27】(化合物7f)実施例23において、2
−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランの
代わりに実施例19で得た2−[2−(2−メチルフェ
ニル)エチル]−1,3−ジオキソラン(化合物5f)
を用いたところ、「オキソン」処理により3ーフェニル
プロピオン酸(化合物6f)を得た。3ーフェニルプロ
ピオン酸を用いてトリフルオロメタンスルホン酸による
環化反応を行ったところ、インダンー1ーオン(化合物
7f)を99%(130.8mg)の収率で得た。
【0045】
【実施例28】(化合物7g)実施例23において、2
−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランの
代わりに実施例20で得た2−[2−(3,5−ジメチ
ルフェニル)エチル]−1,3−ジオキソラン(化合物
5g)を用いたところ、「オキソン」処理により3ー
(3ーメチルフェニル)プロパン酸(化合物6g)を得
た。3ー(3ーメチルフェニル)プロパン酸を用いてト
リフルオロメタンスルホン酸による環化反応を行ったと
ころ、5ーメチルインダンー1ーオン(化合物7g’)
と7ーメチルインダンー1ーオン(化合物7g)の混合
物(1:1)を99%(144.7mg)の収率で得
た。 7−Methylindanone(7g)のスペクト
ルデータ:1H NMR(CDCl3)d 2.64
(s,3H)、2.65−2.68(m,2H)、3.
09(t,J=5.9Hz,2H)、7.10(d,J
=7.3Hz,1H)、7.28(d,J=7.6H
z,1H)、7.43(dd,J=7.3,7.6H
z,1H);13C NMR(CDC13)d18.
2, 25.2, 36.6, 123.8、 12
8.9, 133.7, 134.3, 138.6,
155.7, 207.8. 7−Methylindanone(7g)の参考文
献:Budhram,R.S.;Palaniswam
y,V.A.;Eisenbraun,E.J.,J.
Org.Chem.1986,51,1402−140
6. 5−Methylindanone(7g’)のスペク
トルデータ:1H NMR(CDCl3)d 2.45
(s,3H)、2.67−2.70(m,2H)、3.
10(t,J=6.0Hz,2H)、7.19(d,J
=7.6Hz,1H)、7.28(s,1H)、7.6
6(d,J=7.6Hz,1H);13C NMR(C
DC13)d 21.8, 25.4, 36.2,
123.3, 126.8, 128.3, 134.
6, 145.6, 155.5, 206.4. 5−Methylindanone(7g’)の参考文
献:Budhram,R.S.;Palaniswam
y,V.A.;Eisenbraun,E.J.,J.
Org.Chem.1986,51,1402−140
6.
【0046】
【実施例29】(化合物7h)実施例23において、2
−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランの
代わりに実施例21で得た2−[2−(1−ナフチル)
エチル]−1,3−ジオキソラン(化合物5h)を用い
たところ、「オキソン」処理により3ー(3,5ージメ
チルフェニル)プロパン酸(化合物6h)を得た。3ー
(3, 5ージメチルフェニル)プロパン酸を用いてトリ
フルオロメタンスルホン酸による環化反応を行ったとこ
ろ、5, 7ージメチルインダンー1ーオン(化合物7
h)を94%(150.6mg)の収率で得た。 5, 7ージメチルインダンー1ーオンの参考文献:Ba
rtmann,W.;Konz,E.,Heteroc
yclic Chem.1987,24,677.
【0047】
【実施例30】(化合物7i)実施例23において、2
−(3−フェニルプロピル)−1,3−ジオキソランの
代わりに実施例22で得た2−(4−フェニルブチル)
−1,3−ジオキソラン(化合物5i)を用いたとこ
ろ、「オキソン」処理により3ー(1ーナフチル)プロ
ピオン酸(化合物6i)を得た。3ー(1ーナフチル)
プロピオン酸を用いてトリフルオロメタンスルホン酸に
よる環化反応を行ったところ、1, 2ージヒドロシクロ
ペンタ[ 1, 2ーa]ナフタレンー3ーオン(化合物7
i)と2,3ージヒドロフェナレンー1ーオン(化合物
7i’)の混合物(2:1)を90%(164.0m
g)の収率で得た。 Benzo[e]indanone(7i)の参考文
献:Baddeley,G.;Holt,G;Maka
r,S.M.;Ivinson,M.G.,J.Che
m.Soc.1952,3605−3607. 2,3−Dihydro−1−phenalenone
(7i’)の参考文献:Baddeley,G.;Ho
lt,G;Makar,S.M.;Ivinson,
M.G.,J.Chem.Soc.1952,3605
−3607.
【0048】
【実施例31】(化合物7j)実施例23のトリフルオ
ロメタンスルホン酸による環化反応において、4ーフェ
ニルブタン酸の代りに5ーフェニルペンタン酸を用いた
ところ、2, 3, 4,5ーテトラヒドロベンゾ[a]
[7]アヌレンー1ーオン(化合物7j)を93%(1
49.0ミリグラム)の収率で得た。 1−Benzosuberone(7j)のスペクトル
データ:1H NMR(CDCl3)d 1.78−
1.92(m,4H)、2.72−2.76(m,2
H)、2.94(t,J=6.4Hz,2H)、7.2
0(d,J=7.4Hz,1H)、7.31(t,J=
7.6Hz,1H)、7.42(td,J=7.4,
1.4Hz,1H)、7.72(dd,J=7.6,
1.4Hz,1H);13C NMR(CDCl3)d
20.7, 25.1, 32.3, 40.7,
126.4, 128.4, 129.5, 132.
0, 138.6, 141.1. 1−Benzosuberone(7j)の参考文献:
Gilmore,R.C,Jr.;Horton,W.
J.,J.Am.Chem.Soc.1951,73,
1411−1414.
【0049】
【発明の効果】本発明により、芳香族スルホン誘導体と
シクロヘキセノン誘導体又は多環芳香族置換ジヒドロカ
ルボニル誘導体を原料として、アルキル基又は種々の置
換基を有する芳香族化合物を得るための、新規の合成方
法が与えられた。本方法は、従来のフリーデルクラフツ
反応では困難であった、導入置換基の完全なレジオ制御
を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の反応機構の概要を示す図で
ある。
【図2】 図2は、シクロヘキセノン誘導体と芳香族ス
ルホン誘導体から、アルキル置換芳香族置換化合物を得
る反応を示した図である。
【図3】 図3は、シクロヘキセノン誘導体とジェミナ
ルージアルコキシアルキル芳香族スルホン誘導体から、
アセタール基を有するアルキル置換芳香族化合物を得る
反応を示した図である。
【図4】 図4は、アセタール基を有するアルキル置換
芳香族化合物から、芳香族置換脂肪族置換環式ケトン化
合物を得る反応を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 41/18 C07C 41/18 43/20 43/20 A C07D 317/12 C07D 317/12 C07F 7/18 C07F 7/18 D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 1/32 C07C 15/02 C07C 15/24 C07C 15/38 C07C 15/44 C07C 41/18 C07C 43/20 C07D 317/12 C07F 7/18 CASREACT(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 の芳香族スルホン誘導体(Xは炭素数1ないし10のア
    ルキル基又はアルケニル基又はアルキニル基、又は1,
    3−ジオキソラニル基、又はtert−ブチルジメチル
    シリルオキシル基より成る群より選択された置換基、n
    は1ないし5)に塩基性有機金属を添加し、次いで 【化2】 のシクロヘキセノン誘導体(R1 、R2 、R3 及びR4
    は、炭素数1ないし10のアルキル基又は水素)を添加
    し、次いで求電子剤を添加し、次いで塩基性金属アルコ
    キシドを添加して反応し、反応液より得られる生成物を
    採取する事を特徴とする、 【化3】 の置換フェニル化合物(R1 、R2 、R3 及びR4 は、
    炭素数1ないし10のアルキル基又は水素、Xは炭素数
    1ないし10のアルキル基又はアルケニル基又はアルキ
    ニル基、又は1,3−ジオキソラニル基、又はtert
    −ブチルジメチルシリルオキシル基より成る群より選択
    された置換基、nは1ないし5)の合成方法。
  2. 【請求項2】 【化4】 の芳香族スルホン誘導体(Xは炭素数1ないし10のア
    ルキル基又はアルケニル基又はアルキニル基、又は1,
    3−ジオキソラニル基、又はtert−ブチルジメチル
    シリルオキシル基より成る群より選択された置換基、n
    は1ないし5)に塩基性有機金属を添加し、次いで 【化5】 のテトラロン誘導体(R1 及びR2 は、炭素数1ないし
    10のアルコキシ基又は水素)を添加し、次いで求電子
    剤を添加し、次いで塩基性金属アルコキシドを添加して
    反応し、反応液より得られる生成物を採取する事を特徴
    とする、 【化6】 のナフタレン誘導体(R1 及びR2 は、炭素数1ないし
    10のアルコキシ基又は水素、Xは炭素数1ないし10
    のアルキル基又はアルケニル基又はアルキニル基、又は
    1,3−ジオキソラニル基、又はtert−ブチルジメ
    チルシリルオキシル基より成る群より選択された置換
    基、nは1ないし5)の合成方法。
  3. 【請求項3】 【化7】 の芳香族スルホン誘導体(Xは炭素数1ないし10のア
    ルキル基又はアルケニル基又はアルキニル基、又は1,
    3−ジオキソラニル基、又はtert−ブチルジメチル
    シリルオキシル基より成る群より選択された置換基、n
    は1ないし5)に塩基性有機金属を添加し、次いで 【化8】 のジヒドロベンズアントラセン−オン誘導体(R1 及び
    2 は、炭素数1ないし10のアルコキシル基又は水
    素)を添加し、次いで求電子剤を添加し、次いで塩基性
    金属アルコキシドを添加して反応し、反応液より得られ
    る生成物を採取する事を特徴とする、 【化9】 のベンズアントラセン誘導体(R1 及びR2 は、炭素数
    1ないし10のアルコキシ基又は水素、Xは炭素数1な
    いし10のアルキル基又はアルケニル基又はアルキニル
    基、又は1,3−ジオキソラニル基、又はtert−ブ
    チルジメチルシリルオキシル基より成る群より選択され
    た置換基、nは1ないし5)の合成方法。
  4. 【請求項4】 【化10】 の芳香族スルホン誘導体(Xは炭素数1ないし10のア
    ルキル基又はアルケニル基又はアルキニル基、又は1,
    3−ジオキソラニル基、又はtert−ブチルジメチル
    シリルオキシル基より成る群より選択された置換基、n
    は1ないし5)に塩基性有機金属を添加し、次いで 【化11】 のジヒドロベンゾピレン−オン誘導体(R1 及びR2
    は、炭素数1ないし10のアルコキシ基又は水素)を添
    加し、次いで求電子剤を添加し、次いで塩基性金属アル
    コキシドを添加して反応し、反応液より得られる生成物
    を採取する事を特徴とする、 【化12】 のベンゾピレン誘導体(R1 及びR2 は、炭素数1ない
    し10のアルコキシ基又は水素、Xは炭素数1ないし1
    0のアルキル基又はアルケニル基又はアルキニル基、又
    は1,3−ジオキソラニル基、又はtert−ブチルジ
    メチルシリルオキシル基より成る群より選択された置換
    基、nは1ないし5)の合成方法。
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