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JP3241682B2 - 液体噴出装置および静電潜像現像装置 - Google Patents
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JP3241682B2 - 液体噴出装置および静電潜像現像装置 - Google Patents

液体噴出装置および静電潜像現像装置

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JP3241682B2
JP3241682B2 JP05353399A JP5353399A JP3241682B2 JP 3241682 B2 JP3241682 B2 JP 3241682B2 JP 05353399 A JP05353399 A JP 05353399A JP 5353399 A JP5353399 A JP 5353399A JP 3241682 B2 JP3241682 B2 JP 3241682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液体を噴出する装
置に関し、特に複写機、電子写真プリンタなどで静電潜
像を液体で現像する時に用いられる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、静電潜像を現像するために、
液体インクを超音波や静電気を利用して霧状のインクに
し、これを静電気力により静電潜像に選択的に付着させ
て現像する方法が検討されている。
【0003】例えば特公昭52−7936号公報、特公
昭55−20230号公報に記載された技術では、凹面
振動子により超音波を現像液に励起して、現像液を収納
する容器の開口部から現像液の噴射を行っている。特に
特公昭55−20230号公報に記載された技術では超
音波による励起は補助的であって、静電潜像からの電界
が現像液からのミスト発生の誘因となっている。あるい
は特開平4−337772号公報には、櫛型電極を形成
した圧電体において生じる表面弾性波が、圧電体のエッ
ジに存在する現像材を噴出させる技術が示されている。
【0004】また特開平5−333703号公報には圧
電振動子と接合した部材に横波の定在波振動を励起し、
その上に供給されたインクをミスト化し、さらにグリッ
ド電極によってミストに電荷を付与する技術が開示され
ている。更に特開平9−319229号公報に示された
技術では帯電したインクミストが現像位置まで送風ファ
ンにより送られて静電潜像に付着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭52−
7936号公報で例示される超音波の周波数は20〜3
0kHzであり、インク粒子の径は大きいため、その運
動量が大きく潜像の存在しない場所への現像液の付着
(いわゆる「地汚れ」や「かぶり」)が生じる。そして
特に噴出口も設けられていないので、超音波の周波数を
上げて粒子径を小さくしようとしても効率が悪い。更に
特公昭55−20230号公報に記載された技術では、
静電潜像の電界の力で誘引されるミストの発生量は多く
できず、高速かつ高濃度の記録は困難である。
【0006】また特開平4−337772号公報に開示
された技術では表面弾性波を発生する機構を制作するの
に高い加工精度が要求され、また噴出口も備えられてい
ないので、現像剤の粒径のばらつきも大きいと考えられ
る。
【0007】また特開平5−333703号公報に開示
された技術はポンプによるインクの循環や、グリッド電
極の設置など装置が複雑になったり大型化したりする。
また横波の定在波を利用するので、その波長を短くして
粒子径を小さくしようとしても、均一にすることは困難
であり、地汚れやかぶりが生じる。また、グリッド電極
の隙間にはインクが付着するので定期的な清掃が必要で
もある。
【0008】更に特開平9−319229号公報では送
風ファンによるインクミストの搬送、誘導帯電電極の設
置など装置が複雑になったり大型化したりする。しかも
送風ファンによってインクミストを搬送するので、イン
クミストの発生から現像が可能となるまでに時間がかか
る。また印画濃度に応じたミスト濃度の制御やミスト噴
出の開始/停止の制御が非常に困難である。
【0009】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、簡単な構成で、メンテナンスが容易であ
り、かつ高速度、高濃度で、均一な液滴を発生すること
ができる液体噴出装置を提供し、更に液滴の発生から現
像までの時間ずれ、印画濃度に応じた濃度調整を行うこ
とができる静電潜像現像装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、被噴出液体を収納し、前記被噴出液体
を噴出する噴出口を有する容器と、前記噴出口と対向し
て前記容器に設けられ、前記被噴出液体へ所定周期のパ
ルスのn(≧2)個の集合を一塊りとし、その隣接する
塊同士が前記所定周期以上のパルスが無い期間で区分さ
れる音波を導入する音波発生源とを備える。そして、前
記噴出口の開口幅が前記音波により生じる音圧によって
励起される前記被噴出液体の表面進行波が干渉しないよ
うに該表面進行波の波長の2m(mは全ての前記パルス
の塊についてのnの最大値)倍以上である。
【0011】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載の液体噴出装置であって、前記噴出口は前
記音波が伝搬する範囲で複数列に配置される。
【0012】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項1又は2記載の液体噴出装置であって、前記噴出
口へと前記音波を収束させる音波収束機構を更に備え
る。
【0013】この発明のうち請求項4にかかる静電潜像
現像装置は、静電潜像が生成され、移動する潜像担体
と、前記被噴出液体を前記静電潜像に選択的に付着させ
て前記静電潜像を現像する請求項1乃至請求項3のいず
れか一つに記載された前記液体噴出装置とを備える。
【0014】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項4記載の静電潜像現像装置であって、前記液体噴
出装置は、前記潜像担体に向かう方向から逸れて前記被
噴出液体を噴出する。
【0015】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項5記載の静電潜像現像装置であって、前記液体噴
出装置と対向する捕捉板と、前記捕捉板に対して前記液
体噴出装置へと、前記静電潜像が帯電する極とは反対の
極に電圧を印加する電源とを更に備える。
【0016】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項5又は6記載の静電潜像現像装置であって、前記
液体噴出装置は一対備えられ、前記一対の前記液体噴出
装置は、互いに対向する位置から、いずれも前記潜像担
体へとその前記噴出口を向けるように傾斜して配置され
る。
【0017】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項4記載の静電潜像現像装置であって、前記静電潜
像が基づく画像信号から、前記潜像担体の移動方向にお
ける前記静電潜像の位置を検出し、前記位置に基づいて
前記液体噴出装置が前記被噴出液体を噴出するタイミン
グが制御される。
【0018】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項4記載の静電潜像現像装置であって、前記液体噴
出装置は独立に駆動可能な複数のブロックに分割され、
前記潜像担体の移動方向と直交する方向における前記静
電潜像の位置を、前記静電潜像が基づく画像信号から検
出し、前記液体噴出装置が前記被噴出液体を噴出するタ
イミングは前記位置に基づいて前記ブロック毎に制御さ
れる。
【0019】この発明のうち請求項10にかかるもの
は、請求項4記載の静電潜像現像装置であって、前記静
電潜像の濃度を、前記静電潜像が基づく画像信号から検
出し、前記液体噴出装置の前記被噴出液体の単位時間あ
たりの噴出量は前記濃度に基づいて制御される。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1にかかるインク噴出装置100の構成を示す
断面図である。インク30がインクタンク10内に格納
され、その液面はインクタンク10の一方の主面(図中
上側)に開けられた開口12において露出している。開
口12に対向したインクタンク10の他方の主面(図中
下側)には圧電トランスデューサー90が設けられてお
り、これが厚み縦振動をインク30に与えることによ
り、インクタンク10の他方の主面から一方の主面へと
縦波Pが伝搬する。図中で縦波Pを示す白抜きの矢印は
その進行方向に向いている。
【0021】開口12近傍ではインクタンク10の内面
が、縦波Pが伝搬する方向に沿って狭くなるように傾斜
しており、ノズル11を形成している。
【0022】圧電トランスデューサー90は絶縁板91
を介してインクタンク10に設けられ、インクタンク1
0に近い側から、第1電極92、圧電振動子93、第2
電極94の順に積層され、第1電極92と第2電極94
の間にはインク噴出装置100の外部から駆動装置20
が接続される。そして駆動装置20がバースト信号BS
を発生させて圧電振動子93に厚み縦振動を行させる。
絶縁板91はインクタンク10と共にインク30を保持
する機能と、バースト信号BSをインクタンク10と絶
縁する機能とを併有する。
【0023】ここでバースト信号BSとは、周期Taの
パルスのn(≧2)個の集合を一塊りとし、その隣接す
る塊同士は周期Ta以上のパルスが無い期間で区分され
るものを指す。例えばこの塊はバースト周期Tb(>m
・Ta:mは全ての上記パルスの塊のnの最大値)で繰
り返し発生される。ここで一塊りにおける周期Taの逆
数を基本周波数faとし、バースト周期Tbの逆数をバ
ースト周波数fbとする。
【0024】そしてバースト信号BSに追従して、周期
Taのn個のパルスを一塊りとし、隣接する塊同士が周
期Ta以上のパルスが無い期間で区分される縦波Pが発
生する。
【0025】ここで、開口12において露出するインク
30の液面において生じる表面波Qについて考える。縦
波Pはインク30中を開口12へと向かって伝搬する。
インク30の液面は開口12に位置するので、液面端部
に湾曲が生じ、インクの表面張力に起因する復元力で表
面波Qが液面端部から励起される。そしてその伝搬速度
Vcは、インク30の表面張力をσ、密度をρ、表面波
Qの波長をλcとして、Vc=(2πσ/ρ/λc)
1/2で表されることが公知である。そしてλc=Vc/
faであるから、λc=(2πσ/ρ/fa21/3とし
て求められる。
【0026】図1は断面図であり、開口12の形状を円
にも方形にも規定するものではない。しかし本実施の形
態において、開口12の形状は円でも方形でも、更に他
の形状であってもよい。但しその開口径Dは必ず2mλ
c以上に設定される。表面波Qは開口12の縁から発生
し、縦波Pの停止によって速やかに減少するので、かか
る条件を設定しておけば縦波Pに起因する表面波Q同士
が開口12において互いに干渉しない。従って、インク
30の液面には複雑な干渉波が生じることなく、開口1
2のエッジ近傍においてインク30の液面は大きな振幅
で振動することになる。
【0027】図2は開口12近傍の構成を部分的に示す
断面斜視図であり、ここでは開口12が径Dで離れた互
いに平行な2辺を有している場合を示している。バース
ト信号BSの振幅を適当に大きくすることによって、開
口12のエッジからインク30の液滴31を噴出させる
ことができる。そしてこのような表面波Qによって液面
から液滴31が噴出するので、その径dcはほぼλcの
みに依存する。例えばfa=10MHzとし、インク3
0の表面張力をσ=50×10-3N/m、密度をρ=
1.0×103kg/m3とすると、表面波Qの波長λc
はほぼ1.5μmとなり、また平均粒子径は2μmとな
る。
【0028】このように本実施の形態にかかるインク噴
出装置100では、互いに干渉し合わず、従って、波形
も歪まない表面波Qを、インク30中を伝搬する基本周
波数faの縦波Pによって開口12の液面に生起させる
ことにより、粒径のばらつきも、粒径自体も小さな液滴
31を噴出することができる。従って、地汚れやかぶり
を抑制することができる。また、バースト信号BSを制
御して大量のインクを噴出させることもできる。
【0029】しかも、インク30を噴出する応答性も良
く、後述する静電潜像現像装置に採用した際に濃度制
御、オン/オフ制御も良好である。かつまた装置構成は
単純であり、また小型に製作できる。
【0030】もちろん、インク30中を伝搬する波は縦
波Pに限らず、開口12の縁から表面波Qを励起するも
のであれば横波であってもよい。また縦波Pを励起する
構成についても圧電トランスデューサー90に限定され
るものではなく、磁歪トランスデューサーを用いてもよ
い。
【0031】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2にかかるインク噴出装置200の構成を示す断面斜視
図である。インク30がインクタンク10内に格納さ
れ、インクタンク10には絶縁板91を介して圧電トラ
ンスデューサー90が設けられている。なお駆動装置2
0は省略している。
【0032】インク噴出装置200はインク噴出装置1
00と比較して、条状に形成され、互いに平行に配置さ
れた複数の開口12a,12b,12c,12d,12
eをインクタンク10が備えている点が特徴的に異なっ
ている。そしてインク噴出装置100における開口12
とノズル11との関係と同様にして、インクタンク10
の内面は開口12a,12b,12c,12d,12e
に対応して傾斜し、それぞれノズル11a,11b,1
1c,11d,11eを形成している。開口12a,1
2b,12c,12d,12eはそれぞれ幅Da,D
b,Dc,Dd,Deを有しており、これらはいずれも
上述の2mλc以上に設定される。
【0033】実施の形態1で示したように、表面波Qは
開口12の縁において励起され、しかも縦波Pの停止に
よって速やかに減衰するので、液滴31は開口12の縁
近傍において発生する。従って、圧電トランスデューサ
ーのサイズが同じであれば、即ち縦波Pが伝搬する範囲
が同じであれば、その範囲において開口の数が多いほ
ど、そのエッジが多く、従ってインク30を多く噴出す
ることができ、高速、高濃度の現像も容易である。
【0034】特に、後述するような、回転ドラムに生成
される静電潜像へインク噴出装置からインクを供給する
場合には、回転ドラムの回転軸と平行な方向に開口を延
在させることが望ましい。
【0035】図4は開口の数を多くするパターンのバリ
エーションを例示する平面図である。同図(a)のよう
に単純な条状を平行して設けてもよいし、同図(b)の
ように開口の長手方向において適宜分離してもよいし、
同図(c)のように円形の開口を複数列に配列してもよ
い。この場合、開口幅や円形の直径は上述の2mλc以
上に設定されるのはいうまでもない。
【0036】実施の形態3.縦波Pをノズル11の近傍
に収束させることにより、インク30の液面に生起され
る表面波Qの振幅を大きくし、以て多量の液滴31を噴
出させることができる。特に、後述するような、回転ド
ラムに生成される静電潜像へインク噴出装置からインク
を供給する場合には、回転ドラムの回転軸と平行な方向
にノズル11を延在させることが望ましく、その際には
縦波Pの収束位置も、ノズル11に沿って条状に延在す
ることが望ましい。
【0037】図5は本発明の実施の形態3にかかるイン
ク噴出装置300の構成を示す断面斜視図である。イン
ク30がインクタンク10内に格納され、インクタンク
10には絶縁板91を介して圧電トランスデューサー9
0cが設けられている。なお駆動装置20は省略してい
る。
【0038】圧電トランスデューサー90cは開口12
に対して凹面を呈しており、これから発生する縦波Pは
焦点13において収束する。そしてその近傍にノズル1
1が設けられており、収束した後の縦波Pは開口12へ
向かってほぼ垂直に進むので、表面波Qの振幅を大きく
しつつも実施の形態1と同じ効果を得ることができる。
換言すれば、同量のインクを噴出するために必要なバー
スト信号BSの振幅を小さくすることができるので、駆
動装置20の単純化、小型化が可能となる。このような
凹面を呈した圧電トランスデューサー90cは公知であ
り、例えば上述の特公昭52−7936号公報において
も開示されている。
【0039】図6は本発明の実施の形態3にかかる他の
インク噴出装置301の構成を示す断面斜視図である。
圧電トランスデューサー90cの代わりに実施の形態1
と同様、平板の圧電トランスデューサー90が採用され
るが、絶縁板91の代わりに音響レンズ95が設けられ
ている。音響レンズ95は開口12に対して凹面を呈し
て、かつ平板の圧電トランスデューサー90には平面が
接触している。
【0040】圧電トランスデューサー90から発生する
縦波Pは音響レンズ95によって屈折し、焦点13にお
いて収束する。そしてその近傍にノズル11が設けられ
ているので、インク噴出装置301もインク噴出装置3
00と同様の効果を得ることができる。かかる音響レン
ズ95も公知である。
【0041】図7は本発明の実施の形態3にかかる更に
他のインク噴出装置302の構成を示す断面斜視図であ
る。実施の形態1に示されたインク噴出装置100と
は、インクタンク10の内壁10a,10bが共通の焦
点13を有する放物面を呈した点で特徴的に異なってい
る。
【0042】平板の圧電トランスデューサー90から開
口12へ向けて発生した平板状の音波Pは、放物面を呈
する内壁10a,10bによって反射され、焦点13に
おいて収束する。そしてその近傍にノズル11が設けら
れているので、インク噴出装置302もインク噴出装置
300と同様の効果を得ることができる。かかる形状の
内壁10aも公知であり、例えば特開平10−2782
53号公報においても開示されている。
【0043】実施の形態4.実施の形態2と実施の形態
3を組み合わせて、双方の利点を得ることもできる。
【0044】図8は本発明の実施の形態4にかかるイン
ク噴出装置400の構成を示す断面斜視図である。実施
の形態3において図6に示されたインク噴出装置301
と比較して、圧電トランスデューサー90を一対の平板
の圧電トランスデューサー90a,90bに、音響レン
ズ95を音響レンズ96にそれぞれ置換し、ノズル11
と開口12の一対を、ノズル11a,11bと開口12
a,12bの二対に置換した構成となっている。
【0045】音響レンズ96は開口12a,12bのそ
れぞれに対して凹面96a,96bを呈し、かつ平板の
圧電トランスデューサー90には平面が接触している。
但し、凹面96a,96bは、それぞれ開口12a,1
2bに対応するノズル11a,11b近傍に焦点13
a,13bが位置する形状を呈するので、インク噴出装
置301と比較すると、開口12a,12bの間隔だけ
両者が離隔しており、同図においては凹面96a,96
bの間には平板96cが存在している。凹面96a,9
6bは圧電トランスデューサー90a,90bから発生
した縦波Pa,Pbをそれぞれ屈折させて焦点13a,
13bに収束させる。
【0046】開口の数を増加させること、及び縦波を収
束させることにより、実施の形態2と実施の形態3の効
果のいずれをも得ることができる。しかも、音響レンズ
96は2つの異なる焦点13a,13bに対応する凹面
96a,96bを併有しているので、単純にインク噴出
装置301を並列に配置する場合と比較して、必要な空
間が少なくてすむ。
【0047】図9は本発明の実施の形態4にかかるイン
ク噴出装置401の構成を示す断面斜視図である。実施
の形態3において図7に示されたインク噴出装置302
と比較して、圧電トランスデューサー90を一対の平板
の圧電トランスデューサー90a,90bにそれぞれ置
換し、ノズル11と開口12の一対を、ノズル11a,
11bと開口12a,12bの二対に置換した構成とな
っている。但し、インクタンク10の内面10a,10
bは異なる焦点13a,13bを有しており、これらは
ノズル11a,11bの近傍に設定される。従って、イ
ンク噴出装置302と比較すると、開口12a,12b
の間隔だけ、内面10a,10b同士の間隔は広がって
いる。
【0048】このようにしても開口の数を増加し、縦波
を収束させることができるので、インク噴出装置400
と同様の効果を得ることができる。なお、圧電トランス
デューサー90a,90bの代わりに、一体となった圧
電トランスデューサー90を採用してもよい。この場合
には、平板96cからインク30に与えられる超音波が
若干、擾乱の原因となり得るが、設計条件によってはこ
れを事実上無視することも可能である。
【0049】実施の形態5.図10は本発明の実施の形
態5にかかる静電潜像現像装置の構成を示す断面図であ
る。この静電潜像現像装置には実施の形態1乃至実施の
形態4で示されたインク噴出装置を採用することができ
る。図中においてインク噴出装置500として表示され
ている構成はインク噴出装置302のものを図示してい
るが、インク噴出装置500として実施の形態1乃至実
施の形態4で示されたインク噴出装置のいずれも採用す
ることができ、ここではインク噴出装置500として総
括的に表記している。
【0050】感光ドラム50は矢印で示されるように図
中時計回りに回転し、順次にクリーニングユニット5
4,除電ユニット55、帯電ユニット56、露光ユニッ
ト57の処理を受ける。これらの処理により感光ドラム
50上には正に帯電した静電潜像81が生成され、イン
ク噴出装置500によって噴出されたインクの液滴流3
2が静電潜像81に付着することによってインク像82
へと現像される。但し、回転ドラム50に生成される静
電潜像へインク噴出装置500からインクを供給するの
で、そのノズルは回転ドラム50の回転軸と平行な方向
に延在させることが望ましい。
【0051】一方、記録紙70は搬送ローラ52a,5
2bによってガイドされつつ、圧接ローラ53によって
感光ドラム50に圧接されて搬送される。これにより、
記録紙70にはインク像82が付着する。
【0052】記録紙70の圧接後に感光ドラム50に残
存するインク像82はクリーニングユニット54で除去
され、また感光ドラム50の帯電分布も除電ユニット5
5によって、例えば光を照射して感光ドラム50の抵抗
率を一時的に減少させて帯電分布が除去される。その
後、更に帯電ユニット56によって帯電され、露光ユニ
ット57によって記録すべき画像に基づいて光が走査さ
れ、静電潜像81が生成される。
【0053】インク噴出装置500は、静電潜像81の
有無に拘わらず、感光ドラム50へとインクの液滴流3
2を供給する。そこで、インク像82の生成に寄与しな
かったインクを捕捉するため、捕捉板51が設けられて
いる。例えばインク噴出装置500よりも感光ドラム5
0の進行方向側に捕捉板51を設けることができる。図
11はインク噴出装置500と捕捉板51近傍の構成を
示す斜視図である。
【0054】なお、インクが導電性であった場合には、
捕捉板51に対して正電位、インク噴出装置500に対
して負電位を、それぞれ印加する直流電源21を備える
ことが望ましい。静電潜像81は正に帯電しており、こ
れに対して付着すべきインクの液滴流32は負に帯電し
ていることが望ましく、更にインク像82の生成に寄与
しなかったインクを捕捉する捕捉板51は負に帯電した
インクの液滴流32を静電的に引き寄せることが望まし
いからである。もちろん、静電潜像81が負に帯電する
ように、例えば帯電ユニット56を構成してもよく、そ
の場合には直流電源21の正負を反対にすべきである。
【0055】このようにインク噴出装置500に対して
直接に電位を印加できるので、グリッド電極による帯電
とは異なり、その清掃の必要がないという利点がある。
【0056】なお、インクが絶縁性であった場合には直
流電源21を設ける必要はないが、静電潜像81に対し
てインクが付着することには変わりはない。その場合で
あってもインクは静電潜像81の電界により分極されて
静電潜像81に引き寄せられるからである。
【0057】以上のように、本実施の形態にかかる静電
潜像現像装置では実施の形態1乃至実施の形態4にかか
るインク噴出装置を用いて現像を行うので、インクの液
滴の粒子径が小さく、かつ均一であり、しかも大量に発
生させることができ、地汚れ、かぶり、むらが無く、高
速、高濃度の現像が可能となる。
【0058】本実施の形態では回転ドラムに静電潜像が
生成される場合について説明したが、一方向に直線的に
走行する潜像担体に対しても適用できる。この場合には
潜像担体の走行方向と、インク噴出装置500のノズル
の延在方向とが、直交することが望ましい。
【0059】なお、実施の形態1乃至実施の形態4にか
かるインク噴出装置は、本実施の形態のように静電潜像
現像装置にのみ適用されるものではないことは当然であ
る。バースト信号BSを制御することにより、静電潜像
の存在を前提とせずに濃淡を表現し、以て所望の画像を
描出、印刷できるからである。
【0060】実施の形態6.実施の形態1乃至実施の形
態4では、縦波Pを開口12へと伝搬させ、インクの表
面張力に起因する復元力で端部から励起される表面波Q
を形成し、この表面波Qに基づいて開口12からインク
30を噴出させるインク噴出装置を示した。しかし、こ
のような方式では、バースト信号BSの一塊り中に含ま
れるパルスの数nや、その振幅、あるいはバースト周波
数fbが増大すると、表面波Q以外にも、より大きな粒
径の液滴を発生させる第2の表面波も生成される場合が
ある。以下、まずその発生原理を説明し、ついでこのよ
うな粒径の大きな液滴をインク像82の生成に寄与させ
ないための構成について説明する。
【0061】(I)大きな粒径の液滴の発生原理:図1
2及び図13はそれぞれ音圧Ps及び輻射圧Piの概念
を示す模式的断面図である。圧電トランスデューサー9
0が基本周波数faでインク30を加振すると、図12
で示されるように周波数faの音圧Psが開口12に露
出するインク30の液面をそのほぼ垂直に2方向へ駆動
する。そして既述のように開口12の縁はインク30の
液面にとって固定端として機能するので、開口12の縁
から第1の表面波Qが生じる。この第1の表面波Qは速
度Vcで開口95の中央へと進むが、圧電トランスデュ
ーサー90の加振が終了すると速やかに減衰して消滅す
ることも上述の通りである。
【0062】一方、インク30は開口12近傍において
空気との境界を有し、その境界でインク30の振動が全
反射するので、図13で示されるように輻射圧Piがイ
ンク30の液面をそのほぼ垂直に、しかし圧電トランス
デューサー90から開口12へと向かう1方向へのみ駆
動する。そして圧電トランスデューサー90の加振が終
了すると輻射圧Piがなくなるので、開口12の縁から
第2の表面波Rが生じる。この第2の表面波Rは速度V
rで開口12の中央へと進む。
【0063】図14はバースト信号BSと、音圧Ps
と、輻射圧Piとの関係を示す波形図である。バースト
信号BSが含むパルス列の周期はTa=1/faであ
り、各々のバースト信号BSはパルス数nの塊で構成さ
れている。バースト周期Tbは例えば(n+1)・Ta
以上に設定され、従って隣接するバースト信号BS同士
の間にはTb−n・Ta>0の間隔が生じているものと
する。
【0064】圧電トランスデューサー90はバースト信
号BSを受けてほぼ正弦波状の厚み縦振動を生起する。
いま、インク30が圧電トランスデューサー90によっ
て印加される振動に理想的に追随する程度に低い粘性を
有すると考えれば、インク30中を伝搬する音の速度
(音速)、インク30自身が加振によって移動する速度
の最大値(最大流速)、インク30の密度をそれぞれ
c,u,ρとして、音圧Psは周期Taで振幅ρcuの
正弦波を呈する。インク30に対して加振されない場合
の圧力を0とすれば、音圧Psは±ρcuの間で変化
し、図12に示されたようにインク30を2方向に駆動
する。ここで正符号は圧電トランスデューサー90から
開口12へと向かう方向に採っている。
【0065】一方、インク30の開口12近傍における
空気との境界でインク30の振動が全反射することによ
り、周期Ta/2で振幅ρu2/2の正弦波を呈する原
輻射圧Biが生じる。但し、原輻射圧Biは圧力0から
ρu2まで変化する。インク30の最大流速uは音速c
と比較して小さく、従って原輻射圧Biの振幅自体は音
圧Psが印加されている際にはインク30の挙動にそれ
ほど影響を与えない。しかし、原輻射圧Biはバースト
信号BSが存在する期間T1=n・Taにおいて平均値
ρu2/2を有する。そしてこの平均値を有するパルス
として輻射圧Piが1方向にのみかかるので、長期にわ
たって連続してインク30を加振し続けると、インク3
0の開口12におけるメニスカスが大きく盛り上がるこ
とになる。また、隣接するバースト信号BSの間で音圧
Psが印加されないと原輻射圧Biも消失する。
【0066】以上のことから輻射圧Piはバースト周期
Tbでインク30の液面に振動を与え、第2の表面波R
をインク30に与える。そしてインク30自身の最大流
速uが大きいほど、輻射圧Piが大きく、第2の表面波
Rの振幅も大きくなることが解る。また、バースト信号
BSの一塊り中に含まれるパルスの数nや、バースト周
波数fbが増大すると、輻射圧Piがインク30に与え
る期間が、与えない期間と比較して長くなり、第2の表
面波Rの振幅も大きくなることが解る。しかも第2の表
面波Rは周期Taの音圧Psではなく、バースト周期T
bの輻射圧Piに依存するので、第2の表面波Rに起因
して開口12から飛翔する液滴33の粒子径も大きい。
本明細書では、(第1の)表面波Qに基づいて開口12
から液滴31が得られることを「噴出」とし、第2の表
面波Rに基づいて開口12から液滴33が得られること
を「吐出」として使い分ける。
【0067】但し、パルスの数nや、その振幅、あるい
はバースト周波数fbが増大して吐出される液滴33の
量が増大するほど、噴出される液滴31の量も増大す
る。図15乃至図18はこの順にバースト信号BSの振
幅を増大させていった場合の開口12近傍におけるイン
ク30の液面の状態を示す模式図である。いずれの図に
おいても(a)は一塊りのパルスが印加された直後、即
ち一塊りのパルスが印加されはじめてから期間n・Ta
経過後を、(b)は一塊りのパルスが印加された後、そ
の次の一塊りのパルスが印加される直前、即ち一塊りの
パルスが印加されはじめてから期間Tb経過後を、それ
ぞれ示している。
【0068】図15に示された状態は、表面波Qの振幅
が小さく、インク30から液滴31として分離せず、噴
出は生じない。この場合には第2の表面波Rの振幅も小
さく、吐出も生じない。
【0069】図16に示された状態は、インク30から
液滴31として分離し、噴出が生じる程度には表面波Q
の振幅が大きいが、第2の表面波Rの振幅はまだ小さ
く、吐出は生じない。以下、この状態を適出状態と称す
る。
【0070】図17に示された状態は、図16に示され
た状態よりも表面波Qの振幅が大きくなり、多くの液滴
31が噴出される。しかし第2の表面波Rの振幅も大き
くなり、粒子径の大きな液滴33も付随的に吐出され
る。以下、この状態を過出状態と称する。
【0071】図18に示された状態は、輻射圧によって
インク30の液面を押し上げる力が、液面を保持しよう
とする表面張力による力を上回り、インク30がノズル
11の外部へと溢れ出ている。この状態ではインク30
の液面は開口12の縁で固定されないので、表面波Q,
Rのいずれも発生効率が著しく低下し、液滴31の噴出
も液滴33の吐出も行われない。
【0072】図19は液滴の粒子径と、液滴の量との関
係を示すグラフであり、曲線L1,L2はそれぞれ適出
状態、過出状態の場合について示している。図15、図
18の場合に液滴が吐出も噴出もされないので図示され
ていない。
【0073】曲線L1は粒子径が数μm程度の液滴のみ
が噴出されることを示し、曲線L2は粒子径が数μm程
度の液滴が噴出されるのみならず、10μmを越える粒
子径の液滴も吐出されることが解る。そして10μmを
越える粒子径の液滴も吐出される過出状態の方が、適出
状態よりも、数μm程度の液滴を噴出する量が多いこと
が解る。
【0074】(II)大きい液滴を排除する構成:図20
は本発明にかかる静電潜像現像装置の構成の、インク噴
出装置500と感光ドラム50の近傍のみを示す断面図
である。その他の構成は図10と同様にすることができ
る。インク噴出装置500には実施の形態1乃至実施の
形態4で示されたインク噴出装置を採用することがで
き、上述の過出状態において好適である。
【0075】この静電潜像現像装置では、感光ドラム5
0に向かう方向から逸れて液滴流34がインク噴出装置
500から供給される。より具体的には感光ドラム50
が進行する接線方向にほぼ平行に、液滴流34が流れ
る。ここで液滴流34はインク噴出装置500から噴出
される液滴31のみならず、吐出される液滴33をも含
んでいる。
【0076】液滴流34は静電潜像81による電界によ
って分極され、あるいは直流電源21によって負に帯電
されて、静電潜像81に引き寄せられる。この際、液滴
31はその粒子径が小さいので噴出初期の慣性力が小さ
く、よって静電潜像81に引き寄せられ易い。一方、液
滴33はその粒子径が大きいので噴出初期の慣性力が大
きく、よって静電潜像81に引き寄せられにくい。そし
て液滴流34が感光ドラム50が進行する接線方向にほ
ぼ平行に流れるので、大きな液滴33はインク像82の
生成に寄与する割合が小さくなる。
【0077】このようにして、過出状態において大きな
液滴33をインク像82の生成に寄与させないので、小
さな液滴31の噴出量を多くして高速かつ高濃度で、し
かも地汚れ、かぶりのない現像を行うことができる。
【0078】更に、本実施の形態では感光ドラム50の
鉛直下方において、ほぼ水平に液滴流34を流すので、
効果的に大きな液滴33を排除することができる。また
捕捉板51は、液滴流34の流れる方向における感光ド
ラム50の接線Zよりも感光ドラム50から遠い側(図
中下方)の部分51cと、近い側の部分51dとを有し
ている。そして部分51cは部分51dよりも感光ドラ
ム50から離れている。そして粒子径の大きく、従って
体積も大きな液滴33は、負の帯電量も液滴31より大
きいので、液滴流34に対して正に帯電した捕捉板51
は、大きな液滴33を効果的に感光ドラム50から引き
離し、かつ小さな液滴31を効果的に感光ドラム50へ
と導く機能を果たす。
【0079】実施の形態7.図21は本発明にかかる静
電潜像現像装置の構成の一部を示す断面図である。この
静電潜像現像装置ではインク噴出装置500a,500
bからそれぞれ液滴流34a,34bが、いずれも感光
ドラム50に向かう方向から逸れて供給される。より具
体的には感光ドラム50が進行する接線方向にほぼ平行
に液滴流34aが流れ、感光ドラム50が進行する接線
の反対方向にほぼ平行に液滴流34bが流れる。液滴流
34a,34bは噴出される液滴31のみならず、吐出
される液滴33をも含んでいる。インク噴出装置500
a,500bには実施の形態1乃至実施の形態4で示さ
れたインク噴出装置を採用することができ、上述の過出
状態において好適である。
【0080】インク噴出装置500a,500bは互い
に対向する位置から、いずれも感光ドラム50へとその
開口を向けるように傾斜して配置されている。そして、
インク噴出装置500a,500bのそれぞれに対向す
る位置に捕捉板51a,51bが設けられている。直流
電源21により、捕捉板51a,51bに対して負の電
位がインク噴出装置500a,500bの双方に与えら
れている。その他の構成は図10と同様にすることがで
きる。
【0081】本実施の形態では液滴流34a,34bは
感光ドラム50に至るまでに互いに交叉する。これによ
り径の小さな液滴31は軌道を大きく変えて感光ドラム
50へと吹き付けられる。一方、径の大きな液滴33は
慣性力が大きいため、軌道の変化は少なくほぼ直進し、
感光ドラム50へと至ることなく捕捉板51a,51b
へと回収される。また、特に液滴流34a,34bが帯
電している場合には、反発して互いに付着することはな
い。
【0082】以上のようにして本実施の形態によれば、
粒子径の小さな液滴のみで、かつ高濃度での現像を行う
ことができる。
【0083】実施の形態8.図22は本発明にかかる静
電潜像現像装置の構成の一部を示す断面図である。感光
ドラム50にはインク噴出装置500からインクが供給
されて静電潜像の現像に寄与する。しかし、現像すべき
画像、文字などでは、原稿の余白部分など、全くインク
が付着する必要がない領域もある。そこで本実施の形態
では、特にインクが付着すべき領域の静電潜像に対して
のみインクを供給する。
【0084】感光ドラム50に対して静電潜像を生成す
る露光ユニット57は、画像信号Gに基づいて露光の制
御を行う。画像情報処理装置19はこの画像信号Gを入
力し、インクが付着する必要がない領域と必要有る領域
とを区別する信号S0を出力する。信号S0は駆動装置
20とインク噴出装置500との間に介在するスイッチ
22に与えられる。スイッチ22はバースト信号BSを
インク噴出装置500に供給したりしなかったりする。
【0085】図22においては、感光ドラム50におい
て、位置A1,A2,A3,A4が進行方向と反対向き
に順次規定されている。そしてインクが付着すべき領域
81a,81bはそれぞれ位置A1〜A2、位置A3〜
A4において存在している。感光ドラム50は回転して
いるので、これらの位置A1,A2,A3,A4をそれ
ぞれ時刻t1,t2,t3,t4に対応させることがで
きる。つまり画像信号Gは、時刻t1の直前、時刻t2
から時刻t3の間、時刻t4の直後には全くインクが付
着する必要がないとの情報を有している。
【0086】図23は信号S0を示すグラフである。画
像情報処理装置19は画像信号Gの上記の情報から、ス
イッチ22に時刻t1の直前、時刻t2から時刻t3の
間、時刻t4の直後にはオフさせ、それ以外の期間、即
ち時刻t1から時刻t2の間、時刻t3から時刻t4の
間にオンさせる。図23中の「ON」「OFF」の文字
は、スイッチ22の動作を示している。このような制御
によって、インクが付着する必要がない領域に対応する
タイミングでは、インク噴出装置500にバースト信号
BSが印加されない。この結果、無駄なインクの供給が
無くなり、経済性が向上する。
【0087】特にインク噴出装置500として実施の形
態1乃至実施の形態4に示されたものを採用することに
より、実施の形態1の終わりで説明したように、インク
を噴出する応答性が良く、オン/オフ制御が良好である
ので、上記制御に好適となる。
【0088】なお、スイッチ22を駆動装置20に内蔵
させてもよい。
【0089】実施の形態9.図24は本発明にかかる静
電潜像現像装置の構成の一部を示す断面図である。図2
2に示された静電潜像現像装置とは、インク噴出装置5
00をインク噴出装置600に、スイッチ22をスイッ
チ23に、それぞれ置換した点で特徴的に異なってい
る。スイッチ23は駆動装置20に内蔵させてもよい。
【0090】インク噴出装置600は、感光ドラム50
の回転軸方向に沿って複数、例えば5つのブロックに分
割された圧電トランスデューサー901,902,90
3,904,905を備えている。これらは5つに分割
された圧電トランスデューサー901〜905に対応し
た、あるいは単一のインクタンク10に接触して配置さ
れ、インクタンク10が格納するインク30に対して、
実施の形態1〜4と同様にして縦波Pを印加する。
【0091】圧電トランスデューサー901〜905に
はスイッチ23を介して駆動装置20が接続されてお
り、スイッチ23は画像情報処理装置19が画像信号G
に基づいて生成した信号S1,S2,S3,S4,S5
に基づいて、圧電トランスデューサー901〜905に
バースト信号BSを与えたり与えなかったりする。
【0092】図24においては、感光ドラム50におい
て、位置A1,A2,A3,A4が進行方向と反対向き
に順次規定されている。また、圧電トランスデューサー
901,902,903,904,905のそれぞれに
対応して区域B1,B2,B3,B4,B5が規定され
ている。そしてインクが付着すべき領域81aは区域B
1から区域B3にかけて存在する。従って、この領域8
1aにおける静電潜像の現像は、圧電トランスデューサ
ー901,902,903によって励起され噴出される
インクによって行われる。同様にして、インクが付着す
べき領域81b,81c,81d,81eは、それぞれ
区域B5、区域B1〜B2、区域B4〜B5、区域B2
〜B4に存在するので、それぞれ圧電トランスデューサ
ー905、圧電トランスデューサー901,902、圧
電トランスデューサー904,905、圧電トランスデ
ューサー902,903,904によって励起され噴出
されるインクによって行われる。
【0093】また、領域81a,81b,81c,81
d,81eは、それぞれ位置A1〜A2、位置A1〜A
3、位置A3〜A4、位置A3〜A4、位置A4よりも
進行方向と反対側において存在する。従って、スイッチ
23が圧電トランスデューサー901,902,90
3,904,905にバースト信号BSを与える期間
は、それぞれ時刻t1から時刻t2の間及び時刻t3か
ら時刻t4の間、時刻t1から時刻t2の間及び時刻t
3以降、時刻t1から時刻t2の間及び時刻t4以降、
時刻t3以降、時刻t1から時刻t4の間となる。
【0094】図25は信号S1〜S5を示すグラフであ
る。図中「ON」「OFF」で示された期間は上述のス
イッチ23の動作を示している。
【0095】以上のようにして感光ドラム50の回転軸
方向においてもインクの供給を分割して行うので、経済
性が向上する。
【0096】なお、感光ドラムの進行方向及び回転軸方
向に関して領域を分割して静電潜像の現像を行う技術
は、例えば特開平4−319977号公報によって公知
である。しかし、インク噴出装置500,600として
実施の形態1乃至実施の形態4のインク噴出装置を採用
することにより、インク30を感光ドラム50へ供給す
るに際してバースト信号BSのON/OFFに対する応
答特性は良好である。換言すれば、実施の形態1乃至実
施の形態4のインク噴出装置は、感光ドラムの進行方向
及び回転軸方向に関して領域を分割して静電潜像の現像
を行う際に特に好適であると言える。
【0097】実施の形態10.図26は本実施の形態に
かかるインク噴出装置500の制御部分を示すブロック
図である。図26においてはインク噴出装置500の構
成は図7に示されたインク噴出装置302の断面が図示
されているが、実施の形態1乃至実施の形態4のいずれ
のインク噴出装置を採用することもできる。
【0098】画像情報処理装置24は画像信号Gに基づ
いて濃度信号を生成する。駆動装置20は濃度信号に基
づいてバースト信号BSの振幅、一塊り中のパルス数、
バースト周期を制御し、現像すべき画像の濃度に適した
量でインク噴出装置500にインクを噴出させる。
【0099】図27はバースト信号BSの振幅を制御す
る場合を例示するグラフである。バースト信号BSの振
幅が高いほど、図12に示された音圧Psが大きくな
り、より高い濃度に対応できる。つまり高い濃度に対応
するバースト信号BSの振幅Vd1は、低い濃度に対応
するバースト信号BSの振幅Vd2よりも大きい。
【0100】図28はバースト信号BSのパルス数nを
制御する場合を例示するグラフである。バースト信号B
Sの一塊りを構成するパルス数nが多いほど、図12に
示された表面波Qの腹がインク30の液面上に多く存在
し、より高い濃度に対応できる。つまり高い濃度に対応
するバースト信号BSのパルス数n1は、低い濃度に対
応するバースト信号BSのパルス数n2よりも多い。
【0101】図29はバースト信号BSのバースト周期
Tbを制御する場合を例示するグラフである。バースト
信号BSのバースト周期Tbが長いほど、一定の時間内
に存在する表面波Qの腹の数が多くなり、より高い濃度
に対応できる。つまり高い濃度に対応するバースト信号
BSのバースト周期Tb1は、低い濃度に対応するバー
スト信号BSのバースト周期Tb2よりも多い。
【0102】以上のようにして本実施の形態において
は、駆動装置20から出力されるバースト信号BSの波
形を制御することにより、単位時間に噴出されるインク
の量を制御する。従って、画像に応じた濃度設定がで
き、あるいは更に要求される濃度が異なる複数の画像毎
に濃度設定を行い、画像毎に複数回、記録紙上に重ね合
わせてプリントすることにより、多階調の画像を得るこ
とができる。
【0103】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかる液体噴
出装置によれば、互いに干渉し合わない表面波を噴出口
の液面に生起させることにより、粒径のばらつきも、粒
径自体も小さな液滴を噴出することができる。従って、
印刷、潜像の現像に用いた場合には地汚れやかぶりを抑
制することができる。また、音波を制御して大量のイン
クを噴出させることもできる。しかも、液滴を噴出する
応答性も良く、装置構成は単純であり、また小型に製作
できる。
【0104】この発明のうち請求項2にかかる液体噴出
装置によれば、液滴は噴出口のエッジ近傍において発生
する。従って噴出口の数を複数にすることにより、その
エッジが多くなり、従って液滴を多く噴出することがで
きる。従って、高速、高濃度の印刷、現像も容易であ
る。
【0105】この発明のうち請求項3にかかる液体噴出
装置によれば、同量の被噴出液体を噴出するために必要
な音波の振幅を小さくすることができるので、構造を単
純化、小型化することが可能となる。特に噴出口が複数
列に配置された場合に、配置に必要な空間が少なくてす
む。
【0106】この発明のうち請求項4にかかる静電潜像
現像装置によれば、液滴の粒子径が小さく、かつ均一で
あり、しかも大量に発生させることができ、地汚れ、か
ぶり、むらが無く、高速、高濃度の現像が可能となる。
【0107】この発明のうち請求項5にかかる静電潜像
現像装置によれば、噴出される液滴の内、粒子径が大き
いものは、噴出初期の慣性力が大きく静電潜像81に引
き寄せられにくい。しかも潜像担体に向かう方向から逸
れて液滴が噴出されるので、大きな液滴は現像に寄与す
る割合が小さくなる。従って、径の小さな液滴の噴出量
を多くする際に付随して生じる径の大きな液滴を現像に
寄与させず、て高速かつ高濃度で、しかも地汚れ、かぶ
りのない現像を行うことができる。
【0108】この発明のうち請求項6にかかる静電潜像
現像装置によれば、被噴出液体が導電性の場合、静電潜
像へと付着させるための構成としてグリッドが不要とな
り、よってその清掃作業も不要となる。
【0109】この発明のうち請求項7にかかる静電潜像
現像装置によれば、一対の液体噴出装置から噴出される
一対の液滴流は潜像担体へ至るまでに互いに交叉する。
これにより径の小さな液滴は軌道を大きく変えて潜像担
体へと吹き付けられる。一方、径の大きな液滴は慣性力
が大きいため、軌道の変化は少なくほぼ直進し、潜像担
体に至ることがない。よって請求項5記載の静電潜像現
像装置の効果をより高める事ができる。特に液滴が帯電
している場合には、反発して互いに付着することがな
い。
【0110】この発明のうち請求項8,9にかかる静電
潜像現像装置によれば、特にインクが付着すべき領域の
静電潜像に対してのみインクを供給するので、無駄なイ
ンクの供給が無くなり、経済性が向上する。
【0111】この発明のうち請求項10にかかる静電潜
像現像装置によれば、画像に応じた濃度設定ができ、あ
るいは更に要求される濃度が異なる複数の画像毎に濃度
設定を行い、画像毎に複数回、記録紙上に重ね合わせて
プリントすることにより、多階調の画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成を示す断面図で
ある。
【図2】 本発明の実施の形態1の構成を示す断面斜視
図である。
【図3】 本発明の実施の形態2の構成を示す断面斜視
図である。
【図4】 本発明の実施の形態2のバリエーションを例
示する平面図である。
【図5】 本発明の実施の形態3の構成を示す断面斜視
図である。
【図6】 本発明の実施の形態3の他の構成を示す断面
斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態3の更に他の構成を示す
断面斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態4の構成を示す断面斜視
図である。
【図9】 本発明の実施の形態4の他の構成を示す断面
斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態5の構成を示す断面図
である。
【図11】 本発明の実施の形態5の構成を示す断面図
である。
【図12】 本発明の実施の形態6の背景を示す模式的
断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態6の背景を示す模式的
断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態6の背景を示す波形図
である。
【図15】 本発明の実施の形態6の背景を示す模式図
である。
【図16】 本発明の実施の形態6の背景を示す模式図
である。
【図17】 本発明の実施の形態6の背景を示す模式図
である。
【図18】 本発明の実施の形態6の背景を示す模式図
である。
【図19】 本発明の実施の形態6の背景を示すグラフ
である。
【図20】 本発明の実施の形態6の構成を示す断面図
である。
【図21】 本発明の実施の形態7の構成を示す断面図
である。
【図22】 本発明の実施の形態8の構成を示す断面図
である。
【図23】 本発明の実施の形態8の動作を示すグラフ
である。
【図24】 本発明の実施の形態9の構成を示す断面図
である。
【図25】 本発明の実施の形態9の動作を示すグラフ
である。
【図26】 本発明の実施の形態10を示すブロック図
である。
【図27】 本発明の実施の形態10の動作を示すグラ
フである。
【図28】 本発明の実施の形態10の動作を示すグラ
フである。
【図29】 本発明の実施の形態10の動作を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 インクタンク、10a,10b 内壁、12,1
2a〜12e 開口、20 駆動装置、21 直流電
源、22,23 スイッチ、30 インク、32,34
液滴流、50 回転ドラム、51,51a,51b
捕捉板、81 静電潜像、90,90c 圧電トランス
デューサー、95,96 音響レンズ、BS バースト
信号、D 開口径、Q 表面波、S0〜S5 信号、λ
c 表面波Qの波長。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−128968(JP,A) 特開 平8−290587(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/10 B41J 2/015

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被噴出液体を収納し、前記被噴出液体を
    噴出する噴出口を有する容器と、 前記噴出口と対向して前記容器に設けられ、前記被噴出
    液体へ所定周期のパルスのn(≧2)個の集合を一塊り
    とし、その隣接する塊同士が前記所定周期以上のパルス
    が無い期間で区分される音波を導入する音波発生源とを
    備え、 前記噴出口の開口幅が前記音波により生じる音圧によっ
    励起される前記被噴出液体の表面進行波が干渉しない
    ように該表面進行波の波長の2m(mは全ての前記パル
    スの塊についてのnの最大値)倍以上である液体噴出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記噴出口は、前記音波が伝搬する範囲
    で複数列に配置される、請求項1記載の液体噴出装置。
  3. 【請求項3】 前記噴出口へと前記音波を収束させる音
    波収束機構を更に備える、請求項1又は2記載の液体噴
    出装置。
  4. 【請求項4】 静電潜像が生成され、移動する潜像担体
    と、 前記被噴出液体を前記静電潜像に選択的に付着させて前
    記静電潜像を現像する、請求項1乃至請求項3のいずれ
    か一つに記載された前記液体噴出装置とを備える、静電
    潜像現像装置。
  5. 【請求項5】 前記液体噴出装置は、前記潜像担体に向
    かう方向から逸れて前記被噴出液体を噴出する、請求項
    4記載の静電潜像現像装置。
  6. 【請求項6】 前記液体噴出装置と対向する捕捉板と、 前記捕捉板に対して前記液体噴出装置へと、前記静電潜
    像が帯電する極とは反対の極に電圧を印加する電源とを
    更に備える、請求項5記載の静電潜像現像装置。
  7. 【請求項7】 前記液体噴出装置は一対備えられ、 前記一対の前記液体噴出装置は、互いに対向する位置か
    ら、いずれも前記潜像担体へとその前記噴出口を向ける
    ように傾斜して配置される、請求項5又は6記載の静電
    潜像現像装置。
  8. 【請求項8】 前記静電潜像が基づく画像信号から、前
    記潜像担体の移動方向における前記静電潜像の位置を検
    出し、前記位置に基づいて前記液体噴出装置が前記被噴
    出液体を噴出するタイミングが制御される、請求項4記
    載の静電潜像現像装置。
  9. 【請求項9】 前記液体噴出装置は独立に駆動可能な複
    数のブロックに分割され、 前記潜像担体の移動方向と直交する方向における前記静
    電潜像の位置を、前記静電潜像が基づく画像信号から検
    出し、前記液体噴出装置が前記被噴出液体を噴出するタ
    イミングは前記位置に基づいて前記ブロック毎に制御さ
    れる、請求項4記載の静電潜像現像装置。
  10. 【請求項10】 記静電潜像の濃度を、前記静電潜像
    が基づく画像信号から検出し、前記液体噴出装置の前記
    被噴出液体の単位時間あたりの噴出量は前記濃度に基づ
    いて制御される、請求項4記載の静電潜像現像装置。
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