JP3232873B2 - 車両用視線方向検出装置 - Google Patents
車両用視線方向検出装置Info
- Publication number
- JP3232873B2 JP3232873B2 JP11217594A JP11217594A JP3232873B2 JP 3232873 B2 JP3232873 B2 JP 3232873B2 JP 11217594 A JP11217594 A JP 11217594A JP 11217594 A JP11217594 A JP 11217594A JP 3232873 B2 JP3232873 B2 JP 3232873B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- focus
- degree
- reflection image
- gaze direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Eye Examination Apparatus (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両運転者の視線方向
を非接触で計測してスイッチ操作等のインターフェース
に利用する車両用視線方向検出装置に関する。
を非接触で計測してスイッチ操作等のインターフェース
に利用する車両用視線方向検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両上の各種装置の制御のための
入力装置としては、手動の機械式スイッチや、電気式ス
イッチ、電子式スイッチ等が知られている。この様な従
来のスイッチを用いた入力装置においては、操作対象と
なるスイッチを目で捜して手で操作するという一連の動
作を必要とするために、視線をスイッチに移さなければ
ならず、車両前方への注意がおろそかになる。また視線
移動を少なくするために他より前面に位置するステアリ
ングコラムにスイッチを設けても、スイッチ数が多くな
ると必要なスイッチを特定するために、車両前方からの
視線逸脱時間が長くなる。その上、手の届くところにス
イッチを設置しなければならず、装置のデザインに制約
をもたらす。
入力装置としては、手動の機械式スイッチや、電気式ス
イッチ、電子式スイッチ等が知られている。この様な従
来のスイッチを用いた入力装置においては、操作対象と
なるスイッチを目で捜して手で操作するという一連の動
作を必要とするために、視線をスイッチに移さなければ
ならず、車両前方への注意がおろそかになる。また視線
移動を少なくするために他より前面に位置するステアリ
ングコラムにスイッチを設けても、スイッチ数が多くな
ると必要なスイッチを特定するために、車両前方からの
視線逸脱時間が長くなる。その上、手の届くところにス
イッチを設置しなければならず、装置のデザインに制約
をもたらす。
【0003】このような問題の対策として、例えば特開
平2−134130号公報には、車両運転者の視線方向
を非接触で計測してスイッチ操作等のインターフェース
に利用する車両用視線方向検出装置が開示されている。
これは照明光源とカメラによって人間の角膜球を撮像し
て、光源の反射光の座標とカメラの座標を結び、角膜球
の中心を通る直線の式を求めるとともに、同時に瞳孔の
中心座標を求める2つの作業を、2組の照明光源および
カメラのセットにより行い、角膜球の中心座標と瞳孔の
中心座標とを結ぶ直線方向として、運転者の視線方向を
3角測量法により検出するようにしている。
平2−134130号公報には、車両運転者の視線方向
を非接触で計測してスイッチ操作等のインターフェース
に利用する車両用視線方向検出装置が開示されている。
これは照明光源とカメラによって人間の角膜球を撮像し
て、光源の反射光の座標とカメラの座標を結び、角膜球
の中心を通る直線の式を求めるとともに、同時に瞳孔の
中心座標を求める2つの作業を、2組の照明光源および
カメラのセットにより行い、角膜球の中心座標と瞳孔の
中心座標とを結ぶ直線方向として、運転者の視線方向を
3角測量法により検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
視線方向検出装置にあっては、眼球の反射像の合焦度を
検出する手段が施されていないために、車両運転者など
において、頭部位置が変動するような場合、視線方向検
出に必要な眼球反射像の合焦度が低下してしまい、正確
な眼球反射像の特定が困難で、そのため精度良く視線方
向を求めることができないという問題がある。したがっ
て、本発明は上記従来の問題点に鑑み、車両運転者の視
線方向を非接触で計測する車両用視線方向検出装置にお
いて、運転者の頭部位置が変動しても、常に眼球の反射
像にもっとも合焦した画像を用いて精度良く視線方向を
求めることができる車両用視線方向検出装置を提供する
ことを目的とする。
視線方向検出装置にあっては、眼球の反射像の合焦度を
検出する手段が施されていないために、車両運転者など
において、頭部位置が変動するような場合、視線方向検
出に必要な眼球反射像の合焦度が低下してしまい、正確
な眼球反射像の特定が困難で、そのため精度良く視線方
向を求めることができないという問題がある。したがっ
て、本発明は上記従来の問題点に鑑み、車両運転者の視
線方向を非接触で計測する車両用視線方向検出装置にお
いて、運転者の頭部位置が変動しても、常に眼球の反射
像にもっとも合焦した画像を用いて精度良く視線方向を
求めることができる車両用視線方向検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、運転者の眼球に不可視
光を照射し画像入力部により眼球からの反射像を撮像し
て運転者の視線方向を検出する視線検出装置において、
画像入力部のレンズの光軸と照射方向が一致する共軸系
照明と、前記レンズと非共軸な位置に設けた非共軸系照
明とで前記不可視光を照射し、前記画像入力部はピント
位置調節機能を有して異なるピント位置ごとに前記各照
明を交互に点灯させた各画像を入力するよう構成され、
前記ピント位置ごとの画像の合焦度を算出する合焦度算
出手段と、入力した複数枚の画像から、最大合焦度を有
する画像を選択する最大合焦画像選択手段と、前記最大
合焦度を有する画像のデータから網膜反射像と角膜反射
像を抽出する眼球反射像抽出手段と、前記網膜反射像と
角膜反射像を基に運転者の視線方向を算出する視線方向
算出手段とを有し、上記の合焦度算出手段は、画像入力
部からの入力画像から網膜反射像候補を抽出する網膜反
射像候補抽出手段を備え、画像の合焦度として網膜反射
像候補を包含する小領域の合焦度を算出し、眼球反射像
抽出手段は、最大合焦度を有する小領域の共軸系照明と
非共軸系照明による画像データの差分に基づいて網膜反
射像を抽出するものとした。
に、請求項1に記載の本発明は、運転者の眼球に不可視
光を照射し画像入力部により眼球からの反射像を撮像し
て運転者の視線方向を検出する視線検出装置において、
画像入力部のレンズの光軸と照射方向が一致する共軸系
照明と、前記レンズと非共軸な位置に設けた非共軸系照
明とで前記不可視光を照射し、前記画像入力部はピント
位置調節機能を有して異なるピント位置ごとに前記各照
明を交互に点灯させた各画像を入力するよう構成され、
前記ピント位置ごとの画像の合焦度を算出する合焦度算
出手段と、入力した複数枚の画像から、最大合焦度を有
する画像を選択する最大合焦画像選択手段と、前記最大
合焦度を有する画像のデータから網膜反射像と角膜反射
像を抽出する眼球反射像抽出手段と、前記網膜反射像と
角膜反射像を基に運転者の視線方向を算出する視線方向
算出手段とを有し、上記の合焦度算出手段は、画像入力
部からの入力画像から網膜反射像候補を抽出する網膜反
射像候補抽出手段を備え、画像の合焦度として網膜反射
像候補を包含する小領域の合焦度を算出し、眼球反射像
抽出手段は、最大合焦度を有する小領域の共軸系照明と
非共軸系照明による画像データの差分に基づいて網膜反
射像を抽出するものとした。
【0006】また、前記最大合焦画像選択手段は、異な
るピント位置の画像の合焦度の比較に基づいて前記画像
入力部にピント位置調節指令を出力し、前記画像入力部
は該ピント位置調節指令に基づいてそのピント位置を変
更することができる。
るピント位置の画像の合焦度の比較に基づいて前記画像
入力部にピント位置調節指令を出力し、前記画像入力部
は該ピント位置調節指令に基づいてそのピント位置を変
更することができる。
【0007】
【作用】請求項1のものは、ピント位置調節機能を有す
る前記画像入力部において、異なるピント位置ごとに共
軸系照明と非共軸系照明を交互に点灯させた各画像を入
力し、合焦度算出手段において、入力画像から抽出した
網膜反射像候補を包含する小領域で上記ピント位置ごと
の画像の合焦度を算出し、最大合焦画像選択手段におい
て、入力した複数枚の画像から、最大合焦度を有する画
像を選択し、眼球反射像抽出手段において、前記最大合
焦画像のデータから網膜反射像と角膜反射像を抽出す
る。この際、網膜反射像は小領域の共軸系照明と非共軸
系照明による画像データの差分に基づいて抽出される。
まず、ある程度ボケても可視化容易な網膜反射像候補を
包含する小領域で合焦度を算出するので、位置特定が簡
単である。視線方向算出手段では、網膜反射像と角膜反
射像を基に運転者の視線方向を算出出力することによ
り、運転者の頭部位置が変動する場合にも、視線方向の
計測が可能となる。
る前記画像入力部において、異なるピント位置ごとに共
軸系照明と非共軸系照明を交互に点灯させた各画像を入
力し、合焦度算出手段において、入力画像から抽出した
網膜反射像候補を包含する小領域で上記ピント位置ごと
の画像の合焦度を算出し、最大合焦画像選択手段におい
て、入力した複数枚の画像から、最大合焦度を有する画
像を選択し、眼球反射像抽出手段において、前記最大合
焦画像のデータから網膜反射像と角膜反射像を抽出す
る。この際、網膜反射像は小領域の共軸系照明と非共軸
系照明による画像データの差分に基づいて抽出される。
まず、ある程度ボケても可視化容易な網膜反射像候補を
包含する小領域で合焦度を算出するので、位置特定が簡
単である。視線方向算出手段では、網膜反射像と角膜反
射像を基に運転者の視線方向を算出出力することによ
り、運転者の頭部位置が変動する場合にも、視線方向の
計測が可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の車両用視線方向検出装置の実
施例を示すブロック図である。運転者16の眼球を撮像
するよう計器盤上にCCD等を用いた画像入力部4が設
置される。画像入力部4の前面には、ピント位置が任意
に変更可能なレンズ3が設けられている。レンズ3の中
心に画像入力部4の光軸と照射方向が一致する様に取り
付けられ近赤外LED等からなる共軸系の照明1が設け
られる。また照明1との相対関係が既知の位置に照明1
と同一仕様を有する非共軸系の照明2が設けられてい
る。画像入力部4からの撮像出力はA/D変換器5で画
像データとしてA/D変換され、画像メモリ6に格納さ
れる。画像メモリ6には、瞳孔抽出部7が接続され、こ
れに順次瞳孔位置決定部8、合焦度算出部9、最大合焦
画像選択部10、レンズ駆動用アクチュエータ11、眼
球反射像抽出部12、視線方向算出部13が接続されて
いる。
施例を示すブロック図である。運転者16の眼球を撮像
するよう計器盤上にCCD等を用いた画像入力部4が設
置される。画像入力部4の前面には、ピント位置が任意
に変更可能なレンズ3が設けられている。レンズ3の中
心に画像入力部4の光軸と照射方向が一致する様に取り
付けられ近赤外LED等からなる共軸系の照明1が設け
られる。また照明1との相対関係が既知の位置に照明1
と同一仕様を有する非共軸系の照明2が設けられてい
る。画像入力部4からの撮像出力はA/D変換器5で画
像データとしてA/D変換され、画像メモリ6に格納さ
れる。画像メモリ6には、瞳孔抽出部7が接続され、こ
れに順次瞳孔位置決定部8、合焦度算出部9、最大合焦
画像選択部10、レンズ駆動用アクチュエータ11、眼
球反射像抽出部12、視線方向算出部13が接続されて
いる。
【0009】瞳孔抽出部7では画像メモリ6に格納され
た各画像データの差分演算により照明1および照明2に
よる網膜反射像候補を抽出する。瞳孔位置決定部8で
は、網膜反射像候補の中心位置を演算抽出し小領域Aを
設定する。合焦度算出部9では、小領域Aにおける網膜
反射像候補への合焦度を算出する。レンズ駆動用アクチ
ュエータ11はレンズ3を駆動しピント位置を変更す
る。最大合焦画像選択部10では合焦度が最大になる画
像を決定する。
た各画像データの差分演算により照明1および照明2に
よる網膜反射像候補を抽出する。瞳孔位置決定部8で
は、網膜反射像候補の中心位置を演算抽出し小領域Aを
設定する。合焦度算出部9では、小領域Aにおける網膜
反射像候補への合焦度を算出する。レンズ駆動用アクチ
ュエータ11はレンズ3を駆動しピント位置を変更す
る。最大合焦画像選択部10では合焦度が最大になる画
像を決定する。
【0010】眼球反射像抽出部12では、最大合焦度を
与える画像から網膜反射像と、照明1、照明2による角
膜反射像が抽出される。そして視線方向算出部13にお
いて、抽出された反射像位置から運転者の視線方向が演
算算出される。照明1、2にはその発光を制御する照明
発光制御部15が接続されており、この照明発光制御部
15,A/D変換器5を含み装置全体の動作を制御する
全体制御部14が設けられている。
与える画像から網膜反射像と、照明1、照明2による角
膜反射像が抽出される。そして視線方向算出部13にお
いて、抽出された反射像位置から運転者の視線方向が演
算算出される。照明1、2にはその発光を制御する照明
発光制御部15が接続されており、この照明発光制御部
15,A/D変換器5を含み装置全体の動作を制御する
全体制御部14が設けられている。
【0011】図2は上述した視線方向検出装置を用いた
車両の視線スイッチシステムの全体構成図を示し、図3
はその車載レイアウトを示す。図2において、図1に示
した視線方向検出装置が参照番号20で示されている。
視線方向算出部13には視線停留判断部23を介してH
UD(ヘッドアップディスプレイ)表示制御部24が接
続されている。HUD表示制御部24には、コントロー
ラ切り替え部27が接続されている。コントローラ切り
替え部27には、エアコンコントローラ28、CDコン
トローラ29、ラジオコントローラ30、ヘッドライト
コントローラ31およびワイパコントローラ32が接続
されている。視線スイッチエリア26には、エアコン、
ワイパ等の各操作対象項目(エリア)が表示される。H
UD表示部には操作対象のエリア内容が表示される。メ
インスイッチ21は全体制御部21に、ステアリングス
イッチ22はHUD表示制御部24に接続されている。
車両の視線スイッチシステムの全体構成図を示し、図3
はその車載レイアウトを示す。図2において、図1に示
した視線方向検出装置が参照番号20で示されている。
視線方向算出部13には視線停留判断部23を介してH
UD(ヘッドアップディスプレイ)表示制御部24が接
続されている。HUD表示制御部24には、コントロー
ラ切り替え部27が接続されている。コントローラ切り
替え部27には、エアコンコントローラ28、CDコン
トローラ29、ラジオコントローラ30、ヘッドライト
コントローラ31およびワイパコントローラ32が接続
されている。視線スイッチエリア26には、エアコン、
ワイパ等の各操作対象項目(エリア)が表示される。H
UD表示部には操作対象のエリア内容が表示される。メ
インスイッチ21は全体制御部21に、ステアリングス
イッチ22はHUD表示制御部24に接続されている。
【0012】いま、メインスイッチ21が押されるとシ
ステムがONして、視線方向検出装置20の視線方向算
出部13は、運転者の視線方向を算出し、視線停留判断
部23に出力する。視線停留判断部23は視線が停留し
ているエリアを判断しHUD表示制御部24へ出力す
る。HUD表示制御部24はHUD表示部25上に決定
されたエリアの内容を表示するとともに、コントローラ
切り替え部27によりエアコンコントローラ28、CD
コントローラ29、ラジオコントローラ30、ヘッドラ
イトコントローラ31あるいはワイパコントローラ32
を選択する項目切り替えを行う。続いて、ステアリング
スイッチ22からのユーザ入力判断による所定の制御対
象の制御が行われる。
ステムがONして、視線方向検出装置20の視線方向算
出部13は、運転者の視線方向を算出し、視線停留判断
部23に出力する。視線停留判断部23は視線が停留し
ているエリアを判断しHUD表示制御部24へ出力す
る。HUD表示制御部24はHUD表示部25上に決定
されたエリアの内容を表示するとともに、コントローラ
切り替え部27によりエアコンコントローラ28、CD
コントローラ29、ラジオコントローラ30、ヘッドラ
イトコントローラ31あるいはワイパコントローラ32
を選択する項目切り替えを行う。続いて、ステアリング
スイッチ22からのユーザ入力判断による所定の制御対
象の制御が行われる。
【0013】図3の(a)に示されるように、メインス
イッチ21とステアリングスイッチ22はステアリング
34に取り付けられる。また、照明1、画像入力部4、
照明2等が運転席前方の計器盤ボード内パネルに設置さ
れ、ウインドシールド33上にHUD表示部25と視線
スイッチエリア26が設定されている。視線スイッチエ
リア26はさらに、図3の(b)にその詳細を示すよう
に、各種コントローラの名称がHUD表示されているも
のである。また、同図(c)にはステアリングスイッチ
22の詳細が示されている。
イッチ21とステアリングスイッチ22はステアリング
34に取り付けられる。また、照明1、画像入力部4、
照明2等が運転席前方の計器盤ボード内パネルに設置さ
れ、ウインドシールド33上にHUD表示部25と視線
スイッチエリア26が設定されている。視線スイッチエ
リア26はさらに、図3の(b)にその詳細を示すよう
に、各種コントローラの名称がHUD表示されているも
のである。また、同図(c)にはステアリングスイッチ
22の詳細が示されている。
【0014】次に、上記のように構成された本実施例に
おける動作について説明する。まず、視線方向算出に必
要な網膜反射像と角膜反射像抽出の動作原理を最初に説
明しておく。網膜反射像と角膜反射像のうち、網膜反射
像は、ある程度ボケてもそのおおよその位置を特定可能
であるのに対し、角膜反射像はわずかなボケでも、その
位置を特定するのが困難になる。これは、両像に含まれ
る空間周波数成分が異なるためである。即ち、角膜反射
像は網膜反射像に対し、高周波成分を多く含んでいるの
で、ピントのボケは高域カットフィルタとして作用する
ため、ピントのボケた角膜反射像はパワーの低下量が大
きく、可視化困難になる。
おける動作について説明する。まず、視線方向算出に必
要な網膜反射像と角膜反射像抽出の動作原理を最初に説
明しておく。網膜反射像と角膜反射像のうち、網膜反射
像は、ある程度ボケてもそのおおよその位置を特定可能
であるのに対し、角膜反射像はわずかなボケでも、その
位置を特定するのが困難になる。これは、両像に含まれ
る空間周波数成分が異なるためである。即ち、角膜反射
像は網膜反射像に対し、高周波成分を多く含んでいるの
で、ピントのボケは高域カットフィルタとして作用する
ため、ピントのボケた角膜反射像はパワーの低下量が大
きく、可視化困難になる。
【0015】このため、上記のようにピントがボケても
網膜反射像の位置特定が可能であることを利用し、画像
から抽出した、ボケた網膜反射像候補を含む小領域Aを
設定し、画像入力部のレンズのピント位置をずらしなが
ら、複数枚の画像を入力して、各画像の小領域Aについ
て、周波数分析等によって合焦度を算出し、最大合焦画
像選択部10で、最大合焦度を与える画像を決定する。
網膜反射像の縁(瞳孔面)と角膜反射像の結像位置はほ
ぼ一致するため、網膜反射像に合焦していれば角膜反射
像にも合焦している。この最大合焦画像から各反射像を
抽出することにより視線方向が算出可能となる。
網膜反射像の位置特定が可能であることを利用し、画像
から抽出した、ボケた網膜反射像候補を含む小領域Aを
設定し、画像入力部のレンズのピント位置をずらしなが
ら、複数枚の画像を入力して、各画像の小領域Aについ
て、周波数分析等によって合焦度を算出し、最大合焦画
像選択部10で、最大合焦度を与える画像を決定する。
網膜反射像の縁(瞳孔面)と角膜反射像の結像位置はほ
ぼ一致するため、網膜反射像に合焦していれば角膜反射
像にも合焦している。この最大合焦画像から各反射像を
抽出することにより視線方向が算出可能となる。
【0016】続いて、視線方向検出装置20における動
作について説明する。図4および図5は、上記視線方向
検出装置20における視線方向算出処理の流れを示すフ
ローチャートである。
作について説明する。図4および図5は、上記視線方向
検出装置20における視線方向算出処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【0017】ステップ101において、ステアリング3
4に設けられたメインスイッチ21を押すと、制御が開
始される。ステップ102で、抽出画像枚数nが0にセ
ットされる。ステップ103ではnがインクリメントさ
れる。ステップ104において、照明発光制御部15の
制御信号で、照明1が点灯し、照明2が消灯する。ステ
ップ105で、画像入力部4から入力された画像信号
は,A/D変換器5でA/D変換され、画像メモリ6に
格納される。この画像をIn1(x,y)とする。ステッ
プ106では、照明発光制御部15の制御信号で、照明
1が消灯し、照明2が点灯する。ステップ107におい
て、画像入力部4から入力された画像信号は,A/D変
換器5でA/D変換され画像メモリ6に格納される。こ
の画像をIn2(x,y)とする。
4に設けられたメインスイッチ21を押すと、制御が開
始される。ステップ102で、抽出画像枚数nが0にセ
ットされる。ステップ103ではnがインクリメントさ
れる。ステップ104において、照明発光制御部15の
制御信号で、照明1が点灯し、照明2が消灯する。ステ
ップ105で、画像入力部4から入力された画像信号
は,A/D変換器5でA/D変換され、画像メモリ6に
格納される。この画像をIn1(x,y)とする。ステッ
プ106では、照明発光制御部15の制御信号で、照明
1が消灯し、照明2が点灯する。ステップ107におい
て、画像入力部4から入力された画像信号は,A/D変
換器5でA/D変換され画像メモリ6に格納される。こ
の画像をIn2(x,y)とする。
【0018】ステップ108では、nが1であるかどう
かがチェックされる。nが1であればステップ109へ
進み、以降の網膜反射像候補を決定するフローへ進む。
nが1以外のときには、ステップ115へ進む。ステッ
プ109において、瞳孔抽出部7では、画像In1(x,
y)から画像In2(x,y)を差引いて、画像In3
(x,y)を生成する。ステップ110で、画像In3
(x,y)を固定しきい値Th1 で2値化し、2値画像
In4(x,y)を生成する。ステップ111では、画像
In4(x,y)にラベリング処理を施し、領域の番号付
けを行う。
かがチェックされる。nが1であればステップ109へ
進み、以降の網膜反射像候補を決定するフローへ進む。
nが1以外のときには、ステップ115へ進む。ステッ
プ109において、瞳孔抽出部7では、画像In1(x,
y)から画像In2(x,y)を差引いて、画像In3
(x,y)を生成する。ステップ110で、画像In3
(x,y)を固定しきい値Th1 で2値化し、2値画像
In4(x,y)を生成する。ステップ111では、画像
In4(x,y)にラベリング処理を施し、領域の番号付
けを行う。
【0019】ステップ112において、ラベリングの結
果得られた各領域の面積Ri を、予め決めておいたしき
い値S1 、S2 (S1 <S2 )と比較して、S1 <Ri
<S2 を満足する領域のみ抜き出す。すなわち、画像I
n4(x,y)の中には、網膜反射像候補の他に、例え
ば、眼鏡レンズ反射像、眼鏡フレーム反射像、外部照明
の変動で生じた顔の一部等、様々なノイズが含まれてい
る可能性がある。これらのノイズは、一般に不定形状、
かつ面積も不定であるため、あらかじめ予想される面積
の円もしくは楕円として観測される網膜反射像候補とは
明確に識別可能である。したがって、ここでは先ず領域
の面積による選別を行うものである。
果得られた各領域の面積Ri を、予め決めておいたしき
い値S1 、S2 (S1 <S2 )と比較して、S1 <Ri
<S2 を満足する領域のみ抜き出す。すなわち、画像I
n4(x,y)の中には、網膜反射像候補の他に、例え
ば、眼鏡レンズ反射像、眼鏡フレーム反射像、外部照明
の変動で生じた顔の一部等、様々なノイズが含まれてい
る可能性がある。これらのノイズは、一般に不定形状、
かつ面積も不定であるため、あらかじめ予想される面積
の円もしくは楕円として観測される網膜反射像候補とは
明確に識別可能である。したがって、ここでは先ず領域
の面積による選別を行うものである。
【0020】上記S1 、S2 は、画像入力部4の撮影倍
率から推定した、予想される瞳孔径(直径2〜8mm)
を有する瞳孔の面積が対応する画素数の上限値と下限値
にセットされる。照明光源からの光による眼鏡レンズ反
射像も円形領域として観測されるが、例えば、画像入力
部4のレンズの絞りを絞ることによって、常に、網膜反
射像候補の面積より、眼鏡レンズ反射像の面積が小さく
なるようにしておけば、面積により、両者を識別でき
る。
率から推定した、予想される瞳孔径(直径2〜8mm)
を有する瞳孔の面積が対応する画素数の上限値と下限値
にセットされる。照明光源からの光による眼鏡レンズ反
射像も円形領域として観測されるが、例えば、画像入力
部4のレンズの絞りを絞ることによって、常に、網膜反
射像候補の面積より、眼鏡レンズ反射像の面積が小さく
なるようにしておけば、面積により、両者を識別でき
る。
【0021】ステップ113では、ステップ112によ
る選別処理の結果残った領域に対して領域形状による選
別が行われる。ここでは、領域の外接長方形に対する領
域面積の比率Fを計算する。網膜反射像は円または楕円
形状で観測されるため、比率Fがある一定値以上である
のに対し、例えば眼鏡フレーム反射は、フレームに沿っ
た細長い領域になるため、仮に網膜反射像候補と同等の
面積を有していても、Fが小さくなるので識別される。
ステップ113による選別処理結果残った領域を網膜反
射像候補に決定する。瞳孔抽出部7ではこうして網膜反
射像候補が決定される。
る選別処理の結果残った領域に対して領域形状による選
別が行われる。ここでは、領域の外接長方形に対する領
域面積の比率Fを計算する。網膜反射像は円または楕円
形状で観測されるため、比率Fがある一定値以上である
のに対し、例えば眼鏡フレーム反射は、フレームに沿っ
た細長い領域になるため、仮に網膜反射像候補と同等の
面積を有していても、Fが小さくなるので識別される。
ステップ113による選別処理結果残った領域を網膜反
射像候補に決定する。瞳孔抽出部7ではこうして網膜反
射像候補が決定される。
【0022】次にステップ114においては、瞳孔位置
決定部8において、抽出した網膜反射像候補の重心位置
(xg 、yg )を求め、そこを中心とし、網膜反射像候
補を包含する小領域Aを設定する。小領域Aは、予め決
められたα、βを用いて、2点(xg −α、yg −
β)、(xg +α、yg +β)を左上、右下とする矩形
小領域Aが設定される。
決定部8において、抽出した網膜反射像候補の重心位置
(xg 、yg )を求め、そこを中心とし、網膜反射像候
補を包含する小領域Aを設定する。小領域Aは、予め決
められたα、βを用いて、2点(xg −α、yg −
β)、(xg +α、yg +β)を左上、右下とする矩形
小領域Aが設定される。
【0023】続いてステップ115で、合焦度算出手段
9において瞳孔位置決定部8で設定された小領域Aに対
応した画像Isn1 (x,y)上の領域で、網膜反射像候
補への合焦度を算出する。合焦度を示す評価パラメータ
としては、小領域Aをフーリエ変換したときのパワース
ペクトルの総和や、小領域Aをフーリエ変換したときの
ある空間周波数以上のパワースペクトルの総和、または
画像Isn1 (x,y)に微分フィルタを作用させた時の
出力の総和等が考えられる。
9において瞳孔位置決定部8で設定された小領域Aに対
応した画像Isn1 (x,y)上の領域で、網膜反射像候
補への合焦度を算出する。合焦度を示す評価パラメータ
としては、小領域Aをフーリエ変換したときのパワース
ペクトルの総和や、小領域Aをフーリエ変換したときの
ある空間周波数以上のパワースペクトルの総和、または
画像Isn1 (x,y)に微分フィルタを作用させた時の
出力の総和等が考えられる。
【0024】ここで、画像Isn1 (x,y)に微分フィ
ルタを作用させたときの出力の総和を例にとって、合焦
度Gn の算出法を説明する。微分フィルタの一例を図6
に示す。画像Isn1 (x,y)に(a)のフィルタE1
を作用させると、画像Isn1(x,y)の縦エッジ強度
Et (x,y)が算出され、画像Isn1 (x,y)に
(b)のフィルタE2 を作用させると、画像Isn1
(x,y)の横エッジ強度Ey (x,y)が算出され
る。このフィルタリング演算はコンボリューションと呼
ばれ、画像上に3×3フィルタを配した時の対応する画
素同士の積和演算で実行される。この時,Et (x,
y)+ Ey (x,y)を点(x,y)におけるエッジ
強度と定義する。画像Isn1 (x,y)の全ての点にお
いてEt (x,y)+Ey(x,y)を算出し、その総
和を求め画像Isn1 (x,y)のエッジ強度とする。一
般に、画像の合焦度が高い程、画像に含まれる高い空間
周波数成分が多くなるから、エッジ強度が強くなる。そ
こで、算出したエッジ強度を合焦度Gn とする。どの評
価パラメータを用いても、合焦度が高いほど、その値は
大きい。
ルタを作用させたときの出力の総和を例にとって、合焦
度Gn の算出法を説明する。微分フィルタの一例を図6
に示す。画像Isn1 (x,y)に(a)のフィルタE1
を作用させると、画像Isn1(x,y)の縦エッジ強度
Et (x,y)が算出され、画像Isn1 (x,y)に
(b)のフィルタE2 を作用させると、画像Isn1
(x,y)の横エッジ強度Ey (x,y)が算出され
る。このフィルタリング演算はコンボリューションと呼
ばれ、画像上に3×3フィルタを配した時の対応する画
素同士の積和演算で実行される。この時,Et (x,
y)+ Ey (x,y)を点(x,y)におけるエッジ
強度と定義する。画像Isn1 (x,y)の全ての点にお
いてEt (x,y)+Ey(x,y)を算出し、その総
和を求め画像Isn1 (x,y)のエッジ強度とする。一
般に、画像の合焦度が高い程、画像に含まれる高い空間
周波数成分が多くなるから、エッジ強度が強くなる。そ
こで、算出したエッジ強度を合焦度Gn とする。どの評
価パラメータを用いても、合焦度が高いほど、その値は
大きい。
【0025】ステップ116では、nが2以上かどうか
がチェックされる。nが2以上になっていなければステ
ップ117において、最大合焦画像選択部10からレン
ズ駆動用アクチュエータ11にレンズ駆動信号をおく
り、レンズ3のピント位置を初期位置から△d変更す
る。そしてステップ103に戻り、ステップ104から
ステップ108までとステップ115の処理が繰り返さ
れ、新たな合焦度Gn が得られる。ステップ116のチ
ェックでnが2以上になると、ステップ118へ進む。
ステップ118において、最大合焦画像選択部10にお
いて、合焦度Gn-1 が最大になったか否かを判定する。
Gn-1 <Gn の時にはステップ119へ進み、ステップ
103に戻りステップ104からステップ108までと
ステップ115を繰り返し、初めてGn-1 >Gn になっ
た時の合焦度Gn-1 を最大合焦度Gmaxとし、最大合焦
度Gmax を与える画像を最大合焦画像Imax1(x,
y),Imax2(x,y)としステップ120へ進む。
がチェックされる。nが2以上になっていなければステ
ップ117において、最大合焦画像選択部10からレン
ズ駆動用アクチュエータ11にレンズ駆動信号をおく
り、レンズ3のピント位置を初期位置から△d変更す
る。そしてステップ103に戻り、ステップ104から
ステップ108までとステップ115の処理が繰り返さ
れ、新たな合焦度Gn が得られる。ステップ116のチ
ェックでnが2以上になると、ステップ118へ進む。
ステップ118において、最大合焦画像選択部10にお
いて、合焦度Gn-1 が最大になったか否かを判定する。
Gn-1 <Gn の時にはステップ119へ進み、ステップ
103に戻りステップ104からステップ108までと
ステップ115を繰り返し、初めてGn-1 >Gn になっ
た時の合焦度Gn-1 を最大合焦度Gmaxとし、最大合焦
度Gmax を与える画像を最大合焦画像Imax1(x,
y),Imax2(x,y)としステップ120へ進む。
【0026】ステップ119では、もしG1 <G2 の時
は、上述のように、レンズのピント位置を△d変更し
て、ステップ103へ戻る。以後、ステップ119で
は、同様にしてピント位置を△dずつ変更する。一方、
もしG1 >G2 の時は、G2 の位置から逆にピント位置
をー△d変更して、再びステップ103へ戻る。以後ス
テップ119では、同様にしてピント位置を−△dずつ
変更する。
は、上述のように、レンズのピント位置を△d変更し
て、ステップ103へ戻る。以後、ステップ119で
は、同様にしてピント位置を△dずつ変更する。一方、
もしG1 >G2 の時は、G2 の位置から逆にピント位置
をー△d変更して、再びステップ103へ戻る。以後ス
テップ119では、同様にしてピント位置を−△dずつ
変更する。
【0027】ステップ120において、眼球反射像抽出
部12において、最大合焦度を与える画像Imax1(x,
y),Imax2(x,y)から、網膜反射像と、照明1、
照明2による角膜反射像の抽出を行う。ここでは、小領
域Aに対応した画像Ismax1 (x,y),Ismax2
(x,y)についてのみ、以下の処理を行う。Ismax1
(x,y)−Ismax2 (x,y)を演算し、演算結果
を、固定しきい値Th1 で2値化する。抜き出された領
域は、網膜反射像である。抜き出された領域の重心位置
を求める。求めた重心位置を(xgmax1 ,ygmax1 )と
する。
部12において、最大合焦度を与える画像Imax1(x,
y),Imax2(x,y)から、網膜反射像と、照明1、
照明2による角膜反射像の抽出を行う。ここでは、小領
域Aに対応した画像Ismax1 (x,y),Ismax2
(x,y)についてのみ、以下の処理を行う。Ismax1
(x,y)−Ismax2 (x,y)を演算し、演算結果
を、固定しきい値Th1 で2値化する。抜き出された領
域は、網膜反射像である。抜き出された領域の重心位置
を求める。求めた重心位置を(xgmax1 ,ygmax1 )と
する。
【0028】次に画像Ismax1 (x,y)−Ismax2
(x,y)内で最大輝度階調を持つ画素を求める。求め
た画素(xpsmax1,ypsmax1)は、照明1による角膜反
射像である。さらにIsmax2 (x,y)−Ismax1
(x,y)を演算し、小領域A内で最大輝度階調を持つ
画素を求める。求めた画素(xpsmax2,ypsmax2)は、
照明2による角膜反射像である。
(x,y)内で最大輝度階調を持つ画素を求める。求め
た画素(xpsmax1,ypsmax1)は、照明1による角膜反
射像である。さらにIsmax2 (x,y)−Ismax1
(x,y)を演算し、小領域A内で最大輝度階調を持つ
画素を求める。求めた画素(xpsmax2,ypsmax2)は、
照明2による角膜反射像である。
【0029】このあとステップ121では、視線方向算
出部13において、眼球反射像抽出部12で抽出した3
つの反射像位置から、運転者の視線方向を算出する。視
線方向の算出は、3つの反射像の位置関係、2つの照明
の設置位置の相対関係、画像入力部の光学パラメータ
(焦点距離、受光素子サイズ)及び、眼球の平均サイズ
(角膜球半径7.8mm、角膜球中心と瞳孔中心の間の
距離4.2mm)を用いて行う。
出部13において、眼球反射像抽出部12で抽出した3
つの反射像位置から、運転者の視線方向を算出する。視
線方向の算出は、3つの反射像の位置関係、2つの照明
の設置位置の相対関係、画像入力部の光学パラメータ
(焦点距離、受光素子サイズ)及び、眼球の平均サイズ
(角膜球半径7.8mm、角膜球中心と瞳孔中心の間の
距離4.2mm)を用いて行う。
【0030】具体的には、図7の角膜反射像生成の説明
図に示すように、照明1による虚像の角膜反射像を発生
する点R’、レンズの焦点位置T、角膜球中心Oは1直
線L上に存在する。照明2と、その虚像の角膜反射像を
生じさせる角膜表面上の正反射点Qを結ぶ線分と、照明
2による虚像の角膜反射像を発生させる点Rとレンズの
焦点位置Tを結ぶ線分のなす角の2等分線は、直線Lと
点Oで交わり、QとOの距離は7.8mmである。ま
た、このOは角膜球中心である。ここで、図8はモデル
化された一般的な眼球構成を示す図であり、Oを中心と
する半径4.2mmの球面と、画像上の網膜反射像の重
心とレンズの焦点位置を結ぶ直線の交点のうち、画像入
力部4に近い側の点は、瞳孔中心Pである。以上の条件
を満足する半直線OPが、運転者の視線方向を与える。
上述のように運転者の視線方向の算出については、共軸
系照明1の角膜反射像と瞳孔中心と、非共軸系照明2の
角膜反射像とが定まれば視線方向が算出できる。
図に示すように、照明1による虚像の角膜反射像を発生
する点R’、レンズの焦点位置T、角膜球中心Oは1直
線L上に存在する。照明2と、その虚像の角膜反射像を
生じさせる角膜表面上の正反射点Qを結ぶ線分と、照明
2による虚像の角膜反射像を発生させる点Rとレンズの
焦点位置Tを結ぶ線分のなす角の2等分線は、直線Lと
点Oで交わり、QとOの距離は7.8mmである。ま
た、このOは角膜球中心である。ここで、図8はモデル
化された一般的な眼球構成を示す図であり、Oを中心と
する半径4.2mmの球面と、画像上の網膜反射像の重
心とレンズの焦点位置を結ぶ直線の交点のうち、画像入
力部4に近い側の点は、瞳孔中心Pである。以上の条件
を満足する半直線OPが、運転者の視線方向を与える。
上述のように運転者の視線方向の算出については、共軸
系照明1の角膜反射像と瞳孔中心と、非共軸系照明2の
角膜反射像とが定まれば視線方向が算出できる。
【0031】ここで、本装置により、エアコンの設定温
度を制御するケースを例にあげ、視線方向算出以降の動
作について説明する。以上のステップ101〜ステップ
121において視線方向が算出されたのち、視線停留判
断部23において視線スイッチエリア26のどこに視線
が停留しているかが判断される。これは、一定回数連続
して同一エリアを見ているか否かで判定する。視線方向
算出に、1回あたり400msec要するとすれば、例
えば連続して2回、すなわち約0.8secの間視線方
向が停留すれば、同一エリアを見ていると判断する。
度を制御するケースを例にあげ、視線方向算出以降の動
作について説明する。以上のステップ101〜ステップ
121において視線方向が算出されたのち、視線停留判
断部23において視線スイッチエリア26のどこに視線
が停留しているかが判断される。これは、一定回数連続
して同一エリアを見ているか否かで判定する。視線方向
算出に、1回あたり400msec要するとすれば、例
えば連続して2回、すなわち約0.8secの間視線方
向が停留すれば、同一エリアを見ていると判断する。
【0032】視線停留判断部23において、視線スイッ
チエリア26のエアコン部に視線方向が停留していると
判断されると、図9に示すようにHUD表示部25に
は、現在のエアコン設定温度が表示される。ここで、H
UD表示部25にエアコン設定温度が表示されると、ス
テアリングスイッチ22のアップダウンスイッチが、設
定温度の上下調節を行うように機能するので、運転者
は、アップダウンボタンを操作して、HUD表示部25
を見ながら所定の温度に調節する。一定時間、例えば5
秒間アップダウンボタンが操作されないと、操作が終了
したものと判断して、スイッチ機能は全て停止する。再
び、何らかの操作の必要が生じたら、メインスイッチ2
1を押すことによって、動作が開始される。
チエリア26のエアコン部に視線方向が停留していると
判断されると、図9に示すようにHUD表示部25に
は、現在のエアコン設定温度が表示される。ここで、H
UD表示部25にエアコン設定温度が表示されると、ス
テアリングスイッチ22のアップダウンスイッチが、設
定温度の上下調節を行うように機能するので、運転者
は、アップダウンボタンを操作して、HUD表示部25
を見ながら所定の温度に調節する。一定時間、例えば5
秒間アップダウンボタンが操作されないと、操作が終了
したものと判断して、スイッチ機能は全て停止する。再
び、何らかの操作の必要が生じたら、メインスイッチ2
1を押すことによって、動作が開始される。
【0033】この実施例は以上のように構成されている
から、運転者の頭部位置に即応追尾して最大合焦画像を
採用することにより、運転者の頭部位置が変動しても、
視線方向を高い精度で算出することが可能になる。な
お、上記実施例では、レンズのピント位置調節量を△d
の一定量ごととしたが、レンズを複数ステップずつ、例
えば2ステップずつ動かし、その中で極大点を探し、次
に極大点の周辺のみで、レンズを1ステップずつ動かし
ながら、真の極大点を求めることにより、高速に最大合
焦位置を検出する事ができる。また、最大合焦位置近傍
にて、レンズのピント位置調節量△dをさらに多段階に
小さくすることにより合焦位置検出の分解能を上げるこ
とが出来る。
から、運転者の頭部位置に即応追尾して最大合焦画像を
採用することにより、運転者の頭部位置が変動しても、
視線方向を高い精度で算出することが可能になる。な
お、上記実施例では、レンズのピント位置調節量を△d
の一定量ごととしたが、レンズを複数ステップずつ、例
えば2ステップずつ動かし、その中で極大点を探し、次
に極大点の周辺のみで、レンズを1ステップずつ動かし
ながら、真の極大点を求めることにより、高速に最大合
焦位置を検出する事ができる。また、最大合焦位置近傍
にて、レンズのピント位置調節量△dをさらに多段階に
小さくすることにより合焦位置検出の分解能を上げるこ
とが出来る。
【0034】
【発明の効果】 以上のとおり、本発明によれば、画像
入力部よる画像データを基に、網膜反射像候補を抽出
し、合焦度を算出してレンズのピント位置を調節し、最
大合焦度を有する画像の選択を行い、この選択された最
大合焦画像から網膜反射像、角膜反射像を抽出し視線方
向を算出するものとしたので、運転者の頭部位置が変動
したときでも、視線方向を高い精度で算出できるという
効果を有する。そして、合焦度を算出する領域を網膜反
射像候補を包含する小領域に限定しているので、視線方
向検出処理が高速に行える。さらに、共軸系の照明と非
共軸系の照明および一台の撮像装置のセットを用いて画
像データを入力できるので、画像入力部を小型化でき
る。
入力部よる画像データを基に、網膜反射像候補を抽出
し、合焦度を算出してレンズのピント位置を調節し、最
大合焦度を有する画像の選択を行い、この選択された最
大合焦画像から網膜反射像、角膜反射像を抽出し視線方
向を算出するものとしたので、運転者の頭部位置が変動
したときでも、視線方向を高い精度で算出できるという
効果を有する。そして、合焦度を算出する領域を網膜反
射像候補を包含する小領域に限定しているので、視線方
向検出処理が高速に行える。さらに、共軸系の照明と非
共軸系の照明および一台の撮像装置のセットを用いて画
像データを入力できるので、画像入力部を小型化でき
る。
【図1】本発明の第一の実施例を示す図である。
【図2】視線方向検出装置を用いた車両の視線スイッチ
システムの全体構成を示す図である。
システムの全体構成を示す図である。
【図3】視線スイッチシステムの車載レイアウト及び車
載レイアウト主要部の詳細を示す図である。
載レイアウト主要部の詳細を示す図である。
【図4】視線方向検出装置における処理の流れを示す図
である。
である。
【図5】視線方向検出装置における処理の流れを示す図
である。
である。
【図6】微分フィルタの説明図である。
【図7】角膜反射像生成の説明図である。
【図8】モデル化された眼球構成を示す図である。
【図9】HUD表示部における表示状態の説明図であ
る。
る。
1 照明 2 照明 3 レンズ 4 画像入力部 5 A/D変換部 6 画像メモリ 7 瞳孔抽出部 8 瞳孔位置決定部 9 合焦度算出部 10 最大合焦画像選択部 11 レンズ駆動用アクチュエータ 12 眼球反射像抽出部 13 視線方向算出部 14 全体制御部 15 照明発光制御部 16 運転者 20 視線方向検出装置 21 メインスイッチ 22 ステアリングスイッチ 23 視線停留判断部 24 HUD表示制御部 25 HUD表示部 26 視線スイッチエリア 27 コントローラ切り替え部 28 エアコンコントローラ 29 CDコントローラ 30 ラジオコントローラ 31 ヘッドライトコントローラ 32 ワイパコントローラ 33 ウインドシールド 34 ステアリング L 正反射点Q' と角膜反射像が発生する点R’
を結ぶ直線 O 角膜球中心 P 瞳孔中心 Q 非共軸系照明2による正反射点 Q’ 共軸系照明1による正反射点 R 非共軸系照明2による虚像の角膜反射像が発
生する点 R’ 共軸系照明1による虚像の角膜反射像が発生
する点
を結ぶ直線 O 角膜球中心 P 瞳孔中心 Q 非共軸系照明2による正反射点 Q’ 共軸系照明1による正反射点 R 非共軸系照明2による虚像の角膜反射像が発
生する点 R’ 共軸系照明1による虚像の角膜反射像が発生
する点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/00 - 3/16 G02B 7/28
Claims (2)
- 【請求項1】 運転者の眼球に不可視光を照射し画像入
力部により眼球からの反射像を撮像して運転者の視線方
向を検出する視線検出装置において、前記画像入力部のレンズの光軸と照射方向が一致する共
軸系照明と、前記レンズと非共軸な位置に設けた非共軸
系照明とで前記不可視光を照射し、 前記画像入力部はピント位置調節機能を有して異なるピ
ント位置ごとに前記各照明を交互に点灯させた各画像を
入力するよう構成され、 前記ピント位置ごとの画像の合焦度を算出する合焦度算
出手段と、 入力した複数枚の画像から、最大合焦度を有する画像を
選択する最大合焦画像選択手段と、 前記最大合焦度を有する画像のデータから網膜反射像と
角膜反射像を抽出する眼球反射像抽出手段と、 前記網膜反射像と角膜反射像を基に運転者の視線方向を
算出する視線方向算出手段とを有し、 前記合焦度算出手段は、画像入力部からの入力画像から
網膜反射像候補を抽出する網膜反射像候補抽出手段を備
え、前記画像の合焦度として網膜反射像候補を包含する
小領域の合焦度を算出し、 前記眼球反射像抽出手段は、最大合焦度を有する前記小
領域の共軸系照明と非共軸系照明による画像データの差
分に基づいて網膜反射像を抽出 することを特徴とする車
両用視線方向検出装置。 - 【請求項2】 前記最大合焦画像選択手段は、異なるピ
ント位置の画像の合焦度の比較に基づいて前記画像入力
部にピント位置調節指令を出力し、前記画像入力部は該
ピント位置調節指令に基づいてそのピント位置を変更す
るものであることを特徴とする請求項1記載の車両用視
線方向検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11217594A JP3232873B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 車両用視線方向検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11217594A JP3232873B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 車両用視線方向検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07289519A JPH07289519A (ja) | 1995-11-07 |
| JP3232873B2 true JP3232873B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=14580135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11217594A Expired - Fee Related JP3232873B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 車両用視線方向検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3232873B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4568836B2 (ja) * | 2004-06-08 | 2010-10-27 | 国立大学法人静岡大学 | 実時間瞳孔位置検出システム |
| CN100343867C (zh) * | 2005-06-15 | 2007-10-17 | 北京中星微电子有限公司 | 一种判别视线方向的方法和装置 |
| TWI432172B (zh) * | 2008-10-27 | 2014-04-01 | Utechzone Co Ltd | Pupil location method, pupil positioning system and storage media |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP11217594A patent/JP3232873B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07289519A (ja) | 1995-11-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3324295B2 (ja) | 車両用視線方向計測装置 | |
| JP2988178B2 (ja) | 視線方向計測装置 | |
| CN104780834B (zh) | 生物体信息计测装置及使用该装置的输入装置 | |
| JP4879189B2 (ja) | 安全走行支援装置 | |
| US6397137B1 (en) | System and method for selection of vehicular sideview mirrors via eye gaze | |
| JP3203951B2 (ja) | 車両用インタフェース | |
| EP2338416A1 (en) | Line-of-sight direction determination device and line-of-sight direction determination method | |
| CN108621947B (zh) | 一种自适应调节的车载抬头显示系统 | |
| JP3785669B2 (ja) | 視線方向計測装置 | |
| JPH07257228A (ja) | 車両用表示装置 | |
| US20230090330A1 (en) | Multiple in-cabin cameras and lighting sources for driver monitoring | |
| CN110738952A (zh) | 一种结合人眼识别、跟踪和光线识别的hud显示方法和系统 | |
| JP7556213B2 (ja) | 視線検出装置、視線検出方法、及び視線検出プログラム | |
| JP2006095008A (ja) | 視線検出方法 | |
| JP3735947B2 (ja) | 視線入力装置 | |
| JP2011042179A (ja) | 投光器制御装置 | |
| JP3232873B2 (ja) | 車両用視線方向検出装置 | |
| JP3185522B2 (ja) | 車両用視線方向計測装置 | |
| JPH09212082A (ja) | 視線入力装置 | |
| JP2988235B2 (ja) | 車両用視線方向検出装置 | |
| JP3296119B2 (ja) | 車両用視線方向計測装置 | |
| JP4451195B2 (ja) | 視線検出装置 | |
| JPH08297019A (ja) | 車両用視線方向計測装置 | |
| JPH09251539A (ja) | 視線計測装置 | |
| JPH06323832A (ja) | 車両用インターフェイス |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010821 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070921 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921 Year of fee payment: 8 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |