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JP3228966B2 - つる植物登攀用体及びその使用方法 - Google Patents
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JP3228966B2 - つる植物登攀用体及びその使用方法 - Google Patents

つる植物登攀用体及びその使用方法

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JP3228966B2
JP3228966B2 JP25549691A JP25549691A JP3228966B2 JP 3228966 B2 JP3228966 B2 JP 3228966B2 JP 25549691 A JP25549691 A JP 25549691A JP 25549691 A JP25549691 A JP 25549691A JP 3228966 B2 JP3228966 B2 JP 3228966B2
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和生 親林
盛雄 平野
伸一 大友
忠司 小林
克朗 水上
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Taiheiyo Cement Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路、鉄道等の遮音壁
並びに建造・建築物の表面、壁面等の天然または人工表
面を緑化するためのつる植物登攀用体及びその使用方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの壁面緑化は、つる植物を
登攀させたり、上からたらしたりする方法と、ポケット
を造ったり、鉢を掛けたりしてそこに植物を植える方法
が取られてきた。植物の生育基盤が壁の近くにある場合
には、つる植物を登攀させて被覆する緑化方法が取られ
ることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブロック塀をつる植物
で緑化しているのはよく見掛けるが、建築物、建造物の
中には同様の緑化を試みてはいるものの、思うようにつ
るが登攀しなかったり、せっかく登攀した植物が剥がれ
落ちたりして、失敗に終わっているものも少なくない。
【0004】そこで吸着力の弱い植物を使用する場合に
は、植物が容易に登攀し、かつ剥がれ落ちるのを防止す
るため、登攀補助具としてポールや網を設置している。
吸着根をもつ緑化用植物としてはツタ類、イタビカズラ
類、ヘデラ類、イワガラミ、ツルマサキ、テイカカズラ
等多くの種類があり、これらを使用しただけでもバラエ
ティーのある緑化ができる筈である。しかし、これらが
全て吸着力が強いわけではなく、つるの伸長が早いもの
が必ずしも吸着力も強いわけではないので、短時間で緑
化を完成させるために、つるの伸長のよいものを選び、
かえって失敗した例もある。
【0005】つる植物を直接登攀させる方法が失敗した
原因を研究した結果、壁面が滑らかな平面であるた
め、吸着根が剥がれ易い;壁面と塗装との接着力が弱
く、吸着根が塗装ごと剥がれる;植物の吸着力が弱
い;コンクリートが日照により高温となり、植物にダ
メージを与える;風によってつるが安定せず、吸着根
が固着しにくい、等が原因であることが判明した。
【0006】本発明はコンクリート製及び金属製壁面に
つる植物が付着・登攀しにくいという問題点を解決する
ことを目的とし、そのポイントは植物の接するものの表
面構造にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるつる植物
登攀用体は、40〜80%の空隙率及び0.5〜5mm
の気泡径を有するセメント硬化体よりなることを特徴と
する。
【0008】更に、本発明にかかる天然または人工表面
の緑化方法は、天然または人工表面に、40〜80%の
空隙率及び0.5〜5mmの気泡径を有するセメント硬
化体を固定し、該セメント硬化体直下または周囲の土壌
につる植物を植え、該セメント硬化体表面に沿ってつる
植物を登攀させることを特徴とする。
【0009】また、本発明にかかる人工表面の緑化方法
は、40〜80%の空隙率及び0.5〜5mmの気泡径
を有するセメント硬化体に鉄筋を配して、それ自体を壁
として用い、該セメント硬化体表面に沿ってつる植物を
登攀させることを特徴とする。
【0010】なお、「40〜80%の空隙率及び0.5
〜5mmの気泡径を有するセメント硬化体」を以下単に
「気泡を有するセメント硬化体」と略して説明する。こ
の気泡を有するセメント硬化体には、40〜80%の空
隙率及び0.5〜5mmの気泡径を有する泡モルタル、
軽量気泡コンクリートが包含されることは言うまでもな
い。
【0011】
【作用】本発明のつる植物登攀用体では、比較的吸着力
の弱いつる植物でも、登攀補助具等を特に設置しなくて
も安定に登攀させることができ、天然または人工表面を
簡単に緑化をすることがてきるものであり、つる植物の
吸着による被覆緑化をより促進するものである。
【0012】本発明によれば、吸着根が気泡内に入り込
んで吸着するため、つるがどの方向に引っ張られたとき
でも、力の方向に応じてどれかの吸着根が強い吸着力を
示してつるを維持する。
【0013】また、夏の日射は本発明のつる植物登攀用
体表面の気泡を有するセメント硬化体を加熱するが、そ
こには気泡が多く、通常のコンクリート板と比較して熱
が伝導するのに時間がかかる。従って、日射により高温
になった部分につる植物が接触しても、接触している部
分の全熱量が少なく、また、周辺部の熱の影響も受けな
いのでつる植物へのダメージが少ない。
【0014】つるが壁面を登攀し始めていても、その先
端が伸長した段階で、風が吹いている場合には、茎が揺
れて吸着根が吸着しにくい。従来のプレキャストコンク
リート表面は滑らかであるため、茎が揺れて一箇所にと
どまる時間が少なかったが、本発明では気泡を有するセ
メント硬化体を使用して表面を凹凸のある材質にしたこ
とで茎の揺れを少なくし、吸着根が付き易くなった。
【0015】本発明にかかるつる植物登攀用体は、セメ
ントミルクに起泡剤や発泡剤を添加したものを所定の型
枠に流し込み、成形することにより得られるものであ
り、得られた気泡を有するセメント硬化体が空隙率40
〜80%、好ましくは50〜70%の範囲内にあり、か
つ気泡径が0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmの範
囲内にあるものである。
【0016】本発明のつる植物登攀用体はつる植物の根
が直接入り込むものではないが、中和処理を施していな
い気泡を有するセメント硬化体表面を雨水などが流れる
と、気泡を有するセメント硬化体からしみ出したアルカ
リ分を含む雨水がつる植物を植えた土壌に流れ込み、つ
る植物の育成に影響を及ぼすことがあるため、つる植物
育成の観点から、本発明のつる植物登攀用体は炭酸ガス
中で養生してアルカリ分を中和処理した気泡を有するセ
メント硬化体からなるものが好ましい。
【0017】本発明のつる植物登攀用体は、天然または
人工表面に固定することにより、簡便に施工することが
でき、その周囲につる植物を植えれば、つる植物は容易
に登攀し、壁面等を容易に緑化することができる。
【0018】
【実施例】
実施例1 水(W) セメント(C) 流動化剤 塩化カルシウム二水塩 193.5 430 4.3 8.6 単位量=kg/m3 W/C=45% セメント:小野田セメント(株)製普通ポルトランドセメ
ント 流動化剤:小野田セメント(株)製「OF−8N」(商品
名)
【0019】上記配合のセメントミルクに界面活性剤を
主体とした起泡剤を発泡機に通してあらかじめ造った泡
1000cm3を加えて、混合、撹拌して気泡径1〜2
mm、600mm×1200mm×10mmの寸法の成
形板を製造した。なお、この時の空隙率は67%(計算
値)であり、比重は0.6である。
【0020】登攀試験 上述のようにして得られた成形板を人工気象装置内に垂
直に設置し、該成形体の前面にプランターを設置し、下
記供試土壌を入れ、約15cmの深さに元肥を層状に施
肥し、少し埋め戻した後、下記供試植物の20cmの苗
を20cm間隔で植えた。プランター内の土に小杭を挿
し、その小杭に横棒を固定し、その横棒で、苗の地上1
0〜15cmのところを該成形板に軽く押し付けた。
【0021】供試植物 ヘデラ ヘリックス リンネ(Hedera Helix L.) ヘデラ カナリエンシス ワイルド(Hedera Canarien
sis Willd) 供試土壌 赤玉土6:ピートモス2:パーライト2(容積比) 人工気象装置内での栽培条件 午前6時から午後6時迄は、温度25℃、湿度60%R
H、照度10KLuxに、午後6時から午前6時迄は、
温度20℃、湿度60%RHに設定した。なお、人工気
象装置内の人工光源としては、東芝(株)製一般形メタル
ハライドランプ(D 400、2灯)及び三菱電機(株)製
一般形メタルハライドランプ(MLBOC−250C−
H、2灯)を使用した。
【0022】登攀試験開始1カ月後、両植物共に吸着根
は成形板表面にしっかりと付着し、登攀を始めていた。
【0023】
【発明の効果】本発明により、吸着型のつる植物のう
ち、吸着力の弱いつる植物の使用が容易となり、また、
登攀補助資材を使用しなくても、多くの種類の緑化景観
を造りだすことができる。気泡入りセメント硬化体自身
のもつ吸音性により、従来反射性能のみであったコンク
リート板遮音壁に吸音性能が付加される。これらの材料
は、気泡の粒径や気泡を有するセメント硬化体の層の厚
さにもよるが、気泡を有することによって、吸音特性が
ある。従って、吸音特性、強度等を考慮し、設置場所に
応じ、選択使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 盛雄 東京都江東区豊洲1丁目1番7号 小野 田セメント株式会社 新規分野研究所内 (72)発明者 大友 伸一 山形県酒田市上本町6番7号 前田製管 株式会社 中央研究所内 (72)発明者 小林 忠司 山形県酒田市上本町6番7号 前田製管 株式会社 中央研究所内 (72)発明者 水上 克朗 山形県酒田市上本町6番7号 前田製管 株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−47321(JP,A) 実公 昭45−20506(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 40〜80%の空隙率及び0.5〜5m
    mの気泡径を有するセメント硬化体よりなることを特徴
    とするつる植物登攀用体。
  2. 【請求項2】 天然または人工表面に、40〜80%の
    空隙率及び0.5〜5mmの気泡径を有するセメント硬
    化体を固定し、該セメント硬化体直下または周囲の土壌
    につる植物を植え、該セメント硬化体表面に沿ってつる
    植物を登攀させることを特徴とする天然または人工表面
    の緑化方法。
  3. 【請求項3】 40〜80%の空隙率及び0.5〜5m
    mの気泡径を有するセメント硬化体に鉄筋を配して、そ
    れ自体を壁として用い、該セメント硬化体表面に沿って
    つる植物を登攀させることを特徴とする人工表面の緑化
    方法。
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