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JP3243127B2 - 揺動型作業車両 - Google Patents
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JP3243127B2 - 揺動型作業車両 - Google Patents

揺動型作業車両

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JP3243127B2
JP3243127B2 JP19474394A JP19474394A JP3243127B2 JP 3243127 B2 JP3243127 B2 JP 3243127B2 JP 19474394 A JP19474394 A JP 19474394A JP 19474394 A JP19474394 A JP 19474394A JP 3243127 B2 JP3243127 B2 JP 3243127B2
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hydraulic
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政雄 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川敷の土手や山間部
等の傾斜地やスキー場の草刈作業等を行うのに好敵な揺
動型作業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、傾斜地の草刈作業等を行うための
揺動型作業車両として、米国特許3728909号公報
に開示されているものが公知である。この揺動型作業車
両は、1台の油圧ポンプと1台の油圧モータとで構成し
たHST(静油圧無段変速装置)を、リダクションケー
スの両側壁にそれぞれ1台ずつ取り付け、リダクション
ケース下部両側壁から左右走行装置のスプロケットに直
接動力を伝達するアクスル軸を取り出した構成の2P
(ポンプ)/2M(モータ)のHSTを備えたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置にあっては、HSTは、リジット固定であ
り、油圧ポンプと油圧モータとを接続するパイプは、可
撓性を有していないので、走行部の用途範囲が限定され
るという問題点があった。
【0004】尚、従来、芝刈用フレームに直付けの油圧
ポンプと油圧モータとをパイプで接続したタイプの2P
/2MのHSTを備えた作業車両として、米国特許49
20733号公報に開示されているものが公知である。
しかし、この従来装置は、傾斜面に対応して揺動するも
のではなく、歩行芝刈機の操作装置に係るものである。
【0005】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、揺動車体の強度剛性及び安定性を高め、
走行装置へ動力を伝達するための伝動装置の構成を簡素
化した揺動型作業車両を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の揺動型作業車両は、走行車体
の左右部に走行装置を設けると共に、前記走行車体に対
して、該走行車体の前後方向に沿う支持軸の軸線が前記
走行車体の左右方向略中間部に位置し且つ該支持軸を中
心に左右方向に揺動可能に揺動車体を支持し、前記走行
装置を駆動する駆動装置は、前記揺動車体に固定された
油圧発生装置及び該油圧発生装置を駆動する原動機と、
前記走行車体に固定されて左右部の走行装置の駆動軸に
連結される左右の油圧モータとを具備し、前記油圧発生
装置は、2台の左右の走行用ポンプと、HST(静油圧無
断変速装置)用チャージポンプと、作業機上下/揺動車
体スイング用ポンプとからり、前記走行用ポンプの回
転軸と前記HST用チャージポンプの回転軸と前記作業
機上下/揺動車体スイング用ポンプの回転軸とを互いに
連動回転自在に連結し、前記揺動車体の支持軸の軸線を
中心に、一方の側に前記走行用ポンプと前記HST用チ
ャージポンプと前記作業機上下/揺動車体スイング用ポ
ンプとをそれぞれ配置し、他方の側にエンジン及び油圧
用オイルタンクをそれぞれ配置し、前記油圧発生装置と
前記エンジンとを動力伝達可能に連結し、前記油圧モー
タと前記油圧発生装置とを、可撓性を有するパイプを介
して接続したことを特徴とするものである。また、上記
目的を達成するために本発明の請求項2記載の揺動型作
業車両は、請求項1記載の揺動型作業車両において、前
記油圧用オイルタンクを前記揺動車体に搭載したことを
特徴とするものである。更に、上記目的を達成するため
に本発明の請求項3記載の揺動型作業車両は、請求項1
記載の揺動型作業車両において、前記走行車体と前記揺
動車体との間に、前記油圧発生装置からの油圧により動
作する複動型の油圧シリンダを設け、該油圧シリンダに
より、前記揺動車体の揺動角を調整可能としたことを特
徴とするものである。
【0007】同じ目的を達成する上で、前記揺動車体に
油圧用オイルタンクを搭載したり、前記走行車体と前記
揺動車体との間に、前記油圧ポンプからの油圧により動
作する複動型の油圧シリンダを設け、該油圧シリンダに
より、前記揺動車体の揺動角を調整可能とすることが望
ましい。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0010】(第1実施例)まず、本発明の第1実施例
を図1乃至図6に基づき説明する。図1は、本発明の第
1実施例に係る揺動型作業車両の構成を示す側面図、図
2は、同揺動型作業車両の構成を示す平面図、図3は、
図2の要部を示す一部切欠平面図である。図1及び図2
中、1は平面四角枠状をなす走行車体で、その左右部に
は、走行装置2がそれぞれ設けられている。これら走行
装置2は、互いに同一構成で、走行車体1の左右部下面
に回転自在に配設された複数のガイドローラ3と、走行
車体1の前部左右に回転自在に配設された1個のテンシ
ョンローラ4と、走行車体1の後部左右に回転自在に配
設された1個のスプロケット5と、ガイドローラ3とテ
ンションローラ4とスプロケット5とにより回転される
クローラ6とからなる。テンションローラ4は、走行車
体1に対して前後方向に移動自在に装着され、バネ7に
より前方に付勢され、クローラ6に対して所定のテンシ
ョンを付与するようになっている。スプロケット5は、
走行車体1の後部左右に突設されたブラケット8にそれ
ぞれ装着された左右の油圧モータ9の回転軸10に固定
されている。そして、この左右の油圧モータ9の回転に
より左右のスプロケット5を介して左右のクローラ6が
回転することによって、走行車体1が走行するようにな
っている。
【0011】走行車体1の前部には、作業機11が昇降
自在(上下方向に回動自在)に配設されている。この作
業機11は草刈作業を行なうものであって、カバー12
と、該カバー12の内部に軸線を左右方向に向けて回転
自在に支持された第1回転軸13と、該第1回転軸13
の外周部に放射状に且つ該第1回転軸13の両端部まで
均等に配置装着された草刈り用の複数のハンマーナイフ
14と、カバー12の前部に上下方向に回動自在に装着
されたフロントプロテクタ15とを有している。カバー
12の後部左右には支持アーム16の一端がそれぞれ固
定され、これら支持アーム16の他端は、走行車体1の
前部上面に突設されたブラケット17に軸18を介して
回転自在に取り付けられている。そして、この軸18を
中心に作業機11全体が上下方向に回動するようになっ
ている。
【0012】フロントプロテクタ15は、カバー12の
前面開口部を開閉するもので、その左右部に一端が回動
自在に取り付けられた回動アーム19の他端をカバー1
2の左右部に回動自在に取り付けることにより、該カバ
ー12に回動自在に装着されている。また、フロントプ
ロテクタ15の左右部には、コイルバネ20の一端が回
動自在に取り付けられ、該コイルバネ20の他端は、カ
バー12の左右部に回動自在に取り付けられている。こ
れらコイルバネ20は、図1において回動アーム19よ
り上側に位置し、これらコイルバネ20により、フロン
トプロテクタ15は閉方向(図1において反時計回り方
向)に回動付勢されている。また、フロントプロテクタ
15は、その上端縁15aがカバー12の前部上端縁1
2aに当接することにより、図1に示すようにカバー1
2の前面開口部の開口量が最小となる閉方向回動限位置
に保持されている。
【0013】そして、刈り取るべき草の高さに応じてフ
ロントプロテクタ15が回動して、カバー12の前面開
口部の開口量が制御される。即ち、草の高さが比較的低
い場合、フロントプロテクタ15は図示の状態にあっ
て、カバー12の前面開口部の開口量を最小に保ち、該
カバー12の前面開口部から石等が前方に飛び出すのを
防止する。また、草の高さが高い場合、フロントプロテ
クタ15は、その草に押し上げられるために、コイルバ
ネ20の付勢力に抗して各支点A,B,Cを中心に、カ
バー12の前部の傾斜面12bに沿ってスライド移動す
るように回動することにより、カバー12の前面開口部
の開口量が大きくなって、多量の草をカバー12の前面
開口部から取り込めるようになっている。どんな草の高
さに対しても対応可能となっており、幅広い作業が可能
となった。つまり、支点Aは回動のみで支点Bは回動と
支点Aに対して上下回動し、支点Cは傾斜面12aに沿
ってスライドする構造である。
【0014】回転軸13の一端部にはVプーリ21が固
定されている。このVプーリ21は、第1回転軸13と
平行にしてカバー12の後部側上部に回動自在に装着さ
れた第2回転軸22の一端部に固定されたVプーリ23
に無端Vベルト24を介して動力伝達可能に連結されて
いる。第2回転軸22の他端部には、Vプーリ25が固
定されている。このVプーリ25は、走行車体1の前部
中央上面に固定された歯車減速機構26の出力軸27に
固定されたVプーリ28に無端Vベルト29を介して動
力伝達可能に連結されている。歯車減速機構26の入力
軸30の軸線Lは、走行車体1の左右方向略中央部に位
置している。この入力軸30には、後述するVプーリ5
8,55,56,60と無端Vベルト59,61を介し
て駆動源48に動力伝達可能に接続されている。そし
て、駆動源48の動力が、Vプーリ58,55,56,
60と無端Vベルト59,61を介して歯車減速機構2
6の入力軸30に伝達され、該入力軸30の回転が出力
軸27に伝達され、該出力軸27の回転が、Vプーリ2
8、無端Vベルト29、Vプーリ25、第2回転軸2
2、Vプーリ23、無端Vベルト24、Vプーリ21を
順次介して第1回転軸13に伝達され、該第1回転軸1
3と一体にハンマーナイフ14が回転することにより、
草刈作業が行われる。
【0015】作業機11は、複動型のリフト用シリンダ
31により昇降動作する。該リフト用シリンダ31は、
シリンダ本体31aの下端部が、走行車体1の前部略中
央部に軸32を介して上下方向に回動自在に取り付けら
れたブラケット33に軸34を介して回動自在に取り付
けられている。また、リフト用シリンダ31のピストン
ロッド31bは、カバー12の左右方向略中央部に取付
けられたブラケット89に軸35を介して回動自在に取
り付けられている。そして、図1に示すようにリフト用
シリンダ31のピストンロッド31bが退入状態にある
時、作業機11は最も下方に位置した状態にあり、この
時、ブラケット33の後端部33aが走行車体1の前部
に当接していることにより作業機11の下方への回動が
阻止されている。この状態からリフト用シリンダ31の
ピストンロッド31bが突出作動することにより、作業
機11は軸18を中心に上方(図1において時計回り方
向)へ回動する。
【0016】走行車体1には、揺動車体36が左右に揺
動自在に支持されている。この揺動車体36は、平面四
角形の箱状をなすもので、図1及び図2に示すように、
その前側下部中央の軸受部37がプレーンブッシュ38
を介して歯車減速機構26の入力軸30に回動自在に支
持されている。従って、歯車減速機構26の入力軸30
は、作業機11のハンマーナイフ14を回転駆動するた
めの駆動軸と、揺動車体36を走行車体1に対して揺動
自在に支持するための支持軸とを兼用している。これに
より余分な支持軸が不要となり、部品点数の削減を図る
ことができる。揺動車体36の後側下部中央には図1及
び図3に示すように支持軸39が突設されている。この
支持軸39は、走行車体1の後部中央上面に突設された
ブラケット40に取り付けられた軸受部41に、プレー
ンブッシュ42を介して回動自在に支持されている。支
持軸39の軸線Lは、歯車減速機構26の入力軸30の
軸線Lと合致している。そして、揺動車体36は、走行
車体1に対して該走行車体1の左右方向略中間部に位置
し且つ該走行車体1の前後方向に沿う入力軸30及び支
持軸39の軸線Lを中心に左右方向に揺動する。図1に
示すように揺動車体36の下端面36aは、走行装置2
のクローラ6の上端面6aより下方に位置するように設
定されている。これにより、車体全体がより一層低重心
となり、安定度が増す。
【0017】揺動車体36の揺動角は、スイング用シリ
ンダ43により調整される。このスイング用シリンダ4
3は、シリンダ本体43aの下端部が、走行車体1の後
部上面の左側に偏位した位置に突設されたブラケット4
4に図4,5に示すように軸45を介して上下方向に回
動自在に取り付けられている。また、スイング用シリン
ダ43のピストンロッド43bの外端部は、揺動車体3
6の後部所定位置に固定されたブラケット(図示省略)
に軸46を介して回動自在に取り付けられている。そし
て、図5に示すようにスイング用シリンダ43のピスト
ンロッド43bの進退動作に応じて、揺動車体36全体
が入力軸30及び支持軸39を中心に左右に揺動し、そ
の揺動角が調整される。
【0018】揺動車体36の底部上面には、駆動装置4
7が固定されている。この駆動装置47は、走行装置2
と作業機11と揺動車体36とを駆動し位置移動させる
ものである。駆動装置47は、駆動源であるエンジン
(原動機)48と、該エンジン48の動力を走行装置2
と作業機11と揺動車体36とに伝達する伝動装置49
とからなる。エンジン48と伝動装置49は、図2に示
すように揺動車体36の支持軸39の軸線Lを中心に左
右に振り分けて配設され、エンジン48は前記軸線Lよ
り左側に、伝動装置49は前記軸線Lより右側にそれぞ
れ位置している。これにより揺動車体36のバランスが
良くなり、車両全体が安定している。また、駆動源とし
て電気モータも考えられる。
【0019】伝動装置49は油圧発生装置50を有して
いる。この油圧発生装置50は、左右の走行装置2を駆
動するための油圧を発生する斜板可変式アキシャルピス
トンポンプよりなる2台の走行用油圧ポンプ51,51
と、1台のチャージポンプ52と、ギヤポンプよりなる
1台の作業機上下/揺動車体スイング用ポンプ53とか
らなる。各ポンプ51〜53の回転軸は互いに連動回転
自在に連結されている。一方(図2において前方)の走
行用油圧ポンプ51の回転軸(図示省略)には動力伝達
軸部54が連結されている。該動力伝達軸部54の伝達
軸(図示省略)には、2個(互いに一体化されている)
のVプーリ55,56が固定されている。一方のVプー
リ55は、エンジン48の出力軸57に固定されたVプ
ーリ58に無端Vベルト59を介して動力伝達可能に連
結されている。また、他方のVプーリ56は、歯車減速
機構26の入力軸30に固定されたVプーリ60に無端
Vベルト61を介して動力伝達可能に連結されている。
【0020】そして、エンジン48の出力軸57の回転
力は、Vプーリ58、無端Vベルト59、Vプーリ5
5、動力伝達軸54を介して一方の走行用油圧ポンプ5
1、他方の走行用油圧ポンプ51、チャージポンプ52
及び作業機上下/揺動車体スイング用ポンプ53に伝達
され、これら各ポンプ51〜53が回転駆動して油圧を
発生する。
【0021】また、エンジン48の出力軸57の回転力
は、Vプーリ58、無端Vベルト59、Vプーリ55、
動力伝達軸54、Vプーリ56、無端Vベルト61及び
Vプーリ60を介して歯車減速機構26の入力軸30に
伝達され、該入力軸30が回転する。
【0022】揺動車体36の後部の左右方向略中間部位
置で且つ上下方向略中間位置には、操縦者載置台62が
設けられている。この操縦者載置台62は、操縦者(図
5参照)63の足を置くステップ板62aの後部上面
に、操縦者63が座るシート62bを取り付けてなる。
このシート62bの下側にはエンジン48用の燃料タン
ク86が設けられている。また、揺動車体36の後部上
面には、操作パネル64が設けられている。この操作パ
ネル64には、図4に示すように作業機11のハンマー
ナイフ14の回転をオン/オフする作業機オン/オフレ
バー65、作業機11の昇降(上下)動作の切り換え及
び揺動車体36の左右への揺動角の調整を行う作業機上
下/揺動車体スイングレバー66、走行装置2の前進、
後退及び左右への旋回を行うHST操作レバー67及び
エンジン48のスロットル開度を調整するスロットルレ
バー68がそれぞれ設けられている。作業機オン/オフ
レバー65及びスロットルレバー68は、上下方向(図
4において矢印A,B方向)に移動自在に設けられてい
る。また、作業機上下/揺動車体スイングレバー66
は、ニュートラル位置を中心として上下方向(図4にお
いて矢印A,B方向)及び左右方向(図4において矢印
C,D方向)に移動自在に設けられている。更に、HS
T操作レバー67は、上下方向(図4において矢印A,
B方向)及び左右方向(図4において矢印C,D方向)
に移動自在に設けられている。そして、これら各レバー
65〜68は、操縦者載置台62上の操縦者63により
操作される。また、操作パネル64には、エンジン48
を始動するためのスタータスイッチ(図示省略)が設け
られている。また、操作パネル64の前側の支持台85
aにはバッテリー85が載設されている。
【0023】片手でHST操作レバー67を操作しなが
ら、他方の手で各レバー65,66,68を同時に操作
できるメリットがあり、操縦性能が向上し、操縦者の疲
労を極力少なくしている。
【0024】作業機オン/オフレバー65をオン方向に
移動操作すると、図1及び図2に示すテンションローラ
69が第2回転軸22の他端のVプーリ25と歯車減速
機構26の出力軸27のVプーリ28との間の無端Vベ
ルト29を上方に押圧することにより、該無端Vベルト
29にテンションがかかり、動力が伝達される状態(オ
ン)となってハンマーナイフ14が回転する。また、作
業機オン/オフレバー65をオフ方向に移動操作する
と、テンションローラ69による無端Vベルト29の上
方への押圧が解除されて、該無端Vベルト29に対する
テンションが解放されるので、無端Vベルト29はスリ
ップして動力が伝達されない状態(オフ)となり、ハン
マーナイフ14は回転しない。
【0025】HST操作レバー67は、ニュートラル状
態にした時その位置にロックされ、このロック状態から
ロック解除レバー67aを図4において上方向に引き上
げることによりロック状態が解除され、HST操作レバ
ー67の操作により前進、後退が行えるようになってい
るが、ロック状態で左右旋回動作は可能で車両全体の中
央を中心にして左右の超信地旋回ができる利点を備えて
いる。
【0026】揺動車体36の上面には、図1及び図2に
示すようにエンジン48と並べてオイルタンク70が固
定されている。このオイルタンク70は、揺動車体36
の支持軸30,39の軸線Lを中心にしてエンジン48
と同側に位置し且つ該エンジン48より後方に位置して
いる。これにより揺動車体36のスペース有効利用を図
っている。
【0027】図6は、本発明の揺動型作業車両の油圧回
路図である。同図において、71は作業機昇降切換用の
第1切換弁、72は揺動車体36の左右揺動切換用の第
2切換弁である。これら両切換弁71,72は、手動切
換式の6ポート3位置型スプール弁よりなり、操作パネ
ル64にある作業機上下/揺動車体スイングレバー66
の操作により切り換えられる。第1切換弁71の第1ポ
ート71a及び第2切換弁72の第1ポート72aは、
作業機上下/揺動車体スイング用ポンプ53の吐出口に
接続されている。第1切換弁71の第2ポート71b及
び第2切換弁72の第2ポート72bは、オイルタンク
70の流入口(戻り口)に接続されている。第1切換弁
71の第3及び第4ポート71c,71dは、リフト用
シリンダ31のシリンダ本体31a内の油圧室73a,
73bに接続されている。第2切換弁72の第3及び第
4ポート72c,72dは、スイング用シリンダ43の
シリンダ本体43a内の油圧室74a,74bに接続さ
れている。
【0028】また、各走行用油圧ポンプ51は、その斜
板を操作パネル64にあるHST操作レバー67の操作
により制御することによって、ニュートラル、前進、後
退、左右旋回の各態様に設定できる。
【0029】一方の走行用油圧ポンプ51のオイル流通
口51a,51bは、可撓性パイプ75a,75bを介
して左側の油圧モータ9のオイル流通口9b,9aに接
続されている。また、他方の走行用油圧ポンプ51のオ
イル流通口51a,51bは、可撓性パイプ76a,7
6bを介して右側の油圧モータ9のオイル流通口9a,
9bに接続されている。また、チャージポンプ52の吐
出口は、両方の走行用油圧ポンプ51のオイル流通口5
1a,51bに接続されている。また、作業機上下/揺
動車体スイング用ポンプ53の吸入口及びチャージポン
プ52の吸入口は、可撓性パイプ77aを介してオイル
タンク70の流出口に接続されている。
【0030】尚、図6中、78は所定の管路に介装され
た逆止弁、79は所定の管路に介装されたリリーフ弁、
80は第1切換弁71の第4ポート71dとリフト用シ
リンダ31のシリンダ本体31a内の他方の油圧室73
bとの間の管路に介装されたオリフィス、81は、オイ
ルタンク70の流入口と流出口にそれぞれ設けられたフ
ィルタである。
【0031】次に、上記構成になる本実施例の揺動型作
業車両の動作を説明する。
【0032】「走行動作」スタータスイッチの操作によ
りエンジン48を始動させ、スロットルレバー68を操
作してエンジン48の回転速度を調整する。すると、該
エンジン48の駆動により各ポンプ51〜53が回転駆
動され、油圧が発生する。この状態において、ロック解
除レバー67aを引き上げることにより、HST操作レ
バー67のニュートラル位置のロック状態を解除する。
そして、HST操作レバー67を図4の矢印A方向へ移
動すると、左右の走行装置2の走行用ポンプ51の吐出
圧が互いに均等な状態で油圧モータ9に送られ、該左右
の油圧モータ9は正回転(図1において反時計回り方
向)して、左右のクローラ6が正回転することにより、
揺動型作業車両全体が前進する。また、ロック解除レバ
ー67aを引き上げてHST操作レバー67を図4の矢
印B方向へ移動すると、左右の走行装置2の走行用ポン
プ51の吐出圧が互いに均等な状態で油圧モータ9に送
られ、該左右の油圧モータ9は互いに均等な回転速度で
逆回転(図1において時計回り方向)して、左右のクロ
ーラ6が均等な回転速度で逆回転することにより、揺動
型作業車両全体が後退する。
【0033】図4の矢印A方向へ移動中のHST操作レ
バー67を左側(図4の矢印C方向)に回動すると、左
側の走行用ポンプ51の吐出圧が右側の走行用ポンプ5
1の吐出圧より低くなるので、左側の油圧モータ9の回
転速度が右側の油圧モータ9の回転速度より低くなるか
逆転低速となり、左側のクローラ6が右側のクローラ6
より低い回転速度で回転(若しくは停止、逆転)するた
め、揺動型作業車両全体が前進左旋回する。また、図4
の矢印A方向へ移動中のHST操作レバー67を右側
(図4の矢印D方向)に回動すると、右側の走行用ポン
プ51の吐出圧が左側の走行用ポンプ51の吐出圧より
低くなるか逆転低速となり、右側の油圧モータ9の回転
速度が左側の油圧モータ9の回転速度より低くなり、右
側のクローラ6が左側のクローラ6より低い回転速度で
回転(若しくは停止、逆転)するため、揺動型作業車両
全体が前進右旋回する。
【0034】図4の矢印B方向へ移動中のHST操作レ
バー67を左側(図の矢印C方向)に回動すると、前進
旋回の場合とは油吐出圧が逆になり、左側のクローラ6
の回転速度は高くなり、右側のクローラ6の回転速度は
低く(若しくは停止、正転)するため、車両全体が後退
右旋回する。図4の矢印視B方向へ移動中のHST操作
レバー67を右側(図4の矢印D方向)に回動すると、
前進旋回の場合とは油吐出圧が再び逆になり、右側のク
ローラ6の回転速度は高くなり、左側のクローラ6の回
転速度は低く(若しくは停止、正転)するため、車両全
体が後退左旋回する。
【0035】HST操作レバー67をニュートラル位置
にすると、左右の走行用ポンプ51の吐出圧がゼロにな
るため、左右の油圧モータ9は回転せず、これに伴い左
右のクローラ6も回転せず、揺動型作業車両全体が停止
状態となる。このニュートラル位置でHST操作レバー
67を左右側に回動すると、回動した方向と同方向に車
両全体の略中央を回動中心として旋回する。つまり左旋
回なら右側の油圧モータ9が逆転し、左側の油圧モータ
9が正転する構造である。
【0036】このような操作ができるようになったので
スムーズ直進、旋回、急旋回が可能となり、また、1本
のレバーで片手で操作できるので、操縦者は疲れない。
また、他方の手で別操作も可能となった。
【0037】「作業機のオン/オフ動作」作業機オン/
オフレバー65をオンにすると、テンションローラ69
が第2回転軸22の他端のVプーリ25と歯車減速機構
26の出力軸27のVプーリ28との間の無端Vベルト
29を上方に押圧することにより、該無端Vベルト29
にテンションがかかり、動力が伝達される状態(オン)
となってハンマーナイフ14が回転する。該回転するハ
ンマーナイフ14により草が刈り取られる。また、作業
機オン/オフレバー65をオフ方向に移動操作すると、
テンションローラ69による無端Vベルト29の上方へ
の押圧が解除されて、該無端Vベルト29に対するテン
ションが解放されるので、無端Vベルト29はスリップ
して動力が伝達されない状態(オフ)となり、ハンマー
ナイフ14は回転しない。
【0038】「作業機の昇降動作」作業機上下/揺動車
体スイングレバー66を上方向(図4の矢印A方向)に
移動すると、第1切換弁71は第1位置に切り換わり、
リフト用シリンダ31のシリンダ本体31aの一方の油
圧室73aは、第1切換弁71の第3ポート71c及び
第2ポート71bを介してオイルタンク70の流入口に
連通され、他方の油圧室73bは、第1切換弁71の第
1ポート71a及び第4ポート71dを介して作業機上
下/揺動車体スイング用ポンプ53の吐出口に連通され
る。従って、他方の油圧室73bに油が流入され、リフ
ト用シリンダ31のピストンロッド31bは、図6にお
いて右側に移動するため、作業機11は上昇する。ま
た、作業機上下/揺動車体スイングレバー66を下方向
(図4の矢印B方向)に移動すると、第1切換弁71は
第2位置に切り換わり、リフト用シリンダ31のシリン
ダ本体31aの一方の油圧室73aは、第1切換弁71
の第1ポート71a及び第3ポート71cを介して作業
機上下/揺動車両スイング用ポンプ53の吐出口に連通
され、他方の油圧室73bは、第1切換弁71の第4ポ
ート71d及び第2ポート71bを介してオイルタンク
70の流入口に連通される。従って、リフト用シリンダ
31のピストンロッド31bは、図6において左側に移
動するため、作業機11は下降する。そして、作業機1
1が地面に接触し地面から上方に反力を受けると、ブラ
ケット33とリフト用シリンダ31が共に軸32を中心
に上方へ回動する。
【0039】「揺動車体のローリング動作」平地を草刈
りする場合、作業機上下/揺動車体スイングレバー66
をニュートラル位置にしておくことにより、図5(a)
に示すように揺動車体36と走行車体1とが互いに平行
状態となる。
【0040】傾斜地を草刈りする場合、その傾斜方向及
び傾斜角に応じて作業機上下/揺動車体スイングレバー
66を左右方向に移動する。例えば、図5(b)に示す
ように走行車体1の進行方向に対して右上がりの傾斜地
の場合は、作業機上下/揺動車体スイングレバー66を
右方向に移動すると、第2切換弁72は第2位置に切り
換わり、スイング用シリンダ43のシリンダ本体43a
の他方の油圧室74bは、第2切換弁72の第4ポート
72d及び第2ポート72bを介してオイルタンク70
の流入口に連通され、オイルがオイルタンク70に戻さ
れ、一方の油圧室74aは、第2切換弁72の第1ポー
ト72a及び第3ポート72cを介して作業機上下/揺
動車体スイング用ポンプ53の吐出口に連通され、該ポ
ンプ53からの吐出油がスイング用シリンダ43の一方
の油圧室74aに流入される。従って、スイング用シリ
ンダ43のピストンロッド43bは、図6において右側
(伸びる方向)に移動するため、揺動車体36は図5に
おいて入力軸30及び支持軸39を中心に後方から見て
時計回り方向に回動する。また、図5(b)とは逆に、
走行車体1の進行方向に対して左上がりの傾斜地の場合
は、作業機上下/揺動車体スイングレバー66を左方向
に移動すると、第1切換弁72は第1位置に切り換わ
り、スイング用シリンダ43のシリンダ本体43aの他
方の油圧室74bは、第2切換弁72の第1ポート72
a及び第4ポート72dを介して作業機上下/揺動車体
スイング用ポンプ53の吐出口に連通され、該ポンプ5
3からの吐出油がスイング用シリンダ43の他方の油圧
室74bに流入され、一方の油圧室74aは、第2切換
弁72の第3ポート72c及び第2ポート72bを介し
てオイルタンク70の流入口に連通されオイルがオイル
タンク70に戻される。従って、スイング用シリンダ4
3のピストンロッド43bは、図6において左側に移動
するため、揺動車体36は図5において入力軸30及び
支持軸39を中心に後方から見て反時計回り方向に回動
する。このようにして、傾斜地の傾斜方向及び傾斜角に
応じて作業機上下/揺動車体スイングレバー66を左右
方向に移動することにより、操縦者載置台62が常に略
水平となるように揺動車体36を揺動制御するものであ
る。
【0041】この傾斜地で揺動車体36が略水平になっ
たのをみはからって作業機上下/揺動車体スイングレバ
ー66から手を離すと、このレバー66の根元付近につ
いているスプリング(図示省略)により作業機上下/揺
動車体スイングレバー66が中立位置に復帰する。つま
り第2切換弁72の第1と第2位置間にある第3位置に
切り換わり、第1,第2,第3,第4ポート72a,7
2b,72c,72dは閉じられ、第5ポート72eと
第6ポート72fとが通じ、作業機上下/揺動車体スイ
ング用ポンプ53の吐出油がこの第5,第6ポート72
e,72fを通ってオイルタンク70に戻される。この
状態の時、スイング用シリンダ43は停止する。
【0042】このように、揺動車体36が常に略水平を
保つように揺動制御するようにしたので、該揺動車体3
6に装着された原動機、つまりエンジン48の燃料タン
ク86及び油圧装置用のオイルタンク70等の油面を常
に略水平に保持でき、駆動系が安定作動すると共に、耐
久性が向上する。
【0043】「フロントプロテクタの動作」刈り取るべ
き草の高さに応じてフロントプロテクタ15が回動し
て、カバー12の前面開口部の開口量が制御される。即
ち、草の高さが比較的低い場合、フロントプロテクタ1
5は図1の状態にあって、カバー12の前面開口部の開
口量は最小状態に保たれ、該カバー12の前面開口部か
ら石等が前方に飛び出すのを防止している。そして、刈
り取るべき草の高さが高い場合、フロントプロテクタ1
5は、その草により押し上げられるために、コイルバネ
20の付勢力に抗して各支点A,B,Cを中心に、カバ
ー12の前部の傾斜面12bに沿ってスライドするよう
に回動するため、該カバー12の前面開口部の開口量が
大きくなって、多重の草をカバー12の前面開口部から
取り込むことが可能になる。
【0044】このようなフロントプロテクタ15を設け
たことにより、長さの短い草を草刈りする時のカバー1
2の前面開口部からの石飛びを防止することができて安
全である。
【0045】また、揺動車体36の前部の支持軸を作業
機11の駆動軸30としたから、それらを個別に設ける
必要がなく、構成部品の節減及び軽量化を図ることがで
きる。
【0046】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を、図7及び図8に基づき説明する。尚、本実施例にお
いて、揺動型作業車両の基本的な構成は、上述した第1
実施例の構成と同一であるから、図1乃至図5を流用し
て説明する。図7は、本発明の第2実施例に係る揺動型
作業車両の油圧回路図であり、同図において、上述した
第1実施例における図6と同一部分には、同一符合を付
してある。図7において、図6と異なる点は、図6の手
動切換式の第1及び第2切換弁71,72に代えて、電
磁切換式の6ポート3位置型スプール弁からなる第1及
び第2切換弁71′,72′を設けると共に、揺動車体
36の揺動角を検出する水銀センサ(角度センサ)8
2,83を設けたことである。第1切換弁71′は、切
換(オン/オフ)スイッチ84により切り換えられるも
のであり、該切換スイッチ84は、第1実施例における
作業機上下/揺動車体スイングレバー66に代えて操作
パネル64の所定位置に設けられる。
【0047】一方の水銀センサ82の第1端子82a
は、第2切換弁72′の一端側の電磁ソレノイドの接続
端子に、他方の水銀センサ83の第1端子83aは、第
2切換弁72′の他端側の電磁ソレノイドの接続端子に
それぞれ接続されている。また、水銀センサ82,83
の第2端子82b,83bは、バッテリー85の(+)
端子85aにそれぞれ接続され、該バッテリー85の
(−)端子85bは、アースされている。水銀センサ8
2,83は、揺動車体36の振動の影響の少ない位置、
即ち、図8(a)に示すように操作パネル64の天板6
4aの内側で且つ図8(b)に示すように揺動車体36
の揺動軸線L上に位置して、互いに前後に並べた状態に
して配設される。一方の水銀センサ82が他方の水銀セ
ンサ83より前側に位置している。このように水銀セン
サ82,83を配設したことにより、該水銀センサ8
2,83は振動の影響を受けないので、その検出動作が
確実に行なわれる。
【0048】尚、水銀センサ82,83が何等かの要因
で共にオン状態となった時は、最初にオンした方の水銀
センサからの信号を優先し、後からオン状態となった方
の水銀センサからの信号はキャンセルされるような安全
回路(図示省略)が組み込まれている。このようにする
と誤作動が防止される。
【0049】次に、上記構成の本実施例に係る揺動型作
業車両の動作を説明する。
【0050】「揺動車体のローリング動作」揺動車体3
6が水平状態にある時、両方の水銀センサ82,83
は、いずれもオフ状態になっている。そして、例えば、
図5(b)に示すように走行車体1の進行方向に対して
右上がりの傾斜地の場合は、揺動車体36が右上がりに
傾斜するため、一方の水銀センサ82のみがオンにな
り、第2切換弁72′は第2位置に切り換わり、スイン
グ用シリンダ43のシリンダ本体43aの他方の油圧室
74bは、第2切換弁72′の第4ポート72d及び第
2ポート72bを介してオイルタンク70の流入口に連
通され、オイルがオイルタンク70に戻され、一方の油
圧室74aは、第2切換弁72′の第1ポート72a及
び第3ポート72cを介して作業機上下/揺動車体スイ
ング用ポンプ53の吐出口に連通され、該ポンプ53か
らの吐出油がスイング用シリンダ43の一方の油圧室7
4aに流入される。従って、スイング用シリンダ43の
ピストンロッド43bは、図7において右側(伸びる方
向)に移動するため、揺動車体36は図5において入力
軸30及び支持軸39を中心に後方から見て時計回り方
向に回動し、他方の水銀センサ83はオフ状態を維持し
つつ、一方の水銀センサ82がオフになった時、始めて
電流が遮断され、第2切換弁72′は第1と第2位置の
中間に位置する第3位置に、左右のソレノイドに装着さ
れている中立付勢スプリング87,88により戻され、
第5ポート72e及び第6ポート72fを介してオイル
タンク70の流入口に連通され、スイング用シリンダ4
3が停止状態となり、水平状態が維持される。また、図
5(b)とは逆に、走行車体1の進行方向に対して左上
がりの傾斜地の場合は、他方の水銀センサ83のみがオ
ンになり、第2切換弁72′は第1位置に切り換わり、
スイング用シリンダ43のシリンダ本体43aの他方の
油圧室74bは、第2切換弁72′の第1ポート72a
及び第4ポート72dを介して作業機上下/揺動車体ス
イング用ポンプ53の吐出口に連通され、該ポンプ53
からの吐出油がスイング用シリンダ43の他方の油圧室
74bに流入され、一方の油圧室74aは、第2切換弁
72′の第3ポート72c及び第2ポート72bを介し
てオイルタンク70の流入口に連通され、オイルがオイ
ルタンク70に戻される。従って、スイング用シリンダ
43のピストンロッド43bは、図7において左側に移
動するため、揺動車体36は図5において入力軸30及
び支持軸39を中心に後方から見て反時計回り方向に回
動し、一方の水銀センサ82はオフ状態を維持しつつ、
他方の水銀センサ83がオフになった時、始めて電流が
遮断され、第2切換弁72′は第1と第2位置の中間に
位置する第3位置に、左右のソレノイドに装着されてい
る中立付勢スプリング87,88により戻され、第5ポ
ート72e及び第6ポート72fを介してオイルタンク
70の流入口に連通され、スイング用シリンダ43が停
止状態となり、水平状態が維持される。このようにし
て、傾斜地の傾斜方向及び傾斜角に応じてに水銀センサ
82,83がオン/オフすることにより、操縦者載置台
62が常に略水平となるように揺動車体36を自動的に
揺動制御するものである。
【0051】このように揺動車体36が常に略水平状態
を保持するように自動的に揺動制御されるので、操縦者
が手動的に揺動制御するようにした第1実施例に比し
て、操縦者の操作手数を簡素化し、作業安定性もより向
上し得る。
【0052】「作業機の昇降動作」切換スイッチ84を
下降側に切り換えると、第1切換弁71′は第1位置に
切り換わり、リフト用シリンダ31のシリンダ本体31
aの一方の油圧室73aは、第1切換弁71′の第3ポ
ート71c及び第2ポート71bを介してオイルタンク
70の流入口に連通され、他方の油圧室73bは、第1
切換弁71′の第1ポート71a及び第4ポート71d
を介して作業機上下/揺動車体スイング用ポンプ53の
吐出口に連通される。従って、リフト用シリンダ31の
ピストンロッド31bは、図7において左側に移動する
ため、作業機11は下降する。また、切換スイッチ84
を上昇側に切り換えると、第1切換弁71′は第2位置
に切り換わり、リフト用シリンダ31のシリンダ本体3
1aの一方の油圧室73aは、第1切換弁71′の第4
ポート71d及び第2ポート71bを介してオイルタン
ク70の流入口に連通される。従って、リフト用シリン
ダ31のピストンロッド31bは、図7において右側に
移動するため、作業機11は上昇する。
【0053】(第3実施例)尚、上記第2実施例では、
水銀センサ82,83を操作パネル64の天板64aの
内側に設けたが、これに限られるものではなく、図9
(a)に示すように操縦者載置台62のステップ板62
aの前後方向略中間部内側で且つ図9(b)に示すよう
に揺動車体36の揺動軸線L上に位置して、互いに前後
に並べた状態にして配設してもよい。この場合も、一方
の水銀センサ82が他方の水銀センサ83より前側に位
置している。このように水銀センサ82,83を配設し
た場合も、該水銀センサ82,83は、振動の影響を受
けることがないので、その検出動作が確実に行なわれ
る。
【0054】(その他の実施例)尚、上記各実施例にお
いては、作業機11のリフト用シリンダ31の下端部
を、軸32を介して走行車体1に回動自在に取り付けた
ブラケット33に軸34を介して回動自在に取り付けた
が、これに限られるものではなく、前記ブラケット33
を走行車体1にリジットに固定してもよい。このように
すると、例えば、作業機11が畝等の凹凸部に乗り上げ
た時に、リフト用シリンダ31のピストンロッド31b
を突出動作させることにより、作業機11の畝越え等が
容易に行える。
【0055】また、上記各実施例では、揺動車体36の
前部支持軸を作業機11の駆動軸としたが、これに限ら
れるものではなく、例えば、走行車体1の後部に作業機
を取り付けた場合に、揺動車体36の後部支持軸を後部
作業機の駆動軸としてもよい。この場合は、後部作業機
と、操縦者載置台62とが干渉しないようにする必要が
ある。
【0056】また、上記各実施例では、操縦者載置台6
2を揺動車体36の揺動軸線L上に配設したが、これに
限られるものではなく、操縦者載置台62を揺動車体3
6の揺動軸線Lより左右方向に多少オフセットして配設
してもよい。
【0057】また、上記第2及び第3実施例において
は、角度センサとして水銀センサを用いたが、これに限
られるものではなく、例えば、振り子センサでもよく、
要は、揺動車体36の揺動角を検出できるセンサであれ
ば、いかなる構成であってもよい。
【0058】また、上記第2実施例では、水銀センサ8
2,83を操作パネル64の天板64aの内側に位置し
て互いに前後に並べて配設したが、これに限られるもの
ではなく、水銀センサ82,83を揺動車体36の揺動
軸線Lを境にして左右に位置し且つ互いに一直線状とな
るようにして、操作パネル64の天板64aの内側に配
設してもよい。
【0059】また、上記第3実施例では、水銀センサ8
2,83をステップ板62aの内側に位置して互いに前
後に並べて配設したが、これに限られるものではなく、
水銀センサ82,83を揺動車体36の揺動軸線Lを境
にして左右に位置し且つ互いに一直線状となるようにし
て、ステップ板62aの内側に配設してもよい。
【0060】このように配設すると、2個の水銀センサ
82,83の感知誤差が最も少ない。
【0061】更に、上記実施例においては、作業車両と
して草刈機を例示したが、これに限られるものではな
く、他の作業車両、例えば、耕うん機、芝刈機、除雪機
等でもよいことは言うまでもない。また、作業場はオー
ルマイティで、平地でも傾斜地でも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の揺動型作業
車両によれば、走行車体の左右部に走行装置を設けると
共に、前記走行車体に対して、該走行車体の前後方向に
沿う支持軸の軸線が前記走行車体の左右方向略中間部に
位置し且つ該支持軸を中心に左右方向に揺動可能に揺動
車体を支持し、前記走行装置を駆動する駆動装置は、前
記揺動車体に固定された油圧発生装置及び該油圧発生装
を駆動する原動機と、前記走行車体に固定されて左右
部の走行装置の駆動軸に連結される左右の油圧モータと
を具備し、前記油圧発生装置は、2台の左右の走行用ポ
ンプと、HST(静油圧無断変速装置)用チャージポンプ
と、作業機上下/揺動車体スイング用ポンプとから
り、前記走行用ポンプの回転軸と前記HST用チャージ
ポンプの回転軸と前記作業機上下/揺動車体スイング用
ポンプの回転軸とを互いに連動回転自在に連結し、前記
揺動車体の支持軸の軸線を中心に、一方の側に前記走行
用ポンプと前記HST用チャージポンプと前記作業機上
下/揺動車体スイング用ポンプとをそれぞれ配置し、他
方の側にエンジン及び油圧用オイルタンクをそれぞれ配
置し、前記油圧発生装置と前記エンジンとを動力伝達可
能に連結し、前記油圧モータと前記油圧発生装置とを、
可撓性を有するパイプを介して接続したから、揺動車体
の強度剛性及び安定性が高くなり、走行装置へ動力を伝
達するための伝動装置の構成が簡素化し、また、揺動車
体の左右方向への揺動応答に特別な装置が不要で、部品
点数を削減し得ると共に、走行車体の前後方向に沿う支
持軸を有する揺動車体の左右の重量バランスが良好とな
り、車両の安定性が高いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る揺動型作業車両の構
成を示す側面図である。
【図2】同揺動型作業車両の構成を示す平面図である。
【図3】図2の要部を示す一部切欠平面図である。
【図4】同揺動型作業車両の操作パネルの構成を示す平
面図である。
【図5】同揺動型作業車両の動作説明図である。
【図6】同揺動型作業車両の油圧回路図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る揺動型作業車両の油
圧回路図である。
【図8】同揺動型作業車両における水銀センサの取付位
置を示す説明図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る揺動型作業車両にお
ける水銀センサの取付位置を示す説明図である。
【符号の説明】
L 支持軸の軸線 1 走行車体 2 走行装置 9 油圧モータ 30 支持軸 36 揺動車体 39 支持軸 47 駆動装置 48 エンジン(原動機) 51 油圧ポンプ 70 オイルタンク 74 スイング用シリンダ(油圧シリンダ) 75a可撓性を有するパイプ 75b可撓性を有するパイプ 76a可撓性を有するパイプ 76b可撓性を有するパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−11584(JP,A) 実開 昭53−101618(JP,U) 実開 昭61−129681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/86 A01D 67/00 B60K 17/10 B62D 55/116

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体の左右部に走行装置を設けると
    共に、前記走行車体に対して、該走行車体の前後方向に
    沿う支持軸の軸線が前記走行車体の左右方向略中間部に
    位置し且つ該支持軸を中心に左右方向に揺動可能に揺動
    車体を支持し、前記走行装置を駆動する駆動装置は、前
    記揺動車体に固定された油圧発生装置及び該油圧発生装
    を駆動する原動機と、前記走行車体に固定されて左右
    部の走行装置の駆動軸に連結される左右の油圧モータと
    を具備し、前記油圧発生装置は、2台の左右の走行用ポ
    ンプと、HST(静油圧無断変速装置)用チャージポンプ
    と、作業機上下/揺動車体スイング用ポンプとから
    り、前記走行用ポンプの回転軸と前記HST用チャージ
    ポンプの回転軸と前記作業機上下/揺動車体スイング用
    ポンプの回転軸とを互いに連動回転自在に連結し、前記
    揺動車体の支持軸の軸線を中心に、一方の側に前記走行
    用ポンプと前記HST用チャージポンプと前記作業機上
    下/揺動車体スイング用ポンプとをそれぞれ配置し、他
    方の側にエンジン及び油圧用オイルタンクをそれぞれ配
    置し、前記油圧発生装置と前記エンジンとを動力伝達可
    能に連結し、前記油圧モータと前記油圧発生装置とを、
    可撓性を有するパイプを介して接続したことを特徴とす
    る揺動型作業車両。
  2. 【請求項2】 前記油圧用オイルタンクを前記揺動車体
    に搭載したことを特徴とする請求項1記載の揺動型作業
    車両。
  3. 【請求項3】 前記走行車体と前記揺動車体との間に、
    前記油圧発生装置からの油圧により動作する複動型の油
    圧シリンダを設け、該油圧シリンダにより、前記揺動車
    体の揺動角を調整可能としたことを特徴とする請求項1
    記載の揺動型作業車両。
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