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JP3249968B2 - プログラム格納媒体収納筐体 - Google Patents
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JP3249968B2 - プログラム格納媒体収納筐体 - Google Patents

プログラム格納媒体収納筐体

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JP3249968B2
JP3249968B2 JP37329999A JP37329999A JP3249968B2 JP 3249968 B2 JP3249968 B2 JP 3249968B2 JP 37329999 A JP37329999 A JP 37329999A JP 37329999 A JP37329999 A JP 37329999A JP 3249968 B2 JP3249968 B2 JP 3249968B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ台等の
遊技機に使用されるプログラム格納媒体収納筐体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ台等の遊技機の制御に
は、マイクロプロセッサーを使用したプログラム制御方
式が用いられており、このプログラム制御方式では、プ
ログラムの内容を変更することにより遊技機の遊戯内容
も変わることから、正規のプログラムを不正な内容のプ
ログラムに交換することにより、容易に不正を働くこと
が可能である。そのため、製造された遊技機は当局によ
る検査が可能であることが義務付けられており、その検
査に至るまでにプログラムの交換による不正を防止する
対策が必要とされ、同時に検査時には、プログラム検査
のために容易にプログラム格納部分を取り外せる必要も
ある。このため一般には、例えば、プログラムを格納し
たROMそのものに対して、またはこのROMやこのR
OMを装着したプリント基板等を収納した筐体を封印紙
等により封印することで、プログラムの交換による不正
を防止すると共に、プログラム検査時にはこの封印紙等
を破棄することにより、容易にプログラム格納部分を取
りはずせるようにして対処している。また、検査後にお
いても、上記同様の不正を防止するため、上記と同様、
封印紙による封印が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この封
印紙等による封印の方法では、封印紙を巧妙にはがすこ
とで、容易にプログラムの交換を行う不正が行われてい
た。また、検査後、同様に封印を行っても、上記と同様
に不正が行われていた。そこで、この発明は、このよう
な欠点を改良するためになされたものであって、当局の
検査を受けるまでの間に、プログラムの交換による不正
を抑制できると共に、検査時には容易にプログラム格納
部分を取り外して検査を受け、検査終了後に元に戻すこ
とができ、さらには、その後もプログラムの交換による
不正を防止できる、プログラム格納媒体収納筐体を提供
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】具体的に、第1の構成と
して、内部にプログラム格納媒体を収納する、密封され
た筐体であって、せん断剥離可能な、且つ、このせん断
剥離をすることにより、前記プログラム格納媒体の取り
出し及び再収納が可能な大きさの開口を、前記筐体に形
成する切り取りしろを、そのせん断剥離開始部分の先端
に、せん断剥離用のプルタブを備えて、前記筐体の表面
に設けて、プログラム格納媒体収納筐体を構成する。
【0005】尚、本発明において、プログラム格納媒体
とは、ROM等のようなプログラムそのものを記憶して
いる媒体及び、このような媒体を装着しているもの、例
えばプログラムを記憶しているROMを装着したROM
ソケットや、このROMを装着したROMソケットを実
装しているプリント基板等を含んだ広い概念である。
【0006】この第1の構成では、検査時に、せん断剥
離用のプルタブを引くことにより、プログラム格納媒体
を内蔵した密封された筐体の表面を容易にせん断剥離し
て、筐体の表面にプログラム格納媒体の取り出し及び再
収納が可能な大きさの開口を形成できるので、容易にプ
ログラム格納媒体を取り外して検査を受け、検査終了後
に元に戻すことができる。また、当局の検査を受けるま
での間に、プログラムの交換を不正に行おうとして、一
旦筐体の表面の切り取りしろをせん断剥離すると、筐体
を元の密封された状態に戻すことは不可能となり、筐体
を開封した証拠が残るので、不正を働くために筐体の表
面をせん断剥離することが抑制されることから、当局の
検査を受けるまでの間に、プログラムの交換による不正
が行われるのを抑制できる。
【0007】第2の構成として、前記第1の構成におい
て、前記切り取りしろが、前記筐体の側面の高さ方向途
中部に全周に渡って帯状に設けられ、前記切り取りしろ
の前記せん断剥離により、前記筐体が、蓋部と、本体部
とに分離される構成であり、前記蓋部と前記本体部との
それぞれの内面に、嵌合片と被嵌合片とが設けられ、こ
の嵌合片が、前記せん断剥離により、少なくとも帯状の
前記切り取りしろの高さだけ前記被嵌合片に向かって沈
み込んで、前記被嵌合片と互いに分離不能に嵌合するこ
とにより、前記蓋部と前記本体部とが分離不能に合体し
て、前記プログラム格納媒体が収納可能な密封された新
たな筐体を形成するよう、前記嵌合片と前記被嵌合片と
の、それぞれの前記筐体底面からの高さ位置関係を設定
して、プログラム格納媒体収納筐体を構成する。
【0008】この第2の構成では、せん断剥離可能な切
り取りしろが筐体の側面の高さ方向途中部に全周に渡っ
て設けられている。そこで、検査時に、せん断剥離用の
プルタブを引いて切り取りしろをせん断剥離することに
より、プログラム格納媒体を内蔵した密封された筐体が
開封され、蓋部と本体部とに分離される。従って、筐体
に内蔵されているプログラム格納媒体を容易に取り外し
て検査を受け、検査終了後に元に戻すことができる。ま
た、第1の構成と同様、当局の検査を受けるまでの間
に、プログラムの交換を不正に行おうとして、一旦切り
取りしろをせん断剥離すると、筐体を元の密封された状
態に戻すことは不可能となり、筐体を開封した証拠が残
るので、不正を働くために筐体の表面をせん断剥離する
ことが抑制されることから、当局の検査を受けるまでの
間に、プログラムの交換による不正が行われるのを抑制
することができる。
【0009】第2の構成では、その上さらに、検査が終
了した後に、切り取りしろのせん断剥離により分離され
た蓋部と本体部とを合体させると、この蓋部と本体部と
が分離不能となり、密封された新たな筐体とすることが
できる。即ち、蓋部と本体部とのそれぞれの内面に、嵌
合片と被嵌合片とが設けられているが、これらの嵌合片
と被嵌合片の筐体底面からの高さ位置関係が、蓋部と本
体部とを合体させて新たな筐体を形成すると、これらの
嵌合片と被嵌合片とが分離不能に嵌合するように設定さ
れている。そこで、蓋部と本体部とを合体させると、こ
れらの嵌合片と被嵌合片とが分離不能に嵌合し、その結
果、これらの嵌合片と被嵌合片とがそれぞれ内設されて
いる蓋部と本体部も分離不能となる。従って、検査済み
のプログラム格納媒体が収納された密封された新たな筐
体に対して、プログラムの交換を不正に行おうとして
も、この筐体の蓋部と本体部は分離不能になっているこ
とから筐体を破壊しない限り開封できず、プログラムの
交換による不正を防止することができる。
【0010】第3の構成として、前記第2の構成におい
て、前記本体部の上端縁の全周に渡って、または全周の
一部に、この上端縁に内接して上方に突出し、前記新た
な筐体形成時に、前記蓋部の嵌合動作を導びくガイド壁
を設けて、プログラム格納媒体収納筐体を構成する。
【0011】この第3の構成では、本体部の上端縁の全
周に渡って、または全周の一部に蓋部の嵌合動作を導び
くガイド壁が設けられているので、新たな筐体を形成す
る際に、蓋部と本体部とを合体させるのが容易となる。
【0012】第4の構成として、前記第3の構成におい
て、下端部に段差部が設けられた前記ガイド壁を、前記
被嵌合片として兼用して、プログラム格納媒体収納筐体
を構成する。
【0013】この第4の構成では、本体部のガイド壁が
被嵌合片の役割も果たすので、別途、被嵌合片を設ける
必要が無く、プログラム格納媒体収納筐体のコストを低
くできる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例につき、図面
に基づき詳しく説明する。本発明は、パチンコ台等の遊
技機に使用されるプログラム格納媒体収納筐体に関する
ものであり、以下の説明では、遊技機としてはパチンコ
台を例に揚げて説明するが、本発明が対象とする遊技機
は、パチンコ台に限定されない。
【0015】図1(a)は本発明のプログラム格納媒体
収納筐体の第1実施例の外観図である。図1(a)にお
いて、第1実施例の筐体1は、アルミニューム板や錫メ
ッキ鉄板等の金属板で製作された、密封された中空の直
方体の筐体であり、その上面には、切り取りしろ2が設
けられ、この切り取りしろ2は、せん断剥離可能な処理
が施された長方形であり、この長方形の4つのコーナー
は丸味を帯びており、この内の一つに、指を掛けるため
の孔を備えたプルタブ3が設けられている。この筐体1
は、マイクロプロセッサーを使用したプログラム制御方
式の遊技機に使用され、筐体1内には、この遊技機で使
用されるプログラムを記憶させたROM4を装着したR
OMソケット5を実装したプリント基板6が、筐体1の
内底面に支持用の支柱を介して固定されて内蔵されてい
る。また、切り取りしろ2の大きさは、筐体1に内蔵さ
れているROMソケット5に装着されているROM4の
取りだし及び再装着が、十分可能な大きさである。
【0016】この筐体1を備えた遊技機が、当局による
検査を受けるときは、筐体1の切り取りしろ2に備えら
れたプルタブ3の孔に指を掛けて斜め上方に強く引っ張
ると、切り取りしろ2にせん断剥離可能な処理が施され
ていることから、図1(b)に示すように、容易に切り
取りしろ2をせん断剥離することができる。切り取りし
ろ2をせん断剥離した後には、開口7が形成されるが、
切り取りしろ2の大きさが、筐体1に内蔵されているR
OMソケット5に装着されているROM4の取りだし及
び再装着が、十分可能な大きさであることから、この開
口7から手をいれてROM4をROMソケット5から取
り外して取り出すことができ、また、この取り出したR
OM4を検査した後、再びROMソケット5に装着する
ことができる。
【0017】上記で述べたように、この第1実施例の筐
体1では、せん断剥離用のプルタブ3を引くことによ
り、プログラムを記憶させたROM4を装着したROM
ソケット5を実装したプリント基板6を内蔵した、密封
された筐体1の表面を容易にせん断剥離して、筐体1の
表面にROM4の取り出し及び再収納が可能な大きさの
開口7を形成できるので、検査時に、容易にROM4を
取り外して検査を受け、検査終了後に元に戻すことがで
きる。また、当局の検査を受けるまでの間に、プログラ
ムの交換を不正に行おうとして、一旦筐体1の表面の切
り取りしろ2をせん断剥離すると、筐体1を元の密封さ
れた状態に戻すことは不可能となり、筐体1を開封した
証拠が残るので、不正を働くために筐体1の表面に設け
られた切り取りしろ2をせん断剥離することが抑制され
ることから、当局の検査を受けるまでの間の、ROM4
の交換による遊技機のプログラムの不正交換を抑制する
ことができる。
【0018】上記の第1実施例では、筐体1は金属製で
あるが、これには限られず、切り取りしろ2のせん断剥
離処理が可能な素材であれば、樹脂等でもよい。また、
筐体1の材質が、例えば上面は金属製でそれ以外は樹脂
製のように、部分的に異なっていてもよい。また、筐体
1に内蔵しているのは、ROM4を装着したROMソケ
ット5を実装したプリント基板6であるが、これには限
られず、ROM4を装着したROMソケット5のみでも
よく、あるいは、遊技機のプログラムが記憶されたメモ
リーカードの装着されたコネクタ等、前述のプログラム
格納媒体の定義に該当するものであれば、如何なるもの
でもよい。
【0019】上記の第1実施例は、一旦筐体1の表面の
切り取りしろ2をせん断剥離すると、筐体1を元の密封
された状態に戻すことは不可能であることを利用して、
当局の検査を受けるまでの間の、ROM4の交換による
遊技機のプログラムの不正交換を抑制するものである
が、この不正交換を抑制する効果を更に高める方法とし
て、第1実施例に付加して、せん断剥離用のプルタブ3
を封印紙で封印する方法がある。この封印は、通常、公
的または公共性のある私的な機関によって行われるもの
であり、この封印がされていると、封印されるまでの間
にROM4の交換による遊技機のプログラムの不正交換
は、なされていないことが保証される。この封印には、
封印紙を巧妙に剥がそうとしても、剥離すると層間剥離
を生じて開封の痕跡が残る封印紙が用いられる。この封
印は、以下の実施例にも同様に適用できる。
【0020】第1実施例の筐体1では、検査時にプログ
ラム格納媒体であるROM4の取り出し及び再装着が容
易にできると共に、検査を受けるまでの間の、ROM4
の交換による遊技機のプログラムの不正交換を抑制でき
るが、その後については、筐体1の切り取りしろ2のせ
ん断剥離後の開口7が形成されたままであり、検査後の
プログラムの交換による不正の防止に対しては何等の対
策もなされていない。そこで、次にこの点の対策を施し
た第2実施例について説明する。
【0021】図2(a)は本発明のプログラム格納媒体
収納筐体の第2実施例の外観図である。筐体1は第1実
施例と同じく密封され、その形状は直方体である。この
筐体1の材質及び、その内部に内蔵されるものは、第1
実施例と同様である。第2実施例では、せん断剥離可能
な切り取りしろ2が、図2(a)に示すように、筐体1
の側面の高さ方向途中部の全周に渡って帯状に設けられ
ている。切り取りしろ2のせん断剥離開始部分の先端に
は、せん断剥離用のプルタブ3を備えている。筐体1
は、この切り取りしろ2と、筐体1の上部を構成する蓋
部11及び、筐体1の下部を構成する本体部12とで構
成されている。
【0022】図2(b)は、第2実施例の筐体1の切り
取りしろ2をせん断剥離した後の外観図であり、図3は
この筐体1の縦断面図である。図2(b)及び図3にお
いて、2は切り取りしろ、11は蓋部、12は、本体部
である。切り取りしろ2と蓋部11とが接する境界端面
及び、切り取りしろ2と本体部12とが接する境界端面
は、いずれも筐体1の底面8と平行である。図2(b)
及び図3に示すように、筐体1の内部には、本体部12
の側壁上端の全周に渡って、この側壁に内接して上方に
突出した板状のガイド壁15,15が設けられ、このガ
イド壁15,15の断面は長方形である。従って、この
ガイド壁15,15の上端面及び下端面は共に筐体1の
底面に平行である。このガイド壁15,15の素材は、
金属または樹脂のいずれでもよい。蓋部11の内頂面に
は、板状で断面がレ字形の2個の左右対称形の嵌合片1
3,13が、蓋部11の側壁内面に平行に、ガイド壁1
5,15の厚さ分だけ同側壁内面から離間して、同側壁
下端よりも下方に伸長して垂設されている。この嵌合片
13,13の下端には切り取りしろ2,2の内側面に向
かってフ字形に突出した突起が形成されている。この突
起は、ガイド壁15,15(被嵌合片14,14として
の役割をも有する)の下端面と接面して係合するよう
に、突起上面が、ガイド壁15,15(被嵌合片14,
14)の下端面と同様、筐体1の底面と平行であり、ま
た、この突起の下面は突起先端から内側方向斜め下方向
きの斜面である。この突起のフ字形の尖った先端は、切
り取りしろ2,2の内側面に接している。この嵌合片1
3,13はナイロン樹脂等の可撓性を有する素材で形成
されている。
【0023】上記の嵌合片13,13の突起上面から蓋
部11の側壁下端面までの高さ(図3のA)は、ガイド
壁15,15(被嵌合片14,14)の下端面から本体
部12の側壁上端面までの高さ(図3のB)と同じとし
ている。筐体1においては、本体部12の側壁上端面か
ら蓋部11の側壁下端面までの高さ(図3のC)は、切
り取りしろ2の下端から上端までの高さに等しいから、
ガイド壁15,15(被嵌合片14,14)下端面か
ら、嵌合片13,13の突起上面までの高さ(図3の
D)が、切り取りしろ2の下端から上端までの高さに等
しい。そこで、嵌合片13,13の突起上面までの筐体
1の底面からの高さ(図3のE)と、ガイド壁15,1
5(被嵌合片14,14)下端面までの筐体1底面から
の高さ(図3のF)の差が、切り取りしろ2の下端から
上端までの高さ(図3のC)に等しくなるように、これ
らの位置が設定されて筐体1が構成されている。
【0024】この筐体1を備えた遊技機が、当局による
検査を受けるときは、筐体1の切り取りしろ2に備えら
れたプルタブ3を強く引っ張ることにより、図2(b)
に示すように、切り取りしろ2がせん断剥離されて、筐
体1は開封され、開口が形成されると共に、蓋部11
と、ROM4を装着したROMソケット5を実装したプ
リント基板6が内蔵されている本体部12とに分離され
る。そこで、第1実施例同様、形成された本体部12の
開口により、ROM4をROMソケット5から取り外し
て取り出すことができ、この取り出したROM4を検査
した後、再びROMソケット5に装着することができ
る。また、当局の検査を受けるまでの間に、プログラム
の交換を不正に行おうとして、一旦筐体1の表面の切り
取りしろ2をせん断剥離すると、第1実施例と同様、筐
体1を元の密封された状態に戻すことは不可能となり、
筐体1を開封した証拠が残るので、不正を働くために筐
体1の表面に設けられた切り取りしろ2を、せん断剥離
することが抑制されることから、当局の検査を受けるま
での間の、ROM4の交換による遊技機のプログラムの
不正交換を抑制することができる。
【0025】上記の検査が終了して、蓋部11を本体部
12にその上方から被せて合体させると、蓋部11と本
体部12とは嵌合して分離不能になり、密封された新た
な筐体を形成する。即ち、切り取りしろ2のせん断剥離
前の筐体1における蓋部11の位置から、切り取りしろ
2の下端から上端までの高さと同じ距離だけ、蓋部11
を下方の本体部12に向かって、これに被せるように移
動させると、嵌合片13,13下端の突起下面が、ガイ
ド壁15,15上端面に衝突する。そして、この嵌合片
13,13が可撓性を有しており、且つこの嵌合片1
3,13の突起下面が内側方向斜め下方向きの斜面であ
るので、嵌合片13,13が下方へ移動するにつれて、
嵌合片13,13の突起が内側下方に向かって滑ると共
に、嵌合片13,13が内側方向に撓んで、嵌合片1
3,13の突起先端がガイド壁15,15(被嵌合片1
4,14)の内側面に乗り上げる。そして、更に、嵌合
片13,13の突起先端は、図4に示すように、その内
側面上を下方へ滑って、遂にはガイド壁15,15(被
嵌合片14,14)下端に至る。そこで、嵌合片13,
13の撓みの反作用力で、嵌合片13,13の突起先端
が、ガイド壁15,15(被嵌合片14,14)下端の
段差部分に落ち込み、嵌合片13,13の突起上面がガ
イド壁15,15(被嵌合片14,14)下端面と接面
して係合する。上述のように、ガイド壁15,15(被
嵌合片14,14)下端面から、嵌合片13,13の突
起上面までの高さ(図3のD)が、切り取りしろ2の下
端から上端までの高さ、即ち、本体部12の側壁上端面
から蓋部11の側壁下端面までの高さ(図3のC)と同
じであるから、上述した嵌合片13,13の移動に伴な
って、蓋部11の側壁内面が、ガイド壁15,15(被
嵌合片14,14)の外側面上を滑りながら、蓋部11
の側壁下端面が、本体部12の側壁上端面の位置まで移
動して、この面に接面する。図5はこの状態を示したも
のである。この状態では、上記の通り、嵌合片13,1
3はガイド壁15,15(被嵌合片14,14)と係合
しており、上方にも下方にも移動できないので、蓋部1
1と本体部12とは分離不能になる。
【0026】第2実施例では、第1実施例と同様、検査
時に、容易にROM4を取り外して検査を受け、検査終
了後に元に戻すことができると共に、検査を受けるまで
の間の、ROM4の交換による遊技機のプログラムの不
正交換を抑制することができる。さらに、検査が終了し
て、蓋部11を本体部12に被せて合体させることによ
り、蓋部11と本体部12とが嵌合して分離不能とな
り、密封された新たな筐体が形成されるので、ROM4
の交換は不可能であり、検査後のプログラムの交換によ
る不正の防止も図ることができる。
【0027】上記の第2実施例では、本体部12の側壁
上端の全周に渡って、この側壁に内接して上方に突出し
た板状のガイド壁15,15が設けられているので、切
り取りしろ2のせん断剥離後、新たな筐体を形成する際
に、蓋部11と本体部12とを合体させるのが容易とな
る利点がある。また、このガイド壁15,15には、被
嵌合片14,14の役割も持たせて兼用しているので、
別途、被嵌合片を設ける必要が無く、プログラム格納媒
体収納筐体のコストを低くできる利点もある。しかし、
これには限られず、ガイド壁を本体部の側壁上端の全周
の一部に設けた構成でもよい。また、ガイド壁と被嵌合
片とを別個に設ける構成も考えられるし、ガイド壁を設
けない構成も考えられる。
【0028】次に、第2実施例と同様に、検査を受ける
までの間のプログラムの交換による不正の抑制及び、検
査時の容易なプログラム格納部分の取り外しと再装着の
みならず、その後のプログラムの交換による不正の防止
も可能な、第3実施例について説明する。図6は第3実
施例の筐体1の縦断面図である。第3実施例の筐体1は
第2実施例と同様、密封され、その形状は直方体であ
る。また、この筐体1の材質及び、その内部に内蔵され
るものも、第2実施例と同様である。図6において、筐
体1は、切り取りしろ2と、筐体1の上部を構成する蓋
部11および筐体1の下部を構成する本体部12とで構
成されている。第3実施例の筐体1の構成は第2実施例
と類似しているが、切り取りしろ2はわずかに内側に向
かって斜め下方に傾斜しており、切り取りしろ2をせん
断剥離して、筐体1を蓋部11と本体部12とに分離し
た後、蓋部11を本体部12の上方からこれに被せて合
体させると、図7に示すように、蓋部11の側壁内面と
本体部12の側壁外面とが接する状態で、蓋部11が本
体部12に覆い被さり、蓋部11の内頂面が本体部12
の側壁上端面に接するような構成であるのが、第2実施
例と異なる点である。
【0029】また、第3実施例ではガイド壁は無く、被
嵌合片14,14は、その上端面が本体部12の側壁上
端面と同じ高さで、本体部12の側壁内側面に接着して
おり、また、第2実施例と同様の板状で断面がレ字形の
嵌合片13,13は、蓋部11の側壁内面から本体部1
2の側壁の厚さと被嵌合片14,14の厚さを合わせた
分だけ離間して、蓋部11の内頂面に垂設されている。
そして、嵌合片13,13の下端の突起上面から蓋部1
1の内頂面までの高さは、被嵌合片14,14の下端面
から上端面までの高さと同じとしている。このため、蓋
部11を本体部12の上方から被せて合体させると、図
7に示すように、嵌合片13,13の突起上面が被嵌合
片14,14の下端面と接面して係合する。この係合に
至る様子は、第2実施例とほぼ同様であるので、説明を
省略する。この第3実施例の場合は、被嵌合片14,1
4の下端面から嵌合片13,13の突起上面までの高さ
は、被嵌合片14,14の上端面と同じ位置にある本体
部12の側壁上端面から蓋部11の内頂面までの高さと
同じであり、これは、切り取りしろ2の下端から上端ま
での高さと同じではなく、これよりも高くなる。従っ
て、蓋部11を本体部12と合体させるには、切り取り
しろ2のせん断剥離前の筐体1における、筐体1の位置
から下方の本体部12に向かって、蓋部11を、切り取
りしろ2の下端から上端までの高さに相当する距離より
も長く移動させる必要がある。
【0030】上記の第3実施例においても、上述の通
り、当局の検査時には容易にROM4を取り外して検査
を受け、検査終了後に元に戻すことができるとともに、
当局の検査を受けるまでの間に、ROM4の交換による
遊技機のプログラムを交換する不正が行われるのを抑制
でき、さらに、検査終了後においてもプログラムの交換
による不正を防止することができる。
【0031】上記の実施例では、嵌合片と、被嵌合片と
の組み合わせとしては、板状で断面がレ字形の嵌合片
と、板状で断面が長方形の被嵌合片とを用いているが、
これには限られず、嵌合可能な形状であれば如何なるも
のでもよい。例えば、図8に示すように、円筒状支柱の
下端に、底面が支柱の断面よりも大きく、且つ下方に向
かって尖った円錐状の尖頭を備えた、ナイロン樹脂等の
可撓性を有する素材で形成された嵌合片と、この嵌合片
の底面より小さい丸孔を備えた被嵌合片との組み合わせ
や、この嵌合片と被嵌合片とを逆にしたような、図9に
示す嵌合片と被嵌合片との組み合わせが考えられる。
【0032】ところで、上記の各実施例は、当局の検査
時には容易にROM4を取り外して検査を受け、検査終
了後に元に戻すことができると共に、当局の検査を受け
るまでの間に、ROM4の交換による遊技機のプログラ
ムを交換する不正が行われるのを抑制でき、さらに、検
査終了後においてもプログラムの交換による不正を防止
するための対策を施した、筐体1に関するものである
が、この筐体1を製作する過程で、プリント基板6を筐
体1に内蔵して密封する必要があり、この方法として
は、例えば、プリント基板6は、筐体1の底面の内面に
固定して筐体1に内蔵されるから、筐体1を、その底部
とそれ以外の部分とに分割して構成し、底部の内面にプ
リント基板6を固定した後、この底部を筐体1のそれ以
外の部分に、溶接やリベット等により接合する方法があ
る。また、この底部に、第2実施例の蓋部11に設けた
嵌合片13のような嵌合片を内設し、それ以外の部分
に、第2実施例の本体部12に設けた被嵌合片14のよ
うな被嵌合片を内設し、底部の内面にプリント基板6を
固定した後、この嵌合片と被嵌合片とが分離不能に嵌合
するようにして、底部とそれ以外の部分とを分離不能に
合体させる方法もある。
【0033】上記の実施例では、遊技機としてパチンコ
台を対象としたが、前述の通りこれに限定されるもので
はなく、コイン使用の遊技機やスロットマシン等、各種
の遊技機も、対象とすることができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載のプログラム格納媒体収納
筐体によれば、遊技機の検査時に、切り取りしろのせん
断剥離により、容易にプログラム格納媒体を取り外して
検査を受け、検査終了後に元に戻すことができると共
に、検査を受けるまでの間に、プログラムの交換を不正
に行おうとしても、一旦筐体の表面の切り取りしろをせ
ん断剥離すると、筐体を開封した証拠が残るので、プロ
グラムの交換による不正を抑制できる。
【0035】請求項2記載のプログラム格納媒体収納筐
体によれば、 請求項1記載のプログラム格納媒体収納
筐体の有する効果に加えて、次の効果を有する。即ち、
検査が終了した後に、切り取りしろのせん断剥離によ
り、分離された蓋部と本体部とを合体させると、この蓋
部と本体部とが分離不能となり、密封された新たな筐体
を形成することができるので、検査終了後もプログラム
の交換による不正を防止できる。
【0036】請求項3記載のプログラム格納媒体収納筐
体によれば、本体部の上端縁の全周に渡って、または全
周の一部に蓋部の嵌合動作を導びくガイド壁が設けられ
ているので、新たな筐体を形成するのに、蓋部と本体部
とを合体させるのが容易となる。
【0037】請求項4記載のプログラム格納媒体収納筐
体によれば、本体部のガイド壁が被嵌合片の役割も果た
すので、別途、被嵌合片を設ける必要が無く、プログラ
ム格納媒体収納筐体のコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例の外観図、(b)は第1実
施例のプルタブを引いた状態を示した外観図である。
【図2】(a)は第2実施例の外観図、(b)は第2実
施例の切り取りしろせん断剥離後の外観図である。
【図3】第2実施例の切り取りしろせん断剥離前の縦断
面図
【図4】第2実施例の切り取りしろせん断剥離後の蓋部
と本体部との嵌合途中の縦断面図
【図5】第2実施例の切り取りしろせん断剥離後の蓋部
と本体部との嵌合後の縦断面図
【図6】第3実施例の切り取りしろせん断剥離前の縦断
面図
【図7】第3実施例の切り取りしろせん断剥離後の蓋部
と本体部との嵌合後の縦断面図
【図8】嵌合片と被嵌合片のその他の例(1)
【図9】嵌合片と被嵌合片のその他の例(2)
【符号の説明】
1 筐体 2 切り取りしろ 3 プルタブ 4 ROM 5 ROMソケット 6 プリント基板 7 開口 8 底面 11 蓋部 12 本体部 13 嵌合片 14 被嵌合片 15 ガイド壁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にプログラム格納媒体を収納する、
    密封された筐体であって、 せん断剥離可能な、且つ、このせん断剥離をすることに
    より、前記プログラム格納媒体の取り出し及び再収納が
    可能な大きさの開口を、前記筐体に形成する切り取りし
    ろが、 そのせん断剥離開始部分の先端に、せん断剥離用のプル
    タブを備えて、 前記筐体の表面に設けられてなる、 プログラム格納媒体収納筐体。
  2. 【請求項2】 前記切り取りしろが、前記筐体の側面の
    高さ方向途中部に全周に渡って帯状に設けられ、 前記切り取りしろの前記せん断剥離により、前記筐体
    が、蓋部と本体部とに分離される構成であり、 前記蓋部と前記本体部とのそれぞれの内面に、嵌合片と
    被嵌合片とが設けられ、 この嵌合片が、前記せん断剥離により、少なくとも帯状
    の前記切り取りしろの高さだけ前記被嵌合片に向かって
    沈み込んで、前記被嵌合片と互いに分離不能に嵌合する
    ことにより、 前記蓋部と前記本体部とが分離不能に合体して、前記プ
    ログラム格納媒体が収納可能な密封された新たな筐体を
    形成するよう、 前記嵌合片と前記被嵌合片との、それぞれの前記筐体底
    面からの高さ位置関係が設定されてなる、 請求項1記載のプログラム格納媒体収納筐体。
  3. 【請求項3】 前記本体部の上端縁の全周に渡って、ま
    たは全周の一部に、この上端縁に内接して上方に突出
    し、前記新たな筐体形成時に、前記蓋部の嵌合動作を導
    びくガイド壁を設けてなる、請求項2記載のプログラム
    格納媒体収納筐体。
  4. 【請求項4】 下端部に段差部が設けられた前記ガイド
    壁が、前記被嵌合片として兼用されてなる請求項3記載
    のプログラム格納媒体収納筐体。
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