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JP3246791B2 - 自動変速機の制御方法および制御装置、並びに自動車 - Google Patents
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JP3246791B2 - 自動変速機の制御方法および制御装置、並びに自動車 - Google Patents

自動変速機の制御方法および制御装置、並びに自動車

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JP3246791B2 JP06884693A JP6884693A JP3246791B2 JP 3246791 B2 JP3246791 B2 JP 3246791B2 JP 06884693 A JP06884693 A JP 06884693A JP 6884693 A JP6884693 A JP 6884693A JP 3246791 B2 JP3246791 B2 JP 3246791B2
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの駆動力をト
ルクコンバータ(以下、トルコンと云う。)を備えた自
動変速機で変換し車軸に伝達する動力伝達機構と、マイ
クロコンピュータ(以下、マイコンと云う。)を有しエ
ンジンや自動変速機を制御する制御装置とに係わる自動
車用のパワートレイン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの回転速度を自動変速機
で変速し車輪に伝達するシステムを備える自動車におい
て、自動変速機の入力軸回転数(以下、タービン回転数
と云う。)を用いて当該システムの制御を行うものとし
ては、次のものが知られている。すなわち、文献「自動
車技術,Vol42,No.8,1988,p1017」に記載されている
「Holdモード付き電子制御自動変速機」の方法であ
る。これは、外周に溝の彫られた円盤を自動変速機の入
力軸に設置し、その溝の回転周期などを電磁ピックアッ
プ(以下、タービンセンサと云う。)によって検出し、
当該回転数を計測する。そして、このタービン回転数を
用いてエンジンや自動変速機の制御を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、タ
ービン回転数の検出に円盤とタービンセンサを必要とし
ていたため、相応のコストが掛かり、重量も増加すると
いう欠点がある。また、当該欠点を解消するため、スロ
ットル開度やエンジン回転数などの情報といくつかの特
性マップや演算式を用いて、当該回転数を推定するとい
う方法がある。しかし、この方法には、例えばエアコン
のコンプレッサやオルタネータ,パワーステアリング用
油圧ポンプなどのエンジン補機類を駆動するに要するト
ルク、すなわち、補機トルクが負荷の変動に応じて変化
した場合、当該補機トルクの影響によってエンジントル
クとトルコンの入力軸トルク(以下、ポンプトルクと云
う。)が等しくならない場合がある。従って、低速,低
負荷運転域ほど、エンジントルクに対する前記補機トル
クの比率が大となり、推定したタービン回転数の精度が
低下するという問題点がある。
【0004】本発明の目的とするところは、タービン回
転数を、変速機の変速状態に関わらず、またスロットル
開度やエンジン回転数などの入力情報から精度の低下
を招くことなく演算推定し、自動変速機を制御する自動
変速機の制御方法および制御装置を提供することにあ
る。そして、タービン回転数センサが不要な軽量化に寄
与した自動車を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】また本発明は、 トルクコンバータを有する
自動変速機を制御する自動変速機の制御方法であって、
前記自動変速機が所定のギアに締結完了している非変速
の状態であるときはエンジントルク,自動変速機出力軸
回転数、およびギアポジションから前記トルクコンバー
タ出力軸トルクを求め、 前記自動変速機が所定のギアに
締結していない変速中の状態であるときはエンジントル
クおよび補機トルクから前記トルクコンバータ出力軸ト
ルクを求め、 求めたトルクコンバータ出力軸トルクを用
いて前記自動変速機を制御する自動変速機の制御方法で
ある。
【0007】また本発明は、 トルクコンバータを有する
自動変速機を制御する自動変速機の制御方法であって、
エンジントルクと補機トルクから前記トルクコンバータ
のポンプトルクを求め、 前記ポンプトルクとエンジン回
転数により前記トルクコンバータのポンプ容量係数を求
め、 前記ポンプ容量係数から前記トルクコンバータのト
ルク比を求め、 前記ポンプトルクと前記トルク比からト
ルクコンバータの出力軸トルクを求め、 求められた前記
トルクコンバータ出力軸トルクを用いて自動変速機を制
御する自動変速機の制御方法である。
【0008】また本発明は、 トルクコンバータを有する
自動変速機を制御する自動変速機の制御方法であって、
エンジントルクと補機トルクから前記トルクコンバータ
のポンプトルクを求め、 前記ポンプトルクとエンジン回
転数により前記トルクコンバータのポンプ容量係数を求
め、 前記ポンプ容量係数から前記トルクコンバータの速
度比を求め、 前記速度比と前記エンジン回転数からトル
クコンバータの出力軸回転数を求め、 前記トルクコンバ
ータ出力軸回転数と前記自動変速機出力軸回転数からギ
ア比を求め、 前記自動変速機が所定のギアに締結してい
ない変速中の状態であるとき、前記ギア比算出手段で求
められたギア比を用いて前記自動変速機を制御する自動
変速機の制御方法である。
【0009】た本発明は、トルクコンバータを有する
自動変速機を制御する自動変速機の制御装置であって、
エンジンの補機トルクを求め記憶する補機トルク演算記
憶手段と、エンジン回転数,スロットル開度,自動変速
機出力軸回転数、およびギアポジションをそれぞれ把握
する手段と、把握された前記エンジン回転数,前記スロ
ットル開度,前記自動変速機出力軸回転数、および前記
ギアポジションから前記トルクコンバータ出力軸トルク
を求める第1のトルク算出手段と、検出された前記エン
ジン回転数および前記スロットル開度、並びに補機トル
ク演算記憶手段に記憶された前記補機トルクから前記ト
ルクコンバータ出力軸トルクを求める第2のトルク算出
手段と、前記自動変速機が所定のギアに締結完了してい
る非変速の状態と、所定のギアに締結していない変速中
の状態とを判別する変速状態判別手段と、非変速状態で
あるときは前記第1のトルク算出手段、変速中であると
きは前記第2のトルク算出手段に切り替えて前記トルク
コンバータ出力軸トルクを求め、求めたトルクコンバー
タ出力軸トルクを用いて前記自動変速機を制御する制御
手段と、mを有する自動変速機の制御装置である。
【0010】た本発明は、エンジンと、トルクコンバ
ータと、変速機とを有する自動車であって、エンジン出
力軸回転数を求める手段と、スロットル開度を検出する
手段と、前記変速機出力軸回転数を検出する手段と、前
記変速機のギアポジションを把握する手段と、前記エン
ジンの補機トルクを求め記憶する手段と、検出された前
記エンジン出力軸回転数,前記スロットル開度,前記変
速機出力軸回転数、および把握された前記ギアポジショ
ンから前記トルクコンバータの出力軸トルクを求める手
段と、前記エンジン出力軸回転数,前記変速機出力軸回
転数、および前記補機トルクから前記トルクコンバータ
の出力軸トルクを求める手段と、を有する自動車。また
本発明は、エンジンと、トルクコンバータと、変速機と
を有する自動車であって、エンジン出力軸回転数を求め
る手段と、エンジン出力軸トルクを求める手段と、前記
変速機出力軸回転数を検出する手段と、前記エンジンの
補機トルクを求め記憶する手段と、前記トルクコンバー
タのポンプ容量係数とスリップ比を関連付けた特性を記
憶する手段と、前記エンジン出力軸トルク,前記補機ト
ルク、および前記エンジン出力軸回転数から前記特性を
用いて前記トルクコンバータの出力軸回転数を求める手
段と、を有する自動車である。
【0011】本発明の好ましくは、前記補機トルクが、
非変速時におけるエンジントルクと前記トルクコンバー
タのポンプトルクとの差であることである。
【0012】
【作用】タービン回転数を求めるには、まず、自動変速
機が所定のギアに締結完了している非変速時の場合、ギ
ア位置信号の情報から得られる当該締結完了しているギ
ア比と別途回転センサで検出されている出力軸回転数を
乗算して正確に求めることにする。この方法は従来も行
われている。しかし、変速中に対しては、ギア比が刻々
と変化するので、上記と同じ方法では求められない。そ
こで、変速中の場合は、変速中のポンプトルクとエンジ
ン回転数から、ポンプ容量係数を演算し、このポンプ容
量係数と逆ポンプ容量係数特性より、スリップ比を求め
ることにする。
【0013】従来、スリップ比からポンプ容量係数を求
め、さらに、ポンプトルクを演算することは知られてい
る。これを逆に、ポンプトルクからポンプ容量係数を演
算し、そして、スリップ比を求める。得られたスリップ
比にエンジン回転数を掛けて、刻々変化する変速中のタ
ービン回転数を求めるようにしたものである。
【0014】ここで、重要なことは、非変速時か変速中
かの区別をすること、そして、切り替えることである。
方法として、変速指令信号で区別し、電子回路で切り替
える方法がある。もう一つ重要なことは、変速中のポン
プトルクを正しく求めることである。この方法として、
やはり、非変速時か変速中かを判別して、変速直前のポ
ンプトルクと変速直後のエンジントルクの差より補機ト
ルクを演算する。そしてこれを記憶保持する。刻々変わ
るエンジントルクと当該記憶した補機トルクから、変速
中のポンプトルクを算出する方法を採用する。この方法
の特徴は、変速直前のポンプトルクと変速直後のエンジ
ントルクの差を演算に用いる点にある。すなわち、エア
コンのコンプレッサや油圧ポンプが負荷されていて、エ
ンジントルクとポンプトルクが等しくないような場合
も、補正された適正なポンプトルクを得ることができる
点である。
【0015】以上のように、非変速時と変速中の両状態
に分ければ、タービン回転数を正しく演算推定すること
ができるので、本発明の目的は達せられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面で詳細に説明す
る。図1は一実施例のシステム構成図である。1はエン
ジン、2は自動変速機(以下、ATと云う。)、3はプ
ロペラシャフト、4は差動装置、5は駆動輪、6はAT
の油圧回路、7はATのコントロールユニット(以下、
ATCUと云う。)、8はエンジンのコントロールユニ
ット(以下、ECUと云う。)、9はエアークリーナ、
10はエアーフローセンサ、11はスロットル制御器、
12は吸入マニホールド、13はインジェクタである。
ATの内部にトルクコンバータ14とギアトレイン15
が分かれて有り、自動変速機の出力軸回転センサ17も
付設されている。ECU8はクランク角センサ21,エ
アーフローセンサ10,スロットルセンサ18などの入
力信号を受取り、エンジン回転数などを演算する。そし
て、インジェクタ13に開弁駆動信号を出力し燃料量を
制御する。また、アイドルスピードコントロールバルブ
19(以下、ISCバルブと云う。)に開弁駆動信号を
出力し補正空気量を制御する。図示していないが、点火
プラグに点火信号を出力し点火時期などを制御する。一
方、ATCU7は出力軸回転センサ17,ATF油温セ
ンサ22などの入力信号と、ECU8から貰うエンジン
回転数,スロットル開度などの情報から諸演算を実行す
る。そして、ATの油圧回路6の切替電磁弁20に開弁
駆動信号などを出力する。
【0017】上記したATCU,ECUの制御部分の概
略構成を図2に示す。前記制御部分は少なくともバス3
4を挟んで、CPU33と入出力インタフェース回路3
8、およびROM35とRAM36から構成されてい
る。図1に示したようなATCU7とECU8が結ばれてい
る場合はLAN制御回路37が追加される。
【0018】以下、本実施例のもっとも特徴的な部分を
説明する。
【0019】図3は非変速時状態のギア比r(GP)と自動
変速機の入力軸トルクTt(以下、タービントルクと云
う。)の演算推定ブロック図である。ギア位置信号であ
るGPを入力してブロック40でギア比r(GP)を求め
る。一方、出力軸回転センサ17から自動変速機の出力
軸回転数(以下、VSPと云う。)を入力する。非変速
時の自動変速機は所定のギアに完全に締結している。し
たがって、ブロック44でVSPにギア比r(GP)を掛け
ると、自動変速機の入力軸回転数である、タービン回転
数Ntが正確に求まる。
【0020】 Nt=r・VSP……………………………(数1) ブロック41でこのタービン回転数Ntを入力されたエ
ンジン回転数Neで割り、トルコン14のスリップ比e
を求める。
【0021】 e=Nt/Ne………………………………(数2) ブロック42では、予め記憶させておいたトルコン14
のポンプ容量係数τ特性(以下、e−τ特性と云う。)
よりポンプ容量係数τを求める。トルコンのポンプトル
クTpは(数3)式で表せる。
【0022】 Tp=τ・Ne2………………………………(数3) ブロック45でNe2を求め、ブロック46でポンプト
ルクTpを求める。ブロック47では、予め記憶させて
おいたトルコン14のトルク比t特性(以下、e−t特
性と云う。)よりトルク比tを求める。ブロック48で
(数4)式によって、タービントルクTtを求める。
【0023】 Tt=t・Tp………………………………(数4) 以上により、非変速時のギア比r(GP)とタービントルク
Ttとを高精度に演算推定することができる。
【0024】図4は変速中の状態、すなわち、いままで
締結していたギアから次のギアに締結を移行する過渡状
態におけるギア比r(GP)とタービントルクTtの演算推
定ブロック図である。
【0025】ブロック50で、予め記憶させておいたエ
ンジンのトルク特性より、エンジントルクTeを求め
る。図4ではスロットル開度TVOとエンジン回転数N
eの入力情報から、Teを求める例を示している。これ
に限定されることなく、エンジン吸入空気量Qaとエン
ジン回転数Ne、あるいは、インジェクタパルス幅Ti
とエンジン回転数Neの入力情報からもほぼ同様にエン
ジントルクTeを求めることができる。ここでは省略す
る。ブロック51には、図3で求めた変速直前の非変速
時のポンプトルクTp値が格納されている。このTpと
ブロック50で求めたTeの偏差をブロック52で計算
する。
【0026】 TACC=Te−Tp……………………………(数5) この偏差が、エンジンに負荷される補機トルクTACC
ある。そして、これを一時記憶装置に記憶する。変速中
は、このTACC 値を考慮に入れて演算する。そして、ブ
ロック53ではブロック50で求めたTeと前記TACC
の偏差をとり、これをその時点時点の変速中のポンプト
ルクTp’とする。
【0027】 Tp’=Te−TACC…………………………(数6) つぎに、ブロック54で、ブロック45から求められる
Ne2 とTp’とから、(数3)式の逆計算より、ポン
プ容量係数τを求める。そして、ブロック55の予め記
憶させておいた逆e−τ特性より、スリップ比eを求め
る。ブロック56では、(数2)式の逆計算より、eと
Neの積をとり、タービン回転数Ntを求める。ブロッ
ク57では、(数7)式よりギア比r(GP)を求める。
【0028】 r=Nt/VSP………………………………(数7) 一方、ブロック47では、e−t特性より、トルク比t
を求める。そして、tとブロック53で求めておいたT
p’から(数8)式より、ブロック58で変速中のター
ビントルクTtを求める。
【0029】 Tt=t・Tp’…………………………………(数8) ここで、ブロック55の逆e−τ特性は、一つのτ値に
対し二つのeの値をとる領域が存在し、このままではe
を求めることができない。図5はこれに対処するための
説明の図で、演算に使用するeの値の限定領域を示して
いる。すなわち、通常、スリップ比eが小さい領域は、
自動車を発進させるような状態の時のみである。上記し
たような変速中ではこのようなeの小さい領域は存在し
ない。したがって、図5のo−o線より上方のみの逆e
−τ特性を利用すればよく、これを解決できる。
【0030】以上により、変速中のギア比r(GP)とター
ビントルクTtを求めることができる。
【0031】図6は本発明による実施例の総合的な制御
を示したブロック図である。ブロック60は、図3で詳
述した非変速時の状態の演算推定ブロック、すなわち、
トルコン特性利用推定部である。点線で囲んだブロック
61は、図4で詳述した変速中の状態の演算推定ブロッ
ク、すなわち、エンジン特性利用推定部である。変速中
か否かの判断はブロック62の変速中検出部で行う。こ
れには、CURGP(現時点のギア位置)とNXTGP
(これから変速しようとしているギア位置)の信号を利
用する。すなわち、両者の信号が同一の場合には、変速
は完了していると判断し、同一でない場合には変速中と
判断するロジックである。この判断信号となるCURG
PとNXTGPの生成方法については図7で後述する。
ブロック62で変速中と判断した初回の場合、これを変
速開始と判断し、その信号をブロック61cに送る。ブ
ロック61cでは、ブロック61aで求めた変速開始直
後のエンジントルクTeと、ブロック60で求めた非変
速時の最新のポンプトルクTpより、(数5)式を用い
て補機トルクTACCを演算し記憶する。
【0032】 TACC=Te−Tp………………………………(数5) このTACC 値を、つぎにブロック62から変速開始指令
が来るまで保持し、ブロック61dで行われる変速中の
ポンプトルクTp’の演算に利用する。ブロック61d
では、 Tp’=Te−TACC……………………………(数6) (数6)式を用いて、ポンプトルクTp’を求める。ブ
ロック61bではこのTp’を使って図4で説明したよ
うにして、ギア比r(GP),タービントルクTtを求め
る。
【0033】ブロック63は、ブロック60とブロック
61で求めたタービントルクTtの切り替え器である。
ブロック64は、同じくギア比r(GP)の切り替え器であ
る。これらの切り替え器の切り替え動作は、ブロック6
2の変速中信号とブロック65のロックアップ(以下、
L/Uと云う。)、コースト・エンブレ判定部からの信
号によって行われる。ここで、L/Uとは、トルコンの
ポンプインペラとタービンインペラが油圧により機械的
に直結した状態のことである。コースト・エンブレと
は、エンジンブレーキ作動状態のことである。その切り
替えロジックはつぎの如くである。
【0034】 (a)非変速時の場合…………………………………ブロック60利用 (b)非変速時で、且つ、L/U時である場合……ブロック61利用 (c)非変速時で、且つ、L/U時であり、尚且つ、コースト・エンブレの 場合………………………………………………ブロック61利用 (d)非変速時で、且つ、コースト・エンブレの場合 …………ブロック66でTt=p としてTtを計算する。 p値は一定値。
【0035】 (e)変速中の場合……………………………………ブロック61利用 (変速中で、L/U時やコースト・エンブレという組合
せはない。)この切り替えロジックについて補足説明す
る。L/U時では、ブロック60のごときトルコン特性
利用の推定は不可能である。この時は、ブロック65か
らのL/U信号によりブロック61cを動作させ、(数
5)式を用いて補機トルクTACC を演算し、記憶する。
そして、このTACC 値を、ブロック65からL/U信号
停止指令がくるまで保持する。ブロック61dでのポン
プトルクTp’の演算と、ブロック61bでのTt,r
(GP)の演算に利用する。すなわち、L/U信号が出てい
る間はブロック61を利用して求める。
【0036】コースト・エンブレ時においても、ブロッ
ク60のごときトルコン特性利用の推定は利用できな
い。トルコンのタービンインペラの車輪側からの回転駆
動に伴い、ポンプインペラが回転駆動され、エンジンも
回転駆動される。すなわち、トルコンは通常とは逆の駆
動状態となるので、上述したe−t特性,e−τ特性は
そのまま利用することができなくなる。この逆駆動状態
の場合は、e−t特性,e−τ特性を予め実験により求
めて記憶させておき、この特性を利用して演算推定を行
うのである。図6の実施例では、コースト・エンブレ
時、スロットル開度は全閉であり、エンジントルクTe
は小さな値でもあることから、略一定値とした特性を採
用している。このようにしてもそれほど精度に影響を及
ぼさない。そこでブロック66でタービントルクTt=
p(一定値)を用いるというものである。
【0037】図7は本実施例の制御を実行した場合のタ
イムチャートの一例を示している。図7はアップシフト
の場合を示している。出力軸回転数VSPとエンジン回
転数Ne、あるいは、出力軸回転数VSPとスロットル
開度TVOなどによって描かれ、そして記憶された変速
線図(シフトスケジュール)上のいずれかの変速線上を
実運転点が横切ると変速指令信号が出る(図7のa
点)。この変速指令信号は自動変速機の変速レンジを切
り替えるための信号で、従来から用いられているもので
ある。変速指令信号が出ている間は、”変速中”と判断
され、変速中の演算推定ロジックが実行される。a点以
前は図3で示した”非変速時”の手順でギア比r(GP),
タービン回転数Nt,スリップ比e,ポンプトルクT
p,タービントルクTtを演算して求める。a点以降は
図4で示した”変速中”の手順でギア比r(GP)やタービ
ントルクTtなどを演算して求める。まず、a点で求め
たエンジントルクTeと、a点の直前に求めておいたポ
ンプトルクTpより、(数5)式により補機トルクT
ACC を求め、この値をa−e期間、すなわち、変速中の
期間記憶保持する。このTACC 値を用いて(数6)式に
より変速中のポンプトルクTp’を所定の演算周期ごと
に求める。同時にスリップ比e,タービン回転数Ntも
求める。b点に達すると、ギアの締結状態が変わり始
め、エンジン回転数Neがそれまでの上昇特性から、下
降特性に転移する。このNeの変化により、r(GP),
e,Tp’,Tt,Ntは図示のごとくb−d間で大き
く変化する。d点に達するとギアの締結が終了し、エン
ジン回転数Neは再び上昇特性に転ずる。本実施例では
変速指令信号の停止点を、ギア比r(GP)に対し、所定の
スライスレベルS/Lを設け、演算して求めたギア比r
(GP)がS/L以下になったらタイマーtmをΔt時間だ
け起動し、e点で終了するように設定する。このタイマ
ー終了点を変速指令信号の停止点とするものである。e
点に達すると再び”非変速時”のロジックに戻り、図3
に示した手順で各々の数値を演算推定する。
【0038】従来は、a−e点間の時間を予め与えた値
でタイマー設定し、変速指令制御を行っている。この制
御方式では、ある変速シフトから次の変速シフトへ移り
変わる変速時間のバラツキを考慮して余裕のあるタイマ
ー時間を与えているため、a−d点間の変速時間が短い
場合は、残りのd−e点間の時間が長くなり過ぎること
がある。本発明の実施例では、変速時間の長短に関係な
くd−e点間の時間を、適切で、且つ短時間に設定でき
るので、長過ぎてクラッチ滑りによるクラッチ板の摩耗
を起こす恐れが解消され、有効である。
【0039】しかし、この方法にこだわる必要はなく、
a点から任意の設定時間でタイマーを働かせ停止させる
従来の方法でも良い。
【0040】
【発明の効果】本発明により、タービンセンサがなくて
も、変速状態に関係なく自動変速機の入力軸回転数、す
なわち、タービン回転数や、自動変速機の入力軸トル
ク、すなわち、タービントルクを精度の低下を招くこと
なく推定できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のシステム構成図であ
る。
【図2】本発明による一実施例の制御装置の構成図であ
る。
【図3】非変速時のTt,rの演算推定ブロック図であ
る。
【図4】変速中のTt,rの演算推定ブロック図であ
る。
【図5】逆e−τ特性の限定範囲の説明図である。
【図6】本発明による一実施例の総合的な制御ブロック
図である。
【図7】本発明による一実施例のタイムチャート図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン、2…自動変速機、3…駆動軸、4…差動
装置、5…駆動輪、6…油圧回路、7…ATCU、8…
ECU、9…エアクリーナ、10…エアフローセンサ、
11…スロットル制御器、12…吸入マニホルド、13
…インジェクタ、14…トルクコンバータ、15…ギア
トレイン、17…出力軸回転センサ、18…スロットル
センサ、19…ISCバルブ、20…切替電磁弁、21
…クランク角センサ、22…ATF油温センサ、60…
トルコン特性利用推定部、61…エンジン特性利用推定
部、62…変速中検出部、63…トルク切り替え器、6
4…ギア比切り替え器、65…コーストエンブレ・L/
U判定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 直幸 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (72)発明者 射場本 正彦 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (72)発明者 佐藤 一彦 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番 地3 日立オートモティブエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 箕輪 利通 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平5−280625(JP,A) 特開 平2−221758(JP,A) 特開 平4−321870(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクコンバータを有する自動変速機を制
    御する自動変速機の制御方法であって、 前記自動変速機が所定のギアに締結完了している非変速
    の状態であるときはエンジントルク,自動変速機出力軸
    回転数、およびギアポジションから前記トルクコンバー
    タ出力軸トルクを求め、 前記自動変速機が所定のギアに締結していない変速中の
    状態であるときはエンジントルクおよび補機トルクから
    前記トルクコンバータ出力軸トルクを求め、 求めたトルクコンバータ出力軸トルクを用いて前記自動
    変速機を制御する自動変速機の制御方法。
  2. 【請求項2】トルクコンバータを有する自動変速機を制
    御する自動変速機の制御方法であって、 エンジントルクと補機トルクから前記トルクコンバータ
    のポンプトルクを求め、 前記ポンプトルクとエンジン回転数により前記トルクコ
    ンバータのポンプ容量係数を求め、 前記ポンプ容量係数から前記トルクコンバータのトルク
    比を求め、 前記ポンプトルクと前記トルク比からトルクコンバータ
    の出力軸トルクを求め、 求められた前記トルクコンバータ出力軸トルクを用いて
    自動変速機を制御する自動変速機の制御方法。
  3. 【請求項3】トルクコンバータを有する自動変速機を制
    御する自動変速機の制御方法であって、 エンジントルクと補機トルクから前記トルクコンバータ
    のポンプトルクを求め、 前記ポンプトルクとエンジン回転数により前記トルクコ
    ンバータのポンプ容量係数を求め、 前記ポンプ容量係数から前記トルクコンバータの速度比
    を求め、 前記速度比と前記エンジン回転数からトルクコンバータ
    の出力軸回転数を求め、 前記トルクコンバータ出力軸回転数と前記自動変速機出
    力軸回転数からギア比を求め、 前記自動変速機が所定のギアに締結していない変速中の
    状態であるとき、前記ギア比算出手段で求められたギア
    比を用いて前記自動変速機を制御する自動変速機の制御
    方法。
  4. 【請求項4】請求項乃至記載のいずれかにおいて、
    前記補機トルクは、非変速時におけるエンジントルクと
    前記トルクコンバータのポンプトルクとの差である自動
    変速機の制御方法。
  5. 【請求項5】トルクコンバータを有する自動変速機を制
    御する自動変速機の制御装置であって、 エンジンの補機トルクを求め記憶する補機トルク演算記
    憶手段と、 エンジン回転数,スロットル開度,自動変速機出力軸回
    転数、およびギアポジションをそれぞれ把握する手段
    と、 把握された前記エンジン回転数,前記スロットル開度,
    前記自動変速機出力軸回転数、および前記ギアポジショ
    ンから前記トルクコンバータ出力軸トルクを求める第1
    のトルク算出手段と、 検出された前記エンジン回転数および前記スロットル開
    度、並びに補機トルク演算記憶手段に記憶された前記補
    機トルクから前記トルクコンバータ出力軸トルクを求め
    る第2のトルク算出手段と、 前記自動変速機が所定のギアに締結完了している非変速
    の状態と、所定のギアに締結していない変速中の状態と
    を判別する変速状態判別手段と、 非変速状態であるときは前記第1のトルク算出手段、変
    速中であるときは前記第2のトルク算出手段に切り替え
    て前記トルクコンバータ出力軸トルクを求め、求めたト
    ルクコンバータ出力軸トルクを用いて前記自動変速機を
    制御する制御手段と、 を有する自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】エンジンと、トルクコンバータと、変速機
    とを有する自動車であって、 エンジン出力軸回転数を求める手段と、 スロットル開度を検出する手段と、 前記変速機出力軸回転数を検出する手段と、 前記変速機のギアポジションを把握する手段と、 前記エンジンの補機トルクを求め記憶する手段と、 検出された前記エンジン出力軸回転数,前記スロットル
    開度,前記変速機出力軸回転数、および把握された前記
    ギアポジションから前記トルクコンバータの出力軸トル
    クを求める手段と、 前記エンジン出力軸回転数,前記変速機出力軸回転数、
    および前記補機トルクから前記トルクコンバータの出力
    軸トルクを求める手段と、 を有する自動車。
  7. 【請求項7】エンジンと、トルクコンバータと、変速機
    とを有する自動車であって、 エンジン出力軸回転数を求める手段と、 エンジン出力軸トルクを求める手段と、 前記変速機出力軸回転数を検出する手段と、 前記エンジンの補機トルクを求め記憶する手段と、 前記トルクコンバータのポンプ容量係数とスリップ比を
    関連付けた特性を記憶する手段と、 前記エンジン出力軸トルク,前記補機トルク、および前
    記エンジン出力軸回転数から前記特性を用いて前記トル
    クコンバータの出力軸回転数を求める手段と、を有する
    自動車。
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