JP3224865B2 - 農業用被覆フィルム及びその製造方法 - Google Patents
農業用被覆フィルム及びその製造方法Info
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
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Description
製造方法、特に、農業用被覆フィルム及びその製造方法
に関する。
グリーンハウスに用いられる農業用被覆フィルムとし
て、フッ素樹脂フィルムが利用されている(例えば特開
昭64−43535号参照)。ところが、フッ素樹脂フ
ィルムを用いたグリーンハウスは、表面が不活性なた
め、内面に水滴が付着し易い。グリーンハウスに付着し
た水滴は、太陽光線を遮ったり、滴下すると栽培中の植
物に付着するので、植物の良好な成育を妨げる原因とな
る。
にくい農業用のフッ素樹脂フィルムが種々提供されてい
る。例えば、特開昭62−179938号には、層状の
ケイ酸塩とシランカップリング剤とを含む防曇剤が塗布
された農業用フッ素樹脂フィルムが示されている。ま
た、特開平1−123737号には、粒子状のシリカ、
アルミナ及び酸化チタンから選ばれた少なくとも1種以
上を含む防曇剤が塗布された農業用フッ素樹脂フィルム
が示されている。
業用フッ素樹脂フィルムは、フィルムの耐久性は良好で
あるが、フィルムの耐用年数に比べて防曇性の持続期間
が短い。したがって、前記従来の農業用フッ素樹脂フィ
ルムは、長期間使用すると防曇性が低下してしまうの
で、定期的に防曇剤を塗布し直さなければ防曇機能を持
たない農業用フッ素樹脂フィルムと同様の問題を起こし
てしまう。
好でありかつ防曇性が長期間良好に持続し得る農業用被
覆フィルムを提供することにある。第3の発明の目的
は、耐久性が良好でありかつ防曇性が長期間良好に持続
し得る農業用被覆フィルムを効率良く製造するための製
造方法を提供することにある。
被覆フィルムは、特定の表面特性を持つフッ素樹脂フィ
ルム層と、フッ素樹脂フィルム層に配置された防曇剤層
とを備えている。防曇剤層は、無機親水性コロイド物質
と、界面活性剤と、リチウムシリケート及び/又はシラ
ン誘導体とを含んでいる。
特定の表面特性を持つフッ素樹脂フィルム層と、フッ素
樹脂フィルム層上に形成されかつ酸素及び/又は窒素を
含む原子団を有する有機化合物からなる下地層と、下地
層上に形成されかつ無機親水性コロイド物質と界面活性
剤とリチウムシリケート及び/又はシラン誘導体とを含
む防曇剤層とを備えている。
造方法は、次の工程を含んでいる。 ◎フッ素樹脂フィルムを用意する工程。 ◎フッ素樹脂フィルムに表面処理面を設ける工程。 ◎表面処理面に、無機親水性コロイド物質と界面活性剤
とリチウムシリケート及び/又はシラン誘導体とを含む
防曇剤を塗布する工程。
ルム層は、分子構造にフッ素を含む高分子化合物からな
るものである。一般的なフッ素樹脂は、次の繰り返し単
位(1)を含む重合体である。
−O−Rf のうちから選択された置換基である。また、
Rf は、炭素原子を1〜12個含むパーフルオロアルキ
ル基である。
脂の具体例としては、次のものが挙げられる。 テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレン
との共重合体樹脂。
エチレンと5〜50重量%のヘキサフルオロプロピレン
とからなる共重合体樹脂が好ましい。 クロロトリフルオロエチレンとエチレンとの共重合体
樹脂。 テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合体樹
脂。
エチレンと40〜60モル%のエチレンとからなる共重
合体樹脂が好ましい。なお、この共重合体樹脂では、必
要により、パーフルオロアルキルビニルが第3成分とし
て共重合されていても良い。パーフルオロアルキルビニ
ルは、次の一般式(2)で示される。なお、式中nは、
2〜10の整数である。
合体樹脂として好ましいのは、45〜65モル%のテト
ラフルオロエチレンと、35〜55モル%のエチレン
と、0.1〜10モル%のパーフルオロアルキルビニル
を含む共重合体樹脂である。 テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニ
ルエーテルとの共重合体樹脂。
エチレンと、5〜50重量%のパーフルオロプロピルビ
ニルエーテルとを含む共重合体樹脂が好ましい。 ポリフッ化ビニリデン樹脂。 ポリフッ化ビニル樹脂。
は、上述のフッ素樹脂を例えば押し出し成型法やインフ
レーション成型法等によりフィルム化したものである。
フッ素樹脂フィルム層の厚みは、一般に、25〜750
μm、好ましくは35〜350μmに設定される。厚み
が25μm未満の場合は、本発明に係る農業用被覆フィ
ルムが破れ易くなる。逆に、厚みが750μmを超える
と、切断,接着及び展張等の作業性が低下し、また不経
済である。
応じて着色剤が添加されていても良い。着色剤として
は、酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム、沈降性シリ
カ、カーボンブラック、クロムイエロー、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーン等が例示できる。
される面に表面処理を施し、フィル ム表面の濡れ張力が
30dyne/cm以上である必要がある。フィルム表
面の濡れ張力が30dyne/cm以上であると、その
表面に投錨効果が発現し、フッ素樹脂フィルム層と下地
層又は防曇剤層との馴染みが改善され、防曇性とその持
続性が向上する。フィルム表面の濡れ張力が30dyn
e/cm未満では、防曇性能及びその持続性に劣ったも
のとなる。
処理が例示できる。薬液処理は、金属ナトリウムのアン
モニア溶液や、ナトリウム・ナフタリン錯体のテトラヒ
ドロフラン溶液にフッ素樹脂フィルムを浸漬する表面処
理方法である。一方、放電処理は、フッ素樹脂フィルム
表面でコロナ放電、グロー放電(プラズマ処理)、スパ
ッタエッチング等を行い、フィルム表面に高エネルギー
粒子を衝突させる処理方法である。
面では、炭素原子数(C)に対するフッ素原子数(F)
の比(F/C)が0.8〜1.8であり、かつ炭素原子
数に対する酸素原子数(O)の比率(O/C)と上述の
F/Cとの関係が次の関係式(1)を満たし、さらに表
面処理された表層以外の部分のF/C値が1.9〜2.
0に設定されているのが好ましい。
形成しても良い。
団を有する有機化合物からなる。酸素及び/又は窒素を
含む原子団としては、アミノ基、イミノ基、カルボキシ
ル基、水酸基、カルボニル基、エーテル基、エポキシ
基、イソシアネート基、アミド基、ウレタン基、エステ
ル基、尿素基、シアノ基等が例示できる。このような原
子団を有する有機化合物としては、ポリウレタン樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリ
ビニルアルコール等が例示できる。
好ましくは0.05〜0.5μmに設定される。フッ素
樹脂フィルム層にこのような下地層を設けると、防曇性
の持続効果がより向上する。 防曇剤層 本発明の農業用被覆フィルムを構成する防曇剤層に用い
られる防曇剤は、無機親水性コロイド物質と、界面活性
剤と、リチウムシリケート及び/又はシラン誘導体とを
含んでいる。この防曇剤で用いられる無機親水性コロイ
ド物質としては、コロイダルシリカ、コロイダルアルミ
ナ、コロイド状のFe(OH)2 ,コロイド状のSn
(OH)4 ,コロイド状のTiO2 ,コロイド状のBa
SO4 及びコロイド状のリチウムシリケートが例示でき
る。これらのコロイド物質は、2種以上併用されてもよ
い。なお、無機親水性コロイド物質として特に好ましい
のは、コロイダルシリカまたはコロイダルアルミナであ
る。上述のコロイド物質は、水性ゾル型のものが好まし
い。
ニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤及び両性界面活性剤のいずれでも良い。但し、界
面活性剤は、上述の無機親水性コロイドとの関係で適宜
選択するのが好ましい。例えば、コロイダルシリカを用
いた場合は、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン界
面活性剤を用いるのが好ましい。また、コロイダルアル
ミナを用いた場合は、カチオン界面活性剤及び/又はノ
ニオン界面活性剤を用いるのが好ましい。
トは、二酸化珪素と炭酸リチウム等のリチウム塩とを融
解することによって得られるものであり、次の一般式
(3)で表される。
との配合割合によって、水溶性の異なるものが得られ
る。例えば、一般式中nが6〜10のものは水に不溶で
ある。したがって、この場合、リチウムシリケートは、
コロイド状になり得るので、上述の無機親水性コロイド
物質としても利用できる。一方、nが2〜5のリチウム
シリケートは水溶性であるため、バインダーとして上述
の無機親水性コロイド物質とともに使用できる。
の一般式(4)で表されるものである。
基、ウレイド基、アンモニウム基及びエチレン性不飽和
結合含有基のうちから選ばれた反応性基を少なくとも1
個有するアルキル基又はアリール基である。また、R2
及びR3 は、それぞれ炭素数が1〜3のアルキル基を示
しており、R2 とR3 とは同一であっても良いし異なっ
ていても良い。さらに、nは、1〜3の整数を示してい
る。
80重量%以上94.5重量%以下、界面活性剤を0.
5重量%以上15重量%以下、リチウムシリケート及び
/又はシラン誘導体を5重量%以上19.5重量%以下
含み、水及び/又はアルコール中に分散されているもの
が好ましい。
ルシリカと、エーテル型非イオン界面活性剤と、R1 が
エポキシ基又はエポキシ基含有基を少なくとも1個有す
るアルキル基でありかつR2 及びR3 が炭素数が1〜3
のアルキル基である上述のシラン誘導体とを含む、炭素
数が1〜4のアルコールを分散媒とするものである。農業用被覆フィルムの製造方法 まず、フッ素樹脂フィルムを用意する。フッ素樹脂フィ
ルムは、既述したように、上述のフッ素樹脂から押し出
し成型やインフレーション成型により得られる。この
際、フッ素樹脂フィルムの厚みは、25〜750μm、
好ましくは35〜350μmに設定する。なお、フッ素
樹脂フィルムを着色する場合は、成型前のフッ素樹脂に
予め上述の着色剤を添加しておく。
し、フィルム表面の濡れ張力を30dyne/cm以上
とする。表面処理方法としては、上述の薬液処理及び放
電処理が採用され得る。放電処理方法としてコロナ放電
処理を採用する場合、放電処理は、空気、酸素、窒素、
二酸化炭素、低分子有機化合物及びこれらの混合物のい
ずれの雰囲気中で行っても良い。また、グロー放電処理
を採用する場合は、低圧及び常圧のいずれの雰囲気中で
処理が行われても良い。この場合、プラズマ気体として
は、酸素、窒素、ヘリウム、二酸化炭素、アンモニア、
低分子有機化合物及びこれらの混合ガスが利用できる。
なお、グロー放電処理として特に好ましいのは、低温プ
ラズマ処理である。低温プラズマ処理によれば、フッ素
樹脂本来の特性を損なうことなくフィルムの表層部のみ
を改質できる。
樹脂フィルムの種類に応じて適宜選択できる。例えば、
テトラフルオロエチレンやヘキサフルオロプロピレンを
含む共重合体樹脂のように、フッ素置換度の高いフッ素
樹脂フィルムの場合は、プラズマ処理やスパッタエッチ
ング処理が好ましい。特に、低分子化合物のガス雰囲気
中での放電処理(例えば特公昭37−17485号、特
公昭37−17682号、特公昭49−12900号参
照)が好ましい。なお、プラズマ処理した場合は、高湿
下で紫外線照射された場合でも接着性の低下が起こりに
くい。
濃度,圧力,温度等のガス雰囲気条件の他、放電時の電
気エネルギーが主な条件になる。電気エネルギーは、電
極間を通過するフィルムに与えられるエネルギー量であ
り、W.min/m2 で示される。処理時の好ましい電
気エネルギー量は、放電の種類、ガス雰囲気、及びフィ
ルムを構成するフッ素樹脂の化学構造等により異なる
が、コロナ放電処理の場合は(10/フッ素樹脂の水素
置換係数)W.min/m2 以上であり、プラズマ処理
の場合は(5/フッ素樹脂の水素置換係数)W.min
/m2 以上である。ここで、フッ素樹脂の水素置換係数
とは、フッ素樹脂の炭素骨格に結合している水素原子の
比率であり、次の式(2)により求められる。
る。 テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレン
との共重合体樹脂(水素置換度:0):0.1 テトラフルオロエチレンとエチレンとの共重合体樹脂
(モノマー数比で1:1の共重合体、水素置換度:0.
5):0.6 ポリフッ化ビニリデン(水素置換度:0.5):0.
6 ポリフッ化ビニル(水素置換度:0.75):0.8
5 なお、放電処理時の放電電圧は、1KV以上に設定する
のが好ましい。放電電圧が1KV以下の場合は、防曇剤
層による防曇性が長期間持続しにくくなり、また防曇性
が不均一になり易い。
cm以上が必要である。なお、濡れ張力は、JIS−K
6768による値である。上述の表面処理面には、必要
に応じて下地層を形成する。下地層は、上述の樹脂をフ
ッ素樹脂フィルム層上に塗布すると形成できる。また、
上述の樹脂のプレポリマー、又はプレポリマーとモノマ
ーとの配合物を塗布し、これを加熱処理又は電磁波照射
処理して高分子化することにより形成することもでき
る。
面処理面又は下地層上に防曇剤を塗布する。防曇剤の濃
度は、通常0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜1
0重量%に設定する。防曇剤は、スプレーやコーター等
により塗布する。この際、塗布量は、2g/m2 以下に
設定する。塗布量が2g/m2 を超えると、かえって防
曇性及び防曇性の持続性が低下してしまう。
ルコールを除去して乾燥すると、防曇剤層が形成され
る。この防曇剤層は、リチウムシリケートやシラン誘導
体が無機親水性コロイドのバインダーとして作用するの
で、脱落や剥がれが起こりにくく、防曇効果を長期間持
続し得る。 農業用被覆フィルムの利用 本発明の農業用被覆フィルムは、例えば作物の栽培を行
うためのトンネルハウスや温室等のグリーンハウス用と
して用いられる。ここで、農業用被覆フィルムは、防曇
剤層がグリーンハウスの内周面となるよう用いられる。
用被覆フィルムは、フィルム表面の濡れ張力が30dy
ne/cm以上のフッ素樹脂製であるため耐久性が良好
である。また、フィルム表面で凝縮した水は防曇剤の作
用により水滴にならずに連続水膜になるので、フィルム
の内周面には水滴が付着しにくい。よってグリーンハウ
ス内では、太陽光線が水滴により遮られたり、成育中の
植物上に水滴が落下したりしにくいので、良好な環境下
で植物を栽培できる。また、フィルムの防曇性は長期間
持続し得るので、フィルムの耐用期間中であれば、防曇
剤の再塗布等を行う必要性は少ない。
媒化成工業(株)製イソプロピルアルコール分散OSC
AL)(a)と、シラン誘導体として、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン
(b)と、界面活性剤として、ポリオキシエチレン(1
0モル)−ラウリルエーテル(c)とを固形成分比a:
b:c=85:4:11となるように攪拌混合した。得
られた混合物をエタノール中に分散し、有効成分濃度が
20重量%の防曇剤を作成した。
として、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体ペレット”テフロン”FEP 100J
(三井デュポンフロロケミカル(株)製)を押出機に供
給し、常法により溶融して、Tダイ口金に導入し、厚み
100μmのフィルム(A)を製膜した。該フィルムの
表面に空気中で処理強度500W・min/m 2 でコロ
ナ放電処理を施した。この放電処理面に前述の防曇剤
を、乾燥後の固形分量が0.5g/m2となるようロー
ルコーターで塗布し、熱風乾燥により防曇剤中のエタノ
ールを蒸発させ、農業用被覆フィルムを得た(実施例
1)。
がら、処理強度700W・min/m 2 でプラズマ処理
を施した以外は、実施例1と全く同様にして農業用被覆
フィルムを得た(実施例2)。 実施例3,4 被覆フィルムに用いるフッ素樹脂フィルムとして、テト
ラフルオロエチレン(53モル)−エチレン(46モ
ル)−パーフルオロブチルエチレン(1モル)共重合体
ペレットを実施例1と同様に、厚み100μmのフィル
ム(B)を製膜した。該フィルムの表面に空気中で処理
強度60W・min/m 2 でコロナ放電処 理を施した以
外は実施例1と同様にして農業用被覆フィルムを得た
(実施例3)。
がら、処理強度300W・min/m 2 でプラズマ処理
を施した以外は、実施例1と全く同様にして農業用被覆
フィルムを得た(実施例4)。 比較例1,2 実施例1〜2で用いたフッ素樹脂フィルム(A)を表面
処理しないで、防曇剤を塗布した以外は実施例1と同様
にして農業用被覆フィルムを得た(比較例1)。
(B)を表面処理しないで、防曇剤を塗布した以外は実
施例1と同様にして農業用被覆フィルムを得た(比較例
2)。
電処理条件を表2の通りに変更し、実施例1と同様の農
業用被覆フィルムを製造した。
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン(b)と、ポリオキシエチレン(8モル)
ノニルフェニルエーテル(c)とを固形分比がa:b:
c=80:7:13となるように攪拌混合した。そし
て、得られた混合物をエタノール中に分散し、有効成分
濃度が20重量%の防曇剤を作成した。
g/m2 となるよう表3に示すフィルムにロールコータ
ーを用いて塗布した。そして、熱風乾燥により防曇剤中
のエタノールを蒸発させ、農業用被覆フィルムを得た。
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(b)
と、ポリオキシエチレン(10モル)−ノニルフェニル
エーテル(c)とを固形部比がa:b:c=90:1:
9になるよう攪拌混合した。そして、得られた混合物を
エタノール中に分散し、有効成分濃度が20重量%の防
曇剤を作成した。この防曇剤を実施例3及び実施例4で
用いたのと同じフィルムに塗布し、農業用被覆フィルム
を得た。なお、実施例3で用いたフィルムと前記防曇剤
との組み合わせが実施例8であり、実施例4で用いたフ
ィルムと前記防曇剤との組み合わせが実施例9である。実施例10 実施例2で用いたフィルムの表面処理面に、ポリウレタ
ン組成物である武田薬品工業株式会社製のタケダックA
−310とタケネートA−3との配合物(12:1)を
固形分量で0.2g/m2 となるよう塗布した。この配
合物を溶剤を除去すると共に加熱して高分子化し、下地
層を形成した。
乾燥後の固形分量が0.5g/m2となるように塗布し
て乾燥し、防曇剤層を形成した。これにより、農業用被
覆フィルムを得た。実施例11 実施例3で用いたフィルムの表面処理面に、実施例10
と同様に下地層を形成した。そして、この下地層上に、
実施例3で用いた防曇剤を実施例10と同じ条件で塗布
し、防曇剤層を形成した。これにより、農業用被覆フィ
ルムを得た。評価 (1) 実施例1〜9及び比較例1〜6でそれぞれ得ら
れた農業用被覆フィルムについて、防曇性と帯電防止性
とを評価した。結果を表4に示す。なお、評価方法は次
の通りである。 防曇性 200mlのビーカーに100mlの水を入れる。この
ビーカーに、防曇剤層が内側になるよう農業用被覆フィ
ルムを被せ、ゴムバンドでフィルムを止めた。
に漬け、次の加熱条件で加熱した。そして、その間のフ
ィルムへの水滴の付着状態を観察した。(加熱条件)3
0℃×5日→50℃×10日→60℃×10日→70℃
×30日。なお、この加熱条件は、グリーンハウスでの
実用年数の約3年に相当している。
した。測定には、ユニバーサルエレクトロメーターMo
del MMAII−17(川口電機製作所(株)製)と
P−601型測定箱(同社製)を用いた。
い。 10 12 〜10 13 :一部に水滴が付着する。
着する。
ムについて、上述の(1)と同じ方法で防曇性を評価
した。但し、70°の加熱条件は、70°×50日に変
更した。結果を表5に示す。なお、表5には、比較のた
めに、実施例2,3の防曇性を併記している。
果がより長期間持続する。
フッ素樹脂フィルム層に上述の防曇剤層を配置している
ので、耐久性が良好でありかつ防曇性を長期間良好に持
続し得る農業用被覆フィルムが実現できる。
ッ素樹脂フィルム層と上述の防曇剤層との間に下地層を
形成しているので、耐久性が良好でありかつ防曇性をよ
り長期間良好に持続し得る農業用被覆フィルムが実現で
きる。
に表面処理面を設けてから上述の防曇剤を塗布している
ので、耐久性が良好でありかつ防曇性を長期間良好に持
続し得る農業用被覆フィルムが効率良く製造できる。
Claims (3)
- 【請求項1】フィルム表面の濡れ張力が30dyne/
cm以上のフッ素樹脂フィルム層と、 前記フッ素樹脂フィルム層に配置された、無機親水性コ
ロイド物質と界面活性剤とリチウムシリケート及び/又
はシラン誘導体とを含む防曇剤層と、 を備えた農業用被覆フィルム。 - 【請求項2】フィルム表面の濡れ得張力が30dyne
/cm以上のフッ素樹脂フィルム層と、 前記フッ素樹脂フィルム層上に形成された、酸素及び/
又は窒素を含む原子団を有する有機化合物からなる下地
層と、 前記下地層上に形成された、無機親水性コロイド物質と
界面活性剤とリチウムシリケート及び/又はシラン誘導
体とを含む防曇剤層と、 を備えた農業用被覆フィルム。 - 【請求項3】フッ素樹脂フィルムを用意する工程と、 前記フッ素樹脂フィルムに表面処理面を設ける工程と、 前記表面処理面に、無機親水性コロイド物質と界面活性
剤とリチウムシリケート及び/又はシラン誘導体とを含
む防曇剤を塗布する工程と、 を含む農業用被覆フィルムの製造方法。
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-
1992
- 1992-08-06 JP JP20984892A patent/JP3224865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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