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JP3246017B2 - 情報担持シート用媒体とこれを用いた機械読取り可能な情報担持シート - Google Patents
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JP3246017B2 - 情報担持シート用媒体とこれを用いた機械読取り可能な情報担持シート - Google Patents

情報担持シート用媒体とこれを用いた機械読取り可能な情報担持シート

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JP3246017B2 JP34777192A JP34777192A JP3246017B2 JP 3246017 B2 JP3246017 B2 JP 3246017B2 JP 34777192 A JP34777192 A JP 34777192A JP 34777192 A JP34777192 A JP 34777192A JP 3246017 B2 JP3246017 B2 JP 3246017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線読取り装置にて
機械読取り可能な情報パターンを備える証券類、身分証
明書等の情報担持シートに係り、特に、上記情報パター
ンの存在が肉眼では目視され難い情報担持シートとこの
情報担持シートの作製に適用される情報担持シート用媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピー機の普及に伴い、株
券、債券、小切手、通帳、宝くじ等の証券類についてこ
れを偽造する事件が多発している。
【0003】一方、パスポートや運転免許証等の身分証
明書にはその所有者が本人であるかどうかを識別するた
めの顔写真欄やサイン欄が設けられているが、最近、こ
れ等の欄を改ざん、変造して悪用する事件も多発してい
る。
【0004】そこで、従来においてはこれ等偽造、変造
等の防止を図るため、カーボンブラックやロイコ染料等
の赤外線吸収物質を含有する印刷インキを用い上記証券
類、身分証明書等の任意部位に赤外線読取り装置にて機
械読取り可能な情報パターンを設ける方法が採られてい
た。
【0005】しかし、上記カーボンブラックやロイコ染
料等の赤外線吸収物質は可視領域においても光吸収性を
有しているため、上記情報パターンは赤外線読取装置に
て機械読取りされると共に肉眼でもその存在が判読され
易く依然として上記偽造や変造等を有効に防止する手段
としては不十分であった。
【0006】このような技術的背景の下、最近になって
可視領域における吸収が少なくしかも赤外領域に吸収性
を有する新たな赤外線吸収材料として熱線吸収ガラスや
赤外吸収ガラスを粉砕しこれを顔料化して求める方法が
検討されている。
【0007】そして、このような赤外線吸収材料を適用
して上述したような情報パターンを構成した場合、この
情報パターンについては可視領域における吸収が少ない
分、目視が困難となるため上記偽造や変造等を有効に防
止できるとされていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記熱線吸
収ガラスや赤外吸収ガラスを粉砕して求めた赤外線吸収
材料は従来のカーボンブラック等の材料と比較した場
合、確かに可視領域における吸収は低減されているが、
その反面、カーボンブラック等と較べて赤外領域におけ
る吸収性が劣る欠点があった。
【0009】このため、上記赤外吸収ガラス等から成る
赤外吸収材料を適用して印刷インキを求め、この赤外吸
収性印刷インキにより上述した情報パターンを構成した
場合、赤外領域で十分な吸収性を持たせるためにはその
パターンの膜厚をカーボンブラック等が適用されたイン
キに較べて大きく設定することを要し、シート基材とパ
ターン形成部位とに段差が生じこの段差から上記情報パ
ターンの存在が分かってしまう欠点があり、上記偽造や
変造等を防止する手段としては依然として不十分な問題
点があった。
【0010】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、上記情報パター
ンの存在が肉眼では目視され難い情報担持シートとこの
情報担持シートの作製に適用される情報担持シート用媒
体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は上記
課題を達成するため鋭意研究を続行し、上記情報パター
ンについてこれを赤外線吸収性インキにて構成する従来
の方式に変えて赤外線反射性インキにてこれを構成する
一方、この情報パターンが形成される証券類、身分証明
書等のシート基材内又はその表面にコーティングされた
被膜内に赤外線吸収物質を分散させることにより上記情
報パターンの存在が目視され難くなることを発見し本発
明を完成するに至ったものである。
【0012】すなわち、請求項1に係る発明は、情報担
持シートの作製に適用される情報担持シート用媒体を前
提とし、このシート基材内又はその表面全体にコーティ
ングされた被膜内に白色系若しくは薄い着色を呈する
外線吸収物質が分散されていることを特徴とするもので
あり、また、請求項に係る発明はこの情報担持シート
用媒体を適用して作製される情報担持シートを前提と
し、上記情報担持シート用媒体の任意部位に酸化チタン
を主成分とする白色系赤外線反射性インキにより形成さ
れた情報パターンを具備することを特徴とするものであ
る。
【0013】そして、このようにして得られた情報担持
シートにおいては、上記情報担持シート用媒体のシート
基材内又はその表面全体にコーティングされた被膜内に
赤外線吸収物質が分散されているため情報パターンが設
けられていない部位の情報担持シート用媒体は赤外線を
吸収する一方、この情報担持シート用媒体の任意部位に
設けられた情報パターンは赤外線反射性インキにて構成
されているため赤外線を反射することになり、従って、
これ等の組合わせにより赤外線による上記情報パターン
の機械読取りが可能となる。
【0014】また、上記酸化チタン(TiO2)を主成
分とする白色系赤外線反射インキは上述した赤外吸収ガ
ラス等の赤外線吸収係数に較べてその赤外線反射係数が
大きいためそのインキ膜厚を薄く設定しても情報パター
ンの検出に充分な赤外線を反射させることができる。従
って、上記情報パターンを構成するインキの膜厚薄く
できる分、シート基材若しくはその表面全体にコーティ
ングされた被膜と情報パターンとの間に段差が生じ難く
なるため、情報担持シートの外観から情報パターンの存
在自体を認識させ難くすることが可能となる。更に、請
求項1に係る情報担持シート用媒体は、白色系若しくは
薄い着色を呈しているため、上記酸化チタンを主成分と
する白色系赤外線反射性インキで形成された情報パター
ンと情報担持シート用媒体との同色化が図れ、情報パタ
ーンの肉眼による目視を困難にさせることが可能となる
利点を有している。
【0015】ここで、上記情報担持シート用媒体の主要
部を構成するシート基材としては適用される情報担持シ
ートに応じて任意のシート材料が利用でき、例えば、普
通紙、合成紙、プラスチックシート等が挙げられる。ま
た、このシート基材内に上記赤外線吸収物質を分散させ
る手段としては、シート基材を構成する材料の種類に応
じて、混練り、練り込み、漉き混み等の方法が例示でき
る。尚、シート基材の補強を目的として上記赤外線吸収
物質が分散されたシート基材の片面若しくは両面に補強
用シートを積層してもよい。また、シート基材内に分散
させる方法に変えて上記赤外線吸収物質が分散されたコ
ーティング剤を上記シート基材上にコートする方法を採
ってもよい。
【0016】一方、上記情報担持シート用媒体の任意部
位に上述した赤外線反射性インキにより情報パターンを
形成する手段についてもその適用される情報担持シート
に応じて任意であり、例えば、株券、債券、小切手等の
証券類に適用される場合にはこれ等証券類の通常の製造
法であるグラビア、オフセット等の印刷手段が挙げら
れ、また、パスポート、運転免許証等の身分証明書等に
適用される場合には転写法が例示できる。また、可視領
域に吸収性を有し赤外線吸収のないプロセスインキを用
いて上記情報担持シート用媒体の任意部位に情報担持シ
ートの種類に応じた適宜パターンを任意な形成手段によ
り形成する。このプロセスインキによる適宜パターンの
存在により上記情報パターンの肉眼での目視が更に困難
となる。
【0017】次に、上記シート基材内又はその表面全体
にコーティングされた被膜内に分散される赤外線吸収物
質としては可視領域に吸収が少ない赤外線吸収ガラス若
しくは熱線吸収ガラスを粉砕、顔料化して求められるリ
ン酸ガラス、硫酸ガラス等のガラス系材料が例示でき
る。
【0018】そして、請求項2に係る発明は赤外線吸収
物質としてFe2+及び/又はCu2+を含有するガラス系
粉末材料を適用したものである。
【0019】すなわち、請求項2に係る発明は請求項1
に係る情報担持シート用媒体を前提とし、上記赤外線吸
収物質がFe2+及び/又はCu2+を含有するガラス系粉
末材料により構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0020】より具体的に説明すると、このガラス系粉
末材料は五二酸化リン(P25)を主成分とし、酸化鉄
及び/又は酸化銅を1.0重量%以上含む粉末材料で、
より好ましくは五二酸化リンを重量%で35.0〜8
0.0%、酸化鉄及び酸化銅をそれぞれ0〜3.0%含
むガラス系粉末材料であることを特徴とする。
【0021】尚、上記ガラス系粉末材料内には必要に応
じて以下の化合物を含有していてもよい。すなわち、 Al23 2.0〜10.0重量% B23 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni、Co、Se 微量 また、上記粉末化されたガラス系材料より可視領域に吸
収が少なくかつ赤外線吸収能力も優れている以下のリン
酸塩系白色結晶粉末や硫酸塩系白色結晶粉末等の白色結
晶系材料も本発明に係る赤外線吸収物質として適用でき
る。
【0022】尚、かかる材料を適用した場合、その赤外
線吸収能力が優れているため上記シート基材内若しくは
コーティングされた被膜内に分散させる赤外線吸収物質
の配合割合の低減が図れると共に、シート基材若しくは
上記被膜を白色系に色付けできる利点を有している。請
求項3に係る発明はこのような技術的理由に基づきなさ
れている。
【0023】すなわち、請求項3に係る発明は請求項1
に係る情報担持シート用媒体を前提とし、上記赤外線吸
収物質がFe2+及び/又はCu2+を含有しかつ五二酸化
リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末材料により
構成されていることを特徴とするものである。
【0024】この請求項3に係る発明において赤外線吸
収物質を構成するリン酸塩系白色結晶粉末はFe2+及び
/又はCu2+を20重量%以上含み五二酸化リン(P2
5)を主成分とする結晶粉末で、好ましくは上記五二
酸化リンを重量%で40〜70%、Fe2+及び/又はC
2+をそれぞれ30〜70%含む結晶粉末が望ましい。
そして、このリン酸塩系白色結晶粉末は、上述の組成を
有するリン酸塩系の組成物についてこれを融解しかつ結
晶化させてリン酸塩系白色結晶を求めると共にこれを粉
末化したものである。尚、このリン酸塩系白色結晶粉末
についても必要に応じて以下の化合物を含有していても
よい。
【0025】 Al23 2.0〜10.0重量% B23 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni、Co、Se 微量 また、請求項4に係る発明は、上記請求項3に係る発明
と同様の技術的理由に基づきなされており、請求項1に
係る情報担持シート用媒体を前提とし、上記赤外線吸収
物質が六塩化タングステンとリン酸エステル及び/又は
亜リン酸との白色系反応生成物により構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】次に、この情報担持シートの適用対象とし
ては、上述したパスポートや運転免許証等の各種身分証
明書、株券、債券、小切手、通帳、宝くじ、乗車券、回
数券、定期券等の証券類に加えて、IDカード、クレジ
ットカード,キャッシュカード、ギフトカード等のプラ
スチックカード、テレホンカードに代表されるプリペイ
ドカードといった金券に変わる証券関連商品が挙げられ
る。
【0031】また、上記情報パターンは、例えば半導体
レーザによる波長750nm、780nm、810n
m、830nm、905nm等のレーザ光を照射して可
視領域の光をカットしたセンサーや赤外カメラにより黒
色下地のネガパターンとして識別される。
【0032】
【作用】請求項1に係る発明によれば、シート基材内又
はその表面全体にコーティングされた被膜内に白色系若
しくは薄い着色を呈する赤外線吸収物質が分散されてい
るため、これ等面上に照射された赤外線は赤外線吸収物
質に吸収されて面上からの赤外線反射率は低減される。
【0033】従って、この情報担持シート用媒体の任意
部位に赤外線反射性インキにて情報パターンを形成する
ことにより機械読取りが可能な情報担持シートを簡単に
製造することが可能となる。
【0034】また、請求項2〜4に係る発明によれば、
上記赤外線吸収物質が、Fe2+及び/又はCu2+を含有
するガラス系粉末材料、又は、Fe2+及び/又はCu2+
を含有しかつ五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白
色結晶粉末材料、あるいは、六塩化タングステンとリン
酸エステル及び/又は亜リン酸との白色系反応生成物に
より構成されているため、シート基材又はその表面全体
にコーティングされた被膜についてこれ等をその用途に
合わせた白色系若しくは薄い着色系に色調整することが
可能となる。
【0035】一方、請求項に係る発明によれば、請求
項1〜4記載の情報担持シート用媒体の任意部位に酸化
チタンを主成分とする白色系赤外線反射性インキにより
形成された情報パターンを具備しているため、赤外線を
吸収するシート基材若しくはその表面全体にコーティン
グされた被膜との組合わせにより赤外線による上記情報
パターンの機械読取りが可能となる。
【0036】また、上記酸化チタンを主成分とする白色
赤外線反射インキは上述した赤外吸収ガラス等の赤外
線吸収係数に較べてその赤外線反射係数が大きいためそ
のインキ膜厚を薄く設定しても情報パターンの検出に充
分な赤外線を反射させることができる。従って、上記情
報パターンを構成するインキの膜厚薄くできる分、シ
ート基材若しくはその表面全体にコーティングされた被
膜と情報パターンとの間に段差が生じ難くなるため、情
報担持シートの外観から情報パターンの存在自体を認識
させ難くすることが可能となる。更に、請求項1〜4に
係る情報担持シート用媒体は、白色系若しくは薄い着色
を呈しているため、上記酸化チタンを主成分とする白色
系赤外線反射性インキで形成された情報パターンと情報
担持シート用媒体との同色化が図れ、情報パターンの肉
眼による目視を困難にさせることが可能となる利点を有
している。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0038】[実施例1]まず、以下の組成を有するリ
ン酸塩系組成物について融解しかつこれを結晶化させて
リン酸塩系白色結晶化合物を求めた。
【0039】[リン酸塩系組成物] P25 50.0重量% CuO 49.5重量% ZnO 0.5重量% 尚、この化合物について銅の管球を用いてX線回折を行
ったところ、回折角(2θ)=28.14、30.0
7、30.34、44.01に強いピークが表れ、結晶
化されていることが確認されている。
【0040】また、図5はこの化合物の適用波長に対す
る透過率を示し、この化合物は赤外吸収性を有している
ことが確認されている。
【0041】次に、このリン酸塩系白色結晶を粉砕して
粉末化しこれを塩ビペレット(東亜合成社製 商品名2
H5V1)中に10重量%の配合割合で混練し、かつ、
フィルム化して100μmのフィルム10を製造すると
共に、このフィルム10に対して厚さ460μmの白色
塩ビフィルム(筒中プラスチック社製 商品名サンロイ
ドビップR1700)11を張合わせ、更に、両面に厚
さ100μmの透明塩ビフィルム(理研ビニル工業社製
商品名理研フィルム)12、13を張合わせた後、1
50℃にて加熱プレスして図1に示すような厚さ760
μmの情報担持シート用媒体1を製造した。
【0042】この情報担持シート用媒体1は目視におい
ては白色であり、かつ、780nmの半導体レーザの光
に対しその反射率は16%であった。
【0043】この情報担持シート用媒体1上に酸化チタ
ンを主成分とする白色系赤外線反射インキ(東洋インキ
製造社製 商品名オフセットインキTSP202白)を
用い厚さ2μmの情報パターンを形成した。尚、上記半
導体レーザの光に対するこの情報パターンの反射率は7
0%を示しており、画像コントラストであるPCS(プ
リント・コントラスト・シグナル)値は0.77であっ
た。
【0044】更に、上記情報パターンが設けられた情報
担持シート用媒体1上に、赤外線を透過する性質を備え
た4色のプロセスインキ(東洋インキ製造社製 商品名
FDOL…藍、紅、黄、混墨)を用いてカラー画像をオ
フセット印刷し目的とする情報担持シートを得た。
【0045】そして、この情報担持シートにおいては上
記情報パターンの厚みが2μmと薄くパター形成に伴う
段差がほとんど存在しないため表面形状からの情報パタ
ーンの目視は困難となり、また、情報担持シート用媒体
1と情報パターンとは共に白色系で区別され難くかつ上
記情報パターン上をプロセスインキによるカラー画像が
覆っているため色彩からの目視も困難となり上記カラー
画像のみが視覚されるものであった。
【0046】一方、この情報担持シートに対し780n
mの光を照射し、その反射光を図6に示された分光特性
を有する赤外透過フィルター(HOYA社製 商品名R
T−76)が取付けられたIRスコープで見てみると黒
色下地に上記情報パターンのネガパターンが確認され
た。このとき、プロセスインキによるカラー画像を見る
ことはできずこのカラー画像が上記情報パターンの機械
読取りに支障を来すことがなかった。
【0047】[実施例2]まず、以下の組成を有するリ
ン酸塩系組成物について融解しかつこれを結晶化させて
リン酸塩系白色結晶化合物を求めた。
【0048】[リン酸塩系組成物] P25 50.0重量% FeO 49.5重量% ZnO 0.5重量% 尚、この化合物について銅の管球を用いてX線回折を行
ったところ、回折角(2θ)=28.14、30.0
7、30.34、44.01に強いピークが表れ、結晶
化されていることが確認されている。
【0049】次に、このリン酸塩系白色結晶を粉砕して
粉末化しこの粉末をポリエチレンテレフタレートのペレ
ット(日本ユニペット社製 商品名RT543)中に8
重量%の配合割合で混練し、かつ、フィルム化して厚さ
188μmのシート基材20から成る情報担持シート用
媒体2を製造した。
【0050】この情報担持シート用媒体2は目視におい
ては白色であり、かつ、780nmの半導体レーザの光
に対しその反射率は14%であった。
【0051】この情報担持シート用媒体2上に酸化チタ
ンを主成分とする上記白色系赤外線反射インキを用い図
2に示すような厚さ2μmでバーコード形状の情報パタ
ーン21を形成した。尚、780nmの半導体レーザ光
に対するこの情報パターン21の反射率は実施例1と同
様に70%を示しており、かつ、画像コントラストであ
るPCS値も0.77であった。
【0052】次に、上記情報パターン21が設けられた
情報担持シート用媒体2上に、赤外線を透過する性質を
備えた4色の上記プロセスインキを用いて株券模様のカ
ラー画像22、23、24をオフセット印刷し目的とす
る情報担持シート(株券)25を製造した。
【0053】そして、この情報担持シート25において
は上記情報パターン21の厚みが2μmと薄くパター形
成に伴う段差がほとんど存在しないため表面形状からの
情報パターンの目視は困難となり、また、情報担持シー
ト用媒体2と情報パターン21とは共に白色系で区別さ
れ難くかつ上記情報パターン21上をプロセスインキに
よるカラー画像22、23、24が覆っているため色彩
からの目視も困難となり図3に示すようにカラー画像の
みが視覚されるものであった。
【0054】一方、この情報担持シート25に対し図2
に示すように光源3から780nmの光を照射し、その
反射光を上記赤外透過フィルターが取付けられたIRス
コープ4で見てみると黒色下地に上記情報パターン21
におけるバーコード形状のネガパターンが図4に示すよ
うに確認された。このとき、プロセスインキによる上記
カラー画像を見ることはできず、実施例1と同様に上記
カラー画像が情報パターン21の機械読取りに支障を来
すこともなかった。
【0055】[実施例3]実施例1において求めたリン
酸塩系白色結晶化合物の粉末を赤外線吸収顔料として下
記組成のコーティング剤を調整した。
【0056】 [コーティング剤] 赤外線吸収顔料(リン酸塩系白色結晶化合物) 10重量部 樹脂分(東洋インキ製造社製 商品名SS16Bメジウム) 10重量部 硬化剤(東洋インキ製造社製 商品名SSUR100B) 2重量部 溶剤(東洋インキ製造社製 商品名S−787溶剤) 10重量部 そして、このコーティング剤を用いて厚さ550μmの
白色塩ビフィルム(商品名サンロイドビップR170
0)上にコーティングし、乾燥膜厚13μmの被膜を形
成して目的とする情報担持シート用媒体を製造した。
【0057】この情報担持シート用媒体は目視において
は白色であり、かつ、780nmの半導体レーザの光に
対しその反射率は20%であった。
【0058】この情報担持シート用媒体上に実施例1に
おいて適用した上記白色系赤外線反射インキを用いて情
報パターンを印刷すると共に、赤外線を透過する性質を
備えた4色の上記プロセスインキを用いてカラー画像を
オフセット印刷し情報担持シートを得た。
【0059】そして、この情報担持シートにおいても上
記情報パターンの目視は困難でカラー画像のみが視覚さ
れ、かつ、780nmの半導体レーザを用いたIRスコ
ープによる機械読取りにより黒色下地に上記情報パター
ンのネガパターンが確認された。
【0060】[実施例4]モノブチルフォスフェートと
ジブチルフォスフェートの混合物124重量部と、六塩
化タングステン(WCl6 )60重量部との反応生成物
が0.15%含まれた厚さ100μmのメタアクリル酸
エステルのシート基材に対し、厚さ460μmの白色塩
ビフィルム(商品名サンロイドビップR1700)を張
合わせ、更に、両面に厚さ100μmの透明塩ビフィル
ム(商品名理研フィルム)をそれぞれ張合わせた後、1
50℃にて加熱プレスして実施例1と同様な情報担持シ
ート用媒体を求めた。
【0061】この情報担持シート用媒体は目視において
は白色であり、かつ、780nmの半導体レーザの光に
対しその反射率は20%であった。
【0062】この情報担持シート用媒体上に実施例1に
おいて適用した白色系赤外線反射インキ(商品名オフセ
ットインキTSP202白)を用いて情報パターンを印
刷すると共に、赤外線を透過する性質を備えた4色の上
記プロセスインキを用いてカラー画像をオフセット印刷
し情報担持シートを得た。
【0063】そして、この情報担持シートにおいても上
記情報パターンの目視は困難でカラー画像のみが視覚さ
れ、一方、780nmの半導体レーザを用いたIRスコ
ープによる機械読取りでは黒色下地に上記情報パターン
のネガパターンのみが確認された。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【発明の効果】請求項1〜4に係る発明によれば、シー
ト基材内またはその表面全体にコーティングされた被膜
内に白色系若しくは薄い着色を呈する赤外線吸収物質が
分散されているため、この任意部位に赤外線反射性イン
キにて情報パターンを形成することにより機械読取り可
能な情報担持シートを簡単に製造できる効果を有してい
る。
【0070】また、シート基材又はその表面全体にコー
ティングされた被膜についてこれ等をその用途に合わせ
た白色系若しくは薄い着色系に色調整できる効果を有し
ている。
【0071】また、請求項に係る発明によれば、機械
読取り可能な情報パターンの存在が肉眼では目視され難
くなるため、偽造や変造がされ難い情報担持シートを提
供できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る情報担持シート用媒体の断面
図。
【図2】実施例2に係る情報担持シートを示し、図4の
II−II面の断面図。
【図3】株券模様のカラー画像が形成された実施例2に
係る情報担持シートの平面図。
【図4】IRスコープにより情報パターンが読取られた
実施例2に係る情報担持シートの平面図。
【図5】実施例1において適用されたリン酸塩系白色結
晶化合物の適用波長に対する透過率を示すグラフ図。
【図6】実施例1において適用された赤外透過フィルタ
ーの分光特性を示すグラフ図。
【符号の説明】
2 情報担持シート用媒体 20 シート基材 21 情報パターン 22 カラー画像 23 カラー画像 24 カラー画像 25 情報担持シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/14 B42D 15/10 501 B42D 15/10 531 G06K 9/78 G06K 19/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報担持シートの作製に適用される情報担
    持シート用媒体において、 このシート基材内又はその表面全体にコーティングされ
    た被膜内に白色系若しくは薄い着色を呈する赤外線吸収
    物質が分散されていることを特徴とする情報担持シート
    用媒体。
  2. 【請求項2】上記赤外線吸収物質がFe2+及び/又はC
    2+を含有するガラス系粉末材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の情報担持シート用媒
    体。
  3. 【請求項3】上記赤外線吸収物質がFe2+及び/又はC
    2+を含有しかつ五二酸化リンを主成分とするリン酸塩
    系白色結晶粉末材料により構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の情報担持シート用媒体。
  4. 【請求項4】上記赤外線吸収物質が六塩化タングステン
    とリン酸エステル及び/又は亜リン酸との白色系反応生
    成物により構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の情報担持シート用媒体。
  5. 【請求項5】請求項1〜記載の情報担持シート用媒体
    の任意部位に酸化チタンを主成分とする白色系赤外線反
    射性インキにより形成された情報パターンを具備するこ
    とを特徴とする機械読取り可能な情報担持シート。
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