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JP3255200B2 - ポリエステル化合物およびそれを含む有機性ゲル化剤 - Google Patents
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JP3255200B2 - ポリエステル化合物およびそれを含む有機性ゲル化剤 - Google Patents

ポリエステル化合物およびそれを含む有機性ゲル化剤

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JP3255200B2 JP15186993A JP15186993A JP3255200B2 JP 3255200 B2 JP3255200 B2 JP 3255200B2 JP 15186993 A JP15186993 A JP 15186993A JP 15186993 A JP15186993 A JP 15186993A JP 3255200 B2 JP3255200 B2 JP 3255200B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親水性又は親油性に優
れた熱可逆性のポリエステル型有機性ゲル化剤に関す
る。ここでいうゲル化剤とは、適用する系に降伏値を与
え、系の流動性を消失させる機能を有する化合物の総称
である。
【0002】
【従来の技術】従来、有機性の熱可逆性低分子ゲル化剤
としては、ジベンザールソルビット及びそれらの芳香核
置換体、12−ヒドロキシステアリン酸、アシル化アミ
ノ酸アマイド類、コレステロール誘導体等が知られてお
り、塗料やインキの流動調整剤や固形剤、流出油のゲル
化回収剤、農薬の固形化剤、目地止めのスランプ防止
剤、高分子加工助剤及び芳香剤の固形化剤に使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱可逆
性ゲル化剤の開発は、化学架橋反応による熱不可逆性ゲ
ル化剤の開発と比較して遅れているのが現状である。
【0004】特に、グリセリン、プロピレングリコール
やエチレングリコール等を親水性基剤に用いた化粧品、
医薬品及びマーキング材のゲル形成による賦形化剤或い
は水性インキや水性塗料等の分野においては、より親水
性の改善されたゲル化剤の開発が期待されている。この
ことは、親水性アクリル樹脂のゲル形成/紫外線硬化と
いった印刷版材の用途においても同様である。一方、親
油性の溶融ポリエチレン樹脂分野や親油性のインキ、塗
料等に使用できる多様なゲル化剤も望まれている。
【0005】従って、新しい特性、特に親水性或いは親
油性に優れた熱可逆性ゲル化剤を新たに開発すること
は、従来、開発の遅れていた熱可逆性ゲル化剤の発達に
寄与すると共に、このものに新規有用な用途を提供する
ものであって、その産業上の価値は大きい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意検討の結果、特定の構造を有するポリ
エステルが、親水性又は親油性に優れた熱可逆性ゲル化
剤として機能することを見いだし、かかる知見に基づい
て本発明を完成するに至った。ちなみに、本発明に係る
ポリエステルを含め、ポリエステル構造を有するゲル化
剤は、これまでに知られていない。
【0007】本発明に係る有機性ゲル化剤は、一般式
(1)で表される繰り返し単位を有するポリエステルを
有効成分とすることを特徴とする。
【0008】−OC−A−COO−BO− (1) 〔式中、Aは、次の式
【0009】
【化5】
【0010】(式中、tは1又は0を示す。)で表され
る1,3:2,4−ジベンジリデンソルビトール残基も
しくは1,3:2,4−ジベンジリデンキシリトール残
基を示し、Bは多価アルコールから二つの水酸基(特に
末端の二つの第1級水酸基)を除いて形成された残基を
示す。〕即ち、本発明のポリエステル化合物は、主鎖中
に、上記A、即ち、一般式(2)で表される構造を含有
する。この一般式(2)で表される構造は、有機性ゲル
化剤として公知である。本発明者は、この骨格Aが主鎖
中に組み込まれたポリエステル化合物が、末端基の大き
さや種類のいかんを問わず、ゲル化剤としての機能を有
することを発見した。従って、式(1)で示されるポリ
エステルの末端基は、常法により、任意に変換でき、例
えば、末端水酸基をアセチル基、ベンゾエート基、アル
キルエーテル(炭素数1〜18)等に、常法に従い、容
易に変換することができる。本発明は、この知見に基づ
き完成されたものである。
【0011】本明細書において、「ポリエステル」なる
用語は、分子中にエステル基を2個含むジエステル及び
分子中にエステル基を2個を越えて含むポリエステルを
包含するものとする。
【0012】本発明の上記ポリエステル化合物におい
て、上記式(1)の繰り返し単位の繰り返し数は、所定
の効果が得られる限り特に限定されないが、一般には1
〜20程度、好ましくは1〜10程度が推奨される。
【0013】本発明のポリエステルの好ましい実施態様
によれば、次の一般式(3)、(4)、(5)、(6)
及び(7)で表される化合物が提供される。
【0014】一般式(3) R1OOC−A−COO−BOH (3) 〔式中、A及びBは上記と同じである。R1はアルキル
基、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基を示す。〕
で表されるポリエステル化合物。
【0015】一般式(4) HOBO−(OC−A−COO−BO)p−H (4) 〔式中、A及びBは上記と同じであり、pは1〜20の
整数である。〕で表されるポリエステル化合物。
【0016】一般式(5) R2O−(OC−A−COO−BO)m−CO−A−COOR3 (5) 〔式中、A及びBは上記と同じであり、R2およびR3
同一または異なってアルキル基、好ましくは炭素数1〜
20のアルキル基を示し、mは1〜20の整数であ
る。〕で表されるポリエステル化合物。
【0017】一般式(6) HOBO−(OC−A−COO−BO)n−CO−A−COOR4 (6) 〔式中、A及びBは上記と同じであり、R4はアルキル
基、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基を示し、n
は1〜20の整数である。〕で表されるポリエステル化
合物。
【0018】上記一般式(4)の化合物のうちでも、次
の一般式(7)の化合物が容易に製造される。
【0019】
【化6】
【0020】〔式中、Aは上記におけると同じであり、
qは1〜13の整数を、rは2〜10の整数を示す。〕
で表されるポリエステル化合物。
【0021】上記本発明にかかるポリエステルは、例え
ば次のようにして比較的容易に製造される。即ち、一般
式(3)〜(7)の化合物は、一般式(8)
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、R5及びR6は、同一又は異なって
アルキル基、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基を
示す。tは、1又は0を示す。〕で表される1,3:
2,4−ビス(アルコキシカルボニルベンジリデン)ソ
ルビトール、1,3:2,4−ビス(アルコキシカルボ
ニルベンジリデン)キシリトール、又はこれらの混合物
と、過剰量の多価アルコールとを、塩基性触媒の存在下
に20〜200℃程度の温度下で重縮合してポリエステ
ル化することにより、或いは、多価アルコールと等モル
ないし過剰量の少なくとも1種の一般式(8)の化合物
とを、塩基性触媒の存在下に20〜200℃程度の温度
下で重縮合してポリエステル化することにより得られ
る。この反応は、無溶媒での反応、或いは溶媒の存在下
に行なうことができる。
【0024】本反応において出発物質として使用する上
記一般式(8)の化合物は、例えば、EP507950
A1公報に記載されているように、ソルビトール又はキ
シリトールとホルミル安息香酸アルキルエステルとを、
溶媒の存在下に酸触媒の存在下で20〜200℃程度で
加熱縮合して製造される。ホルミル安息香酸アルキルエ
ステルとしては、ホルミル安息香酸のC1〜C20アルキ
ルエステル、特にp−ホルミル安息香酸メチルが好まし
い。この一般式(8)の化合物の合成反応において、ホ
ルミル安息香酸アルキルエステルは、ソルビトール又は
キシリトール1モル当たり、1〜3モル程度使用され
る。反応は、水中で、または溶媒として反応に不活性な
有機溶媒、例えば、炭素数8〜12程度の炭化水素、シ
クロヘキサン、C1〜C3アルキル置換シクロヘキサンな
どを使用することにより行なわれる。触媒としては、硫
酸、パラトルエンスルホン酸などが使用できる。反応時
間は、2〜6時間程度である。
【0025】こうして得られる一般式(8)の化合物に
おいて、エステル基のベンゼン核上での置換位置は、オ
ルト、メタ及びパラ位のいずれでも良い。R5及びR6
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
オクチル基、ドデシル基、ステアリル基等のアルキル基
が例示される。一般式(8)の化合物の好ましい例とし
ては、例えば、1,3:2,4−ビス(メトキシカルボ
ニルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ビ
ス(メトキシカルボニルベンジリデン)キシリトール、
又はこれらの混合物等を例示できる。本発明において
は、上記一般式(8)の化合物を1種単独で使用しても
良いし、2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0026】多価アルコールとしては、上記一般式
(1)におけるBに対応するものが使用される。好まし
い多価アルコールとしては、エチレングリコール;ジエ
チレングリコールその他のポリエチレングリコールオリ
ゴマー、特に重合度2〜1000程度のポリエチレング
リコール(好ましくは重合度3〜200程度のポリエチ
レングリコール);プロピレングリコール;ジプロピレ
ングリコールその他のポリプロピレングリコールオリゴ
マー、特に重合度2〜1000程度のポリプロピレング
リコール(好ましくは重合度3〜200程度のポリプロ
ピレングリコール);ブタンジオール;ペンタンジオー
ル;ヘキサメチレングリコール;キシリレングリコール
又はその核水素添加物及びそれらのエチレンオキサイド
付加物(エチレンオキシド付加モル数:1〜50程
度);ビスフェノールA及びその核水素添加物及びそれ
らのエチレンオキサイド付加物(エチレンオキシド付加
モル数:1〜50程度);グリセリン、ジグリセリン、
トリグリセリンその他のポリグリセリンオリゴマー(好
ましくは重合度2〜20程度のポリグリセリンオリゴマ
ー)等のポリオール、αおよびω両末端にヒドロキシル
基を有するポリエチレン(数平均分子量Mn=1万以
下、好ましくは200〜4000)、両末端にヒドロキ
シル基を有するポリブタジエン(数平均分子量Mn=1
万以下、好ましくは200〜4000)、両末端にヒド
ロキシル基を有する水添ポリブタジエン(数平均分子量
Mn=1万以下、好ましくは200〜4000)、両末
端にヒドロキシル基を有するポリイソプレン(数平均分
子量Mn=1万以下、好ましくは200〜4000)、
両末端にヒドロキシル基を有する水添ポリイソプレン
(数平均分子量Mn=1万以下、好ましくは200〜4
000)等を例示できる。これらは、1種単独で、又は
2種以上を組み合わせて使用できる。
【0027】特に、一般式(7)の化合物を製造する場
合は、ポリオールとして、次の式(9)で表されるグリ
セリン又はポリグリセリンオリゴマーを使用する。該式
(9)の化合物は、公知で入手容易な化合物である。
【0028】
【化8】
【0029】〔式中、qは、1〜13の整数を示す。〕
これら多価アルコールのうち、2個以上の第1級水酸基
と1個以上の第2級水酸基を有する多価アルコールを使
用して重縮合反応によりリニアーなポリエステルを生成
する場合は、第1級水酸基の反応性が第2級水酸基より
も非常に大きく、通常は、第1級水酸基が反応に関与
し、第2級水酸基は反応に関与しないので、第2級水酸
基は保護しなくてもよい。したがって、例えば、上記一
般式(9)のポリオールを使用する場合は、通常は、そ
の第2級水酸基を保護すること無く、事実上2価の第1
級アルコール、即ち、テレケリックアルコールとして取
り扱って、そのまま反応に供することができ、上記一般
式(7)のポリエステル化合物を容易に得ることができ
る。
【0030】一般式(1)の構造を生成するポリエステ
ル化縮重合反応において、二価のカルボン酸エステルで
ある一般式(8)の化合物と多価アルコールとのモノマ
ー仕込み比に対応して、所定の構造を有するポリエステ
ル型ゲル化剤を高収率で得ることができる。
【0031】即ち、等モル仕込みよりも、多価アルコー
ルの使用割合が多いほど、一般式(4)において、pが
小さくなり、ジエステル(p=1)、テトラエステル
(p=2)等の低分子量ポリエステルの収率が上昇し、
生成するポリエステルの分子量が低下する傾向が生じ
る。
【0032】反対に、等モル仕込みよりも、一般式
(8)の化合物の仕込み割合が多くなるにつれて、生成
物は一般式(4)、(5)及び(6)の化合物の混合物
から、一般式(5)のポリエステルへと変わる。ポリエ
ステルの分子量を上昇させるためには、仕込みモノマー
比を化学量論量に近付けると共に、純度の高い原料を使
用するのが好ましい。一般式(3)の化合物は、一般式
(4)又は(5)の化合物を製造する重縮合反応の所期
段階で反応を停止させるか、又は、分子量の大きい多価
アルコールをモノマーとして用いて、一般式(8)の化
合物とエステル交換反応することにより、比較的容易に
得られる。
【0033】上記一般式(3)〜(7)のポリエステル
化合物の分子量は、一般に、反応原料や溶媒の精製度
合、多価アルコールと一般式(8)の化合物とのモノマ
ー仕込み比〔より詳しくは仕込んだ多価アルコール中に
含まれる第1級水酸基の合計モル数の、仕込んだ一般式
(8)の化合物中に含まれるエステル基の合計モル数に
対する比(以下、単に「第1級OH/エステル基比」と
いう。〕および反応温度等に依存する。即ち、反応原料
や溶媒の精製度合が高いほど、また、第1級OH/エス
テル基比が1に近いほど、また、反応温度が高いほど、
生成するポリエステル化合物の分子量が大きくなる傾向
がある。
【0034】一方、生成するポリエステル化合物の末端
基が、ヒドロキシル基か又は使用する一般式(8)の化
合物のエステル残基に由来するアルキル基であるかは、
主として、第1級OH/エステル基比による。使用原料
の種類にもよるが、一般に、第1級OH/エステル基比
が、1よりも遥かに大きいと、反応終点において生成す
るポリエステル化合物の両末端基は、式(4)の化合物
のように、共に水酸基になる傾向がある。
【0035】第1級OH/エステル基比が、1よりも若
干大きいか若干小さい場合又は1に実質的に等しい場合
は、生成ポリエステル化合物は、式(6)の化合物のよ
うに一方の末端に水酸基を他方の末端にアルキル基を有
するポリエステル化合物に加えて、式(4)の化合物の
ように両末端基が水酸基である化合物或いは式(5)の
化合物のように両末端基がアルキル基である化合物が混
在してくる傾向が生じる。
【0036】更に、第1級OH/エステル基比が、1よ
りも遥かに小さい場合は、生成ポリエステル化合物は、
式(5)の化合物のように両末端にアルキル基を有する
傾向が生じる。
【0037】従って、第1級OH/エステル基比、原料
の精製度合および反応温度と、生成ポリエステルの重合
度ないし構造との関係を事前に求めておくと、容易に目
的のポリエステルを得ることができる。
【0038】一般に、多価アルコールの使用量は、目的
とするポリエステルの構造により適宜選択され、特に限
定されないが、一般式(4)のポリエステルを製造する
場合、通常は、一般式(8)のモノマー1モルに対し
て、多価アルコールを2〜150モル程度、好ましくは
20〜80モル程度使用するのが推奨される。多価アル
コールを過剰使用する場合は、これは、反応溶媒として
も作用するものである。
【0039】また、一般式(5)の化合物を製造する場
合、多価アルコール1モルに対して、一般式(8)のモ
ノマーを2.0〜20モル程度、好ましくは3〜10モ
ル程度使用することが推奨される。
【0040】一般式(6)の化合物を製造する場合、多
価アルコール1モルに対して、一般式(8)のモノマー
を0.2〜2.0モル程度、好ましくは0.5〜1.8
モル程度使用することが推奨される。但し、一般式
(6)のポリエステル化合物の製造時に、一般式(4)
及び(5)の化合物の副生を零とすることは一般に困難
である。
【0041】アルカリ触媒としては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化リチウム、水
素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素
化物、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、
カリウムtert- ブチラート等の金属アルコラート、ナト
リウムアミド、ジイソプロピルリチウムアミド等の金属
アミド、その他エステル化反応に使用される中性ないし
アルカリ性の触媒(例えば、チランアルコラート、水酸
化アルミニウム、酸化錫等)等が例示され、通常、一般
式(8)のモノマー1モルに対して、0.01〜10モ
ル程度使用される。
【0042】本反応は、無溶媒でも良いが、必要に応じ
て溶媒が使用される。反応溶媒としては、一般式(8)
のモノマー及び多価アルコールを溶解させ、且つ、反応
に悪影響を与えない溶媒であれば、いずれも使用でき
る。かかる溶媒の具体例としては、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、
n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、
これらの混合物等の非プロトン性極性溶媒等である。そ
の使用量は、とくに制限されないが、一般式(8)のモ
ノマー100重量部に対して、200〜5000重量部
程度が好んで使用される。
【0043】反応温度は、0〜200℃程度、好ましく
は、20〜180℃程度である。反応時間は、1〜20
時間程度、好ましくは3〜10時間程度である。また、
必要に応じて、反応を窒素ガス等の不活性ガス中で行な
っても良い。
【0044】こうして得られる反応混合物は、通常、加
熱下では均一液状であるが、室温に冷却するとゲル状固
体の形態になる。これを適当な中和剤溶液、例えば、弱
酸性酢酸水溶液、燐酸水溶液、プロピオン酸メタノール
溶液等に分散させると共に中和する。得られた粗製物を
水洗し、乾燥して、純粋な目的とする一般式(3)、一
般式(4)〔一般式(7)〕、一般式(5)または一般
式(6)の化合物を得る。
【0045】必要ならば、得られた生成物は、更に精製
して一般式(3)〜(7)の個々の化合物を、慣用され
ている分離精製法、例えばクロマトグラフィー等によ
り、単離しても良い。しかし、一般式(3)〜(7)の
個々の化合物は、単独でも又は任意の組み合わせ(2種
以上の混合物)でも、いずれの場合も所望のゲル化効果
を発揮する。従って、これらは個々の化合物に分離しな
くてもよい。
【0046】こうして得られる一般式(3)、(4)、
(5)、(6)または(7)の化合物は、一般に融点が
約260℃以下であり、低温融解性の良好なゲル化剤と
して有用である。
【0047】本発明のポリエステル化合物は、従来のゲ
ル化剤と同様の用途、例えば、塗料やインキの流動調整
ないし固形化、流出油のゲル化回収、目地止めのスラン
プ防止に有用であり、高分子加工助剤及び芳香剤の固形
化剤としても有用である。
【0048】本発明化合物において、末端長鎖アルキル
基を有するものやBで示される構造中に長鎖炭化水素基
を有するもの、或いはポリオキシプロピレン繰り返し単
位を有する化合物は、一般に親油性であり、親油性の物
質をゲル化するのに有用である。一方、本発明化合物に
おいて、水酸基を多量含むもの或いはポリオキシエチレ
ン繰り返し単位やグリセリンもしくはポリグリセリン繰
り返し単位を有するものは、一般に親水性であり、親水
性の物質をゲル化するのに有用である。
【0049】特に、本発明にかかるポリエステルは、グ
リセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール
などの親水性物質に対して、或いは親油性のインキ、塗
料及び溶融樹脂等に対して、少量添加して加熱溶解した
のち、冷却することにより、容易に全体をゲル化し得る
特徴を有している。
【0050】上記親水性物質又は親油性物質に対する本
発明ポリエステルの使用量は、所定の効果を奏する限り
とくに限定されないが、通常、該親水性物質又は親油性
物質に対して20重量%以下、好ましくは15重量%以
下、とくに1〜10重量%程度の量で添加される。
【0051】こうして生成されるゲルは、加熱によりゾ
ル化し、冷却によりゲル化する熱可逆性ゲルである。ま
た、本発明のポリエステルは、必要に応じて、従来公知
の熱可逆性ゲル化剤と併用することもできる。
【0052】本発明のポリエステルは、ゲル化剤として
のみならず、ポリオレフィン樹脂の帯電防止、防曇、防
汚、印刷適性等の改質剤としても有用である。また、結
晶性高分子であるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブタジエン樹脂等の結晶
促進・剛性向上の機能を有する核剤としても有用であ
る。加えて、これら結晶性樹脂組成物の諸特性を実質的
に低下させること無く成形性を向上させる可塑剤として
も、有用である。
【0053】
【実施例】以下に実施例を揚げて、本発明を詳しく説明
する。尚、ゲルの形成は以下の方法により評価した。
【0054】ゲル形成評価法:被験物(グリセリン又は
エチレングリコール)10gに本発明ポリエステル(混
合物)0.3gを添加し、加熱混合して一相溶液状態を
形成する。次に、水冷して室温に5分間静置する。次い
で、ガラス棒により80g/cm2 の荷重をし、ガラス
棒の侵入の可否を判定する。
【0055】実施例1 温度計、攪拌機及び冷却管付きデカンターを備えた50
0mlセパラブルフラスコに1,3:2,4−ビス(p
−メチルオキシカルボニルベンジリデン)ソルビトール
9.5g(0.02モル)、トリグリセリン96g
(0.4モル)及び28%ナトリウムメチラートメタノ
ール溶液1.6gを加え、油浴温度160℃で8時間加
熱攪拌した。その後、室温まで冷却後、弱酸性酢酸水溶
液1リットル中にゲル状固体を分散させ、濾過した。得
られた粗物を水洗し、常圧、90℃、6時間乾燥して白
色固体12gを得た。
【0056】ゲルパーミィエーションクロマトグラフィ
ー(以下「GPC」という)による分析の結果、テトラ
エステル(一般式(4)において、p=2、B=トリグ
リセリン残基、以下「ポリエステル(a)」という)と
ヘキサエステル(一般式(4)において、p=3、B=
トリグリセリン残基、以下「ポリエステル(b)」とい
う)の混合物(重量比:(a)/(b)=6/1)であ
った。
【0057】以下に得られた化合物のFT−IRスペク
トルデータを示す。
【0058】FT−IR(KBr ):3300,292
8,1718,1614,1578,1285,115
5,1090,850,750cm-1 融点(℃):140〜165 上記混合物を使用して、ゲル形成の評価を行った。その
結果、夫々の被験物に対してガラス棒の侵入がなく、ゲ
ル強度80g/cm2 以上のゲル形成を認めた。
【0059】実施例2 油浴温度160℃に代えて200℃とした他は実施例1
と同様の操作を行ない白色固体10gを得た。GPC分
析の結果、得られた生成物はポリエステル(a)とポリ
エステル(b)の混合物(重量比:(a)/(b)=1
/8)であった。 以下に得られた化合物のFT−IR
スペクトルデータを示す。
【0060】FT−IR(KBr ):3295,293
0,1725,1615,1580,1280,116
0,1085,854,745cm-1 融点(℃):130〜150 この混合物を使用して、ゲル形成の評価を行った。その
結果、夫々の被験物に対してガラス棒の侵入がなく、ゲ
ル強度80g/cm2 以上のゲル形成を認めた。
【0061】実施例3 トリグリセリン96gに代えてジエチレングリコール4
2.2g(0.4モル)とした他は実施例1と同様に行
ない白色固体9.8gを得た。GPC分析の結果、テト
ラエステル(一般式(4)において、B=ジエチレング
リコール残基、p=2、以下「ポリエステル(c)」と
いう)、ヘキサエステル(一般式(4)において、B=
ジエチレングリコール残基、p=3、以下「ポリエステ
ル(d)」という)及びオクタエステル(一般式(4)
において、B=ジエチレングリコール残基、p=4、以
下「ポリエステル(e)」という)の混合物(重量比:
(c)/(d)/(e)=2/1/1)であった。以下
に得られた化合物のスペクトルデータを示す。
【0062】FT−IR(KBr ):3258,287
8,1724,1615,1580,1514,128
3,1168,1095,857,752,710cm
-1 融点(℃):150〜170 この混合物を使用して、ゲル形成の評価を行った。その
結果、夫々の被験物に対してガラス棒の侵入がなく、ゲ
ル強度80g/cm2 以上のゲル形成を認めた。
【0063】実施例4 トリグリセリン96gに代えて1,6−ヘキサンジオー
ル47.2g(0.4モル)とした他は実施例1と同様
に行ない白色固体10.5gを得た。GPC分析の結
果、テトラエステル(一般式(4)において、p=2、
B=1,6−ヘキサンジオール残基、以下「ポリエステ
ル(f)」という)、ヘキサエステル(一般式(4)に
おいて、p=3、B=1,6−ヘキサンジオール残基、
以下「ポリエステル(g)」という)及びオクタエステ
ル(一般式(4)において、p=4、B=1,6−ヘキ
サンジオール残基、以下「ポリエステル(h)」とい
う)の混合物(重量比:(f)/(g)/(h)=1/
2/1)であった。以下に得られた化合物のスペクトル
データを示す。
【0064】FT−IR(KBr ):3243,287
6,1723,1615,1580,1279,109
8,854,751cm-1 融点(℃):130〜145 この混合物を使用して、ゲル形成の評価を行った。その
結果、夫々の被験物に対してガラス棒の侵入がなく、ゲ
ル強度80g/cm2 以上のゲル形成を認めた。
【0065】実施例5 トリグリセリン96gに代えてジプロピレングリコール
53.6g(0.4モル)とした他は実施例1と同様に
行ない白色固体11.4gを得た。GPC分析の結果、
テトラエステル(一般式(4)において、p=2、B=
ジプロピレングリコール残基、以下「ポリエステル
(i)」という)及びヘキサエステル(一般式(4)に
おいて、p=3、B=ジプロピレングリコール残基、以
下「ポリエステル(j)」という)の混合物(重量比:
(i)/(j)=4/1)であった。以下に得られた化
合物のスペクトルデータを示す。
【0066】FT−IR(KBr ):3270,287
7,1718,1616,1579,1278,109
4,1020,831,750cm-1 融点(℃):130〜140 この混合物を使用して、ゲル形成の評価を行った。その
結果、夫々の被験物に対してガラス棒の侵入がなく、ゲ
ル強度80g/cm2 以上のゲル形成を認めた。
【0067】実施例6 トリグリセリン93gに代えてデカグリセリン(平均重
合度10)303gとして他は実施例1と同様に行ない
白色固体30gを得た。GPC分析の結果、得られた生
成物は、一般式(4)において、平均重合度p=16、
B=デカグリセリン残基のポリエステルであった。
【0068】以下に得られた化合物のスペクトルデータ
を示す。
【0069】FT−IR(KBr ):3250,297
8,1725,1615,1580,1276,109
4,1020,857,752cm-1 融点(℃):50〜60 この混合物を使用して、ゲル形成の評価を行った。その
結果、夫々の被験物に対してガラス棒の侵入がなく、ゲ
ル強度80g/cm2 以上のゲル形成を認めた。
【0070】実施例7 実施例1と同様の装置に1,3:2,4−ビス(p−メ
チルオキシカルボニルベンジリデン)ソルビトール4g
(0.084モル)、ポリエチレングリコール#400
0(平均分子量2879、MW/MN=1.02)25
g、炭酸カリウム7g及びジメチルスルホキド100m
lを入れ、140℃、8時間加熱攪拌した。室温まで冷
却後、炭酸カリウムを濾過した。次に濾液をイソプロパ
ノール500ml中に滴下再沈し、析出物を濾過、乾燥
することにより白色固体20gを得た。
【0071】GPC分析の結果、一般式(3)で表わさ
れるモノエステル交換体(MW3284、MW/MN=
1.04、R1=メチル)であった。
【0072】FT−IR(KBr ):2882,171
8,1599,1558,1280,1242,111
4,964,844cm-1 融点(℃):50〜68 この混合物を使用して、ゲル形成の評価を行った。その
結果、夫々の被験物に対してガラス棒の侵入がなく、ゲ
ル強度80g/cm2 以上のゲル形成を認めた。
【0073】実施例8 温度計、攪拌機及び冷却管付きデカンターを備えた50
0mlセパラブルフラスコに1,3:2,4−ビス(p
−メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトール9.
5g(0.02モル)、グリセリン55g(0.6モ
ル)及び28%ナトリウムメチラートメタノール溶液
1.6gを加え、油浴温度160℃で8時間加熱攪拌し
た。
【0074】その後、室温まで冷却後、弱酸性酢酸水溶
液1リットル中にゲル状固体を分散させ、濾過した。得
られた粗物を水洗し、常圧、90℃で6時間乾燥して白
色固体12gを得た。ゲルパーミィエーションクロマト
グラフィーによる分析の結果、主生成物は一般式(7)
においてq=1、r=2〜3のポリエステル(理論分子
量1096(q=1、r=2)、1598(q=1、r
=3))であることを確認した。そのGPCチャートを
図1に示す。
【0075】GPC分析は下記の条件で行なった。尚、
分子量校正曲線はGPC校正曲線作成用ポリエチレング
リコールを用いて作成した。
【0076】カラム:Shodex GPC KD80
3+802 移動相:DMF 流速 :1ml/min 圧力 :54kg/cm2 検出器:RI 温度 :40℃ 以下に得られた化合物のスペクトルデータを示す。
【0077】FT−IR(KBr ):3285,293
8,1723,1615,1580,1283,116
7,1095,856,752,711cm-1 融点(℃):220〜240。
【0078】実施例9 グリセリン55g(0.6モル)に代えてジグリセリン
100g(0.6モル)を用いた他は実施例8と同様に
して白色固体13gを得た。GPC分析の結果、主生成
物は一般式(7)においてq=2、r=2〜3のポリエ
ステル(理論分子量1318(q=2、r=2)、18
94(q=2、r=3))であることを確認した。その
GPCチャートを図2に示す。
【0079】以下に得られた化合物をFT−IRスペク
トルデータを示す。
【0080】FT−IR(KBr ):3304,293
2,1724,1615,1582,1282,116
5,1096,856,752cm-1 融点(℃):180〜220。
【0081】実施例10 グリセリン55g(0.6モル)に代えてトリグリセリ
ン144g(0.6モル)を用いた他は実施例8と同様
にして白色固体12.6gを得た。GPC分析の結果、
実施例8と同様のパターンを有するGPCチャートが得
られ、主生成物は一般式(7)において、q=3、r=
5〜7のポリエステルであることを確認した。
【0082】以下に得られた化合物のFT−IRスペク
トルデータを示す。
【0083】FT−IR(KBr ):3298,293
0,1720,1615,1580,1280,116
0,1095,854,750cm-1 融点(℃):140〜160。
【0084】実施例11 グリセリン55g(0.6モル)に代えてヘキサグリセ
リン(平均重合度(q)=6)の277g(0.6モ
ル)を用いた他は実施例8と同様にして得られたゲル状
固体をアセトン1リットル中に分散させ、デカンテーシ
ョンにより白色シロップ状物質14gを得た。GPC分
析の結果、実施例8と同様のパターンを有するGPCチ
ャートが得られ、主生成物は一般式(7)において、q
=6、r=5〜7のポリエステルであることを確認し
た。
【0085】以下に得られた化合物のFT−IRスペク
トルデータを示す。
【0086】FT−IR(KBr ):3295,292
8,1718,1614,1580,1278,116
5,1094,855,750cm-1
【0087】応用例1 実施例8から11で得られた本発明化合物の各々0.7
gを、130℃のエチレングリコール、グリセリン又は
エチレングリコールのそれぞれ50gに加えて5分間加
熱攪拌を行ない、その後室温まで冷却した結果、いずれ
の化合物にもゲル形成能を認めた。
【0088】実施例12 1000mlセパラブルフラスコにN−メチル−2−ピ
ロリドン500mlを仕込む。R=C18アルキルのRC
BSであるビス(オクタデシルオキシカルボニルベンジ
リデン)ソルビトールおよびエチレングリコールを各
々、210.0g(0.2モル)および12.4g
(0.2モル)仕込み100℃に昇温する。次に、ナト
リウムメチラート2.1gを加えて、8時間攪拌する。
実施例1と同様の中和、乾燥を経て、白色固体サンプル
215gを得た。
【0089】GPC分析の結果、式(4)においてB=
エチレングルコール残基、p=1〜3である化合物、式
(5)においてR2 =R3 =オクタデシル、B=エチレ
ングルコール残基、m=1〜3である化合物、及び式
(6)においてR4 =オクタデシル、B=エチレングル
コール残基、n=1〜3である化合物の混合物であっ
た。(重量比 化合物(4):化合物(5):化合物
(6)=1:1:2)。
【0090】融点(℃):130〜135。ゲル形成能
の評価結果は、80g/cm2 以上のゲル強度を示し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例8で得られたポリエステル化合物のGP
Cチャートである。
【図2】実施例9で得られたポリエステル化合物のGP
Cチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) −OC−A−COO−BO− (1) 〔式中、Aは、次の式 【化1】 (式中、tは1又は0を示す。)で表される1,3:
    2,4−ジベンジリデンソルビトール残基もしくは1,
    3:2,4−ジベンジリデンキシリトール残基を示し、
    Bは多価アルコールから二つの水酸基を除いて形成され
    た残基を示す。〕で表される繰り返し単位を有するポリ
    エステル化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(3) R1OOC−A−COO−BOH (3) 〔式中、A及びBは上記と同じであり、R1はアルキル
    基を示す。〕で表される請求項1に記載のポリエステル
    化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(4) HOBO−(OC−A−COO−BO)p−H (4) 〔式中、A及びBは請求項1におけると同じであり、p
    は1〜20の整数である。〕で表される請求項1に記載
    のポリエステル化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(5) R2−O−(OC−A−COO−BO)m−CO−A−COOR3 (5) 〔式中、A及びBは請求項1におけると同じであり、R
    2およびR3は同一または異なってアルキル基を示し、m
    は1〜20の整数である。〕で表される請求項1に記載
    のポリエステル化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(6) HOBO−(OC−A−COO−BO)n−CO−A−COOR4 (6) 〔式中、A及びBは請求項1におけると同じであり、R
    4はアルキル基を示し、nは1〜20の整数である。〕
    で表される請求項1に記載のポリエステル化合物。
  6. 【請求項6】 一般式(7) 【化2】 〔式中、Aは請求項1におけると同じであり、qは1〜
    13の整数を、rは2〜10の整数を示す。〕で表され
    る請求項1に記載のポリエステル化合物。
  7. 【請求項7】 一般式(1) −OC−A−COO−BO− (1) 〔式中、Aは、次の式 【化3】 (式中、tは1又は0を示す。)で表される1,3:
    2,4−ジベンジリデンソルビトール残基もしくは1,
    3:2,4−ジベンジリデンキシリトール残基を示し、
    Bは多価アルコールから二つの水酸基を除いて形成され
    た残基を示す。〕で表される繰り返し単位を有するポリ
    エステル化合物を含むことを特徴とする有機性ゲル化
    剤。
  8. 【請求項8】 ポリエステル化合物が、一般式(3) R1OOC−A−COO−BOH (3) 〔式中、A及びBは請求項7におけると同じであり、R
    1はアルキル基を示す。〕で表される化合物であること
    を特徴とする請求項7に記載の有機性ゲル化剤。
  9. 【請求項9】 ポリエステル化合物が、一般式(4) HOBO−(OC−A−COO−BO)p−H (4) 〔式中、A及びBは請求項7におけると同じであり、p
    は1〜20の整数である。〕で表される化合物であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の有機性ゲル化剤。
  10. 【請求項10】 ポリエステル化合物が、一般式(5) R2−O−(OC−A−COO−BO)m−CO−A−COOR3 (5) 〔式中、A及びBは請求項7におけると同じであり、R
    2およびR3は同一または異なって、アルキル基を示し、
    mは1〜20の整数である。〕で表される化合物である
    ことを特徴とする請求項7に記載の有機性ゲル化剤。
  11. 【請求項11】 ポリエステル化合物が、一般式(6) HOBO−(OC−A−COO−BO)n−CO−A−COOR4 (6) 〔式中、A及びBは請求項7におけると同じであり、R
    4はアルキル基を示し、nは1〜20の整数である。〕
    で表される化合物であることを特徴とする請求項7に記
    載の有機性ゲル化剤。
  12. 【請求項12】 ポリエステル化合物が、一般式(7) 【化4】 〔式中、Aは請求項7におけると同じであり、qは1〜
    13の整数を、rは2〜10の整数を示す。〕で表され
    る化合物であることを特徴とする請求項7に記載の有機
    性ゲル化剤。
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