JP3248766B2 - 軟質裏装材 - Google Patents
軟質裏装材Info
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- JP3248766B2 JP3248766B2 JP28738592A JP28738592A JP3248766B2 JP 3248766 B2 JP3248766 B2 JP 3248766B2 JP 28738592 A JP28738592 A JP 28738592A JP 28738592 A JP28738592 A JP 28738592A JP 3248766 B2 JP3248766 B2 JP 3248766B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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- Dental Prosthetics (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレジン義歯床の粘膜面に
使用するフルオロシリコーン系の軟質裏装材に関する。
使用するフルオロシリコーン系の軟質裏装材に関する。
【0002】
【従来の技術】義歯、特に総義歯の対象患者は高齢者が
多く、歯槽堤は一般に骨吸収が著しく、その単位面積当
りの負担する咬合力は大きくなる。歯槽堤粘膜も老人性
萎縮により非薄になるので、咬合、咀嚼圧の衝撃は緩和
されずに直接歯槽骨に伝えられることになる。また硬い
レジン義歯床と硬い歯槽骨との間に挟まれた薄い粘膜は
咬合する度に絞められて傷つき、傷みを発することにな
る。
多く、歯槽堤は一般に骨吸収が著しく、その単位面積当
りの負担する咬合力は大きくなる。歯槽堤粘膜も老人性
萎縮により非薄になるので、咬合、咀嚼圧の衝撃は緩和
されずに直接歯槽骨に伝えられることになる。また硬い
レジン義歯床と硬い歯槽骨との間に挟まれた薄い粘膜は
咬合する度に絞められて傷つき、傷みを発することにな
る。
【0003】この様な難症例では通常用いられるメタク
リル酸メチル樹脂だけでレジン義歯床を製作したのでは
義歯の維持、安定及び支持などによい結果が得られな
い。そのためレジン義歯床粘膜面を軟らかい材料、軟質
裏装材で裏装し、失われた顎堤粘膜の粘弾性を補い、咬
合時の衝撃を緩和するクッション性を与える必要があ
る。つまり義歯床の硬質材料が床下粘膜を圧迫すること
によって生じる種々の障害を克服することが、軟質材料
で裏装する目的である。
リル酸メチル樹脂だけでレジン義歯床を製作したのでは
義歯の維持、安定及び支持などによい結果が得られな
い。そのためレジン義歯床粘膜面を軟らかい材料、軟質
裏装材で裏装し、失われた顎堤粘膜の粘弾性を補い、咬
合時の衝撃を緩和するクッション性を与える必要があ
る。つまり義歯床の硬質材料が床下粘膜を圧迫すること
によって生じる種々の障害を克服することが、軟質材料
で裏装する目的である。
【0004】従来、臨床で使用されている軟質裏装材と
しては、(メタ)アクリル酸エステルポリマー、フッ素
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、シリコーンゴム系等が
ある。又、暫間的な用途に対しては義歯安定材(いわゆ
る入れ歯安定剤)が用いられている。
しては、(メタ)アクリル酸エステルポリマー、フッ素
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、シリコーンゴム系等が
ある。又、暫間的な用途に対しては義歯安定材(いわゆ
る入れ歯安定剤)が用いられている。
【0005】しかしながら(メタ)アクリル酸ポリマー
などの軟質材料は口腔内での化学的安定性に欠け、数カ
月の内に硬化、脆弱化等が起こり長期間使用することは
不可能であった。フッ素系裏装材も粘弾性に乏しく、充
分なクッション効果が期待されない。ポリオレフィン系
裏装材は重合温度が高くてレジン義歯床の変形の恐れが
あること、複数の接着剤、専用の加熱器を必要として操
作が煩雑なことから実用上問題が多い。シリコーンゴム
系裏装材は比較的安定な材料ではあるが、それでも油
中、エタノールなどの有機溶剤中で膨潤する、酸性雰囲
気下で強度が低下するなど耐酸性、耐油性といった化学
的安定性について充分とはいえない。
などの軟質材料は口腔内での化学的安定性に欠け、数カ
月の内に硬化、脆弱化等が起こり長期間使用することは
不可能であった。フッ素系裏装材も粘弾性に乏しく、充
分なクッション効果が期待されない。ポリオレフィン系
裏装材は重合温度が高くてレジン義歯床の変形の恐れが
あること、複数の接着剤、専用の加熱器を必要として操
作が煩雑なことから実用上問題が多い。シリコーンゴム
系裏装材は比較的安定な材料ではあるが、それでも油
中、エタノールなどの有機溶剤中で膨潤する、酸性雰囲
気下で強度が低下するなど耐酸性、耐油性といった化学
的安定性について充分とはいえない。
【0006】義歯安定材についても使用期間が長くなる
と粘稠度が増加して可塑性が低下する。その結果、不適
合義歯の適合性及び辺縁封鎖性の向上によって義歯床の
維持、安定及び支持を高めるという目的を充分果たし得
ないだけでなく、口腔組織に障害を与えるケースも多か
った。また圧縮応力が小さく弾性が乏しいため、咬合圧
に対するクッション効果は充分でなく、口腔粘膜の疼痛
再発の原因となっていた。
と粘稠度が増加して可塑性が低下する。その結果、不適
合義歯の適合性及び辺縁封鎖性の向上によって義歯床の
維持、安定及び支持を高めるという目的を充分果たし得
ないだけでなく、口腔組織に障害を与えるケースも多か
った。また圧縮応力が小さく弾性が乏しいため、咬合圧
に対するクッション効果は充分でなく、口腔粘膜の疼痛
再発の原因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に従来までに
提供された義歯床用の軟質裏装材は僅かな使用期間で物
性の低下等が起こり、口腔内での使用期間が短く満足な
クッション効果を発揮した物が存在しないだけでなく、
使用法が煩雑で実用には適しないものが多かった。この
ため、適度な粘弾性を有し、物性の低下のない軟質裏装
材が望まれていた。特に高齢化社会にともなってこの様
な軟質裏装材が強く求められるようになってきている。
提供された義歯床用の軟質裏装材は僅かな使用期間で物
性の低下等が起こり、口腔内での使用期間が短く満足な
クッション効果を発揮した物が存在しないだけでなく、
使用法が煩雑で実用には適しないものが多かった。この
ため、適度な粘弾性を有し、物性の低下のない軟質裏装
材が望まれていた。特に高齢化社会にともなってこの様
な軟質裏装材が強く求められるようになってきている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記した従
来技術の課題を解決すべく鋭意検討した結果、フルオロ
シリコーンゴムをマトリックスに用いることにより、耐
酸性、耐油性に優れ、長期間に渡って使用可能な軟質裏
装材を開発するに至った。
来技術の課題を解決すべく鋭意検討した結果、フルオロ
シリコーンゴムをマトリックスに用いることにより、耐
酸性、耐油性に優れ、長期間に渡って使用可能な軟質裏
装材を開発するに至った。
【0009】即ち、本発明は、(A)一般式
【0010】
【化2】
【0011】[ただし、R1、R2、R3、R4、R5、R6
及びR7は同種みしくは異種の炭素数1〜8のアルキル
基またはフェニル基、Rは炭素数2〜10のアルキレン
基、Rfは炭素数1〜8のペルフルオロアルキル基、m
及びnは、m≧0、n≧1、10≦m+n≦1000
0、n/(m+n)≧0.05を満たす整数を示す]で
表されるビニル基含有フルオロシリコーン、(B)分子
中にケイ素原子に結合している水素原子を少なくとも3
個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(C)充填材、及び(D)白金触媒を含有してなること
を特徴とする軟質裏装材である。
及びR7は同種みしくは異種の炭素数1〜8のアルキル
基またはフェニル基、Rは炭素数2〜10のアルキレン
基、Rfは炭素数1〜8のペルフルオロアルキル基、m
及びnは、m≧0、n≧1、10≦m+n≦1000
0、n/(m+n)≧0.05を満たす整数を示す]で
表されるビニル基含有フルオロシリコーン、(B)分子
中にケイ素原子に結合している水素原子を少なくとも3
個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(C)充填材、及び(D)白金触媒を含有してなること
を特徴とする軟質裏装材である。
【0012】本発明中において使用する上記一般式で表
される成分(A)ビニル基含有フルオロシリコーンは、
成分(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン(以
下、SiHシロキサンと略記する)により架橋してゴム
弾性体となる主成分であり、耐酸性、耐油性の効果を発
現させる主成分となる。
される成分(A)ビニル基含有フルオロシリコーンは、
成分(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン(以
下、SiHシロキサンと略記する)により架橋してゴム
弾性体となる主成分であり、耐酸性、耐油性の効果を発
現させる主成分となる。
【0013】上記一般式中、R1〜R7は炭素数1〜8の
例えばメチル基、エチル基、オクチル基等のアルキル
基、もしくはフェニル基であり、同一でも異なってもよ
い。良好なゴム弾性を得るためには低級アルキル基また
はフェニル基が好ましい。更に、同一分子内で、R3、
R4、R5、は各々異なったアルキル基或はフェニル基
を、Rは異なったアルキレン基を、、Rfは異なったペ
ルフルオロアルキル基をとってもよい。即ち、例えばR
3が同一分子中でメチル基とフェニル基をとる態様もあ
る。
例えばメチル基、エチル基、オクチル基等のアルキル
基、もしくはフェニル基であり、同一でも異なってもよ
い。良好なゴム弾性を得るためには低級アルキル基また
はフェニル基が好ましい。更に、同一分子内で、R3、
R4、R5、は各々異なったアルキル基或はフェニル基
を、Rは異なったアルキレン基を、、Rfは異なったペ
ルフルオロアルキル基をとってもよい。即ち、例えばR
3が同一分子中でメチル基とフェニル基をとる態様もあ
る。
【0014】更に又、上記一般式において
【0015】
【化3】
【0016】構成単位と、
【0017】
【化4】
【0018】構成単位は、必ずしも各構成単位が連続し
てm個、及びn個結合していることを意味していない。
即ち、各構成単位が全く任意の順序(ランダム)に結合
し但し分子内にトータルとして各々m個、及びn個存在
すればよい。
てm個、及びn個結合していることを意味していない。
即ち、各構成単位が全く任意の順序(ランダム)に結合
し但し分子内にトータルとして各々m個、及びn個存在
すればよい。
【0019】上記一般式中、Rは炭素数2〜10のアル
キレン基である。炭素数0或は1のものは合成が困難で
ある。原料入手の容易性の観点からエチレン基等の低級
アルキレン基のものが好ましい。又、Rfは炭素数1〜
8の例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチ
ル基、ヘプタフルオロプロピル基等のペルフルオロアル
キル基である。原料入手の容易性及び良好なゴム弾性の
観点から低級ペルフルオロアルキル基が好ましい。
キレン基である。炭素数0或は1のものは合成が困難で
ある。原料入手の容易性の観点からエチレン基等の低級
アルキレン基のものが好ましい。又、Rfは炭素数1〜
8の例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチ
ル基、ヘプタフルオロプロピル基等のペルフルオロアル
キル基である。原料入手の容易性及び良好なゴム弾性の
観点から低級ペルフルオロアルキル基が好ましい。
【0020】全体を良好なゴム弾性とするためには、更
に上記一般式において、(m+n)が10以上1000
0以下である必要がある。(m+n)が10より小さい
場合は得られる弾性体が硬く、脆くなりすぎるため、1
0000より大きい場合は得られる弾性体が軟らかくな
りすぎるため、軟質裏装材として適さなくなる。また全
体が良好な耐酸性及び耐油性を示すためには、同じく一
般式において、n/(m+n)は0.05以上である必
要がある。n/(m+n)が0.05より小さい場合、
ペルフルオロアルキル基の効果が充分表れず、良好な耐
酸性、耐油性を示さなくなる。
に上記一般式において、(m+n)が10以上1000
0以下である必要がある。(m+n)が10より小さい
場合は得られる弾性体が硬く、脆くなりすぎるため、1
0000より大きい場合は得られる弾性体が軟らかくな
りすぎるため、軟質裏装材として適さなくなる。また全
体が良好な耐酸性及び耐油性を示すためには、同じく一
般式において、n/(m+n)は0.05以上である必
要がある。n/(m+n)が0.05より小さい場合、
ペルフルオロアルキル基の効果が充分表れず、良好な耐
酸性、耐油性を示さなくなる。
【0021】本発明に使用するビニル基含有フルオロシ
リコーンの代表的なものを具体的に示せば、
リコーンの代表的なものを具体的に示せば、
【0022】
【化5】
【0023】(ただし、Phはフェニル基を示す)等が
挙げられる。先に述べたように、上記化合物及び後述す
る実施例、比較例中の各繰り返し構成単位の結合順序は
全く任意である。
挙げられる。先に述べたように、上記化合物及び後述す
る実施例、比較例中の各繰り返し構成単位の結合順序は
全く任意である。
【0024】本発明中におけるSiHシロキサンは、上
記ビニル基含有フルオロシリコーンを架橋させてゴム弾
性体とする働きを持つ成分である。ビニル基含有フルオ
ロシリコーンと反応して架橋構造となるためには、ケイ
素原子に結合している水素原子が少なくとも3個必要で
ある。3個より少ないと架橋構造とならずゴム弾性体が
得られない。
記ビニル基含有フルオロシリコーンを架橋させてゴム弾
性体とする働きを持つ成分である。ビニル基含有フルオ
ロシリコーンと反応して架橋構造となるためには、ケイ
素原子に結合している水素原子が少なくとも3個必要で
ある。3個より少ないと架橋構造とならずゴム弾性体が
得られない。
【0025】該SiHシロキサンは上記ビニル基含有フ
ルオロシリコーンと相溶性を有することが望ましい。相
溶性について具体的に示せば、前記一般式で表されるビ
ニル基含有フルオロシリコーンのn/(m+n)の値が
0.2以下の場合は、SiHシロキサンは、その分子構
造が少なくとも下記単位から構成されれば相溶性を示
す。
ルオロシリコーンと相溶性を有することが望ましい。相
溶性について具体的に示せば、前記一般式で表されるビ
ニル基含有フルオロシリコーンのn/(m+n)の値が
0.2以下の場合は、SiHシロキサンは、その分子構
造が少なくとも下記単位から構成されれば相溶性を示
す。
【0026】
【化6】
【0027】(ただし、R8及びR9は同種又は異種の炭
素数1〜8のアルキル基又はフェニル基を示す)単位
と、
素数1〜8のアルキル基又はフェニル基を示す)単位
と、
【0028】
【化7】
【0029】(ただし、R10及びR11は同種又は異種の
炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基を示す)単位
と、
炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基を示す)単位
と、
【0030】
【化8】
【0031】(ただし、R12は炭素数1〜8のアルキル
基又はフェニル基を示す)単位他方、ビニル基含有フル
オロシリコーンのn/(m+n)の値が0.2より大き
い場合は、SiHシロキサンは少なくとも
基又はフェニル基を示す)単位他方、ビニル基含有フル
オロシリコーンのn/(m+n)の値が0.2より大き
い場合は、SiHシロキサンは少なくとも
【0032】
【化9】
【0033】(ただし、R13は炭素数1〜8のアルキル
基又はフェニル基を、Rは炭素数2〜10のアルキレン
基を、Rfは炭素数1〜8のペルフルオロアルキル基を
示す)単位を含まねば相溶性がなくなる。ビニル基含有
フルオロシリコーンとSiHシロキサンとが相溶しない
場合、反応性が乏しくなり良好なゴム弾性体が得られに
くい。
基又はフェニル基を、Rは炭素数2〜10のアルキレン
基を、Rfは炭素数1〜8のペルフルオロアルキル基を
示す)単位を含まねば相溶性がなくなる。ビニル基含有
フルオロシリコーンとSiHシロキサンとが相溶しない
場合、反応性が乏しくなり良好なゴム弾性体が得られに
くい。
【0034】本発明に使用するSiHシロキサンの代表
的なものを具体的に示せば、
的なものを具体的に示せば、
【0035】
【化10】
【0036】等が挙げられる。上記及び後述する実施
例、比較例中のSiHシロキサンにおいても、ビニル基
含有フルオロシリコーンと同様に分子内の各繰り返し構
成単位の結合順序は全く任意である。
例、比較例中のSiHシロキサンにおいても、ビニル基
含有フルオロシリコーンと同様に分子内の各繰り返し構
成単位の結合順序は全く任意である。
【0037】本発明中のビニル基含有フルオロシリコー
ンとSiHシロキサンの各配合量はその分子量により大
きく変化するが、通常ビニル基含有フルオロシリコーン
中のビニル基1個に対してSiHシロキサン中のケイ素
原子に結合した水素原子が1〜3個の割合となるように
配合すればよい。この割合が少なすぎると硬化性が不充
分となり、また多すぎると得られる弾性体が脆くなった
り過剰のケイ素原子に結合した水素原子が残存するため
に弾性体の経時安定性が低下する。
ンとSiHシロキサンの各配合量はその分子量により大
きく変化するが、通常ビニル基含有フルオロシリコーン
中のビニル基1個に対してSiHシロキサン中のケイ素
原子に結合した水素原子が1〜3個の割合となるように
配合すればよい。この割合が少なすぎると硬化性が不充
分となり、また多すぎると得られる弾性体が脆くなった
り過剰のケイ素原子に結合した水素原子が残存するため
に弾性体の経時安定性が低下する。
【0038】本発明のビニル基含有フルオロシリコーン
及びSiHシロキサンの合計配合量は、ビニル基含有フ
ルオロシリコーンとSiHシロキサンと充填材の総量に
対して20〜95重量%が適当である。20重量%未満
の場合、得られる弾性体はゴム弾性が乏しいものとな
り、また95重量%より多い場合は、得られる弾性体の
強度が不充分であり、ともに良好な軟質裏装材を得るこ
とができない。
及びSiHシロキサンの合計配合量は、ビニル基含有フ
ルオロシリコーンとSiHシロキサンと充填材の総量に
対して20〜95重量%が適当である。20重量%未満
の場合、得られる弾性体はゴム弾性が乏しいものとな
り、また95重量%より多い場合は、得られる弾性体の
強度が不充分であり、ともに良好な軟質裏装材を得るこ
とができない。
【0039】本発明に使用される成分(C)充填材は、
ハイドロシリレーション反応を阻害しないものであれ
ば、無機物粉体、有機物粉体、有機無機複合物粉体等が
使用でき、またそれらを組み合わせて混合したものでも
良い。代表的ものを具体的に示せば、粉砕石英、溶融シ
リカ、湿式シリカ、乾式シリカ等のシリカ系粉末、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポビニリデンフルオライド等
のフルオロカーボン樹脂粉末、カーボンブラック、ガラ
ス繊維、粉砕ポリマー、粉末ポリマー、複合フィラー
(無機酸化物とポリマーの複合体を粉砕したもの)等が
挙げられる。
ハイドロシリレーション反応を阻害しないものであれ
ば、無機物粉体、有機物粉体、有機無機複合物粉体等が
使用でき、またそれらを組み合わせて混合したものでも
良い。代表的ものを具体的に示せば、粉砕石英、溶融シ
リカ、湿式シリカ、乾式シリカ等のシリカ系粉末、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポビニリデンフルオライド等
のフルオロカーボン樹脂粉末、カーボンブラック、ガラ
ス繊維、粉砕ポリマー、粉末ポリマー、複合フィラー
(無機酸化物とポリマーの複合体を粉砕したもの)等が
挙げられる。
【0040】この充填材の配合量は、ビニル基含有フル
オロシリコーンとSiHシロキサンと充填材の総量に対
して5〜80重量%が適当である。5重量%未満の場
合、得られる弾性体の強度は不充分となり、80重量%
より多い場合は、得られる弾性体はゴム弾性の乏しいも
のとなり、ともに良好な軟質裏装材を得ることができな
い。
オロシリコーンとSiHシロキサンと充填材の総量に対
して5〜80重量%が適当である。5重量%未満の場
合、得られる弾性体の強度は不充分となり、80重量%
より多い場合は、得られる弾性体はゴム弾性の乏しいも
のとなり、ともに良好な軟質裏装材を得ることができな
い。
【0041】本発明に使用される成分(D)白金触媒
は、通常のハイドロシリレーション反応に用いられるも
のであればいずれも使用することができ、例えば塩化白
金酸、そのアルコール変性物、白金のビニルシロキサン
錯体等を挙げることができる。なお、保存性を高めるた
めには、白金のビニルシロキサン錯体のようなクロル分
の少ないものが好適である。
は、通常のハイドロシリレーション反応に用いられるも
のであればいずれも使用することができ、例えば塩化白
金酸、そのアルコール変性物、白金のビニルシロキサン
錯体等を挙げることができる。なお、保存性を高めるた
めには、白金のビニルシロキサン錯体のようなクロル分
の少ないものが好適である。
【0042】この白金触媒の配合量は、白金分としてビ
ニル基含有フルオロシリコーン及びSiHシロキサンの
合計重量に対して0.1〜1000ppmの範囲とすれ
ばよい。配合量が0.1ppm未満の場合は、ビニル基
含有フルオロシリコーンとSiHシロキサンの架橋反応
が充分に進行せず、1000ppmより多い場合は、架
橋反応の制御が困難になる。
ニル基含有フルオロシリコーン及びSiHシロキサンの
合計重量に対して0.1〜1000ppmの範囲とすれ
ばよい。配合量が0.1ppm未満の場合は、ビニル基
含有フルオロシリコーンとSiHシロキサンの架橋反応
が充分に進行せず、1000ppmより多い場合は、架
橋反応の制御が困難になる。
【0043】本発明の軟質裏装材組成物においては、そ
の物性を著しく低下しない範囲で更に他の添加剤を添加
してもよい。かかる添加剤としては、反応抑制剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、顔料、酸化防止剤、抗菌剤等が挙げ
られる。
の物性を著しく低下しない範囲で更に他の添加剤を添加
してもよい。かかる添加剤としては、反応抑制剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、顔料、酸化防止剤、抗菌剤等が挙げ
られる。
【0044】本発明の組成物は、通常、ビニル基含有フ
ルオロシリコーン、充填材、白金触媒、及び必要に応じ
て添加剤を含む甲剤、並びに、SiHシロキサン、充填
材、及び必要に応じてビニル基含有フルオロシリコーン
や添加剤を含む乙剤からなる2包装型として調製される
のが一般的である。
ルオロシリコーン、充填材、白金触媒、及び必要に応じ
て添加剤を含む甲剤、並びに、SiHシロキサン、充填
材、及び必要に応じてビニル基含有フルオロシリコーン
や添加剤を含む乙剤からなる2包装型として調製される
のが一般的である。
【0045】調製方法は、既知の例えば歯科用ゴム系印
象材組成物の調製方法となんら変わることはない。即
ち、ビニル基含有フルオロシリコーン、SiHシロキサ
ン、充填材、白金触媒及び添加剤の中から必要成分を適
量計量し、ニーダー等の一般的な混練機によって均一に
なるまで混練することにより、ペースト状の組成物を得
ることができる。
象材組成物の調製方法となんら変わることはない。即
ち、ビニル基含有フルオロシリコーン、SiHシロキサ
ン、充填材、白金触媒及び添加剤の中から必要成分を適
量計量し、ニーダー等の一般的な混練機によって均一に
なるまで混練することにより、ペースト状の組成物を得
ることができる。
【0046】本発明の軟質裏装材の使用方法は、公知の
直接裏装法により使用することができる。すなわち使用
直前に甲、乙2種類のペーストを適量計量、混練し、義
歯裏面に盛り、患者の口腔内に充分に硬化するまで保持
する。硬化後口腔内から取り出し、余剰部分を取り除
く。
直接裏装法により使用することができる。すなわち使用
直前に甲、乙2種類のペーストを適量計量、混練し、義
歯裏面に盛り、患者の口腔内に充分に硬化するまで保持
する。硬化後口腔内から取り出し、余剰部分を取り除
く。
【0047】
【発明の効果】本発明により得られた軟質裏装材は、硬
化後に適度な弾性を有し、耐酸性、耐油性といった化学
的安定性に優れた弾性体となり、軟質裏装材として好適
に用いられる。
化後に適度な弾性を有し、耐酸性、耐油性といった化学
的安定性に優れた弾性体となり、軟質裏装材として好適
に用いられる。
【0048】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するため実施例を
示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0049】以下の実施例及び比較例に使用するビニル
基含有フルオロシリコーンを表1に、SiHシロキサン
を表2に示す。
基含有フルオロシリコーンを表1に、SiHシロキサン
を表2に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】なお、実施例、比較例において、軟質裏装
材組成物の評価は下記の方法によって行い、同一試料に
ついて3回測定または評価してその平均値を記録した。
材組成物の評価は下記の方法によって行い、同一試料に
ついて3回測定または評価してその平均値を記録した。
【0053】(1)ショアA硬度 甲、乙それぞれのペーストを必要量とり、混練後、直径
9mm×長さ12mmの孔を持つポリテトラフルオロエ
チレン(以下、PTFEと略記)製のモールドに充填
し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モールド
より取り出し、37℃空気中で24時間放置した後、シ
ョアA硬度計によって測定する。
9mm×長さ12mmの孔を持つポリテトラフルオロエ
チレン(以下、PTFEと略記)製のモールドに充填
し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、モールド
より取り出し、37℃空気中で24時間放置した後、シ
ョアA硬度計によって測定する。
【0054】(2)引っ張り強度、伸び 甲、乙それぞれのペーストを必要量とり、混練後、所要
のダンベル状試験片の形状の孔を持つ厚さ2mmのPT
FE製のモールドに充填し、37℃空気中で充分硬化さ
せた。硬化後、モールドより取り出し、37℃空気中で
24時間放置した後、オートグラフ(島津製作所製)に
より、クロスヘッドスピード10mm/min.で引っ
張り強度、切断時の伸びを測定する。ダンベル状試験片
の平行部の大きさは、長さ10mm、幅5mmである。
のダンベル状試験片の形状の孔を持つ厚さ2mmのPT
FE製のモールドに充填し、37℃空気中で充分硬化さ
せた。硬化後、モールドより取り出し、37℃空気中で
24時間放置した後、オートグラフ(島津製作所製)に
より、クロスヘッドスピード10mm/min.で引っ
張り強度、切断時の伸びを測定する。ダンベル状試験片
の平行部の大きさは、長さ10mm、幅5mmである。
【0055】(3)耐酸性試験 上記(1)、(2)で作製した弾性体を60℃の5N塩
酸中に浸漬し、4週間後のショアA硬度、引っ張り強
度、伸びを上記試験方法に従って測定する。
酸中に浸漬し、4週間後のショアA硬度、引っ張り強
度、伸びを上記試験方法に従って測定する。
【0056】(4)耐油性試験 甲、乙それぞれのペーストを必要量とり、混練後、10
mm×10mm×2mmの孔を持つPTFE製のモール
ドに充填し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、
モールドから取り出し、37℃空気中で24時間放置し
た後、縦、横、厚さを測定する。それぞれの弾性体を3
7℃のサラダ油、またはエタノールに浸漬し、24時間
後取り出し再び縦、横、厚さを測定し、膨潤度を初期の
体積を100とした時の膨潤後の体積として求める。
mm×10mm×2mmの孔を持つPTFE製のモール
ドに充填し、37℃空気中で充分硬化させた。硬化後、
モールドから取り出し、37℃空気中で24時間放置し
た後、縦、横、厚さを測定する。それぞれの弾性体を3
7℃のサラダ油、またはエタノールに浸漬し、24時間
後取り出し再び縦、横、厚さを測定し、膨潤度を初期の
体積を100とした時の膨潤後の体積として求める。
【0057】実施例1〜10、比較例1〜4 表3に示す各組成の材料をニーダーによって混練して、
ペーストを調製した。各ペーストを用いて上記評価方法
に従って試験を行った。結果を表4に示す。
ペーストを調製した。各ペーストを用いて上記評価方法
に従って試験を行った。結果を表4に示す。
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−215770(JP,A) 特開 平1−301609(JP,A) 特開 昭55−38172(JP,A) 特開 昭55−21919(JP,A) 特開 平4−134011(JP,A) 特開 昭59−144708(JP,A) 特開 平2−276809(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 6/093 A61C 13/02
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)一般式 【化1】 [ただし、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は同
種もしくは異種の炭素数1〜8のアルキル基またはフェ
ニル基、Rは炭素数2〜10のアルキレン基、Rfは炭
素数1〜8のペルフルオロアルキル基、m及びnは、m
≧0、n≧1、10≦m+n≦10000、n/(m+
n)≧0.05を満たす整数を示す]で表されるビニル
基含有フルオロシリコーン、(B)分子中にケイ素原子
に結合している水素原子を少なくとも3個有するオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサン、(C)充填材、及び
(D)白金触媒を含有してなることを特徴とする軟質裏
装材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28738592A JP3248766B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 軟質裏装材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28738592A JP3248766B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 軟質裏装材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06135814A JPH06135814A (ja) | 1994-05-17 |
| JP3248766B2 true JP3248766B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=17716669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28738592A Expired - Fee Related JP3248766B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 軟質裏装材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3248766B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110186790A1 (en) * | 2009-07-23 | 2011-08-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Fluorinated hybrid compositions |
| JP5803845B2 (ja) * | 2012-08-22 | 2015-11-04 | 信越化学工業株式会社 | 付加硬化型フロロシリコーンゴム組成物 |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP28738592A patent/JP3248766B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06135814A (ja) | 1994-05-17 |
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