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JP3226403B2 - 液体供給機の加温構造 - Google Patents
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JP3226403B2 - 液体供給機の加温構造 - Google Patents

液体供給機の加温構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貯留タンクから注出
ノズルに供給した常温の濃縮液体を、ヒータにより加熱
された温水により注出ノズルの部分で稀釈するようにし
た液体供給機において、前記貯留タンクから注出ノズル
に至る管路を濃縮液体が通過する間に、該液体を加温し
得るようにした液体供給機の加温構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】濃縮液体を温水により稀釈して所要濃度の
液体を注出する液体供給機として、スープディスペンサ
ーが知られている。このスープディスペンサーの基本構
造を一例として述べれば、該ディスペンサーに配設した
タンクに常温の濃縮スープが貯留され、このタンクに吸
込口を連通接続したスープ用ポンプを駆動することによ
り、スープ用ポンプの吐出口に連通接続した注出ノズル
に所要量の濃縮スープを供給するよう構成されている。
また、ヒータを内蔵した水槽に所要量の水が貯えられ、
ヒータの通電により水を所要温度まで加熱するようにな
っている。この水槽には、前記注出ノズルに吐出口を連
通接続した温水用ポンプの吸込口が連通接続されてお
り、該ポンプを駆動することにより注出ノズルに所要量
の温水を供給するようになっている。すなわち、両ポン
プを駆動することにより、注出ノズルに常温の濃縮スー
プと高温の温水とが所要の割合で供給され、該ノズルの
部分で濃縮スープが温水により稀釈される。そして、所
要濃度でかつ飲食に適する温度となったスープが、注出
ノズルから外部に注出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したスープディス
ペンサーでは、前記タンクに貯留されている濃縮スープ
の濃度によって、前記注出ノズルに供給する濃縮スープ
と温水との割合が変えられる。この場合において、常温
に保持されている濃縮スープに対して高温に保持されて
いる温水の割合が多い場合は、稀釈されたスープの温度
は、温水の温度からそれ程低下せず、飲食に適した温度
で注出することが可能である。しかるに、濃縮スープに
対して温水の割合が少ない場合は、稀釈されたスープの
温度は、温水の温度から著しく低下してしまい、スープ
を適温(飲食に適した温度)で注出できない不都合があっ
た。
【0004】そこで、前記タンクに貯留されている濃縮
スープを予め所要温度まで加熱しておくことが考えられ
るが、タンクをヒータ等で加熱して濃縮スープを高温に
保つ場合は、濃縮スープの水分が経時的に蒸発し、注出
ノズルから注出されるスープの味が変化する欠点があ
る。また、濃縮スープにおける水分の蒸発量を抑えるた
め、低温(40℃〜60℃)で保温するとしても、保温時
間が長くなれば濃縮スープの品質が劣化して呈味変化を
来たす難点が指摘される。更に、タンクに貯留されてい
る大量の濃縮スープを加熱する場合は高温の熱源が必要
となり、コストが嵩むと共に、充分な撹拌を行なわなけ
れば、加熱部分でスープが焦付いてしまう問題も招く。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、濃縮液体の品質を劣化させること
なく適温の液体を供給することのできる手段を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、貯留タンク
に貯留されている濃縮液体を注出ノズルに供給すると共
に、容器内に貯留されてヒータにより所要温度に加熱さ
れている温水を注出ノズルに供給するようにした液体供
給機において、前記貯留タンクから注出ノズルに至る濃
縮液体の管路の所要部位を、前記容器に貯留されている
温水に浸漬するよう配管したことを特徴とする。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る液体供給機の加温構造に
つき、好適な実施例としてスープディスペンサーを挙げ
て、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0008】図1に示す如く、スープディスペンサー1
0は箱状の外装体をなす本体12を有し、この本体12
の内部に、ステンレス等の非磁性材料を材質とする載置
板14が水平に配置されている。載置板14の下方に
は、撹拌用モータ16が直立姿勢で配設され、該モータ
16の載置板14を指向する出力軸に、該載置板14の
下面に近接する磁石18が配設されている。また載置板
14の上面には、所要量の濃縮スープが貯留される貯留
タンク20が載置されるようになっている。更に、貯留
タンク20の内部に、下端に磁石22を配設した撹拌羽
根24が回転自在に配設してある。すなわち、撹拌用モ
ータ16を駆動することにより、両磁石18,22の磁
力作用下に、撹拌羽根24はモータ16とは非接触状態
で回転してスープが撹拌される。これにより、貯留タン
ク20を本体12から容易に取出すことができるもので
ある。
【0009】前記本体12の前面には、当該本体12に
開設した開口部12aと対応して、該開口部12aを開
閉自在に閉塞する扉26が配設されている。また本体1
2の内部に、前記扉26の開閉状態を検出するスイッチ
28が配設され、扉26の閉状態をスイッチ28で検出
している間は前記撹拌用モータ16への通電が可能とさ
れると共に、扉26の開状態を検出すると撹拌用モータ
16への通電を不能(遮断)とするよう設定してある。な
お本体12に設けた制御装置29には、電源スイッチや
液体注出スイッチ(何れも図示せず)等が配設され、電源
スイッチの投入により当該スープディスペンサー10が
運転可能状態となる。
【0010】前記貯留タンク20の上部開口は、蓋体3
0により開閉自在に閉塞されるようになっており、この
蓋体30の所要位置に形成した通孔30aに、固定具3
2を介して濃縮スープの吸込パイプ34が着脱自在に装
着されている。この吸込パイプ34の下端にノズル36
が着脱自在に配設され、該ノズル36の先端が、貯留タ
ンク20の内底部近傍に非接触状態で臨むように、吸込
パイプ34の装着位置が決められる。また本体12の内
部に、残量検知回路(図示せず)を内蔵した残量検知手段
56が配設され、この検知手段56に接続する一方の電
極60が、前記載置板14の下面に接触状態で取付けら
れると共に、他方の電極64が、前記固定具32から上
方に延出する吸込パイプ34に接触するよう取付けられ
ている。そして、両電極60,64での通電状態によっ
て、貯留タンク20内における濃縮スープの残量を検出
するようになっている。すなわち、前記貯留タンク2
0、蓋体30、載置台14および吸込パイプ34を、何
れも導電特性の良好な金属材料(導体)から形成すると共
に、前記固定具32を電気絶縁特性を有する材料(絶縁
体)から形成し、吸込パイプ34を蓋体30および貯留
タンク20に対して電気的に非接触状態で装着するよう
構成してある。そして、貯留タンク20に貯留されてい
る導電性の濃縮スープが吸込パイプ34に接触して、導
体である載置板14、濃縮スープ、吸込パイプ34を介
して通電状態に維持されている両電極60,64が、濃
縮スープが吸込パイプ34に接触しなくなることにより
非通電状態となった際に、残量検知手段56が検出作動
するよう設定されている。
【0011】前記本体12の内部にスープ用ポンプ40
が配設され、該ポンプ40の吸込管42は、前記吸込パ
イプ34の固定具32から上方に延出する端部に、雄型
と雌型のジョイント38,44を介して着脱自在に連結
されるようになっている。またスープ用ポンプ40の吐
出管46は、後述する密閉容器48の内部に臨ませた加
温用タンク50および管体52を介して注出ノズル54
に連通接続されている。すなわち、スープ用ポンプ40
を駆動することにより、貯留タンク20内の濃縮スープ
は、ノズル36、吸込パイプ34、両ジョント38,4
4および吸込管42を介してポンプ40に吸込まれた
後、吐出管46、加温用タンク50および管体52を介
して注出ノズル54に吐出される(図2参照)。
【0012】前記本体12の内部に、図1に示す如く、
密閉容器48が配置され、この密閉容器48には、外部
水道系に接続する給水管70が連通接続され、該給水管
70に配設した給水弁72を開放することにより、密閉
容器48に水が供給されるようになっている。また密閉
容器48内に、容器内の水位を検出する水位検知器73
が配設され、該水位検知器73により常に一定レベルで
水が貯留されるように給水弁72を開閉制御するよう構
成されている。更に、密閉容器48内には、絶縁電熱ヒ
ータ74が配設され、容器内に貯留された水を該ヒータ
74で加熱するようになっている。なお密閉容器48内
にサーモスタットの如き感温素子76が配設され、ヒー
タ74により加熱される水の温度を監視して、前記ヒー
タ74の通電制御を行なって水温を一定に保持してい
る。
【0013】前記密閉容器48には、温水用ポンプ78
の吸込管80が連通接続され、該ポンプ78の吐出管8
2は、注出弁84を介して前記注出ノズル54に連通接
続されている。すなわち、温水用ポンプ78を駆動して
から注出弁84を開放することにより、所要温度に保持
されている温水が注出ノズル54に供給され、該ノズル
54内で前記濃縮スープを稀釈するようになっている。
そして、注出ノズル54の下方にセットした容器86
に、所要濃度となったスープが注出される。なお、図1
において符号90は、温水用ポンプ78の吐出管82と
密閉容器48とを連通する戻し管を示し、この戻し管9
0は、温水の供給停止後に吐出管82内に残留している
温水を密閉容器48に戻すべく機能する。
【0014】前記密閉容器48の内部には、図1に示す
如く、前記水位検知器73により制御される温水の水位
(水面位置)より下方に臨んで、常に温水に浸漬するよう
位置決めされた加温用タンク50が配設され、該タンク
50の一端に、前記スープ用ポンプ40の吐出管46が
連通接続されている。また加温用タンク50の他端に
は、前記注出ノズル54に連通接続する管体52が接続
される。すなわち、スープ用ポンプ40から吐出管46
を介して吐出される濃縮スープは、加温用タンク50を
通過する過程で温水との熱交換がなされ、所要温度まで
加温された濃縮スープが、管体52を介して注出ノズル
54に供給されるようになっている(図2参照)。なお、
密閉容器48における温水の蓄熱量は大きいので、ポン
プ40から吐出されて加温用タンク50を通過する濃縮
スープは瞬時に適温まで加温される。
【0015】前記密閉容器48に、本体12の外方で開
放する蒸気管88が連通接続され、密閉容器48内で発
生した蒸気を蒸気管88を介して外部に排気するよう構
成してある。この蒸気管88に大径部88aが形成さ
れ、この大径部88a内に、前記加温用タンク50から
延出する管体52が所要長さに亘って配管されている。
大径部88aの内径は、管体52を内挿した状態で蒸気
の流通に支障を来たすことのない寸法に設定されてお
り、蒸気管88の大径部88a内を流通する蒸気と、管
体52内を流通する濃縮スープとの熱交換を行なうよう
になっている。これにより、加温用タンク50を出て管
体52を流通する濃縮スープの温度低下を防止すること
ができるものである。更に、前記管体52と注出ノズル
54との接続部に逆止弁87が介挿され、注出ノズル5
4側からの空気の流入や、管体52内の濃縮スープの逆
流を防止するよう構成してある。また、加温用タンク5
0と逆止弁87までの管体52の内容量が、濃縮スープ
の一回の注出量と略同一に設定されている。すなわち、
濃縮スープが間欠的に注出される際には、前記逆止弁8
7の閉成により管体52および加温用タンク50に貯留
されている次回注出分の濃縮スープのみが、温水および
蒸気により加温される。
【0016】
【実施例の作用】次に、実施例に係る液体供給機の加温
構造の作用につき以下説明する。前記給水弁72を開放
して密閉容器48内に水が供給されると、該容器内の水
位の上昇を前記水位検知器73が検出して給水弁72を
閉成することにより、密閉容器48内に所要量の水が貯
留される。また前記ヒータ74に通電されて次第に水温
が上昇し、所定温度付近で感温素子76が作動してヒー
タ74に対する通電遮断がなされて、略一定の温度に保
たれる。前記載置板14に、所要量の濃縮スープが貯留
されている貯留タンク20を載置すると共に、該タンク
20に吸込パイプ34を装着する。このとき、本体12
の扉26は閉成しているので、前記スイッチ28により
撹拌用モータ16への通電は可能な状態となっており、
該モータ16の駆動により、磁石18,22の磁力作用
下に、貯留タンク20に収納されている撹拌羽根24が
回転して常温の濃縮スープが撹拌される。
【0017】この状態で前記液体注出スイッチを投入す
ると、図2に示す如く、前記スープ用ポンプ40が駆動
し、貯留タンク20内の常温の濃縮スープは、ノズル3
6、吸込パイプ34、両ジョント38,44および吸込
管42を介してポンプ40に吸引される。次いで、濃縮
スープは吐出管46から加温用タンク50に供給され、
該タンク50を通過する過程で温水と濃縮スープとの間
で熱交換されて該スープの加温がなされ、加温された濃
縮スープが前記管体52を介して注出ノズル54に供給
される。なお管体52は、前述した如く、密閉容器48
の内部で生じた蒸気が流通する蒸気管88の内部に配管
されているので、加温用タンク50から管体52に吐出
された濃縮スープの温度低下は有効に防止される。また
前記温水用ポンプ78が駆動し、ヒータ74により所要
温度に維持されている密閉容器48内の温水が、吸込管
80、ポンプ78および吐出管82を介して注出ノズル
54に供給され、ここで濃縮スープが稀釈されて、該注
出ノズル54の下方にセットされている容器86に所要
濃度のスープが注出される。なお、注出ノズル54に加
温された濃縮スープと温水とを供給するので、容器86
には飲食に適した温度のスープを注出し得る。
【0018】前記注出ノズル54への濃縮スープの一回
分の量の供給が完了してスープ用ポンプ40が停止する
と、前記逆止弁87が閉成し、図3に示す如く、前記管
体52および加温用タンク50内には次回分の濃縮スー
プが貯留される。この濃縮スープは、温水および蒸気に
より間接的に加温されているので、次回の液体注出まで
の間に品質が劣化することはなく、呈味変化の来たして
いないスープを常に適温で供給し得るものである。
【0019】実施例では、密閉容器内に加温用タンクを
配設し、該タンクにスープ用ポンプの吐出管と管体とを
接続する構成につき説明したが、本願はこれに限定され
るものでなく、別途加温用タンクを設けることなく吐出
管を注出ノズルまで配管し、この吐出管の一部を温水に
浸漬するよう配管するようにしてもよい。また、スープ
用ポンプの吸込管側を、密閉容器内において温水に浸漬
させることも可能である。更に、実施例のように注出ノ
ズル内で濃縮スープと温水とを混合させるものでなく、
例えばポンプの吐出管と加温用タンクに接続される管体
とに夫々注出ノズルを配設し、濃縮スープと温水とを別
々に容器に注出することにより、該容器内で濃縮スープ
を温水により稀釈させる構造を採用することが可能であ
る。また1本の注出ノズル内に2つの通路を設け、各通
路を介して濃縮スープと温水とを容器に別々に注出する
構造を採用することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る液体供
給機の加温構造によれば、貯留タンクに貯留されている
濃縮液体は、該タンクから注出ノズルに供給される間に
加温されるので、温水により稀釈された液体を高温に保
つことができる。また、貯留タンク内の濃縮液体を加温
するものではないので、濃縮液体の品質が経時的に劣化
することはない。しかも、濃縮液体の加温は温水を利用
しているので、専用の加温手段を必要とせず、コストを
抑えることが可能である。また、温水が貯留される容器
に接続する蒸気管と、濃縮液体が流通する管路とを熱交
換可能な状態で配管したことにより、温水により加温さ
れた後の濃縮液体の温度低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る液体供給機の概略構成図であ
る。
【図2】 実施例に係る液体供給機において濃縮スープ
の注出状態を示す説明図である。
【図3】 実施例に係る液体供給機において濃縮スープ
の注出停止状態を示す説明図である。
【符号の説明】
20 貯留タンク,42 吸込管,46 吐出管,48 密
閉容器 50 加温用タンク,52 管体,54 注出ノズル,7
4 ヒータ 88 蒸気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/39 A47J 31/00 G07F 13/06 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留タンク(20)に貯留されている濃縮液
    体を注出ノズル(54)に供給すると共に、容器(48)内に貯
    留されてヒータ(74)により所要温度に加熱されている温
    水を注出ノズル(54)に供給するようにした液体供給機に
    おいて、 前記貯留タンク(20)から注出ノズル(54)に至る濃縮液体
    の管路(42,46,50,52)の所要部位(50)を、前記容器(48)
    に貯留されている温水に浸漬するよう配管したことを特
    徴とする液体供給機の加温構造。
  2. 【請求項2】 前記容器(48)に、該容器(48)内で発生し
    た蒸気を外部に排気するための蒸気管(88)が配設され、
    前記管路(42,46,50,52)における容器(48)から注出ノズ
    ル(54)に向けて延出する部位(52)を、蒸気管(88)に対し
    て熱交換可能な状態で配管した請求項1記載の液体供給
    機の加温構造。
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