JP3252918B2 - 誘導式回転運動エンコーダ - Google Patents
誘導式回転運動エンコーダInfo
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Description
サおよび回転運動エンコーダ(レゾルバ)、より詳細に
は、固定子巻線および回転子巻線の改良された幾何図形
的配列、コンパクトな実装、および(または)通常のエ
ンコーダ出力パルス列と装置の他の事象をトリガーする
ためワンスパーレボリューション(1回転につき一度
の)指標パルスを有する誘導式増分角位置トランスジュ
ーサに関するものである。
(たとえば、軸)の角速度に比例する周波数をもつ電気
信号を発生する装置である。従来の回転運動エンコーダ
は、たとえば非常に精密な光学円板を使用している。円
板の周辺には、一連の溝孔または交互に配置された透明
セグメントと不透明セグメントが設けられており、それ
らが光束を横切って通過するとき光束を遮るので、光学
円板が回転するとき光パルスが生じる。光パルスの周波
数は円板の回転速度の変化によって変わる。上記の代わ
りに、光パルスの各出力が円板の1回転(360°)を
指示するように、円板に1本の溝孔を設けることもでき
る。しかし、光学円板は精密に製造すると高価になる。
さらに、所望の精度を達成するため要求されるアライメ
ント仕様は、大幅なコスト上昇をもたらすので、多くの
ケースにおいて利用を妨げている。
用いて、回転子が回転するとパルスを発生する。単一光
検出器を使用する光学式エンコーダと異なり、誘導式回
転運動エンコーダは回転円板の周囲に沿って角位置を均
分する。これにより、アライメントパラメータに対する
敏感さが、光学式エンコーダより一桁だけ低下する。し
たがって、誘導式回転運動エンコーダの基本的な利点
は、機械的アライメントに対する許容度である。回転子
はその周囲に配置された個々の固定子巻線による寄与分
を加算するので、中心のずれおよび傾斜の影響が大幅に
減る。
ないので、回転子の周囲に沿って平均化する(すなわ
ち、加算する)ことができない。これは光学式エンコー
ダの大きな落し穴である。光学式エンコーダの精度仕様
を 0.25 分の円弧角にしてもよいが、アライメントに大
きな注意を払った場合にのみ、この精度を実際に達成す
ることができる。光学式エンコーダで達成可能な最良予
想精度は約1〜2分の円弧角である。この精度は、誘導
式回転運動エンコーダを用いて達成可能な精度とほぼ同
じである。したがって、誘導式回転エンコーダの利点で
あるミスアライメントに対する高い許容度は、低い製造
公差と大幅なコスト低減をもたらす。
点は、回転子が1直線対だけ回転すると、回転子の出力
信号の位相が0から2πまでほぼ直線的に変化すること
である。これは、1回転当たりの基本出力カウント(以
下に説明する)を60倍にも増加させる。これにより、
1回転当たり 14,000 カウントを出力するエンコーダを
得ることができる。
られている。たとえば、米国特許第3,247,504 号、同第
3,812,481 号、および同第4,358,723 号を参照された
い。
ス列を出力するほか、ワンスパーレボリューション光学
式インジケータを備えたリゾルバを使用して、回転を測
定する方法および装置を開示している。詳細は、上記米
国特許第4,358,723 号明細書の第2欄47〜51行、第
4欄36〜46行、および第7欄8〜28行を参照され
たい。図2(参照番号14′,14″)に、基本的な回
転子/固定子の配置が記載されている。ワンスパーレボ
リューション光学式インジケータの出力は、リゾルバの
製造の不正確さを補償するために使用される。
を使用した非接触電気回転位置/回転トランスジューサ
を開示している。回転子は、短絡された少なくとも1個
の波形の巻線すなわち銃眼模様の巻線を有する。この回
転子巻線は、誘導結合により、固定子上に配置された励
磁用巻線によって励磁される。固定子には、回転子巻線
の外形および形態にぴったり一致する少なくとも1個の
特別の巻線(検出用巻線)が設けられている。短絡され
た回転子巻線によって、固定子の1個またはそれ以上の
検出用巻線に電流が誘導される。したがって、回転子に
設けられた巻線に接触させる必要はない。図3および図
4に、回転子の巻線と固定子の検出用巻線が一致したと
き、ワンスパーレボリューション指標パルスを誘導する
巻線構造が開示されている。
回転子パターンを使用したディジタルリゾルバ装置を開
示している。ディジタルリゾルバ装置を用いて、軸の位
置が決められる。
rand Controls は、“Inductosyn”の商品名で、精密な
直線/回転位置トランスジューサを販売している。
は、コンパクトな構造で、部品数が少なく、小形の誘導
式回転エンコーダを提供することである。
最小にする、誘導式回転エンコーダの固定子および回転
子の改良した幾何図形的配置を提供することである。
転子の相対的角位置(と回転子の回転速度)を表す連続
パルス信号のほかに、誘導式構造を用いてワンスパーレ
ボリューション指標パルスを出力する回転エンコーダを
提供することである。
音比を高める、誘導式回転エンコーダの回転子および固
定子の改良した導体パターンを提供することである。
成し、かつ上に述べた短所を克服するため、本発明は、
固定子に対する回転子の相対的角位置を表す出力信号を
発生することができる、以下の特徴を備えた誘導式回転
エンコーダを提供する。本発明の回転エンコーダは、一
方の表面に少なくとも1つの導体パターンを有する固定
子、前記固定子の少なくとも1つの導体パターンに面
し、一方の表面に別の導体パターンを有する回転子と、
固定子に対する回転子の角位置を表す信号を発生させる
ため前記2つの導体パターンを互いに誘導結合する手段
を有する。全体サイズを小さくし、かつ必要な部品数を
減らすため、固定子導体パターンに電圧を加え、回転子
に誘導された信号から出力信号を生成する回路網を、プ
リント回路基板に設けることができる。前記少なくとも
1つの固定子導体パターンは前記基板の反対面に設けら
れる。第1高調波誤差を小さくし、かつ雑音を減らすた
め、固定子導体パターンおよび回転子導体パターンを制
御回路網に接続するリード線は、それぞれ、回転子導体
パターンおよび固定子導体パターンから半径方向逆向き
に伸びている。また、回転子導体パターンおよび(また
は)固定子導体パターンからのリード線の1つを、回転
子導体パターンまたは固定子導体パターンのほぼ全長に
沿って内側周辺または外側周辺のまわりに伸びている戻
り線に接続することができる。これらの戻り線は、雑音
および第1高調波誤差を減らす作用をする。さらに、回
転子導体パターンおよび固定子導体パターンの波形を形
成するスポークの長さは、回転エンコーダの性能を高め
るように調節することができる。さらに、本発明は、固
定子に対する回転子の相対的角位置(または、回転速
度)を表す連続パルス信号を発生する、誘導結合された
回転子導体パターンと固定子導体パターンのほかに、ワ
ンスパーレボリューション指標パルスを発生する、誘導
結合された固定子指標パターンと回転子指標パターンを
備えた回転エンコーダを提供する。また、本発明は、指
標パルス信号の信号雑音比を最大にする固定子および回
転子の指標パルスパターンを提供する。
るが、諸図面を通じて同種の構成要素は同じ参照番号で
表示してある。
2の部分横断面図である。回転運動エンコーダ2の基本
部品は、回転子すなわち回転子板4と、固定子すなわち
固定子板6と、電気信号処理回路基板(固定子板6の裏
面14に配置することが好ましい)である。互いに向か
い合った回転子板4および固定子板6のそれぞれの表面
に、回転子巻線および固定子巻線を形成する導体パター
ンが設けられている。このように、本発明においては、
固定子巻線と回転エンコーダを制御する電子回路が、1
個のプリント回路基板(すなわち、固定子板6)の両面
に設けられるので好ましい。回転子巻線および固定子巻
線を形成する好ましい導体パターンについては後で説明
する。回転子板4と固定子板6は、この分野で周知のよ
うに、フェロックスコア17で構成された回転変圧器1
6をよって電気的に結合されている。回転子板4は、回
転を監視すべき軸10に連結されたハブ8に取り付けら
れる。固定子板6は、ボルト20によって取付け用リン
グ18と共に支持面1に固定される。また、組立体全体
をおおうカバー22を、取付け用リング18に取り付け
ることができる。
回転を監視する電子回路は、固定子板6の裏面14に設
けることが好ましい。この構造は、部品数を減らし、空
間を節減する。したがって、よりコンパクトな回転エン
コーダを作ることができる。回転子板4および固定子板
6の表面に、通常の周知技術により、それぞれの導体パ
ターンが蒸着またはエッチングされ、回転子巻線と固定
子巻線のほかに、制御電子回路(すなわち、固定子に対
する回転子の角位置を表す出力信号を発生する処理回
路)が形成される。両面プリント回路基板技術は周知で
あるから、この分野の専門家に、これ以上の説明は不要
であろう。
子板4に設けられた導体パターン(すわち、巻線)3
0,40の平面図である。固定子に対する回転子の相対
的角位置(0°〜360°)を表す出力信号を発生させ
たいとき、図2および図3に示した導体パターンが使用
される。この出力信号は、さらに、固定子巻線30に対
する回転子巻線40の回転速度を表すこともできる。
ーダの動作原理について説明する。固定子板6上の固定
子巻線30は2つの導体パターン30a,30bから成
り、各導体パターン30a,30bは全体として環状で
あり、等間隔に配置された同じ数の波形グループで構成
される。各波形は、たとえば、半径方向の一端が互いに
接続され、反対端が隣の波形に接続された、2本の半径
方向に伸びたスポーク(車輪の輻)を有し、それぞれの
スポークグループの各スポークは等間隔で配置されてい
る。第1導体パターン30aの各スポークグループは、
第2導体パターン30bの各スポークグループと接して
いる。
ターン40から成り、導体パターン40は全体として環
状であり、等間隔で配置されたほぼ360°にわたって
広がる一連の連続する波形で構成される。回転子板4上
の各波形は、同様に、半径方向の一端が互いに接続さ
れ、反対端が隣の波形に接続された、2本の半径方向に
伸びたスポークを有し、各スポークは等間隔で配置され
ている。
固定子板6の上に、互いに空間的に直角位相で間隔をお
いて配置されている。すなわち、固定子の導体パターン
30aと30bは、直線対の長さの1/4(直線対の長
さ=波形のスポーク間の距離)だけ互いにずれている。
固定子の各導体パターン30a,30bは高周波数の方
形波で駆動される。2つの方形波は同じ周波数を有し、
時間的に直角位相である(すなわち、一方の波は正弦波
であり、他方の波は余弦波である)。これらの方形波
は、2つの導体パターンのまわりに時間変化磁界を生み
出す。生成された磁界は、2つの固定子の導体パターン
30a,30bに誘導結合された回転子の導体パターン
40によって感知される。回転子導体パターン40に対
する固定子導体パターン30aの誘導結合と、回転子導
体パターン40に対する固定子導体パターン30bの誘
導結合の度合いは、固定子導体パターンと回転子導体パ
ターンの相対的な各位置に関係する。導体パターン30
aと導体パターン40間の誘導結合が最大のとき、導体
パターン30bと導体パターン40間の誘導結合は零で
あり、その逆も同様である。したがって、導体パターン
30a,30bと導体パターン40間の誘導結合の和は
ほぼ一定である。回転子導体パターン40に誘導された
信号は、一方の固定子導体パターン30a,30bに対
し、ある位相を有する。回転子導体パターン40に誘導
された信号の位相は、固定子板6に対する回転子板4の
各位置と共に直線的に増大する。回転子に誘導された信
号は、回転変圧器16を介して固定子板6の裏面14に
取り付けられた電子処理回路基板へ送られる。
明する。図4に、電子信号処理回路網50のブロック図
を示す。この電子信号処理回路網50は固定子導体パタ
ーン30a,30bへ信号を供給し、回転子導体パター
ン40から誘導された信号を受け取って固定子板6に対
する回転板4の角位置を表す出力信号を発生する。従っ
て、回路網50は固定子導体パターンと回転子導体パタ
ーンを誘導結合して、固定子板6に対する回転子板4の
角位置を表す出力信号を発生する一手段である。誘導結
合手段は、少なくとも回転子導体パターン40から誘導
信号を受け取って出力信号を発生する処理手段を含んで
いる。
ョン指定集積回路(ASIC)を使用することにより、
導体パターン30a,30bを含む面とは反対側の固定
子板6の面14に配置することができる。24MHzク
リスタルクロック52を、たとえば除数30または60
で割ることによって2つの直角位相励振信号が作られ
る。この除数30または60はマルチプレクサ60bに
作用する2つの励振周波数選択入力56の値によって決
められる。マルチプレクサ60bの出力は、そのあと、
直角位相発生器60cによって処理され、2つの信号が
作られる。これら2つの信号は、時間的に直角位相で、
直角位相発生器60cに対する入力の周波数の1/4に
等しい周波数を有し、方形波電流ドライバ64によって
固定子導体パターン30a,30bへ供給される。この
特定アプリケーションの場合、励振周波数の選択は10
0KHzまたは200KHzに制限されるが、普遍性を
失わずに、これらの値を変更することは可能である。固
定子導体パターン30a,30bによって生じた磁界
は、回転子巻線の端子42および44間の誘導電圧を介
し、回転子板4の導体パターン40によって検出され
る。検出された信号は、回転変圧器16を通して帯域フ
ィルタ増幅器68へ送られる。
弦曲線状のアナログ電圧信号であり、その周波数は励振
周波数と同じである。しかし、帯域フィルタ増幅器の出
力信号は、固定子と回転子の相対的角変位に比例する量
だけ励振周波数から位相シフトしているであろう。この
比例定数は、回転子板および固定子板の1回転当たりの
直線対の数に関係する。帯域フィルタ増幅器68の出力
は、比較器70へ送られ、信号処理回路網50に適合す
るディジタル方形波が作られる。そのディジタル信号
は、そのあと、入力として位相比較器72a,72bへ
送られる。
の入力は、時間的に直角位相の2つ信号を発生する直角
位相発生器73から送られてくる。直角位相発生器73
の2つの出力の一方は、位相比較器72aへの入力とな
り、他方は位相比較器72bへの入力となる。直角位相
発生器73の出力周波数は、マルチプレクサ62からの
入力周波数の1/4である。マルチプレクサ62の入力
は、1/N除算器回路網60aの中で24MHzクリス
タルクロック52の出力を除算することによって作られ
る12個の信号から成る。除算器回路網60aの12の
除数は、12個の60の除数(1,2,3,4,5,
6,10,12,15,30,60)である。したがっ
て、それらの信号の周波数値は固定子の励振周波数の整
数倍である。この特定アプリケーションの場合、最大の
クロック除数として60の値を選定したが、この値は装
置の動作にとって必須のものではなく、容易に変更でき
ることを理解されたい。また、除数30と60によって
作られた2つの信号(24MHz/30、24MHz/
60)は、マルチプレクサ60bへ送られ、最終的に固
定子導体パターン30a,30bの方形電流ドライバ6
4へ送られる直角位相ドライバ信号が作られることに注
意されたい。
子に対する回転子の角回転の各直線対単位ごとに整数
(N)個のパルスを発生する。Nの値は、マルチプレク
サ62への4ビット乗算選択入力54の入力によって決
められ、この例では、数60の除数に制限される。位相
比較器72a,72bの出力(以下、チャンネルAおよ
びチャンネルBと呼ぶ)は、直角位相発生器73から位
相比較器72a,72bへ送られた一定周波数入力が時
間的に直角位相であるため、時間的に直角位相になって
いる。この比較はよく知られており、たとえば XeroxDi
sclosure Journal Vol. 10, No.6, pp335,337 (Nov./De
c. 1985) の論文「インダクトシントランスジューサ回
路網」に詳しく説明されている。この出力チャンネルA
とチャンネルBは信号処理回路網50の出力であり、市
販の増分運動エンコーダが発生する出力に似ていること
が求められる。さらに、データフォーム変換器74はチ
ャンネルAとチャンネルBを入力として受け取り、方向
線(direction line) と、チャンネルAの分解能の2倍
および4倍の分解能を有する2つの単チャンネル出力(s
ingle channel output) 75,76を生成する。
たがって、1回転当たり200個の直線対を有する回転
子/固定子パターンから、1回転当たり 12,000 個のエ
ンコーダパルスを得ることができる。回転エンコーダ2
の個々のアプリケーションに応じて、回転エンコーダ2
の1回転当たりのパルス出力数を制御するとよい。たと
えば、比較的遅い回転運動を測定するときは、回転子の
1回転当たりのパルスの数を増さなければならないが、
より高い回転速度のときは、一般に、1回転当たりのパ
ルスの数は少なくすることができる。チャンネルAとチ
ャンネルBについて実現可能な周波数の上限があり、こ
の値は励振周波数の1/4に等しい。ここで、励振周波
数は直角位相発生器60cの出力の周波数である。たと
えば、もし1/60除算オプションが活動するように、
励振周波数選択入力56を選べば、励振周波数は24M
Hz/(60×4)=100KHzである。したがっ
て、チャンネルAとチャンネルBの最大出力周波数は2
5KHzに制限される。
トエンハンスメントを与えるが、これはエンコーダの基
本動作にとって不可欠なものではない。それらのゲート
論理は、パワーアップのとき幾つかの自己診断試験を実
行する、すなわち回転エンコーダの正しい動作を試験す
るのに使用できる故障回路検出装置77を含んでいる。
回転エンコーダのもう1つの特徴は、ドライバ/オープ
ンドレイン選択入力58が、2つの出力(被駆動高出力
またはオープンドレイン出力のいずれか)により、回転
エンコーダに動作の融通性を与えることである。
度、したがってその有用性を向上させる多くの特徴を発
見した。たとえば、回転子導体パターン40のスポーク
が固定子導体パターン30a,30bの長さの1/2以
下の長さになるようにすれば、第1高調波誤差は最小に
なる。第1高調波誤差はレゾルバ誤差(完全なリゾルバ
と比べた場合)であり、その空間周波数は1回転当たり
のパルス数に等しい。磁界の幾何図形的配列から生じる
幾つかの理論的第1高調波誤差が存在するが、第1高調
波誤差のほとんどは寄生誘導結合が存在するとき現れ
る。寄生誘導結合は、出力信号と入力信号間の直接誘導
結合と定義され、環状導体パターンから生じるものでは
ない。本発明の回転子の配列は寄生誘導結合を減らし、
したがって第1高調波誤差を減らす。
回路網へ接続するリード線42,44に対する、固定子
導体パターン30,30bを制御電子回路網へ接続する
リード線32a,32b,34a,34bの独特な配置
は、固定子導体パターン30a,30bと回転子導体パ
ターン40間の干渉すなわち漏話を減らす。詳しく述べ
ると、固定子のリード線32a,32b,34a,34
bはすべて、対応する導体パターン30a,30bから
半径方向外向きまたは内向きに伸びているのに対し、回
転子のリード線42,44は固定子のリード線の反対の
方向に伸びている。回転変圧器16のフェロックスコア
17に対する接続が容易になるので、回転子のリード線
42,44は半径方向内向きに伸びていることが好まし
い。したがって、固定子のリード線32a,32b,3
4a,34bは固定子導体パターン30a,30bから
半径方向外向きに伸びている。
干渉をさらに減らすため、導体パターン30a,30b
に、それぞれ戻り線33a,33bが設けられている。
各導体パターンの一方のリード線(たとえば、リード線
32a,32b)は対応する導体パターンの波形に直接
接続され、他方のリード線(たとえば、リード線34
a,34b)は戻り線(33a,33b)に接続されて
いる。戻り線(33a,33b)は、一方のリード線
(32,32b)が接続された導体パターン(30a,
30b)の端から他方のリード線(34a,34b)が
接続された反対側の端まで、それぞれの導体パターンの
周囲に沿って伸びている。さらに、各導体導体パターン
30a,30bの戻り線は、各環状固定子パターンの内
側周辺または外側周辺に面して配置されている。たとえ
ば、戻り線33aは、固定子導体パターン30aの外側
周辺に沿って伸びているのに対し、戻り線33bは固定
子導体パターン30bの内側周辺に沿って伸びている。
この戻り線を含む構造により、導体パターンすなわち巻
線30a,30bの無効領域が最小になる。
置の他の事象をトリガーするため、ワンスパーレボリュ
ーション指標パルス(以下、指標パルスと略す)を使用
できることが望ましい。図2および図3について述べた
ように誘導式増分角位置回転エンコーダを使用すると
き、誘導結合により、上記の指標パルスを同時に発生さ
せると都合がよい。次に、回転子の指標パルスを出力す
るため使用できる相関型パターンについて説明する。こ
の相関型パターンは、単独で、または上に述べた誘導式
増分角位置回転運動エンコーダと組み合わせて使用する
ことができる。誘導式増分角位置回転運動エンコーダと
組み合わせて使用する場合には、指標パルスパターン
と、誘導式増分角位置回転運動エンコーダ用の導体パタ
ーンを、1個の基板上に容易に統合することができる
(すなわち、固定子板上に、連続パルス列を出力する回
転子導体パターンに誘導結合される導体パターンのほか
に、指標パルスを出力する回転子指標パルスパターンに
誘導結合される固定子指標パルスパターンを設けること
ができる)。同様に、回転子板上は、固定子導体パター
ンに誘導結合される導体パターンと、固定子指標パルス
パターンに誘導結合される指標パルスパターンを設ける
ことができる。指標パルスパターンを制御するための制
御電子回路網は、固定子板6の裏面14に配置すること
ができる。
典型的な指標パルスパターンを示す。図5および図6か
らわかるように、回転子および固定子は、ほぼ同じ指標
パルスパターンを有する。2つのパターンが1回転につ
き一度だけ一致し、そのとき回転子指標パルスパターン
が鮮明な出力信号が発生するように、各パターンは中心
点を通る直線のまわりに非対称であることが好ましい。
る信号のタイプは、非常に高い周波数(たとえば、10
MHz)の正弦波または方形波信号である。回転子の指
標パルスパターン80に誘導された信号の周波数は、固
定子の指標パルスパターン90へ送られた信号の周波数
と同じである。しかし、誘導された信号の振幅は角位置
で変化し、1回転に一度、2つのパターン80,90が
一致したとき、最大振幅になる。
ターン巻線の配置には特に注意を払った。回転子リード
線82,84は固定子リード線92,94とは逆に、半
径方向内向きに伸びている。また、回転子戻り線83は
回転子指標パルスパターン80の半径方向内側周辺に沿
って配置され、固定子戻り線93は固定子指標パルスパ
ターン90の半径方向外側周辺に沿って配置されてい
る。これらの線の間の寄生結合を最小にするため、リー
ド線と戻り線の位置として、回転子指標パルスパターン
と固定子指標パルスパターンの活動オーバーラップ領域
の外側が選ばれている。したがって、回転子指標パルス
パターン80と固定子指標パルスパターン90間の作用
オーバーラップ領域は、歯形の区間(すなわち、波形)
の上だけに作られ、両側の戻り線(環状囲いとも呼ばれ
る)とリード線は除かれる。回転子リード線82,84
と回転子戻り線83は、回転変圧器16へ容易に接続で
きるように指標パルスパターン80の内側周辺に、そし
て固定子リード線92,94と戻り線93は固定子指標
パルスパターン90の外側周辺に配置することが好まし
いが、逆の配置法を用いることもできる。
標パルスパターン90に独自の波形配列を設けるとき、
回転子の各回転について2つのパターンが一致したとき
得られる出力信号が鮮明な指標パルスであるように、2
つのパターンが一致しないときの出力信号をできるだけ
小さくすることが望ましい。以下、望ましくない信号
(すなわち、回転子および固定子パターンが一致しない
ときの出力信号)を「雑音」と呼ぶことにする。
定子のパターンの波形配列は同じであるから、固定子ま
たは回転子のパターン)はN個の等しい円周区間に分割
されている。これは回転子のN個の増分位置に対応す
る。内向きおよび外向きの線(導体すなわちスポーク)
が、指標パルスパターンの1つまたはそれ以上の区間を
分割している。その目的は、信号雑音比を最小にするよ
うに、これらの線(すなわち、スポーク)を配置するこ
とである。
の線(スポーク)に“p(i)=+1”を割当て、半径
方向の線(スポーク)の存在しない場合に“p(i)=
0”を割当て、そして半径方向内向きの線(スポーク)
に“p(i)=−1”を割当てることができる。(注
記: 用語「外向き」および「内向き」は電流の流れる
方向を言う。)前に、各位置iにおける信号は、同じ方
向を指している固定子/回転子の線の数に比例すると仮
定した。すなわち、数式1で表される。
N)であり、変数kは電圧へ変換するための比例定数で
ある。i=1は、パターンが一致しているときの位置
(指標パルスの出力)を示し、i=Jは最大「雑音」の
位置を示すものとする。すなわち、最大雑音位置におけ
る信号S(J)は、次式で表される。 S(J)=Max{S(2),S(3),...S(N)}
義することができる。 SNR=S(1)/S(J) (注記: 背景雑音が存在しない場合は、小さいNでも
大きな信号雑音比を得ることができる。しかし、信号S
(1)が小さい場合は、どんな小さい値の背景雑音で
も、SNRを劇的に減らすので、これは実際的ではな
い。)妥当なNの値(たとえば、50)の場合、信号雑
音比SNR≒6を得ることができた。
した。今度の解析では、別の、より似ていない信号測度
を使用した。信号および雑音は、線の一致でなく、領域
に基づいて計算した。すなわち、スポーク(内向きおよ
び(または)外向き)の数の代わりに、スポーク間の面
積を使用して、「雑音」の大きさを求めた。この新しい
解析では、誘導される信号がオーバーラップ面積(回転
子指標パターンと固定子指標パターンの間の面積)の関
数であるように、各隣接する導体(スポーク)間の法線
磁界は本質的に一様であると仮定する。上の仮定(磁界
の一様性)は、隣接する導体(スポーク)間の最大距離
が減少すると、精度が増す。したがって、要求された精
度の度合い基づいて、最大導体間隔を選定することがで
きる。固定子の場合は、各iについて、電流が時計方向
である(磁界が紙面に入る)領域に“p(i)=+1”
を割当て、電流が反時計方向である(磁界が紙面から出
る)領域に、“p(i)=−1”を割当てることができ
る。これに対し、回転子の場合は、“p(i)=+1”
(時計方向)と“p(i)=0”(反時計方向)を割り
当てなければならない。これは、回転子巻線の内側では
単位誘導ピックアップを、そして回転子巻線の外側では
ノーピックアップを意味する。この再定義により、数式
1と、最大雑音位置における信号S(J)の式と、信号
雑音SNRの定義式を使用して、信号雑音比を計算する
ことができる。各位置i(i=1−N)に“1”または
“−1”をランダムに割り当てるため置換型モンテカル
ロシミュレーションプログラムをフォルトランで書い
た。すなわち、このプログラムは、波形の場所を選択す
るためランダム法を使用している。各ランダムパターン
について信号雑音比を計算し、最も高い信号雑音比を有
するパターンを保存した。任意の数のプログラムを使用
して波形の位置をランダムに選ぶことができ、そのプロ
グラムはだれでも決めることができる。信号雑音比を求
める上記の方法(すなわち、線の代わりに面積を使用す
る方法)を使用することにより、最も高い信号雑音比を
有するランダムパターンを選定することができる。
(i)の各値について、数式1と、最大雑音位置におけ
る信号S(J)の式と、信号雑音SNRの定義式のほ
か、隣接スポーク間の面積を使用することにより、図5
および図6にそれぞれ示した形状の指標パルスパターン
を得た。回転子および固定子の指標パルスパターン8
0,90は、前に述べたように、リード線82,84,
92,94と戻り線83,93の位置を除き、本質的に
同じ形状を有する。回転子の指標パルスパターンから出
力される信号は鮮明な指標パルスになるであろう。背景
雑音が存在しない場合は、図5および図6の指標パルス
パターンについて、それぞれ、N=31,63,10
7,139,および219を用いて、31/1,63/
2,107/4,139/6,および219/10の信
号雑音比を得ることができる。
示す連続パルス列のほかに、ワンスパーレボリューショ
ン指標パルス信号を出力する形式の回転運動エンコーダ
を得るため、図7および図8に示すように、固定子板6
と回転子板4のそれぞれの導体パターン30a,30b
と40の内側に半径方向に間隔をおいて、指標パルスパ
ターン90,80を配置することができる。装置の他の
事象をトリガーさせるため部材の1回転につき一度の位
置を監視するほか、部材の回転速度を監視して制御する
ことが要求されるとき、この形式の回転運動エンコーダ
が役に立つ。たとえば、イメージを多色で記録するイメ
ージ記録装置においては、最終出力イメージを有するシ
ート上に、1つの多色イメージを作るため用いられる各
カラーイメージを互いに正しく整合させるため、感光ド
ラムの1回転につき一度の位置を監視することが必要で
ある。
明を説明したが、この実施例は発明を明らかにするため
のもので、発明を限定するものではない。特許請求の範
囲に記載した発明の範囲の中で、記載した実施例に対し
さまざまな修正を行うことができる。
の部分断面側面図である。
第1および第2導体パターンの平面図である。
子板に配置された第3導体パターンの平面図である。
ブロック図である。
ターンの平面図である。
ルスパターンと共に使用することができる指標パルスパ
ターンの平面図である。
1指標パルスパターンが配置された固定子板の平面図で
ある。
発生導体パターンと第2指標パルスパターンが配置され
た回転子板の平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 回転式エンコーダにおいて、 一方の面に少なくとも1つの導体パターンを有する固定
子と、 一方の面に、前記固定子の導体パターンに対向する別の
導体パターンを有する回転子と、 前記固定子に対する前記回転子の相対的角度位置を示す
出力信号を生成するように、前記回転子の前記別の導体
パターンを前記固定子の前記少なくとも1つの導体パタ
ーンに誘導結合する手段とを備え、 前記誘導結合する手段は、前記回転子上の前記別の導体
パターンから少なくとも1つの誘導信号を受取って前記
出力信号を生成する処理手段を包含し、少なくとも前記
処理手段は、前記少なくとも1つの導体パターンと反対
側の前記固定子面に配置されていることを特徴とする回
転式エンコーダ。 - 【請求項2】 回転式エンコーダにおいて、 一方の面に少なくとも1つの導体パターンを有する固定
子と、 一方の面に、前記固定子の導体パターンに対向する別の
導体パターンを有する回転子と、 前記固定子に対する前記回転子の相対的角度位置を示す
出力信号を生成するように、前記回転子の前記別の導体
パターンを前記固定子の前記少なくとも1つの導体パタ
ーンに誘導結合する手段とを備え、 前記少なくとも1つの導体パターンと前記別の導体パタ
ーンとは形状において環状であり、各々が、前記誘導結
合する手段の回路に接続するための2つのリード線を有
し、前記固定子上の前記リード線の全ては、前記少なく
とも1つの導体パターンの半径方向内方又は半径方向外
方の一方に延びており、前記回転子上の前記リード線の
全ては、前記固定子上のリード線と反対の方向に延びて
いることを特徴とする回転式エンコーダ。 - 【請求項3】 回転式エンコーダにおいて、 一方の面に少なくとも1つの導体パターンを有する固定
子と、 一方の面に、前記固定子の導体パターンに対向する別の
導体パターンを有する回転子と、 前記固定子に対する前記回転子の相対的角度位置を示す
出力信号を生成するように、前記回転子の前記別の導体
パターンを前記固定子の前記少なくとも1つの導体パタ
ーンに誘導結合する手段とを備え、 前記少なくとも1つの導体パターン及び前記別の導体パ
ターンは、 i)それぞれ、前記固定子及び前記回転子の回りに、36
0度より短い環状の形状に形成されて、2つの端部と両
端部の間の周方向長さとを有し、 ii)前記端部の一方に接続された第1のリードと、他方
の端部に接続されて前記周方向長さの実質的に全体に沿
って延び、第2のリードで終わっている戻り線とを包含
し、前記回転子の戻り線は、前記別の導体パターンの内
周側又は外周側の一方の回りに延びており、前記固定子
の戻り線は、前記少なくとも1つの導体パターンの内周
側又は外周側の他方の回りに延びていることを特徴とす
る回転式エンコーダ。 - 【請求項4】 誘導式回転運動エンコーダにおいて、 一方の面に、第1導体パターンと第2導体パターンとを
有し、前記第1および第2導体パターンから半径方向に
間隔をおいて配置された第1指標パルスパターンを有す
る固定子と、 前記固定子に対し回転可能な回転子であって、前記第1
および第2導体パターンに面している第3導体パターン
と、前記第1指標パルスパターンに面し、前記第3導体
パターンから半径方向に間隔をおいて配置された第2指
標パルスパターンとを有する回転子と、 前記固定子に対する前記回転子の相対的角度位置を決定
するため、前記第3導体パターンと前記第1および第2
導体パターンを誘導結合する手段と、 前記第1および第2指標パルスパターン間の誘導結合が
最大のとき、固定子に対する回転子の1回転につき1つ
の指標パルスを発生するため、前記第1指標パルスパタ
ーンと前記第2指標パルスパターンを誘導結合する手段
とから成ることを特徴とする誘導式回転運動エンコー
ダ。 - 【請求項5】 回転式エンコーダにおいて、 一方の面に第1導体パターン及び第2導体パターンを有
する固定子と、 一方の面に、前記固定子の導体パターンに対向する別の
導体パターンを有する回転子と、 前記固定子に対する前記回転子の相対的角度位置を示す
出力信号を生成するように、前記回転子の前記別の導体
パターンを前記固定子の前記第1及び第2導体パターン
に誘導結合する手段とを備え、 前記第1及び第2導体パターンは、それぞれ、 i)前記固定子の回りに、360度より短い環状の形状に
形成されて、2つの端部と両端部の間の周方向長さとを
有し、 ii)前記端部の一方に接続された第1のリードと、他方
の端部に接続されて前記周方向長さの実質的に全体に沿
って延び、第2のリードで終わっている戻り線とを包含
し、 前記第1及び第2導体パターンの一方の戻り線は、前記
第1及び第2導体パターンの外周側の回りに延びてお
り、前記第1及び第2導体パターンの他方の戻り線は、
前記第1及び第2導体パターンの内周側の回りに延びて
いる ことを特徴とする回転式エンコーダ。
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